説明

落ち葉掃き用具

【課題】 柄の長い、軽くて先端がしなやかな竹製の落ち葉掃き用具を提供する。
【解決手段】 熊手よりも穂先の先端の本数を減らし、広がりを抑え、最先端部を少し曲げて全体をスリムにし、しなやかにするが、全体の本数の3分の1を少し厚めにして中央部に使用することで、固い葉や大きい葉にも対応できるようにしたことを特徴とする落ち葉掃き用具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽くてしなやかな竹製の落ち葉掃き用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、落ち葉を掃くときは、大きな熊手か、竹ぼうき、または、しゅろぼうきぐらいしかなかった。
最近は、小さい熊手も売られているが、昔ながらの形で、先端が直角近くにガッチリと曲げられていて、植物に引っかけたりすると花がもげたり、根を痛めたり、球根がとび出したりしたことがあるので、狭い場所では使えなかった。
近頃は、ガーデニングブームである。
たとえば、イギリスなどのナチュラルガーデンを取り入れて、グランドカバー用の地面を這う植材を他の草花との株間に植えて地面が見えないようにするのが公園や家の花壇でも見られるようになった。
ところが、そんな植物の上や根元にまで、春の季節風が吹く度に自宅の落ち葉はもちろん、近くの家や公園、神社、並木道などから、掃いても掃いても枯れ葉が舞い込んできてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
(イ)小さい熊手は、先端の間隔が狭く、直角に近い角度にガッチリ曲がっているので植物の茎や根が挟まるとなかなかとれないので痛めていた。
また、一方向にしか使えないので、狭い株間では使えなかった。
(ロ)しゅろぼうきは、細いしゅろがびっしりと平らに切り揃えてあるので、落ち葉が押し付けられるようで、うまく掃けなかった。
(ハ)仕方が無いから、割り箸数本か、篠竹を2本、3本広げるように持って、片方の手で植物を持ち上げて、根元の枯れ葉やゴミをかき出していた。
(ニ)これらの作業は、ほとんどがしゃがむか、中腰で体重移動しながらやらなければならなかった。
そのため、ひざ痛、腰痛で困っているけれど、ガーデニングは大好きな人が多い。
(ホ)冬場は、枯れ葉が植物の廻りにあった方が霜よけになって良いが、暖かくなると根元の風通しが悪いと根腐れや病気が発生する原因にもなっていた。
本発明は、これらの問題点を解決されるためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
柄と穂先からなる落ち葉掃き用具において、熊手よりも穂先の先端の広がりを抑え、最先端を少し曲げて全体をスリムにしなやかにするが、全体の本数の約3分の1を厚めに中央部に使用することで、固い葉、大きい葉にも対応できることを特徴とする落ち葉掃き用具である。
【発明の効果】
【0005】
(イ)柄の長い落ち葉掃きが2本あれば、立ったまま両刀使いで、片方で草花の伸びている部分を持ち上げて、もう一方で枯れ葉やゴミをかき出すと、まるで自分の素手でやるように作業ができる。
(ロ)両サイドの先端がしなやかだから、草花が引っかかりそうになってもさりげなくかわしながら、最先端の曲がり部分があるので、枯れ葉だけはちゃんと掃ける。
(ハ)中央部分が厚めでしっかりしているので、固い葉や大きい葉にも対応ができる。
(ニ)落ち葉掃きは、ななめ使いでスライドさせれば狭い場所でも便利に使える。
(ホ)2本を向き合わせに使えば、集めた落ち葉を挟んでゴミ袋などに入れられる。
(ヘ)柄が長いので足が踏み込めない所でも届く。
(ト)立ったままで作業ができるので、ひざ痛、腰痛の人にも楽に作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 本発明の落ち葉掃き用具の平面図である。
【図2】 本発明の先端中央部の説明図である。
【図3】 本発明の両端先端部の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の形態について説明する。
熊手よりも先端の広がりを抑え、最先端を少し曲げて全体をスリムにし、しなやかにするが、全体の本数の約3分の1を厚めにし、中央部に使用することで、固い葉、大きい葉にも対応できる。
本発明は以上のような構成である。
これを使用するときは、
(イ)柄(3)の長い落ち葉掃きを2本使って、立ったまま両刀使いで、片方は草花の伸びた部分を持ち上げて、もう片方で根元まで入り込んだ落ち葉をかき出す作業が、まるで自分の素手でやるようにできる。
(ロ)穂先の両脇先端部(2)がしなやかだから、草花が引っかかりそうになっても、さりげなくかわしながら、最先端の曲がり部分があるので、枯れ葉はちゃんと掃ける。
(ハ)落ち葉掃きは、ななめ使いでスライドすれば、狭い花壇でも良く掃ける。
(ニ)穂先の先端の中央部(1)が厚めでしっかりしているので固い葉や大きな葉にも対応ができる。
(ホ)2本を向き合わせに使えば、集めた落ち葉を挟んでゴミ袋などに入れられる。
(ヘ)柄が長いので、足を踏み込めない所でも届く。
(ト)立ったままで作業ができるので、ひざ痛・腰痛の人にも楽に作業が可能である。
【符号の説明】
【0008】
1 先端中央部
2 両脇先端部
3 柄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄と穂先から成る落ち葉掃き用具において、熊手よりも穂先の先端の広がりを抑え、最先端を少し曲げて全体の本数の約3分の1を少し厚めにして中央部に使用することで、固い葉や、大きい葉にも対応できることを特徴とする落ち葉掃き用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−194205(P2011−194205A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−90856(P2010−90856)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(505410830)
【Fターム(参考)】