説明

装着型排泄送り装置

【課題】人体1の股部に装着された装着部2において、排泄物を受ける受け部11と、その受け部11に接続された開口部3を通って排泄物を運ぶパイプ18とで開口部3の側面にある開閉用挟み板8が開閉することにより排泄物を開口部3の中央へ集めパイプ18の内部に導き、ワイヤ6をモータ等の駆動装置で引っ張ることにより、送り装置7が移動し残らず排泄物を運びだすことが可能である。
【解決手段】本発明の装着型排泄送り装置は、人体の股部に装着する装着部と、排泄物を受ける受け部と、その受け部に接続された開口部を介して、排泄部を運ぶパイプを備え、開口部を開閉することにより排泄物をスムーズにパイプ内に運んでいくとともにコーンの形をしたリングシールを備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病人や看護を必要とする患者等の人体に装着して排泄物を受け取り、それを運ぶ装着型排泄送り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、病気等により、自力でトイレに行くことのできない人が紙おむつや、下着を使用することがある。しかし、紙おむつや下着を使用する場合には、排泄の度に取り替えが必要で介護者にとって負担であるばかりでなく、使用者の自尊心を傷つける問題がある。このため、おむつのように人体の股部装置可能な形状をした排泄装置が開発されており、排泄装置の内部に溜まった排泄物を外部からパイプを通して吸引する排泄装置が開示されている。(たとえば特許文献1を参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−58692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の吸引方式の排泄装置の場合、パイプの吸引取込口に落下した排泄物は吸引して取込むことができるが、パイプの吸引取込口から離れた場所に落下した排泄物を吸引できない、またはパイプの途中に排泄物が溜まるという吸引力弱さの問題が発生している。
この問題は吸引装置の能力を高めても騒音等の問題で解決できず、人手によって除去することになる。
【0005】
そこで、本発明においては、排泄装置内部または、パイプ内部に排泄物を残すことなく排出することが可能な装置型排泄送り装置を提供する事を目的とする。
また現状市場にでている装置については、改善するところがみられるものの、高額商品になっている。そこで、本発明は、この現状を解決するため安価で確実なる排泄処理を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の装着型排泄送り装置は、人体の股部に装着する装着部と、排泄物を受ける受け部と、その受け部に接続された開口部を介して、排泄部を運ぶパイプを備え、開口部を開閉することにより排泄物をスムーズにパイプ内に運んでいくとともにコーンの形をしたリングシールを備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の装着型排泄送り装置は、介護を必要とする人々の人体に装着して排泄物を受けて確実に溜めタンクに送ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施における装着型排泄送り装置の側面図である。
【図2】図1の装着型排泄送り装置の一部切欠き側面図である。
【図3】図1のA−A断面図の一部切欠き側面図である。
【図4】図1のA−A断面図の一部切欠き図である。
【図5】図1のA−A断面図である。
【図6】溜めタンクを備えた排泄送り装置のモーター付き駆動装置である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、本発明の実施における装置型排泄送り装置の側面図、図2は図1の装着型排泄送り装置の一部切欠き側面図、図1のA−A断面図の一部切欠き側面図、図1のA−A断面図の一部切欠き図、図1のA−A断面図である。
【0010】
本発明の装着型排泄送り装置は、人体の股部に装着できる装着部1と、排泄物を受ける受け部11と、受け部に接続された開口部3を介して、排泄物を通るパイプ40を備え、開口部3を側面を開閉することにより排泄物をスムーズにパイプ内に運びこまれる。
【0011】
その運ばれた排泄物は、溜めタンク34に向かって動作しているワイヤー6に接続されたコーン状のリングシールで、送り装置の出口側ホース5に運び出される。
【0012】
送り装置の出口側ホース5に運び出された排泄物は、図6中にあるモータ付駆動装置の入口側ホース22に向かってモータ付駆動装置内に運ばれる。
【0013】
モータ付駆動装置内に運ばれている排泄物はエアーと水の洗浄用ノズル25によって水を含んだエアーが噴射されワイヤー、及びコーン状のリングシールに付着している排泄物が洗浄される。
【0014】
その洗浄された排泄物は、溜めタンク用落し口32に向かって流れて行き、溜めタンク34に溜められます。
【0015】
洗浄されたワイヤー6、及びコーン状のリングシール7は、送り用爪27が付いている送り装置用送りモータ26が、回転することで、2回目、3回目のエアーと洗浄用ノズル29、31によって水を含んだエアーが噴射され、排泄物で汚れたワイヤー6、及びコーン状のリングシール7はきれいになる。
【0016】
次に、洗浄されたワイヤー6、コーン状のリングシール7は、送り用爪30に沿って進んで行き、エアーノズル28によって水滴等除去がされる。
【0017】
さらに進んで行くと、オイル添加装置40によって、コーン状のリングシール7に添加され、その状態で送り装置の出口側のホース内を通るため、ホース内はオイルによって滑りが良くなり、スムーズな送りができる。このことによって、送り装置用送りモーター26の消費電流を抑えることができる。
【0018】
また送り確認用センサー24によって送り時間等の監理を行い、モーターの適切な運転をさせる事ができる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明の装置型排泄送り装置は、介護を必要とする人々の人体に装着して、排泄物を受取り、処理する装置として有用である。
【符号の説明】
【0020】
1 装着型送り装置
2 装着装置本体
3 開口部
4 送り装置の入口側
5 送り装置の出口側
6 ワイヤー
7 コーン状リングシール
8 開閉用挟み板
9 回転軸
10 回転用挟み板送り用円板
11 受け部
12 連結部
13 ガイドローラ
14 固体軸
15 回転軸
16 回転軸
17 送り装置用入口側ガイドパイプ
18 送り装置用出口側ガイドパイプ
19 送り用爪
20 溝
21 保護カバー
22 送り装置の入口側
23 送り装置の出口側
24 送り確認用センサー
25 エアーと水の洗浄用ノズル
26 送り装置用送りモーター
27 送り用爪
28 エアー用ノズル
29 エアーと水の洗浄用ノズル
30 送り用爪
31 エアーと水の洗浄用ノズル
32 溜めタンク用落とし口
33 排泄物排出用弁
34 溜めタンク
35 溜めタンク用固定具
36 溜めタンク用落とし口部蓋
37 用具収納部
38 キャスター
39 溜めタンク用取っ手
40 オイル添加装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の股部に装着部と、排泄物を受ける受け部と、受け部に接続された開口部を介して、排泄部を運ぶパイプを備え、開口部を開閉することにより排泄物をパイプ内に運んでいく装着型排泄送り装置。
【請求項2】
前記パイプ内に排泄物を運んでいくと、ワイヤ等で接続されたコーン状のリングシールでホース内を確実に運ぶ機構を備えた装着型排泄送り装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−15728(P2011−15728A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−160726(P2009−160726)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【出願人】(393028449)
【出願人】(306008344)有限会社立石電機 (2)
【Fターム(参考)】