説明

衛生洗浄装置

【課題】臀部の広範囲を洗浄することができる、あるいは洗浄後の汚水が便座に飛散することを抑えることができる衛生洗浄装置を提供する。
【解決手段】便器に腰掛けた使用者の人体に向けて洗浄水を噴射する吐水ノズルと、前記吐水ノズルを軸方向に移動させる第1の駆動部と、前記吐水ノズルを軸心回りに回動させる第2の駆動部と、前記第1および前記第2の駆動部を制御し、前記吐水ノズルから洗浄水を噴射させながら前記移動と前記回動とを交互に実行する制御部と、を備えたことを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関し、具体的には洋式腰掛便器に腰掛けた使用者の「おしり」などを水で洗浄する衛生洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
衛生洗浄装置は、洗浄水を噴射する吐水ノズルをその内部に進退自在に収容し、洋式腰掛便器の上部に設置して使用する形態のものが主流となっている。これによれば、便器内に吐水ノズルを進出させ、便器の便座に座った使用者の「おしり」などに向けて水を噴射することによって、使用者の局部を洗浄することができる。
【0003】
また、洗浄範囲を広げて快適な洗浄が行えるようにするために、吐水ノズルを左右方向に首振り動作させることができる衛生洗浄装置がある(例えば、特許文献1参照)。さらに、吐水ノズルの旋回移動用の余分なスペースを不要とするために、吐水ノズルをその軸心回りに回動させることができる衛生洗浄装置がある(例えば、特許文献2参照)。特許文献1(特開2000−144847号公報)および特許文献2(特開2002−115305号公報)に記載された装置は、洗浄範囲をより広げて、局部の周囲を洗浄することができる。
【0004】
しかしながら、高齢者などは臀部(肛門周辺)の筋肉が弱く、その部分の肉が垂れ下がっているため、排泄の際に汚物が臀部の広い範囲に付着するおそれがある。また、高齢者などが、おむつを含む衣類などを着衣した状態のままで排泄行為を行った場合や、失禁した場合などにも、汚物が臀部の広い範囲に付着するおそれがある。このような場合には、特許文献1(特開2000−144847号公報)および特許文献2(特開2002−115305号公報)に記載された装置は、臀部の広範囲を洗浄することはできない。すなわち、これらの装置は、局部洗浄を主な目的の1つとしているため、臀部の広範囲に洗浄水を噴射して、その臀部の広範囲を洗浄する目的に対しては不十分である。
【特許文献1】特開平2−197632号公報
【特許文献2】特開2002−115305号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の態様は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、臀部の広範囲を洗浄することができる、あるいは洗浄後の汚水が便座に飛散することを抑えることができる衛生洗浄装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、便器に腰掛けた使用者の人体に向けて洗浄水を噴射する吐水ノズルと、前記吐水ノズルをその軸方向に前方および後方へ移動させる第1の駆動部と、前記吐水ノズルをその軸心回りに左側方および右側方へ回動させる第2の駆動部と、前記第1および前記第2の駆動部を制御し、前記吐水ノズルから洗浄水を噴射させながら前記移動と前記回動とを交互に実行する制御部と、を備えたことを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。
【0007】
また、本発明の他の一態様によれば、便器と、前記便器に付設された上記の衛生洗浄装置と、を備えたことを特徴とするトイレ装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の態様によれば、臀部の広範囲を洗浄することができる、あるいは洗浄後の汚水の飛散を抑えることができる衛生洗浄装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、便器に腰掛けた使用者の人体に向けて洗浄水を噴射する吐水ノズルと、前記吐水ノズルをその軸方向に前方および後方へ移動させる第1の駆動部と、前記吐水ノズルをその軸心回りに左側方および右側方へ回動させる第2の駆動部と、前記第1および前記第2の駆動部を制御し、前記吐水ノズルから洗浄水を噴射させながら前記移動と前記回動とを交互に実行する制御部と、を備えたことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、臀部の広範囲を洗浄することができる。また、洗浄後の汚水が便座に飛散することを抑えることができる。
【0010】
また、第2の発明は、第1の発明において、前記制御部は、前記移動と前記回動の少なくともいずれかを往復させることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、臀部の広範囲を洗浄しつつ、往復動作によって、より高い密度で洗浄することが可能となる。
【0011】
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、前記制御部は、一方向への前記移動と、前記回動の往復と、を交互に実行することを特徴とする衛生洗浄装置である。
移動よりも回動のほうが往復動作を高速にすることが容易である。つまり、短時間で広い範囲を効率的に洗浄することが容易となる。
【0012】
また、第4の発明は、第1または第2の発明において、前記制御部は、前記移動の往復と、一方向への前記回動と、を交互に実行することを特徴とする衛生洗浄装置である。
移動を往復させることにより、前後方向に洗い流す作用を促進させることができる。
【0013】
また、第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記洗浄の途中で、前記移動の移動量を変更することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、洗浄時間をより短縮でき、且つ臀部の中央部の洗浄を重点的に行うことができる。また、臀部の形状に合わせた洗浄を行うことができる。
【0014】
また、第6の発明は、第1の発明において、前記制御部は、前記吐水ノズルが前記回動の範囲の最左側方と最右側方との少なくともいずれかの位置まで前記回動した際に、前記移動を実行することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、臀部の広範囲を洗浄しつつ、臀部の左右方向の洗浄をより重点的に行うことができる。
【0015】
また、第7の発明は、第1の発明において、前記制御部は、前記吐水ノズルが前記回動の範囲の中央の位置まで前記回動した際に、前記移動を実行することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、中央の位置において前後方向の移動を行うため、臀部の中央部の洗浄を重点的に行うことができる。
【0016】
また、第8の発明は、第1〜第7のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記洗浄の途中で、前記回動の回動量を変更することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、臀部の中央部をより重点的に洗浄することができ、また臀部の形状に合わせた洗浄を行うことができる。
【0017】
また、第9の発明は、便器と、前記便器に付設された第1〜第8のいずれか1つの発明に記載の衛生洗浄装置と、を備えたことを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、便器に腰掛けた使用者の臀部の広範囲を洗浄することができる。また、洗浄後の汚水が便座に飛散することを抑えることができる。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態にかかる衛生洗浄装置の要部構成を例示するブロック図である。
また、図2は、本実施形態の衛生洗浄装置を斜めから眺めた模式斜視図である。なお、図2(a)は、吐水ノズルが収納された状態を表す模式図であり、図2(b)は、吐水ノズルが進出した状態を表す模式図である。
【0019】
本実施形態の衛生洗浄装置100は、ノズルユニット200を備えている。ノズルユニット200が有する吐水ノズル202は、ノズル直進モータ(第1の駆動部)206から伝達される駆動力により、衛生洗浄装置100の本体から進退自在に移動することができる。また、吐水ノズル202は、後に詳述するように、ノズル回動モータ(第2の駆動部)208から伝達される駆動力により、軸心回りに回動することができる。吐水ノズル202は、便器の便座に座った使用者の「おしり」などに向けて水を噴射する。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加温されたお湯も含むものとする。
【0020】
ノズルユニット200の前に形成された開口を塞ぐノズルダンパー450は、例えばスプリングにより閉状態に付勢されている。そのため、吐水ノズル202が収納された状態においては、図2(a)に表したように、閉じた状態にある。そして、吐水ノズル202が矢印A(図1)の方向に進出すると、ノズルダンパー450が裏面から押されて、図2(b)に表したように開く。
【0021】
また、衛生洗浄装置100は、図1に表したように、制御部410と、人体検知センサ460と、操作部490と、を備えている。制御部410は、ノズル直進モータ206と、ノズル回動モータ208と、を駆動させて、吐水ノズル202の動作を制御することができる。人体検知センサ460は、図示しない便座に座った使用者を検知することができる。この人体検知センサ460が便座に座った使用者を検知している場合において、制御部410は吐水ノズル202を進出させて洗浄水を噴射することができる。また、制御部410には、リモコンなどの操作部490からの信号が入力され、使用者の指示に応じた動作を実行可能とされている。
【0022】
なお、図2に表したように、衛生洗浄装置100の前方とは、図示しない便座に座った使用者の腹部側に相当し、衛生洗浄装置100の後方とは、図示しない便座に座った使用者の背面側に相当する。また、本実施形態では、モータによって吐水ノズル202を移動させる場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定されず、水圧、電磁ソレノイド、あるいは圧空によって吐水ノズル202を移動させる場合も包含する。
【0023】
図3は、本実施形態の衛生洗浄装置に設けられたノズルユニットを表す斜視模式図である。なお、図3(a)は、吐水ノズルが収納された状態を表す模式図であり、図3(b)は、吐水ノズルが進出した状態を表す模式図である。
吐水ノズル202は例えば単段式であり、ノズル先端部211と、ノズル後端部212と、を有している。ノズル先端部211の先端には、ひとつあるいは複数の吐水口216が設けられ、便座(図示せず)に座った使用者の「おしり」などに向けて水を噴射可能とされている。
【0024】
吐水ノズル202は、図3(b)に表した矢印Aのように、シリンダ部213に対して摺動自在に設けられ、少なくともその一部がシリンダ部213の中に格納可能とされている。すなわち、吐水ノズル202は、吐水ノズル202の軸方向に直進移動することができる。シリンダ部213は、ノズル基部218に対して固定されている。なお、シリンダ部213は、必ずしも完全な筒状体である必要はなく、吐水ノズル202を摺動自在に保持できればよい。これら各要素の摺動動作は、ノズル直進モータ206により実施される。
【0025】
一方、ノズル先端部211は、図3(b)に表した矢印Bのように、ノズル後端部212に対して左右方向に回動することができる。すなわち、ノズル先端部211は、吐水ノズル202の軸心回りに回動することができる。したがって、吐水ノズル202は、後に詳述するように、吐水口216から洗浄水を噴射させながら、矢印Aの方向の直進移動と、矢印Bの方向の回動と、を段階的に切り換えることができる。
【0026】
また、本実施形態のノズルユニット200には、ノズル洗浄室217が設けられている。ノズル洗浄室217は、ノズル基部218に対して固定され、その内部に設けられた吐水口から水を噴射することにより、吐水ノズル202の外周表面を洗浄することができる。図3(a)に表したように、吐水ノズル202が収納された状態において、ノズル先端部211の吐水口216の部分は、ノズル洗浄室217の中にほぼ収容されている。また、図3(b)に表したように、吐水ノズル202は、ノズル洗浄室217を貫通して進出または後退する。
【0027】
なお、図3には、単段式の吐水ノズルを例示したが、本発明はこれに限定されず、2段式すなわち2本の可動部を有する多段式の吐水ノズルや、可動部が3本以上の多段式の吐水ノズルを備えたものも包含する。
【0028】
図4は、吐水ノズルの内部構造を例示する断面模式図である。
吐水ノズル202は、前述したように、ノズル先端部211とノズル後端部212とを有している。ノズル後端部212の後方側には、ノズル回動モータ208が設けられている。ノズル回動モータ208の駆動力は、モータ軸受222を介して回動軸224に伝達される。また、回動軸224には、ストッパ226が設けられており、回動軸224はノズル後端部212に対して略位置決めされている。さらに、回動軸224とノズル後端部212との間には、回動シール部228が設けられている。これらの結果、回動軸224は、ノズル後端部212に対して軸心回りに回動することができる。
【0029】
回動軸224とノズル先端部211との間には、組立シール部230が設けられており、ノズル先端部211は、回動軸224に略固定されている。そのため、ノズル先端部211は、回動軸224の回動に従って軸心回りに回動することができる。
【0030】
回動軸224の内部には、給水管が設けられている。また、回動軸224の後端には、給水孔232が設けられており、この給水孔232の周囲には図示しないチャンバーが設けられている。チャンバーから供給された洗浄水は、給水孔232から回動軸224の内部を通り、吐水口216から噴射される。すなわち、回動軸224は、ノズル先端部211を回動させる機能と、洗浄水を通水させる給水管としての機能と、を兼用している。なお、ノズル先端部211およびノズル後端部212が図3(b)に表したように進出した場合には、それらと共にノズル回動モータ208は前方へ直進移動することができる。
【0031】
図5は、本実施形態の吐水ノズルの概略動作を表す模式図である。なお、図5(a)は、吐水ノズルが収納された状態を表す模式図であり、図5(b)は、吐水ノズルが動作準備をしている状態を表す模式図であり、図5(c)は、吐水ノズルが動作している状態を表す模式図である。
また、説明の便宜上、シリンダ部213およびノズル基部218を省略して表しているいる。
【0032】
吐水ノズル202が収納された状態では、図5(a)に表したように、吐水口216はノズル洗浄室217の中にほぼ収容されている。続いて、衛生洗浄装置100が動作を開始すると、図5(b)に表したように、吐水ノズル202はノズル洗浄室217を貫通して進出し、動作始点へ向かって移動する。
【0033】
続いて、衛生洗浄装置100が洗浄動作を開始すると、吐水ノズル202は、吐水口216から洗浄水を噴射させながら、前後方向(矢印Aの方向)の直進移動と、左右方向(矢印Bの方向)の回動と、を段階的に切り換えることができる。ここで、左右方向の回動については、同一方向のみの回動ではなく、左右方向に反復した回動を行うことができる。これと同様に、前後方向の直進移動についても、同一方向のみの直進移動ではなく、前後方向に反復した直進移動を行うことができる。すなわち、吐水ノズル202は、吐水口216から洗浄水を噴射させながら、前後方向の直進移動と、左右方向の回動と、を個別的に行い、且つ直進移動と回動との少なくともいずれかを反復させる洗浄を実行することができる。
【0034】
これにより、本実施形態の衛生洗浄装置100は、便座に座った使用者の臀部の広範囲を洗浄することができる。また、本実施形態の衛生洗浄装置100は、前後方向の直進移動と、左右方向の回動と、を段階的に切り換えることができるため、後に詳述するように、便座への洗浄水の飛散を抑えることができる。なお、吐水ノズル202の駆動手段は、前述したように、モータだけに限定されず、水圧、電磁ソレノイド、あるいは圧空によるものであってもよい。
【0035】
図6は、吐水ノズルから噴射された洗浄水の飛散方向について説明する模式図である。なお、図6(a)は、臀部の側方部に噴射された洗浄水の飛散方向を前方側から眺めた模式図であり、図6(b)は、臀部の中央部に噴射された洗浄水の飛散方向を前方側から眺めた模式図である。
【0036】
本実施形態の衛生洗浄装置100の吐水ノズル202は、前述したように、吐水口216から洗浄水を噴射させながら、前後方向の直進移動と、左右方向の回動と、を段階的に切り換えることができる。そのため、吐水ノズル202は、左右方向の回動を固定(停止)させたままの状態で、洗浄水を噴射させながら直進移動を行うことができる。一方、これと同様に、吐水ノズル202は、前後方向の直進移動を固定(停止)させたままの状態で、洗浄水を噴射させながら回動を行うことができる。すなわち、吐水ノズル202は、洗浄水を噴射させながら、前後方向の直進移動と、左右方向の回動と、を個別的に行うことができる。
【0037】
そこで図6(a)に表したように、吐水ノズル202は、洗浄水が臀部の側方部に当たる位置において左右方向の回動を固定させたままの状態で、直進移動を行うことができる。そのため、洗浄水が臀部に当たって反射した水(汚水)は、左右方向ではなく下方へ飛散しようとする。つまり、洗浄後の汚水が便座に向かって飛散するおそれは少ない。これは、吐水ノズル202が前後方向の直進移動を行っている際には、左右方向の回動を固定させているためである。左右方向の回動を固定させているため、左右方向に向かう汚水の飛散量を抑えることができる。
【0038】
また図6(b)に表したように、吐水ノズル202は、洗浄水が臀部の中央部に当たる位置において左右方向の回動を固定させたままの状態で、直進移動を行うことができる。そのため、図6(a)に表した場合と同様に、洗浄水が臀部に当たって反射した水(汚水)は、左右方向ではなく下方へ飛散しようとする。これは、肛門周辺の臀部の形状に合わせて、汚水が流れようとするためである。つまり、洗浄後の汚水は、肛門周辺の臀部に当たって下方へ落ちるため、便座に向かって飛散するおそれは少ない。
【0039】
このように、本実施形態の衛生洗浄装置100は、洗浄水を噴射させながら、吐水ノズル202の前後方向の直進移動と、左右方向の回動と、を個別的に行うことができるため、洗浄後の汚水が左右方向の便座に飛散することを抑えることができる。
【0040】
以下、本実施形態の吐水ノズルの動作の具体例について図面を参照しつつ説明する。
図7は、吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡の具体例を表す模式図である。
本実施形態の衛生洗浄装置100においては、前述したように、吐水ノズル202は、吐水口216から洗浄水を噴射させながら、前後方向の直進移動と、左右方向の回動と、を段階的に切り換えることができる。すなわち、吐水ノズル202は、洗浄水を噴射させながら、前後方向の直進移動と、左右方向の回動と、を個別的に行うことができる。
【0041】
そこで、本具体例の吐水ノズル202は、直進移動の範囲の最前方または最後方の位置まで直進移動した際に回動のみを行い、最前方と最後方との間の位置においては直進移動のみを行う。すなわち、吐水ノズル202は、前方への直進移動を行い最前方の位置に到達すると、左側方または右側方への回動を行い、続いて後方への直進移動を行い最後方の位置に到達すると、さらに左側方または右側方への回動を行う。そのため、吐水口216から噴射された洗浄水の走査軌跡は、図7に表したように、直角鉤が交互に連なった形状を有する。
【0042】
これによれば、臀部の広範囲を洗浄することができる。また、吐水ノズル202は回動が固定されたままの状態で、前後方向のみの直進移動を行うことができるため、臀部の形状に合わせた洗浄を行うことができる。さらに、吐水ノズル202は前方と後方との直進移動毎に回動を行うため、後述する1往復毎あるいは1往復半毎に回動を行う場合に比べて、より早い段階で汚物などを洗い流すことができる。
【0043】
図8は、吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡の他の具体例を表す模式図である。
本具体例の衛生洗浄装置100においては、吐水ノズル202は、直進移動の往復と、一方向への回動と、を交互に繰り返す。すなわち、吐水ノズル202は、直進移動の範囲の最後方の位置まで直進移動した際に回動のみを行い、最前方の位置まで直進移動した際には回動を行わない。例えば、吐水ノズル202は、前方への直進移動を行い直進移動の範囲の最前方の位置に到達すると、回動を行うことなく前方移動と同じ走査軌跡を辿って後方への直進移動を行う。そして、直進移動の範囲の最後方の位置に到達すると、左側方の回動を行う。その後、吐水ノズル202は、直進移動により前後に往復し、直進移動の範囲の最後方の位置で、左側方に回動する。このように、前後の往復の直進移動と、左側方への回動と、を繰り返し、回動の範囲の最左側方に達したら、その後は、例えば、回動方向を逆転させ、右側方への回動と、前後の往復の直進移動と、を交互に実行する。
【0044】
このように、本具体例の吐水ノズル202は、前後方向への直進移動の1往復毎に、直進移動の範囲の最後方の位置において左側方または右側方への回動を行うため、臀部の後方部を重点的に洗浄することができる。したがって、汚物などが臀部の後方部に広がった場合に、臀部の後方部に対する洗浄効率を向上させることができる。さらに、吐水ノズル202は、前後方向への直進移動の1往復毎に左右方向への回動を行うため、臀部の前後方向の洗浄を重点的に行うことができる。
【0045】
図9は、吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
本具体例の衛生洗浄装置100においては、吐水ノズル202は、一方向への回動と、1往復半の前後の直進移動と、を交互に繰り返す。すなわち、吐水ノズル202は、図7に表した具体例と同様に、直進移動の範囲の最前方または最後方の位置まで直進移動した際に回動のみを行い、最前方と最後方との間の位置においては直進移動のみを行う。さらに、吐水ノズル202は、前後方向への直進移動の1往復半毎に、直進移動の範囲の最前方または最後方の位置において左側方または右側方への回動を行う。そのため、吐水口216から噴射された洗浄水の走査軌跡は、図7に表した走査軌跡と同様に、直角鉤が交互に連なった形状を有する。
【0046】
このように、本具体例の吐水ノズル202は、前後方向への直進移動の1往復半毎に回動を行うため、臀部の前後方向の洗浄をより重点的に行うことができる。したがって、汚物などが臀部の形状に沿って前後方向に広がった場合に、臀部の中央部の前後方向に対する洗浄効果を向上させることができる。
【0047】
図10は、吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
本具体例においても、吐水ノズル202は、一方向への回動と、前後の往復の直進移動と、を交互に繰り返す。そして、本具体例の衛生洗浄装置100は、吐水ノズル202が洗浄水を噴射して洗浄動作を行っている際に、前後方向の直進移動量を変更することができる。そのため、図10に表したように、本具体例の衛生洗浄装置100は、吐水ノズル202が左右方向へ回動するにつれて、洗浄水の走査軌跡の前後方向の長さが小さくなるように、直進移動量を変更することができる。その他の動作は、図8に表した具体例と同様である。
【0048】
これによれば、洗浄時間をより短縮でき、且つ臀部の中央部の洗浄を重点的に行うことができる。また、例えば、汚物などが臀部の形状に沿って前後方向に広がった場合には、より早い段階で臀部の前方の中央部に付着した汚物を洗い流すことができる。すなわち、本具体例の衛生洗浄装置100は、臀部の形状に合わせた洗浄を行うことができる。
【0049】
図11は、吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
本具体例の洗浄水の走査軌跡は、図7に表した洗浄水の走査軌跡を90度回転させた走査軌跡である。つまり、吐水ノズル202は、回動の範囲の最左側方または最右側方の位置まで回動した際に直進移動のみを行い、最左側方と最右側方との間の位置においては回動のみを行う。吐水ノズル202は、右側方への回動を行い最右側方の位置に到達すると、前方または後方への直進移動を行い、続いて左側方への回動を行い最左側方の位置に到達すると、さらに前方または後方への直進移動を行う。
【0050】
これによれば、図7に表した具体例と同様に、臀部の広範囲を洗浄することができる。また、臀部の後方部から広範囲を洗浄し始めるため、汚物などが臀部の後方部に広がった場合に、その臀部の後方部に付着した汚物などをより早い段階で洗い流すことができる。さらに、吐水ノズル202が左右方向の回動を行っている際には、前後方向の直進移動を固定(停止)させているため、前後方向に向かう汚水の飛散量を抑えることができる。これにより、洗浄後の汚水が前後方向の便座に飛散することを抑えることができる。
【0051】
図12は、吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
本具体例の洗浄水の走査軌跡は、図8に表した洗浄水の走査軌跡を90度回転させた走査軌跡である。吐水ノズル202は、一方向への移動と、回動の往復と、を交互に繰り返す。例えば、吐水ノズル202は、回動の範囲の最右側方の位置まで回動した際に直進移動のみを行い、最左側方の位置まで回動した際には直進移動を行わない。すなわち、吐水ノズル202は、左側方への回動を行い最左側方の位置に到達すると、直進移動を行うことなく左側方への回動と同じ走査軌跡を辿って右側方への回動を行う。続いて、右側方への回動を行い回動の範囲の最右側方の位置に到達すると、前方または後方への直進移動を行う。
【0052】
このように、本具体例の吐水ノズル202は、左右方向への回動の1往復毎に、回動の範囲の最右側方の位置において前方または後方への直進移動を行うため、臀部の左右方向の洗浄を重点的に行うことができる。なお、本具体例の衛生洗浄装置100においては、最右側方の位置まで回動した際に直進移動のみを行う場合を例示したが、これだけに限定されず、最左側方の位置まで回動した際に直進移動のみを行ってもよい。この場合においても、本具体例の衛生洗浄装置100と同様の効果を得ることができる。
【0053】
図13は、吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
本具体例の衛生洗浄装置100は、吐水ノズル202が洗浄水を噴射して洗浄動作を行っている際に、左右方向の回動量を変更することができる。そのため、図13に表したように、本具体例の衛生洗浄装置100は、吐水ノズル202が前方へ移動するにつれて、洗浄水の走査軌跡の左右方向の長さが小さくなるように、回動量を変更することができる。その他の動作は、図11に表した具体例の動作と同様である。
【0054】
これによれば、臀部の後方部の広範囲を洗浄することができる、一方、臀部の前方の中央部をより重点的に洗浄することができる。したがって、汚物などが臀部の後方部に広がった場合に、臀部の後方部に対する洗浄効率を向上させることができる。一方、汚物の広がりがより狭い前方部に対しては、中央部をより重点的に洗浄することができる。すなわち、本具体例の衛生洗浄装置100は、臀部の形状に合わせた洗浄を行うことができる。
【0055】
図14は、吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
本具体例においても、吐水ノズル202は、一方向への移動と、回動の往復と、を交互に繰り返す。ただし、図12に表した具体例においては、吐水ノズル202が回動の範囲の最右側方の位置まで回動した際に直進移動のみを行うのに対して、本具体例の衛生洗浄装置100の吐水ノズル202は、吐水ノズル202が回動の範囲の中央の位置まで回動した際に直進移動のみを行う。すなわち、吐水ノズル202は、左側方への回動を行い回動の範囲の最左側方の位置に到達すると、直進移動を行うことなく左側方への回動と同じ走査軌跡を辿って右側方への回動を行う。続いて、吐水ノズル202は、右側方への回動を行い回動の範囲の最右側方の位置に到達すると、直進移動を行うことなく右側方への回動と同じ走査軌跡を辿って再び左側方への回動を行う。続いて、吐水ノズル202は、左側方への回動を行い回動の範囲の中央の位置に到達すると前方または後方への直進移動を行う。
【0056】
このように、本具体例の吐水ノズル202は、左右方向への回動のそれぞれ1往復毎に、中央の位置において前方または後方への直進移動を行うため、臀部の左右方向の洗浄をより重点的に行うことができる。さらに、吐水ノズル202は、中央の位置において前後方向の直進移動を行うため、臀部の中央部の洗浄を重点的に行うことができる。これにより、汚物などが臀部の中央部に多く付着した場合に、その中央部に対する洗浄効率を向上させることができる。
【0057】
図15は、吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
本具体例の衛生洗浄装置100において、吐水ノズル202は、図13に表した動作と、図14に表した動作と、を複合させた動作を行うことができる。すなわち、図15に表したように、吐水ノズル202は回動の範囲の中央の位置まで回動した際に直進移動のみを行い、且つ前方へ移動するにつれて洗浄水の走査軌跡の左右方向の長さが小さくなるように、衛生洗浄装置100は吐水ノズル202の回動量を変更することができる。その他の動作は、図14に表した具体例の動作と同様である。
【0058】
これにより、図14に表した具体例と同様に、吐水ノズル202は、中央の位置において前後方向の直進移動を行うため、臀部の中央部の洗浄を重点的に行うことができる。さらに、臀部の後方部においては、走査軌跡の左右方向の長さが大きいため、汚物などが臀部の後方部に広がった場合に、臀部の後方部に対する洗浄効率を向上させることができる。一方、臀部の前方部においては、走査軌跡の左右方向の長さが小さいため、汚物の広がりがより狭い前方部に対しては、中央部をより重点的に洗浄することができる。すなわち、本具体例の衛生洗浄装置100は、臀部の形状に合わせた洗浄を行うことができる。
【0059】
次に、衛生洗浄装置の設置形態の具体例について図面を参照しつつ説明する。
図16は、トイレ装置に設置された衛生洗浄装置の要部構成を例示するブロック図である。
また、図17は、衛生洗浄装置が設置されたトイレ装置の外観を例示する模式図である。
トイレ装置に設置された衛生洗浄装置500は、図16に表したように、便座に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き出す温風乾燥ユニット420と、温風乾燥ユニット420の温風吹出口の前に形成された開口を塞ぐ温風ダンパー440と、温風ダンパー440を開閉駆動する駆動部430と、便蓋を開閉する便蓋開閉ユニット470と、便座を開閉する便座開閉ユニット480と、を備えることができる。なお、その他の各要素については、図1に表した衛生洗浄装置100の各要素と同様である。
【0060】
これら各要素の動作は、制御部410により制御される。また、制御部410には、リモコンなどの操作部490からの信号が入力され、使用者の指示に応じた動作を実行可能とされている。
【0061】
衛生洗浄装置500が備えられたトイレ装置は、図17に表したように、洋式腰掛便器510を備えている。また衛生洗浄装置500は、本体部530と、便座532と、便蓋534と、を有する。便座532と便蓋534とは、本体部530に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。
【0062】
本体部530の内部には、図16に関して前述したような各要素が設けられている。すなわち、人体検知センサ460により使用者が便座532に座ったことを検知し、使用者のスイッチ操作などに応じて本体部530から吐水ノズル(図示せず)を便器510のボウル520内に進出させることができる。続いて、吐水ノズルの先端付近に設けられた吐水口から水を噴射して、便座に座った使用者の「おしり」などを洗浄可能とされている。
【0063】
またさらに、本体部530には、「脱臭ユニット」や「室内暖房ユニット」などの各種の機構が適宜設けられ、その側面には、脱臭ユニットからの排気口540及び室内暖房ユニットからの排出口542が適宜設けられている。また、使用者の接近を検知して便蓋534を自動的に開き、使用者がいなくなると便蓋534を自動的に閉じる「オート開閉機能」を設けることもできる。またさらに、便器510に洗浄水を流す「自動水洗機能」を、衛生洗浄装置500に付加してもよい。これは、ロータンクやフラッシュバルブの排水機構を動作させる駆動機構を設け、この駆動機構を動作させる信号を本体部530から出力して、便器510に自動的に洗浄水を流す機能である。
【0064】
以上説明したように、本実施形態によれば、吐水ノズル202は、吐水口216から洗浄水を噴射させながら、前後方向の直進移動と、左右方向の回動と、を段階的に切り換えることができる。すなわち、吐水ノズル202は、洗浄水を噴射させながら、前後方向の直進移動と、左右方向の回動と、を個別的に行うことができる。これにより、臀部の広範囲を洗浄することができる。また、洗浄後の汚水が便座に飛散することを抑えることができる。
【0065】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、衛生洗浄装置100や吐水ノズル202などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや衛生洗浄装置500の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。さらに、例えば、吐水ノズル202を駆動させる方法は、モータだけに限定されず、水圧、電磁ソレノイド、あるいは圧空によるものであってもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本実施形態にかかる衛生洗浄装置の要部構成を例示するブロック図である。
【図2】本実施形態の衛生洗浄装置を斜めから眺めた模式斜視図である。
【図3】本実施形態の衛生洗浄装置に設けられたノズルユニットを表す斜視模式図である。
【図4】吐水ノズルの内部構造を例示する断面模式図である。
【図5】本実施形態の吐水ノズルの概略動作を表す模式図である。
【図6】吐水ノズルから噴射された洗浄水の飛散方向について説明する模式図である。
【図7】吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡の具体例を表す模式図である。
【図8】吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡の他の具体例を表す模式図である。
【図9】吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
【図10】吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
【図11】吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
【図12】吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
【図13】吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
【図14】吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
【図15】吐水口から噴射された洗浄水の走査軌跡のさらに他の具体例を表す模式図である。
【図16】トイレ装置に設置された衛生洗浄装置の要部構成を例示するブロック図である。
【図17】衛生洗浄装置が設置されたトイレ装置の外観を例示する模式図である。
【符号の説明】
【0067】
100 衛生洗浄装置、 200 ノズルユニット、 202 吐水ノズル、 206 ノズル直進モータ、 208 ノズル回動モータ、 211 ノズル先端部、 212 ノズル後端部、 213 シリンダ部、 216 吐水口、 217 ノズル洗浄室、 218 ノズル基部、 222 モータ軸受、 224 回動軸、 226 ストッパ、 228 回動シール部、 230 組立シール部、 232 給水孔、 300 臀部、 410 制御部、 420 温風乾燥ユニット、 430 駆動部、 440 温風ダンパー、 450 ノズルダンパー、 460 人体検知センサ、 470 便蓋開閉ユニット、 480 便座開閉ユニット、 490 操作部、 500 衛生洗浄装置、 510 洋式腰掛便器(便器)、 520 ボウル、 530 本体部、 532 便座、 534 便蓋、 540 排気口、 542 排出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器に腰掛けた使用者の人体に向けて洗浄水を噴射する吐水ノズルと、
前記吐水ノズルをその軸方向に前方および後方へ移動させる第1の駆動部と、
前記吐水ノズルをその軸心回りに左側方および右側方へ回動させる第2の駆動部と、
前記第1および前記第2の駆動部を制御し、前記吐水ノズルから洗浄水を噴射させながら前記移動と前記回動とを交互に実行する制御部と、
を備えたことを特徴とする衛生洗浄装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記移動と前記回動の少なくともいずれかを往復させることを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
【請求項3】
前記制御部は、一方向への前記移動と、前記回動の往復と、を交互に実行することを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記移動の往復と、一方向への前記回動と、を交互に実行することを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記洗浄の途中で、前記移動の移動量を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記吐水ノズルが前記回動の範囲の最左側方と最右側方との少なくともいずれかの位置まで前記回動した際に、前記移動を実行することを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記吐水ノズルが前記回動の範囲の中央の位置まで前記回動した際に、前記移動を実行することを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記洗浄の途中で、前記回動の回動量を変更することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
【請求項9】
便器と、
前記便器に付設された請求項1〜8のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置と、
を備えたことを特徴とするトイレ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−215759(P2009−215759A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−59580(P2008−59580)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】