説明

装飾体を取り付けられる筆記具

【課題】 ループが付いた小型ぬいぐるみや裏側に安全ピンの付いた小型バッチなどの装飾体をユーザーが自由に付けたり外したりできる筆記具を提供する。
【解決手段】 引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるために、クリップ3の付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に片腕型フック本体4aを伸ばし、さらに引っ掛けた装飾体16を片腕型フック本体4aから外れにくくするために、片腕型フック本体4aの裏側に、筆記具1の軸線方向を向いた1号突起9を突設させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型ぬいぐるみや小型バッチなどの装飾体を、ユーザーが自由に付けたり外したりできる構造をもった筆記具に関するものである。
[背景技術]
【0002】
ボールペンやシャープペンシルといった筆記具には、衣服の胸ポケットやノートの表紙などに差して収納携帯できるように、軸またはキャップ本体の表面にクリップが付いていることが多い。
【0003】
(1) クリップ付き筆記具の中には、クリップにキャラクターの絵柄などが入った装飾体を固着させて、ユーザーを楽しませるタイプのものがある。
【0004】
(2) また、クリップ付き筆記具のクリップ本体の表側と、小型ぬいぐるみなどの装飾体の背面に、着脱自在テープ(面ファスナー)を接着、縫着(縫いつけること)などの方法で固着して、ユーザーが自由に装飾体を付け替えられるようにしたものも考えられる(この発明は本発明者が考えた。出願や商品化はしていない)。
【0005】
上記(1)の筆記具40を図32により説明する。この筆記具40において、上とはノックボタン42側を指し、下とはペン先43側を指す。筆記具40は軸40aの上部表面に付け根部41bが設けられ、その付け根部41bから筆記具40の軸線に沿って下方に、板状部に貫通孔が形成されたクリップ本体41aが伸びている。クリップ本体41aは金属板材でできている。クリップ本体41aと付け根部41bとを合わせてクリップ41という。クリップ本体41aの板状部に形成された貫通孔は装飾体44の背面に突設された突起45を嵌合するためのものである。突起45に少量の接着剤を塗布して嵌着したり、あるいは嵌合したあと、突起45の先端部を焼き潰して抜けないようにするなどの方法で装飾体44をクリップ本体41aに固着する。
【0006】
上記(2)の筆記具46を図33により説明する。この筆記具46において、上とはノックボタン48側を指し、下とはペン先49側を指す。筆記具46は軸46aの上部表面に付け根部47bが設けられ、その付け根部47bから筆記具46の軸線に沿って下方に、クリップ本体47aが伸びている。クリップ本体47aと付け根部47bとを合わせてクリップ47という。クリップ本体47aの表側と、小型ぬいぐるみなどの装飾体50の背面には、接着、縫着などの方法で着脱自在テープ51が固着されている。ユーザーは自分で気に入った装飾体50を買ってきて、その装飾体50を筆記具46のクリップ本体47aにくっつける。
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
【0007】
しかし、上記(1)のような、装飾体をクリップに固着させるタイプの筆記具は、いったん、クリップに装飾体を固着してしまうと外すことができない。そのため、ユーザーは装飾体を付け替えて楽しむことができない。
【0008】
これに対し、上記(2)のような、着脱自在テープを利用して装飾体をくっつけるタイプの筆記具は、ユーザーが自分で装飾体を付け替えることができる。
【0009】
しかし、このようなタイプの筆記具には、クリップ本体と装飾体の両方に、あらかじめ着脱自在テープを接着、縫着などの方法で固着しておくという加工が必要である。
【0010】
そのため、以下のような欠点が生じる。
【0011】
▲1▼ 着脱自在テープを接着、縫着などの方法でクリップ本体や装飾体に固着するという加工をした分、製造工程が複雑になり、該筆記具と該装飾体のコストがかさむ。
【0012】
▲2▼ 上記のような加工をした装飾体は、単独だと背面の着脱自在テープがムキ出しになるので、外観意匠的に美しくなく、そのため、該筆記具のクリップにくっつけるという用途以外の用途で販売することが難しい。
【0013】
▲3▼ 装飾体を外した状態で該筆記具を衣服の胸ポケットなどに差すと、クリップ本体に固着してある着脱自在テープがムキ出しになってしまい、外観意匠的に美しくない。
【0014】
また、上記(1)、(2)両方の筆記具に言えることだが、クリップ本体に、そのクリップ本体の全部または大部分と重なる、固くて厚みのある装飾体を付けることができない。なぜなら、そのような装飾体を該クリップ本体に付けてしまうと、該クリップ本体がしなることができず、弾性が失われてしまうからだ。弾性が失われると、衣服の胸ポケットやノートの表紙に差しても、ポケットの布や表紙の紙を充分に挟持(はさんでしめること)することができず、すぐに抜けるクリップになってしまう。
【0015】
本発明は上記の問題を解決し、引っ掛け用のループが付いた小型ぬいぐるみや裏側に安全ピンの付いた小型バッチなどの装飾体をユーザーが自由に付けたり外したりできる構造をもった、装飾体を取り付けられる筆記具を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0016】
上記の目的を達成するために、以下のような発明を提案する。
【0017】
(1) 筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3が付いた筆記具1の中間部より上方に、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための引っ掛け部材が付いた装飾体を取り付けられる筆記具。
【0018】
(2) 上記(1)記載の引っ掛け部材にループ17を引っ掛けたとき、前記引っ掛け部材の表面で、ループ17と接触している部分の最上部が、クリップ3の付け根部3bの下面と、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aとの2号境界線19から、筆記具1の軸線に沿って下方に7.1mmの位置より上方にある、上記(1)記載の装飾体を取り付けられる筆記具。ここでいう7.1mmの位置より上方とは、クリップ3の付け根部3bに近いほうの、筆記具1の軸1aまたはキャップ2の端部側を上にして、筆記具1を縦方向に2号境界線19から筆記具1の軸線に沿って下方に7.1mmの位置まで水に沈めたとき、筆記具1の、水面より上に出ている部分をいう。
【0019】
(3) 上記(1)記載の引っ掛け部材にループ17を引っ掛けたとき、前記引っ掛け部材の表面で、ループ17と接触している部分の最上部が、クリップ3の付け根部3bの下面と、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aとの2号境界線19から、筆記具1の軸線に沿って下方に3.1mmの位置より上方にある、上記(1)記載の装飾体を取り付けられる筆記具。ここでいう3.1mmの位置より上方とは、クリップ3の付け根部3bに近いほうの、筆記具1の軸1aまたはキャップ2の端部側を上にして、筆記具1を縦方向に2号境界線19から筆記具1の軸線に沿って下方に3.1mmの位置まで水に沈めたとき、筆記具1の、水面より上に出ている部分をいう。
【0020】
(4) 筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bより上方に、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための引っ掛け部材が付いた装飾体を取り付けられる筆記具。ここでいう付け根部3bより上方という表現に、付け根部3bは含まれる。
【0021】
(5) 筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3が付いた筆記具1の頂部表面に、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための引っ掛け部材が付いた装飾体を取り付けられる筆記具。
【0022】
(6) 筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4がクリップ3と一体化して設けられた装飾体を取り付けられる筆記具。
【0023】
(7) 筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4がクリップ3と一体化して設けられ、さらに、筆記具1の軸線方向を向いた、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするための1号突起9が、片腕型フック本体4aの裏側に突設された装飾体を取り付けられる筆記具。
[発明の実施の形態]
【0024】
以下、図に基づき本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
(用語の定義) 本発明において、「上」とは、クリップ3の付け根部3bに近いほうの、筆記具1の軸1aまたはキャップ2の端部側を指し、「下」とは、クリップ3の付け根部3bから遠いほうの、筆記具1の軸1aまたはキャップ2の端部側を指す。別の言いかたをすると、ワイシャツの胸ポケットにクリップ3を使って筆記具1を差したとき、胸ポケットの口から出ているほうの、筆記具1の軸1aまたはキャップ2の端部側が「上」で、胸ポケットの底に入っているほうの、筆記具1の軸1aまたはキャップ2の端部側が「下」である。
【0026】
(用語の定義) 本発明において、「クリップ3」とは、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられる、衣服の胸ポケットなどに差すための、横から見ると略逆L字形の部材を指す。
【0027】
このクリップ3は付け根部3bと、その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って下方に伸びたクリップ本体3aとによって構成されている。前記略逆L字形のLの縦棒部分がクリップ本体3a、横棒部分が付け根部3bである。
【0028】
クリップ3の中には、前記略逆L字形のLの角の部分が湾曲しているタイプのものも含まれる。このタイプのクリップ3は、クリップ本体3aと付け根部3bとの境界が明確ではない。そのため、実質的には1つの部材に見える。しかし、このタイプのクリップ3も実際にはクリップ本体3aと付け根部3bという2つの部材により構成されている。蛇の首と腹との境界が明確ではなくても、蛇の体には首も腹もあるのと同じである。
【0029】
(用語の定義) 本発明において、「付け根部3b」とは、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aと、クリップ本体3aとを連結している部材を指す。付け根部3bから上方に片腕型フック本体4aが伸びているかどうかは関係がなく、クリップ本体3aが伸びていれば、その部分は付け根部3bである。
【0030】
(用語の定義) 本発明において、「引っ掛け部材」とは、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための、筆記具1に設けられたフックまたはフック機能的突起を指す。
【0031】
(用語の定義) 本発明において、「フック」とは、ループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を、単独で引っ掛けることのできる、筆記具1に設けられた部材を指す。例えば、片腕型フック4、鬼の角型フック5、張り出し型フック6をいう。
【0032】
(用語の定義) 本発明において、「片腕型フック4」とは、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための、筆記具1に設けられた1本の棒状部材でできたフックをいう。
【0033】
ここでいう棒状部材は蛇のように細長いという意味で、直線状であるか、曲線状であるかを問わない。従って、片腕型フック4は1本の棒状部材でできていて、装飾体16を引っ掛けることができるのなら、その形状は自由である。L字状だけでなく、直線上であっても、逆し字状であっても、その他どんな形状であっても構わない。
【0034】
例えば、コイル状だとか、先端がキリンの頭部のミニチュアになっているものも含まれる。
【0035】
また、片腕型フック4は一体成形で形成したものでも、別体のものを一体にしたものでも構わない。
【0036】
さらに、片腕型フック4にはクリップ本体3aなどの別の部材が付いていても構わない。
【0037】
(用語の定義) 本発明において、「片腕型フック専用付け根部4b」とは、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aと、片腕型フック本体4aとを連結している部材で、かつ、クリップ本体3aとは繋がっていない部材を指す。
【0038】
(用語の定義) 本発明において、「鬼の角型フック5」とは、1本の1号角部5aと、その隣に立っている1本の2号角部5bとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの頂部表面に設けられた部材を指す。
【0039】
(用語の定義) 本発明において、「張り出し型フック6」とは、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための、筆記具1のクリップ本体3aの両側面から張り出した部材を指す。
【0040】
つまり、クリップ本体3aの表側を人間の顔とすると耳にあたる部分をいう。張り出した部分のみが張り出し型フック6で、中央を通るクリップ本体3aは張り出し型フック6には含まれない。
【0041】
張り出し型フック6はクリップ本体3aの両側面から張り出していることが望ましいが、フックとしての機能を果たせるのなら、どちらか片側だけから張り出す形状であっても構わない。
【0042】
(用語の定義) 本発明において、「フック機能的突起」とは、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を、対向してなる部材と対(つい)で引っ掛けることのできる、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面やクリップ本体3aの裏側やひさし部7の下面に突設された突起を指す。例えば、1号フック機能的突起10、2号フック機能的突起12、3号フック機能的突起15をいう。
【0043】
フックとフック機能的突起の違いは、前者が単独で、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けることができるのに対し、後者は単独では引っ掛けることができず、引っ掛けるためには前記フック機能的突起と対向してなる部材の存在が必要ということである。
【0044】
例えば、片腕型フック4はそれだけで、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けることができるが、2号フック機能的突起12は対向してなる部材(クリップ本体3aまたは1号フック機能的突起10)が存在しなければ、引っ掛けることができない。
【0045】
(用語の定義) 本発明において、「装飾体16」とは、引っ掛けるためのループ17が付いた小型ぬいぐるみや小型人形や小型オブジェと、裏側に安全ピンが付いた小型バッチや名札や小型ぬいぐるみや小型人形や小型オブジェなどを指す。小型オブジェとは、ぬいぐるみと人形以外の小型立体造形物のこと。例えば、全長3cmのクリスマスツリーのミニチュアとか、全長5cmのこうもり傘のミニチュアといった携帯ストラップの飾りになりそうなものを指す。ループ17とは、細い紐や太い糸や細い鎖などでできた、前記引っ掛け部材に引っ掛けるための小さな輪をいう。
【0046】
(実施の形態1) 実施の形態1に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bと、その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4、その片腕型フック4がクリップ3と一体化して設けられ、さらに、筆記具1の軸線方向を向いた、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするための1号突起9が、片腕型フック本体4aの裏側に突設されたものである。
【0047】
上記、実施の形態1を分かりやすく説明すると、次のようになる。
【0048】
筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に付け根部3bが設けてある。
【0049】
その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に片腕型フック本体4a、下方にクリップ本体3aが伸びている。付け根部3bと片腕型フック本体4aとクリップ本体3aとを横から見ると略ト字形に繋がっている。トの縦棒の上半分が片腕型フック本体4a、縦棒の下半分がクリップ本体3a、横棒が付け根部3bである。
【0050】
付け根部3bと片腕型フック本体4aとを合わせて片腕型フック4という。付け根部3bとクリップ本体3aとを合わせてクリップ3という。つまり、1本の付け根部3bを片腕型フック4とクリップ3が共有しており、片腕型フック4とクリップ3は一体化している。
【0051】
片腕型フック本体4aの裏側には、筆記具1の軸線方向を向いた1号突起9が突設してある。以上の構成からなる装飾体を取り付けられる筆記具。
【0052】
図1は本発明の実施の形態1に適用する筆記具1の側面図である。
【0053】
図2は図1の筆記具1に装飾体16を取り付けた状態の側面図である。
【0054】
図3は装飾体16の斜視図である。この装飾体16は小型ぬいぐるみで、うなじに引っ掛け用のループ17が付いている。
【0055】
筆記具1に装飾体16を取り付ける方法について説明する。
【0056】
装飾体16に付いているループ17を片腕型フック本体4aに引っ掛ける。そのまま、装飾体16を付け根部3b方向に引っ張り、ループ17が付け根部3bと1号突起9の間に来るようにする。
【0057】
そうすると、装飾体16は片腕型フック4に掛止される。1号突起9が邪魔するので、装飾体16は片腕型フック4から外れない。
【0058】
装飾体16を外すときは、装飾体16を付け根部3bとは反対の方向に引っ張ればよい。そうすると、ループ17が1号突起9を越えて、片腕型フック4から外れる。
【0059】
筆記具1の材料と製造法と組み立て方法を一例を挙げて説明する。
【0060】
軸1aの材料はAS樹脂(スチレンとアクリロニトリルとのランダム共重合体)である。軸1aの頂部に別体としてあるノックボタンの材料はPC(ポリカーボネート樹脂)である。付け根部3b、クリップ本体3a、片腕型フック本体4a、1号突起9の材料はPCである。
【0061】
付け根部3b、クリップ本体3a、片腕型フック本体4a、1号突起9は射出成形による一体成形品である。付け根部3bの軸1aへの接合方法は圧入である。
【0062】
付け根部3b、クリップ本体3a、片腕型フック本体4a、1号突起9を射出成形による一体成形品とした場合、筆記具1の製造工程数は従来品の製造工程数と変わらないので、コスト高にならない。ここでいう従来品とは、前記引っ掛け部材の付いていない、クリップ付き筆記具のことである。
【0063】
図4は本発明の実施の形態1に適用する別の筆記具1の側面図である。
【0064】
この筆記具1は付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aが、そのまま軸1aまたはキャップ本体2aの頂部表面に沿って伸び、軸1aまたはキャップ本体2aの背面に近接した状態で達していて、さらに、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面方向を向いた、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするための1号突起9が片腕型フック本体4aの裏側に突設されている。
【0065】
ここでいう「軸1aまたはキャップ本体2aの背面」とは、筆記具1の軸線を中心として、筆記具1の付け根部3bのある側と反対側の軸1aまたはキャップ本体2aの表面をいう。別の言いかたをすると、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aを人間の頭部とし、付け根部3bを鼻とすると、脳天からうなじにあたる部分をいう。
【0066】
(実施の形態2) 実施の形態2に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って下方に伸びたクリップ本体3a、そのクリップ本体3aの裏側の、付け根部3bの下面とクリップ本体3aとの1号境界線18からクリップ本体3aの裏側の先端方向へ7.1mm以内の、好ましくは5.1mm以内の、さらに好ましくは3.1mm以内の距離を置いた位置に、筆記具1の軸線方向を向いた、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を、筆記具1に引っ掛け、かつ、外れにくくするための1号フック機能的突起10が突設されたものである。
【0067】
上記、実施の形態2を分かりやすく説明すると、次のようになる。
【0068】
筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に付け根部3bが設けてある。
【0069】
その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って下方にクリップ本体3aが伸びている。付け根部3bとクリップ本体3aとを横から見ると略逆L字形に繋がっている。Lの横棒が付け根部3b、縦棒がクリップ本体3aである。
【0070】
付け根部3bとクリップ本体3aとを合わせてクリップ3という。
【0071】
クリップ本体3aの裏側の、付け根部3bの下面とクリップ本体3aとの1号境界線18からクリップ本体3aの先端方向へ7.1mm以内の、好ましくは5.1mm以内の、さらに好ましくは3.1mm以内の距離を置いた位置に、筆記具1の軸線方向を向いた、装飾体16を筆記具1に引っ掛け、かつ、外れにくくするための1号フック機能的突起10が突設してある。
【0072】
筆記具1に装飾体16を引っ掛けたとき、装飾体16はクリップ本体3aの表側全体を覆う位置にくることが望ましい。なぜなら、その位置に装飾体16がくれば、クリップ本体3aが装飾体16の影に隠れるので、筆記具1を衣服の胸ポケットなどに差したとき、外観意匠的に美しく見えるからだ。それゆえ、1号境界線18と1号フック機能的突起10との距離は短いほうが望ましい。具体的には7.1mm以内、好ましくは5.1mm以内、より好ましくは3.1mm以内である。
【0073】
クリップ3の折曲部(クリップ3を軸1aまたはキャップ本体2aから生えた腕だとすれば、脇の下にあたる部分)の断面がコ字形になっていない場合は、前記折曲部の最上部を1号境界線18とする。以上の構成からなる装飾体を取り付けられる筆記具。
【0074】
図5は本発明の実施の形態2に適用する筆記具1の側面図である。クリップ3の折曲部の断面がコ字形になっている。
【0075】
図6は本発明の実施の形態2に適用する別の筆記具1の側面図である。クリップ3の折曲部の断面がコ字形ではなく逆U字形になっている。
【0076】
(実施の形態3) 実施の形態3に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bと、その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4、その片腕型フック4がクリップ3と一体化して設けられ、さらに、片腕型フック本体4aの裏側方向を向いた、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするための2号突起11が、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面の、クリップ3の付け根部3bより上方の位置に突設されたものである。
【0077】
上記、実施の形態3を分かりやすく説明すると、次のようになる。
【0078】
筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に付け根部3bが設けてある。
【0079】
その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に片腕型フック本体4a、下方にクリップ本体3aが伸びている。付け根部3bと片腕型フック本体4aとクリップ本体3aとを横から見ると略ト字形に繋がっている。トの縦棒の上半分が片腕型フック本体4a、下半分がクリップ本体3a、横棒が付け根部3bである。
【0080】
付け根部3bと片腕型フック本体4aとを合わせて片腕型フック4という。付け根部3bとクリップ本体3aとを合わせてクリップ3という。つまり、1本の付け根部3bを片腕型フック4とクリップ3が共有しており、片腕型フック4とクリップ3は一体化している。
【0081】
筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面の、クリップ3の付け根部3bより上方の位置に、片腕型フック本体4aの裏側方向を向いた2号突起11が突設してある。以上の構成からなる装飾体を取り付けられる筆記具。
【0082】
図7は本発明の実施の形態3に適用する筆記具1の側面図である。
【0083】
(実施の形態4) 実施の形態4に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って下方に伸びたクリップ本体3a、そのクリップ本体3aの裏側方向を向いた、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を、筆記具1に引っ掛け、かつ、外れにくくするための2号フック機能的突起12が、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面の、クリップ3の付け根部3bの下面と、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aとの2号境界線19から筆記具1の軸線に沿って下方に7.1mm以内、好ましくは5.1mm以内、さらに好ましくは3.1mm以内の距離を置いた位置に突設されたものである。
【0084】
上記、実施の形態4を分かりやすく説明すると、次のようになる。
【0085】
筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に付け根部3bが設けてある。
【0086】
その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って下方にクリップ本体3aが伸びている。付け根部3bとクリップ本体3aとを横から見ると略逆L字形に繋がっている。Lの横棒が付け根部3b、縦棒がクリップ本体3aである。
【0087】
付け根部3bとクリップ本体3aとを合わせてクリップ3という。
【0088】
クリップ3の付け根部3bの下面と、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aとの境界線を2号境界線19という。この2号境界線19から筆記具1の軸線に沿って下方に7.1mm以内、好ましくは5.1mm以内、さらに好ましくは3.1mm以内の距離を置いた位置の、軸1aまたはキャップ本体2aの表面に2号フック機能的突起12が突設されている。
【0089】
クリップ3の折曲部の断面がコ字形になっていない場合は、前記折曲部の最上部を2号境界線19とする。以上の構成からなる装飾体を取り付けられる筆記具。
【0090】
図8は本発明の実施の形態4に適用する筆記具1の側面図である。クリップ3の折曲部の断面がコ字形になっている。
【0091】
図9は本発明の実施の形態4に適用する別の筆記具1の側面図である。クリップ3の折曲部の断面が逆U字形になっている。
【0092】
(実施の形態5) 実施の形態5に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、実施の形態1記載の1号突起9と対向してなる、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするための2号突起11が、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に突設された、実施の形態1記載のものである。
【0093】
図10は本発明の実施の形態5に適用する筆記具1の側面図である。
【0094】
(実施の形態6) 実施の形態6に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、実施の形態2記載の1号フック機能的突起10と対向してなる、装飾体16を引っ掛け、かつ、外れにくくするための2号フック機能的突起12が、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に突設された、実施の形態2記載のものである。
【0095】
クリップ3の折曲部の断面がコ字形になっていない場合は、前記折曲部の最上部を1号境界線18で、かつ、2号境界線19とする。つまり、この場合、1号境界線18と2号境界線19は同じものである。
【0096】
図11は本発明の実施の形態6に適用する筆記具1の側面図である。
【0097】
(実施の形態7) 実施の形態7に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bより上方で、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に、片腕型フック専用付け根部4bと、その片腕型フック専用付け根部4bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4が設けられ、さらに、筆記具1の軸線方向を向いた、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするための3号突起13が、片腕型フック本体4aの裏側に突設されたものである。
【0098】
上記、実施の形態7を分かりやすく説明すると、次のようになる。
【0099】
筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面にクリップ3が設けてある。そのクリップ3の付け根部3bより上方の、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に、片腕型フック専用付け根部4bが設けてある。
【0100】
その片腕型フック専用付け根部4bから筆記具1の軸線に沿って上方に片腕型フック本体4aが伸びている。片腕型フック専用付け根部4bと片腕型フック本体4aとを合わせて片腕型フック4という。
【0101】
片腕型フック本体4aの裏側には、筆記具1の軸線方向を向いた3号突起13が突設してある。以上の構成からなる装飾体を取り付けられる筆記具。
【0102】
図12は本発明の実施の形態7に適用する筆記具1の側面図である。
【0103】
(実施の形態8) 実施の形態8に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bより上方で、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に、片腕型フック専用付け根部4bと、その片腕型フック専用付け根部4bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4が設けられ、さらに、片腕型フック本体4aの裏側方向を向いた、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするための4号突起14が、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面の、片腕型フック専用付け根部4bより上方の位置に突設されたものである。
【0104】
上記、実施の形態8を分かりやすく説明すると、次のようになる。
【0105】
筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面にクリップ3が設けてある。そのクリップ3の付け根部3bより上方の、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に、片腕型フック専用付け根部4aが設けてある。
【0106】
その片腕型フック専用付け根部4bから筆記具1の軸線の沿って上方に片腕型フック本体4aが伸びている。片腕型フック専用付け根部4bと片腕型フック本体4aとを合わせて片腕型フック4という。
【0107】
片腕型フック専用付け根部4bより上方で、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に、片腕型フック本体4aの裏側方向を向いた4号突起14が突設してある。以上の構成からなる装飾体を取り付けられる筆記具。
【0108】
図13は本発明の実施の形態8に適用する筆記具1の側面図である。
【0109】
(実施の形態9) 実施の形態9に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、実施の形態7記載の3号突起13と対向してなる、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするための4号突起14が、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に突設された、実施の形態7記載のものである。
【0110】
図14は本発明の実施の形態9に適用する筆記具1の側面図である。
【0111】
(実施の形態10) 実施の形態10に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bと、その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4、その片腕型フック4がクリップ3と一体化して設けられ、さらに、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするために、片腕型フック本体4aの幅が、上に向かう途中から広くなっているものである。
【0112】
上記、実施の形態10を分かりやすく説明すると、次のようになる。
【0113】
筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に付け根部3bが設けてある。
【0114】
その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に片腕型フック本体4a、下方にクリップ本体3aが伸びている。付け根部3bと片腕型フック本体4aと下方にクリップ本体3aが伸びている。付け根部3bと片腕型フック本体4aとクリップ本体3aとを横から見ると略ト字形に繋がっている。トの縦棒の上半分が片腕型フック本体4a、縦棒の下半分がクリップ本体3a、横棒が付け根部3bである。
【0115】
付け根部3bと片腕型フック本体4aとを合わせて片腕型フック4という。付け根部3bとクリップ本体3aとを合わせてクリップ3という。つまり、1本の付け根部3bを片腕型フック4とクリップ3が共有しており、片腕型フック4とクリップ3は一体化している。
【0116】
引っ掛けた装飾体16を外れにくくするために、片腕型フック本体4aの幅がウチワ状、T字状、矢印状などのように、上に向かう途中から広くなっている。
【0117】
片腕型フック本体4aの形状はウチワ状、T字状、矢印状に限定される訳ではない。装飾体16が外れにくくなるように、上に向かう途中から幅が広くなっていればよい。以上の構成からなる装飾体を取り付けられる筆記具。
【0118】
図15は本発明の実施の形態10に適用する筆記具1の斜視図である。
【0119】
(実施の形態11) 実施の形態11に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って下方に伸びたクリップ本体3a、そのクリップ本体3aの裏側と付け根部3bの下面との1号境界線18からクリップ本体3aの先端方向へ7.1mm以内、好ましくは5.1mm以内、より好ましくは3.1mm以内の距離を置いた位置から、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛け、かつ、外れにくくするための張り出し型フック6がクリップ本体3aの両側面から張り出しているものである。
【0120】
上記、実施の形態11を分かりやすく説明すると、次のようになる。
【0121】
筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に付け根部3bが設けてある。
【0122】
その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って下方にクリップ本体3aが伸びている。付け根部3bとクリップ本体3aとを横から見ると略逆L字形に繋がっている。Lの横棒が付け根部3b、縦棒がクリップ本体3aである。
【0123】
付け根部3bとクリップ本体3aとを合わせてクリップ3という。
【0124】
クリップ本体3aの裏側と付け根部3bの下面との1号境界線18、その1号境界線18からクリップ本体3aの先端方向へ7.1mm以内、好ましくは5.1mm以内、より好ましくは3.1mm以内の距離を置いた位置から、装飾体16を引っ掛け、かつ、外れにくくするための張り出し型フック6がクリップ本体3aの両側面から張り出している。
【0125】
張り出し型フック6はクリップ本体3aを飛行機の胴体だとすると主翼にあたる部分をいう。張り出した部分のみが張り出し型フック6で、中央を通るクリップ本体3aは張り出し型フック6には含まれない。
【0126】
張り出し型フック6はクリップ本体3aの両側面から張り出していることが望ましいが フックとしての機能を果たせるのなら、どちらか片側だけから張り出す形状であっても構わない。
【0127】
クリップ3の折曲部の断面がコ字形になっていない場合は、前記折曲部の最上部を1号境界線18とする。以上の構成からなる装飾体を取り付けられる筆記具。
【0128】
図16は本発明の実施の形態11に適用する筆記具1の斜視図である。
【0129】
(実施の形態12) 実施の形態12に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bより上方で、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に、片腕型フック専用付け根部4bと、その片腕型フック専用付け根部4bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16と引っ掛けるための片腕型フック4が設けられ、さらに、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするために、片腕型フック本体4aの幅が、上に向かう途中から広くなっているものである。
【0130】
上記、実施の形態12を分かりやすく説明すると、次のようになる。
【0131】
筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面にクリップ3が設けてある。そのクリップ3の付け根部3bより上方で、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に、片腕型フック専用付け根部4bが設けてある。
【0132】
その片腕型フック専用付け根部4bから筆記具1の軸線に沿って上方に片腕型フック本体4aが伸びている。片腕型フック専用付け根部4bと片腕型フック本体4aとを合わせて片腕型フック本体4という。
【0133】
引っ掛けた装飾体16を外れにくくするために、片腕型フック本体4aの幅がウチワ状、T字状、矢印状などのように、上に向かう途中から広くなっている。
【0134】
片腕型フック本体4aの形状はウチワ状、T字状、矢印状に限定される訳ではない。装飾体16が外れにくくなるように、上に向かう途中から幅が広くなっていればよい。以上の構成からなる装飾体を取り付けられる筆記具。
【0135】
図17は本発明の実施の形態12に適用する筆記具1の斜視図である。
【0136】
(実施の形態13) 実施の形態13に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bと、その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4、その片腕型フック4がクリップ3と一体化して設けられ、さらに、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするために、片腕型フック本体4aの一部が、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に、4.1mm以内の、好ましくは2.1mm以内の距離を置いた位置まで近接し、より好ましくは当接しているものである。
【0137】
図18は本発明の実施の形態13に適用する筆記具1の側面図である。
【0138】
(実施の形態14) 実施の形態14に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bより上方で、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に、片腕型フック専用付け根部4bと、その片腕型フック専用付け根部4bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4が設けられ、さらに、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするために、片腕型フック本体4aの一部が、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に4.1mm以内の、好ましくは2.1mm以内の距離を置いた位置まで近接し、より好ましくは当接しているものである。
【0139】
図19は本発明の実施の形態14に適用する筆記具1の側面図である。
【0140】
図20は本発明の実施の形態14に適用する別の筆記具1の側面図である。
【0141】
(実施の形態15) 実施の形態15に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの頂部表面に、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4が設けられ、さらに、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするために、片腕型フック4の一部が、軸1aまたはキャップ本体2aの表面に4.1mm以内の、好ましくは2.1mm以内の距離まで接近し、より好ましくは当接しているものである。
【0142】
図21は本発明の実施の形態15に適用する筆記具1の側面図である。
【0143】
図22は本発明の実施の形態15に適用する別の筆記具1の側面図である。
【0144】
(実施の形態16) 実施の形態16に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、1号角部5aと、その隣に並んで立っている2号角部5bとのよって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための鬼に角型フック5、その鬼の角型フック5が筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの頂部表面に設けられ、さらに、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするために、1号角部5aの一部と、2号角部5bの一部が、4.1mm以内の、好ましくは2.1mm以内の距離まで接近し、より好ましくは両者が接触しているものである。
【0145】
図23は本発明の実施の形態16に適用する筆記具1の側面図である。
【0146】
(実施の形態17) 実施の形態17に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、1号角部5aと、その隣に立っている2号角部5bとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための鬼の角型フック5、その鬼の角型フック5が筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの頂部表面に設けられ、さらに、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするために、1号角部5aと2号角部5bとを、お互いが正反対の方向を向いた略逆し字形にし、横から見ると両者の最上部のシルエットが重なるような位置に設けたものである。
【0147】
図24は本発明の実施の形態17に適用する筆記具1の正面図である。
【0148】
図25は図24の筆記具1に設けられた鬼の角型フック5の斜視図である。
【0149】
筆記具1の頂部表面を文字盤が上方を向いたアナログ時計にみたてると、図24、図25で図示した鬼の角型フック5は9時15分の方向を向いている(前記文字板の6のインデックスの位置に筆記具1の付け根部3bがあるとする)。9時15分は一例である。鬼の角型フック5は6時00分や8時10分や5時55分や4時50分など、どの方向を向いていても構わない。
【0150】
(実施の形態18) 実施の形態18に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bと、その付け根部3bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4、その片腕型フック4がクリップ3と一体化して設けられ、さらに、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするために、先端が片腕型フック本体4aの上方にまでせり出しているひさし部7が、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面の、付け根部3bより上方に設けられているものである。
【0151】
図26は本発明の実施の形態18に適用する筆記具1の側面図である。
【0152】
(実施の形態19) 実施の形態19に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bより上方の、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に設けられた、前方にせり出したひさし部7、そのひさし部7の下面に、付け根部3bの上面方向を向いた、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛け、かつ、外れにくくするための3号フック機能的突起15が突設しているものである。
【0153】
図27は本発明の実施の形態19に適用する筆記具1の側面図である。
【0154】
(実施の形態20) 実施の形態20に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、本発明の実施の形態18記載の片腕型フック本体4aと対向してなる、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするための5号突起20が、ひさし部7の下面に突設された、本発明の実施の形態18記載のものである。
【0155】
図28は本発明の実施の形態20に適用する筆記具1の側面図である。
【0156】
(実施の形態21) 実施の形態21に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bより上方で、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に、片腕型フック専用付け根部4bと、その片腕型フック専用付け根部4bから筆記具1の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体4aとによって構成された、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛けるための片腕型フック4が設けられ、さらに、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするために、先端が片腕型フック本体4aの上方にまでせり出しているひさし部7が、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面の、片腕型フック専用付け根部4bより上方に設けられたものである。
【0157】
図29は本発明の実施の形態21に適用する筆記具1の側面図である。
【0158】
(実施の形態22) 実施の形態22に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に弾性をもって設けられるクリップ3、そのクリップ3の付け根部3bより上方の、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に設けられた、前方にせり出した舌状部8、その舌状部8より上方で、筆記具1の軸1aまたはキャップ本体2aの表面に、前方にせり出したひさし部7が設けられ、さらに舌状部8の上面方向を向いた、引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体16を引っ掛け、かつ、外れにくくするための3号フック機能的突起15が、ひさし部7の下面に設けられたものである。
【0159】
図30は本発明の実施の形態22に適用する筆記具1の側面図である。
【0160】
(実施の形態23) 実施の形態23に係る装飾体を取り付けられる筆記具は、本発明の実施の形態21記載の片腕型フック本体4aと対向してなる、引っ掛けた装飾体16を外れにくくするための5号突起20が、本発明の実施の形態21記載のひさし部7の下側に突設された、本発明の実施の形態21記載のものである。
【0161】
図31は本発明の実施の形態23に適用する筆記具1の側面図である。
【0162】
本発明に適用する筆記具1に設けられる引っ掛け部材の数に制限はない。上記実施の形態1〜23に適用する筆記具1に設けられている前記引っ掛け部材の数はそれぞれ1つずつだが、これらを組み合わせて、1本の筆記具1に複数の前記引っ掛け部材を設けても構わない。
【0163】
例えば、本発明の実施の形態1記載のクリップ本体3aの裏側に、実施の形態2記載の1号フック機能的突起10を突設させた実施の形態1記載の筆記具1なら、付け根部3bの上下に1つずつ引っ掛け部材が設けてあるから、1本の筆記具1に2つの装飾体16を取り付けることができる。付け根部3bの上方には裏側に安全ピンが付いた小型バッチなどを、付け根部3bの下方には引っ掛け用のループ17が付いた小型ぬいぐるみなどを取り付けることができる。
【0164】
(材料の説明) 本発明に適用する筆記具1の軸1a、キャップ本体2a、付け根部3b、クリップ本体3a、片腕型フック専用付け根部4b、片腕型フック本体4a、鬼の角型フック5、張り出し型フック6、ひさし部7、舌状部8、1号突起9、1号フック機能的突起10、2号突起11、2号フック機能的突起12、3号突起13、4号突起14、3号フック機能的突起15、5号突起20の材料としては、合成樹脂、金属(ステンレス、真鍮、アルミ、チタンなど)、木(オーク、ブナ、カエデ、梨の木など)、ゴム(エボナイトなど)、カーボンファイバーなどや、これらの中からいつくかを組み合わせたものが挙げられるが、組み立てのしやすさやコストの面から合成樹脂の使用が望ましい。
【0165】
材料として使用が望ましい合成樹脂の種類について説明する。本発明の実施の形態1に適用する筆記具1を例にとると、軸1aまたはキャップ本体2aと、付け根部3b、クリップ本体3a、片腕型フック本体4a、1号突起9とを射出成形による一体成形で形成する場合、使用が望ましい材料は、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PA(ポリアミド)、AS樹脂(スチレンとアクリロニトリルとのランダム共重合体)、ABS樹脂(アクリロニトリルとブタジエンとスチレンの共重合体)などの合成樹脂である。
【0166】
軸1aまたはキャップ本体2aと、付け根部3b、クリップ本体3a、片腕型フック本体4a、1号突起9とを別体のものとして一体に形成してから使用する場合、それぞれの部材に材料として使用が望ましい合成樹脂の種類について説明する。
【0167】
軸1aとして使用が望ましい材料は、PP、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PS、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PVC(塩化ビニル樹脂)、ABS樹脂、AS樹脂などの合成樹脂である。
【0168】
キャップ本体2aとして使用が望ましい材料は、CoPET(共重合ポリエステルとPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂のアロイ樹脂)、PC(ポリカーボネート)、弾性アクリル、PP、ソフトスチレン樹脂、POM(ポリアセタール)などの合成樹脂である。
【0169】
付け根部3b、クリップ本体3a、片腕型フック本体4a、1号突起9は射出成形による一体成形で形成することが望ましい。一体成形したこれらの部材として使用が望ましい材料は、PC、PP、PET、PE(ポリエチレン)、PS、CoPET、POM、アクリル、ABS樹脂など及びこれらのアロイや弾性グレードや無機物や着色剤などを混練したものやそれらのリサイクル材などの合成樹脂である。なお、1号突起9はNBR(ニトリルブタジエンラバー)製やシリコンゴム製の別体とし、片腕型フック本体4aと一体に形成してから使用するようにしても構わない。
[発明の効果]
【0170】
本発明の効果について説明する。
【0171】
(1) 装飾体を付けられる。
【0172】
本発明により、衣服の胸ポケットなどに筆記具を差したとき、クリップ本体の表側またはクリップの上方に装飾体がくるように、装飾体を筆記具に付けることができる。それゆえ、筆記具に装飾体を付けた状態で、衣服の胸ポケットに差せば、装飾体を胸元に飾ることができる。
【0173】
(2) 装飾体の付け替えを楽しめる。
【0174】
本発明により、引っ張るだけで装飾体を筆記具から付けたり外したりできる。それゆえ、ユーザーは自分で気に入った装飾体を買ってきて、付け替えを楽しめる。
【0175】
(3) 固くて大きな装飾体を付けても、クリップの挟持力が低下しない。
【0176】
従来は筆記具のクリップ本体に固くて大きな装飾体(例えば、全長4cm、厚さ6mmの金属製人形)を付けることはタブーだった。なぜなら、そんな装飾体をクリップ本体に付けてしまうと、クリップ本体の弾性が失われ、クリップの挟持力が低下してしまうからだ。本発明により、装飾体はループまたは安全ピンの部分だけで筆記具と繋がっている。そのため、固くて大きな装飾体を付けてもクリップ本体の弾性は失われない。それゆえ、クリップの挟持力は低下しない。
【0177】
(4) 重い装飾体もタブーではなくなる。
【0178】
従来は筆記具のクリップに重い(20g以上)装飾体を付けることはタブーだった。なせなら、重心が軸の中心から外れてしまい、書きづらい筆記具になってしまうからだ。本発明により、装飾体は筆記時に筆記具から外しておくことができる。そのため、金属製のブローチのような重い装飾体もタブーではなくなる。
【0179】
(5) ループ付き装飾体が斜めにならない。
【0180】
本発明により、装飾体はループまたは安全ピンの部分だけで筆記具と繋がっている。装飾体は引っ掛け部材に引っ掛けられているだけで、接着剤などで固着はされていない。そのため、装飾体がループ付きのタイプの場合、筆記具がセーターのVゾーンなどに斜めに差さっていても、装飾体自身は重力の働きにより鉛直方向を向き、斜めにはならない。
【0181】
(6) 筆記具が転がりにくくなる。
【0182】
クリップ付き筆記具のクリップの役目は衣服の胸ポケットなどに筆記具を挟持することである。だが、同時に筆記具が転がるのを防止する役目も持っている。しかし、筆記具のクリップは挟持力を確保するために弾性があることが必要で、クリップ本体が薄く形成されていることが多い。そのため、従来のクリップ付き筆記具を傾いた机の上などに置くと、クリップが転がり防止の役目を果たせず、机上から転がり落ちてしまうことがあった。本発明により、装飾体はループまたは安全ピンの部分だけで筆記具と繋がっている。そのため、装飾体がループ付きのタイプの場合、それを付けた筆記具を机上などに置くと、装飾体と筆記具が足を広げたコンパスのような形になるので、筆記具が転がりにくくなる。
【0183】
(7) 誤飲しにくくなる。
【0184】
従来の筆記具のキャップには小さな子供が誤飲したときのために通気孔が開けてあることが多い。しかし、そもそもキャップの誤飲は、たとえ、キャップに通気孔が開いていてもしないほうが望ましい。キャップの誤飲をしてしまうのは、キャップが人間の喉(のど)よりも小さいからだ。本発明により、キャップよりも一回り以上大きなぬいぐるみなどの装飾体であってもキャップに付けられるようになるので、小さな子供がキャップを誤飲しにくくなる。
【0185】
(8) 筆記具専用の装飾体をつくる必要がない。
【0186】
市販の小さなぬいぐるみにはボール型チェーンを通すためにループが付いていることが多い。本発明により、このようなループの付いた小さなぬいぐるみを筆記具に付けることができるようになる。そのため、わざわざ筆記具専用の装飾体をつくる必要がなくなる。
【0187】
(9) 製造工程数を増やす必要がない。
【0188】
請求項7に係る装飾体を取り付けられる筆記具を例にとれば、付け根部、キャップ本体、フック本体、1号突起は合成樹脂の一体成形品として形成することができる。そのため、従来の筆記具(フック本体と1号突起のないクリップ付き筆記具)と比べて、製造工程数を増やす必要がない。
【0189】
(10) ノックボタンを押すとき、装飾体が邪魔にならない。
【0190】
ボールペンやシャープペンシルなどの筆記具のノックボタンは筆記具の頂部またはクリップ下方の軸表面に設けられていることが多い。請求項7に係る装飾体を取り付けられる筆記具を例にとれば、装飾体はクリップ本体の表側にくるので、ノックボタンを押すとき、装飾体が邪魔にならない。
【0191】
(11) 装飾体を外しても外観意匠性が損なわれない。
【0192】
請求項7に係る装飾体を取り付けられる筆記具を例にとれば、1号突起は片腕型フック本体の裏側に突設しているので目立たない。そのため、装飾体を外した状態で筆記具を衣服の胸ポケットなどに差しても外観意匠性は損なわれない。
【図面の簡単な説明】
【0193】
[図1] 本発明の実施の形態1に適用する筆記具1の側面図である。
[図2] 図1の筆記具1に装飾体16を取り付けた状態の側面図である。
[図3] 装飾体16の斜視図である。
[図4] 本発明の実施の形態1に適用する別の筆記具1の側面図である。
[図5] 本発明の実施の形態2に適用する筆記具1の側面図である。
[図6] 本発明の実施の形態2に適用する別の筆記具1の側面図である。
[図7] 本発明の実施の形態3に適用する筆記具1の側面図である。
[図8] 本発明の実施の形態4に適用する筆記具1の側面図である。
[図9] 本発明の実施の形態4に適用する別の筆記具1の側面図である。
[図10] 本発明の実施の形態5に適用する筆記具1の側面図である。
[図11] 本発明の実施の形態6に適用する筆記具1の側面図である。
[図12] 本発明の実施の形態7に適用する筆記具1の側面図である。
[図13] 本発明の実施の形態8に適用する筆記具1の側面図である。
[図14] 本発明の実施の形態9に適用する筆記具1の側面図である。
[図14] 本発明の実施の形態9に適用する筆記具1の側面図である。
[図15] 本発明の実施の形態10に適用する筆記具1の斜視図である。
[図16] 本発明の実施の形態11に適用する筆記具1の斜視図である。
[図17] 本発明の実施の形態12に適用する筆記具1の斜視図である。
[図18] 本発明の実施の形態13に適用する筆記具1の側面図である。
[図19] 本発明の実施の形態14に適用する筆記具1の側面図である。
[図20] 本発明の実施の形態14に適用する別の筆記具1の側面図である。
[図21] 本発明の実施の形態15に適用する筆記具1の側面図である。
[図22] 本発明の実施の形態15に適用する別の筆記具1の側面図である。
[図23] 本発明の実施の形態16に適用する筆記具1の側面図である。
[図24] 本発明の実施の形態17に適用する筆記具1の正面図である。
[図25] 図24の筆記具1に設けられた鬼の角型フック5の斜視図である。
[図26] 本発明の実施の形態18に適用する筆記具1の側面図である。
[図27] 本発明の実施の形態19に適用する筆記具1の側面図である。
[図28] 本発明の実施の形態20に適用する筆記具1の側面図である。
[図29] 本発明の実施の形態21に適用する筆記具1の側面図である。
[図30] 本発明の実施の形態22に適用する筆記具1の側面図である。
[図31] 本発明の実施の形態23に適用する筆記具1の側面図である。
[図32] 従来例を示す斜視図である。
[図33] 別の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0194】
1 筆記具
1a 軸
2 キャップ
2a キャップ本体
3 クリップ
3a クリップ本体
3b 付け根部
4 片腕型フック
4a 片腕型フック本体
4b 片腕型フック専用付け根部
5 鬼の角型フック
5a 1号角部
5b 2号角部
6 張り出し型フック
7 ひさし部
8 舌状部
9 1号突起
10 1号フック機能的突起
11 2号突起
12 2号フック機能的突起
13 3号突起
14 4号突起
15 3号フック機能的突起
16 装飾体
17 ループ
18 1号境界線
19 2号境界線
20 5号突起
40 筆記具
40a 軸
41 クリップ
41a クリップ本体
41b 付け根部
42 ノックボタン
43 ペン先
44 装飾体
45 突起
46 筆記具
46a 軸
47 クリップ
47a クリップ本体
47b 付け根部
48 ノックボタン
49 ペン先
50 装飾体
51 着脱自在テープ
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】

【図21】

【図22】

【図23】

【図24】

【図25】

【図26】

【図27】

【図28】

【図29】

【図30】

【図31】

【図32】

【図33】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
筆記具(1)の軸(1a)またはキャップ本体(2a)の表面に弾性をもって設けられるクリップ(3)、そのクリップ(3)が付いた筆記具(1)の中間部より上方に、引っ掛け用のループ(17)が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体(16)を引っ掛けるための引っ掛け部材が付いた装飾体を取り付けられる筆記具。
【請求項2】
請求項1記載の引っ掛け部材にループ(17)を引っ掛けたとき、前記引っ掛け部材の表面で、ループ(17)と接触している部分の最上部が、クリップ(3)の付け根部(3b)の下面と、筆記具(1)の軸(1a)またはキャップ本体(2a)との2号境界線(19)から、筆記具(1)の軸線に沿って下方に7.1mmの位置より上方にある、請求項1記載の装飾体を取り付けられる筆記具。
【請求項3】
請求項1記載の引っ掛け部材にループ(17)を引っ掛けたとき、前記引っ掛け部材の表面で、ループ(17)と接触している部分の最上部が、クリップ(3)の付け根部(3b)の下面と、筆記具(1)の軸(1a)またはキャップ本体(2a)との2号境界線(19)から、筆記具(1)の軸線に沿って下方に3.1mmの位置より上方にある、請求項1記載の装飾体を取り付けられる筆記具。
【請求項4】
筆記具(1)の軸(1a)またはキャップ本体(2a)の表面に弾性をもって設けられるクリップ(3)、そのクリップ(3)の付け根部(3b)より上方に、引っ掛け用のループ(17)が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体(16)を引っ掛けるための、引っ掛け部材が付いた装飾体を取り付けられる筆記具。
【請求項5】
筆記具(1)の軸(1a)またはキャップ本体(2a)の表面に弾性をもって設けられるクリップ(3)、そのクリップ(3)が付いた筆記具(1)の頂部表面に、引っ掛け用のループ(17)が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体(16)を引っ掛けるための引っ掛け部材が付いた装飾体を取り付けられる筆記具。
【請求項6】
筆記具(1)の軸(1a)またはキャップ本体(2a)の表面に弾性をもって設けられるクリップ(3)、そのクリップ(3)の付け根部(3b)から筆記具(1)の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体(4a)とによって構成された、引っ掛け用のループ(17)が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体(16)を引っ掛けるための片腕型フック(4)がクリップ(3)と一体化して設けられた装飾体を取り付けられる筆記具。
【請求項7】
筆記具(1)の軸(1a)またはキャップ本体(2a)の表面に弾性をもって設けられるクリップ(3)、そのクリップ(3)の付け根部(3b)から筆記具(1)の軸線に沿って上方に伸びた片腕型フック本体(4a)とによって構成された、引っ掛け用のループ(17)が付いた小型ぬいぐるみなどの装飾体(16)を引っ掛けるための片腕型フック(4)がクリップ(3)と一体化して設けられ、さらに、筆記具(1)の軸線方向を向いた、引っ掛けた装飾体(16)を外れにくくするための1号突起(9)が、片腕型フック本体(4a)の裏側に突設された装飾体を取り付けられる筆記具。

【公開番号】特開2006−123489(P2006−123489A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−356008(P2004−356008)
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【出願人】(596164456)
【Fターム(参考)】