製品固定装置監視システム及び製品固定装置を監視する方法
小売業環境等の商業的環境における様々な種類の固定装置及び販売される製品の状態を監視するためのシステム及び方法。前記システムは、望ましくない状況、特に在庫切れ、在庫少量、及び製品が急速に供給又は取り出されている状態を自動的に検出し、店員に告知するように設計されている。前記システムは、監視される陳列装置又は固定装置に設置されたマイクロプロセッサ・ベースの入力/出力装置であるFMSインテリジェントコントローラ(FMS−IC)、及び、監視されるべき商品の存在を感知した時に前記FMS−ICを作動させるための入力に接続されるセンサからなる。前記FMSは電池式であり、小売業環境の棚に設置され得る固定装置の様々な実施形態と共に用いられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に小売業環境に製品又は他の商品を陳列し、顧客がその商品を購入のために陳列から取り出せるようにするシステムに関し、より詳細には、在庫切れ又は在庫少量の状態、及び製品が急速に供給又は取り出されている等の望ましくない品物の陳列状態の自動検出及び告知を提供するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(リフら)には、要求信号を受け、それに応じて供給信号を発生する自動薬剤供給システムが例示として開示されており、特許文献2(テイチャー)には、顧客によって食物が陳列棚から取り出された時を検出し、認定するのに用いられる自動セルフサービスカフェテリアシステムが開示されている。他の在庫セキュリティシステムが特許文献3(ジョンソン)、特許文献4(バウアーら)、特許文献5(フランシスら)によって開示されており、無線方位在庫システムが特許文献6(バスティアン二世ら)に、及び個人向け在庫管理システムが特許文献7(ショー・シンクレア)の実施例によって開示されている。
【0003】
ここに引用された全ての参考文献は、全体が参照としてここに包含される。
【特許文献1】米国特許第6814255号明細書
【特許文献2】米国特許第6102162号明細書
【特許文献3】米国特許第6693539号明細書
【特許文献4】米国特許第5151684号明細書
【特許文献5】米国特許第6600418号明細書
【特許文献6】米国特許第6650225号明細書
【特許文献7】米国特許第6851611号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
小売窃盗組織(ORT)は、小売犯罪組織(ORC)としても知られ、急速に小売業者にとって最も深刻な損失分野になりつつある。小売業における損失額は年間300億ドルに達すると推定され、従来の窃盗防止装置、及びCCTV(閉回路テレビ)やEAS(電子商品監視機器)等の封止策はほとんど効果のないことが判明している。ORTには、高度な分担網や再包装操作を伴う大規模な窃盗団がしばしば関与する。その窃盗は特定の製品を大量に盗み取るよう指示された個人又はチームで行われることもある。これらのチームはORT組織の下位のメンバーで構成され、その全ての行動は組織の上層の者に指揮されている。これらの団体は普通一日に多数の店舗を標的とし、窃盗者の年収は10万ドルを超えることもあって、ORTを非常に儲けさせている。
【0005】
商品の窃盗からの損失だけでも重大なものであるが、棚の在庫不足のために逸した販売からの損失は更に計り知れない。ORTの窃盗者らは、彼らの標的製品の棚を「一掃」し、購入できる製品を全く残さないのである。
【0006】
在庫切れの状態は、窃盗によって生じるか通常の販売によって生じるかに関わらず、小売業者にとって有害なものである。これらは販売機会を失わせる結果をもたらし、顧客忠誠心を脅かし、更に場合によっては小売業者の法的義務さえ妨害し得る(例えば、WICプログラムは棚に特定の乳児用調製粉乳を保つよう要求している)。
【0007】
ほとんどのORT組織は窃盗時に暴力を用いないと報告されている。むしろ彼らは気付かれると逃げる方を好む。更に、窃盗中にその検出が行われるのが早ければ早いほど、損失を受けることは少なくなる(集められる製品はより少ないと考えられるため)。また、彼らが移動してドアの方向へ近づくほど、製品を落とすよりも製品を持って逃げる可能性が高くなるため、窃盗が店舗内の奥まった所で行われている間に棚の一掃を検出することは非常に有利である。
【0008】
要約すると、小売業者は店舗内の重要な製品の正常でない動きに関するリアルタイムな情報から利益を得るであろう。在庫少量及び在庫切れ状態に対して高められた可視性を提供することは、製品監視対策に更なる価値さえ付与する。本発明は、これらの必要性に対処するために設計されている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、製品陳列装置又は固定装置と共に使用する監視システムが提供される。前記製品陳列装置又は固定装置は、商業的環境の顧客によって商品がそこから取り出されることができるように設計されている。前記製品陳列装置又は固定装置は、複数の商品を保持するための少なくとも一つの保持部、及び前記保持部に結合し、そこから個々の商品が顧客によって取り出され、又は顧客へ供給されることが可能な少なくとも一つの出口からなる。
【0010】
前記監視システムは、少なくとも一つのセンサ、及び前記少なくとも一つのセンサに結合する少なくとも一つの電子装置からなる。前記少なくとも一つのセンサは、前記少なくとも一つの保持部又は前記少なくとも一つの出口に隣接するように配置され、前記製品陳列装置又は固定装置から商品が取り出され又は供給される度に第1の電気信号を前記電子装置に提供する。前記電子装置は前記第1の電気信号を処理し、前記製品陳列装置又は固定装置から商品の品物が取り出され又は供給される速度を測定できるように設計され、それにより品物の大規模な窃盗等の窃盗の可能性が指示される。
【0011】
本発明の一つの好ましいが必須でない態様によれば、前記電子装置はマイクロプロセッサ・ベースであると共に、前記少なくとも一つのセンサはそこにある商品の検出に基づいて前記マイクロプロセッサ・ベースの装置に作動信号を提供するように設計されており、すると直ちに前記マイクロプロセッサ・ベースの装置は調整可能なタイミング・ウィンドウ又は期間等のタイミング・ウィンドウ又は期間を開始し、その間に前記マイクロプロセッサ・ベースの装置は前記第1の電気信号の数をカウントし(カウントされる第1の電気信号の数はそれ自身調整可能である)、前記タイミング・ウィンドウ又は期間内に受信される第1の電気信号の総数が所定の閾値に達するか否かを判定し、達する場合には「供給速度警報信号」出力を提供する。
【0012】
本発明の別の態様によれば、本発明は製品陳列装置又は固定装置、及び監視システムから構成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図面の様々な図を参照すると、同様の参照番号は同様の部分を参照しており、図1の20には本発明によって構成される一つの典型的な固定装置監視システム(「FMS」)が示されている。前記FMSシステムは、様々な種類の製品又は品物を供給する固定装置、及び小売業環境で販売される製品の「状態」を監視する費用効率の高い方法を提供する。FMSの主な目的は、望ましくない状況、特に在庫切れ、在庫少量、及び製品の急速な供給又は取出しを自動的に検出し告知することにある。この告知はそのような状態に対して直ちに行動を取る機会を提供し、それは店舗の収益性及び損失に影響し得る。本システムの代替及び二次的なアプリケーションも存在する。
【0014】
製品固定装置監視システム(FMS)は、高い柔軟性を有するように設計され、感知装置又はスイッチと共に適切に構成され得るいかなる種類の製品又は固定装置でも視覚的に監視することができる。前記監視装置又はスイッチは、以下「センサ」と総称する。最も基本的なFMSシステム20は、二つの主な構成要素、すなわち、製品の存在および動きを監視する少なくとも一つのセンサ(図1,5及び6)22、及び、前記FMSシステム20の「ブレーン」として働くマイクロプロセッサ・ベースの入力/出力デバイスであって、以下FMSインテリジェントコントローラ又は「FMS−IC」と称する電子装置又はユニット24からなる。
【0015】
後により詳細に説明するが、FMS−ICユニット24は、監視されるべき製品がその内部又は上部に配置される固定装置/供給装置の内部又は付近に設置される。単数のセンサ22又は複数のセンサ22は、場合によってはFMS−ICユニット24のそれぞれの入力26にそれぞれ短い導体ケーブル28で接続される。前記センサの詳細は後ほど説明する。ここでは、センサはあらゆる適切な種類のものであり得ると述べるにとどめておく。ここで述べられる実施例では、前記センサは単極マイクロスイッチ等の従来のスイッチからなる。他の種類のスイッチ又は他の種類のセンサを使用してもよい。どの場合においても、各センサ22が作動した時、例えば、その接続が閉鎖した時、それぞれのケーブル28を介してFMS−ICユニット24のそれぞれの入力26へ電気信号を提供し、前記ユニットを起動するように設計されている。
【0016】
図1には、乳児用調製粉乳の缶10の供給監視アプリケーションにおけるFMSシステム20が示されている。このアプリケーションでは、乳児用調製粉乳の前記缶は4つの重力送り式陳列固定装置30A,30B,30C及び30D内に保持及び陳列されている。これらの固定装置の構造は図5で最も良く見ることができる。ここで指摘されるべきことは、システム20は4つの固定装置を有する必要はなく、一つの固定装置だけを含んでもよいし、また、典型的なFMS−ICユニット24を用いる場合、8つ以下ならばいくつでも固定装置を用いることができるという点である(典型的なユニット24は8つの入力26を有するため)。8つ以上の入力を有する他のFMS−ICユニット24も提供され得る。
【0017】
示される典型的な実施形態では、固定装置30A〜30Dは店舗等の商業的環境において、棚(図示せず)に固定されるように配置される。各固定装置30A〜30Dは、乳児用調製粉乳の複数の個々の缶10が位置し、かつ通過する経路を含む。前記缶が重力によって前記経路を固定装置の出口32まで転がり降りるように、前記経路は下方に延びる。図6に示されるようなセンサ22は、図5に描かれているように、出口32に隣接する固定装置上に設置される。既に述べたように、各センサ22は、図2〜4に示されるように各導電体すなわちケーブル28を介してFMS−ICユニット24の各電気コネクタ入力26に電気的に接続されている。各センサ22は、調製粉乳の一つの缶がその上を転がって通りすぎると閉鎖するように設計されている。したがって、連結された固定装置から調製粉乳の各缶10が供給または取り出される時に、それらを示す電気信号がFMS−ICユニット24に提供される。前記連結された固定装置の少なくとも一つがそれぞれの経路内に一つの缶を欠いている場合、システム20のFMS−ICユニット24は在庫少量の警報を構成する電気的出力信号を提供する。言い換えれば、システム20は固定装置30A〜30Dの予め選択したいずれかの数が、それぞれの経路内の缶の予め選択した数に満たない場合、在庫少量警報を提供するようにプログラムすることが可能である。例えば、図1に示される典型的な実施形態において、センサ22は出口32から二番目の缶10を監視する位置にあるため、システム20は一つ、二つ、三つ又は全ての固定装置が最大二つの缶を欠く場合に、在庫少量警報を提供する。
【0018】
FMS−ICユニット24は、センサがFMS−ICユニットの入力26を起動したとき、前記ユニットによって設定された調整可能なタイミング・ウィンドウ又は期間が開始するように設計されている。前記タイミング・ウィンドウ又は期間中、ユニット24はセンサ22から受信する入力をカウントする。全ての入力26に渡って累積した総カウント数が既定の閾値に達する場合、FMS−ICユニット24は所定の期間、例えば2秒間電気的出力信号を提供する。期間内に取り出される製品が多すぎる場合には、この出力信号が単数の「c型」スイッチによって提供され、店員に警告を与える「供給速度警報」として機能し、それによって大規模な窃盗が進行している可能性を指示する。
【0019】
供給速度警報信号が提供されるべき場合を設定する基準はユニット24で設定される。そのために、ユニット上で調整され得る二つの設定が存在し、それぞれ別個のダイヤルを伴う。これらの設定はユニット24のケース又はハウジングを開けること又は再プログラムすることなく変更され得る。前記二つの調整可能な設定とは、「時間」及び「カウント」である。「時間」設定は、品物供給カウントが監視される前記ウィンドウ又は期間を設定し、5〜90秒の初期値にセットされる。ただし、ユニット24はあらゆる時間範囲のカスタム設定に耐え得る。前記ダイヤルは、例えば「0」の設定が5秒間、「1」が10秒間、「2」が20秒間等の、設定されるべき特定のタイム・ウィンドウを表示する印を有する。「カウント」設定ダイヤルは、所定の期間の最大カウント数を設定する。「カウント」の初期値は1〜9カウントであるが、ユニット24は要求されるあらゆる数のカスタム設定に耐える。そのため、時間ダイヤルでの時間の設定及びカウントダイヤルでのカウントの設定は、「供給速度警報」出力をもたらすために要求されるセンサ入力の数(上記で特定される時間範囲内で)を設定する。
【0020】
起動された入力の数をカウントすることに加え、FMS−ICユニット24は更にその入力26を監視し、全部が「正常」であることを確認する。これは、前記センサが所定の位置の商品を感知することを意味する。全ての入力が短期間「非常」であると検出された場合、ユニット24は電気信号を提供する他の専用出力を作動させる。この信号は「在庫少量」又は「在庫切れ」信号(センサ/アプリケーションに依存する)であり、店員に陳列固定装置の補充の必要性を告知するために用いることができる。この出力は、単数の「c型」スイッチによっても提供され、製品が再び置かれるまでラッチする。
【0021】
FMS−IC24デバイスからの前記出力信号は、「供給速度警報」信号であれ、「在庫少量」又は「在庫切れ」信号又はそれらのいかなる組合せであれ、店員や他者に異常事象を警告する外部システムを起動するために用いられ得る。前記外部システムは、あらゆる所望の構造を取り得る。一つの典型的な外部システムが図1に示されている。それによると、FMS−ICユニット24は無線送信機34に出力信号を提供する。前記送信機34は、やや離れて位置する受信機に、警報又は在庫少量又は在庫切れ信号を無線で送信するように設計されている。前記外部システムは、一つ以上のビデオディスプレイ、警報器、照明、又は小売業者が所望し得るあらゆる他の設備を含むことができる。示されている実施形態において、前記外部システムは無線受信機36、呼出送信機38及び第1のポケットベル40を含み、全てが一つ以上の小売店の暗室等の離れた場所に配置される。上述の出力は、いずれも店舗内の販売ディスプレイ、CCTV記録システム、音声録音、クーポン供給機等を作動するために用いられ得る。FMSシステム20は様々な製品の棚に直接設置されることができ、固定装置の位置で製品の異常な状態を検出し、その情報を再び店舗の中心部へ送信し、かつ店員に知らせることが、当業者によって理解される。
【0022】
FMS−ICユニット24はあらゆる適切な構成であり得る。典型的な実施例が図2〜4に示されており、電池42(例えば6個の同じ「AA」アルカリ電池)によって電力を供給され、1年までの動作を提供する。電池ボックス44は、図3に示されるようにユニットの底部にあり、開閉式電池蓋(図示せず)で覆われている。既に述べたように、FMS−IC24は8つの入力26を含む。それぞれは差込み式端末状である。前記端末は前記ユニットを多数の固定装置及び/又はセンサに接続すると同時に、いくつの端末が使用されているかを自動的に検出することを可能にする。
【0023】
ここで指摘されるべきことは、本発明のシステム20は図1及び5を参照して上述したような重力送り式供給装置との使用に限定されない点である。そのため、システム20は製品「押出装置」と称されるものを利用する品物の陳列又は供給装置と共に用いられ得る。製品押出装置は従来の装置であり、その典型的な実施形態は図7〜9Bに示されている。製品押出装置を利用する供給アプリケーションにおいて、押出装置は一つ又は多数のセンサ22を装備し、製品が取り出される時にFMS−ICユニット24を作動させる。押出装置と共に陳列され得る製品の多様さのために、この供給アプリケーションは押出組立体、スイッチ、及び/又は製品ガードのいくつかの組合せを伴う。
【0024】
図7には、商品を陳列の正面に動かすための多数の独立式ばね搭載パドルを利用した押出装置46を有する一つの典型的な従来の押出固定装置が示されている。
図8には、単数スイッチの押出装置48及び多数スイッチの押出装置50の一実施例が示されている。単数スイッチ型は、商品が、その上部に商品を一度に一つだけ取り出されるようにするガード52(図10)を有する場合の使用に適する。品物が取り出される時、最正面の品物の下のスイッチ22(図示せず)が作動する。続いて背後の品物が前面に押し出されてスイッチの上に位置し、システム20は再びカウント体勢に入る。多数スイッチ型48は、一度に多数の製品を取り出さすことができる開放的陳列に適する。この場合、押出装置が前方へ移動する時、押出装置はその経路に沿ってセンサ22を作動させるため、取り出される多数の製品はFMS−ICユニット24に通じる多数の入力をもたらす。スイッチの数量及び間隔は、異なる大きさの製品を収容するために変更可能である。
【0025】
図9A及び9Bには、本発明に用いるための押出装置メカニズムの一実施例が示されている。このような設計において、センサ又はスイッチ22はばね搭載パドルに支えられて動くように配置され、軌道に沿って設けられた多数の溝に接触する。
【0026】
図10には、ガード52を利用して多数の商品を一度に取り出されるのを防ぐ押出固定装置が示されている。図11には、一度に多数の製品が取り出されるのを防ぐガード設計を含む代替の固定装置が示されている。このような装置は本発明のシステム20の一部を形成することができ、例えば製品の下の支持レールに隣接するセンサ22(図示せず)を含む。
【0027】
本発明を利用し得る他の供給/陳列アプリケーションも意図される。例えば、そのようなアプリケーションの一つは、図12に示されるような釘フックアプリケーションである。そのようなアプリケーションにおいて、単純な従来の釘フック54は品物がそこから取り出されるのを検出するセンサ22(図示せず)を含むように形成される。意図される別のアプリケーションは、「開架」アプリケーションである(図示せず)。釘フック及び開架アプリケーションは、押出装置アプリケーション(図7〜10に示されるように)、又は筐体の固定装置アプリケーション(図1及び5の乳児用調製粉乳陳列、又は図11の固定装置のように)よりも実施が困難であるようにも思われるが、それでも本発明によって意図され、その一部分を形成する。
【0028】
上述の内容から当業者には理解されるであろうが、上記で示され、かつ説明された典型的なFMSシステム20は注目すべき特徴を有する。FMS−ICユニット24は電池式であり、例えば6個の従来の「AA」アルカリ電池を使用して1年までの動作を提供し、かつ、前記電池は容易に取付けられるように、商品陳列固定装置の背面、下面、又は内部の小さな筐体の中に収容される。ユニット24は、多数の固定装置又は製品感知装置に接続するための8個までのセンサ入力に耐えることができ、いくつの入力が使用されているかを自動的に検出する。前記ユニットはまた、特別なアプリケーションのための補助入力、及び外部システム(上述したもの)に接続するための二つの出力を含む。上述のように、前記出力は単数の「c型」スイッチによって提供される。前記タイム・ウィンドウ又は期間及び期間当たりのイベントカウントは、それぞれの調整可能なコードホイール又はダイヤルを介して個々に調整可能である。前記システムはまた、各センサの起動、出力状況、及び低バッテリー状態を表示する出力LEDを含む。これらの出力は、窃盗の抑止をもたらしつつ、設置/故障点検、又はシステムが導入されていることを示す視覚的表示のために用いられてもよい。全ての入力及び出力は移動可能な端末プラグによって提供される。ハウジング内の前記電池ボックスは開け易い点検口を含む。最後に、ユニット24はコンピュータ又は他の何らかの制御演算装置に接続するためのRS232シリアルCOMポートを含む。
【0029】
本発明は、特定の実施例を参照して詳細に説明されたが、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく様々な変更例及び変形例がなされ得ることが、当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明による一つの典型的なシステムの概略図であり、複数の重力送り式保持ラック又は固定装置からの乳児用調製粉乳の缶の供給/取出しを監視するシステムである特定のシステム。
【図2】図1に示される前記システムの一部を形成し、以下FMS−ICユニットと称する一つの典型的な監視コントローラの上部の斜視図。
【図3】図2に示される監視コントローラの底部を示す底面図。
【図4】図2の監視コントローラの側面図であって、複数のそれぞれのセンサ(例えばスイッチ)入力を受けるための複数の入力コネクタを示している。
【図5】図1に示されるシステムの一部を形成する一つの典型的な保持/供給ラック又は固定装置の斜視図。
【図6】図1のシステムの一部を形成するマイクロスイッチ等の典型的なセンサの斜視図。
【図7】本発明を利用した代替の製品陳列装置又は固定装置であって、例えば固定装置から品物を押し出して(重力を利用して固定装置から品物を供給することとは対照的に)供給するための典型的な押出固定装置の斜視図。
【図8】本発明のシステムに用いられ得る二つの典型的な押出装置を示す斜視図であって、下に示される前記装置は単数スイッチ押出装置の一例であり、上に示される装置は多数スイッチ押出装置の一例である。
【図9A】本発明に用いられ得る押出装置の操作メカニズムを説明する斜視図。
【図9B】図9Aに示される押出装置メカニズムの部分拡大側面図。
【図10】図7のような押出装置であるが、一度に多数の製品が取り出されることを防止するためにガードを利用している押出装置の斜視図。
【図11】更に別の典型的な押出装置であるが、ガードを利用している押出装置の斜視図。
【図12】センサを包含して品物の取出しを検出する単純な釘フックの斜視図。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に小売業環境に製品又は他の商品を陳列し、顧客がその商品を購入のために陳列から取り出せるようにするシステムに関し、より詳細には、在庫切れ又は在庫少量の状態、及び製品が急速に供給又は取り出されている等の望ましくない品物の陳列状態の自動検出及び告知を提供するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(リフら)には、要求信号を受け、それに応じて供給信号を発生する自動薬剤供給システムが例示として開示されており、特許文献2(テイチャー)には、顧客によって食物が陳列棚から取り出された時を検出し、認定するのに用いられる自動セルフサービスカフェテリアシステムが開示されている。他の在庫セキュリティシステムが特許文献3(ジョンソン)、特許文献4(バウアーら)、特許文献5(フランシスら)によって開示されており、無線方位在庫システムが特許文献6(バスティアン二世ら)に、及び個人向け在庫管理システムが特許文献7(ショー・シンクレア)の実施例によって開示されている。
【0003】
ここに引用された全ての参考文献は、全体が参照としてここに包含される。
【特許文献1】米国特許第6814255号明細書
【特許文献2】米国特許第6102162号明細書
【特許文献3】米国特許第6693539号明細書
【特許文献4】米国特許第5151684号明細書
【特許文献5】米国特許第6600418号明細書
【特許文献6】米国特許第6650225号明細書
【特許文献7】米国特許第6851611号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
小売窃盗組織(ORT)は、小売犯罪組織(ORC)としても知られ、急速に小売業者にとって最も深刻な損失分野になりつつある。小売業における損失額は年間300億ドルに達すると推定され、従来の窃盗防止装置、及びCCTV(閉回路テレビ)やEAS(電子商品監視機器)等の封止策はほとんど効果のないことが判明している。ORTには、高度な分担網や再包装操作を伴う大規模な窃盗団がしばしば関与する。その窃盗は特定の製品を大量に盗み取るよう指示された個人又はチームで行われることもある。これらのチームはORT組織の下位のメンバーで構成され、その全ての行動は組織の上層の者に指揮されている。これらの団体は普通一日に多数の店舗を標的とし、窃盗者の年収は10万ドルを超えることもあって、ORTを非常に儲けさせている。
【0005】
商品の窃盗からの損失だけでも重大なものであるが、棚の在庫不足のために逸した販売からの損失は更に計り知れない。ORTの窃盗者らは、彼らの標的製品の棚を「一掃」し、購入できる製品を全く残さないのである。
【0006】
在庫切れの状態は、窃盗によって生じるか通常の販売によって生じるかに関わらず、小売業者にとって有害なものである。これらは販売機会を失わせる結果をもたらし、顧客忠誠心を脅かし、更に場合によっては小売業者の法的義務さえ妨害し得る(例えば、WICプログラムは棚に特定の乳児用調製粉乳を保つよう要求している)。
【0007】
ほとんどのORT組織は窃盗時に暴力を用いないと報告されている。むしろ彼らは気付かれると逃げる方を好む。更に、窃盗中にその検出が行われるのが早ければ早いほど、損失を受けることは少なくなる(集められる製品はより少ないと考えられるため)。また、彼らが移動してドアの方向へ近づくほど、製品を落とすよりも製品を持って逃げる可能性が高くなるため、窃盗が店舗内の奥まった所で行われている間に棚の一掃を検出することは非常に有利である。
【0008】
要約すると、小売業者は店舗内の重要な製品の正常でない動きに関するリアルタイムな情報から利益を得るであろう。在庫少量及び在庫切れ状態に対して高められた可視性を提供することは、製品監視対策に更なる価値さえ付与する。本発明は、これらの必要性に対処するために設計されている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、製品陳列装置又は固定装置と共に使用する監視システムが提供される。前記製品陳列装置又は固定装置は、商業的環境の顧客によって商品がそこから取り出されることができるように設計されている。前記製品陳列装置又は固定装置は、複数の商品を保持するための少なくとも一つの保持部、及び前記保持部に結合し、そこから個々の商品が顧客によって取り出され、又は顧客へ供給されることが可能な少なくとも一つの出口からなる。
【0010】
前記監視システムは、少なくとも一つのセンサ、及び前記少なくとも一つのセンサに結合する少なくとも一つの電子装置からなる。前記少なくとも一つのセンサは、前記少なくとも一つの保持部又は前記少なくとも一つの出口に隣接するように配置され、前記製品陳列装置又は固定装置から商品が取り出され又は供給される度に第1の電気信号を前記電子装置に提供する。前記電子装置は前記第1の電気信号を処理し、前記製品陳列装置又は固定装置から商品の品物が取り出され又は供給される速度を測定できるように設計され、それにより品物の大規模な窃盗等の窃盗の可能性が指示される。
【0011】
本発明の一つの好ましいが必須でない態様によれば、前記電子装置はマイクロプロセッサ・ベースであると共に、前記少なくとも一つのセンサはそこにある商品の検出に基づいて前記マイクロプロセッサ・ベースの装置に作動信号を提供するように設計されており、すると直ちに前記マイクロプロセッサ・ベースの装置は調整可能なタイミング・ウィンドウ又は期間等のタイミング・ウィンドウ又は期間を開始し、その間に前記マイクロプロセッサ・ベースの装置は前記第1の電気信号の数をカウントし(カウントされる第1の電気信号の数はそれ自身調整可能である)、前記タイミング・ウィンドウ又は期間内に受信される第1の電気信号の総数が所定の閾値に達するか否かを判定し、達する場合には「供給速度警報信号」出力を提供する。
【0012】
本発明の別の態様によれば、本発明は製品陳列装置又は固定装置、及び監視システムから構成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図面の様々な図を参照すると、同様の参照番号は同様の部分を参照しており、図1の20には本発明によって構成される一つの典型的な固定装置監視システム(「FMS」)が示されている。前記FMSシステムは、様々な種類の製品又は品物を供給する固定装置、及び小売業環境で販売される製品の「状態」を監視する費用効率の高い方法を提供する。FMSの主な目的は、望ましくない状況、特に在庫切れ、在庫少量、及び製品の急速な供給又は取出しを自動的に検出し告知することにある。この告知はそのような状態に対して直ちに行動を取る機会を提供し、それは店舗の収益性及び損失に影響し得る。本システムの代替及び二次的なアプリケーションも存在する。
【0014】
製品固定装置監視システム(FMS)は、高い柔軟性を有するように設計され、感知装置又はスイッチと共に適切に構成され得るいかなる種類の製品又は固定装置でも視覚的に監視することができる。前記監視装置又はスイッチは、以下「センサ」と総称する。最も基本的なFMSシステム20は、二つの主な構成要素、すなわち、製品の存在および動きを監視する少なくとも一つのセンサ(図1,5及び6)22、及び、前記FMSシステム20の「ブレーン」として働くマイクロプロセッサ・ベースの入力/出力デバイスであって、以下FMSインテリジェントコントローラ又は「FMS−IC」と称する電子装置又はユニット24からなる。
【0015】
後により詳細に説明するが、FMS−ICユニット24は、監視されるべき製品がその内部又は上部に配置される固定装置/供給装置の内部又は付近に設置される。単数のセンサ22又は複数のセンサ22は、場合によってはFMS−ICユニット24のそれぞれの入力26にそれぞれ短い導体ケーブル28で接続される。前記センサの詳細は後ほど説明する。ここでは、センサはあらゆる適切な種類のものであり得ると述べるにとどめておく。ここで述べられる実施例では、前記センサは単極マイクロスイッチ等の従来のスイッチからなる。他の種類のスイッチ又は他の種類のセンサを使用してもよい。どの場合においても、各センサ22が作動した時、例えば、その接続が閉鎖した時、それぞれのケーブル28を介してFMS−ICユニット24のそれぞれの入力26へ電気信号を提供し、前記ユニットを起動するように設計されている。
【0016】
図1には、乳児用調製粉乳の缶10の供給監視アプリケーションにおけるFMSシステム20が示されている。このアプリケーションでは、乳児用調製粉乳の前記缶は4つの重力送り式陳列固定装置30A,30B,30C及び30D内に保持及び陳列されている。これらの固定装置の構造は図5で最も良く見ることができる。ここで指摘されるべきことは、システム20は4つの固定装置を有する必要はなく、一つの固定装置だけを含んでもよいし、また、典型的なFMS−ICユニット24を用いる場合、8つ以下ならばいくつでも固定装置を用いることができるという点である(典型的なユニット24は8つの入力26を有するため)。8つ以上の入力を有する他のFMS−ICユニット24も提供され得る。
【0017】
示される典型的な実施形態では、固定装置30A〜30Dは店舗等の商業的環境において、棚(図示せず)に固定されるように配置される。各固定装置30A〜30Dは、乳児用調製粉乳の複数の個々の缶10が位置し、かつ通過する経路を含む。前記缶が重力によって前記経路を固定装置の出口32まで転がり降りるように、前記経路は下方に延びる。図6に示されるようなセンサ22は、図5に描かれているように、出口32に隣接する固定装置上に設置される。既に述べたように、各センサ22は、図2〜4に示されるように各導電体すなわちケーブル28を介してFMS−ICユニット24の各電気コネクタ入力26に電気的に接続されている。各センサ22は、調製粉乳の一つの缶がその上を転がって通りすぎると閉鎖するように設計されている。したがって、連結された固定装置から調製粉乳の各缶10が供給または取り出される時に、それらを示す電気信号がFMS−ICユニット24に提供される。前記連結された固定装置の少なくとも一つがそれぞれの経路内に一つの缶を欠いている場合、システム20のFMS−ICユニット24は在庫少量の警報を構成する電気的出力信号を提供する。言い換えれば、システム20は固定装置30A〜30Dの予め選択したいずれかの数が、それぞれの経路内の缶の予め選択した数に満たない場合、在庫少量警報を提供するようにプログラムすることが可能である。例えば、図1に示される典型的な実施形態において、センサ22は出口32から二番目の缶10を監視する位置にあるため、システム20は一つ、二つ、三つ又は全ての固定装置が最大二つの缶を欠く場合に、在庫少量警報を提供する。
【0018】
FMS−ICユニット24は、センサがFMS−ICユニットの入力26を起動したとき、前記ユニットによって設定された調整可能なタイミング・ウィンドウ又は期間が開始するように設計されている。前記タイミング・ウィンドウ又は期間中、ユニット24はセンサ22から受信する入力をカウントする。全ての入力26に渡って累積した総カウント数が既定の閾値に達する場合、FMS−ICユニット24は所定の期間、例えば2秒間電気的出力信号を提供する。期間内に取り出される製品が多すぎる場合には、この出力信号が単数の「c型」スイッチによって提供され、店員に警告を与える「供給速度警報」として機能し、それによって大規模な窃盗が進行している可能性を指示する。
【0019】
供給速度警報信号が提供されるべき場合を設定する基準はユニット24で設定される。そのために、ユニット上で調整され得る二つの設定が存在し、それぞれ別個のダイヤルを伴う。これらの設定はユニット24のケース又はハウジングを開けること又は再プログラムすることなく変更され得る。前記二つの調整可能な設定とは、「時間」及び「カウント」である。「時間」設定は、品物供給カウントが監視される前記ウィンドウ又は期間を設定し、5〜90秒の初期値にセットされる。ただし、ユニット24はあらゆる時間範囲のカスタム設定に耐え得る。前記ダイヤルは、例えば「0」の設定が5秒間、「1」が10秒間、「2」が20秒間等の、設定されるべき特定のタイム・ウィンドウを表示する印を有する。「カウント」設定ダイヤルは、所定の期間の最大カウント数を設定する。「カウント」の初期値は1〜9カウントであるが、ユニット24は要求されるあらゆる数のカスタム設定に耐える。そのため、時間ダイヤルでの時間の設定及びカウントダイヤルでのカウントの設定は、「供給速度警報」出力をもたらすために要求されるセンサ入力の数(上記で特定される時間範囲内で)を設定する。
【0020】
起動された入力の数をカウントすることに加え、FMS−ICユニット24は更にその入力26を監視し、全部が「正常」であることを確認する。これは、前記センサが所定の位置の商品を感知することを意味する。全ての入力が短期間「非常」であると検出された場合、ユニット24は電気信号を提供する他の専用出力を作動させる。この信号は「在庫少量」又は「在庫切れ」信号(センサ/アプリケーションに依存する)であり、店員に陳列固定装置の補充の必要性を告知するために用いることができる。この出力は、単数の「c型」スイッチによっても提供され、製品が再び置かれるまでラッチする。
【0021】
FMS−IC24デバイスからの前記出力信号は、「供給速度警報」信号であれ、「在庫少量」又は「在庫切れ」信号又はそれらのいかなる組合せであれ、店員や他者に異常事象を警告する外部システムを起動するために用いられ得る。前記外部システムは、あらゆる所望の構造を取り得る。一つの典型的な外部システムが図1に示されている。それによると、FMS−ICユニット24は無線送信機34に出力信号を提供する。前記送信機34は、やや離れて位置する受信機に、警報又は在庫少量又は在庫切れ信号を無線で送信するように設計されている。前記外部システムは、一つ以上のビデオディスプレイ、警報器、照明、又は小売業者が所望し得るあらゆる他の設備を含むことができる。示されている実施形態において、前記外部システムは無線受信機36、呼出送信機38及び第1のポケットベル40を含み、全てが一つ以上の小売店の暗室等の離れた場所に配置される。上述の出力は、いずれも店舗内の販売ディスプレイ、CCTV記録システム、音声録音、クーポン供給機等を作動するために用いられ得る。FMSシステム20は様々な製品の棚に直接設置されることができ、固定装置の位置で製品の異常な状態を検出し、その情報を再び店舗の中心部へ送信し、かつ店員に知らせることが、当業者によって理解される。
【0022】
FMS−ICユニット24はあらゆる適切な構成であり得る。典型的な実施例が図2〜4に示されており、電池42(例えば6個の同じ「AA」アルカリ電池)によって電力を供給され、1年までの動作を提供する。電池ボックス44は、図3に示されるようにユニットの底部にあり、開閉式電池蓋(図示せず)で覆われている。既に述べたように、FMS−IC24は8つの入力26を含む。それぞれは差込み式端末状である。前記端末は前記ユニットを多数の固定装置及び/又はセンサに接続すると同時に、いくつの端末が使用されているかを自動的に検出することを可能にする。
【0023】
ここで指摘されるべきことは、本発明のシステム20は図1及び5を参照して上述したような重力送り式供給装置との使用に限定されない点である。そのため、システム20は製品「押出装置」と称されるものを利用する品物の陳列又は供給装置と共に用いられ得る。製品押出装置は従来の装置であり、その典型的な実施形態は図7〜9Bに示されている。製品押出装置を利用する供給アプリケーションにおいて、押出装置は一つ又は多数のセンサ22を装備し、製品が取り出される時にFMS−ICユニット24を作動させる。押出装置と共に陳列され得る製品の多様さのために、この供給アプリケーションは押出組立体、スイッチ、及び/又は製品ガードのいくつかの組合せを伴う。
【0024】
図7には、商品を陳列の正面に動かすための多数の独立式ばね搭載パドルを利用した押出装置46を有する一つの典型的な従来の押出固定装置が示されている。
図8には、単数スイッチの押出装置48及び多数スイッチの押出装置50の一実施例が示されている。単数スイッチ型は、商品が、その上部に商品を一度に一つだけ取り出されるようにするガード52(図10)を有する場合の使用に適する。品物が取り出される時、最正面の品物の下のスイッチ22(図示せず)が作動する。続いて背後の品物が前面に押し出されてスイッチの上に位置し、システム20は再びカウント体勢に入る。多数スイッチ型48は、一度に多数の製品を取り出さすことができる開放的陳列に適する。この場合、押出装置が前方へ移動する時、押出装置はその経路に沿ってセンサ22を作動させるため、取り出される多数の製品はFMS−ICユニット24に通じる多数の入力をもたらす。スイッチの数量及び間隔は、異なる大きさの製品を収容するために変更可能である。
【0025】
図9A及び9Bには、本発明に用いるための押出装置メカニズムの一実施例が示されている。このような設計において、センサ又はスイッチ22はばね搭載パドルに支えられて動くように配置され、軌道に沿って設けられた多数の溝に接触する。
【0026】
図10には、ガード52を利用して多数の商品を一度に取り出されるのを防ぐ押出固定装置が示されている。図11には、一度に多数の製品が取り出されるのを防ぐガード設計を含む代替の固定装置が示されている。このような装置は本発明のシステム20の一部を形成することができ、例えば製品の下の支持レールに隣接するセンサ22(図示せず)を含む。
【0027】
本発明を利用し得る他の供給/陳列アプリケーションも意図される。例えば、そのようなアプリケーションの一つは、図12に示されるような釘フックアプリケーションである。そのようなアプリケーションにおいて、単純な従来の釘フック54は品物がそこから取り出されるのを検出するセンサ22(図示せず)を含むように形成される。意図される別のアプリケーションは、「開架」アプリケーションである(図示せず)。釘フック及び開架アプリケーションは、押出装置アプリケーション(図7〜10に示されるように)、又は筐体の固定装置アプリケーション(図1及び5の乳児用調製粉乳陳列、又は図11の固定装置のように)よりも実施が困難であるようにも思われるが、それでも本発明によって意図され、その一部分を形成する。
【0028】
上述の内容から当業者には理解されるであろうが、上記で示され、かつ説明された典型的なFMSシステム20は注目すべき特徴を有する。FMS−ICユニット24は電池式であり、例えば6個の従来の「AA」アルカリ電池を使用して1年までの動作を提供し、かつ、前記電池は容易に取付けられるように、商品陳列固定装置の背面、下面、又は内部の小さな筐体の中に収容される。ユニット24は、多数の固定装置又は製品感知装置に接続するための8個までのセンサ入力に耐えることができ、いくつの入力が使用されているかを自動的に検出する。前記ユニットはまた、特別なアプリケーションのための補助入力、及び外部システム(上述したもの)に接続するための二つの出力を含む。上述のように、前記出力は単数の「c型」スイッチによって提供される。前記タイム・ウィンドウ又は期間及び期間当たりのイベントカウントは、それぞれの調整可能なコードホイール又はダイヤルを介して個々に調整可能である。前記システムはまた、各センサの起動、出力状況、及び低バッテリー状態を表示する出力LEDを含む。これらの出力は、窃盗の抑止をもたらしつつ、設置/故障点検、又はシステムが導入されていることを示す視覚的表示のために用いられてもよい。全ての入力及び出力は移動可能な端末プラグによって提供される。ハウジング内の前記電池ボックスは開け易い点検口を含む。最後に、ユニット24はコンピュータ又は他の何らかの制御演算装置に接続するためのRS232シリアルCOMポートを含む。
【0029】
本発明は、特定の実施例を参照して詳細に説明されたが、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく様々な変更例及び変形例がなされ得ることが、当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明による一つの典型的なシステムの概略図であり、複数の重力送り式保持ラック又は固定装置からの乳児用調製粉乳の缶の供給/取出しを監視するシステムである特定のシステム。
【図2】図1に示される前記システムの一部を形成し、以下FMS−ICユニットと称する一つの典型的な監視コントローラの上部の斜視図。
【図3】図2に示される監視コントローラの底部を示す底面図。
【図4】図2の監視コントローラの側面図であって、複数のそれぞれのセンサ(例えばスイッチ)入力を受けるための複数の入力コネクタを示している。
【図5】図1に示されるシステムの一部を形成する一つの典型的な保持/供給ラック又は固定装置の斜視図。
【図6】図1のシステムの一部を形成するマイクロスイッチ等の典型的なセンサの斜視図。
【図7】本発明を利用した代替の製品陳列装置又は固定装置であって、例えば固定装置から品物を押し出して(重力を利用して固定装置から品物を供給することとは対照的に)供給するための典型的な押出固定装置の斜視図。
【図8】本発明のシステムに用いられ得る二つの典型的な押出装置を示す斜視図であって、下に示される前記装置は単数スイッチ押出装置の一例であり、上に示される装置は多数スイッチ押出装置の一例である。
【図9A】本発明に用いられ得る押出装置の操作メカニズムを説明する斜視図。
【図9B】図9Aに示される押出装置メカニズムの部分拡大側面図。
【図10】図7のような押出装置であるが、一度に多数の製品が取り出されることを防止するためにガードを利用している押出装置の斜視図。
【図11】更に別の典型的な押出装置であるが、ガードを利用している押出装置の斜視図。
【図12】センサを包含して品物の取出しを検出する単純な釘フックの斜視図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品陳列装置又は固定装置と共に使用する監視システムであって、
前記製品陳列装置又は固定装置は、商業的環境の顧客によってそこから商品が取り出されることができるように設計されており、
前記製品陳列装置又は固定装置は、複数の商品を保持する少なくとも一つの保持部、及び前記保持部に結合し、そこから顧客によって個々の商品が取り出され又は顧客に供給されることが可能な少なくとも一つの出口からなり、
前記監視システムは少なくとも一つのセンサ、及び前記少なくとも一つのセンサに接続される少なくとも一つの電子装置からなり、
前記少なくとも一つのセンサは、前記少なくとも一つの保持部又は前記少なくとも一つの出口に隣接すると共に、商品が前記製品陳列装置又は固定装置から取り出され又は供給される度に、第1の電気信号を前記電子装置に提供するように設計されており、
前記電子装置は前記第1の電気信号を処理し、前記商品の品物が前記製品陳列装置又は固定装置から取り出され又は供給される速度を測定できるように設計されており、
それによって品物の窃盗の可能性を指示する監視システム。
【請求項2】
前記システムは複数のセンサを含み、
前記センサは供給装置の複数の保持部又は複数の出口に隣接するように配置され、
前記複数のセンサは前記電子装置に接続されている
請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
前記少なくとも一つのセンサが、導電体によって前記電子装置に接続されている請求項1に記載の監視システム。
【請求項4】
前記製品陳列装置又は固定装置が、その内部を通る経路を画定する固定装置の形態であり、
前記経路は前記保持部を構成すると共に、顧客によってそこから取り出されるべき少なくとも一つの商品が前記供給装置の前記少なくとも一つの出口に現れると、直ちに前記商品が前記経路を通って移動できるように形成されている
請求項1に記載の監視システム。
【請求項5】
前記電子装置はマイクロプロセッサ・ベースであり、
前記少なくとも一つのセンサは、そこにある商品の検出に基づいて前記マイクロプロセッサ・ベースの装置に起動信号を提供するように設計されており、
商品を検出すると直ちに前記マイクロプロセッサ・ベースの装置がタイミング・ウィンドウ又は期間を開始し、
その間に前記マイクロプロセッサ・ベースの装置は前記第1の電気信号の数をカウントし、前記タイミング・ウィンドウ中に受信された第1の電気信号の総数が所定の閾値に達するか否かを判定し、達する場合には供給速度警報信号出力を提供する
請求項1に記載の監視システム。
【請求項6】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置によって設定される前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能である請求項1に記載の監視システム。
【請求項7】
前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が、前記マイクロプロセッサ・ベースの装置内で調整可能である請求項1に記載の監視システム。
【請求項8】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置によって設定される前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能であり、かつ、前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が、前記マイクロプロセッサ・ベースの装置内で調整可能である請求項1に記載の監視システム。
【請求項9】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置が、外部システム又は装置に前記供給速度警報信号を提供するように設計されている請求項5に記載の監視システム。
【請求項10】
前記監視システムが、更に前記保持部内に商品の十分な在庫があるかを検出し、商品の在庫少量又は在庫切れを示す在庫少量又は在庫切れの出力をそれぞれ提供するように設計されている請求項1に記載の監視システム。
【請求項11】
製品陳列装置又は固定装置及び監視システムからなる製品陳列装置又は固定装置システムであって、
前記製品陳列装置又は固定装置は、商業的環境の顧客によってそこから商品が取り出されることができるように設計されており、
前記製品陳列装置又は固定装置は、複数の商品を保持する少なくとも一つの保持部、及び前記保持部に結合し、そこから顧客によって個々の商品が取り出され又は顧客に供給されることが可能な少なくとも一つの出口からなり、
前記監視システムは少なくとも一つのセンサ、及び前記少なくとも一つのセンサに接続される少なくとも一つの電子装置からなり、
前記少なくとも一つのセンサは、前記少なくとも一つの保持部又は前記少なくとも一つの出口に隣接すると共に、商品が前記製品陳列装置又は固定装置から取り出され又は供給される度に、第1の電気信号を前記電子装置に提供するように設計されており、
前記電子装置は前記第1の電気信号を処理し、前記商品の品物が前記製品陳列装置又は固定装置から取り出され又は供給される速度を測定することができるように設計されており、
それによって品物の窃盗の可能性を指示する製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項12】
前記システムは複数のセンサを含み、
前記センサは供給装置の複数の保持部又は複数の出口に隣接するように配置され、
前記複数のセンサは前記電子装置に接続されている
請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項13】
前記少なくとも一つのセンサが、導電体によって前記電子装置に接続されている請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項14】
前記供給装置がその内部を通る経路を画定する固定装置の形態であり、
前記経路は前記保持部を構成すると共に、顧客によってそこから取り出されるべき少なくとも一つの商品が前記供給装置の前記少なくとも一つの出口に現れると、直ちに前記商品が前記経路を通って移動できるように形成されている
請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項15】
前記電子装置はマイクロプロセッサ・ベースであり、
前記少なくとも一つのセンサは、そこにある商品の検出に基づいて前記マイクロプロセッサ・ベースの装置に起動信号を提供するように設計されており、
商品を検出すると直ちに前記マイクロプロセッサ・ベースの装置がタイミング・ウィンドウ又は期間を開始し、
その間に前記マイクロプロセッサ・ベースの装置は前記第1の電気信号の数をカウントし、前記タイミング・ウィンドウ中に受信された第1の電気信号の総数が所定の閾値に達するか否かを判定し、達する場合には供給速度警報信号出力を提供する
請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項16】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置によって設定される前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能である請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項17】
前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が、前記マイクロプロセッサ・ベースの装置内で調整可能である請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項18】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置によって設定される前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能であり、かつ、前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が、前記マイクロプロセッサ・ベースの装置内で調整可能である請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項19】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置が、何らかの外部システム又は装置に前記供給速度警報信号を提供するように設計されている請求項15に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項20】
前記監視システムが、更に前記保持部内に商品の十分な在庫があるかを検出し、商品の在庫少量又は在庫切れを示す在庫少量又は在庫切れの出力をそれぞれ提供するように設計されている請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項21】
製品陳列装置又は固定装置を監視する方法であって、前記製品陳列装置又は固定装置は、商業的環境の顧客によってそこから商品が取り出されることができるように設計されており、
(A)前記陳列装置又は固定装置からの前記商品の取出し又は供給を感知し、それらを示す第1の電気信号を提供する段階と、
(B)前記第1の電気信号を処理して前記製品陳列装置又は固定装置から前記商品が取り出され又は供給される速度を測定することができるようにし、それによって品物の窃盗の可能性を指示する段階と
からなる方法。
【請求項22】
前記処理段階はタイミング・ウィンドウ又は期間を設定する段階からなり、前記マイクロプロセッサ・ベースの装置は前記タイミング・ウィンドウ又は期間内に前記第1の電気信号の数をカウントして前記タイミング・ウィンドウ中に受信された第1の電気信号の総数が所定の閾値に達するか否かを判定し、達する場合には供給速度警報信号出力を提供する
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能である請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が調整可能である請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能であり、かつ、前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が調整可能である請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記方法が、更に、
(C)前記製品陳列又は固定装置に商品の十分な在庫があるかを検出し、商品の在庫少量又は在庫切れを示す在庫少量又は在庫切れの出力をそれぞれ提供する段階
からなる請求項21に記載の方法。
【請求項1】
製品陳列装置又は固定装置と共に使用する監視システムであって、
前記製品陳列装置又は固定装置は、商業的環境の顧客によってそこから商品が取り出されることができるように設計されており、
前記製品陳列装置又は固定装置は、複数の商品を保持する少なくとも一つの保持部、及び前記保持部に結合し、そこから顧客によって個々の商品が取り出され又は顧客に供給されることが可能な少なくとも一つの出口からなり、
前記監視システムは少なくとも一つのセンサ、及び前記少なくとも一つのセンサに接続される少なくとも一つの電子装置からなり、
前記少なくとも一つのセンサは、前記少なくとも一つの保持部又は前記少なくとも一つの出口に隣接すると共に、商品が前記製品陳列装置又は固定装置から取り出され又は供給される度に、第1の電気信号を前記電子装置に提供するように設計されており、
前記電子装置は前記第1の電気信号を処理し、前記商品の品物が前記製品陳列装置又は固定装置から取り出され又は供給される速度を測定できるように設計されており、
それによって品物の窃盗の可能性を指示する監視システム。
【請求項2】
前記システムは複数のセンサを含み、
前記センサは供給装置の複数の保持部又は複数の出口に隣接するように配置され、
前記複数のセンサは前記電子装置に接続されている
請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
前記少なくとも一つのセンサが、導電体によって前記電子装置に接続されている請求項1に記載の監視システム。
【請求項4】
前記製品陳列装置又は固定装置が、その内部を通る経路を画定する固定装置の形態であり、
前記経路は前記保持部を構成すると共に、顧客によってそこから取り出されるべき少なくとも一つの商品が前記供給装置の前記少なくとも一つの出口に現れると、直ちに前記商品が前記経路を通って移動できるように形成されている
請求項1に記載の監視システム。
【請求項5】
前記電子装置はマイクロプロセッサ・ベースであり、
前記少なくとも一つのセンサは、そこにある商品の検出に基づいて前記マイクロプロセッサ・ベースの装置に起動信号を提供するように設計されており、
商品を検出すると直ちに前記マイクロプロセッサ・ベースの装置がタイミング・ウィンドウ又は期間を開始し、
その間に前記マイクロプロセッサ・ベースの装置は前記第1の電気信号の数をカウントし、前記タイミング・ウィンドウ中に受信された第1の電気信号の総数が所定の閾値に達するか否かを判定し、達する場合には供給速度警報信号出力を提供する
請求項1に記載の監視システム。
【請求項6】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置によって設定される前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能である請求項1に記載の監視システム。
【請求項7】
前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が、前記マイクロプロセッサ・ベースの装置内で調整可能である請求項1に記載の監視システム。
【請求項8】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置によって設定される前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能であり、かつ、前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が、前記マイクロプロセッサ・ベースの装置内で調整可能である請求項1に記載の監視システム。
【請求項9】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置が、外部システム又は装置に前記供給速度警報信号を提供するように設計されている請求項5に記載の監視システム。
【請求項10】
前記監視システムが、更に前記保持部内に商品の十分な在庫があるかを検出し、商品の在庫少量又は在庫切れを示す在庫少量又は在庫切れの出力をそれぞれ提供するように設計されている請求項1に記載の監視システム。
【請求項11】
製品陳列装置又は固定装置及び監視システムからなる製品陳列装置又は固定装置システムであって、
前記製品陳列装置又は固定装置は、商業的環境の顧客によってそこから商品が取り出されることができるように設計されており、
前記製品陳列装置又は固定装置は、複数の商品を保持する少なくとも一つの保持部、及び前記保持部に結合し、そこから顧客によって個々の商品が取り出され又は顧客に供給されることが可能な少なくとも一つの出口からなり、
前記監視システムは少なくとも一つのセンサ、及び前記少なくとも一つのセンサに接続される少なくとも一つの電子装置からなり、
前記少なくとも一つのセンサは、前記少なくとも一つの保持部又は前記少なくとも一つの出口に隣接すると共に、商品が前記製品陳列装置又は固定装置から取り出され又は供給される度に、第1の電気信号を前記電子装置に提供するように設計されており、
前記電子装置は前記第1の電気信号を処理し、前記商品の品物が前記製品陳列装置又は固定装置から取り出され又は供給される速度を測定することができるように設計されており、
それによって品物の窃盗の可能性を指示する製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項12】
前記システムは複数のセンサを含み、
前記センサは供給装置の複数の保持部又は複数の出口に隣接するように配置され、
前記複数のセンサは前記電子装置に接続されている
請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項13】
前記少なくとも一つのセンサが、導電体によって前記電子装置に接続されている請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項14】
前記供給装置がその内部を通る経路を画定する固定装置の形態であり、
前記経路は前記保持部を構成すると共に、顧客によってそこから取り出されるべき少なくとも一つの商品が前記供給装置の前記少なくとも一つの出口に現れると、直ちに前記商品が前記経路を通って移動できるように形成されている
請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項15】
前記電子装置はマイクロプロセッサ・ベースであり、
前記少なくとも一つのセンサは、そこにある商品の検出に基づいて前記マイクロプロセッサ・ベースの装置に起動信号を提供するように設計されており、
商品を検出すると直ちに前記マイクロプロセッサ・ベースの装置がタイミング・ウィンドウ又は期間を開始し、
その間に前記マイクロプロセッサ・ベースの装置は前記第1の電気信号の数をカウントし、前記タイミング・ウィンドウ中に受信された第1の電気信号の総数が所定の閾値に達するか否かを判定し、達する場合には供給速度警報信号出力を提供する
請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項16】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置によって設定される前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能である請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項17】
前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が、前記マイクロプロセッサ・ベースの装置内で調整可能である請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項18】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置によって設定される前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能であり、かつ、前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が、前記マイクロプロセッサ・ベースの装置内で調整可能である請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項19】
前記マイクロプロセッサ・ベースの装置が、何らかの外部システム又は装置に前記供給速度警報信号を提供するように設計されている請求項15に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項20】
前記監視システムが、更に前記保持部内に商品の十分な在庫があるかを検出し、商品の在庫少量又は在庫切れを示す在庫少量又は在庫切れの出力をそれぞれ提供するように設計されている請求項11に記載の製品陳列装置又は固定装置システム。
【請求項21】
製品陳列装置又は固定装置を監視する方法であって、前記製品陳列装置又は固定装置は、商業的環境の顧客によってそこから商品が取り出されることができるように設計されており、
(A)前記陳列装置又は固定装置からの前記商品の取出し又は供給を感知し、それらを示す第1の電気信号を提供する段階と、
(B)前記第1の電気信号を処理して前記製品陳列装置又は固定装置から前記商品が取り出され又は供給される速度を測定することができるようにし、それによって品物の窃盗の可能性を指示する段階と
からなる方法。
【請求項22】
前記処理段階はタイミング・ウィンドウ又は期間を設定する段階からなり、前記マイクロプロセッサ・ベースの装置は前記タイミング・ウィンドウ又は期間内に前記第1の電気信号の数をカウントして前記タイミング・ウィンドウ中に受信された第1の電気信号の総数が所定の閾値に達するか否かを判定し、達する場合には供給速度警報信号出力を提供する
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能である請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が調整可能である請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記タイミング・ウィンドウ又は期間が調整可能であり、かつ、前記タイミング・ウィンドウ又は期間内にカウントされる前記第1の電気信号の数が調整可能である請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記方法が、更に、
(C)前記製品陳列又は固定装置に商品の十分な在庫があるかを検出し、商品の在庫少量又は在庫切れを示す在庫少量又は在庫切れの出力をそれぞれ提供する段階
からなる請求項21に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2009−538206(P2009−538206A)
【公表日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−512243(P2009−512243)
【出願日】平成19年5月21日(2007.5.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/069371
【国際公開番号】WO2007/140161
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(396026846)チエツクポイント システムズ, インコーポレーテツド (47)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月21日(2007.5.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/069371
【国際公開番号】WO2007/140161
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(396026846)チエツクポイント システムズ, インコーポレーテツド (47)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]