説明

装具および健康器具セット

【課題】身体の広い範囲の凝りの部分を一つの振動と揺動作用でもってほぐし、高いマッサージ効果を得ることのできる装具と、この装具を含む健康器具セットを提供する。
【解決手段】装具を、肩当て部14と背当て部と腰当て部を有するベスト状の装具本体11と、頭部キャップ12と、ふくらはぎ当て部13とから構成する。それぞれの内面全体には弾力性のあるスポンジ体16を貼り付ける。装具本体11の背当て部に揺動付与装置30により振動と揺動を付与し、この振動と揺動を頭部キャップ12、ふくらはぎ当て部13に伝達する。振動と揺動付与に際しては、座部51および背もたれ部52を備える腰掛け装置に腰掛け、リラックスした姿勢を取る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体の広い範囲の凝りの部分を、一つの振動と揺動作用でもって、効果的にほぐすことのできる装具と、この装具を含む健康器具セットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、多種多様なマッサージ機が実用化されているが、その多くは多数の部品を組合わせた複雑な機構をもつ大型のもので、そのコストも高いものであった。
【0003】
これに対し、簡易構造の器具として、使用者が自分で身体部位の加圧を行うようにしたものが提案されている(特許文献1等)。
【特許文献1】特開2000−60938号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、以上の器具は、身体を局所的に加圧しまたはマッサージするものであり、肩や背中、腰、頭、足など、身体の広い範囲の凝りの部分を同時に効果的にマッサージできるものではなかった。
【0005】
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、身体の広い範囲の凝りの部分を一つの振動と揺動作用でもってほぐし、高いマッサージ効果を得ることのできる装具と、この装具を含む健康器具セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る装具は、両肩部を覆う左右の肩当て部と、背中を覆う背当て部と、腰部を覆う左右の腰当て部とを有するベスト状の装具本体を備えるとともに、この装具本体の内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、上半身に装着した状態の装具本体に対し、外側から振動を与えながら円軌道を描く様に揺動する揺動体を当て、もって当該揺動を前記弾力部材全体を介して身体に伝えるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
請求項1に係る装具によると、振動を与えながら円軌道を描くように揺動する揺動体を装具本体に外から当てることにより、弾力部材の全体を振動を与えながら円軌道を描くように揺動させ、一つの振動と揺動作用でもって、両肩部から腰部に至る背中全体を中心にして、身体の広い範囲の凝りの部分を、弾力部材を介して緩やかにほぐすことができる。これにより、全身の血行を促進し、また、背中全体を緩やかに振動を与えながら円軌道を描くように揺動させることにより、内臓をも緩やかに揺動させて、胃や腸などの諸器官の機能の活性化を図ることができる。
【0008】
本発明の請求項2に係る装具は、装具本体を上半身に装着・取り外しするための腹部ベルトを前記左右の腰当て部に取付けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る装具によると、腹部ベルトにより、装具本体を上半身に簡単に装着・取外しできる。
【0010】
本発明の請求項3に係る装具は、前記腹部ベルトに連結自在な肩部ベルトを前記左右の肩当て部に取付けてなることを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る装具によると、腹部ベルト、左右の肩部ベルトにより装具を上半身に確実に固定することができ、揺動体による振動と揺動を装具本体を通して背中全体に確実に伝達することができる。
【0012】
本発明の請求項4に係る装具は、請求項1ないし請求項3の装具において、頭部に装着される頭部キャップをさらに備えるとともに、この頭部キャップの内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、この頭部キャップおよび前記装具本体の上部の間を、伸縮性をもつ揺動伝達部材により接続してなることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る装具によると、背中全体に付与された振動と揺動を揺動伝達部材を介して頭部キャップに伝達して、頭部全体を揺動させ、一つの振動と揺動作用でもって、背中全体と頭部全体を同時に揺動させることができ、頭部全体の凝りの部分までも効果的にほぐすことができる。
【0014】
本発明の請求項5に係る装具は、脚部のふくらはぎ部に装着されるふくらはぎ当て部をさらに備えるとともに、このふくらはぎ当て部の内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、前記ふくらはぎ当て部および前記装具本体の下部の間を、伸縮性をもつ揺動伝達部材により接続してなることを特徴とする。
【0015】
請求項5に係る装具によると、背中全体に付与された振動と揺動を揺動伝達部材を介してふくらはぎ当て部に伝達して、ふくらはぎ部全体を揺動させ、一つの振動と揺動作用でもって、背中全体とふくらはぎ部全体を同時に揺動させることができ、ふくらはぎ部の凝りの部分までも効果的にほぐすことができる。
【0016】
本発明の請求項6に係る健康器具セットは、請求項1ないし請求項6記載の装具と、装具本体に外側から当てた状態で振動を与えながら円軌道を描くように揺動する揺動体を含む揺動付与装置とを具備することを特徴とする。
【0017】
請求項6に係る健康器具セットによると、一つの振動と揺動作用で、背中全体を中心とした、身体の広い範囲の凝りをほぐすことができる器具を、簡素な構造で、実現することができる。
【0018】
本発明の請求項7に係る健康器具セットは、椅子式の腰掛け装置をさらに具備することを特徴とする。
【0019】
請求項7に係る健康器具セットによると、椅子式の腰掛け装置に腰掛けたリラックスした姿勢で、背中全体を同時にかつ均一にマッサージすることができる健康器具セットを実現することができる。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明に係る装具によると、振動を与えながら円軌道を描くように揺動する揺動体を装具本体に外から当てることにより、弾力部材の全体を振動を与えながら円軌道を描くように揺動させ、一つの振動と揺動作用でもって、身体の広い範囲の凝りの部分をほぐし、高いマッサージ効果を得ることができる効果を奏する。全身の血行を促進し、疲労回復や、内臓諸器官の機能の活性化を図ることができる。
【0021】
また、本発明に係る健康器具セットによると、上記のような高いマッサージ効果を得ることのできる器具を、簡素な構造で、実現できる効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。これらの図において、符号10は本発明に係る装具、符号30は装具に揺動を付与する揺動付与装置、符号50は腰掛け装置をそれぞれ示し、これら装具10、揺動付与装置30、腰掛け装置50によって健康器具セットが構成されている。
【0023】
図1において、本発明に係る装具10は、点線で示す身体1の両肩部から首の後ろ部分、背中、腰部にかけて覆うとともに、上半身に装着されるベスト状の装具本体11と、身体1の頭部2に装着される頭部キャップ12と、下半身の脚部3の左右のふくらはぎ部に装着される左右のふくらはぎ当て部13,13とを備えている。装具本体11の上部と頭部キャップ12の後部の間は、面ファスナー11a,12a同士の接合により上側揺動伝達部材14によって、また、装具本体11の下部と左右のふくらはぎ当て部13,13の間は、面ファスナー11a,13a同士の接合により下側揺動伝達部材15によって、それぞれ接続されている。これら上側および下側揺動伝達部材14,15はいずれも縦方向に伸縮性をもち、装具本体5に付与された振動と揺動をそれぞれ頭部キャップ12、ふくらはぎ当て部13に同時に伝達する役目をする。
【0024】
装具本体11、頭部キャップ12、ふくらはぎ当て部13のそれぞれの内面(身体1の各部位に当接する側)には弾力性のあるスポンジ体(弾力部材)16が全体に貼り付けられ、固着されている。これらのスポンジ体16は、装具本体11、頭部キャップ12、ふくらはぎ当て部13に付与された揺動を身体1の各部(背中全体、頭部、ふくらはぎ部)に緩やかにかつ均一に伝達する役目をする。
【0025】
装具本体11の背当て部18の下部両側には腰部の両脇を覆うように左右一対の腰当て部19,19が前方に向け突出するが、この一対の腰当て部19,19には幅広の腹部ベルト20,20がそれぞれ取り付けられている。この腹部ベルト20は腹部の前方で面ファスナー20a同士を接合して着脱できるようになっている。また、装具本体11の上端左右の肩当て部17,17にも、両肩部から腹部ベルト20にかけてX形にたすき掛けされる一対の肩部ベルト21,21が取り付けられている。
【0026】
かかる装具本体11は、腹部の前で腹部ベルト20の面ファスナー20a同士を接合し、肩部ベルト21,21を胸部の前でたすき掛けして、面ファスナー21aを腹部ベルト20側の面ファスナー(図示せず)に接合し、これにより装具本体11を上半身にぴったりと装着し、固定するようになっている。また、装具本体11の背当て部18の外面の、後述する揺動円板31が当たる部分にはスポンジ体16を貼り付けるようにしてよく、揺動円板31の背中への当たりをさらに柔らかくすることができる。
【0027】
図2ないし図5において、揺動付与装置30は、装具10(装具本体11、頭部キャップ12、ふくらはぎ当て部13)に揺動を付与する装置である。この揺動付与装置30は、装具本体11の背当て部18に外側から当てられ振動を与えながら円軌道を描くように揺動する揺動円板31と、この揺動円板31を揺動させるモーター32と、このモーター32の回転動作を揺動円板31の揺動動作に変換する変換機構33と、モーター32および変換機構33を収容する収容ボックス34と、収容ボックス34を所定の向き及び角度に固定し、支持する支持スタンド35と、支持スタンド35を垂直姿勢に取付け固定するベース36とから構成されている。
【0028】
支持スタンド35は、ベース36上に立設する円筒パイプからなるスタンド本体35aと、スタンド本体35aの上端開口部に挿入支持され、垂直軸周りに回動および回動を固定できる円筒パイプからなる水平アーム35bとからなる。この水平アーム35bの先端開口部には、収容ボックス34の背面支持部34aに水平支持された水平軸34bが水平軸周りに回動可能に挿入支持されている。水平アーム35bは、途中のヒンジ35cにより、水平部分を起立させることができる。スタンド本体35aの上端側部には水平アーム35bの固定および固定の解除のための操作レバー37が、水平アーム35bの先端側部には収容ボックス34の固定および固定の解除のための操作レバー38がそれぞれ設けられている。
【0029】
収容ボックス34内において、モーター32の回転軸32aには揺動円板31用の偏心軸33aが一体に取付固定され、この偏心軸33aの外側に軸受39の内輪39aが一体に嵌め合わされ、内輪39aの外側に玉39cを介して軸受39の外輪39bが相対回転可能に嵌め合わされている。軸受39のフランジ部前面に揺動円板31の背面が一体に取付固定されている。
【0030】
揺動円板31の偏心軸33aはモーター32の回転軸32aに対して斜め方向を向くように設けられることにより、モーター32の回転に伴い揺動円板31が背当て部18に振動と揺動作用を同時に与えるようになっている。この揺動円板31は、その前面に背当て部18への当たりを柔らかくするスポンジ体16が貼付固着されるとともに、収容ボックス34の前面開口部に取り付けられた布材40により覆われている。この布材40は揺動円板31の揺動に追従可能な伸縮性を備えている。
【0031】
モーター32から延びる電源コード41の途中には、図5に示すように、電源をオンオフする電源スイッチ42と、モーター32の回転を低速・中速・高速に切り替える回転速度切り替えスイッチ43を含む制御ボックス44が設けられている。
【0032】
図2ないし図5において、腰掛け装置50は、椅子式であり、腰を降ろす座部51と、座部51に取り付けられ座部51に対し傾斜角度を可変とする枠状の背もたれ部52と、座部51をベース36の上面に回転自在に支持する回転部53と、座部51の上に腰を降ろした状態で、左右の脚部3を載せる枠状の脚載せ部台54とを備えている。脚載せ台54は座部51の前部に着脱可能に取り付けられている。座部51の下面には門形のスライド部材55が取付けられ、該スライド部材55を回転部53上面の前後に延びるガイドレール上にスライドさせて、揺動付与装置30に対する座部51の前後位置を調整することができる。背もたれ部52の内側にはスプリング等の弾発部材を配置して、弾発部材により装具本体11の背当て部18を支えるようにしてもよい。
【0033】
装具10、揺動付与装置30の、腰掛け装置50に対する各配置関係を説明すると、座部51の上に腰を降ろした状態で、上半身に装着した装具本体11の背当て部18が背もたれ部52の枠の内側空間に位置する。この状態で、揺動付与装置30の揺動円板31は背当て部18のちょうど真後ろに位置し、収容ボックス34を水平支持する支持スタンド35は、座部51の一側方かつ後方に位置する。装具本体11の下部には面ファスナー11a,15a同士を接合して下側揺動伝達部材15を取付け、この下側揺動伝達部材15は、プーリー56を介して座部51の下を通り、脚載せ台54の真下に達している。
【0034】
脚載せ台54は、左右の脚部3のふくらはぎ部を載せるもので、前後の水平バー54a、54aの上にちょうど左右のふくらはぎ部が位置するようになっている。そして、前記の下側揺動伝達部材15の先端が後方の水平バー54aの上を通り、ふくらはぎ当て部13,13の後端部に対し面ファスナー15a,13a同士を接合して着脱可能に接続されている。各ふくらはぎ当て部13,13の前端部には図示しない面ファスナー同士を接合して左右一対の引っ張り部材23,23の後端部が取付けられている。各引張り部材23,23の前端部は、脚載せ台54の前方に延び足のかかとを載せるT形またはL形のステー57の先端に固定されている。
【0035】
次に、以上のように構成された健康器具セットを用いて、身体1の凝り部分をほぐす手順を説明する。
【0036】
揺動付与装置30の操作レバー37,38を操作して、背もたれ部52に対する揺動円板31の上下・左右・上下角度位置を調整し、座部51に腰を降ろす。座部51の前後位置を調整し、脚載せ台54に脚部5,5を載せる。脚載せ台54上のふくらはぎ当て部13,13に対し、面ファスナー13a,15a同士を接合して、下側揺動伝達部材15,15を接合する。脚部ベルト22を装着し、ふくらはぎ部にふくらはぎ当て部13,13を装着固定する。
【0037】
次ぎに、背もたれ部52にセットされた装具本体11を上半身に装着し、頭部2に頭部キャップ12を装着する。頭部キャップ12を頭部2に装着したら、上側揺動伝達部材14の上側の面ファスナー14aを頭部キャップ12の面ファスナー12aに接合する一方、上側揺動伝達部材14の下側の面ファスナー14aを装具本体11の上側の面ファスナー11aに接合する。最後に、下側揺動伝達部材15の上側の面ファスナー15aを装具本体11の下側の面ファスナー11aに対し接合する。
【0038】
回転速度切り替えスイッチ43を低速(約300〜400回転/分)に設定し、電源スイッチ42をオンにする。モーター32が回転駆動し、揺動円板31が一定の円を描くように揺動すると、背当て部17の外面及び内面の各スポンジ体16も同調して一定の円を描くように揺動する。揺動円板31の偏心軸33aはモーターの回転軸32aに対し斜め方向に設けられているから、背当て部17の外面及び内面の各スポンジ体16に対し、振動と揺動を同時に作用せしめる。この振動と揺動作用は、上下の揺動伝達部材14,15を通じて頭部キャップ12および左右のふくらはぎ当て部13,13にも伝達される。
【0039】
装具本体11にあってはその内面のスポンジ体16が両肩部から背中、腰部にかけて、頭部キャップ12にあってはその内面のスポンジ体16が頭部2全体に、左右のふくらはぎ当て部13,13にあってはその内面のスポンジ体16がふくらはぎ部全体に、それぞれ緩やかに振動と揺動を与え、身体の広い範囲の凝りの部分をほぐす。
【0040】
揺動円板31による一つの振動と揺動作用で、背中を中心として、頭部2から脚部3にかけて、全身の凝りの部分をほぐすことができる。揺動を強くしたい場合は、回転速度切り替えスイッチ43を中速、高速と切り替えればよい。回転速度切り替えスイッチ43は、無段階とすることもでき、その場合はちょうど程よい強さの値に設定することができる。揺動を停止するときは、電源スイッチ42をオフとする。電源スイッチ42はタイマー式にしてもよく、例えば5分または10分で電源が切れるようにすることができる。
【0041】
座部51は回転部53によりベース36上の軸36a回りに回転自在とされているので、図6に示すように、座部51を180度回転させると、腹部側にスポンジ体16を介して揺動円板31を当てて、腹部にゆるやかな振動と揺動を与えることができる。すなわち、座部51を背もたれ部52と共に180度回転させると、支持スタンド35で支持された収容ボックス34の前面側に身体1の腹部が位置し、電源スイッチ42をオンして、モーター32を駆動させると、揺動円板31が円を描くようにして腹部に振動と揺動を与える。これにより、腹部側から内蔵をマッサージし、胃や腸などの内部諸器官を活性化させることができる。また、腹部の脂肪を効率よく燃焼させ、消滅させることができる。なお、収容ボックス34はヒンジ35cにより横方に退避させることができるので、腰を降ろす際に収容ボックス34が邪魔になることがない。
【0042】
装具本体11は、両肩当て部を延長して左右の前身頃部を形成し、上下に延びるファスナー部を設けて両前身頃部を着脱可能としてもよい。両前身頃部の内側には前面にスポンジ体を設けるとよい。弾力部材としてはスポンジ体に限らず、弾力性を有するその他の部材(例えば柔らかいゴム部材や合成樹脂材など)であってもよい。
【0043】
装具本体11を装着し、背当て部18を上にして仰向けに寝た姿勢を取り、揺動付与装置30の揺動円板11を下向きにセットして、背当て部18の上から、振動と揺動作用を背中全体に付与し、全身をマッサージする使い方も可能である。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明に係る装具は、身体に緩やかな振動と揺動を与えて、身体の広い範囲の凝りの部分をほぐすのに適した装具として利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る装具の全体斜視図である。
【図2】本発明に係る装具を身体に装着して腰掛け装置に腰を掛け、揺動付与装置により背中側から振動と揺動を付与している状態を示す側面図である。
【図3】図2の状態を背面から見た状態を示す図である。
【図4】振動付与装置の内部を示す要部断面図である。
【図5】図2の振動付与装置の電源および速度調整のためのスイッチを示す平面図である。
【図6】図2に示す腰掛け装置を180度回転させて、腹部側から振動と揺動を付与している状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 身体
2 頭部
3 脚部
10 装具
11 装具本体
12 頭部キャップ
13 ふくらはぎ当て部
14 上側揺動伝達部材
15 下側揺動伝達部材
16 スポンジ体
17 肩当て部
18 背当て部
19 腰当て部
20 腹部ベルト
21 肩部ベルト
22 脚部ベルト
23 引張り部材
30 揺動付与装置
31 揺動円板(揺動体)
32 モーター
32a 回転軸
33 変換機構
33a 偏心軸
34 収容ボックス
35 支持スタンド
35a スタンド本体
35b 水平アーム
35c ヒンジ
36 ベース
36a 軸
37,38 操作レバー
39 軸受
39a 内輪
39b 外輪
39c 玉
40 布材
41 電源コード
42 電源スイッチ
43 回転速度切り替えスイッチ
44 制御ボックス
50 腰掛け装置
51 座部
52 背もたれ部
53 回転部
54 脚載せ台
54a 水平バー
55 スライド部材
56 プーリー
57 ステー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両肩部を覆う左右の肩当て部と、背中を覆う背当て部と、腰部を覆う左右の腰当て部とを有するベスト状の装具本体を備えるとともに、この装具本体の内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、上半身に装着した状態の装具本体に対し、外側から振動を与えながら円軌道を描く様に揺動する揺動体を当て、もって当該揺動を前記弾力部材全体を介して身体に伝えるように構成されていることを特徴とする装具。
【請求項2】
前記装具本体を上半身に装着・取り外しするための腹部ベルトを前記左右の腰当て部に取付けてなることを特徴とする請求項1記載の装具。
【請求項3】
前記腹部ベルトに連結自在な肩部ベルトを前記左右の肩当て部に取付けてなることを特徴とする請求項2記載の装具。
【請求項4】
頭部に装着される頭部キャップをさらに備えるとともに、この頭部キャップの内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、この頭部キャップおよび前記装具本体の上部の間を、伸縮性をもつ揺動伝達部材により接続してなることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の装具。
【請求項5】
脚部のふくらはぎ部に装着されるふくらはぎ当て部をさらに備えるとともに、このふくらはぎ当て部の内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、前記ふくらはぎ当て部および前記装具本体の下部の間を、伸縮性をもつ揺動伝達部材により接続してなることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の装具。
【請求項6】
頭部に装着される頭部キャップと、脚部のふくらはぎ部に装着されるふくらはぎ当て部とをさらに備えるとともに、これら頭部キャップおよびふくらはぎ当て部の各内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、前記頭部キャップおよび前記装具本体の上部の間、前記ふくらはぎ当て部および前記装具本体の下部の間を、伸縮性をもつ揺動伝達部材によりそれぞれ接続してなることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の装具。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6記載の装具と、装具本体に外側から当てた状態で振動を与えながら円軌道を描くように揺動する揺動体を含む揺動付与装置とを具備することを特徴とする健康器具セット。
【請求項8】
椅子式の腰掛け装置をさらに具備することを特徴とする請求項7記載の健康器具セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−45078(P2009−45078A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−355491(P2005−355491)
【出願日】平成17年12月9日(2005.12.9)
【出願人】(597046904)
【Fターム(参考)】