説明

表示装置およびテレビジョン装置

【課題】グランドパターンを有する回路基板とは別に静電気対策用の専用の部材を設けることなく、静電気が光源としての発光素子に到達することを抑制することが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】このテレビジョン装置1(表示装置)は、光源からの光を外部に導くための導光用孔部317を含む枠状のフロントキャビネット11と、枠状のフロントキャビネット11から露出するように配置された表示領域を有する表示部61と、フロントキャビネット11の内面に取り付けられ、フロントキャビネット11の内面側の表面にグランドパターン317を有する操作用基板31と、操作用基板31に取り付けられ、前方から見て操作用基板31のグランドパターン317よりも奥まった位置に配置された光源としてのLED312とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置およびテレビジョン装置に関し、特に、光源が設けられた表示装置およびテレビジョン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源が設けられた押圧スイッチが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、キートップ本体の内面に取り付けられ、キートップ本体の内面側の表面に第2アース基板(グランドパターン)を有する回路基板(基板)と、回路基板に取り付けられ、回路基板の第2アース基板よりも前方(キートップ本体側)に突出するように配置された光源としての発光素子とを備える押圧スイッチが開示されている。この押圧スイッチでは、発光素子の前方に延びるように形成された静電気対策用の金属製のアース板を設け、アース板を第2アース基板に取り付けることにより、前方側から侵入する静電気を発光素子の前方に延びるアース板に落として第2アース基板(グランドパターン)に逃すことによって光源としての発光素子に静電気が到達することを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−141503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の押圧スイッチでは、前方側から侵入する静電気を発光素子の前方に延びるアース板に落として発光素子に静電気が到達することを抑制しているので、グランドパターンを有する回路基板とは別に静電気対策用の専用のアース板を設ける必要があるという不都合がある。このため、上記特許文献1に記載の押圧スイッチを表示装置に適用した場合でも、光源としての発光素子に静電気が到達することを抑制するためにグランドパターンを有する回路基板とは別に静電気対策用の専用のアース板を設ける必要があるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、グランドパターンを有する回路基板とは別に静電気対策用の専用の部材を設けることなく、静電気が光源としての発光素子に到達することを抑制することが可能な表示装置およびテレビジョン装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の局面による表示装置は、光源からの光を外部に導くための導光用孔部を含む枠状の前側筺体と、枠状の前側筺体から露出するように配置された表示領域を有する表示部と、前側筺体の内面に取り付けられ、前側筺体の内面側の表面にグランドパターンを有する基板と、基板に取り付けられ、前方から見て基板のグランドパターンよりも奥まった位置に配置された光源としての発光素子とを備える。
【0008】
この上記第1の局面による表示装置では、上記のように、基板に取り付けられ、前方から見て基板のグランドパターンよりも奥まった位置に配置された光源としての発光素子を設けることによって、前側筺体の導光用孔部から表示装置内部に侵入する静電気を、発光素子に到達する前に発光素子の前方に設けられたグランドパターンに直接落とす(除去する)ことができる。これにより、グランドパターンを有する基板とは別に静電気対策用の専用の部材を設けることなく、静電気が光源としての発光素子に到達することを抑制することができる。
【0009】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、グランドパターンは、前方から見て、前側筺体の導光用孔部内に露出するように基板の表面に設けられている。このように構成すれば、導光用孔部を介して侵入する静電気を容易に直接グランドパターンに落とす(除去する)ことができる。
【0010】
この場合、好ましくは、前側筺体の導光用孔部内に露出されたグランドパターンは、前方から見て、発光素子を周状に取り囲むように基板の表面に設けられている。このように構成すれば、発光素子の周囲のどの方向から静電気が侵入したとしても、発光素子を周状に取り囲むように設けられたグランドパターンにより静電気を落とす(除去する)ことができるので、静電気が光源としての発光素子に到達することを効果的に抑制することができる。
【0011】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、基板は、基板のグランドパターンが前側筺体の導光用孔部の基板側の開口縁部に隙間なく当接するように前側筺体に取り付けられている。このように構成すれば、静電気が基板のグランドパターンと前側筺体の導光用孔部の基板側の開口縁部との隙間から表示装置内部に侵入するのを防止することができるので、より効果的に静電気が発光素子に到達することを抑制することができる。
【0012】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、基板は、発光素子が配置される発光素子配置用孔部を含み、基板の発光素子配置用孔部の開口縁部近傍の表面には、発光素子配置用孔部の開口縁部に沿って周状にグランドパターンが設けられており、発光素子は、基板の発光素子配置用孔部の内部で、かつ、前方から見て基板のグランドパターンよりも奥まった位置に配置されている。このように構成すれば、開口縁部に沿って周状にグランドパターンが設けられた発光素子配置用孔部の内部に発光素子を配置するだけで、容易にグランドパターンよりも奥まった位置に発光素子を配置することができる。
【0013】
この場合、好ましくは、発光素子配置用孔部の前側筺体側の開口縁部は、前方から見て導光用孔部の基板側の開口縁部よりも内側に設けられ、発光素子配置用孔部の前側筺体側の開口縁部と導光用孔部の基板側の開口縁部との間の領域における基板の表面には、グランドパターンが設けられている。このように構成すれば、導光用孔部の基板側の開口縁部と、発光素子配置用孔部の前側筺体側の開口縁部との開口縁部の大きさの違いを利用して、基板の発光素子配置用孔部の開口縁部に沿った周状のグランドパターンを容易に露出させて形成することができる。
【0014】
上記基板が発光素子配置用孔部を含む構成において、好ましくは、発光素子は、発光素子本体部と基板取付部とを有し、発光素子本体部が発光素子配置用孔部に配置された状態で、発光素子の基板取付部が基板の前側筺体とは反対側の面に取り付けられている。このように構成すれば、発光素子の基板取付部を基板の前側筺体とは反対側の面に取り付けるだけで、容易に、発光素子を基板の発光素子配置用孔部の内部で、かつ、基板のグランドパターンよりも奥まった位置に配置することができる。
【0015】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、前側筺体の導光用孔部は、略円錐台形状を有しており、略円錐台形状の導光用孔部の小さい方の開口縁部が基板に当接するとともに、略円錐台形状の導光用孔部の小さい方の開口縁部の内側に基板のグランドパターンが露出されている。このように構成すれば、静電気の侵入経路となる導光用孔部が静電気の侵入方向に沿って徐々に小さくなるので、静電気が到達する領域を絞り込むことができる。その結果、小さいグランドパターンでも静電気を効率よく落とすことができる。
【0016】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、前側筺体は、前側筺体の外面側の導光用孔部の開口縁部よりも小さい内径の開口縁部を有する化粧板孔部が形成された化粧板を含み、化粧板は、化粧板孔部が前側筺体の導光用孔部に重なるように、前側筺体の前側に取り付けられている。このように構成すれば、化粧板が前側筺体の前側に対して位置ずれした状態で取り付けられた場合でも、化粧板孔部と導光用孔部とが互いに重なる位置に配置され易くなるので、容易に化粧板孔部を介して外部に光を放出することができる。
【0017】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、表示部の後側には、金属製のリアフレームが設けられており、グランドパターンは、リアフレームに電気的に接続されている。このように構成すれば、基板のグランドパターンに落ちた静電気を大きい面積を有するリアフレームに逃がして静電気が基板に残留するのを防止することができる。
【0018】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、基板に配置された発光素子の近傍には、複数の静電容量スイッチが設けられており、導光用孔部は、前方から見て、発光素子およびグランドパターンを露出させるとともに静電容量スイッチを露出させない前側筺体の位置に設けられている。このように構成すれば、基板に配置された発光素子の近傍に静電容量スイッチを設けた場合でも、導光用孔部を介して侵入する静電気がグランドパターンに落とされて直接静電容量スイッチに到達することを抑制することができる。このように本発明では、基板の前方に静電気対策用のためのアース板等を設けることなく、発光素子および静電容量スイッチに静電気が到達するのを抑制することができるので、静電容量スイッチを前側筺体の内面に直接当接させることができ、その結果、静電容量スイッチを適切に動作させることができる。
【0019】
この発明の第2の局面によるテレビジョン装置は、テレビジョン放送を受信可能な受信部と、光源からの光を外部に導くための導光用孔部を含む枠状の前側筺体と、枠状の前側筺体から露出するように配置された表示領域を有する表示部と、前側筺体の内面に取り付けられ、前側筺体の内面側の表面にグランドパターンを有する基板と、基板に取り付けられ、前方から見て基板のグランドパターンよりも奥まった位置に配置された光源としての発光素子とを備える。
【0020】
この上記第2の局面によるテレにジョン装置では、上記のように、基板に取り付けられ、前方から見て基板のグランドパターンよりも奥まった位置に配置された光源としての発光素子を設けることによって、前側筺体の導光用孔部から表示装置内部に侵入する静電気を、発光素子に到達する前に発光素子の前方に設けられたグランドパターンに直接落とす(除去する)ことができる。これにより、グランドパターンを有する基板とは別に静電気対策用の専用の部材を設けることなく、静電気が光源としての発光素子に到達することを抑制することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、上記のように、静電気対策用の専用の部材を別途設けることなく、静電気が光源としての発光素子に到達することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の前方から見た図である。
【図2】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の全体構成を示した分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置のフロントキャビネットの後側の下部を拡大した図である。
【図4】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の化粧板を示した図である。
【図5】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の操作用基板を示した図である。
【図6】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の静電気を逃がす経路を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の基板固定部材のフロントキャビネット側を示した図である。
【図8】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の基板固定部材のフロントキャビネット側の反対側を示した図である。
【図9】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置のフロントキャビネットに操作用基板を取り付けた状態の図である。
【図10】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置のフロントキャビネットに操作用基板と基板固定部材とを取り付けた状態の図である。
【図11】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置のフロントキャビネットのLED露出用孔をテレビジョン装置の前方から見た図である。
【図12】図10の100−100線に沿った断面図である。
【図13】図10の200−200線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図13を参照して、本発明の一実施形態によるテレビジョン装置1の構成について説明する。なお、テレビジョン装置1は、本発明の「表示装置」の一例である。
【0025】
本発明の一実施形態によるテレビジョン装置1は、図1に示すように、フロントキャビネット11をテレビジョン装置1の前側(Y1方向側)に備えている。また、フロントキャビネット11の前側には、化粧板21が取り付けられている。また、フロントキャビネット11の後側(Y2方向側)の下部には、図2に示すように、操作用基板31と、操作用基板31に取り付けられる板金41と、基板固定部材51とが取り付けられている。また、フロントキャビネット11の後側には、表示装置本体61が設けられている。表示装置本体61は、フロントキャビネット11から露出されるように配置された表示領域を有する表示部62と、回路基板63aおよび63bと、スタンド取付部材64とを含んでいる。また、表示装置本体61の後側には、カバー部材65が取り付けられている。また、スタンド部材71が、下側(Z2方向側)からテレビジョン装置1のスタンド取付部材64に取り付けられている。なお、フロントキャビネット11は、本発明の「前側筺体」の一例である。また、操作用基板31は、本発明の「基板」の一例である。
【0026】
フロントキャビネット11は、図1に示すように、前面視において枠状の略矩形形状(横長の長方形形状)に形成されている。また、フロントキャビネット11は、ポリスチレン等の樹脂で形成されている。フロントキャビネット11の下部には、化粧板21が取り付け可能に構成されている。
【0027】
ここで、本実施形態では、フロントキャビネット11には、図3に示すように、後述するLED312から照射された光をテレビジョン装置1の外部へ導く導光用孔部111と、後述する照度センサ313およびIR受光部314に光を取り込むための採光用孔部116とが設けられている。また、フロントキャビネット11の内側(後面)には、基板固定部材51をフロントキャビネット11に固定する2つの取付部112および113と、操作用基板31に取り付ける板金41(図2参照)を位置決めする機能を有するボス114と、操作用基板31を位置決めする複数の位置決め部115とが設けられている。
【0028】
導光用孔部111は、フロントキャビネット11の下部のX方向の略中央に設けられている。また、導光用孔部111は、LED312を露出させるとともに静電容量スイッチ311を露出させない位置(図11参照)に設けられている。また、導光用孔部111は、略円錐台形状(図12参照)を有している。フロントキャビネット11の導光用孔部111は、2つの取付部112および113の間に設けられている。また、略円錐台形状の導光用孔部111の大きいほうの開口縁部111a(図11参照)は、フロントキャビネット11の前側(Y1方向側)に形成されている。また、略円錐台形状の導光用孔部111の小さいほうの開口縁部111bは、フロントキャビネット11の後側(Y2方向側)に形成されている。また、導光用孔部111の開口縁部111bは、操作用基板31のグランドパターン317(図12参照)に隙間なく当接するように構成されている。また、図11および図12に示すように、導光用孔部111の開口縁部111bの内側にグランドパターン317が露出するように構成されている。
【0029】
また、2つの取付部112および113は、図3に示すように、フロントキャビネット11の内側(Y2方向側)の下部の中央付近に設けられている。2つの取付部112および113は、互いに所定の間隔を隔てて配置されている。また、X2方向側の取付部112には、操作用基板31をフロントキャビネット11の左右方向(X方向)に対して位置決めを行う位置決め部112aと、基板固定部材51のフック512が係合されるフック係合部112bと、基板固定部材51をネジ513b(図2参照)により取付部112に固定するためのネジ孔112cとが設けられている。また、位置決め部112aは、2つの取付部112および113が互いに対向する方向に突出するように設けられている。また、位置決め部112aは、Y方向に延びる直線状のリブにより形成されている。また、X1方向側の取付部113には、基板固定部材51のフック512が係合されるフック係合部113aと、基板固定部材51をネジ513bにより取付部113に固定するためのネジ孔113bとが設けられている。
【0030】
また、フック係合部112bおよび113aは、図3に示すように、それぞれ、取付部112のネジ孔112cおよび取付部113のネジ孔113bよりもX方向の外側の位置に設けられている。また、フック係合部112bおよび113aは、基板固定部材51のフック512に係合する形状に形成されている。
【0031】
フロントキャビネット11の前側(Y1方向側)の下部には、図1に示すように、化粧板21が取り付けられている。また、化粧板21は、光を透過可能に構成されている。化粧板21の前側(Y1方向側)には、複数の静電容量スイッチ311に対応する、音量(下げる)、音量(上げる)、メニュー、ソース、チャネル(下げる)、チャネル(上げる)、および、電源に関する操作部分211が設けられている。
【0032】
また、化粧板21のX方向の略中心部分には、図4に示すように、後述するLED312から照射された光をテレビジョン装置1の外部へ導く化粧板孔部212が設けられている。また、化粧板孔部212は、フロントキャビネット11の外面(Y1方向側)の導光用孔部111の開口縁部111a(図11参照)よりも小さい内径を有するように構成されている。また、化粧板21は、化粧板孔部212がフロントキャビネット11の導光用孔部111に重なるようにフロントキャビネット11の前側(Y1方向側)に取り付けられている。また、化粧板21は、フロントキャビネット11の下部の形状に対応するように形成されている。また、化粧板21は、樹脂成型により形成されている。また、化粧板21は、図示しない両面テープによりフロントキャビネット11の下部に取り付けられている。
【0033】
操作用基板31には、図5に示すように、静電容量の変化を検出可能な7つの静電容量スイッチ311と、テレビジョン装置1の電源状態を示すLED312と、テレビジョン装置1の設置場所の明るさを検出する照度センサ313と、リモコンからの発信されたIR信号を受信するIR受光部314と、LED312が内部に設置される略円筒形形状のLED設置用孔部315と、静電気を落とすためのグランドパターン317とが設けられている。静電容量スイッチ311は、ユーザが各静電容量スイッチ311に対応するフロントキャビネット11に取り付けられた化粧板21の操作部分211(図4参照)を触れることに起因して変化する静電容量を検出することにより、ユーザによる操作を検出するように構成されている。
【0034】
7つの静電容量スイッチ311は、図5に示すように、それぞれ、操作用基板31の長手方向(X方向)に所定の間隔を隔てて配置されている。7つの静電容量スイッチ311は、それぞれ略矩形形状に形成されている。また、静電容量スイッチ311と操作用基板31の前側(Y1方向側)の表面とは略面一に形成されている。操作用基板31は、静電容量スイッチ311がフロントキャビネット11の内面に密着するようにフロントキャビネット11に取り付けられている。なお、LED312は、本発明の「発光素子」の一例である。なお、LED設置用孔部315は、本発明の「発光素子設置用孔部」の一例である。
【0035】
また、LED312は、図12に示すように、LED本体部312aと基板取付部312bとを含んでいる。LED312は、LED配置用孔部315の内部に配置されている。また、LED312は、操作用基板31のLED配置用孔部315の内部に設けられるとともに、前方(Y1方向)から見て操作用基板31のグランドパターン317よりも奥まった位置(図12参照)に配置されている。また、LED312は、LED露出用孔415から見て操作用基板31の厚みの略半分の位置に設けられている。また、LED312の基板取付部312bは、操作用基板31の裏側(Y2方向側)に半田316(図12参照)により取り付けられている。なお、LED本体部312aは、本発明の「発光素子本体部」の一例である。
【0036】
また、LED配置用孔部315の前側(Y1方向側)の開口縁部315a(図11参照)には、銅などからなるグランドパターン317が設けられている。グランドパターン317は、操作用基板31の開口縁部315aの近傍の表面に設けられている。LED設置用孔部315のフロントキャビネット11側の開口縁部315aは、前方から見て、導光用孔部111の操作用基板31の開口縁部111bよりも内側に設けられている。グランドパターン317は、図11に示すように、フロントキャビネット11の前方から見て、フロントキャビネット11の導光用孔部111内に露出するように構成されている。
【0037】
具体的には、グランドパターン317は、フロントキャビネット11の前方から見て、LED312が配置されるLED配置用孔部315の前側(Y1方向側)の開口縁部315aに沿って周状に設けられている。また、グランドパターン317は、フロントキャビネット11の前方から見て、LED312を周状に取り囲むように設けられている。また、グランドパターン317は、フロントキャビネット11の導光用孔部111の開口縁部111bと操作用基板31のLED配置用孔部315の前側の開口縁部315aとの間の領域(図11参照)に設けられている。
【0038】
また、操作用基板31に設けられた照度センサ313およびIR受光部314の周りには、図5に示すように、銅などからなるグランドパターン318が設けられている。操作用基板31のグランドパターン317およびグランドパターン318は、操作用基板31周辺に侵入した静電気を逃がす機能を有する。また、グランドパターン317とグランドパターン318とは図示しない配線パターンにより電気的に接続されている。また、グランドパターン318の上側(Y1方向側)には、図6に示すように、静電気を操作用基板31のグランドパターン318からリアフレーム621に逃がすための枠状の板金41が取り付けられている。
【0039】
枠状の板金41は、図6に示すように、照度センサ313およびIR受光部314を露出させるようにグランドパターン318に当接するように取り付けられている。また、板金41には、板金41の位置決めを行う孔部411が設けられている。板金41の孔部411は、フロントキャビネット11のボス114に係合して位置決めされるように構成されている。また、板金41は、金属製のリアフレーム621に接続されるように構成されている。操作用基板31のグランドパターン318に落ちた静電気は、板金41を介して、大きい面積を有するリアフレーム621に到達して放電される。
【0040】
また、操作用基板31のX2方向の端部には、図5に示すように、切欠部319が設けられている。操作用基板31のX1方向側には、板金41の位置決めに用いられるボス114(図3参照)を逃がすための孔部320が設けられている。操作用基板31の短手方向(Z方向)には、フロントキャビネット11の位置決め部115(図3参照)の形状に対応する2つの切欠部321が設けられている。操作用基板31は、図9に示すように、切欠部319がフロントキャビネット11の位置決め部112aに係合されるとともに、切欠部321および操作用基板31の上面側(Z1方向側)がフロントキャビネット11の位置決め部115に係合することにより、フロントキャビネット11に位置決めされるように構成されている。
【0041】
なお、操作用基板31の後面には、図5に示すように、端子322と端子323とが設けられている。端子322は、図示しない配線によって、回路基板63aに接続されている。静電容量スイッチ311が検出した静電容量変化としての信号は、端子322から図示しない配線を介して回路基板63aに伝達される。また、端子323は、操作用基板31の静電容量スイッチ311を制御するファームウェアを更新するときにパーソナルコンピュータに接続されるように構成されている。この場合、パーソナルコンピュータから端子323を介して操作用基板31に伝送されたファームウェアデータは、操作用基板31の端子322を介して回路基板63aに伝送されてファームウェアの更新のために用いられる。
【0042】
基板固定部材51は、操作用基板31をフロントキャビネット11の内面に固定する機能を有する。基板固定部材51は、図7および図8に示すように、平面視で操作用基板31の延びる方向(X方向)に沿って延びる横長形状に形成されている。基板固定部材51のテレビジョン装置1の内側(Y1方向側)には、複数のリブ511が形成されている。各リブ511は、図13に示すように、それぞれ、略同じ高さを有するように形成されている。また、リブ511は、基板固定部材51と一体的に樹脂成型により形成されている。
【0043】
各リブ511は、図13に示すように、それぞれ、操作用基板31の静電容量スイッチ311が設けられた側とは反対側の表面をフロントキャビネット11側(Y1方向側)に向かって押圧するように構成されている。また、各リブ511は、図13に示すように、それぞれ、操作用基板31の静電容量スイッチ311が設けられた側とは反対側の表面の静電容量スイッチ311に対応する位置を押圧するように形成されている。また、リブ511は、図8に示すように、7つの静電容量スイッチ311が隣接する方向(X方向)に対して、略垂直な方向(Z方向)に延びるように形成されている。また、リブ511は、基板固定部材51のZ2方向側の端部から、基板固定部材51のZ方向の略半分の位置まで延びるように形成されている。
【0044】
基板固定部材51のX方向の両端部には、図7および図8に示すように、それぞれ、フック512が1つずつ設けられている。フック512は、基板固定部材51をフロントキャビネット11に仮止めするために設けられている。各フック512は、取付部112および113それぞれに設けられたフック係合部112bおよび113a(図3参照)に係合するように形成されている。また、基板固定部材51の長手方向(X方向)の両端部には、それぞれ、ネジ孔513が1つずつ設けられている。各ネジ孔513は、図10に示すように、基板固定部材51がフック512により取付部112および113に仮止めされた状態で、取付部112および113のそれぞれのネジ孔112cおよび113b(図9参照)に対応する位置に形成されている。基板固定部材51は、ネジ孔513を介して、ネジ513bによりフロントキャビネット11に固定されるように構成されている。また、基板固定部材51には、切欠514および孔部515が形成されている。切欠514は、操作用基板31に設けられた端子422をテレビジョン装置1の後方側(Y2方向側)に露出させるために設けられている。孔部515は、操作用基板31に設けられた端子323をテレビジョン装置1の後方側(Y2方向側)に露出させるために設けられている。
【0045】
表示部62は、図2に示すように、フロントキャビネット11の後側(Y2方向側)に配置されてフロントキャビネット11に固定されている。また、表示部62は、前側(Y1方向側)の画面にテレビジョン放送の映像を表示するように構成さている。また、表示部62は、後側(Y2方向側)の面にリアフレーム621を有している。リアフレーム621は、金属(たとえば、SECC(電気亜鉛めっき鋼板)からなる板金製)で形成されている。また、リアフレーム621には、信号処理用の回路基板63aおよび電源生成用の回路基板63bを取り付けるためのネジ穴621aと、スタンド取付部材64を取り付けるためのネジ穴621bと、カバー部材65を取り付けるためのネジ穴621cとが設けられている。
【0046】
回路基板63aおよび63bは、図2に示すように、表示部62の後側(Y2方向側)に配置されて表示部62のリアフレーム621に固定されている。また、回路基板63aおよび63bは、ネジ挿入穴631を介してリアフレーム621のネジ穴621aにネジ632により取り付けられている。また、回路基板63aおよび63bは、図示しない配線によりそれぞれ表示部62に接続されている。また、回路基板63aは、テレビジョン放送を受信可能な受信部(チューナ)633を含んでいる。
【0047】
スタンド取付部材64は、図2に示すように、表示部62の後側(Y2方向側)に配置されて表示部62のリアフレーム621に固定されている。このスタンド取付部材64には、ネジ挿入穴648aおよび648bとが設けられている。また、スタンド取付部材64は、ポリスチレン等の樹脂で一体成型されている。スタンド取付部材64は、表示部62に取り付けられた回路基板63aおよび63bの下側(Z2方向側)を覆う立壁状に形成されている。また、スタンド取付部材64は、ネジ挿入穴648aを介してリアフレーム621のネジ穴621bにネジ649により取り付けられている。また、スタンド取付部材64は、ネジ挿入穴648bを介してリアフレーム621のネジ穴621bにネジ652により取り付けられている。
【0048】
カバー部材65は、図2に示すように、表示部62の後側(Y2方向側)に配置されて表示部62のリアフレーム621およびフロントキャビネット11に固定されている。また、カバー部材65は、表示部62に取り付けられた回路基板63の上側(Z1方向側)、左右(X方向)および後側(Y2方向側)が外部に露出しないように形成されている。つまり、カバー部材65は、スタンド取付部材64とともに、表示部62に取り付けられた回路基板63aおよび63bを覆うように構成されている。また、カバー部材65は、表示部62のリアフレーム621の後側(Y2方向側)の一部を覆うように形成されている。また、カバー部材65は、ネジ挿入穴651を有している。また、カバー部材65は、ネジ挿入穴651を介してリアフレーム621のネジ穴621a〜621cにネジ652により取り付けられている。
【0049】
スタンド部材71は、表示装置本体61を支持するように構成されている。また、スタンド部材71は、図2に示すように、スタンド取付部材64の下側(Z2方向側)に配置され、ネジ挿入孔711を介して、ネジ712によりスタンド取付部材64に取り付けられるように構成されている。
【0050】
次に、図9、図10、図12、および、図13を参照して操作用基板31および基板固定部材51の取付手順について説明する。まず、図9に示すように、操作用基板31をフロントキャビネット11に設けられた2つの取付部112および113の間に配置し、フロントキャビネット11の内側(Y2方向側)に設置する。この際、操作用基板31の切欠部319をフロントキャビネット11の位置決め部112aに係合して操作用基板31の位置決めを行う。操作用基板31の切欠部321および操作用基板31の上面側(Z1方向側)をフロントキャビネット11の位置決め部115に係合させて操作用基板31の位置決めを行う。この状態で、図10に示すように、基板固定部材51を操作用基板31のフロントキャビネット11の内側(Y2方向側)からフロントキャビネット11に設けられた2つの取付部112および113の間に設置する。そして、基板固定部材51をフロントキャビネット11の前側方向(Y1方向)に押しこんで、基板固定部材51の仮止め用の2つのフック512とフロントキャビネット11のフック係合部112bおよび113aとを係合させて基板固定部材51をフロントキャビネット11の取付部112および113に仮止めする。この状態で、基板固定部材51をネジ513bによってフロントキャビネット11の取付部112および113に固定する。また、図12および図13に示すように、操作用基板31を、操作用基板31のグランドパターン317がフロントキャビネット11の導光用孔部111の操作用基板31側の開口縁部111bに隙間なく当接するように設置する。
【0051】
本実施形態では、上記のように、操作用基板31に取り付けられ、前方から見て操作用基板31のグランドパターン317よりも奥まった位置に配置されたLED312を設けることによって、フロントキャビネット11の導光用孔部111から侵入する静電気を、LED312に到達する前にLED312の前方に設けられたグランドパターン317に直接落とす(除去する)ことができる。これにより、グランドパターン317を有する操作用基板31とは別に静電気対策用の専用の部材を設けることなく、静電気が光源としてのLED312に到達することを抑制することができる。
【0052】
本実施形態では、上記のように、グランドパターン317を、前方から見て、フロントキャビネット11の導光用孔部111内に露出するように操作用基板31の表面に設けることによって、導光用孔部111を介して侵入する静電気を容易に直接グランドパターン317に落とす(除去する)ことができる。
【0053】
本実施形態では、上記のように、フロントキャビネット11の導光用孔部111内に露出されたグランドパターン317を、前方から見て、LED312を周状に取り囲むように操作用基板31の表面に設けることによって、LED312の周囲のどの方向から静電気が侵入したとしても、LED312を周状に取り囲むように設けられたグランドパターン317により静電気を落とす(除去する)ことができるので、静電気が光源としてのLED312に到達することを効果的に抑制することができる。
【0054】
本実施形態では、上記のように、操作用基板31のグランドパターン317がフロントキャビネット11の導光用孔部111の操作用基板31側の開口縁部315aに隙間なく当接するように、操作用基板31をフロントキャビネット11に取り付けることによって、静電気が操作用基板31のグランドパターン317とフロントキャビネット11の導光用孔部111の操作用基板31側の開口縁部315aとの隙間からテレビジョン装置1内部に侵入するのを防止することができるので、より効果的に静電気がLED312に到達することを抑制することができる。
【0055】
本実施形態では、上記のように、LED312が配置されるLED配置用孔部315を操作用基板31に設け、LED配置用孔部315の開口縁部315a近傍の表面には、LED配置用孔部315の開口縁部315aに沿って周状にグランドパターン317を設け、LED312を、操作用基板31のLED配置用孔部315の内部で、かつ、前方から見て操作用基板31のグランドパターン317よりも奥まった位置に配置することによって、開口縁部315aに沿って周状にグランドパターン317が設けられたLED配置用孔部315の内部にLED312を配置するだけで、容易にグランドパターン317よりも奥まった位置にLED312を配置することができる。
【0056】
本実施形態では、上記のように、LED配置用孔部315のフロントキャビネット11側の開口縁部315aを、前方から見て導光用孔部111の操作用基板31側の開口縁部111bよりも内側に設け、LED配置用孔部315のフロントキャビネット11側の開口縁部315aと導光用孔部111の操作用基板31側の開口縁部111bとの間の領域における操作用基板31の表面には、グランドパターン317を設けることによって、導光用孔部111の操作用基板31側の開口縁部111bと、LED配置用孔部315のフロントキャビネット11側の開口縁部315aとの開口縁部の大きさの違いを利用して、操作用基板31のLED配置用孔部315の開口縁部315aに沿った周状のグランドパターン317を容易に露出させて形成することができる。
【0057】
本実施形態では、上記のように、LED312は、LED本体部312aと基板取付部312bとを有し、LED本体部312aがLED配置用孔部315に配置された状態で、LED312の基板取付部312bを操作用基板31のフロントキャビネット11とは反対側の面に取り付けることによって、LED312の基板取付部312bを操作用基板31のフロントキャビネット11とは反対側の面に取り付けるだけで、容易に、LED312を操作用基板31のLED配置用孔部315の内部で、かつ、操作用基板31のグランドパターン317よりも奥まった位置に配置することができる。
【0058】
本実施形態では、上記のように、フロントキャビネット11の導光用孔部111は、略円錐台形状を有しており、略円錐台形状の導光用孔部111の小さい方の開口縁部111bを操作用基板31に当接するとともに、略円錐台形状の導光用孔部111の小さい方の開口縁部111bの内側に操作用基板31のグランドパターン317を露出することによって、静電気の侵入経路となる導光用孔部111が静電気の侵入方向に沿って徐々に小さくなるので、静電気が到達する領域を絞り込むことができる。その結果、小さいグランドパターン317でも静電気を効率よく落とすことができる。
【0059】
本実施形態では、上記のように、フロントキャビネット11は、フロントキャビネット11の外面側の導光用孔部111の開口縁部111aよりも小さい内径の開口縁部を有する化粧板孔部211を形成した化粧板21を含み、化粧板孔部211がフロントキャビネット11の導光用孔部111に重なるように、化粧板21をフロントキャビネット11の前側に取り付けられている。このように構成すれば、化粧板21がフロントキャビネット11の前側に対して位置ずれした状態で取り付けられた場合でも、化粧板孔部211と導光用孔部111とが互いに重なる位置に配置されやすくなるので、容易に化粧板孔部211を介して外部に光を放出することができる。
【0060】
本実施形態では、上記のように、表示部61の後側には、金属製のリアフレーム621を設け、グランドパターン317を、リアフレーム612に電気的に接続することによって、操作用基板31のグランドパターン317に落ちた静電気を大きい面積を有するリアフレーム612に逃がして静電気が操作用基板31に残留するのを防止することができる。
【0061】
本実施形態では、上記のように、操作用基板31に配置されたLED312の近傍には、複数の静電容量スイッチ311を設け、前方から見て、LED312およびグランドパターン317を露出させるとともに静電容量スイッチ311を露出させないフロントキャビネット11の位置に導光用孔部111を設けることによって、操作用基板31に配置されたLED312の近傍に静電容量スイッチ311を設けた場合でも、導光用孔部111を介して侵入する静電気がグランドパターン317に落とされて直接静電容量スイッチ311に到達することを抑制することができる。このように本実施形態では、操作用基板31の前方にアース板等を設けることなく、LED312および静電容量スイッチ311に静電気が到達するのを抑制することができるので、静電容量スイッチを311をフロントキャビネット11の内面に直接当接させることができ、その結果、静電容量スイッチ311を適切に動作させることができる。
【0062】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0063】
たとえば、上記実施形態では、本発明をテレビジョン装置に適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。テレビジョン装置以外の表示装置に本発明を適用してもよい。たとえば、PC(パーソナルコンピュータ)のディスプレイ等に本発明を適用してもよい。
【0064】
また、上記実施形態では、本発明の発光素子としてのLEDを、前側から見て操作用基板の厚みの略半分の位置に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、グランドパターンよりも奥まった位置であれば、発光素子を基板の厚みの略半分の位置以外の位置に設けてもよい。
【0065】
また、上記実施形態では、本発明の発光素子としてのLEDを、本発明の発光素子配置用孔部としてのLED設置用孔部の内部に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、グランドパターンより奥まった位置であれば発光素子を切欠の内部に設けてもよい。
【0066】
また、上記実施形態では、本発明の発光素子の基板取付部を、半田により操作用基板に取り付ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、半田以外の、たとえば、接着剤等で基板取付部を基板に取り付けてもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、基板固定部材により操作用基板をフロントキャビネットに固定する例を示したが、本発明はこれに限られない。基板固定部材以外の、たとえば、両面テープ等で前側筺体に固定してもよい。
【0068】
また、上記実施形態では、導光用孔部を略円錐台形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、円錐台形状以外の形状に形成してもよい。この場合、奥に向かって先細り形状に形成された形状が好ましい。このように構成すれば、静電気の侵入経路となる導光用孔部が静電気の侵入方向に沿って徐々に小さくなるので、静電気が到達する領域を絞り込むことができる。その結果、小さいグランドパターンでも静電気を効率よく落とすことができる。
【0069】
また、上記実施形態では、操作用基板に静電容量スイッチを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、操作用基板に静電容量スイッチ以外の電子部品を設けてもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、静電容量スイッチに対応する操作部分を、フロントキャビネットに取り付けられる化粧板に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、化粧板を設けずに、静電容量スイッチに対応する操作部分を、前側筺体に直接設けてもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 テレビジョン装置(表示装置)
11 フロントキャビネット(前側筺体)
21 化粧板
31 操作用基板
62 表示部
111 導光用孔部
111b 開口縁部
212 化粧板孔部
311 静電容量スイッチ
312 LED(発光素子)
312a LED本体部(発光素子本体部)
312b 基板取付部
315 LED設置用孔部(発光素子設置用孔部)
315a 開口縁部
317 グランドパターン
621 リアフレーム
633 受信部(チューナ)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源からの光を外部に導くための導光用孔部を含む枠状の前側筺体と、
前記枠状の前側筺体から露出するように配置された表示領域を有する表示部と、
前記前側筺体の内面に取り付けられ、前記前側筺体の内面側の表面にグランドパターンを有する基板と、
前記基板に取り付けられ、前方から見て前記基板のグランドパターンよりも奥まった位置に配置された前記光源としての発光素子とを備えた、表示装置。
【請求項2】
前記グランドパターンは、前方から見て、前記前側筺体の導光用孔部内に露出するように前記基板の表面に設けられている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記前側筺体の導光用孔部内に露出された前記グランドパターンは、前方から見て、前記発光素子を周状に取り囲むように前記基板の表面に設けられている、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記基板は、前記基板のグランドパターンが前記前側筺体の前記導光用孔部の前記基板側の開口縁部に隙間なく当接するように前記前側筺体に取り付けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記基板は、前記発光素子が配置される発光素子配置用孔部を含み、
前記基板の前記発光素子配置用孔部の開口縁部近傍の表面には、前記発光素子配置用孔部の開口縁部に沿って周状に前記グランドパターンが設けられており、
前記発光素子は、前記基板の発光素子配置用孔部の内部で、かつ、前方から見て前記基板のグランドパターンよりも奥まった位置に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記発光素子配置用孔部の前記前側筺体側の開口縁部は、前方から見て前記導光用孔部の前記基板側の開口縁部よりも内側に設けられ、
前記発光素子配置用孔部の前記前側筺体側の開口縁部と前記導光用孔部の前記基板側の開口縁部との間の領域における前記基板の表面には、前記グランドパターンが設けられている、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記発光素子は、発光素子本体部と基板取付部とを有し、
前記発光素子本体部が前記発光素子配置用孔部に配置された状態で、前記発光素子の基板取付部が前記基板の前記前側筺体とは反対側の面に取り付けられている、請求項5または6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記前側筺体の導光用孔部は、略円錐台形状を有しており、
略円錐台形状の前記導光用孔部の小さい方の開口縁部が前記基板に当接するとともに、前記略円錐台形状の導光用孔部の小さい方の開口縁部の内側に前記基板のグランドパターンが露出されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記前側筺体は、前記前側筺体の外面側の前記導光用孔部の開口縁部よりも小さい内径の開口縁部を有する化粧板孔部が形成された化粧板を含み、
前記化粧板は、前記化粧板孔部が前記前側筺体の導光用孔部に重なるように、前記前側筺体の前側に取り付けられている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示部の後側には、金属製のリアフレームが設けられており、
前記グランドパターンは、前記リアフレームに電気的に接続されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記基板に配置された前記発光素子の近傍には、複数の静電容量スイッチが設けられており、
前記導光用孔部は、前方から見て、前記発光素子および前記グランドパターンを露出させるとともに前記静電容量スイッチを露出させない前記前側筺体の位置に設けられている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
テレビジョン放送を受信可能な受信部と、
光源からの光を外部に導くための導光用孔部を含む枠状の前側筺体と、
前記枠状の前記前側筺体から露出するように配置された表示領域を有する表示部と、
前記前側筺体の内面に取り付けられ、前記前側筺体の内面側の表面にグランドパターンを有する基板と、
前記基板に取り付けられ、前方から見て前記基板のグランドパターンよりも奥まった位置に配置された前記光源としての発光素子とを備えた、テレビジョン装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−90111(P2013−90111A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228299(P2011−228299)
【出願日】平成23年10月17日(2011.10.17)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】