説明

衣類用ハンガー

【課題】Tシャツ等の衣類の首部が無理に押し広げられて該首部が伸びてしまうおそれがないだけでなく、該衣類の首部に対する挿脱が極めて容易である衣類用ハンガーを提供する。
【解決手段】フック1と左右一対のアーム3、5とを備え、各アームは該アームの基部3a、5aを回動中心として開閉する方向に回動自在である衣類用ハンガーにおいて、前記フックは、左右方向の回動軸を回動中心として前後方向に回動自在であり、前記アームは左右方向に開いた状態と上方に閉じた状態との範囲内でのみ回動自在であることを特徴とする衣類用ハンガー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類用ハンガーに関するものであり、特に、Tシャツ、セーター等の如く首部が開口しているが、前部が閉塞している衣類(このような衣類を以下「Tシャツ等の衣類」という。)を吊り下げるための衣類用ハンガーに係るものである。なお、本発明による衣類用ハンガーは、洗濯物を干すためのハンガーのみならず、タンス、衣類入れ等の衣類収納スペース内その他の場所に衣類を吊り下げるためのハンガーをも含むものとする。
【背景技術】
【0002】
Tシャツ等の衣類をハンガーにより吊り下げる場合、ハンガーを該衣類の首部に対し挿脱する際に、該首部が無理に押し広げられ、該首部が伸びてしまうという問題がしばしば生じている。
【0003】
このような問題を解決するための一手段として、特許第3557375号公報は、衣類用ハンガー(以下「従来の衣類用ハンガー」という。)を開示している。
【0004】
上記従来の衣類用ハンガーは、フックと左右一対のアームとを備え、当該一対のアームはヒンジ部を介して折畳み可能に連結され、該ヒンジ部は当該一対のアームの接合部に形成された立ち上がり部に設けられ、該ヒンジ部のヒンジ軸をフックの垂直軸部に対して傾斜させたことを特徴とするものである。
【特許文献1】特許第3557375号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の衣類用ハンガーにおいては、左右一対のアームがヒンジ部を介して折畳み可能に連結されているため、これらのアームを相互に略平行に折り畳んだ状態で衣類の首部に挿脱することができる。従って、Tシャツ等の衣類をハンガーにより吊り下げる場合に、該衣類の首部が無理に押し広げられ、該首部が伸びてしまうという問題は一応解消するように思われる。
【0006】
しかしながら、上記従来の衣類用ハンガーにおけるフックは、左右方向の回動軸を回動中心として前後方向に回動するようには構成されていない。したがって、左右一対のアームを相互に略平行に折り畳んだ状態でTシャツ等の衣類の首部に挿入するに当り、予めフックの突出方向に関する衣類用ハンガーの姿勢(表裏の方向)に注意する必要がある。
【0007】
本出願において、「左右方向」とは、一対のアームを略水平方向に開いたときにおける該アームの長さ方向をいい、「前後方向」とは、左右方向と直角の方向をいうものとする。
【0008】
また、上記従来の衣類用ハンガーにおいては、ヒンジ部のヒンジ軸をフックの垂直軸部に対して傾斜させているため、左右一対のアームを相互に略平行に折り畳んだ状態でTシャツ等の衣類の首部に挿入した後、該アームをTシャツ等の衣類内で開く作業が容易ではない。
【0009】
更に、上記従来の衣類用ハンガーにおいては、ヒンジ部のヒンジ軸をフックの垂直軸部に対して傾斜させているため、開いたアームによりTシャツ等の衣類を吊り下げた状態から衣類用ハンガーを該Tシャツ等の衣類から抜き取る作業が面倒である。すなわち、Tシャツ等の衣類内で開いている一対のアームを閉じる作業が容易ではない。
【0010】
本発明は、上記従来の衣類用ハンガーにおける上述の如き問題を解消し、Tシャツ等の衣類の首部が無理に押し広げられて該首部が伸びてしまうおそれがないだけでなく、該衣類の首部に対する挿脱が極めて容易である衣類用ハンガーを提供しようとしてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、下記の衣類用ハンガーを提供する。
【0012】
(1)フックと左右一対のアームとを備え、各アームは該アームの基部を回動中心として開閉する方向に回動自在である衣類用ハンガーにおいて、
前記フックは、左右方向の回動軸を回動中心として前後方向に回動自在であり、
前記アームは左右方向に開いた状態と上方に閉じた状態との範囲内でのみ回動自在であることを特徴とする衣類用ハンガー(請求項1)。
【0013】
(2)フックと左右一対のアームとを備え、各アームは該アームの基部を回動中心として開閉する方向に回動自在である衣類用ハンガーにおいて、
前記フックは、左右方向の回動軸を回動中心として前後方向に回動自在であり、
該フックが直立状態を含む一定の第一角度範囲内にあるときには、前記アームは左右方向に開いた状態と上方に閉じた状態との範囲内でのみ回動自在であり、
該フックが前記第一角度範囲を超えて回動したときには、前記アームは、左右方向に開いた状態と上方に閉じた状態との範囲内で回動自在であるのみならず、左右方向に開いた状態から更に下方にも回動自在であることを特徴とする衣類用ハンガー(請求項2)。
【0014】
(3)前記フックが前記第一角度範囲を超えて回動したときには、該アームが該アームに吊り下げられているTシャツ等の衣類の重みにより下方に回動して該衣類を衣類用ハンガーから落下させるようになす(請求項3)。
【0015】
(4)前記フックの基部における下端に切欠部を形成し、
該フックが前記第一角度範囲内にあり、かつ、前記アームが左右方向に開いているときには、該アームの基端がフックの基部における該切欠部に係止することにより、該アームが左右方向に開いた状態から下方に回動することが防止されると共に該アームが該フックの回動時に該フックと一体的に傾動し、この状態から該フックが当該第一角度範囲を超えて回動したときには、該アームの基端がフックの基部における切欠部から脱出し、該アームがフックから独立して回動自在となるようになす(請求項4)。
【0016】
(5)前記各アームは、前記回動軸の各端に備えさせた支軸を回動中心として回動自在である(請求項5)。
【0017】
(6)前記フックは、一定の第二角度範囲内でのみ回動自在である(請求項6)。
【0018】
(7)前記第二角度範囲は、前方90度と後方90度とよりなる180度の角度範囲である(請求項7)。
【0019】
(8)前記アームが上方に閉じたときに、該アームに形成された段部をそれぞれ前記フックの基部おける対応上端に押圧させるように該アームを挟持することにより、該フックの回動を防止する(請求項8)。
【発明の効果】
【0020】
[請求項1の発明]
アームは左右方向に開いた状態と上方に閉じた状態との範囲内でのみ回動自在であるため、アームを左右方向に開いた状態でTシャツ等の衣類を吊り下げたときには、アームは左右方向に開いた状態から更に下方に回動することがない。したがって、アームを左右方向に開いた状態でTシャツ等の衣類を確実に吊り下げることができる。図20参照。
【0021】
アームを回動させて閉じた状態でTシャツ等の衣類の首部に挿脱することができる。したがって、Tシャツ等の衣類の首部が無理に押し広げられて該首部が伸びてしまうおそれがない。
【0022】
フックは左右方向の回動軸を回動中心として前後方向に回動自在であるため、左右一対のアームを回動させて閉じた状態でTシャツ等の衣類の首部に挿入する際に、フックを適宜前後方向に回動させることができる。したがって、アームをTシャツ等の衣類の首部に挿入する際に、フックの突出方向に関する衣類用ハンガーの姿勢(表裏の方向)に注意する必要がない。図18参照。
【0023】
左右一対のアームを閉じた状態でTシャツ等の衣類の首部に挿入して該アームの先端を衣類の袖に臨ませ、該アームを基部が下方になり、先端が上方になるように垂直に位置させたときには、該アームはTシャツ等の衣類の重みにより左右方向に開く。換言すれば、アームを手で押し広げる必要がない。図19参照。したがって、Tシャツ等の衣類の首部が無理に押し広げられて該首部が伸びてしまうおそれが全くない。
【0024】
アームを左右方向に開いてTシャツ等の衣類を吊り下げた状態から、衣類用ハンガーを上下反転させたときには、アームはTシャツ等の衣類の重みにより下方に回動して閉じ、Tシャツ等の衣類はアームから下方に落下する。換言すれば、Tシャツ等の衣類をアームから手で引き抜く必要がない。図21参照。したがって、Tシャツ等の衣類の首部が無理に押し広げられて該首部が伸びてしまうおそれが全くない。このときも、フックは左右方向の回動軸を回動中心として前後方向に回動自在であるため、フックの突出方向に関する衣類用ハンガーの姿勢(表裏の方向)に注意する必要がない。
【0025】
[請求項2、3の発明]
アームを左右方向に開いてTシャツ等の衣類を吊り下げた状態から、フックを第一角度範囲を超えて回動させたときには、該アームは左右方向に開いた状態から更に下方にも回動自在となるため、該アームが該アームに吊り下げられているTシャツ等の衣類の重みにより下方に回動して該衣類を衣類用ハンガーから落下させる。この場合、Tシャツ等の衣類をアームから手で引き抜く必要がないだけでなく、衣類用ハンガーを上下反転させる必要もない。したがって、Tシャツ等の衣類を衣類用ハンガーから取り外す作業は一層容易である。図21参照。その結果、Tシャツ等の衣類の首部が無理に押し広げられて該首部が伸びてしまうおそれが全くない。このときも、フックは左右方向の回動軸を回動中心として前後方向に回動自在であるため、フックの突出方向に関する衣類用ハンガーの姿勢(表裏の方向)に注意する必要がない。
【0026】
[請求項4の発明]
アームを左右方向に開いてTシャツ等の衣類を吊り下げた状態から、フックを回動させた場合には、フックが第一角度範囲内にある間はアームもフックと共に傾動し、フックが当該第一角度範囲を超したときに初めてアームがTシャツ等の衣類の重みにより下方に回動し、該衣類がアームから落下する。したがって、Tシャツ等の衣類を衣類用ハンガーから取り外す作業はより一層容易である。
【0027】
[請求項5の発明]
各アームは、回動軸の各端に備えさせた支軸を回動中心として、相互に独立して各別に円滑に回動する。また、各アームの支軸は回動軸の各端に備えられているため、一方のアームの支軸(基部)と他方のアームの支軸(基部)とが回動軸の長さ分だけ相互に離れた位置にある。したがって、左右一対のアームを閉じたときでも、フックは両アーム間を前後方向に回動することができる。
【0028】
[請求項6の発明]
フックは、一定の第二角度範囲内でのみ回動自在であるため、フックが当該第二角度範囲の端にあるときには、フックはそれ以上回動しない。したがって、フックを当該第二角度範囲の端にある位置で把持することにより、アームに所望の動作を容易に行なわせることができる。図18、図19、図21参照。
【0029】
[請求項7の発明]
フックは、前後方向にそれぞれ90度の第二角度範囲内でのみ回動自在であるため、フックを当該第二角度範囲の端にある位置で把持することにより、アームに所望の動作を一層容易に行なわせることができる。
【0030】
[請求項8の発明]
アームが上方に閉じたときに、該アームに形成された段部をそれぞれフックの基部おける対応上端に押圧させるように該アームを手で挟持することにより、該フックの回動を防止することができるため、アームを閉じた状態で該アームをTシャツ等の衣類の首部に挿入する際に好都合である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明による衣類用ハンガーは、前記従来の衣類用ハンガーと同様に、フック1と左右一対のアーム3、5とを備え、各アーム3、5は該アーム3、5の基部3a、5aを回動中心として開閉する方向に回動自在である。符号6に示すものは、各アーム3、5に形成された透孔である。
【0032】
しかして、本発明においては、フック1は、左右方向の回動軸7を回動中心として前後方向に回動自在である。
【0033】
アーム3、5は、左右方向に開いた状態と上方に閉じた状態との範囲内でのみ回動自在である。図1参照。
【0034】
すなわち、アーム3、5が左右方向に開いたときには、アーム3、5の基端3b、5bがそれぞれフック1の基部12における下端に形成された切欠部10、14の奥壁部9、11に当接することにより、アーム3、5の更なる開きが阻止される。図5参照。
【0035】
アーム3、5が上方に閉じたときには、アーム3、5に形成された段部3c、5cがそれぞれフック1の基部12おける対応上端13、15に当接することにより、アーム3、5の更なる閉じが阻止される。図2、図4、図5参照。
【0036】
また、アーム3、5が上方に閉じたときに、アーム3、5に形成された段部3c、5cをそれぞれフック1の基部12おける対応上端13、15に押圧させるようにアーム3、5を手で挟持することにより、フック1が回動することを防止することができる。
【0037】
各アーム3、5は、前記回動軸7の各端に備えさせた水平方向の支軸17、19を回動中心として回動自在である。
【0038】
本発明による好ましい実施例においては、フック1が直立状態を含む一定の第一角度範囲内にあるときには、アーム3、5は左右方向に開いた状態と上方に閉じた状態との範囲内でのみ回動自在であり、フック1が当該第一角度範囲を超えて回動したときには、アーム3、5は、左右方向に開いた状態と上方に閉じた状態との範囲内で回動自在であるのみならず、左右方向に開いた状態から更に下方にも回動自在である。
【0039】
前記一定の第一角度範囲は、例えば、前方20〜40度と後方20〜40度とよりなる40〜80度とするが、当該第一角度範囲はこれに限定されるものではない。図21における鎖線で示すフック1は、前方の第一角度範囲の端に位置する。
【0040】
フック1が第一角度範囲を超えて回動したときには、アーム3、5が該アーム3、5に吊り下げられているTシャツ等の衣類31の重みにより下方に回動して該衣類31を衣類用ハンガーから落下させる。
【0041】
すなわち、一例として、フック1の基部12における下端に切欠部10、14を形成し、フック1が第一角度範囲内にあり、かつ、アーム3、5が左右方向に開いているときには、アーム3、5の基端3b、5bがフック1の基部12における切欠部10、14に係止することにより、アーム3、5が左右方向に開いた状態から下方に回動することが防止されると共にアーム3、5がフック1の回動時に該フック1と一体的に傾動し、この状態からフック1が当該第一角度範囲を超えて回動したときには、アーム3、5の基端3b、5bがフック1の基部12における切欠部10、14から脱出し、アーム3、5がフック1から独立して回動自在となる。図14、図15参照。
【0042】
フック1は、一定の第二角度範囲内でのみ回動自在である。
【0043】
当該第二角度範囲は、好ましくは、前方90度と後方90度とよりなる180度の角度範囲である。
【0044】
すなわち、一例として、回動軸7の周縁に凸部21を備えさせ、フック1の基部12には該凸部21に当接する当接部23、25を備えさせ、以てフック1が前後方向にそれぞれ90度の角度範囲内でのみ回動自在となす。符号27に示すものは、フック1の基部12に形成された回動軸7用の透孔であり、符号29に示すものはキー溝である。
【0045】
左右一対のアーム3、5は、閉じたときに該アーム3、5の基部3a、5a間の間隔よりも該アーム3、5の先端3d、5d間の間隔の方が大きくなるようになす。図2参照。したがって、左右一対のアーム3、5を閉じた状態でTシャツ等の衣類31の首部33に挿入して該アーム3、5の先端3d、5dを衣類31の袖35に臨ませ、該アーム3、5を基部3a、5aが下方になり、先端3d、5dが上方になるように垂直に位置させたときには、該アーム3、5はTシャツ等の衣類31の重みにより左右方向に一層確実に開く。図19参照。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】衣類用ハンガーの一例を示す正面図である。
【図2】一対のアームを閉じると共にフックを回動させた状態の衣類用ハンガーを示す正面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】図2のIV部を示す拡大図である。
【図5】アームとフックとを示す断面図である。
【図6】回動軸の平面図である。
【図7】回動軸の正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線における断面図である。
【図9】図7のIX−IX線における断面図である。
【図10】回動軸の側面図である。
【図11】アームとフックとを示す側面図である。
【図12】フックの基部を示す断面図である。
【図13】同上の別の断面図である。
【図14】同上の底面図である。
【図15】フックの基部とアームとを示す斜視図である。
【図16】フックの透孔と回動軸とを概略的に示す側面図である。
【図17】フックの透孔と回動軸とを概略的に示す別の側面図である。
【図18】衣類用ハンガーの使用状態を概略的に示す説明図である。
【図19】衣類用ハンガーの使用状態を概略的に示す別の説明図である。
【図20】衣類用ハンガーの使用状態を概略的に示す更に別の説明図である。
【図21】衣類用ハンガーの使用状態を概略的に示す更に別の説明図である。
【符号の説明】
【0047】
1 フック
3 アーム
3a 基部
3b 基端
3c 段部
3d 先端
5 アーム
5a 基部
5b 基端
5c 段部
5d 先端
6 透孔
7 回動軸
9 奥壁部
10 切欠部
11 奥壁部
12 基部
13 対応上端
14 切欠部
15 対応上端
17 支軸
19 支軸
21 凸部
23 当接部
25 当接部
27 透孔
29 キー溝
31 Tシャツ等の衣類
33 首部
35 袖

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フックと左右一対のアームとを備え、各アームは該アームの基部を回動中心として開閉する方向に回動自在である衣類用ハンガーにおいて、
前記フックは、左右方向の回動軸を回動中心として前後方向に回動自在であり、
前記アームは左右方向に開いた状態と上方に閉じた状態との範囲内でのみ回動自在であることを特徴とする衣類用ハンガー。
【請求項2】
フックと左右一対のアームとを備え、各アームは該アームの基部を回動中心として開閉する方向に回動自在である衣類用ハンガーにおいて、
前記フックは、左右方向の回動軸を回動中心として前後方向に回動自在であり、
該フックが直立状態を含む一定の第一角度範囲内にあるときには、前記アームは左右方向に開いた状態と上方に閉じた状態との範囲内でのみ回動自在であり、
該フックが前記第一角度範囲を超えて回動したときには、前記アームは、左右方向に開いた状態と上方に閉じた状態との範囲内で回動自在であるのみならず、左右方向に開いた状態から更に下方にも回動自在であることを特徴とする衣類用ハンガー。
【請求項3】
前記フックが前記第一角度範囲を超えて回動したときには、該アームが該アームに吊り下げられているTシャツ等の衣類の重みにより下方に回動して該衣類を衣類用ハンガーから落下させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の衣類用ハンガー。
【請求項4】
前記フックの基部における下端に切欠部を形成し、
該フックが前記第一角度範囲内にあり、かつ、前記アームが左右方向に開いているときには、該アームの基端がフックの基部における該切欠部に係止することにより、該アームが左右方向に開いた状態から下方に回動することが防止されると共に該アームが該フックの回動時に該フックと一体的に傾動し、この状態から該フックが当該第一角度範囲を超えて回動したときには、該アームの基端がフックの基部における切欠部から脱出し、該アームがフックから独立して回動自在となるようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の衣類用ハンガー。
【請求項5】
前記各アームは、前記回動軸の各端に備えさせた支軸を回動中心として回動自在であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の衣類用ハンガー。
【請求項6】
前記フックは、一定の第二角度範囲内でのみ回動自在であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の衣類用ハンガー。
【請求項7】
前記第二角度範囲は、前方90度と後方90度とよりなる180度の角度範囲であることを特徴とする請求項6に記載の衣類用ハンガー。
【請求項8】
前記アームが上方に閉じたときに、該アームに形成された段部をそれぞれ前記フックの基部おける対応上端に押圧させるように該アームを挟持することにより、該フックの回動を防止するようにしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の衣類用ハンガー。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2009−39241(P2009−39241A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−206233(P2007−206233)
【出願日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【出願人】(000110756)ニシダ株式会社 (5)
【Fターム(参考)】