説明

表示装置及び表示制御装置

【課題】複数の情報を比較的小さい表示エリアで分かり易く表示することに優れた表示装置を提供すること。
【解決手段】a1個(a1:整数、1≦a1)のキャラクターを同時に表示可能な第1の表示ウィンドウとb1個(b1:整数、1≦b1)のキャラクターを同時に表示可能な第2の表示ウィンドウとの連続配置により形成された連続表示ウィンドウを含む表示手段の表示を制御する表示制御方法は、前記第1の表示ウィンドウに対してa1個より多いa2個(a2:整数)のキャラクターを表示する場合、前記連続表示ウィンドウによりa2個のキャラクターを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、比較的少ない表示エリアに多数の文字等のキャラクターを表示するために、キャラクターをスクロール表示することが可能な表示装置に関する。また、スクロール表示を制御するための表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、チューナー及びハードディスク等を内蔵したレコーダの普及が目覚しい。このようなレコーダは、地上デジタル放送などの番組をハードディスク等へ記録することができる。また、レコーダは表示部を備え、表示部は番組名等を表示することができる。
【0003】
ところが、このようなレコーダの表示部は、レコーダの筐体の前面の一部に配置されるため、表示エリアは比較的狭い。そのため、番組名の全てを同時に表示できない場合がある。このように、表示部が、番組名の全てを同時に表示できない場合には、番組名をスクロールして表示することが考えられる。
【0004】
さらに、表示すべき全文字数に応じてスクロール速度を変化させる技術も提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−341074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記したようなレコーダは、番組名だけでなく、放送局名を表示したり、番組内容情報を表示したりする。つまり、表示すべき情報が複数ある。これら複数の表示すべき情報を単にスクロールしながら表示するだけでは、一体、いくつの情報が表示されているのか分かり難い。
【0007】
本発明の目的は、複数の情報を比較的小さい表示エリアで分かり易く表示することに優れた表示装置及び表示制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る表示装置は、a1個(a1:整数、1≦a1)のキャラクターを同時に表示可能な第1の表示ウィンドウとb1個(b1:整数、1≦b1)のキャラクターを同時に表示可能な第2の表示ウィンドウとの連続配置により形成された連続表示ウィンドウを含む表示手段と、前記第1の表示ウィンドウに対してa1個より多いa2個(a2:整数)のキャラクターを表示する場合、前記連続表示ウィンドウによりa2個のキャラクターを表示する表示制御手段と、を備える。
【0009】
本発明の一実施形態に係る表示制御方法は、a1個(a1:整数、1≦a1)のキャラクターを同時に表示可能な第1の表示ウィンドウとb1個(b1:整数、1≦b1)のキャラクターを同時に表示可能な第2の表示ウィンドウとの連続配置により形成された連続表示ウィンドウを含む表示手段の表示を制御する表示制御方法であって、前記第1の表示ウィンドウに対してa1個より多いa2個(a2:整数)のキャラクターを表示する場合、前記連続表示ウィンドウによりa2個のキャラクターを表示する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の情報を比較的小さい表示エリアで分かり易く表示することに優れた表示装置及び表示制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す表示装置を適用した映像記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す映像記録再生装置の本体表示部の概要を説明するための図である。
【図4】表示制御の第1例を説明するための図である。
【図5】表示制御の第2例を説明するための図である。
【図6】表示制御の第3例を説明するための図である。
【図7】表示制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図8】表示時間設定の一例を示す図である。
【図9】表示制御モジュールの概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置の概略構成を示す図であり、図2は、図1に示す表示装置を適用した映像記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【0014】
図1に示すように表示装置は、メイン制御モジュール5、表示制御モジュール44、本体表示部3を備えている。メイン制御モジュール5は、本体表示部3により表示すべき表示データを表示制御モジュール44へ送信する。表示制御モジュール44は、表示データに基づき本体表示部3を制御する。これにより、本体表示部3は表示データに対応するキャラクター(文字列)を表示することができる。
【0015】
また、図2に示すように、映像記録再生装置100は、本体キー入力部1、本体表示部3、サブ制御モジュール4、メイン制御モジュール5、電源部6、データ蓄積部7、チューナー部8、光ディスクドライブ9、HDD(ハードディスクドライブ)10を備えている。
【0016】
サブ制御モジュール4は、本体キー入力検出モジュール41、リモートコントローラキー入力検出モジュール42、電源制御モジュール43、表示制御モジュール44を備えている。また、メイン制御モジュール5は、記録処理モジュール51、映像、音声処理モジュール52、映像音声入出力制御モジュール53を備えている。
【0017】
例えば、図3に示すように、本体キー入力部1は、電源キー11、予約キー12、設定キー13、取出しキー14などが設けられている。ユーザは、本体キー入力部1に対する入力操作により、映像記録再生装置100の動作を制御することができる。
【0018】
電源キー11は、映像記録再生装置100の電源オン/オフを指示するためのキーである。電源キー11が押下されると、電源キー11の押下がサブ制御モジュール4の本体キー入力検出モジュール41により検出され、サブ制御モジュール4の電源制御モジュール43が電源部6に対して電源オン/オフの切り替えを通知する。電源部6は、電源オフ状態であれば電源をオンし、電源オン状態であれば電源をオフする。
【0019】
予約キー12は、映像記録再生装置100の電源オン状態では録画予約モードの実行を指示し、映像記録再生装置100の電源オフ状態では電源オンと録画予約モードの実行を指示する。予約キー12は、録画予約モードの実行状態では録画予約モードの終了と電源オフとを指示する。
【0020】
サブ制御モジュール4による電源オフ状態の検出中に、予約キー12が押下されると、予約キー12の押下がサブ制御モジュール4の本体キー入力検出モジュール41により検出され、電源制御モジュール43が電源部6に対して電源オンを通知し、電源部6は電源をオンし、さらに、サブ制御モジュール4は録画予約モードの実行をメイン制御モジュール5へ通知し、メイン制御モジュール5の記録処理モジュール51は録画予約モードを実行する。
【0021】
サブ制御モジュール4による録画予約モードの実行状態の検出中に、予約キー12が押下されると、予約キー12の押下がサブ制御モジュール4の本体キー入力検出モジュール41により検出され、サブ制御モジュール4は録画予約モードの終了をメイン制御モジュール5へ通知し、メイン制御モジュール5の記録処理モジュール51は録画予約モードを終了し、さらに、電源制御モジュール43が電源部6に対して電源オフを通知し、電源部6は電源をオフする。
【0022】
設定キー13は、上下方向キー、左右方向キー、決定キー等により構成されており、録画予約情報の設定等に利用される。設定キー13(上下方向キー、左右方向キー、決定キー)が押下されると、設定キー13の押下がサブ制御モジュール4の本体キー入力検出モジュール41により検出され、サブ制御モジュール4は設定キー13の押下に対応した指示をメイン制御モジュール5へ通知する。
【0023】
取出しキー14は、光ディスクドライブ9の光ディスクトレイの出し入れを指示するためのキーである。取出しキー14の押下に対応して、光ディスクトレイが排出されたり、取り込まれたりする。取出しキー14の押下に対応した信号処理の詳細については上記と同様であり、ここではその詳細説明は省略する。
【0024】
上記した本体キー入力部1の他に、ユーザは、リモートコントローラ2に対する入力操作により、映像記録再生装置100の動作を制御することもできる。
【0025】
映像、音声処理モジュール52は、例えば早戻しの指示に基づき再生中の番組の早戻しを制御し、再生指示に基づき選択した番組の再生を制御し、早送りの指示に基づき再生中の番組の早送りを制御し、停止指示に基づき番組の再生の停止を制御し、一時停止指示に基づき番組の再生の一時停止を制御する。記録処理モジュール51は、録画の指示に基づき選局中の番組の録画を制御する。
【0026】
また、映像、音声処理モジュール52は、チューナー部8を介して入力される放送信号に含まれる電子番組ガイドを取得することができ、取得した電子番組ガイドに基づき番組ガイドを表示するための番組ガイド表示情報を生成することができる。映像、音声入出力制御モジュール53は、番組ガイド表示情報をモニター200へ出力することができ、これにより、モニター200は番組ガイド表示情報に基づき番組ガイドを表示することができる。モニター200で表示される番組ガイドは、各チャンネルの各番組の放送スケジュールを含み、ユーザは、リモートコントローラ2等を利用し、放送スケジュールの中から録画したい番組(録画したい番組の欄)を選択するだけで、録画予約を設定することができる。録画予約の設定は、記録処理モジュール51により管理される。
【0027】
次に、図3を参照して、本体表示部3について説明する。図3に示すように本体表示部3は、第1の表示エリア31及び第2の表示エリア32を備えている。本体表示部3は、例えば液晶表示部又はLED表示部である。第1の表示エリア31は、例えば、録画予約情報に含まれる曜日、放送種別(地上デジタル放送/BS放送/CS放送)、チャンネル番号、日時(録画日及び録画開始時刻など)、カレントエンコーダを表示する。例えば、記録処理モジュール51が第1、第2のエンコードを備えている場合であって、第1のエンコーダが選択されていればカレントエンコーダとして第1のエンコーダの選択が表示され、第2のエンコーダが選択されていればカレントエンコーダとして第2のエンコーダの選択が表示される。
【0028】
第2の表示エリア32は、例えば1行文字列表示エリア(1行キャラクタ表示エリア)であり、チャンネル番号に対応した放送局名(第1の情報)、及び番組名(第2の情報)を表示する。或いは、第2の表示エリア32は、チャンネル番号に対応した放送局名、番組名、及び番組内容(第3の情報)を表示する。なお、本体表示部3は、映像記録再生装置100の筐体の前面の一部に配置されるため、表示エリアは比較的狭い。そのため、第2の表示エリア32の表示エリアも比較的狭く、第2の表示エリア32は、第1の情報及び第2の情報の全てを同時に表示できない場合がある。或いは、第2の表示エリア32は、第1の情報、第2の情報、及び第3の情報の全てを同時に表示できない場合がある。
【0029】
以下、複数の情報を比較的小さい表示エリアで分かり易く表示する表示制御の第1例について説明する。
【0030】
例えば、第2の表示エリア32は、a1個(a1:整数、1≦a1)のキャラクター(文字列)を同時に表示可能な第1の表示ウィンドウと、b1個(b1:整数、1≦b1)のキャラクター(文字列)を同時に表示可能な第2の表示ウィンドウとを含む。また、これら第1の表示ウィンドウと第2のウィンドウとは連続配置されている。言い換えると、第2の表示エリア32は、第1の表示ウィンドウと第2のウィンドウの連続配置により形成された連続表示ウィンドウを含む。
【0031】
より分かり易くするために、例えば、連続表示ウィンドウが同時に12文字まで表示可能で、第1の表示ウィンドウが同時に6文字まで表示可能で、第2の表示ウィンドウが同時に6文字まで表示可能であるとする。
【0032】
例えば、第1の表示ウィンドウは放送局名を表示し、第2の表示ウィンドウは番組名を表示することができる。なお、第1の表示ウィンドウで放送局名を表示し、第2の表示ウィンドウで番組名を表示する場合には、例えば第2のウィンドウの先頭の1文字分には文字を表示せず、放送局名と番組名とを区別できるようにする。図4を参照し、以下の放送局名と番組名の表示について説明する。
【0033】
放送局名:「テレビABC」
番組名:「チャンピオンズ〜達人の技がみんなを救う」
上記したように、連続表示ウィンドウは、最大12文字しか同時に表示できないし、第1の表示ウィンドウは6文字しか同時に表示できないし、第2の表示ウィンドウは5文字(最大6文字)しか同時に表示できない。
【0034】
そこで、例えば、表示制御モジュール44の制御により、第2の表示エリア32(連続表示ウィンドウ)は、以下のように放送局名と番組名を表示する(図4のST101)。
【0035】
[テレビABC チャンピ…]
上記表示中の番組名の文字列の最後の“…”表示は、続きの文字があることを意味する。この場合、放送局名は全て表示できるが、番組名は全て表示できない。即ち、番組名は一部しか表示できない。そのため、ある一定期間、以下を表示する。
【0036】
[テレビABC チャンピ…]
続いて、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、以下のように12文字分の番組名を表示する(図4のST102)。
【0037】
[チャンピオンズ〜達人の技]
上記表示でも、まだ番組名が全て表示できないため、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、番組名をスクロール表示する(図4のST103〜ST107)。
【0038】
連続表示ウィンドウが、上記スクロール表示により番組名の全体を表示し終えたら、最初の表示状態に戻る。つまり、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、最初の表示状態を表示する(図4のST108)。これにより、放送局名及び番組名の最初の文字列を常時確認することができる。
【0039】
上記説明では、第1の表示ウィンドウが放送局名の全部を同時に表示でき、第2の表示ウィンドウが番組名の全部を同時に表示できないケースについて説明した。これに対して、第1の表示ウィンドウが放送局名の全部を同時に表示できず、第2の表示ウィンドウも番組名の全部を同時に表示できないケースについて説明する。
【0040】
最初に、表示制御モジュール44の制御により、第1の表示ウィンドウが、放送局名の一部を表示し、同時に第2の表示ウィンドウが、番組名の一部を表示する。続いて、連続表示ウィンドウが、放送局名をスクロール表示し、続いて、番組名をスクロール表示する。そして、再び、第1の表示ウィンドウが、放送局名の一部を表示し、同時に第2の表示ウィンドウが、番組名の一部を表示する。これにより、放送局名及び番組名の最初の文字列を常時確認することができる。
【0041】
次に、複数の情報を比較的小さい表示エリアで分かり易く表示する表示制御の第2例について説明する。
【0042】
第2の表示エリア32は、a1個(a1:整数、1≦a1)のキャラクター(文字列)を同時に表示可能な第1の表示ウィンドウと、b1個(b1:整数、1≦b1)のキャラクター(文字列)を同時に表示可能な第2の表示ウィンドウと、c1個(c1:整数、1≦c1)のキャラクター(文字列)を同時に表示可能な第3の表示ウィンドウとを含む。また、これら第1の表示ウィンドウと第2のウィンドウと第3のウィンドウは連続配置されている。言い換えると、第2の表示エリア32は、第1の表示ウィンドウと第2のウィンドウと第3のウィンドウの連続配置により形成された連続表示ウィンドウを含む。
【0043】
より分かり易くするために、例えば、連続表示ウィンドウが同時に20文字まで表示可能で、第1の表示ウィンドウが同時に6文字まで表示可能で、第2の表示ウィンドウが同時に7文字まで表示可能で、第3の表示ウィンドウが同時に7文字まで表示可能であるとする。
【0044】
例えば、第1の表示ウィンドウは放送局名を表示し、第2の表示ウィンドウは番組名を表示し、第3の表示ウィンドウは番組内容を表示することができる。なお、第1の表示ウィンドウで放送局名を表示し、第2の表示ウィンドウで番組名を表示し、第3の表示ウィンドウで番組内容を表示する場合には、例えば第2のウィンドウの先頭の1文字分には文字を表示せず、第3のウィンドウの先頭の1文字分にも文字を表示せず、放送局名と番組名と番組内容とを区別できるようにする。図5を参照し、以下の放送局名と番組名と番組内容の表示について説明する。
【0045】
放送局名:「テレビABC」
番組名:「SL図鑑国内編」
番組内容:「単なる交通手段を超えて人々を魅了するSLの魅力を伝える図鑑。」
上記したように、連続表示ウィンドウは、最大20文字しか同時に表示できないし、第1の表示ウィンドウは6文字しか同時に表示できないし、第2の表示ウィンドウも6文字(最大7文字)しか同時に表示できないし、第3の表示ウィンドウも6文字(最大7文字)しか同時に表示できない。
【0046】
そこで、例えば、表示制御モジュール44の制御により、第2の表示エリア32(連続表示ウィンドウ)は、以下のように放送局名と番組名と番組内容を表示する(図5のST201)。
【0047】
[テレビABC SL図鑑国… 単なる交通…]
上記表示中の番組名と番組内容の文字列の最後の“…”表示は、続きの文字があることを意味する。この場合、放送局名は全て表示できるが、番組名と番組内容は全て表示できない。即ち、番組名と番組内容は一部しか表示できない。そのため、ある一定期間、以下を表示する。
【0048】
[テレビABC SL図鑑国… 単なる交通…]
続いて、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、以下のように20文字分の一部を使用して番組名を表示する(図5のST202)。
【0049】
[SL図鑑国内編 ]
上記表示で番組名は全て表示できる。上記表示を一定時間表示した後、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、以下のように20文字分の番組内容を表示する(図5のST203)。
【0050】
[単なる交通手段を超えて人々を魅了するSL]
上記表示でも、まだ番組内容が全て表示できないため、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、番組内容をスクロール表示する(図5のST204〜ST208)。
【0051】
連続表示ウィンドウが、上記スクロール表示により番組内容の全体を表示し終えたら、最初の表示状態に戻る。つまり、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、最初の表示状態を表示する(図5のST209)。これにより、放送局名、番組名、及び番組内容の最初の文字列を常時確認することができる。
【0052】
次に、複数の情報を比較的小さい表示エリアで分かり易く表示する表示制御の第3例について説明する。
【0053】
第2の表示エリア32は、a1個(a1:整数、1≦a1)のキャラクター(文字列)を同時に表示可能な第1の表示ウィンドウと、b1個(b1:整数、1≦b1)のキャラクター(文字列)を同時に表示可能な第2の表示ウィンドウと、c1個(c1:整数、1≦c1)のキャラクター(文字列)を同時に表示可能な第3の表示ウィンドウとを含む。また、これら第1の表示ウィンドウと第2のウィンドウと第3のウィンドウは連続配置されている。言い換えると、第2の表示エリア32は、第1の表示ウィンドウと第2のウィンドウと第3のウィンドウの連続配置により形成された連続表示ウィンドウを含む。
【0054】
より分かり易くするために、例えば、連続表示ウィンドウが同時に20文字まで表示可能で、第1の表示ウィンドウが同時に6文字まで表示可能で、第2の表示ウィンドウが同時に7文字まで表示可能で、第3の表示ウィンドウが同時に7文字まで表示可能であるとする。
【0055】
例えば、第1の表示ウィンドウは放送局名を表示し、第2の表示ウィンドウは番組名を表示し、第3の表示ウィンドウは番組内容を表示することができる。なお、第1の表示ウィンドウで放送局名を表示し、第2の表示ウィンドウで番組名を表示し、第3の表示ウィンドウで番組内容を表示する場合には、例えば第2のウィンドウの先頭の1文字分には文字を表示せず、第3のウィンドウの先頭の1文字分にも文字を表示せず、放送局名と番組名と番組内容とを区別できるようにする。図6を参照し、以下の放送局名と番組名と番組内容の表示について説明する。
【0056】
放送局名:「テレビDEFG」
番組名:「SL図鑑海外編」
番組内容:「世界各地で活躍するSLの姿、市民の願いで復活した物語などを伝える」
上記したように、連続表示ウィンドウは、最大20文字しか同時に表示できないし、第1の表示ウィンドウは6文字しか同時に表示できないし、第2の表示ウィンドウも6文字(最大7文字)しか同時に表示できないし、第3の表示ウィンドウも6文字(最大7文字)しか同時に表示できない。
【0057】
そこで、例えば、表示制御モジュール44の制御により、第2の表示エリア32(連続表示ウィンドウ)は、以下のように放送局名と番組名と番組内容を表示する(図6のST301)。
【0058】
[テレビDE… SL図鑑海… 世界各地で…]
上記表示中の放送局名と番組名と番組内容の文字列の最後の“…”表示は、続きの文字があることを意味する。この場合、放送局名と番組名と番組内容は全て表示できない。即ち、放送局名と番組名と番組内容は一部しか表示できない。そのため、ある一定期間、以下を表示する。
【0059】
[テレビDE… SL図鑑外… 世界各地で…]
続いて、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、以下のように20文字分の一部を使用して放送局名を表示する(図6のST302)。
【0060】
[テレビDEFG ]
上記表示で放送局名は全て表示できる。上記表示を一定時間表示した後、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、以下のように20文字分の番組名を表示する(図6のST303)。
【0061】
[SL図鑑海外編 ]
上記表示で番組名は全て表示できる。上記表示を一定時間表示した後、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、以下のように20文字分の番組内容を表示する(図6のST304)。
【0062】
[世界各地で活躍するSLの姿、市民の願いで]
上記表示でも、まだ番組内容が全て表示できないため、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、番組内容をスクロール表示する(図6のST305〜ST309)。
【0063】
連続表示ウィンドウが、上記スクロール表示により番組内容の全体を表示し終えたら、最初の表示状態に戻る。つまり、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウは、最初の表示状態を表示する(図6のST310)。これにより、放送局名、番組名、及び番組内容の最初の文字列を常時確認することができる。
【0064】
次に図7に示すフローチャートを参照して、表示制御モジュール44による上記した表示制御についてまとめる。
【0065】
最初に、表示制御モジュール44の制御により、m個のウィンドウが、一定時間、m個の情報の全部又は一部を表示する(ST401)。表示制御モジュール44が初期値n=1を設定し(ST402)、n個目のウィンドウが第nの情報の全部を表示できているか確認する(ST403)。n個目のウィンドウが第nの情報の全部を表示できていなければ(ST403、NO)、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウが、第nの情報を表示する(ST404)。連続表示ウィンドウが、第nの情報の全部を表示できれば(ST405、YES)、第nの情報を一定時間表示する(ST407)。連続表示ウィンドウが、第nの情報の全部を表示できない場合には(ST405、NO)、連続表示ウィンドウが、第nの情報をスクロール表示する(ST406)。
【0066】
次に、表示制御モジュール44がn=mになるまで、nの値をインクリメントする(ST408)(ST409)。これにより、n+1個目のウィンドウが第n+1の情報の全部を表示できていなければ(ST403、NO)、表示制御モジュール44の制御により、連続表示ウィンドウが、第n+1の情報を表示する(ST404)。連続表示ウィンドウが、第n+1の情報の全部を表示できれば(ST405、YES)、第n+1の情報を一定時間表示する(ST407)。連続表示ウィンドウが、第n+1の情報の全部を表示できない場合には(ST405、NO)、連続表示ウィンドウが、第n+1の情報をスクロール表示する(ST406)。
【0067】
n=mになると(ST408、YES)、再び、表示制御モジュール44の制御により、m個のウィンドウが、一定時間、m個の情報の全部又は一部を表示する(ST410)。
【0068】
図8は、表示時間設定の一例を示す図である。例えば、本体キー入力部1を介して設定メニューの表示が指示されると、モニター200には、図8に示すような設定メニュー画面が表示される。設定メニュー画面を介して、第1の表示ウィンドウ、第2の表示ウィンドウ、第3の表示ウィンドウ、及び連続表示ウィンドウによる一定表示時間を設定することができる。例えば、一定表示時間を、1秒、2秒、3秒、5秒の中から選択することができる。
【0069】
次に、図9を参照し、表示制御モジュール44の概略構成を説明する。図9に示すように、表示制御モジュール44は、表示時間設定モジュール44a、表示時間判定モジュール44b、カウンターモジュール44c、表示情報取得モジュール44d、文字列単位判定モジュール44e、文字列単位長判定モジュール44f、文字列単位割当モジュール44g、文字列単位表示切替モジュール44h、文字列単位スクロールモジュール44i、ウィンドウ設定モジュール44j、表示処理モジュール44kを備えている。
【0070】
表示時間設定モジュール44aは、設定メニュー画面を介して設定された表示時間設定を記憶する。表示時間判定モジュール44bは、カウンターモジュール44cからのカウント値に基づき、設定された表示時間設定に達したか否かを判定する。
【0071】
表示情報取得モジュール44dは、本体表示部3に表示すべき表示情報を取得する。文字列単位判定モジュール44eは、取得した表示情報に含まれる文字列単位を判定する。例えば、文字列単位判定モジュール44eは、取得した表示情報に含まれる放送局名、番組名、及び番組内容などを判定する。ウィンドウ設定部44iは、文字列単位の判定結果に基づき、第2の表示エリア32に対して複数のウィンドウを設定する。例えば、ウィンドウ設定部44iは、放送局名、番組名、及び番組内容を表示するために、第1、第2、第3のウィンドウを設定する。文字列単位長判定モジュール44fは、文字列単位の長さを判定する。例えば、文字列単位長判定モジュール44fは、放送局名の文字数、番組名の文字数、番組内容の文字数などを判定する。
【0072】
文字列単位割当モジュール44gは、ウィンドウ設定部44iにより設定された各ウィンドウに対して各文字列を割り当てる。例えば、文字列単位割当モジュール44gは、第1のウィンドウに対して放送局名を割り当て、第2のウィンドウに対して番組名を割り当て、第3のウィンドウに対して番組内容を割り当てる。表示処理モジュール44kは、割り当てに基づき各ウィンドウに対して各文字列の表示を制御する。例えば、表示処理モジュール44kは、第1のウィンドウに対して放送局名の表示を制御し、第2のウィンドウに対して番組名の表示を制御し、第3のウィンドウに対して番組内容の表示を制御する。
【0073】
文字列単位表示切替モジュール44hは、設定された表示時間設定に達した場合に、文字列単位の表示の切り替えを制御する。これにより、図4、図5、図6を参照して説明したように、表示が切り替わる。文字列単位スクロールモジュール44iは、図4、図5、図6を参照して説明したように、スクロール表示が必要な場合に、文字列をスクロール表示する。
【0074】
上記した表示制御モジュールの表示制御により、複数の情報の存在を示すとともに、各情報の詳細を比較的狭い表示エリアで表示することができる。
【0075】
なお、上記したモジュールとは、ハードウェアで実現するものであっても良いし、CPU等を使ってソフトウェアで実現するものであってもよい。
【0076】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0077】
1…本体キー入力部、2…リモートコントローラ、3…本体表示部、4…サブ制御モジュール、5…メイン制御モジュール、6…電源部、7…データ蓄積部、8…チューナー部、9…光ディスクドライブ、10…HDD(ハードディスクドライブ)、44…表示制御モジュール、44a…表示時間設定モジュール、44b…表示時間判定モジュール、44c…カウンターモジュール、44d…表示情報取得モジュール、44e…文字列単位判定モジュール、44f…文字列単位長判定モジュール、44g…文字列単位割当モジュール、44h…文字列単位表示切替モジュール、44i…文字列単位スクロールモジュール、44j…ウィンドウ設定モジュール、44k…表示処理モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a1個(a1:整数、1≦a1)のキャラクターを同時に表示可能な第1の表示ウィンドウとb1個(b1:整数、1≦b1)のキャラクターを同時に表示可能な第2の表示ウィンドウとの連続配置により形成された連続表示ウィンドウを含む表示手段と、
前記第1の表示ウィンドウに対してa1個より多いa2個(a2:整数)のキャラクターを表示する場合、前記連続表示ウィンドウによりa2個のキャラクターを表示する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記第1の表示ウィンドウに対してa1個より多いa2個(a2:整数)のキャラクターを表示する場合、前記第1の表示ウィンドウによりa2個のキャラクターのうちの一部を表示してから、前記連続表示ウィンドウによりa2個のキャラクターを表示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、a1個+b1個より多いa2個のキャラクターを表示する場合、前記第1の表示ウィンドウによりa2個のキャラクターのうちの一部を表示してから、前記連続表示ウィンドウによりa2個のキャラクターをスクロールして表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、a1個+b1個より多いa2個のキャラクターにより構成される第1の情報、及びa1個+b1個より多いb2個のキャラクターにより構成される第2の情報を表示する場合、前記連続表示ウィンドウにより前記第1の情報をスクロールして表示し、さらに前記連続表示ウィンドウにより前記第2の情報をスクロールして表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、a1個+b1個より多いa2個のキャラクターにより構成される第1の情報、及びa1個+b1個より多いb2個のキャラクターにより構成される第2の情報を表示する場合、前記第1の表示ウィンドウにより前記第1の情報のうちの一部を表示し同時に前記第2の表示ウィンドウにより前記第2の情報のうちの一部を表示し、さらに前記連続表示ウィンドウにより前記第1の情報をスクロールして表示し、さらに前記連続表示ウィンドウにより前記第2の情報をスクロールして表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、a1個+b1個より多いa2個のキャラクターにより構成される第1の情報、及びa1個+b1個より多いb2個のキャラクターにより構成される第2の情報を表示する場合、前記第1の表示ウィンドウにより前記第1の情報のうちの一部を表示し同時に前記第2の表示ウィンドウにより前記第2の情報のうちの一部を表示し、さらに前記連続表示ウィンドウにより前記第1の情報をスクロールして表示し、さらに前記連続表示ウィンドウにより前記第2の情報をスクロールして表示し、さらに前記第1の表示ウィンドウにより前記第1の情報のうちの一部を表示し同時に前記第2の表示ウィンドウにより前記第2の情報のうちの一部を表示した表示状態へ戻る
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
a1個(a1:整数、1≦a1)のキャラクターを同時に表示可能な第1の表示ウィンドウとb1個(b1:整数、1≦b1)のキャラクターを同時に表示可能な第2の表示ウィンドウとの連続配置により形成された連続表示ウィンドウを含む表示手段の表示を制御する表示制御方法であって、
前記第1の表示ウィンドウに対してa1個より多いa2個(a2:整数)のキャラクターを表示する場合、前記連続表示ウィンドウによりa2個のキャラクターを表示することを特徴とする表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−186139(P2010−186139A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31431(P2009−31431)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】