説明

補助吸収パッドおよびこれを備えた紙おむつ

【課題】 粘性の高い排泄物に対しても、吸収体の機能を発揮することができる補助吸収パッド、およびこれを備えた紙おむつを提供する。
【解決手段】 紙おむつ1などの吸収具の吸収面上に載置される長尺の補助吸収パッド10を、通液性を有する表面シート11と、前記表面シート11の一表面側に配置され、複数の吸水紙を積層して構成される吸収体13とを含んで構成し、長手方向に間隔をあけて、前記長手方向に垂直な幅方向一側部から幅方向他側部に向かって延びる複数の切込み部14を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ての紙おむつなどの吸収具に重ねて使用される補助吸収パッド、およびこれを備えた紙おむつに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の従来技術として、たとえば特許文献1には、本発明の補助吸収パッドとしての補助吸収性物品および本発明の紙おむつとしての使い捨ておむつが記載されている。この従来技術の補助吸収パッドは、液透過性の表面シートと、液透過性の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に配置される吸収体とを含んで構成される。前記吸収体は、親水性不織布からなる第1シートと、親水性不織布からなる第2シートと、第1シートと第2シートとの間に接着剤によって固着される吸水性樹脂粉末とを含んで構成される。このような補助吸収パッドは、使い捨ておむつの吸収面上に積層して使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−22670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の補助吸収パッドは、使い捨ての紙おむつなどの吸収具に重ねて使用され、また、使い捨て紙おむつは、被介護者や乳児などの紙おむつ使用者が排泄する尿を主として吸収するために用いられる吸収具であるが、使用者の排泄物は体調などによって様々な状態で排泄され、たとえば使用者が点滴治療を受けている場合、排泄物は液状物に粘性物の混じった粘性の高い流動状の混合物である。
【0005】
前記従来技術では、補助吸収パッドの吸収体は、液透過性を有する表面シートおよび裏面シートの間に配置されるので、吸収体は両シートによって外囲される。この状態で、使用者から前記混合物が排泄されると、前記表面シートの表面に混合物中の繊維質および固形質などが堆積して膜が形成されてしまい、これによって表面シートの液透過性が失われ、排泄物を吸収体に導くことができず、補助吸収パッドの機能を発揮することができない、という問題がある。
【0006】
本発明の目的は、粘性の高い排泄物に対しても、吸収体に排泄物を導いて排泄物の吸収機能を充分に発揮することができる補助吸収パッド、およびこれを備えた紙おむつを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、身体に装着される吸収具の吸収面上に載置される長尺の補助吸収パッドであって、
通液性を有する表面シートと、前記表面シートの一表面側に配置され、複数の吸水紙を積層して構成される吸収体とが積層される積層体を含み、
前記積層体には、長手方向に間隔をあけて、前記長手方向に垂直な幅方向一側部から幅方向他側部に向かって延びる複数の切込み部が形成されることを特徴とする補助吸収パッドである。
【0008】
また本発明は、前記切込み部は、前記幅方向一側部から前記幅方向他側部に向かって延びる複数の第1切込み部と、前記幅方向他側部から前記幅方向一側部に向かって延びる複数の第2切込み部とを有することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記第1切込み部と前記第2切込み部とは、長手方向に関して交互に形成されることを特徴とする。
また本発明は、前記補助吸収パッドを備えることを特徴とする紙おむつである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、補助吸収パッドを構成する積層体には、幅方向一側部から幅方向他側部に向かって延びる複数の切込み部が形成される。この状態で、補助吸収パッドを紙おむつに配置し、紙おむつが装着されると、補助吸収パッドは、紙おむつの湾曲にともなって湾曲する。このとき、補助吸収パッドの吸収体は、各切込み部から側面が露出する。これによって、補助吸収パットは、前記各切込み部から露出した吸収体の側面から、直接排泄物を吸収することができる。したがって、補助吸収パッドは、粘性の高い排泄物に対しても、吸収体の機能を発揮することができる。
【0011】
また補助吸収パッドの表面積を従来技術よりも大きくすることができるので、補助吸収パッドは、従来技術と比較して、より多くの排泄物を、より短い時間で吸収することができる。
【0012】
また本発明によれば、切込み部は、前記幅方向一側部から前記幅方向他側部に向かって延びる複数の第1切込み部と、前記幅方向他側部から前記幅方向一側部に向かって延びる複数の第2切込み部とを有するので、紙おむつの使用者が横臥していても、吸収体を露出させて、排泄物を吸収することができる。
【0013】
また本発明によれば、第1切込み部と第2切込み部とは、長手方向に関して交互に形成されるので、第1および第2切込み部を、中心軸線を越えて形成することができ、吸収体の露出面積を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る一実施形態の紙おむつ1の展開平面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIにおける拡大断面図である。
【図3】補助吸収パッド10を示す平面図である。
【図4】紙おむつ1の使用状態における第2切込み部14bを拡大して示す一部の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明に係る一実施形態の紙おむつ1の展開平面図であり、図2は、図1の切断面線II−IIにおける拡大断面図である。
【0016】
紙おむつ1は、通気性および透水性を有する内面シート2と、通気性および不透水性を有する外面シート3と、内面シート2と外面シート3との間に配置され、液体を吸収する吸収体4と、一対のフラップシート5と、内面シート2の前記吸収体4と対向する面とは反対側の面上に配置される補助吸収パッド10と、を含んで構成される。
【0017】
紙おむつ1は、使用時に紙おむつ1の使用者の腹部側に配される前身頃Xと、使用者の股間部に配される股下部Yと、使用者の臀部側に配される後身頃Zとに区分することができる。紙おむつ1は、全体として長手方向中央部が幅方向内方に括れた平面視大略瓢箪形状に形成される。内面シート2および外面シート3は、紙おむつ1の輪郭を画成しており、ほぼ同形に形成される。
【0018】
内面シート2は、可撓性かつ透水性のシートであればよく、たとえば合成繊維および再生繊維からなる繊維シートまたは繊維ウェッブの繊維同士を物理的に交絡させて形成される不織布などを用いることができる。具体的には、内面シート2は、不織布、織布、多孔性プラスチックフィルムなどを用いて形成することができ、その構成繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンなどの単繊維、またはポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロンなどの2成分以上からなる複合繊維などであり、特に、ポリエステルとポリエステルとの複合繊維、ポリエステルとポリエチレンとの複合繊維、ポリプロピレンとポリエチレンとの複合繊維が強度の面から好ましい。本実施の形態では、ポリプロピレン短繊維からなる大略的に瓢箪形状の不織布を用いて形成する。
【0019】
外面シート3は、可撓性かつ不透水性のシートなどを用いて形成することができる。具体的には、外面シート3は、ポリエチレンなどの不透水性フィルム、不透水性フィルムと不織布あるいは織布を貼り合わせた素材などを用いて形成することができる。また、液体を透過させない程度の多数の微孔を設けたポリエチレン製フィルム、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した透湿性のあるフィルム、あるいはこれらのフィルムの外側に不織布、織布を貼り合わせた複合シートを用いて外面シートを形成してもよい。本実施の形態では、不透水性フィルムと不織布あるいは織布を貼り合わせた素材からなる大略的に瓢箪形状の複合シートを用いて形成する。
【0020】
内面シート2および外面シート3の間には吸収体4が介在される。吸収体4は、たとえば綿状粉砕されたフラッフ状繊維と、液体を吸収しゲル状に固化させる吸収性ポリマとが混合された材料4aをシート状に形成し、厚み方向上方および下方からティッシュ4bで挟むことによって形成される。吸収性ポリマは、たとえばデンプン‐アクリル酸(塩)グラフト共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、アクリル酸(塩)重合体などを用いることできる。
【0021】
吸収体4は、内面シート2および外面シート3とほぼ全面にわたって接触する。本実施の形態では、吸収体4は大略瓢箪形状であり、内面シート2および外面シート3よりも一回り小さく形成される。
【0022】
本実施形態の内面シート2および外面シート3は、ほぼ同じ大きさをそれぞれ有し、周縁部は、たとえばホットメルト接着剤を塗布して加圧溶着することによって接合することができる。
【0023】
内面シート2の上面には、一対のフラップシート5が形成される。各フラップシート5の長手方向に垂直な幅方向一端部側の各基端部5aは、内面シート2および外面シート3の外縁部と同形に形成され、長手方向全長に渡って、内面シート2と接着されている。各フラップシート5の幅方向に互いに近接する各遊端部5bは、シートの先端を折り返すことによって、弾性糸5cを内包して形成される。各遊端部5bは、略平行に形成され、紙おむつ1の長手方向と略平行に形成される。
【0024】
フラップシート5には、たとえば不織布、織布、多孔性プラスチックフィルム、または液不透過性のフィルム、またはこれらの貼り合わせなどを用いることができる。
【0025】
補助吸収パッド10は、紙おむつ1の中心軸線と補助吸収パッド10中心軸線M1とが一致するように、内面シート2の外面シート3に対向する面とは反対側の面上に配置される。補助吸収パッド10は、長手方向一端部が股下部Yの前身頃部X側近傍に配置され、他端部が後身頃部Zの股下部Y側端部とは反対側の端部近傍に配置される。したがって、補助パッド10は、概ね紙おむつ1の股下部Yから後身頃部Zにわたって内面シート2を覆う。紙おむつ1に補助吸収パッド10を配置すると、図1に示すように、補助吸収パッド10の一方表面が、各フラップシート5の遊端部5b間から、外方に露出する。
【0026】
図3は、補助吸収パッド10を示す平面図である。補助吸収パッド10は、通液性を有する表面シート11と、通液性を有する裏面シート12と、前記表面シート11と前記裏面シート12との間に配置され、複数の吸水紙を積層して構成される吸収体13とからなる積層体を含んで構成される。補助吸収パッド10は、長尺状に形成され、長手方向の寸法L1は、300〜600mm、幅方向の寸法Bは100〜200mm程度に選ばれる。本実施形態では、長手方向の寸法L1が400mm、幅方向の寸法Bが160mm、厚み方向の寸法Tが10mmの直方体に形成される。
【0027】
表面シート11および裏面シート12は、通液性を有する部材からなり、本実施形態では不織布によって実現される。吸収体13は、複数(本実施形態では18)の吸収紙としてクレープ紙を積層して構成され、本実施形態では、クレープ率が15〜50%のクレープ紙を積層して構成される。
【0028】
表面シート11は、吸収体13の一表面から他表面の一部にわたって吸収体13を覆って設けられる。裏面シート12は、吸収体13の他表面側に、幅方向両端部が表面シート11の周縁部と積層されて設けられ、ホットメルト接着剤などの接着剤によって、表面シート11と接合される。このとき、補助吸収パッド10の長手方向両端部側に形成される一対の端面は、表面シート11および裏面シート12に覆われずに、外方に露出する。吸収体13の最も裏面シート12側に配置されるクレープ紙と表面シート11の幅方向一方側端部とは、接着剤によって固着される。
【0029】
また他の形態として、補助吸収パッド10の幅方向両端部側に形成される一対の端面が外方に露出するように、吸収体13を表面シート11および裏面シート12で覆ってもよい。この場合、表面シート11の巻きつけ方向が異なるのみで、他の使用は前述したものと同様である。
【0030】
補助吸収パッド10を構成する積層体には、長手方向に間隔をあけて、長手方向に垂直な幅方向一側部10aから中心軸線M1に向かって延びる複数の第1切込み部14aと、前記幅方向他側部10bから中心軸線M1に向かって延びる第2切込み部14bが形成される。以下、第1切込み部14aと第2切込み部14bとを総称して「切込み部14」と記載する場合がある。
【0031】
第1切込み部14aと第2切込み部14bは、長手方向に関して交互に形成される。各第1切込み部14a間のピッチα1および各第2切込み部14b間のピッチα2の値は適宜設定することできる。本実施形態では、各第1切込み部14a間のピッチα1と各第2切込み部14b間のピッチα2とが同一の値に形成される。α1およびα2は、50mmであり、隣り合う第1切込み部14aと第2切込み部14bとの間の距離βは、25mmである。
【0032】
切込み部14の長さは、補助吸収パッド10の幅方向の寸法Bの半分よりも長く形成される。換言すれば、第1切込み部14aは、補助パッド10の一側部10aから中心軸線M1を越える位置まで形成され、同様に第2切込み部14bは、補助パッド10の他側部10bから中心軸線M1を越える位置まで形成される。本実施形態では、補助吸収パッド10の幅方向の寸法Bが160mmであるのに対して、第1切込み部14aの幅方向の長さL2は、85mmであり、第2切込み部14bの幅方向の長さL3は85mmである。
【0033】
図4は、紙おむつ1の使用状態における第2切込み部14bを拡大して示す一部の拡大斜視図である。本実施形態によれば、補助吸収パッド10は、紙おむつ1を使用者が股間に装着して使用される。このような使用状態において、補助吸収パッド10は使用者の股間に装着された紙おむつ1とともに湾曲して柔軟に変形し、身体に接触する。このとき、補助吸収パッド10の吸収体13は、第1および第2切込み部14a,14bから露出する。
【0034】
この状態で、使用者から排出物が排出されると、補助吸収パッド10は、表面シート11から排出物を吸収体13に吸収することができるとともに、第1および第2切込み部14a,14bから露出した吸収体13の露出面から、表面シート11を介さずに排泄物を吸収することができる。これによって、使用者から粘性の高い排泄物が排出され、表面シート11上に排出物の繊維質および固形質などによる膜が形成されても、第1および第2切込み部14a,14bを経て吸収体13内に排泄物が流入して吸収され、吸収体13の吸収機能を充分に発揮することができる。
【0035】
また吸収体13に第1および第2切込み部14a,14bが形成されるので、補助吸収パッド10の表面積を従来技術よりも大きくすることができるので、補助吸収パッド10は、従来技術と比較して、より多くの排泄物を、より短い時間で吸収することができる。
【0036】
また吸収体13の使用者の臀部と接する側の表面は、表面シート11によって覆われているので、使用者の肌ざわりを害することなく、補助吸収パッド10の吸収力を向上することができる。
【0037】
本発明の他の実施形態として、切込み部14の形状を、平面視で、波状あるいは連続する山形状にしてもよい。これによって、吸収体13の露出面積をより大きくして吸収性能の向上することができる。
【0038】
吸収体13の吸液性を示すため、本件発明者は次のような実験を行った。
(実施例)
吸収体を長手方向の寸法a1が100mm、幅方向の寸法b1が20mmの拡散吸収紙を9枚積層して構成した。このとき厚み方向の寸法t1は8mmである。
【0039】
(比較例)
吸収体を長手方向の寸法a2が100mm、幅方向の寸法b2が20mm、厚み方向の寸法t2が14mmの綿状パルプによって構成した。
実施例および比較例の重量は0.5gである。
【0040】
(測定条件1)
容器に水100ccを充填し、実施例および比較例の吸収体の下端部を、長手方向が鉛直方向と平行となるようにして、容器中の水に長さd=5mmだけそれぞれ浸漬し、浸漬後15秒経過後、30秒経過後、45秒経過後および60秒経過後に各吸収体が吸収した水の液面からの吸上げ高さhを測定した。
【0041】
(測定条件2)
豆乳200gにMサイズの卵1個(60.5g)を加えて混合したものを、容器に100cc充填したこと以外は試験1と同様にして、実施例および比較例の吸収体について浸漬後15秒経過後、30秒経過後、45秒経過後および60秒経過後の各吸収体が吸収した水の液面からの吸上げ高さhを測定した。なお、測定に用いた液体の粘度は、温度20℃で10.1(水=1.01)であった。各測定条件1,2の吸上げ高さhの測定結果を次表に示す。
【0042】
【表1】

【0043】
以上のことから、吸水紙を複数枚積層した吸収体が綿状パルプからなる吸収体に比べて粘性の低い液体に対する吸液性が高いことが確認された。また吸水紙を複数枚積層した吸収体は、高粘度の液体に対しても高い吸液性を発揮することが確認された。この結果から、吸水紙を複数積層することにより、吸水紙を積層した吸収体は、各吸水紙自体の毛細管現象だけでなく、各吸水紙間の間隙の毛細管現象によって、粘性の高い液体であっても高い吸液性能を発揮し得ることが確認された。
【0044】
第1および第2切込み部14a,14bの有効性を確認するため、本件発明者は次のような実験を行った。
【0045】
(実施例)
長手方向の寸法a2が350mm、幅方向の寸法b2が150mmであり、拡散吸収紙を9枚積層して構成した吸収体を2枚の不織布で覆った構造補助吸収パッドを準備し、幅方向一方から他方に向かって延びる第1切込み部と幅方向他方から幅方向一方に向かって延びる第2切込み部とを長手方向に関して交互に形成した。第1切込み部と第2切込み部との間隔は25mmとした。第1および第2切込み部の長さは50mmとした。
【0046】
(比較例)
第1および第2切込み部を形成しないこと以外は実施例と同様とした。
【0047】
(測定条件)
傾斜角30°の傾斜面を有する断面視直角三角形の試験台の傾斜面上に、実施例および比較例の補助吸収パッドを載置し、豆乳200gにMサイズの卵1個(60.5g)を加えて混合した液体100ccを容器に充填し、該液体を傾斜面の上方側から補助吸収パッドに滴下して、補助吸収パッドの吸液量を測定した。測定結果を次表に示す。
【0048】
【表2】

【0049】
以上のことから、第1および第2切込み部が複数形成された実施例の方が、比較例と比べて吸液量が極めて高いことがわかる。これは、比較例の補助吸収パッドは、表面側からのみ液体を吸収するので、補助吸収パッドに吸収されずに流下してしまう液体が多く発生してしまうのに対して、実施例の補助吸収パッドは、液体を各切込み部から直接吸収体が吸収することができるとともに、各切込み部に生じる段差によって液体の流下速度を下げることができるので、補助吸収パッドに吸収されずに流下してしまう液体の発生を抑制できたことによる効果であるものと考えられる。
【符号の説明】
【0050】
1 紙おむつ
2 内面シート
3 外面シート
4 吸収体
5 フラップシート
10 補助吸収パッド
11 表面シート
12 裏面シート
13 吸収体
14 切欠き部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体に装着される吸収具の吸収面上に載置される長尺の補助吸収パッドであって、
通液性を有する表面シートと、前記表面シートの一表面側に配置され、複数の吸水紙を積層して構成される吸収体とが積層される積層体を含み、
前記積層体には、長手方向に間隔をあけて、前記長手方向に垂直な幅方向一側部から幅方向他側部に向かって延びる複数の切込み部が形成されることを特徴とする補助吸収パッド。
【請求項2】
前記切込み部は、前記幅方向一側部から前記幅方向他側部に向かって延びる複数の第1切込み部と、前記幅方向他側部から前記幅方向一側部に向かって延びる複数の第2切込み部とを有することを特徴とする請求項1記載の補助吸収パッド。
【請求項3】
前記第1切込み部と前記第2切込み部とは、長手方向に関して交互に形成されることを特徴とする請求項2記載の補助吸収パッド。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載の補助吸収パッドを備えることを特徴とする紙おむつ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−55382(P2012−55382A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199375(P2010−199375)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【出願人】(000208628)第一衛材株式会社 (15)
【Fターム(参考)】