説明

装飾品及び装飾品の製造方法

【課題】軟質材料で形成して肌を傷めないと共に、磁界の向きを複雑に形成して身体に与える影響を強め、健康促進効果を向上させた装飾品及び装飾品の製造方法を提供。
【解決手段】身体に装着可能な装飾品において、軟質な材料で、長手方向に延びるように形成された紐状部材11と、紐状部材11に、長手方向と平行な方向に形成され、他の紐状部材12と重ね合わせて結合可能な結合面部と、紐状部材11に含有され、紐状部材11の結合面部側を一方の極性に、紐状部材11の結合面部と反対側を他方の極性とする磁石とからなり、紐状部材11は、一方の極性が対向するように、他の紐状部材12と重ね合わされた状態で結合されて装飾品本体1を構成し、装飾品本体1の長手方向の両端には、装飾品本体1を輪状に連結するための連結部13が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体に対し磁気による健康促進効果を与える機能を有する装飾品とその装飾品の製造方法に関する。さらに詳しくは、装着する人にやさしく、磁界の向きを複雑にして健康促進効果を向上させた装飾品とその装飾品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気治療具として、磁力による健康増進などを目的とし磁気ネックレスや磁気ブレスレットなどが従来から使用されている。すなわち、磁力が血行を促進することで肩こりや筋肉痛が緩和されるなどといわれ、磁気ネックレスなどを愛用している人も多い。
【0003】
特許文献としても従来よりいろいろな提案がされている。例えば、磁気治療具として、金属製磁石又は磁石をカプセルに入れたものを鎖又は金属環でつないだり、着磁体を網紐に編み込んだものなどがある(例えば、特許文献1参照)。また、ゴム磁石などを素材とした磁気治療具等も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平09−220289号公報
【特許文献2】特開2007−111322号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に示された技術は、金属等が露出しているため、運動中等に身体を傷付けてしまうおそれがあった。特許文献2に示された技術は、一本のゴム磁石より構成されていることから、磁気治療具より発せられる磁界(または磁力線)の向きが単調であり、身体の健康促進に与える影響が限定的になるおそれがあった。そのため、さらに健康促進効果を向上させたものの開発が求められている。
【0005】
一方、ネックレスやブレスレット等装飾品では、宝石を備えたもの、貴金属で形成されているもの、装飾性に優れたものなどが好まれる。健康促進のためのネックレスやブレスレットでも装飾性に優れたもののほうが好まれる。このようなネックレスやブレスレットは、非常に高価な宝石などを備えたものでなくてもよく、デザイン美的センスが優れたもの、自分自身が気に入ったデザインのものなどであるとよい。また、このようなネックレスやブレスレットは、あまり高価でなくほどほどの価格である必要があるとよい。
【0006】
さらに、ネックレスやブレスレットは、常時、肌に直接触れているものであるため、金属性のものでは、金属アレルギー等を発症する人もおり、材質等にたいへん注意が必要であった。また、日常、身体に付けているものであるので、つけている状態でほとんど違和感、重さ等を感じることがないようなもの、長期身体につけている時にも擦過傷を防止することができるもの等が求められている。
【0007】
本発明は、上述したような社会的、技術的背景に基づいて、従来の問題点を解決するためになされたもので、次の目的を達成する。
【0008】
本発明の目的は、軟質材料で形成して肌を傷めないと共に、磁界の向きを複雑に形成して身体に与える影響を強め、健康促進効果を向上させた装飾品を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、軟質で、磁気を有する装飾品を、簡素な工程で高品質に製造することができる装飾品の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
本発明1の装飾品は、身体に装着可能な装飾品であって、軟質な材料で、長手方向に延びるように、前記長手方向と平行な方向に一方の結合面が形成された一方の紐状部材と、前記一方の紐状部材に含有され、前記一方の結合面側を一方の極性に、前記一方の結合面の反対側を他方の極性とする一方の磁石と、軟質な材料で、長手方向に延びるように、前記長手方向と平行な方向に前記一方の結合面と重ね合わせて結合可能な他方の結合面が形成された他方の紐状部材と、前記他方の紐状部材に含有され、前記他方の結合面側を一方の極性に、前記他方の結合面の反対側を他方の極性とする他方の磁石と、前記一方の紐状部材と前記他方の紐状部材とが一体に結合された装飾品本体の長手方向の両端に設けられ、前記装飾品本体を輪状に連結するための連結部とからなり、前記一方の磁石と前記他方の磁石は、前記一方の紐状部材と前記他方の紐状部材とが一体に結合されたとき、同一の極性同士が対向するように配置されていることを特徴とする。
【0011】
本発明2の装飾品は、本発明1において、結合面は、長手方向と平行な方向に平面に形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明3の装飾品は、本発明1又は2において、結合面は、一方の紐状部材側が凹部又は凸部に、他方の紐状部材側が凸部又は凹部に形成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明4の装飾品は、本発明1〜3において、前記一方の紐状部材及び前記他方の紐状部材は、加熱、加圧処理することで、前記結合面を一体に結合するものであることを特徴とする。
【0014】
本発明5の装飾品は、本発明4において、軟質な材料は、シリコーン樹脂であることを特徴とする。
【0015】
本発明6の装飾品は、本発明1〜3において、前記一方の紐状部材及び前記他方の紐状部材は、接着剤を塗布して接着することで、前記結合面を一体に結合するものであることを特徴とする。
【0016】
本発明7の装飾品は、本発明1〜6において、前記装飾品本体部は、前記長手方向の周りにねじられた形状に形成されているものであることを特徴とする。
【0017】
本発明8の装飾品の製造方法は、身体に装着可能な装飾品を製造する方法であって、軟質な材料に磁石を練り込み、長手方向に延ばして、前記長手方向と平行な結合面を有する一対の紐状部材を成形する工程と、前記一対の紐状部材の結合面側を一方の極性に、前記結合面の反対側を他方の極性に磁化する工程と、開状態の一対の金型内に、前記一対の紐状部材を、各々、セットする工程と、前記一対の金型を閉状態にするとともに、前記一対の紐状部材を所定の温度、圧力に加熱、加圧処理し、一体に結合する工程とからなる。
【0018】
本発明9の装飾品の製造方法は、本発明8において、一の金型は、所定の極性に磁化されているものであり、結合する工程は、磁化された金型内で行う工程であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の装飾品は、装飾品全体が軟質材料で形成されており、装着している人の肌を傷付けたり、金属アレルギーなどを発症させることがない。また、磁界の向きが複雑に交差していることから身体に与える影響度を向上させ、さらなる健康増進向上を図ることができる。さらに、装飾性に優れているので、他人の目を気にすることなく装着できるとともに、安価であるので、装飾性を楽しみながら健康増進を図ることができる。
本発明の製造方法は、簡素な方法で、装飾性、健康増進に優れた高品質の装飾品を製造することができる。また、能率よく製造でき、経済的効果を呈する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の装飾品(ネックレス)の外観図、図2は、装飾品の正面図、図3は、図2をA−A線で切断した断面図、図4は、装飾品より発せられる磁力線の流れを模式的に示した説明図である。
【0021】
なお、この実施の形態では、磁力による肩こりの解消等の健康増進効果が期待できる装飾品としてネックレスを例にして説明を行うが、他の装飾品、例えばブレスレット等のようなものであっても良いことはいうまでもない。
【0022】
図1、図2に示すように、ネックレス(装飾品)1は、本体部(装飾品本体部)10、連結部13とから構成されている。本体部10は、紐状に、長手方向に延びた形状の中実体であり、その両端に連結部13を有している。
【0023】
本体部10は、第一紐状部材11と第二紐状部材12が、長手方向で重ね合った状態で結合して構成されている。第一紐状部材11と第二紐状部材12は、軟質なシリコーン樹脂で形成されている。なお、本実施の形態では、本体部10を構成する第一紐状部材11と第二紐状部材12は、シリコーン樹脂で形成されているとして説明を行うが、軟質で弾性変形可能な材料、例えば軟質なウレタン樹脂等軟質な合成樹脂、エラストマー等で形成されたものであればよい。
【0024】
第一紐状部材11と第二紐状部材12を形成するシリコーン樹脂には、磁石が練り込まれ分散されている。磁石は、細かく粉末状にされた磁石であり、例えば、粉末状にされたフェライト磁石である。なお、本実施の形態では、フェライト磁石で説明を行っているが、磁石であれば他の種類(例えば、アルニコ磁石、ネオジム磁石)のものであっても良い。
【0025】
本体部10は、長手方向に所定の長さ(例えば、400〜600mm)を有するように形成されている。なお、この長さは、装飾する身体箇所、巻き数等によって適宜決定されるものである。また、本体部10は、長手方向に直交する方向で断面視(以下、単に「断面視」という。)した場合には、略円形の所定の直径(例えば、3〜8mm)に形成されている。この直径も、装飾性、表面磁束密度などによって適宜決定されるものである。また、フェライト又はフェライト磁石(以下、「フェライト磁石」という。)とシリコーン樹脂とは、所定の混合比率(例えば、フェライト磁石が80〜95質量%、シリコーン樹脂が5〜20質量%)で混合されている。なお、この混合比率は、表面磁束密度が0.2テスラ(2000ガウス)を超えない範囲内で変更しても良い。
【0026】
本体部10は、長手方向の一の端部と他の端部とを連結して、本体部10を輪状にするための連結部13が設けられている。連結部13は、一の端部が凹状または凸状に、他の端部が凸状または凹状に形成され、凸状に形成された部位と凹状に形成された部位とが係脱可能に係合して連結されるものである。連結部13は、軟質なシリコーン樹脂、軟質なウレタン樹脂等軟質な合成樹脂で形成されている。なお、本実施の形態では、シリコーン樹脂で説明を行うが、軟質で弾性変形可能な材料であれば他のものであってもよい。
【0027】
連結部13は、本体部10の一の端部に形成され先端が略球形の凸形状部13cを有する凸状留め具13Aと、本体部10の他の端部に形成され連結部分が穴の凹形状部13dを有する凹状留め具13Bが形成されている。連結部13は、凸形状部13cと凹形状部13dが、相互に、係脱可能に係合できるようになっている。凹状留め具13Bに凸状留め具13Aを挿入するときには、凹形状部13d、凸形状部13cが弾性変形する。凹状留め具13B、凸状留め具13Aの少なくともどちらか一方が、軟質のシリコーン樹脂で成形されているので、容易に挿入することができる。連結状態にあるときは凸状留め具13Aの凸形状部の略球形13cが凹状留め具13Bの凹形状部13dの穴に係合する。そして、係合している状態では、摩擦力、弾性力で相互に保持されている。連結を解除するときは、凸状留め具13Aと凹状留め具13Bを相互に引っ張ると良い。すなわち、所定以上の力で引張ったとき、凹形状部13d、凸形状部13cが弾性変形して離脱する。
【0028】
本実施の形態において、凸状留め具13Aと凹状留め具13Bは、本体部10と、別々に製造した後取付けているが、本体部10と一体的に構成しても良い。また、連結部13は、例えば、磁石やフック等の他の連結構成により連結できるようにしても良いことはいうまでもない。
【0029】
図3に示すように、本実施の形態において、第一紐状部材11は、紐状に、長手方向に延びた形状の中実体であり、断面視略半円形に形成されている。第一紐状部材11には、第二紐状部材12の結合面12aと結合する結合面11aが形成されている。また第一紐状部材11には、本体部10の外周面である非結合面11bが形成されている。結合面11aは、断面視半円形の直線部分に該当し、第一紐状部材11の長手方向に平行に延びる平面として形成されている。非結合面11bは、断面視半円形の円周部分に該当し、第一紐状部材11の長手方向に延びる半円筒面として形成されている。
【0030】
本実施の形態において、結合面11a側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がN極性に磁化された第一N極部が形成されている。また、結合面11aの反対側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がS極性に磁化された第一S極部が形成されている。
【0031】
本実施の形態においては、第一紐状部材11は、フェライト磁石が分散されていることにより磁化されている。第一紐状部材11は、磁化されたフェライト磁石を第一紐状部材11の材料である合成樹脂等に練り込む。その後に、押出成形機等で押出成形等することにより形を構成し、機械的圧力をかける機械配向、又は、磁場コイルを使用して配向する磁場中成形等の方法によりフェライト磁石の粒子を1方向に並べることにより磁化させても良い。
【0032】
また、第一紐状部材11は、磁化されていないフェライトを第一紐状部材11の材料である合成樹脂等に練り込む。その後に、金型周囲に磁場コイルを配置し、或は、金型自体を磁化した押出成形機等で押出成形等することにより形を構成しながら、着磁することにより磁化させても良い。
【0033】
図3に示すように、本実施の形態において、第二紐状部材12は、紐状に、長手方向に延びた形状の中実体であり、断面視した場合には、略半円形に形成されている。第二紐状部材12には、第一紐状部材11の結合面11aと結合する結合面12aが形成されている。また第二紐状部材12には、本体部10の外周面である非結合面12bが形成されている。結合面12aは、断面視半円形の直線部分に該当し、第二紐状部材12の長手方向に平行に延びる平面として形成されている。非結合面12bは、断面視半円形の円周部分に該当し、第二紐状部材12の長手方向に延びる半円筒面として形成されている。
【0034】
本実施の形態において、結合面12a側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がN極性に磁化された第二N極部が形成されている。また、結合面12aの反対側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がS極性に磁化された第二S極部が形成されている。
【0035】
本実施の形態においては、第二紐状部材12は、フェライト磁石が分散されていることにより磁化されている。第二紐状部材12は、磁化されたフェライト磁石を第二紐状部材12の材料である合成樹脂等に練り込む。その後に、押出成形機等で押出成形等することにより形を構成し、機械的圧力をかける機械配向、又は、磁場コイルを使用して配向する磁場中成形等の方法によりフェライト磁石の粒子を1方向に並べることにより磁化させても良い。
【0036】
また、第二紐状部材12は、磁化されていないフェライトを第二紐状部材12の材料である合成樹脂等に練り込む。その後に、金型周囲に磁場コイルを配置し、或は、金型自体を磁化した押出成形機等で押出成形等することにより形を構成しながら、着磁することにより磁化させても良い。
【0037】
本体部10の外周面、つまり、第一紐状部材11の非結合部11a及び、第二紐状部材12の非結合部12aには、この製品、製造元、販売元などのロゴ、飾りなどの美的、デザイン的に優れたデザインが形成しても良い。また、本体部10、つまり、第一紐状部材11及び第二紐状部材12について、所定の色彩を付し美的効果を持たせても良く、或は、本体部10自身が透けて見えるように透明性を持たせても良い。透明性を本体部10にもたせた場合には、一定の形状(例えば、星形やハート型等。)を有した飾りを本体部10内に設けても良い。本体部10は、透明性を持たせることにより、その内容物が目視でき装飾効果が向上する。さらに、第一紐状部材11と第二紐状部材12に付す色彩は、同一であっても別々であっても良いことはいうまでもない。
【0038】
本体部10の外周面を覆うように薄い膜状に形成した表層部を設けても良い。表層部は、この製品、製造元、販売元などのロゴ、飾りなどの美的、デザイン的に優れたデザインが形成されても良く、所定の色彩で美的効果を持たせたものであっても良い。表層部は、所定の色彩で美的効果を持たせたものであっても良く、或は、本体部10が透けて見えるように透明性を持たせても良い。
【0039】
表層部は、本体部10をシリコーン樹脂等につけ込んだ後、表面を乾かすことで薄膜状に設けてもよい。本体部10をつけ込むシリコーン樹脂にフェライトを練り込んでおいても良い。表層部を設けることで、装飾性を持たせることができ、また、第一紐状部材11と第二紐状部材12の結合状態を保つこともできる。
【0040】
本実施の形態において、本体部10は、第一紐状部材11の結合面11aと第二紐状部材12の結合面12aが長手方向で平行に重なり合って構成されており、断面視略円形に形成されている。本実施の形態においては、図示していないが、結合面11aと結合面12aは、シリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂等により構成されており、これを加熱、加圧処理することにより一体的に結合されている。本実施の形態において、結合面11a側と結合面12a側は、同じ極性であるN極性に磁化されている。このため、一般的には、結合面11aと結合面12aは、反発しあって結合されないが、このように結合面同士をシリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂等により構成し、一体的に結合することにより強制的に結合することができる。このように結合された本体部10は、磁界の向きが、複雑になり健康促進効果がより期待できる。なお、結合面11aと結合面12aの間に、接着剤を塗布して用いて重ね合わせて結合させても良いことはいうまでもない。
【0041】
図3及び、図4に示すように、本実施の形態において、結合面11a側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がN極性に磁化されている。また、結合面12a側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がN極性に磁化されている。つまり、一対の紐状部材から構成される本体部10において、第一紐状部材11と第二紐状部材12が結合するそれぞれの結合面11a側と結合面12a側は、共にN極性に磁化されている。
【0042】
また、本実施の形態において、結合面11aの反対側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がS極性に磁化されている。また、結合面12aの反対側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がS極性に磁化されている。つまり、一対の紐状部材から構成される本体部10において、第一紐状部材11と第二紐状部材が結合するそれぞれの結合面の反対側の面側は、共にS極性に磁化されている。
【0043】
図4に模式的に示すように、ネックレス1の断面より発せられる磁界は、N極よりS極に向かい放出している。つまり、第一紐状部材11の第一N極部から、第一紐状部材11の第一S極部にかけて磁界が形成される。また、第一紐状部材11の第一N極部から、第二紐状部材12の第二S極部にかけて磁界が形成される。また、第二紐状部材12の第二N極部から、第二紐状部材12の第二S極部にかけて磁界が形成される。さらに、第二紐状部材12の第一N極部から、第一紐状部材11の第二S極部にかけて磁界が形成される。このように磁界がさまざまな位置から発生しており、また、磁界の向きが複雑に交差していることから人体に与える影響度を向上させ、さらなる健康増進向上を図ることができる。
【0044】
本実施の形態において、第一紐状部材11と第二紐状部材12を断面視略半円形とすることにより本体部10は、断面視略円形に形成されている。しかし、この形状とらわれることなく、断面視、他の形状となるように構成しても良いことはいうまでもない。
【0045】
〔製造方法〕
図5は、本発明の装飾品の製造方法による装飾品の製造工程を示すフロー図である。図6は、金型20の平面図、図7は、図6をB−B線で切断して示した断面図、図8は、図6をC−C線に沿って一部を切断して示した部分断面図、図9は、図8をD−D線に沿って一部で切断して示した断面図である。
【0046】
図5のフロー図に従って製造工程を説明する。製造対象のネックレス1の本体部10は、第一紐状部材11及び第二紐状部材12からなる。この本体部を構成するために一対の金型(20、30)が準備される。
【0047】
ネックレス1の本体部10は、一対の紐状部材、すなわち第一紐状部材11と第二紐状部材12とから構成される。この材料となるシリコーン樹脂(素材)は、フェライト磁石と共に混練する(S101)。この混練されたシリコーン樹脂(素材)及びフェライト磁石をネックレスの大きさ形状に合わせて所定の大きさの第一紐状部材11、第二紐状部材12として押出成形する(S102)。成形した第一紐状部材11、第二紐状部材12を機械的圧力をかける機械配向、又は、磁場コイルを使用して配向する磁場中成形等の方法によりフェライト磁石の粒子を1方向に並べることにより磁化させる(S103)。
なお、押出成形機の金型周囲に磁場コイルを配置し、或は、金型自体を磁化した押出成形機等で押出成形等することにより所定の形状にしながら、着磁することにより磁化させても良い。
【0048】
成形された第一紐状部材11と第二紐状部材12は、本体部を成形するために金型の型内、すなわち金型に形成された空間(キャビティ)である溝21に設置される(S104、S105)。なお、設置された第一紐状部材11の結合面11a及び/又は第二紐状部材11の結合面12aに、接着剤を塗布しても良い。
【0049】
位置決めピン、位置決め穴などである位置決め部材により位置決めをし、この金型を閉じる。すなわち、両方の金型を組み付けるようにする(S106)。金型を閉じた後、所定の温度、所定の圧力に、加熱処理及び加圧処理を施す(S107)。次に、金型を開き、両方の金型を分離する(S108)。各金型より固化して成形された本体部を取り出す(S109)。本体部の両端部に連結部を付けて完成する(110)。次にその具体的製造方法について説明する。
【0050】
<混練(S101)>
合成樹脂、磁石及び添加剤等を所定の割合で配合した後、加圧ニーダやミキシングロール等の混練機で所定の時間混練する。本実施の形態において、混練する材料としては、軟質なシリコーン樹脂を使用するが、軟質なものであれば他の材料でも良く、例えば、ウレタン樹脂及び他の合成樹脂等であっても良い。磁石は、粉末化されたいわゆる磁石粉末がよく、例えば、フェライト磁石が良い。また、着色剤を添加することにより成形さまざまな色に着色しても良い。例えば、第一紐状部材11と第二紐状部材12とで異なる色になるように着色しても良い。
【0051】
<成形(S102)、磁化(S103)>
混練工程で得られた組成物(混練物)を粉砕し、この粉砕粉末を用いて例えば押出成形により成形し、長手方向に延びるように形成された第一紐状部材11及び第二紐状部材12として成形された成形体を得る。なお、成形は、無磁場中又は磁場中で行うことができる。
【0052】
押出成形機により無磁場中で成形した場合には、成形体である第一紐状部材11及び第二紐状部材12に対して、その後に磁場中において磁化することができる。成形した第一紐状部材11、第二紐状部材12に対して機械的圧力をかける機械配向、又は、磁場コイルを使用して配向する磁場中成形等の方法によりフェライト磁石の粒子を1方向に並べることにより磁化させる。このとき、表面磁束密度で0.2テスラ(2000ガウス)を超えないようにすると良い。
【0053】
なお、押出成形機により磁場中で成形する場合には、押出成形機の金型周囲に磁場コイルを配置し、或は、金型自体を磁化した押出成形機等で押出成形等することにより形を構成しながら、着磁することにより磁化させても良い。このとき、表面磁束密度で0.2テスラ(2000ガウス)を超えないようにすると良い。
【0054】
<上金型に設置(S104)>
図8及び図9に示すように、金型は、同様の構成からなる上金型20と下金型30に分離されている。
上金型20は板状のものであり、上金型20の表面には第一紐状部材11又は第二紐状部材12を設置するための溝21が設けられている。この溝21の幅は、第一紐状部材11又は第二紐状部材12の幅よりやや小さい寸法になっているとよい。第一紐状部材11又は第二紐状部材12は弾性変形可能であり、溝21内に押し付けるように押し込み弾性力に抗して設置するとよい。この状態で第一紐状部材11又は第二紐状部材12は、上金型20に位置決め保持されるので、放置しても外れない。
【0055】
また、上金型20は、溝21に設置する第一紐状部材11又は第二紐状部材12と異なる極性に磁化しておいても良い。このように、上金型20を磁化しておくことにより、第一紐状部材11又は第二紐状部材12を保持することができるため、放置しても外れなくなる。なお、本実施の形態において、溝21には、第一紐状部材11を設置して説明する。
【0056】
<下金型に設置(S105)>
下金型30は板状のものであり、この下金型30の表面には第二紐状部材12又は第一紐状部材11を設置するための溝31が設けられている。溝31の幅は、第二紐状部材12又は第一紐状部材11の幅よりやや小さい寸法になっているとよい。第二紐状部材12又は第一紐状部材11は弾性変形可能であり、溝31内に押し付けるように押し込み弾性力に抗して設置するとよい。この状態で第二紐状部材又は第一紐状部材11は、下金型30に位置決め保持されるので、放置しても外れない。
【0057】
また、下金型30は、溝31に設置する第二紐状部材12又は第一紐状部材11と異なる極性に磁化しておいても良い。このように、下金型30を磁化しておくことにより、第二紐状部材12又は第一紐状部材11を保持することができるため、放置しても外れなくなる。なお、本実施の形態において、溝31には、第二紐状部材12を設置して説明する。
【0058】
第一紐状部材11又は第二紐状部材12を結合する前に、接着剤を塗布しても良い。つまり、上金型20に設置された第一紐状部材11の結合面11a及び/又は下金型30に設置された第二紐状部材12の結合面12aに接着剤を塗布しても良い。この接着剤は、例えば、第一紐状部材11又は第二紐状部材12と同質のシリコーン樹脂系接着剤が良いが、エポキシ系接着剤等他の接着剤でも良いことはいうまでもない。
【0059】
<組み付け(S106)>
次に、位置決めピン、位置決め穴などからなる位置決め部材により位置決めをし、この金型を閉じる。すなわち、同様構成の上金型20と下金型30に位置合わせのうえ組み付けるようにする。
【0060】
<加熱、加圧(S107)>
この状態で上金型20及び下金型30の外部に設けられた加熱プレス装置40、50を加熱し、さらに加圧させると、上金型20及び下金型30は押圧される。このときの加熱温度は、所定の温度(例えば、180℃)が好ましい。加圧力は、所定の圧力であれば良い。この加熱、加圧力で、第一紐状部材11及び第二紐状部材12は、一体化し、本体部10を構成する。
【0061】
<金型 分離(108)>
金型内で第一紐状部材11及び第二紐状部材12が一体化し本体部を構成した後、上金型20及び下金型30を分離して開く。
【0062】
<取り出し(S109)>
金型より固化して成形された本体部10を取り出す。この時、余計なバリ等が生じていたときには、バリを取り除くと良い。
<留め具 取付け(S110)>
本体部10の両端部に凸状留め具13A及び凹状留め具13Bを付けて完成する。
【0063】
以上のように本実施の形態において、第一紐状部材11及び第二紐状部材12は、同様なシリコーン樹脂とフェライト磁石により構成されていることを前提として説明したが、第一紐状部材11と第二紐状部材12とで、異なる材料であってもよい。また、第一紐状部材11と第二紐状部材12とで、シリコン樹脂とフェライト磁石の配合率が異なるように構成されても良い。
【0064】
さらに、本実施の形態においては、結合面11a側及び結合面12a側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけてN極性に磁化されるように形成されている。しかし、これに限らず、結合面11a側及び結合面12a側は、異なる磁極が並ぶように形成されても良い。例えば、結合面11a側を一定の間隔でN極とS極が交互に連続して磁化されていても良い。
【0065】
また、結合面11aの反対側及び結合面12aの反対側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけてS極性に磁化されるように形成されている。しかし、これに限らず、結合面11a側及び結合面12aの反対側は、異なる磁極が並ぶように形成されても良い。例えば、結合面11aの反対側を一定の間隔でN極とS極が交互に連続して磁化されていても良い。
【0066】
また、金型により第一紐状部材11及び第二紐状部材12を結合するときに、凸状留め具13A及び凹状留め具13Bを合わせて付けても良い。この場合は、上金型20及び下金型30に設けられた溝の形を第一紐状部材11、第二紐状部材12、凸状留め具13A及び凹状留め具13Bの形状に合わせて形成すればよいことはいうまでもない。
【0067】
〔他の実施の形態〕
図10は、本発明の装飾品の他の実施の形態をあらわす断面図である。図10に基づき他の実施の形態について説明する。なお、この他の実施の形態では、前述した実施の形態と同一の部位には同一の符号を付与し詳細な説明を省略する。この実施の形態において、第一紐状部材61は、紐状に、長手方向に延びた形状の中実体であり、断面視した場合には、略半円形に形成されている。第一紐状部材61は、第二紐状部材62の結合面62aと結合する結合面61aが形成されている。また第一紐状部材61は、本体部10の外周面となる非結合面61bが形成されている。結合面61aは、断面視半円形の直線部分に該当し、第一紐状部材61の長手方向に平行に延びる平面として形成されている。非結合面61bは、断面視半円形の円周部分に該当し、第一紐状部材61の長手方向に延びる半円筒面として形成されている。
【0068】
本実施の形態において、結合面61a側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がN極性に磁化された第一N極部が形成されている。また、結合面61aの反対側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がS極性に磁化された第一S極部が形成されている。
【0069】
図10に示すように、本実施の形態において、第二紐状部材62は、紐状に、長手方向に延びた形状の中実体であり断面視した場合には、略半円形に形成されている。第二紐状部材62は、第一紐状部材61の結合面61aと結合する結合面62aが形成されている。また第二紐状部材62は、本体部10の外周面となる非結合面62bが形成されている。結合面62aは、断面視半円形の直線部分に該当し、第二紐状部材62の長手方向に平行に延びる平面として形成されている。非結合面62bは、断面視半円形の円周部分に該当し、第二紐状部材62の長手方向に延びる半円筒面として形成されている。
【0070】
本実施の形態において、結合面62a側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がS極性に磁化された第二S極部が形成されている。また、結合面62aの反対側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がN極性に磁化された第二N極部が形成されている。
【0071】
本実施の形態において、結合面61a側と結合面62a側は、異なる極性であるN極性とS極性を有している。このため、第一紐状部材61の結合面61aと第二紐状部材62の結合面61aは、異なる極性を有する結合面同士を結合するのに比べると結合しやすい。また、同一の極性を有する結合面同士を結合する場合と異なる磁界が形成される。
【0072】
〔他の実施の形態2〕
図11は、本発明の装飾品の他の実施の形態2をあらわす第一紐状部材と第二紐状部材の結合前の断面図である。図12は、本発明の装飾品の他の実施の形態2をあらわす第一紐状部材と第二紐状部材の結合後の断面図である。図11に基づき他の実施の形態2について説明する。なお、この他の実施の形態2では、前述した実施の形態と同一の部位には同一の符号を付与し詳細な説明を省略する。この実施の形態において、第一紐状部材71は、紐状に、長手方向に延びた形状の中実体であり、断面視した場合には、略半円形に形成されている。第一紐状部材71は、第二紐状部材72の結合面72aと結合する結合面71aが形成されている。また第一紐状部材71は、本体部10の外周面となる非結合面71bが形成されている。結合面71aは、断面視半円形の直線部分に該当し、第一紐状部材71の長手方向に平行に延びる平面として形成されている。非結合面71bは、断面視半円形の外周部分に該当し、第一紐状部材71の長手方向に延びる半円筒面として形成されている。
【0073】
結合面71aは、第一紐状部材71の断面視半円形の直線部分の略中央に該当する部分にあり溝部71cを形成している。あり溝部71cは、第一紐状部材71の長手方向の一の端部から他の端部にかけて形成されている。結合面71aに形成されたあり溝部71cは、結合面71a側に開口部71eが形成され、結合面71a側より所定の深さの位置に底部71dが形成されている。あり溝部71cは、断面視において、開口部71eの幅より底部71dの幅のほうが広く形成されている。
【0074】
本実施の形態において、結合面71a側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がN極性に磁化された第一N極部が形成されている。また、結合面71aの反対側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がS極性に磁化された第一S極部が形成されている。
【0075】
図11に示すように、本実施の形態において、第二紐状部材72は、紐状に、長手方向に延びた形状の中実体であり断面視した場合には、略半円形に形成されている。第二紐状部材72は、第一紐状部材71の結合面71aと結合する結合面72aが形成されている。また第二紐状部材72は、本体部10の外周面となる非結合面72bが形成されている。結合面72aは、断面視半円形の直線部分に該当し、第二紐状部材72の長手方向に平行に延びる平面として形成されている。非結合面72bは、断面視半円形の外周部分に該当し、第二紐状部材72の長手方向に延びる半円筒面として形成されている。
【0076】
結合面72aは、第二紐状部材72の断面視半円形の直線部分の略中央に該当する部分にあり部72cを一体的に形成している。あり部72cは、第二紐状部材72の長手方向の一の端部から他の端部にかけて形成されている。本実施の形態におけるあり部72cは、あり溝部71cに系脱可能に係合する結合面72aから突出した台形状の凸部である。あり部72cは、断面視において、結合面72a側の根元部72eの幅が、突出した上面部72dの幅より広く形成されている。
【0077】
本実施の形態において、結合面72a側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がN極性に磁化された第二N極部が形成されている。また、結合面72aの反対側は、その長手方向の一の端部から他の端部にかけて全体がS極性に磁化された第二S極部が形成されている。
【0078】
開口部71eと根元部72eは、断面視略同一の幅で形成されている。底部71dと上面部72dは、断面視略同一の幅で形成されている。あり溝部71cとあり部72cは、軟質のシリコーン樹脂で成形されているので、容易に挿入することができる。つまり、図12に示すように、あり溝部71cに向かってあり部72c押し込むと、開口部71eと上面部72dが弾性変形して嵌り込む。そして、嵌り込んだ状態では、いわゆるあり継手状に結合し、摩擦力、弾性力で相互に保持されている。
【0079】
本実施の形態において、結合面71a側と結合面72a側は、同一極性であるN極性を有している。このため、第一紐状部材71の結合面71aと第二紐状部材72の結合面71aは、異なる極性を有する結合面同士を結合するのに比べると結合しづらい。このため、あらかじめ、あり溝部71cにあり部72cを嵌合させることで反発する極性に抗して第一紐状部材71と第二紐状部材72を結合することができる。なお、結合面71aとあり溝部71c及び/又は結合面72aとあり部72cに接着剤を塗布しておき結合しても良いことはいうまでもない。
【0080】
〔他の実施の形態3〕
図13は、本発明の装飾品の他の実施の形態3を適用した連結状態のネックレス201を示した外観図である。図14は、非連結状態のネックレス201を示した正面図である。図13に基づき他の実施の形態3について説明する。他の実施の形態3では、前述した実施の形態と同一の部位には同一の符号を付与し詳細な説明を省略する。この実施の形態において、本体部210は、第一紐状部材211の結合面211aと第二紐状部材212の結合面212aが長手方向で平行に重ねた後に、本体部210の中心の周り方向にねじられて形成されているものである。本体部210、一回又は複数回ねじられると良い。
【0081】
本実施の形態におけるネックレス201は、以下の方法により製造すると良い。例えば、前記製造方法により、第一紐状部材211と第二紐状部材212を一体化し本体部210を構成する。次に、本体部210の長手方向の一の端部と他の端部とを、本体部210の中心の周り方向に適宜ねじる。次に、ねじられた本体部210をその状態で再度、下金型30の溝31に押しつけて設置する。次に、位置決めピン、位置決め穴などからなる位置決め部材により位置決めをし、この金型を閉じる。この状態で、上金型20及び下金型30の外部に設けられた加熱プレス装置40、50を加熱し、更に加圧させる。金型内で本体部210がねじられた状態で形状が定まった後上金型20及び下金型30を分離して開く。金型より固化して成型された本体部210を取り出す。本体部210の両端部に凸状留め具13A及び凹状留め具13Bを付けて完成する。本体部210は、本体部210の中心周りを右方向にねじられても、左方向にねじられても良いことはいうまでもない。
【0082】
本体部210は、ねじられて形成されていることにより、磁界の向きが複雑になり、より効果的な健康増進効果が期待できる。また、本体部210は、ねじられて形成されていることにより、色彩が絡み合いデザイン性が向上する。
【0083】
以上、本発明の実施の形態の説明を行ったが、本発明はこの実施の形態に限定されることはない。本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内で変更ができることはいうまでもない。例えば、本体部の断面形状は、楕円形状、長円形状、多角形状などであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の装飾品(ネックレス)を連結状態の外観図である。
【図2】非連結状態の装飾品(ネックレス)の正面図である。
【図3】図2をA−A線で切断した断面図である。
【図4】図3の装飾品(ネックレス)から発せられる磁力線の流れを模式的に示す説明図である。
【図5】本発明の装飾品の製造方法の製造工程を示すフロー図である。
【図6】金型の平面図である。
【図7】図6をB−B線で切断した断面図である。
【図8】図6をC−C線に沿って一部を切断して示した部分断面図である。
【図9】図8をD−D線に沿って一部を切断した断面図である。
【図10】本発明の装飾品の他の実施の形態の装飾品を示す第一紐状部材と第二紐状部材の結合後の断面図である。
【図11】他の実施の形態2の装飾品を示す第一紐状部材と第二紐状部材の結合前の断面図である。
【図12】他の実施の形態2の装飾品を示す第一紐状部材と第二紐状部材の結合後の断面図である。
【図13】他の実施の形態3装飾品の連結状態の外観図である。
【図14】他の実施の形態3の装飾品の非連結状態の正面図である。
【符号の説明】
【0085】
1 … ネックレス
10 … 本体部
11 … 第一紐状部材
11a … 結合面
11b … 非結合面
12 … 第二紐状部材
12a … 結合面
12b … 非結合面
13 … 連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体に装着可能な装飾品であって、
軟質な材料で、長手方向に延びるように、前記長手方向と平行な方向に一方の結合面が形成された一方の紐状部材と、
前記一方の紐状部材に含有され、前記一方の結合面側を一方の極性に、前記一方の結合面の反対側を他方の極性とする一方の磁石と、
軟質な材料で、長手方向に延びるように、前記長手方向と平行な方向に前記一方の結合面と重ね合わせて結合可能な他方の結合面が形成された他方の紐状部材と、
前記他方の紐状部材に含有され、前記他方の結合面側を一方の極性に、前記他方の結合面の反対側を他方の極性とする他方の磁石と、
前記一方の紐状部材と前記他方の紐状部材とが一体に結合された装飾品本体の長手方向の両端に設けられ、前記装飾品本体を輪状に連結するための連結部とからなり、
前記一方の磁石と前記他方の磁石は、前記一方の紐状部材と前記他方の紐状部材とが一体に結合されたとき、同一の極性同士が対向するように配置されている
ことを特徴とする装飾品。
【請求項2】
請求項1に記載された装飾品において、
前記結合面は、前記長手方向と平行な方向に平面に形成されている
ことを特徴とする装飾品。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された装飾品において、
前記結合面は、一方の紐状部材側が凹部又は凸部に、他方の紐状部材側が凸部又は凹部に形成されている
ことを特徴とする装飾品。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載された装飾品において、
前記一方の紐状部材及び前記他方の紐状部材は、加熱、加圧処理することで、前記結合面を一体に結合するものである
ことを特徴とする装飾品。
【請求項5】
請求項4に記載された装飾品において、
前記軟質な材料は、シリコーン樹脂である
ことを特徴とする装飾品。
【請求項6】
請求項1〜3のいずれか1項に記載された装飾品において、
前記一方の紐状部材及び前記他方の紐状部材は、接着剤を塗布して接着することで、前記結合面を一体に結合するものである
ことを特徴とする装飾品。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載された装飾品において、
前記装飾品本体部は、前記長手方向の周りにねじられた形状に形成されているものである
ことを特徴とする装飾品。
【請求項8】
身体に装着可能な装飾品を製造する方法であって、
軟質な材料に磁石を練り込み、長手方向に延ばして、前記長手方向と平行な結合面を有する一対の紐状部材を成形する工程と、
前記一対の紐状部材の前記結合面側を一方の極性に、前記結合面の反対側を他方の極性に磁化する工程と、
開状態の一対の金型内に、前記一対の紐状部材を、各々、セットする工程と、
前記一対の金型を閉状態にするとともに、前記一対の紐状部材を所定の温度、圧力に加熱、加圧処理し、一体に結合する工程と、
からなる装飾品の製造方法。
【請求項9】
請求項8に記載の装飾品の製造方法において、
前記一の金型は、所定の極性に磁化されているものであり、
前記結合する工程は、磁化された金型内で行う工程である
ことを特徴とする装飾品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−207647(P2009−207647A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−52863(P2008−52863)
【出願日】平成20年3月4日(2008.3.4)
【出願人】(000206141)大成プラス株式会社 (87)
【Fターム(参考)】