説明

装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置

【課題】
本発明の課題は、検出クリップの装着後に患者の動きを検出する検出回路のメインスイッチを入れ忘れて機能しない不具合に対応してその改善を行った患者動き検出装置を提供することである。
【解決手段】
本発明の装着状態検出による回路活性機能付患者動き検出装置は、電極の付いたクリップで装着状態を検出し、正常な装着を確認したら回路のメインスイッチを入れる又は、親機による検出判断処理を開始するようにしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病院や介護施設等で通常では動くことが危険な患者等が動いたことを検出し、ナースコール等に連動して報知するための患者の状態・症状観測装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の患者の状態・症状観測装置は、患者が動くと患者に取り付けられた紐が引かれ、スイッチがはいるという引き抜き方式の装置が多く提案されている。
特許文献1では、引き抜き方式のナースコールスイッチが提案されている。スイッチを押す代わりに板状体を引き抜くと、スイッチが入るようになっている。
特許文献2では、やはり、棒状体のものが引き抜かれることでナースコールスイッチが入るものであるが、引き抜きの方向によって引き抜きに差異がないような仕掛けをしている。
特許文献3では、やはり板状体を引き抜きすることで、親機のナースコールのスイッチが入るようになっている。図3にこれを示す。ナースコール装置の子機である患者の状態・症状観測装置900は、検出データ伝達回路910とバー患者連結具920からなっている。バー患者連結具920は、患者の衣服等につけるクリップ921とこれとバー922を結ぶ紐923からなり、バー922は、引き抜きを検出するための板状体または棒状体である。
検出データ伝達回路910は、筐体911の面にバー922を出し入れするバー穴912があり、ここにバー322を入れるとスイッチ913が非導通または導通に、引き出すと逆に導通または非導通になる。このスイッチ913に直列にこの回路が使用しない状態において回路を切っておくためのメインスイッチ914があって、筐体911の表面に手動の操作部が配置されている。更に、図のようにスイッチ913とメインスイッチ914を含む両端の電極は、コネクタ915として外部に導出され、親機のナースコールの回路に接続していて、スイッチ913の非導通または導通を検出し警報を鳴らすようになっている。
以上のどの提案も引き抜きによる患者の状態・症状観測装置である。簡単な構成で検出が可能であるが、実際の医療現場では、以下の問題が発生してその欠点があることが露見している。
即ち、棒状体または板状体に付いた紐の先には患者の衣服等に取り付けるクリップがあるが、これが先に外れる、患者が外すなどして、患者が動いているにも関わらず棒状体または板状体が引き抜かれることないため、ナースコールのブザーがならないという不具合があった。また、ある現場では、クリップ装着時に、メインスイッチ914を切ってから装着を行ったが、うっかりメインスイッチ914を入れ忘れて機能しない不具合があった。このようなことは、往々にして発生する不具合である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−305259
【特許文献2】特開2004−313312
【特許文献3】特許第3629199号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、上記のメインスイッチを入れ忘れて機能しない不具合に対応してその改善を行った患者の状態・症状観測装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置は、電極の付いたクリップで装着状態を検出し、正常な装着を確認したら回路のメインスイッチを入れるようにしたことを特徴とする。従って、使用状態では、確実にスイッチが入り、機能することができる。以下、請求項に沿って説明する。
【0006】
請求項1記載の発明は、装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置であって、ナースコール装置に接続され患者の傍に備えられる検出データ伝達回路と患者に装着される状態・症状観測具を有し、
前記状態・症状観測具は、患者に装着するための固定具と患者の状態・症状のデータを検出する検出具を有する患者装着具を有することで、前記状態・症状のデータを前記検出データ伝達回路に与え、
前記検出データ伝達回路は、与えられた前記状態・症状のデータを取り込む観測データ取込部を回路内に有する装置であって、
前記検出データ伝達回路は、患者による前記患者装着具の装着を確認する装着状態検出回路と前記観測データ取込部に直列接続されるメインスイッチとこの開閉を行わせる駆動具を有し、前記駆動具により一旦前記メインスイッチを開放にし、
前記患者装着具が有する前記検出具による患者の装着を確認した後で前記メインスイッチが接続されることで前記検出データの伝達を有効にするか、
又は、前記患者装着具が有する前記検出具による患者の装着を確認した後で前記ナースコール側での前記検出データ伝達回路からの観測データ取込又は、検出判断処理を開始するようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置において、前記検出データ伝達回路は、前記観測データ取込部又は前記メインスイッチに直列にタイマーにより所望の時間だけ開放されたあと接続状態になるタイマー駆動スイッチを備え、前記駆動具により前記タイマーを駆動したことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置において、前記タイマー駆動スイッチに並列にこれとは反対の接続/開放状態となる第一のスイッチとこれに直列接続した手動による第二のスイッチを接続してテスト回路としたことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置において、前記検出具と観測データ取込部への間に接続される第三のスイッチと前記検出具による患者の装着を確認する前記装着状態検出回路と前記検出具との間に接続される第四のスイッチを備え、両者を反対の接続/開放状態となるようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置において、前記患者の装着の確認は、所望の複数の連続した装着状態が検出されることで前記メインスイッチの接続又は観測データ取込又は、検出判断処理を開始を行うようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置において、前記患者装着具はバー患者連結具であって、固定状態によって導通又は非導通になる互いに向き合った対の電極を有する前記固定具と前記対の電極から引き出され前記観測データ取込部又は、前記第三のスイッチに接続される導電ワイヤと前記固定具又は前記導電ワイヤの途中から引き出された紐とこの先端についた棒状のバーを有し、前記バーが前記検出データ伝達回路の筐体に付設したバー穴に挿入/抜き出しによって、前記観測データ取込部である第五のスイッチの開放/接続を行うようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
以上の様に構成されているので、本発明の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置は、装着時に一時的に切断したスイッチを装着後に自動的に接続することができ、忘れるという人為的ミスを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置の一実施態様を示す図である。
【図2】本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置のソフトウェエアによる一実施態様を示す図である。
【図3】本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置のハードエアによる一実施態様を示す図である。
【図4】本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置のハードエアによる回路構成の一実施態様を示す図である。
【図5】本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置の発振器の一実施態様を示す図である。
【図6】本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置のハードエアによる回路の動作タイミングの一実施態様を示す図である。
【図7】本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置への電源の供給の一実施態様を示す図である。
【図8】本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置に使用して便利なクリップの一実施態様を示す図である。
【図9】従来の患者の状態・症状観測装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置は、電極等の測定具とクリップ等の固定具を有する患者装着具で装着状態を検出し、正常な装着を確認したら検出データ伝達回路のメインスイッチを入れる、又は、親機による検出判断処理を開始するようにしたことを特徴とする。
以下、実施例を用い説明する。
【0015】
図1は、装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置の一実施態様を示す図である。
1−Aにおいて、ナースコール装置の患者の傍に備えられる子機である装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置100は、検出データ伝達回路110と状態・症状観測具120を有し、検出データ伝達回路110は、状態・症状観測具120により患者の動き・病状に対応した電気信号を取り込むところの状態・症状観測部113を回路内に有し、これと直列接続したメインスイッチ114を介して回路は第一のコネクタ115を通じて、親機のナースコール装置に接続され、患者の状態の検出データを親機に伝達するため回路である。状態・症状観測具120としては、患者に装着して患者の動き、患者の健康状態、病状などを検出・監視する患者装着具を備える。状態・症状観測具120として、患者の動き以外に脈動や体温等を測定する測定具とクリップ等の固定具を有する患者装着具を備え、配線又は無線により検出データ伝達回路110に接続することも可能である。同様に、輸血、点滴などの注入針を腕に固定する固定具に対の電極を備えて、固定具が装着・外れた状態を観測させナースコールを駆動することも可能である。そのなかで、状態・症状観測具120として、バー患者連結具120Aを例に取り上げ詳しく説明してゆく。
【0016】
バー患者連結具120Aは、患者の衣服等につけるクリップ121とこれとバー122を結ぶ紐123を有し、更に、クリップ121は、クリップ121の状態によって導通又は非導通になる互いに向き合った対の電極124を有している。バー122は、差込/引き抜きを検出するための板状体または棒状体である。この場合、状態・症状観測部113は、バー122の引き抜きにより導通/非導通状態が変わる異常検出用のための第五のスイッチ113Aを用いることができる。
検出データ伝達回路110は、筐体111の面にバー122を出し入れするバー穴112があり、ここにバー122を入れると第五のスイッチ113Aが非導通または導通に、引き出すと逆に導通または非導通になる。さらに前記対の電極から導かれた導電ワイヤ125が検出データ伝達回路110の筐体111についた第二のコネクタ116を介して第五のスイッチ113Aに並列に接続している。
第五のスイッチ113Aと導電ワイヤ125の並列接続した回路に直列にこの回路が装着状態にない場合において回路を切っておくためのメインスイッチ114がある。
第五のスイッチ113Aまたは対の電極124の非導通または導通を検出し警報を鳴らすようになっている。導電ワイヤ125は、線材が絶縁被服材でカバーされているものを使用する。このバー患者連結具120Aによって、クリップ121の装着外れを観測できこの場合は、患者の動きを観測することができる。
【0017】
検出データ伝達回路110は、装着状態検出・スイッチ駆動手段130を有していて、装着状態検出・スイッチ駆動手段130は、前記導電ワイヤ125を介して前記対の電極124の短絡/開放を検出することでクリップの装着状況を検出し、装着状態が確認されたことをもって、メインスイッチ114を入れることをおこなっている。このことにより、装着状態で無い場合は、前記メインスイッチ114が開放されているので、いかなる検出状態もナースコール本体には届かないため、誤報の発生も無いことになる。クリップ121の正常な装着をして初めて正常な検出が可能となっている。装着状態検出・スイッチ駆動手段130の具体的例は、図2から図6に亘って詳細に説明する。
【0018】
更に検出データ伝達回路110が備えて好都合な手段を説明する。
装着状態検出・スイッチ駆動手段130が、対の電極124の短絡/開放を検出している状態では、対の電極124に繋がった導電ワイヤ125の第五のスイッチ113Aへの並列接続を開放にし、対の電極124の短絡/開放を検出していない状態では、対の電極124に繋がった導電ワイヤ125の第五のスイッチ113Aへの並列接続を行う第三のスイッチ116Aを有する。
また、メインスイッチ114と第五のスイッチ113Aとに直列にタイマー駆動スイッチ117を設け、これがタイマー131により、所望の時間だけ切断された後接続されるようにすると、装着前後の不安定な時間をタイマー駆動スイッチ117を開放にしてナースコール親機への接続を無効とし、所望の時間経過後に接続を有効にでき好都合である。タイマー駆動スイッチ117とは逆動作(開放と接続が反対になる)になる第一のスイッチ118とこれに直列に接続した第二のスイッチ119をタイマー131で駆動されたタイマー駆動スイッチ117に並列に接続すると、タイマーでタイマー駆動スイッチ117が開放になっている時間でも第二のスイッチ119をいれることで、検出データ伝達回路110の接続を有効にし、テストモードとして使用できる。テストをしたいときにタイマー131が与える時間を待って行うのは煩わしいので、すぐ実行した場合には好都合となる。
1−Aには、タイマー131を駆動する押しボタン132等の駆動具が、同時にメインスイッチ114を駆動するようになっていることが示されている。図3、図4では、直接メインスイッチ114を駆動しないで、装着状態検出・スイッチ駆動手段130を介して間接的にメインスイッチ114を駆動している。
【0019】
紐123と導電ワイヤ125の構成として、各種の形を取ることができる。
一つ目は、両者を全く別個のものとして構成する場合であり、紐123よりクリップ121から第二のコネクタ116までの導電ワイヤ125の長さを長くする。又は、導電ワイヤ125を巻いた状態で伸縮自在にした場合は、伸びた状態で長くなるようにする。
二つ目は、両者を兼用して構成した場合は、クリップ121からは、導電ワイヤ125のみを引き出し紐代わりにし、導電ワイヤ125を第二のコネクタ116に接続するが、導電ワイヤ125の途中から引き出した接続紐126でバー122へ接続する。この場合、導電ワイヤ125の途中から引き出した接続点127から第二のコネクタ116への導電ワイヤ125の長さを引き出した接続紐126より十分長くする。又は、導電ワイヤ125を巻いた状態で伸縮自在にした場合は、伸ばした状態で長くなるようにする。このようにすると、導電ワイヤ125又は紐123が引かれた場合に効果的にバー122を引き出すことができる。
1−Aにおいては、二つ目の構成の場合の例を示していて、導電ワイヤ125のみを引き出し紐代わり兼用の場合である。更に、バー122と第五のスイッチ113Aの動作は1−Bにおいて、対の電極124と導電ワイヤ125は、図8において詳述する。
【0020】
1−Bにおいて、バー122と第五のスイッチ113Aの動作は以下のようである。
上下の2枚の板133が適当な隙間134を有して存在し、これがばね板135に支えられている。隙間134にバー122を挿入した状態では、バー122に板133が押し広げられて隙間134が拡大し、板133についた電気接点136が離れて非導通の状態にある。これが下に示す状態である。上に示すようにバー122を引き出すと、ばね板135の復元により板133の隙間134が狭まって電気接点136が接触して導通の状態となる。
電気接点136は、第五のスイッチ113Aの二つの電極(端子)に対応している。従って、電気接点136は、1つは、1−Aの第一のコネクタ115へ接続し、又は、直列に接続した他のスイッチ(タイマー駆動スイッチ117等)を介して第一のコネクタ115へ接続し、他方は、メインスイッチ114に接続し、これを介して第一のコネクタ115へ接続している。勿論、各スイッチは、直列するものは、その位置や配置の順番に関係が無く動作は同じであるので、この配置は自由である。
【0021】
図2は、本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置のソフトウェアによる一実施態様を示す図である。
特に、装着状態検出・スイッチ駆動手段130のソフトウェアのよる実現の実施態様である。2−Aは、CPU201とメモリ202があって、概略2−Bに示す処理フローに基づくプログラムで動作させる。CPU201への入力は、1)タイマー駆動ボタン押検出
2)対の電極の開放/短絡検出のための測定取り込みであり、出力としては、3)メインスイッチ114の切断/接続 4)タイマーによるタイマー駆動スイッチ117の切断/接続 5)対の電極に繋がった導電ワイヤ125の第五のスイッチ113Aへの並列接続の切断/接続 6)対の電極に繋がった導電ワイヤ125への検出のための取り込みスイッチの接続/切断となっている。尚、タイマー131はCPU201に内蔵のものが使われる。回路のハードウェア部分は、図4の部分と同じものが多いので、そこで説明する。
【0022】
2−Bにおいて、
コンピュータの中では、大よそこのフローに従って処理を行っている。
1)
押しボタン132が押されたか。押された場合には、タイマー駆動ボタン押検出入力に押されたことによるパルス信号が出るので、これを検出する。
2)
押されてない場合は、プログラムされた所望の間隔で1)を繰り返す。
押された場合には、メインスイッチを切断する。また、タイマー駆動スイッチ117がある場合は、タイマーが与える所望の時間だけ、タイマー駆動スイッチ117を切断(さらに第一のスイッチ118がある場合は接続)し、その後は接続する。
3)
対の電極124(又は導電ワイヤ125)への検出のための取り込み用の第六のスイッチ203を接続して、対の電極124の装着状態(開放状態)か。装着状態で無い場合は、3)を繰り返す。
4)
装着状態が所望の時間継続したか。継続しない場合は、3)を繰り返す。
5)
継続した場合は、真の装着状態が得られたとしてメインスイッチ114を入れる。
更に、導電ワイヤ125の第五のスイッチ113Aへの並列接続状態を接続状態とし、導電ワイヤ125への装着状態検出のための第六のスイッチ203を切断状態にする。この状態では、検出データ伝達回路110は、コネクタ115を通じて親機のナースコールに繋がって、患者の動き・病状観測機能を発揮する。
その後、1)に戻って繰り返す。次の押しボタン132が新たに押されない限り、患者の動き・病状観測機能を行っている。
【0023】
図3は、本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置のハードウェアによる一実施態様を示す図である。
特に、装着状態検出・スイッチ駆動手段130のハードウェアのよる実現の実施態様である。装着状態検出・スイッチ駆動手段130は、装着状態検出回路301とこれを駆動する測定クロック発振回路302を有している。押しボタン303は、タイマー304と測定クロック発振回路302と装着状態検出回路301を駆動している。装着状態検出回路301の駆動は、装着状態検出回路301の出力、ここでは、RSフリップフロップ305のQ出力をクリア(リセット)するため、R(リセット)端子に接続している。
Q出力によりメインスイッチの開閉を駆動している。測定クロック発振回路302の駆動の動作では、これにより、測定クロック発振回路に発振動作させるか、常時発振している信号を装着状態検出回路301に導出するかどうかを行う。タイマー304の駆動は、押しボタンのあと、所望の時間間隔の信号を生み出して、ターマー駆動スイッチ117に所望の時間の切断(この例では)を行わせる。尚、押しボタン303は、プルスイッチでも、回転など他の手段も可能である。一般に、接触と切断によるスイッチは、接触時に時間の短い細かな断続を繰り返した後、最終の状態になり、この間電気的には細かい多数のパルス電気信号が発生する。これをチャタリングという。この信号により、誤動作をするため、これを回避するため、チャタリング防止回路の挿入や、ソフトウェア対応をすることがある。尚、この例では、押しボタン303が押されると、端子306が端子307に接続して、電源308の電位となり「1:ハイ」の状態、手を放すと押しボタン303が戻って、端子306が端子307から離れて、抵抗309を介して接地電位「0:ロー」になり、押している間「ハイ」の電気パルスが発生する。このパルスにより、上記の駆動を行う。次に、装着状態検出回路301とこれを駆動する測定クロック発振回路302の更に詳細な実施例を説明する。以下では、デジタルの値は、「1」と「0」で表すことにする。
【0024】
図4は、本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置のハードエアによる回路構成の一実施態様を示す図である。図4は、点線で囲まれたブロック1からブロック4の4つの回路が示されていて、ブロック1は、検出データ伝達回路110である。
ブロック2は、測定クロック発振回路302の詳細である。ブロック3とブロック4は、装着状態検出回路301を構成している。
その動作のタイミングの概要を図6に示す。図6を見ながら図4の回路の動作を説明する。クリップの装着や外す場合に押しボタン303を押して、検出データ伝達回路と親機ナースコールとの接続を解除して検出を無効状態にしたい。先ず、押しボタン303を押すと、端子(1)は、図6に示すような波形になる。端子(1)は、ブロック2のRSフリップフロップ401のS(セット)端子に接続しているので、Q出力がセットされ、回路の小さい時間遅れのあと、「1」状態になる。これが端子(2)の状態である。
端子(1)は、更にブロック4のRSフリップフロップ402のR(リセット)端子に接続しているので、Q出力がリセットされ、回路の小さい時間遅れ(遅延時間という)のあと、「0」状態になる。これが端子(6)の波形である。端子(6)は、ブロック2のインバータ403で反転され、端子(3)の波形となっていて、これがブロック2のアンド回路404に端子(2)とともに接続しているので、アンド回路404の出力は、遅延時間経過後に端子(4)の波形となる。これが、測定クロック発振器405の出力に接続した第六のスイッチの制御入力に接続しているので、発振出力を端子(5)に伝える。このようにする場合と、端子(4)の信号で、測定クロック発振器405の発振の開始/停止を制御し、スイッチによる接続は行わない手段も取ることができる。端子(5)には、第二の抵抗406が接地の間に接続しているので、第六のスイッチが接続状態では、測定クロックが端子(5)に出て、接続していない場合は、端子(5)は「0」の状態になる。従って、端子(4)の「1」の間だけ、端子(5)に測定クロックが得られる。
【0025】
測定クロック発振器405は、多くのものが利用できるが、図5の5−Aに示す非安定マルチバイブレータも利用できる。この回路の定数例では、約3秒間隔で発振を繰り返すので、発振出力の立ち上がり又は立下りで、単安定マルチバイブレータ等を駆動すれば、3秒間隔で短い測定パルスを得ることができる。図5の5−Bには、単安定マルチバイブレータの回路図も示してあるが、両者ともよく知られた回路なので説明を省略する。
端子(5)の測定クロックは、ブロック3の第四のスイッチ407A、407B、407C、407Dを駆動して、測定クロックが「1」の時間に第四のスイッチを接続する。そうすると、第四のスイッチは、ブロック1の対の電極408又はこれに接続した導電ワイヤ125に接続しているので、対の電極408が開放/短絡の状態を検出可能となる。尚、この期間には、ブロック1の状態・症状観測部113ここでは、第五のスイッチ113Aへの対の電極408に繋がった導電ワイヤ125の並列接続を行う第三のスイッチ116Aを切断するようにすることが好ましい。この期間には、検出データ伝達回路110の機能を無効にして、親機への検出信号を伝えないほうがよいためである。従って、第四のスイッチと第三のスイッチ116Aは接続と切断が互いに反対の動作を行うものである。ブロック3の第四のスイッチは電源410と接地の間に二つの抵抗が直列接続された接続点411に繋がっているので、対の電極が短絡状態では接地側の抵抗が対の電極で短絡され、接続点411は、「0」状態になり、対の電極が開放状態では、二つの抵抗で電源電圧を分割した値の状態となる。例えば、二つの抵抗が同じ値では、電源電圧の1/2の値になる。接続点411は、電圧コンパレータ412の入力の1つに接続され、他の入力には比較の基準電圧VTを入力しているので、接続点411の電位がVTより高ければ、電圧コンパレータ412の出力は「1」、低ければ「0」となる。
ここで、基準電圧VTは、二つの抵抗が同じ値では、上記の電源電圧の1/2の値より低くく決めておけば、電源電圧の1/2の値では「1」と出力してくれる。電圧コンパレータ412の出力は、ラッチ413に入力し、その制御入力として端子(5)の測定クロックが接続されているので、測定クロックが立ち下がってしまった後でも、ラッチ413出力は次の測定クロックが来るまで保持される。二組のラッチ出力がブロック3のアンド回路414に入力している。対の電極が開放の状態がラッチ出力「1」の状態に対応するので、
二組の対の電極がともに開放状態でアンド回路414の出力が「1」になる。後で示すように二組の対の電極がともに開放状態とは、クリップが正常に装着した状態である。
後はこの状態が、所望の時間(例えば、5回測定の間)継続しているかを確認する必要がある。
尚、ブロック3には、対の電極が二組に対応して二組の測定回路が示している。対の電極が一組では、一組の測定回路でよいことは勿論である。
【0026】
ブロック4は、開放の状態が所望の時間継続しているかを確認する回路となっている。
ブロック3のアンド回路414の出力は、ブロック4のDFF415(ディレードフリップフロップ)に入力している。DFFは更に複数のDFFにシリーズに接続していて、所謂シフトレジスタを形成している。シフトレジスタは、これを駆動するクロックにより
データが一つ後ろにずれていくものである。各DFFには、端子(5)の測定クロックが接続しているので、測定ごとに1つずつずれた測定データが得られる。即ち、一つ後ろ(図で右側)にあるDFFの出力は、前のDFFの出力のデータより一つ前の測定データになっている。
各DFFの出力からは、第二のラッチ416に入力させる接続があり、ここでは、5個の、第二のラッチが示されている。各第二のラッチ416には端子(5)の測定クロックが供給されているので、このクロックにより各ラッチ出力が保持される。即ち測定クロックが立ち下るタイミングで、5個の連続した測定データが一時に取り出されて保持され、この5連続データがブロック4のアンド回路417に入力していて、5連続データが「1」(対の電極が五連続測定で開放:正常に装着状態)のときのみ初めてアンド回路417の出力が「1」となり、これでブロック4のRSフリップフロップ402のセットS端子418を駆動して、Q出力を「1」にする。これが端子(6)の波形になっている。端子(6)によって、ブロック1の検出データ伝達回路110のメインスイッチ114を接続する。更に、ブロック2のRSフリップフロップ401のリセットR入力を駆動して、リセットをかける。RSフリップフロップ401のQ出力は、「0」となる。これが端子(2)の波形である。従って、メインスイッチ114が入って、検出データ伝達回路110の動作が有効になる素地ができたと同時に、対の電極の状態をブロック3とブロック4で測定することは必要がなくなるので、測定クロックを停止し、同時にブロック1の第五のスイッチ113Aへの対の電極に繋がった導電ワイヤ125の並列接続を行う第三のスイッチ116Aを接続状態にする。
「検出データ伝達回路110の動作が有効になる素地ができた」との表現は、実際に有効になるのは、検出データ伝達回路110にメインスイッチ114に直列にタイマー駆動スイッチがある場合は、タイマーでセットされた所望の時間が経過してタイマー駆動スイッチが接続した後になるからである。
【0027】
図7は、本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置への電源の供給の一実施態様を示す図である。検出データ伝達回路110をコネクタ115を介して親機のナースコールに接続して動作させる場合に、検出データ伝達回路110は、患者の動きを検出する回路であって、これを有効にするか無効にするかを検出データ伝達回路110内のメインスイッチの接続/切断により行うのであるが、これを制御するためには、検出データ伝達回路110以外の回路、例えば、図1の装着状態検出・スイッチ駆動手段、図3の装着状態検出回路、測定クロック発振器等の回路や図2のCPU、メモリを動作させるための電源の確保が必要である。メインスイッチの接続/切断は、上記の電源を切ることではないからである。
電源の供給手段としては、7−Aに見るように、親機701からコネクタ702を介して、信号を貰い、子機700の患者の状態・症状観測装置側に備えた電源703を駆動する場合と、7−Bのように、親機701からコネクタ702を介して親機から配線を通して電源を供給する場合がある。
【0028】
図8は、本発明による装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置に使用して便利なクリップの一実施態様を示す図である。8−Aにおいて、クリップは、互いに向き合った上板801と下板802があり、クリップ先端803は、衣服等を挟んだときに抜けにくいように突起804を有している。はさみ行動を行うためのノブ805があって、これが下板802から立ち上がった係止片806に回転可能に軸支され、ノブ805を左(図で)回転すると、ノブ805についた突出部807が上板801を下側に押して上板801が下がり、クリップ先端803が衣服等を挟みこむようになる。上板801と下板802には各々、互いに向き合った第二の対の電極808が備えられているので、衣服等が挟まっている場合は、第二の対の電極808間の導通状態は非導通であり、衣服等が挟まってない場合は、導通状態となる。
従って、8−Aにおいては、挟んだ状態で衣服が抜けてしまった場合は、第二の対の電極808間の導通状態は導通状態となり、第二の対の電極808は、導電ワイヤ125を介して、図1の1−Aの第二のコネクタ116Aを通じ、第五のスイッチ113Aに並列接続される。このため、バー122が抜けていなくて、第五のスイッチ113Aが非導通でも回路は導通状態になり、ナースコール親機でブザーを鳴らすなどの動作を行うことになる。
【0029】
8−Bにおいて、8−Aとの違いを強調すると、上板801には延設部に上側に向いて電極が備えられ、下板802から上側に延設した電極保持片809にはこの電極と向き合った電極があって、両者が第三の対の電極810をなしている。ノブ805を右に回転すると、突出部807が上板801を押さなくなるので、上板801は、これについたバネ板の復元により上側に上がって、クリップ先端803が開き、挟みこみが解除される。このとき、第三の対の電極810は接触して導通状態になる。ノブ805に触って患者が意図的に開きクリップ121を外そうとした場合には、第三の対の電極810が導通状態になるので、導電ワイヤ125により、第二のコネクタ116Aを介して、第五のスイッチ113Aに並列接続することで、回路は導通状態になりナースコール親機でブザーを鳴らすことができる。
勿論、この場合は、通常使用しない状態では、第三の対の電極810は接触して導通状態であるため、メインスイッチ114を切っておく必要がある。バー122を挿入し、クリップ121を衣服等に装着してから最後にメインスイッチ114を入れることが必要である。
【0030】
8−Cにおいては、図に見るように8−Aと8−Bの両方の電極を備えている場合であり、
動作の説明は、同じなので省略する。8−Aと8−Bの両方の電極は、同時には導通しないので、上板801に付いた電極を接続し、下板802に付いた電極と下板802から上側に延設した電極保持片809に付いた電極を接続して、両者から導電ワイヤ125を引き出してもよく、8−Cにおいてはそのような配線状態になっている。
【0031】
8−Dには、洗濯はさみタイプのクリップを示している。これも、本発明の患者の状態・症状観測装置のクリップとして使用できる。洗濯はさみはよく知られているので、動作の説明は要しないであろう。これにも対の電極が備えられ、導電ワイヤで引き出されている。
上記のクリップとの違いは、外された状態は、クリップが閉じるため、対の電極同士が導通状態になることである。
【0032】
8−Eには、8−Cに示した対の電極が二つある不使用時開状態のクリップの各種状態の電極間の状態を示す。
衣服等に正常に装着されているときは、対の電極が二つともが、開放状態であることを示している。
8−Fには、8−Dに示した対の電極が一つある不使用時閉状態のクリップの各種状態の電極間の状態を示す。
衣服等に正常に装着されているときは、対の電極が、開放状態であることを示している。
両者とも異常時は、いずれかの対の電極間が短絡状態となる。
【0033】
尚、タイマー押しボタンは、単なる接触など意図しない押し動作を避けるため、筐体の面より少し窪んだ状態で備えられた方がよい。
また、駆動具である押しボタンは、メインスイッチの駆動と、タイマーの駆動を兼用で行わせたが、この方が好都合であるためで、本来は、別々の押しボタンで行っても良いものである。そして、前にも記述したように押しボタン以外のものも使用することができる。
更に、図1から図4まで、子機側の回路に親機に接続するコネクタとの間にメインスイッチやタイマー駆動のスイッチを直列に接続した回路で説明してきたが、メインスイッチやタイマー駆動のスイッチを有効にするかどうかは、あくまで親機側に状態情報を届くようにして判断してもらうためであるので、親機側に情報を届くようにしておいて、メインスイッチやタイマー駆動のスイッチを有効にする代わりに、親機側で判断を開始させるようにしても同じ機能を果たすことが可能であることは勿論である。即ち、プッシュボタン押されたことを検知したら、親機側で、対の電極状態が所望の回数だけ連続して開放を検出した後(正常な装着を確認)でないと、クリップの抜けなど本番の検出を行わない。また、タイマーにより所望の時間が経過して初めて本番の検出が可能とするなど、本願の主旨を発揮して、親機側でソフトウェアの対応をすることが可能であるので、必ずしも、子機側でのスイッチの制御に制限されるものは無く適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
以上のように本発明に係る装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置では、メインスイッチを入れ忘れて機能しない人為的な単純ミスが回避されるので、産業上利用性が極めて大きい。
【符号の説明】
【0035】
100 装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置
110 検出データ伝達回路
111、911 筐体
112、912 バー穴
113 状態・症状観測部
113A 第五のスイッチ
114、914 メインスイッチ
115 第一のコネクタ
116 第二のコネクタ
116A 第三のスイッチ
117 タイマー駆動スイッチ
118 第一のスイッチ
119 第二のスイッチ
120 状態・症状観測具
120A バー患者連結具
203 第六のスイッチ
121、921 クリップ
122、922 バー
123、923 紐
124、408 対の電極
125 導電ワイヤ
126 接続紐
127 接続点
130 装着状態検出・スイッチ駆動手段
131、304 タイマー
132、303 押しボタン
133 板
134 隙間
135 ばね板
136 電気接点
201 CPU
202 メモリ
301 装着状態検出回路
302 測定クロック発振回路
305、401、402 RSフリップフロップ
306、307 端子
308、703 電源
309 抵抗
403 インバータ
404、414、417 アンド回路
405 測定クロック発振器
406 第二の抵抗
407A、407B、407C、407D 第四のスイッチ
410 電源
411 接続点
412 電圧コンパレータ
413 ラッチ
415 DFF
416 第二のラッチ
418 S端子
700 子機
701 親機
702 コネクタ
801 上板
802 下板
803 クリップ先端
804 突起
805 ノブ
806 係止片
807 突出部
808 第二の対の電極
809 電極保持片
810 第三の対の電極
900 患者の状態・症状観測装置
910 検出データ伝達回路
913 スイッチ
915 コネクタ
920 バー患者連結具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナースコール装置に接続され患者の傍に備えられる検出データ伝達回路と患者に装着される状態・症状観測具を有し、
前記状態・症状観測具は、患者に装着するための固定具と患者の状態・症状のデータを検出する検出具を有する患者装着具を有することで、前記状態・症状のデータを前記検出データ伝達回路に与え、
前記検出データ伝達回路は、与えられた前記状態・症状のデータを取り込む観測データ取込部を回路内に有する装置であって、
前記検出データ伝達回路は、患者による前記患者装着具の装着を確認する装着状態検出回路と前記観測データ取込部に直列接続されるメインスイッチとこの開閉を行わせる駆動具を有し、前記駆動具により一旦前記メインスイッチを開放にし、
前記患者装着具が有する前記検出具による患者の装着を確認した後で前記メインスイッチが接続されることで前記検出データの伝達を有効にするか、
又は、前記患者装着具が有する前記検出具による患者の装着を確認した後で前記ナースコール側での前記検出データ伝達回路からの観測データ取込又は、検出判断処理を開始するようにしたことを特徴とする装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置。
【請求項2】
前記検出データ伝達回路は、前記観測データ取込部又は前記メインスイッチに直列にタイマーにより所望の時間だけ開放されたあと接続状態になるタイマー駆動スイッチを備え、前記駆動具により前記タイマーを駆動したことを特徴とする請求項1記載の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置。
【請求項3】
前記タイマー駆動スイッチに並列にこれとは反対の接続/開放状態となる第一のスイッチとこれに直列接続した手動による第二のスイッチを接続してテスト回路としたことを特徴とする請求項2記載の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置。
【請求項4】
前記検出具と観測データ取込部への間に接続される第三のスイッチと
前記検出具による患者の装着を確認する前記装着状態検出回路と前記検出具との間に
に接続される第四のスイッチを備え、両者を反対の接続/開放状態となるようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置。
【請求項5】
前記患者の装着の確認は、所望の複数の連続した装着状態が検出されることで前記メインスイッチの接続又は観測データ取込又は、検出判断処理の開始を行うようにしたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置。
【請求項6】
前記患者装着具はバー患者連結具であって、固定状態によって導通又は非導通になる互いに向き合った対の電極を有する前記固定具と前記対の電極から引き出され前記観測データ取込部又は、前記第三のスイッチに接続される導電ワイヤと前記固定具又は前記導電ワイヤの途中から引き出された紐とこの先端についた棒状のバーを有し、前記バーが前記検出データ伝達回路の筐体に付設したバー穴に挿入/抜き出しによって、前記観測データ取込部である第五のスイッチの開放/接続を行うようにしたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の装着状態検出による回路活性機能付患者の状態・症状観測装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−74985(P2013−74985A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216166(P2011−216166)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(396020132)株式会社システック (101)
【出願人】(511237276)
【Fターム(参考)】