説明

表示装置

【課題】薄型化と共に狭額縁化が可能な表示装置を提供する。
【解決手段】表示パネルと、前記表示パネルの背面を覆うと共に、周縁部に複数の第1ねじ孔を有する後部筐体と、前記表示パネルの前面周縁部を覆う前部、前記表示パネルの側面を覆う側部、および前記後部筐体の周縁部を覆う後部を有すると共に、前記後部に複数の第2ねじ孔を有し、前記第1ねじ孔と前記第2ねじ孔とが交互に配置されている枠と、前記枠の後部および前記後部筐体を覆うと共に、前記第1ねじ孔および前記第2ねじ孔に整合する第3ねじ孔を有する背面板とを備えた表示装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、テレビジョン装置などの表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン装置などの表示装置に関して、薄型化または狭額縁化が追求されている。例えば特許文献1では、断面L字形の固定具を用い、L字の一方の面で表示パネル部の表示面の外周側を押さえ、L字の他方の面とパネルシャーシ部との間に表示パネルを挟み込むことにより薄型化を図っている。また、例えば特許文献2では、狭額縁化のために、前キャビネットの側面に爪フックを設け、この爪フックを用いて前キャビネットをベゼルの外側に係止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−197974号公報
【特許文献2】特開2007−42537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、表示パネル部の表示面の外周側に固定具を取り付けるスペースが必要となるので、狭額縁化は難しかった。特許文献2では、前キャビネットの爪フックの外側に突出部を設け、爪フックと突出部との間の隙間に盆状の後キャビネットの端部を挿入するようにしているが、後キャビネットの奥行きが大きく、薄型化には限界があった。このように従来では、薄型化または狭額縁化のいずれか一方のみしか実現できておらず、薄型化と狭額縁化とを両立させることは極めて困難であった。
【0005】
本開示の目的は、薄型化と共に狭額縁化が可能な表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の表示装置は、以下の(A)〜(D)の構成要素を備えたものである。
(A)表示パネル
(B)表示パネルの背面を覆うと共に、周縁部に複数の第1ねじ孔を有する後部筐体
(C)表示パネルの前面周縁部を覆う前部、表示パネルの側面を覆う側部、および後部筐体の周縁部を覆う後部を有すると共に、後部に複数の第2ねじ孔を有し、第1ねじ孔と第2ねじ孔とが交互に配置されている枠
(D)枠の後部および後部筐体を覆うと共に、第1ねじ孔および第2ねじ孔に整合する第3ねじ孔を有する背面板
【0007】
本開示の表示装置では、後部筐体の周縁部に複数の第1ねじ孔が設けられる一方、枠の後部に複数の第2ねじ孔が設けられている。第1ねじ孔と第2ねじ孔とは、表示パネルの背面側から見て、交互に配置されている。よって、追加の部品を介在させることなく、後部筐体と枠との両方を背面板に直接固定することが可能となり、薄型化が可能となる。また、表示パネルの前面周縁部は、枠の前部のみによって覆われており、枠の前部を覆う化粧用の部材などは不要となる。これにより狭額縁化および薄型化が可能となる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の表示装置によれば、後部筐体の周縁部の第1ねじ孔と、枠の後部の第2ねじ孔とを互い違いに配置すると共に、背面板に第1ねじ孔および第2ねじ孔に整合する第3ねじ孔を設けて、後部筐体および枠の後部を背面板に固定するようにしたので、薄型化と共に狭額縁化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本開示の一実施の形態に係る表示装置の外観を表す正面図である。
【図2】図1に示した本体部の構成を表す正面図,背面図および側面図である。
【図3】図2に示した本体部の背面の一部を、リアカバーを取り外して表す分解斜視図である。
【図4】図3に示したバックシャーシの第1ねじ孔と、これに整合するリアカバーの第3ねじ孔とを通る断面図である。
【図5】図3に示したフレームの後部の第2ねじ孔と、これに整合するリアカバーの第3ねじ孔とを通る断面図である。
【図6】図3に示したバックシャーシおよびフレームの一部を拡大して表す平面図である。
【図7】図2(A)に示したフレームを分解して表す斜視図である。
【図8】表示装置の適用例1の外観を表す斜視図である。
【図9】適用例2の外観を表す斜視図である。
【図10】(A)は適用例3の表側から見た外観を表す斜視図であり、(B)は裏側から見た外観を表す斜視図である。
【図11】適用例4の外観を表す斜視図である。
【図12】適用例5の外観を表す斜視図である。
【図13】(A)は適用例6の開いた状態の正面図、(B)はその側面図、(C)は閉じた状態の正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は上面図、(G)は下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は、本開示の一実施の形態に係る表示装置の外観を表したものである。この表示装置1は、例えば薄型テレビジョン装置として用いられるものであり、画像表示のための平板状の本体部2をスタンド3により支持した構成を有している。本体部2は、例えば、液晶表示パネルにより構成されている。スタンド3は、例えば、ステンレス鋼などの金属製の丸型棒を逆T字形に屈曲させた構成を有している。なお、表示装置1は、スタンド3を本体部2に取付けた状態で、床,棚または台などの水平面に載置して据置型として用いられるが、スタンド3を本体部2から取り外した状態で壁掛型として用いることも可能である。
【0012】
図2は、図1に示した本体部2の構成を表したものである。本体部2の正面には、図2(A)に示したように、後述する液晶セル11を含む表示パネル10が最前面に配置されている。表示パネル10の前面周縁部は、フレーム(枠)20で覆われた額縁領域となっている。上辺および左右辺の額縁領域の幅w1は、例えば4.9mmである。下辺の額縁領域には、LED(Light Emitting Diode)などの光源を含む光学構造,インジケータおよび各種センサなどが搭載されており、その幅w2は、例えば26.7mmである。
【0013】
本体部2の背面は、図2(B)に示したように、リアカバー(背面板)30で覆われている。リアカバー30の中央下方には隆起部30Aが設けられており、この隆起部30Aの内側には、電源基板および信号基板(いずれも図示せず)が搭載されている。リアカバー30の隆起部30A以外の上辺および左右辺の領域は、平坦な平面部30Bとなっている。本体部2を側面から見ると、図2(C)に示したように、平面部30Bの厚み(最薄部の厚み)t1は、例えば8.9mmであり、隆起部30Aの厚み(最厚部の厚み)t2は、例えば22mmである。
【0014】
このように表示装置1は、本体部2の額縁領域の最小幅w1が4.9mm、最薄部の厚みt1が8.9mmと、薄型化および狭額縁化の両立を実現したものである。以下、そのための具体的な構成について説明する。
【0015】
図3は、図2に示した本体部2の背面の一部を、リアカバー30を取り外して表したものである。本体部2は、例えば、上述した表示パネル10と、バックシャーシ(後部筐体)40と、上述したフレーム20と、上述したリアカバー30とを有している。
【0016】
バックシャーシ40は、表示パネル10の背面を覆うほぼ平板状の部材であり、例えば、厚みが1mmであり、アルミニウム(Al)などの金属板により構成されている。
【0017】
フレーム20は、例えば金属板により構成され、前部21と、側部22と、後部23とからなる、矩形の三辺をなす断面形状を有している。前部21は、図2(A)にも示したように、表示パネル10の前面周縁部を覆うことにより額縁領域を構成する部分であり、その厚みは例えば0.8mmである。側部22は、表示パネル10の側面を覆うと共に、前部21と後部23とを連結する部分であり、その厚みは例えば0.8mmである。後部23は、バックシャーシ40の周縁部を覆うと共に、以下に説明するようにリアカバー30との締結が行われる部分であり、その厚みは例えば1.0mmである。
【0018】
リアカバー30は、例えば、厚みが0.8mmであり、鉄(Fe)などの金属よりなる平板状の部材により構成されている。リアカバー30が従来の奥行きのある盆状ではなく平板であることにより、本体部2の薄型化が更に促進される。リアカバー30は、フレーム20の後部23およびバックシャーシ40を覆うと共にこれらに固定されている。
【0019】
バックシャーシ40の周縁部には、複数の第1ねじ孔41が、間隔をあけて配置されている。一方、フレーム20の後部23には、複数の第2ねじ孔24が設けられている。第1ねじ孔41と第2ねじ孔24とは、表示パネル10の背面側(リアカバー30側)から見て交互に配置されている。リアカバー30は、第1ねじ孔41および第2ねじ孔24に整合する第3ねじ孔31A,31Bを有している。これにより、この表示装置1では、薄型化と共に狭額縁化が可能となっている。
【0020】
すなわち、第1ねじ孔41と第2ねじ孔24とが互い違いに配置されていることにより、追加の部品を介在させることなく、バックシャーシ40とフレーム20との両方をリアカバー30に直接固定することが可能となり、薄型化が可能となる。また、表示パネル10の前面周縁部は、フレーム20の前部21のみによって覆われており、前部21を更に化粧用の部材で覆う必要はない。これにより狭額縁化および薄型化が可能となる。
【0021】
図4は、バックシャーシ40の第1ねじ孔41と、これに整合するリアカバー30の第3ねじ孔31Aとを通る断面を表したものである。図5は、フレーム20の後部23の第2ねじ孔24と、これに整合するリアカバー30の第3ねじ孔31Bとを通る断面を表したものである。図6は、図3に示したバックシャーシ40およびフレーム20の一部を拡大して表したものである。
【0022】
図4および図5に示したように、表示パネル10は、例えば、最前面の側から順に、液晶層(図示せず)を有するセル11と、拡散板等の光学シート12と、導光板13と、反射板14とをこの順に有している。
【0023】
図4および図6に示したように、第1ねじ孔41は、バックシャーシ40の隆起部42に設けられており、フレーム20の後部23には、この隆起部42を避ける切欠部25が設けられている。これにより、第1ねじ孔41がリアカバー30の内側の面に直接接触するようになり、第1ねじ孔41および第3ねじ孔31Aを用いてバックシャーシ40とリアカバー30とをねじ固定することが可能となる。
【0024】
また、図5および図6に示したように、バックシャーシ40には、フレーム20の後部23の第2ねじ孔24の位置に、第2ねじ孔24を避ける切欠部43が設けられている。これにより、第2ねじ孔24がリアカバー30の内側の面に直接接触するようになり、第2ねじ孔24および第3ねじ孔31Bを用いてフレーム20の後部23とリアカバー30とをねじ固定することが可能となる。
【0025】
図3および図6に示したように、第1ねじ孔41および第2ねじ孔24は、一直線上に交互に配置されていることが好ましい。これにより作業性が良くなると共に美観も向上する。
【0026】
図7は、図2(A)ないし図6に示したフレーム20を分解して表したものである。フレーム20は、複数(例えば図7では四本)の分割枠26を有している。これら複数の分割枠26は、例えば表示パネル10の外形が矩形などの多角形の場合には、表示パネル10の辺ごとに分かれているが、表示パネル10の外形線が円などの曲線やその他の不定形である場合には、表示パネル10の外形線の適宜の部分ごとに分かれていてもよい。
【0027】
複数の分割枠26の各々は、図3ないし図5に示したように、前部21,側部22および後部23により矩形の三辺をなす断面形状を有している。そのため、各分割枠26は、図7において矢印Aで示したように表示パネル10の側方からスライドして、表示パネル10およびバックシャーシ40の端部に被せられるようになっている。分割枠26のスライド装着を容易にするため、例えば図4に示したように、バックシャーシ40の端部とフレーム20の後部23の内面との間には、例えば0.5mm程度の逃げ(クリアランス)44が設けられていることが好ましい。
【0028】
フレーム20は、図3に示したように、コーナー(角)つまり分割枠26どうしの境界線をリアカバー30で裏打ちすることにより継ぎ合わされている。そのために、フレーム20の後部23には、フレーム20のコーナーを固定するための第4ねじ孔27が設けられている。一方、リアカバー30には、第4ねじ孔27に整合する第5ねじ孔32が設けられている。第4ねじ孔27および第5ねじ孔32によりフレーム20とリアカバー30とをねじ固定することにより、分割枠26を連結して枠形状にし、高剛性化することが可能となる。また、フレーム20のコーナーを継ぎ合わせるための連結部品などは不要となるので、薄型化に寄与すると共に、工程の簡素化、部品数やコストの削減が可能となる。
【0029】
第1ねじ孔41および第2ねじ孔24と第4ねじ孔27とは、同じく図3に示したように、一直線上に整列して配置されていることが好ましい。これにより作業性が良くなると共に美観も向上する。
【0030】
この表示装置1は、例えば、次のようにして製造することができる。
【0031】
まず、セル11,光学シート12,導光板13および反射板14を組み立てて表示パネル10を形成する。表示パネル10の下辺には、LED等の光源を含む光学構造,インジケータおよび各種センサなどを搭載する。この表示パネル10を、前面(表示面)側を下にして作業台(図示せず)に設置し、表示パネル10の背面にバックシャーシ40を取り付ける。バックシャーシ40の所定の位置に、電源基板および信号基板(いずれも図示せず)などを搭載し、セル11との接続を行う。
【0032】
続いて、図7に示したように、フレーム20の分割枠26を矢印Aに示したようにスライドさせて、表示パネル10の四辺に被せる。これにより、フレーム20の前部21で表示パネル10の前面周縁部を覆い、フレーム20の側部22で表示パネル10の側面を覆い、フレーム20の後部23でバックシャーシ40の周縁部を覆う。このとき、図4に示したように、バックシャーシ40の端部とフレーム20の後部23の内面との間に、例えば0.5mm程度の逃げ44が設けられているので、フレーム20のスライド装着を容易に行うことが可能となる。
【0033】
そののち、図3ないし図5に示したように、フレーム20の後部23とバックシャーシ40との上にリアカバー30を載せて、第1ねじ孔41および第3ねじ孔31Aを用いてバックシャーシ40とリアカバー30とをねじ固定し、第2ねじ孔24および第3ねじ孔31Bを用いてフレーム20とリアカバー30とをねじ固定する。
【0034】
ここでは、図3および図6に示したように、第1ねじ孔41と第2ねじ孔24とが交互に配置されていることにより、追加の部品を介在させることなく、バックシャーシ40とフレーム20との両方をリアカバー30に直接固定することが可能となり、薄型化が可能となる。また、固定のためのねじ止め作業はすべて本体部2の裏面で行うことが可能となり、作業効率が格段に向上する。更に、表示パネル10の前面周縁部は、フレーム20の前部21のみによって覆われており、フレーム20の前部21を覆う化粧用の部材などは不要となる。これにより更に薄型化および狭額縁化が可能となる。
【0035】
また、バックシャーシ40,フレーム20およびリアカバー30の三つの部品を相互に固定することにより、狭額縁化・薄型化しても高剛性を確保することが可能となる。よって、本体部2全体の強度が高くなり、折れ曲がりなどの変形が起こりにくくなる。従って、薄型梱包材を用いた輸送が可能となり、補強板などをあてがう必要もなく、輸送効率が向上すると共に輸送コストが削減される。
【0036】
更に、図3および図6に示したように、第1ねじ孔41および第2ねじ孔24が一直線上に交互に配置されているので、作業性が良くなると共に美観も向上する。
【0037】
フレーム20,リアカバー30およびバックシャーシ40は、リアカバー30の内側の面を基準面D(datum)として固定される。すなわち、図5に示したように、第2ねじ孔24および第3ねじ孔31Bを用いてフレーム20とリアカバー30とをねじ固定することにより、リアカバー30の内側の面とフレーム20の前部21の内側の面との間の距離Daが規定される。また、図4に示したように、第1ねじ孔41および第3ねじ孔31Aを用いてバックシャーシ40とリアカバー30とをねじ固定することにより、バックシャーシ40の内側の面とセル11の外側の面との間の距離Dbが、表示パネル10の厚み(つまり、セル11,光学シート12,導光板13および反射板14の合計厚み)に等しくなる。これにより、表示パネル10およびバックシャーシ40の端部はフレーム20内で緩やかに保持され、セル11は重力により下辺でフレーム20に当接していることを除いては、どこにも強制的に固定されておらず、自然に起立した状態となっている。従って、セル11をフレーム20にねじ止め等で直接強固に固定しなくても、フレーム20内で表示パネル10およびバックシャーシ40が揺れ動いてしまうおそれがなくなる。よって、セル11への機械的ストレスが低減され、セル11への機械的ストレスによる光学的なむら(いわゆる「白むら」)が抑えられる。
【0038】
更に、図3に示したように、第4ねじ孔27および第5ねじ孔32を用いてフレーム20のコーナーをリアカバー30に固定する。これにより、分割枠26が連結されて枠形状のフレーム20となり、高剛性化する。
【0039】
このとき、同じく図3に示したように、第1ねじ孔41および第2ねじ孔24と第4ねじ孔27とが一直線上に整列して配置されているので、作業性が良くなると共に美観も向上する。
【0040】
このようにして、図2に示した本体部2が形成される。最後に、本体部2の背面にスタンド3を取り付けることにより、図1に示した表示装置1が完成する。
【0041】
このように本実施の形態では、バックシャーシ40の周縁部の第1ねじ孔41と、フレーム20の後部23の第2ねじ孔24とを互い違いに配置すると共に、リアカバー30に第1ねじ孔41および第2ねじ孔24に整合する第3ねじ孔31A,31Bを設けて、バックシャーシ40およびフレーム20の後部23をリアカバー30に固定するようにしたので、薄型化と狭額縁化との両立が可能となる。また、バックシャーシ40,フレーム20およびリアカバー30の三つの部品を相互に固定することにより、本体部2の強度を犠牲にすることなく、高剛性を確保しながら狭額縁化・薄型化が可能となる。
【0042】
(適用例)
続いて、図8ないし図12を参照して、表示装置1の適用例について説明する。表示装置1は、テレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話やスマートホン等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、この表示装置1は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
【0043】
(適用例1)
図8(A)および図8(B)はそれぞれ、表示装置1が適用される電子ブックの外観を表したものである。この電子ブックは、例えば、表示部210および非表示部220を有しており、この表示部210が表示装置1により構成されている。
【0044】
(適用例2)
図9は、表示装置1が適用されるスマートフォンの外観を表したものである。このスマートフォンは、例えば、表示部310および非表示部320を有しており、この表示部310が表示装置1により構成されている。
【0045】
(適用例3)
図10は、表示装置1が適用されるデジタルカメラの外観を表したものである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部410、表示部420、メニュースイッチ430およびシャッターボタン440を有しており、この表示部420が表示装置1により構成されている。
【0046】
(適用例4)
図11は、表示装置1が適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表したものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体510,文字等の入力操作のためのキーボード520および画像を表示する表示部530を有しており、この表示部530が表示装置1により構成されている。
【0047】
(適用例5)
図12は、表示装置1が適用されるビデオカメラの外観を表したものである。このビデオカメラは、例えば、本体部610,この本体部610の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ620,撮影時のスタート/ストップスイッチ630および表示部640を有している。そして、この表示部640が表示装置1により構成されている。
【0048】
(適用例6)
図13は、表示装置1が適用される携帯電話機の外観を表したものである。この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740,サブディスプレイ750,ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。そして、これらのうちのディスプレイ740またはサブディスプレイ750が、表示装置1により構成されている。
【0049】
以上、実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、フレーム20が、複数(例えば図7では四本)の分割枠26を有し、複数の分割枠26の各々は、図3ないし図5に示したように、前部21,側部22および後部23により矩形の三辺をなす断面形状を有している場合について説明した。このようなフレーム20の構成は、上記実施の形態のようにバックシャーシ40の第1ねじ孔41と、フレーム20の後部23の第2ねじ孔24とが交互に配置され、リアカバー30に第1ねじ孔41および第2ねじ孔24に整合する第3ねじ孔31A,31Bが設けられている場合のみでなく、リアカバー30およびバックシャーシ40が上記実施の形態とは異なる他の構成を有している場合にも適用可能なものである。
【0050】
また、例えば、上記実施の形態において説明した各層の材料および厚みなどは限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよい。
【0051】
更に、例えば、上記実施の形態において表示装置(テレビジョン装置)の構成を具体的に挙げて説明したが、全ての構成要素を備える必要はなく、また、他の構成要素を更に備えていてもよい。
【0052】
なお、本技術は以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
表示パネルと、
前記表示パネルの背面を覆うと共に、周縁部に複数の第1ねじ孔を有する後部筐体と、
前記表示パネルの前面周縁部を覆う前部、前記表示パネルの側面を覆う側部、および前記後部筐体の周縁部を覆う後部を有すると共に、前記後部に複数の第2ねじ孔を有し、前記第1ねじ孔と前記第2ねじ孔とが交互に配置されている枠と、
前記枠の後部および前記後部筐体を覆うと共に、前記第1ねじ孔および前記第2ねじ孔に整合する第3ねじ孔を有する背面板と
を備えた表示装置。
(2)
前記枠は、複数の分割枠を有し、
前記複数の分割枠の各々は、前記前部,前記側部および前記後部により矩形の三辺をなす断面形状を有する
前記(1)記載の表示装置。
(3)
前記後部筐体の端部と前記枠の後部の内面との間に逃げが設けられている
前記(2)記載の表示装置。
(4)
前記後部筐体は、前記第1ねじ孔が設けられた隆起部と、前記枠の後部の前記第2ねじ孔の位置に設けられた切欠部とを有し、
前記枠の後部は、前記後部筐体の隆起部の位置に切欠部を有する
前記(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の表示装置。
(5)
前記第1ねじ孔および前記第2ねじ孔は、一直線上に交互に配置されている
前記(1)ないし(4)のいずれか1項に記載の表示装置。
【符号の説明】
【0053】
10…表示パネル、11…液晶セル、12…光学シート、13…導光板、14…反射板、20…フレーム、21…前部、22…側部、23…後部、24…第2ねじ孔、25…切欠部、26…分割枠、27…第4ねじ孔、30…リアカバー、31A,31B…第3ねじ孔、32…第5ねじ孔、40…バックシャーシ、41…第1ねじ孔、42…隆起部、43…切欠部、44…逃げ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルの背面を覆うと共に、周縁部に複数の第1ねじ孔を有する後部筐体と、
前記表示パネルの前面周縁部を覆う前部、前記表示パネルの側面を覆う側部、および前記後部筐体の周縁部を覆う後部を有すると共に、前記後部に複数の第2ねじ孔を有し、前記第1ねじ孔と前記第2ねじ孔とが交互に配置されている枠と、
前記枠の後部および前記後部筐体を覆うと共に、前記第1ねじ孔および前記第2ねじ孔に整合する第3ねじ孔を有する背面板と
を備えた表示装置。
【請求項2】
前記枠は、複数の分割枠を有し、
前記複数の分割枠の各々は、前記前部,前記側部および前記後部により矩形の三辺をなす断面形状を有する
請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記後部筐体の端部と前記枠の後部の内面との間に逃げが設けられている
請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記後部筐体は、前記第1ねじ孔が設けられた隆起部と、前記枠の後部の前記第2ねじ孔の位置に設けられた切欠部とを有し、
前記枠の後部は、前記後部筐体の隆起部の位置に切欠部を有する
請求項1記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1ねじ孔および前記第2ねじ孔は、一直線上に交互に配置されている
請求項1記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−11676(P2013−11676A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143141(P2011−143141)
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】