表示情報生成装置及び表示情報生成プログラム
【課題】地図上に広告情報を表示する場合において、地図の視認性や操作性を妨げずに、効果的に広告情報を表示することができる表示情報生成装置及び表示情報生成プログラムの提供。
【解決手段】地図を表示可能なアプリケーションに提供する表示情報を生成する表示情報生成装置であって、前記地図に表示される場所を特定する位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報に対応付けられた広告の文字列又は図形を取得する広告情報取得部と、前記アプリケーションによって表示されるオブジェクトを前記地図上に配列した時に、複数の前記オブジェクトによって前記広告の文字列又は図形が認識できるように、前記複数のオブジェクトに、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を対応付ける表示位置制御部と、を備える。
【解決手段】地図を表示可能なアプリケーションに提供する表示情報を生成する表示情報生成装置であって、前記地図に表示される場所を特定する位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報に対応付けられた広告の文字列又は図形を取得する広告情報取得部と、前記アプリケーションによって表示されるオブジェクトを前記地図上に配列した時に、複数の前記オブジェクトによって前記広告の文字列又は図形が認識できるように、前記複数のオブジェクトに、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を対応付ける表示位置制御部と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示情報生成装置及び表示情報生成プログラムに関し、特に、広告情報が認識可能な表示情報を生成する表示情報生成装置及び当該表示情報生成装置で動作する表示情報生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、広告表示に関して様々な方法が提案されており、ユーザに提供するサービス自体は無料とし、サービスに付随する操作を行う際に広告情報を表示して広告収入を得る方法が行われている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、利用者のアクセス状況に応じて施設等の描画方法を変更し、広告情報を添付して電子地図上にアイコン等で表示する技術が開示されている。また、下記特許文献2には、地図情報に、広告やイベント情報などの情報と当該情報に対応付けられる位置の範囲(例えば、アイコン、文字列、図形など)を示す範囲情報を関連付けることにより、ユーザの必要とする情報を提供する技術が開示されている。また、下記特許文献3には、地図情報に、指定された地域に存在する店舗や施設の広告情報を関連付けて表示する地図情報提供システムが開示されている。また、下記特許文献4には、広告料によるシステムのコストダウンを目的として、スキャナで原稿を読み取り中に、端末のプログレス表示に広告画像を表示する技術、ページ中に広告画像を挿入する技術が開示されている。また、下記特許文献5には、ウェブページ等での写真表示において、写真データに格納されている位置情報を元に、写真画像と共に、その写真画像の撮影場所に応じた広告を配信できるようにする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−288680号公報
【特許文献2】特開平11−265398号公報
【特許文献3】特開平11−296540号公報
【特許文献4】特開2004−229205号公報
【特許文献5】特開2009−211422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
地図上に広告情報を表示する方法として、例えば、地図上の位置に関連付けられた施設等に関するアイコン等を表示し、アイコンを選択した時に、そのアイコンに対応する施設等の広告情報をポップアップ画面で表示する方法が一般的に行われている。
【0006】
しかしながら、この方法では、ポップアップ画面で表示される広告情報によって、地図の視認性が悪化するという問題が生じる。特に、モバイルフォンや携帯電話機などの携帯端末のように表示部の画面サイズが小さい装置の場合は、画面全体に対する広告情報の占有率が大きくなるため、地図の視認性の悪化が顕著になる。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、地図上に広告情報を表示する場合において、地図の視認性や操作性を妨げずに、効果的に広告情報を表示することができる表示情報生成装置及び表示情報生成プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、地図を表示可能なアプリケーションに提供する表示情報を生成する表示情報生成装置であって、前記地図に表示される場所を特定する位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報に対応付けられた広告の文字列又は図形を取得する広告情報取得部と、前記アプリケーションによって表示されるオブジェクトを前記地図上に配列した時に、複数の前記オブジェクトによって前記広告の文字列又は図形が認識できるように、前記複数のオブジェクトに、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を対応付ける表示位置制御部と、を備えるものである。
【0009】
また、本発明は、地図を表示可能なアプリケーションに提供する表示情報を生成する装置で動作する表示情報生成プログラムであって、前記装置を、前記地図に表示される場所を特定する位置情報を取得する位置情報取得部、前記位置情報に対応付けられた広告の文字列又は図形を取得する広告情報取得部、前記アプリケーションによって表示されるオブジェクトを前記地図上に配列した時に、複数の前記オブジェクトによって前記広告の文字列又は図形が認識できるように、前記複数のオブジェクトに、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を対応付ける表示位置制御部、として機能させるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の表示情報生成装置及び表示情報生成プログラムによれば、地図上に広告情報を表示する場合において、地図の視認性や操作性を妨げずに、効果的に広告情報を表示することができる。
【0011】
その理由は、表示情報生成装置(表示情報生成プログラム)は、地図上の位置情報を取得すると、その位置情報に対応する広告の文字列や図形などを取得し、複数のオブジェクトに、広告の文字列や図形の各部に対応する地図上の位置情報を対応付け、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置した時に、広告の文字列や図形が認識できるようにするからである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施例に係る広告表示システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る広告管理サーバに記憶される広告データの一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る広告表示システムの処理(WEBブラウザを利用する場合の処理)を示すシーケンス図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る広告の作成例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る広告表示方法の一例(地図表示アプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る広告表示システムの他の処理(写真閲覧アプリケーションを利用する場合の処理)を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る広告表示方法の一例(携帯端末用の写真閲覧アプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例に係る広告表示方法の一例(コンピュータ装置用の写真閲覧アプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施例に係る広告表示方法の一例(ARアプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係る広告表示システムの構成を模式的に示す図である。
【図11】本発明の第2の実施例に係る広告表示システムの処理(スキャン画像を利用する場合の処理)を示すシーケンス図である。
【図12】本発明の第2の実施例に係る広告表示方法の一例(携帯端末用の画像閲覧アプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施例に係る広告表示方法の一例(コンピュータ装置用の画像閲覧アプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図14】従来の広告表示方法の一例を示す図である。
【図15】EXIFデータの構成を示す図である。
【図16】従来の携帯端末用の写真閲覧アプリケーションを説明する図である。
【図17】従来の携帯端末用のファイル管理アプリケーションを説明する図である。
【図18】従来のコンピュータ装置用の写真閲覧アプリケーションを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
背景技術で示したように、広告表示に関して様々な方法が提案されている。例えば、インターネット上の電子地図における広告表示方法として、地図画像の下部や上部の近傍に広告情報を表示する方法(いわゆるバナー表示)や、図14に示すように、地図上に施設等の場所を示すアイコン等を表示し、利用者がクリックしたアイコンに対応する施設に関する広告情報をポップアップ表示する方法などが一般的に行われている。
【0014】
しかしながら、バナー表示の場合、広告効果を高くするために広告の表示領域を広げると、地図の表示領域が小さくなり、地図の視認性が悪くなる等の問題が生じる。また、地図上にアイコン等を表示する方法の場合、アイコンを選択して広告情報をポップアップ表示すると、地図が広告情報の背景に隠れてしまい、やはり、地図の視認性が悪くなる等の問題が生じる。
【0015】
ここで、近年、モバイルフォンなどの携帯端末やコンピュータ装置向けに様々なアプリケーションが提供されている。例えば、デジタルカメラで撮影した写真の画像ファイルには、EXIF(Exchangeable image file format)と呼ばれる撮影時のカメラの状態情報を記録する領域があり、この領域には、図15に示すように、ジオタグ情報と呼ばれる部分があり、ここに緯度・経度・高度、カメラの向いている方角なども書き込むことができることから、デジタルカメラで撮影した写真を、撮影した場所に関連付けて表示するアプリケーションも提供されている。
【0016】
図16は、携帯端末で動作するアプリケーションの一例であり、このアプリケーションでは、上記ジオタグ情報を利用して、写真を撮影した場所にアイコン(例えば、ピンのマーク)を表示し、アイコンをクリックすると、その場所で撮影された写真を表示することができる。また、このアプリケーションでは、地図の表示倍率によっては、複数のピンが密集して表示されてしまうことから、一定の領域内の写真をまとめて1つのアイコンで表示している。
【0017】
また、デジタルカメラで撮影した写真の画像ファイルのみならず、文書ファイルや音声ファイルなども、地図上の位置に関連付けて表示するアプリケーションもある。図17は、このようなアプリケーションの一例であり、このアプリケーションでも、写真を撮影した場所や文書や音声を登録した場所にアイコン(例えば、旗のマーク)を表示し、アイコンをクリックすると、その場所で撮影された写真や登録された文書を表示したり、その場所で登録された音声を再生したりすることができる。
【0018】
また、コンピュータ装置で動作するアプリケーションとして、図18に示すようなものもある。このアプリケーションでは、上記ジオタグ情報を利用して、写真を撮影した場所に写真のサムネイル画像を表示し、サムネイル画像をクリックすると、写真の画像が表示されるようにしている。
【0019】
そこで、本発明の一実施の形態では、アイコンやサムネイル画像などを地図上の位置に関連付けて配置するアプリケーションを利用し、地図上の位置に関連付けて記憶された広告情報をポップアップ表示するのではなく、アプリケーションで使用するアイコンやサムネイル画像などのオブジェクトに、広告の文字列や図形の各部に対応する地図上の位置情報を対応付け、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置したときに、広告情報として認識できるようにする。これにより、地図の視認性や操作性を妨げずに、効果的に広告情報を表示することができる。
【実施例1】
【0020】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る表示情報生成装置及び表示情報生成プログラムについて、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、本実施例の広告表示システムの構成を模式的に示す図であり、図2は、広告管理サーバに記憶される広告データの一例を示す図である。また、図3は、WEBブラウザを利用する場合の処理を示すシーケンス図であり、図4は、広告の作成例を示す図、図5は、広告表示例を示す図である。また、図6は、写真閲覧アプリケーションを利用する場合の処理を示すシーケンス図であり、図7乃至図9は、広告表示例を示す図である。
【0021】
図1に示すように、本実施例の広告表示システム10は、地図上に広告情報を表示する利用者端末30と、利用者端末30や電子地図提供サーバ50に広告情報を提供する広告管理サーバ40と、利用者端末30に地図情報を提供する電子地図提供サーバ50などで構成され、これらは、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI(Fiber-Distributed Data Interface)等の規格により定められるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワーク20によって相互に接続されている。以下、各装置について詳細に説明する。
【0022】
[利用者端末]
利用者端末30は、コンピュータ装置や携帯端末などであり、制御部、表示部、操作部などで構成される。
【0023】
制御部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、通信I/F部などを備え、これらはバスを介して接続されている。CPUは、各部の制御を行う。メモリは、HDD、通信I/F部から読み込んだ種々のデータを一時的に記憶する部分であり、記憶されたデータはCPUによって処理され、必要に応じてHDDや通信I/F部に転送される。HDDは、CPUが各部を制御するためのプログラム(後述するWEBブラウザや写真閲覧アプリケーション、拡張現実(AR:Augmented Reality)アプリケーションなどを含む)、自装置の処理機能に関する情報などを格納し、CPUにより必要に応じて読み出され、メモリ上で実行処理される。通信I/F部は、ネットワーク20を介して繋がっている機器との接続を確立し、データの送受信を実行する。
【0024】
また、上記制御部(制御部で動作する表示情報生成プログラム)は、ユーザが指定した場所の位置情報若しくは写真の画像ファイルに関連付けられた位置情報を取得する位置情報取得部、取得した位置情報を電子地図提供サーバ50に通知し、電子地図提供サーバ50から地図画像のデータを取得する地図情報取得部、取得した位置情報を広告管理サーバ40に通知し、広告管理サーバ40から広告の文字列や図形などの広告情報を取得する広告情報取得部、アプリケーションで使用するアイコンやサムネイル画像など(以下、オブジェクトと呼ぶ。)に、広告の文字列や図形の各部に対応する地図上の位置情報(座標)を対応付ける表示位置制御部などとしても機能する。そして、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置した時に、複数のオブジェクトによって広告が認識できるようにする。
【0025】
表示部は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)表示装置等からなり、各種画面(WEBブラウザや写真閲覧アプリケーション、ARアプリケーションの画面など)を表示する。また、操作部は、ボタンやスイッチ、透明電極が格子状に配置されたタッチパネル等からなり、各種操作(URL(Uniform Resource Locator)の指定、地図の表示位置の指定など)を行う。
【0026】
[広告管理サーバ]
広告管理サーバ40は、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、HDD、通信I/F部などで構成される制御部を含む。メモリやHDDには、図2に示すような広告データが記憶されている。この広告データは、広告毎に、広告主、広告種別、広告文字列、広告図形データ、カテゴリ、位置の関連付け属性、緯度、経度、高度などの情報が対応付けられており、制御部は、利用者端末30や電子地図提供サーバ50から位置情報を取得すると、広告データを参照して、取得した位置情報に対応する広告文字列や広告図形などの広告情報を特定し、特定した広告情報を利用者端末30や電子地図提供サーバ50に送信する。
【0027】
[電子地図提供サーバ]
電子地図提供サーバ50は、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、HDD、通信I/F部などで構成される制御部を含む。メモリやHDDには、各地域の地図画像からなる地図データベースが記憶されており、制御部は、利用者端末30から位置情報を取得すると、地図データベースを参照して、その位置情報で示される場所を特定し、その場所近傍の地図画像を取得する。また、取得した地図画像のデータを利用者端末30に送信したり、地図画像に、広告の文字列や図形に従ってオブジェクトを配置したデータを利用者端末30に送信したりする。
【0028】
なお、図1は、本実施例の広告表示システム10の一例であり、その構成や制御は適宜変更可能である。例えば、広告管理サーバ40と電子地図提供サーバ50を1つのサーバとして構成することもできる。
【0029】
次に、上記構成の広告表示システム10を用いて、地図画像に広告情報を表示する方法について説明する。まず、WEBブラウザ上の地図画像に広告情報を表示する方法について、図3のシーケンス図を参照して説明する。
【0030】
ユーザが、利用者端末30のWEBブラウザを使用して、電子地図提供サーバ50の電子地図サービスのURLを指定し、初期画面のリクエストを行うと、電子地図提供サーバ50は、利用者端末30に初期画面データを送信し、利用者端末30のWEBブラウザは、この初期画面を表示する。
【0031】
次に、ユーザが、表示したい場所を指定して電子地図提供サーバ50に位置情報を送信すると、電子地図提供サーバ50は、受信した位置情報に対応する地図画像を地図データベースから取得すると共に、広告管理サーバ40に位置情報を通知する。広告管理サーバ40は、位置情報を取得すると、広告データを参照して、その位置情報に関連付けられた広告情報(広告文字列又は広告図形)を特定し、特定した広告情報を電子地図提供サーバ50に通知する。
【0032】
電子地図提供サーバ50は、地図データベースから取得した地図画像に、広告管理サーバ40から取得した広告情報を合成する。その際、図4に示すように、複数のオブジェクトに、対象となる広告情報(文字列又は図形)を地図上に所定のサイズで表示する時の広告情報の各部の地図上の位置情報(座標)を対応付け、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置し、複数のオブジェクトによって広告の文字列又は図形が認識できるようにする。そして、電子地図提供サーバ50は、複数のオブジェクトを配置した地図画面のデータを利用者端末30に送信し、利用者端末30のWEBブラウザは、受信した地図画面のデータに従って地図画面を表示する。
【0033】
図5は、このような手順で作成された地図画面の表示例であり、地図画面上には、広告情報(ここでは、「KM」の文字列)が複数のオブジェクトによって表されるため、ポップアップ画面に広告情報を表示する場合に比べて、地図の視認性を良好に保つことができる。また、この表示方法では、地図画面上に広告情報を常に表示することができるため、広告情報による宣伝効果を高めることができる。
【0034】
なお、広告情報の表示サイズは図5の構成に限定されず、広告の文字列又は図形を認識可能な任意のサイズとすることができる。また、図4及び図5では、オブジェクトとして円を利用したが、オブジェクトの形状やサイズ、配置間隔なども任意である。また、図5では、塗りつぶしたオブジェクトを地図上に配置したが、オブジェクトの枠のみを合成したり、オブジェクトを半透明にしたりしてもよく、このようにすることによって、地図の視認性を更に向上させることができる。また、広告情報は、地図を表示する度に表示してもよいし、初回のみ表示してもよいし、特定の操作(例えば、施設の検索操作など)を行ったときのみ表示してもよいし、特定の倍率で地図を表示する時(複数のオブジェクトによって表される広告の文字列又は図形の大きさが画面全体に対して所定の比率になる時)のみ表示してもよい。
【0035】
また、図3のシーケンス図では、電子地図提供サーバ50が、複数のオブジェクトに広告の文字列又は図形の各部の地図上の位置情報を対応付け、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置した地図画面のデータを作成して利用者端末30に送信する構成としたが、広告の文字列又は図形の各部の地図上の位置情報を利用者端末30に通知し、利用者端末30が、通知された位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置した地図画面を作成して表示する構成としてもよい。また、利用者端末30が、広告管理サーバ40から広告情報を取得し、複数のオブジェクトに広告の文字列又は図形の各部の地図上の位置情報を対応付け、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置した地図画面を作成して表示する構成としてもよい。
【0036】
以上、図3では、地図を表示するアプリケーションを利用して広告情報を表示する場合について説明したが、写真を閲覧するアプリケーションの中には、写真の撮影地を表示する機能を備えたものもある。そこで、以下では、写真閲覧アプリケーションを利用して、地図画像に広告情報を表示する方法について、図6のシーケンス図を参照して説明する。
【0037】
まず、ユーザが利用者端末30の操作部を操作して、写真閲覧アプリケーションを起動して所定の操作(例えば、撮影地の表示指示)を行うと、写真閲覧アプリケーションは、地図画面を表示する。そして、ユーザが地図の表示位置を指定若しくは写真を選択すると、制御部(又は写真閲覧アプリケーション)は、指定された表示位置の位置情報若しくは選択された写真画像ファイルのジオタグ情報によって特定される位置情報を広告管理サーバ40と電子地図提供サーバ50に送信する。
【0038】
広告管理サーバ40は、位置情報を受信すると、広告データを参照して、その位置情報で示される場所近傍に関連付けられた広告を特定し、その広告の広告情報(文字列又は図形)を利用者端末30に送信する。また、電子地図提供サーバ50は、位置情報を受信すると、その位置情報で示される場所を含む地域を特定し、その地域の地図画像のデータを利用者端末30に送信する。
【0039】
利用者端末30の制御部は、広告管理サーバ40から広告情報を受信し、電子地図提供サーバ50から地図画像のデータを受信すると、写真閲覧アプリケーションで使用するオブジェクトに、広告の文字列又は図形の各部に対応する地図上の位置情報を対応付ける。そして、制御部(若しくは、写真閲覧アプリケーション)は、対応付けられた位置情報に従って、複数のオブジェクトを地図画像上に配置する。なお、上記と同様に、広告情報は、地図を表示する度に表示してもよいし、初回のみ表示してもよいし、特定の操作を行ったときのみ表示してもよいし、特定の倍率で地図を表示する時のみ表示してもよい。
【0040】
図7は、携帯端末で動作する写真閲覧アプリケーションに対して本実施例の広告表示方法を適用した例である。このアプリケーションでは、画面下部の撮影地アイコンをタッチすると、写真の撮影地にオブジェクト(ここではピン)が表示される。その際、広告の文字列や図形(図では「KM」の文字)の形になるように複数のオブジェクトに位置情報を対応付け、位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置することによって、所定の倍率で地図表示した場合に、広告の文字列又は図形を認識することができる。また、図17に示すようなファイル管理アプリケーションに対しても、本実施例の広告表示方法を適用することによって、広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0041】
また、図8は、電子地図上に写真をサムネイル表示する写真閲覧アプリケーションに対して本実施例の広告表示方法を適用した例である。このアプリケーションでは、写真の撮影地にその写真のサムネイル画像が表示される。その際、サムネイル画像とは別に、広告の文字列や図形(図では「KM」の文字)をサムネイル画像の表示サイズに分割した複数のオブジェクトを作成し、広告の文字列や図形の形になるように複数のオブジェクトに位置情報を対応付け、位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置することによって、所定の倍率で地図表示した場合に、広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0042】
なお、図7及び図8では、写真閲覧アプリケーションを例にして説明したが、ARアプリケーションでは、画像に対して各種情報を合成して表示することができることから、ARアプリケーションに対して本実施例の広告表示方法を適用することもできる。例えば、図9に示すように、画像を表示する際、広告情報の文字列や図形(図では「A」の文字)の形になるように複数のオブジェクト(ここではサムネイル画像)に位置情報(高度の情報も含む。)を対応付け、位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置することによって、所定の倍率で画像を表示した場合に、広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0043】
このように、WEBブラウザや写真閲覧アプリケーションを用いて地図を表示したり、ARアプリケーションを用いて画像を表示したりする際に、広告の文字列や図形の形になるように複数のオブジェクトに位置情報を対応付け、位置情報に従って複数のオブジェクトを地図や画像上に配置することによって、地図や画像の視認性を良好に保ちつつ、広告情報を効果的に表示することができる。また、アプリケーションを開発する業者は広告主から広告収入を受け取ることにより、アプリケーションを無償で提供することが可能となり、アプリケーションを利用するユーザ、アプリケーションを開発する業者、及び、広告主のいずれも利益を享受することができ、このようなアプリケーションを利用したサービスの利用拡大を図ることができる。
【実施例2】
【0044】
次に、本発明の第2の実施例に係る表示情報生成装置及び表示情報生成プログラムについて、図10乃至図13を参照して説明する。図10は、本実施例の広告表示システムの構成を模式的に示す図であり、図11は、スキャン画像に広告情報を表示する場合の処理を示すシーケンス図である。また、図12及び図13は、広告表示例を示す図である。
【0045】
コンビニエンスストア等でのコインベンダー等による公共サービスにおいて、コピー、プリント等での課金は一般的となっているが、スキャン操作での課金は一般的となっていない。その原因の一つとして、1枚単価が10円以下の料金徴収ができない、そもそもスキャン操作で料金を徴収させることに抵抗があるといったことが考えられる。このため、ユーザからのスキャン操作は無料とし、スキャン操作にかかる費用を広告収入等でまかなうといった仕組みが求められている。
【0046】
例えば、スキャン操作を行う操作パネルに広告情報を表示する方法が考えられるが、この方法では、操作パネルの表示領域が少なくなる上、操作に必要のない情報が表示されるため、視認性、操作性が悪くなる等の問題が生じる。そこで、本実施例では、スキャン画像を利用者端末から利用する際に、第1の実施例で示した手法を用いて広告情報を表示するようにする。
【0047】
この場合、広告表示システム10の構成は図10のようになり、スキャン機能を備えた装置(本実施例では、画像形成装置60とする。)と、画像形成装置60に広告情報を提供する広告管理サーバ40と、位置情報を付加したスキャン画像を保存する文書管理サーバ70と、スキャン画像を閲覧する利用者端末30などで構成され、これらはネットワーク20によって相互に接続される。以下、各装置について詳細に説明する。なお、利用者端末30及び広告管理サーバ40の構成は前記した第1の実施例と同様であるため、説明は省略する。
【0048】
[画像形成装置]
画像形成装置60は、制御部、表示部、操作部、画像読取部、必要に応じて印刷部などで構成される。
【0049】
制御部は、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、HDD、通信I/F部などを備え、これらはバスを介して接続されている。CPUは、各部の制御を行う。メモリは、HDD、通信I/F部から読み込んだ種々のデータを一時的に記憶する部分であり、記憶されたデータはCPUによって処理され、必要に応じてHDDや通信I/F部に転送される。HDDは、CPUが各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報などを格納し、CPUにより必要に応じて読み出され、メモリ上で実行処理される。通信I/F部は、通信ネットワーク20を介して繋がっている機器との接続を確立し、データの送受信を実行する。
【0050】
また、制御部は、広告管理サーバ40から広告情報を取得し、複数のオブジェクト(すなわち、画像読取部でスキャンした文書のスキャン画像)に、広告の文字列又は図形の各部に対応する地図上の位置情報を付加し、通信I/F部を介して文書管理サーバ70に送信する表示位置制御部として機能する。
【0051】
表示部は、液晶表示装置(LCD)や有機EL表示装置等からなり、スキャンを指示する画面などを表示する。また、操作部は、ボタンやスイッチ等からなり、スキャンの設定や指示を行う。なお、表示部と操作部は別々の装置としても良いし、表示部上に、透明電極が格子状に配置されたタッチパネルを設けた一体の装置としてもよい。
【0052】
画像読取部は、原稿台に載置された文書の画像を光学的に読み取る部分であり、文書を走査する光源と、文書で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)等のイメージセンサと、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成される。
【0053】
印刷部は、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用した画像形成に必要な構成要素で構成され、画像読取部で読み取ったスキャン画像を用紙上に形成する。
【0054】
[文書管理サーバ]
文書管理サーバ70は、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、HDD、通信I/F部などで構成される制御部を含む。メモリやHDDには、画像形成装置60から取得したスキャン画像、各地域の地図画像などが記憶されており、制御部は、利用者端末30からの画像閲覧要求を受け付けると、位置情報を付加したスキャン画像を利用者端末30のアプリケーションで地図上に配置して閲覧できるようにする。
【0055】
以下、上記構成の広告表示システム10の動作について、図11のシーケンス図を参照して説明する。
【0056】
ユーザは画像形成装置60にログインし、スキャン文書の読込設定及び転送先設定を行う。画像形成装置60の制御部は、ログインしたユーザの情報、読込設定情報、転送先情報を格納する。そして、スキャン画像の転送先として、地図表示が可能な(すなわち、スキャン画像を地図上に配置して表示可能な)文書管理サーバ70を選択した場合、画像形成装置60は、文書管理サーバ70と通信し、基準位置を確定するために、文書登録情報(既に登録されている文書の位置情報)を取得する。
【0057】
次に、ユーザが画像形成装置60の操作部を操作してスキャン開始を指示すると、画像形成装置60の画像読取部は文書のスキャンを開始する。そして、必要に応じて、公知のOCR(Optical Character Reader)技術を用いて、読み込んだ文書のテキスト解析、画像解析を行い、文書の内容を予測し、画像形成装置60の位置、若しくは、ログオンユーザに関連する位置、文書登録状態、スキャン枚数等に基づいて基準位置を確定する。
【0058】
次に、画像形成装置60は、ユーザ情報、基準位置情報、スキャン枚数、予測文書内容等を広告管理サーバ40に通知し、広告管理サーバ40は、通知された情報を元に、操作したユーザに適した広告情報を抽出し、広告情報のリストを画像形成装置60に通知する。
【0059】
画像形成装置60は、取得した広告情報リストの中から、画像形成装置60側で保持している個人情報等を元に最適な広告情報を選択し、広告として使用する文字列又は図形を確定する。なお、広告文字列は、ログインユーザ情報(年齢、性別、住所等)や、画像形成装置60の位置情報、OCRを組み合わせた文書解析によるスキャンファイルの予測文書内容等に基づき、最適な広告を表示することが望ましい。
【0060】
次に、画像形成装置60は、スキャン画像の一枚一枚に対して、広告の文字列又は図形の各部に対する地図上の位置情報を付加し、文書管理サーバ70に登録する。登録後、実際に使用した広告の文字列又は図形を広告管理サーバ40に通知する。なお、位置情報を付加する方法として、スキャン画像自体のEXIFデータに直接付加してもよいし、文書登録先の文書管理サーバ70でスキャン画像と位置情報とを対応付けて登録してもよい。
【0061】
そして、ユーザは、利用者端末30を操作してアプリケーション(図7乃至図9に示すようなアプリケーション)を起動し、アプリケーションは、文書管理サーバ70から位置情報が付加されたスキャン画像と地図画像のデータとを取得し、地図画像上にスキャン画像のサムネイル画像を位置情報に従って配置して表示する。
【0062】
例えば、図12に示すようなアプリケーション(図7と同様のアプリケーション)を用いてスキャン画像を閲覧する場合、画面下部の地図アイコンをタッチすると、スキャンした場所にオブジェクト(ここではスキャン画像のサムネイル画像)が表示されるが、サムネイル画像は位置情報に従って地図上に配置されるため、所定の倍率で地図表示した場合に、複数のサムネイル画像によって広告の文字列又は図形を認識することができる。また、図17に示すようなファイル管理アプリケーションに対しても、本実施例の広告表示方法を適用することによって、広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0063】
また、図13に示すようなアプリケーション(図8と同様のアプリケーション)を用いてスキャン画像を閲覧する場合、スキャンした場所にスキャン画像のサムネイル画像が表示されるが、サムネイル画像は位置情報に従って地図上に配置されるため、所定の倍率で地図表示した場合に、複数のサムネイル画像によって広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0064】
また、図9に示すようなARアプリケーションを用いて画像を表示する際、スキャンした場所にスキャン画像のサムネイル画像が表示することができるが、サムネイル画像は位置情報(高度の情報を含む。)に従って画像上に配置されるため、所定の倍率で画像表示した場合に、複数のサムネイル画像によって広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0065】
なお、第1の実施例と同様に、広告情報は、地図を表示する度に表示してもよいし、初回のみ表示してもよいし、特定の操作を行ったときのみ表示してもよいし、特定の倍率で地図を表示する時のみ表示してもよい。
【0066】
このように、画像閲覧アプリケーションを用いて地図を表示したり、ARアプリケーションを用いて画像を表示したりする際に、広告の文字列や図形の形になるように複数のオブジェクト(スキャンした文書のサムネイル画像)に位置情報を付加し、位置情報に従って複数のオブジェクトを地図や画像上に配置することによって、地図や画像の視認性を良好に保ちつつ、広告情報を効果的に表示することができる。また、スキャン等のサービスを提供する業者は広告主から広告付与実績に従って広告収入を受け取ることにより、公共サービスでのスキャン等の課金単価を無料で運用することやシステム自体の販売価格を安価にすることが可能となり、サービスを利用するユーザ、サービスを提供する業者、及び、広告主のいずれも利益を享受することができ、公共サービスの利用拡大を図ることができる。
【0067】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。例えば、上記実施例では、写真や画像を閲覧するアプリケーションを例にして説明したが、地図を表示可能な任意のアプリケーションに対しても同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、広告情報が認識可能な表示情報を生成する表示情報生成装置及び当該表示情報生成装置で動作する表示情報生成プログラムに利用可能である。
【符号の説明】
【0069】
10 広告表示システム
20 ネットワーク
30 利用者端末
40 広告管理サーバ
50 電子地図提供サーバ
60 画像形成装置
70 文書管理サーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示情報生成装置及び表示情報生成プログラムに関し、特に、広告情報が認識可能な表示情報を生成する表示情報生成装置及び当該表示情報生成装置で動作する表示情報生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、広告表示に関して様々な方法が提案されており、ユーザに提供するサービス自体は無料とし、サービスに付随する操作を行う際に広告情報を表示して広告収入を得る方法が行われている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、利用者のアクセス状況に応じて施設等の描画方法を変更し、広告情報を添付して電子地図上にアイコン等で表示する技術が開示されている。また、下記特許文献2には、地図情報に、広告やイベント情報などの情報と当該情報に対応付けられる位置の範囲(例えば、アイコン、文字列、図形など)を示す範囲情報を関連付けることにより、ユーザの必要とする情報を提供する技術が開示されている。また、下記特許文献3には、地図情報に、指定された地域に存在する店舗や施設の広告情報を関連付けて表示する地図情報提供システムが開示されている。また、下記特許文献4には、広告料によるシステムのコストダウンを目的として、スキャナで原稿を読み取り中に、端末のプログレス表示に広告画像を表示する技術、ページ中に広告画像を挿入する技術が開示されている。また、下記特許文献5には、ウェブページ等での写真表示において、写真データに格納されている位置情報を元に、写真画像と共に、その写真画像の撮影場所に応じた広告を配信できるようにする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−288680号公報
【特許文献2】特開平11−265398号公報
【特許文献3】特開平11−296540号公報
【特許文献4】特開2004−229205号公報
【特許文献5】特開2009−211422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
地図上に広告情報を表示する方法として、例えば、地図上の位置に関連付けられた施設等に関するアイコン等を表示し、アイコンを選択した時に、そのアイコンに対応する施設等の広告情報をポップアップ画面で表示する方法が一般的に行われている。
【0006】
しかしながら、この方法では、ポップアップ画面で表示される広告情報によって、地図の視認性が悪化するという問題が生じる。特に、モバイルフォンや携帯電話機などの携帯端末のように表示部の画面サイズが小さい装置の場合は、画面全体に対する広告情報の占有率が大きくなるため、地図の視認性の悪化が顕著になる。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、地図上に広告情報を表示する場合において、地図の視認性や操作性を妨げずに、効果的に広告情報を表示することができる表示情報生成装置及び表示情報生成プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、地図を表示可能なアプリケーションに提供する表示情報を生成する表示情報生成装置であって、前記地図に表示される場所を特定する位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報に対応付けられた広告の文字列又は図形を取得する広告情報取得部と、前記アプリケーションによって表示されるオブジェクトを前記地図上に配列した時に、複数の前記オブジェクトによって前記広告の文字列又は図形が認識できるように、前記複数のオブジェクトに、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を対応付ける表示位置制御部と、を備えるものである。
【0009】
また、本発明は、地図を表示可能なアプリケーションに提供する表示情報を生成する装置で動作する表示情報生成プログラムであって、前記装置を、前記地図に表示される場所を特定する位置情報を取得する位置情報取得部、前記位置情報に対応付けられた広告の文字列又は図形を取得する広告情報取得部、前記アプリケーションによって表示されるオブジェクトを前記地図上に配列した時に、複数の前記オブジェクトによって前記広告の文字列又は図形が認識できるように、前記複数のオブジェクトに、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を対応付ける表示位置制御部、として機能させるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の表示情報生成装置及び表示情報生成プログラムによれば、地図上に広告情報を表示する場合において、地図の視認性や操作性を妨げずに、効果的に広告情報を表示することができる。
【0011】
その理由は、表示情報生成装置(表示情報生成プログラム)は、地図上の位置情報を取得すると、その位置情報に対応する広告の文字列や図形などを取得し、複数のオブジェクトに、広告の文字列や図形の各部に対応する地図上の位置情報を対応付け、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置した時に、広告の文字列や図形が認識できるようにするからである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施例に係る広告表示システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る広告管理サーバに記憶される広告データの一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る広告表示システムの処理(WEBブラウザを利用する場合の処理)を示すシーケンス図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る広告の作成例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る広告表示方法の一例(地図表示アプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る広告表示システムの他の処理(写真閲覧アプリケーションを利用する場合の処理)を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る広告表示方法の一例(携帯端末用の写真閲覧アプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例に係る広告表示方法の一例(コンピュータ装置用の写真閲覧アプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施例に係る広告表示方法の一例(ARアプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係る広告表示システムの構成を模式的に示す図である。
【図11】本発明の第2の実施例に係る広告表示システムの処理(スキャン画像を利用する場合の処理)を示すシーケンス図である。
【図12】本発明の第2の実施例に係る広告表示方法の一例(携帯端末用の画像閲覧アプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施例に係る広告表示方法の一例(コンピュータ装置用の画像閲覧アプリケーションを使用した例)を示す図である。
【図14】従来の広告表示方法の一例を示す図である。
【図15】EXIFデータの構成を示す図である。
【図16】従来の携帯端末用の写真閲覧アプリケーションを説明する図である。
【図17】従来の携帯端末用のファイル管理アプリケーションを説明する図である。
【図18】従来のコンピュータ装置用の写真閲覧アプリケーションを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
背景技術で示したように、広告表示に関して様々な方法が提案されている。例えば、インターネット上の電子地図における広告表示方法として、地図画像の下部や上部の近傍に広告情報を表示する方法(いわゆるバナー表示)や、図14に示すように、地図上に施設等の場所を示すアイコン等を表示し、利用者がクリックしたアイコンに対応する施設に関する広告情報をポップアップ表示する方法などが一般的に行われている。
【0014】
しかしながら、バナー表示の場合、広告効果を高くするために広告の表示領域を広げると、地図の表示領域が小さくなり、地図の視認性が悪くなる等の問題が生じる。また、地図上にアイコン等を表示する方法の場合、アイコンを選択して広告情報をポップアップ表示すると、地図が広告情報の背景に隠れてしまい、やはり、地図の視認性が悪くなる等の問題が生じる。
【0015】
ここで、近年、モバイルフォンなどの携帯端末やコンピュータ装置向けに様々なアプリケーションが提供されている。例えば、デジタルカメラで撮影した写真の画像ファイルには、EXIF(Exchangeable image file format)と呼ばれる撮影時のカメラの状態情報を記録する領域があり、この領域には、図15に示すように、ジオタグ情報と呼ばれる部分があり、ここに緯度・経度・高度、カメラの向いている方角なども書き込むことができることから、デジタルカメラで撮影した写真を、撮影した場所に関連付けて表示するアプリケーションも提供されている。
【0016】
図16は、携帯端末で動作するアプリケーションの一例であり、このアプリケーションでは、上記ジオタグ情報を利用して、写真を撮影した場所にアイコン(例えば、ピンのマーク)を表示し、アイコンをクリックすると、その場所で撮影された写真を表示することができる。また、このアプリケーションでは、地図の表示倍率によっては、複数のピンが密集して表示されてしまうことから、一定の領域内の写真をまとめて1つのアイコンで表示している。
【0017】
また、デジタルカメラで撮影した写真の画像ファイルのみならず、文書ファイルや音声ファイルなども、地図上の位置に関連付けて表示するアプリケーションもある。図17は、このようなアプリケーションの一例であり、このアプリケーションでも、写真を撮影した場所や文書や音声を登録した場所にアイコン(例えば、旗のマーク)を表示し、アイコンをクリックすると、その場所で撮影された写真や登録された文書を表示したり、その場所で登録された音声を再生したりすることができる。
【0018】
また、コンピュータ装置で動作するアプリケーションとして、図18に示すようなものもある。このアプリケーションでは、上記ジオタグ情報を利用して、写真を撮影した場所に写真のサムネイル画像を表示し、サムネイル画像をクリックすると、写真の画像が表示されるようにしている。
【0019】
そこで、本発明の一実施の形態では、アイコンやサムネイル画像などを地図上の位置に関連付けて配置するアプリケーションを利用し、地図上の位置に関連付けて記憶された広告情報をポップアップ表示するのではなく、アプリケーションで使用するアイコンやサムネイル画像などのオブジェクトに、広告の文字列や図形の各部に対応する地図上の位置情報を対応付け、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置したときに、広告情報として認識できるようにする。これにより、地図の視認性や操作性を妨げずに、効果的に広告情報を表示することができる。
【実施例1】
【0020】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る表示情報生成装置及び表示情報生成プログラムについて、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、本実施例の広告表示システムの構成を模式的に示す図であり、図2は、広告管理サーバに記憶される広告データの一例を示す図である。また、図3は、WEBブラウザを利用する場合の処理を示すシーケンス図であり、図4は、広告の作成例を示す図、図5は、広告表示例を示す図である。また、図6は、写真閲覧アプリケーションを利用する場合の処理を示すシーケンス図であり、図7乃至図9は、広告表示例を示す図である。
【0021】
図1に示すように、本実施例の広告表示システム10は、地図上に広告情報を表示する利用者端末30と、利用者端末30や電子地図提供サーバ50に広告情報を提供する広告管理サーバ40と、利用者端末30に地図情報を提供する電子地図提供サーバ50などで構成され、これらは、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI(Fiber-Distributed Data Interface)等の規格により定められるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワーク20によって相互に接続されている。以下、各装置について詳細に説明する。
【0022】
[利用者端末]
利用者端末30は、コンピュータ装置や携帯端末などであり、制御部、表示部、操作部などで構成される。
【0023】
制御部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、通信I/F部などを備え、これらはバスを介して接続されている。CPUは、各部の制御を行う。メモリは、HDD、通信I/F部から読み込んだ種々のデータを一時的に記憶する部分であり、記憶されたデータはCPUによって処理され、必要に応じてHDDや通信I/F部に転送される。HDDは、CPUが各部を制御するためのプログラム(後述するWEBブラウザや写真閲覧アプリケーション、拡張現実(AR:Augmented Reality)アプリケーションなどを含む)、自装置の処理機能に関する情報などを格納し、CPUにより必要に応じて読み出され、メモリ上で実行処理される。通信I/F部は、ネットワーク20を介して繋がっている機器との接続を確立し、データの送受信を実行する。
【0024】
また、上記制御部(制御部で動作する表示情報生成プログラム)は、ユーザが指定した場所の位置情報若しくは写真の画像ファイルに関連付けられた位置情報を取得する位置情報取得部、取得した位置情報を電子地図提供サーバ50に通知し、電子地図提供サーバ50から地図画像のデータを取得する地図情報取得部、取得した位置情報を広告管理サーバ40に通知し、広告管理サーバ40から広告の文字列や図形などの広告情報を取得する広告情報取得部、アプリケーションで使用するアイコンやサムネイル画像など(以下、オブジェクトと呼ぶ。)に、広告の文字列や図形の各部に対応する地図上の位置情報(座標)を対応付ける表示位置制御部などとしても機能する。そして、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置した時に、複数のオブジェクトによって広告が認識できるようにする。
【0025】
表示部は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)表示装置等からなり、各種画面(WEBブラウザや写真閲覧アプリケーション、ARアプリケーションの画面など)を表示する。また、操作部は、ボタンやスイッチ、透明電極が格子状に配置されたタッチパネル等からなり、各種操作(URL(Uniform Resource Locator)の指定、地図の表示位置の指定など)を行う。
【0026】
[広告管理サーバ]
広告管理サーバ40は、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、HDD、通信I/F部などで構成される制御部を含む。メモリやHDDには、図2に示すような広告データが記憶されている。この広告データは、広告毎に、広告主、広告種別、広告文字列、広告図形データ、カテゴリ、位置の関連付け属性、緯度、経度、高度などの情報が対応付けられており、制御部は、利用者端末30や電子地図提供サーバ50から位置情報を取得すると、広告データを参照して、取得した位置情報に対応する広告文字列や広告図形などの広告情報を特定し、特定した広告情報を利用者端末30や電子地図提供サーバ50に送信する。
【0027】
[電子地図提供サーバ]
電子地図提供サーバ50は、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、HDD、通信I/F部などで構成される制御部を含む。メモリやHDDには、各地域の地図画像からなる地図データベースが記憶されており、制御部は、利用者端末30から位置情報を取得すると、地図データベースを参照して、その位置情報で示される場所を特定し、その場所近傍の地図画像を取得する。また、取得した地図画像のデータを利用者端末30に送信したり、地図画像に、広告の文字列や図形に従ってオブジェクトを配置したデータを利用者端末30に送信したりする。
【0028】
なお、図1は、本実施例の広告表示システム10の一例であり、その構成や制御は適宜変更可能である。例えば、広告管理サーバ40と電子地図提供サーバ50を1つのサーバとして構成することもできる。
【0029】
次に、上記構成の広告表示システム10を用いて、地図画像に広告情報を表示する方法について説明する。まず、WEBブラウザ上の地図画像に広告情報を表示する方法について、図3のシーケンス図を参照して説明する。
【0030】
ユーザが、利用者端末30のWEBブラウザを使用して、電子地図提供サーバ50の電子地図サービスのURLを指定し、初期画面のリクエストを行うと、電子地図提供サーバ50は、利用者端末30に初期画面データを送信し、利用者端末30のWEBブラウザは、この初期画面を表示する。
【0031】
次に、ユーザが、表示したい場所を指定して電子地図提供サーバ50に位置情報を送信すると、電子地図提供サーバ50は、受信した位置情報に対応する地図画像を地図データベースから取得すると共に、広告管理サーバ40に位置情報を通知する。広告管理サーバ40は、位置情報を取得すると、広告データを参照して、その位置情報に関連付けられた広告情報(広告文字列又は広告図形)を特定し、特定した広告情報を電子地図提供サーバ50に通知する。
【0032】
電子地図提供サーバ50は、地図データベースから取得した地図画像に、広告管理サーバ40から取得した広告情報を合成する。その際、図4に示すように、複数のオブジェクトに、対象となる広告情報(文字列又は図形)を地図上に所定のサイズで表示する時の広告情報の各部の地図上の位置情報(座標)を対応付け、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置し、複数のオブジェクトによって広告の文字列又は図形が認識できるようにする。そして、電子地図提供サーバ50は、複数のオブジェクトを配置した地図画面のデータを利用者端末30に送信し、利用者端末30のWEBブラウザは、受信した地図画面のデータに従って地図画面を表示する。
【0033】
図5は、このような手順で作成された地図画面の表示例であり、地図画面上には、広告情報(ここでは、「KM」の文字列)が複数のオブジェクトによって表されるため、ポップアップ画面に広告情報を表示する場合に比べて、地図の視認性を良好に保つことができる。また、この表示方法では、地図画面上に広告情報を常に表示することができるため、広告情報による宣伝効果を高めることができる。
【0034】
なお、広告情報の表示サイズは図5の構成に限定されず、広告の文字列又は図形を認識可能な任意のサイズとすることができる。また、図4及び図5では、オブジェクトとして円を利用したが、オブジェクトの形状やサイズ、配置間隔なども任意である。また、図5では、塗りつぶしたオブジェクトを地図上に配置したが、オブジェクトの枠のみを合成したり、オブジェクトを半透明にしたりしてもよく、このようにすることによって、地図の視認性を更に向上させることができる。また、広告情報は、地図を表示する度に表示してもよいし、初回のみ表示してもよいし、特定の操作(例えば、施設の検索操作など)を行ったときのみ表示してもよいし、特定の倍率で地図を表示する時(複数のオブジェクトによって表される広告の文字列又は図形の大きさが画面全体に対して所定の比率になる時)のみ表示してもよい。
【0035】
また、図3のシーケンス図では、電子地図提供サーバ50が、複数のオブジェクトに広告の文字列又は図形の各部の地図上の位置情報を対応付け、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置した地図画面のデータを作成して利用者端末30に送信する構成としたが、広告の文字列又は図形の各部の地図上の位置情報を利用者端末30に通知し、利用者端末30が、通知された位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置した地図画面を作成して表示する構成としてもよい。また、利用者端末30が、広告管理サーバ40から広告情報を取得し、複数のオブジェクトに広告の文字列又は図形の各部の地図上の位置情報を対応付け、対応付けた位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置した地図画面を作成して表示する構成としてもよい。
【0036】
以上、図3では、地図を表示するアプリケーションを利用して広告情報を表示する場合について説明したが、写真を閲覧するアプリケーションの中には、写真の撮影地を表示する機能を備えたものもある。そこで、以下では、写真閲覧アプリケーションを利用して、地図画像に広告情報を表示する方法について、図6のシーケンス図を参照して説明する。
【0037】
まず、ユーザが利用者端末30の操作部を操作して、写真閲覧アプリケーションを起動して所定の操作(例えば、撮影地の表示指示)を行うと、写真閲覧アプリケーションは、地図画面を表示する。そして、ユーザが地図の表示位置を指定若しくは写真を選択すると、制御部(又は写真閲覧アプリケーション)は、指定された表示位置の位置情報若しくは選択された写真画像ファイルのジオタグ情報によって特定される位置情報を広告管理サーバ40と電子地図提供サーバ50に送信する。
【0038】
広告管理サーバ40は、位置情報を受信すると、広告データを参照して、その位置情報で示される場所近傍に関連付けられた広告を特定し、その広告の広告情報(文字列又は図形)を利用者端末30に送信する。また、電子地図提供サーバ50は、位置情報を受信すると、その位置情報で示される場所を含む地域を特定し、その地域の地図画像のデータを利用者端末30に送信する。
【0039】
利用者端末30の制御部は、広告管理サーバ40から広告情報を受信し、電子地図提供サーバ50から地図画像のデータを受信すると、写真閲覧アプリケーションで使用するオブジェクトに、広告の文字列又は図形の各部に対応する地図上の位置情報を対応付ける。そして、制御部(若しくは、写真閲覧アプリケーション)は、対応付けられた位置情報に従って、複数のオブジェクトを地図画像上に配置する。なお、上記と同様に、広告情報は、地図を表示する度に表示してもよいし、初回のみ表示してもよいし、特定の操作を行ったときのみ表示してもよいし、特定の倍率で地図を表示する時のみ表示してもよい。
【0040】
図7は、携帯端末で動作する写真閲覧アプリケーションに対して本実施例の広告表示方法を適用した例である。このアプリケーションでは、画面下部の撮影地アイコンをタッチすると、写真の撮影地にオブジェクト(ここではピン)が表示される。その際、広告の文字列や図形(図では「KM」の文字)の形になるように複数のオブジェクトに位置情報を対応付け、位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置することによって、所定の倍率で地図表示した場合に、広告の文字列又は図形を認識することができる。また、図17に示すようなファイル管理アプリケーションに対しても、本実施例の広告表示方法を適用することによって、広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0041】
また、図8は、電子地図上に写真をサムネイル表示する写真閲覧アプリケーションに対して本実施例の広告表示方法を適用した例である。このアプリケーションでは、写真の撮影地にその写真のサムネイル画像が表示される。その際、サムネイル画像とは別に、広告の文字列や図形(図では「KM」の文字)をサムネイル画像の表示サイズに分割した複数のオブジェクトを作成し、広告の文字列や図形の形になるように複数のオブジェクトに位置情報を対応付け、位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置することによって、所定の倍率で地図表示した場合に、広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0042】
なお、図7及び図8では、写真閲覧アプリケーションを例にして説明したが、ARアプリケーションでは、画像に対して各種情報を合成して表示することができることから、ARアプリケーションに対して本実施例の広告表示方法を適用することもできる。例えば、図9に示すように、画像を表示する際、広告情報の文字列や図形(図では「A」の文字)の形になるように複数のオブジェクト(ここではサムネイル画像)に位置情報(高度の情報も含む。)を対応付け、位置情報に従って複数のオブジェクトを地図上に配置することによって、所定の倍率で画像を表示した場合に、広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0043】
このように、WEBブラウザや写真閲覧アプリケーションを用いて地図を表示したり、ARアプリケーションを用いて画像を表示したりする際に、広告の文字列や図形の形になるように複数のオブジェクトに位置情報を対応付け、位置情報に従って複数のオブジェクトを地図や画像上に配置することによって、地図や画像の視認性を良好に保ちつつ、広告情報を効果的に表示することができる。また、アプリケーションを開発する業者は広告主から広告収入を受け取ることにより、アプリケーションを無償で提供することが可能となり、アプリケーションを利用するユーザ、アプリケーションを開発する業者、及び、広告主のいずれも利益を享受することができ、このようなアプリケーションを利用したサービスの利用拡大を図ることができる。
【実施例2】
【0044】
次に、本発明の第2の実施例に係る表示情報生成装置及び表示情報生成プログラムについて、図10乃至図13を参照して説明する。図10は、本実施例の広告表示システムの構成を模式的に示す図であり、図11は、スキャン画像に広告情報を表示する場合の処理を示すシーケンス図である。また、図12及び図13は、広告表示例を示す図である。
【0045】
コンビニエンスストア等でのコインベンダー等による公共サービスにおいて、コピー、プリント等での課金は一般的となっているが、スキャン操作での課金は一般的となっていない。その原因の一つとして、1枚単価が10円以下の料金徴収ができない、そもそもスキャン操作で料金を徴収させることに抵抗があるといったことが考えられる。このため、ユーザからのスキャン操作は無料とし、スキャン操作にかかる費用を広告収入等でまかなうといった仕組みが求められている。
【0046】
例えば、スキャン操作を行う操作パネルに広告情報を表示する方法が考えられるが、この方法では、操作パネルの表示領域が少なくなる上、操作に必要のない情報が表示されるため、視認性、操作性が悪くなる等の問題が生じる。そこで、本実施例では、スキャン画像を利用者端末から利用する際に、第1の実施例で示した手法を用いて広告情報を表示するようにする。
【0047】
この場合、広告表示システム10の構成は図10のようになり、スキャン機能を備えた装置(本実施例では、画像形成装置60とする。)と、画像形成装置60に広告情報を提供する広告管理サーバ40と、位置情報を付加したスキャン画像を保存する文書管理サーバ70と、スキャン画像を閲覧する利用者端末30などで構成され、これらはネットワーク20によって相互に接続される。以下、各装置について詳細に説明する。なお、利用者端末30及び広告管理サーバ40の構成は前記した第1の実施例と同様であるため、説明は省略する。
【0048】
[画像形成装置]
画像形成装置60は、制御部、表示部、操作部、画像読取部、必要に応じて印刷部などで構成される。
【0049】
制御部は、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、HDD、通信I/F部などを備え、これらはバスを介して接続されている。CPUは、各部の制御を行う。メモリは、HDD、通信I/F部から読み込んだ種々のデータを一時的に記憶する部分であり、記憶されたデータはCPUによって処理され、必要に応じてHDDや通信I/F部に転送される。HDDは、CPUが各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報などを格納し、CPUにより必要に応じて読み出され、メモリ上で実行処理される。通信I/F部は、通信ネットワーク20を介して繋がっている機器との接続を確立し、データの送受信を実行する。
【0050】
また、制御部は、広告管理サーバ40から広告情報を取得し、複数のオブジェクト(すなわち、画像読取部でスキャンした文書のスキャン画像)に、広告の文字列又は図形の各部に対応する地図上の位置情報を付加し、通信I/F部を介して文書管理サーバ70に送信する表示位置制御部として機能する。
【0051】
表示部は、液晶表示装置(LCD)や有機EL表示装置等からなり、スキャンを指示する画面などを表示する。また、操作部は、ボタンやスイッチ等からなり、スキャンの設定や指示を行う。なお、表示部と操作部は別々の装置としても良いし、表示部上に、透明電極が格子状に配置されたタッチパネルを設けた一体の装置としてもよい。
【0052】
画像読取部は、原稿台に載置された文書の画像を光学的に読み取る部分であり、文書を走査する光源と、文書で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)等のイメージセンサと、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成される。
【0053】
印刷部は、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用した画像形成に必要な構成要素で構成され、画像読取部で読み取ったスキャン画像を用紙上に形成する。
【0054】
[文書管理サーバ]
文書管理サーバ70は、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、HDD、通信I/F部などで構成される制御部を含む。メモリやHDDには、画像形成装置60から取得したスキャン画像、各地域の地図画像などが記憶されており、制御部は、利用者端末30からの画像閲覧要求を受け付けると、位置情報を付加したスキャン画像を利用者端末30のアプリケーションで地図上に配置して閲覧できるようにする。
【0055】
以下、上記構成の広告表示システム10の動作について、図11のシーケンス図を参照して説明する。
【0056】
ユーザは画像形成装置60にログインし、スキャン文書の読込設定及び転送先設定を行う。画像形成装置60の制御部は、ログインしたユーザの情報、読込設定情報、転送先情報を格納する。そして、スキャン画像の転送先として、地図表示が可能な(すなわち、スキャン画像を地図上に配置して表示可能な)文書管理サーバ70を選択した場合、画像形成装置60は、文書管理サーバ70と通信し、基準位置を確定するために、文書登録情報(既に登録されている文書の位置情報)を取得する。
【0057】
次に、ユーザが画像形成装置60の操作部を操作してスキャン開始を指示すると、画像形成装置60の画像読取部は文書のスキャンを開始する。そして、必要に応じて、公知のOCR(Optical Character Reader)技術を用いて、読み込んだ文書のテキスト解析、画像解析を行い、文書の内容を予測し、画像形成装置60の位置、若しくは、ログオンユーザに関連する位置、文書登録状態、スキャン枚数等に基づいて基準位置を確定する。
【0058】
次に、画像形成装置60は、ユーザ情報、基準位置情報、スキャン枚数、予測文書内容等を広告管理サーバ40に通知し、広告管理サーバ40は、通知された情報を元に、操作したユーザに適した広告情報を抽出し、広告情報のリストを画像形成装置60に通知する。
【0059】
画像形成装置60は、取得した広告情報リストの中から、画像形成装置60側で保持している個人情報等を元に最適な広告情報を選択し、広告として使用する文字列又は図形を確定する。なお、広告文字列は、ログインユーザ情報(年齢、性別、住所等)や、画像形成装置60の位置情報、OCRを組み合わせた文書解析によるスキャンファイルの予測文書内容等に基づき、最適な広告を表示することが望ましい。
【0060】
次に、画像形成装置60は、スキャン画像の一枚一枚に対して、広告の文字列又は図形の各部に対する地図上の位置情報を付加し、文書管理サーバ70に登録する。登録後、実際に使用した広告の文字列又は図形を広告管理サーバ40に通知する。なお、位置情報を付加する方法として、スキャン画像自体のEXIFデータに直接付加してもよいし、文書登録先の文書管理サーバ70でスキャン画像と位置情報とを対応付けて登録してもよい。
【0061】
そして、ユーザは、利用者端末30を操作してアプリケーション(図7乃至図9に示すようなアプリケーション)を起動し、アプリケーションは、文書管理サーバ70から位置情報が付加されたスキャン画像と地図画像のデータとを取得し、地図画像上にスキャン画像のサムネイル画像を位置情報に従って配置して表示する。
【0062】
例えば、図12に示すようなアプリケーション(図7と同様のアプリケーション)を用いてスキャン画像を閲覧する場合、画面下部の地図アイコンをタッチすると、スキャンした場所にオブジェクト(ここではスキャン画像のサムネイル画像)が表示されるが、サムネイル画像は位置情報に従って地図上に配置されるため、所定の倍率で地図表示した場合に、複数のサムネイル画像によって広告の文字列又は図形を認識することができる。また、図17に示すようなファイル管理アプリケーションに対しても、本実施例の広告表示方法を適用することによって、広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0063】
また、図13に示すようなアプリケーション(図8と同様のアプリケーション)を用いてスキャン画像を閲覧する場合、スキャンした場所にスキャン画像のサムネイル画像が表示されるが、サムネイル画像は位置情報に従って地図上に配置されるため、所定の倍率で地図表示した場合に、複数のサムネイル画像によって広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0064】
また、図9に示すようなARアプリケーションを用いて画像を表示する際、スキャンした場所にスキャン画像のサムネイル画像が表示することができるが、サムネイル画像は位置情報(高度の情報を含む。)に従って画像上に配置されるため、所定の倍率で画像表示した場合に、複数のサムネイル画像によって広告の文字列又は図形を認識することができる。
【0065】
なお、第1の実施例と同様に、広告情報は、地図を表示する度に表示してもよいし、初回のみ表示してもよいし、特定の操作を行ったときのみ表示してもよいし、特定の倍率で地図を表示する時のみ表示してもよい。
【0066】
このように、画像閲覧アプリケーションを用いて地図を表示したり、ARアプリケーションを用いて画像を表示したりする際に、広告の文字列や図形の形になるように複数のオブジェクト(スキャンした文書のサムネイル画像)に位置情報を付加し、位置情報に従って複数のオブジェクトを地図や画像上に配置することによって、地図や画像の視認性を良好に保ちつつ、広告情報を効果的に表示することができる。また、スキャン等のサービスを提供する業者は広告主から広告付与実績に従って広告収入を受け取ることにより、公共サービスでのスキャン等の課金単価を無料で運用することやシステム自体の販売価格を安価にすることが可能となり、サービスを利用するユーザ、サービスを提供する業者、及び、広告主のいずれも利益を享受することができ、公共サービスの利用拡大を図ることができる。
【0067】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。例えば、上記実施例では、写真や画像を閲覧するアプリケーションを例にして説明したが、地図を表示可能な任意のアプリケーションに対しても同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、広告情報が認識可能な表示情報を生成する表示情報生成装置及び当該表示情報生成装置で動作する表示情報生成プログラムに利用可能である。
【符号の説明】
【0069】
10 広告表示システム
20 ネットワーク
30 利用者端末
40 広告管理サーバ
50 電子地図提供サーバ
60 画像形成装置
70 文書管理サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図を表示可能なアプリケーションに提供する表示情報を生成する表示情報生成装置であって、
前記地図に表示される場所を特定する位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報に対応付けられた広告の文字列又は図形を取得する広告情報取得部と、
前記アプリケーションによって表示されるオブジェクトを前記地図上に配列した時に、複数の前記オブジェクトによって前記広告の文字列又は図形が認識できるように、前記複数のオブジェクトに、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を対応付ける表示位置制御部と、を備える、ことを特徴とする表示情報生成装置。
【請求項2】
前記地図は、写真を撮影した場所近傍を表示しており、
前記位置情報取得部は、前記写真の画像ファイルに関連付けられた座標情報から、前記位置情報を取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の表示情報生成装置。
【請求項3】
前記地図は、文書をスキャンした場所近傍を表示しており、
前記位置情報取得部は、前記文書のスキャン画像ファイルに関連付けられた座標情報から、前記位置情報を取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の表示情報生成装置。
【請求項4】
前記オブジェクトは、前記アプリケーションが前記写真を撮影した場所又は前記文書をスキャンした場所を前記地図上に明示する際に使用するアイコン、若しくは、前記写真又は前記文書のサムネイル画像である、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の表示情報生成装置。
【請求項5】
前記表示情報生成装置は、前記文書をスキャンする装置であり、
前記表示位置制御部は、前記文書のスキャン画像又はサムネイル画像に、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を付加して登録する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の表示情報生成装置。
【請求項6】
前記表示情報生成装置は、前記アプリケーションを動作させる装置であり、
前記アプリケーションは、前記複数のオブジェクトに対応付けられた前記座標を取得し、当該座標に従って前記複数のオブジェクトを前記地図上に表示する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の表示情報生成装置。
【請求項7】
前記アプリケーションは、起動後に最初に前記地図を表示する時、又は、前記地図を特定の倍率で表示する時に、前記複数のオブジェクトを前記地図上に表示する、ことを特徴とする請求項6に記載の表示情報生成装置。
【請求項8】
地図を表示可能なアプリケーションに提供する表示情報を生成する装置で動作する表示情報生成プログラムであって、
前記装置を、
前記地図に表示される場所を特定する位置情報を取得する位置情報取得部、
前記位置情報に対応付けられた広告の文字列又は図形を取得する広告情報取得部、
前記アプリケーションによって表示されるオブジェクトを前記地図上に配列した時に、複数の前記オブジェクトによって前記広告の文字列又は図形が認識できるように、前記複数のオブジェクトに、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を対応付ける表示位置制御部、として機能させる、ことを特徴とする表示情報生成プログラム。
【請求項9】
前記地図は、写真を撮影した場所近傍を表示しており、
前記位置情報取得部は、前記写真の画像ファイルに関連付けられた座標情報から、前記位置情報を取得する、ことを特徴とする請求項8に記載の表示情報生成プログラム。
【請求項10】
前記地図は、文書をスキャンした場所近傍を表示しており、
前記位置情報取得部は、前記文書のスキャン画像ファイルに関連付けられた座標情報から、前記位置情報を取得する、ことを特徴とする請求項8に記載の表示情報生成プログラム。
【請求項11】
前記オブジェクトは、前記アプリケーションが前記写真を撮影した場所又は前記文書をスキャンした場所を前記地図上に明示する際に使用するアイコン、若しくは、前記写真又は前記文書のサムネイル画像である、ことを特徴とする請求項9又は10に記載の表示情報生成プログラム。
【請求項1】
地図を表示可能なアプリケーションに提供する表示情報を生成する表示情報生成装置であって、
前記地図に表示される場所を特定する位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報に対応付けられた広告の文字列又は図形を取得する広告情報取得部と、
前記アプリケーションによって表示されるオブジェクトを前記地図上に配列した時に、複数の前記オブジェクトによって前記広告の文字列又は図形が認識できるように、前記複数のオブジェクトに、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を対応付ける表示位置制御部と、を備える、ことを特徴とする表示情報生成装置。
【請求項2】
前記地図は、写真を撮影した場所近傍を表示しており、
前記位置情報取得部は、前記写真の画像ファイルに関連付けられた座標情報から、前記位置情報を取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の表示情報生成装置。
【請求項3】
前記地図は、文書をスキャンした場所近傍を表示しており、
前記位置情報取得部は、前記文書のスキャン画像ファイルに関連付けられた座標情報から、前記位置情報を取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の表示情報生成装置。
【請求項4】
前記オブジェクトは、前記アプリケーションが前記写真を撮影した場所又は前記文書をスキャンした場所を前記地図上に明示する際に使用するアイコン、若しくは、前記写真又は前記文書のサムネイル画像である、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の表示情報生成装置。
【請求項5】
前記表示情報生成装置は、前記文書をスキャンする装置であり、
前記表示位置制御部は、前記文書のスキャン画像又はサムネイル画像に、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を付加して登録する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の表示情報生成装置。
【請求項6】
前記表示情報生成装置は、前記アプリケーションを動作させる装置であり、
前記アプリケーションは、前記複数のオブジェクトに対応付けられた前記座標を取得し、当該座標に従って前記複数のオブジェクトを前記地図上に表示する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の表示情報生成装置。
【請求項7】
前記アプリケーションは、起動後に最初に前記地図を表示する時、又は、前記地図を特定の倍率で表示する時に、前記複数のオブジェクトを前記地図上に表示する、ことを特徴とする請求項6に記載の表示情報生成装置。
【請求項8】
地図を表示可能なアプリケーションに提供する表示情報を生成する装置で動作する表示情報生成プログラムであって、
前記装置を、
前記地図に表示される場所を特定する位置情報を取得する位置情報取得部、
前記位置情報に対応付けられた広告の文字列又は図形を取得する広告情報取得部、
前記アプリケーションによって表示されるオブジェクトを前記地図上に配列した時に、複数の前記オブジェクトによって前記広告の文字列又は図形が認識できるように、前記複数のオブジェクトに、前記広告の文字列又は図形の各部の前記地図上の座標を対応付ける表示位置制御部、として機能させる、ことを特徴とする表示情報生成プログラム。
【請求項9】
前記地図は、写真を撮影した場所近傍を表示しており、
前記位置情報取得部は、前記写真の画像ファイルに関連付けられた座標情報から、前記位置情報を取得する、ことを特徴とする請求項8に記載の表示情報生成プログラム。
【請求項10】
前記地図は、文書をスキャンした場所近傍を表示しており、
前記位置情報取得部は、前記文書のスキャン画像ファイルに関連付けられた座標情報から、前記位置情報を取得する、ことを特徴とする請求項8に記載の表示情報生成プログラム。
【請求項11】
前記オブジェクトは、前記アプリケーションが前記写真を撮影した場所又は前記文書をスキャンした場所を前記地図上に明示する際に使用するアイコン、若しくは、前記写真又は前記文書のサムネイル画像である、ことを特徴とする請求項9又は10に記載の表示情報生成プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−15707(P2013−15707A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−148989(P2011−148989)
【出願日】平成23年7月5日(2011.7.5)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月5日(2011.7.5)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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