説明

表示制御装置、表示制御方法及びプログラム

【課題】異なる表示パターンでの所定数の画像の表示を簡単に行う。
【解決手段】表示制御装置100は、表示部2の表示態様を制御する表示制御装置であって、複数の画像を記録する記録媒体101aと、所定時間を空けて順次表示される複数のグループ画像と関連付けるためのグループIDが付帯され、当該複数のグループ画像と異なる差替画像を取得する画像取得部102と、画像取得部102により取得された差替画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係るexifタグの情報を取得する表示条件取得部103と、表示条件取得部103により取得されたexifタグの情報に基づいて、グループIDにより関連付けられた複数のグループ画像の表示に関連付けて差替画像を所定の表示タイミングで表示部2に表示させる表示制御部105と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、予め記録された複数の画像を順次読み出して表示するデジタルフォトフレーム等の表示装置がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−251839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の表示装置では、所定時間間隔を空けて複数の画像を順次表示させる際に、いずれかの画像に差し替えて他の画像を表示させることによりこれら画像の表示パターンに変化を生じさせる場合、複数の画像と他の画像を含む全ての画像に係る表示条件を設定しなければならなかった。また、画像の表示パターンを複数設ける場合には、各表示パターンに応じて表示条件を設定しなければならないといった問題もある。
【0005】
本発明の課題は、異なる表示パターンでの所定数の画像の表示を簡単に行うことができる表示制御装置、表示制御方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の表示制御装置は、表示手段による画像の表示を制御する表示制御装置であって、所定時間を空けて順次表示される複数の画像と関連付けるための画像関連付け情報が付帯され、当該複数の画像と異なる他の画像を取得する第1の取得手段と、この第1の取得手段により取得された前記他の画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報を取得する第2の取得手段と、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の表示に関連付けて、前記他の画像を前記第2の取得手段によって取得された前記表示条件情報に基づく表示タイミングで前記表示手段に表示させる制御手段と、を備え、前記表示条件情報は、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の中から、前記他の画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報を含み、前記制御手段は、順次表示される前記複数の画像の中から前記表示条件情報に基づいて特定された前記差替対象画像と差し替えて前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の表示制御方法は、複数の画像の表示手段による表示を制御する表示制御方法であって、所定時間を空けて順次表示される前記複数の画像と関連付けるための画像関連付け情報が付帯され、当該複数の画像と異なる他の画像を取得するステップと、取得された前記他の画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報を取得するステップと、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の表示に関連付けて、前記他の画像を取得された前記表示条件情報に基づく表示タイミングで前記表示手段に表示させる表示ステップと、を有し、前記表示条件情報は、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の中から、前記他の画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報を含み、前記表示ステップは、順次表示される前記複数の画像の中から前記表示条件情報に基づいて特定された前記差替対象画像と差し替えて前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のプログラムは、複数の画像の表示手段による表示を制御する表示制御装置のコンピュータを、所定時間を空けて順次表示される前記複数の画像と関連付けるための画像関連付け情報が付帯され、当該複数の画像と異なる他の画像を取得する手段、取得された前記他の画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報を取得する手段、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の表示に関連付けて、前記他の画像を取得された前記表示条件情報に基づく表示タイミングで前記表示手段に表示させる表示手段、として機能させ、前記表示条件情報は、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の中から、前記他の画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報を含み、前記表示手段は、順次表示される前記複数の画像の中から前記表示条件情報に基づいて特定された前記差替対象画像と差し替えて前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、異なる表示パターンでの所定数の画像の表示を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態による表示制御装置を備える表示装置の主要構成を示すブロック図である。
【図2】表示制御装置による画像表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図3】図2に続く画像表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図4】表示条件判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】記録媒体の記録内容の一例を示す図である。
【図6】差替画像に付帯する画像関連付け情報及び表示条件情報の一例を示す図である。
【図7】イベント種別とイベントパラメータの対応関係の一例を示す図である。
【図8】判定部の構成の一例を示すブロック図である。
【図9】複数のグループ画像が順次表示される場合の一例を示す図である。
【図10】複数のグループ画像及び差替画像が表示される場合の一例を示す図である。
【図11】複数の表示装置により複数のグループ画像及び差替画像が表示される場合の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態による表示制御装置100を備える表示装置1の主要構成を示すブロック図である。
表示装置1は、表示制御装置100、表示部2を備える。
表示制御装置100は、表示装置1の表示部2による画像の表示を制御する。
表示部2は、例えば、液晶表示装置であり、表示制御装置100の表示制御部105からのビデオ信号に応じて画像等を表示画面に表示する。
【0013】
表示制御装置100は、記録媒体制御部101、画像取得部102、表示条件取得部103、判定部104、表示制御部105、通信制御部106、操作入力部107、中央制御部108等を備えている。
【0014】
記録媒体制御部101は、記録媒体101aが着脱自在に構成され、装着された記録媒体101aからのデータの読み出しや記録媒体101aに対するデータの書き込みを制御する。記録媒体制御部101は、例えば、図5に示すように、夫々が複数の画像(例えば、画像の組Gaに含まれるグループ画像G1〜G4等)を含む画像の組Ga、Gb等の画像や、差替画像C1、C2、その他の図示しない画像等を記録媒体101aに記録させ、記録媒体101aに記録された各種の画像データ等を読み出す。
【0015】
ここで、グループ画像は、画像の組に含まれる複数の画像の各々をさす。画像の組は、夫々が少なくとも二つの画像を含む。また、1つの画像の組は、複数の画像の表示パターンの一つに対応する。即ち、本実施形態は、画像の組の数及び各々の画像の組に含まれるグループ画像に対応した複数の画像の表示パターンを有するものである。
また、差替画像は、1つの画像の組に含まれる複数のグループ画像が所定時間を空けて表示部2に順次表示される際に、複数のグループ画像のいずれかと差し替えて表示される他の画像をさす。
【0016】
なお、記録媒体101aは、例えば、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等により構成されるが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更することができる。
【0017】
画像取得部102は、画像を取得する。
画像取得部102は、例えば、記録媒体101aに記録され、記録媒体制御部101により読み出されたグループ画像G1等の画像や差替画像C1等を取得する。
ここで、画像取得部102は、複数の画像(例えば、図5に示す画像の組Gaの複数のグループ画像G1〜G4等)が所定時間を空けて順次表示される際に画像の差し替えにより表示される他の画像(例えば、差替画像C1等)を取得する第1の取得手段として機能している。
【0018】
表示条件取得部103は、画像取得部102により取得された差替画像C1、C2等の画像に付帯された表示条件情報を取得する第2の取得手段として機能している。
具体的には、表示条件取得部103は、例えば、exif(Exchangeable image file format)規格によるexifタグ200に含まれる各種の情報を、画像取得部102により取得された差替画像C1や差替画像C2から読み出して取得する。
【0019】
ここで、差替画像C1、C2及び表示条件取得部103が差替画像C1、C2から取得する各種の情報について、図6を参照して説明する。
差替画像C1、C2は夫々、exifタグ200、イメージデータ210等を含む画像データである。
exifタグ200は、当該exifタグが含まれる画像データに係る各種の情報を含むデータである。差替画像C1、C2のexifタグに含まれるデータは夫々、差替画像C1、C2の画像データに係る各種の情報を含む。
【0020】
exifタグ200は、メーカーノート201を含む。メーカーノート201は、例えば、グループタイプ202、グループID203、コントロールモード204、イベントパラメータ205、対象フレーム番号206等の各種のデータを含む。表示条件取得部103は、exifタグ200のメーカーノート201を読み出し、メーカーノート201に含まれる各種のデータを取得する。
【0021】
グループタイプ202は、画像が差替画像であるか否かを示す情報を含むデータである。グループタイプ202は、例えば、当該グループタイプ202を含む画像が差替画像であることを示す値(例えば、1)と、当該グループタイプ202を含む画像が差替画像でないことを示す値(例えば、0)とが識別可能に示されたデータである。この場合、差替画像C1、C2に含まれるグループタイプ202の値は1である。
表示条件取得部103は、グループタイプ202を読み出して、その画像が差替画像であるか否かを判別する。
【0022】
グループID203は、対応する画像の組を示す情報を含むデータである。グループID203は、例えば、当該グループID203を含む差替画像C1と差し替えられるグループ画像(差替対象画像)を含む一の組(対象組)を示す情報を含む。
表示条件取得部103は、グループID203を読み出して、その画像が差替画像(例えば、差替画像C1)である場合に、当該差替画像と差し替えられるグループ画像を含む画像の組(例えば、図5に示す画像の組Ga等)を判別する。
ここで、グループID203は、差替画像C1、C2に付帯された、所定時間を空けて順次表示される複数の画像(例えば、画像の組Gaのグループ画像G1〜G4、画像の組GbのG5〜G7等)と関連付けるための画像関連付け情報として機能している。
【0023】
コントロールモード204は、グループ画像に含まれる画像と差替画像との差替を行う表示タイミングの決定に係る情報を含むデータである。コントロールモード204は、対象端末番号204a、イベント種別204bを含む。
【0024】
対象端末番号204aは、差替画像を表示させる表示装置1の特定に係るデータである。対象端末番号204aは、例えば、表示装置1が有する装置を識別可能な固有の情報を含むデータである。固有の情報として、例えば、通信制御部106が有するMACアドレスを示す文字列や、専用に設けられた表示装置1の識別番号等が挙げられる。
表示条件取得部103は、対象端末番号204aを読み出して、差替画像を表示させる表示装置1を特定することができる。表示条件取得部103は、複数の表示装置1による表示を行う場合にのみ対象端末番号204aを参照するようにしてもよい(図11参照)。
【0025】
イベント種別204bは、差替画像を差替対象画像と差し替える差し替え処理を行うか否かを判定部104が判定するために行われる処理(イベント)の内容を示す情報を含むデータである。
イベントとして、例えば、ランダムイベント、時間イベント、表示回数イベント等が挙げられる。ランダムイベントは、イベントパラメータ205に含まれる所定値とランダムテーブルT(図8参照)に基づいて決定されたランダム値とが一致したか否かに応じて差し替え処理を行うか否か判定するイベントである。時間イベントは、複数の画像が所定時間を空けて順次表示されている際に、基準時(例えば、複数の画像の表示開始タイミング又は差替画像の最後の表示タイミング等)からイベントパラメータ205に含まれる周期値に応じた時間が経過したか否かに応じて差し替え処理を行うか否か判定するイベントである。表示回数イベントは、対象組の複数のグループ画像が所定時間を空けて順次表示されている際に、対象組に含まれる複数のグループ画像がイベントパラメータ205に含まれる回数値に応じた回数表示されたか否かに応じて差し替え処理を行うか否か判定するイベントである。
【0026】
イベントパラメータ205は、図7に示すように、イベント種別204bにより示されるイベントの内容に応じた情報を含むデータである。
イベントパラメータ205は、イベント種別204bにより示されるイベントがランダムイベントである場合、所定値を含む。所定値は、ランダムテーブルTに含まれる複数の値のうち一部の値に対応する値である。
また、イベントパラメータ205は、イベント種別204bにより示されるイベントが時間イベントである場合、周期値を含む。周期値は、差替画像を表示する時間の周期を示す値である。
また、イベントパラメータ205は、イベント種別204bにより示されるイベントが表示回数イベントである場合、回数値を含む。回数値は、差替画像の表示の前に行われる対象組に含まれる全てのグループ画像の所定の表示回数を示す値である。
【0027】
対象フレーム番号206は、複数の画像(例えば、対象組に含まれる複数のグループ画像等)の中から、差替画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報を含むデータである。対象フレーム番号206は、例えば、対象組に含まれる複数のグループ画像の夫々と対応付けられた複数のフレーム番号(例えば、0〜3)のうちいずれかのフレーム番号に対応する値(例えば、3)を含む。
フレーム番号は、画像の組(例えば、画像の組Ga等)に含まれる複数のグループ画像(例えば、グループ画像G1〜G4等)が所定の時間をおいて順次表示されるときの表示の順序を示す値である。本実施形態では、最も小さい値を0として、順次1ずつ増加する値がフレーム番号としてグループ画像の夫々に個別に設定されており、より小さいフレーム番号を有する画像が先に表示される。
ここで、対象フレーム番号は、画像関連付け情報(例えば、グループID203)により関連付けられた複数の画像(例えば、画像の組に含まれるグループ画像)の中から、差替画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報として機能している。
【0028】
以下の説明では、一例として、グループ画像G1、G2、G3、G4のフレーム番号が夫々0、1、2、3であり、グループ画像G5、G6、G7のフレーム番号が夫々0、1、2であるものとする。
また、差替画像C1は、画像の組Gaを示すグループID203と、「3」を示す対象フレーム番号206が付帯するものとする。即ち、差替画像C1により差し替えられる画像を含む対象組は、画像の組Gaである。また、差替画像C1の差替対象画像は、画像の組Gaに含まれるグループ画像G4である。
また、差替画像C2は、画像の組Gbを示すグループID203と、「2」を示す対象フレーム番号206付帯するものとする。即ち、差替画像C2により差し替えられる画像を含む対象組は、画像の組Gbである。また、差替画像C1の差替対象画像は、画像の組Gbに含まれるグループ画像G7である。
ここで、コントロールモード204、イベントパラメータ205、対象フレーム番号206等を含むexifタグ200は、他の画像(例えば、差替画像C1、C2等)に付帯された当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報として機能している。
【0029】
イメージデータ210は、表示装置1の表示部2に表示される画像の表示態様に対応するデータである。イメージデータ210は、例えば、ビットマップ等のラスターイメージ形式や、ベクターイメージ形式等による表示のためのデータを含む。
【0030】
なお、差替画像C1、C2以外の画像(例えば、グループ画像G1〜G7等)は、exif形式の画像であってもよい。その場合、グループ画像G1〜G7は夫々、値が0のグループタイプ202を有する。また、グループ画像G1〜G7は夫々、そのグループ画像自体を含む画像の組を示すグループID203を有する。
また、図示しないが、グループ画像G1〜G7は、そのグループ画像自体のフレーム番号を示すデータをメーカーノート201内に有していてもよい。
表示条件取得部103は、例えば、差替画像C1、C2に限らず、画像取得部102により取得されたグループ画像G1〜G7等、画像の組の夫々に含まれるグループ画像のexifタグ200からグループID203等のメーカーノート201に含まれる情報を取得してもよい。また、表示条件取得部103は、画像取得部102により取得された差替画像でもグループ画像でもない他の画像から同様にその画像の表示条件に係る情報を取得してもよい。
【0031】
判定部104は、差替画像の表示タイミングの決定に係る判定を行う。
判定部104は、例えば、差替画像(例えば、差替画像C1等)のイベント種別204bにより示されるイベントがランダムイベントである場合、当該差替画像のイベントパラメータ205に含まれる所定値とランダムテーブルに基づいて決定されたランダム値とが一致するか否か判定する。
具体的には、判定部104は、例えば、図8に示すように、ランダム値決定部104aを有する。ランダム値決定部104aは、ランダムテーブルTを参照してランダム値を決定する。ランダムテーブルTは、所定の範囲内(例えば、0〜255等)に含まれる複数の値が設定されたデータである。ランダム値決定部104aは、ランダムテーブルTを参照し、所定のアルゴリズムによりランダムテーブルTに設定された複数の値のいずれかを取得してランダム値とする。ここで、所定値としてイベントパラメータ205に含まれる値は、ランダムテーブルTに設定された複数の値のいずれかと同一の値である。
判定部104は、ランダム値決定部104aにより決定されたランダム値と所定値とが一致するか否か判定する。ここで、ランダム値決定部104aにより決定されたランダム値と所定値とが一致すると判定された場合、判定部104は、差替画像の表示条件が成立したと判定する。一方、ランダム値決定部104aにより決定されたランダム値と所定値とが一致しないと判定された場合、判定部104は、差替画像の表示条件が成立しなかったと判定する。
ここで、判定部104は、ランダムテーブルTに規定されている複数のランダム値のうちのいずれかを決定する決定手段として機能している。また、判定部104は、イベントパラメータ205に含まれる所定値とランダム値とが一致するか否か判定する第1判定手段として機能している。
【0032】
また、判定部104は、例えば、差替画像(例えば、差替画像C1等)のイベント種別204bにより示されるイベントが時間イベントである場合、複数の画像(例えば、グループ画像G1〜G4等)が所定時間を空けて順次表示されている際に、基準時から当該差替画像のイベントパラメータ205に含まれる周期値に応じた時間が経過したか否か判定する。基準時は、例えば、当該複数の画像の表示開始タイミング又は当該差替画像の最後の表示タイミングのうちより後のタイミングである。
具体的には、判定部104は、例えば、図8に示すように、グループ画像G1〜G4の表示開始タイミング又は差替画像C1の最後の表示タイミングのうちより後のタイミング(計時開始タイミング)からの経過時間を計時するための経過時間取得部104bを有する。経過時間取得部104bは、例えば、現在時刻を計時するRTC(real-time clock)等を有する。また、経過時間取得部104bは、計時カウンタを設定する機能を有し、RTCにより計時される時刻の経過に応じて、計時開始タイミングから経過した時間を示す値(例えば、秒単位の値等)を計時カウンタに逐次格納する。ここで、周期値としてイベントパラメータ205に含まれる値は、計時カウンタに格納される単位(例えば、秒)に対応する所定の経過時間を示す値である。
判定部104は、計時カウンタの値が周期値を上回ったか否か判定する。ここで、計時カウンタの値が周期値を上回ったと判定された場合、判定部104は、差替画像の表示条件が成立したと判定すると共に、計時カウンタの値をリセットする。一方、計時カウンタの値が周期値を上回っていないと判定された場合、判定部104は、差替画像の表示条件が成立しなかったと判定する。
ここで、判定部104は、複数の画像が所定時間を空けて順次表示されている際に、基準時からイベントパラメータ205に含まれる周期値に応じた時間が経過したか否か判定する第2判定手段として機能している。
【0033】
また、判定部104は、例えば、差替画像(例えば、差替画像C1等)のイベント種別204bにより示されるイベントが表示回数イベントである場合、対象組に含まれる複数の画像(例えば、画像の組Gaのグループ画像G1〜G4等)が所定時間を空けて順次表示されている際に、対象組の画像に含まれる全ての画像について、当該差替画像のイベントパラメータ205に含まれる回数値に応じた回数表示されたか否か判定する。
具体的には、判定部104は、例えば、図8に示すように、対象組に含まれる複数の画像が所定時間を空けて順次表示されている際に対象組の画像に含まれる全ての画像が表示された回数を表示回数としてカウントするための表示回数取得部104cを有する。表示回数取得部104cは、例えば、表示回数をカウントするためのカウンタを初期値0で設定する。そして、表示回数取得部104cは、対象組に含まれる複数の画像が所定時間を空けて順次表示されている際に対象組の画像に含まれる全ての画像が夫々1回ずつ表示されると、表示回数に1を加算する。なお、回数値としてイベントパラメータ205に含まれる値は、所定の整数値である。
判定部104は、表示回数取得部104cによりカウントされた表示回数の値を取得し、表示回数の値が回数値と等しくなったか否か判定する。ここで、表示回数の値が回数値と等しくなったと判定された場合、判定部104は、差替画像の表示条件が成立したと判定すると共に、表示回数取得部104cによりカウントされた表示回数の値をリセットする。一方、表示回数の値が回数値と等しくなっていないと判定された場合、判定部104は、差替画像の表示条件が成立しなかったと判定する。
ここで、判定部104は、一の組(対象組)に含まれる複数の画像(例えば、グループ画像G1〜G4)が所定時間を空けて順次表示されている際に、対象組に含まれる複数の画像がイベントパラメータ205に含まれる回数値に応じた回数表示されたか否か判定する第3判定手段として機能している。
【0034】
判定部104は、複数の画像(例えば、画像の組Gaのグループ画像G1〜G4等)のいずれかの表示に係り、画像の表示が行われる前に、差替画像(例えば、差替画像C1等)のイベント種別204bに対応する判定を行う。そして、差替画像の表示条件の成立の是非を示す情報を表示制御部105に出力する。
【0035】
表示制御部105は、画像を表示部2に表示させる表示制御に係る処理を行う。
具体的には、表示制御部105は、例えば、記録媒体101aから読み出されたグループ画像(例えば、グループ画像G1等)のイメージデータ210の内容に応じたビデオ信号を発生して表示部2に対して出力する。
【0036】
また、表示制御部105は、所定時間を空けて複数の画像を表示部2に順次表示させる表示制御を行う。例えば、操作入力部107を介して所定時間を空けて複数の画像を順次表示させる旨の設定がなされた場合、表示制御部105は、所定時間を空けて画像の組に含まれる複数の画像(例えば、画像の組Gaのグループ画像G1〜G4等)を表示部2に順次表示させる表示制御を行う。
【0037】
また、表示制御部105は、表示条件取得部103により取得された画像関連付け情報及び表示条件情報に応じて差替画像を表示部2に表示させる。
具体的には、表示制御部105は、判定部104により差替画像の表示条件が成立したと判定された場合に、差替画像を表示部2に表示させる。
【0038】
表示制御部105は、例えば、判定部104により差替画像(例えば、差替画像C1等)に付帯する表示条件情報(例えば、exifタグ200等)に含まれる所定値(例えば、イベントパラメータ205の所定値)とランダムテーブルTに基づいて決定されたランダム値とが一致すると判定されて差替画像の表示条件が成立したと判定された場合に、差替画像を表示部2に表示させる。
【0039】
また、表示制御部105は、例えば、判定部104により基準時から差替画像に付帯する表示条件情報に含まれる周期値(例えば、イベントパラメータ205の周期値)に応じた時間が経過したと判定されて差替画像の表示条件が成立したと判定された場合に、差替画像を表示部2に表示させる。
【0040】
また、表示制御部105は、例えば、判定部104により対象組の画像に含まれる複数の画像が差替画像に付帯する表示条件情報に含まれる回数値(例えば、イベントパラメータ205の回数値)に応じた回数表示されたと判定されて差替画像の表示条件が成立したと判定された場合に、差替画像を表示部2に表示させる。
【0041】
また、表示制御部105は、差替画像に付帯する表示条件情報が、複数の画像(例えば、グループ画像G1〜G4等)の中から、差替画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報(例えば、対象フレーム番号206)を含む場合に、差替対象画像と差し替えて差替画像を表示部2に表示させる。
【0042】
また、表示制御部105は、差替画像に付帯する表示条件情報が、複数の画像の組(例えば、画像の組Ga等)の中から、差替対象画像(例えば、グループ画像G4)を含む一の組(対象組)を特定するための情報(例えば、グループID203)を含む場合、対象組に含まれる複数の画像(例えば、画像の組Gaのグループ画像G1〜G4等)が所定時間を空けて順次表示される際に差替対象画像と差し替えて差替画像を表示部2に表示させる。
ここで、表示制御部105は、他の画像(例えば、差替画像C1等)に付帯する表示条件情報から取得された画像の表示条件に基づいて、画像関連付け情報(例えば、グループID203)により関連付けられた複数の画像(例えば、グループ画像)の表示に関連付けて他の画像(例えば、差替画像)を所定の表示タイミングで表示部2に表示させる制御手段として機能している。
【0043】
以下、図9、図10を参照して、表示制御部105による差替画像の表示例を示す。図9、図10は夫々、表示制御部105の制御下で複数の画像が表示部2に順次表示されることによる表示態様の変化を図9(a)〜(d)、図10(a)〜(d)の順で示している。
まず、差替画像C1の表示が行われない場合、即ち、差替画像の表示条件が成立しておらず、表示制御部105が各画像の表示に所定時間を空けて複数の画像(例えば、画像の組Gaのグループ画像G1〜G4等)を表示部2に順次表示させる場合について、図9を参照して説明する。
差替画像の表示条件が成立していない場合、表示制御部105は、例えば、図9(a)〜(d)に示すように、画像の組Gaのグループ画像G1、グループ画像G2、グループ画像G3、グループ画像G4を表示部2に順次表示させる。
【0044】
次に、差替画像C1の表示が行われる場合、即ち、差替画像の表示条件が成立し、表示制御部105が各画像の表示に所定時間を空けて複数の画像(例えば、画像の組Gaのグループ画像G1〜G4等)を表示部2に順次表示させるにあたり、差替対象画像(例えば、グループ画像G4)と差替画像とを差し替えて表示部2に表示させる場合について、図10を参照して説明する。
差替画像の表示条件が成立した場合、表示制御部105は、例えば、図10(d)に示すように、差替画像C1の対象フレーム番号206に含まれる情報から差替対象画像として特定されたグループ画像G4と差替画像C1とを差替画像とを差し替えて表示部2に表示させる。
ここで、表示制御部105は、例えば、図10(a)〜(c)に示すように、画像の組Gaに含まれる複数のグループ画像G1〜G4の中から、差替対象画像でないグループ画像G1〜G3について、図9(a)〜(c)に示す場合と同様に各画像の表示に所定時間を空けて表示部2に順次表示させる。そして、表示制御部105は、差替対象画像であるグループ画像G4の表示タイミングで、差替対象画像として特定されたグループ画像G4と差替画像C1とを差替画像とを差し替えて表示部2に表示させる。
【0045】
通信制御部106は、例えば、通信アンテナや通信回路(図示略)等を備え、無線LAN(Local Area Network)等の所定の通信規格により、通信ネットワークNを介して接続された外部の機器との間で情報の通信制御を行う。
【0046】
なお、通信ネットワークNは、例えば、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークNであり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の様々な回線形態を適用することが可能である。また、通信ネットワークNには、例えば、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通信回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダ等が含まれる。
【0047】
操作入力部107は、例えば、所定時間を空けて複数の画像を表示部2に順次表示させるか否かの設定、表示部2に表示させる画像や順次表示させる複数のグループ画像を含む画像の組の選択、表示部2に表示されている画像の手動による送り操作等を行うための上下左右移動キーや設定キー等の各種機能キーを有する操作部を備え、これらの操作部の操作に応じて所定の操作信号を中央制御部108に対して出力する。
【0048】
中央制御部108は、表示装置1の各部を制御するものである。具体的には、中央制御部108は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備え、表示装置1用の各種処理プログラム(図示略)や操作入力部107により入力された操作信号等に従って各種の制御動作を行う。
例えば、中央制御部108は、操作入力部107を介して所定時間を空けて複数の画像を順次表示させる旨の設定がなされた場合、当該設定がなされた旨を示す情報を記録媒体101a又は図示しない設定記録部等の記録装置に記録させる。表示制御部105は、記録された設定に応じて表示部2に画像を表示させる。
【0049】
以下、表示装置1の画像表示処理について、図2〜図4のフローチャートによる例示を用いて説明する。
まず、画像取得部102が、記録媒体制御部101を介して記録媒体101aから画像を読み出して取得する(ステップS1)。次に、取得された画像がグループ画像であるか否かの判定が行われる(ステップS2)。具体的には、例えば、表示条件取得部103が、ステップS1にて取得された画像のexifタグ200を取得し、メーカーノート201に含まれるグループID203の値を取得する。ここで、表示条件取得部103により取得されたグループID203に画像の組を示す情報が含まれていた場合、判定部104は、取得された画像がグループ画像であると判定する。一方、表示条件取得部103により取得されたグループID203に画像の組を示す情報が含まれていなかった場合、判定部104は、取得された画像がグループ画像でないと判定する。
【0050】
ステップS2にて、取得された画像がグループ画像でないと判定された場合(ステップS2;NO)、表示制御部105は、取得された画像を表示部2に表示させ(ステップS3)、画像表示処理を終了する。
【0051】
一方、ステップS2にて、取得された画像がグループ画像であると判定された場合(ステップS2;YES)、画像取得部102は、ステップS1にて取得された画像と同一の組に含まれる他のグループ画像を全て取得する(ステップS4)。具体的には、例えば、表示条件取得部103が、記録媒体制御部101を介して記録媒体101aから各画像のexifタグ200を取得してメーカーノート201に含まれるグループID203を読み出し、ステップS1にて取得された画像(例えば、グループ画像G1)のグループID203と同一の値を有する全ての画像のデータ(例えば、グループ画像G2〜G4)を特定する。そして、画像取得部102が、ステップS1にて取得された画像のグループID203と同一の値を有する画像として特定された全ての画像を取得する。
次に、判定部104は、順次表示されるグループ画像のフレーム番号を管理するためのカウンタnを初期値0で設定する(ステップS5)。
【0052】
次に、画像取得部102は、差替画像(例えば、差替画像C1、C2)を取得する(ステップS6)。具体的には、例えば、表示条件取得部103が、記録媒体制御部101を介して記録媒体101aから各画像のexifタグ200を取得してメーカーノート201に含まれるグループタイプ202を読み出し、グループタイプ202の値が差替画像であることを示す値(例えば、1)である画像を特定する。そして、画像取得部102が、グループタイプ202の値から差替画像として特定された画像を取得する。
【0053】
次に、判定部104は、ステップS1、S4にて取得されたグループ画像と同一の組の差替画像があるか否か判定する(ステップS7)。具体的には、例えば、表示条件取得部103が、ステップS6にて取得された差替画像C1等のexifタグ200を取得してメーカーノート201に含まれるグループID203を読み出して取得する。そして、判定部104が、ステップS1、ステップS4にて取得された画像(例えば、グループ画像G1〜G4)のグループID203と同一の値を有するか否か判定する。
【0054】
ここで、グループ画像と同一の組の差替画像がないと判定された場合(ステップS7;NO)、表示制御部105は、フレーム番号がnであるグループ画像を表示部2に表示させる(ステップS8)。具体的には、例えば、表示条件取得部103が、ステップS1、S4にて取得されたグループ画像の夫々のメーカーノート201内からフレーム番号を示すデータを取得する。そして、表示制御部105が、フレーム番号がカウンタnの値と同一であるグループ画像を表示部2に表示させる。
次に、判定部104は、カウンタnの値に1を加算する(ステップS9)。
【0055】
次に、判定部104は、ステップS1、S4にて取得されたグループ画像の中でまだ表示されていないグループ画像があるか否か判定する(ステップS10)。ここで、まだ表示されていないグループ画像があると判定された場合(ステップS10;YES)、ステップS8の処理に移行する。即ち、表示制御装置100は、画像の組に含まれるグループ画像を順次表示させるため、ステップS8〜S10の処理をループさせる。ここで、グループ画像を順次表示させるループ処理は、1つのグループ画像の表示ごとに所定時間を空けて行われる。
一方、まだ表示されていないグループ画像がないと判定された場合(ステップS10;NO)、表示制御部105は、画像表示処理を終了する。
【0056】
一方、ステップS7にて、グループ画像と同一の組の差替画像があると判定された場合(ステップS7;YES)、表示条件取得部103は、グループ画像と同一の組の差替画像から表示条件情報を取得する(ステップS11)。具体的には、例えば、表示条件取得部103は、ステップS6にて取得された差替画像C1等のexifタグ200を取得してメーカーノート201に含まれるコントロールモード204、イベントパラメータ205、対象フレーム番号206等の各種のデータを読み出して表示条件情報として取得する。
【0057】
次に、判定部104は、表示条件取得部103により取得された表示条件情報に含まれる対象フレーム番号から、差替対象画像のフレーム番号を特定する(ステップS12)。具体的には、例えば、判定部104は、表示条件取得部103により取得されたexifタグ200のメーカーノート201に含まれる各種のデータの中から、対象フレーム番号206に含まれるフレーム番号の値を取得して差替対象画像のフレーム番号を特定する。
【0058】
次に、判定部104は、表示条件取得部103により取得された表示条件情報に含まれるイベントの内容及び当該イベントの内容に対応するイベントパラメータの値を取得する(ステップS13)。具体的には、例えば、判定部104は、表示条件取得部103により取得されたexifタグ200のメーカーノート201に含まれる各種のデータのうち、イベント種別204bにより示されるイベントの内容を取得する。さらに、判定部104は、取得されたイベントの内容に応じた値をイベントパラメータ205から取得する。具体的には、例えば、取得されたイベントの内容がランダムイベントである場合、判定部104は、イベントパラメータ205に含まれる所定値を取得する。また、取得されたイベントの内容が時間イベントである場合、判定部104は、イベントパラメータ205に含まれる周期値を取得する。また、取得されたイベントの内容が表示回数イベントである場合、判定部104は、イベントパラメータ205に含まれる回数値を取得する。
【0059】
次に、判定部104は、表示条件判定処理を行う(ステップS14)。
ここで、表示条件判定処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、判定部104は、カウンタnの値が差替対象画像のフレーム番号と同一であるか否か判定する(ステップS31)。ここで、カウンタnの値が差替対象画像のフレーム番号と同一でないと判定された場合(ステップS31;NO)、判定部104は、差替画像の表示条件が成立しなかったものと判定し(ステップS32)、表示条件判定処理を抜ける。
【0060】
一方、ステップS31にて、カウンタnの値が差替対象画像のフレーム番号と同一であると判定された場合(ステップS31;YES)、判定部104は、ステップS13にて取得されたイベントの内容がランダムイベントであるか否か判定する(ステップS33)。ここで、イベントの内容がランダムイベントであると判定された場合(ステップS33;YES)、判定部104は、ランダムテーブルTに基づいて決定されたランダム値を取得する(ステップS34)。具体的には、例えば、判定部104は、ランダム値決定部104aによりランダムテーブルTが参照されることにより決定されたランダム値を取得する。
次に、判定部104は、ステップS13にて取得された所定値と、ステップS34で取得されたランダム値とが一致したか否か判定する(ステップS35)。ここで、所定値とランダム値とが一致しないと判定された場合(ステップS35;NO)、ステップS32の処理に移行する。即ち、判定部104は、差替画像の表示条件が成立しなかったものと判定し(ステップS32)、表示条件判定処理を抜ける。一方、ステップS35にて、所定値とランダム値とが一致したと判定された場合(ステップS35;YES)、判定部104は、差替画像の表示条件が成立したものと判定し(ステップS36)、表示条件判定処理を抜ける。
【0061】
一方、ステップS33にて、イベントの内容がランダムイベントでないと判定された場合(ステップS33;NO)、判定部104は、ステップS13にて取得されたイベントの内容が時間イベントであるか否か判定する(ステップS37)。ここで、イベントの内容が時間イベントであると判定された場合(ステップS37;YES)、判定部104は、経過時間取得部104bからグループ画像G1〜G4の表示開始タイミング又は差替画像C1の最後の表示タイミングのうちより後のタイミング(計時開始タイミング)からの経過時間を取得する(ステップS38)。具体的には、判定部104は、例えば、経過時間取得部104bにより設定された計時カウンタに格納された計時開始タイミングからの経過時間を示す値を取得する。
【0062】
次に、判定部104は、周期値に応じた時間が経過したか否か判定する(ステップS39)。具体的には、判定部104は、例えば、計時カウンタの値が周期値を上回ったか否か判定する。ここで、周期値に応じた時間が経過していないと判定された場合(ステップS39;NO)、ステップS32の処理に移行する。即ち、判定部104は、差替画像の表示条件が成立しなかったものと判定し(ステップS32)、表示条件判定処理を抜ける。一方、ステップS39にて、周期値に応じた時間が経過したと判定された場合(ステップS39;YES)、判定部104は、差替画像の表示条件が成立したものと判定する(ステップS36)。そして、判定部104は、経過時間取得部104bにて設定された計時カウンタの値をリセットする処理を行い、表示条件判定処理を抜ける。
【0063】
一方、ステップS37にて、イベントの内容が時間イベントでないと判定された場合(ステップS37;NO)、判定部104は、グループ画像の表示回数を取得する(ステップS40)。具体的には、例えば、判定部104は、表示回数取得部104cにより表示回数としてカウントされた、対象組に含まれる複数の画像(例えば、画像の組Gaのグループ画像G1〜G4等)が所定時間を空けて順次表示されている際に対象組の画像に含まれる全ての画像が表示された回数の値を取得する。
【0064】
次に、判定部104は、ステップS40にて、回数値に応じた表示回数が取得されたか否か判定する(ステップS41)。ここで、回数値に応じた表示回数が取得されていないと判定された場合(ステップS41;NO)、ステップS32の処理に移行する。即ち、判定部104は、差替画像の表示条件が成立しなかったものと判定し(ステップS32)、表示条件判定処理を抜ける。一方、ステップS41にて、回数値に応じた表示回数が取得されたと判定された場合(ステップS41;YES)、判定部104は、差替画像の表示条件が成立したものと判定する(ステップS36)。そして、判定部104は、表示回数取得部104cにて設定された計時カウンタの値をリセットする処理を行い、表示条件判定処理を抜ける。
【0065】
表示条件判定処理の後、判定部104は、差替画像の表示条件が成立したか否か判定する(ステップS15)。ここで、差替画像の表示条件が成立したと判定された場合(ステップS15;YES)、表示制御部105は、図10(d)の例に示すように、フレーム番号がnであるグループ画像と差し替えて当該グループ画像と同一のグループ画像の差替画像(例えば、差替画像C1等)を表示部2に表示させる(ステップS16)。一方、差替画像の表示条件が成立しなかったと判定された場合(ステップS15;NO)、表示制御部105は、図9(a)〜(d)や図10(a)〜(c)の例に示すように、フレーム番号がnであるグループ画像を表示部2に表示させる(ステップS17)。
【0066】
ステップS16又はステップS17の処理後、判定部104は、カウンタnの値に1を加算する(ステップS18)。
次に、判定部104は、ステップS1、S4にて取得されたグループ画像の中でまだ表示されていないグループ画像があるか否か判定する(ステップS19)。ここで、まだ表示されていないグループ画像があると判定された場合(ステップS19;YES)、ステップS14の処理に移行する。即ち、表示制御装置100は、画像の組に含まれるグループ画像を順次表示させるため、ステップS14〜S19の処理をループさせる。ここで、グループ画像を順次表示させるループ処理は、1つのグループ画像の表示ごとに所定時間を空けて行われる。
一方、まだ表示されていないグループ画像がないと判定された場合(ステップS19;NO)、表示制御部105は、画像表示処理を終了する。
【0067】
以上のように、本実施形態の表示装置1が備える表示制御装置100によれば、画像取得部102が、所定時間を空けて順次表示される複数の画像(例えば、グループ画像G1〜G4等)と関連付けるための画像関連付け情報(例えば、グループID203)が付帯され、当該複数の画像と異なる他の画像(例えば、差替画像C1等)を取得し、表示条件取得部103が、画像取得部102により取得された他の画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報(例えば、exifタグ200に含まれる各種の情報)を取得し、表示制御部105が、表示条件取得部103により取得された表示条件情報に基づいて、画像関連付け情報により関連付けられた複数の画像の表示に関連付けて他の画像を所定の表示タイミングで表示手段(例えば、表示部2)に表示させるので、所定定時間間隔を空けて順次表示される複数の画像の表示に割り込ませて他の画像を表示させることによりこれら画像の表示パターンに変化を生じさせる場合に、他の画像の表示条件を設定しさえすれば良く、全ての画像の表示条件を設定する必要がなくなる。また、画像の表示パターンを複数設ける場合に、各表示パターンに応じた表示条件情報が付帯された複数の他の画像を設ければ良く、各表示パターンに応じて表示条件を設定する必要がなくなる。このように、表示制御装置100によれば、異なる表示パターンでの所定数の画像の表示を簡単に行うことができる。
また、表示条件情報は、画像関連付け情報(例えば、グループID203)により関連付けられた複数の画像(例えば、グループ画像G1〜G4等)の中から、他の画像(例えば、差替画像C1等)と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報(例えば、対象フレーム番号206)を含み、表示制御部105は、表示条件情報に基づいて特定された差替対象画像と差し替えて他の画像を表示手段(例えば、表示部2)に表示させるので、他の画像を用意するだけで、順次表示される複数の画像の中から差替対象画像として特定された画像と差し替えて差替画像を表示させることができ、より簡単に他の画像を表示させることができる。
【0068】
また、複数の画像は、各組が少なくとも二つの画像を含む複数の組(例えば、画像の組Ga、Gb等)に組分けされ、表示条件情報は、複数の組のうち、差替対象画像を含む一の組(対象組)を特定するための情報を含み、表示制御部105は、表示条件情報に基づいて特定された一の組に含まれる複数の画像(例えば、画像の組Gaのグループ画像G1〜G4等)が順次表示される際に、当該一の組に含まれる差替対象画像と差し替えて他の画像(例えば、差替画像C1等)を表示手段(例えば、表示部2)に表示させるので、差替画像を用意するだけで、画像の組に含まれて順次表示される複数のグループ画像のいずれかと差替画像とを差し替えて表示させることができ、より簡単に他の画像を表示させることができる。即ち、所定時間を空けて順次表示される複数の画像の表示パターンに対応する画像の組が複数設けられている場合であっても、他の画像と差し替えられる一の組及び差替対象画像を特定することができる。
【0069】
また、表示条件情報は、ランダムテーブルTに規定されている複数のランダム値のうちの所定値に係る情報(例えば、イベントパラメータ205の所定値)を含み、判定部104が、表示条件情報に含まれる所定値とランダムテーブルTに基づいて決定されたランダム値とが一致するか否か判定し、所定値とランダム値とが一致すると判定された場合に、表示制御部105が他の画像(例えば、差替画像C1等)を表示手段(例えば、表示部2)に表示させるので、差替画像の表示タイミングにランダム性を生じさせることができ、差替画像の表示タイミングのランダム性により複数の画像の表示パターンに意外性を生じさせることができる。
【0070】
また、表示条件情報は、他の画像(例えば、差替画像C1等)を表示する時間の周期を示す周期値に係る情報(例えば、イベントパラメータ205の周期値)を含み、判定部104が、複数の画像(例えば、グループ画像G1〜G4等)が順次表示される際に、基準時から表示条件情報に含まれる周期値に応じた時間が経過したか否か判定し、周期値に応じた時間が経過したと判定された場合に、表示制御部105が他の画像を表示手段(例えば、表示部2)に表示させるので、他の画像の表示タイミングに時間的な周期性を生じさせることができ、差替画像の表示タイミングの周期性により複数の画像の表示パターンに時間的な変化を生じさせることができる。
【0071】
また、表示条件情報は、他の画像(例えば、差替画像C1等)の所定の表示タイミング以前に一の組に含まれる複数の画像(例えば、画像の組Gaのグループ画像G1〜G4等)が表示される回数を示す回数値に係る情報(例えば、イベントパラメータ205の回数値)を含み、判定部104が、一の組に含まれる複数の画像が順次表示される際に、当該一の組に含まれる複数の画像が表示条件情報に含まれる回数値に応じた回数表示されたか否か判定し、一の組に含まれる複数の画像が回数値に応じた回数表示されたと判定された場合に、表示制御部105が他の画像を表示手段(例えば、表示部2)に表示させるので、他の画像の表示タイミングに画像の組に含まれる全てのグループ画像の表示回数に対応した周期性を生じさせることができ、差替画像の表示タイミングの周期性により複数の画像の表示パターンに変化を生じさせることができる。
【0072】
<変形例>
以下、本発明の変形例について、図11を参照して説明する。
変形例において、表示制御装置100は、複数設けられた表示装置1の表示態様を制御する。図11では、三つの表示装置1が設けられているが、一例であってこれに限られるものでなく、二つでも四つ以上でもよい。また、図11では、三つの表示装置1が通信ネットワークNを介して接続されているが、複数の表示手段の接続形態の一例であってこれに限られるものでない。例えば、所定のインタフェース(例えば、USB等)を介して接続されてもよいし、接続のための専用の構成を設けてもよい。
【0073】
変形例では、三つの表示装置1のうち1つの表示装置1に設けられた表示制御装置100が当該三つの表示装置1の表示態様を制御するが、一例であってこれに限られるものでない。例えば、表示装置1と別個に設けられた表示制御装置100と、表示部2と同様の構成を有する複数の表示手段とが接続されるようにしてもよい。
【0074】
変形例では、表示制御装置100は、複数の画像のうち一部の画像を複数の表示手段(例えば、図11(a)〜(d)に示す複数の表示装置1)のうち一部の表示手段に表示させ、他の画像を他の表示手段に表示させてもよい。
具体的には、例えば、図11(a)〜(c)に示すように、表示制御装置100は、三つの表示装置1のうち1つの表示装置(例えば、図11(a)に示す右の表示装置1)に画像の組Gbのグループ画像G5を表示させ、所定時間を空けて、グループ画像G5を表示した表示装置1とは異なる表示装置(例えば、図11(b)に示す中央の表示装置1)にグループ画像G6を表示させるようにしてもよい。さらに、表示制御装置100は、所定時間を空けて、グループ画像G5、G6を表示した表示装置1とは異なる表示装置(例えば、図11(c)に示す左の表示装置1)にグループ画像G7を表示させるようにしてもよい。
【0075】
また、表示制御装置100は、複数の表示手段の中から特定された特定の表示手段に他の画像を表示させるようにしてもよい。
具体的には、例えば、表示制御装置100の表示条件取得部103が、差替画像(例えば、差替画像C2等)のexifタグ200のメーカーノート201に含まれる対象端末番号204aを取得し、差替画像を表示させる表示装置1を特定する。そして、表示制御部105が、差替画像を表示させる表示装置1として特定された表示装置(例えば、図11(d)に示す左の表示装置1)に、差替画像を表示させる。
【0076】
変形例における表示制御装置100による処理のうち、差替画像を表示させる表示装置1の特定に係る処理以外の処理は、図1〜8を参照して説明した上記の実施形態における表示制御装置100の処理と同様である。即ち、表示制御装置100の判定部104は、例えば、グループ画像のフレーム番号が差替画像のexifタグ200のメーカーノート201に含まれる対象フレーム番号206と同一である場合に、グループ画像と差替画像とを差し換えて差替画像を表示させる。また、判定部104は、exifタグ200のメーカーノート201に含まれるイベント種別204b及びイベントパラメータ205に含まれる情報に応じたイベントに係る判定を行い、差替画像の表示条件が成立したと判定された場合にグループ画像と差替画像とを差し換えて差替画像を表示させる。
【0077】
なお、図11に示す表示例はあくまで一例であり、これに限られるものではない。例えば、表示制御装置100は、二つ以上の画像を連続して1つの表示装置1に表示させた後、その後に順次表示される画像を他の表示装置1に表示させるようにしてもよい。また、表示装置1は、一部の画像を二つの表示装置1に表示させ、残りの画像を他の表示装置1に表示させてもよい。即ち、表示装置1と表示される画像との対応関係は1対1に限らない。複数の表示装置1の各々と、各表示装置1により表示される画像との対応付けは、任意に行うことができる。例えば、複数の画像の各々に当該対応付けに係る情報を付帯させるようにしてもよいし、表示制御装置100が所定のルーチン等に基づいて当該対応付けを決定するようにしてもよい。
【0078】
以上、変形例によれば、複数の表示装置1のうち、他の画像(例えば、差替画像C2等)を表示する特定の表示装置1に係る情報(例えば、対象端末番号204a)を含み、
表示制御部105が、表示条件情報に基づいて、複数の表示装置1の中から特定された表示装置1に他の画像を表示させるので、表示条件情報により他の画像を表示させる表示装置1を指定することができ、表示制御装置100が複数の表示装置1の表示態様を制御するにあたり、より簡単に他の画像を表示させることができる。
【0079】
また、表示制御部105が、複数の画像のうち一部の画像を複数の表示装置1のうち一部の表示装置1に表示させ、他の画像を他の表示装置1に表示させるので、複数の画像を順次連続して表示するに際して、画像を表示する表示装置を順次別のものとすることができ、他の画像による複数の画像の表示パターンをより多彩なものとすることができる。
【0080】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記の実施形態では、順次表示される複数の画像(例えば、グループ画像)と差し替えられて表示される差替画像(例えば、差替画像C1、C2等)を他の画像として記載しているが、他の画像の一例であってこれに限られるものでない。例えば、上記の差替画像C1、C2と同様のデータ構造を有する画像を、複数の画像が順次表示される際に、順次表示される複数の画像にさらに追加されて表示される他の画像としてもよい。この場合、複数の画像のうちの何れかの画像の前又は後に他の画像を表示するための追加表示条件として、例えば、対象フレーム番号206により他の画像の直前又は直後に表示される画像のフレーム番号を示す情報が含まれる。
【0081】
また、上記の実施形態では、画像関連付け情報及び表示条件情報として機能する各種の情報がexifタグ200のメーカーノート201に含まれているが、一例であってこれに限られるものではない。例えば、画像データのファイル名等により画像の表示条件が示されるようにしてもよい。
【0082】
また、上記の実施形態の図9〜11にて例示したグループ画像及び差替画像の表示態様、記録媒体101aに記録された画像の組、グループ画像及び差替画像ならびにこれらの画像の数等はあくまで一例であり、これに限られるものではない。例えば、グループ画像は二つ又は五つ以上のグループ画像を含んでいてもよい。また、差替画像により差し替えられる複数の画像は、画像の組に含まれるグループ画像に限らず、所定の時間をおいて順次表示される複数の画像であればよい。画像の差し替えでなく、複数の画像に追加される画像についても同様である。
【0083】
また、上記の実施形態では、ランダムイベント、時間イベント及び表示回数イベントにより差替画像の表示条件の成立に係る判定を行っているが、一例であり、これに限られるものではない。例えば、ランダムイベント、時間イベント及び表示回数イベントのいずれか一つ又は二つにより差替画像の表示条件の成立に係る判定を行ってもよい。また、時間イベントの基準時は上記の実施形態の例に限らず、例えば、複数の画像を順次表示させる処理に係る任意のタイミングを基準時とすることができる。また、表示回数イベントについても、例えば、複数の画像に含まれる特定の画像(例えば、差替対象画像等)の表示回数等、複数の画像のうち基準となる画像の表示回数を用いてもよい。
【0084】
また、上記の実施形態におけるランダム値の生成方法は一例であって、これに限られるものではない。例えば、ハードウェア乱数生成器等を用いて乱数を生成し、生成された乱数をランダム値として取得してもよいし、平方採中法やその他の擬似乱数生成アルゴリズムに基づいてランダム値を取得してもよい。
【0085】
また、上記の変形例では、表示制御部105が、複数の画像のうち一部の画像を複数の表示装置1のうち一部の表示装置1に表示させ、他の画像を他の表示装置1に表示させる表示制御を行っているが、一例であってこれに限られるものではない。例えば、表示制御部105は、複数の表示装置1の全てについて、複数の画像を所定の時間をおいて順次表示させるようにしてもよい。ここで、複数の表示装置1の各々により表示される画像は同一であってもよいし、異なるものであってもよい。例えば、表示制御部105は、1つの画像の組に含まれる複数のグループ画像による表示パターンを複数の表示装置1の全てに共通して行わせてもよいし、複数の表示装置1の各々に異なる画像の組に含まれるグループ画像の表示を行わせてもよい。
【0086】
また、上記実施形態にあっては、中央制御部108のCPUの制御下にて、記録媒体制御部101、画像取得部102、表示条件取得部103、判定部104、表示制御部105等が駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、CPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
即ち、プログラムを記録するプログラムメモリ(図示略)に、画取得ルーチン、表示条件情報取得ルーチン、制御ルーチンを含むプログラムを記録しておく。そして、画像取得ルーチンによりCPUが、所定時間を空けて順次表示される複数の画像と関連付けるための画像関連付け情報が付帯され、当該複数の画像と異なる他の画像を取得するようにしても良い。また、表示条件情報取得ルーチンによりCPUが、取得された他の画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報を取得するようにしても良い。また、制御ルーチンによりCPUが、取得された表示条件情報に基づいて、画像関連付け情報により関連付けられた複数の画像の表示に関連付けて他の画像を所定の表示タイミングで前記表示手段に表示させるようにしても良い。
【0087】
同様に、表示制御装置100による他の処理についても、中央制御部108のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
【0088】
さらに、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
【0089】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
表示手段による画像の表示を制御する表示制御装置であって、
所定時間を空けて順次表示される複数の画像と関連付けるための画像関連付け情報が付帯され、当該複数の画像と異なる他の画像を取得する第1の取得手段と、
この第1の取得手段により取得された前記他の画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報を取得する第2の取得手段と、
前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の表示に関連付けて、前記他の画像を前記第2の取得手段によって取得された前記表示条件情報に基づく表示タイミングで前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備え、
前記表示条件情報は、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の中から、前記他の画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報を含み、
前記制御手段は、順次表示される前記複数の画像の中から前記表示条件情報に基づいて特定された前記差替対象画像と差し替えて前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする表示制御装置。
<請求項2>
前記複数の画像は、各組が少なくとも二つの画像を含む複数の組に組分けされ、
前記表示条件情報は、前記複数の組のうち、前記差替対象画像を含む一の組を特定するための情報を含み、
前記制御手段は、前記表示条件情報に基づいて特定された前記一の組に含まれる複数の画像が順次表示される際に、当該一の組に含まれる前記差替対象画像と差し替えて前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
<請求項3>
前記表示条件情報は、更に前記複数の画像のうちの何れかの画像の前又は後に前記他の画像を表示するための追加表示条件を含むことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
<請求項4>
前記表示条件情報は、ランダムテーブルに規定されている複数のランダム値のうちの所定値に係る情報を含み、
前記ランダムテーブルに規定されている複数のランダム値のうちのいずれかを決定する決定手段と、
前記表示条件情報に含まれる前記所定値と前記決定手段によって決定されたランダム値とが一致するか否か判定する第1判定手段を更に備え、
前記制御手段は、前記第1判定手段により前記所定値と前記ランダム値とが一致すると判定された場合に、前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の表示制御装置。
<請求項5>
前記表示条件情報は、前記他の画像を表示する時間の周期を示す周期値に係る情報を含み、
前記複数の画像が順次表示される際に、基準時から前記表示条件情報に含まれる前記周期値に応じた時間が経過したか否か判定する第2判定手段を更に備え、
前記制御手段は、前記第2判定手段により前記周期値に応じた時間が経過したと判定された場合に、前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の表示制御装置。
<請求項6>
前記表示条件情報は、前記他の画像の所定の表示タイミング以前に前記一の組に含まれる複数の画像が表示される回数を示す回数値に係る情報を含み、
前記一の組に含まれる複数の画像が順次表示される際に、当該一の組に含まれる複数の画像が前記表示条件情報に含まれる前記回数値に応じた回数表示されたか否か判定する第3判定手段を更に備え、
前記制御手段は、前記第3判定手段により前記一の組に含まれる複数の画像が前記回数値に応じた回数表示されたと判定された場合に、前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。
<請求項7>
前記表示手段は、複数設けられ、
前記表示条件情報は、前記複数の表示手段のうち、前記他の画像を表示する特定の表示手段に係る情報を含み、
前記制御手段は、前記表示条件情報に基づいて、前記複数の表示手段の中から特定された前記特定の表示手段に前記他の画像を表示させることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の表示制御装置。
<請求項8>
複数の画像の表示手段による表示を制御する表示制御方法であって、
所定時間を空けて順次表示される前記複数の画像と関連付けるための画像関連付け情報が付帯され、当該複数の画像と異なる他の画像を取得するステップと、
取得された前記他の画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報を取得するステップと、
前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の表示に関連付けて、前記他の画像を取得された前記表示条件情報に基づく表示タイミングで前記表示手段に表示させる表示ステップと、
を有し、
前記表示条件情報は、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の中から、前記他の画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報を含み、
前記表示ステップは、順次表示される前記複数の画像の中から前記表示条件情報に基づいて特定された前記差替対象画像と差し替えて前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする表示制御方法。
<請求項9>
複数の画像の表示手段による表示を制御する表示制御装置のコンピュータを、
所定時間を空けて順次表示される前記複数の画像と関連付けるための画像関連付け情報が付帯され、当該複数の画像と異なる他の画像を取得する手段、
取得された前記他の画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報を取得する手段、
前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の表示に関連付けて、前記他の画像を取得された前記表示条件情報に基づく表示タイミングで前記表示手段に表示させる表示手段、
として機能させ、
前記表示条件情報は、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の中から、前記他の画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報を含み、
前記表示手段は、順次表示される前記複数の画像の中から前記表示条件情報に基づいて特定された前記差替対象画像と差し替えて前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0090】
1 表示装置
2 表示部
100 表示制御装置
101 記録媒体制御部
101a 記録媒体
102 画像取得部
103 表示条件取得部
104 判定部
104a ランダム値決定部
104b 経過時間取得部
104c 表示回数取得部
105 表示制御部
200 exifタグ
203 グループID
204 コントロールモード
204a 対象端末番号
204b イベント種別
205 イベントパラメータ
206 対象フレーム番号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段による画像の表示を制御する表示制御装置であって、
所定時間を空けて順次表示される複数の画像と関連付けるための画像関連付け情報が付帯され、当該複数の画像と異なる他の画像を取得する第1の取得手段と、
この第1の取得手段により取得された前記他の画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報を取得する第2の取得手段と、
前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の表示に関連付けて、前記他の画像を前記第2の取得手段によって取得された前記表示条件情報に基づく表示タイミングで前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備え、
前記表示条件情報は、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の中から、前記他の画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報を含み、
前記制御手段は、順次表示される前記複数の画像の中から前記表示条件情報に基づいて特定された前記差替対象画像と差し替えて前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記複数の画像は、各組が少なくとも二つの画像を含む複数の組に組分けされ、
前記表示条件情報は、前記複数の組のうち、前記差替対象画像を含む一の組を特定するための情報を含み、
前記制御手段は、前記表示条件情報に基づいて特定された前記一の組に含まれる複数の画像が順次表示される際に、当該一の組に含まれる前記差替対象画像と差し替えて前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記表示条件情報は、更に前記複数の画像のうちの何れかの画像の前又は後に前記他の画像を表示するための追加表示条件を含むことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記表示条件情報は、ランダムテーブルに規定されている複数のランダム値のうちの所定値に係る情報を含み、
前記ランダムテーブルに規定されている複数のランダム値のうちのいずれかを決定する決定手段と、
前記表示条件情報に含まれる前記所定値と前記決定手段によって決定されたランダム値とが一致するか否か判定する第1判定手段を更に備え、
前記制御手段は、前記第1判定手段により前記所定値と前記ランダム値とが一致すると判定された場合に、前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記表示条件情報は、前記他の画像を表示する時間の周期を示す周期値に係る情報を含み、
前記複数の画像が順次表示される際に、基準時から前記表示条件情報に含まれる前記周期値に応じた時間が経過したか否か判定する第2判定手段を更に備え、
前記制御手段は、前記第2判定手段により前記周期値に応じた時間が経過したと判定された場合に、前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記表示条件情報は、前記他の画像の所定の表示タイミング以前に前記一の組に含まれる複数の画像が表示される回数を示す回数値に係る情報を含み、
前記一の組に含まれる複数の画像が順次表示される際に、当該一の組に含まれる複数の画像が前記表示条件情報に含まれる前記回数値に応じた回数表示されたか否か判定する第3判定手段を更に備え、
前記制御手段は、前記第3判定手段により前記一の組に含まれる複数の画像が前記回数値に応じた回数表示されたと判定された場合に、前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記表示手段は、複数設けられ、
前記表示条件情報は、前記複数の表示手段のうち、前記他の画像を表示する特定の表示手段に係る情報を含み、
前記制御手段は、前記表示条件情報に基づいて、前記複数の表示手段の中から特定された前記特定の表示手段に前記他の画像を表示させることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の表示制御装置。
【請求項8】
複数の画像の表示手段による表示を制御する表示制御方法であって、
所定時間を空けて順次表示される前記複数の画像と関連付けるための画像関連付け情報が付帯され、当該複数の画像と異なる他の画像を取得するステップと、
取得された前記他の画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報を取得するステップと、
前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の表示に関連付けて、前記他の画像を取得された前記表示条件情報に基づく表示タイミングで前記表示手段に表示させる表示ステップと、
を有し、
前記表示条件情報は、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の中から、前記他の画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報を含み、
前記表示ステップは、順次表示される前記複数の画像の中から前記表示条件情報に基づいて特定された前記差替対象画像と差し替えて前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする表示制御方法。
【請求項9】
複数の画像の表示手段による表示を制御する表示制御装置のコンピュータを、
所定時間を空けて順次表示される前記複数の画像と関連付けるための画像関連付け情報が付帯され、当該複数の画像と異なる他の画像を取得する手段、
取得された前記他の画像に付帯され、当該他の画像の表示タイミングに係る表示条件情報を取得する手段、
前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の表示に関連付けて、前記他の画像を取得された前記表示条件情報に基づく表示タイミングで前記表示手段に表示させる表示手段、
として機能させ、
前記表示条件情報は、前記画像関連付け情報により関連付けられた前記複数の画像の中から、前記他の画像と差し替えられる差替対象画像を特定するための情報を含み、
前記表示手段は、順次表示される前記複数の画像の中から前記表示条件情報に基づいて特定された前記差替対象画像と差し替えて前記他の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とするプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−73025(P2013−73025A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212043(P2011−212043)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】