説明

表示装置

【課題】主たる映像を表示する領域に加えて、主たる映像と連動した環境映像を付加して、観察者が高い臨場感や没入感を得ることができる表示装置を提供する。
【解決手段】第1の支持基板、前記第1支持基板に対向して配置された第2の支持基板、および前記第1の支持基板と前記第2の支持基板に狭持された液晶層を備える表示部と、前記表示部を駆動する駆動回路と、を備え、前記表示部は、第1の映像を表示する第1の表示領域と第2の映像を表示する第2の表示領域とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のテレビ放送やストレージデバイスに蓄積された映像情報の観察においては、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)などのいわゆるFPD(Flat Panel Display)を用いた表示装置を用いるのが主流となっている。この表示装置は、居住空間などの設置環境の形状に合わせて設置される。そして、表示装置は、例えば壁面やカーテンなど設置環境を構成する要素(周辺環境)に囲まれている。また、観察時の明るさについては、外光の取り込みや設置環境に設置された照明等を調整することより行う。
【0003】
しかし、前述した表示装置の設置環境においては、表示装置の映像を観察する際には、外光や照明の光等が壁面やカーテンなどの周辺環境も観察者の視界に入る。この周辺環境は、色の変化も輝度の変化も表示装置の映像に合わせて変化するものではなく、周辺環境と表示装置の映像には連続性がない。このように、表示装置の映像と周辺環境が非連続であるため、観察者が映像に対して臨場感を高めにくいという課題がある。
【0004】
これに対して、照明を使って、周辺環境に表示装置の映像の変化に関連した色や輝度の変化を与えたり、投射装置を使って、周辺環境に表示装置の映像に関連する映像を投射したりすることにより、表示装置の映像と周辺環境の非連続性を低減して臨場感を高めるための検討が進められている。例えば特許文献1においては、観察者が主として観察する映像(以下、これを主映像とする)を表示装置で表示し、主映像を取り巻く映像(以下、これを環境映像とする)を周辺環境に投影装置で表示し、これらの映像を重畳させることにより、観察者に高い臨場感を与えることを試みている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−295559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のように、主映像を表示する表示装置と環境映像を表示する投影装置を用いる場合、それぞれの装置は独立に設置される。そのため、表示装置を移動させるたびに投影装置の設置をし直す必要がある。また、表示装置と投影装置を駆動する回路系が別々に設けられる。そのため、主映像用の映像情報と環境映像用の映像情報を分離処理して表示装置と投影装置それぞれに入力する場合には、処理回路の負荷が増大する。さらに、それぞれの回路系に映像情報を入力するための配線が、表示装置用と投影装置用に別々に設けられる。従って、特に複数の投影装置を用いて環境映像を作る場合には、配線数が多くなる。
【0007】
本発明の目的は、主映像と環境映像を表示する表示装置の設置を容易にするとともに、処理回路を簡素化することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の表示装置は、第1の支持基板、前記第1支持基板に対向して配置された第2の支持基板、および前記第1の支持基板と前記第2の支持基板に狭持された液晶層を備える表示部と、前記表示部を駆動する駆動回路と、を備え、前記表示部は、第1の映像を表示する第1の表示領域と第2の映像を表示する第2の表示領域とを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の表示装置は、第1の表示領域および第2の表示領域を有する表示部と、前記表示部の一主面上において前記第1の表示領域と対向して設けられ、前記第1の表示領域に光を照射する第1の光源と、前記第1の光源と指向性が異なり、出射した光が前記第2の表示領域に照射される第2の光源と、前記第2の表示領域に照射された光の進行方向を変化させ拡大する第1の光学系と、前記第1の光学系から放射される光の進行方向と変化させ拡大する第2の光学系と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明の表示装置によれば、主映像と環境映像が得られ、かつ、設置を容易にすることができ処理回路を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態における本発明の表示装置の断面構成例。
【図2】図1における矢印Aから観察した平面構成例。
【図3】図1における矢印Bから観察した平面構成例。
【図4】本発明におけるTFT−LCDセルの表面構成例。
【図5】図4のX1−X1’における断面構成例。
【図6】図4のX2−X2’における断面構成例。
【図7】駆動回路とTFT−LCDセル17の接続を示す平面模式図。
【図8】本発明における表示装置の動作を示すブロック図。
【図9】本発明における表示装置の動作の別形態を示すブロック図。
【図10】本発明における表示装置の室内空間配置例。
【図11】図10における地点Zから表示装置の方向を観察した場合の模式例。
【図12】本発明における表示装置の映像表示を模式的に示した図。
【図13】本発明の表示装置による映像と観察者の角度関係を模式的に示した図。
【図14】第2の実施形態における表示装置の断面構成例。
【図15】図14の表示装置を表す斜視図。
【図16】第2の実施形態の変形例における投射経路を模式的に示す図。
【図17】図18における投影系と表示領域区分を模式的に示した図。
【図18】第2の実施形態におけるレンズ配置の模式例。
【図19】表示装置の全周囲を投射可能にする第2の実施形態の表示装置構成例。
【図20】第3の実施形態における表示装置の断面構成図。
【図21】図20の矢印Aの方向から観察した表示装置を表す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
以下に本発明における一実施形態である表示装置について説明する。
【0013】
本実施例の表示装置は、第1の支持基板、前記第1支持基板に対向して配置された第2の支持基板、および前記第1の支持基板と前記第2の支持基板に狭持された液晶層とを有する表示部と、フレーム信号が入力され、前記表示部に駆動電圧を供給する回路部と、を備え、前記表示部は、第1の映像(主映像)を表示する第1の表示領域(主映像表示領域)と第2の映像(環境映像)を表示する第2の表示領域(環境映像表示領域)とを有する。
【0014】
主映像については、観察者からみて表示部の裏面側に第1の光源(バックライト)を設けることにより、バックライトの光が主映像表示領域を通過して観察者に観察される。環境映像については、第2の光源(投射用光源)の光を環境映像表示領域に通過させ、表示装置の周辺環境に設けられた投影面に投影させることにより観察者に観察される。観察者が主映像を観察する際には環境映像も視野に入るため、環境映像として、主映像に連動した色や輝度の変化をもつ映像を投影すれば、観察者は主映像に対して臨場感を持つことができる。また、この表示装置によると、1つの回路部で、主映像表示領域のための処理と環境映像表示領域のための処理を行うことができ、回路が簡素化される。
【0015】
図1は本実施例における表示装置の断面構成例を示している。
【0016】
本実施例における表示装置100は、光バルブとして液晶を用いた液晶表示装置(LCD)であり、その駆動回路には薄膜トランジスタ(TFT)を用いている。すなわち、この表示装置100は、TFT−LCDセル(表示部)17を用いている。この表示装置100は、他にも、TFT−LCDセル17に光を照射するバックライト18及び投射用光源14と、投射用光源14の光を表示部17に導く投射用導光体15と、投射用レンズ11と、これらを覆う筐体であるベゼル13を備える。TFT−LCDセル17は、TFTアレイ基板(第1の支持基板)59と、TFTアレイ基板59に対向して配置された対向基板(第2の支持基板)51を備える。なお、ここで液晶層は、第1の支持基板59と第2の支持基板51の間に挟持されている。本構造の詳細については、以下の図5に示す。
【0017】
TFT−LCDセル17は、中央に設けられた主映像表示領域110と、それを囲むようにして設けられた環境映像表示領域120とを有する。本実施例においては、環境映像領域120は主映像表示領域110の周辺に複数箇所(本実施例においては6箇所)に分割して配置されている。バックライト18は表示部18の一主面と対向しており、投射用光源14及び投射用導光体15は表示部の他主面と対向している。バックライト18は主映像表示領域110に合わせて対向に配置されており、バックライト18の光は、主映像表示領域11に照射される。
【0018】
また、投射用光源14の光は、投射用導光体15の一端に照射されるように配置されている。投射用導光体15と投射用レンズ11は、環境映像表示領域120を介して対向している。投射用光源14の光は、投射用導光体15を通って環境映像表示領域120に照射される。環境映像表示領域120に照射された光は、投射用レンズ11によって屈折する。すなわち環境映像表示領域120に表示された映像は、レンズ11によって拡大される。
【0019】
図2は、ベゼル13を図1の矢印Aの方向から見た図である。図3は、ベゼル13を図1の矢印Bの方向から見た図である。ベゼル13は、主映像表示領域11に対応する開口部である主映像開口部22と、環境映像表示領域120に対応する開口部である環境映像開口部23とを有する。主映像表示領域110を通った光は主映像開口部22から、ベゼル13の外に出る。投射用レンズ11で屈折した光は、環境映像開口部23からベゼル13の外へ出る。上述した投射用光源14、投射用導光体15、および投射用レンズ11は環境映像開口部23に対応する位置に設けられている。なお、図2、図3においては、環境映像開口部23は6つ設けられていることとしたが、環境映像開口部23の数は6つに限定されない。
【0020】
観察者は、TFT−LCDセル17を介してバックライト18と対向する位置で矢印Aの方向から表示装置100を観察し、主映像光16を得る。言い換えると、主映像の表示は直視型である。
【0021】
主映像光16はTFT−LCDセル17の一主面から放出されるのに対し、環境映像光12はTFT−LCDセル17の他主面から放出される。環境映像光12は、矢印Aの方向を向く観察者にとって、表示装置100の裏面側に放出されるため、観察者に直接は観察されない。表示装置100の裏面には壁面などの投影面Xが設けられており、投影面Xに環境映像が投影される。矢印Aの方向を向く観察者は、投影面Xに投影された環境映像を観察する。すなわち、環境映像の表示は投影型である。レンズ11の角度によって、投影面Xに投影される環境映像の位置を調整することができる。
【0022】
図4は、TFTアレイ基板59のTFTが設けられた主面を示す平面図である。図5、及び、図6はそれぞれ図4のX1−X1’、及び、X2−X2’における断面構成例を示す。一主面上にTFTが形成されたTFTアレイ基板59と、この一主面と対向する対向基板51との間には、液晶層55が設けられている。TFTアレイ基板59と対向基板51の間には、液晶層55を内包する封止層56と、液晶層55の厚さを一定に保持するスペーサ510が設けられている。TFTアレイ基板59と対向基板51の外面には偏光板54が設けられている。
【0023】
TFTアレイ基板59には、主映像を表示するための駆動電圧が供給される主映像電極群42と、環境映像を表示するための駆動電圧が供給される環境映像電極群41と、主映像電極群42へ駆動電圧を供給するための主映像配線44と、環境映像電極群41へ駆動電圧を供給するための環境映像配線43とが設けられている。駆動電圧は、回路部80(図8に示す)から供給される。
【0024】
対向基板59の液晶層55を保持する一主面には、これらの電極群41、42と対向する対向電極52が設けられている。
【0025】
TFTアレイ基板59外縁には引出電極45が配置されている。電極群41、42は、それぞれ主映像配線44と環境映像配線43により引出電極45と接続されている。主映像電極群42が設けられている領域は、表示部17の主映像表示領域110に対応する。環境映像電極群41が設けられている領域は、表示部17の環境映像表示領域120に対応する。
【0026】
主映像電極群42はマトリクス状に配置されている。主映像電極群42を構成する電極が複数集まって、主映像表示領域110の1画素を構成する。
【0027】
人間の視覚は、視線を中心とした約20度程度の中心視野が精細度や輝度やコントラストの判別に優れているという特性がある。また、人間の視覚は、中心視野より外側の周辺視野においては、光量の時間変化や動きに対する感度は中心視野よりも高い。そのため、例えば、表示部のうち観察者の視線を中心とした約20度程度の中心視野に相当する領域を主映像表示領域として高精細で輝度やコントラストに優れた主映像を表示し、これより外側の周辺視野に相当する領域を環境映像表示領域として低精細な環境映像を表示する場合には、観察者は主映像にさらに高い臨場感を持つことができる。また、環境映像は光量の調節をしやすくすることにより、観察者は主映像にさらに高い臨場感を持つことができる。
【0028】
この表示装置では、主映像表示領域の解像度を高く、環境映像表示領域の解像度を低く形成することが可能である。すなわち、主映像としては、例えばフルスペックハイビジョン映像など、高精細で輝度やコントラストに優れた映像を映し出し、環境映像としては主映像に関連した環境映像に適した映像を表示することが可能である。
【0029】
そこで、本実施形態においては、主映像電極群42は、観察者の中心視野の特性に適合するように高精細な画素配列とし、例えばフルスペックハイビジョン映像を表示可能な画素配列とする。これに対して、環境映像電極群41は、観察者の周辺視野の特性に適合するような画素配列を取っている。
【0030】
図7は、駆動回路とTFT−LCDセル17の接続関係を示す平面模式図である。図8は、表示装置100の信号の流れの一例を示すブロック図である。
【0031】
本実施形態の表示装置100には映像処理回路81が接続されている。表示装置100の回路部80は、表示駆動回路82とドライバ回路83(駆動回路;走査線ドライバ回路83A、信号線ドライバ回路83B)を有している。映像処理回路81は表示駆動回路82に接続されている。表示駆動回路82は、表示駆動回路用配線821、TFT−LCDセル17上に実装されたFPC84(Flexible Printed Circuits;配線部)によってドライバ回路83(走査線ドライバ回路83A、信号線ドライバ回路83B)に接続されている。ドライバ回路83(走査線ドライバ回路83A、信号線ドライバ回路83B)は、FPC84上に設けられている。
【0032】
走査線ドライバ回路83Aは、引出電極45および配線(主映像配線44、環境映像配線43)を介して電極(主映像電極群42、環境映像電極群41、対向電極52)に接続されている。信号線ドライバ回路83Bは、引出電極45および配線(主映像配線44、環境映像配線43)を介して電極(主映像電極群42、環境映像電極群41、対向電極52)に接続されている。
【0033】
FPC84は第1の配線841と第2の配線842とを有し、第1の配線841はドライバ回路83A、83B、引出電極45を介して主映像配線44と接続されている。第2の配線842はドライバ回路83A、83B、引出電極45を介して環境映像配線43と接続されている。
【0034】
映像処理回路81には、例えば、H264等で規格化されている圧縮形式の映像信号71が入力される。映像処理回路81は、これに映像信号71に復号処理や画像加工処理等を行って、表示動作に適した例えばLVDS(Low Voltage Differential Signaiing)などのフレーム信号72に変換する。このフレーム信号72は表示駆動回路82に入力され、表示駆動回路82において、走査線ドライバ回路83Aや信号線ドライバ回路83Bに適した駆動信号73に変換される。駆動信号73はドライバ回路83に入力され、駆動信号73に対応した駆動電圧74が電極(主映像電極群42、環境映像電極群41、対向電極52)に供給される。駆動電圧74が電極41、42、43に供給さると、液晶層55が駆動されて、主映像表示領域110には主映像が表示され、環境映像表示領域120には環境映像が表示される。
【0035】
なお、図8においては、表示駆動回路82に入力されるフレーム信号72は、1つの映像信号に主映像用の映像信号と環境映像用の映像信号が含まれていることとしたが、主映像用の映像信号と環境映像用の映像信号それぞれを分けて表示駆動回路82に入力しても本実施の形態は実施可能である。
【0036】
図8に示すように、本実施例によれば、1つの表示部で主映像と環境映像を表示することができ、1つの回路部80によって主映像用の信号処理と環境映像用の信号処理を行うことができるので、処理回路が簡素化されている。
【0037】
一方、図9に示す比較例のブロック図のように、主映像用の表示装置200と別に、環境映像用の表示装置201、・・・20Nを設ける場合には、環境映像用の表示装置201、・・・20Nそれぞれに環境映像を表示する表示部17´や回路部80´(映像処理回路81´、表示駆動回路82´)が設けられる。そのため、回路部80´も、映像処理回路81と回路部81´を接続する配線も表示装置の数だけ必要とされる。
【0038】
図10、図11は、本実施例における表示装置100の室内空間への設置例である。図10は、表示装置100が設置された室内空間の一部上面図であり、図11は、図10の地点Qからみた表示装置100とその後方にある投影面X及び壁面Yを表す図である。室内空間は壁面Yで囲まれており、この室内空間には床Pが形成されている。本実施形態における表示装置100は、このような室内空間に設置されており、壁面Yのうちの1つを投影面Xとして用いている。表示装置100の一主面は投影面Xと平行に設けられている。なお、図10においては、分かりやすさのために表示装置100のベゼル13を省略して示している。図11に示すように、ベゼル13は支持部91及び支持台92によって床P上に支持されている。観察者は地点Qに位置し、表示装置100の主映像表示領域110と対向する。
【0039】
環境映像光12は、上述したように表示装置100の裏面から放出される。この環境映像光12は投影面Xに投影され(Z)、観察者は投影面Xに投影された環境映像を観察する。環境映像は、観察者からみて表示装置100の外側に、表示装置100を囲むように投影される。観察は、主映像表示領域110の主映像を観察すると同時に、投影面Xにおいて表示装置を囲むように投影された環境映像も観察する。環境映像表示領域120に主映像表示領域110の色や輝度の変化に対応した映像を表示することにより、主映像の変化に対応した環境映像の色や輝度の変化が観察者の視界に入る。従って、観察者は主映像に対して臨場感を高めやすい。
【0040】
図12は、表示装置100にコンテンツの表示を行った場合の、表示装置と投影面に投影された環境映像を模式的に示したものである。ベゼル13で囲まれた主映像表示領域110にコンテンツが表示されており、ベゼル13の外側の投影面Xに環境映像が表示されている。ここで例えば、主映像表示領域11のうちの領域A、B、C、D、Eをそれぞれ雲、空、火山、川、森の表示内容とする。この主映像表示領域110の表示内容に応じて環境映像の表示を行う。例えば主映像表示領域110の表示内容と、各表示内容の外側の環境映像を連続させるなどする。具体的には、主映像表示領域110の火山(領域C)の外側の環境映像表示領域120は領域Cと同じ色を、主映像表示領域110の森(領域E)の外側には領域Eと同じ色を表示するなどする。このように、主映像表示領域110の主映像と環境映像の色や輝度が連続していることにより、観察者はより映像に臨場感や没入感を感じることが可能となる。
【0041】
図13は、地点Qと表示装置と投影面を示す上面図である。この図において、地点Qと主映像表示領域110の一端(一辺)を結ぶ直線と、地点Qと主映像表示領域110の他端(他辺)を結ぶ直線のなす角はαである。すなわち、地点Qにいる観察者が主映像表示領域110の主映像を観察するときの視野角はαである。なお、この主映像表示領域110の一辺と多辺は、図12において床Pと垂直な辺である。また、表示装置100の両側の投影面Xに環境映像が表示されているが(Z)、地点Qと投影面Xに投影された環境映像の一端(一辺)を結ぶ直線と、地点Qと環境映像の他端(他辺)のなす角はβである。すなわち、地点Qにいる観察者が、主映像だけでなく投影面Xに投影された環境映像も観察するときの視野角はβである。
【0042】
角度βを地点Qにいる観察者の視野と一致させ、角度αを観察者の中心視野と一致させることにより、観察者の視野特性に合わせた映像を提供することができる。
【0043】
このように、表示装置100を一度設置すると、この1台の表示装置100で主映像も環境映像も表示することができ、設置が容易である。また、1つの回路部80で主映像用の処理と環境映像用の処理を行うことができ、処理回路が簡素化される。
【0044】
さらに、本実施の形態の表示装置100においては、主映像電極群42の周囲に、環境映像電極群120を配置するため、主映像の画面サイズに応じた環境映像が配置可能である。すなわち、主映像表示領域110が大きいときは環境映像表示領域120も大きくすることができ、主映像表示領域110が小さいときは環境映像表示領域120も小さくすることができる。主映像表示領域に対して、環境映像が小さいと、環境映像から観察者の視界に入る色や輝度の変化が小さくなるため臨場感を高めにくくなる虞があるが、本実施形態によると、そのため、主映像と環境映像の大きさのバランスをとりやすい。なお、設置環境は図10に示す形態に限られない。
【0045】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態においては、環境映像表示領域(第2の表示領域)については、TFT−LCDセル17に設けられた反射板を介して映像を投影する反射型である。第2の実施形態においては、表示装置101は、第1の実施形態における表示装置100の構成に加えて、更に、ハーフミラー61、光学プリズム63、反射板62を有し、環境映像を表示するための構成が第1の実施形態と異なる。主映像を表示するための構成は第1の実施形態と同じであるので、同じ部分の詳しい説明は省略する。
【0046】
図14は本実施例における表示装置101の断面構成例を示す。図15は、図14の表示装置101の主映像光が放出される側を表す斜視図である。本実施例における表示装置101は、第1の実施形態と同様に、光バルブとしてTFT−LCDセル17を用いる。
【0047】
反射板62は、図14の矢印Aの方向から見て、TFT−LCDセル17の環境映像表示領域120の表面側に設けられている。ハーフミラー61と光学プリズム63は、環境映像表示領域120の裏面側に設けられている。ハーフミラー61と反射板62の間には、環境映像表示領域120が介在している。光学プリズム63はハーフミラー61の裏面側に設けられている。投射用光源14および投射用導光体15は、TFT−LCDパネル17の側面に設けられている。
【0048】
投射用光源14からの出射光は、投射用導光体15によってTFT−LCDセル17の裏面側に導かれ、ハーフミラー61によって屈折して、TFT−LCDセル17の環境映像表示領域120に照射される。この光は、TFT−LCDセル17を通過し、反射板62で反射して再びTFT−LCDセル17の環境映像表示領域120を通過する。そして、ハーフミラー61を通過し、光学プリズム63で屈折して投射用レンズ11を通過する。光学プリズム63の配置の仕方によっては、投射用レンズ11を通過する光を、TFT−LCDセル17の主面に垂直な方向に対して放射状に広げることができる。
【0049】
ベゼル13には、投射用レンズ11に対応する部分に開口が設けられており、環境映像光はこの開口からベゼル13の外へ放出される。
【0050】
バックライト18の光から主映像光を得る過程は、第1の実施形態と同じである。
【0051】
このように、本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0052】
また本実施の形態構成を採用することにより、TFT−LCDセル17の主映像光が放出される一主面側に付加されるのは、ベゼル13の他に反射層63である。そのため、ベゼルの厚さは反射層13の厚さが薄いほど薄くなる。第1の実施形態の構成に比べて矢印Aの方向から見たときに確認されるベゼル13とTFT−LCDセル17の主表示面との段差を小さくすることができる。矢印Aの方向から主映像を観察する観察者にとって、ベゼル13の厚さが薄いほど、主映像表示領域110の輪郭が強調されなくなり、環境映像が視界に入りやすくなるので、主映像に対する臨場感がさらに高まる。
【0053】
(第3の実施形態)
本実施形態においては、環境映像を表示するための構成が第1の実施形態と異なる。すなわち、表示装置102は、投射用レンズとして用いる光学レンズA63Aと光学レンズB63Bに加えて、それぞれの光学レンズ63A、63Bと組み合わせて用いる反射板A62A、反射板B62Bとを有している。主映像を表示するための構成は第1の実施例と同じであるので、同じ部分の詳細な説明は省略する。
【0054】
図17は本実施例の表示装置102およびその裏面に設けられた投影面Xを示す図である。表示装置102は、略矩形であり、その4辺に沿って投影面Xに環境映像Zが投影される。投影面Xに投影された環境映像Zは、表示装置102の辺に沿った4つの領域(領域E、領域F、領域G、領域H)から構成される。
【0055】
表示装置102の全体的な立体構成については後述するが、まず、表示装置102のY方向に平行な辺に沿った領域Fに環境映像を表示するための構成を説明する。図16を使って2種類の光学レンズ63A、63Bについて説明する。
【0056】
図16(a)は、TFT−LCDセル17の主面と垂直な一平面であるXY断面について、投射用光源14から放出された光が環境映像光として表示装置100の外へ出るまでの光路を表している。図16(b)は、TFT−LCDセル17の主面と垂直な他平面であるXZ断面について、投射用光源14から放出された光が環境映像光として表示装置100の外へ出るまでの光路を表している。なお、図16(a)、(b)においては表示装置102の構成を簡略化して示しており、投射用光源14から放出された光が通過する順に、TFT−LCDセル17の環境映像表示領域120、光学レンズB63B、光学レンズA63Aを並べて表している。また、光学レンズA63Aは光学レンズB63BとX方向に並んで配置されているが、図16(a)においては分かりやすさのためにY方向に並べて示している。
【0057】
光学レンズA63Aは、透過する光をY方向に屈折させ、映像をY方向に拡大する。光学レンズB63Bは、透過する光をX方向に屈折させ、映像をX方向に拡大する。
【0058】
図16(a)に示すように、投射用光源14から放出されTFT−LCDセル17の環境映像表示領域120を通過した光は、光学レンズA63AにおいてY方向に屈折する。すなわち、環境映像表示領域120の映像はY方向に拡大される。この屈折した光は、図16(b)に示すように、光学レンズB63Bにおいては、X方向に屈折する。すなわち、光学レンズA63AでY方向に拡大された映像はX方向に大きく拡大される。すなわち、環境映像表示領域120の映像は、光学レンズA63Aおよび光学レンズB63Bを通過するとXY方向に拡大される。本実施形態において、投射用光源14から光学レンズA63Aまでの光路を領域1、光学レンズA63Aから光学レンズB63Bまでの光路を領域2、光学レンズB63Bより先の光路を領域3とする。
【0059】
図18は、本実施例の表示装置102の構成を示す模式例であり、TFT−LCDセル17の主面に垂直なXZ方向断面(a)と、TFT−LCDセル17の主面に平行なXY方向断面(b)を表している。なお、ベゼル13および導光体15は省略して示している。
【0060】
TFT−LCDセル17XZ断面において、主映像表示領域110の両側に環境映像表示領域120が設けられている。表示装置102の投射用光源14は、TFT−LCDセル17の環境映像表示領域120の表面側に配置されている。反射板A62A及び光学レンズA63Aは、TFT−LCDセル17裏面側に配置されている。投射用光源14と反射板A62Aとの間には、環境映像表示領域120が介在している。また、反射板B62Bも、環境映像表示領域120の裏面側に配置されている。反射板62Bは、XY平面において反射板A62Aと対向している。光学レンズB63Bは、反射板B62Bの裏面側に配置されている。
【0061】
なお、図18では、略矩形のTFT−LCDセル17の一角に反射板A62A及び光学レンズA63Aを設け、これらと対向するようにTFT−LCDセル17の一辺に沿って反射板B62B及び光学レンズB63Bを設けている。
【0062】
投射用光源14から放出された光は、−Y方向に進行し、TFT−LCDセル17の環境映像表示領域120を通過して、反射板A62AによってX方向に屈折し、光学レンズA63Aを通過する(領域1)。このとき光はY方向に拡大される。続いてこの光はバックライト18の裏面を通り、反射板B62BでZ方向に屈折し、光学レンズB63Bを通過する(領域2)。このとき光はX方向に拡大される。そして、この光は、例えば、ベゼル13に設けられた開口部23を通過して表示装置102の外側に放出することができるため、表示装置102の裏面に設けられた投影面Xに投影される(領域3)。
【0063】
1組の光学レンズ63A,63B及び1組の反射板62A、62Bを、図18に示すように配置して得られる環境映像は、光学レンズB63B及反射板B62Bが設けられたTFT−LCDセル17の一辺の外側の投影面Xに投影される。
【0064】
このように2つの光学レンズ63A、63Bを用いると、光のX方向の拡大とY方向の拡大を分けて行われる。環境映像光のY方向の拡大については、バックライト18の裏面を光路とすることができる。
【0065】
1つのレンズでX方向とY方向両方へ映像を拡大しようとすると、X方向とY方向両方の拡大のバランスを考慮してレンズ及び投影面Xを配置する必要があるため、レンズ及び投影面Xの位置が制限される。従って、表示装置がZ方向の厚さが厚くなったり、表示装置と投影面Xの距離が長くなったりする場合がある。表示装置と投影面Xの距離が長くなると、主映像に対して環境映像が遠くなるので、観察者は環境映像と主映像の一体感を得にくくなり、臨場感が低下することになる。
【0066】
しかしながら、表示装置102のように、Y方向について拡大する光学レンズA63AとX方向について拡大する光学レンズB63Bの2種類を設ける場合には、1方向の拡大について考慮すれば良いため、光学レンズ63A、63Bの位置関係に自由度を与えることができる。特に、Y方向の拡大については、バックライト18の裏面を使って光路を十分にとることができる。
【0067】
従って、それぞれの光学レンズ63A、63Bを設ける位置の選択性が広がるので、表示装置102のZ軸方向の厚さを薄く形成することが可能である。また、表示装置102と投影面Xの距離を短く設計することも可能である。従って、本実施形態の表示装置102によると、観察者はさらに臨場感を高めることができる。
【0068】
これを用いて、図19は、図17に示すような環境映像Zの領域E、領域F、領域G、領域Hそれぞれに環境映像を投影するための光学系の配置を示す模式図である。環境映像を表示するための光学系については、図18における反射板62と光学レンズ63の機能を統合した光学系部品(第1の光学系、第2の光学系)64A、64Bを用いている。すなわち、第1の光学系64Aは環境映像表示領域を通過した光の進行方向を変化させつつ拡大し、第2の光学系64Bは、第1の光学系64Aから放射される光の進行方向を変化させつつ拡大する。
【0069】
ここで例えば、領域Eに表示される環境映像については、図19におけるY方向に光を拡大する光学系部品64BEについては、TFT−LCDセル17の領域E側の辺に沿って配置され、X方向に光を拡大する光学系部品64AEについては、これと対向する辺に沿って配置される。これにより、光学系部品64AE裏側からの投影光は、光学系部品64AEによりX方向に拡大された後、光学系部品64BEにてY方向に拡大されることになる。領域Eと同様に、領域F、領域G、領域Hについても、それぞれ、光学系部品64AF、64AG、64AHと光学系部品64BF、64BG、64BHを図19に示す配置することにより、X、Y方向に拡大して各領域に投影することができる。ここで、図19の破線矢印については、各光学部品64A及び64Bから放射される投影光の光路を模式的に示したものである。各光路は、表示装置のXY平面内にて互いに交差するが、投影光は指向性が高いため、互いの影響を大きく受けることなく、E、F、G、Hの各領域に映像を投射することが可能である。
【0070】
なお、本実施の形態は、第1の実施形態と同様に、同一の第1の支持基板上に形成された主映像領域と環境映像領域を持つ表示装置を用いたが、光学系部品63Aと光学系部品64Bによる拡大投影の方法については、これに限定されるものではなく、主映像を表示する表示装置と環境映像を表示する表示装置が分離されている場合においても適応可能である。
【0071】
(第4の実施形態)
本実施形態においては、主映像用バックライトと環境映像用の光源を兼用するバックライトを設けた表示装置103について示す。
【0072】
図20は、表示装置103の断面構成例を示す。この表示装置103と第1の実施形態の表示装置の違うところは、バックライト18が、観察者の観察方向(矢印Aの方向)から見て主映像表示領域110及び環境映像表示領域120の裏面側に設けられており、主映像表示領域110と環境映像表示領域120両方に光を照射する点である。光学プリズム65及び投射用レンズ11が、TFT−LCDセル17の表面側に配置されている。
【0073】
図21は図20を矢印Aの方向から見た表示装置100の平面図である。バックライト18の光から主映像を得るまでの過程は第1の実施例と同じである。
【0074】
これに対して、環境映像表示領域120においては、バックライト18の光がTFT−LCDセル17を通り、TFT−LCDセル17の表面側に配置された光学プリズム65により屈折した後、投射用レンズ11で拡大されて、表示装置100外に投射される。ここで、この光(環境映像光16)は、表示装置103よりも観察者側に設置された投影面Xに映される。
【0075】
本実施例に用いるバックライト18は、主映像表示領域110に対向する部分と環境映像表示領域120と対向する部分で異なる指向性を持つことが望ましい。すなわち、環境映像表示領域120を通過した光は投射用レンズ11を用いて周辺に拡大投影されるため、バックライト18環境映像開口部23に対応する部分は直進性に優れ高い輝度を持つことが望ましい。また、主映像は直視型で、主映像光16は直接観察者に届くため、主映像表示領域110に対応する部分は面内で均一性に優れていることが望ましい。例えば、主映像開口部22に対向する部分にはLEDが配置され、環境映像開口部23に対向する部分は、光の直進性に優れ輝度の高いLDが配置された、ハイブリッド構成のバックライトを用いる。
【0076】
バックライト18をこのような構成にすることで、観察者は臨場感をさらに高めることができる。
【0077】
以上のように、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態の表示装置103は、主映像用の光源と環境映像用の光源が一体になっているため組み立てが容易である。
【符号の説明】
【0078】
11 投射用レンズ、12 環境映像光、13 ベゼル、14 投射用光源、15 投射用導光体、16 主映像光、17 TFT−LCDセル、18 バックライト、
22 主映像開口部、23 環境映像開口部、
41 環境映像画素、42 主映像画素、43 環境映像配線、44 主映像配線、45 引出電極
51 対向基板、52 対向電極、54 偏光板、55 液晶層、56 封止層、59 支持基板、510 スペーサ、
61 ハーフミラー、62 反射板、62A 反射板A、62B 反射板B、63 光学レンズ、63A 光学レンズA、63B 光学レンズB、64 光学系部品、64A 光学系部品A、65 光学系部品B、65 光学プリズム、
71 映像信号、72 フレーム信号、73 駆動信号、74 駆動電圧
80 回路部、81 映像処理回路、82 表示駆動回路、83 ドライバ回路、83A 走査線用ドライバ回路、83B 信号線用ドライバ回路、
91 支持部、92 支持台、
100 第1の実施形態の表示装置、101 第2の実施形態の表示装置、102 第3の実施形態の表示装置、
110 主映像表示領域、120 環境映像表示領域、
200 主映像用表示装置、201 環境映像用表示装置、20N 環境映像用表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の支持基板、前記第1支持基板に対向して配置された第2の支持基板、および前記第1の支持基板と前記第2の支持基板に狭持された液晶層を備える表示部と、
前記表示部を駆動する駆動回路と、
を備え、
前記表示部は、第1の映像を表示する第1の表示領域と第2の映像を表示する第2の表示領域とを有することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
出射する光が前記第1の表示領域に照射される第1の光源と、
出射する光が前記第2の表示領域に照射される第2の光源と、
を更に備え、前記第1の光源と前記第2の光源は、光の指向性が異なることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1の光源は、出射する光を前記第1の表示領域をして前記表示部の一主面側から放出させ、前記第2の光源は、出射する光を前記第2の表示領域を通して前記表示部の他主面側から放出させることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1の光源は、出射する光を前記表示部の一主面に照射させ、前記第2の光源は、出射する光を前記表示部の他主面に照射することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第2の表示領域が複数箇所に分割して配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記駆動回路に接続され前記駆動回路に駆動信号を供給する配線部を更に備え、
前記配線部は、前記第1の表示領域にフレーム信号を送る第1の配線と前記第2の表示領域にフレーム信号を送る第2の配線とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
第1の表示領域および第2の表示領域を有する表示部と、
前記表示部の一主面上において前記第1の表示領域と対向して設けられ、前記第1の表示領域に光を照射する第1の光源と、
前記第1の光源と指向性が異なり、出射する光が前記第2の表示領域に照射される第2の光源と、
前記第2の表示領域に照射される光の進行方向を変化させ拡大する第1の光学系と、
前記第1の光学系から放射される光の進行方向を変化させ拡大する第2の光学系と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項8】
前記第1の光学系と前記第2の光学系、および前記第1の光源は、前記表示部の一主面と対向し、
前記第1の光学系と前記第2の光学系は、前記第1の光源よりも前記表示部の一主面からの距離が長いことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1の光学系は前記表示部の前記一主面に平行な一方向について前記第2の表示領域を通過した光を拡大し、前記第2の光学系は、前記第1の光学系によって拡大された光を前記一主面に平行で前記一方向に垂直な方向に拡大することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2011−215420(P2011−215420A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−84324(P2010−84324)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】