説明

衛生マスクの使い捨て口当て片

【課題】 装着時の位置から容易にずれることがない衛生マスクの使い捨て口当て片を提供する。
【解決手段】 口当て片1は、衛生マスク11の装着時に粗面3aを衛生マスク11の内面11aに当て、滑らかな面2aが顔面に当たるように使用する。従って、衛生マスク11のガーゼの粗い織り目12と、口当て片1の粗面3aとが絡み合うことにより、口当て片1が装着時の位置から容易にずれることがない。従って、口当て片1がずれ動いて装着者が不快感を覚えることがない。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、衛生マスクの使い捨て口当て片に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
衛生マスクの装着時、該衛生マスクの内面に配置してファンデーション、口紅、鼻水、唾液等が付着して汚れた場合、新鮮なシートと交換できるようにしたマスク用使い捨てシートは、特開平10−165527号により開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記マスク用使い捨てシートは、話をしたり口を開閉したりすると、簡単にマスク内面と顔面間で移動してしまい、所期の目的を達成できないばかりか、マスク装着者が不快感を覚えるという問題点がある。
本考案は上記に鑑みてなされたもので、装着時の位置から容易にずれることがない衛生マスクの使い捨て口当て片を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に記載の本考案の衛生マスクの使い捨て口当て片は、裏面を粗面とし、表面を滑らかな面とした通気性を有する口当て片であって、衛生マスクの装着時に前記裏面の粗面を該衛生マスクの内面に当て、前記表面の滑らかな面が顔面に当たるように使用することを特徴とする。
【0005】
また、請求項2に記載の本考案の衛生マスクの使い捨て口当て片は、請求項1に記載の構成において、材料を通気性を有する不織布としたことを特徴とする。
【0006】
請求項3に記載の本考案の衛生マスクの使い捨て口当て片は、請求項1に記載の構成において、材料を通気性を有する紙としたことを特徴とする。
【0007】
【作用及び考案の効果】
請求項1に記載の衛生マスクの使い捨て口当て片によれば、衛生マスクの装着時に裏面の粗面を衛生マスクの内面に当て、表面の滑らかな面が顔面に当たるように使用するものであるから、衛生マスクのガーゼの粗い織り目と口当て片の粗面とが絡み合うことにより、口当て片が装着時の位置から容易にずれることがなく衛生マスク装着者が不快感を覚えることがない。
【0008】
請求項2に記載の衛生マスクの使い捨て口当て片によれば、材料が通気性を有する不織布であるから、衛生マスクのガーゼの粗い織り目と粗面とが絡み合うことにより、口当て片が装着時の位置から容易にずれることがないとともに、柔軟性に富み違和感なく使用できる。
【0009】
請求項3に記載の衛生マスクの使い捨て口当て片によれば、材料が通気性を有する紙であるから、衛生マスクのガーゼの粗い織り目と粗面とが絡み合うことにより、口当て片が装着時の位置から容易にずれることがないとともに、製作が容易で安価に提供できる。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1は口当て片1を示し、右半分が表面図、左半分が裏面図である。口当て片1は、不織布や紙等の通気性を有する0.1〜0.3mm程度の厚みのものであって、矩形形状に裁断されている。口当て片1の表面2は、ファンデーションや口紅が付着しないように滑らかな面2aに形成されている。一方、裏面3は衛生マスク11のガーゼの粗い織り目12に絡み付くように、不織布の場合は毛羽だてたり、紙の場合は細かな凸凹面を設ける等により粗面3aが形成されている。
【0011】
衛生マスク11は図2に示すように、ガーゼを二つ折りにして重ねるとともに、左右から矩形に折り畳むことによりガーゼが層状に重なる。そして、左右両端部を縦方向に縫って筒部13を形成する。該筒部13には、それぞれ耳掛け用のゴム紐14を通して、輪状に結び留める。
【0012】
図3に示すように上記口当て片1は、衛生マスク11の装着時に裏面3の粗面3aを衛生マスク11の内面11aに当て、表面2の滑らかな面2aが顔面に当たるように使用する。従って、衛生マスク11のガーゼの粗い織り目12と、口当て片1の粗面3aとが絡み合うことにより、口当て片1が装着時の位置から容易にずれることがない。従って、口当て片1がずれ動いて装着者が不快感を覚えることがない。そして、口当て片1は、使用した結果ファンデーション、口紅、鼻水、唾液等が付着して汚れた場合には、新たな口当て片1と交換する。
【図面の簡単な説明】
【図1】口当て片を示し、右半分は正面図、左半分は裏面図である。
【図2】衛生マスクの正面図である。
【図3】使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1...口当て片
2...表面
2a...滑らかな面
3...裏面
3a...粗面
11...衛生マスク
12...織り目

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 裏面を粗面とし、表面を滑らかな面とした通気性を有する口当て片であって、衛生マスクの装着時に前記裏面の粗面を該衛生マスクの内面に当て、前記表面の滑らかな面が顔面に当たるように使用することを特徴とする衛生マスクの使い捨て口当て片。
【請求項2】 材料を通気性を有する不織布としたことを特徴とする請求項1に記載の衛生マスクの使い捨て口当て片。
【請求項3】 材料を通気性を有する紙としたことを特徴とする請求項1に記載の衛生マスクの使い捨て口当て片。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【登録番号】実用新案登録第3066736号(U3066736)
【登録日】平成11年12月8日(1999.12.8)
【発行日】平成12年3月7日(2000.3.7)
【考案の名称】衛生マスクの使い捨て口当て片
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平11−6302
【出願日】平成11年8月20日(1999.8.20)
【出願人】(598128465)株式会社ヨコイ (4)