荷役車両
【課題】 車台上に脱着可能に搭載されるコンテナを、その車台と地上との間で積み降ろしすることができるようにした荷役車両において、地上に設置されるコンテナの車台上への積込作業能率を高め、またコンテナを案内するフックサポートがシートキャリヤに干渉しないようにする。
【解決手段】 車台F上に、荷役アーム5を設け、そのフックアーム7のフック8を、コンテナCtのリフトバー17に連結し、荷役アーム5の起伏回動でコンテナCtを車台F上と地上GRとの間で積み降ろしできるようにし、フックアーム7に、フック8をコンテナCtのリフトバー17に案内するフックサポート20を設け、コンテナCtが車台F上にあるとき、フックサポート20を車台F前方の作動位置Aから後方の格納位置Bに退避させる。
【解決手段】 車台F上に、荷役アーム5を設け、そのフックアーム7のフック8を、コンテナCtのリフトバー17に連結し、荷役アーム5の起伏回動でコンテナCtを車台F上と地上GRとの間で積み降ろしできるようにし、フックアーム7に、フック8をコンテナCtのリフトバー17に案内するフックサポート20を設け、コンテナCtが車台F上にあるとき、フックサポート20を車台F前方の作動位置Aから後方の格納位置Bに退避させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車台上に搭載されるコンテナを、その車台と地上との間で積み降ろしすることができるようにした、脱着式コンテナを備えた荷役車両の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車台上に、前後に起伏回動可能なリフトアームと、このリフトアームの先部に前後に回動可能なフックアームとを備えた荷役装置を設け、このフックアームの先端に設けたフックを、コンテナ前面のリフトバーに係脱可能に係合させて、リフトアームを前後に起伏回動させることにより、コンテナを、車台上より地上に降ろし、あるいは地上より車台上に積込むようにした、脱着式コンテナを備えた荷役車両において、フックアームの先部前面にフックサポート(案内部材)を設け、リフトアームの後方回動により、このフックサポートの案内面を地上のコンテナのリフトバーに当て、その後のリフトアームの前方回動によりフックサポートが、フックのリフトバーへの係合を案内するようにしたものは公知である(後記特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−56397号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、前記特許文献1に開示される荷役車両では、案内部材(フックサポート)は、その案内面がコンテナのリフトバーに的確に当接できるように、フックアームの前面に、前方に張り出すようにして設けられている。ところが、地上のコンテナの設置位置が、たとえば、荷役車両の設置位置よりも高い位置にあるときに、リフトシリンダを後方の所定位置に起立傾動させても、フックサポートの案内面がコンテナのリフトバーの案内領域から外れる、すなわちフックサポートの案内面がうまくリフトバーに係合しないことがあり、その結果、フックアームのフックがコンテナのフロントパネルに衝突してしまう場合があるという問題がある。そこで、このような問題を解消すべく、案内面が長くなるように、フックサポートを大型に形成することが考えられる。
【0004】
ところが、フックサポートを大型にすると、荷役装置が車台上の格納位置(車両走行位置)に格納されるとき、フックアームの前面よりも前方に大きく張り出すフックサポートは、運転席に向けて前方に突出して、運転席直後の車台上に配置されるシートキャリヤ、スペヤタイヤなどの補機と干渉して、フックサポートを損傷、破損させてしまうという別の問題がある。
【0005】
本発明はかかる実情に鑑みてなされたもので、荷役装置が車台上の格納位置(車両の走行位置)に設置されたとき、前記フックサポートを車体後方の格納位置に退避できるようにして、前記問題を解決できるようにした、新規な荷役車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、車台上に、前後に起伏回動可能なリフトアームと、このリフトアームの先部に設けられるフックアームとよりなる荷役アームを備え、フックアームの先部に設けたフックを、コンテナに設けたリフトバーに係脱可能に連結し、前記荷役アームの起伏回動により、コンテナを車台上と地上との間で積み降ろしできるようにした、荷役車両において、
前記フックアームの前面には、そのフックを地上に設置されるコンテナのリフトバーに
係合すべく案内するフックサポートを設け、このフックサポートには、前記荷役アームが車台上の格納状態にあるときに、そのフックサポートを車台前方の作動位置から車台後方の格納位置に退避させる作動手段を設けたことを特徴としている。
【0007】
また、上記目的を達成するため、請求項2の発明は、前記請求項1の発明において、前記フックサポートの作動手段は、前記フックサポートを車台後方の格納位置に付勢する付勢部材を備え、この付勢部材は、前記荷役アームの格納作動に連動してフックサポートを格納位置に移動するように付勢することを特徴としている。
【0008】
さらに、上記目的達成のため、請求項3の発明は、前記請求項1、または2の発明において、前記フックサポートおよびその作動手段は、いずれもフックアームの外面に設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、フックアームに、そのフックをコンテナのリフトバーに係合すべく案内するフックサポートを設け、このフックサポートには、荷役アームが車台上の格納状態にあるときに、そのフックサポートを車台前方の作動位置から車台後方の格納位置に退避させる作動手段を設けたので、そのフックサポートの案内面を長くすべく、これを大きく形成しても、これが、車台上のシートキャリヤなどの補機に干渉することがなく、フックサポートの損傷、破損を未然に防止することができ、またフックサポートは、フックアームの長手方向に長く、大型に形成することにより、このフックサポートの、コンテナのリフトバーに対する案内対面領域を広くとることができ、たとえば、コンテナの設置位置が、荷役車両Vの停車位置よりも高い位置にある場合でも、フックサポートの案内面を、コンテナのリフトバーから逸脱することなく的確に対面させることができ、フックとリフトバーとの係合を確実なものとすることができ、コンテナの積込作業能率を高めることができる。
【0010】
また、請求項2の発明によれば、フックサポートを車台後方の格納位置に付勢する付勢部材は、荷役アームの格納作動に連動してフックサポートを格納位置に移動するように付勢するので、荷役アームの格納時には、フックサポートは自動的に格納位置に戻されて、その破損、破損を一層確実に防止することができる。
【0011】
さらに、請求項3の発明によれば、フックサポートおよびその作動手段は、いずれもフックアームの外面に設けられるので、荷役アームの強度を損なうことがなく、その上、既存の荷役車両に容易に装備することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0013】
図1〜11は本発明の第1実施例を示すもので、図1は、コンテナの積込み完了時(車両走行時)の状態を示す荷役車両の側面図、図2は、コンテナの降ろし開始時の状態(コンテナ積込み完了前の状態)を示す荷役車両の側面図、図3は、コンテナの降ろし途中の状態(コンテナ積込み途中の状態)を示す荷役車両の側面図、図4は、コンテナ降ろし終了直後の状態(コンテナ積込み開始直前の状態)示す荷役車両の側面図、図5は、コンテナのダンプ時の状態を示す荷役車両の側面図、図6は、図1の6矢視平面図、図7は、図2の7矢視仮想線囲い部分の拡大図、図8は、図7の8矢視仮想線囲い部分の拡大図で、(A)はフックサポートの作動状態、(B)はフックサポートの格納状態をそれぞれ示す、図9は、図6の9−9線に沿う拡大断面図、図10は、図4の10−10線に沿う拡大断面図、図11は、図8の11矢視のフックサポートの斜視図である。
【0014】
図1において、荷役車両Vの車台Fの前部には、運転室Caが設けられ、この運転室Caの後方において、車台F上にサブフレーム1が一体に搭載されている。サブフレーム1には、その上に荷役装置Lが設けられ、さらに、運転席Caの背面と荷役装置L間のサブフレーム1上には、補機としてのシートキャリヤSCが配置されており、このシートキャリヤSCには、無蓋のコンテナCtの開口上面を覆うシートが装備されている。
【0015】
つぎに、前記荷役装置Lの構成について説明する。
【0016】
この荷役装置Lは、コンテナCを車台Fと地上GRとの間で積み降ろしできると共にこのコンテナCを車台F上にダンプできるようにされている。
【0017】
図1,6に示すように、サブフレーム1は、方形枠状に形成されており、その後端左右には、左右案内ローラ2が回転自在に軸架されており、これらの案内ローラ2は、サブフレーム1上に脱着可能に搭載される後述のコンテナCtを誘導案内する。サブフレーム1の後部には、ダンプアーム3が後方に傾動可能に設けられる。このダンプアーム3は、方形枠状に形成され、その後端がサブフレーム1に後方に傾動できるように軸支4されている。
【0018】
前記ダンプアーム3の前部には、荷役アーム5が前後に回動可能に軸支9されており、この荷役アーム5は、リフトアーム6とフックアーム7とより構成されている。リフトアーム6は単一の角筒体より構成されており、このリフトアーム6の後端、すなわち基端がサブフレーム1に、その前後方向に起伏回動自在に軸支9されている。このリフトアーム5は、サブフレーム1の左右中間部を前後方向に延びており、その後部はダンプアーム3と前後方向に重なり合っているが、その大部分はダンプアーム3よりも前方に延長されている。リフトアーム6の前部外周は、補強部材10により補強されており、この補強部材11の両側外面にドグ11が固定されており、このドグ11は、後述する作動手段Mの作動杆27の先端と衝合するようにされている。
【0019】
リフトアーム6の前部には、フックアーム7が前後方向に摺動自在に嵌合されている。このフックアーム7は、前後方向に延びる基部7aと、この基部7aの前端から一体に略直角に起立する起立部7bとより、側面から見てL字状に形成されており、その上端にフック8が一体に設けられる。このフック8は、コンテナCtの前面上部に設けたリフトバー17に係脱自在に係合できるようにされる。リフトアーム6とフックアーム7内には、それらの跨がって一本のスライドシリンダ13が収容され、このスライドシリンダ13の一端は、リフトアーム6に連結され、またその他端はフックアーム7に連結されていて、このスライドシリンダ13の伸縮作動によれば、フックアーム7を、リフトアーム6に対して前後にスライド移動させることができる。
【0020】
サブフレーム1の前部と、リフトアーム6の中間部との間には、一対のリフトシリンダ14が連結されており、これらのリフトシリンダ14は、リフトアーム6の左右両側を前後方向に延びており、一対のリフトシリンダ7の同調伸縮作動により、図3,4に示すように、リフトアーム6とフックアーム7とよりなる荷役アーム4を回動中心、すなわち軸支9部まわりに前後に起伏回動させることができる。
【0021】
図11に明瞭に示すように、フックアーム7の先部前面には、本発明に従うフックサポート20が取り付けられている。このフックサポート20は、後述の作動手段Mによりフックアーム7の前面より前方に張り出す作動位置Aと、その後方に退避する格納位置Bとをとり得るように構成されており、相互に屈折可能に連結される上部サポート部材21と下部サポート部材22とよりなり、上部サポート部材21の前面には、荷役アーム5が所
定位置(積降位置)に後退したときに、その荷役アーム5の回動軸支点9を中心とする円弧面よりなる案内面Gが形成されている。上部サポート部材21の下端に固定される連結ピン23は、下部サポート部材22の上端に開口した長孔24に緩通、連結され、上部サポート部材21と下部サポート部材22とは、連結ピン23回りに屈折可能である。上部サポート部材21の上端は、フックアーム7の起立部7bの前面上部に支軸25をもって前後方向に揺動可能に連結され、一方、下部サポート部材22は、作動手段Mを介してフックアーム7に連結されている。
【0022】
つぎに、この作動手段Mの構成について説明する。
【0023】
図11に最も明瞭に示すように、フックサポート20の下部サポート部材22の下端には、作動フレーム26の左右中央部が固定されている。この作動フレーム26は、平面コ字状に形成されてフックアーム7の下部前面を迂回して、その基部7aの側面に沿って後方に延長され、その後端には、左右作動杆27の前端がそれぞれ固定されている。左右作動杆27は前後方向に延長されていて、フックアーム7の基部7bの側面に溶接した案内部材28に摺動自在に貫通支持されている。左右作動杆27の中間部に固定したバネ受け29と、案内部材28との間には、作動杆27に巻装したコイルバネよりなる戻しバネ30が設けられ、この戻しバネ30の弾発力は、作動杆27を作動フレーム26と共に後方に移動するように付勢して、前記フックサポート20を格納位置B(図8(B)参照)に退避させる。リフトアーム6の前端の補強部材10の両側外面には、作動杆26の後端(自由端)に対向してドグ11が固定されており、図2に示すように、フックアーム7をリフトアーム6に対して格納位置から所定位置まで後方にスライド後退したとき、作動杆27の後端が、前記ドグ11に衝合し、戻しバネ29の弾発力に抗して作動杆27を前方に移動させる。これにより、フックサポート20は、連結ピン23まわりに前方に向かってく字状に屈曲されて前方に突出され、作動位置Aに張り出させることができる。
【0024】
車台Fの後部にはアウトリガー15が設けられ、このアウトリガー15は、コンテナCtを積み降ろし、あるいはダンプさせるとき、伸長作動されて荷役車両Vを安定させる。
【0025】
一方、荷役車両Vの車台F上に搭載されるコンテナCtは無蓋の箱状に形成されており、その前面両側は、補強桁16により補強され、その開放後面は、リヤゲート18により閉じられ、またその上部には、前記フックアーム7のフック8と係脱自在な係合部、すなわちリフトバー17が設けられ、その底部の前後にはキャスタよりなる複数の走行車輪19が軸支されている。
【0026】
図5,6および9に示すように、リフトアーム6およびダンプアーム3の左右両側には、それらを前後方向に直線状に一体に固縛し、またその固縛を解除するようにした固縛機構LOが設けられる。この固縛機構LOは、ダンプアーム3の先部両側に軸支41される固縛フック40と、これらの固縛フック40とダンプアーム3間に連結されて、その固縛フック40を開閉作動する固縛シリンダ42と、リフトアーム6の後部に固定される係止棒45と、サブフレーム1に固定されて、固縛フック40の基端40aと係合可能なストッパ44を備えており、図9に示すように、固縛シリンダ42が収縮されているとき、固縛フック40は開位置にあり、係止棒45から外れてその基端40aがストッパ44に当り、固縛機構LOは固縛解除状態にあり、リフトアーム6は、ダンプアーム3に対して起伏回動可能(コンテナCtの積み降ろし時)になり、また、固縛シリンダ42が伸長されると、図5に示すように、固縛フック40は閉位置に作動されて係止棒45に係合し、固縛機構LOは固縛状態にあり、リフトアーム6とダンプアーム3とは直線状に一体となって後方に傾動可能(コンテナCtのダンプ時)になる。
【0027】
つぎに、この第1実施例の作用について説明する。
【0028】
「車台FからコンテナCtを降ろす場合」
(1) 図1に示すように、荷役車両Vの車台F上にコンテナCtが積み込まれいる状態(荷役車両の走行状態)にあるときは、荷役装置Lのフックアーム7は最前端位置にあって、そのフック8は、コンテナCtのリフトバー17に係合されており、荷役装置Lは格納状態にある。このとき、前記フックサポート20は、図8(B)、図11鎖線に示すように、車台Fの後方側に後退した格納位置Bにあるので、コンテナCtが、車台F上の格納位置にあるとき、シートキャリアSCとの干渉が回避される。
【0029】
(2) つぎに、図2に示すように、コンテナCtを地上に降ろすべく、荷役装置Lの作動を開始し、スライドシリンダ13を収縮作動して、フックアーム7をリフトアーム6に対して所定位置までスライドい後退させる。フックアーム7の後退により、作動杆27の後端は、リフトアーム6先端のドグ11に当接される。これにより、作動フレーム26は作動杆27と共に、戻しバネ30の弾発力に抗して前方に移動するので、図8(A)、図11実線に示すように、フックサポート20は、フックアーム7より前方に突出して作動位置Aに張り出す。そして、フックアーム6の後退作動に連動して、荷役アーム5とダンプアーム3とを固縛している前記固縛機構LOの固縛が解除されるので、荷役アーム5は、ダンプアーム3に対して後方への起立回動が可能になる。
【0030】
(3) つぎに、リフトシリンダ14を伸長作動させると、リフトアーム6とフックアーム7とよりなる荷役アーム5は軸支9点まわりに後方に回動する。これにより、コンテナCtは左右案内ローラ2に案内されて車台F上を後方に移動し、コンテナCtは左右案内ローラ2の回転中心を支点として後方に傾動し、その後端下部は地上GRに着地する。
【0031】
(4) リフトシリンダ14が伸長を継続して最伸長し、荷役アーム5が後方回動終端位置に至れば、フックアーム7は下向きとなって、コンテナCtは地上GRに降ろされる。ここで、フックアーム5先端のフック6をリフトバー17より外せばコンテナCtは荷役車両Vから分離される。
【0032】
「コンテナCtをダンプさせる場合」
(5) 図1に示すように、サブフレーム1上にコンテナCtが搭載されており、フックアーム7は、後方にスライドさせず、すなわち格納状態のままリフトシリンダ14を伸長作動すれば、図5に示すように、固縛装置LOは固縛状態を維持してダンプアーム3と荷役アーム5とは一体に固縛されているので、両アーム3,5は一体となって軸支4部まわりに後方に傾動し、コンテナCtをダンプ上げさせることができ、コンテナCt内の積載物を外部に放出することができる。また、リフトシリンダ14を収縮作動すれば、コンテナCtをダンプ下げしてサブフレーム1に降ろすことができる。この場合フックアームは、後方にスライド移動されないので、フックサポート20は、格納位置(B)に保持されたままである。
【0033】
「地上に降ろされているコンテナCtを車台F上に積み込む場合」
(6) 地上に降ろされているコンテナCtの前方に、適宜の間隔をあけて荷役車両Vを縦列停車させる。
【0034】
(7) 図4鎖線に示すように、スライドシリンダ13の収縮作動により、フックアーム6を所定位置までスライド後退させる。これにより、図8(A)に示すように、作動杆27は、リフトアーム6先端のドグ11に当接してフックサポート20を前方に張り出し、これを作動位置(A)に保持する。リフトシリンダ14の伸長作動により、リフトアーム6とフックアーム7とよりなる荷役アームを軸支9点まわりに後方終端位置まで後方にフル起立回動させる。この回動操作は、前述(4) 場合と同じである。
【0035】
(8) つぎに、図4に示すように、荷役車両Vを後進させる。フックアーム6前面のフックサポート20は、既に作動位置(A)に張り出しており、このフックサポート20前面の案内面Gは、荷役アーム5の回動中心、すなわち軸支9点と同心の円弧面とされて、コンテナCtのリフトバー17に対面される。引き続く荷役アームの前方回動に伴い、フックアーム5は、フックサポート20の案内面Gとリフトバー17との相対摺動により案内されながら案内面Gに沿う円弧軌跡に沿ってスムーズに上方に移動し、フック8をコンテナCtのリフトバー17に的確に係合させることができる。
【0036】
しかして、フックサポート20は、フックアーム7の長手方向に長く、大型に形成することにより、このフックサポート20の案内面Gの、コンテナCtのリフトバー17に対する案内対面領域を広くとることができ、たとえば、コンテナCtの設置位置が、荷役車両Vの停車位置よりも高い位置にある場合でも、フックサポート20の案内面Gを、コンテナCtのリフトバー17から逸脱することなく的確に対面させることができ、フック8とリフトバー17との係合を確実なものとすることができる。
【0037】
(9) 引き続く荷役アームの前方回動によれば、図3、鎖線に示すように、コンテナCtはサブフレーム1上に積み込まれる。その後のスライドシリンダ13の伸長作動により、フックアーム7がリフトアーム6に対して前方の格納位置に移動する。これにより、図8(B)に示すように、作動杆27は、ドグ11から離れ、戻しバネ30の弾発力により、フックサポート20は、後方に退避して格納位置(B)に格納される。そして、図1に示すように、荷役装置Lは格納され、コンテナCtの荷役車両Vへの積み込みを完了する。
【0038】
しかして、フックサポート20は、これを大型に形成しても、コンテナCtの車台F上への積込完了時には、作動手段Mの作動によりフックアーム7は前方の作動位置(A)から後方の格納位置(B)退避するので、フックサポートが、シートキャリヤSCなどの補機に干渉することが回避される。
【0039】
つぎに、本発明の第2実施例について説明する。
【0040】
図12〜16は、本発明の第2実施例を示すものであり、図12は、コンテナ積込み完了時(車両走行時)の状態を示す荷役車両の側面図、図13は、コンテナ降ろし開始時の状態(コンテナ積込み完了前の状態)を示す荷役車両の側面図、図14は、コンテナ降ろし終了直後の状態(コンテナ積込み開始直前の状態)を示す荷役車両の側面図、図15は、図13の15矢視仮想線囲い部分の拡大図で、(A)は、フックサポートの作動状態、(B)は、フックサポートの格納状態をそれぞれ示す。図16は、図15の16矢視のフックアームの斜視図であり、前記第1実施例と同じものには同じ符号が付される。
【0041】
この第2実施例は、荷役アーム105の構成が前記第1実施例と異なっている。フックアーム107は、その下端がリフトアーム106の先部にヒンジ軸hをもって後方に傾動可能に軸支されており、リフトアーム106の先部とフックアーム107の中間部との間に、フックアーム107を傾動するためのフックシリンダ113が連結されている。そして車台F上のコンテナCtを車台Fと地上GRとの間で、積み降ろしをするき、フックアーム107は、図13鎖線に示すように、略鉛直に起立する格納位置から、図13実線に示す傾動位置に傾動される。そして、フックアーム107の傾動によれば、図13に示すように、車台F上のコンテナCtは車台F上を後方にスライドし、以後、図14に示すように、リフトシリンダ14の伸縮作動により、リフトアーム106とフックアーム107よりなる荷役アーム105を軸支9点まわりに前後に起伏回動することにより、コンテナCtを車台Fと地上GR間で積み降ろしすることができる。
【0042】
しかして、この積み降ろし作動は、前記第1実施例と同じである。
【0043】
図15,16に示すように、フックアーム107の前面に設けられるフックサポート20は、作動手段Mにより、作動位置(図15(A))と、格納位置(図15(B))との間を張り出し、格納できるようにされている。
【0044】
図16に明瞭に示すように、フックアーム107の先部前面には、フックサポート20が取り付けられている。このフックサポート20は、前記第1実施例と同じく、作動手段Mにより、フックアーム107の前面より前方に張り出す作動位置Aと、その後方に退避する格納位置Bとをとり得るように構成されており、第1実施例と同じく、フックサポート20は相互に屈折可能に連結される上部サポート部材21と下部サポート部材22とより構成され、上部サポート部材21の前面には案内面Gが形成され、この案内面Gは、フックアーム107が所定位置(積降位置)まで後方に傾動したときの、荷役アーム105の回動軸支9点を中心とする円弧面に形成されている。フックサポート20の下部サポート部材22は、作動手段Mを介してフックアーム107に連結される。下部サポート部材22の下端には、作動フレーム126の左右中央部が固定されている。この作動フレーム126は、平面コ字状に形成されてフックアーム107の下部前面を迂回して、フックアーム107の側面に沿って後方に延長され、その左右後端には、左右作動杆127の前端がそれぞれ固定されている。左右作動杆127は前後方向に延長されていて、フックアーム107の基部側面に溶接した案内部材128に摺動自在に貫通支持されている。作動フレーム126の後端と、案内部材128との間には、引張バネよりなる戻しバネ130が張架され、この戻しバネ130の弾発力は、前記作動杆127を後方に移動するように付勢して、前記フックサポート20を図15(B)に示すように、格納位置Bに退避させる。リフトアーム106の前端一側には、前記作動杆127の後端(自由端)に対向してドグ111が固定されており、このドグ111の前端には、湾曲案内面111aが形成され、この湾曲案内面111aが作動杆127の後端に対面している。
【0045】
図13、図15(A)に示すように、コンテナCtを積み降ろしすべく、フックアーム107をリフトアーム106に対して格納位置から所定位置まで後方に傾動させたとき、作動杆127の後端が、前記ドグ111の湾曲案内面111aに衝合し、戻しバネ129の引張力に抗して作動杆127を前方に移動させる。これにより、フックサポート120は、連結ピン23まわりに前方に向かってく字状に屈曲されて前方に突出され、作動位置Aに張り出させることができる。また、図15(B)に示すように、フックアーム107が格納位置に戻ると、作動杆127は、ドグ111から外れるので、戻しばね130の引張力によりフックサポート120は格納位置Bに後退し、シートキャリヤSCに干渉することがない。
【0046】
しかして、第2実施例も、前記第1実施例と同じ作用効果を奏する。
【0047】
以上、本発明の第1、2実施例について説明したが、本発明はそれらの実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0048】
たとえば、前記第1、2実施例では、コンテナを車台と地上間で積み降ろしできる外、ダンプもできるようにした荷役車両に本発明を実施した場合を説明したが、コンテナをダンプさせない荷役車両にも、本発明を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】コンテナの積込み完了時(走行時)の状態を示す荷役車両の側面図(第1実施例)
【図2】コンテナの降ろし開始時の状態(コンテナ積込み完了前の状態)を示す荷役車両の側面図
【図3】コンテナの降ろし途中の状態(コンテナ積込み途中の状態)を示す荷役車両の側面図
【図4】コンテナ降ろし終了直後の状態(コンテナ積込み開始直前の状態)示す荷役車両の側面図
【図5】コンテナのダンプ時の状態を示す荷役車両の側面図
【図6】図1の6矢視平面図
【図7】図2の7矢視仮想線囲い部分の拡大図
【図8】図7の8矢視仮想線囲い部分の拡大図で、(A)はフックサポートの張出状態、(B)はフックサポートの格納状態をそれぞれ示す
【図9】図6の9−9線に沿う拡大断面図
【図10】図4の10−10線に沿う拡大断面図
【図11】図8の11矢視のフックサポートの斜視図
【図12】コンテナ積込み完了時(車両走行時)の状態を示す荷役車両の側面図(第2実施例)
【図13】コンテナ降ろし開始時の状態(コンテナ積込み完了前の状態)を示す荷役車両の側面図
【図14】コンテナ降ろし終了直後の状態(コンテナ積込み開始直前の状態)を示す荷役車両の側面図
【図15】図13の15矢視仮想線囲い部分の拡大図で、(A)は、フックサポートの作動状態、(B)は、フックサポートの格納状態をそれぞれ示す
【図16】図15の16矢視のフックアームの斜視図
【符号の説明】
【0050】
5;105・・・・荷役フレーム
6;106・・・・リフトアーム
7;107・・・・フックアーム
8・・・・・・・・フック
17・・・・・・・・・リフトバー
20・・・・・・・・フックサポート
30;130・・・・付勢部材(戻しバネ)
A・・・・・・・・作動位置
B・・・・・・・・格納位置
Ct・・・・・・・・・コンテナ
GR・・・・・・・・・地上
M・・・・・・・・・作動手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、車台上に搭載されるコンテナを、その車台と地上との間で積み降ろしすることができるようにした、脱着式コンテナを備えた荷役車両の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車台上に、前後に起伏回動可能なリフトアームと、このリフトアームの先部に前後に回動可能なフックアームとを備えた荷役装置を設け、このフックアームの先端に設けたフックを、コンテナ前面のリフトバーに係脱可能に係合させて、リフトアームを前後に起伏回動させることにより、コンテナを、車台上より地上に降ろし、あるいは地上より車台上に積込むようにした、脱着式コンテナを備えた荷役車両において、フックアームの先部前面にフックサポート(案内部材)を設け、リフトアームの後方回動により、このフックサポートの案内面を地上のコンテナのリフトバーに当て、その後のリフトアームの前方回動によりフックサポートが、フックのリフトバーへの係合を案内するようにしたものは公知である(後記特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−56397号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、前記特許文献1に開示される荷役車両では、案内部材(フックサポート)は、その案内面がコンテナのリフトバーに的確に当接できるように、フックアームの前面に、前方に張り出すようにして設けられている。ところが、地上のコンテナの設置位置が、たとえば、荷役車両の設置位置よりも高い位置にあるときに、リフトシリンダを後方の所定位置に起立傾動させても、フックサポートの案内面がコンテナのリフトバーの案内領域から外れる、すなわちフックサポートの案内面がうまくリフトバーに係合しないことがあり、その結果、フックアームのフックがコンテナのフロントパネルに衝突してしまう場合があるという問題がある。そこで、このような問題を解消すべく、案内面が長くなるように、フックサポートを大型に形成することが考えられる。
【0004】
ところが、フックサポートを大型にすると、荷役装置が車台上の格納位置(車両走行位置)に格納されるとき、フックアームの前面よりも前方に大きく張り出すフックサポートは、運転席に向けて前方に突出して、運転席直後の車台上に配置されるシートキャリヤ、スペヤタイヤなどの補機と干渉して、フックサポートを損傷、破損させてしまうという別の問題がある。
【0005】
本発明はかかる実情に鑑みてなされたもので、荷役装置が車台上の格納位置(車両の走行位置)に設置されたとき、前記フックサポートを車体後方の格納位置に退避できるようにして、前記問題を解決できるようにした、新規な荷役車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、車台上に、前後に起伏回動可能なリフトアームと、このリフトアームの先部に設けられるフックアームとよりなる荷役アームを備え、フックアームの先部に設けたフックを、コンテナに設けたリフトバーに係脱可能に連結し、前記荷役アームの起伏回動により、コンテナを車台上と地上との間で積み降ろしできるようにした、荷役車両において、
前記フックアームの前面には、そのフックを地上に設置されるコンテナのリフトバーに
係合すべく案内するフックサポートを設け、このフックサポートには、前記荷役アームが車台上の格納状態にあるときに、そのフックサポートを車台前方の作動位置から車台後方の格納位置に退避させる作動手段を設けたことを特徴としている。
【0007】
また、上記目的を達成するため、請求項2の発明は、前記請求項1の発明において、前記フックサポートの作動手段は、前記フックサポートを車台後方の格納位置に付勢する付勢部材を備え、この付勢部材は、前記荷役アームの格納作動に連動してフックサポートを格納位置に移動するように付勢することを特徴としている。
【0008】
さらに、上記目的達成のため、請求項3の発明は、前記請求項1、または2の発明において、前記フックサポートおよびその作動手段は、いずれもフックアームの外面に設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、フックアームに、そのフックをコンテナのリフトバーに係合すべく案内するフックサポートを設け、このフックサポートには、荷役アームが車台上の格納状態にあるときに、そのフックサポートを車台前方の作動位置から車台後方の格納位置に退避させる作動手段を設けたので、そのフックサポートの案内面を長くすべく、これを大きく形成しても、これが、車台上のシートキャリヤなどの補機に干渉することがなく、フックサポートの損傷、破損を未然に防止することができ、またフックサポートは、フックアームの長手方向に長く、大型に形成することにより、このフックサポートの、コンテナのリフトバーに対する案内対面領域を広くとることができ、たとえば、コンテナの設置位置が、荷役車両Vの停車位置よりも高い位置にある場合でも、フックサポートの案内面を、コンテナのリフトバーから逸脱することなく的確に対面させることができ、フックとリフトバーとの係合を確実なものとすることができ、コンテナの積込作業能率を高めることができる。
【0010】
また、請求項2の発明によれば、フックサポートを車台後方の格納位置に付勢する付勢部材は、荷役アームの格納作動に連動してフックサポートを格納位置に移動するように付勢するので、荷役アームの格納時には、フックサポートは自動的に格納位置に戻されて、その破損、破損を一層確実に防止することができる。
【0011】
さらに、請求項3の発明によれば、フックサポートおよびその作動手段は、いずれもフックアームの外面に設けられるので、荷役アームの強度を損なうことがなく、その上、既存の荷役車両に容易に装備することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0013】
図1〜11は本発明の第1実施例を示すもので、図1は、コンテナの積込み完了時(車両走行時)の状態を示す荷役車両の側面図、図2は、コンテナの降ろし開始時の状態(コンテナ積込み完了前の状態)を示す荷役車両の側面図、図3は、コンテナの降ろし途中の状態(コンテナ積込み途中の状態)を示す荷役車両の側面図、図4は、コンテナ降ろし終了直後の状態(コンテナ積込み開始直前の状態)示す荷役車両の側面図、図5は、コンテナのダンプ時の状態を示す荷役車両の側面図、図6は、図1の6矢視平面図、図7は、図2の7矢視仮想線囲い部分の拡大図、図8は、図7の8矢視仮想線囲い部分の拡大図で、(A)はフックサポートの作動状態、(B)はフックサポートの格納状態をそれぞれ示す、図9は、図6の9−9線に沿う拡大断面図、図10は、図4の10−10線に沿う拡大断面図、図11は、図8の11矢視のフックサポートの斜視図である。
【0014】
図1において、荷役車両Vの車台Fの前部には、運転室Caが設けられ、この運転室Caの後方において、車台F上にサブフレーム1が一体に搭載されている。サブフレーム1には、その上に荷役装置Lが設けられ、さらに、運転席Caの背面と荷役装置L間のサブフレーム1上には、補機としてのシートキャリヤSCが配置されており、このシートキャリヤSCには、無蓋のコンテナCtの開口上面を覆うシートが装備されている。
【0015】
つぎに、前記荷役装置Lの構成について説明する。
【0016】
この荷役装置Lは、コンテナCを車台Fと地上GRとの間で積み降ろしできると共にこのコンテナCを車台F上にダンプできるようにされている。
【0017】
図1,6に示すように、サブフレーム1は、方形枠状に形成されており、その後端左右には、左右案内ローラ2が回転自在に軸架されており、これらの案内ローラ2は、サブフレーム1上に脱着可能に搭載される後述のコンテナCtを誘導案内する。サブフレーム1の後部には、ダンプアーム3が後方に傾動可能に設けられる。このダンプアーム3は、方形枠状に形成され、その後端がサブフレーム1に後方に傾動できるように軸支4されている。
【0018】
前記ダンプアーム3の前部には、荷役アーム5が前後に回動可能に軸支9されており、この荷役アーム5は、リフトアーム6とフックアーム7とより構成されている。リフトアーム6は単一の角筒体より構成されており、このリフトアーム6の後端、すなわち基端がサブフレーム1に、その前後方向に起伏回動自在に軸支9されている。このリフトアーム5は、サブフレーム1の左右中間部を前後方向に延びており、その後部はダンプアーム3と前後方向に重なり合っているが、その大部分はダンプアーム3よりも前方に延長されている。リフトアーム6の前部外周は、補強部材10により補強されており、この補強部材11の両側外面にドグ11が固定されており、このドグ11は、後述する作動手段Mの作動杆27の先端と衝合するようにされている。
【0019】
リフトアーム6の前部には、フックアーム7が前後方向に摺動自在に嵌合されている。このフックアーム7は、前後方向に延びる基部7aと、この基部7aの前端から一体に略直角に起立する起立部7bとより、側面から見てL字状に形成されており、その上端にフック8が一体に設けられる。このフック8は、コンテナCtの前面上部に設けたリフトバー17に係脱自在に係合できるようにされる。リフトアーム6とフックアーム7内には、それらの跨がって一本のスライドシリンダ13が収容され、このスライドシリンダ13の一端は、リフトアーム6に連結され、またその他端はフックアーム7に連結されていて、このスライドシリンダ13の伸縮作動によれば、フックアーム7を、リフトアーム6に対して前後にスライド移動させることができる。
【0020】
サブフレーム1の前部と、リフトアーム6の中間部との間には、一対のリフトシリンダ14が連結されており、これらのリフトシリンダ14は、リフトアーム6の左右両側を前後方向に延びており、一対のリフトシリンダ7の同調伸縮作動により、図3,4に示すように、リフトアーム6とフックアーム7とよりなる荷役アーム4を回動中心、すなわち軸支9部まわりに前後に起伏回動させることができる。
【0021】
図11に明瞭に示すように、フックアーム7の先部前面には、本発明に従うフックサポート20が取り付けられている。このフックサポート20は、後述の作動手段Mによりフックアーム7の前面より前方に張り出す作動位置Aと、その後方に退避する格納位置Bとをとり得るように構成されており、相互に屈折可能に連結される上部サポート部材21と下部サポート部材22とよりなり、上部サポート部材21の前面には、荷役アーム5が所
定位置(積降位置)に後退したときに、その荷役アーム5の回動軸支点9を中心とする円弧面よりなる案内面Gが形成されている。上部サポート部材21の下端に固定される連結ピン23は、下部サポート部材22の上端に開口した長孔24に緩通、連結され、上部サポート部材21と下部サポート部材22とは、連結ピン23回りに屈折可能である。上部サポート部材21の上端は、フックアーム7の起立部7bの前面上部に支軸25をもって前後方向に揺動可能に連結され、一方、下部サポート部材22は、作動手段Mを介してフックアーム7に連結されている。
【0022】
つぎに、この作動手段Mの構成について説明する。
【0023】
図11に最も明瞭に示すように、フックサポート20の下部サポート部材22の下端には、作動フレーム26の左右中央部が固定されている。この作動フレーム26は、平面コ字状に形成されてフックアーム7の下部前面を迂回して、その基部7aの側面に沿って後方に延長され、その後端には、左右作動杆27の前端がそれぞれ固定されている。左右作動杆27は前後方向に延長されていて、フックアーム7の基部7bの側面に溶接した案内部材28に摺動自在に貫通支持されている。左右作動杆27の中間部に固定したバネ受け29と、案内部材28との間には、作動杆27に巻装したコイルバネよりなる戻しバネ30が設けられ、この戻しバネ30の弾発力は、作動杆27を作動フレーム26と共に後方に移動するように付勢して、前記フックサポート20を格納位置B(図8(B)参照)に退避させる。リフトアーム6の前端の補強部材10の両側外面には、作動杆26の後端(自由端)に対向してドグ11が固定されており、図2に示すように、フックアーム7をリフトアーム6に対して格納位置から所定位置まで後方にスライド後退したとき、作動杆27の後端が、前記ドグ11に衝合し、戻しバネ29の弾発力に抗して作動杆27を前方に移動させる。これにより、フックサポート20は、連結ピン23まわりに前方に向かってく字状に屈曲されて前方に突出され、作動位置Aに張り出させることができる。
【0024】
車台Fの後部にはアウトリガー15が設けられ、このアウトリガー15は、コンテナCtを積み降ろし、あるいはダンプさせるとき、伸長作動されて荷役車両Vを安定させる。
【0025】
一方、荷役車両Vの車台F上に搭載されるコンテナCtは無蓋の箱状に形成されており、その前面両側は、補強桁16により補強され、その開放後面は、リヤゲート18により閉じられ、またその上部には、前記フックアーム7のフック8と係脱自在な係合部、すなわちリフトバー17が設けられ、その底部の前後にはキャスタよりなる複数の走行車輪19が軸支されている。
【0026】
図5,6および9に示すように、リフトアーム6およびダンプアーム3の左右両側には、それらを前後方向に直線状に一体に固縛し、またその固縛を解除するようにした固縛機構LOが設けられる。この固縛機構LOは、ダンプアーム3の先部両側に軸支41される固縛フック40と、これらの固縛フック40とダンプアーム3間に連結されて、その固縛フック40を開閉作動する固縛シリンダ42と、リフトアーム6の後部に固定される係止棒45と、サブフレーム1に固定されて、固縛フック40の基端40aと係合可能なストッパ44を備えており、図9に示すように、固縛シリンダ42が収縮されているとき、固縛フック40は開位置にあり、係止棒45から外れてその基端40aがストッパ44に当り、固縛機構LOは固縛解除状態にあり、リフトアーム6は、ダンプアーム3に対して起伏回動可能(コンテナCtの積み降ろし時)になり、また、固縛シリンダ42が伸長されると、図5に示すように、固縛フック40は閉位置に作動されて係止棒45に係合し、固縛機構LOは固縛状態にあり、リフトアーム6とダンプアーム3とは直線状に一体となって後方に傾動可能(コンテナCtのダンプ時)になる。
【0027】
つぎに、この第1実施例の作用について説明する。
【0028】
「車台FからコンテナCtを降ろす場合」
(1) 図1に示すように、荷役車両Vの車台F上にコンテナCtが積み込まれいる状態(荷役車両の走行状態)にあるときは、荷役装置Lのフックアーム7は最前端位置にあって、そのフック8は、コンテナCtのリフトバー17に係合されており、荷役装置Lは格納状態にある。このとき、前記フックサポート20は、図8(B)、図11鎖線に示すように、車台Fの後方側に後退した格納位置Bにあるので、コンテナCtが、車台F上の格納位置にあるとき、シートキャリアSCとの干渉が回避される。
【0029】
(2) つぎに、図2に示すように、コンテナCtを地上に降ろすべく、荷役装置Lの作動を開始し、スライドシリンダ13を収縮作動して、フックアーム7をリフトアーム6に対して所定位置までスライドい後退させる。フックアーム7の後退により、作動杆27の後端は、リフトアーム6先端のドグ11に当接される。これにより、作動フレーム26は作動杆27と共に、戻しバネ30の弾発力に抗して前方に移動するので、図8(A)、図11実線に示すように、フックサポート20は、フックアーム7より前方に突出して作動位置Aに張り出す。そして、フックアーム6の後退作動に連動して、荷役アーム5とダンプアーム3とを固縛している前記固縛機構LOの固縛が解除されるので、荷役アーム5は、ダンプアーム3に対して後方への起立回動が可能になる。
【0030】
(3) つぎに、リフトシリンダ14を伸長作動させると、リフトアーム6とフックアーム7とよりなる荷役アーム5は軸支9点まわりに後方に回動する。これにより、コンテナCtは左右案内ローラ2に案内されて車台F上を後方に移動し、コンテナCtは左右案内ローラ2の回転中心を支点として後方に傾動し、その後端下部は地上GRに着地する。
【0031】
(4) リフトシリンダ14が伸長を継続して最伸長し、荷役アーム5が後方回動終端位置に至れば、フックアーム7は下向きとなって、コンテナCtは地上GRに降ろされる。ここで、フックアーム5先端のフック6をリフトバー17より外せばコンテナCtは荷役車両Vから分離される。
【0032】
「コンテナCtをダンプさせる場合」
(5) 図1に示すように、サブフレーム1上にコンテナCtが搭載されており、フックアーム7は、後方にスライドさせず、すなわち格納状態のままリフトシリンダ14を伸長作動すれば、図5に示すように、固縛装置LOは固縛状態を維持してダンプアーム3と荷役アーム5とは一体に固縛されているので、両アーム3,5は一体となって軸支4部まわりに後方に傾動し、コンテナCtをダンプ上げさせることができ、コンテナCt内の積載物を外部に放出することができる。また、リフトシリンダ14を収縮作動すれば、コンテナCtをダンプ下げしてサブフレーム1に降ろすことができる。この場合フックアームは、後方にスライド移動されないので、フックサポート20は、格納位置(B)に保持されたままである。
【0033】
「地上に降ろされているコンテナCtを車台F上に積み込む場合」
(6) 地上に降ろされているコンテナCtの前方に、適宜の間隔をあけて荷役車両Vを縦列停車させる。
【0034】
(7) 図4鎖線に示すように、スライドシリンダ13の収縮作動により、フックアーム6を所定位置までスライド後退させる。これにより、図8(A)に示すように、作動杆27は、リフトアーム6先端のドグ11に当接してフックサポート20を前方に張り出し、これを作動位置(A)に保持する。リフトシリンダ14の伸長作動により、リフトアーム6とフックアーム7とよりなる荷役アームを軸支9点まわりに後方終端位置まで後方にフル起立回動させる。この回動操作は、前述(4) 場合と同じである。
【0035】
(8) つぎに、図4に示すように、荷役車両Vを後進させる。フックアーム6前面のフックサポート20は、既に作動位置(A)に張り出しており、このフックサポート20前面の案内面Gは、荷役アーム5の回動中心、すなわち軸支9点と同心の円弧面とされて、コンテナCtのリフトバー17に対面される。引き続く荷役アームの前方回動に伴い、フックアーム5は、フックサポート20の案内面Gとリフトバー17との相対摺動により案内されながら案内面Gに沿う円弧軌跡に沿ってスムーズに上方に移動し、フック8をコンテナCtのリフトバー17に的確に係合させることができる。
【0036】
しかして、フックサポート20は、フックアーム7の長手方向に長く、大型に形成することにより、このフックサポート20の案内面Gの、コンテナCtのリフトバー17に対する案内対面領域を広くとることができ、たとえば、コンテナCtの設置位置が、荷役車両Vの停車位置よりも高い位置にある場合でも、フックサポート20の案内面Gを、コンテナCtのリフトバー17から逸脱することなく的確に対面させることができ、フック8とリフトバー17との係合を確実なものとすることができる。
【0037】
(9) 引き続く荷役アームの前方回動によれば、図3、鎖線に示すように、コンテナCtはサブフレーム1上に積み込まれる。その後のスライドシリンダ13の伸長作動により、フックアーム7がリフトアーム6に対して前方の格納位置に移動する。これにより、図8(B)に示すように、作動杆27は、ドグ11から離れ、戻しバネ30の弾発力により、フックサポート20は、後方に退避して格納位置(B)に格納される。そして、図1に示すように、荷役装置Lは格納され、コンテナCtの荷役車両Vへの積み込みを完了する。
【0038】
しかして、フックサポート20は、これを大型に形成しても、コンテナCtの車台F上への積込完了時には、作動手段Mの作動によりフックアーム7は前方の作動位置(A)から後方の格納位置(B)退避するので、フックサポートが、シートキャリヤSCなどの補機に干渉することが回避される。
【0039】
つぎに、本発明の第2実施例について説明する。
【0040】
図12〜16は、本発明の第2実施例を示すものであり、図12は、コンテナ積込み完了時(車両走行時)の状態を示す荷役車両の側面図、図13は、コンテナ降ろし開始時の状態(コンテナ積込み完了前の状態)を示す荷役車両の側面図、図14は、コンテナ降ろし終了直後の状態(コンテナ積込み開始直前の状態)を示す荷役車両の側面図、図15は、図13の15矢視仮想線囲い部分の拡大図で、(A)は、フックサポートの作動状態、(B)は、フックサポートの格納状態をそれぞれ示す。図16は、図15の16矢視のフックアームの斜視図であり、前記第1実施例と同じものには同じ符号が付される。
【0041】
この第2実施例は、荷役アーム105の構成が前記第1実施例と異なっている。フックアーム107は、その下端がリフトアーム106の先部にヒンジ軸hをもって後方に傾動可能に軸支されており、リフトアーム106の先部とフックアーム107の中間部との間に、フックアーム107を傾動するためのフックシリンダ113が連結されている。そして車台F上のコンテナCtを車台Fと地上GRとの間で、積み降ろしをするき、フックアーム107は、図13鎖線に示すように、略鉛直に起立する格納位置から、図13実線に示す傾動位置に傾動される。そして、フックアーム107の傾動によれば、図13に示すように、車台F上のコンテナCtは車台F上を後方にスライドし、以後、図14に示すように、リフトシリンダ14の伸縮作動により、リフトアーム106とフックアーム107よりなる荷役アーム105を軸支9点まわりに前後に起伏回動することにより、コンテナCtを車台Fと地上GR間で積み降ろしすることができる。
【0042】
しかして、この積み降ろし作動は、前記第1実施例と同じである。
【0043】
図15,16に示すように、フックアーム107の前面に設けられるフックサポート20は、作動手段Mにより、作動位置(図15(A))と、格納位置(図15(B))との間を張り出し、格納できるようにされている。
【0044】
図16に明瞭に示すように、フックアーム107の先部前面には、フックサポート20が取り付けられている。このフックサポート20は、前記第1実施例と同じく、作動手段Mにより、フックアーム107の前面より前方に張り出す作動位置Aと、その後方に退避する格納位置Bとをとり得るように構成されており、第1実施例と同じく、フックサポート20は相互に屈折可能に連結される上部サポート部材21と下部サポート部材22とより構成され、上部サポート部材21の前面には案内面Gが形成され、この案内面Gは、フックアーム107が所定位置(積降位置)まで後方に傾動したときの、荷役アーム105の回動軸支9点を中心とする円弧面に形成されている。フックサポート20の下部サポート部材22は、作動手段Mを介してフックアーム107に連結される。下部サポート部材22の下端には、作動フレーム126の左右中央部が固定されている。この作動フレーム126は、平面コ字状に形成されてフックアーム107の下部前面を迂回して、フックアーム107の側面に沿って後方に延長され、その左右後端には、左右作動杆127の前端がそれぞれ固定されている。左右作動杆127は前後方向に延長されていて、フックアーム107の基部側面に溶接した案内部材128に摺動自在に貫通支持されている。作動フレーム126の後端と、案内部材128との間には、引張バネよりなる戻しバネ130が張架され、この戻しバネ130の弾発力は、前記作動杆127を後方に移動するように付勢して、前記フックサポート20を図15(B)に示すように、格納位置Bに退避させる。リフトアーム106の前端一側には、前記作動杆127の後端(自由端)に対向してドグ111が固定されており、このドグ111の前端には、湾曲案内面111aが形成され、この湾曲案内面111aが作動杆127の後端に対面している。
【0045】
図13、図15(A)に示すように、コンテナCtを積み降ろしすべく、フックアーム107をリフトアーム106に対して格納位置から所定位置まで後方に傾動させたとき、作動杆127の後端が、前記ドグ111の湾曲案内面111aに衝合し、戻しバネ129の引張力に抗して作動杆127を前方に移動させる。これにより、フックサポート120は、連結ピン23まわりに前方に向かってく字状に屈曲されて前方に突出され、作動位置Aに張り出させることができる。また、図15(B)に示すように、フックアーム107が格納位置に戻ると、作動杆127は、ドグ111から外れるので、戻しばね130の引張力によりフックサポート120は格納位置Bに後退し、シートキャリヤSCに干渉することがない。
【0046】
しかして、第2実施例も、前記第1実施例と同じ作用効果を奏する。
【0047】
以上、本発明の第1、2実施例について説明したが、本発明はそれらの実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0048】
たとえば、前記第1、2実施例では、コンテナを車台と地上間で積み降ろしできる外、ダンプもできるようにした荷役車両に本発明を実施した場合を説明したが、コンテナをダンプさせない荷役車両にも、本発明を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】コンテナの積込み完了時(走行時)の状態を示す荷役車両の側面図(第1実施例)
【図2】コンテナの降ろし開始時の状態(コンテナ積込み完了前の状態)を示す荷役車両の側面図
【図3】コンテナの降ろし途中の状態(コンテナ積込み途中の状態)を示す荷役車両の側面図
【図4】コンテナ降ろし終了直後の状態(コンテナ積込み開始直前の状態)示す荷役車両の側面図
【図5】コンテナのダンプ時の状態を示す荷役車両の側面図
【図6】図1の6矢視平面図
【図7】図2の7矢視仮想線囲い部分の拡大図
【図8】図7の8矢視仮想線囲い部分の拡大図で、(A)はフックサポートの張出状態、(B)はフックサポートの格納状態をそれぞれ示す
【図9】図6の9−9線に沿う拡大断面図
【図10】図4の10−10線に沿う拡大断面図
【図11】図8の11矢視のフックサポートの斜視図
【図12】コンテナ積込み完了時(車両走行時)の状態を示す荷役車両の側面図(第2実施例)
【図13】コンテナ降ろし開始時の状態(コンテナ積込み完了前の状態)を示す荷役車両の側面図
【図14】コンテナ降ろし終了直後の状態(コンテナ積込み開始直前の状態)を示す荷役車両の側面図
【図15】図13の15矢視仮想線囲い部分の拡大図で、(A)は、フックサポートの作動状態、(B)は、フックサポートの格納状態をそれぞれ示す
【図16】図15の16矢視のフックアームの斜視図
【符号の説明】
【0050】
5;105・・・・荷役フレーム
6;106・・・・リフトアーム
7;107・・・・フックアーム
8・・・・・・・・フック
17・・・・・・・・・リフトバー
20・・・・・・・・フックサポート
30;130・・・・付勢部材(戻しバネ)
A・・・・・・・・作動位置
B・・・・・・・・格納位置
Ct・・・・・・・・・コンテナ
GR・・・・・・・・・地上
M・・・・・・・・・作動手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車台(F)上に、前後に起伏回動可能なリフトアーム(6;106)と、このリフトアーム(6;106)の先部に設けられるフックアーム(7;107)とよりなる荷役アーム(5;105)を備え、フックアーム(7;107)の先部に設けたフック(8)を、コンテナ(Ct)に設けたリフトバー(17)に係脱可能に連結し、前記荷役アーム(5;105)の起伏回動により、コンテナ(Ct)を車台(F)上と地上(GR)との間で積み降ろしできるようにした、荷役車両において、
前記フックアーム(7;107)の前面には、そのフック(8)を地上(GR)に設置されるコンテナ(Ct)のリフトバー(17)に係合すべく案内するフックサポート(20)を設け、このフックサポート(20)には、前記荷役アーム(5;105)が車台(F)上の格納状態にあるときに、そのフックサポート(20)を車台(F)前方の作動位置(A)から車台(F)後方の格納位置(B)に退避させる作動手段(M)を設けたことを特徴とする荷役車両。
【請求項2】
前記フックサポートの作動手段(M)は、前記フックサポート(20)を車台(F)後方の格納位置(B)に付勢する付勢部材(30;130)を備え、この付勢部材(30;130)は、前記荷役アーム(5;105)の格納作動に連動してフックサポート(20)を格納位置(B)に移動するように付勢することを特徴とする、前記請求項1記載の荷役車両。
【請求項3】
前記フックサポート(20)およびその作動手段(M)は、いずれもフックアーム(7;107)の外面に設けられていることを特徴とする、前記請求項1または2記載の荷役車両。
【請求項1】
車台(F)上に、前後に起伏回動可能なリフトアーム(6;106)と、このリフトアーム(6;106)の先部に設けられるフックアーム(7;107)とよりなる荷役アーム(5;105)を備え、フックアーム(7;107)の先部に設けたフック(8)を、コンテナ(Ct)に設けたリフトバー(17)に係脱可能に連結し、前記荷役アーム(5;105)の起伏回動により、コンテナ(Ct)を車台(F)上と地上(GR)との間で積み降ろしできるようにした、荷役車両において、
前記フックアーム(7;107)の前面には、そのフック(8)を地上(GR)に設置されるコンテナ(Ct)のリフトバー(17)に係合すべく案内するフックサポート(20)を設け、このフックサポート(20)には、前記荷役アーム(5;105)が車台(F)上の格納状態にあるときに、そのフックサポート(20)を車台(F)前方の作動位置(A)から車台(F)後方の格納位置(B)に退避させる作動手段(M)を設けたことを特徴とする荷役車両。
【請求項2】
前記フックサポートの作動手段(M)は、前記フックサポート(20)を車台(F)後方の格納位置(B)に付勢する付勢部材(30;130)を備え、この付勢部材(30;130)は、前記荷役アーム(5;105)の格納作動に連動してフックサポート(20)を格納位置(B)に移動するように付勢することを特徴とする、前記請求項1記載の荷役車両。
【請求項3】
前記フックサポート(20)およびその作動手段(M)は、いずれもフックアーム(7;107)の外面に設けられていることを特徴とする、前記請求項1または2記載の荷役車両。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−95021(P2010−95021A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−265149(P2008−265149)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【出願人】(000163095)極東開発工業株式会社 (215)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【出願人】(000163095)極東開発工業株式会社 (215)
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