説明

表示具

【課題】構造が簡単で、しかも、上部に広い空間を必要とせず、後方の化粧品等が見やすい表示具を提供する。
【解決手段】化粧品陳列台部端部に着脱自在に垂設される表示具であって、化粧品陳列台部端部に着脱自在に固定される固定板部2と、この固定板部2から前方に延設され商品名等を表示する表示板部3と、前面にバーコード等の化粧品情報が表示されたバーコード表示板4とを備え、上記固定板部2および表示板部3のいずれか一方に、バーコード表示板4を支受しうる複数の支受部16,17が上下方向に段違い状に形成され、バーコード表示板4が複数の上下の支受部16,17のうち上段および下段のいずれか一方の支受部16(17)で支持された状態でバーコード表示板4の化粧品情報が露呈し、上段および下段のいずれか他方の支受部17(16)で支持された状態で上記化粧品情報が表示板部3で隠されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料容器等の各種の化粧品を陳列する陳列トレイ,陳列棚等に取り付られる表示具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、化粧品販売店等では、店員に相談することなく、顧客自身が店頭等で化粧品を自由に選択することができるよう、化粧品を日用雑貨のように大量に陳列した化粧品陳列台を置くようにした店が増えてきている。このような、化粧品を大量に陳列しうる化粧品陳列台として、図31に示すような化粧品陳列棚が提案されている。この化粧品陳列棚は、台部51と、この台部51に立設される陳列用パネル52とからなっており、この陳列用パネル52の前面に上下多段に並設された支受棚53に、図32に示すような化粧品陳列用トレイ54等が支受されている。
【0003】
上記化粧品陳列用トレイ54は、本体トレイ55と、この本体トレイ55の前端部のガイドプレート56に左右にスライド自在に支受されるテスターホルダー57とからなっており、上記本体トレイ55に、ネイル,ファンデーション,リップ等の各種の化粧品58(図31参照)が陳列されている。また、上記テスターホルダー57は、上記化粧品58のテスター用化粧品59(図31参照)を収容するテスター収容部60と、このテスター収容部60の前壁上端部から傾斜状に延びるバーコード表示プレート61と、このバーコード表示プレート61の上面61aを蓋する状態で上記バーコード表示プレート61の上端部にヒンジ軸61bを介して回動自在に連結されるプライス表示プレート62と、上記ガイドプレート56にスライド自在に係合するガイドレール63とからなっている。
【0004】
そして、通常は、プライス表示プレート62でバーコード表示プレート61の上面61aを蓋しておき、棚卸し等の際に商品の売り上げ情報を収集,登録,蓄積等するため、プライス表示プレート62を上方に回動させ、バーコード表示プレート61に表示されたバーコード(図示せず)を外部に露呈させ、この露呈させたバーコードをバーコードリーダー等(図示せず)で読み取り処理することを行う(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−299523号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の化粧品陳列棚では、バーコード表示プレート61の上端部にヒンジ軸61bを形成し、このヒンジ軸61bにプライス表示プレート62を回動自在に連結しているため、バーコード表示プレート61の構造が複雑化する。しかも、使用時には、プライス表示プレート62を上方に回動させるため、バーコード表示プレート61,プライス表示プレート62の上方に広い空間が必要となるうえ、回動させたプライス表示プレート62により、その後方に配設された化粧品58やテスター用化粧品59等が見えにくくなる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、構造が簡単で、しかも、上部に広い空間を必要とせず、後方の化粧品等が見やすい表示具の提供をその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の表示具は、化粧品陳列台部端部に着脱自在に固定される表示具であって、化粧品陳列台部端部に着脱自在に固定される固定板部と、この固定板部から前方に延設され商品名等を表示する表示板部と、前面にバーコード等の化粧品情報が表示された化粧品情報表示板とを備え、上記固定板部および表示板部のいずれか一方に、上記化粧品情報表示板を支受しうる複数の支受部が上下方向に段違い状に形成されて上記化粧品情報表示板を任意の支受部で支持可能にし、上記化粧品情報表示板が複数の上下の支受部のうち上段および下段のいずれか一方の支受部で支持された状態で上記化粧品情報表示板の化粧品情報が露呈し、上段および下段のいずれか他方の支受部で支持された状態で上記化粧品情報が表示板部で隠されるようになっているという構成をとる。
【0008】
すなわち、本発明の表示具は、これを構成する固定板部および表示板部のいずれか一方に複数の支受部が上下方向に段違い状に形成され、任意の支受部で、前面にバーコード等の化粧品情報が表示された化粧品情報表示板を支持可能にしている。そして、上記化粧品情報表示板が複数の上下の支受部のうち上段(または下段)の支受部で支持された状態では、上記化粧品情報表示板の化粧品情報が露呈し、下段(または上段)の支受部で支持された状態では、上記化粧品情報が表示板部で隠されるようにしている。したがって、本発明の表示具では、通常、商品管理等のためにバーコード等で表示された化粧品情報(すなわち、顧客等に見せる必要がなく、また、顧客等が見ても役に立たない情報)は表示板部で隠すことで顧客等の目に触れないようにし、棚卸し等の際に商品の売り上げ情報を収集,登録,蓄積等する場合等、必要な場合にだけ、店員等が化粧品情報表示板を下段(または上段)の支受部から上段(または下段)の支受部に移動させて上記化粧品情報を露呈させ、店員等が化粧品情報をバーコードリーダー等で読み取り処理することができるようにしている。しかも、本発明の表示具では、これを構成する固定板部および表示板部のいずれか一方に複数の支受部を上下方向に段違い状に形成し、任意の支受部で化粧品情報表示板を支持可能にしただけであり、構造が簡単になる。しかも、棚卸し等の際に商品の売り上げ情報を収集,登録,蓄積等する場合には、化粧品情報表示板を下段(または上段)の支受部から上段(または下段)の支受部に移動させるだけでよく、表示板部の上方に広い空間を必要としないうえ、固定板部や表示板部から化粧品情報表示板があまり露呈せず、化粧品情報表示板の後方に配設される化粧品等がよく見える。なお、本発明において、「化粧品陳列台部」とは、化粧品を載置,陳列するための陳列トレイの載置台部分だけでなく、この陳列トレイや化粧品を陳列するための陳列棚の棚台部分をも含む意味である。また、「バーコード等の化粧品情報」とは、化粧品情報がバーコードで表示されたものである場合だけでなく、バーコード以外の表示形態で表示されたものである場合をも含む意味であり、また、バーコードとしては、例えばJANバーコード(標準商品用バーコード)等があげられるが、これだけでなく、二次元コード等をも含む意味である。
【0009】
本発明において、上記固定板部に複数の支受部が上下方向に段違い状に形成され、上記化粧品情報表示板の左右両側から第1凸部が突設され、上記固定板部の上部の左右両側にそれぞれ、上記化粧品情報表示板の第1凸部が上方に抜け出すのを阻止する第2凸部が突設されている場合には、化粧品情報表示板を上方に引き上げた際に、上記両凸部同士の当接により上記化粧品情報表示板の上方への抜け出しが阻止される。
【0010】
また、本発明において、上記複数の支受部の後縁部に、化粧品情報表示板を起立状態で保持しうる保持板が立設されている場合には、上記各支受部に化粧品情報表示板を起立状態で保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
つぎに、本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限られるものではない。
【0012】
図1〜図4は本発明の表示具を用いた陳列トレイの一実施の形態を示している。この実施の形態では、上記陳列トレイは、本発明の表示具と、後述するトレイ(化粧品陳列台部)7とで構成されており、本発明の表示具が、上記トレイ7の前端部から立設された板状支受部7aに着脱自在に固定,支受されている(図13参照)。
【0013】
1は本発明の表示具を構成する透明な合成樹脂製の本体部であり、図5〜図8に示すように、上記トレイ7の板状支受部7aに着脱自在に固定,支受される固定板部2(図13参照)と、この固定板部2の前面上端部から前・下側に向かって湾曲状に延びる表示板部3とからなっている。上記固定板部2は、図9に示すように、上側縦板部11と、この上側縦板部11の下端部から後方に向かって延びる上側横板部12と、この上側横板部12の後端部から下方に向かって延びる下側縦板部13と、この下側縦板部13の下端部から後方に向かって延びる下側横板部14と、この下側横板部14の後端部から下方に向かって延びる奥側縦板部15とからなっている。そして、上側縦板部11と上側横板部12とで上段支受部16が形成され、下側縦板部13と下側横板部14とで下段支受部17が形成されており、これら両支受部16,17には、そのいずれか一方に、後述するバーコード表示板(化粧品情報表示板)4が載置されている。
【0014】
また、上記固定板部2には、図10に示すように、上記両横板部12,14の後端部にそれぞれ、上記両支受部16,17に載置されるバーコード表示板4が後方に倒れるのを防止する倒れ防止板18,19が左右に立設されており、これら各倒れ防止板18,19に対応する上記両縦板部11,13および両横板部12,14の部分が切欠き形成されて切欠き部11a,12a,13a,14aが形成されている。
【0015】
また、上記固定板部2は、図11に示すように、その上側縦板部11の上端部の左右両側から後方に向かって延びる抜け止め用板部(第2凸部)20と、この抜け止め用板部20の後端部から下方に向かって延びる支受板部21とを備えており、上段支受部16に載置したバーコード表示板4を単に上方に持ち上げようとしても、バーコード表示板4の両当接用凸部4bが上記両抜け止め用板部20に当接して上方に取り出すことができないようにしている。このため、バーコード表示板4を上段支受部16から取り出す場合には、バーコード表示板4を斜めにしたり、少し撓ませたりする必要がある。
【0016】
また、上記上側横板部12および下側縦板部13の左右両側には切欠き部22が形成されているとともに、これら両切欠き部22に対応する上記上側縦板部11の部分の下端面から(この部分の下端面よりやや幅狭の)弾性板23が垂下しており、これら両弾性板23の後面に、上記トレイ7の板状支受部7aの両係合穴7bに着脱自在に係合する係合突条23aが突設されている(図12参照)。したがって、上記固定板部2をトレイ7の板状支受部7aに固定する場合には、上記固定板部2をトレイ7の板状支受部7aの上方に配設して両弾性板23の係合突条23aの下方に板状支受部7aを位置決めし、その状態で固定板部2を押し下げることを行う。これにより、両弾性板23の係合突条23aが板状支受部7aの上面に当接して両弾性板23が撓みなから下降し、両弾性板23の係合突条23aが板状支受部7aの両係合穴7bに到達すると両者が係合し、固定板部2が板状支受部7aに固定される。また、上記奥側縦板部15および両支受板部21の下端部に、上記トレイ7を挿入するための切欠き部15a,21aが形成されている。
【0017】
上記バーコード表示板4は、図14〜図16に示すように、上部を2つ折り状に折り曲げてなる透明な合成樹脂製の板状体25と、この板状体25の折り曲げ部分25aに挿入されるバーコード表示シート(図示せず)とからなり、このバーコード表示シートの前面に、化粧品に関する情報がバーコードで表示されている。そして、通常は、図17に示すように、バーコード表示板4を下段支受部17に載置しておき、顧客等が上記陳列トレイを前側から見ても、バーコード表示板4の全体が固定板部2および表示板部3に隠れて見えないようにしている。また、棚卸し等の際に商品の売り上げ情報を収集,登録,蓄積等する場合には、店員等がバーコード表示板4を下段支受部17から移動させて上段支受部16に載置することを行う(図18参照)。これにより、バーコード表示板4の折り曲げ部分25aが固定板部2の上方に突出してバーコード表示シートの前面のバーコードが露呈し、店員等がバーコードリーダー等で読み取り処理することができる。
【0018】
また、上記バーコード表示板4には、その下部の左右両側から、バーコード表示板4を上方に持ち上げたときに上記抜け止め用板部20に当接する当接用凸部(第1凸部)4bが突設されている。
【0019】
一方、上記本体部1の表示板部3には、その上面(すなわち、表面)に、平面視略四角形状の凹部26が形成されており、この凹部26の上下両端部の左右両側部分および中央部分に、後述するプレートカバー5の係合用突条31,32に着脱自在に係合する係合用穴部27,28が穿設されている。また、上記表示板部3の下端部の左右両側縁には、上下に係合用凹部29a,29bが形成された略半円形状の板状凸片29が突設されている。
【0020】
5は本発明の表示具を構成する透明な合成樹脂製のカバープレートで、図19〜図21に示すように、上記表示板部3の凹部26の上面に沿う湾曲状体に形成されており、その上端部の左右両側部分および中央部分から、上記係合用穴部27に着脱自在に係合する係合用突条31が突設されているとともに、下端部の左右両側部分および中央部分から、上記係合用穴部28に着脱自在に係合する係合用突条32が突設されている。そして、上記表示板部3の凹部26の上面もしくはカバープレート5の下面に、商品名,その価格等の各種情報やPOP広告等が表示された広告シート(図示せず)が貼着され、もしくは上記表示板部3の凹部26とカバープレート5との間に広告シートが挿入されている。
【0021】
6は本発明の表示具を構成する透明な合成樹脂製のブランドプレートで、図22〜図24に示すように、略半球状に形成されており、その左右両側面から、上記両板状凸片29の係合用凹部29a,29bに着脱自在に係合する上下一対の凸部34,35が突設されている。そして、上記ブランドプレート6に対応する上記表示板部3の上面の部分もしくはブランドプレート6の裏面に、ブランド名が記載されたブランドシート(図示せず)が貼着され、もしくは上記表示板部3とブランドプレート6との間にブランドシートが挿入されている。
【0022】
7は透明な合成樹脂製のトレイであり、図25〜図27に示すように、平面視略四角形平板状の載置台部36と、この載置台部36の前端部から立設される板状支受部7aとからなり、上記両弾性板23の係合突条23aに対応する上記板状支受部7aの部分およびこれに続く載置台部36の部分に、上記係合突条23aに着脱自在に係合する係合穴7bが穿設されている。
【0023】
上記のように、この実施の形態では、通常、商品管理等のためにバーコードで表示された化粧品情報は固定板部2,表示板部3で隠すことで顧客等の目に触れないようにし、棚卸し等の際に化粧品の売り上げ情報を収集,登録,蓄積等する場合等に、店員等がバーコード表示板4を上段支受部16に載置してバーコードを外部に露呈させることで、バーコードリーダー等で読み取り処理することができるようにしている。しかも、固定板部2に上下2段の支受部16,17を形成し、これら両支受部16,17にバーコード表示板4を載置可能にしただけの簡単な構造である。しかも、バーコード表示板4の使用時には、これを固定板部2の下段支受部17から持ち上げて上段支受部16に移動させるだけでよく、表示板部3の上方に広い空間を必要としないうえ、バーコード表示板4が固定板部2から上方にあまり突出せず、バーコード表示板4の後方に配設される化粧品等がよく見える。
【0024】
図28は本発明の表示具を用いた陳列トレイの他の実施の形態を示している。この実施の形態では、上記本体部1の表示板部3に、バーコード表示板4を支受するための上段支受部16および下段支受部17が形成されている。したがって、上記本体部1の固定板部2に上記両支受部16,17が形成されていない。
【0025】
より詳しく説明すると、上記表示板部3の下面(すなわち、裏面)から上記両支受部16,17が下方に向かって突設されている。これら両支受部16,17は、上記実施の形態と同様に、上側縦板部11と上側横板部12と下側縦板部13と下側横板部14と奥側縦板部15とからなっており、上記下側横板部14には、その後端部に倒れ防止板19が立設されているとともに、この倒れ防止板19に対応する上記下側縦板部13および下側横板部14の部分が切欠き形成されている(図10参照)。
【0026】
ただし、上記上側横板部12には、バーコード表示板4の折り曲げ部分25aを挿入しうる一本の長穴12aが穿設されているが、倒れ防止板18は立設されていない。図において、41は下段支受部17に載置したバーコード表示板4(図29参照)が左右に移動して抜け落ちるのを防止する脱落防止板である。
【0027】
一方、バーコード表示板4には、上記実施の形態と同様に、その下部の左右両側から当接用凸部4bが突設されているが、これら両当接用凸部4bが突設された部分では、その横幅は、上記上側横板部12の長穴12aの横幅より長くなっている。これにより、上下逆さにした状態でバーコード表示板4を上側横板部12の長穴12aに挿入すると、バーコード表示板4の折り曲げ部分25aは上記長穴12aに挿入されるものの、上記両係止用凸部4bは上側横板部12の上面に当接して長穴12aに挿入されないため、上下逆さ状態のバーコード表示板4を上側横板部12に保持することができる。
【0028】
そして、通常は、図29に示すように、バーコード表示板4を下段支受部17に載置しておき、顧客等が上記陳列トレイを前側から見ても、バーコード表示板4が表示板部3および両支受部16,17に隠れて見えないようにしている。また、棚卸し等の際に商品の売り上げ情報を収集,登録,蓄積等する場合には、店員等がバーコード表示板4を下段支受部17から取り外し、上下逆さにした状態で上段支受部16の上側横板部12の長穴12aに挿入し、この上側横板部12に保持することを行う(図30参照)。これにより、バーコード表示板4の折り曲げ部分25aが表示板部3および両支受部16,17の下方に突出し、バーコード表示シートの前面のバーコードが露呈して店員等がバーコードリーダー等で読み取り処理することができる。
【0029】
一方、上記本体部1の固定板部2には、上記固定板部2をトレイ7の板状支受部7aに固定,支受するために、上側縦板部42,上側横板部43,下側縦板部44および係合突条45a付き弾性板45(上記実施の形態における、上側縦板部11,上側横板部12,下側縦板部13および係合突条23a付き弾性板23に相当する)が形成されているが、上記実施の形態における下側横板部14,奥側縦板部15は形成されていない。また、上記上側横板部42の後端部に、上記実施の形態における倒れ防止板18が立設されていない。図において、46は固定板部2が左右に移動するのを防止する移動防止板である。それ以外の部分は上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施の形態でも、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
【0030】
なお、上記両実施の形態では、バーコード表示板4を支持するため上下2段の支受部16,17が形成されているが、これに限定するものではなく、3段以上形成されていてもよい。また、上記両実施の形態では、化粧品情報表示板として、バーコード表示シートを挿入したバーコード表示板4を用いているが、これに代えて、化粧品情報としてPOP広告等がバーコード以外の表示形態で表示された宣伝シートを挿入した宣伝表示板を用いてもよい。また、上記両実施の形態において、バーコード表示板4や宣伝表示板に直接バーコードやPOP広告等が表示されていてもよい。
【0031】
また、本発明の表示具が、化粧品や(化粧品を載置する)陳列トレイ等を載置する陳列棚の棚台部分(化粧品陳列台部)に取付られていてもよく、例えば、陳列棚の棚台部分の前端部から立設される(化粧品,陳列トレイ等の落下防止用の)立板に直接固定,支受されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の表示具を用いた陳列トレイの一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】上記陳列トレイの平面図である。
【図3】上記陳列トレイの正面図である。
【図4】上記陳列トレイの側面図である。
【図5】固定板部の平面図である。
【図6】上記固定板部の背面図である。
【図7】上記固定板部の正面図である。
【図8】上記固定板部の側面図である。
【図9】図5のA−A断面図である。
【図10】図5のB−B断面図である。
【図11】図5のC−C断面図である。
【図12】図5のD−D断面図である。
【図13】上記固定板部の作用を示す断面図である。
【図14】バーコード表示板の背面図である。
【図15】上記バーコード表示板の平面図である。
【図16】上記バーコード表示板の断面図である。
【図17】上記バーコード表示板の載置状態を示す断面図である。
【図18】上記バーコード表示板の載置状態を示す断面図である。
【図19】カバープレートの正面図である。
【図20】上記カバープレートの平面図である。
【図21】上記カバープレートの断面図である。
【図22】ブランドプレートの正面図である。
【図23】上記ブランドプレートの平面図である。
【図24】上記ブランドプレートの側面図である。
【図25】トレイの平面図である。
【図26】上記トレイの正面図である。
【図27】上記トレイの断面図である。
【図28】本発明の表示具を用いた陳列トレイの他の実施の形態を示す断面図である。
【図29】バーコード表示板の載置状態を示す断面図である。
【図30】上記バーコード表示板の載置状態を示す断面図である。
【図31】従来例の化粧品陳列台を示す斜視図である。
【図32】従来例の化粧品陳列用トレイの説明図である。
【符号の説明】
【0033】
2 固定板部
3 表示板部
4 バーコード表示板
16,17 支受部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品陳列台部端部に着脱自在に固定される表示具であって、化粧品陳列台部端部に着脱自在に固定される固定板部と、この固定板部から前方に延設され商品名等を表示する表示板部と、前面にバーコード等の化粧品情報が表示された化粧品情報表示板とを備え、上記固定板部および表示板部のいずれか一方に、上記化粧品情報表示板を支受しうる複数の支受部が上下方向に段違い状に形成されて上記化粧品情報表示板を任意の支受部で支持可能にし、上記化粧品情報表示板が複数の上下の支受部のうち上段および下段のいずれか一方の支受部で支持された状態で上記化粧品情報表示板の化粧品情報が露呈し、上段および下段のいずれか他方の支受部で支持された状態で上記化粧品情報が表示板部で隠されるようになっていることを特徴とする表示具。
【請求項2】
上記固定板部に複数の支受部が上下方向に段違い状に形成され、上記化粧品情報表示板の左右両側から第1凸部が突設され、上記固定板部の上部の左右両側にそれぞれ、上記第1凸部と係合してこの第1凸部が上方に抜け出すのを阻止する第2凸部が突設されている請求項1に記載の表示具。
【請求項3】
上記複数の支受部の後縁部に、化粧品情報表示板を起立状態で保持しうる保持板が立設されている請求項2記載の表示具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2009−72272(P2009−72272A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−242220(P2007−242220)
【出願日】平成19年9月19日(2007.9.19)
【出願人】(504180206)株式会社カネボウ化粧品 (125)
【出願人】(507157768)株式会社電通リテールマーケティング (2)
【出願人】(000158781)紀伊産業株式会社 (327)
【Fターム(参考)】