説明

衣類カバー

【課題】防虫効果と消臭効果のそれぞれを有効に発揮することができる衣類カバーを提供する。
【解決手段】カバー本体11を、衣類3の正面側を覆う正面部12と衣類3の背面側を覆う背面部13と衣類3の側面側を覆う襠部14とによって袋状に形成する。正面部12を消臭シート21で構成し、背面部13を防虫シート22で構成して、カバー本体11の異なる部位である正面部12と背面部13とを異なる素材で構成する。襠部14の接合部61より正面側を透明フィルム31で構成し、襠部14の長さ方向に延設された透明フィルム31によって覗き窓71を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保管時に衣類を覆う衣類カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、衣類を保管する際には、衣類カバーが使用されており、この衣類カバーの素材として防虫消臭脱臭シートを用いることが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この防虫消臭脱臭シートは、活性炭やシリカゲル等の消臭脱臭剤とピレスロイド系防虫剤とが坦持された基剤によって構成されている。
【0004】
また、この特許文献1には、別々のシートに消臭・脱臭剤と防虫剤とをそれぞれ坦持させ、これらのシートを積層させることも記載されている。
【特許文献1】特開平11−332449号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の衣類カバーにあっては、消臭脱臭剤とピレスロイドが同一の基剤に坦持されている。
【0006】
このため、防虫剤の成分が消臭・脱臭剤に吸着されてしまい、防虫効力が低下したり、消臭・脱臭剤の消臭・脱臭効力が低下してしまうといった問題があった。
【0007】
また、消臭・脱臭剤を坦持した基材と防虫剤を坦持した基材とを積層して得られたシートは、積層時に熱を加えるため、防虫剤や消臭剤が変質乃至は分解してしまい、防虫効果を充分に発揮できないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、防虫効果と消臭効果のそれぞれを有効に発揮することができる衣類カバーを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の衣類カバーにあっては、カバー本体で衣類を覆う衣類カバーにおいて、防虫剤を坦持する防虫素材と消臭・脱臭剤を坦持する消臭素材とで前記カバー本体の異なる部位を構成した。
【0010】
すなわち、衣類を覆うカバー本体は、防虫剤を坦持した防虫素材と消臭・脱臭剤を坦持した消臭素材とによって異なる部位が形成されている。
【0011】
このため、防虫剤と消臭・脱臭剤とを同一の基材に設けた素材や、防虫剤を坦持した基材に消臭・脱臭剤を坦持した基材を積層した素材のように、防虫剤の成分が脱臭剤に吸収されてしまうことがない。
【0012】
また、請求項2の衣類カバーにおいては、前記カバー本体で衣類を覆った状態で該衣類の正面側を覆う正面部と前記衣類の背面側を覆う背面部とを異なる素材で構成し、前記正面部又は前記背面部の一方を前記防虫素材で構成するとともに、前記正面シート又は前記背面シートの他方を前記消臭素材で構成した。
【0013】
すなわち、前記カバー本体の正面部又は背面部の一方を前記防虫素材で構成するとともに、他方を前記消臭素材で構成することによって、前記防虫素材と前記消臭素材とで前記カバー本体の異なる部位が形成される。
【0014】
さらに、請求項3の衣類カバーでは、前記カバー本体で衣類を覆った状態で該衣類の側面側を覆う襠部を備え、該襠部の少なくとも一部を透明性を有するフィルムで構成した。
【0015】
すなわち、衣類の側面側を覆う襠部には、少なくとも一部が透明性を有するフィルムで構成されている。
【0016】
このため、カバー本体で衣類を覆った状態であっても、前記フィルムの部位から収容された衣類を確認することができる。
【0017】
加えて、請求項4の衣類カバーにあっては、上下に延在する前記襠部の長さ方向に前記フィルムを延設した。
【0018】
これにより、収容された衣類において、そのデザインや柄などを上部から下部に渡って確認することができる。
【0019】
また、請求項5の衣類カバーにおいては、前記消臭・脱臭剤が粒状である。
【0020】
これにより、粒状の消臭・脱臭剤を用いて前記消臭素材が形成される。
【0021】
さらに、請求項6の衣類カバーでは、前記消臭・脱臭剤が、活性炭、アルミノケイ酸亜鉛、光触媒酸化チタン、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、セラミックの一種若しくは二種以上の混合物からなる。
【0022】
これにより、活性炭、アルミノケイ酸亜鉛、光触媒酸化チタン、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、セラミックの一種若しくは二種以上の混合物によって前記消臭・脱臭剤が構成される。
【0023】
加えて、請求項7の衣類カバーにあっては、一対の不織布間に前記消臭・脱臭剤をバインダーと共にサンドして前記消臭素材を構成した。
【0024】
すなわち、前記消臭・脱臭剤をバインダーと共に不織布間にサンドすることで前記消臭素材が形成される。
【0025】
このため、このように形成された消臭素材においては、外力が加えられた場合であっても、消臭・脱臭剤の離脱や脱落が無く、衣類への付着が防止される。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように本発明の請求項1の衣類カバーにあっては、防虫剤を坦持した防虫素材と消臭・脱臭剤を坦持した消臭素材とを異なる部位に用いてカバー本体を形成するため、前記防虫剤と前記消臭・脱臭剤とを異なる基材に分けて設けることができる。
【0027】
このため、防虫剤と消臭・脱臭剤とを同一の基材に設けた素材や、防虫剤を坦持した基材に消臭・脱臭剤を坦持した基材を積層した素材のように、防虫剤の成分が脱臭剤に吸収されてしまうことがない。
【0028】
したがって、前記防虫剤による防虫効果と前記消臭・脱臭剤による消臭効果とを、それぞれを有効に発揮することができる。
【0029】
また、請求項2の衣類カバーにおいては、前記カバー本体の正面部又は背面部の一方を前記防虫素材で構成するとともに、他方を前記消臭素材で構成することによって、前記防虫素材と前記消臭素材とで前記カバー本体の異なる部位を形成することができる。
【0030】
このとき、前記防虫素材と前記消臭素材とを重ねて結合することにより、前記カバー本体を形成することができる。これにより、製造容易性を高めることができる。
【0031】
さらに、請求項3の衣類カバーでは、衣類の側面側を覆う襠部の少なくとも一部を透明性を有するフィルムで構成したため、当該カバー本体で衣類を覆った状態であっても、前記フィルムの部位から収容された衣類を確認することができ、利便性が向上する。
【0032】
加えて、請求項4の衣類カバーにあっては、上下に延在する前記襠部の長さ方向に前記フィルムを延設することにより、収容された衣類のデザインや柄などを上部から下部に渡って確認することができ、利便性がさらに向上する。
【0033】
また、請求項5の衣類カバーにおいては、粒状の消臭・脱臭剤を用いて前記消臭素材を形成することができる。
【0034】
さらに、請求項6の衣類カバーでは、活性炭、アルミノケイ酸亜鉛、光触媒酸化チタン、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、セラミックの一種若しくは二種以上の混合物によって前記消臭・脱臭剤を構成することができる。
【0035】
加えて、請求項7の衣類カバーにあっては、前記消臭・脱臭剤をバインダーと共に不織布間にサンドすることで、前記消臭素材を形成することができる。
【0036】
そして、このように形成された消臭素材においては、外力が加えられた場合であっても、前記消臭・脱臭剤の離脱や脱落が無い。このため、消臭・脱臭剤が素材の一面に設けられた場合と比較して、消臭・脱臭剤の衣類等への付着を防止することができるとともに、粒状の消臭・脱臭剤により衣類のボタン、衣類に付属している装飾品等を傷つけることもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の一の実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる衣類カバー1を示す図である。この衣類カバー1は、ハンガー2に掛けた衣類3を覆って保管する際に使用するものであり、保管中に衣類3を害虫から保護するとともに、当該衣類3に付いた臭いを消臭できるように構成されている。
【0038】
この衣類カバー1のカバー本体11は、図1の(b)にも示すように、当該カバー本体11で衣類3を覆った状態で、該衣類3の正面側を覆う正面部12と、前記衣類3の背面側を覆う背面部13と、前記衣類3の側面側を覆う襠部と14,14によって袋状に形成されている。
【0039】
前記正面部12は、消臭素材からなる正面シートとしての消臭シート21で構成されており、前記背面部13は、防虫素材からなる背面シートとしての防虫シート22で構成されている。これにより、前記カバー本体11の異なる部位である前記正面部12と前記背面部13とは、異なる素材で構成されている。
【0040】
前記背面部13を構成する前記防虫シート22は、長方形状に形成されており、その上縁は、左縁及び右縁より当該防虫シート22の中心部へ向かうに従って上方に傾斜した後、上方へ延出するように形成されている。これにより、この防虫シート22の上端部は、中央部が上方へ突出した山形に形成されている。そして、この防虫シート22の左右の側縁には、透明フィルム31が上端から下端までの全域に渡って接合されている。
【0041】
前記正面部12を構成する前記消臭シート21は、前記防虫シート22より横幅の狭い長方形状に形成されており、その上縁は、左縁及び右縁より当該消臭シート21の中心部へ向かうに従って上方に傾斜した後、上方へ延出するように形成されている。これにより、この消臭シート21の上端部も、中央部が上方へ突出した山形に形成されている。
【0042】
山形に形成された前記防虫シート22上縁は、図1の(a)に示したように、左右の傾斜部分が前記消臭シート21上縁の前記傾斜部分に接合されており、前記カバー本体11の上縁には、左側縁及び右側縁より当該カバー本体11の中心へ向かうに従って上方に傾斜した傾斜部41,41が形成されている。前記防虫シート22は、上縁において上方へ延出した延出部分の縁部が、前記消臭シート21上縁において上方へ延出した延出部分の縁部に接合されており、前記カバー本体11の上縁には、前記両傾斜部41,41より上方へ延出した上方延出部42,42が形成されている。
【0043】
そして、前記カバー本体11の上縁中央部には、前記両上方延出部42,42を結ぶ水平部51が形成されており、この水平部51を構成する前記防虫シート22の縁部及び前記消臭シート21の縁部は、接合されておらず、上方へ向けて開口した挿通部52が形成されている。これにより、当該カバー本体11に収容された前記ハンガー2のフック53を前記挿通部52から延出できるように構成されており、当該カバー本体11で覆われた衣類3をハンガー2に掛けた状態で、クローゼットやオープン収納ハンガーのパイプなどに吊り下げて保管できるように構成されている。
【0044】
前記防虫シート22の側縁に接合された前記各透明フィルム31,31は、正面側へ折り返されており、前記防虫シート22の側縁と前記各透明フィルム31,31が接合された接合部61は、当該カバー本体11の内側へ向けて谷折りされている。この谷折り状態において、各透明フィルム31,31の上縁と前記防虫シート22の上縁とが接合されており、前記カバー本体11には、収容した衣類3の厚み方向に展開して該衣類3の側面側を覆う前記襠部14,14が形成されている。
【0045】
この襠部14,14は、前記接合部61,61より正面側の部分が前記透明フィルム31,31で構成されており、上下に延在する襠部14,14には、その長さ方向に延設された前記透明フィルム31,31によって覗き窓71,71が形成されている。
【0046】
前記消臭シート21の幅寸法は、正面側に折り返された前記透明フィルム31,31の側縁部に重なる長さに設定されており、当該消臭シート21は、重なった状態で各透明フィルム31,31の外側に配置されるように構成されている。前記消臭シート21,21の側縁と前記透明フィルム31,31とは、接合されており、当該カバー本体11の下部開口部から衣類3を出し入れするように構成されている。
【0047】
前記防虫シート22としては、従来公知の衣類用防虫剤を使用することができる。たとえば、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳やピレトリン、アレスリン、レスメトリン、フタルスリン、フラメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、プラレトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、デカメスリン、フェンバレート、シフルトリン、シハロトリン、エトフェンプロックス、トラロメスリン、エムペントリン、テフラメトリン、テラレトリン、トランスフルスリン、エミネンス、プロフルトリン等のピレスロイド系防虫剤、エトフェンブロックス等の防虫剤が挙げられ、これらの一種若しくは二種以上を混合して用いることもできる。これらの内25℃における蒸気圧が10−4mmHg未満の防虫剤を用いることが好ましい。
【0048】
前記消臭シート21は、消臭・脱臭剤を坦持した不織布で構成されている。前記消臭・脱臭剤としては、従来公知の消臭・防虫剤を用いることができるが、例えば、活性炭、アルミノケイ酸亜鉛、光触媒酸化チタン、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、セラミックが挙げられ、これらの一種若しくは二種以上を混合して用いることができる。
【0049】
前記消臭シート21は、図2に示すように、二枚の不織布81,82との間に粒状の消臭・脱臭剤83,・・・がバインダー84によりサンドされて形成されており、粒状の前記消臭・脱臭剤83,・・・が通気性を有した前記両不織布81,82間に坦持されている。
【0050】
前記各不織布81,82は、従来公知の不織布を使用することができる。不織布を構成する繊維の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル酸、レーヨン、パルプ等の一種若しくは二種以上を混合して用いることができる。後述する消臭シートの製造方法により消臭シートを製造する場合は、工程中熱をかけるため、不織布81には、比較的融点の高い繊維、例えばポリエステルやポリアミド、レーヨン、パルプ等を用いることが好ましい。不織布の製造方法としても、従来公知のスパンボンド、ウォーターニードル、エアレイド、ウェットレイド等の方法により製造することができる。
【0051】
前記バインダー84は、前記不織布81又は不織布82と前記消臭・脱臭剤を接着することができれば特に限定されないが、後述する消臭シートの製造方法により消臭シートを製造する場合は、熱可塑性バインダーを用いることが好ましい。このようなバインダーとしては、エチレン−ビニルアセテート、直鎖低密度ポリエチレンポリエステル、ナイロン等が挙げられ、これらの一種若しくは二種以上を混合して用いることができる。
【0052】
図3は、前記消臭シート21の製造工程を示す図であり、この消臭シート21を製造する際には、ロール状に巻き取られた不織布81を引き出すとともに、タンク102に収容された前記バインダー84と前記消臭・脱臭剤83とが混合さてなる混合剤103を、前記不織布81上の全域に渡って均一に散布する。
【0053】
そして、この混合剤103が散布された前記不織布81を、加熱ヒーター111内を通過させ、加熱してバインダー84を溶融させる。次にロール状に巻き取られた不織布82を引き出し、前記消臭・脱臭剤83と溶融状態のバインダー84が固着された不織布81上に重ねて積層するとともに、この積層状態において、圧着ローラ122,122によって圧力を加えて圧着する。
【0054】
これにより、前記不織布82と前記不織布81との間に、バインダー84によって前記消臭・脱臭剤83,・・・が挟まれた状態で坦持された前記消臭シート21を形成し、この消臭シート21を巻き取りローラ131に巻き取る。
【0055】
以上の構成にかかる本実施の形態において、衣類3を覆うカバー本体11は、防虫剤を坦持した防虫シート22と消臭・脱臭剤83,・・・を坦持した消臭シート21とによって異なる部位が形成されており、前記防虫剤と前記消臭・脱臭剤83,・・・とを異なる基材に分けて配置することができる。
【0056】
このため、防虫剤と消臭・脱臭剤83,・・・とが同一の基材に設けられた素材や、防虫剤を坦持した基材に消臭・脱臭剤83,・・・を坦持した基材が積層された素材のように、防虫剤の成分が脱臭剤83,・・・に吸収されてしまうことがない。
【0057】
したがって、前記防虫剤による防虫効果と前記消臭・脱臭剤83,・・・による消臭効果とを、それぞれを有効に発揮することができる。
【0058】
また、前記カバー本体11の正面部12を前記消臭シート21で構成するとともに、背面部13を防虫シート22で構成することによって、該防虫シート22と前記消臭シート21とで前記カバー本体11の異なる部位を形成することができる。
【0059】
このとき、前記防虫シート22と前記消臭シート21とを重ねて結合することにより、前記カバー本体11を形成することができる。これにより、製造容易性を高めることができる。
【0060】
さらに、前記カバー本体11は、衣類3の側面側を覆う襠部14,14を備えており、この襠部には、少なくとも一部が透明性を有した透明フィルム31,31で構成されている。
【0061】
このため、このカバー本体11で衣類3を覆った状態であっても、前記透明フィルム31,31で構成された覗き窓71,71から収容された衣類3を確認することができ、利便性が向上する。
【0062】
加えて、前記透明フィルム31は、上下に延在する前記襠部14,14の長さ方向全域に渡って延設されている。このため、収容された衣類3のデザインや柄などを上部から下部に渡って確認することができ、利便性がさらに向上する。
【0063】
また、前記消臭・脱臭剤83,・・・は粒状であるため、この粒状の消臭・脱臭剤83,・・・を用いて前記消臭シート21を形成することができる。
【0064】
これにより、当該消臭シート21製造時での前記消臭・脱臭剤83,・・・の取り扱いが容易となる。
【0065】
さらに、前記消臭・脱臭剤83,・・・をバインダーと共に各不織布81,82間にサンドすることで、前記消臭シート21を形成することができる。
【0066】
このように形成された消臭シート21では、外力が加えられた場合であっても、前記消臭・脱臭剤83,・・・の離脱や脱落が無い。このため、消臭・脱臭剤が素材の一面に設けられた場合と比較して、消臭・脱臭剤の衣類等への付着を防止することができるとともに、粒状の消臭・脱臭剤により衣類やボタン、衣類に付属している装飾品等を傷つけることもない。
【0067】
なお、本実施の形態ではハンガーにかけるタイプの衣類カバーについて説明したが、これに限定することなく、例えば、袋タイプの衣類カバー等に用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図で、(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】図1の(b)のB部の拡大図である。
【図3】同実施の形態の消臭シートの製造方法を示す説明図である。
【符号の説明】
【0069】
1 衣類カバー
3 衣類
11 カバー本体
12 正面部
13 背面部
14 袖部
21 消臭シート
22 防虫シート
81 不織布
82 不織布
83 消臭・脱臭剤
84 バインダー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバー本体で衣類を覆う衣類カバーにおいて、
防虫剤を坦持する防虫素材と消臭・脱臭剤を坦持する消臭素材とで前記カバー本体の異なる部位を構成したことを特徴とする衣類カバー。
【請求項2】
前記カバー本体で衣類を覆った状態で該衣類の正面側を覆う正面部と前記衣類の背面側を覆う背面部とを異なる素材で構成し、前記正面部又は前記背面部の一方を前記防虫素材で構成するとともに、前記正面シート又は前記背面シートの他方を前記消臭素材で構成したことを特徴とする請求項1記載の衣類カバー。
【請求項3】
前記カバー本体で衣類を覆った状態で該衣類の側面側を覆う襠部を備え、
該襠部の少なくとも一部を透明性を有するフィルムで構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の衣類カバー。
【請求項4】
上下に延在する前記襠部の長さ方向に前記フィルムを延設したことを特徴とする請求項3記載の衣類カバー。
【請求項5】
前記消臭・脱臭剤が粒状であることを特徴とした請求項1から4にいずれか記載の衣類カバー。
【請求項6】
前記消臭・脱臭剤が、活性炭、アルミノケイ酸亜鉛、光触媒酸化チタン、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、セラミックの一種若しくは二種以上の混合物からなることを特徴とした請求項1から5にいずれか記載の衣類カバー。
【請求項7】
一対の不織布間に前記消臭・脱臭剤をバインダーと共にサンドして前記消臭素材を構成したことを特徴とする請求項1から6にいずれか記載の衣類カバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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