説明

蛍光灯型LED照明

【課題】 多数の蛍光灯の切り替えが必要な者が、コストの負担を強いられることなく、蛍光灯型LED照明への切り替えを進めることができる蛍光灯型LED照明を提供する。
【解決手段】 本発明は、LEDを光源としつつも蛍光灯の形態および規格を備えた蛍光体型LED照明1であって、管体2の外表面に宣伝広告媒体8を備え、該宣伝広告媒体8は、表面が宣伝広告を記載する宣伝広告面とされ、裏面が接着面とされ、宣伝広告面には、会社のロゴ、ホームページなどにリンクさせるためのQRコードまたはバーコードが記載されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宣伝広告媒体を備えた蛍光灯型LED照明に関するものである。
【背景技術】
【0002】
環境問題や節電対策のために従来の蛍光灯からLEDを使用した照明(以下、蛍光灯型LED照明と称す。)へと切り替わりつつあり、多種の蛍光灯型LED照明が販売されている。しかしながら、従来の蛍光灯から蛍光灯型LED照明に変更するためには大がかりな工事が必要な場合があった。そこで、従来の蛍光灯と同じ規格で使用可能な蛍光灯型LED照明が提案されている(例えば、特許文献1)。しかし、ビルや電車(鉄道車両)のように多数の蛍光灯が使用されている所では、従来の蛍光灯から蛍光灯型LED照明へと切り替えるには多額のコストが必要となる。価格を安く抑えた蛍光灯型LED照明が販売されているものの、従来の蛍光灯の5倍から10倍ほどの価格帯となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−302028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ビルの管理業者や鉄道業者など多数の蛍光灯を所有している者が、コストの負担を強いられることなく、従来の蛍光灯から蛍光灯型LED照明へと切り替えを進めることができる蛍光灯型LED照明を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に記載の発明は、LEDを光源としつつも蛍光灯の形態および規格を備えた蛍光体型LED照明であって、管体の外表面に宣伝広告媒体を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に記載の蛍光体型LED照明において、前記宣伝広告媒体には、少なくとも会社のロゴが記載されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に記載の蛍光体型LED照明において、前記宣伝広告媒体には、企業のホームページにリンクさせるためのQRコードまたはバーコードが記載されていることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に記載の蛍光体型LED照明において、前記宣伝広告媒体は、表面が宣伝広告を記載する宣伝広告面とされ、裏面が接着面とされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ビルの管理業者や鉄道業者など多数の蛍光灯を所有している者が、コストの負担を強いられることなく、従来の蛍光灯から蛍光灯型LED照明へと切り替えを進めることができる蛍光灯型LED照明を提供することができる。
【0010】
すなわち、蛍光灯型LED照明が管体の外表面に宣伝広告媒体を備えることにより、宣伝広告の費用で従来の蛍光灯から蛍光灯型LED照明へ交換することができる。よって、従来の蛍光灯から蛍光灯型LED照明に交換するコストを削減でき、蛍光灯型LED照明の普及に貢献できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係る蛍光灯型LED照明の正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る蛍光灯型LED照明の一部を拡大した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳細に述べる。図1は、本実施形態の蛍光灯型LED照明1の正面図であり、図2は、蛍光灯型LED照明1の部分拡大図である。
【0013】
本実施形態の蛍光灯型LED照明1は、図1に示すように、LEDを光源としつつも従来の蛍光灯と同一の形態および規格を備え、管体2の外表面に宣伝広告媒体8が貼付されている。すなわち、蛍光灯型LED照明1は、透光性を有する管体2と、管体2の両端に装着された2つの照明側ソケット3と、管体2の外表面の両端近傍に貼付された2枚の宣伝広告媒体8と、を備える。
【0014】
管体2は、筒状で透明(または半透明)の樹脂やガラスで形成されている。そして、管体2の内側には図示しないが複数のLEDが配置されている。この管体2は、一般的に直径が2.5cm〜3.5cmである。なお、管体2は、一体成型されていても、複数の部材を組み合わせて形成されていてもよい。
【0015】
照明側ソケット3は、複数のLEDに通電するための部材であり、AC/DCコンバータやコンデンサー、電力ピンなどを備えている。また、照明側ソケット3は、従来の蛍光灯の照明側ソケットが嵌合される受け側ソケットに、従来の蛍光灯と同様に装着可能とされている。
【0016】
宣伝広告媒体8は、透光性を有した(透明、または、半透明な)樹脂や紙葉などで形成されており、図2に示すように、表面を宣伝広告が記載される宣伝広告面とされ、裏面を接着面とされている。宣伝広告媒体8の表面に記載される宣伝広告としては、会社の名称やイベントの名前、QRコードやバーコードなどがある。図2においては、『○×商事』という会社の名称、『日本を元気に!』というキャッチーコピー、QRコードが記載されている。
【0017】
また、宣伝広告媒体8の大きさは、宣伝広告媒体8の全体が所定の一方向から視認できるように、縦(幅が狭い側の辺の長さ)2cm、横(幅が広い側の辺の長さ)5cmとされている。なお、本発明がこれらの数値に限定されるものではない。また、図1においては、1本の管体2に2枚の宣伝広告媒体8を貼付しているが、2枚に限定されるものではない。さらに、透光性を有した樹脂や紙葉で宣伝広告媒体8を形成するとしたが、必ずしも透光性を有する部材で形成する必要はない。しかし、LEDからの射出光を遮る面積を減らすために、透光性を有した部材で宣伝広告媒体8を形成するのが好適である。
【0018】
次に、この蛍光灯型LED照明1の効果について鉄道会社を例にして述べる。鉄道車両には、多数の蛍光灯が使用されている。具体的には、1両に左右12本ずつ、計24本使用されている。運行時は6両編成から15両編成であるとすると、1つの編成で144本から360本の蛍光灯が使用されていることとなる。鉄道会社が20編成有しているとした場合、2880本から7200本の蛍光灯が存在することとなる。これらの蛍光灯を全て蛍光灯型LED照明1に変更するとなると、コストは莫大なものとなる。
【0019】
しかし、本実施形態によれば、宣伝広告を希望する者が、宣伝広告媒体8に自社の宣伝広告が記載された蛍光灯型LED照明1を鉄道会社に無償で提供することにより、鉄道会社には蛍光灯型LED照明1へ切り替えるためのコストが必要なくなる。よって、本実施形態の蛍光灯型LED照明1は、従来の蛍光灯から蛍光灯型LED照明へと切り替える動きを加速させることができる。
【0020】
一方、宣伝広告を希望する者としては、蛍光灯型LED照明1を提供するだけで鉄道車両内での宣伝広告ができ、鉄道車両の中吊りや天井広告、窓のシール広告などと比較して安価で宣伝広告を行うことができる。また、本実施形態における蛍光灯型LED照明1は、既存の蛍光灯型LED照明に宣伝広告媒体8としてのシールを貼付するだけでよいため、容易に製造、実施ができることとなる。
【0021】
さらに、従来の蛍光灯が蛍光灯型LED照明1に交換されることにより、電力消費量が低く抑えられ、照明としての寿命も長くなることから環境問題にも貢献できることとなる。
【0022】
なお、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない限りあらゆる設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0023】
1 蛍光灯型LED照明
2 管体
3 照明側ソケット
8 宣伝広告媒体


【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDを光源としつつも蛍光灯の形態および規格を備えた蛍光体型LED照明であって、
管体の外表面に宣伝広告媒体を備えることを特徴とする蛍光体型LED照明。
【請求項2】
前記宣伝広告媒体には、少なくとも会社のロゴが記載されていることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体型LED照明。
【請求項3】
前記宣伝広告媒体には、企業のホームページにリンクさせるためのQRコードまたはバーコードが記載されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蛍光体型LED照明。
【請求項4】
前記宣伝広告媒体は、表面が宣伝広告を記載する宣伝広告面とされ、裏面が接着面とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の蛍光体型LED照明。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−29719(P2013−29719A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−166591(P2011−166591)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(512135850)
【Fターム(参考)】