説明

衛生洗浄装置

【課題】トイレルーム内の臭気を効果的に脱臭し、脱臭機能の動作確認を容易に行うこと。
【解決手段】本体200と、便蓋210と、洗浄手段400と、便器内の空気に含まれる臭気物質を分解除去する脱臭装置600と、帯電微粒子水をトイレルーム空間に放出する静電霧化装置800と、人体検知センサ310と、着座検知センサ230とを含み、脱臭装置600は少なくとも着座検知センサ230が着座を検知している間に作動させ、静電霧化装置800は人体検知センサ310が検知していない間に作動させ、静電霧化装置800の作動中に人体を検知した場合は、便蓋210が開放されるまでは継続して作動させることにより、用便中の臭気を脱臭装置で脱臭し、静電霧化装置により壁面や床面に付着している臭気物質を分解して臭気を除去することができるとともに、静電霧化装置の作動状態を確認することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトイレルーム内の臭気物質の脱臭機能と細菌類の除菌機能を備えた衛生洗浄装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、トイレルーム内で発生する各種の臭気物質の脱臭やかび等の発生源となる細菌の除菌の方法としては、排便に伴い便器内で発生する臭気の直接的な脱臭と、トイレルーム内に拡散して壁や床に付着蓄積した臭気物質や細菌の分解除去の両面に対して実施されている。
【0003】
排便に伴う臭気の脱臭方法としては、衛生洗浄装置に内蔵した送風機で吸引した便器内の空気を多孔質の脱臭剤を通過させることにより、臭気物質を分解除去して脱臭した空気をトイレルーム内に放出させている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、トイレルームの壁や床に付着蓄積した臭気物質や細菌類の分解除去の方法としては、トイレルーム内に空気中の水分を結露させた水に高電圧を印加することにより、ナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置を設置し、人体検知センサにより使用者がトイレルームからの退室を検知した後に、静電霧化装置によりトイレルーム内にナノメータサイズの帯電微粒子水を放出し、壁や床面に付着した臭気物質や菌類を分解することにより脱臭および除菌しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
また、便器内の臭気の脱臭とトイレルーム内の臭気物質や菌類の脱臭および分解除去を行うために、便座装置にナノメータサイズのミストを発生する霧化発生装置を内蔵し、人感センサによりトイレルーム内に人体を検知している場合には霧化発生装置で発生したミストを便器内に放出し、トイレルーム内に人体を検知していない場合にはトイレルーム内にミストを放出しているものもある(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−213762号公報
【特許文献2】特開2009−299466号公報
【特許文献3】特開2005−155150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、例えば、特許文献1の構成であれば、排便に伴う便器内で発生する臭気を短時間に脱臭することが可能であるが、便器内から放散した臭気物質や便器外に飛散した小便等から発生する臭気に対する脱臭作用はないため、トイレルームの使用期間が長くなれば臭気物質が蓄積されることにより臭気が強くなる。
【0008】
また、例えば、特許文献2の構成であれば、トイレルームの壁面や床面に付着した臭気物質や細菌の分解除去は可能であるが、便器内で発生する臭気の除去に対しては効果がない。また、特許文献1の構成の衛生洗浄装置と組み合わせて使用した場合においても、2個の装置が独立して動作するため相乗的な効果を期待することができず、無駄なエネルギー消費につながる可能性がある。
【0009】
また、例えば、特許文献3の構成であれば、便器内とトイレルーム内の両方の臭気を脱
臭する機能を備えた構成であるが、便器内の臭気とトイレルーム内の臭気では、臭気物質の量および臭気物質の割合が異なり、同一の脱臭手段で脱臭した場合、一方の脱臭性能が十分に得られず満足できるものではない。また、便器内の脱臭においては、ミストを便器内に放出することにより便器内の臭気物質の一部を便器外に排出してしまうこともあり、臭気物質がトイレルーム内に放散されることも懸念される。
【0010】
また、例えば、特許文献2および特許文献3の構成のように、トイレルーム内に人がいないときにナノメータサイズの帯電微粒子水を放出する構成の場合、使用者は実際に帯電微粒子が放出されていることを確認することができず、故障等の異常が発生した場合に発見が遅れることが懸念される。
【0011】
上記のように、便器内を含むトイレルーム内全体の脱臭を効果的に実施しようとした場合、排便に伴う臭気とトイレルームに壁面や床面に付着した臭気は、臭気物質の量および割合が異なり、また発生時期と脱臭処理すべき時間が異なるため、同一の脱臭手段および独立した複数の脱臭手段で実施した場合に十分な効果を得ることができないとともに、特にトイレルーム内に付着した脱臭成分を分解する脱臭手段の運転状態を使用者が確認できないという課題を有していた。
【0012】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、便器内で発生した排便に伴う臭気物質とトイレルーム内の壁面や床面に付着蓄積された臭気物質に対して、それぞれに効果の高い脱臭方法をシステム的に作用させることにより、トイレルーム全体の脱臭を効果的に実施するとともに、使用者が脱臭手段の運転状態を確認可能な衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記従来の課題を解決するために、本発明の衛生洗浄装置は、便器上に載置される本体と、本体に回動自在に枢支された便座と、本体に枢支され便座の着座面を開閉する便蓋と、便蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサと、人体局部を洗浄する洗浄手段と、本体に内蔵され、便器内の空気を吸引し、空気に含まれる臭気物質を分解除去する脱臭装置と、本体に内蔵され、水を静電霧化して生成した帯電微粒子水を本体よりトイレルーム空間に放出する静電霧化装置と、トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサと、便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、開閉検知センサと人体検知センサと着座検知センサの検知データに基づき、洗浄手段と脱臭装置と霧化装置を制御する制御部と、を含み、制御部は、少なくとも着座検知センサが便座に着座した人体を検知している間は脱臭装置を作動させ、人体検知センサが人体検知を終了した後に静電霧化装置を所定時間作動させ、所定時間内に人体検知センサが人体を検知した場合、開閉検知センサが便蓋の開放状態を検知するまで静電霧化装置の作動を継続させることを特徴とした衛生洗浄装置である。
【0014】
これにより、使用者が便座に着座する用便および洗浄動作中は便器内の臭気を脱臭装置により脱臭することにより、トイレルーム全体に悪臭が拡散することを抑制し、トイレルームの使用終了後には静電霧化装置により帯電微粒子水をトイレルーム空間に放散することにより、トイレルーム空間に浮遊している臭気物質や、壁面、天井面、床面に付着している臭気物質を分解して臭気を除去することができ、トイレルーム内の臭気を長期間に亘り抑制することができるものである。
【0015】
しかも、通常の静電霧化装置は使用者がトイレルームを使用終了してから所定時間継続して作動するようにするが、衛生洗浄装置の使用終了後短時間で再使用した場合には、使用者がトイレルームに入室してから衛生洗浄装置を使用するまでの間に静電霧化装置の作動状態を確認することが可能となり、静電霧化装置の異常確認を容易に実施することがで
きる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の衛生洗浄装置は、用便中に発生する臭気とトイレ空間に付着している臭気を効果的に除去し、トイレルーム内の臭気を長期間に亘り抑制することができるとともに、衛生洗浄装置の異常を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置の外観を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における本体のカバーを取り外した状態の平面図
【図3】本発明の実施の形態1における本体のカバーを取り外した状態の側面図
【図4】本発明の実施の形態1における脱臭装置の断面図
【図5】本発明の実施の形態1における静電霧化装置の断面図
【図6】静電霧化装置の静電霧化ユニットの断面図
【図7】(a)は本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置の通常の動作を示すタイムチャート、(b)は静電霧化装置の作動中に人体を検知した場合の動作を示すタイムチャート
【図8】本発明の実施の形態2における衛生洗浄装置の動作を示すタイムチャート
【発明を実施するための形態】
【0018】
第1の発明は、便器上に載置される本体と、前記本体に回動自在に枢支された便座と、前記本体に枢支され前記便座の着座面を開閉する便蓋と、前記便蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサと、人体局部を洗浄する洗浄手段と、前記本体に内蔵され、前記便器内の空気を吸引し、前記空気に含まれる臭気物質を分解除去する脱臭装置と、前記本体に内蔵され、水を静電霧化して生成した帯電微粒子水を前記本体よりトイレルーム空間に放出する静電霧化装置と、前記トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサと、前記便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、前記開閉検知センサと前記人体検知センサと前記着座検知センサの検知データに基づき、前記洗浄手段と前記脱臭装置と静電霧化装置を制御する制御部と、を含み、前記制御部は、少なくとも前記着座検知センサが前記便座に着座した人体を検知している間は前記脱臭装置を作動させ、前記人体検知センサが人体検知を終了した後に前記静電霧化装置を所定時間作動させ、前記所定時間内に前記人体検知センサが人体を検知した場合、前記開閉検知センサが便蓋の開放状態を検知するまで前記静電霧化装置の作動を継続させることを特徴とした衛生洗浄装置である。
【0019】
これにより、使用者が便座に着座する用便および洗浄動作中は便器内の臭気を脱臭装置により脱臭することにより、トイレルーム全体に悪臭が拡散することを抑制し、トイレルームの使用終了後には静電霧化装置により帯電微粒子水をトイレルーム空間に放散することにより、トイレルーム空間に浮遊している臭気物質や、壁面、天井面、床面に付着している臭気物質を分解して臭気を除去することができ、トイレルーム内の臭気を長期間に亘り抑制することができるものである。
【0020】
しかも、通常の静電霧化装置は使用者がトイレルームを使用終了してから所定時間継続して作動するようにするが、衛生洗浄装置の使用終了後短時間で再使用した場合には、使用者がトイレルームに入室してから便蓋を開放するまでの間に静電霧化装置の作動状態を確認することが可能となり、静電霧化装置の異常確認を容易に実施することができる。
【0021】
第2の発明は、便器上に載置される本体と、前記本体に回動自在に枢支された便座と、前記本体に枢支され前記便座の着座面を開閉する便蓋と、前記便蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサと、人体局部を洗浄する洗浄手段と、前記本体に内蔵され、前記便器内の空気を吸引し、前記空気に含まれる臭気物質を分解除去する脱臭装置と、前記本体に内蔵
され、水を静電霧化して生成した帯電微粒子水を前記本体よりトイレルーム空間に放出する静電霧化装置と、前記トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサと、前記便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、前記開閉検知センサと前記人体検知センサと前記着座検知センサの検知データに基づき、前記洗浄手段と前記脱臭装置と静電霧化装置を制御する制御部と、を含み、前記制御部は、少なくとも前記着座検知センサが前記便座に着座した人体を検知している間は前記脱臭装置を作動させ、前記人体検知センサが人体検知を終了した後に前記静電霧化装置を所定時間作動させ、前記所定時間内に前記人体検知センサが人体を検知した場合、前記着座検知センサが前記便座に着座した人体を検知するまで前記静電霧化装置の作動を継続させることを特徴とした衛生洗浄装置である。
【0022】
これにより、使用者が便座に着座する用便および洗浄動作中は便器内の臭気を脱臭装置により脱臭することにより、トイレルーム全体に悪臭が拡散することを抑制し、トイレルームの使用終了後には静電霧化装置により帯電微粒子水をトイレルーム空間に放散することにより、トイレルーム空間に浮遊している臭気物質や、壁面、天井面、床面に付着している臭気物質を分解して臭気を除去することができ、トイレルーム内の臭気を長期間に亘り抑制することができるものである。
【0023】
しかも、通常の静電霧化装置は使用者がトイレルームを使用終了してから所定時間継続して作動するようにするが、衛生洗浄装置の使用終了後短時間で再使用した場合には、使用者がトイレルームに入室してから便座に着座するまでの間に静電霧化装置の作動状態を確認することが可能となり、静電霧化装置の異常確認を容易に実施することができる。
【0024】
第3の発明は、特に第1または第2の発明において、前記本体に一体に設けられた操作部および前記本体とは別に設けられリモートコントローラの少なくとも一方を備え、少なくとも前記操作部と前記リモートコントローラに設けられた操作スイッチを操作することにより、前記静電霧化装置を任意に作動および停止させることが可能としたものである。
【0025】
これにより、静電霧化装置は任意に作動させることが可能となり、静電霧化装置の作動状態を使用者が任意の時期に確認することが可能となり、静電霧化装置の異常を早期に発見することが可能となる。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0027】
(実施の形態1)
図1は本実施の形態における衛生洗浄装置を便器上に設置した状態の外観の斜視図を示し、図2は衛生洗浄装置の本体のカバーを取り外した状態の平面図を示し、図3は本体のカバーを取り外した状態の左側の側面図を示すものである。
【0028】
<1>衛生洗浄装置の構成
図1に示すように、衛生洗浄装置100は、本体200、便蓋210、便座220、リモートコントローラ300、人体検知センサ310により構成され、本体200、便蓋210、便座220は一体で構成され便器110の上面に設置される。
【0029】
なお、本実施の形態においては衛生洗浄装置100の本体200の設置側を後方、便座220の設置側を前方とし、後方に向かって右側を右側、後方に向かって左側を左側として各構成要素の配置を説明する。
【0030】
本体200には、便蓋210および便座220が便座便蓋回動機構(図示せず)を介し
て開閉可能に取り付けられている。図1に示すように便蓋210を開放した状態においては、便蓋210は衛生洗浄装置100の最後部に位置するように起立する。また、便蓋210を閉成すると便座220の着座面を含む上面を隠蔽する。便座便蓋回動機構には便蓋210と便座220の開閉の状態を検知する便蓋開閉検知センサ(図示せず)と便座開閉検知センサ(図示せず)が設置されている。便座220は便座ヒータ(図示せず)を内蔵しており、便座の着座面が快適な温度になるように加熱する。
【0031】
本体200の前面コーナー部には着座検知センサ230が設置してある。この着座検知センサ230は反射型の赤外線センサであり、人体から反射された赤外線を検出することにより便座220上に着座した使用者を検知する。
【0032】
本体200の右側には本体200と一体に袖部240が突出して形成されており、袖部240の上面には衛生洗浄装置100の各機能を操作する複数の操作スイッチ241と表示装置242が設置されており、袖部240の内部には静電霧化装置800が内蔵されている。
【0033】
リモートコントローラ300には、複数の操作スイッチ301が設けられている。リモートコントローラ300は便座220上に着座した使用者が操作可能なトイレ室の壁面等の場所に取り付けられ、衛生洗浄装置100の各機能の操作を行う。
【0034】
人体検知センサ310はトイレ室の壁面等に取り付けられる。人体検知センサ310は、反射型の赤外線センサであり、人体から反射された赤外線を検出してトイレ室内に使用者が入室したことを検知する。
【0035】
本発明の衛生洗浄装置100はトイレ室に使用者が存在しない場合は、便座ヒータへの通電を停止、もしくは20℃程度の低温に保温している。トイレ室に使用者が入室すると、人体検知センサ310からの信号を受け、便座ヒータに通電を行う。便座ヒータは800W程度の非常に高出力のヒータであり、使用者がトイレ室に入室してから便座に着座するまでの6秒から10秒程度の間に、便座220の着座面を40℃程度の適温に温める。便座が適温に達した後は、便座ヒータへの通電を50W程度の低ワットに下げ、適温を保つ。使用者がトイレルーム内から出ると、便座ヒータへの通電を停止、もしくは20℃程度の低温保温となる。つまり、トイレルームに使用者がいないときの電力を大幅に削減した便座装置である。
【0036】
図2に示すように、本体200の内部には、中央部に洗浄ノズルユニット400が設置されており、本体200の右側には乾燥装置500と脱臭装置600と制御部700等が設置してある。また、本体200の左側には、洗浄水供給機構450と熱交換器460と静電霧化装置800等が設置してある。洗浄ノズルユニット400と洗浄水供給機構450と熱交換器460とで人体局部を洗浄する洗浄手段を構成している。
【0037】
洗浄水供給機構450と熱交換器460は洗浄ノズルユニット400に接続されており、水道配管から供給される洗浄水を熱交換器460で加熱した温水を洗浄ノズルユニット400に供給し、洗浄ノズル410から使用者の局部に向けて温水を噴出し、使用者の局部を洗浄するものである。
【0038】
洗浄ノズルユニット400は、お尻を洗浄するお尻洗浄ノズル部と女性の局部を洗浄するビデノズル部を有する洗浄ノズル410と、洗浄ノズルを本体200内に収容した収納位置と本体200から突出して洗浄動作を行う洗浄位置との間を進退移動する駆動手段(図示せず)と、熱交換器460からの洗浄水を洗浄ノズル410に切換えて供給する切換弁(図示せず)等が一体に組み込まれている。
【0039】
乾燥装置500は、洗浄ノズルユニット400に近接して設置されている。乾燥装置500の噴出口は、使用者の局部を効果的に乾燥するため可能な限り本体200の中央に配置することが望ましく、ケーシング510の前方を中央に向けて湾曲させた形状を成している。
【0040】
乾燥装置500の後方には制御部700が、側方には脱臭装置600が設置されている。脱臭装置600は、便器110内の臭気を吸引するために、吸込口を本体200の中央に向けて湾曲させて設けてある。
【0041】
制御部700は、本体200の袖部240とリモートコントローラ300に配置された操作スイッチ301、241の操作信号と、人体検知センサ310と着座検知センサ230と便蓋開閉検知センサと便座開閉検知センサから送信される信号等に基づいて衛生洗浄装置100の各部の動作を制御する。
【0042】
<2>脱臭装置の構成
図4は本体に内蔵された脱臭装置の断面図を示すものである。
【0043】
脱臭装置600は風路を形成するダクト610と、ダクト610の内部に配設され臭気物質を分解する脱臭体620と、臭気を吸引するシロッコファンによる送風機630とを主構成部材として構成されている。
【0044】
ダクト610の一端は本体200の便器内に対向する底面に吸気口611を開口し、他端は本体200の後部底面に排気口612を開口している。ダクト610の吸気口611側から脱臭体620と送風機630が順次配置されている。
【0045】
脱臭体620は本体200の外面から着脱自在に装着されており、脱臭体620はハニカム状の断面形状をしており、臭気物質を含んだ空気がハニカム孔の上流側から下流側に通過する間に臭気物質が孔壁に吸着し脱臭体620の触媒作用により分解除去される。
【0046】
脱臭体620は、シリカ、アルミナ、カーボン等を主成分とするものであり、悪臭の代表とされる腐卵臭の主な臭気物質である硫化水素や、タマネギやキャベツ等の腐敗臭の臭気物質であるメチルメルカプタン等の臭気物質を触媒作用により分解除去を行う。
【0047】
上記構成の脱臭装置の動作、作用について次に説明する。
【0048】
使用者が便座220に着座すると、着座検知センサ230が着座を検知し、着座検知信号により制御部700は脱臭装置600の送風機630の作動を開始し、便器110内の空気を吸気口611から矢印A1に示すようにダクト610内に吸引し、ダクト内を矢印A2の方向に進み、矢印A3で示すように脱臭体620のハニカム孔を通過し、矢印A4で示すように送風機630の吸引口から送風機630内に吸引され、送風機630から吐出された空気は矢印A5で示すように本体200の底板に設けられた排気口612から下方に向かって排出される。排出された空気は本体200の底板と便器110の上面に形成された間隙を通過して、本体200の後方に排気される。
【0049】
この間、脱臭装置600に吸引された臭気物質を含んだ空気は、脱臭体620のハニカム孔を通過する間に、臭気物質がハニカム孔の孔壁に吸着され、脱臭体620の触媒作用により臭気物質が分解除去され、脱臭体620を通過後の空気は臭気物質を除去されたほとんど無臭状態となり、排気口612からトイレルーム内に放出される。
【0050】
使用者が用便を終了し、便座220から立ち上がり、トイレルームから退出し人体検知センサ310が人体の検知を終了してから所定時間(例えば1分間)経過後に制御部700は送風機630の作動を停止する。
【0051】
上記のように、用便中に便器110内で発生する臭気物質のほとんどは、脱臭装置600により分解除去されトイレルーム全体の臭気が拡散されることを効果的に抑制することができる。
【0052】
<3>静電霧化装置の構成
図5は静電霧化装置の断面図を示し、図6は静電霧化ユニットの正面図を示すものである。
【0053】
図に示すように静電霧化装置800は、風路を形成するケース810と、ケース810の内部に配設され外気を吸引するシロッコファンによる送風機820と、帯電微粒子水を生成する静電霧化ユニット830とを主構成部材として構成されている。
【0054】
ケース810は後方に送風機820を収容する送風機スペース811と、中央部に静電霧化ユニット830を配置する静電霧化スペース812と、前方下方に略L字型に折れ曲がったダクトスペース813が形成されており、ダクトスペース813の終端は吐出口814として本体200の前面下方よりルーバ815を介して開放されている。
【0055】
吸気口821は送風機820の回転中心と同軸に円形で設けられており、図2の矢印Bで示すように静電霧化装置800の側面から吸気するようになっている。本体200にカバー201を設置した場合、吸気口821は本体200内に配置されることとなり、吸気口821から吸気される空気は本体200内の空気であり、本体200内の空気は主に本体200の底板に設けられた間隙から流入する便器内の空気となる。
【0056】
静電霧化ユニット830は図6に示すように、空気中の水分を結露させて水を生成する結露水生成部831と、生成された水に電圧を印加する霧化電極832と、霧化電極832に対向して設けられた対極電極833とで構成されている。
【0057】
結露水生成部831は、冷却基板835aと放熱基板835bとを有するペルチェ素子835と、ペルチェ素子835の放熱基板835bに連接されたアルミニウム製の放熱フィン836から成る。ペルチェ素子835には通電用のリード線835cとコネクタ835dが接続されており、コネクタ835dを介して制御部700と電気的に接続されている。ペルチェ素子835には制御部700により0〜1V程度の直流電流が印加される。
【0058】
ペルチェ素子835の冷却基板835aには尖鋭形状の霧化電極832が設置されており、ペルチェ素子835の冷却基板835aに結露した水が霧化電極832に搬送される構成となっている。
【0059】
尖鋭形状の霧化電極832と対向する位置に、霧化電極832を包囲するように略ドーム状の対極電極833が配置されており、霧化電極832と対極電極833にはそれぞれ通電用の接続端子832a、833aが設けられており、接続端子832a、833aを介して制御部700と電気的に接続されている。霧化電極832と対極電極833間には制御部700により約3500Vの直流電流が印加される。
【0060】
上記構成の静電霧化装置の動作、作用について次に説明する。
【0061】
制御部700が所定の設定条件により静電霧化装置800の作動を開始させると、送風
機820と、ペルチェ素子835と、霧化電極832と、対極電極833への通電が開始される。
【0062】
送風機820は、吸気口821から本体200内から空気を吸引して静電霧化ユニット830に向けて送風する。本体内の空気は便器内から吸引された湿気の多い空気が、本体内に設置された熱交換器460やその他の駆動機構等の発熱により、多少昇温された状態のものである。
【0063】
図6に示すように、静電霧化ユニット830に向けて送風された空気は、矢印C1に示すように主にペルチェ素子835の冷却基板835aと霧化電極832と対極電極833の低温部へ向かって送風され、その後ほとんどは矢印C2、C3に示すようにダクトスペース813を通過して吐出口814より本体200よりトイレルーム内に放出される。
【0064】
静電霧化ユニット830を通過した一部は矢印C4に示すようにケース810の壁に当たって上昇し静電霧化ユニット830の放熱フィン836を通過して矢印C5に示すような循環経路を通って送風される、この経路を通過する空気は放熱フィン836の放熱により昇温されたものであり、冷却基板835aと霧化電極832と対極電極833の低温部との温度差が拡大し結露性を向上することができる。
【0065】
静電霧化ユニット830に送給された空気はペルチェ素子835の冷却基板835aに接することにより空気中の水分が結露し結露水が生成される。生成された結露水は霧化電極832の表面に送給され、霧化電極832と対極電極833間に約3500Vの高電圧を印加することで、結露水にレイリー分裂を生じさせ、ナノメータサイズの帯電微粒子水が発生する。
【0066】
すなわち、静電霧化ユニット830を通過後の空気は、ナノメータサイズの帯電微粒子水が含まれたものであり、吐出口814よりトイレルーム内に帯電微粒子水が放出される。吐出口814より放出された帯電微粒子水はトイレルーム空間に飛散してトイレルーム内に浮遊する臭気物質や、壁面や天井面や床面等に付着する。帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さく壁表面の細孔内部に入り込むことが可能であることから壁表面に付着した臭気物質やカビ類に対しても脱臭効果や防カビ効果が得られるのである。
【0067】
特に、ナノメータサイズの帯電微粒子水は、アンモニア、アセトアルデヒド、酢酸、メタン、一酸化炭素、一酸化窒素、ホルムアルデヒド等の臭気物質の分解除去と各種菌類への殺菌効果を備えており、トイレルーム内に浮遊および壁面や床面に付着した臭気物質や菌類に対して脱臭と除菌および殺菌の効果を発揮することができる。
【0068】
なお、本実施の形態における静電霧化装置800の静電霧化ユニット830にはペルチェ素子835を備えた結露水生成部831により空気中から水を供給しているが、水の供給はこの方法に限るものではなく、予め貯水した水を霧化電極に供給する構成でも帯電微粒子水の生成は可能である。
【0069】
<4>衛生洗浄装置の動作および作用
図7(a)は衛生洗浄装置の通常の動作を示すタイムチャートであり、(b)は静電霧化装置の作動中に人体を検知した場合の動作を示すタイムチャートである。
【0070】
使用者がトイレルームに入室し、図のA点で示す人体検知センサ310が人体を検知した時点で、人体検知センサ310の信号により、便座220の便座ヒータへの通電を開始して便座220の着座面が着座に適した40℃程度になるように10秒以内に昇温させ、着座に適した設定温度に保温する。
【0071】
次に図のB点で使用者が便蓋210を開放すると、便蓋開閉センサは開放信号を制御部700に送信する。
【0072】
使用者が便座220に着座すると、図のC点で示す着座検知センサ230が着座を検知した時点で、本体200の操作スイッチおよびリモートコントローラの操作スイッチにより洗浄手段の操作が可能となるとともに、制御部700は脱臭装置600の作動を開始する。
【0073】
脱臭装置600の作動を開始することにより、便器110内の臭気を含んだ空気が吸気口611からダクト610内に吸引され、脱臭体620のハニカム孔と送風機630を通過して排気口612に誘引される。排気口612から排出された空気は本体200の底板と便器110の上面に形成された間隙を通過して、本体200の後方から排気される。
【0074】
この間、脱臭装置600に吸引された臭気物質を含んだ空気は、脱臭体620のハニカム孔を通過する間に、臭気物質がハニカム孔の孔壁に吸着され、脱臭体620の触媒作用により臭気物質が分解除去され、脱臭体620を通過後の空気は臭気物質を除去されたほとんど無臭状態となり、排気口612からトイレルーム内に放出される。
【0075】
使用者が用便を終了し、洗浄手段により局部の洗浄を行った後、便座220から立ち上がり、図のD点で示す着座検知センサ230が着座の検知を終了した時点で、本体200の操作スイッチおよびリモートコントローラの操作スイッチにより洗浄手段の操作ができなくなるとともに、便座ヒータの通電は停止して便座220はその後降温する。
【0076】
図のE点で使用者が便蓋を閉成すると、便蓋開閉センサは閉成信号を制御部700に送信する。
【0077】
使用者がトイレルームから退出し、図のF点で示す人体検知センサ310が人体の検知を終了してから所定時間経過した(本実施の形態においては約1分後)図のG点で示す時点で、制御部700は、脱臭装置600の作動を停止するとともに静電霧化装置800の作動を開始する。
【0078】
上記のように静電霧化装置800を作動することにより、吐出口814より放出された帯電微粒子水はトイレルーム空間に飛散してトイレルーム内に浮遊する臭気物質や、壁面や天井面や床面等に付着した臭気物質やかび等の菌類を脱臭および除菌を行う。
【0079】
静電霧化装置800を所定時間(本実施の形態においては約30分間)作動した後、図のH点で示す時点で、制御部700は静電霧化装置800の作動を停止させる。
【0080】
また、使用者が便座220に着座しない男子小用の場合は、脱臭装置600は作動されないが、使用者のトイレルームからの退室後は、人体検知センサ310が人体の検知を終了して所定時間経過した図のG点で示す時点で、制御部700は静電霧化装置800の作動を開始し、所定時間後に停止する。
【0081】
上記の動作が本実施の形態における脱臭装置600と静電霧化装置800の通常の動作であるが、静電霧化装置800の作動中にトイレルームに使用者が入室した場合の衛生洗浄装置100の動作を以下で説明する。
【0082】
図7(b)に示すように、静電霧化装置800が作動している状態のA2点で示す時点で、人体検知センサ310が人体を検知した場合、制御部700は静電霧化装置800の
作動は継続し、次に使用者が便蓋210を開放した図のB2点で静電霧化装置800の作動を停止する。使用者はトイレルームに入室してから便蓋210を開放するまでの間は静電霧化装置800は作動を継続しているため、作動状態を確認することができる。
【0083】
便蓋210を開放して静電霧化装置800の作動が停止してから、衛生洗浄装置の動作は図7(a)に基づいた上記動作説明と同様である。
【0084】
上記のように、本実施の形態における衛生洗浄装置は、使用者が便座に着座する用便中および洗浄動作中は便器内の臭気を脱臭装置により脱臭することにより、トイレルーム全体に悪臭が拡散することを抑制し、トイレルームの不使用時には静電霧化装置により帯電微粒子水をトイレルーム空間に放散することにより、トイレルーム空間に浮遊している臭気物質や、壁面、天井面、床面に付着している臭気物質を分解して臭気を除去することができるとともに、トイレルーム内の各種菌類の除菌および殺菌することにより、トイレルーム内の臭気を長期間に亘り抑制し、衛生的に維持することができるものである。
【0085】
また、静電霧化装置の作動中に使用者がトイレルーム入室した場合は、静電霧化装置の作動が継続されており、使用者は静電霧化装置の作動状態を確認することができるため、静電霧化装置の異常を早期に発見することができ静電霧化装置の機能を有効かつ安全に使用することができる。しかも静電霧化装置の作動が継続されるのは便蓋が開放されるまでの期間であるため、便座に着座した使用者に静電霧化装置の送風が当たることがなく不快を感じることがない。
【0086】
(実施の形態2)
図8は実施の形態2における衛生洗浄装置の通常の動作を示すタイムチャートである。
【0087】
本実施の形態における衛生洗浄装置の構成は実施の形態1と同様あり詳細な説明は省略する。本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、静電霧化装置の作動中に使用者がトイレルームに入室した場合の衛生洗浄装置の動作が異なる点である。
【0088】
図8に示すように、静電霧化装置800が作動している状態のA3点で示す時点で、人体検知センサ310が人体を検知した場合、制御部700は静電霧化装置800の作動は継続し、次に使用者がB3点で便蓋210を開放した後、使用者が便座220に着座して着座検知センサ230が着座を検知した図のC3点で、制御部700は静電霧化装置800の作動を停止するとともに脱臭装置600の作動を開始する。使用者はトイレルームに入室してから便座220に着座するまでの間は静電霧化装置800は作動を継続しているため、作動状態を確認することができる。
【0089】
着座を検知し静電霧化装置800の作動が停止してからの衛生洗浄装置の動作は実施の形態1で説明した図7(a)に基づいた動作説明と同様である。
【0090】
上記のように、本実施の形態における衛生洗浄装置は、静電霧化装置の作動中に使用者がトイレルーム入室した場合は、静電霧化装置の作動が継続されており、使用者は静電霧化装置の作動状態を確認することができるため、静電霧化装置の異常を早期に発見することができ静電霧化装置の機能を有効かつ安全に使用することができる。しかも静電霧化装置の作動が継続されるのは使用者が便座に着座するまでの期間であるため、便座に着座した使用者に静電霧化装置の送風が当たることがなく不快を感じることがない。
【0091】
また、静電霧化装置の作動の確認時期は便蓋の開閉状態に影響されないため、例えば、人体検知センサの検知信号により便蓋を自動開閉する便蓋の自動開閉機構を採用した場合でも、静電霧化装置の作動状態を確認することができる。
【0092】
実施の形態1および実施の形態2においては静電霧化装置の作動は所定の期間に限ってのみ実施されるものであるが、これに限るものではなく、本体200の袖部240に設けた複数の操作スイッチ241またはリモートコントローラ300に設けた複数の操作スイッチ301の中のいずれかの操作スイッチを操作することにより、任意の時期に静電霧化装置の作動の開始および停止を行う機能を備えてもよい。これにより静電霧化装置800が作動されておらない任意の時期に静電霧化装置の作動状態の確認を容易に行うことができ、静電霧化装置の異常の確認とメンテナンスを容易に実施することができる。
【0093】
なお、上記静電霧化装置の操作は専用の操作スイッチにより行うものに限るものではなく、他の操作に使用する操作スイッチ(例えば洗浄手段の操作スイッチ)を使用した特殊な操作(例えば短時間に複数回連続して操作する)により実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0094】
以上のように、本発明にかかる衛生洗浄装置は発生直後の臭気物質と蓄積された臭気物質の両方の脱臭が可能となるので、衛生洗浄装置以外の脱臭装置等の用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0095】
100 衛生洗浄装置
110 便器
200 本体
210 便蓋
220 便座
230 着座検知センサ
241、301 操作スイッチ
300 リモートコントローラ
310 人体検知センサ
400 洗浄ノズルユニット(洗浄手段)
450 洗浄水供給機構(洗浄手段)
460 熱交換器(洗浄手段)
600 脱臭装置
800 静電霧化装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器上に載置される本体と、
前記本体に回動自在に枢支された便座と、
前記本体に枢支され前記便座の着座面を開閉する便蓋と、
前記便蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサと、
人体局部を洗浄する洗浄手段と、
前記本体に内蔵され、前記便器内の空気を吸引し、前記空気に含まれる臭気物質を分解除去する脱臭装置と、
前記本体に内蔵され、水を静電霧化して生成した帯電微粒子水を前記本体よりトイレルーム空間に放出する静電霧化装置と、
前記トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサと、
前記便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、
前記開閉検知センサと前記人体検知センサと前記着座検知センサの検知データに基づき、前記洗浄手段と前記脱臭装置と静電霧化装置を制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、少なくとも前記着座検知センサが前記便座に着座した人体を検知している間は前記脱臭装置を作動させ、前記人体検知センサが人体検知を終了した後に前記静電霧化装置を所定時間作動させ、前記所定時間内に前記人体検知センサが人体を検知した場合、前記開閉検知センサが便蓋の開放状態を検知するまで前記静電霧化装置の作動を継続させることを特徴とする、
衛生洗浄装置。
【請求項2】
便器上に載置される本体と、
前記本体に回動自在に枢支された便座と、
前記本体に枢支され前記便座の着座面を開閉する便蓋と、
前記便蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサと、
人体局部を洗浄する洗浄手段と、
前記本体に内蔵され、前記便器内の空気を吸引し、前記空気に含まれる臭気物質を分解除去する脱臭装置と、
前記本体に内蔵され、水を静電霧化して生成した帯電微粒子水を前記本体よりトイレルーム空間に放出する静電霧化装置と、
前記トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサと、
前記便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、
前記開閉検知センサと前記人体検知センサと前記着座検知センサの検知データに基づき、前記洗浄手段と前記脱臭装置と静電霧化装置を制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、少なくとも前記着座検知センサが前記便座に着座した人体を検知している間は前記脱臭装置を作動させ、前記人体検知センサが人体検知を終了した後に前記静電霧化装置を所定時間作動させ、前記所定時間内に前記人体検知センサが人体を検知した場合、前記着座検知センサが前記便座に着座した人体を検知するまで前記静電霧化装置の作動を継続させることを特徴とする、
衛生洗浄装置。
【請求項3】
前記本体に一体に設けられた操作部および前記本体とは別に設けられリモートコントローラの少なくとも一方を備え、
少なくとも前記操作部と前記リモートコントローラに設けられた操作スイッチを操作することにより、前記静電霧化装置を任意に作動および停止させることが可能な、
請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。

【図7】
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【図8】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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