説明

表示制御装置およびその制御方法

【課題】表示装置に照射される外光照度が大きく変化する状態で、使用者が観察している時に急激な輝度変更を抑えて見辛さを緩和できる表示制御装置を提供する。
【解決手段】制御部41は、表示装置4に照射される外光の照度を検出し、この検出された外光の照度に対応する目標輝度値を演算する。制御部41は、この目標輝度値に基づいて設定された輝度設定値になるように、表示装置4の輝度を制御する際、表示装置の表示内容が継続性を有する場合、目標輝度値の変更量に上限値ΔBmaxを設けて輝度設定値を設定する。一方、表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合、制限を加えることなく目標輝度値に輝度設定値を設定する。また、制御部41は、表示装置の表示内容が継続性を有するものから継続性を有しないものに切り替わるタイミングで、検出された外光の照度に基づき、目標輝度値を演算し、この目標輝度値に輝度設定値を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を表示する表示装置を制御する表示制御装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、撮像素子により光電変換された電子画像を記録及び表示する多くのデジタルカメラには、撮影に必要な情報を表示したり、記録された画像を表示するための表示装置が備えられている。
【0003】
表示装置に実際に用いられるデバイスとして、TFT液晶表示装置が一般的である。その他、有機EL表示装置などが用いられる場合もある。
【0004】
TFT液晶表示装置には、透過型、反射型、半透過型のタイプのものがある。デジタルカメラにより記録された画像を表示する用途としては、コントラストや色再現などの画像表示性能に優れた透過型のものが用いられる場合が多い。透過型の場合、バックライトが必要となる。このため、表示装置は、例えば白色LEDや導光板などを組み合わせたバックライトが液晶パネルと組み合わされて構成される。
【0005】
このような構成を有する表示装置の場合、液晶パネルの透過率とバックライトの輝度とにより表示される画像の明るさが決まる。
【0006】
デジタルカメラの場合、使われる環境の明るさは、晴天屋外の場合や暗い室内の場合など、様々である。従って、表示装置に表示する画像等の明るさを環境光の明るさに応じて最適なものに自動調整することが行われる。特許文献1および特許文献2には、表示装置に表示する画像等の明るさを環境光の明るさに応じて自動調整する例が示されている。
【0007】
特許文献1に記載の電子カメラは、環境光すなわちカメラに照射する外光照度の明るさ情報を撮像素子による映像情報から得ることで、画像を表示する液晶パネルのバックライトの輝度を調節する。なお、この特許文献1では、カメラに備えられたストロボへの充電動作を行っている場合、充電側への電力確保のためバックライトの輝度を下げる工夫が開示されている。
【0008】
また、特許文献2に記載のカメラは、環境光の明るさ情報を撮像素子による映像情報のみならず、カメラに照射される外光照度を、カメラ背面に設けられた測光素子の情報を用いて取得し、画像を表示する液晶のバックライトの輝度を調節する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平8−242398号公報
【特許文献2】特開2007−258785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記従来の表示制御装置では、つぎのような問題があった。特許文献1、2のいずれのカメラにおいても、外光照度の明るさの変化に応じて液晶表示装置の輝度を変化させ、見易い輝度に調整することが可能となる。しかし、例えば、屋外での使用で日差しが撮影者によって遮られたり遮られなくなることなどにより、カメラに照射される外光照度が大きく変化する場合、液晶表示装置の輝度がそれに応じて急に明るくなったり暗くなることを繰り返す場合がある。このように、外光照度の変化に応じて輝度調整が行われると、それによって生じる明るさの急激な変化がカメラの使用者に見づらく感じさせる場合がある。
【0011】
このカメラに照射される外光照度の変化に対し、表示装置の輝度変化量に一定の制限をかけることで、穏やかな輝度変化にする手法も考えられるが、それだけでは外光照度の変化に対し、最適な表示装置の輝度となるまでに時間がかかるなどの不都合が生じた。
【0012】
そこで、本発明は、表示装置に照射される外光照度が大きく変化する状態であって、使用者が観察している状態の時などに急激な輝度変更を抑えて見辛さを緩和することができる表示制御装置およびその制御方法を提供することを目的とする。また、本発明は、使用者に不自然さを与えずに外光照度の変化に対する表示輝度の追従性を確保することができる表示制御装置およびその制御方法を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明の表示制御装置は、画像を表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、前記表示装置に照射される外光の照度を検出する検出手段と、前記検出された外光の照度に対応する目標輝度値を取得する取得手段と、前記取得した目標輝度値に基づいて設定された輝度設定値になるように、前記表示装置の輝度を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記表示装置の表示内容が継続性を有する場合、前記目標輝度値の変更量に制限を加えて前記輝度設定値を設定し、一方、前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合、前記制限を加えることなく前記目標輝度値に前記輝度設定値を設定することを特徴とする。
【0014】
本発明の表示制御装置は、画像を表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、前記表示装置に照射される外光の照度を検出する検出手段と、前記検出された外光の照度に対応する目標輝度値を取得する取得手段と、前記取得した目標輝度値に基づいて設定された輝度設定値になるように、前記表示装置の輝度を制御する制御手段とを備え、前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わるタイミングで、前記取得手段は、前記検出手段によって検出された外光の照度に基づき、前記目標輝度値を取得することを特徴とする。
【0015】
本発明の表示制御装置の表示制御方法は、画像を表示する表示装置を制御する表示制御装置の表示制御方法であって、前記表示制御装置が、前記表示装置に照射される外光の照度を検出する検出ステップと、前記表示制御装置が、前記検出された外光の照度に対応する目標輝度値を取得する取得ステップと、前記表示制御装置が、前記取得した目標輝度値に基づいて設定された輝度設定値になるように、前記表示装置の輝度を制御する制御ステップとを有し、前記制御ステップでは、前記表示装置の表示内容が継続性を有する場合、前記目標輝度値の変更量に制限を加えて前記輝度設定値を設定し、一方、前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合、前記制限を加えることなく前記目標輝度値に前記輝度設定値を設定することを特徴とする。
【0016】
本発明の表示制御装置の表示制御方法は、画像を表示する表示装置を制御する表示制御装置の表示制御方法であって、前記表示制御装置が、前記表示装置に照射される外光の照度を検出する検出ステップと、前記表示制御装置が、前記検出された外光の照度に対応する目標輝度値を取得する取得ステップと、前記表示制御装置が、前記取得した目標輝度値に基づいて設定された輝度設定値になるように、前記表示装置の輝度を制御する制御ステップとを有し、前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わるタイミングで、前記取得ステップでは、前記検出ステップで検出された外光の照度に基づき、前記目標輝度値を取得することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1に係る表示制御装置は、表示装置の表示内容が継続性を有する場合、目標輝度値の変更量に制限を加えて輝度設定値を設定し、一方、表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合、制限を加えることなく目標輝度値に輝度設定値を設定する。これにより、表示装置に照射される外光照度が大きく変化する状態であって、使用者が観察している状態の時などに急激な輝度変更を抑えて見辛さを緩和することができる。また、使用者に不自然さを与えずに外光照度の変化に対する表示輝度の追従性を確保することができる。
【0018】
請求項2に係る表示制御装置によれば、所定の時間間隔おきに、目標輝度値を演算することで、外光照度の変化に対する表示輝度の追従性をより一層確保することができる。
【0019】
請求項3、14に係る表示制御装置は、使用者の操作などに伴い、表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わるタイミングで、外光照度に対して最適な表示輝度に一気に変化させる。これにより、使用者にそれ程の不自然さを与えずに外光照度の変化に対する表示輝度の追従性を著しく確保することができる。
【0020】
請求項4に係る表示制御装置によれば、カメラの表示装置の輝度を適切に制御することができる。
【0021】
請求項5〜13に係る表示制御装置によれば、カメラの動作モードに応じて表示装置の表示内容が変化するタイミングと、輝度変更のタイミングとを合わせているので、使用者に不自然さや見辛さをあまり感じさせること無く最適な表示輝度に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】第1の実施形態におけるデジタルカメラの電気回路の構成を示すブロック図である。
【図2】カメラ本体1を背面から見た外観図である。
【図3】カメラ本体1の動作モードの状態遷移を表す図である。
【図4】表示装置4の各種の表示内容を示す図である。
【図5】外光照度の変化、照度検出タイミング、目標輝度の変化および設定輝度の変化を示すタイミングチャートである。
【図6】タイマ割り込みルーチンによる輝度設定処理手順を示すフローチャートである。
【図7】外光照度の変化、照度検出タイミング、目標輝度の変化、設定輝度の変化およびスイッチ操作による状態遷移を示すタイミングチャートである。
【図8】スイッチ割り込みによる輝度設定処理手順を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態における外光照度の変化、照度検出タイミング、目標輝度の変化、設定輝度の変化およびスイッチ操作による状態遷移を示すタイミングチャートである。
【図10】スイッチ割り込みによる輝度設定処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の表示制御装置およびその制御方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の表示制御装置はデジタル一眼レフカメラ(SLR)に適用される。なお、コンパクトカメラ、ビデオカメラなどのデジタルカメラに適用することも可能である。
【0024】
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態におけるデジタルカメラの電気回路の構成を示すブロック図である。デジタルカメラはカメラ本体1およびその交換レンズ2から構成される。
【0025】
カメラ本体1において、ワンチップマイクロコンピュータ(制御部)41は、例えば内部にALU、ROM、RAM、A/Dコンバータ、タイマ、シリアル通信ポート(SPI)等を内蔵し、カメラ機構等の全体制御を行う。なお、制御部41の具体的な制御については後述する。
【0026】
表示装置4は、カメラ本体1に搭載され、液晶モニタなどにより構成される。液晶モニタの場合、その内部は液晶パネル4aとバックライト4bに分割される。照度センサ5は、SPC(silicone photo cell)などの光電変換素子により、カメラ背面に照射する外光照度に応じた信号を出力する。照度センサ5の出力は制御部41のA/Dコンバータに接続される。
【0027】
焦点検出用センサ(AFセンサ)20は、例えばCMOSやCCDなどのエリア蓄積型光電変換素子からなる。焦点検出用センサ20では、撮影レンズの絞りの2つの開口部に対応して分割された受光センサ部が対を成すことで、周知の位相差AFの検出が可能である。また、焦点検出用センサ20では、受光センサ部以外に、信号蓄積部や信号処理用の周辺回路などが同一チップ上に集積回路として作り込まれる。
【0028】
測光用センサ(AEセンサ)25は被写体の輝度に関する情報を得るためのものである。測光用センサ25は例えばシリコンフォトダイオード等の光電変換素子からなる。測光用センサ25の受光センサ部を複数に分割した構成にすることで、所定のアルゴリズムによる逆光検出などが可能となる。測光用センサ25では、受光センサ部以外に、信号増幅部や信号処理用の周辺回路などが同一チップ上に集積回路として作り込まれることは周知である。
【0029】
撮像素子12はCCDあるいはCMOSエリアセンサによって構成される。信号処理回路42は、制御部41の指示に従って撮像素子12を制御し、撮像素子12が出力する撮像信号をA/D変換しながら入力して信号処理を行い、画像信号を得る。また、信号処理回路42は、得られた画像信号を記録する際、圧縮等の必要な画像処理を行う。
【0030】
ワークメモリ43は、DRAM等からなり、信号処理回路42が種々の信号処理を行う際のワーク用メモリとして使われたり、表示装置4に画像を表示する際のVRAMとして使われる。記録用メモリ44は、フラッシュROMなどの不揮発性メモリで構成され、撮影された画像をファイルとして記録する。
【0031】
メカニカルシャッタ10は焦点面近傍に配置される。シャッタ駆動部49は、制御部41の出力端子に接続され、メカニカルシャッタ10を駆動する。第1のモータドライバ47は、制御部41の出力端子に接続されて制御部41によって制御され、クイックリターンミラー(図示せず)のアップ・ダウンやメカニカルシャッタ10のチャージを行う。
【0032】
制御部41の入力端子には、各種のスイッチからなる操作スイッチ50が接続されている。操作スイッチの詳細は後に図2を使って説明する。
【0033】
接点部29は交換レンズ2との信号接点部である。接点部29には、制御部41のシリアル通信ポートの入出力信号が接続される。
【0034】
一方、交換レンズ2において、レンズ制御部51は、例えば内部にALU、ROM、RAM、タイマ、シリアル通信ポート(SPI)等を内蔵したワンチップマイクロコンピュータからなる。
【0035】
第2のモータドライバ52は、レンズ制御部51の出力端子に接続されてレンズ制御部51によって制御され、焦点調節を行うための第2のモータ53を駆動する。第3のモータドライバ54は、レンズ制御部51の出力端子に接続されてレンズ制御部51によって制御され、絞りの制御を行うための第3のモータ55を駆動する。
【0036】
距離エンコーダ56は、焦点調節レンズの繰り出し量、すなわち被写体距離に関する情報を得るためのものであり、レンズ制御部51の入力端子に接続される。ズームエンコーダ57は、交換レンズ2がズームレンズである場合に撮影時の焦点距離情報を得るためのものであり、レンズ制御部51の入力端子に接続される。
【0037】
接点部32はカメラ本体1との信号接点部である。接点部32には、レンズ制御部51のシリアル通信ポートの入出力信号が接続される。交換レンズ2がカメラ本体1に装着されると、それぞれの接点部29、32が接続され、レンズ制御部51はカメラ本体1の制御部41とデータ通信可能となる。
【0038】
このデータ通信によって、レンズ制御部51からカメラ本体1の制御部41へ各種の情報が出力される。具体的に、カメラ本体の制御部41が焦点検出や露出演算を行うために必要なレンズ固有の光学的な情報が出力される。また、距離エンコーダ56あるいはズームエンコーダ57に基づく被写体距離に関する情報または焦点距離情報が出力される。
【0039】
また、このデータ通信によって、カメラ本体1の制御部41からレンズ制御部51へ各種の情報が出力される。具体的に、カメラ本体の制御部41が焦点検出や露出演算を行った結果、求められた焦点調節情報や絞り情報が出力される。レンズ制御部51は、この焦点調節情報に従って第2のモータドライバ52を制御し、また絞り情報に従って第3のモータドライバ54を制御する。
【0040】
つぎに、各種操作スイッチ等について説明する。図2はカメラ本体1を背面から見た外観図である。カメラ本体1の背面には、光学ファインダの接眼部3、表示装置4および照度センサ5が配置されている。また、静止画撮影を行うためのレリーズスイッチ61、動画撮影を行うための動画撮影スイッチ62、およびライブビュー表示を開始したり表示モードを切替えたりする場合に使うDISPスイッチ63が配置されている。
【0041】
また、上下左右方向の操作検出可能な十字キーおよび中央プッシュ検出による選択スイッチ64、および回転させることでプログラムオート、シャッタ優先、絞り優先、マニュアルなど各種の撮影モードを選択できる撮影モードダイアル65が配置されている。
【0042】
また、カメラの機能等の設定メニュー表示を行わせる場合に使うメニュースイッチ66、表示画像の部分拡大表示を行わせる場合に使う拡大スイッチ67、および部分拡大表示を行わせた画像を縮小方向に戻す場合に使う縮小スイッチ68が配置されている。
【0043】
また、記録済み画像を表示装置4に再生させる場合に使う再生スイッチ69、および記録済み画像を消去する場合に使う消去スイッチ70が配置されている。また、ホワイトバランスモード、撮影感度、測距点などの設定を変更する場合などに使うファンクションスイッチ71、およびカメラ本体1の電源の入り・切りに使う電源スイッチ72が配置されている。
【0044】
上記構成を有するデジタルカメラの動作を示す。図3はカメラ本体1の動作モードの状態遷移を表す図である。電源切り状態から電源スイッチ72が電源入り状態に操作されると、カメラ本体1は(1)撮影待機状態に移行する。この撮影待機状態では、表示装置4の表示内容は、図4(a)に例示するような撮影情報の表示となる。図4は表示装置4の各種の表示内容を示す図である。図4(a)において、表示部d1は、撮影モードダイアル65で設定されている撮影モードを表す。表示部d1に表示される「Tv」はシャッタ優先モードを表している。
【0045】
撮影モードダイアル65が操作され、プログラムオートモードに設定される場合、表示部d1に「P」が表示され、絞り優先モードに設定される場合、表示部d1に「Av」が表示され、マニュアルモードに設定される場合、表示部d1に「M」が表示される。このように、表示部d1の表示内容が変化する。
【0046】
表示部d2は、手動設定あるいはカメラが演算によって算出したシャッタ速度を秒の単位で表示する。表示部d3は、手動設定あるいはカメラが演算によって算出した絞り値(FNo.)を表示する。
【0047】
表示部d4は、設定されているホワイトバランスモードを表示する。表示部d4に表示されている例示の「AWB」はオートホワイトバランスモードを表している。ファンクションスイッチ71の操作によってホワイトバランスモードの設定が変更される。例えば、日中光モードに設定されている場合、表示部d4に「DAY」が表示され、タングステン光モードに設定されている場合、表示部d4に「TAN」が表示され、蛍光灯モードに設定されている場合、表示部d4に「FL」が表示される。
【0048】
表示部d5は記録サイズおよび圧縮率の設定を表示する。メニュースイッチ66の操作からの選択で、記録サイズについてはサイズの大きい方から「L」、「M」、「S」などが設定可能である。同様に、圧縮率については、圧縮率が低く高画質が期待できる「FINE」と一般的な「NORMAL」の組み合わせで選択が可能である。
【0049】
表示部d6には、設定されている撮影感度が表示される。ファンクションスイッチ71の操作によって設定される撮影感度「100」、「200」、「400」、「800」、「1600」などの数値が表示される。
【0050】
表示部d7は、設定されている測距点を表示する。ファンクションスイッチ71の操作によって設定される「中央」、「上」、「下」、「右」、「左」の測距点をアイコン的に表示する。表示部d8は、設定されているドライブモードを表示する。メニュースイッチ66の操作からの選択で、単写モードが選択されている場合、「S」が表示され、連写モードが選択されている場合、「C」が表示され、セルフタイマモードが設定されている場合、「SELF」などが表示される。
【0051】
表示部d9は記録可能枚数を表示する。記録用メモリ44の空き容量と、設定されている記録サイズ、圧縮率等に基く想定ファイルサイズとから、残り何枚くらいの撮影が可能であるかを計算し、その数値が表示される。
【0052】
図3において、撮影待機状態(1)からメニュースイッチ66がオンされると、メニュー表示状態(2)に遷移する。図4(b)には、メニュー表示状態(2)における表示装置4の表示内容が示される。
【0053】
本実施形態では、「d−M1」、「d−M2」、「d−M3」、「d−M4」の4項目のメニュー表示が行われる。このメニュー表示状態で、十字キー部の上下キーを操作することで、「d−M1」、「d−M2」、「d−M3」、「d−M4」の中から選択項目を変更することができる。選択項目は他の項目と表示色を変えることで区別される。
【0054】
図4(b)には、項目「d−M1」が選択された状態が示されている。項目「d−M1」が選択された状態から十字キー部の中央部の選択スイッチ64をオンにすると、記録サイズおよび圧縮率の設定を行う画面に移行することができる。
【0055】
また、項目「d−M2」が選択された状態から十字キー部の中央部の選択スイッチ64をオンにすると、ドライブモードを選択する画面に移行することができる。また、項目「d−M3」が選択された状態から中央部の選択スイッチ64をオンにすると、動作モードは静止画オートプレイの状態(4)(図3参照)に移行する。
【0056】
また、項目「d−M4」が選択された状態から中央部の選択スイッチ64をオンにすると、動作モードは動画プレイの状態(7)に移行する。メニュー表示状態(2)でメニュースイッチ66がオンに操作されると、カメラ本体1は、メニュー表示を終了し、撮影機状態(1)に移行する。
【0057】
この撮影待機状態から再生スイッチ69がオンに操作されると、動作モードは、静止画再生状態(3)に移行する。図4(c)には、静止画再生状態における表示装置4の表示例が示されている。表示装置4は、記録用メモリ44に記録されている撮影済みの静止画ファイルの画像を表示する。この状態で、十字キー部の左右キーを操作することで、記録用メモリ44に記録されている他の静止画ファイルの画像表示に切り替えることができる。
【0058】
また、この状態から拡大スイッチ67をオンにすることで、表示画像の部分拡大表示を行わせることができる。さらに、部分拡大表示を行っている状態から縮小スイッチ68をオンにすることで、拡大表示から元の全体表示に戻すことができる。
【0059】
静止画再生の状態(3)で、再生スイッチ69がオンに操作されると、カメラ本体1は、静止画再生表示を終了し、撮影待機状態(1)に移行する。また、メニュー表示状態(2)から静止画オートプレイ(4)に移行すると、カメラ本体1は、記録用メモリ44に記録されている静止画ファイルを一定時間間隔で自動的にコマ送りして画像表示を切り替える。
【0060】
また、静止画オートプレイ状態で、再生スイッチ69がオンに操作されると、カメラ本体1は、静止画オートプレイを終了し、撮影待機状態(1)に移行する。この撮影待機状態(1)からDISPスイッチ63をオンにすると、ライブビュー状態(5)に移行する。ここで、ライブビュー状態とは、クイックミラーを跳ね上げて撮像素子12が撮像する電子動画像を表示装置4にスルー表示させる状態である。
【0061】
このライブビュー状態において、ファンクションスイッチ71をオンにする毎に、「ホワイトバランスモードの変更表示」→「撮影感度の変更表示」→「測距点の変更表示」が循環的にライブビュー画像上にスーパーインポーズされ、切替え表示が行われる。
【0062】
図4(d)には、ライブビュー画像上にホワイトバランスモードの変更表示d−WBがスーパーインポーズされた例が示されている。選択されているホワイトバランスモード(図中、「AWB」)と他の非選択のモードとでは、表示色が異なっている。この状態で、十字キー部の左右キーを操作することで、ホワイトバランスモードの選択を変更することができる。なお、「撮影感度の変更表示」と「測距点の変更表示」については特に例示しないが、同様な手法で表示が行われる。ライブビュー状態(5)において、DISPスイッチ63をオンにすると、カメラ本体1は、ライブビュー表示を終了し、クイックミラーをダウンして撮影待機状態(1)に戻る。
【0063】
ライブビュー状態(5)において、動画撮影スイッチ62がオンに操作されると、動作モードは、動画記録状態(6)に移行する。動画記録状態(6)では、撮像素子12が撮像し表示装置4に表示されている電子動画像をファイルとして記録用メモリ44に記録する動作が行われる。
【0064】
動画記録状態(6)において、ファンクションスイッチ71をオンにする毎に、「撮影画像のリアルタイムヒストグラム表示」→「選択測距点位置表示」が循環的に表示装置4に表示中の動画像上にスーパーインポーズされ、切替え表示が行われる。
【0065】
図4(e)には、表示装置4に表示中の動画像上に、撮影画像のリアルタイムヒストグラム表示d−HISTがスーパーインポーズされた例が表されている。なお、「選択測距点位置」のスーパーインポーズ表示については特に例示しないが、同様な手法で表示される。動画記録状態(6)において、動画撮影スイッチ62が再びオンに操作されると、カメラ本体1は、動画記録を終了し、ライブビュー状態(5)に移行する。
【0066】
メニュー表示(2)の状態から十字キー部および選択スイッチの操作により、動画プレイの項目が選択されると、カメラ本体1は、記録用メモリ44に記録されている動画ファイルの再生を行う。
【0067】
動画プレイ状態(7)でメニュースイッチ66がオンに操作されると、カメラ本体1は、動画プレイを終了し、メニュー表示状態(2)に移行する。なお、後に説明するように、動画記録状態(6)においても、レリーズスイッチ61がオンに操作されると、カメラ本体1は、動画記録を中断して静止画撮影を行うことになる。従って、そのような撮影操作が行われた動画ファイルにおいては、途中静止画撮影のタイミングで動画の連続性が失われている場合がある。その部分については、数秒程度の一定時間だけ動画プレイ中に黒表示が行われる。
【0068】
このように、全ての状態(1)〜(7)において、レリーズスイッチ61がオンに操作されると、カメラ本体1は、静止画の撮影シーケンスに移行する。
【0069】
制御部41は、静止画撮影シーケンスに入ると、表示装置4を消灯にする。続いて、制御部41は、焦点検出用センサ20の信号を入力して測距情報を得て、レンズを合焦位置に移動するようにレンズ制御部51に通信する。さらに、制御部41は、測光用センサ25の信号を入力して測光情報を得て、最適な露出となるシャッタ速度や絞り値を決定する。制御部41は、決定された絞り値をレンズ制御部51に通信し、絞り込み動作が行われるようにする。制御部41は、第1のモータドライバ47を駆動してクイックリターンミラーを跳ね上げ、シャッタ駆動部49を制御してメカニカルシャッタ10を駆動する。
【0070】
なお、ライブビュー状態(5)あるいは動画記録状態(6)からの静止画撮影シーケンスへの移行である場合、すでにクイックリターンミラーは跳ね上げ状態でメカニカルシャッタ10も開かれており、測距情報や測光情報は撮像素子12から得られている。従って、ここまでの動作は省略される。
【0071】
続いて、制御部41は、撮像素子12に対し、一旦全画素リセットを行い、蓄積電荷を放出させてから、所定の蓄積を行わせて静止画のキャプチャを行う。制御部41は、キャプチャ終了後、シャッタ駆動部49を制御してメカニカルシャッタ10を閉じ、第1のモータドライバ47を駆動してクイックリターンミラーをダウンさせるとともに、メカニカルシャッタ10をチャージする。
【0072】
また、制御部41は、レンズ制御部51に通信して絞りを開放にする。撮像素子12によりキャプチャされた静止画情報は、信号処理回路42によって読み出されてA/D変換され、現像処理が行われる。この現像処理が終了すると、制御部41は、表示装置4に撮影確認用画像を所定時間表示する。この撮影確認用画像表示中、ファンクションスイッチ71をオンにする毎に、「撮影確認用画像の輝度ヒストグラム表示」→「撮影時選択測距点位置表示」が循環的に表示装置4に表示中の撮影確認用画像上にスーパーインポーズされ、切替え表示が行われる。また、撮影確認用画像の表示と並行して、静止画記録ファイルとしての変換や圧縮処理が行われ、静止画記録ファイルは記録用メモリ44に記録される。
【0073】
こうして静止画撮影シーケンスが完了すると、動作モードは、通常、撮影待機状態(1)に戻るが、ライブビュー状態(5)あるいは動画記録状態(6)から静止画撮影シーケンスに移行した場合、それぞれ元のライブビュー状態あるいは動画記録状態に戻る。
【0074】
つぎに、撮影待機状態(1)が継続され、図4(a)に例示するような表示内容が変化すること無く継続して表示されている場合の表示装置4の輝度制御を、図5のタイミングチャートおよび図6フローチャートを使って説明する。
【0075】
図5は外光照度の変化、照度検出タイミング、目標輝度の変化および設定輝度の変化を示すタイミングチャートである。図5の横軸は時間の経過を表す。時間の経過とともに、カメラに照射される外光照度は、外光照度Leで表されるように変化する。
【0076】
本実施形態において、外光照度Leは、時間t1からt4付近にかけて比較的大きな変化量で上昇し、その後、時間t6付近までの間、比較的小さな変化量で上昇した後、中程度の変化量で下降する。
【0077】
制御部41は、自身の持つタイマ機能による割り込み動作において、略一定間隔で(所定の時間間隔おきに)照度センサ5による外光照度Leの検出を行う。図中、この検出タイミングは照度検出タイミングTintで表されている。照度検出タイミングTintの立ち上がり信号が発生すると、制御部41にタイマ割り込みが発生する。制御部41は、外光照度を検出し、その検出結果に基く表示装置4の輝度設定を行うための割り込みルーチンの処理を行う。なお、制御部41によって行われるデジタルカメラの基本動作であるメインルーチンの処理については、本発明と直接関係しないので、その説明を省略する。
【0078】
制御部41に対するタイマ割り込みルーチンの具体例を図6のフローチャートを用いて説明する。図6はタイマ割り込みルーチンによる輝度設定処理手順を示すフローチャートである。タイマ割り込みが発生すると、制御部41はステップS1の処理から実行する。
【0079】
まず、制御部41は、照度センサ5の出力信号をA/D変換して入力し、その時点での外光照度Leの情報を得る(ステップS1)。制御部41は、外光照度Leの値に対し、最適となる表示装置4の目標輝度Bt(n)を算出する(ステップS2)。この算出では、目標輝度Bt(n)を演算式で求めてもよいし、予め用意されたテーブルを参照して求めてもよい。その際、演算式あるいはテーブルは、事前に行われた実験の値、周知データ等により得られた、外光照度とこれに対応する目標輝度値との関係から、求められる。このように、ステップS2の処理は、目標輝度値を取得する取得手段の一例である。
【0080】
ここで、nは照度検出タイミングTintに従った時間系列を表している。仮に、今回実効している割り込み処理が図5のタイミングt2によるものである場合、タイミングt2における外光照度Leの値に対して算出される目標輝度がBt(n)であるとする。前回のタイミングt1で実行した割り込み処理で算出された目標輝度はBt(n−1)になる。このように、目標輝度Bt(n)は、割り込み発生タイミング毎にその時の外光照度Leの値に応じて更新されるので、図5の実線Btの線のように階段状になる。なお、破線Le’は、外光照度Leの変化が分かりやすいように、実線Btの線に重ねたものである。
【0081】
今回の割り込み処理で決定される表示装置4の輝度設定値はBset(n)である。また、前回の割り込み処理で決定され、この時点で表示装置4に設定されている輝度設定値はBset(n−1)である。
【0082】
制御部41は、ステップS2で算出された目標輝度Bt(n)と表示装置4の現状の輝度設定値Bset(n−1)との差ΔBtを数式(1)に従って計算する(ステップS3)。
【0083】
ΔBt=Bt(n)−Bset(n−1) …… (1)
制御部41は、計算された差ΔBtの絶対値が予め決められている上限値ΔBmaxの値以内か、それとも越えているかを判定する(ステップS4)。差ΔBtの絶対値が上限値ΔBmaxの値以内である場合、制御部41はステップS5の処理に進む。
【0084】
ここで、上限値ΔBmaxの値は、1回の割り込み処理における表示装置4の輝度設定値の変化幅の上限値である。この上限値はつぎのような理由で設けられている。外光照度Leの値が急激に変化する状況下で、それに追従して表示装置4の輝度設定値Bset(n)も急激に変化させると、敏感に表示輝度が変り過ぎてカメラの使用者にとって見辛くなる場合がある。これを防止するため、表示装置4の輝度設定値の変化が緩やかになるように、上限値ΔBmaxが設けられている。
【0085】
制御部41は、ステップS2で算出された目標輝度Bt(n)の値をそのまま表示装置4の輝度設定値Bset(n)に設定する(ステップS5)。
【0086】
一方、ステップS4で、差ΔBtの絶対値が上限値ΔBmaxの値を越えている場合、制御部41は、差ΔBtの値が正か負かを判別する(ステップS6)。差ΔBtの値が正の場合、制御部41はステップS7の処理に進む。
【0087】
ここで、差ΔBtの値が正である場合とは、現状の輝度設定値Bset(n−1)よりも今回の目標輝度Bt(n)が大きい場合であるから、表示装置4の輝度設定値Bset(n)を前回の輝度設定値Bset(n−1)よりも高くしなければならない。また、ステップS7の処理に進む場合は、現状の輝度設定値Bset(n−1)よりも今回の目標輝度Bt(n)が上限値ΔBmaxの値を越えて大きい場合である。従って、制御部41は、数式(2)に従って、今回の割り込み処理での輝度設定値Bset(n)を、現状の輝度設定値Bset(n−1)に上限値ΔBmaxを加算した値とすることで、前述した急激な表示輝度の変化を抑える(ステップS7)。
【0088】
Bset(n)=Bset(n−1)+ΔBmax …… (2)
一方、ステップS6でΔBtの値が負である場合、制御部41は、ステップS8の処理に進む。差ΔBtの値が負である場合、表示装置4の現状の輝度設定値Bset(n−1)よりも今回の目標輝度Bt(n)が小さい場合であるから、表示装置4の輝度設定値Bset(n)を前回の目標輝度Bset(n−1)よりも低くしなければならない。
【0089】
また、このステップS8の処理に進む場合は、現状の輝度設定値Bset(n−1)よりも今回の目標輝度Bt(n)が上限値ΔBmaxの値を越えて小さい場合である。従って、制御部41は、数式(3)に従って、今回の割り込み処理での表示装置4の輝度設定値Bset(n)を、現状の輝度設定値Bset(n−1)から上限値ΔBmaxを減算した値とすることで、前述した急激な表示輝度の変化を抑える(ステップS8)。
【0090】
Bset(n)=Bset(n−1)−ΔBmax …… (3)
上記ステップS5、S7、S8の処理が終了すると、制御部41はステップS9の処理に進む。そして、制御部41は、ステップS5、S7あるいはS8のいずれかの処理で決定された表示装置4の輝度設定値Bset(n)に基づき、表示装置4の輝度を変更するように信号処理回路42に指示を出す(ステップS9)。
【0091】
信号処理回路42は、この指示に従って、表示装置4のバックライト4bの輝度を変更する。なお、バックライト4bの輝度が変更可能な上限値あるいは下限値に到達してしまった場合、それ以上の輝度を変更することはできない。しかし、液晶パネル4aの画像の入力値に対する透過特性を変更し、擬似的に画像を明るく見せたり、暗く見せることも可能であるので、バックライト4bの輝度だけでは、対応できないような外光照度の領域ではそのような手法を組み合わせてもよい。
【0092】
制御部41は、ステップS9における表示装置4の輝度設定値Bset(n)を次回の割り込み処理時に使う輝度設定値Bset(n−1)として格納する(ステップS10)。この後、制御部41は、表示装置4の輝度設定を行う割り込みルーチンを終了する。
【0093】
上記割り込みルーチンを、図5のタイミングt1〜t8の各タイミングで実行すると、表示装置4の設定輝度Bset(n)は実線Bsetのように変化する。タイミングt1での割り込みルーチンでは、目標輝度Bt(n)の値をそのまま表示装置4の輝度設定値Bset(n)に設定している。
【0094】
しかし、タイミングt2〜t4での割り込みルーチンでは、外光照度Leの変化が大きいため、差ΔBtの絶対値が上限値ΔBmaxの値を越える条件になる。従って、表示装置4の輝度設定値Bset(n)は、単純に目標輝度Bt(n)の値をそのまま反映した場合の値(破線Bt’参照)ではなく、ステップS7の処理を実行して得られる、Bt(n−1)+ΔBmaxが設定された値となり、緩やかな変化になる。
【0095】
また、外光照度Leの変化が小さくなったタイミングt5以降では、目標輝度Bt(n)の値がそのまま表示装置4の輝度設定値Bset(n)になる。このような表示装置4の輝度設定制御は、撮影待機状態(1)が継続され、図4(a)に例示するような表示内容が変化することなく継続して表示されている状態のみならず、図3の各状態においても行われる。
【0096】
具体的に、メニュー表示状態(2)で図4(b)に例示するような表示内容が変化することなく継続して表示されている場合、図5、図6で説明した場合と同様の表示装置4の輝度設定制御が行われる。また、静止画再生状態(3)で図4(c)に例示するような表示内容が変化することなく継続して表示されている場合、図5、図6で説明した場合と同様の表示装置4の輝度設定制御が行われる。また、静止画オートプレイ状態(4)で所定時間、同一画像の再生を継続している間、図5、図6で説明した場合と同様の表示装置4の輝度設定制御が行われる。
【0097】
また、ライブビュー状態(5)においては、表示装置4に表示される画像はカメラスルーの動画像であるので、同一のものが継続して表示されることはない。しかし、ファンクションスイッチ71の操作によって、ホワイトバランスモードの変更表示、撮影感度の変更表示、あるいは測距点の変更表示など、ライブビュー画像上のスーパーインポーズ表示に変更が入らない限り、図5、図6と同様の輝度設定制御が行われる。
【0098】
また、動画記録状態(6)においても、表示装置4に表示される画像はカメラスルーの動画像であるので、同一のものが継続して表示されることはない。しかし、ファンクションスイッチ71の操作によって、撮影画像のリアルタイムヒストグラム表示、選択測距点位置表示など、ライブビュー画像上のスーパーインポーズ表示に変更が入らない限り、図5、図6と同様の表示装置4の輝度設定制御が行われる。
【0099】
また、動画プレイ状態(7)においては、表示装置4に表示される画像は記録された動画像であるので、同一のものが継続して表示されることはないので、基本的に図5、図6で説明した場合と同様の表示装置4の輝度設定制御が行われる。
【0100】
また、静止画撮影(8)のシーケンス中、撮影確認用画像を表示装置4に表示した状態で、ファンクションスイッチ71の操作によって、撮影確認用画上のスーパーインポーズ表示に変更が入らない限り、図5、図6と同様の表示装置4の輝度設定制御が行われる。このファンクションスイッチ71の操作は、撮影確認用画像の輝度ヒストグラム表示や撮影時選択測距点位置表示などである。
【0101】
つぎに、撮影待機状態(1)において、何らかのスイッチ操作が行われ、表示内容が変化する場合の表示装置4の輝度制御について、図7のタイミングチャートおよび図8のフローチャートを使って説明する。なお、撮影待機状態(1)の状態における表示装置4の表示内容については、図4(a)に例示した。また、図4(a)の説明の中で、表示内容が変化するスイッチ操作についても説明した。
【0102】
図7は外光照度の変化、照度検出タイミング、目標輝度の変化、設定輝度の変化およびスイッチ操作による状態遷移を示すタイミングチャートである。図7の横軸は時間の経過を表す。図7において、外光照度Leの時間経過に対する変化、外光照度を検出し表示装置4の輝度を設定するための割り込み発生タイミング信号Tint、および各割り込み処理が行われた結果、算出された目標輝度Btは、図5の場合と同じである。
【0103】
ここでは、タイミング(時間)t3とタイミング(時間)t4との間におけるタイミングt34で、撮影待機状態の表示内容が変化するようなスイッチ操作が行われたとする。タイミングt34までスイッチ操作が行われず、表示装置4の表示内容に変化が無かったので、タイミングt34以前の状態は図5と同じように推移している。
【0104】
タイミングt34でスイッチ操作が行われると、制御部41はこれを割り込みで検出し、図8のフローチャートにおけるステップS21から始まる割り込み処理を行う。図8はスイッチ割り込みによる輝度設定処理手順を示すフローチャートである。
【0105】
制御部41は、このスイッチ割り込み発生以前の一番近いタイミングである、タイミング信号Tintの割り込みで算出した目標輝度Bt(n)を読み出す(ステップS21)。この例の場合、タイミングt3で発生した割り込み時に算出した目標輝度Bt(3)である。制御部41は、読み出した目標輝度Bt(n)を表示装置4の輝度設定値Bset(n)に設定する(ステップS22)。
【0106】
制御部41は、スイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更を信号処理回路42に指示する(ステップS23)。例えば、撮影モードダイアル65を回転させた場合、図4(a)における表示部d1の内容は撮影モードダイアル65の回転位置に合うように変更される。すなわち、このスイッチ操作によって、表示装置4の表示内容は継続性を有しないものに切り替わる。
【0107】
制御部41は、ステップS22で設定した表示装置4の輝度設定値Bset(n)に従って、表示装置4の輝度を変更するように信号処理回路42に指示を出す(ステップS24)。信号処理回路42は、この指示に従って、表示装置4のバックライト4bの輝度を変更する。
【0108】
なお、バックライト4bの輝度が変更可能な上限値あるいは下限値に到達してしまった場合、それ以上の輝度変更を行うことはできない。しかし、液晶パネル4aの画像の入力値に対する透過特性を変更して、擬似的に画像を明るく見せたり、暗く見せることも可能である。従って、バックライト4bの輝度だけでは対応できないような外光照度の領域では、そのような手法を組み合わせてもよいことは、前述したステップS9の処理の場合と同様である。
【0109】
制御部41は、ステップS22で設定された表示装置4の輝度設定値Bset(n)を次回の割り込み処理時に使う輝度設定値Bset(n−1)として格納する(ステップS25)。この後、制御部41は、スイッチ操作による割り込み発生時の処理ルーチンを終了する。
【0110】
このように、図8の割り込み処理では、表示装置4の輝度設定に対して変更の上限値を設けていないので、必ず直前のタイミング信号Tintの割り込みで算出した目標輝度Bt(n)に合致するように、表示装置4の輝度が設定される。
【0111】
このスイッチ操作により表示装置4の表示内容が変化するタイミングと、輝度変更のタイミングとを合わせているので、カメラの使用者に不自然さや見辛さをあまり感じさせること無く最適な表示輝度に設定することができる。
【0112】
図7においては、タイミングt34で目標輝度Bt(3)に輝度設定値Bsetの実線が合致していることが、この処理を行っていることを示している。
【0113】
また、図7のタイミングチャートおよび図8のフローチャートで説明した、スイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて行われる輝度変更の処理は、撮影待機状態(1)においてのみならず、図3に示した他の状態でも同様に行われる。すなわち、表示装置4の表示内容が同一あるいは同一でないものの連続しているような、継続性のあるものから、継続性の無いものに切り替わる場合においても、同様に、輝度変更の処理が行われる。
【0114】
具体的に、メニュー表示状態(2)で図4(b)に例示するような表示状態から十字キーおよび選択スイッチ64の操作により、「d−M1」、「d−M2」、「d−M3」、「d−M4」の中から選択項目を変更する操作が行われた場合である。さらに、それらの設定を行う画面に移行する場合である。これらの場合、図7のタイミングチャートおよび図8のフローチャートで説明した、スイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて輝度変更の処理が行われる。
【0115】
また、静止画再生状態(3)で十字キー部の操作により表示画像ファイルを切り替える場合や、拡大スイッチ67または縮小スイッチ68の操作により表示画像が変化する場合である。これらの場合、図7のタイミングチャートおよび図8のフローチャートで説明した、スイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて輝度変更の処理が行われる。
【0116】
また、静止画オートプレイ状態(4)で所定の時間間隔により表示している静止画ファイルをコマ送りして自動的に切り替えるタイミングでは、スイッチ割り込みが発生するわけではない。しかし、このコマ送りのタイミングにおいても、図7のタイミングチャートおよび図8のフローチャートで説明した、スイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて輝度変更の処理が同様に行われる。つまり、コマ送りのタイミングで、スイッチ割り込みと同様の割り込み処理が行われる。
【0117】
また、ライブビュー状態(5)において、ファンクションスイッチ71の操作によりライブビュー画像上にスーパーインポーズされているホワイトバランスモードの変更表示、撮影感度の変更表示あるいは測距点の変更表示が変更になる場合である。これらの場合、図7のタイミングチャートおよび図8のフローチャートで説明した、スイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて輝度変更の処理が行われる。
【0118】
また、動画記録状態(6)において、ファンクションスイッチ71の操作により表示装置4に表示中の動画像上にスーパーインポーズされているリアルタイムヒストグラム表示や選択測距点位置表示が変更になる場合である。これらの場合、図7のタイミングチャートおよび図8のフローチャートで説明した、スイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて輝度変更の処理が行われる。
【0119】
また、動画プレイ状態(7)において、再生中の動画ファイルにおける前述したような途中静止画撮影のタイミングであって、動画の連続性が失われている部分で一定時間だけ黒表示を行うタイミングである。この途中静止画撮影のタイミングでスイッチ割り込みが発生するわけではない。しかし、図7のタイミングチャートおよび図8のフローチャートで説明した、スイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて輝度変更の処理が同様に行われる。つまり、途中静止画撮影のタイミングで、スイッチ割り込みと同様の割り込み処理が行われる。
【0120】
さらに、静止画撮影(8)のシーケンス中、撮影確認用画像を表示装置4に表示した状態で、ファンクションスイッチ71の操作によって、撮影確認用画像上のスーパーインポーズ表示が変更される場合である。撮影確認用画像には、輝度ヒストグラム表示や撮影時選択測距点位置表示などがある。この場合、図7のタイミングチャートおよび図8のフローチャートで説明した、スイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて輝度変更の処理が同様に行われる。
【0121】
また、図3に示すようなスイッチ操作により各状態間を移行する場合にも、表示装置4の表示内容は継続性の無い変化を伴う。このようなスイッチ操作でも、図7のタイミングチャートおよび図8のフローチャートで説明した、スイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて輝度変更の処理が行われる。
【0122】
このように、第1の実施形態の表示制御装置は、主としてカメラの使用者の操作に応じた表示装置の表示内容の切り替わりタイミングで、外光照度に対する表示装置の表示輝度の変更の制限を解除した輝度変更を行う。
【0123】
これにより、カメラに照射される外光照度が大きく変化する状態であっても、カメラの使用者がカメラの表示装置を観察している状態の時などに、表示装置の急激な輝度変更を抑えて見辛さを緩和することができる。また、使用者に不自然さを与えずに外光照度の変化に対する表示輝度の追従性を確保することができる。また、所定の時間間隔おきに、目標輝度値を演算することで、外光照度の変化に対する表示輝度の追従性をより一層確保することができる。
【0124】
また、カメラの操作等に伴い、表示装置の表示内容が継続性を有するものから継続性を有しないものに切り替わるタイミングでは、外光照度に対して最適な表示輝度に一気に変化させる。これにより、カメラの使用者にそれ程の不自然さを与えずに、外光照度の変化に対する表示輝度の追従性を著しく確保することができる。
【0125】
また、カメラの種々の動作モードに応じた表示装置の表示内容が変化するタイミングと、輝度変更のタイミングとを合わせているので、カメラの使用者に不自然さや見辛さをあまり感じさせること無く最適な表示輝度に設定することができる。
【0126】
このように、カメラの表示装置の輝度を適切に制御することができる。
【0127】
[第2の実施形態]
前記第1の実施形態では、スイッチ操作により表示装置4の表示内容が変化するタイミングにおいて、直前のタイミング信号Tintの割り込みで算出した目標輝度Bt(n)に合致するように表示装置4の輝度が設定される場合を示した。
【0128】
第2の実施形態では、外光照度Leの変化に対し、追従性の良い輝度設定手法について説明する。第2の実施形態のデジタルカメラの電気回路の構成(図1参照)および外観(図2参照)は前記第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。また、前記第1の実施形態におけるカメラの動作モードの状態遷移(図3参照)、図5のタイミングチャートおよび図6のフローチャートは、第2の実施形態においても同様であるので、その説明を省略する。
【0129】
第2の実施形態では、前記第1の実施形態における図7のタイミングチャートおよび図8のフローチャートで説明したスイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて行われる輝度変更の処理が異なるので、その説明を行う。
【0130】
図9は第2の実施形態における外光照度の変化、照度検出タイミング、目標輝度の変化、設定輝度の変化およびスイッチ操作による状態遷移を示すタイミングチャートである。図10はスイッチ割り込みによる輝度設定処理手順を示すフローチャートである。
【0131】
図9のタイミングチャートにおいても、図7のタイミングチャートの場合と同様、時間t3と時間t4との間のタイミングt34で、撮影待機状態の表示内容が変化するようなスイッチ操作が行われたとする。つまり、このスイッチ操作のタイミングは、表示装置4の表示内容が継続性を有しないものに切り替わるタイミングである。
【0132】
タイミングt34でスイッチ操作が行われると、制御部41は、この割り込みを検出し、図10のフローチャートのステップS31から始まる割り込み処理を行う。制御部41は、照度センサ5の出力をA/D変換して入力し、その時点での外光照度Leの情報を得る(ステップS31)。
【0133】
制御部41は、ステップS31で得られた外光照度Leに基づき、前記第1の実施形態のステップS2と同様、外光照度Leの値に対して最適となる表示装置4の目標輝度Bt(n)を算出する(ステップS32)。
【0134】
制御部41は、ステップS32で算出された目標輝度Bt(n)の値をそのまま表示装置4の輝度設定値Bset(n)に設定する(ステップS33)。制御部41は、スイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更を信号処理回路42に指示する(ステップS34)。
【0135】
制御部41は、ステップS33で設定した表示装置4の輝度設定値Bset(n)に従って、表示装置4の輝度を変更するように信号処理回路42に指示を出す(ステップS35)。信号処理回路42は、この指示に従って表示装置4のバックライト4bの輝度を変更する。
【0136】
なお、バックライト4bの輝度が変更可能な上限値あるいは下限値に到達してしまった場合、それ以上の輝度を変更することはできない。しかし、液晶パネル4aの画像の入力値に対する透過特性を変更し、擬似的に画像を明るく見せたり暗く見せることも可能である。バックライト4bの輝度だけでは対応できないような外光照度の領域では、そのような手法を組み合わせてもよいことは、前記第1の実施形態の場合と同様である。
【0137】
制御部41は、ステップS33で設定された輝度設定値Bset(n)を次回の割り込み処理時に使う輝度設定値Bset(n−1)として格納する(ステップS36)。この後、制御部41は、スイッチ操作による割り込み発生時の処理ルーチンを終了する。
【0138】
このように、第2の実施形態の表示制御装置は、図10の割り込み処理において、その割り込み発生時点で外光照度Leの値を検出し、その値に対応する最適となる表示装置4の輝度設定を、変更量の上限値を設けることなく行う。図9において、タイミングt34で新たな輝度設定値Bset(34)が設定されていることが、この処理を行っていることを示している。これにより、表示装置4の輝度設定が、外光照度Leの変化に対して著しく追従性良く行われる。
【0139】
また、スイッチ操作により表示装置4の表示内容が変化するタイミングと、輝度変更のタイミングとを合わせているので、カメラの使用者に不自然さや見辛さをあまり感じさせること無く最適な表示輝度にできることは、前記第1の実施形態と同様である。
【0140】
図9、図10のスイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて行われる輝度変更の処理のタイミングは、図7、図8のスイッチ操作に応じた表示装置4の表示内容の変更と合わせて行われる輝度変更の処理のタイミングと全て同じである。すなわち、図3に示した各状態間での表示内容の変化を伴うスイッチ操作が行われる場合、各状態間を移行するようなスイッチ操作が行われる場合、あるいはスイッチ操作を伴う場合ではないが、自動的に表示内容に大きな変化が生じる場合である。
【産業上の利用可能性】
【0141】
本発明は、デジタルカメラ、ビデオカメラなどの表示装置を有するカメラ、カメラ機能を有する携帯電話、携帯電子機器など、種々の電子機器に適用可能である。
【0142】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0143】
例えば、上記実施形態では、目標輝度値の変更量に制限を加えて輝度設定値を設定する場合、目標輝度値の変更量に上限値を設けていたが、上限値を設ける代わりに、変更量に値1未満の係数を乗じることによって制限を加えるなど、種々の方法が挙げられる。
【0144】
また、上記実施形態では、表示装置として、デジタルカメラ、ビデオカメラなどのカメラの表示装置に適用された場合を示した。本発明は、これに限らず、携帯情報端末、携帯電話機、ノートPCなどの携帯電子機器など、種々の電子機器の表示装置に適用可能である。
【0145】
また、表示装置としては、バックライト方式のLCDパネル(液晶ディスプレイ)、有機ELディスプレイ、表面電界ディスプレイ(SED)、プラズマディスプレイなどを用いてもよい。
【0146】
上記第1、第2の実施形態では、表示装置4として、バックライトを有する液晶表示装置を前提として説明したが、有機ELなどバックライトを持たない自己発光素子による表示装置の場合、バックライトではなく直接表示素子の発光輝度が制御される。
【符号の説明】
【0147】
1 カメラ本体
4 表示装置
4a 液晶パネル
4b バックライト
5 照度センサ
41 制御部
50 操作スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、
前記表示装置に照射される外光の照度を検出する検出手段と、
前記検出された外光の照度に対応する目標輝度値を取得する取得手段と、
前記取得した目標輝度値に基づいて設定された輝度設定値になるように、前記表示装置の輝度を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記表示装置の表示内容が継続性を有する場合、前記目標輝度値の変更量に制限を加えて前記輝度設定値を設定し、一方、前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合、前記制限を加えることなく前記目標輝度値に前記輝度設定値を設定することを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記取得手段は、所定の時間間隔おきに、前記検出手段によって検出された外光の照度に基づき、前記目標輝度値を演算し、
前記制御手段は、前記表示装置の表示内容が継続性を有する場合、前記演算された目標輝度値の変更量に上限値を設けて前記輝度設定値を設定することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わるタイミングで、前記取得手段は、前記検出手段によって検出された外光の照度に基づき、前記目標輝度値を取得し、前記制御手段は、当該取得した目標輝度値に前記輝度設定値を設定することを特徴とする請求項1または2記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記表示装置は、カメラに搭載され、前記カメラの動作モードに応じた画像を表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合とは、撮影待機状態において、スイッチ操作が行われて表示内容が変化する場合であることを特徴とする請求項4記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合とは、メニュー表示状態において、選択項目を変更する操作が行われた場合、または前記操作の設定を行う画面に移行する場合であることを特徴とする請求項4記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合とは、静止画再生状態において、スイッチ操作により表示画像が変化する場合であることを特徴とする請求項4記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合とは、静止画オートプレイ状態において、静止画をコマ送りして自動的に切り替える場合であることを特徴とする請求項4記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合とは、ライブビュー状態において、スイッチ操作により、ライブビュー画像上にスーパーインポーズされているホワイトバランスモードの変更表示、撮影感度の変更表示あるいは測距点の変更表示が変更になる場合であることを特徴とする請求項4記載の表示制御装置。
【請求項10】
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合とは、動画記録状態において、スイッチ操作により、動画像上にスーパーインポーズされているリアルタイムヒストグラム表示または選択測距点位置表示が変更になる場合であることを特徴とする請求項4記載の表示制御装置。
【請求項11】
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合とは、動画プレイ状態において、動画像の再生中、途中静止画撮影のタイミングに一定時間だけ黒表示を行う場合であることを特徴とする請求項4記載の表示制御装置。
【請求項12】
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合とは、撮影確認用画像を表示した状態において、スイッチ操作により、前記撮影確認用画像上のスーパーインポーズ表示が変更される場合であることを特徴とする請求項4記載の表示制御装置。
【請求項13】
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合とは、スイッチ操作により各状態間を移行する場合であることを特徴とする請求項4記載の表示制御装置。
【請求項14】
画像を表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、
前記表示装置に照射される外光の照度を検出する検出手段と、
前記検出された外光の照度に対応する目標輝度値を取得する取得手段と、
前記取得した目標輝度値に基づいて設定された輝度設定値になるように、前記表示装置の輝度を制御する制御手段とを備え、
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わるタイミングで、前記取得手段は、前記検出手段によって検出された外光の照度に基づき、前記目標輝度値を取得することを特徴とする表示制御装置。
【請求項15】
画像を表示する表示装置を制御する表示制御装置の表示制御方法であって、
前記表示制御装置が、前記表示装置に照射される外光の照度を検出する検出ステップと、
前記表示制御装置が、前記検出された外光の照度に対応する目標輝度値を取得する取得ステップと、
前記表示制御装置が、前記取得した目標輝度値に基づいて設定された輝度設定値になるように、前記表示装置の輝度を制御する制御ステップとを有し、
前記制御ステップでは、前記表示装置の表示内容が継続性を有する場合、前記目標輝度値の変更量に制限を加えて前記輝度設定値を設定し、一方、前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わる場合、前記制限を加えることなく前記目標輝度値に前記輝度設定値を設定することを特徴とする表示制御方法。
【請求項16】
画像を表示する表示装置を制御する表示制御装置の表示制御方法であって、
前記表示制御装置が、前記表示装置に照射される外光の照度を検出する検出ステップと、
前記表示制御装置が、前記検出された外光の照度に対応する目標輝度値を取得する取得ステップと、
前記表示制御装置が、前記取得した目標輝度値に基づいて設定された輝度設定値になるように、前記表示装置の輝度を制御する制御ステップとを有し、
前記表示装置の表示内容が継続性を有しないものに切り替わるタイミングで、前記取得ステップでは、前記検出ステップで検出された外光の照度に基づき、前記目標輝度値を取得することを特徴とする表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−160272(P2010−160272A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−1855(P2009−1855)
【出願日】平成21年1月7日(2009.1.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】