説明

表示装置、プログラム及びデータ処理方法

【課題】記憶容量の低減及び処理の高速化を図ることが可能な表示装置、プログラム及びデータ処理方法を提供する。
【解決手段】入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第1テーブルA121A、第1テーブルB121B・・・をメモリ12に記憶する。受信部13はリモコン18を介して、第1テーブルA121A、第1テーブルB121B・・・から一の第1テーブル121の選択を受け付ける。一の第1テーブル121の選択を受け付けた場合、前記ビット数よりも高いビット数にて補正テーブル161を生成する。生成した補正テーブル161は補正部16に記憶される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力されたデータに基づき画像を表示する表示装置、プログラム及びデータ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイまたはプロジェクタ等の表示装置は、画像信号の入力階調値と出力階調値との関係を示すいわゆるガンマカーブを用意している。入力画像信号の階調値は、ガンマカーブに基づき変換され、出力階調値を得ることができる。ガンマカーブは所定のビット数にて入力データ及び出力データが対応づけられたガンマテーブルとしてメモリ等に記憶されている。ガンマテーブル内は離散的な値が記憶されるため、ガンマテーブル内の値を補間する技術が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平06−233131号公報
【特許文献2】特開2008−5319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、表示設定に応じて複数のテーブルが必要となり、その結果、テーブル毎に補間処理または高いビット数での複数のテーブルの記憶が必要になるという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、所定のビット数にて複数の第1テーブルを記憶しておき、一の第1テーブルの選択を受け付けた場合に当該第1テーブルについて補正した補正テーブルを生成することにより、記憶容量の低減及び処理の高速化を図ることが可能な表示装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する表示装置は、入力されたデータに基づき画像を表示する表示装置において、入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第1テーブルと、前記複数の第1テーブルから一の第1テーブルの選択を受け付ける受け付け部と、該受け付け部により一の第1テーブルの選択を受け付けた場合に、前記一の第1テーブルを参照し、前記ビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する生成部と、該生成部により生成した補正テーブルを記憶する記憶処理部とを備える。
【0007】
本願に開示する表示装置は、入力データを受け付けた場合、前記記憶処理部により記憶した補正テーブルを参照し、前記入力データに対応する出力データを外部へ出力する出力部を備える。
【0008】
本願に開示する表示装置は、入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第2テーブルと、前記受け付け部は、前記複数の第1テーブルから一の第1テーブルの選択及び前記複数の第2テーブルから一の第2テーブルの選択を受け付け、前記生成部は、該受け付け部により一の第1テーブル及び一の第2テーブルの選択を受け付けた場合に、前記第1テーブル及び第2テーブルを参照し、前記第1テーブル及び第2テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する。
【0009】
本願に開示する表示装置は、前記生成部は、第1テーブル内の出力データを所定値で除すことにより得られる整数値及び余りを算出する算出部と、該算出部により得られた整数値を参照し、前記第2テーブルから出力データを抽出する抽出部と、抽出部により抽出した出力データ及び前記算出部により算出した余りに基づき、補正テーブルの出力データを算出する出力データ算出部と、前記第1テーブル及び第2テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて、前記第1テーブルまたは第2テーブルの入力データ及び前記出力データ算出部により算出した出力データに基づき、補正テーブルを生成する補正テーブル生成部とを含む。
【0010】
本願に開示する表示装置は、入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第3テーブルと、入力データに基づき、前記複数の第3テーブルから一の第3テーブルを取得する取得部とを備え、前記生成部は、該受け付け部により一の第1テーブル及び一の第2テーブルの選択を受け付け、かつ、前記取得部により一の第3テーブルを取得した場合に、前記第1テーブル、第2テーブル及び第3テーブルを参照し、前記第1テーブル、第2テーブル及び第3テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する。
【0011】
本願に開示する表示装置は、前記生成部は、第1テーブル内の出力データを所定値で除すことにより得られる整数値及び余りを算出する算出部と、該算出部により得られた整数値を参照し、前記第2テーブルから出力データを抽出する抽出部と、抽出部により抽出した出力データ及び前記算出部により算出した余りに基づき、補正データを算出する補正データ算出部と、該補正データ算出部により算出した補正データを所定値で除すことにより得られる整数値及び余りを算出する第2算出部と、該第2算出部により得られた整数値を参照し、前記第3テーブルから出力データを抽出する第2抽出部と、該第2抽出部により抽出した出力データ及び前記第2算出部により算出した余りに基づき、出力データを算出する出力データ算出部と、前記第1テーブル、第2テーブル及び第3テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて、前記第1テーブル、第2テーブルまたは第3テーブルの入力データ及び前記出力データ算出部により算出した出力データに基づき、補正テーブルを生成する補正テーブル生成部とを含む。
【0012】
本願に開示するプログラムは、制御部を有するコンピュータに用いられるプログラムにおいて、コンピュータに、入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第1テーブルから、前記制御部が一の第1テーブルの選択を受け付ける受け付けステップと、該受け付けステップにより一の第1テーブルの選択を受け付けた場合に、前記制御部が前記一の第1テーブルを参照し、前記ビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する生成ステップと、該生成ステップにより生成した補正テーブルを記憶する記憶ステップとを実行させる。
【0013】
本願に開示するプログラムは、前記受け付けステップは、前記複数の第1テーブルから一の第1テーブルの選択を受け付け、かつ、入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第2テーブルから一の第2テーブルを受け付け、前記生成ステップは、該受け付けステップにより一の第1テーブル及び一の第2テーブルの選択を受け付けた場合に、前記第1テーブル及び第2テーブルを参照し、前記第1テーブル及び第2テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する。
【0014】
本願に開示するデータ処理方法は、入力されたデータに基づき画像を表示する制御部を有する表示装置のデータ処理方法において、入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第1テーブルから、前記制御部が一の第1テーブルの選択を受け付ける受け付けステップと、該受け付けステップにより一の第1テーブルの選択を受け付けた場合に、前記制御部が前記一の第1テーブルを参照し、前記ビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する生成ステップと、該生成ステップにより生成した補正テーブルを記憶する記憶ステップとを含む。
【0015】
本願に開示するデータ処理方法は、前記受け付けステップは、前記複数の第1テーブルから一の第1テーブルの選択を受け付け、かつ、入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第2テーブルから一の第2テーブルを受け付け、前記生成ステップは、該受け付けステップにより一の第1テーブル及び一の第2テーブルの選択を受け付けた場合に、前記第1テーブル及び第2テーブルを参照し、前記第1テーブル及び第2テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する。
【0016】
本願に開示する表示装置にあっては、複数の第1テーブルは、入力データに対応づけて出力データを所定のビット数にて記憶する。受け付け部は、複数の第1テーブルから一の第1テーブルの選択を受け付ける。生成部は一の第1テーブルの選択を受け付けた場合に、一の第1テーブルを参照し、前記ビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する。記憶処理部は生成部により生成した補正テーブルを記憶する。
【0017】
本願に開示する表示装置にあっては、出力部は、入力データを受け付けた場合、記憶処理部により記憶した補正テーブルを参照し、入力データに対応する出力データを外部へ出力する。
【0018】
本願に開示する表示装置にあっては、複数の第2テーブルは、入力データに対応づけて出力データを所定のビット数にて記憶する。受け付け部は、複数の第1テーブルから一の第1テーブルの選択及び複数の第2テーブルから一の第2テーブルを受け付ける。生成部は、受け付け部により一の第1テーブル及び一の第2テーブルの選択を受け付けた場合に、第1テーブル及び第2テーブルを参照し、第1テーブル及び第2テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する。具体的には、算出部は、第1テーブル内の出力データを所定値で除すことにより得られる整数値及び余りを算出する。抽出部は、算出部により得られた整数値を参照し、第2テーブルから出力データを抽出する。出力データ算出部は、抽出した出力データ及び算出部により算出した余りに基づき、補正テーブルの出力データを算出する。そして、第1テーブル及び第2テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて、第1テーブルまたは第2テーブルの入力データ及び出力データ算出部により算出した出力データに基づき、補正テーブルを生成する。
【0019】
本願に開示する表示装置にあっては、複数の第3テーブルは、入力データに対応づけて出力データを所定のビット数にて記憶する。取得部は、入力データに基づき、第3テーブルから一の第3テーブルを取得する。生成部は、受け付け部により一の第1テーブル及び一の第2テーブルの選択を受け付け、かつ、取得部により一の第3テーブルを取得した場合に、第1テーブル、第2テーブル及び第3テーブルを参照し、第1テーブル、第2テーブル及び第3テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する。具体的には、算出部は、第1テーブル内の出力データを所定値で除すことにより得られる整数値及び余りを算出する。抽出部は、算出部により得られた整数値を参照し、第2テーブルから出力データを抽出する。補正データ算出部は、抽出部により抽出した出力データ及び算出部により算出した余りに基づき、補正データを算出する。第2算出部は、補正データ算出部により算出した補正データを所定値で除すことにより得られる整数値及び余りを算出する。第2抽出部は、第2算出部により得られた整数値を参照し、第3テーブルから出力データを抽出する。出力データ算出部は、第2抽出部により抽出した出力データ及び第2算出部により算出した余りに基づき、出力データを算出する。そして第1テーブル、第2テーブル及び第3テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて、第1テーブル、第2テーブルまたは第3テーブルの入力データ及び出力データ算出部により算出した出力データに基づき、補正テーブルを生成する。
【発明の効果】
【0020】
当該表示装置の一観点によれば、所定のビット数にて複数の第1テーブルを記憶しておき、選択を受け付けた場合に一の第1テーブルについて補正した補正テーブルを更新することにより、記憶容量の低減及び処理の高速化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】表示装置のハードウェア群を示すブロック図である。
【図2】第1テーブルAのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図3】設定画面のイメージを示す説明図である。
【図4】テーブル種別ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図5】補正テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図6】記憶処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2に係るテレビ受像機のハードウェア群を示すブロック図である。
【図8】第2テーブルAのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図9】設定画面のイメージを示す説明図である。
【図10】実施の形態2に係るテーブル種別ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図11】第1テーブルA及び第2テーブルAのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図12】合成処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】合成処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態3に係るテレビ受像機のハードウェア群を示すブロック図である。
【図15】第3テーブルAのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図16】合成の手順を示す説明図である。
【図17】補正テーブルの生成処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】補正テーブルの生成処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】実施の形態4に係るテレビ受像機のハードウェア群を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は表示装置のハードウェア群を示すブロック図である。表示装置1は入力データに基づき画像を表示する装置であり、例えば、テレビ受像機、チューナ、録画再生装置、デジタルカメラ、ビデオカメラ、または、プロジェクタ等である。その他表示装置1は、フォトフレーム、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション装置またはPDA(Personal Digital Assistant)等である。以下では、表示装置1をテレビ受像機1に適用した例を挙げて説明する。
【0023】
テレビ受像機1は制御部11、メモリ12、受信部13、入力部131、表示部14、画像処理部15及び補正部16等を含む。CPU(Central Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)等を含む制御部11は、バス17を介してテレビ受像機1のハードウェア各部と接続されていて、メモリ12に記憶された制御プログラム12Pに従い、ハードウェア各部を制御する。制御プログラム12Pを実行することにより、制御部11は生成部、記憶処理部、出力部、算出部及び補正テーブル生成部等として機能する。なお、生成部等における処理内容はフローチャートにおいて後述する。
【0024】
受信部13は遠隔操作装置(以下、リモコン18という)から出力される操作信号を受信する。リモコン18は例えば赤外線方式、Bluetooth(登録商標)またはRF(Radio Frequency)方式を利用しており、テレビ受像機1へ操作信号を送信する。受信部13は操作信号を制御部11へ出力する。入力部131はテレビ受像機1の外面に設けられる各種ボタンまたはタッチパネルであり、入力された操作信号を制御部11へ出力する。本実施の形態においては説明を容易にするためにリモコン18から送信された操作信号を受信部13が受信する例を挙げて説明する。
【0025】
画像処理部15にはチューナ(図示せず)または録画再生装置(図示せず)から出力された画像データが入力される。画像処理部15はデジタル化された画像データをフレームメモリ151に一時的に記憶する。画像処理部15はフレームメモリ151に記憶した画像データを読み出し、画像サイズ調整等の各種画像処理を行う。画像処理部15は画像処理後の画像データを補正部16へ出力する。出力部として機能する補正部16は補正テーブル161を参照し、画像処理部15から出力された画像データのガンマ補正(設定)を行う。補正部16はガンマ補正された画像データを表示部14へ出力する。
【0026】
表示部14は例えば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、補正部16から出力された画像データを表示する。フラッシュメモリ等のメモリ12には入力データ及び出力データが所定のビット数で記憶された複数の第1テーブル121A、121B、・・・(以下、場合により第1テーブル121で代表する)が記憶されている。所定のビット数は、補正部16に記憶される補正テーブル161のビット数よりも低いビット数である。以下では一例として所定のビット数を8ビット、補正テーブル161のビット数をこれよりも高い10ビットであるものとして説明する。
【0027】
図2は第1テーブルA121Aのレコードレイアウトを示す説明図である。第1テーブルA121Aはガンマ補正を行うべく、画像データのR(赤)G(緑)B(青)の入力データに対応づけて、RGBの出力データが記憶されている。第1テーブルA121Aは入力データフィールド及び出力データフィールド等を含む。入力データフィールドには、最小値が0、最大値が255の8ビットにて、入力データが記憶されている。出力データフィールドには、最小値が0、最大値が1023の8ビットにて、出力データが記憶されている。なお、出力データフィールドにはR、G及びBの3色分のデータが記憶されているが、以下では説明を容易にするために、Rの出力データのみを用いて説明する。
【0028】
ユーザの好みにより異なるガンマ補正を行うべく、入力データに対応する出力データの値が相互に異なる他の第1テーブルB121B、第1テーブルC(図示せず)、第1テーブルD(図示せず)・・・等が記憶されている。本実施の形態においては、一例として第1テーブルA121A〜第1テーブルDの4つのテーブルが記憶されている例を挙げて説明する。ユーザはリモコン18を操作することにより、複数の第1テーブル121から一の第1テーブル121を選択する。
【0029】
リモコン18から設定画面の表示に係る操作信号が入力された場合、受信部13は入力された操作信号を制御部11へ出力する。制御部11は設定画面の表示に係る操作信号を受け付けた場合、メモリ12に記憶された設定画面を表示部14へ出力する。図3は設定画面のイメージを示す説明図である。設定画面には色温度設定、アクティブコントラスト設定、ガンマ設定、または、明るさセンサー設定等の各種設定項目が表示される。ユーザはリモコン18を操作することにより、ガンマ設定の項目を選択する。
【0030】
受信部13はガンマ設定の項目の選択を示す操作信号を受け付けた場合、制御部11へ操作信号を出力する。制御部11はガンマ設定の項目の選択を示す操作信号を受け付けた場合、メモリ12から各モードの説明を読み出し、表示部14へ出力する。表示部14には、モードA乃至モードDの説明が表示される。モードAが第1テーブルA121Aに対応し、モードBが第1テーブルB121Bに対応し、モードCが第1テーブルCに対応し、モードDが第1テーブルDに対応する。ユーザはリモコン18を操作し、一のモードを選択する。受信部13は選択されたモードを制御部11へ出力する。
【0031】
制御部11はモードの選択を受け付けた場合、設定画面の表示を消去する。制御部11は受け付けたモードに対応する第1テーブル121を、テーブル種別ファイル125を参照して読み出す。図4はテーブル種別ファイル125のレコードレイアウトを示す説明図である。テーブル種別ファイル125はモードフィールド及びテーブル名フィールド等を含む。モードフィールドには、ガンマ補正のモードが記憶されている。テーブル名フィールドには、モードに対応づけて第1テーブル121が記憶されている。
【0032】
制御部11は読み出した第1テーブル121を、10ビットの値となるよう補正する。そして10ビットに補正した入力データ及び出力データを補正テーブル161に記憶する。具体的には制御部11は補正テーブル161のビット数と第1テーブル121のビット数との差分を求める。制御部11は差分に係るビット数により表現される段階値を算出する。本実施の形態では差分に係るビット数は10ビット−8ビットで2ビットとなる。そして2ビットにより表現される段階値は4となる。制御部11は第1テーブル121の入力データに段階値を乗じる。本例では入力データは0、4、8、・・・1020となる。制御部11は最小値が0、最大値が1023の10ビットの値となるよう、整数データを補間する。これにより補正テーブル161の入力データは0〜1023の10ビットとなる。
【0033】
制御部11は第1テーブル121の出力データを参照し、補間した入力データに対応する値を出力データとして補間(生成)する。なお補間する出力データの値は整数値とすれば良い。出力データの補間は、補間後の入力データ、及び、第1テーブル121に記憶された出力データに基づき、線形補間、放物線補間、キュービック補間、スプライン補間またはラグランジュ補間等により行えば良い。制御部11は補間後の入力データ及び出力データを補正テーブル161に記憶する。
【0034】
図5は補正テーブル161のレコードレイアウトを示す説明図である。補正テーブル161は入力データフィールド及び出力データフィールド等を含む。補正テーブル161には入力データに対応づけて出力データが10ビットにて記憶される。なお、本実施の形態においては説明を容易にするために、出力データはR一色の値を図示しているが、他の色の値も同様に補間され、記憶される。画像処理部15から画像データが出力された場合、補正部16は補正テーブル161を参照し、入力データに対応する出力データを読み出す。補正部16は読み出した出力データを表示部14へ出力する。
【0035】
以上のハードウェアにおいて記憶処理の手順を、フローチャートを用いて説明する。図6は記憶処理の手順を示すフローチャートである。受信部13は設定画面の表示要求に係る操作信号をリモコン18から受け付ける。受信部13は操作信号を制御部11へ出力する。制御部11はメモリ12に記憶された設定画面を読み出し、表示部14へ出力する(ステップS61)。制御部11は、受信部13を介してリモコン18からモードを受け付ける(ステップS62)。制御部11はモードを受け付けた場合、テーブル種別ファイル125を参照し、モードに対応する第1テーブル121を読み出す(ステップS63)。
【0036】
制御部11は読み出した第1テーブル121の入力データを8ビットから10ビットとなるよう補間する(ステップS64)。また制御部11は読み出した第1テーブル121の出力データを、線形補間等により、8ビットから10ビットとなるよう補間する(ステップS65)。制御部11はステップS64で補間した入力データをステップS65で補間した出力データへ対応づけることにより、補正テーブル161を生成する(ステップS66)。制御部11は補正テーブル161を補正部16内に記憶する(ステップS67)。これにより、第1テーブル121の数が増加した場合でも、メモリ12内に記憶する第1テーブル121のデータ量は小さいため、処理の高速化を図ることが可能となる。また、メモリ12内のデータ量も低減することが可能となる。さらに、ユーザの希望に応じて第1テーブル121を選択し、選択後に補正テーブル161の内容を、ビット数を高くした上で記憶するので、よりきめ細かな画像処理も可能となる。
【0037】
実施の形態2
実施の形態2は異なる複数のテーブルを合成する形態に関する。図7は実施の形態2に係るテレビ受像機1のハードウェア群を示すブロック図である。メモリ12内には、第1テーブル121とは異なる色温度設定用の第2テーブル122が記憶されている。第2テーブル122は第1テーブル121と同じく所定のビット数(8ビット)にて、複数種類の第2テーブルA122A、第2テーブルB122B、・・・が用意されている。本実施の形態においては3つの異なる第2テーブル122を設ける例を挙げて説明するが、この数に限定するものではない。
【0038】
図8は第2テーブルA122Aのレコードレイアウトを示す説明図である。第2テーブルA122Aは、色温度を調整すべく、画像データのRGBの入力データに対応づけて、RGBの出力データを記憶している。第2テーブルA122Aは入力データフィールド及び出力データフィールド等を含む。入力データフィールドには、最小値が0、最大値が255の8ビットにて、入力データが記憶されている。出力データフィールドには、最小値が0、最大値が1023の8ビットにて、出力データが記憶されている。なお、出力データフィールドにはR、G及びBの3色分のデータが記憶されているが、以下では、説明を容易にするために、Rの出力データのみを用いて説明する。
【0039】
図9は設定画面のイメージを示す説明図である。ユーザはリモコン18から設定画面の表示に係る操作信号を入力した場合、図9に示す設定画面が表示される。実施の形態1ではガンマ設定において、一のモードが選択された。実施の形態2では、さらに色温度設定において、一のモードを選択する。ユーザはリモコン18により、「色温度設定」を選択し、さらに、モードA乃至モードCのいずれか一つを選択する。なお、モードAが第2テーブルA122Aに対応し、モードBが第2テーブルB122Bに対応し、モードCが第2テーブルCに対応する。
【0040】
受信部13は色温度設定のモードの選択を受け付けた場合、色温度設定のモードを制御部11へ出力する。制御部11は実施の形態1で選択されたガンマ設定のモードと、本実施形態にて選択された色温度設定のモードとを受け付ける。制御部11は受け付けたガンマ設定のモードに対応する第1テーブル121、及び、色温度設定のモードに対応する第2テーブル122を、テーブル種別ファイル125を参照して読み出す。図10は実施の形態2に係るテーブル種別ファイル125のレコードレイアウトを示す説明図である。モードに対応付けて、ガンマ設定に係る第1テーブル121、及び、色温度設定に係る第2テーブル122がそれぞれ記憶されている。
【0041】
本実施の形態においては、ガンマ設定及び色温度設定共にモードAが選択され、第1テーブルA121A及び第2テーブルA122Aが選択されたものとする。制御部11は読み出した第1テーブルA121A及び第2テーブルA122Aを合成する処理を行う。図11は第1テーブルA121A及び第2テーブルA122Aのレコードレイアウトを示す説明図である。制御部11は第1テーブルA121Aの一の出力データを読み出す。ここで、第1テーブルA121Aの出力データ「803」が読み出されたものとする。
【0042】
制御部11は読み出した出力データ「803」を所定値で除すことにより得られる整数値及び余りを算出する。この所定値は、上述したように補正テーブル161のビット数と第1テーブル121または第2テーブル122のビット数との差分により規定されるビット数により表現される段階値である。本実施の形態では、所定値は、差分2ビットの段階値「4」となる。制御部11は出力データ「803」を所定値「4」で除して、整数値「200」及び余り「3」を算出する。
【0043】
制御部11は整数値「200」を参照し、第2テーブル122から複数の出力データを抽出する。本実施の形態においては整数値「200」に対応する第2テーブルA122Aの入力データ「200」を抽出する。そして、第2テーブルA122Aの入力データ「200」に対応する出力データ「810」及び当該出力データに次いで値が大きい出力データ「820」を抽出する。制御部11は抽出した出力データ「810」及び「820」、段階値「4」、並びに、算出した余りに基づき補正テーブル161の出力データを算出する。
【0044】
具体的には、制御部11は抽出した出力データの差を算出する。本例では「820」−「810」により差は「10」となる。制御部11は差「10」に、余り「3」を所定値「4」で除した値を乗ずる。制御部11は値「7.5」を算出し、さらに四捨五入により加算値「8」を得る。最後に制御部11は抽出した値の小さい出力データ「810」に加算値「8」を加算し、補正テーブル161の出力データ「818」を算出する。なお、余りが「0」の場合、抽出した出力データ「810」が補正テーブル161の出力データ「810」となる。以上の処理を、最大の値を持つ出力データを除き、全ての出力データに対して実行することで、第1テーブルA121Aと第2テーブルA122Aとの合成処理が完了する。
【0045】
制御部11は第1テーブルA121Aの入力データまたは第2テーブルA122Aの入力データ、及び、上述した補正テーブル161の出力データに基づき、8ビットから10ビットの補正テーブル161へ補正する。本実施の形態においては第1テーブルA121Aの入力データを用いる例を挙げて説明する。実施の形態1で述べたと同様に、第1テーブルA121Aの入力データを所定値で乗じる。制御部11は乗算後の入力データ及び補正テーブル161の出力データの補間処理を行う。なお、補間処理は線形補間またはスプライン補間等を用いればよい。制御部11は以上の処理により生成した補正テーブル161を補正部16内に記憶する。なお、本実施の形態においては、第1テーブル121の出力データを所定値で除算し、余りを算出する例を挙げて説明したが、これに限るものではない。反対に第2テーブル122の出力データを所定値で除算し、余りを算出する形態であっても良い。
【0046】
図12及び図13は合成処理の手順を示すフローチャートである。受信部13は設定画面の表示要求に係る操作信号をリモコン18から受け付ける。受信部13は操作信号を制御部11へ出力する。制御部11はメモリ12に記憶された設定画面を読み出し、表示部14へ出力する(ステップS121)。制御部11は、受信部13を介してリモコン18からガンマ設定のモードを受け付ける(ステップS122)。同様に、制御部11は、受信部13を介してリモコン18から色温度設定のモードを受け付ける(ステップS123)。制御部11はガンマ設定のモードを受け付けた場合、テーブル種別ファイル125を参照し、ガンマ設定のモードに対応する第1テーブル121を読み出す(ステップS124)。同様に、制御部11は色温度設定のモードを受け付けた場合、テーブル種別ファイル125を参照し、色温度設定のモードに対応する第2テーブル122を読み出す(ステップS125)。
【0047】
制御部11は第1テーブル121の出力データを読み出す(ステップS126)。制御部11は第1テーブル121の出力データを所定値で除して得られる整数値及び余りを算出する(ステップS127)。なお、所定値はメモリ12内に予め記憶しておけばよい。制御部11は算出した整数値に対応する第2テーブル122の入力データを読み出す(ステップS128)。制御部11は第2テーブル122の入力データに対応する出力データを読み出す(ステップS129)。制御部11はステップS129で読み出した出力データの値に対し次に大きい第2テーブル122の出力データを読み出す(ステップS131)。
【0048】
制御部11はステップS131で読み出した出力データとステップS129で読み出した出力データとの差分を算出する(ステップS132)。制御部11は算出した差分に、余りを所定値で除した値を乗じ、加算値を算出する(ステップS133)。制御部11はステップS129で読み出した第2テーブル122の出力データに算出した加算値を加算し、補正テーブル161の出力データを算出する(ステップS134)。制御部11は次に大きい第1テーブル121の出力データを読み出す(ステップS135)。
【0049】
制御部11はステップS126で読み出した第1テーブル121を参照し、ステップS135で読み出した第1テーブル121の出力データは最大値であるか否かを判断する(ステップS136)。制御部11は最大値でないと判断した場合(ステップS136でNO)、ステップS127へ移行し、以上の処理を繰り返す。これにより、8ビットにおける補正データの出力データが算出される。制御部11は最大値であると判断した場合(ステップS136でYES)、第2テーブル122の出力データを補正テーブル161の出力データの最大値として決定する(ステップS137)。
【0050】
制御部11は読み出した第1テーブル121の入力データを8ビットから10ビットとなるよう補間する(ステップS138)。また制御部11は算出した補正テーブル161の出力データを、線形補間等により、8ビットから10ビットとなるよう補間する(ステップS139)。制御部11はステップS138で補間した入力データをステップS139で補間した出力データへ対応づけることにより、補正テーブル161を生成する(ステップS1310)。制御部11は補正テーブル161を補正部16内に記憶する(ステップS1311)。これにより、補正部16は一つの補正テーブル161を参照することにより、複数のテーブルの特性を生かした画像処理を実行することが可能となる。なお、本実施の形態においては、8ビットにおける補正データの算出処理について、ステップS126〜S137の処理を挙げたが一例でありこれに限るものではない。例えば、第1テーブル121の出力データと第2テーブル122の出力データとの平均値を、8ビットにおける補正データとしても良い。
【0051】
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0052】
実施の形態3
実施の形態3は第3のテーブルを考慮する形態に関する。図14は実施の形態3に係るテレビ受像機1のハードウェア群を示すブロック図である。実施の形態2に加えて、取得部19が設けられている。取得部19は画像処理部15のフレームメモリ151から出力された画像データを受け付ける。取得部19はフレームの特定領域の各画素のR、G、Bデータを輝度データへ変換する。取得部19は各画素の輝度データの平均値を算出する。取得部19は算出した平均値に応じて、複数の異なる第3テーブル123から一の第3テーブル123を取得する。
【0053】
本実施の形態においては、説明を容易にするために、取得部19は、平均値が予め記憶した閾値より大きい場合に第3テーブルB123Bを取得し、それ以外の場合は第3テーブルA123Aを取得する例を挙げて説明する。なお、第3テーブル123は2つ以上であっても良い。さらに、平均値は一フレームの特定領域の画素を抽出し、抽出した画素の平均輝度を算出する例を挙げたがこれに限るものではない。一フレームの全領域の画素を抽出して平均輝度を算出しても良い。さらに、複数のフレームの特定領域の画素の平均輝度を算出するようにしても良い。
【0054】
図15は第3テーブルA123Aのレコードレイアウトを示す説明図である。第3テーブル123は第1テーブル121及び第2テーブル122とは異なり、平均輝度に応じて黒色が伸長されるようその値が設定されている。第3テーブル123は入力データフィールド及び出力データフィールド等を含む。入力データフィールドには、最小値が0、最大値が255の8ビットにて、入力データが記憶されている。出力データフィールドには、最小値が0、最大値が1023の8ビットにて、出力データが記憶されている。なお、出力データフィールドにはR、G及びBの3色分のデータが記憶されているが、以下では、説明を容易にするために、Rの出力データのみを用いて説明する。
【0055】
取得部19は平均輝度に応じて取得した一の第3テーブル123を制御部11へ出力する。制御部11は実施の形態2で述べた第1テーブル121、第2テーブル122及び第3テーブル123の合成を行う。制御部11は合成した8ビットの補正テーブル161から10ビットの補正テーブル161を生成する。制御部11は生成した補正テーブル161を補正部16へ出力する。
【0056】
図16は合成の手順を示す説明図である。図16の例は、第1テーブルA121A、第2テーブルA122A及び第3テーブルA123Aの合成例を示す。実施の形態2で述べたとおり、第1テーブルA121Aの出力データ「803」及び第2テーブルA122Aの出力データ「810」から、「818」が算出された。以下では、第1テーブル121の出力データ及び第2テーブル122の出力データにより算出される値を補正データという。制御部11は、補正データ「818」を、さらに所定値「4」で除した整数値及び余りを算出する。この場合、制御部11は、整数値「204」及び余り「2」を得る。
【0057】
制御部11は整数値「204」に対応する第3テーブルA123Aの入力データ「204」を抽出する。制御部11は、第3テーブルA123Aを参照し、入力データ「204」に対応する出力データ「804」及び対応する出力データよりも次に大きい出力データ「812」を抽出する。制御部11は抽出した出力データの差分「8」を算出する。制御部11は差分「8」に、余り「2」を所定値「4」で除した値を乗じて加算値「4」を算出する。制御部11は出力データ「804」に加算値「4」を加算し、補正テーブル161の出力データ「808」を算出する。以上の処理を各出力データについて実行することにより、第1テーブルA121A、第2テーブルA122A及び第3テーブルA123Aの3つを考慮した8ビットの補正テーブル161の出力データが算出される。なお、第1テーブルA121A、第2テーブルA122A及び第3テーブルA123Aの出力データの平均値を、補正テーブル161の出力データとしても良い。
【0058】
図17及び図18は補正テーブル161の生成処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態2で述べたステップS121乃至ステップS137の処理後以下の処理を行う。取得部19はフレームメモリ151から出力された画像データに基づき、特定領域の平均輝度を算出する(ステップS171)。取得部19は算出した平均輝度が閾値よりも大きいか否かを判断する(ステップS172)。取得部19は、平均輝度が閾値よりも大きいと判断した場合(ステップS172でYES)、他の第3テーブル123を取得する(ステップS174)。一方、平均輝度が閾値より大きいと判断しない場合(ステップS172でNO)、一の第3テーブル123を取得する(ステップS173)。取得部19はステップS173またはS174で取得した第3テーブル123を制御部11へ出力する(ステップS175)。
【0059】
制御部11はステップS124乃至S137の処理により算出した第1テーブル121及び第2テーブル122に基づく補正データを読み出す(ステップS176)。制御部11は補正データを所定値で除して得られる整数値及び余りを算出する(ステップS177)。なお、所定値はメモリ12内に予め記憶しておけばよい。制御部11は算出した整数値に対応する第3テーブル123の入力データを読み出す(ステップS178)。制御部11は第3テーブル123の入力データに対応する出力データを読み出す(ステップS179)。制御部11はステップS179で読み出した出力データの値に対し次に大きい第3テーブル123の出力データを読み出す(ステップS181)。
【0060】
制御部11はステップS181で読み出した出力データとステップS179で読み出した出力データとの差分を算出する(ステップS182)。制御部11は算出した差分に、余りを所定値で除した値を乗じ、加算値を算出する(ステップS183)。制御部11はステップS179で読み出した第3テーブル123の出力データに算出した加算値を加算し、補正テーブル161の出力データを算出する(ステップS184)。制御部11はステップS176で読み出した補正データの内、次に大きい補正データを読み出す(ステップS185)。
【0061】
制御部11はステップS176で読み出した補正データを参照し、ステップS185で読み出した補正データは最大値であるか否かを判断する(ステップS186)。制御部11は最大値でないと判断した場合(ステップS186でNO)、ステップS177へ移行し、以上の処理を繰り返す。これにより、8ビットにおける補正データの出力データが算出される。制御部11は最大値であると判断した場合(ステップS186でYES)、補正データを補正テーブル161の出力データの最大値として決定する(ステップS187)。
【0062】
制御部11は読み出した第1テーブル121の入力データを8ビットから10ビットとなるよう補間する(ステップS188)。また制御部11は算出した補正テーブル161の出力データを、線形補間等により、8ビットから10ビットとなるよう補間する(ステップS189)。制御部11はステップS188で補間した入力データをステップS189で補間した出力データへ対応づけることにより、補正テーブル161を生成する(ステップS1810)。制御部11は補正テーブル161を補正部16内に記憶する(ステップS1811)。これにより、画像の輝度に応じて画像データの補正が可能となり、また他の第1テーブル121及び第2テーブル122をも考慮した画像データの補正が可能となる。
【0063】
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0064】
実施の形態4
図19は実施の形態4に係るテレビ受像機1のハードウェア群を示すブロック図である。実施の形態1乃至3に係るテレビ受像機1を動作させるためのプログラムは、本実施の形態4のように、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせてメモリ12に記憶しても良い。また、当該プログラムは、インターネット等の通信網を介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)から、ダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0065】
図19に示すテレビ受像機1は、テーブルの選択を受け付け、補正テーブル161を生成等させるプログラムを、可搬型記録媒体1Aによりまたは通信網を介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム12Pとしてインストールされ、ロードして実行される。これにより、上述したテレビ受像機1として機能する。
【0066】
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0067】
1 テレビ受像機
1A 可搬型記録媒体
11 制御部
12 メモリ
12P 制御プログラム
13 受信部
14 表示部
15 画像処理部
16 補正部
18 リモコン
121 第1テーブル
122 第2テーブル
123 第3テーブル
125 テーブル種別ファイル
131 入力部
151 フレームメモリ
161 補正テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されたデータに基づき画像を表示する表示装置において、
入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第1テーブルと、
前記複数の第1テーブルから一の第1テーブルの選択を受け付ける受け付け部と、
該受け付け部により一の第1テーブルの選択を受け付けた場合に、前記一の第1テーブルを参照し、前記ビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する生成部と、
該生成部により生成した補正テーブルを記憶する記憶処理部と
を備える表示装置。
【請求項2】
入力データを受け付けた場合、前記記憶処理部により記憶した補正テーブルを参照し、前記入力データに対応する出力データを外部へ出力する出力部
を備える請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第2テーブルと、
前記受け付け部は、
前記複数の第1テーブルから一の第1テーブルの選択及び前記複数の第2テーブルから一の第2テーブルの選択を受け付け、
前記生成部は、
該受け付け部により一の第1テーブル及び一の第2テーブルの選択を受け付けた場合に、前記第1テーブル及び第2テーブルを参照し、前記第1テーブル及び第2テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する
請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記生成部は、
第1テーブル内の出力データを所定値で除すことにより得られる整数値及び余りを算出する算出部と、
該算出部により得られた整数値を参照し、前記第2テーブルから出力データを抽出する抽出部と、
抽出部により抽出した出力データ及び前記算出部により算出した余りに基づき、補正テーブルの出力データを算出する出力データ算出部と、
前記第1テーブル及び第2テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて、前記第1テーブルまたは第2テーブルの入力データ及び前記出力データ算出部により算出した出力データに基づき、補正テーブルを生成する補正テーブル生成部と
を含む請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第3テーブルと、
入力データに基づき、前記複数の第3テーブルから一の第3テーブルを取得する取得部とを備え、
前記生成部は、
該受け付け部により一の第1テーブル及び一の第2テーブルの選択を受け付け、かつ、前記取得部により一の第3テーブルを取得した場合に、前記第1テーブル、第2テーブル及び第3テーブルを参照し、前記第1テーブル、第2テーブル及び第3テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する
請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記生成部は、
第1テーブル内の出力データを所定値で除すことにより得られる整数値及び余りを算出する算出部と、
該算出部により得られた整数値を参照し、前記第2テーブルから出力データを抽出する抽出部と、
抽出部により抽出した出力データ及び前記算出部により算出した余りに基づき、補正データを算出する補正データ算出部と、
該補正データ算出部により算出した補正データを所定値で除すことにより得られる整数値及び余りを算出する第2算出部と、
該第2算出部により得られた整数値を参照し、前記第3テーブルから出力データを抽出する第2抽出部と、
該第2抽出部により抽出した出力データ及び前記第2算出部により算出した余りに基づき、出力データを算出する出力データ算出部と、
前記第1テーブル、第2テーブル及び第3テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて、前記第1テーブル、第2テーブルまたは第3テーブルの入力データ及び前記出力データ算出部により算出した出力データに基づき、補正テーブルを生成する補正テーブル生成部と
を含む請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
制御部を有するコンピュータに用いられるプログラムにおいて、
コンピュータに、
入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第1テーブルから、前記制御部が一の第1テーブルの選択を受け付ける受け付けステップと、
該受け付けステップにより一の第1テーブルの選択を受け付けた場合に、前記制御部が前記一の第1テーブルを参照し、前記ビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する生成ステップと、
該生成ステップにより生成した補正テーブルを記憶する記憶ステップと
を実行させるプログラム。
【請求項8】
前記受け付けステップは、
前記複数の第1テーブルから一の第1テーブルの選択を受け付け、かつ、入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第2テーブルから一の第2テーブルを受け付け、
前記生成ステップは、
該受け付けステップにより一の第1テーブル及び一の第2テーブルの選択を受け付けた場合に、前記第1テーブル及び第2テーブルを参照し、前記第1テーブル及び第2テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する
請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
入力されたデータに基づき画像を表示する制御部を有する表示装置のデータ処理方法において、
入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第1テーブルから、前記制御部が一の第1テーブルの選択を受け付ける受け付けステップと、
該受け付けステップにより一の第1テーブルの選択を受け付けた場合に、前記制御部が前記一の第1テーブルを参照し、前記ビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する生成ステップと、
該生成ステップにより生成した補正テーブルを記憶する記憶ステップと
を含むデータ処理方法。
【請求項10】
前記受け付けステップは、
前記複数の第1テーブルから一の第1テーブルの選択を受け付け、かつ、入力データに対応づけて出力データが所定のビット数にて記憶された複数の第2テーブルから一の第2テーブルを受け付け、
前記生成ステップは、
該受け付けステップにより一の第1テーブル及び一の第2テーブルの選択を受け付けた場合に、前記第1テーブル及び第2テーブルを参照し、前記第1テーブル及び第2テーブルの出力データのビット数よりも高いビット数にて補正テーブルを生成する
請求項9に記載のデータ処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−271491(P2010−271491A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−122465(P2009−122465)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】