説明

衛生組込み部材

本発明は、少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路(6)を備えた衛生組込み部材(1)であって、前記バイパス通路又は浄化通路に弁が対応配置されており、該弁の開放状態において、前記少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路(6)が接続されている形式のものに関する。本発明による組込み部材(1)は、少なくとも1つの流出開口(5)を備えたフィルタスクリーン(4)を有しており、前記流出開口(5)が、フィルタスクリーンのスクリーン開口に比べて拡大された内法開口横断面を有しており、前記少なくとも1つの流出開口(5)が、前記少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路(6)に開口しており、流れ方向で見て、組込み部材内に位置する少なくとも1つの機能ユニットの少なくとも1つの液体案内構成部材(7,8)の上流側に、前記流出開口(5)が配置されており且つ下流側に、前記少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路(6)の通路流出部が配置されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路を備えた衛生組込み部材であって、前記バイパス通路又は浄化通路に弁が対応配置されており、該弁の開放状態で、少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路が接続されている形式のものに関する。
【0002】
衛生流出部品の流出開口部材に挿入可能な流れ調整器として構成された衛生組込み部材は既に公知である。均質で滴下するような弱い水流を生ぜしめるために設けられた前記のような流れ調整器は、その組込みケーシングのケーシング内部に流れ分解器を有しており、この流れ分解器はデフューザ又は穴あき板として構成されていてよい。穴あき板がそれぞれ個別流を生ぜしめる複数の通流穴を有しているのに対して、デフューザは、複数の通流開口によって中断された壁区分により取り囲まれたバッフルプレートを有している。これらの公知の組込み部材においては、水と一緒に案内される汚染粒子が穴あき板又はデフューザの比較的小さな通流横断面を塞ぎ、延いては公知の組込み部材に設けられた機能ユニットの機能を損なう恐れがあるという危険が生じる。
【0003】
従って、流れ調整器として構成された自己浄化型の衛生組込み部材も既に製作された(米国特許第4313564号明細書参照)。この公知の組込み部材は、開放位置で予負荷された弁を有しており、この弁は、水の規定可能な動圧がかかった場合に、閉鎖位置へ運動する。水は、弁の開放位置では、流れ方向で見て弁の上位に配置された通流通路を通流可能であるばかりでなく、弁の上位に配置されたバイパス通路又は浄化通路をも通流するのに対して、弁の閉鎖位置では、弁の上位に設けられた通流通路しか残されていない。弁の閉鎖運動中に増大された水の動圧、減少された内法通流横断面に関連した、水の速度増大及び変更された液体案内に基づき、弁の閉鎖位置では水の摩擦作用が得られ、この摩擦作用が、当該の公知の組込み部材に場合によっては生じる堆積物を剥離し且つ除去することを可能にする。しかし、動圧に関連して変化する液体案内及びその間に変化する流速は同時に、流出する水の飛躍的に変化する流れ特性を生ぜしめ、このことは消費者には欠陥であると感じられる。
【0004】
ドイツ連邦共和国特許第102004044158号明細書から公知の衛生組込み部材は、衛生水流出部品の流出開口部材に挿入可能である。この公知の組込み部材は、強力な浄化流と、通気された弱い全体流との間で切替え可能な、流れ調整インサートとして構成されている。この公知の流れ調整インサートは、このために中央の浄化流通路を有しており、この浄化流通路を、複数の水流出ノズルを備えた環状の流れ室が取り囲んでいる。通気された弱い全体流を形成するために設けられた流れ室は、流入開口を有しており、この流入開口は、閉鎖位置に予負荷された弁によって、流入する水により前記弁が、水の予め規定可能な所定の動圧から開くことができるように制御可能である。浄化流は、例えば電気かみそりを浄化するために使用可能である一方で、弁が水圧に基づき開かれると、浄化流に加えて付加的に、複数の個別流から構成されるソフト流が形成される。このいわゆるソフト流は、強力な浄化流をも含んでいるので、適当な水圧がかかると常に、比較的不快に感じられ且つ真ん中が噴出する全体流も形成される。更に、当該の公知の流れ調整器の浄化流は、外部の浄化目的用にのみ規定されており、当該流れ調整器の特定の機能を維持する目的で、流れ調整器を自己浄化するためには規定されていない。
【0005】
従って、冒頭で述べた形式の衛生組込み部材を改良して、内蔵する機能ユニットの保守の簡単な、欠陥の無い機能形式という点において優れており且つ水圧とは無関係に均質な水流を形成することが可能な衛生組込み部材を提供する、という課題が生じる。
【0006】
この課題の本発明による解決手段は、冒頭で述べた形式の組込み部材において特に、組込み部材が、少なくとも1つの流出開口を備えたフィルタスクリーンを有しており、前記流出開口が、フィルタスクリーンのスクリーン開口と比較して拡大された内法開口横断面を有しており、前記少なくとも1つの流出開口が、少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路に開口しており、組込み部材内に位置する少なくとも1つの機能ユニットの少なくとも1つの流れ案内構成部材の、流れ方向で見て上流側に前記流出開口が配置されており、流れ方向で見て下流側に少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路の通路流出部が配置されている、という点にある。
【0007】
本発明による組込み部材は、少なくとも1つの流出開口を備えたフィルタスクリーンを有しており、このフィルタスクリーンは、水中を一緒に案内される汚染粒子を捕集し且つ集めることができ、これにより、これらの汚染粒子をその流出開口を介して除去することができる。前記汚染粒子を、フィルタスクリーンの流入側から除去できるようにするためには、当該フィルタスクリーンの流出開口が、フィルタスクリーンのスクリーン開口と比べて拡大された内法開国横断面を有している。前記の少なくとっも1つの流出開口は、少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路に開口しており、このバイパス通路又は浄化通路を介して、集められた汚染粒子が導出され得る。この場合、組込み部材内に位置する少なくとも1つの機能ユニットの少なくとも1つの液体案内構成部材の、流れ方向で見て上流側に、フィルタスクリーンの少なくとも1つの流出開口が配置されており、流れ方向で見て下流側に、前記バイパス通路又は浄化通路の通路流出部が配置されている。従って、本発明による組込み部材は、一定の流速を有する快適な機能形式という点において優れている。水案内構成部材の機能形式を場合によっては危険にさらす汚染粒子は、バイパス通路又は浄化通路を介して、水供給の中断中に導出可能なので、同時に本発明による組込み部材及び該組込み部材内に位置する機能ユニットの、保守が簡単で欠陥の無い機能形式が保証される。
【0008】
弁が、戻しばねによりその開放位置に保持されるか、又は手動で開放位置へ運動させることができるかに関わらず、少なくとも1つの弁が、その開放位置から流入する水の動圧に基づき、閉鎖位置へ可動であると有利である。
【0009】
本発明による特に有利な構成では、組込み部材が自己浄化型に構成されており、このためには少なくとも1つの弁が、流入する水の動圧に基づき戻し力に抗して、その閉鎖位置へ可動である。この構成では、弁は戻し力によって基本的にその開放位置に保持されている。弁は、その開放位置から流入する水の動圧に基づき、戻し力に抗して閉鎖位置へ運動可能なので、当該弁は、流入する水によってその閉鎖位置に保持され、これにより、流出部品の閉鎖に基づき水流が中断して初めて、集められた汚染粒子が導出されるように開放される。即ち、水案内構成部材の機能形式を危険にさらす汚染粒子は、バイパス通路又は浄化通路を介して、水供給の中断中に導出可能であり、このことは、水流を制御する流出部品の閉鎖時に定期的に行われる。
【0010】
本発明の有利な構成では、組込み部材が流れ調整器を機能ユニットとして有しており、流れ分解器が、複数の流れ案内構成部材のうちの少なくとも1つとして設けられている。まさにこの流れ調整器の流れ分解器の比較的小さな通流横断面が、水中を一緒に案内される汚染粒子によって危険に晒されているので、自己浄化特性を備えた本発明による組込み部材は、まさに流れ調整器との関連において有利に使用可能である。
【0011】
この場合、流れ分解器は、穴あき板又はデフューザとして構成されていてよい。
【0012】
本発明による組込み部材内に位置する機能ユニットの欠陥無しの機能を支援するためには、フィルタスクリーンのフィルタ開口の少なくとも一部が、少なくとも1つの液体案内構成部材の通流開口と比べて同じ大きさの、又はより小さな内法通流横断面を有していると有利である。このようにして、場合によってはフィルタスクリーンのフィルタ開口を通過した汚染粒子が、流れ分解器の通流開口をも通過することができるということが保証される。
【0013】
水中を一緒に案内される汚染粒子の少なくとも大部分がバイパス通路を通って導出される一方で、少なくとも1つの機能ユニットが、フィルタスクリーンのフィルタ開口に流れ方向で見て後置されていると有利である。これにより、フィルタスクリーンのフィルタ開口を通って浄化された水流が、常に少なくとも1つの機能ユニットに供給される。
【0014】
本発明の更に別の有利な構成では、少なくとも1つの弁が、組込み部材内で戻し力に抗して摺動可能にガイドされた弁体を有している。
【0015】
この場合、本発明の特に有利な改良では、組込み部材を貫通案内された弁体の部分領域が、少なくともほぼ当該組込み部材の水流出部にまで突出しており且つ弁を手動操作するための取っ手として構成されている。組込み部材の水流出部を越えて突出する弁体の部分領域は、弁の各作動位置を認識させるのみならず、むしろ、ユーザは必要な場合に、弁体の取っ手として構成された部分領域を開放位置へと動かすと、本発明による組込み部材の自動的な自己浄化だけでなく、別の自己浄化過程をもトリガすることができる。
【0016】
弁体がきのこ形又は皿形に構成されていると、特に有利である。
【0017】
本発明の更に別の有利な構成では、弁体が、組込み部材内で摺動可能にガイドされたガイドピンを有している。
【0018】
このガイドピンは、中実に構成されており且つ組込み部材の対応する案内開口内でガイドされていてよい。本発明の別の構成では、ガイドピンが管状に構成されており、当該ガイドピンの管内部がバイパス通路として構成されており、ガイドピンの流入側の端部域に、少なくとも1つの液体流入部が設けられており且つガイドピンの流出側の端部域に、少なくとも1つの液体流出部が設けられている。これにより、汚染粒子は管状に構成されたガイドピンの管内部を通って、機能ユニットの液体案内構成部材の傍らを通過案内される。管状のガイドピンが、本発明による組込み部材の水流出部を越えて突出していると、汚染粒子は1つの機能ユニットも損なうことなく、直接に外部へ搬送される。
【0019】
本発明の特に簡単な構成では、ガイドピンの流出側の、有利には組込み部材を越えて突出する端面開口が、液体流出部として構成されている。
【0020】
本発明の更に別の特に有利な構成では、弁体が、少なくとも傘形の部分領域において弾性的に構成されており且つ外周面側に環状のシールリップを有しており、前記の傘形の部分領域が、弾性的な材料の弾性に抗して開放位置から閉鎖位置へ運動可能である。このような弁体の弾性的に構成された傘形の部分領域は、流入する水の動圧に基づき、弁がその開放位置から閉鎖位置へ運動するように折り返される。水の動圧が弱まると、弁体の傘形の部分領域は材料の固有弾性に基づいて、閉鎖位置から開放位置へと折り返すことができる。
【0021】
流出開口を取り囲むフィルタスクリーンの縁部域が、弁体と協働する弁座として構成されていると、特に有利である。
【0022】
場合によっては水中の大きな汚染粒子をも濾過できるようにするためには、組込み部材に少なくとも1つの付属スクリーンが流れ方向で見て前置されていると有利である。このような付属スクリーンは、水がフィルタスクリーンを通過する前に、流入する水の前濾過を生ぜしめる。
【0023】
組込み部材が、流れ調整器及び有利には前置された通流量調整器を機能ユニットとして有していると、特に有利である。
【0024】
本発明による更に別の有利な構成では、フィルタスクリーンが漏斗状に構成されており、フィルタスクリーンの漏斗開口が、流出開口として働く。この場合、漏斗状のフィルタスクリーンは、主として凸面又は凹面の漏斗形状を有していてよい。
【0025】
バイパス通路に対応配置された弁の弁体は、戻しばねの戻し力に抗して開放位置から閉鎖位置へ運動され得る。本発明の更に別の特に有利な構成では、弁体が、付属スクリーン又はフィルタスクリーンを越えて突出したガイドピンに沿って摺動可能にガイドされており、弾性的な材料から成る少なくとも1つの戻し部材が設けられており、この戻し部材は、一方では弁体に結合されており且つ他方ではガイドピンに結合されている。
【0026】
弁体を特に確実にガイドピンに沿ってガイドできるようにするためには、弁体がガイドピンを環状に取り囲んで係合していると有利である。
【0027】
弁体と、この弁体に対応配置された戻し部材とは、戻し部材の対向位置する端縁部が弁体と一体成形されており且つ戻し部材の中間領域が、ガイドピンの流入側の端面に支持されている場合に、1つの分離不能な機能ユニットを形成している。この場合、戻し部材は有利にはベローズ状又はズボン吊り状に弁体に固定されていてよい。
【0028】
本発明による特に簡単且つ有利な構成では、戻し部材がガイドピンにキャップ状に被さって係合しており、戻し部材の流出側の周縁領域が弁体と一体に成形されている。
【0029】
ガイドピンにキャップ状に被さって係合する戻し部材の場合は、弾性的な材料から製作された戻し部材の弾性的に撓むキャップ周面が戻し力を生ぜしめると、特に有利である。従って、本発明による更に別の有利な構成では、弁体が、主として戻し部材の弾性的に撓むキャップ周面によって、ガイドピンに沿って摺動可能にガイドされている。
【0030】
弁体と結合された戻し部材は、硬弾性材料から製作可能であり且つ/又は当該戻し部材がベローズとして構成されたキャップ周面を有している場合は、弁体のより長い移動距離を可能にすることができる。
【0031】
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。
【0032】
図1〜図26には、自己浄化式の衛生組込み部材1の種々様々な実施例が示されている。図示の実施例の自己浄化式の組込み部材1は、それぞれ衛生流出部品(詳しくは図示せず)の流出開口部材2に挿入可能である。各組込み部材1は、流れ調整器3として構成された少なくとも1つの機能ユニットを有しており、この機能ユニットは、均質な又は滴下するような弱い、通気された又は通気されない、とりわけ非噴射型の水流を形成するために役立つ。
【0033】
図1〜図26に示した組込み部材1は、ここでは中央に配置された流出開口5を備えたフィルタスクリーン4を有しており、この場合、前記流出開口5は、フィルタスクリーン4のスクリーン開口と比べて拡大された内法開口横断面を有している。フィルタスクリーン4の汚れ流出開口5は、バイパス通路又は浄化通路6に開口している。フィルタスクリーン4は漏斗形に構成されており、この場合、フィルタスクリーン4の漏斗開口は流出開口5として働く。漏斗形のフィルタスクリーン4は、通流方向で次第に先細になる、ほぼ凹面の漏斗形状を有している。これにより、漏斗形のフィルタスクリーン4は、場合によっては水と一緒に案内される汚染粒子を有効に捕集することができ且つ漏斗形の脚部において、漏斗開口又は流出開口5の領域に集めることができる。フィルタスクリーン4のフィルタ開口を通流する水が、浄化された形でフィルタスクリーン4に続く機能ユニットに供給される一方で、流出開口5はバイパス通路又は浄化通路6に開口しており、このバイパス通路又は浄化通路6を介して、集められた汚染粒子が導出され得る。この場合、漏斗開口5は流れ方向で見て、組込み部材内に位置する少なくとも1つの機能ユニットの少なくとも1つの液体案内構成部材の下流側に配置されている。バイパス通路6は、フィルタスクリーン4の漏斗開口5の領域に配置された弁によって制御可能である。図示の組込み部材1の弁は、流入する水の動圧に基づき、その開放位置から戻し力に抗して閉鎖位置へ可動なので、当該弁は流入する水によって常に閉鎖位置に保持される。従って、弁は水流の中断及び流出部品の閉鎖を以てようやく開かれ、これにより、漏斗開口5の領域に集められた汚染粒子が導出され得る。従って、組込み部材1は一定の流れ特性を備えた快適な機能形式という点において優れている。水案内構成部材の機能形式を脅かす汚染粒子は、水供給の中断中にバイパス通路6を介して導出可能であり、このことは、水流を制御する流出部品の閉鎖時に規則的に行われるので、図示の組込み部材1及び該組込み部材1内に位置する機能ユニットの、保守の簡単な欠陥無しの機能形式が同時に保証される。
【0034】
例えば図1、図2と、図9、図10との比較から明らかになるように、流れ調整器3として構成された少なくとも1つの機能ユニットの流れ分解器は、穴あき板7として構成されているか、又はデフューザ8として構成されていてよい。図1及び図2に示した、流れ分解器として働く穴あき板7が、流入する水を個別流に分割する複数の通流開口10を有しているのに対して、図9及び図10に示した流れ調整器3の、やはり流れ分解器として設けられたデフューザ8は、通流開口10により中断された周壁9を取り囲むバッフルプレートを有している。このような流れ分解器に設けられた通流開口10の内法通流横断面は比較的小さいので、穴あき板7又はデフューザ8が、水と一緒に案内された汚染粒子により塞がれて、組込み部材1の正常な機能が損なわれるという危険が生じる。バイパス通路6により、流れ調整器3の前記のような水案内構成部材7,8を損なう恐れのある汚染粒子が、これらの水案内構成部材7,8から遮断され且つ組込み部材1から濾別される。
【0035】
この場合、少なくとも1つの機能ユニット3に前置されたフィルタスクリーン4のフィルタ開口11は、少なくとも1つの液体案内構成部材7,8の通流開口10と比べてせいぜい同じ大きさの、有利には比較的小さな内法通流横断面を有しているので、フィルタスクリーン4のフィルタ開口を通過した汚染粒子は、何れにしろ液体案内構成部材7,8の通流開口10をも通過する。
【0036】
図1から図12に示した組込み部材では、弁の傘形又はきのこ形の弁体12が、戻しばね13の戻し力に抗して摺動可能に、組込み部材1内でガイドされている。このために弁体12はガイドピン14を有しており、このガイドピン14は、組込み部材1の対応する案内開口内で摺動可能にガイドされている。弁体12は、例えば図1及び図2に示したように、そのガイドピン14を以て、少なくとも1つの機能ユニット3の流れ方向で後続する構成部材にまで到達することができる。しかしまた、弁体12がそのガイドピン14で以て組込み部材1を貫通案内され、少なくとも組込み部材の水流出部にまで突出するということも可能である。この場合、弁体12の突出した部分領域は、取っ手15として構成されていてよい。図3〜図6に基づき認識可能であるように、取っ手15として構成され且つ組込み部材1を越えて突出した部分領域は、弁体12のその時々の開閉状態を識別させるだけではない。ユーザによる組込み部材1のクリーニングが必要であると思われる場合は、ユーザはむしろ、弁体12の取っ手15として構成された部分領域を圧力負荷することにより、弁を必要な場合には手動でも開放位置へ動かすことができる。
【0037】
図5及び図6からは、組込み部材の水流出部まで突出し且つ取っ手15として構成された弁体12の部分領域が、その自由端部域において有利には冠状に構成されており、これにより、ユーザが指で弁体12を上方に押して、スリーブ状のガイドピン14の洗い流し開口を閉じると、ガイドピン14内の汚染粒子を洗い流すことも可能であるということが認識可能である。
【0038】
図1〜図4及び図7〜図12に示した組込み部材1の弁体12が、2つの個別部品から構成された中実の構成部材として構成されているのに対して、図5及び図6に示した組込み部材1の弁体12は、管状に構成されている。この場合、弁座と協働する弁傘の下位で、ガイドピン14の流入側の端部域には少なくとも1つの液体流入部16が設けられている一方で、少なくとも組込み部材1の水流出部に達する、管状のガイドピンの流出側の端面開口は、液体流出部として働く。これにより、ガイドピンの管内部に設けられたバイパス通路6を介して、水と一緒に案内される汚染粒子が組込み部材1を貫通して案内され得る。即ち、管状のガイドピンを通過する大きな汚染粒子も、流れ調整器の後続の機能ユニットを通過する必要無しで、流れ調整器から搬出され得る。前記の後続の機能ユニットは、水と一緒に案内される汚染粒子を考慮することなく構成及び最適化することが可能である。
【0039】
図13及び図14に示した実施例の弁は、弾性的な材料から製作されており、ほぼきのこ形又は傘形の弁体12を有している。図13及び図14に示した弁体12の傘は、開放位置では上向きに立てられている一方で、この弾性的な弁体の傘は、流入する水の動圧に基づき、使用材料の固有弾性に抗して、図13に示した閉鎖位置へ折り返される。
【0040】
図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13、図16、図18、図20、図22及び図24の比較から、弁体12は弁の閉鎖位置において、漏斗開口5を制限し且つ弁座として働くフィルタスクリーン4の縁部域に密着するということが認識可能である。
【0041】
図11及び図12には、組込み部材1に、必要な場合は付属スクリーン17が流れ方向で見て前置されていてよいということが示されている。このような付属スクリーン17により、比較的粗い汚染粒子も組込み部材1から遮断され得る。
【0042】
図7及び図8から、組込み部材1が流れ調整器3に加えて付加的に、又は流れ調整器3に代えて、通流量調整器18を機能ユニットとして有していてもよいということが明らかになる。図7及び図8では、この通流量調整器18は、流れ方向で見て、流れ調整器3及び穴あき板7として構成された流れ調整器3の流れ分解器に前置されている。この場合、通流量調整器18の機能形式も、前置されたフィルタスクリーンによって保証される。
【0043】
図3〜図6に示した、クリーニング機能の手動操作部を備えた流れ調整器3は、戻しばね5無しで構成されてもよいということが判る。図3〜図6に示した流れ調整器3が戻しばね5無しで構成されている場合、クリーニング機能は、取っ手15を手動で圧力負荷することによってのみトリガされる。クリーニングは、このように構成された流れ調整器3では、有利には「オン・デマンド」で行われる。戻しばね5を省くことにより、流れ調整器3の廉価な製作が更に付加的に支援される。
【0044】
図15〜図26の比較から明らかになるように、これらの図面に示された組込み部材1は、流出開口5を貫通し且つその自由なピン端部が流入側で付属スクリーン又はフィルタスクリーン4を越えて突出しているガイドピン20を有している。このガイドピン20に沿って弁体12が摺動可能にガイドされており、この弁体12はガイドピン20を環状に取り囲んでいる。図15〜図26に示した組込み部材1の弁体12には、弾性的な材料から成るもどし部材21が設けられており、この戻し部材21は、一方では弁体12に且つ他方ではガイドピン20に結合されている。
【0045】
弾性的な材料から製作された戻し部材21は、キャップ状に形成されている。このキャップ状の戻し部材21は、ガイドピン20に被さるように係合しており且つ流出側の周縁領域が弁体12と一体に成形されており、これにより、戻し部材21の対向位置する端縁部が弁体12と結合されている一方で、戻し部材21の中間領域は、ガイドピン20の流入側の端面に支持されている。
【0046】
図15及び図16、図19及び図20、図25及び図26に示した組込み部材1の戻し部材21が片側を閉じられたスリーブとして形成されているのに対して、図17及び図18、図21及び図22、図23及び図24に示した組込み部材の、やはりキャップ状の戻し部材は、そのキャップ周面がベローズとして構成されている。
【0047】
図15及び図16、図17及び図18、図23及び図24、図25及び図26に示した組込み部材1のバイパス通路は、その通路流出部を付属スクリーン又はフィルタスクリーン4に続く流れ分解器の流出側に有している。これに対して、図19及び図20、図21及び図22に示した組込み部材1のスリーブ状のバイパス通路6は、通路流出部が流れ分解器及び流出側の整流器を貫通しており且つ組込み部材1の流出側に配置されているように続いている。
【0048】
この場合、図15及び図16、図17及び図18に示した組込み部材1の流れ分解器が穴あき板7として構成されているのに対して、図19及び図20、図21及び図22、図23及び図24に示した組込み部材1は、流れ分解器としてデフューザ8を有している。
【0049】
図27には、図1〜図26に示した組込み部材1によって得られる典型的な通流量曲線が示されている。一点鎖線で示された曲線aは、従来技術で用いられる流れ分解器の通流特性を示しており、これに対して実線として示された曲線bは、低圧領域において未だ開いた弁のバイパス作用に基づき通流量の極めて急峻な上昇を表しており、次いでこの通流量は圧力が増大すると、弁体12の閉鎖に基づき減少し且つ比較的高い圧力で曲線aと合致する。この曲線aは、閉鎖位置にある弁を備えた、流れ調整器として形成された組込み部材1の典型的な通流特性を示している。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】衛生流出部品の流出開口部材に挿入可能な、自己浄化式の組込み部材の斜視図的な縦断面図であって、当該組込み部材内に、流れ調整器として構成された機能ユニットが位置しており、該機能ユニットが、流れ方向で見てフィルタスクリーンのフィルタ開口に後置されており、フィルタスクリーンは、ここでは閉鎖状態にある弁を介して制御可能なバイパス通路又は浄化通路に開口する、中央汚れ流出開口も有している。
【図2】図1に示した組込み部材を、バイパス通路を制御する弁の開放状態で示した図である。
【図3】図1及び図2と比較可能な組込み部材を閉じた状態で示した図であり、該組込み部材は、この組込み部材を越えて突出するガイドピンを備えた弁を有しており、ガイドピンの突出した端部域は、弁の手動操作用の取っ手として構成されている。
【図4】図3に示した組込み部材を、弁の開放状態で示した図である。
【図5】組込み部材を、弁の閉鎖状態で示した図であり、該弁が管状の弁体を有しており、この管状の弁体の管内部にバイパス通路が設けられている。
【図6】図5に示した組込み部材を、弁の開放状態で示した図である。
【図7】弁の閉鎖状態で組込み部材を示した図であり、組込みケーシング内に、流れ調整器として構成された機能ユニットと、通流量調整器として形成された機能ユニットとがまとめられている。
【図8】図7に示した組込み部材を、弁の開放状態で示した図である。
【図9】弁の閉鎖状態で組込み部材を示した図であり、該組込み部材が、機能ユニットとしての流れ調整器を有しており、該流れ調整器が、デフューザとして構成された流れ分解器を有している。
【図10】図9に示した組込み部材を、弁の開放状態で示した図である。
【図11】図1及び図2と比較可能に構成された自己浄化式の組込み部材であって、該組込み部材に付属スクリーンが、流れ方向で見て前置されている。
【図12】図11に示した組込み部材を、弁の開放状態で示した図である。
【図13】組込み部材を、閉鎖状態にある弁と一緒に示した図であって、弁の傘形又はきのこ形の弁体が、弾性材料から製作されており且つ流入する水の動圧に基づき、弁の開放位置から、弾性材料の戻し力に抗して弁の閉鎖位置へ可動である。
【図14】図13に示した組込み部材を、弁の開放状態で示した図である。
【図15】組込み部材を、開放状態にある弁と一緒に示した図であって、弁が、ガイドピンに沿って摺動案内される、環状に形成された弁体を有しており、この弁体に、弾性材料から成るキャップ状の戻し部材が一体成形されており、この戻し部材が、ガイドピンの自由端部域に被さって係合している。
【図16】図15に示した組込み部材を、弁の閉鎖状態で示した図である。
【図17】図15及び図16と比較可能に形成された組込み部材を、開放状態にある弁と一緒に示した図であって、弁が、キャップ状の戻し部材を有しており、この戻し部材のキャップ周面はベローズ状に構成されている。
【図18】図17に示した組込み部材を、弁の閉鎖状態で示した図である。
【図19】図15〜図18と比較可能に形成された組込み部材を、開放状態にある弁と一緒に示した図であって、弁が、スリーブ状のバイパス通路の流入側に前置されており、バイパス通路の流出部が、組込み部材の流出側に開口にしている。
【図20】図19に示した組込み部材を、弁の閉鎖状態で示した図である。
【図21】図19及び図20と比較可能な組込み部材を、開放状態にある弁と一緒に示した図であって、弁の弁体が、キャップ状の戻し部材と結合されており、この戻し部材のキャップ周面はベローズとして構成されている。
【図22】図21に示した組込み部材を、弁の閉鎖状態で示した図である。
【図23】図17及び図18と比較可能な組込み部材であって、流れ調整器として形成された組込み部材が、デフューザとして構成された流れ分解器を有している。
【図24】図23に示した組込み部材を、弁の閉鎖状態で示した図である。
【図25】図15及び図16と比較可能な組込み部材を、弁の開放状態で示した図であって、当該組込み部材もやはり、流れ分解器としてデフューザを有している。
【図26】図25に示した組込み部材を、弁の閉鎖状態で示した図である。
【図27】図1から図26に示した、流れ調整器として形成された組込み部材の通流量曲線(実線)を、従来技術により構成された流れ調整器の通流量曲線(一点鎖線)と比較して示した図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路(6)を備えた衛生組込み部材(1)であって、前記バイパス通路又は浄化通路に弁が対応配置されており、該弁の開放状態において、前記少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路(6)が接続されている形式のものにおいて、
当該組込み部材(1)が、少なくとも1つの流出開口(5)を備えたフィルタスクリーン(4)を有しており、前記流出開口(5)が、フィルタスクリーンのスクリーン開口に比べて拡大された内法開口横断面を有しており、前記少なくとも1つの流出開口(5)が、前記少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路(6)に開口しており、流れ方向で見て、組込み部材内に位置する少なくとも1つの機能ユニットの少なくとも1つの液体案内構成部材(7,8)の上流側に、前記流出開口(5)が配置されており且つ下流側に、前記少なくとも1つのバイパス通路又は浄化通路(6)の通路流出部が配置されていることを特徴とする、衛生組込み部材。
【請求項2】
少なくとも1つの前記弁が、流入する水の動圧に基づき、その開放位置から閉鎖位置へ運動可能である、請求項1記載の組込み部材。
【請求項3】
組込み部材(1)が自己浄化型に構成されており、このためには前記少なくとも1つの弁が、流入する水の動圧に基づき戻し力に抗して閉鎖位置へ運動可能である、請求項1又は2記載の組込み部材。
【請求項4】
組込み部材(1)が、流れ調整器(3)を機能ユニットとして有しており、流れ分解器が、複数の流れ案内構成部材のうちの少なくとも1つとして設けられている、請求項1から3までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項5】
流れ分解器が、穴あき板(7)又はデフューザ(8)として構成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項6】
フィルタスクリーン(4)のフィルタ開口(11)の少なくとも一部が、少なくとも1つの液体案内構成部材(7,8)の通流開口と比べて同じ大きさの、又はより小さな内法通流横断面を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項7】
少なくとも1つの機能ユニット(3,4)が、流れ方向で見てフィルタスクリーン(4)のフィルタ開口(11)に後置されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項8】
少なくとも1つの弁が、組込み部材(1)内で戻し力に抗して摺動可能に案内された弁体(12)を有している、請求項1から7までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項9】
組込み部材(1)を貫通案内された弁体(12)の部分領域が、少なくとも組込み部材(1)の水流出部まで突出しており且つ弁の手動操作用の取っ手(15)として構成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項10】
弁体(12)がきのこ形又は皿形に構成されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項11】
弁体(12)が、組込み部材(1)内で摺動可能にガイドされたガイドピン(14)を有している、請求項1から10までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項12】
ガイドピン(14)が管状に構成されており、ガイドピン(14)の管内部がバイパス通路(6)として構成されており、ガイドピン(14)の流入側の端部域に少なくとも1つの液体流入部が設けられており、ガイドピン(14)の流出側の端部域に少なくとも1つの液体流出部が設けられている、請求項1から11までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項13】
ガイドピン(14)の流出側の、有利には少なくとも組込み部材(1)の水流出部まで突出した端面開口が、液体流出部として構成されている、請求項1から12までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項14】
ガイドピン(14)の流出側の端部域が冠状に構成されている、請求項1から13までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項15】
弁体が、少なくとも傘形の部分領域において弾性的に構成されており且つ外周面側に環状のシールリップを有しており、前記傘形の部分領域が、弾性材料の弾性に抗して、開放位置から閉鎖位置へ運動可能である、請求項1から14までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項16】
汚れ流出開口(5)を取り囲むフィルタスクリーン(4)の縁部域が、弁体(12)と協働する弁座として構成されている、請求項1から15までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項17】
組込み部材(1)に少なくとも1つの付属スクリーン(17)が流れ方向で見て前置されている、請求項1から16までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項18】
組込み部材(1)が、流れ調整器(3)及び有利には前置された通流量調整器(18)を機能ユニットとして有している、請求項1から17までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項19】
フィルタスクリーン(4)が漏斗形に構成されており、フィルタスクリーン(4)の漏斗開口が汚れ流出開口(5)として働く、請求項1から18までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項20】
漏斗形の付属スクリーン又はフィルタスクリーン(4)が、主として凸面又は凹面の漏斗形状を有している、請求項1から19までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項21】
弁体(12)が、付属スクリーン又はフィルタスクリーン(4)を越えて突出するガイドピン(20)に沿って摺動可能に案内されており、弾性材料から成る少なくとも1つの戻し部材(21)が設けられており、該戻し部材が、一方では弁体(12)と且つ他方ではガイドピン(20)と結合されている、請求項1から20までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項22】
弁体(12)がガイドピン(20)を環状に取り囲んで係合している、請求項1から21までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項23】
戻し部材(21)の対向位置する端縁部が弁体(12)と一体に成形されており、戻し部材(21)の中間領域が、ガイドピン(20)の流入側の端面に支持されている、請求項1から22までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項24】
戻し部材(21)が、ガイドピン(20)にキャップ状に被さって係合しており、戻し部材(21)の流出側の周縁領域が弁体(12)と一体に成形されている、請求項1から23までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項25】
弁体(12)が主として、戻し部材(21)の弾性的に撓むキャップ周面により、ガイドピン(20)に沿って摺動可能に案内されている、請求項1から24までのいずれか1項記載の組込み部材。
【請求項26】
戻し部材(21)が、ベローズとして構成されたキャップ周面を有している、請求項1から25までのいずれか1項記載の組込み部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2010−511497(P2010−511497A)
【公表日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−539640(P2009−539640)
【出願日】平成19年11月28日(2007.11.28)
【国際出願番号】PCT/EP2007/010314
【国際公開番号】WO2008/067936
【国際公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(505123871)ネオパール ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (12)
【氏名又は名称原語表記】Neoperl GmbH
【住所又は居所原語表記】Klosterrunsstr. 11, D−79379 Muellheim, Germany
【Fターム(参考)】