説明

装飾体ユニット、遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機

【課題】可動装飾体が移動したときに干渉する変位装飾体が配置されている場合に、駆動源、駆動力伝達機構を増設することなく、両部材の干渉によって夫々が耐久性を低下させたり、可動装飾体の動作や停止状態を不安定化させることを防止する。
【解決手段】第1の可動部材35を有した第1の可動装飾体31と、第1の駆動機構50と、変位部材61を備えた変位装飾体60と、第2の駆動機構70と、第1及び第2の駆動機構を駆動する第1の駆動源80と、変位装飾体と近接した接近位置と離間した離間位置との間を進退する第2の可動装飾体と、を備え、第2の可動装飾体が接近位置にある時に、第1の駆動源を第2の方向に駆動して第2の駆動機構により変位部材を第2の可動装飾体と干渉しない非干渉位置に変位させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機を構成する遊技盤面で複数の装飾体を出没、移動させることによって遊技進行上特徴的な演出効果を発揮させることができるようにした装飾体ユニット、遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機においては、遊技盤の盤面に入賞口、風車、可変表示装置、電飾装置等の各種盤面部品を設けて遊技内容の多様性を図り、遊技の進行中における入賞、その他の状況変化を契機として可動盤面部品を種々の方向に動作させることにより演出効果を高めている。
例えば、遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、遊技盤中の可変表示装置の液晶画面に表示される図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止した図柄が予め定めた大当たり図柄となった場合に大当たり状態となり、遊技者が大量の出球を獲得できるようになっている。このような遊技機では、遊技の興趣を高めるために様々な表示演出が行われる。
例えば、本出願人の提案に係る特許文献1には、遊技盤の盤面と平行な左右方向へ往復移動する第1可動役物と、遊技盤の前後方向へ往復移動する第2可動役物と、を備えた役物装置が開示されている。これによれば、遊技内容の複雑、高度化に対応した演出を実現することができる。
【0003】
ところで、可動役物を遊技盤面と並行に移動させて遊技盤面上に突出した位置と遊技盤面上から退避した位置との間で進退させる場合には、可動役物を遊技盤面から退避させた際に退避位置に設けた他の装飾部材との干渉を避けるための工夫が必要とされる。装飾部材の構造によっては、可動役物との干渉を回避できないために、退避位置に装飾部材を配置できなくなるというレイアウト上の制限が発生する場合が多々ある。
このような場合には、可動役物と演出上の密接な関係を有した装飾部材を可動役物の退避位置に配置できなくなることによって演出効果が著しく減殺されることとなる。
仮に可動役物が退避位置に移動する度に装飾部材と干渉(接触、摺擦)することを許容する構造とする場合には、これらの部材の耐久性を著しく低下させたり、異音を発生させたり、或いは可動役物の動作や停止状態を不安定化させる虞がある。
【0004】
次に、図18は従来のパチンコ遊技機の一例を示す正面図である。遊技盤200に固定されたセンター部材201の開口部内には、登場人物の顔を象った顔役物202、武器を象った武器役物203、及び左右の手を象った手役物204、205が配置されている。顔役物202は開口部の右端縁に沿った箇所に配置(定置)されており、武器役物203は実線で示した退避位置と破線で示した突出位置との間を回動自在に支持されており、手役物204、205は図示の突出位置と矢印方向へ退避した退避位置との間を出没自在に構成されている。武器役物203と、手役物204、205は、夫々異なった駆動源、及び駆動力伝達機構によって駆動されている。
このパチンコ遊技機においては、顔役物202と図示しないガラス板と間のスペース内に武器役物203を配置している。一方、手役物204が図示した起立位置にある時にはその一部が顔役物202の後方に入り込むことになるため、レイアウト上の制限から手役物と顔役物202とが干渉(摺擦)する。
【0005】
このような干渉を避けるために従来は顔役物の一部を前方へ変位可能に構成すると共に、独自の駆動源、及び駆動力伝達機構を用いて顔役物の一部を変位させていた。そして、手役物204が突出位置に移動してきたときに顔役物の一部を前方へ変位させて干渉を回避していた。
しかし、顔役物202と武器役物203の各駆動源、及び駆動力伝達機構が別構成であったため、部品点数の増加、大型化による設置スペースの増大、組立手数の増大、コストアップをもたらしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−029255公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のように可動役物(可動装飾体)を遊技盤面上に突出した位置と退避した位置との間で進退させる従来の機構にあっては、干渉を避けるために可動役物の退避位置に他の装飾部材を配置できなくなるケースが多々あった。装飾部材が可動役物と演出上の密接な関係を有している場合には、このようなレイアウト上の制限は演出効果を著しく減殺させる要因となっていた。
また、図18の従来例のように、顔役物202を前方へ変位可能に構成することにより、手役物204が顔役物とオーバーラップする位置に達する前に顔役物を非干渉位置に変位させることは干渉防止の手法としては有効であるが、顔役物を変位させるための独自の駆動源、及び駆動力伝達機構を必要とするため、部品点数の増加、大型化による設置スペースの増大、組立手数の増大、コストアップというデメリットがあった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、可動装飾体(可動役物)が移動したときに干渉する他の装飾部材が配置されている場合に、駆動源、駆動力伝達機構を増設することなく、両部材の干渉によって夫々が耐久性を低下させたり、可動装飾体の動作や停止状態を不安定化させることなく、遊技盤の前面に沿って可動装飾体を進退動作させることにより遊技進行上特徴的な演出効果を発揮させることができる装飾体ユニット、遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る装飾体ユニットは、遊技盤面上で動作する第1の可動部材を有した第1の可動装飾体と、該第1の可動部材を動作させる第1の駆動機構と、変位部材を備えた変位装飾体と、該変位装飾体を駆動する第2の駆動機構と、前記第1及び第2の駆動機構を駆動する第1の駆動源と、前記変位装飾体と近接した接近位置と離間した離間位置との間を進退する第2の可動装飾体と、前記各駆動源を制御する制御手段と、を備えた装飾体ユニットであって、前記制御手段は、前記第2の可動装飾体が前記接近位置にない時に、前記第1の駆動源を第1の方向に駆動して前記第1の駆動機構により前記第1の可動部材を所定方向へ動作させると共に、前記第2の駆動機構により前記変位部材を前記第2の可動装飾体と干渉する干渉位置に保持し、前記第2の可動装飾体が前記接近位置にある時に、前記第1の駆動源を第2の方向に駆動して前記第2の駆動機構により前記変位部材を前記第2の可動装飾体と干渉しない非干渉位置に変位させることを特徴とする。
本発明によれば、異なった動作をする第1の可動装飾体と変位装飾体とを一つの駆動源によって駆動する。従って、変位部材は第2の可動部材との干渉を回避するための動作を、第1の可動装飾体と共通の駆動源によって実現できることとなり、部品点数及び組立手数の減少によって製造コストを低減することが可能となる。
【0009】
請求項2の発明は、遊技盤面上に突出した突出位置と該突出位置から退避した退避位置との間を進退する第1の可動部材を有した第1の可動装飾体と、該第1の可動部材を進退させる第1の駆動機構と、該遊技盤面上に配置された変位装飾体と、該変位装飾体を駆動する第2の駆動機構と、前記第1及び第2の駆動機構を駆動する第1の駆動源と、前記変位装飾体と近接した接近位置と離間した離間位置との間を進退する第2の可動装飾体と、前記第2の可動装飾体を駆動する第3の駆動機構と、第3の駆動機構を駆動する第2の駆動源と、前記各駆動源を制御する制御手段と、を備えた装飾体ユニットであって、前記変位装飾体は、前記接近位置にある前記第2の可動装飾体と干渉する干渉位置と干渉しない非干渉位置との間で変位する変位部材を備え、前記制御手段は、前記第2の駆動源を制御して前記第2の可動装飾体を前記離間位置に保持している時に、前記第1の駆動源を第1の方向に駆動して前記第1の駆動機構により前記退避位置にある前記第1の可動部材を前記突出位置に移動させると共に、前記第2の駆動機構により前記変位部材を前記干渉位置に保持し、前記第2の可動装飾体を前記接近位置に移動させた時に、前記第1の駆動源を第2の方向に駆動して、前記第2の駆動機構により前記変位部材を前記非干渉位置に変位させることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明では、前記駆動源は、正逆転可能なモータであり、前記第1の駆動機構は、該モータにより回転駆動される駆動ギヤと、該駆動ギヤにより回転駆動され第1の方向に回転するときに前記退避位置にある前記第1の可動部材を前記突出位置に移動させ、第2の方向に回転するときに前記突出位置にある前記第1の可動部材を前記退避位置に移動させ従動ギヤと、を備え、前記第2の駆動機構は、前記従動ギヤに設けた作動片と、該従動ギヤが前記第2の方向に回転する過程で前記作動片により作動させられて前記干渉位置にある前記変位部材を前記非干渉位置に移動させる変位機構と、を備えていることを特徴とする。
請求項4の発明に係る遊技盤ユニットは、請求項1乃至3の何れか一項に記載の装飾体ユニットと、遊技盤と、を備えたことを特徴とする。
請求項5の発明に係るパチンコ遊技機は、請求項4に記載の遊技盤ユニットを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明では、可動装飾体が移動したときに干渉する他の装飾部材が配置されている場合に、駆動源、駆動力伝達機構を増設することなく、両部材の干渉によって夫々が耐久性を低下させたり、可動装飾体の動作や停止状態を不安定化させることなく、遊技盤の前面に沿って可動装飾体を進退動作させることにより遊技進行上特徴的な演出効果を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】(a)(b)は本発明の一実施形態に係る装飾体ユニットを搭載したパチンコ遊技機の全体正面図である。
【図2】(a)(b)は装飾体ユニットを搭載した遊技盤ユニット単体の正面図である。
【図3】(c)(d)は装飾体ユニットを搭載した遊技盤ユニット単体の正面図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る装飾体ユニットを構成する第1の可動装飾体及び変位装飾体の構成及び動作を示す正面図である。
【図5】(a)及び(b)は第1の可動装飾体の構成及び動作を説明するための外観斜視図である。
【図6】(a)及び(b)は第1の可動装飾体及び変位装飾体の構成及び動作を示す正面側斜視図である。
【図7】第1の可動装飾体及び変位装飾体の構成及び動作を示す背面側斜視図である。
【図8】第1の可動装飾体及び変位装飾体の構成及び動作を示す背面側斜視図である。
【図9】(a)乃至(c)は第1の駆動機構の構成及び動作説明図である。
【図10】(a)乃至(c)は第1の駆動機構及び第2の駆動機構の構成及び動作説明図である。
【図11】(a)及び(b)は変位装飾体の一例の構成及び動作を説明する斜視図である。
【図12】(a)及び(b)は変位装飾体の変位部材が第2の可動部材を回避する手順を示す平面図である。
【図13】第2の駆動機構の構成を示す拡大斜視図である。
【図14】(a)乃至(c)は第2の駆動機構の動作説明図である。
【図15】(a)乃至(c)は第2の駆動機構の動作説明のための背面図である。
【図16】(a)乃至(c)は第2の駆動機構の構成及び動作説明のための平面断面図である。
【図17】従動ギヤの回転方向と各部材の動作との関係を説明するための図面である。
【図18】従来のパチンコ遊技機の一例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)(b)は本発明の一実施形態に係る装飾体ユニットを搭載したパチンコ遊技機の全体正面図であり、図2(a)(b)、及び図3(c)(d)は該装飾体ユニットを搭載した遊技盤ユニット単体の正面図である。
パチンコ遊技機は、図示しない矩形形状の枠を有し、この枠の窓孔に対して裏側から遊技盤1が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤1の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤1の下部には遊技球を貯留する受け皿部2と、受け皿部2内の遊技球を発射する発射レバー3が設けられている。また、受け皿部の上面には遊技機用ボタンスイッチや、遊技球の購入ボタン、購入取り消しボタン(何れも図示せず)が設けられている。
遊技盤1の裏面には、液晶画面、主制御基板とサブ制御基板等、遊技の進行、演出に関わる裏部品を組み付けた合成樹脂製の機構板(何れも図示せず)が開閉自在に装着されている。遊技盤1における遊技領域1aの周囲には、発射レバー3を操作することにより発射装置から発射された遊技球を遊技領域1aの上部に案内したり、図示しないアウト口に案内する外レールR1、及び内レールR2が設けられている。
遊技盤1のほぼ中央部には、中央が開口したセンター部材5が配置される。センター部材5の内部には図柄表示装置6が配置されている。図柄表示装置6は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルによって構成され、通常動作状態の時は、図示しない特別図柄画像が表示される。また、いわゆる特別遊技状態の時は、特別遊技状態であることを示す演出画像等が表示される。
【0014】
センター部材5の開口部内には装飾体ユニット30が設けられている。装飾体ユニット30は、この例では遊技の進行に関与する登場人物(キャラクター)が保有する武器を象った第1の装飾体(第1の可動装飾体)31と、該登場人物の仮面(顔)を象った第2の装飾体(変位装飾体)60と、該登場人物の手を象った第3の装飾体(第2の可動装飾体)100と、これらの駆動源、駆動力伝達機構(駆動機構)等を備えて概略構成されている。
センター部材5の右下方には、図柄表示装置6の特別図柄を可変表示させるための可変入賞装置7が設けられている。また、センター部材5の右側には、図示しない普通図柄表示装置に表示される普通図柄を作動させるためのゲート8が設けられている。さらに可変入賞装置7の下方には、特別遊技状態の一つである大当たり状態のときに開成状態になる開閉扉を有する大入賞口9が設けられている。
【0015】
可変入賞装置7は、図柄表示装置6を可変表示させるための上始動ポケットと左右一対の開閉爪(可動片)を有する電動式チューリップとを備えて構成される。
また遊技盤1には普通入賞口10やアウト口11等が設けられていると共に、風車12や多数の遊技釘13が突設されている。遊技釘13は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
図示しない普通図柄表示装置に表示される普通図柄は、1個または複数個の図柄を変動表示可能であり、普通図柄始動口としてのゲートが遊技球を検出することを条件に、その図柄が乱数制御等により所定時間可変して停止するようになっている。
普通図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜の遊技図柄が使用される。そして、ゲートを遊技球が通過したことを条件に乱数制御により普通図柄が所定態様となった場合に、可変入賞装置7に設けられた電動式チューリップから成る可動片を所定時間、開成動作するように構成されている。
【0016】
また図柄表示装置6に表示される特別図柄は、停止図柄が予め定められた図柄の組合せ、例えば同一図柄の組合せとなった場合に大当たり状態となるように構成されている。また特別図柄は可変入賞装置7の上始動ポケット又は電動式チューリップの開成動作により遊技球が誘導される下始動口(図示していない)において遊技球を検出することを条件に乱数制御等により表示がスクロールする等、所定の変動パターンで所定時間変動(可変)して図柄で停止するようになっている。その際、有効ライン上に2個の停止図柄が同一となった場合に、リーチ状態が発生し、このリーチ状態において、有効ライン上の最後の停止図柄が既に停止している2個の図柄と同一となった場合に大当たり状態が発生する。なお、特別図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等が使用可能である。
【0017】
図4(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る装飾体ユニットを構成する第1の可動装飾体及び変位装飾体の構成及び動作を示す正面図であり、図5(a)及び(b)は第1の可動装飾体の構成及び動作を説明するための外観斜視図であり、図6(a)及び(b)は第1の可動装飾体及び変位装飾体の構成及び動作を示す正面側斜視図であり、図7及び図8は第1の可動装飾体及び変位装飾体の構成及び動作を示す背面側斜視図であり、図9(a)乃至(c)は第1の駆動機構の構成及び動作説明図であり、図10(a)乃至(c)は第1の駆動機構及び第2の駆動機構の構成及び動作説明図であり、図11(a)及び(b)は変位装飾体の一例の構成及び動作を説明する斜視図であり、図12(a)及び(b)は変位装飾体の変位部材が第2の可動装飾体を回避する手順を示す平面図であり、図13は第2の駆動機構の構成を示す拡大斜視図であり、図14(a)乃至(c)は第2の駆動機構の動作説明図であり、図15(a)乃至(c)は第2の駆動機構の動作説明のための背面図であり、図16(a)乃至(c)は第2の駆動機構の構成及び動作説明のための平面断面図であり、図17は従動ギヤの回転方向と各部材の動作との関係を説明するための図面である。
【0018】
まず、装飾体ユニット30は次の如き基本構成を備えている。
即ち、装飾体ユニット30は、遊技盤面1上で動作する第1の可動部材35を有した第1の可動装飾体31と、第1の可動部材35を動作させる第1の駆動機構50と、後述する第2の可動部材101と干渉する位置と干渉しない位置との間を移動する変位部材61を備えた変位装飾体60と、変位装飾体を駆動する第2の駆動機構70と、第1及び第2の駆動機構50、70を駆動する第1の駆動源80と、変位装飾体60と近接した接近位置と離間した離間位置との間を進退する第2の可動装飾体100(第2の可動部材101)と、制御手段と、を備え、制御手段は、第2の可動部材101が接近位置にない時に、第1の駆動源80を第1の方向に駆動して第1の駆動機構50により第1の可動部材35を所定方向へ動作させると共に、第2の駆動機構70により変位部材61を第2の可動部材と干渉する干渉位置に保持し、第2の可動部材101が接近位置にある時に、第1の駆動源を第2の方向に駆動して第2の駆動機構により変位部材61を第2の可動部材と干渉しない非干渉位置に変位させる。
【0019】
次に、本実施形態に係る装飾ユニットの詳細な構成について説明する。
装飾体ユニット30は、遊技盤面上に突出した突出位置と、突出位置から退避した退避位置との間を進退する第1の可動部材35を有した第1の可動装飾体(武器役物)31と、第1の可動部材35を進退させる第1の駆動機構(第1の駆動力伝達機構)50と、第1の可動部材35が退避位置にある時にその後方に位置する変位装飾体(顔役物)60と、変位装飾体を駆動する第2の駆動機構(第2の駆動力伝達機構)70と、第1及び第2の駆動機構50、70に共通する駆動源80と、センター部材5の下縁部に設けた軸支部によって起倒自在に支持された一対の第2の可動部材101、102から成る第2の可動装飾体100と、第2の可動装飾体(手役物)100を駆動する図示しない第3の駆動機構(第3の駆動力伝達機構)と、第3の駆動機構を駆動する第2の駆動源と、各駆動源を制御する制御手段(CPU)と、を備えている。
【0020】
一方の第2の可動部材101は、変位装飾体60と近接した接近位置と離間した離間位置との間を進退するように構成されている。
一方の第2の可動部材101は、レイアウト上、起立(突出)した時に変位装飾体60の一部と干渉する位置関係にあるため、本発明では変位装飾体60の一部(変位部材61)を退避動作させることにより、第2の可動部材101との干渉を回避するようにしている。図12に示すように第2の可動部材101は軸部101aを中心として回動し、(a)に示した下方へ退避した姿勢と、(b)に示した突出位置との間で進退する。
【0021】
第1の可動装飾体31は、遊技盤1、或いはセンター部材5に固定される円弧状の長尺部材としての固定部材32と、固定部材32の下部に設けた回動軸32aによって下部を回動自在に軸支された湾曲形状の第1の可動部材35と、一端の軸部40aを固定部材32により軸支されると共に他端の軸部40bを第1の可動部材35により軸支されることにより固定部材32と第1の可動部材35とを連結する湾曲棒状の連結片40と、を備えている。固定部材32側には、一端の軸部40aを遊嵌させる長穴32bが形成されている。第1の可動部材35側には、第1の可動部材が固定部材32と重なった退避位置にあるときに連結片40を収容する溝部35aが設けられている(図4、図5、図6)。
【0022】
次に、変位装飾体60は、接近位置にある第2の可動部材101と干渉する干渉位置と干渉しない非干渉位置との間で変位する変位部材61を備える。
即ち、変位装飾体60は、図11(a)(b)に示すように、センター部材5に固定されるベース部材63と、ベース部材63に設けたヒンジ部63aによって一端縁を軸支されて前後方向へ回動する変位部材61と、を備えている。変位部材61が図11(a)に示した初期位置(後方位置)にある時には、起立状態にある第2の可動部材101と干渉し、図11(b)に示した退避位置(前方位置)にある時には、起立状態にある第2の可動部材と干渉しないように構成されている。変位部材61は、第2の駆動機構70によって駆動される。
即ち、変位部材61は、遊技内容に登場するキャラクターの頭部(顔)を象ったギミックであり、一方の第2の可動部材101が図2(a)、図12(a)に示したように下方に退避した位置にあるときに初期位置(干渉位置)にある一方で、第2の可動部材101が図2(b)、図12(b)に示した突出位置にある時に第2の可動部材101と干渉しない非干渉位置に変位(進退、変形)する。変位部材61が初期位置にある時には、変位部材61の表面に描かれたキャラクターの仮面全体を正面の遊技者から良好に視認することができる一方で(図11(a))、非干渉位置では初期位置よりも前方に変位(傾斜)する(図11(b))。
【0023】
本例では、変位装飾体60の後方に第2の可動部材101の移動経路(突出時の停止位置)があり、変位装飾体の変位部材61が後方(干渉位置)にある初期状態(第2の可動部材の移動経路に干渉する状態)で第2の可動部材101を突出させると、衝突、摺擦が発生する不具合がある。そこで、第2の可動部材101が起立(突出)するタイミングに合わせて変位部材61を第2の可動部材101の退避経路から前方へ変位させて干渉を防止するようにしている。また、変位部材61と第1の可動部材35は、共通の第1の駆動源80によって駆動されるため、構成部品を減少させ、且つコンパクト化することができる。
【0024】
図1(a)(b)、図2(a)、図3(c)(d)に示すように、第2の可動部材101が突出位置にない場合には第1の可動部材35は退避位置にあっても良いし、突出位置にあっても良い。
また、図2(b)に示すように第2の可動部材101が突出位置にあるとき、或いは図3(d)のように突出位置に向かって起立する過程にある時に、変位部材61が干渉位置にあると、変位部材61と第2の可動部材101との干渉、摺擦が発生し、各部材の衝突、摺擦により耐久性の低下が発生する(図12(a)(b)参照)。本発明では、制御手段が、第1の可動部材が起立する動作とタイミングを合わせて変位部材61を非干渉位置に変位させるように制御している。また、第1の可動部材35と変位部材61を一つの駆動源80を用いて夫々別個に動作させるようにしているため、駆動源の数を減少し、且つ駆動機構をコンパクト化することができる。
【0025】
第1の駆動機構50は、モータ80により回転駆動される駆動ギヤ51と、駆動ギヤにより回転駆動され第1の方向に回転するときに退避位置にある第1の可動部材35を突出位置に移動させ、第2の方向に回転するときに突出位置にある第1の可動部材を退避位置に移動させる従動ギヤ53と、を概略備えている。
即ち、第1の駆動機構50は、図7乃至図10に示すように、変位装飾体のベース部材63(その他の固定部)に固定された正逆転可能なモータ(第1の駆動源)80の出力軸に軸心を固定された駆動ギヤ51と、ベース部材63により軸支されると共に駆動ギヤ51と噛合した従動ギヤ53と、中間部をベース部材63に設けた軸部63cにより回動自在に軸支されると共に従動ギヤ53の背面適所に突設したピン53aが遊嵌する一方の長穴55aを一端側に有し、且つ他端側に他方の長穴55bを有した作動片55と、を備えている。他方の長穴55b内に第1の可動部材35から突設された作動ピン36を遊嵌することにより、モータ80からの駆動力を作動片55によって第1の可動部材35に伝達することができる。作動ピン36は、ベース部材63(或いは、固定部材32)に設けた円弧状のガイド穴63b内に遊嵌することによって回動軸32aを中心とした回動軌道を安定させることができる。回動軸32aにはトーションバネ(弾性部材)56を設けて第1の可動部材35を常時退避方向へ付勢する。従って、第1の駆動機構50が作動して作動片55が第1の可動部材35をトーションバネ56に抗して突出位置に回動させない限り、回動部材35は退避位置に停止し続ける。
なお、本例では、ピン53aは、従動ギヤ53の背面に一体化された円盤53bから突設されている。
【0026】
次に、図17の従動ギヤの正面図に基づいて従動ギヤ53の回転と、各部材35,61の動作との関係について説明する。
まず、従動ギヤ53は、その外周に沿って設けた基準位置53Sが固定側の原点0と一致した位置にある時に初期位置にあるものとする。従動ギヤ53は、モータ80の正逆転によって、初期位置から反時計回り方向であるA方向、時計回り方向であるB方向に夫々正逆回動する。従動ギヤの基準位置53Sが原点0からA方向へ所定ステップ分だけ回動してC点に達すると、退避位置にあった第1の可動部材35が突出位置に達する。一方、従動ギヤの基準位置53Sが原点0からB方向へ所定ステップ分だけ回動してD点に達すると、それまで干渉位置にあった変位部材61が非干渉位置に変位する。
なお、従動ギヤの基準位置53SがC点から時計回り方向A`へ回動して原点0に移動する時には、それまで突出位置にあった第1の可動部材35は退避位置に復帰する。
また、従動ギヤの基準位置53SがD点から反時計回り方向B`へ回動して原点0に移動する時には、それまで非干渉位置にあった変位部材61が干渉位置に復帰する。
このようにモータ80(従動ギヤ53)の正逆転は、原点0を初期位置として行われることにより、第1の可動部材35と、変位部材61とを個別に動作させる。
【0027】
次に、第1の駆動機構50の動作説明は以下の通りである。
まず、正面図である図9(a)に示した第1の可動部材35の退避状態では、モータ(第1の駆動源)80が停止しているためトーションバネ56の作用によって第1の可動部材は退避位置に停止している。この時、作動片55は垂直状態よりもやや左方向に傾倒した初期姿勢を維持しており、作動ピン36はガイド穴63bの一端に位置している。
次いで、モータ80が駆動して従動ギヤ53が矢印aで示す第1の方向(突出方向)へ回動すると、ピン53aが作動片55の一方の長穴55a内を移動しつつ作動片を軸部63cを中心として時計回り方向へ回動させる。すると、中間状態を示す図9(b)のように第1の可動部材35と一体の作動ピン36が回動軸32を中心としてガイド穴63bに沿った軌道で突出方向へ回動を開始し、最後には(c)に示すように第1の可動部材35を完全に突出位置まで移動させる。(b)(c)の過程ではトーションバネ56は圧縮されて蓄力した状態となっている。(c)の突出状態では、作動ピン36はガイド穴63bの他端側に位置している。
図9(c)の突出状態から(a)の初期状態に復帰させる場合にはモータを逆転させればよく、第1の可動部材35はトーションバネ56の復帰力によって速やかに初期位置に移動する。
【0028】
次に、第2の駆動機構70は、背面図である図10等に示すように、従動ギヤ53の外径側に一体的に突出した作用片57と、従動ギヤが第2の方向(退避方向)bに回転する過程で作用片57により作動させられて干渉位置にある変位部材61を非干渉位置に移動させる変位機構71と、を備えている。
即ち、図13に詳細な構成を示した変位機構71は、一端に設けた係合穴72a内に変位部材61から突設した係合突起61aを嵌合させると共に、他の部位に同方向へ延びる2つの長穴72b、72cを有した作動部材72を備え、各長穴72b、72cには作動部材72の背面側に固定配置された図示しない背面部材から前方に突設したガイド突起73が嵌合する。作動部材72はガイド突起73にガイドされて矢印方向(イ)(ロ)へ進退し、復帰バネ75によって矢印(ロ)方向へ付勢されることにより、図10(a)に示した初期位置に向けて付勢されている。図10(a)の状態にある従動ギヤ53が反時計回り方向bへ回転して作用片57が作動部材72の肩部72dを押圧することにより作動部材が矢印(イ)方向へ移動したときに、変位部材61をヒンジ63aを中心として前方へ回動させて変位状態(退避位置)にする(図10(a)乃至(c)、図11(b)、図12(b)、図14(a)乃至(c)、図15(a)乃至(c)、図16(a)乃至(c))。また、変位部材61が図10(c)、図11(b)、図12(b)に示した変位状態にある時に、モータを逆転させて従動ギヤ53を逆転させると、作用片57による押圧が解除されるため、復帰バネ75によって作動部材72が矢印(ロ)方向へ移動し、変位部材61は図10(a)、図11(a)、図12(a)、図14(a)、図15(a)、図16(a)に示した初期位置に復帰する。
【0029】
第1の駆動機構50、第2の駆動機構70、及び第2の可動部材101の各動作の関係は以下の通りである。
まず、第1の可動部材35が退避位置にあるときに、モータ(第1の駆動源)80が第1の方向(突出方向)に駆動すると、第1の駆動機構50が作動して第1の可動部材35を突出位置(図1(b)、図4(b)等)に移動させる。この時、第2の駆動機構70は非駆動状態にあって変位部材61を干渉位置(図11(a))に保持する。
このことを図17に基づいて説明すると、基準位置53Sを原点0と一致させた初期位置にあった従動ギヤ53がA方向へ回動してC点に達すると、それまで退避位置にあった第1の可動部材35は突出位置に移動する。この時、従動ギヤの基準位置53Sは原点0からB方向へ移動することがないので、変位部材61は干渉位置に保持されたままである。
次に、モータが逆転して基準位置53SがC点から原点0に達するまで従動ギヤを逆転させると、第1の駆動機構50が作動して突出位置にあった第1の可動部材35を退避位置(図1(a)、図4(a)等)に移動させる。更に、基準位置53Sが原点0を越えてB方向へ回動し続けると第2の駆動機構70が作動し、基準位置53SがD点に達した時点で変位部材61を非干渉位置(図11(b))に変位完了させる。
【0030】
また、第2の可動部材101が起立している時の位置は変位部材61の後方に相当するため、変位部材が初期位置(後方位置)にある時には第2の可動部材と干渉する。両者の干渉を避けるためには変位部材を非干渉位置である前方へ変位させる必要がある。制御手段は、第1の可動部材35が図1(b)のような突出位置にある場合には変位部材61を前方から視認し難い姿勢である非干渉位置に保持する必要がないため、前方から視認し易い姿勢である干渉位置に移動させるように制御する。一方、第2の可動部材101が起立する場合には、変位部材を非干渉位置に移動させるように第2の駆動機構70を駆動する。この際、本例では第1の可動部材35は退避位置に移動している(図12(a)(b))。
【0031】
以上のように本発明の装飾体ユニット30では、制御手段は、図示しない第2の駆動源を制御して第2の可動部材101を離間位置に保持している時に、第1の駆動源80を第1の方向に駆動して第1の駆動機構50により退避位置にある第1の可動部材35を突出位置に移動させると共に、第2の駆動機構70により変位部材61を干渉位置に保持し、第2の可動部材101を接近位置に移動させた時に、第1の駆動源80を第2の方向に駆動して第1の駆動機構50により突出位置にある第1の可動部材35を退避位置に移動させると共に、第2の駆動機構により変位部材を非干渉位置に変位させるようにしている。
このように、図17に示した原点0を中心として従動ギヤ53(モータ80)を正逆転させることにより、第1の可動装飾体31と変位装飾体60とを一つの駆動源80によって異なった動作をするように駆動する。従って、変位部材61は第2の可動部材101との干渉を回避するための動作を、第1の可動装飾体31と共通の駆動源によって実現できることとなり、部品点数及び組立手数の減少によって製造コストを低減することが可能となる。
【0032】
本例では、第1の可動装飾体の可動部材35は遊技盤中央部から横方向へ進退するように構成したが、進退方向に限定はなく、上下方向、或いは斜め方向等へ進退するように構成してもよい。
また、変位装飾体の位置を、図示の例ではセンター部材5の開口部の右端縁としたが、これも一例であり、変位装飾体の配置箇所に制限はない。
また、第2の可動部材をセンター部材の開口部の下端縁から右方向へ回動することによって起立させる例を示したが、これも一例であり、どのような方向へ移動してもよい。
上記実施形態に示した装飾体ユニット30と、遊技盤とは、遊技盤ユニットを構成している。また、この遊技盤ユニットは、パチンコ遊技機、その他の遊技機に適用することができる。
更に、パチンコ遊技機の詳細な構成については図示説明していないが、本願発明の技術的範囲中にパチンコ遊技機が含まれることに疑いがない。
【符号の説明】
【0033】
1…遊技盤、2…皿部、3…発射レバー、5…センター部材、7…可変入賞装置、8…ゲート、9…大入賞口、10…普通入賞口、11…アウト口、12…風車、13…遊技釘、30…装飾体ユニット、31…第1の可動装飾体(第1の装飾体)、32…回動軸、32…固定部材、32a…回動軸、32b…長穴、35…第1の可動部材、35…回動部材、35a…溝部、36…作動ピン、40…連結片、40a…軸部、40b…軸部、50…第1の駆動機構、51…駆動ギヤ、53…従動ギヤ、53a…ピン、53b…円盤、55…作動片、55a…長穴、55b…長穴、56…トーションバネ、57…作用片、60…変位装飾体(第2の装飾体)、61…変位部材、61a…係合突起、63…ベース部材、63a…ヒンジ部、63b…ガイド穴、63c…軸部、70…駆動機構、71…変位機構、72…作動部材、72a…係合穴、72b、72c…長穴、72d…肩部、73…ガイド突起、75…復帰バネ、80…駆動源、100…可動装飾体(第3の装飾体)、101…可動部材、101、102…可動部材、101a…軸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤面上で動作する第1の可動部材を有した第1の可動装飾体と、該第1の可動部材を動作させる第1の駆動機構と、変位部材を備えた変位装飾体と、該変位装飾体を駆動する第2の駆動機構と、前記第1及び第2の駆動機構を駆動する第1の駆動源と、前記変位装飾体と近接した接近位置と離間した離間位置との間を進退する第2の可動装飾体と、前記各駆動源を制御する制御手段と、を備えた装飾体ユニットであって、
前記制御手段は、前記第2の可動装飾体が前記接近位置にない時に、前記第1の駆動源を第1の方向に駆動して前記第1の駆動機構により前記第1の可動部材を所定方向へ動作させると共に、前記第2の駆動機構により前記変位部材を前記第2の可動装飾体と干渉する干渉位置に保持し、
前記第2の可動装飾体が前記接近位置にある時に、前記第1の駆動源を第2の方向に駆動して前記第2の駆動機構により前記変位部材を前記第2の可動装飾体と干渉しない非干渉位置に変位させることを特徴とする装飾体ユニット。
【請求項2】
遊技盤面上に突出した突出位置と該突出位置から退避した退避位置との間を進退する第1の可動部材を有した第1の可動装飾体と、該第1の可動部材を進退させる第1の駆動機構と、該遊技盤面上に配置された変位装飾体と、該変位装飾体を駆動する第2の駆動機構と、前記第1及び第2の駆動機構を駆動する第1の駆動源と、前記変位装飾体と近接した接近位置と離間した離間位置との間を進退する第2の可動装飾体と、前記第2の可動装飾体を駆動する第3の駆動機構と、第3の駆動機構を駆動する第2の駆動源と、前記各駆動源を制御する制御手段と、を備えた装飾体ユニットであって、
前記変位装飾体は、前記接近位置にある前記第2の可動装飾体と干渉する干渉位置と干渉しない非干渉位置との間で変位する変位部材を備え、
前記制御手段は、前記第2の駆動源を制御して前記第2の可動装飾体を前記離間位置に保持している時に、前記第1の駆動源を第1の方向に駆動して前記第1の駆動機構により前記退避位置にある前記第1の可動部材を前記突出位置に移動させると共に、前記第2の駆動機構により前記変位部材を前記干渉位置に保持し、
前記第2の可動装飾体を前記接近位置に移動させた時に、前記第1の駆動源を第2の方向に駆動して、前記第2の駆動機構により前記変位部材を前記非干渉位置に変位させることを特徴とする装飾体ユニット。
【請求項3】
前記駆動源は、正逆転可能なモータであり、
前記第1の駆動機構は、該モータにより回転駆動される駆動ギヤと、該駆動ギヤにより回転駆動され第1の方向に回転するときに前記退避位置にある前記第1の可動部材を前記突出位置に移動させ、第2の方向に回転するときに前記突出位置にある前記第1の可動部材を前記退避位置に移動させ従動ギヤと、を備え、
前記第2の駆動機構は、前記従動ギヤに設けた作動片と、該従動ギヤが前記第2の方向に回転する過程で前記作動片により作動させられて前記干渉位置にある前記変位部材を前記非干渉位置に移動させる変位機構と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の装飾体ユニット。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の装飾体ユニットと、遊技盤と、を備えたことを特徴とする遊技盤ユニット。
【請求項5】
請求項4に記載の遊技盤ユニットを備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−125294(P2012−125294A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−277108(P2010−277108)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】