説明

薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法

【課題】薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】太陽電池モジュールは、基板(110)及び透明電極層(120)を備え、透明電極層は、基板上の第1電極層(122)及び第1電極層上の第2電極層(124)を備え、第1電極層と第2電極層とは、異なる材質から構成され、第2電極層は、第1電極層上の一部で部分的に形成される。これにより、透明電極層の短波長透過度及び光の散乱が共に増加して、薄膜太陽電池モジュールの効率が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法に関し、さらに詳細には、複数の島が形成される透明電極層を含む薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、石油や石炭のような既存のエネルギ資源の枯渇が予想されるにつれて、これらに代わる代替エネルギ資源に対する関心が高まっている。その中でも太陽電池は、半導体素子を利用して太陽光エネルギを電気エネルギに直接変化させる次世代代替エネルギ資源として脚光を浴びている。
【0003】
太陽電池は、光起電力効果(Photovoltaic Effect)を利用して、光エネルギを電気エネルギに変換させる装置のことを意味し、その構成物質によりシリコン太陽電池、薄膜型太陽電池、色素増感型太陽電池及び有機高分子型太陽電池などに区分される。このような太陽電池においては、入射される太陽光を電気エネルギに変換させる割合に関わる変換効率(Efficiency)を高めることが極めて重要である。
【0004】
その中で、薄膜型太陽電池は、大面積太陽電池モジュールを低価格で製作できる技術として大きな関心を引いているが、変換効率がシリコン太陽電池に比べて多少低くなることがある。したがって、薄膜型太陽電池の変換効率を向上させるために、太陽光熱が入射される基板上の透明電極層をエッチングして凹凸構造を形成する。このような凹凸構造は、太陽電池内に光経路を増加させ、これにより光の吸光率を高めることができる効果的な方法である。
【0005】
一方、透明電極層に利用される一般的な材料である酸化スズ(SnO2)は、凹凸の形状が小さくて光の散乱を大きくすることができないために、光経路長を増加させ難い。また、凹凸の大きさを増加させるために、薄膜を厚く蒸着すると、成長方向の衝突でクラックなどの欠陥が薄膜に発生して品質が低下する。
【0006】
図1は、酸化スズと酸化亜鉛とから形成した透明電極層の光透過度を測定した結果を示す図であって、図1に示すように、特に300〜400nmの範囲の波長帯において酸化スズから形成された透明電極層の透過度が酸化亜鉛から形成された透明電極層の透過度より高いことが確認できる。すなわち、透明電極の一般的な他の材料である酸化亜鉛(ZnO)は、光の散乱を向上させる凹凸形状の制御という面においては長所があるが、材料特性のため短波長透過度が落ちるという短所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、短波長透過度及び光の散乱を共に向上させることができる透明電極層を備えた薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的及び他の目的を達成すべく、本発明の例示的な実施の形態に係る薄膜太陽電池モジュールは、基板と、基板上の透明電極層を備え、透明電極層は、基板上の第1電極層及び第1電極層上の第2電極層を備え、第1電極層と第2電極層とは、異なる材質から構成され、第2電極層は、第1電極層上の一部に部分的に形成されることができる。
【0009】
また、第2電極層は、複数の島を形成し、複数の島の間から第1電極層の上面の一部が露出することができる。
【0010】
また、前記第1電極層は、酸化スズから形成されることができ、第2電極層は、酸化亜鉛から形成されることができる。
【0011】
また、複数の島のうち、隣接した二つの島間の距離は、0.5ないし3μmの範囲でありうる。
【0012】
また、第1電極層の厚さは、100ないし800nmの範囲でありうる。
【0013】
また、複数の島の間から露出した第1電極層の上面に保護層を備えることができる。
【0014】
ここで、保護層は、酸化亜鉛から形成されることができる。
【0015】
また、透明電極層上に順次位置した光電変換層、後面電極層、密封フィルム及び後面基板を備えることができる。
【0016】
また、上述した目的及び他の目的を達成すべく、本発明の例示的な実施の形態に係る薄膜太陽電池モジュールの製造方法は、基板上に透明電極層を形成するステップを含み、透明電極層を形成するステップは、基板上に第1電極層を形成するステップと、第1電極層上に第2電極層を形成するステップと、第2電極層をエッチングするステップとを含み、第1電極層と第2電極層とは、異なる材質から形成され、第2電極層は、エッチングにより第1電極層上の一部に部分的に形成されることができる。
【0017】
また、第2電極層は、複数の島を形成し、複数の島の間から第1電極層の上面の一部が露出することができる。
【0018】
また、第2電極層は、100ないし800nmの範囲の厚さでありうる。
【0019】
また、第1電極層は、酸化スズから形成することができる。
【0020】
また、第2電極層は、酸化亜鉛から形成することができる。
【0021】
また、エッチングは、酸を利用して第2電極層をウェットエッチングすることができる。
【0022】
また、複数の島は、隣接した二つの島間の距離が0.5ないし3μmに形成されることができる。
【0023】
また、複数の島間の第1電極層の上面に保護層をさらに形成するステップを含むことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施の形態によれば、透明電極層が酸化スズから形成される第1電極層と第1電極層上に酸化亜鉛から形成される複数の島とを備えることによって、短波長透過度及び光の散乱が共に増加して、薄膜太陽電池モジュールの効率が向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】酸化スズと酸化亜鉛から形成した透明電極層の光透過度を測定した結果を示す図である。
【図2】本発明の例示的な実施の形態に係る薄膜太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。
【図3】図2のAを拡大した拡大図である。
【図4】本発明の例示的な実施の形態に係る薄膜太陽電池モジュールの製造方法に関する図である。
【図5】本発明の例示的な実施の形態に係る薄膜太陽電池モジュールの製造方法に関する図である。
【図6】本発明の例示的な実施の形態に係る薄膜太陽電池モジュールの製造方法に関する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の図面において各構成要素は、説明の便宜性及び明確性のために誇張、省略または概略的に示した。また、各構成要素のサイズは、実際のサイズを全面的に反映するものではない。
【0027】
以下では、図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
【0028】
図2は、本発明の例示的な実施の形態に係る薄膜太陽電池モジュールの断面を示す断面図で、図3は、図2のAを拡大した拡大図である。
【0029】
まず、図2に示すように、本発明の例示的な実施の形態に係る薄膜太陽電池モジュール100は、基板110、基板110上の透明電極層120、透明電極層120上に順次位置した光電変換層130、後面電極層140、密封フィルム150及び後面基板160を備えることができる。
【0030】
基板110は、太陽光熱を透過するようにガラスのような透明材質から形成されることができ、外部の衝撃などから光電変換層130などを保護するために強化ガラスであることが好ましいが必須ではない。また、太陽光熱の反射を防止し太陽光熱の透過率を高めるために、鉄分が少なく含まれた低鉄分強化ガラスであることが好ましい。
【0031】
透明電極層120は、光電変換層130から生成した電流を流す通路として機能し、第1電極層122と第2電極層124とを備えることができる。
【0032】
透明電極層120は、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、フッ素(F)、ゲルマニウム(Ge)、マグネシウム(Mg)、ボロン(B)、インジウム(In)、スズ(Sn)、リチウム(Li)の中から選択された少なくともいずれか一つ以上の不純物を含む透明電極層120がドーピングされて形成されることができる。このような不純物のドーピングは、化学的ドーピング法(Chemical Doping)、電気化学的ドーピング法(Electrochemical Doping)又はイオン注入法(Ion Implantation)などのようなドーピング方法を使用して、金属又は他の元素をドーピングできるが、これに限定されるものではない。
【0033】
第1電極層122と第2電極層124とは異なる材質から構成されうるが、一例として第1電極層122は、光透過度に優れた酸化スズを蒸着して形成でき、第1電極層122は、上部面が平坦な面をなすことができる。
【0034】
一方、図3は、図2のAを拡大した拡大図であって、図4を参照すれば、第1電極層122の厚T1は、100ないし800nmの範囲でありうる。第1電極層122の厚T1が100nmより小さな場合は、透明電極層120の抵抗が増加する。これに対し、第1電極層122の厚T1が800nmより大きな場合は、第1電極層122の蒸着時に第1電極層122を形成する酸化スズの成長方向の衝突により、クラックなどの欠陥が発生するため、第1電極層122の厚T1は、100ないし800nmの範囲で形成されることが好ましいが、必須ではない。
【0035】
また、後述するように、第2電極層124は、一例として酸化亜鉛から薄膜層を形成した後、これをエッチングして形成できる。本例において、エッチング時に第1電極層122の上面が露出するようにエッチングして、第2電極層124は、第1電極層122上において部分的に(又は局部的に)形成されて、第2電極層124は、互いに離隔された複数の島(複数の島)を形成することができる。本発明の実施の形態において、第2電極層の複数の島は、不連続的な部分となり、これは、第1電極層の表面上に均一又は規則的に分配されうる。他の実施の形態において、複数の島は、第1層の表面上に不均一又はランダムに分配されうる。また、多数の島の形態は変わることができ、ピラミッド構造のような多面体又は楕円体のような他の3次元構造になりうる。
【0036】
したがって、第2電極層124は、複数の島を含み、複数の島は、第1電極層122上において互いに離隔されて位置し、このとき、隣接した二つの島間の距離D1は、0.5ないし3μmの範囲で形成されることができる。
【0037】
上述したように、第1電極層122を形成する酸化スズは、光透過度に優れるため、隣接した二つの島間の距離D1が0.5μm以上に形成されることによって、透明電極120の光透過度が維持又は増加できる。一方、隣接した二つの島間の距離D1が3μmより大きく形成されると、第2電極層124により散乱される光が減少して、入射光の乱反射などを介した吸光率が低下する。したがって、光の透過度及び散乱特性を考慮するとき、隣接した二つの島間の距離D1は、0.5ないし3μmの範囲で形成されることが好ましいが、必須ではない。
【0038】
したがって、本発明の実施の形態に係る透明電極層120は、複数の島の間に露出した第1電極層122により短波長の透過度が向上し、複数の島を含む第2電極層124によって光の散乱を大きくすることができるので、光散乱及び透過度が向上して、これを含む薄膜太陽電池モジュール100の効率が向上することができる。
【0039】
一方、複数の島の間から露出した第1電極層122上には、保護層をさらに形成することができる。これは、第1電極層122を形成する酸化スズが耐プラズマ特性が低いことを考慮して、透明電極層120上に光電変換層130などを形成する工程条件で露出した第1電極層122を保護するためである。
【0040】
保護層は、一例として酸化亜鉛から形成することができるが、上述したように、酸化亜鉛は、短波長の透過度が酸化スズより低いので、形成される保護層は、光透過性を考慮して数十nmを超過しないことが好ましい。
【0041】
また、図1を参照すると、透明電極層120上の光電変換層130は、P−N接合(junction)が形成されて光が光電変換層130に照射されると、光電変換に基づいた光電効果により光起電力の効果を利用して電気(電子−ホール対)を発生できる。一例として、光電変換層130は、非晶質シリコン(a−Si)、微結晶シリコン(mc−Si)、化合物半導体(compound semiconductor)、積層型(tandem)などでありうるが、これに限定するものではない。
【0042】
このような光電変換層130上には、後面電極層140が位置し、上述した透明電極層120と共に光電変換層130から生成した電流を外部に伝達することができる。後面電極層140は、透明材質、半透明又は不透明な金属材質からなることができる。
【0043】
また、後面電極層140が光反射度に優れた金属材質から形成されて、光電変換層130を透過した光を反射させて、再度光電変換層130へ向かうようにすることができるため、光電変換層130の変換効率が向上する。
【0044】
密封フィルム150と後面基板160とは、後面電極層140上に順次位置する。密封フィルム150は、外部の水分や酸素を遮断し、後面基板160を接着するためである。このような密封フィルム150は、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、ポリビニルブチラール、エチレン酢酸ビニル部分酸化物、ケイ素樹脂、エステル系樹脂、オレフィン系樹脂などからなることができる。
【0045】
後面基板160は、防水、絶縁及び紫外線遮断機能を行い、TPT(Tedlar/PET/Tedlar)タイプでありうるが、これに限定するものではない。また、後面基板160は、上述した基板110側から入射した太陽光を反射して再利用できるように反射率の優れた材質であることが好ましいが、必須ではなく、又は太陽光熱が入射されうる透明材質から形成されることもできる。
【0046】
たとえ、光電変換層130、後面電極層140及び密封フィルム150が図2にそれぞれ不均一構造を有すると示されているが、光電変換層130、後面電極層140及び密封フィルム150のそれぞれは、不均一構造を有してもよく、有さなくても良い。
【0047】
図4ないし図6は、本発明の例示的な実施の形態に係る薄膜太陽電池モジュールの製造方法を示す図である。
【0048】
図4ないし図6は、本発明の例示的な実施の形態に係る薄膜太陽電池モジュールの製造方法に関するもので、まず図4のように基板110上に第1電極層122と第2電極層124とを蒸着する。第1電極層122は、酸化スズを蒸着して形成でき、第2電極層124は、酸化亜鉛を蒸着して形成できる。
【0049】
第1電極層122と第2電極層124とは、化学気相成長(Chemical Vapor Deposition)、金属有機化学気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、分子線エピタキシ(Molecular Beam Epitaxy)、金属有機分子線エピタキシ(Metal Organic Molecular Beam Epitaxy)、パルスレーザデポジション(Pulsed Laser Deposition)、原子層デポジション(Atomic Layer Deposition;ALD)、スパッタリング法(Sputtering)、及びRFマグネトロンスパッタリング法(RF Magnetron Sputtering)などのような様々な蒸着方法により薄膜が形成できる。
【0050】
本例において、第1電極層122は、100ないし800nmの厚さに形成することは、上述したとおりである。
【0051】
一方、第2電極層124の厚さT2も100ないし800nmの厚さに形成することができる。第2電極層124の厚さT2が100nmより薄く蒸着されると、第2電極層124をエッチングして形成する複数の島の形状制御が困難になって、光散乱に有利な凹凸形状を形成し難く、第2電極層124の厚さT2が800nmより大きく蒸着されると、短波長を有する光の透過度が減少するためである。
【0052】
次に、図5に示すように、第2電極層124をエッチングして複数の島を形成する。
【0053】
第2電極層124のエッチングは、酸系を利用してウェットエッチングできるが、特に塩酸(HCL)のような強酸が好ましいが、必須ではない。他のエッチング方法又はエッチング剤を利用することができる。
【0054】
酸系で第2電極層124をエッチングすると、第2電極層124は、結晶面に沿ってエッチングが行われて、5ないし45゜の角度を有する凹凸が形成され、持続的にエッチングが行われると、第2電極層124の厚さが減少しながら下部の第1電極層122が露出するようになるが、酸化スズから形成された第1電極層122は、酸系のエッチング溶液又はエッチング剤によりエッチングされないので、複数の島は、第1電極層122上において互いに離隔されて形成することができる。
【0055】
このとき、複数の島のうち、隣接した二つの島間の距離は、上述したように、0.5ないし3μmの範囲で形成されることが好ましいが、隣接した二つの島の距離が0.5nmより小さいと、短波長の光透過度が低下することがあり、これに対して、二つの島の距離が8nmより大きいと、光散乱が減少する。
【0056】
このように形成された透明電極層120は、複数の島の間に露出した第1電極層122によって短波長の透過度が向上し、第1電極層122上に形成された第2電極層124によって光の散乱を大きくすることができ、光散乱及び透過度が向上して、これを含む薄膜太陽電池モジュールの効率が向上する。
【0057】
一方、複数の島の間から露出した第1電極層122の上面に保護層を形成して、続く工程条件で露出した第1電極層122を保護することができる。保護層は、一例として酸化亜鉛から形成することができ、光透過性を考慮して数十nmを超過しないことが好ましいが、必須ではない。
【0058】
次に、図6に示すように、透明電極層120上に光電変換層130、後面電極層140、密封フィルム150及び後面基板160を順次積層して、太陽電池モジュール100を形成できる。
【0059】
以上では、本発明の実施の形態について図示し説明したが、本発明は、上述した特定の実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲で請求する本発明の要旨から逸脱せずに当該発明が属する技術分野における通常の知識を有した者によって多様な変形実施が可能なことはもちろんで、このような変形実施は、本発明の技術的思想や展望から個別的に理解されてはならない。
【符号の説明】
【0060】
100 薄膜太陽電池モジュール
110 基板
120 透明電極層
122 第1電極層
124 第2電極層
130 光電変換層
140 後面電極層
150 密封フィルム
160 後面基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上の透明電極層を備え、
前記透明電極層は、
前記基板上の第1電極層及び前記第1電極層上の第2電極層を備え、前記第1電極層と前記第2電極層とは、異なる材質から構成され、前記第2電極層は、前記第1電極層上の一部に部分的に形成された太陽電池モジュール。
【請求項2】
前記第2電極層は、複数の島を形成し、前記複数の島の間から前記第1電極層の上面の一部が露出した請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項3】
前記第1電極層は、酸化スズから形成された請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項4】
前記第2電極層は、酸化亜鉛から形成された請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項5】
前記複数の島のうち、隣接した二つの島間の距離は、0.5ないし3μmの範囲である請求項2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項6】
前記第1電極層の厚さは、100ないし800nmの範囲である請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項7】
前記複数の島の間から露出した前記第1電極層の上面に保護層をさらに備える請求項2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項8】
前記保護層は、酸化亜鉛から形成された請求項7に記載の太陽電池モジュール。
【請求項9】
前記透明電極層上に順次位置した光電変換層、後面電極層、密封フィルム及び後面基板を備える請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項10】
前記第1電極層の上面は、平坦面である請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項11】
基板上に透明電極層を形成するステップを含み、
前記透明電極層を形成するステップは、
前記基板上に第1電極層を形成するステップと、
前記第1電極層上に第2電極層を形成するステップと、
前記第2電極層をエッチングするステップとを含み、
前記第1電極層と前記第2電極層とは、異なる材質から形成され、前記第2電極層は、前記エッチングにより前記第1電極層上の一部に部分的に形成される太陽電池モジュールの製造方法。
【請求項12】
前記第2電極層は、複数の島を形成し、前記複数の島の間から前記第1電極層の上面の一部が露出する請求項11に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
【請求項13】
前記第2電極層は、100ないし800nmの範囲の厚さを有する請求項11に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
【請求項14】
前記第1電極層は、酸化スズから形成された請求項11に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
【請求項15】
前記第2電極層は、酸化亜鉛から形成された請求項11に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
【請求項16】
前記エッチングは、酸を利用して第2電極層をウェットエッチングする請求項11に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
【請求項17】
前記複数の島は、隣接した二つの島間の距離が0.5ないし3μmに形成される請求項12に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
【請求項18】
前記複数の島間の前記第1電極層の上面に保護層をさらに形成するステップを含む請求項17に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
【請求項19】
光電変換層、後面電極層、密封フィルム及び後面基板を前記透明電極層上に順次提供するステップをさらに含む請求項11に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
【請求項20】
前記第1電極層の上面は、平滑及び平面からなる請求項11に記載の太陽電池モジュールの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−134450(P2012−134450A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−205924(P2011−205924)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】