表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム
【課題】アイコン画像の利用に関するユーザの利便性を向上するための表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、ユーザ操作を検出する操作検出部と、前記操作検出部により第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、を備える、表示制御装置。
【解決手段】第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、ユーザ操作を検出する操作検出部と、前記操作検出部により第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、を備える、表示制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイコン画像の利用に関するユーザの利便性を向上するための表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近日、携帯電話、ゲーム機器、およびPC(Personal Computer)などの多様な情報処理装置が普及している。このような情報処理装置は、一般的に、実行可能な機能やアプリケーションなどのアイコン画像を表示し、ユーザによって選択されたアイコン画像に対応する機能やアプリケーションを起動する。
【0003】
例えば、ネットワーク上の商取引サイトを示すストアアイコンを情報処理装置が表示する場合、ユーザは、このストアアイコンを選択することにより、情報処理装置に商取引サイトのトップページにアクセスさせることが可能である。なお、アイコン表示に関し、例えば特許文献1にはアイコン画像の表示内容を状況に応じて変化させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−229508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述のように各アイコン画像に関するアクセス先が一意に特定されている場合、ユーザによる利便性が損なわれる。例えば、上記のようにストアアイコンの選択によるアクセス先が商取引サイトのトップページに特定される場合、ユーザは、所望の商品の個別ページを商取引サイトのトップページから辿る必要があるので煩雑である。
【0006】
そこで、本開示では、アイコン画像の利用に関するユーザの利便性を向上することが可能な、新規かつ改良された表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、ユーザ操作を検出する操作検出部と、前記操作検出部により第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、を備える表示制御装置が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得することと、第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および前記要素画像を含む表示画面を生成することと、前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御することと、を含む表示制御方法が提供される。
【0009】
また、本開示によれば、コンピュータを、第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、ユーザ操作を検出する操作検出部と、前記操作検出部により前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように本開示によれば、アイコン画像の利用に関するユーザの利便性を向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本開示の第1の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。
【図2】オンラインアイコンの利用設定がオフである場合のメニュー画面の具体例を示した説明図である。
【図3】第1の実施形態による表示制御装置の構成を示した機能ブロック図である。
【図4】画像配布サーバの構成を示した説明図である。
【図5】オンラインアイコンの利用設定がオンである場合のメニュー画面の具体例を示した説明図である。
【図6】第1の実施形態による表示制御装置の動作を示したフローチャートである。
【図7】本開示の第2の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。
【図8】IDリストサーバが有するIDリストの具体例を示した説明図である。
【図9】データ配布サーバのデータ格納部の構成例を示した説明図である。
【図10】オンラインデータの利用設定がオンである場合に表示制御サーバから取得されるスクリプトの具体例を示した説明図である。
【図11】第2の実施形態による表示制御装置の構成を示した機能ブロック図である。
【図12】記憶部の構成を示した説明図である。
【図13】第2の実施形態によるメニュー画面の具体例を示した説明図である。
【図14】第2の実施形態による表示制御装置の動作を示したフローチャートである。
【図15】本開示の第3の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。
【図16】ポップデータ配信サーバが格納しているポップデータの具体例を示した説明図である。
【図17】第3の実施形態による表示制御装置の構成を示した機能ブロック図である。
【図18】第3の実施形態によるメニュー画面の具体例を示した説明図である。
【図19】ポップリストの具体例を示した説明図である。
【図20】第3の実施形態による表示制御装置の動作を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
【0014】
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.第1の実施形態
2.第2の実施形態
3.第3の実施形態
4.むすび
【0015】
<1.第1の実施形態>
本開示の第1の実施形態は、表示装置に表示するメニュー画面のアイコン画像をネットワークにより指定された画像に差し替える表示制御装置に関する。例えば、第1の実施形態による表示制御装置は、ネットワーク上のオンラインゲームストアにアクセスするためのストアアイコンを、ネットワークにより指定された特定の商品の画像に差し替えることができる。この場合、特定の商品に対するユーザの興味を喚起し、特定の商品の販売を促進することが可能となる。以下、このような本開示の第1の実施形態について詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施形態のシステム構成)
図1は、本開示の第1の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。図1に示したように、第1の実施形態による表示制御システムは、表示制御装置11と、コントローラ20と、アイコン制御サーバ32と、画像配布サーバ33と、表示装置50と、を備える。また、表示制御装置11、アイコン制御サーバ32、および画像配布サーバ33は、ネットワーク18を介して接続されている。
【0017】
なお、ネットワーク18は、ネットワーク18に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク18は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク18は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
【0018】
上記のネットワーク18に接続される第1の実施形態による表示制御装置11は、多様な表示画面を生成し、生成した表示画面を表示装置50に供給する。例えば、表示制御装置11は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を生成し、このメニュー画面を表示装置50に供給する。ここで、本実施形態よる表示制御装置11は、詳細については後述するように、メニュー画面に含まれるストアアイコンとして、アイコン制御サーバ32によって指定されたアイコン画像を用いることが可能である。
【0019】
なお、図1においては表示制御装置11の一例として家庭用ゲーム機器を示しているが、表示制御装置11は家庭用ゲーム機器に限定されない。表示制御装置11は、例えば、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、PDA(Personal Digital Assistants)、家電機器などの情報処理装置であってもよい。また、表示制御装置11は、スマートフォン、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器などの情報処理装置であってもよい。
【0020】
コントローラ20は、ユーザ操作部の機能を担うユーザインタフェースであり、図1に示したように、十字キー20、三角ボタン24、丸ボタン24B、バツボタン24Cおよび四角ボタン24Dなどの操作ボタンを有する。ユーザは、このコントローラ20を操作することにより、表示制御装置11の動作を制御することができる。
【0021】
なお、図1においては、ユーザ操作部の一例として家庭用ゲーム機器のコントローラ20を示しているが、ユーザ操作部はコントローラ20に限定されない。ユーザ操作部は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、タッチパッド、スイッチ、レバー、ダイヤル、または赤外線などの無線信号を発するリモートコントローラであってもよい。
【0022】
アイコン制御サーバ32は、メニュー画面に含まれるストアアイコンとして用いるアイコン画像を指定する表示制御サーバである。アイコン制御サーバ32は、図1に示したように「http://XXX.XX.XX/XX.xml」のような固定URLを有するので、表示制御装置11は、この固定URLに従ってアイコン制御サーバ32にアクセスすることができる。なお、本明細書においては、アイコン制御サーバ32がストアアイコンを指定する例を説明するが、アイコン制御サーバ32は、ストアアイコン以外の多様なアイコンに用いる画像を指定することも可能である。
【0023】
画像配布サーバ33は、多様なアイコン画像を格納しており、表示制御装置11から要求されたアイコン画像を表示制御装置11に配布する。画像配布サーバ33は、図1に示したように「http://YYY.YY.YY/YY」のような固定URLを有し、格納している各アイコン画像には、この固定URLにアイコン画像ごとのパラメータが付加されたURLが割り当てられている。
【0024】
表示装置50は、表示制御装置11から供給される表示画面を表示する。例えば、表示装置50は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を表示する。以下、図2を参照し、第1の実施形態によるオンラインアイコンの利用設定がオフである場合のメニュー画面の具体例を説明する。
【0025】
図2は、オンラインアイコンの利用設定がオフである場合のメニュー画面60の具体例を示した説明図である。図2に示したように、メニュー画面60は、水平方向に配置されたアイコン画像と、垂直方向に配置されたアイコン画像とを含む。より具体的には、水平方向には、ゲームリストアイコン71、ネットワークブラウザアイコン72、ゲームネットワークアイコン73、およびフレンド情報アイコン74が配置されている。一方、ゲームネットワークアイコン73と交差する垂直方向には、サービス用アイコン73A、最新情報用アイコン73B、およびネットワーク上の商取引サイトであるオンラインゲームストアにアクセスするためのストアアイコンSが配置される。また、図2に示したようにストアアイコンSにカーソルCが合わせられてストアアイコンSがフォーカスされると、オンラインゲームストアを紹介するガイド表示76がメニュー画面60に表示される。
【0026】
一方、本開示の第1の実施形態によれば、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合、メニュー画面60に含まれるストアアイコンSを随時差し替えることが可能である。以下、このような作用、効果を実現する表示制御装置11、アイコン制御サーバ32と、および画像配布サーバ33などについてより詳細に説明する。
【0027】
(第1の実施形態による表示制御装置の構成)
図3は、第1の実施形態による表示制御装置11の構成を示した機能ブロック図である。図3に示したように、第1の実施形態による表示制御装置11は、操作検出部104、通信部108、画像取得部112、記憶部116、および表示制御部120を備える。
【0028】
操作検出部104は、コントローラ20から供給される操作信号に基づいて、コントローラ20に対して行われたユーザ操作を検出する。そして、操作検出部104は、ユーザ操作の検出結果を表示制御部120などに供給する。
【0029】
通信部108は、ネットワーク18を介してアイコン制御サーバ32および画像配布サーバ33などのネットワークノードと通信する。例えば、通信部108は、アイコン制御サーバ32にアクセスし、オンラインアイコンの利用設定を確認する。ここで、オンラインアイコンの利用設定がオフである場合、通信部108は例えば<onlineicon use=“off”/>のようなスクリプトをアイコン制御サーバ32から取得する。一方、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合、通信部108は、利用するアイコン画像のURLを含む以下に示すようなスクリプトを取得する。
【0030】
−スクリプト例
<onlineicon use=“on”/>
http://YYY.YY.YY/YY/aaa.png
</onlineicon>
【0031】
なお、通信部108は、表示制御部120がメニュー画面を表示する際、あるいは所定周期でアイコン制御サーバ32にアクセスし、オンラインアイコンの利用設定を確認してもよい。
【0032】
画像取得部112は、通信部108を介して、画像配布サーバ33からオンラインアイコン画像を取得する。具体的には、画像取得部112は、オンラインアイコンの利用設定がオンであり、かつ、アイコン制御サーバ32によって指定されたオンラインアイコン画像が記憶部116に記憶されていない場合、画像配布サーバ33から上記スクリプトの示すURLに基づいてオンラインアイコン画像を取得する。
【0033】
なお、画像配布サーバ33は、図4に示すように、複数のオンラインアイコン画像を格納するアイコン画像DB34を有する。また、各アイコン画像には、画像配布サーバ33の固定URLにオンラインアイコン画像ごとのパラメータが付加されたURLが割り当てられている。例えば、オンラインアイコン画像「aaa.png」には、「http://YYY.YY.YY/YY/aaa.png」というURLが割り当てられている。このため、画像取得部112は、上記のようにアイコン制御サーバ32から取得されたスクリプトの示すURLに基づいてオンラインアイコン画像を取得することが可能である。
【0034】
記憶部116は、アイコン画像を記憶する。図3に示した例では、記憶部116は、デフォルトのストアアイコン「default.png」およびオンラインアイコン画像「bbb.png」を記憶しているが、オンラインアイコン画像「aaa.png」は記憶していない。このため、上記スクリプトのように、アイコン制御サーバ32によりオンラインアイコン画像「aaa.png」のストアアイコンとしての使用が指定された場合、画像取得部112は、画像配布サーバ33にアクセスしてオンラインアイコン画像「aaa.png」を取得する。
【0035】
なお、記憶部116は、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、およびMO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。不揮発性メモリとしては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)があげられる。また、磁気ディスクとしては、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどがあげられる。また、光ディスクとしては、CD(Compact Disc)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))などがあげられる。
【0036】
表示制御部120は、表示装置50の表示画面を制御する。例えば、表示制御部120は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を生成し、生成したメニュー画面を表示装置50に供給する。ここで、第1の実施形態による表示制御装置120は、メニュー画面を生成する際に、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合、図5に示すように、アイコン制御サーバ32によって指定されたオンラインアイコン画像をストアアイコンとして利用する。
【0037】
図5は、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合のメニュー画面61の具体例を示した説明図である。図5に示したように、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合、表示制御部120は、図2に示したデフォルトのストアアイコンSを、アイコン制御サーバ32によって指定されたストアアイコンS’に差し替える。一方、表示制御部120は、画像取得部112によってオンラインアイコン画像(ストアアイコンS’)を取得できなかった場合、または、オンラインアイコンの利用設定がオフである場合などには、デフォルトのストアアイコンSを利用する。そして、表示制御部120は、オンラインアイコンの利用設定がオンになった時点、または画像取得部112によってアイコン画像(ストアアイコンS’)が取得された時点でストアアイコンSをストアアイコンS’に差し替える。なお、ユーザによってストアアイコンSまたはストアアイコンS’が選択された場合、通信部108は、所定のオンラインゲームストアのトップページにアクセスする。
【0038】
(第1の実施形態による表示制御装置の動作)
以上、本開示の第1の実施形態による表示制御装置11の構成を説明した。続いて、図6を参照し、第1の実施形態による表示制御装置11の動作を整理する。
【0039】
図6は、第1の実施形態による表示制御装置11の動作を示したフローチャートである。図6に示したように、まず、表示制御装置11がオンライン状態(ネットワーク18に接続できる状態)である場合(S404)、表示制御装置11の通信部108はアイコン制御サーバ32にアクセスする(S408)。
【0040】
そして、オンラインアイコンの利用設定がオフである場合(S412)、表示制御部120は、デフォルトのストアアイコンSを含むメニュー画面を生成する(S416)。一方、通信部108は、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合(S412)、オンラインアイコン画像のURLをアイコン制御サーバ32から取得する(S420)。
【0041】
続いて、画像取得部112は、アイコン制御サーバ32から取得されたURLの示すオンラインアイコン画像が記憶部116に記憶されている取得済みのオンラインアイコン画像であるか否かを判断する(S424)。そして、画像取得部112は、オンラインアイコン画像が未取得である場合、画像配布サーバ33から上記URLに基づいてオンラインアイコン画像を取得する(S428)。その後、表示制御部120は、オンラインアイコン画像をストアアイコンとして含むメニュー画面を生成する(S432)。
【0042】
(第1の実施形態のまとめ)
以上説明したように、第1の実施形態による表示制御装置11は、ネットワーク上のオンラインゲームストアにアクセスするためのストアアイコンを、アイコン制御サーバ32により指定されたオンラインアイコン画像に差し替えることができる。このため、事業者側は、オンラインアイコン画像に特定の商品や季節感のある画像を設定することにより、ユーザの興味を喚起し、販売促進を図ることが可能となる。
【0043】
なお、上記ではアイコン制御サーバ32と画像配布サーバ33が別個に構成される例を説明したが、アイコン制御サーバ32と画像配布サーバ33の機能は同一のサーバに実装されてもよい。この場合、当該サーバは、表示制御装置11からのアクセスがあった場合、オンラインアイコンの利用設定、および、利用設定がオンである場合にはオンライアイコン画像を表示制御装置11に送信してもよい。
【0044】
<2.第2の実施形態>
以上、本開示の第1の実施形態を説明した。続いて、本開示の第2の実施形態を説明する。この第2の実施形態に関し、ストアアイコンの選択によるアクセス先が一意に特定される場合、ユーザによる利便性が損なわれる。例えば、ストアアイコンの選択によるアクセス先がオンラインゲームストアのトップページに特定される場合、ユーザは、所望の商品の個別ページをオンラインゲームストアのトップページから辿る必要があるので煩雑である。これに対し、本開示の第2の実施形態によれば、ストアアイコンの利用に関するユーザの利便性を向上することが可能である。以下、このような第2の実施形態について詳細に説明する。
【0045】
(第2の実施形態のシステム構成)
図7は、本開示の第2の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。図7に示したように、第2の実施形態による表示制御システムは、表示制御装置12と、コントローラ20と、IDリストサーバ35と、データ登録サーバ36と、データ配布サーバ37と、表示制御サーバ39と、表示装置50と、を備える。また、表示制御装置12、IDリストサーバ35、データ配布サーバ37、および表示制御サーバ39は、ネットワーク18を介して接続されている。なお、ネットワーク18、コントローラ20、および表示装置50の構成は第1の実施形態で説明した通りであるので、ここでの詳細に説明を省略する。
【0046】
第2の実施形態による表示制御装置12は、多様な表示画面を生成し、生成した表示画面を表示装置50に供給する。例えば、表示制御装置12は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を生成し、このメニュー画面を表示装置50に供給する。ここで、本実施形態よる表示制御装置12は、詳細については後述するように、メニュー画面に含まれるストアアイコンがフォーカスされた場合に、表示制御サーバ39によって指定されるオンラインデータ(動画や静止画などの要素画像データ、または音楽データなど)を用いてメニュー画面を生成する。また、表示制御装置12は、ストアアイコンに対する選択操作の種別に応じ、異なるWebページにアクセスすることも可能である。
【0047】
なお、第2の実施形態による表示制御装置12は、第1の実施形態による表示装置11と同様に、PC、家庭用映像処理装置、PDA、家電機器、スマートフォン、携帯電話、PHS、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器などの情報処理装置であってもよい。
【0048】
−−IDリストサーバ−−
IDリストサーバ35は、音楽データ、静止画データ、および動画データなどのデータIDを含むIDリストを有する。IDリストサーバ35は、図7に示したように「http://AAA.AA.AA/AA.xml」のような固定URLを有するので、表示制御装置12は、この固定URLに従ってアイコン制御サーバ32にアクセスし、IDリストを取得することができる。ここで、図8を参照し、IDリストサーバ35が有するIDリストの構成例を説明する。
【0049】
図8は、IDリストサーバ35が有するIDリストの具体例を示した説明図である。図8に示したように、リストは、最終更新日時情報48と、各オンラインデータに関する情報を含む。なお、図8に示した例では、最終更新日時情報48は「2011/6/30」である。
【0050】
また、図8に示したように、各オンラインデータ(データD1〜D6)に関する情報は、データタイプ、データサイズ、データ有効期限、データ優先度、およびデータIDを含む。例えば、データIDが「10001」であるデータD1については、データタイプが「png」形式の画像データであり、データサイズが「845Byte」であり、データ有効期限が「2099/12/31」であり、データ優先度が「1」である。
【0051】
同様に、図8には、データD2(ID:10003)に関する情報、データD3(ID:22304)に関する情報、データD4(ID:22305)に関する情報、データD5(ID:32045)に関する情報、およびデータD6(ID:39345)に関する情報を示している。
【0052】
−−データ登録サーバ−−
図7に示したように、データ登録サーバ36は、第2の実施形態による表示制御システムを構成し、データ配布サーバ37にデータを配置する。具体的には、データ登録サーバ36は、オペレータによりアップロードされたデータのファイル名を自動で生成し、そのデータをデータ配布サーバ37に配置する。
【0053】
−−データ配布サーバ−−
データ配布サーバ37は、データ登録サーバ36によって配置された多様なオンラインデータを格納しており、表示制御装置12から要求されたデータを表示制御装置12に配布する。データ配布サーバ37は、図7に示したように「http://BBB.BB.BB/BB」のような固定URLを有し、格納している各オンラインデータには、この固定URLに例えばデータIDのハッシュ値が付加されたURLが割り当てられている。このように、各オンラインデータのURLがデータIDのハッシュ値を含むことにより、各オンラインデータのURLが意図せず第三者に予測されてしまうことを防止できる。
【0054】
図9は、データ配布サーバ37のデータ格納部38の構成例を示した説明図である。図9に示したように、データ格納部38は、データD1〜D6のように、多様なオンラインデータを格納している。なお、各オンラインデータのデータ名はデータIDのハッシュ値であり、各オンラインデータのURLの一部を構成する。
【0055】
−−表示制御サーバ−−
表示制御サーバ39は、メニュー画面の生成に用いるオンラインデータを指定する。また、表示制御サーバ39は、オンラインデータの利用設定のオンオフを切り替えることが可能である。例えば、オンラインデータの利用設定がオフである場合、表示制御装置12は例えば<storedisplay use=“off”/>のようなスクリプトを表示制御サーバ39から取得する。一方、オンラインデータの利用設定がオンである場合、表示制御装置12は例えば図10に示すようなスクリプトを取得する。
【0056】
図10は、オンラインデータの利用設定がオンである場合に表示制御サーバ39から取得されるスクリプトの具体例を示した説明図である。図10に示したように、このスクリプトは、利用設定がオンであることを示す<storedisplay use=“on”>という情報と、IDが「10002」であるオンラインデータD2、およびIDが「22304」であるオンラインデータD3を示す情報を含む。
【0057】
さらに、図10に示したスクリプトは、「This is Wonderful Game」というテキスト情報T、および「1031」というリンク情報Lを含む。表示制御装置12は、このようなスクリプトを表示制御サーバ39から取得することにより、オンラインデータD2、D3、テキスト情報Tなどを用いてメニュー画面を生成することが可能となる。さらに、表示制御装置12は、リンク情報Lを用い、ストアアイコンが選択された場合のアクセス先をストアアイコンに対する選択操作の種別に応じて制御することも可能である。以下、このような第2の実施形態による表示制御装置12について詳細に説明する。
【0058】
(第2の実施形態による表示制御装置の構成)
図11は、第2の実施形態による表示制御装置12の構成を示した機能ブロック図である。図11に示したように、第2の実施形態による表示制御装置12は、操作検出部104、通信部108、表示制御部122、データ取得部128、記憶部132、およびデータ管理部136を備える。
【0059】
操作検出部104は、第1の実施形態で説明したように、コントローラ20から供給される操作信号に基づいて、コントローラ20に対して行われたユーザ操作を検出する。そして、操作検出部104は、ユーザ操作の検出結果を表示制御部120などに供給する。
【0060】
通信部108は、OS起動時、特定の画面への遷移時または定期的なタイミングで、ネットワーク18を介してIDリストサーバ35、データ配布サーバ37、および表示制御サーバ39などのネットワークノードと通信する。例えば、通信部108は、IDリストサーバ35にアクセスし、図8に示したようなオンラインデータのIDリストをIDリストサーバ35から取得する。
【0061】
また、第2の実施形態による通信部108は、ストアアイコンに対する選択操作の種別に応じたリンク先へのアクセスを制御する。例えば、通信部108は、ストアアイコンが第1の操作として丸ボタン24Bにより選択された場合にはオンラインゲームストアのトップページにアクセスしてもよい。一方、通信部108は、ストアアイコンが第2の操作として三角ボタン24Aにより選択された場合には、オンラインゲームストアの下位階層である商品等の個別ページにアクセスしてもよい。この場合、ユーザは、第2の操作として三角ボタン24Aでストアアイコンを選択すれば所望の商品の個別ページに直接アクセスできるので、ユーザの利便性を向上することが可能である。
【0062】
データ取得部128は、通信部108を介して、データ配布サーバ37からオンラインデータを取得する。具体的には、データ取得部128は、IDリストサーバ35から取得されたIDリストの最終更新日時を確認する。そして、データ取得部128は、最終更新日時が前回確認時より新しい場合、IDリストに示されているオンラインデータのうちで、記憶部132に記憶されていないオンラインデータを、IDリストで示される優先度に従ってデータ配布サーバ37から取得する。例えば、データ取得部128は、IDリストで示される優先度の低いオンラインデータから、記憶部132の記憶容量を超えない範囲でデータ配布サーバ37から取得してもよい。
【0063】
記憶部132は、IDリストサーバ35から取得されたオンラインデータのIDリストと、データ配布サーバ37から取得されたオンラインデータを記憶する。例えば、記憶部132は、オンラインデータのIDリスト92、およびオンラインデータD1、D3、D6およびD7を記憶する。
【0064】
データ管理部136は、記憶部132に記憶されているオンラインデータを管理する。具体的には、データ管理部136は、OS起動時、特定の画面への遷移時または定期的なタイミングで記憶部132に記憶されているオンラインデータの有効期限を確認し、有効期限の切れているオンラインデータを削除する。例えば、記憶部132が図12に示したオンラインデータD1、D3、D6およびD7を記憶している場合、オンラインデータD7の有効期限「2011/6/1」が切れているので(現在日時=2011/7/1)、データ管理部136はオンラインデータD7を削除してもよい。
【0065】
また、データ管理部136は、記憶部132に記憶されているオンラインデータの合計容量が所定値を上回っている場合、オンラインデータを優先度の低い方から削除し、記憶部132の空き容量を確保してもよい。
【0066】
表示制御部122は、表示装置50の表示画面を制御する。例えば、表示制御部122は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を生成し、生成したメニュー画面を表示装置50に供給する。ここで、第2の実施形態による表示制御装置120は、メニュー画面においてストアアイコンがフォーカスされた場合、表示制御サーバ39によって指定されたオンラインデータを用いてメニュー画面を再構築する。以下、この点について図13を参照してより具体的に説明する。
【0067】
図13は、第2の実施形態によるメニュー画面62の具体例を示した説明図である。より詳細には、図13は、表示制御サーバ39から図10に示したようなスクリプトが得られ、ストアアイコンSにカーソルCが合わせられてストアアイコンSがフォーカスされた場合のメニュー画面62を示す。
【0068】
図13に示したように、メニュー画面62の背景は、表示制御サーバ39によって指定されたオンラインデータD2に差し替えられる。また、メニュー画面62には、表示制御サーバ39によって指定されたオンラインデータD3が挿入される。ここで、オンラインデータD3は動画データであるので、オンラインデータD3の音声も再生される。なお、オンラインデータD3は例えば特定のゲームに関する動画データである。
【0069】
また、図13に示したように、オンラインデータD3の表示領域の下部には、表示制御サーバ39から取得されたスクリプトに含まれる「This is Wonderful Game」という、オンラインデータD3に関するテキスト情報Tが挿入される。なお、テキスト情報Tはスクロール表示される。また、テキスト情報Tの表示領域の左方には、三角ボタン68が表示される。
【0070】
このようなメニュー画面62において、表示制御装置12は、ストアアイコンSに対する選択操作の種別に応じ、異なるリンク先にアクセスする。具体的には、表示制御装置12の通信部108は、ストアアイコンSが第1の操作として丸ボタン24B、またはマウスの左クリックなどにより選択された場合には、アプリケーションの起動後にオンラインゲームストアのトップページにアクセスしてもよい。
【0071】
一方、通信部108は、ストアアイコンSが第2の操作として三角ボタン24A、またはマウスの右クリックなどにより選択された場合には、アプリケーションの起動後に、表示制御サーバ39から取得されたスクリプトに含まれるリンク情報Lの示すリンク先にアクセスしてもよい。ここで、表示制御サーバ39は、リンク情報Lの示すリンク先としてオンラインデータD3の示す特定のゲームに関する個別ページを設定してもよい。この場合、オンラインデータD3により特定のゲームに対するユーザの興味を喚起し、特定のゲームに関する個別ページに簡易な操作でユーザを誘導することが可能となる。
【0072】
(第2の実施形態による表示制御装置の動作)
以上、本開示の第2の実施形態による表示制御装置12の構成を説明した。続いて、図14を参照し、第2の実施形態による表示制御装置12の動作を整理する。
【0073】
図14は、第2の実施形態による表示制御装置12の動作を示したフローチャートである。図14に示したように、まず、表示制御装置12はIDリストサーバ35からオンラインデータのIDリストを取得する(S504)。そして、表示制御装置12のデータ取得部128が、IDリストに基づいてオンラインデータのURLを特定し、データ配布サーバ37からオンラインデータを取得する(S508)。その後、データ管理部136がOS起動時、特定の画面への遷移時または定期的なタイミングで記憶部132を確認し、有効期限が切れているオンラインデータや、優先度の低いオンラインデータなどを削除する(S512)。
【0074】
また、表示制御部122は、操作検出部104によって検出されたユーザ操作に基づき、メニュー画面を生成する(S516)。その後、メニュー画面においてストアアイコンがフォーカスされた場合(S520)、表示制御装置12がオンライン状態であれば(S524)、通信部108が表示制御サーバ39にアクセスする(S528)。ここで、オンラインデータの利用設定がオフである場合(S532)、あるいは、表示制御装置12がオフライン状態である場合(S524)、表示制御部122は、デフォルトのメニュー画面を生成する(S536)。そして、ユーザによってストアアイコンが選択されると、通信部108は、オンラインゲームストアのトップページにアクセスする(S544)。
【0075】
一方、オンラインデータの利用設定がオンである場合(S532)、表示制御部122は、表示制御サーバ39によって指定されたオンラインデータを用いてメニュー画面を再構築する(S548)。
【0076】
そして、ストアアイコンがユーザの第1の操作(例えば、丸ボタン24Bの押圧)により選択された場合、通信部108はオンラインゲームストアのトップページにアクセスする(S544)。一方、ストアアイコンがユーザの第2の操作(例えば、△ボタン24Aの押圧)により選択された場合、通信部108は指定されたオンラインデータに関する個別ページにアクセスする(S556)。
【0077】
なお、上記では事前にオンラインデータを取得し、その後に表示制御サーバ39にアクセスする例を説明したが、本実施形態はかかる例に限定されない。例えば、表示制御装置12は、メニュー画面を表示する際、あるいはストアアイコンがフォーカスされた際などに表示制御サーバ39にアクセスし、その後に、表示制御サーバ39に指定されたオンラインデータをデータ配布サーバ37から取得してもよい。または、表示制御サーバ39は、指定するオンラインデータの実体を直接表示制御装置12に送信してもよい。
【0078】
(第2の実施形態のまとめ)
以上説明したように、第2の実施形態による表示制御装置12は、メニュー画面においてストアアイコンがフォーカスされると、表示制御サーバ39により指定されたオンラインデータを用いてメニュー画面を再構築することができる。このため、第1の実施形態と同様に、事業者側は、オンラインデータに特定の商品や季節感のある画像を設定することにより、ユーザの興味を喚起し、オンラインゲームストアにおける販売促進を図ることが可能となる。
【0079】
さらに、第2の実施形態による表示制御サーバ39は、第1の操作によりストアアイコンが選択された場合にはオンラインゲームストアのトップページにアクセスし、第2の操作によりストアアイコンが選択された場合にはメニュー画面に表示されているオンラインデータに関する個別ページにアクセスすることができる。このため、オンラインデータにより特定の商品に対する興味を喚起されたユーザが、当該商品の個別ページをトップページから辿る必要が無くなるので、ユーザの利便性を向上することが可能である。
【0080】
なお、上記ではストアアイコンの選択操作の種別が2つである例を説明したが、選択操作の種別は2つに限定されない。例えば、表示制御サーバ39は、複数のリンク情報を表示制御装置12に提供し、表示制御装置12は、ストアアイコンの選択操作の種別に応じたリンク情報の示すリンク先にアクセスしてもよい。
【0081】
<3.第3の実施形態>
以上、本開示の第2の実施形態を説明した。続いて、本開示の第3の実施形態を説明する。本開示の第3の実施形態によれば、ストアアイコンに対してネットワーク18から指定されたポップ表示を付加することができる。また、第3の実施形態によれば、ストアアイコンが選択された場合と、ポップ表示が選択された場合とで、異なるリンク先に接続することが可能である。以下、このような第3の実施形態について詳細に説明する。
【0082】
(第3の実施形態のシステム構成)
図15は、本開示の第3の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。図15に示したように、第3の実施形態による表示制御システムは、表示制御装置13と、ポップデータ配信サーバ40と、を備える。
【0083】
第3の実施形態による表示制御装置13は、操作検出機能および表示機能を有する操作表示部106を備え、操作表示部106に多様な表示画面を表示することができる。また、表示制御装置13は、ネットワーク18を介してポップデータ配信サーバ40と接続されており、ポップデータ配信サーバ40からポップデータを取得する。このため、表示制御装置13は、詳細については後述するように、複数のアイコン画像を含むメニュー画面において、ポップデータ配信サーバ40から取得したポップデータに基づくポップ表示を付加することができる。
【0084】
なお、図15においては、表示制御装置13の一例として通信機能を備える携帯型ゲーム機を示しているが、表示制御装置13は携帯型ゲーム機に限定されない。例えば、第3の実施形態による表示制御装置13は、第1および第2の実施形態と同様に、PC、家庭用映像処理装置、家庭用ゲーム機器、PDA、家電機器、スマートフォン、携帯電話、PHS、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置などの情報処理装置であってもよい。それに伴い、表示制御装置13の入力手段は、操作表示部106に限られず、コントローラ、マウス、キーボード、またはタッチパッドなどであってもよい。
【0085】
ポップデータ配信サーバ40は、ポップ表示のためのポップデータを格納しており、当該ポップデータを表示制御装置13にネットワーク18を介して提供する。このポップデータは、テキスト情報およびリンク情報を含む。以下、ポップデータ配信サーバ40が格納しているこのようなポップデータについて図16を参照してより具体的に説明する。
【0086】
図16は、ポップデータ配信サーバ40が格納しているポップデータの具体例を示した説明図である。図16に示したように、ポップデータ配信サーバ40が格納しているポップデータは、複数のポップ表示に関するテキスト情報およびリンク情報を含む。なお、図16には、ポップデータとして、第1のポップ表示に関するテキスト情報T1およびリンク情報L1、第2のポップ表示に関するテキスト情報T2およびリンク情報L2、第3のポップ表示に関するテキスト情報T3およびリンク情報L3を示している。
【0087】
第3の実施形態による表示制御装置13は、図16に示したようなポップデータを取得することにより、ポップデータに基づくポップ表示が付加されたメニュー画面を表示することができる。以下、このような第3の実施形態による表示制御装置13についてより詳細に説明する。
【0088】
(第3の実施形態による表示制御装置の構成)
図17は、第3の実施形態による表示制御装置13の構成を示した機能ブロック図である。図17に示したように、第3の実施形態による表示制御装置13は、操作表示部106と、通信部108と、表示制御部124と、ポップデータ取得部140と、記憶部144と、を備える。
【0089】
操作表示部106は、操作検出機能および表示機能を有する。例えば、操作表示部106は、タッチパネルおよび液晶ディスプレイで構成される。この操作表示部106は、ユーザによるタップ操作やフリック操作等を検出したり、表示制御部124によって生成された表示画面を表示したりすることができる。
【0090】
通信部108は、ネットワーク18を介してポップデータ配信サーバ40のようなネットワークノードと通信する。また、通信部108は、メニュー画面においてユーザによりストアアイコンまたはポップ表示が選択された場合、アプリケーションの起動後にストアアイコンまたはポップ表示に対応するリンク先にアクセスする。
【0091】
ポップデータ取得部140は、通信部108を介して、例えばOS起動時、特定の画面への遷移時または定期的なタイミングでポップデータ配信サーバ40にアクセスし、ポップデータ配信サーバ40からポップデータを取得する。
【0092】
記憶部144は、ポップデータ取得部140により取得されたポップデータを記憶する。なお、記憶部144は、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、およびMOディスクなどの記憶媒体であってもよい。
【0093】
表示制御部124は、操作表示部106の表示画面を制御する。例えば、表示制御部124は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を生成し、生成したメニュー画面を操作表示部106に供給する。ここで、第3の実施形態による表示制御部124は、メニュー画面において、ポップデータ配信サーバ40から取得されたポップデータに基づくポップ表示をストアアイコンに付加する。以下、この点について図18を参照してより具体的に説明する。
【0094】
図18は、第3の実施形態によるメニュー画面63の具体例を示した説明図である。図18に示したように、第3の実施形態によるメニュー画面63は、ストアアイコンSおよび他のアイコン画像I1〜I9を含む。また、ストアアイコンSには、ポップ表示80が付加される。このポップ表示80は、図18に示したように、ポップデータ配信サーバ40から取得されたテキスト情報T1、およびリスト表示ボタン82を含む。
【0095】
なお、表示制御部124は、テキスト情報T1をスクロールすることにより全文を表示する。また、スクロールによりテキスト情報T1の所定回数の表示が完了すると、表示制御部124は、順次にテキスト情報T2、テキスト情報T3の表示を行う。また、ポップデータの取得が失敗した場合や、ポップデータが指定されていない場合、ストアアイコンSにポップ表示80は付加されない。
【0096】
このようなメニュー画面においてユーザによりストアアイコンSが選択されると、通信部108は、オンラインゲームストアのトップページにアクセスする。一方、ポップ表示80が選択されると、通信部108は、ポップデータ配信サーバ40から取得されたリンク情報の示すリンク先にアクセスする。例えば、図16に示したテキスト情報T1に基づくポップ表示80が選択された場合、通信部108は、リンク情報L1の示すリンク先にアクセスする。
【0097】
ここで、リンク情報L1の示すリンク先は、テキスト情報T1に関する商品の個別ページに設定されてもよい。かかる構成によれば、ポップ表示80によりテキスト情報T1に関する商品に対するユーザの興味を喚起し、当該商品に関する個別ページにユーザを直接誘導することが可能となる。
【0098】
また、リスト表示ボタン82が選択されると、表示制御部124は、複数のポップ表示に関するテキスト情報を含むポップリスト生成する。以下、図19を参照して具体的に説明する。
【0099】
図19は、ポップリストの具体例を示した説明図である。図19に示したように、ポップリスト84は、複数のテキスト情報T1〜T3の各々を含む。このポップリスト84においていずれかのテキスト情報が選択されると、通信部108は、選択されたテキスト情報に対応するリンク情報の示すリンク先にアクセスする。例えば、テキスト情報T2が選択された場合、通信部108は、図16に示したリンク情報L2の示すリンク先にアクセスしてもよい。
【0100】
なお、図19においては、ポップリスト84が複数のテキスト情報T1〜T3のみを含む例を示しているが、ポップリスト84の構成はかかる例に限定されない。例えば、ポップデータ配信サーバ40がポップデータにアイコン画像(またはアイコン画像のURL)を設定することにより、ポップリスト84に各テキスト情報T1〜T3に対応するアイコン画像を付加することも可能である。
【0101】
(第3の実施形態による表示制御装置の動作)
以上、本開示の第3の実施形態による表示制御装置13の構成を説明した。続いて、図20を参照し、第3の実施形態による表示制御装置13の動作を整理する。
【0102】
図20は、第3の実施形態による表示制御装置13の動作を示したフローチャートである。図20に示したように、まず、ポップデータ取得部140がポップデータ配信サーバ40からポップデータを取得すると(S604)、表示制御部124は、このポップデータに基づき、ポップ表示が付加されたストアアイコンを含むメニュー画面を表示する(S608)。
【0103】
そして、メニュー画面においてストアアイコンが選択されると(S612)、通信部108は、オンラインゲームストアのトップページにアクセスする(S614)。一方、メニュー画面においてポップ表示が選択されると(S616)、通信部108は、ポップ表示に関して設定されている個別ページにアクセスする(S618)。
【0104】
また、メニュー画面においてリスト表示ボタンが選択されると(S620)、表示制御部124はポップリストを操作表示部106に表示させる(S624)。そして、ユーザによりポップリスト中のいずれかのテキスト情報が選択されると(S628)、通信部108は、選択されたテキスト情報に関する個別ページにアクセスする(S632)。
【0105】
(第3の実施形態のまとめ)
以上説明したように、第3の実施形態による表示制御装置13は、ポップデータ配信サーバ40からポップデータを取得し、メニュー画面においてストアアイコンにポップ表示を付加することができる。また、表示制御装置13は、ポップ表示が選択された場合、ポップ表示に関する個別ページに直接アクセスすることができる。したがって、ポップ表示により特定の商品に対するユーザの興味を喚起し、当該商品に関する個別ページにユーザを直接誘導することが可能となる。
【0106】
<4.むすび>
以上、本開示の第1の実施形態から第3の実施形態を説明した。第1の実施形態による表示制御装置11は、ネットワーク上のオンラインゲームストアにアクセスするためのストアアイコンを、アイコン制御サーバ32により指定されたオンラインアイコン画像に差し替えることができる。このため、事業者側は、オンラインアイコン画像に特定の商品や季節感のある画像を設定することにより、ユーザの興味を喚起し、販売促進を図ることが可能となる。
【0107】
また、第2の実施形態による表示制御装置12は、メニュー画面においてストアアイコンがフォーカスされると、表示制御サーバ39により指定されたオンラインデータを用いてメニュー画面を再構築することができる。このため、第1の実施形態と同様に、事業者側は、オンラインデータに特定の商品や季節感のある画像を設定することにより、ユーザの興味を喚起し、オンラインゲームストアにおける販売促進を図ることが可能となる。
【0108】
また、第3の実施形態による表示制御装置13は、ポップデータ配信サーバ40からポップデータを取得し、メニュー画面においてストアアイコンにポップ表示を付加することができる。また、表示制御装置13は、ポップ表示が選択された場合、ポップ表示に関する個別ページに直接アクセスすることができる。したがって、ポップ表示により特定の商品に対するユーザの興味を喚起し、当該商品に関する個別ページにユーザを直接誘導することが可能となる。
【0109】
なお、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0110】
例えば、本明細書の表示制御装置11〜13の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、表示制御装置11〜13の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
【0111】
また、表示制御装置11〜13に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した表示制御装置11〜13の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
【0112】
また、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、
前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、
ユーザ操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部により第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、
を備える、表示制御装置。
(2)
前記第2のリンク情報の示すリンク先は、前記第1のリンク情報の示すリンク先の下位階層である、前記(1)に記載の表示制御装置
(3)
前記表示制御部は、前記アイコン画像がフォーカスされている場合に前記要素画像を含む前記表示画面を生成する、前記(1)または(2)に記載の表示制御装置。
(4)
前記表示制御部は、ネットワーク上の表示制御サーバにおいて前記要素画像の利用が設定されている場合に前記要素画像を含む前記表示画面を生成する、前記(1)に記載の表示制御装置。
(5)
前記表示制御装置は、前記取得部により取得された1または2以上の要素画像を記憶する記憶部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記記憶部に記憶されている前記1または2以上の要素画像のうちで、ネットワーク上の表示制御サーバによって指定される要素画像の表示を制御する、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の表示制御装置。
(6)
前記表示制御装置は、前記記憶部を管理する管理部をさらに備え、
前記1または2以上の要素画像の各々には有効期限を示す情報が対応付けられており、
前記管理部は、前記記憶部に記憶されている前記1または2以上の要素画像から、有効期限の切れている要素画像を削除する、前記(5)に記載の表示制御装置。
(7)
前記要素画像の各々には優先度が付されており、
前記取得部は、ネットワークを介して優先度の高い要素画像を優先的に取得する、前記(6)に記載の表示制御装置。
(8)
前記取得部は、ネットワーク上の表示制御サーバによって指定される要素画像を取得し、
前記表示制御部は、前記取得部により取得された要素画像の表示を制御する、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の表示制御装置。
(9)
前記第1のリンク情報の示すリンク先はネットワーク上の商取引サイトのトップページであり、
前記第2のリンク情報の示すリンク先は、前記商取引サイトで扱われる取引対象に関する個別ページである、前記(2)〜(8)のいずれか一項に記載の表示制御装置。
(10)
要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得することと、
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および前記要素画像を含む表示画面を生成することと、
前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御することと、
を含む、表示制御方法。
(11)
コンピュータを、
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、
前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、
ユーザ操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部により前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、
として機能させるための、プログラム。
【符号の説明】
【0113】
11〜13 表示制御装置
18 ネットワーク
20 コントローラ
32 アイコン制御サーバ
33 画像配布サーバ
35 IDリストサーバ
36 データ登録サーバ
37 データ配布サーバ
39 表示制御サーバ
40 ポップデータ配信サーバ
50 表示装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイコン画像の利用に関するユーザの利便性を向上するための表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近日、携帯電話、ゲーム機器、およびPC(Personal Computer)などの多様な情報処理装置が普及している。このような情報処理装置は、一般的に、実行可能な機能やアプリケーションなどのアイコン画像を表示し、ユーザによって選択されたアイコン画像に対応する機能やアプリケーションを起動する。
【0003】
例えば、ネットワーク上の商取引サイトを示すストアアイコンを情報処理装置が表示する場合、ユーザは、このストアアイコンを選択することにより、情報処理装置に商取引サイトのトップページにアクセスさせることが可能である。なお、アイコン表示に関し、例えば特許文献1にはアイコン画像の表示内容を状況に応じて変化させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−229508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述のように各アイコン画像に関するアクセス先が一意に特定されている場合、ユーザによる利便性が損なわれる。例えば、上記のようにストアアイコンの選択によるアクセス先が商取引サイトのトップページに特定される場合、ユーザは、所望の商品の個別ページを商取引サイトのトップページから辿る必要があるので煩雑である。
【0006】
そこで、本開示では、アイコン画像の利用に関するユーザの利便性を向上することが可能な、新規かつ改良された表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、ユーザ操作を検出する操作検出部と、前記操作検出部により第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、を備える表示制御装置が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得することと、第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および前記要素画像を含む表示画面を生成することと、前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御することと、を含む表示制御方法が提供される。
【0009】
また、本開示によれば、コンピュータを、第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、ユーザ操作を検出する操作検出部と、前記操作検出部により前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように本開示によれば、アイコン画像の利用に関するユーザの利便性を向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本開示の第1の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。
【図2】オンラインアイコンの利用設定がオフである場合のメニュー画面の具体例を示した説明図である。
【図3】第1の実施形態による表示制御装置の構成を示した機能ブロック図である。
【図4】画像配布サーバの構成を示した説明図である。
【図5】オンラインアイコンの利用設定がオンである場合のメニュー画面の具体例を示した説明図である。
【図6】第1の実施形態による表示制御装置の動作を示したフローチャートである。
【図7】本開示の第2の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。
【図8】IDリストサーバが有するIDリストの具体例を示した説明図である。
【図9】データ配布サーバのデータ格納部の構成例を示した説明図である。
【図10】オンラインデータの利用設定がオンである場合に表示制御サーバから取得されるスクリプトの具体例を示した説明図である。
【図11】第2の実施形態による表示制御装置の構成を示した機能ブロック図である。
【図12】記憶部の構成を示した説明図である。
【図13】第2の実施形態によるメニュー画面の具体例を示した説明図である。
【図14】第2の実施形態による表示制御装置の動作を示したフローチャートである。
【図15】本開示の第3の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。
【図16】ポップデータ配信サーバが格納しているポップデータの具体例を示した説明図である。
【図17】第3の実施形態による表示制御装置の構成を示した機能ブロック図である。
【図18】第3の実施形態によるメニュー画面の具体例を示した説明図である。
【図19】ポップリストの具体例を示した説明図である。
【図20】第3の実施形態による表示制御装置の動作を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
【0014】
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.第1の実施形態
2.第2の実施形態
3.第3の実施形態
4.むすび
【0015】
<1.第1の実施形態>
本開示の第1の実施形態は、表示装置に表示するメニュー画面のアイコン画像をネットワークにより指定された画像に差し替える表示制御装置に関する。例えば、第1の実施形態による表示制御装置は、ネットワーク上のオンラインゲームストアにアクセスするためのストアアイコンを、ネットワークにより指定された特定の商品の画像に差し替えることができる。この場合、特定の商品に対するユーザの興味を喚起し、特定の商品の販売を促進することが可能となる。以下、このような本開示の第1の実施形態について詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施形態のシステム構成)
図1は、本開示の第1の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。図1に示したように、第1の実施形態による表示制御システムは、表示制御装置11と、コントローラ20と、アイコン制御サーバ32と、画像配布サーバ33と、表示装置50と、を備える。また、表示制御装置11、アイコン制御サーバ32、および画像配布サーバ33は、ネットワーク18を介して接続されている。
【0017】
なお、ネットワーク18は、ネットワーク18に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク18は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク18は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
【0018】
上記のネットワーク18に接続される第1の実施形態による表示制御装置11は、多様な表示画面を生成し、生成した表示画面を表示装置50に供給する。例えば、表示制御装置11は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を生成し、このメニュー画面を表示装置50に供給する。ここで、本実施形態よる表示制御装置11は、詳細については後述するように、メニュー画面に含まれるストアアイコンとして、アイコン制御サーバ32によって指定されたアイコン画像を用いることが可能である。
【0019】
なお、図1においては表示制御装置11の一例として家庭用ゲーム機器を示しているが、表示制御装置11は家庭用ゲーム機器に限定されない。表示制御装置11は、例えば、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、PDA(Personal Digital Assistants)、家電機器などの情報処理装置であってもよい。また、表示制御装置11は、スマートフォン、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器などの情報処理装置であってもよい。
【0020】
コントローラ20は、ユーザ操作部の機能を担うユーザインタフェースであり、図1に示したように、十字キー20、三角ボタン24、丸ボタン24B、バツボタン24Cおよび四角ボタン24Dなどの操作ボタンを有する。ユーザは、このコントローラ20を操作することにより、表示制御装置11の動作を制御することができる。
【0021】
なお、図1においては、ユーザ操作部の一例として家庭用ゲーム機器のコントローラ20を示しているが、ユーザ操作部はコントローラ20に限定されない。ユーザ操作部は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、タッチパッド、スイッチ、レバー、ダイヤル、または赤外線などの無線信号を発するリモートコントローラであってもよい。
【0022】
アイコン制御サーバ32は、メニュー画面に含まれるストアアイコンとして用いるアイコン画像を指定する表示制御サーバである。アイコン制御サーバ32は、図1に示したように「http://XXX.XX.XX/XX.xml」のような固定URLを有するので、表示制御装置11は、この固定URLに従ってアイコン制御サーバ32にアクセスすることができる。なお、本明細書においては、アイコン制御サーバ32がストアアイコンを指定する例を説明するが、アイコン制御サーバ32は、ストアアイコン以外の多様なアイコンに用いる画像を指定することも可能である。
【0023】
画像配布サーバ33は、多様なアイコン画像を格納しており、表示制御装置11から要求されたアイコン画像を表示制御装置11に配布する。画像配布サーバ33は、図1に示したように「http://YYY.YY.YY/YY」のような固定URLを有し、格納している各アイコン画像には、この固定URLにアイコン画像ごとのパラメータが付加されたURLが割り当てられている。
【0024】
表示装置50は、表示制御装置11から供給される表示画面を表示する。例えば、表示装置50は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を表示する。以下、図2を参照し、第1の実施形態によるオンラインアイコンの利用設定がオフである場合のメニュー画面の具体例を説明する。
【0025】
図2は、オンラインアイコンの利用設定がオフである場合のメニュー画面60の具体例を示した説明図である。図2に示したように、メニュー画面60は、水平方向に配置されたアイコン画像と、垂直方向に配置されたアイコン画像とを含む。より具体的には、水平方向には、ゲームリストアイコン71、ネットワークブラウザアイコン72、ゲームネットワークアイコン73、およびフレンド情報アイコン74が配置されている。一方、ゲームネットワークアイコン73と交差する垂直方向には、サービス用アイコン73A、最新情報用アイコン73B、およびネットワーク上の商取引サイトであるオンラインゲームストアにアクセスするためのストアアイコンSが配置される。また、図2に示したようにストアアイコンSにカーソルCが合わせられてストアアイコンSがフォーカスされると、オンラインゲームストアを紹介するガイド表示76がメニュー画面60に表示される。
【0026】
一方、本開示の第1の実施形態によれば、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合、メニュー画面60に含まれるストアアイコンSを随時差し替えることが可能である。以下、このような作用、効果を実現する表示制御装置11、アイコン制御サーバ32と、および画像配布サーバ33などについてより詳細に説明する。
【0027】
(第1の実施形態による表示制御装置の構成)
図3は、第1の実施形態による表示制御装置11の構成を示した機能ブロック図である。図3に示したように、第1の実施形態による表示制御装置11は、操作検出部104、通信部108、画像取得部112、記憶部116、および表示制御部120を備える。
【0028】
操作検出部104は、コントローラ20から供給される操作信号に基づいて、コントローラ20に対して行われたユーザ操作を検出する。そして、操作検出部104は、ユーザ操作の検出結果を表示制御部120などに供給する。
【0029】
通信部108は、ネットワーク18を介してアイコン制御サーバ32および画像配布サーバ33などのネットワークノードと通信する。例えば、通信部108は、アイコン制御サーバ32にアクセスし、オンラインアイコンの利用設定を確認する。ここで、オンラインアイコンの利用設定がオフである場合、通信部108は例えば<onlineicon use=“off”/>のようなスクリプトをアイコン制御サーバ32から取得する。一方、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合、通信部108は、利用するアイコン画像のURLを含む以下に示すようなスクリプトを取得する。
【0030】
−スクリプト例
<onlineicon use=“on”/>
http://YYY.YY.YY/YY/aaa.png
</onlineicon>
【0031】
なお、通信部108は、表示制御部120がメニュー画面を表示する際、あるいは所定周期でアイコン制御サーバ32にアクセスし、オンラインアイコンの利用設定を確認してもよい。
【0032】
画像取得部112は、通信部108を介して、画像配布サーバ33からオンラインアイコン画像を取得する。具体的には、画像取得部112は、オンラインアイコンの利用設定がオンであり、かつ、アイコン制御サーバ32によって指定されたオンラインアイコン画像が記憶部116に記憶されていない場合、画像配布サーバ33から上記スクリプトの示すURLに基づいてオンラインアイコン画像を取得する。
【0033】
なお、画像配布サーバ33は、図4に示すように、複数のオンラインアイコン画像を格納するアイコン画像DB34を有する。また、各アイコン画像には、画像配布サーバ33の固定URLにオンラインアイコン画像ごとのパラメータが付加されたURLが割り当てられている。例えば、オンラインアイコン画像「aaa.png」には、「http://YYY.YY.YY/YY/aaa.png」というURLが割り当てられている。このため、画像取得部112は、上記のようにアイコン制御サーバ32から取得されたスクリプトの示すURLに基づいてオンラインアイコン画像を取得することが可能である。
【0034】
記憶部116は、アイコン画像を記憶する。図3に示した例では、記憶部116は、デフォルトのストアアイコン「default.png」およびオンラインアイコン画像「bbb.png」を記憶しているが、オンラインアイコン画像「aaa.png」は記憶していない。このため、上記スクリプトのように、アイコン制御サーバ32によりオンラインアイコン画像「aaa.png」のストアアイコンとしての使用が指定された場合、画像取得部112は、画像配布サーバ33にアクセスしてオンラインアイコン画像「aaa.png」を取得する。
【0035】
なお、記憶部116は、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、およびMO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。不揮発性メモリとしては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)があげられる。また、磁気ディスクとしては、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどがあげられる。また、光ディスクとしては、CD(Compact Disc)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))などがあげられる。
【0036】
表示制御部120は、表示装置50の表示画面を制御する。例えば、表示制御部120は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を生成し、生成したメニュー画面を表示装置50に供給する。ここで、第1の実施形態による表示制御装置120は、メニュー画面を生成する際に、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合、図5に示すように、アイコン制御サーバ32によって指定されたオンラインアイコン画像をストアアイコンとして利用する。
【0037】
図5は、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合のメニュー画面61の具体例を示した説明図である。図5に示したように、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合、表示制御部120は、図2に示したデフォルトのストアアイコンSを、アイコン制御サーバ32によって指定されたストアアイコンS’に差し替える。一方、表示制御部120は、画像取得部112によってオンラインアイコン画像(ストアアイコンS’)を取得できなかった場合、または、オンラインアイコンの利用設定がオフである場合などには、デフォルトのストアアイコンSを利用する。そして、表示制御部120は、オンラインアイコンの利用設定がオンになった時点、または画像取得部112によってアイコン画像(ストアアイコンS’)が取得された時点でストアアイコンSをストアアイコンS’に差し替える。なお、ユーザによってストアアイコンSまたはストアアイコンS’が選択された場合、通信部108は、所定のオンラインゲームストアのトップページにアクセスする。
【0038】
(第1の実施形態による表示制御装置の動作)
以上、本開示の第1の実施形態による表示制御装置11の構成を説明した。続いて、図6を参照し、第1の実施形態による表示制御装置11の動作を整理する。
【0039】
図6は、第1の実施形態による表示制御装置11の動作を示したフローチャートである。図6に示したように、まず、表示制御装置11がオンライン状態(ネットワーク18に接続できる状態)である場合(S404)、表示制御装置11の通信部108はアイコン制御サーバ32にアクセスする(S408)。
【0040】
そして、オンラインアイコンの利用設定がオフである場合(S412)、表示制御部120は、デフォルトのストアアイコンSを含むメニュー画面を生成する(S416)。一方、通信部108は、オンラインアイコンの利用設定がオンである場合(S412)、オンラインアイコン画像のURLをアイコン制御サーバ32から取得する(S420)。
【0041】
続いて、画像取得部112は、アイコン制御サーバ32から取得されたURLの示すオンラインアイコン画像が記憶部116に記憶されている取得済みのオンラインアイコン画像であるか否かを判断する(S424)。そして、画像取得部112は、オンラインアイコン画像が未取得である場合、画像配布サーバ33から上記URLに基づいてオンラインアイコン画像を取得する(S428)。その後、表示制御部120は、オンラインアイコン画像をストアアイコンとして含むメニュー画面を生成する(S432)。
【0042】
(第1の実施形態のまとめ)
以上説明したように、第1の実施形態による表示制御装置11は、ネットワーク上のオンラインゲームストアにアクセスするためのストアアイコンを、アイコン制御サーバ32により指定されたオンラインアイコン画像に差し替えることができる。このため、事業者側は、オンラインアイコン画像に特定の商品や季節感のある画像を設定することにより、ユーザの興味を喚起し、販売促進を図ることが可能となる。
【0043】
なお、上記ではアイコン制御サーバ32と画像配布サーバ33が別個に構成される例を説明したが、アイコン制御サーバ32と画像配布サーバ33の機能は同一のサーバに実装されてもよい。この場合、当該サーバは、表示制御装置11からのアクセスがあった場合、オンラインアイコンの利用設定、および、利用設定がオンである場合にはオンライアイコン画像を表示制御装置11に送信してもよい。
【0044】
<2.第2の実施形態>
以上、本開示の第1の実施形態を説明した。続いて、本開示の第2の実施形態を説明する。この第2の実施形態に関し、ストアアイコンの選択によるアクセス先が一意に特定される場合、ユーザによる利便性が損なわれる。例えば、ストアアイコンの選択によるアクセス先がオンラインゲームストアのトップページに特定される場合、ユーザは、所望の商品の個別ページをオンラインゲームストアのトップページから辿る必要があるので煩雑である。これに対し、本開示の第2の実施形態によれば、ストアアイコンの利用に関するユーザの利便性を向上することが可能である。以下、このような第2の実施形態について詳細に説明する。
【0045】
(第2の実施形態のシステム構成)
図7は、本開示の第2の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。図7に示したように、第2の実施形態による表示制御システムは、表示制御装置12と、コントローラ20と、IDリストサーバ35と、データ登録サーバ36と、データ配布サーバ37と、表示制御サーバ39と、表示装置50と、を備える。また、表示制御装置12、IDリストサーバ35、データ配布サーバ37、および表示制御サーバ39は、ネットワーク18を介して接続されている。なお、ネットワーク18、コントローラ20、および表示装置50の構成は第1の実施形態で説明した通りであるので、ここでの詳細に説明を省略する。
【0046】
第2の実施形態による表示制御装置12は、多様な表示画面を生成し、生成した表示画面を表示装置50に供給する。例えば、表示制御装置12は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を生成し、このメニュー画面を表示装置50に供給する。ここで、本実施形態よる表示制御装置12は、詳細については後述するように、メニュー画面に含まれるストアアイコンがフォーカスされた場合に、表示制御サーバ39によって指定されるオンラインデータ(動画や静止画などの要素画像データ、または音楽データなど)を用いてメニュー画面を生成する。また、表示制御装置12は、ストアアイコンに対する選択操作の種別に応じ、異なるWebページにアクセスすることも可能である。
【0047】
なお、第2の実施形態による表示制御装置12は、第1の実施形態による表示装置11と同様に、PC、家庭用映像処理装置、PDA、家電機器、スマートフォン、携帯電話、PHS、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器などの情報処理装置であってもよい。
【0048】
−−IDリストサーバ−−
IDリストサーバ35は、音楽データ、静止画データ、および動画データなどのデータIDを含むIDリストを有する。IDリストサーバ35は、図7に示したように「http://AAA.AA.AA/AA.xml」のような固定URLを有するので、表示制御装置12は、この固定URLに従ってアイコン制御サーバ32にアクセスし、IDリストを取得することができる。ここで、図8を参照し、IDリストサーバ35が有するIDリストの構成例を説明する。
【0049】
図8は、IDリストサーバ35が有するIDリストの具体例を示した説明図である。図8に示したように、リストは、最終更新日時情報48と、各オンラインデータに関する情報を含む。なお、図8に示した例では、最終更新日時情報48は「2011/6/30」である。
【0050】
また、図8に示したように、各オンラインデータ(データD1〜D6)に関する情報は、データタイプ、データサイズ、データ有効期限、データ優先度、およびデータIDを含む。例えば、データIDが「10001」であるデータD1については、データタイプが「png」形式の画像データであり、データサイズが「845Byte」であり、データ有効期限が「2099/12/31」であり、データ優先度が「1」である。
【0051】
同様に、図8には、データD2(ID:10003)に関する情報、データD3(ID:22304)に関する情報、データD4(ID:22305)に関する情報、データD5(ID:32045)に関する情報、およびデータD6(ID:39345)に関する情報を示している。
【0052】
−−データ登録サーバ−−
図7に示したように、データ登録サーバ36は、第2の実施形態による表示制御システムを構成し、データ配布サーバ37にデータを配置する。具体的には、データ登録サーバ36は、オペレータによりアップロードされたデータのファイル名を自動で生成し、そのデータをデータ配布サーバ37に配置する。
【0053】
−−データ配布サーバ−−
データ配布サーバ37は、データ登録サーバ36によって配置された多様なオンラインデータを格納しており、表示制御装置12から要求されたデータを表示制御装置12に配布する。データ配布サーバ37は、図7に示したように「http://BBB.BB.BB/BB」のような固定URLを有し、格納している各オンラインデータには、この固定URLに例えばデータIDのハッシュ値が付加されたURLが割り当てられている。このように、各オンラインデータのURLがデータIDのハッシュ値を含むことにより、各オンラインデータのURLが意図せず第三者に予測されてしまうことを防止できる。
【0054】
図9は、データ配布サーバ37のデータ格納部38の構成例を示した説明図である。図9に示したように、データ格納部38は、データD1〜D6のように、多様なオンラインデータを格納している。なお、各オンラインデータのデータ名はデータIDのハッシュ値であり、各オンラインデータのURLの一部を構成する。
【0055】
−−表示制御サーバ−−
表示制御サーバ39は、メニュー画面の生成に用いるオンラインデータを指定する。また、表示制御サーバ39は、オンラインデータの利用設定のオンオフを切り替えることが可能である。例えば、オンラインデータの利用設定がオフである場合、表示制御装置12は例えば<storedisplay use=“off”/>のようなスクリプトを表示制御サーバ39から取得する。一方、オンラインデータの利用設定がオンである場合、表示制御装置12は例えば図10に示すようなスクリプトを取得する。
【0056】
図10は、オンラインデータの利用設定がオンである場合に表示制御サーバ39から取得されるスクリプトの具体例を示した説明図である。図10に示したように、このスクリプトは、利用設定がオンであることを示す<storedisplay use=“on”>という情報と、IDが「10002」であるオンラインデータD2、およびIDが「22304」であるオンラインデータD3を示す情報を含む。
【0057】
さらに、図10に示したスクリプトは、「This is Wonderful Game」というテキスト情報T、および「1031」というリンク情報Lを含む。表示制御装置12は、このようなスクリプトを表示制御サーバ39から取得することにより、オンラインデータD2、D3、テキスト情報Tなどを用いてメニュー画面を生成することが可能となる。さらに、表示制御装置12は、リンク情報Lを用い、ストアアイコンが選択された場合のアクセス先をストアアイコンに対する選択操作の種別に応じて制御することも可能である。以下、このような第2の実施形態による表示制御装置12について詳細に説明する。
【0058】
(第2の実施形態による表示制御装置の構成)
図11は、第2の実施形態による表示制御装置12の構成を示した機能ブロック図である。図11に示したように、第2の実施形態による表示制御装置12は、操作検出部104、通信部108、表示制御部122、データ取得部128、記憶部132、およびデータ管理部136を備える。
【0059】
操作検出部104は、第1の実施形態で説明したように、コントローラ20から供給される操作信号に基づいて、コントローラ20に対して行われたユーザ操作を検出する。そして、操作検出部104は、ユーザ操作の検出結果を表示制御部120などに供給する。
【0060】
通信部108は、OS起動時、特定の画面への遷移時または定期的なタイミングで、ネットワーク18を介してIDリストサーバ35、データ配布サーバ37、および表示制御サーバ39などのネットワークノードと通信する。例えば、通信部108は、IDリストサーバ35にアクセスし、図8に示したようなオンラインデータのIDリストをIDリストサーバ35から取得する。
【0061】
また、第2の実施形態による通信部108は、ストアアイコンに対する選択操作の種別に応じたリンク先へのアクセスを制御する。例えば、通信部108は、ストアアイコンが第1の操作として丸ボタン24Bにより選択された場合にはオンラインゲームストアのトップページにアクセスしてもよい。一方、通信部108は、ストアアイコンが第2の操作として三角ボタン24Aにより選択された場合には、オンラインゲームストアの下位階層である商品等の個別ページにアクセスしてもよい。この場合、ユーザは、第2の操作として三角ボタン24Aでストアアイコンを選択すれば所望の商品の個別ページに直接アクセスできるので、ユーザの利便性を向上することが可能である。
【0062】
データ取得部128は、通信部108を介して、データ配布サーバ37からオンラインデータを取得する。具体的には、データ取得部128は、IDリストサーバ35から取得されたIDリストの最終更新日時を確認する。そして、データ取得部128は、最終更新日時が前回確認時より新しい場合、IDリストに示されているオンラインデータのうちで、記憶部132に記憶されていないオンラインデータを、IDリストで示される優先度に従ってデータ配布サーバ37から取得する。例えば、データ取得部128は、IDリストで示される優先度の低いオンラインデータから、記憶部132の記憶容量を超えない範囲でデータ配布サーバ37から取得してもよい。
【0063】
記憶部132は、IDリストサーバ35から取得されたオンラインデータのIDリストと、データ配布サーバ37から取得されたオンラインデータを記憶する。例えば、記憶部132は、オンラインデータのIDリスト92、およびオンラインデータD1、D3、D6およびD7を記憶する。
【0064】
データ管理部136は、記憶部132に記憶されているオンラインデータを管理する。具体的には、データ管理部136は、OS起動時、特定の画面への遷移時または定期的なタイミングで記憶部132に記憶されているオンラインデータの有効期限を確認し、有効期限の切れているオンラインデータを削除する。例えば、記憶部132が図12に示したオンラインデータD1、D3、D6およびD7を記憶している場合、オンラインデータD7の有効期限「2011/6/1」が切れているので(現在日時=2011/7/1)、データ管理部136はオンラインデータD7を削除してもよい。
【0065】
また、データ管理部136は、記憶部132に記憶されているオンラインデータの合計容量が所定値を上回っている場合、オンラインデータを優先度の低い方から削除し、記憶部132の空き容量を確保してもよい。
【0066】
表示制御部122は、表示装置50の表示画面を制御する。例えば、表示制御部122は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を生成し、生成したメニュー画面を表示装置50に供給する。ここで、第2の実施形態による表示制御装置120は、メニュー画面においてストアアイコンがフォーカスされた場合、表示制御サーバ39によって指定されたオンラインデータを用いてメニュー画面を再構築する。以下、この点について図13を参照してより具体的に説明する。
【0067】
図13は、第2の実施形態によるメニュー画面62の具体例を示した説明図である。より詳細には、図13は、表示制御サーバ39から図10に示したようなスクリプトが得られ、ストアアイコンSにカーソルCが合わせられてストアアイコンSがフォーカスされた場合のメニュー画面62を示す。
【0068】
図13に示したように、メニュー画面62の背景は、表示制御サーバ39によって指定されたオンラインデータD2に差し替えられる。また、メニュー画面62には、表示制御サーバ39によって指定されたオンラインデータD3が挿入される。ここで、オンラインデータD3は動画データであるので、オンラインデータD3の音声も再生される。なお、オンラインデータD3は例えば特定のゲームに関する動画データである。
【0069】
また、図13に示したように、オンラインデータD3の表示領域の下部には、表示制御サーバ39から取得されたスクリプトに含まれる「This is Wonderful Game」という、オンラインデータD3に関するテキスト情報Tが挿入される。なお、テキスト情報Tはスクロール表示される。また、テキスト情報Tの表示領域の左方には、三角ボタン68が表示される。
【0070】
このようなメニュー画面62において、表示制御装置12は、ストアアイコンSに対する選択操作の種別に応じ、異なるリンク先にアクセスする。具体的には、表示制御装置12の通信部108は、ストアアイコンSが第1の操作として丸ボタン24B、またはマウスの左クリックなどにより選択された場合には、アプリケーションの起動後にオンラインゲームストアのトップページにアクセスしてもよい。
【0071】
一方、通信部108は、ストアアイコンSが第2の操作として三角ボタン24A、またはマウスの右クリックなどにより選択された場合には、アプリケーションの起動後に、表示制御サーバ39から取得されたスクリプトに含まれるリンク情報Lの示すリンク先にアクセスしてもよい。ここで、表示制御サーバ39は、リンク情報Lの示すリンク先としてオンラインデータD3の示す特定のゲームに関する個別ページを設定してもよい。この場合、オンラインデータD3により特定のゲームに対するユーザの興味を喚起し、特定のゲームに関する個別ページに簡易な操作でユーザを誘導することが可能となる。
【0072】
(第2の実施形態による表示制御装置の動作)
以上、本開示の第2の実施形態による表示制御装置12の構成を説明した。続いて、図14を参照し、第2の実施形態による表示制御装置12の動作を整理する。
【0073】
図14は、第2の実施形態による表示制御装置12の動作を示したフローチャートである。図14に示したように、まず、表示制御装置12はIDリストサーバ35からオンラインデータのIDリストを取得する(S504)。そして、表示制御装置12のデータ取得部128が、IDリストに基づいてオンラインデータのURLを特定し、データ配布サーバ37からオンラインデータを取得する(S508)。その後、データ管理部136がOS起動時、特定の画面への遷移時または定期的なタイミングで記憶部132を確認し、有効期限が切れているオンラインデータや、優先度の低いオンラインデータなどを削除する(S512)。
【0074】
また、表示制御部122は、操作検出部104によって検出されたユーザ操作に基づき、メニュー画面を生成する(S516)。その後、メニュー画面においてストアアイコンがフォーカスされた場合(S520)、表示制御装置12がオンライン状態であれば(S524)、通信部108が表示制御サーバ39にアクセスする(S528)。ここで、オンラインデータの利用設定がオフである場合(S532)、あるいは、表示制御装置12がオフライン状態である場合(S524)、表示制御部122は、デフォルトのメニュー画面を生成する(S536)。そして、ユーザによってストアアイコンが選択されると、通信部108は、オンラインゲームストアのトップページにアクセスする(S544)。
【0075】
一方、オンラインデータの利用設定がオンである場合(S532)、表示制御部122は、表示制御サーバ39によって指定されたオンラインデータを用いてメニュー画面を再構築する(S548)。
【0076】
そして、ストアアイコンがユーザの第1の操作(例えば、丸ボタン24Bの押圧)により選択された場合、通信部108はオンラインゲームストアのトップページにアクセスする(S544)。一方、ストアアイコンがユーザの第2の操作(例えば、△ボタン24Aの押圧)により選択された場合、通信部108は指定されたオンラインデータに関する個別ページにアクセスする(S556)。
【0077】
なお、上記では事前にオンラインデータを取得し、その後に表示制御サーバ39にアクセスする例を説明したが、本実施形態はかかる例に限定されない。例えば、表示制御装置12は、メニュー画面を表示する際、あるいはストアアイコンがフォーカスされた際などに表示制御サーバ39にアクセスし、その後に、表示制御サーバ39に指定されたオンラインデータをデータ配布サーバ37から取得してもよい。または、表示制御サーバ39は、指定するオンラインデータの実体を直接表示制御装置12に送信してもよい。
【0078】
(第2の実施形態のまとめ)
以上説明したように、第2の実施形態による表示制御装置12は、メニュー画面においてストアアイコンがフォーカスされると、表示制御サーバ39により指定されたオンラインデータを用いてメニュー画面を再構築することができる。このため、第1の実施形態と同様に、事業者側は、オンラインデータに特定の商品や季節感のある画像を設定することにより、ユーザの興味を喚起し、オンラインゲームストアにおける販売促進を図ることが可能となる。
【0079】
さらに、第2の実施形態による表示制御サーバ39は、第1の操作によりストアアイコンが選択された場合にはオンラインゲームストアのトップページにアクセスし、第2の操作によりストアアイコンが選択された場合にはメニュー画面に表示されているオンラインデータに関する個別ページにアクセスすることができる。このため、オンラインデータにより特定の商品に対する興味を喚起されたユーザが、当該商品の個別ページをトップページから辿る必要が無くなるので、ユーザの利便性を向上することが可能である。
【0080】
なお、上記ではストアアイコンの選択操作の種別が2つである例を説明したが、選択操作の種別は2つに限定されない。例えば、表示制御サーバ39は、複数のリンク情報を表示制御装置12に提供し、表示制御装置12は、ストアアイコンの選択操作の種別に応じたリンク情報の示すリンク先にアクセスしてもよい。
【0081】
<3.第3の実施形態>
以上、本開示の第2の実施形態を説明した。続いて、本開示の第3の実施形態を説明する。本開示の第3の実施形態によれば、ストアアイコンに対してネットワーク18から指定されたポップ表示を付加することができる。また、第3の実施形態によれば、ストアアイコンが選択された場合と、ポップ表示が選択された場合とで、異なるリンク先に接続することが可能である。以下、このような第3の実施形態について詳細に説明する。
【0082】
(第3の実施形態のシステム構成)
図15は、本開示の第3の実施形態による表示制御システムの全体構成を示した説明図である。図15に示したように、第3の実施形態による表示制御システムは、表示制御装置13と、ポップデータ配信サーバ40と、を備える。
【0083】
第3の実施形態による表示制御装置13は、操作検出機能および表示機能を有する操作表示部106を備え、操作表示部106に多様な表示画面を表示することができる。また、表示制御装置13は、ネットワーク18を介してポップデータ配信サーバ40と接続されており、ポップデータ配信サーバ40からポップデータを取得する。このため、表示制御装置13は、詳細については後述するように、複数のアイコン画像を含むメニュー画面において、ポップデータ配信サーバ40から取得したポップデータに基づくポップ表示を付加することができる。
【0084】
なお、図15においては、表示制御装置13の一例として通信機能を備える携帯型ゲーム機を示しているが、表示制御装置13は携帯型ゲーム機に限定されない。例えば、第3の実施形態による表示制御装置13は、第1および第2の実施形態と同様に、PC、家庭用映像処理装置、家庭用ゲーム機器、PDA、家電機器、スマートフォン、携帯電話、PHS、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置などの情報処理装置であってもよい。それに伴い、表示制御装置13の入力手段は、操作表示部106に限られず、コントローラ、マウス、キーボード、またはタッチパッドなどであってもよい。
【0085】
ポップデータ配信サーバ40は、ポップ表示のためのポップデータを格納しており、当該ポップデータを表示制御装置13にネットワーク18を介して提供する。このポップデータは、テキスト情報およびリンク情報を含む。以下、ポップデータ配信サーバ40が格納しているこのようなポップデータについて図16を参照してより具体的に説明する。
【0086】
図16は、ポップデータ配信サーバ40が格納しているポップデータの具体例を示した説明図である。図16に示したように、ポップデータ配信サーバ40が格納しているポップデータは、複数のポップ表示に関するテキスト情報およびリンク情報を含む。なお、図16には、ポップデータとして、第1のポップ表示に関するテキスト情報T1およびリンク情報L1、第2のポップ表示に関するテキスト情報T2およびリンク情報L2、第3のポップ表示に関するテキスト情報T3およびリンク情報L3を示している。
【0087】
第3の実施形態による表示制御装置13は、図16に示したようなポップデータを取得することにより、ポップデータに基づくポップ表示が付加されたメニュー画面を表示することができる。以下、このような第3の実施形態による表示制御装置13についてより詳細に説明する。
【0088】
(第3の実施形態による表示制御装置の構成)
図17は、第3の実施形態による表示制御装置13の構成を示した機能ブロック図である。図17に示したように、第3の実施形態による表示制御装置13は、操作表示部106と、通信部108と、表示制御部124と、ポップデータ取得部140と、記憶部144と、を備える。
【0089】
操作表示部106は、操作検出機能および表示機能を有する。例えば、操作表示部106は、タッチパネルおよび液晶ディスプレイで構成される。この操作表示部106は、ユーザによるタップ操作やフリック操作等を検出したり、表示制御部124によって生成された表示画面を表示したりすることができる。
【0090】
通信部108は、ネットワーク18を介してポップデータ配信サーバ40のようなネットワークノードと通信する。また、通信部108は、メニュー画面においてユーザによりストアアイコンまたはポップ表示が選択された場合、アプリケーションの起動後にストアアイコンまたはポップ表示に対応するリンク先にアクセスする。
【0091】
ポップデータ取得部140は、通信部108を介して、例えばOS起動時、特定の画面への遷移時または定期的なタイミングでポップデータ配信サーバ40にアクセスし、ポップデータ配信サーバ40からポップデータを取得する。
【0092】
記憶部144は、ポップデータ取得部140により取得されたポップデータを記憶する。なお、記憶部144は、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、およびMOディスクなどの記憶媒体であってもよい。
【0093】
表示制御部124は、操作表示部106の表示画面を制御する。例えば、表示制御部124は、複数のアイコン画像を含むメニュー画面を生成し、生成したメニュー画面を操作表示部106に供給する。ここで、第3の実施形態による表示制御部124は、メニュー画面において、ポップデータ配信サーバ40から取得されたポップデータに基づくポップ表示をストアアイコンに付加する。以下、この点について図18を参照してより具体的に説明する。
【0094】
図18は、第3の実施形態によるメニュー画面63の具体例を示した説明図である。図18に示したように、第3の実施形態によるメニュー画面63は、ストアアイコンSおよび他のアイコン画像I1〜I9を含む。また、ストアアイコンSには、ポップ表示80が付加される。このポップ表示80は、図18に示したように、ポップデータ配信サーバ40から取得されたテキスト情報T1、およびリスト表示ボタン82を含む。
【0095】
なお、表示制御部124は、テキスト情報T1をスクロールすることにより全文を表示する。また、スクロールによりテキスト情報T1の所定回数の表示が完了すると、表示制御部124は、順次にテキスト情報T2、テキスト情報T3の表示を行う。また、ポップデータの取得が失敗した場合や、ポップデータが指定されていない場合、ストアアイコンSにポップ表示80は付加されない。
【0096】
このようなメニュー画面においてユーザによりストアアイコンSが選択されると、通信部108は、オンラインゲームストアのトップページにアクセスする。一方、ポップ表示80が選択されると、通信部108は、ポップデータ配信サーバ40から取得されたリンク情報の示すリンク先にアクセスする。例えば、図16に示したテキスト情報T1に基づくポップ表示80が選択された場合、通信部108は、リンク情報L1の示すリンク先にアクセスする。
【0097】
ここで、リンク情報L1の示すリンク先は、テキスト情報T1に関する商品の個別ページに設定されてもよい。かかる構成によれば、ポップ表示80によりテキスト情報T1に関する商品に対するユーザの興味を喚起し、当該商品に関する個別ページにユーザを直接誘導することが可能となる。
【0098】
また、リスト表示ボタン82が選択されると、表示制御部124は、複数のポップ表示に関するテキスト情報を含むポップリスト生成する。以下、図19を参照して具体的に説明する。
【0099】
図19は、ポップリストの具体例を示した説明図である。図19に示したように、ポップリスト84は、複数のテキスト情報T1〜T3の各々を含む。このポップリスト84においていずれかのテキスト情報が選択されると、通信部108は、選択されたテキスト情報に対応するリンク情報の示すリンク先にアクセスする。例えば、テキスト情報T2が選択された場合、通信部108は、図16に示したリンク情報L2の示すリンク先にアクセスしてもよい。
【0100】
なお、図19においては、ポップリスト84が複数のテキスト情報T1〜T3のみを含む例を示しているが、ポップリスト84の構成はかかる例に限定されない。例えば、ポップデータ配信サーバ40がポップデータにアイコン画像(またはアイコン画像のURL)を設定することにより、ポップリスト84に各テキスト情報T1〜T3に対応するアイコン画像を付加することも可能である。
【0101】
(第3の実施形態による表示制御装置の動作)
以上、本開示の第3の実施形態による表示制御装置13の構成を説明した。続いて、図20を参照し、第3の実施形態による表示制御装置13の動作を整理する。
【0102】
図20は、第3の実施形態による表示制御装置13の動作を示したフローチャートである。図20に示したように、まず、ポップデータ取得部140がポップデータ配信サーバ40からポップデータを取得すると(S604)、表示制御部124は、このポップデータに基づき、ポップ表示が付加されたストアアイコンを含むメニュー画面を表示する(S608)。
【0103】
そして、メニュー画面においてストアアイコンが選択されると(S612)、通信部108は、オンラインゲームストアのトップページにアクセスする(S614)。一方、メニュー画面においてポップ表示が選択されると(S616)、通信部108は、ポップ表示に関して設定されている個別ページにアクセスする(S618)。
【0104】
また、メニュー画面においてリスト表示ボタンが選択されると(S620)、表示制御部124はポップリストを操作表示部106に表示させる(S624)。そして、ユーザによりポップリスト中のいずれかのテキスト情報が選択されると(S628)、通信部108は、選択されたテキスト情報に関する個別ページにアクセスする(S632)。
【0105】
(第3の実施形態のまとめ)
以上説明したように、第3の実施形態による表示制御装置13は、ポップデータ配信サーバ40からポップデータを取得し、メニュー画面においてストアアイコンにポップ表示を付加することができる。また、表示制御装置13は、ポップ表示が選択された場合、ポップ表示に関する個別ページに直接アクセスすることができる。したがって、ポップ表示により特定の商品に対するユーザの興味を喚起し、当該商品に関する個別ページにユーザを直接誘導することが可能となる。
【0106】
<4.むすび>
以上、本開示の第1の実施形態から第3の実施形態を説明した。第1の実施形態による表示制御装置11は、ネットワーク上のオンラインゲームストアにアクセスするためのストアアイコンを、アイコン制御サーバ32により指定されたオンラインアイコン画像に差し替えることができる。このため、事業者側は、オンラインアイコン画像に特定の商品や季節感のある画像を設定することにより、ユーザの興味を喚起し、販売促進を図ることが可能となる。
【0107】
また、第2の実施形態による表示制御装置12は、メニュー画面においてストアアイコンがフォーカスされると、表示制御サーバ39により指定されたオンラインデータを用いてメニュー画面を再構築することができる。このため、第1の実施形態と同様に、事業者側は、オンラインデータに特定の商品や季節感のある画像を設定することにより、ユーザの興味を喚起し、オンラインゲームストアにおける販売促進を図ることが可能となる。
【0108】
また、第3の実施形態による表示制御装置13は、ポップデータ配信サーバ40からポップデータを取得し、メニュー画面においてストアアイコンにポップ表示を付加することができる。また、表示制御装置13は、ポップ表示が選択された場合、ポップ表示に関する個別ページに直接アクセスすることができる。したがって、ポップ表示により特定の商品に対するユーザの興味を喚起し、当該商品に関する個別ページにユーザを直接誘導することが可能となる。
【0109】
なお、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0110】
例えば、本明細書の表示制御装置11〜13の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、表示制御装置11〜13の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
【0111】
また、表示制御装置11〜13に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した表示制御装置11〜13の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
【0112】
また、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、
前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、
ユーザ操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部により第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、
を備える、表示制御装置。
(2)
前記第2のリンク情報の示すリンク先は、前記第1のリンク情報の示すリンク先の下位階層である、前記(1)に記載の表示制御装置
(3)
前記表示制御部は、前記アイコン画像がフォーカスされている場合に前記要素画像を含む前記表示画面を生成する、前記(1)または(2)に記載の表示制御装置。
(4)
前記表示制御部は、ネットワーク上の表示制御サーバにおいて前記要素画像の利用が設定されている場合に前記要素画像を含む前記表示画面を生成する、前記(1)に記載の表示制御装置。
(5)
前記表示制御装置は、前記取得部により取得された1または2以上の要素画像を記憶する記憶部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記記憶部に記憶されている前記1または2以上の要素画像のうちで、ネットワーク上の表示制御サーバによって指定される要素画像の表示を制御する、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の表示制御装置。
(6)
前記表示制御装置は、前記記憶部を管理する管理部をさらに備え、
前記1または2以上の要素画像の各々には有効期限を示す情報が対応付けられており、
前記管理部は、前記記憶部に記憶されている前記1または2以上の要素画像から、有効期限の切れている要素画像を削除する、前記(5)に記載の表示制御装置。
(7)
前記要素画像の各々には優先度が付されており、
前記取得部は、ネットワークを介して優先度の高い要素画像を優先的に取得する、前記(6)に記載の表示制御装置。
(8)
前記取得部は、ネットワーク上の表示制御サーバによって指定される要素画像を取得し、
前記表示制御部は、前記取得部により取得された要素画像の表示を制御する、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の表示制御装置。
(9)
前記第1のリンク情報の示すリンク先はネットワーク上の商取引サイトのトップページであり、
前記第2のリンク情報の示すリンク先は、前記商取引サイトで扱われる取引対象に関する個別ページである、前記(2)〜(8)のいずれか一項に記載の表示制御装置。
(10)
要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得することと、
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および前記要素画像を含む表示画面を生成することと、
前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御することと、
を含む、表示制御方法。
(11)
コンピュータを、
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、
前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、
ユーザ操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部により前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、
として機能させるための、プログラム。
【符号の説明】
【0113】
11〜13 表示制御装置
18 ネットワーク
20 コントローラ
32 アイコン制御サーバ
33 画像配布サーバ
35 IDリストサーバ
36 データ登録サーバ
37 データ配布サーバ
39 表示制御サーバ
40 ポップデータ配信サーバ
50 表示装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、
前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、
ユーザ操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部により第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、
を備える、表示制御装置。
【請求項2】
前記第2のリンク情報の示すリンク先は、前記第1のリンク情報の示すリンク先の下位階層である、請求項1に記載の表示制御装置
【請求項3】
前記表示制御部は、前記アイコン画像がフォーカスされている場合に前記要素画像を含む前記表示画面を生成する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、ネットワーク上の表示制御サーバにおいて前記要素画像の利用が設定されている場合に前記要素画像を含む前記表示画面を生成する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記表示制御装置は、前記取得部により取得された1または2以上の要素画像を記憶する記憶部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記記憶部に記憶されている前記1または2以上の要素画像のうちで、ネットワーク上の表示制御サーバによって指定される要素画像の表示を制御する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記表示制御装置は、前記記憶部を管理する管理部をさらに備え、
前記1または2以上の要素画像の各々には有効期限を示す情報が対応付けられており、
前記管理部は、前記記憶部に記憶されている前記1または2以上の要素画像から、有効期限の切れている要素画像を削除する、請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記要素画像の各々には優先度が付されており、
前記取得部は、ネットワークを介して優先度の高い要素画像を優先的に取得する、請求項6に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記取得部は、ネットワーク上の表示制御サーバによって指定される要素画像を取得し、
前記表示制御部は、前記取得部により取得された要素画像の表示を制御する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記第1のリンク情報の示すリンク先はネットワーク上の商取引サイトのトップページであり、
前記第2のリンク情報の示すリンク先は、前記商取引サイトで扱われる取引対象に関する個別ページである、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項10】
要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得することと、
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および前記要素画像を含む表示画面を生成することと、
前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御することと、
を含む、表示制御方法。
【請求項11】
コンピュータを、
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、
前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、
ユーザ操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部により前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、
として機能させるための、プログラム。
【請求項1】
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、
前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、
ユーザ操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部により第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、
を備える、表示制御装置。
【請求項2】
前記第2のリンク情報の示すリンク先は、前記第1のリンク情報の示すリンク先の下位階層である、請求項1に記載の表示制御装置
【請求項3】
前記表示制御部は、前記アイコン画像がフォーカスされている場合に前記要素画像を含む前記表示画面を生成する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、ネットワーク上の表示制御サーバにおいて前記要素画像の利用が設定されている場合に前記要素画像を含む前記表示画面を生成する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記表示制御装置は、前記取得部により取得された1または2以上の要素画像を記憶する記憶部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記記憶部に記憶されている前記1または2以上の要素画像のうちで、ネットワーク上の表示制御サーバによって指定される要素画像の表示を制御する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記表示制御装置は、前記記憶部を管理する管理部をさらに備え、
前記1または2以上の要素画像の各々には有効期限を示す情報が対応付けられており、
前記管理部は、前記記憶部に記憶されている前記1または2以上の要素画像から、有効期限の切れている要素画像を削除する、請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記要素画像の各々には優先度が付されており、
前記取得部は、ネットワークを介して優先度の高い要素画像を優先的に取得する、請求項6に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記取得部は、ネットワーク上の表示制御サーバによって指定される要素画像を取得し、
前記表示制御部は、前記取得部により取得された要素画像の表示を制御する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記第1のリンク情報の示すリンク先はネットワーク上の商取引サイトのトップページであり、
前記第2のリンク情報の示すリンク先は、前記商取引サイトで扱われる取引対象に関する個別ページである、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項10】
要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得することと、
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および前記要素画像を含む表示画面を生成することと、
前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御することと、
を含む、表示制御方法。
【請求項11】
コンピュータを、
第1のリンク情報と関連付けられたアイコン画像および要素画像を含む表示画面を生成する表示制御部と、
前記要素画像、および前記要素画像に関するリンク先を示す第2のリンク情報をネットワークを介して取得する取得部と、
ユーザ操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部により前記アイコン画像に対する第1の操作が検出された場合には前記第1のリンク情報の示すリンク先との接続を制御し、第2の操作が検出された場合には前記第2のリンク情報の示すリンク先との接続を制御する通信部と、
として機能させるための、プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2013−30048(P2013−30048A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−166544(P2011−166544)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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