製品キャリアおよび輸送デバイス
コンベア配置におけるコンベア軌道(33、34)に沿って可動であり、そしてトロリーとして設計されている、製品キャリア。このトロリーは、2つの車輪ユニット(3、4)を有し、これらの車輪ユニットは、このコンベア軌道に沿って移動する。各車輪ユニットから、搬送される製品のためのキャリアアーム(5、6)が吊下されている。キャリアアーム(5、6)は、位置決め機構(9)によって互いに接続されており、この位置決め機構は、車輪ユニット(5、6)の間の選択された基本距離(a)を、この軌道の傾斜にかかわらず、維持する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、製品キャリアに関する。この製品キャリアは、コンベア配置におけるコンベア軌道に沿って可動であり、そしてトロリーとして設計されており、このトロリーは、少なくとも2つの車輪ユニットおよびキャリアアームを有し、これらの車輪ユニットは、このコンベア軌道に沿って移動するように設計されており、そしてこのキャリアアームは、各車輪ユニットから吊下しており、そして搬送されるべき製品のためのキャリア部材を備える。
【0002】
本発明はまた、コンベア配置に関する。このコンベア配置は、第一のコンベアおよび少なくとも第二のコンベアを、多数の製品キャリアと共に備える。これらの製品キャリアは、トロリーとして設計され、これらのトロリーは、製品を移動させるために、このコンベアに沿って可動である。この第一のコンベアは、連続的な軌道を備え、そしてこのトロリーは、この軌道に沿って動くように設計された車輪ユニットを有し、そしてこの第二のコンベアは、リンクのループの形態のチェーンコンベアを備え、これらのリンクは、輸送の間、これらのトロリーを受容し、そして保持するための部材を有するように設計され、これらの保持する部材は、互いから選択された空間間隔で位置する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
別々の物体を搬送するための、いわゆる吊下コンベアを配置することは、当該分野において公知である。例えば、特許文献1を参照のこと。これは、多数のコンベア軌道を備え、これらの軌道に沿って、製品キャリアが移動する。各製品キャリアは、トロリー、および問題の物体のための吊下したキャリア部材を備える。大きい物体を搬送するため、または1つより多くの物体を同一のキャリアで搬送するためには、このコンベア軌道およびこのトロリーは、より大きい寸法を与えられ得るか、またはこのトロリーは、1つより多くの車輪ユニットを備え得る。1つのトロリーあたり2つより多くの車輪ユニットを使用することにより、例えば、軽い物体(これは、1つの製品キャリアあたり1つの車輪ユニットによって運搬される)と重い物体(複数の車輪ユニットを使用する)との両方に対して、1つの同一のコンベア軌道を使用することが、可能になり得る。しかし、複数の車輪ユニットを使用する場合、その軌道の傾斜したセクションに対して、負荷が、これらの車輪ユニットの間で不均一に分配され得るという問題が生じ得る。このトロリーが、適切に関節運動する構成のものである場合、これらの車輪ユニットの間の間隔が変動し得、これによって、特にコンベア軌道(例えば、コンベアチェーンのための軌道)の間での移行部において、問題が生じる。
【特許文献1】米国特許第4,817,778号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(発明の要旨)
本発明の目的は、1つより多くの物体、またはより重い物体を、1つの同一の製品キャリアにおいて搬送する際の、上記欠点を排除することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的は、軌道の傾斜にかかわらず、車輪ユニットの間の選択された基本距離を維持する位置決め機構によって、キャリアアームが互いに接続されていることを特徴とする、製品キャリアによって達成される。
【0006】
上記目的はまた、車輪ユニットが、吊下したキャリアアームを有することを特徴とする、コンベア配置によって、達成される。これらのキャリアアームは、これらの車輪ユニットの間の選択された位置関係を維持するための位置決め機構によって、互いに接続されており、その結果、これらの車輪ユニットは、概して、互いからの軸方向距離(この距離は、上記空間間隔におよそ対応する)を維持する。
【0007】
本発明によるキャリアおよびコンベア配置によって、特定の距離、およびまた、等しい負荷分布が、車輪ユニットの間で達成され、これにより、安全かつ安定な搬送機能が提供され、そして異なる型のコンベア軌道の間での移行が容易になる。
【0008】
本発明は、いくつかの例示的な実施形態によって、添付の図面を参照して、以下でより詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(好ましい実施形態の説明)
第一の実施形態による、製品キャリア1の構成が、図1〜4を参照して、最初に記載される。これは、コンベア軌道2もまた備えるコンベア配置の一部を形成し、この軌道に沿って、この製品キャリアは、この軌道に沿った異なる位置の間で製品を移動させる目的で、移動することが意図される。このことは、図1および図2において、概略的にのみ示されている。この製品キャリアは、2つの車輪ユニット3、4を有するトロリーとして設計されており、これらの車輪ユニットは、このトロリーと、コンベア軌道との間の接続部を構成する。各車輪ユニットから、キャリアアーム5、6が吊下しており、このキャリアアームに、製品をコンベア軌道2に沿って搬送するための1つ以上のキャリア部材7、8が連結している。示される例において、これらのキャリア部材は、ハンガー、留め金もしくはクリップ、および/または吊下されて旋回可能に支持されたフック8のための、多数のループ7として設計される。
【0010】
本発明によれば、キャリアアーム5、6は、ホルダ10内に配置された機械的位置決め機構9によって、互いに接続される。このホルダ内で、キャリア5、6は、旋回可能に支持される。ホルダ10は、キャリア部材7、8を支持する。位置決め機構9は、平行なガイド機構からなり、このガイド機構は、キャリアアーム5、6の間のおよそ一定な角度関係、およびこれによってまた、車輪ユニット3、4の間の特別な軸方向距離を永続的に維持するように、しかし、以下により詳細に説明されるように、少しの変動を伴うように、設計される。この機構はまた、変更されない角度関係(この例において、平行な関係)を、図1による投影面で見て、一方の車輪ユニットの接続軸11と、他方のホルダの対称軸12との間で、維持する。各車輪ユニット3、4は、2つのローラ13、14を備え、これらのローラは、これらのローラの間に間隔を有するように位置し、これらのローラは、この例においては、車軸ケーシング15の形態のくびれセクションによって、互いにしっかりと接続されて示されている。これらのローラおよびこの車軸ケーシング15は、これらがシャフト16の周りで回転し得るように支持される。このシャフトは、各キャリアアーム5、6にしっかりと接続されており、そして実際には、このキャリアアームの湾曲したセクションを構成し得る。このキャリアアームは、有利には、例えば、金属から作製され、例えば、鋼の棒、軽合金の棒または軽合金の管であるが、各車輪ユニットの他の部品は、高強度のプラスチック材料から作製される。ローラ13、14は、ローラ軌道内を動くように設計され、このローラ軌道は、コンベア軌道2によって形成され、そして実際には、プロフィールとして、図2に示されるように、コンベア軌道の真っ直ぐなセクションとして形成され、シャフト16によって形成される車輪ユニットの幾何学的な回転軸17、18は、互いに平行である。
【0011】
第一の実施形態による、平行なガイド機構9は、ギアホイール機構を備え、このギアホイール機構は、ホルダ内に回転可能に支持された、3つのギアホイール19、20、21を有する。もちろん、2つの外側のギアホイール19、20は、中間ギアホイール21と相互にかみ合い、これらの外側ギアホイールは、互いと同じ直径を有し、そして各々が、キャリアアーム5、6のうちの一方に接続され、その結果、これらのギアホイールは、図1による投影面において、キャリアアームのスイベル運動によって、一緒に回転する。実際に、これらのキャリアアームは、運搬される製品から、キャリア部材7、8を介して、そしてこれらのアームを介して、車輪ユニット3、4へと、負荷をしっかりと伝達する目的で、その底部において、2つの外側ギアホイールの貫通孔内に直角に屈曲する。キャリアアーム5、6が、頂部で吊下されており、そして車輪ユニット3、4内で関節運動し、そしてギアホイール19、20によって、ホルダ10内で頑丈に関節運動するという事実により、これらのキャリアアームは、協働した振動運動を行うことが可能であり、このことは、以下でより詳細に記載される。図1〜3から、ホルダ10が、本質的に平坦な、幅広い横断端部壁22、23を有する箱型のハウジングとして設計されることが、さらに見られる。これらの端部壁は、1つのコンベア配置において、複数のトロリーを整列させる場合に、停止表面または緩衝装置を形成する。
【0012】
図1および図3から、フック24の形態の1つのキャリア部材8が、中間ギアホイール21の中心穴21a内に吊下されることが、見られる。キャリア部材8は、有利には、より重い物体のために意図され、そしてその底端部において、物体のための保持配置(例えば、フックまたはクリップ)を有し得る。図3は、キャリアアーム5(キャリアアーム6は、隠れている)が、真っ直ぐな垂直線から外れて角度を付けており、その結果、負荷の重心が、対称垂線または対称面25において、最終的に対称的になることがさらに見られる。
【0013】
図2および図3から、各ローラ13、14のためのローラ軌道2aに加えて、このコンベア軌道はまた、横方向のガイド軌道2bを備えることが見られる。この横方向のガイド軌道は、車輪ユニット3、4をこの軌道内で位置決めするために、各ローラの1つの側面13a、14aと相互作用する。
【0014】
図4〜7は、外側ギアホイール19(図4〜6を参照のこと)および中間ギア(図7を参照のこと)の、実際の実施形態を示す。図5および図6から、外側ギアホイールは、駆動部材26を有し、この駆動部材内で、各キャリアアーム5、6の下端部が保持され、そしてこの駆動部材が、これらのギアホイールを、その車輪ユニットの周りで、これらのキャリアアームのスイベル運動において駆動することが見られる。外側ギアホイール19は、特別な形状の中心開口部27を有し、この開口部内に、キャリアアーム5の屈曲した端部セクション28が入り込むことが、さらに見られる。より具体的には、この開口部は、キャリアアームが挿入される端部において、本質的に円形であるが、このキャリアアームの大部分に対して直角な面で見ると、円錐形に広がる。このことにより、このキャリアアームの端部セクション28が、2つのキャリアアームをその独自の長手方向軸の周りで本質的にねじれることを可能にするために、特別な角度範囲内で移動し、これによって、湾曲したセクションでのコーナリングの際に、車輪ユニットが回転すること、および狭い制限内での軸方向距離aの変動を可能にする。以下を参照のこと。ギアホイール19から21は、さらに、ホルダ10内の対応するセクションで回転可能に支持するための、ベアリングセクション19a、21aを有する。図7からまた、これらのギアホイールのうちの1つ(示される例においては、中間ギアホイール21)が、その歯付きの周囲30に沿って、ロックされたセクション29を有し、その結果、一方または他方の外側ギアホイール19、20との接触点において、外側ギアホイールの歯31について相互にかみ合う係合が防止される点において、これらのギアホイールの回転運動の制限が見られる。これにより、この制限された位置でのロッキングを防止するために、平行な運動が、180°よりいくらか少なく制限される。このような制限位置の制限は、多数の他の様式で(例えば、キャリアアーム5、6の止めセクションによって)達成され得る。
【0015】
図8および図9は、製品キャリア1がコンベア配置のコンベア軌道2の湾曲部に位置している状況を示す。キャリアアーム5、6が、上記のように、これらのアームの長手方向軸の周りで特定の範囲内でねじれることが可能であるという事実は、2つのキャリア車輪3、4が角度を付けられ得ること、すなわち、これらの車輪の回転軸17、18が、比較的大きい程度まで、これらの回転軸が互いに平行である位置から外れること(部分的には、この軌道上で角を曲がるため、そして部分的には、軸方向距離aの小さい調節(図9においては、aの小さい減少)を可能にするため)が可能であることを意味する。ここで、距離aは、軸17と18との間の、車軸ケーシング15上のこれらの軸の対称中点17a、18aにおける距離をいう。
【0016】
図10および図11が示すように、車輪ユニットの回転軸17、18の対応する角度が正反対の方向にあることは、この正反対の方向での湾曲上で角を曲がる場合に、可能になる。両方の場合において、回転軸17、18についての旋回中心58、59は、車輪ユニット3、4の対称中心の外側にあり、このことにより、改変された軸方向距離が与えられ、この距離は、チェーンコンベア型のコンベアにおいて、重要である(以下を参照のこと)。
【0017】
図9および図11から見られ得る、車輪ユニット3、4の回転は、このコンベアと、ローラの側面13a、14に対して案内するガイド面2bとの相互作用を介して、達成される。
【0018】
図12は、本発明による製品キャリアの、コンベア軌道2の段階的に傾斜したセクションにおける、平行機能を示す。この平行機能は、キャリアアーム5、6を、互いに対して変化しない角度位置(この例においては、互いに対して本質的に平行)に維持するように働く。この変化しない角度位置は、車輪ユニット3、4の間での、保持された中心間距離を与える。さらに、ホルダの対称軸12は、傾斜セクションにおいてさえも、軌道2に対して実質的に平行である。ホルダ10とキャリア部材7との制御された相対位置は、これによって、常に得られ、このことにより、キャリアアーム5、6および車輪ユニット3、4の均一な負荷分布が与えられる。これによって、端部壁22、23は、コンベア軌道の方向に回転し、結果として、製品キャリアの列において、端部壁が、互いの方へと回転し、そしてこれによって、トロリーの間で絡まる危険性のない緩衝装置として機能する。
【0019】
図13は、キャリアアーム5、6の間の本質的な平行性(外側ギアホイールが中間ギアホイール21と一緒に相互にかみ合い、そして車輪ユニット3、4の間の軸方向距離を維持するという点)を維持しながら、逆の傾斜にある製品キャリアがどのように調節されるかを示す。
【0020】
傾斜の方向および傾斜の角度にかかわらず、中間ギアホイール20と永続的に相互にかみ合う係合は、外側ギアホイール19、20を、互いに対して同じ回転位置に一定して維持し、これによって、変化しない軸方向距離aを生じる。
【0021】
図14は、製品を搬送するためのコンベア配置または装置のセクションを示す。この製品は、全ての想定可能な型の物体(例えば、マット32)であり得る。このコンベア配置は、例えば、複数のトロリー1(そのうちの1つのみが図示される)が、メインライン(図示せず)に沿って、多数の分岐ライン33、34(そのうちの1つのみが図示される)まで運ばれる型のものであり得る。これらの分岐ラインにおいて、これらのトロリーは、ワークステーション内での特別な処理のために、各分岐ラインに切り替えられ、その後、メインラインに戻される。このような説明の例は、米国特許第4,817,778号によって開示されている。
【0022】
このメインラインから、製品キャリア1は、分岐ラインに切り替えられる。この分岐ラインは、この例において、2つの型のコンベア33、34、およびトロリーを1つのコンベア22から他方のコンベア34へと移動させるための移動ユニット35を備える。示される例において、すでに記載されたように、一方のコンベアは、適切な形状にされた輪郭のセクションの形態の、上述のローラ軌道を備える。このローラ軌道は、車輪ユニット3、4のローラ13、14のためのローリング面、およびこれらのローラを横方向にガイドするためのガイド面を形成する。示される例における第二のコンベア34は、コンベアチェーンを備え、このコンベアチェーンは、有利な実施例において、以前の特許明細書においてと同じ構成を有し得、適切には、閉ループの形態である。従って、この例において、このコンベアチェーンは、複数のリンク36、37を備え、これらのリンクは、接続ピン38、39によって、特定の面内での関節運動またはスイベル運動のために、互いに関節接続されるが、相互作用するスライド面によって案内され、その結果、他の面内でのこれらのリンクの間での往復運動が、最小にされる。これらのリンクは、2つの型からなり、これらの型は、本明細書中で以下において、キャリアリンク36および中間リンク37と称される。チェーンコンベア34は、輸送されるトロリーおよび静止しているトロリーを受容し、そして保持するように、そしてこれらのトロリーを、以前の特許明細書に従って公知の様式で、それらの車輪ユニットとの相互作用を介して送達するように、設計される。この目的で、これらのキャリアリンクは、保持部材または駆動部材を有し、これらの部材は、トロリーの輸送される車輪ユニット3、4を受容し、そして保持し、そしてこれらの車輪ユニットを送達するように、設計される。示される例において、これらの保持部材は、開口部40を備え、これらの開口部は、開放位置において、外側のほうへと開いているが、保持位置において(すなわち、搬送位置において、またはコンベアがワークステーションにおいて静止している場合)、例えば、キャッチ60による保持を確実にする。実際には、この開口部の近隣にあるキャリアリンクは、車輪ユニットのローラの間の間隔(すなわち、車軸ケーシング15の長さ)より幅が小さいものであり、その結果、この車輪ユニットは、クリアランスを有してローラ13、14の間に保持され、このクリアランスは、車輪ユニット3、4が、キャリアアーム5、6の上述のねじれによって、いくらか角度を付けられることを可能にする。
【0023】
示される例において、分岐ライン上にある第一のコンベア33は、装填ユニット35のほうへと下向きに傾斜しており、そして第三のコンベアの方へと開いている。このトロリーの前車輪ユニット4は、中間リンクの長手軸方向縁部41によって静止して保持されており、この縁部は、このチェーンコンベアが、その駆動車輪42によって、この駆動車輪の周囲で動かされ、その結果、隣のキャリアリンク36の開口部40が前車輪ユニットの前把持セクション(すなわち、車軸ケーシング)の正反対に位置するまで、前車輪ユニット4に対する止め縁部を形成する。これによって、開口部40のためのロッキング機構60は、開位置(すなわち、解放位置)に切り替えられ、その結果、この車輪ユニットの把持セクションは、この開口部内に転がり込み、そしてチェーンコンベアの移動によって、運搬される。例えば、ロッキング機構60は、ばね付勢されており、その結果、このロッキング機構は、キャッチ61によって、この開口部を遮断しようとする。車軸ケーシング15が外側からこのキャッチの縁部に衝突する場合、このキャッチは、わきへ移動し、そしてこの車輪ユニットは、受容され得、そして保持され得る。
【0024】
送達ユニット(図示せず)において、各製品キャリアは、ローラ軌道へと送達され、キャッチは、起動を介して開かれる。
【0025】
このトロリーの車輪ユニット3、4は、互いからある軸方向距離で位置し、この軸方向距離は、キャリアリンク上の保持部材(すなわち、開口部)の空間間隔bに対応するように選択される。示される例において、この距離は、最も近いリンクの間の距離に等しいが、原理的には、この距離は、キャリアリンクの間の複数の距離であり得る。図14からまた、特定の制限内において、平行機能は、コンベア軌道2の傾斜にかかわらず、所定の軸方向距離a(すなわち、車輪ユニットにおける軸17、18の間の距離)を生じることが見られる。上記のように、これによって、真っ直ぐな(すなわち、ローラ軌道2の真っ直ぐなセクション)が適用される。その理由は、第一のコンベア33が、装填ユニットに最も近いセクションにおいて、真っ直ぐであることである。すなわち、この選択された間隔は、車輪ユニットが、一度に1つずつ、正しい位置で、コンベアチェーンの開口部40内に運ばれ得るように、正確に維持される。このトロリー全体、およびキャリア部材7を備えるホルダ1は、このトロリー全体が、コンベア軌道の傾斜に依存して異なる角度を有する平行四辺形の形態の幾何学的パターンを常に維持する点において、制御された位置をさらに与える。このチェーンの湾曲したセクションにおいて、空間間隔bは、一時的に減少し、車輪ユニットの軸方向距離aは、開口部40における保持および上記キャリアアーム5、6のねじれに起因して、これに従って調節される。車輪ユニット3、4の保持は、実際に、このねじれを可能にするために、いくらかのあそびを有するように調節される。
【0026】
図15は、コンベアチェーンにおけるある位置のトロリー1の1つを示す。この位置において、車輪ユニットが開口部40内に保持されており、そしてキャリアアーム5、6は、平行であり、その結果、トロリーが、全体として、制御された位置にある。この制御された位置において、ホルダ10およびキャリア部材7の糸は、コンベアチェーンの主要範囲に対して平行であり、これによって、車輪ユニット3、4の間での均一な負荷分布が与えられる。
【0027】
図16および図17は、第二の実施形態における、位置決め機構を示す。この実施形態において、ギアホイール機構が、平行アーム45によって置き換えられており、この平行アームは、2つのキャリアアーム5、6を、関節部46、47によって一緒に接続する。これらの関節部は、これらのキャリアアームの旋回中心48、49から同じ同心距離に位置する。ホルダ内のベアリングを容易にするために、円形の車輪様の要素が提供され、これらの要素は、外側ギアホイール19、20と同じ構成を有し得るが、歯を有さない。他の局面において、このトロリーは、第一の実施形態と同じ構成を有し得、キャリアアーム5、6の、これらの長手方向軸の周りでのねじれのための、同じ設備を有する。
【0028】
図18および19は、2つの平行なアーム50、51を有するトロリーの、第三の実施形態を示す。これらのアームは、関節部52、53、54、55の点に沿って、互いからある距離で関節接続されており、これらの関節部は、各キャリアアーム5、6上に、対称的に位置する。この場合、箱形状のホルダが、2つの緩衝装置要素56、57によって置き換えられる。平行なアーム50、51は、より重い物体のための、2つの固定穴を有する。
【0029】
第一の実施形態と同じ機能が、第二の実施形態および第三の実施形態において、達成される。すなわち、車輪ユニット3、4が、キャリアアームとコンベア軌道との間の角度位置にかかわらず、これらの車輪ユニットの間でのおよそ変化しない軸方向距離を維持するように、キャリアアームを位置決めすることである。このコンベアの水平方向の屈曲と垂直方向の屈曲との両方において、この維持される軸方向距離は、キャリアアーム5、6の、それらの長手方向軸の周りでのねじれを介して、小さい範囲内で、自動的に調節され得る。
【0030】
本発明は、上記の実施例に限定されず、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく変更され得る。例えば、トロリーは、原理的に、吊下されたキャリアアームを有する3つ以上の車輪ユニットを有し得る。さらに、これらのキャリアアームは、0°以外の往復角度を有し得る。すなわち、これらのキャリアアームは、平行ではないかもしれない。第二の実施形態および第三の実施形態において、平行な棒が、原理的に、車輪ユニットに対して配置され得る。軸方向距離の調節のためのねじれ機能は、基本的な位置決め機能のためには必ずしも必須ではない。このねじれ機能が含まれる場合、この機能は、何らかの他の様式で(例えば、キャリアアームの上端と、車輪ユニットの回転軸との間の角度接合によって)、解決され得る。
【0031】
このローラトラックの他のセクション(例えば、水平セクションおよび上昇セクション)に沿った、このトロリーの移動は、種々の様式で、例えば、トロリーを、例えば、1つの車輪ユニット上で駆動する駆動チェーンによって、達成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、物体のためのキャリアの第一の実施形態の側面図である。
【図2】図2は、コンベア軌道の真っ直ぐなセクションに位置する、図1によるキャリアの平面図である。
【図3】図3は、図1によるキャリアの端面図である。
【図4】図4は、第一の実施形態によるキャリアの部品の図を示す。
【図5】図5は、第一の実施形態によるキャリアの部品の図を示す。
【図6】図6は、第一の実施形態によるキャリアの部品の図を示す。
【図7】図7は、第一の実施形態によるキャリアの部品の図を示す。
【図8】図8は、図1および図2による図に対応するが、キャリアがコンベア軌道の第一の湾曲したセクションにある、製品キャリアの図を示す。
【図9】図9は、図1および図2による図に対応するが、キャリアがコンベア軌道の第一の湾曲したセクションにある、製品キャリアの図を示す。
【図10】図10は、同様に対応する図を示すが、キャリアが、このコンベア軌道の第二の湾曲したセクションにあり、このセクションにおいて、このキャリアは、逆方向に曲がっている。
【図11】図11は、同様に対応する図を示すが、キャリアが、このコンベア軌道の第二の湾曲したセクションにあり、このセクションにおいて、このキャリアは、逆方向に曲がっている。
【図12】図12は、コンベア軌道における傾斜位置にある、キャリアの側面図を示す。
【図13】図13は、コンベア軌道における、図12とは異なる傾斜位置にある、キャリアの側面図を示す。
【図14】図14は、本発明によるキャリアを備える、コンベア配置の一部分の斜視図である。
【図15】図15は、キャリアが軌道の別の部分に位置する、コンベア配置の斜視図である。
【図16】図16は、第二の実施形態における、製品キャリアの側面図である。
【図17】図17は、第二の実施形態における、製品キャリアの端面図である。
【図18】図18は、第三の実施形態における、製品キャリアの側面図である。
【図19】図19は、第三の実施形態における、製品キャリアの端面図である。
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、製品キャリアに関する。この製品キャリアは、コンベア配置におけるコンベア軌道に沿って可動であり、そしてトロリーとして設計されており、このトロリーは、少なくとも2つの車輪ユニットおよびキャリアアームを有し、これらの車輪ユニットは、このコンベア軌道に沿って移動するように設計されており、そしてこのキャリアアームは、各車輪ユニットから吊下しており、そして搬送されるべき製品のためのキャリア部材を備える。
【0002】
本発明はまた、コンベア配置に関する。このコンベア配置は、第一のコンベアおよび少なくとも第二のコンベアを、多数の製品キャリアと共に備える。これらの製品キャリアは、トロリーとして設計され、これらのトロリーは、製品を移動させるために、このコンベアに沿って可動である。この第一のコンベアは、連続的な軌道を備え、そしてこのトロリーは、この軌道に沿って動くように設計された車輪ユニットを有し、そしてこの第二のコンベアは、リンクのループの形態のチェーンコンベアを備え、これらのリンクは、輸送の間、これらのトロリーを受容し、そして保持するための部材を有するように設計され、これらの保持する部材は、互いから選択された空間間隔で位置する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
別々の物体を搬送するための、いわゆる吊下コンベアを配置することは、当該分野において公知である。例えば、特許文献1を参照のこと。これは、多数のコンベア軌道を備え、これらの軌道に沿って、製品キャリアが移動する。各製品キャリアは、トロリー、および問題の物体のための吊下したキャリア部材を備える。大きい物体を搬送するため、または1つより多くの物体を同一のキャリアで搬送するためには、このコンベア軌道およびこのトロリーは、より大きい寸法を与えられ得るか、またはこのトロリーは、1つより多くの車輪ユニットを備え得る。1つのトロリーあたり2つより多くの車輪ユニットを使用することにより、例えば、軽い物体(これは、1つの製品キャリアあたり1つの車輪ユニットによって運搬される)と重い物体(複数の車輪ユニットを使用する)との両方に対して、1つの同一のコンベア軌道を使用することが、可能になり得る。しかし、複数の車輪ユニットを使用する場合、その軌道の傾斜したセクションに対して、負荷が、これらの車輪ユニットの間で不均一に分配され得るという問題が生じ得る。このトロリーが、適切に関節運動する構成のものである場合、これらの車輪ユニットの間の間隔が変動し得、これによって、特にコンベア軌道(例えば、コンベアチェーンのための軌道)の間での移行部において、問題が生じる。
【特許文献1】米国特許第4,817,778号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(発明の要旨)
本発明の目的は、1つより多くの物体、またはより重い物体を、1つの同一の製品キャリアにおいて搬送する際の、上記欠点を排除することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的は、軌道の傾斜にかかわらず、車輪ユニットの間の選択された基本距離を維持する位置決め機構によって、キャリアアームが互いに接続されていることを特徴とする、製品キャリアによって達成される。
【0006】
上記目的はまた、車輪ユニットが、吊下したキャリアアームを有することを特徴とする、コンベア配置によって、達成される。これらのキャリアアームは、これらの車輪ユニットの間の選択された位置関係を維持するための位置決め機構によって、互いに接続されており、その結果、これらの車輪ユニットは、概して、互いからの軸方向距離(この距離は、上記空間間隔におよそ対応する)を維持する。
【0007】
本発明によるキャリアおよびコンベア配置によって、特定の距離、およびまた、等しい負荷分布が、車輪ユニットの間で達成され、これにより、安全かつ安定な搬送機能が提供され、そして異なる型のコンベア軌道の間での移行が容易になる。
【0008】
本発明は、いくつかの例示的な実施形態によって、添付の図面を参照して、以下でより詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(好ましい実施形態の説明)
第一の実施形態による、製品キャリア1の構成が、図1〜4を参照して、最初に記載される。これは、コンベア軌道2もまた備えるコンベア配置の一部を形成し、この軌道に沿って、この製品キャリアは、この軌道に沿った異なる位置の間で製品を移動させる目的で、移動することが意図される。このことは、図1および図2において、概略的にのみ示されている。この製品キャリアは、2つの車輪ユニット3、4を有するトロリーとして設計されており、これらの車輪ユニットは、このトロリーと、コンベア軌道との間の接続部を構成する。各車輪ユニットから、キャリアアーム5、6が吊下しており、このキャリアアームに、製品をコンベア軌道2に沿って搬送するための1つ以上のキャリア部材7、8が連結している。示される例において、これらのキャリア部材は、ハンガー、留め金もしくはクリップ、および/または吊下されて旋回可能に支持されたフック8のための、多数のループ7として設計される。
【0010】
本発明によれば、キャリアアーム5、6は、ホルダ10内に配置された機械的位置決め機構9によって、互いに接続される。このホルダ内で、キャリア5、6は、旋回可能に支持される。ホルダ10は、キャリア部材7、8を支持する。位置決め機構9は、平行なガイド機構からなり、このガイド機構は、キャリアアーム5、6の間のおよそ一定な角度関係、およびこれによってまた、車輪ユニット3、4の間の特別な軸方向距離を永続的に維持するように、しかし、以下により詳細に説明されるように、少しの変動を伴うように、設計される。この機構はまた、変更されない角度関係(この例において、平行な関係)を、図1による投影面で見て、一方の車輪ユニットの接続軸11と、他方のホルダの対称軸12との間で、維持する。各車輪ユニット3、4は、2つのローラ13、14を備え、これらのローラは、これらのローラの間に間隔を有するように位置し、これらのローラは、この例においては、車軸ケーシング15の形態のくびれセクションによって、互いにしっかりと接続されて示されている。これらのローラおよびこの車軸ケーシング15は、これらがシャフト16の周りで回転し得るように支持される。このシャフトは、各キャリアアーム5、6にしっかりと接続されており、そして実際には、このキャリアアームの湾曲したセクションを構成し得る。このキャリアアームは、有利には、例えば、金属から作製され、例えば、鋼の棒、軽合金の棒または軽合金の管であるが、各車輪ユニットの他の部品は、高強度のプラスチック材料から作製される。ローラ13、14は、ローラ軌道内を動くように設計され、このローラ軌道は、コンベア軌道2によって形成され、そして実際には、プロフィールとして、図2に示されるように、コンベア軌道の真っ直ぐなセクションとして形成され、シャフト16によって形成される車輪ユニットの幾何学的な回転軸17、18は、互いに平行である。
【0011】
第一の実施形態による、平行なガイド機構9は、ギアホイール機構を備え、このギアホイール機構は、ホルダ内に回転可能に支持された、3つのギアホイール19、20、21を有する。もちろん、2つの外側のギアホイール19、20は、中間ギアホイール21と相互にかみ合い、これらの外側ギアホイールは、互いと同じ直径を有し、そして各々が、キャリアアーム5、6のうちの一方に接続され、その結果、これらのギアホイールは、図1による投影面において、キャリアアームのスイベル運動によって、一緒に回転する。実際に、これらのキャリアアームは、運搬される製品から、キャリア部材7、8を介して、そしてこれらのアームを介して、車輪ユニット3、4へと、負荷をしっかりと伝達する目的で、その底部において、2つの外側ギアホイールの貫通孔内に直角に屈曲する。キャリアアーム5、6が、頂部で吊下されており、そして車輪ユニット3、4内で関節運動し、そしてギアホイール19、20によって、ホルダ10内で頑丈に関節運動するという事実により、これらのキャリアアームは、協働した振動運動を行うことが可能であり、このことは、以下でより詳細に記載される。図1〜3から、ホルダ10が、本質的に平坦な、幅広い横断端部壁22、23を有する箱型のハウジングとして設計されることが、さらに見られる。これらの端部壁は、1つのコンベア配置において、複数のトロリーを整列させる場合に、停止表面または緩衝装置を形成する。
【0012】
図1および図3から、フック24の形態の1つのキャリア部材8が、中間ギアホイール21の中心穴21a内に吊下されることが、見られる。キャリア部材8は、有利には、より重い物体のために意図され、そしてその底端部において、物体のための保持配置(例えば、フックまたはクリップ)を有し得る。図3は、キャリアアーム5(キャリアアーム6は、隠れている)が、真っ直ぐな垂直線から外れて角度を付けており、その結果、負荷の重心が、対称垂線または対称面25において、最終的に対称的になることがさらに見られる。
【0013】
図2および図3から、各ローラ13、14のためのローラ軌道2aに加えて、このコンベア軌道はまた、横方向のガイド軌道2bを備えることが見られる。この横方向のガイド軌道は、車輪ユニット3、4をこの軌道内で位置決めするために、各ローラの1つの側面13a、14aと相互作用する。
【0014】
図4〜7は、外側ギアホイール19(図4〜6を参照のこと)および中間ギア(図7を参照のこと)の、実際の実施形態を示す。図5および図6から、外側ギアホイールは、駆動部材26を有し、この駆動部材内で、各キャリアアーム5、6の下端部が保持され、そしてこの駆動部材が、これらのギアホイールを、その車輪ユニットの周りで、これらのキャリアアームのスイベル運動において駆動することが見られる。外側ギアホイール19は、特別な形状の中心開口部27を有し、この開口部内に、キャリアアーム5の屈曲した端部セクション28が入り込むことが、さらに見られる。より具体的には、この開口部は、キャリアアームが挿入される端部において、本質的に円形であるが、このキャリアアームの大部分に対して直角な面で見ると、円錐形に広がる。このことにより、このキャリアアームの端部セクション28が、2つのキャリアアームをその独自の長手方向軸の周りで本質的にねじれることを可能にするために、特別な角度範囲内で移動し、これによって、湾曲したセクションでのコーナリングの際に、車輪ユニットが回転すること、および狭い制限内での軸方向距離aの変動を可能にする。以下を参照のこと。ギアホイール19から21は、さらに、ホルダ10内の対応するセクションで回転可能に支持するための、ベアリングセクション19a、21aを有する。図7からまた、これらのギアホイールのうちの1つ(示される例においては、中間ギアホイール21)が、その歯付きの周囲30に沿って、ロックされたセクション29を有し、その結果、一方または他方の外側ギアホイール19、20との接触点において、外側ギアホイールの歯31について相互にかみ合う係合が防止される点において、これらのギアホイールの回転運動の制限が見られる。これにより、この制限された位置でのロッキングを防止するために、平行な運動が、180°よりいくらか少なく制限される。このような制限位置の制限は、多数の他の様式で(例えば、キャリアアーム5、6の止めセクションによって)達成され得る。
【0015】
図8および図9は、製品キャリア1がコンベア配置のコンベア軌道2の湾曲部に位置している状況を示す。キャリアアーム5、6が、上記のように、これらのアームの長手方向軸の周りで特定の範囲内でねじれることが可能であるという事実は、2つのキャリア車輪3、4が角度を付けられ得ること、すなわち、これらの車輪の回転軸17、18が、比較的大きい程度まで、これらの回転軸が互いに平行である位置から外れること(部分的には、この軌道上で角を曲がるため、そして部分的には、軸方向距離aの小さい調節(図9においては、aの小さい減少)を可能にするため)が可能であることを意味する。ここで、距離aは、軸17と18との間の、車軸ケーシング15上のこれらの軸の対称中点17a、18aにおける距離をいう。
【0016】
図10および図11が示すように、車輪ユニットの回転軸17、18の対応する角度が正反対の方向にあることは、この正反対の方向での湾曲上で角を曲がる場合に、可能になる。両方の場合において、回転軸17、18についての旋回中心58、59は、車輪ユニット3、4の対称中心の外側にあり、このことにより、改変された軸方向距離が与えられ、この距離は、チェーンコンベア型のコンベアにおいて、重要である(以下を参照のこと)。
【0017】
図9および図11から見られ得る、車輪ユニット3、4の回転は、このコンベアと、ローラの側面13a、14に対して案内するガイド面2bとの相互作用を介して、達成される。
【0018】
図12は、本発明による製品キャリアの、コンベア軌道2の段階的に傾斜したセクションにおける、平行機能を示す。この平行機能は、キャリアアーム5、6を、互いに対して変化しない角度位置(この例においては、互いに対して本質的に平行)に維持するように働く。この変化しない角度位置は、車輪ユニット3、4の間での、保持された中心間距離を与える。さらに、ホルダの対称軸12は、傾斜セクションにおいてさえも、軌道2に対して実質的に平行である。ホルダ10とキャリア部材7との制御された相対位置は、これによって、常に得られ、このことにより、キャリアアーム5、6および車輪ユニット3、4の均一な負荷分布が与えられる。これによって、端部壁22、23は、コンベア軌道の方向に回転し、結果として、製品キャリアの列において、端部壁が、互いの方へと回転し、そしてこれによって、トロリーの間で絡まる危険性のない緩衝装置として機能する。
【0019】
図13は、キャリアアーム5、6の間の本質的な平行性(外側ギアホイールが中間ギアホイール21と一緒に相互にかみ合い、そして車輪ユニット3、4の間の軸方向距離を維持するという点)を維持しながら、逆の傾斜にある製品キャリアがどのように調節されるかを示す。
【0020】
傾斜の方向および傾斜の角度にかかわらず、中間ギアホイール20と永続的に相互にかみ合う係合は、外側ギアホイール19、20を、互いに対して同じ回転位置に一定して維持し、これによって、変化しない軸方向距離aを生じる。
【0021】
図14は、製品を搬送するためのコンベア配置または装置のセクションを示す。この製品は、全ての想定可能な型の物体(例えば、マット32)であり得る。このコンベア配置は、例えば、複数のトロリー1(そのうちの1つのみが図示される)が、メインライン(図示せず)に沿って、多数の分岐ライン33、34(そのうちの1つのみが図示される)まで運ばれる型のものであり得る。これらの分岐ラインにおいて、これらのトロリーは、ワークステーション内での特別な処理のために、各分岐ラインに切り替えられ、その後、メインラインに戻される。このような説明の例は、米国特許第4,817,778号によって開示されている。
【0022】
このメインラインから、製品キャリア1は、分岐ラインに切り替えられる。この分岐ラインは、この例において、2つの型のコンベア33、34、およびトロリーを1つのコンベア22から他方のコンベア34へと移動させるための移動ユニット35を備える。示される例において、すでに記載されたように、一方のコンベアは、適切な形状にされた輪郭のセクションの形態の、上述のローラ軌道を備える。このローラ軌道は、車輪ユニット3、4のローラ13、14のためのローリング面、およびこれらのローラを横方向にガイドするためのガイド面を形成する。示される例における第二のコンベア34は、コンベアチェーンを備え、このコンベアチェーンは、有利な実施例において、以前の特許明細書においてと同じ構成を有し得、適切には、閉ループの形態である。従って、この例において、このコンベアチェーンは、複数のリンク36、37を備え、これらのリンクは、接続ピン38、39によって、特定の面内での関節運動またはスイベル運動のために、互いに関節接続されるが、相互作用するスライド面によって案内され、その結果、他の面内でのこれらのリンクの間での往復運動が、最小にされる。これらのリンクは、2つの型からなり、これらの型は、本明細書中で以下において、キャリアリンク36および中間リンク37と称される。チェーンコンベア34は、輸送されるトロリーおよび静止しているトロリーを受容し、そして保持するように、そしてこれらのトロリーを、以前の特許明細書に従って公知の様式で、それらの車輪ユニットとの相互作用を介して送達するように、設計される。この目的で、これらのキャリアリンクは、保持部材または駆動部材を有し、これらの部材は、トロリーの輸送される車輪ユニット3、4を受容し、そして保持し、そしてこれらの車輪ユニットを送達するように、設計される。示される例において、これらの保持部材は、開口部40を備え、これらの開口部は、開放位置において、外側のほうへと開いているが、保持位置において(すなわち、搬送位置において、またはコンベアがワークステーションにおいて静止している場合)、例えば、キャッチ60による保持を確実にする。実際には、この開口部の近隣にあるキャリアリンクは、車輪ユニットのローラの間の間隔(すなわち、車軸ケーシング15の長さ)より幅が小さいものであり、その結果、この車輪ユニットは、クリアランスを有してローラ13、14の間に保持され、このクリアランスは、車輪ユニット3、4が、キャリアアーム5、6の上述のねじれによって、いくらか角度を付けられることを可能にする。
【0023】
示される例において、分岐ライン上にある第一のコンベア33は、装填ユニット35のほうへと下向きに傾斜しており、そして第三のコンベアの方へと開いている。このトロリーの前車輪ユニット4は、中間リンクの長手軸方向縁部41によって静止して保持されており、この縁部は、このチェーンコンベアが、その駆動車輪42によって、この駆動車輪の周囲で動かされ、その結果、隣のキャリアリンク36の開口部40が前車輪ユニットの前把持セクション(すなわち、車軸ケーシング)の正反対に位置するまで、前車輪ユニット4に対する止め縁部を形成する。これによって、開口部40のためのロッキング機構60は、開位置(すなわち、解放位置)に切り替えられ、その結果、この車輪ユニットの把持セクションは、この開口部内に転がり込み、そしてチェーンコンベアの移動によって、運搬される。例えば、ロッキング機構60は、ばね付勢されており、その結果、このロッキング機構は、キャッチ61によって、この開口部を遮断しようとする。車軸ケーシング15が外側からこのキャッチの縁部に衝突する場合、このキャッチは、わきへ移動し、そしてこの車輪ユニットは、受容され得、そして保持され得る。
【0024】
送達ユニット(図示せず)において、各製品キャリアは、ローラ軌道へと送達され、キャッチは、起動を介して開かれる。
【0025】
このトロリーの車輪ユニット3、4は、互いからある軸方向距離で位置し、この軸方向距離は、キャリアリンク上の保持部材(すなわち、開口部)の空間間隔bに対応するように選択される。示される例において、この距離は、最も近いリンクの間の距離に等しいが、原理的には、この距離は、キャリアリンクの間の複数の距離であり得る。図14からまた、特定の制限内において、平行機能は、コンベア軌道2の傾斜にかかわらず、所定の軸方向距離a(すなわち、車輪ユニットにおける軸17、18の間の距離)を生じることが見られる。上記のように、これによって、真っ直ぐな(すなわち、ローラ軌道2の真っ直ぐなセクション)が適用される。その理由は、第一のコンベア33が、装填ユニットに最も近いセクションにおいて、真っ直ぐであることである。すなわち、この選択された間隔は、車輪ユニットが、一度に1つずつ、正しい位置で、コンベアチェーンの開口部40内に運ばれ得るように、正確に維持される。このトロリー全体、およびキャリア部材7を備えるホルダ1は、このトロリー全体が、コンベア軌道の傾斜に依存して異なる角度を有する平行四辺形の形態の幾何学的パターンを常に維持する点において、制御された位置をさらに与える。このチェーンの湾曲したセクションにおいて、空間間隔bは、一時的に減少し、車輪ユニットの軸方向距離aは、開口部40における保持および上記キャリアアーム5、6のねじれに起因して、これに従って調節される。車輪ユニット3、4の保持は、実際に、このねじれを可能にするために、いくらかのあそびを有するように調節される。
【0026】
図15は、コンベアチェーンにおけるある位置のトロリー1の1つを示す。この位置において、車輪ユニットが開口部40内に保持されており、そしてキャリアアーム5、6は、平行であり、その結果、トロリーが、全体として、制御された位置にある。この制御された位置において、ホルダ10およびキャリア部材7の糸は、コンベアチェーンの主要範囲に対して平行であり、これによって、車輪ユニット3、4の間での均一な負荷分布が与えられる。
【0027】
図16および図17は、第二の実施形態における、位置決め機構を示す。この実施形態において、ギアホイール機構が、平行アーム45によって置き換えられており、この平行アームは、2つのキャリアアーム5、6を、関節部46、47によって一緒に接続する。これらの関節部は、これらのキャリアアームの旋回中心48、49から同じ同心距離に位置する。ホルダ内のベアリングを容易にするために、円形の車輪様の要素が提供され、これらの要素は、外側ギアホイール19、20と同じ構成を有し得るが、歯を有さない。他の局面において、このトロリーは、第一の実施形態と同じ構成を有し得、キャリアアーム5、6の、これらの長手方向軸の周りでのねじれのための、同じ設備を有する。
【0028】
図18および19は、2つの平行なアーム50、51を有するトロリーの、第三の実施形態を示す。これらのアームは、関節部52、53、54、55の点に沿って、互いからある距離で関節接続されており、これらの関節部は、各キャリアアーム5、6上に、対称的に位置する。この場合、箱形状のホルダが、2つの緩衝装置要素56、57によって置き換えられる。平行なアーム50、51は、より重い物体のための、2つの固定穴を有する。
【0029】
第一の実施形態と同じ機能が、第二の実施形態および第三の実施形態において、達成される。すなわち、車輪ユニット3、4が、キャリアアームとコンベア軌道との間の角度位置にかかわらず、これらの車輪ユニットの間でのおよそ変化しない軸方向距離を維持するように、キャリアアームを位置決めすることである。このコンベアの水平方向の屈曲と垂直方向の屈曲との両方において、この維持される軸方向距離は、キャリアアーム5、6の、それらの長手方向軸の周りでのねじれを介して、小さい範囲内で、自動的に調節され得る。
【0030】
本発明は、上記の実施例に限定されず、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく変更され得る。例えば、トロリーは、原理的に、吊下されたキャリアアームを有する3つ以上の車輪ユニットを有し得る。さらに、これらのキャリアアームは、0°以外の往復角度を有し得る。すなわち、これらのキャリアアームは、平行ではないかもしれない。第二の実施形態および第三の実施形態において、平行な棒が、原理的に、車輪ユニットに対して配置され得る。軸方向距離の調節のためのねじれ機能は、基本的な位置決め機能のためには必ずしも必須ではない。このねじれ機能が含まれる場合、この機能は、何らかの他の様式で(例えば、キャリアアームの上端と、車輪ユニットの回転軸との間の角度接合によって)、解決され得る。
【0031】
このローラトラックの他のセクション(例えば、水平セクションおよび上昇セクション)に沿った、このトロリーの移動は、種々の様式で、例えば、トロリーを、例えば、1つの車輪ユニット上で駆動する駆動チェーンによって、達成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、物体のためのキャリアの第一の実施形態の側面図である。
【図2】図2は、コンベア軌道の真っ直ぐなセクションに位置する、図1によるキャリアの平面図である。
【図3】図3は、図1によるキャリアの端面図である。
【図4】図4は、第一の実施形態によるキャリアの部品の図を示す。
【図5】図5は、第一の実施形態によるキャリアの部品の図を示す。
【図6】図6は、第一の実施形態によるキャリアの部品の図を示す。
【図7】図7は、第一の実施形態によるキャリアの部品の図を示す。
【図8】図8は、図1および図2による図に対応するが、キャリアがコンベア軌道の第一の湾曲したセクションにある、製品キャリアの図を示す。
【図9】図9は、図1および図2による図に対応するが、キャリアがコンベア軌道の第一の湾曲したセクションにある、製品キャリアの図を示す。
【図10】図10は、同様に対応する図を示すが、キャリアが、このコンベア軌道の第二の湾曲したセクションにあり、このセクションにおいて、このキャリアは、逆方向に曲がっている。
【図11】図11は、同様に対応する図を示すが、キャリアが、このコンベア軌道の第二の湾曲したセクションにあり、このセクションにおいて、このキャリアは、逆方向に曲がっている。
【図12】図12は、コンベア軌道における傾斜位置にある、キャリアの側面図を示す。
【図13】図13は、コンベア軌道における、図12とは異なる傾斜位置にある、キャリアの側面図を示す。
【図14】図14は、本発明によるキャリアを備える、コンベア配置の一部分の斜視図である。
【図15】図15は、キャリアが軌道の別の部分に位置する、コンベア配置の斜視図である。
【図16】図16は、第二の実施形態における、製品キャリアの側面図である。
【図17】図17は、第二の実施形態における、製品キャリアの端面図である。
【図18】図18は、第三の実施形態における、製品キャリアの側面図である。
【図19】図19は、第三の実施形態における、製品キャリアの端面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品キャリアであって、該製品キャリアは、コンベア配置におけるコンベア軌道(33、34)に沿って可動であり、そしてトロリーとして設計されており、該トロリーは、少なくとも2つの車輪ユニット(3、4)およびキャリアアーム(5、6)を有し、該車輪ユニットは、該コンベア軌道に沿って移動するように設計されており、そして該キャリアアームは、各車輪ユニットから吊下されており、そして搬送される製品のためのキャリア部材(7、8)を備え、該製品キャリアは、該キャリアアーム(5、6)が、位置決め機構(9/45、50、51)によって互いに接続されており、該位置決め機構は、該車輪ユニット(5、6)の間の選択された基本距離(a)を、該軌道の傾斜にかかわらず維持することを特徴とする、製品キャリア。
【請求項2】
前記位置決め機構(9/45、50、51)が、平行なガイド機構を備え、該平行なガイド機構は、前記キャリアアーム(5、6)を、前記軌道の傾斜にかかわらず互いに本質的に平行に維持し、その結果、互いに対する前記距離(a)が、およそ維持されることを特徴とする、請求項1に記載の製品キャリア。
【請求項3】
前記位置決め機構(9)が、多数のギアホイール(19、20、21)を有する歯付き伝動装置を備え、該ギアホイールは、ホルダ(10)内に回転可能に支持されており、該ホルダ内に、前記キャリアアーム(5、6)が旋回可能に支持されていることを特徴とする、請求項1に記載の製品キャリア。
【請求項4】
前記ホルダ(10)が、箱として設計されており、該箱内に、前記ギアホイール(19、20、21)が回転可能に支持されていること、ならびに該ギアホイールが、2つの外側ギアホイール(19、20)および中間ギアホイール(21)を備え、該外側ギアホイール(19、20)は、前記キャリアアーム(5)のスイベル運動に従うように設計されており、そして該中間ギアホイール(21)は、該外側ギアホイールと相互に噛み合い、該2つの外側ギアホイールは、同じ直径を有することを特徴とする、請求項2および3のいずれか1項に記載の製品キャリア。
【請求項5】
前記平行なガイド機構(45、50、51)が、平行なアーム(45、50、51)を有し、該平行なアームが、前記キャリアアーム(5、6)において、均一な距離で直接的にかまたは間接的に関節運動することを特徴とする、請求項2に記載の製品キャリア。
【請求項6】
前記車輪ユニット(4、5)が、前記コンベア軌道(33、34)の湾曲したセクションに対する調節のために、該車輪ユニットの回転軸(17、18)の周りで回転し得ることを特徴とする、請求項1に記載の製品キャリア。
【請求項7】
前記車輪ユニット(5、6)の間の距離(a)が、狭い制限内で変動可能であることを特徴とする、請求項6に記載の製品キャリア。
【請求項8】
前記車輪ユニット(3、4)の回転が、前記キャリアアーム(5、6)の長手方向軸の周りでの該キャリアアームのねじれによって達成されることを特徴とする、請求項7に記載の製品キャリア。
【請求項9】
コンベア配置であって、該コンベア配置は、第一のコンベア(33)および少なくとも第二のコンベア(34)を、多数の製品キャリア(1)と共に備え、該製品キャリアは、製品を移動させるためのコンベアに沿って可動であるトロリーとして設計されており、該第一のコンベアは、連続的な軌道を備え、そして該トロリーは、車輪ユニット(3、4)を有し、該車輪ユニットは、該軌道に沿って動くように設計されており、そして該第二のコンベアは、リンク(36、37)のループの形態のチェーンコンベアを備え、該リンクは、輸送されるトロリーを受容し、そして保持するための部材を有するように設計され、該保持する部材は、互いから選択された空間間隔(b)で位置し、該コンベア配置は、該車輪ユニット(3、4)が、吊下したキャリアアーム(5、6)を有し、該キャリアアームは、位置決め機構(9/45、50、51)によって、互いに接続されており、該位置決め機構は、該車輪ユニットの間の選択された位置関係を維持するためのものであり、その結果、該車輪ユニットは、互いからの軸方向距離(a)を基本的に維持し、該距離は、該空間間隔(b)におよそ対応することを特徴とする、コンベア配置。
【請求項10】
前記互いの軸方向距離(a)は、前記第二のコンベア(34)の空間間隔(b)の変化に対する調節のために、狭い制限内で変動可能であることを特徴とする、請求項9に記載のコンベア配置。
【請求項1】
製品キャリアであって、該製品キャリアは、コンベア配置におけるコンベア軌道(33、34)に沿って可動であり、そしてトロリーとして設計されており、該トロリーは、少なくとも2つの車輪ユニット(3、4)およびキャリアアーム(5、6)を有し、該車輪ユニットは、該コンベア軌道に沿って移動するように設計されており、そして該キャリアアームは、各車輪ユニットから吊下されており、そして搬送される製品のためのキャリア部材(7、8)を備え、該製品キャリアは、該キャリアアーム(5、6)が、位置決め機構(9/45、50、51)によって互いに接続されており、該位置決め機構は、該車輪ユニット(5、6)の間の選択された基本距離(a)を、該軌道の傾斜にかかわらず維持することを特徴とする、製品キャリア。
【請求項2】
前記位置決め機構(9/45、50、51)が、平行なガイド機構を備え、該平行なガイド機構は、前記キャリアアーム(5、6)を、前記軌道の傾斜にかかわらず互いに本質的に平行に維持し、その結果、互いに対する前記距離(a)が、およそ維持されることを特徴とする、請求項1に記載の製品キャリア。
【請求項3】
前記位置決め機構(9)が、多数のギアホイール(19、20、21)を有する歯付き伝動装置を備え、該ギアホイールは、ホルダ(10)内に回転可能に支持されており、該ホルダ内に、前記キャリアアーム(5、6)が旋回可能に支持されていることを特徴とする、請求項1に記載の製品キャリア。
【請求項4】
前記ホルダ(10)が、箱として設計されており、該箱内に、前記ギアホイール(19、20、21)が回転可能に支持されていること、ならびに該ギアホイールが、2つの外側ギアホイール(19、20)および中間ギアホイール(21)を備え、該外側ギアホイール(19、20)は、前記キャリアアーム(5)のスイベル運動に従うように設計されており、そして該中間ギアホイール(21)は、該外側ギアホイールと相互に噛み合い、該2つの外側ギアホイールは、同じ直径を有することを特徴とする、請求項2および3のいずれか1項に記載の製品キャリア。
【請求項5】
前記平行なガイド機構(45、50、51)が、平行なアーム(45、50、51)を有し、該平行なアームが、前記キャリアアーム(5、6)において、均一な距離で直接的にかまたは間接的に関節運動することを特徴とする、請求項2に記載の製品キャリア。
【請求項6】
前記車輪ユニット(4、5)が、前記コンベア軌道(33、34)の湾曲したセクションに対する調節のために、該車輪ユニットの回転軸(17、18)の周りで回転し得ることを特徴とする、請求項1に記載の製品キャリア。
【請求項7】
前記車輪ユニット(5、6)の間の距離(a)が、狭い制限内で変動可能であることを特徴とする、請求項6に記載の製品キャリア。
【請求項8】
前記車輪ユニット(3、4)の回転が、前記キャリアアーム(5、6)の長手方向軸の周りでの該キャリアアームのねじれによって達成されることを特徴とする、請求項7に記載の製品キャリア。
【請求項9】
コンベア配置であって、該コンベア配置は、第一のコンベア(33)および少なくとも第二のコンベア(34)を、多数の製品キャリア(1)と共に備え、該製品キャリアは、製品を移動させるためのコンベアに沿って可動であるトロリーとして設計されており、該第一のコンベアは、連続的な軌道を備え、そして該トロリーは、車輪ユニット(3、4)を有し、該車輪ユニットは、該軌道に沿って動くように設計されており、そして該第二のコンベアは、リンク(36、37)のループの形態のチェーンコンベアを備え、該リンクは、輸送されるトロリーを受容し、そして保持するための部材を有するように設計され、該保持する部材は、互いから選択された空間間隔(b)で位置し、該コンベア配置は、該車輪ユニット(3、4)が、吊下したキャリアアーム(5、6)を有し、該キャリアアームは、位置決め機構(9/45、50、51)によって、互いに接続されており、該位置決め機構は、該車輪ユニットの間の選択された位置関係を維持するためのものであり、その結果、該車輪ユニットは、互いからの軸方向距離(a)を基本的に維持し、該距離は、該空間間隔(b)におよそ対応することを特徴とする、コンベア配置。
【請求項10】
前記互いの軸方向距離(a)は、前記第二のコンベア(34)の空間間隔(b)の変化に対する調節のために、狭い制限内で変動可能であることを特徴とする、請求項9に記載のコンベア配置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公表番号】特表2007−517741(P2007−517741A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526858(P2006−526858)
【出願日】平成16年9月20日(2004.9.20)
【国際出願番号】PCT/SE2004/001349
【国際公開番号】WO2005/028342
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(506091610)イートン システムズ アーベー (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月20日(2004.9.20)
【国際出願番号】PCT/SE2004/001349
【国際公開番号】WO2005/028342
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(506091610)イートン システムズ アーベー (2)
【Fターム(参考)】
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