説明

製品案内システム及び方法並びにコンピュータのプログラム及び記録媒体

【課題】製品案内システムに関し、地域別に異なるデータを有する製品関連情報を地域ごとに顧客単位で、容易に抽出できるようにする。
【解決手段】外部端末20からアクセス可能な情報処理装置10と、情報処理装置10に接続された製品関連情報のデータベース11〜13とをそなえ、外部端末20からのアクセスに応じて製品関連情報を外部端末に出力する情報処理装置10には、外部端末20のユーザを特定するユーザIDと該ユーザが属する地域の地域IDとを紐付けしたユーザ管理テーブル15が接続され、データベース11〜13の製品関連情報にも該製品関連情報が属する地域の地域IDが紐付けされ、情報処理装置10は、外部端末20からのユーザIDを受信すると、ユーザ管理テーブル15からユーザの地域の地域IDを取得して、この地域IDに基づいてデータベース11〜13からユーザの所在する地域に関する製品関連情報を抽出して出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広域展開している生産事業における製品案内システムに関するものであり、特に、地域別に管理されている補用品を、コンピュータネットワークを介してカタログ検索し、発注するための広域オンライン発注システムに用いて好適の、製品案内システム及び方法並びにコンピュータのプログラム及び記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば生産機械等の製造メーカーでは、全国各地に、或いは、世界各地にグローバルに、機械製品を供給している場合がある。この場合、その後の機械製品に関する補用品(例えば、部品や専用資材)の供給を容易に対応できるように、補用品販売に係るオンライン発注システムを構成しサービスを実施している場合が多くなっている。
この補用品販売に係るオンライン発注システム或いは補用品等を管理する製品管理システムについては、一般に、在庫,価格,カタログ等を登録した複数のデータベースの情報を,部品IDを主キーとして一元管理している。これらのデータベースは情報を管理する部門別(例えば、営業,設計,調達,フィールドサービス)に所在が分かれている場合が多い。
【0003】
例えば、特許文献1には、営業部門端末,設計部門端末,製造部門端末,調達部門端末,生産システムシミュレータがリンクされているシステム構成が記載されている。このシステムでは、受注情報受付部で受注した製品に係る情報を取得し、部品情報取得部で受注した製品を構成する部品に係る情報を取得する。調達方法分類部では、製品を構成する部品の調達方法を取得し、調達方法に応じて参照先を、製造部品情報生成部、購買部品情報生成部、外注部品情報生成部に仕分けするようにしている。この際、部品IDを主キーとしてデータベースをリンクさせて活用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許4241816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば、補用品販売では、利用可能な在庫,価格,製品カタログは地域別に異なっており、単一のデータベースでは管理されていないことが多い。特に、海外展開事業における補用品販売では、利用可能な在庫,価格,製品カタログの地域別の相違が顕著であり、単一のデータベースでは管理されていないことが一層多い。したがって、利用ユーザの地域別に表示するデータを切り替える機能が必要となる。
【0006】
また、上述の特許文献1の方式では、部品IDを主キーとしているため、顧客別に管理されている顧客情報データベースとのリンクがとれないという不具合もある。したがって、特定顧客に納入されている製品や部品は限定されているにもかかわらず、データベース全体を検索しなくてはならず、検索に時間がかかり検索者の負担も多く、しかも、時間が限られている場合、適切な補用品を検索できないおそれもある。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みて創案されたもので、地域別に異なるデータを有する製品関連情報を地域ごとに容易に抽出することができるようにした、さらには、顧客単位で製品関連情報を抽出することができるようにした、製品案内システム及び方法並びにコンピュータのプログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の製品案内システムは、外部端末からアクセス可能な情報処理装置と、前記情報処理装置に接続され、製品に関係する製品関連情報が登録されたデータベースと、をそなえ、前記情報処理装置が前記外部端末からのアクセスに応じて、前記データベースから前記製品関連情報を前記外部端末に出力する製品案内システムであって、前記情報処理装置には、前記外部端末のユーザを特定するユーザIDと該ユーザの所在する地域の地域IDとを紐付けしたユーザ管理テーブルが接続されると共に、前記データベースの前記製品関連情報にも該製品関連情報が属する地域の地域IDが紐付けされ、前記情報処理装置は、前記外部端末からのアクセス時に前記ユーザIDを受信すると、前記ユーザ管理テーブルから前記ユーザの所在する地域の地域IDを取得して、該地域IDに基づいて前記データベースから前記ユーザの所在する地域に関する前記製品関連情報を抽出して前記外部端末に出力することを特徴としている。
【0009】
前記データベースには、前記製品に関連する部材の在庫情報及び納期情報と該部材に関する地域IDとが紐付けされて登録された在庫データベースと、前記製品に関連する部材の価格情報と該部材に関する地域IDとが紐付けされて登録された価格データベースと、前記製品に関連する部材のカタログ情報と該部材に関する地域IDとが紐付けされて登録されたカタログデータベースと、前記製品に関連する顧客情報と該顧客に関する地域IDとが紐付けされて登録された顧客データベースと、の少なくとも何れかが備えられていることが好ましい。
【0010】
前記顧客データベースには、前記顧客の製品に関するメンテナンス情報が付加されていることが好ましい。
前記カタログデータベースに登録された前記カタログ情報には、前記地域に応じて付与された前記製品の名称及び/又は前記製品に関連する部材の名称が前記地域IDと紐付けされて登録されていることが好ましい。
前記情報処理装置には、前記製品の製品IDと前記製品関連情報が属する地域の地域IDと前記製品の製品名とを紐付けし、前記製品名の変更に伴い、前記製品名を変更前製品名と変更後製品名として書き込み可能な製品名メンテテーブルが接続されていることが好ましい。
前記カタログ情報には、前記製品に関連する部材に対する生産中止情報又は互換部材の情報が含まれていることが好ましい。
前記ユーザ管理テーブルには、前記ユーザの所在する地域の地域IDと共に該地域の言語情報が付加され、前記情報処理装置は、前記データベースから抽出した前記製品関連情報を該地域の言語に変換して前記外部端末に出力することが好ましい。
【0011】
前記データベースは、各地域のデータ記録装置に記録されたデータベースに、前記製品を管理するデータ記録装置が属する地域の地域IDを割り付けて統合した、統合データベースであり、前記情報処理装置は、前記外部端末からのアクセス時に前記ユーザIDを受信すると、前記ユーザ管理テーブルから前記ユーザの所在する地域の地域IDを取得して、前記ユーザの所在する地域の前記データベースにアクセスして前記ユーザの所在する地域に関する前記製品関連情報を抽出して前記外部端末に出力することが好ましい。
【0012】
本発明の製品案内方法は、外部端末からアクセス可能な情報処理装置と、前記情報処理装置に接続され製品関連情報が登録されたデータベースと、をそなえ、前記情報処理装置が前記外部端末からのアクセスに応じて、前記データベースから前記製品関連情報を前記外部端末に出力する製品案内方法であって、前記情報処理装置には、前記外部端末のユーザを特定するユーザIDと該ユーザの所在する地域の地域IDとを紐付けしたユーザ管理テーブルが接続されると共に、前記データベースの前記製品関連情報にも該製品関連情報が属する地域の地域IDが紐付けされており、前記情報処理装置が前記外部端末からのアクセス時に前記ユーザIDを受信すると、前記ユーザ管理テーブルから前記ユーザの所在する地域の地域IDを取得するステップと、取得した地域IDによって前記データベースから前記ユーザの所在する地域に関する前記製品関連情報を抽出するステップと、抽出した前記製品関連情報を前記外部端末に出力するステップと、を有することを特徴としている。
【0013】
前記外部端末に出力する前記製品関連情報には、前記地域に応じて付与された前記製品の名称及び/又は前記製品に関連する部材の名称が含まれていることが好ましい。
本発明の製品案内プログラムは、上記の製品案内方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴としている。
本発明の記録媒体は、上記の製品案内プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザIDとユーザが属する地域の地域IDとを紐付けしたユーザ管理テーブルを備え、データベースの製品関連情報にも製品関連情報が属する地域の地域IDが紐付けされており、アクセスしたユーザに対して、ユーザの地域の関する情報について出力するので、ユーザにとっては不要な情報が排除され、適切に限定された必要な情報のみを取得することができる。これにより、製品についての情報取得にかかる時間や労力を大幅に短縮することができ、例えば、製品関連情報として補用部品を発注する場合には、発注業務を効率化することができる。
また、カタログデータベースのカタログ情報に地域に応じて付与された製品の名称を登録しこれを適宜表示することにより、ユーザにとっての利便性が向上する。
カタログ情報には、製品に関連する部材に対する生産中止情報又は互換部材の情報が含まれていれば、ユーザにとっての利便性がさらに向上する。
【0015】
特に、全国各地に、或いは、世界各地にグローバルに、製品展開している場合には、製品関連情報も膨大にあり、地域IDを活用してこの膨大な情報を適切に整理し限定して供給することは、サービスの大幅な向上につながる。
例えば、補用品販売では、利用可能な在庫,価格,製品カタログは地域別に異なっており,単一のデータベースでは管理されていないことが多いが、各地のデータベースにアクセスし、或いは、各地のデータベースを統合した統合データベースを用意して、これらのデータベースの情報から、地域IDをキーに地域を特定した情報のみを抽出することにより、適切に限定した情報を供給することができ、販売の上でも大幅なサービス向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる製品案内システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるデータベース類の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる製品案内システムの処理を説明するブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる製品案内システムの処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる製品案内システムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2実施形態にかかるデータベースの構成を示す図である。
【図9】本発明の第3実施形態にかかるユーザ管理テーブル類の構成を示す図である。
【図10】本発明の第3実施形態にかかる製品案内システムの処理を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第3実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【図12】本発明の第4実施形態にかかるユーザ管理テーブル類の構成を示す図である。
【図13】本発明の第4実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【図14】本発明の第5実施形態にかかる製品案内システムの構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第5実施形態にかかるデータベース類の構成を示す図である。
【図16】本発明の第5実施形態にかかる製品案内システムの処理を説明するブロック図である。
【図17】本発明の第5実施形態にかかる製品案内システムの処理を説明するフローチャートである。
【図18】本発明の第5実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【図19】本発明の第5実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【図20】本発明の第5実施形態にかかる製品案内システムに用いる製品名メンテテーブルの例を示す図である。
【図21】本発明の第6実施形態にかかる製品案内システムの構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の第6実施形態にかかるデータベース類の構成を示す図である。
【図23】本発明の第6実施形態にかかる製品案内システムの処理を説明するブロック図である。
【図24】本発明の第6実施形態にかかる製品案内システムの処理を説明するフローチャートである。
【図25】本発明の第6実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【図26】本発明の第6実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【図27】本発明の第6実施形態にかかる製品案内システムに用いる製品名メンテテーブルの例を示す図である。
【図28】本発明の第7実施形態にかかるデータベース類の構成を示す図である。
【図29】本発明の第7実施形態にかかる製品案内システムの処理を説明するブロック図である。
【図30】本発明の第7実施形態にかかる製品案内システムの処理を説明するフローチャートである。
【図31】本発明の第7実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【図32】本発明の第7実施形態にかかる製品案内システムの部品名称データベースのデータ表示例を示す図である。
【図33】本発明の第7実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【図34】本発明の第8実施形態にかかるデータベース類の構成を示す図である。
【図35】本発明の第8実施形態にかかる製品案内システムの処理を説明するブロック図である。
【図36】本発明の第8実施形態にかかる製品案内システムの処理を説明するフローチャートである。
【図37】本発明の第8実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【図38】本発明の第8実施形態にかかる製品案内システムの部品名称データベースのデータ表示例を示す図である。
【図39】本発明の第8実施形態にかかる製品案内システムによる案内の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面により、本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下の各実施形態では、全国各地に或いは世界各地に、広域展開している生産事業にかかる機械製品等の補用品(例えば、部品や専用資材)の販売に関するオンライン発注システムに適用される製品案内システムについて説明する。
【0018】
〔第1実施形態〕
まず、図1〜図6を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、本製品案内システムは、クライアント端末(外部端末)20からアクセス可能な情報処理装置10と、この情報処理装置10に接続されたデータベース11〜14及びユーザ管理テーブル15とから構成される。
【0019】
データベース11〜14としては、在庫データベース11と、価格データベース12と、カタログデータベース13と、顧客データベース14とが用意されている。データベース11〜14は、それぞれ独立のデータベースであり、在庫データベース11と、価格データベース12と、カタログデータベース13と、顧客データベース14とユーザ管理テーブル15とを、情報処理装置10が統合する。クライアントはPC端末20から、システムがインストールされているサーバ(情報処理装置)10にアクセスすることにより、必要な情報をデータベースから参照することができるようになっている。
【0020】
データベース11〜14のうち、特に、地域性がある在庫データベース11や価格データベース12は、各地域ごとに分散して存在してもよく、或いは、各地域ごとと、情報処理装置10のある場所とに、共存していても良い。
在庫データベース11は、図2に示すように、当該製品に関連する部材(例えば、部品や専用資材といった補用品、以下、単に「部品」とも言う)の部材ID(以下、「部品ID」とも言う),在庫情報及び納期情報が、各部材が使用され在庫として用意される地域IDと紐付けされて例えばテーブル(在庫テーブル)として登録されたものである。図2ではデータ項目のみを示すが、多数の部材について、その部品の部品IDと、それぞれの在庫数及び納期と、地域IDとが登録されている。
【0021】
価格データベース12は、図2に示すように、当該製品に関連する部品の部品ID,価格情報が、各部材が販売される地域IDと紐付けされて例えばテーブル(価格テーブル)として登録されたものである。図2ではデータ項目のみを示すが、多数の部材について、その部品の部品IDと、それぞれの価格と、地域IDとが登録されている。
カタログデータベース13は、図2に示すように、当該製品に関連する部品の部品ID,カタログ情報(カタログを取得するための情報、ここでは、製品ID)が、各部材又は各部材に関する製品が扱われている地域IDと紐付けされて例えばテーブル(カタログテーブル)として登録されたものである。図2ではデータ項目のみを示すが、多数の部材について、その部材(部品)の部品IDと、それぞれのカタログ情報と、地域IDとが登録されている。
【0022】
顧客データベース14は、図2に示すように、当該製品に関連する製品ID及びユーザIDが、ユーザが属する地域IDと紐付けされて例えばテーブル(顧客情報テーブル)として登録されたものである。図2ではデータ項目のみを示すが、多数のユーザについて、ユーザIDと、製品IDと、地域IDとが登録されている。
ユーザ管理テーブル15は、図2に示すように、ユーザIDがユーザの属する地域IDと紐付けされて登録されたものである。
【0023】
情報処理装置10は、外部端末20からユーザのアクセスを受ける時、つまり、ユーザIDによるログオン時には、ユーザ管理テーブル15を参照して、受信したユーザIDに紐付けされた地域IDを取得する。そして、ユーザからの各情報提供要求に対して、地域IDをキーにデータベース11〜14を検索して情報を提供する。
なお、情報処理装置10は、詳細は図示しないが、データ入力部(例えば、キーボードやマウス)と、このデータ入力部が接続されたデータ処理部(CPU,メモリ等)と、データ処理部と接続されたデータ記憶部(大容量メモリ)と、データ処理部と接続され処理結果表示部(表示部、モニタディスプレイ)とを有するコンピュータにより構成される。データ処理部には、上記の処理機能がソフトウェア(コンピュータプログラム)によって付与されている。
【0024】
本実施形態にかかる製品案内システムは、上述のように構成されるので、例えば、図3,図4に示すように、製品案内の処理が行なわれる。
例えば、ユーザがユーザIDによりログオンすると、情報処理装置10は、その情報入力処理機能(ユーザ情報入力部)10aによってユーザIDを読み取ってユーザIDからユーザ管理テーブル15を参照して、受信したユーザIDに紐付けされた関連する地域IDを取得する。また、顧客データベース14の顧客情報テーブルにユーザID,地域IDを引渡す(図3,図4のステップa2)。
なお、ユーザのログオン時には、ユーザ側端末20に図5(a)に示すようなウインドウを表示し、ユーザは、ユーザIDと共にパスワードを入力する。
【0025】
次に、情報処理装置10は、ユーザID,地域IDから顧客データベース14の顧客情報テーブルを参照して、関連する製品IDを取得し、そのカタログ検索機能(カタログ検索部)10bによって表示するカタログ情報を絞り込む(図3,図4のステップa4)。例えば、図5(b)に示すようなデータ群のうち、地域IDに応じて特定の地域(ここでは、地域B)を選んで、ユーザ側端末20に送り、ユーザに、図5(c)に示すようなウインドウを表示し、何れのマシンのカタログを選択するか、選択を要求する。
【0026】
なお、地域は国内の地域であっても良いが、ここでは、国別の地域としている。例えば、地域Aは日本、地域Bは米国、地域Cは中国とする。
そして、ユーザがカタログ検索部10bでカタログを選択すると、カタログデータベース13のカタログテーブルを参照する(図3,図4のステップa6)。
さらに、選択されたカタログにつき、カタログデータベース13のカタログテーブルを参照して、図5(d)に示すような部品IDのリストをユーザ側端末20に出力し、その部品検索機能(部品検索部)10cに引渡す(図3,図4のステップa8)。
【0027】
そして、ユーザに、図6(a)に示すようなウインドウを表示する。部品検索部10cによって、ユーザが注文した部品を選択し、部品ID,地域IDを価格データベース12の価格テーブル,在庫データベース11の在庫テーブルに引渡す(図3,図4のステップa10)。
部品を特定するには、部品IDを用いるが、部品IDが同一でも地域によって、部品に微妙な相違がある場合があるので、地域IDにより地域を特定して検索範囲を絞ることにより、検索時間も短くなり、しかも、誤った地域の微妙であれ異なる部品のカタログを提供する不具合が回避される。
【0028】
情報処理装置10は、選択された部品ID,地域IDから、価格データベ−ス12,在庫データベース11を参照し、図6(b),(c)に示すようなデータ群のうちから、価格、必要に応じて通貨単位、在庫数、納期の情報をその発注処理機能(発注処理部)10dに引渡す(図3,図4のステップa12)。
最後に、情報処理装置10は、部品ID,価格、必要に応じて通貨単位、在庫数、納期期等の情報に加えて購入条件を指定し、その注文書発行機能(注文書発行部)10eによって部品の注文書を作成する(ステップa14)。
【0029】
そして、ユーザに、図6(d)に示すようなウインドウを表示し、注文についての確認をする。
本装置及び方法によれば、ユーザがシステムにログインするときに、ユーザ管理テーブル15から対応する地域IDを取得し、カタログの表示を絞り込むことができ、対象となる製品IDを絞り込むことが可能となる。
【0030】
このように、顧客に関係する製品のみに検索範囲を限定することにより、カタログ検索を効率化することができる。また、顧客情報の公開範囲を、顧客IDに紐付いたデータのみに限定することにより、他顧客の情報の漏洩を防止することができる。
カタログで選択された部品の在庫データ,価格データを表示するにあたり、検索キーとして地域ID及び部品IDを用いることができ、同一IDの部品でも、地域毎に在庫の利用可否や価格を切り替えて表示することが可能になる。
【0031】
〔第2実施形態〕
次に、図7,図8を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
図7に示すように、本製品案内システムは、クライアント端末(外部端末)20からアクセス可能な情報処理装置10と、この情報処理装置10に接続されたデータベース11〜14及びユーザ管理テーブル15とから構成されるが、データベース11〜14としては、在庫データベース11と、価格データベース12と、カタログデータベース13と、顧客データベース14とが用意されている。
【0032】
通常、データベース11〜14のうち地域性のない或いは少ないカタログデータベース13と顧客データベース14とは、情報処理装置10のある拠点に設け、地域性のある在庫データベース11と価格データベース12とは、各地の拠点に設けるのに対して、本実施形態では、地域性のある在庫データベース11と価格データベース12とについて、情報処理装置10のある拠点に統合在庫データベース11と統合価格データベース12とを設け、拠点毎に物理的な所在が分散している各地のデータベース11a,11b,11c,・・・,12a,12b,12c,・・・とネットワークを介してアクセス可能なサーバ上にて統合在庫データベース11と統合価格データベース12とにより、各地のデータベース11a,11b,11c,・・・,12a,12b,12c,・・・を統合管理するようにしている。
【0033】
この場合の、地域別の価格データベース12a,12b,12cを統一価格データベース12Aに統合するときのデータ構成例を図8に示す。部品IDに紐付いた価格,通貨単位データを,地域IDをキーに加えて結合し、新たに部品ID,地域IDを主キーとして管理する。これにより、同一部品IDでも、管理する地域が異なる場合は別のデータとして扱われるため、地域ごとの価格情報を持つことができる。
【0034】
なお,この例では地域ごとに分散した価格データベースの統合を説明しているが、統合するデータベースの組合せは本例に限られるものではない。
また、各拠点のデータベースの統合データベースへの送信は、業務上支障をきたさない間隔(例えば、1日〜1ヶ月)をおいて実施することが好ましい。
本実施形態によれば、各拠点で管理されている情報が、部品ID,地域IDの情報を含んだ状態で一元管理されることにより、最新の情報を他地域から照会することが可能となって、確認業務が効率化される効果がある。
【0035】
例えば、第1実施形態において、ログインするユーザが「地域A」に属する場合、地域IDが「地域A」の情報のみ、ユーザに表示されることになり、カタログ検索を効率化することや、他顧客の情報の漏洩を防止することができる。
各拠点に分散したデータベースから統合データベースへ、業務上支障をきたさない間隔でデータが送信されることにより、統合データベースには常に各拠点の最新情報が反映される。また、システム管理者としても、従来通り各拠点のデータベースのみアップデートしていけばよく、分散データベースと統合データベースの二重管理は不要となる利点もある。
【0036】
〔第3実施形態〕
次に、図9〜図11を参照して本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態では、図9に示すように、顧客データベースに、補用品交換実績,改造履歴,巡回マシン診断レポート,不具合情報といった、対象製品に関するメンテナンス情報(アフターサービス情報)が付加されている。
これにより、メンテナンス情報をアフターサービスに利用することができる。
そこで、部品検索の前段で、入力されたユーザID,地域IDから図9に示す顧客データベース14を参照し、アフターサービス情報に紐付いた部品リストを顧客に提示する機能を設ける。
【0037】
例えば図10に示すように、入力されたユーザID,地域IDから顧客情報テーブルを参照し、該当顧客に関連するアフターサービス情報を検索する(ステップb2)。
そして、補用品交換実績があれば(ステップb4)、該当補用品のうち,交換時期がきているものを、推奨交換部品リストとしてユーザに提示する(ステップb6)。
また、改造履歴があれば(ステップb8)、改造部分に係る推奨補用品リストをユーザに提示する(ステップb10)。
【0038】
診断レポートがあれば(ステップb12)、レポートで推奨されている交換部品リストをユーザに提示する(ステップb14)。
さらに、不具合情報があれば(ステップb16)、不具合部分に係る推奨交換部品リストをユーザに提示する(ステップb18)。
その後は、図4のユーザがカタログ検索,部品検索する通常ルーチンに進む(ステップb20)。
【0039】
例えば、図11(a)はこれらの推奨交換部品リスト(補用品交換実績),改造履歴,診断レポート,不具合情報にかかるリストの例を示すが、このようなリストを表示した上で、図11(b)に示すように、部品購入推奨ウインドウを表示して、ユーザに部品購入を進めることができる。上記リストの表示は、部品交換等を進める上で説得力を与えることができ、営業効果を期待できる。
【0040】
ユーザIDが顧客IDに合致するアフターサービス情報を公開することになり、補用品の交換実績や巡回マシン診断レポート等を参考にして、顧客に必要な推奨部品リストを提示することになるので、顧客の部品検索の時間を削減する効果もある。
【0041】
〔第4実施形態〕
次に、図12,図13を参照して本発明の第4実施形態を説明する。
本実施形態は、上記の各実施形態で述べた装置において、その表示言語を地域にあったものに置き換えるようにしたものである。
図12に示すように、ユーザIDと地域IDとからなるユーザ管理テーブル15に地域IDと選択言語とからなる選択言語テーブル16を連携させるデータ構造になっている。
これによれば、例えば日本語使用地域のユーザがログインしたときは、図13(a)に示す日本語で表示され、英語使用地域のユーザがログインしたときは図13(b)に示すように英語で表示される。この例では、通貨単位も変更されている。
【0042】
本実施形態では、日本語や英語に限らず、情報処理装置10は地域IDに基づいて用意した言語別に画面を有する。日本語と英語に限定されるものではない。
このように、ユーザの地域ID別に表示情報を切り替えることにより、ユーザが言語を選択する必要なく、自動的に地域の標準語でデータが表示される。
【0043】
〔第5実施形態〕
次に、図14〜図20を参照して本発明の第5実施形態を説明する。
図14,図15において既述の符号は同様のものを示し、説明は一部省略する。
図14に示すように、本製品案内システムは、第1実施形態と同様に、クライアント端末(外部端末)20からアクセス可能な情報処理装置10と、この情報処理装置10に接続されたデータベース11〜14及びユーザ管理テーブル15とをそなえると共に、さらに、製品名メンテナンステーブル(製品名メンテテーブルとも言う)16を備えている。
【0044】
データベース11〜14のうち、在庫データベース11と、価格データベース12と、顧客データベース14とは、第1実施形態と同様のものが用意されており、これらのデータベースについては説明を省略するが、カタログデータベース13′は、第1実施形態と異なるデータ構成のものが用意されている。
【0045】
つまり、カタログデータベース13′は、図15に示すように、第1実施形態と同様に、当該製品に関連する部品の部品ID,カタログ情報(カタログを取得するための情報、ここでは、製品ID)が、各部材又は各部材に関する製品が扱われている地域IDと紐付けされて例えばテーブル(カタログテーブル)として登録され、さらに、各地域に応じて付与された製品名及び部品名についても、対応する地域の地域ID及び部品IDと紐付けされて登録されている。なお、図15では、在庫データベース11及び価格データベース12の図示を省略している。
【0046】
当該製品に関連する部品は、地域別の製品仕様に対応した部品構成となっているので、その地域に固有の部品もあるが、他の地域と同様の部品であっても、各地域によって部品名称(単に、「部品名」ともいう)が異なる場合が多くある。これは、製品名称(或いはブランド名、単に、「製品名」ともいう)についても同様であり、他の地域と同様の製品であっても、各地域によって名称が異なる場合が多くある。
なお、図15に示すカタログデータベース13′には、製品IDは含まれていないが、製品IDを含めてもよい。
【0047】
このように、各地域に応じて付与されている製品名及び部品名が地域ID及び部品IDと紐付けされて登録されていると、ユーザが本製品案内システムにアクセスした場合に、ユーザにその地域に応じた製品名及び部品名を加えて表示することができるので、ユーザはカタログ情報を参照する際にこの製品名や部品名をして情報入力部で入力されたユーザIDにより地域IDが特定されて、下流のフローで各データベースのテーブルの参照範囲が切替えられる。
【0048】
例えば、ユーザがユーザIDによりログオンすると、情報処理装置10は、その情報入力処理機能(ユーザ情報入力部)10aによってユーザIDを読み取ってユーザIDからユーザ管理テーブル15を参照して、受信したユーザIDに紐付けされた関連する地域IDを取得する。また、顧客データベース14の顧客情報テーブルにユーザID,地域IDを引渡す(図3,図4のステップa2)。
【0049】
製品名メンテテーブル16は、図20に示すように、製品IDと地域IDと旧製品名と新製品名との各項目からなるテーブルであり、この例では、製品IDがAの製品の地域A,B,Cのそれぞれにおける製品名称、及び、製品IDがCの製品の地域A,B,Dのそれぞれにおける製品名称を例示しており、このうち、製品IDがAの製品の地域Bでの製品名称が「Advance」から「Allmighty」に変更された例を示している。
【0050】
なお、地域は国内の地域であっても良いが、ここでは、国別の地域としている。例えば、地域Aは日本、地域Bは米国、地域Dはドイツとする。
このように、製品名メンテテーブル16によって、製品名称を変更した際に旧製品名と新製品名とを紐付けしておくことで、後述するように、ユーザに製品名の最新カタログを提供することができる。
【0051】
本実施形態にかかる製品案内システムは、上述のように構成されるので、例えば、図16〜図19に示すように、製品案内の処理が行なわれる。
例えば、ユーザがユーザIDによりログオンすると、情報処理装置10は、その情報入力処理機能(ユーザ情報入力部)10aによってユーザIDを読み取ってユーザIDからユーザ管理テーブル15を参照して、受信したユーザIDに紐付けされた関連する地域IDを取得する。また、顧客データベース14の顧客情報テーブルにユーザID,地域IDを引渡す(図16,図17のステップc2)。
なお、ユーザのログオン時には、ユーザ側端末20に図18(a)に示すようなウインドウを表示し、ユーザは、ユーザIDと共にパスワードを入力する。
【0052】
次に、情報処理装置10は、ユーザID,地域IDから顧客データベース14の顧客情報テーブルを参照して、関連する製品IDを取得し、そのカタログ検索機能(カタログ検索部)10bによって表示するカタログ情報を絞り込む(図16,図17のステップc4)。例えば、図18(b)に示すようなデータ群のうち、地域IDに応じて特定の地域(ここでは、地域B、ここでは、米国)を選んで、ユーザ側端末20に送り、ユーザに、図18(c)に示すようなウインドウを表示し、何れのマシンのカタログを選択するか、選択を要求する。この際、ウインドウには、各地域に応じて付与された製品名も同時に表示する。
【0053】
そして、ユーザがカタログ検索部10bでカタログを選択する(この例では、製品名が「Custom」のカタログを選択)と、カタログデータベース13のカタログテーブルを参照する(図16,図17のステップc6)。
さらに、選択されたカタログにつき、カタログデータベース13′のカタログテーブルを参照して、図18(d)に示すような部品IDのリストをユーザ側端末20に出力し、その部品検索機能(部品検索部)10cに引渡す(図16,図17のステップc8)。この際、出力される部品IDのリストには、部品名の欄が設けられ、各地域に応じて付与された部品名(この例では、「部品1」・・・,「Part1」・・・,「Teil1」・・・の各部品名)についても同時に表示する。
【0054】
そして、ユーザに、図19(a)に示すようなウインドウを表示する。この際、ウインドウには、各地域に応じて付与された部品名が部品イメージと共に表示される。ユーザが注文したい部品(この例では、部品名「部品4」と「部品546」の各部品)を選択操作すると、部品検索部10cは、ユーザが注文したい部品を選択し、部品ID,地域IDを価格データベース12の価格テーブル,在庫データベース11の在庫テーブルに引渡す(図17のステップc10)。
【0055】
この部品を選択する際に、ユーザはその地域で用いている部品名を用いて注文したい部品を選択することができるので、部品IDを用いる選択する場合よりも部品を識別し易く、注文を速やか且つ円滑にでき、誤注文も生じ難い。
また、部品を特定するには、部品IDを用いるが、異なる地域で部品IDが同一でも、地域によって部品に微妙な相違がある場合があるが、地域に応じて異なる部品名が与えられていれば識別することができる。また、異なる地域で部品名が同一であった場合にも、地域IDにより地域を特定して検索範囲を絞っているので、その地域に応じた部品のカタログを提供することができ、誤注文も生じ難い。
【0056】
以降は、第1実施形態と同様に、情報処理装置10は、選択された部品ID,地域IDから、価格データベ−ス12,在庫データベース11を参照し、所要のデータ群[図6(b),(c)参照]のうちから、価格、必要に応じて通貨単位、在庫数、納期の情報をその発注処理機能(発注処理部)10dに引渡す(図3,図4のステップa12参照)。
最後に、情報処理装置10は、部品ID,価格、必要に応じて通貨単位、在庫数、納期期等の情報に加えて購入条件を指定し、その注文書発行機能(注文書発行部)10eによって部品の注文書を作成する(図3,図4のステップa14)。
【0057】
そして、ユーザに、図19(b)に示すようなウインドウを表示し、注文についての確認をする。
このように、本実施形態の装置及び方法によれば、第1実施形態の効果に加えて、カタログデータベース13′に、各地域に応じて付与された製品名及び部品名についても対応する地域の地域ID及び部品IDと紐付けされて登録されており、カタログ情報を表示する際に、製品名及び部品名についても表示するので、ユーザは部品を注文する際に、その地域で用いている製品名及び部品名を参照してこれを媒体に注文することができるので、部品IDを用いる選択する場合よりも部品を識別し易く、注文を速やか且つ円滑にでき、誤注文も生じ難いといった効果も得ることができる。
【0058】
〔第6実施形態〕
次に、図21〜図27を参照して本発明の第6実施形態を説明する。
図21,図22において既述の符号は同様のものを示し、説明は一部省略する。
図21に示すように、本製品案内システムは、第5実施形態と同様に、クライアント端末(外部端末)20からアクセス可能な情報処理装置10と、この情報処理装置10に接続されたデータベース11〜14及びユーザ管理テーブル15と、製品名メンテナンステーブル(製品名メンテテーブル)16とをそなえると共に、部品名称データベース17をさらにそなえている。
【0059】
図22に示すように、データベース11〜14は、いずれも第1実施形態と同様のものが用意されており、これらのデータベースについては説明を省略する。なお、図22では、在庫データベース11及び価格データベース12の図示を省略している。
本実施形態のカタログデータベース13には、第5実施形態のカタログデータベース13′のように、各地域に応じて付与された部品名については対応する地域の地域ID及び部品IDと紐付けされて登録されていないが、これに替えて、部品名称データベース17が設けられている。
【0060】
この部品名称データベース17は、図27に例示するように、部品名について、カタログデータベース13とは別に、地域別(地域ID別)に部品IDと対応する部品名を登録したものである。ユーザが本製品案内システムにログインすると、ユーザの地域IDが特定されるので、この部品名称データベース17から、ログインしたユーザの当該製品の各部品について、部品IDとその地域における部品名とが紐付けされた情報を得ることができる。
【0061】
ここでは、カタログデータベース13には、一時記憶データテーブル(動的データテーブル)が設けられ、ユーザがログインすると、部品名称データベース17から、そのユーザの使用する製品に係る各部品IDに対応した当該部品のその地域における部品名がカタログデータベース13に取得され、その一時記憶データテーブルに転記されるようになっている。
【0062】
したがって、この一時記憶データテーブルにより、本実施形態のカタログデータベース13は、第5実施形態のカタログデータベース13′と同等の情報が確保される。
また、このように、部品名称データベース17をカタログデータベース13とは別に設けるのは、カタログデータベース13を各地域で共通のものとでき、部品名称の変更等に際しては、部品名称データベース17のみを書き換えればよくメンテナンス性が確保される点に着目したものである。
【0063】
本実施形態にかかる製品案内システムは、上述のように構成されるので、例えば、図23〜図27に示すように、製品案内の処理が行なわれる。
なお、ここでは、地域を、日本,米国,ドイツを例示して国別の地域としているが、地域は国内の地域であっても良い。
【0064】
まず、ユーザがユーザIDによりログオンすると、情報処理装置10は、その情報入力処理機能(ユーザ情報入力部)10aによってユーザIDを読み取ってユーザIDからユーザ管理テーブル15を参照して、受信したユーザIDに紐付けされた関連する地域IDを取得する。また、顧客データベース14の顧客情報テーブルにユーザID,地域IDを引渡す(図23,図24のステップd2)。
なお、ユーザのログオン時には、ユーザ側端末20に図25(a)に示すようなウインドウを表示し、ユーザは、ユーザIDと共にパスワードを入力する。
【0065】
次に、情報処理装置10は、ユーザID,地域IDから顧客データベース14の顧客情報テーブルを参照して、関連する製品IDを取得し、そのカタログ検索機能(カタログ検索部)10bによって表示するカタログ情報を絞り込む(図23,図24のステップd4)。例えば、図25(b)に示すようなデータ群のうち、地域IDに応じて特定の地域(ここでは、地域B、ここでは、米国)を選んで、ユーザ側端末20に送り、ユーザに、図25(c)に示すようなウインドウを表示し、何れのマシンのカタログを選択するか、選択を要求する。この際、ウインドウには、各地域に応じて付与された製品名も同時に表示する。
【0066】
そして、ユーザがカタログ検索部10bでカタログを選択する(この例では、製品名が「Custom」のカタログを選択)と、カタログデータベース13のカタログテーブルを参照する(図23,図24のステップd6)。このとき、カタログデータベース13の一時記憶データテーブルには各部品IDに対応した当該部品の地域における部品名が転記されている。
さらに、選択されたカタログにつき、カタログデータベース13のカタログテーブルを参照して、図25(d)に示すような部品IDのリストをユーザ側端末20に出力し、その部品検索機能(部品検索部)10cに引渡す(図23,図24のステップd8)。この際、出力される部品IDのリストには、部品名の欄が設けられ、各地域に応じて付与された部品名(この例では、「部品1」・・・,「Part1」・・・,「Teil1」・・・の各部品名)についても同時に表示する。
【0067】
そして、ユーザに、図26(a)に示すようなウインドウを表示する。この際、ウインドウには、各地域に応じて付与された部品名が部品イメージと共に表示される。ユーザが注文したい部品(この例では、部品名「Part2」と「Part521」の各部品)を選択操作すると、部品検索部10cは、ユーザが注文したい部品を選択し、部品ID,地域IDを価格データベース12の価格テーブル,在庫データベース11の在庫テーブルに引渡す(図24のステップd10)。
【0068】
この場合も、部品を選択する際に、ユーザはその地域で用いている部品名を用いて注文したい部品を選択することができるので、部品IDを用いる選択する場合よりも部品を識別し易く、注文を速やか且つ円滑にでき、誤注文も生じ難い。
また、部品を特定するには、部品IDを用いるが、異なる地域で部品IDが同一でも、地域によって部品に微妙な相違がある場合があるが、地域に応じて異なる部品名が与えられていれば識別することができる。また、異なる地域で部品名が同一であった場合にも、地域IDにより地域を特定して検索範囲を絞っているので、その地域に応じた部品のカタログを提供することができ、誤注文も生じ難い。
【0069】
以降は、第1実施形態と同様に、情報処理装置10は、選択された部品ID,地域IDから、価格データベ−ス12,在庫データベース11を参照し、所要のデータ群[図6(b),(c)参照]のうちから、価格、必要に応じて通貨単位、在庫数、納期の情報をその発注処理機能(発注処理部)10dに引渡す(図3,図4のステップa12参照)。
最後に、情報処理装置10は、部品ID,価格、必要に応じて通貨単位、在庫数、納期期等の情報に加えて購入条件を指定し、その注文書発行機能(注文書発行部)10eによって部品の注文書を作成する(図3,図4のステップa14)。
そして、ユーザに、図26(a)に示すようなウインドウを表示し、注文についての確認をする。
【0070】
このように、本実施形態の装置及び方法によれば、第5実施形態の効果に加えて、部品名称データベース17をカタログデータベース13とは別に設けているので、カタログデータベース13を各地域で共通のものとすることができ、部品名称の変更等に際しては、部品名称データベース17のみを書き換えればよく、メンテナンスが容易になる利点がある。
【0071】
〔第7実施形態〕
次に、図28〜図33を参照して本発明の第7実施形態を説明する。
図28,図29において既述の符号は同様のものを示し、説明は一部省略する。
本実施形態にかかる製品案内システムの概略構成は、図21に示す第6実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0072】
本実施形態では、部品名称データベース17′の構成が第6実施形態のものと異なっている。つまり、本実施形態の部品名称データベース17′には、第6実施形態の部品名称データベース17に、生産中止フラッグ及び互換部品IDの情報が付加されている。
【0073】
例えば図32はこの部品名称データベース17′のデータ表示例を示すもので、図32(a)に示すように、第6実施形態の部品名称データベース17と略同様に、地域別(地域ID別)に部品IDと対応する部品名を登録したメインデータベースに加えて、図32(b)に示すように、各部品のうち、生産中止となった部品については、生産中止フラッグを紐付けし、併せて生産中止となった部品の代替とできる互換部品のID(互換部品ID)の情報を紐付けした補助データベースが用意されている。
【0074】
この図32(b)に示す補助データベースは、部品が生産中止となったら当該部品に対する生産中止フラッグと互換部品IDとを書き込んで随時更新できるようになっている。 本実施形態では、補助データベースは各地域毎に設けており、部品が生産中止となったら、補助データベースに、生産中止フラッグと互換部品IDとを書き込むと共に、互換部品の情報を追加する。この互換部品の情報とは、当該互換部品の互換部品IDと部品名(当該地域における部品名)を紐付けしたものである。
【0075】
図32(b)に示す例では、部品IDが「1」で部品名が「Part1」の部品が生産中止となり、この部品に対して生産中止フラッグを付加し、互換部品とできる互換部品のID「801」を書き込み、この互換部品の情報として、当該互換部品の互換部品ID「801」と当該地域における当該互換部品の部品名「Part801」を紐付けし書き込んでいる。
【0076】
したがって、部品名称データベース17′にアクセスがあると、まず、メインデータベース[図32(a)参照]を呼び出すとともに、このメインデータベースと部品IDを通じてリンクする補助データベース[図32(b)参照]を呼び出して、生産中止フラッグが付加されている部品には、互換部品の情報として、互換部品ID「801」と共にその部品名「Part801」を提供することができるようになっている。
【0077】
本実施形態にかかる製品案内システムは、上述のように構成されるので、例えば、図29〜図33に示すように、製品案内の処理が行なわれる。
なお、ここでも、地域を、日本,米国,ドイツを例示して国別の地域としているが、地域は国内の地域であっても良い。
【0078】
まず、ユーザがユーザIDによりログオンすると、情報処理装置10は、その情報入力処理機能(ユーザ情報入力部)10aによってユーザIDを読み取ってユーザIDからユーザ管理テーブル15を参照して、受信したユーザIDに紐付けされた関連する地域IDを取得する。また、顧客データベース14の顧客情報テーブルにユーザID,地域IDを引渡す(図29,図30のステップe2)。
なお、ユーザのログオン時には、ユーザ側端末20に図31(a)に示すようなウインドウを表示し、ユーザは、ユーザIDと共にパスワードを入力する。
【0079】
次に、情報処理装置10は、ユーザID,地域IDから顧客データベース14の顧客情報テーブルを参照して、関連する製品IDを取得し、そのカタログ検索機能(カタログ検索部)10bによって表示するカタログ情報を絞り込む(図29,図30のステップe4)。例えば、図31(b)に示すようなデータ群のうち、地域IDに応じて特定の地域(ここでは、地域B、ここでは、米国)を選んで、ユーザ側端末20に送り、ユーザに、図31(c)に示すようなウインドウを表示し、何れのマシンのカタログを選択するか、選択を要求する。この際、ウインドウには、各地域に応じて付与された製品名も同時に表示する。
【0080】
そして、ユーザがカタログ検索部10bでカタログを選択する(この例では、製品名が「Custom」のカタログを選択)と、カタログデータベース13のカタログテーブルを参照する(図29,図30のステップe6)。このとき、カタログデータベース13の一時記憶データテーブルには各部品IDに対応した当該部品の地域における部品名が転記されている。
【0081】
さらに、選択されたカタログにつき、カタログデータベース13を参照して、カタログデータベース13から部品IDのリストを抽出して出力し、部品名称データベース17′に引渡す(図29,図30のステップe8)。
カタログデータベース13から抽出される部品IDリストのうち、部品名称データベース17′で「生産中止フラグ」が入っているデータについては、「互換部品ID」に対応する「部品名称」を部品検索部に表示する(図29,図30のステップe10)。
【0082】
つまり、ユーザに、図33(a)に示すようなウインドウを表示する。この際、ウインドウには、各地域に応じて付与された部品名が部品イメージと共に表示される。また、部品に対して生産中止フラッグが付加されていれば、互換部品のID「801」と当該地域における互換部品の部品名「Part801」についても表示して、互換部品を案内する。そして、ユーザが注文したい部品(この例では、部品名「Part2」と「Part521」の各部品)を選択操作すると、部品検索部10cは、ユーザが注文したい部品を選択し、部品ID,地域IDを価格データベース12,在庫データベース11に引渡す。
【0083】
以降は、第1実施形態と同様に、情報処理装置10は、選択された部品ID,地域IDから、価格データベ−ス12,在庫データベース11を参照し、所要のデータ群[図6(b),(c)参照]のうちから、価格、必要に応じて通貨単位、在庫数、納期の情報をその発注処理機能(発注処理部)10dに引渡す(図3,図4のステップa12参照)。
最後に、情報処理装置10は、部品ID,価格、必要に応じて通貨単位、在庫数、納期期等の情報に加えて購入条件を指定し、その注文書発行機能(注文書発行部)10eによって部品の注文書を作成する(図3,図4のステップa14)。
そして、ユーザに、図33(b)に示すようなウインドウを表示し、注文についての確認をする。
【0084】
このように、本実施形態の装置及び方法によれば、第6実施形態の効果に加えて、生産中止となった部品については、ユーザに生産中止部品である旨とその互換部品のIDと互換部品の部品名との情報を表示するので、ユーザは即座に生産中止の状況を把握して互換部品を注文することができ、利便性が大きく向上する。
なお、本実施形態では、第6実施形態の部品名称データベース17と略同様のメインデータベース[図32(a)]と、生産中止部品補助に関する補助データベース[図32(b)]とから部品名称データベース17′を構成したが、部品名称データベース17としては補助データベースのみとして、部品ID等を通じて、第5実施形態のカタログデータベース13′にこの補助データベースを直接リンクさせるようにしてもよい。
【0085】
〔第8実施形態〕
次に、図34〜図39を参照して本発明の第8実施形態を説明する。
図34,図35において既述の符号は同様のものを示し、説明は一部省略する。
本実施形態にかかる製品案内システムの概略構成は、図21に示す第6実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0086】
本実施形態では、部品名称データベース17″の構成が第6,7実施形態のものと異なっている。つまり、本実施形態の部品名称データベース17″には、第7実施形態の部品名称データベース17′の補助データベースに、生産中止となっていないが互換部品のある部品に関する情報がさらに加えられている。
【0087】
例えば図38はこの部品名称データベース17″のデータ表示例を示すもので、図38(a)に示すように、第6,7実施形態の部品名称データベース17と略同様に、地域別(地域ID別)に部品IDと対応する部品名を登録したメインデータベースに加えて、図38(b)に示すように、各部品のうち、生産中止となった部品については、生産中止フラッグを紐付けし、併せて生産中止となった部品の代替とできる互換部品のID(互換部品ID)の情報を紐付けし、さらに、生産中止となっていないが互換部品のある部品については、当該部品の代替とできる互換部品のID(互換部品ID)の情報を紐付けした補助データベースが用意されている。
【0088】
この図38(b)に示す補助データベースは、部品が生産中止となったら当該部品に対する生産中止フラッグと互換部品IDとを書き込んで随時更新できると共に、部品に対する互換部品が発生したら互換部品IDを書き込んで随時更新できるようになっている。
本実施形態でも、補助データベースは各地域毎に設けており、部品が生産中止となったり、生産中止と歯ならないが互換部品が発生したら、補助データベースに、生産中止フラッグと互換部品ID、或いは、互換部品IDを書き込むと共に、互換部品の情報を追加する。この互換部品の情報とは、当該互換部品の互換部品IDと部品名(当該地域における部品名)を紐付けしたものである。
【0089】
図38(b)に示す例では、第7実施形態と同様に、生産中止となった部品ID「1」の部品に対して生産中止フラッグと互換部品ID「801」とを書き込み、互換部品の互換部品ID「801」と互換部品の部品名「Part801」とを紐付けし書き込んでいる。これに加えて、部品IDが「3」で部品名が「Part3」の部品は生産中止ではないが、この部品に対する互換部品が発生したら互換部品のID「802」を書き込み、この互換部品の情報として、互換部品ID「802」と当該地域における互換部品の部品名「Part802」を紐付けし書き込んでいる。
【0090】
したがって、部品名称データベース17″にアクセスがあると、まず、メインデータベース[図38(a)参照]を呼び出すとともに、このメインデータベースと部品IDを通じてリンクする補助データベース[図38(b)参照]を呼び出して、互換部品IDが付加されている部品には、互換部品の情報として、互換部品ID「802」と共にその部品名「Part802」を提供することができるようになっている。
【0091】
本実施形態にかかる製品案内システムは、上述のように構成されるので、例えば、図35〜図39に示すように、製品案内の処理が行なわれる。
なお、ここでも、地域を、日本,米国,ドイツを例示して国別の地域としているが、地域は国内の地域であっても良い。
【0092】
まず、ユーザがユーザIDによりログオンすると、情報処理装置10は、その情報入力処理機能(ユーザ情報入力部)10aによってユーザIDを読み取ってユーザIDからユーザ管理テーブル15を参照して、受信したユーザIDに紐付けされた関連する地域IDを取得する。また、顧客データベース14の顧客情報テーブルにユーザID,地域IDを引渡す(図35,図36のステップf2)。
なお、ユーザのログオン時には、ユーザ側端末20に図37(a)に示すようなウインドウを表示し、ユーザは、ユーザIDと共にパスワードを入力する。
【0093】
次に、情報処理装置10は、ユーザID,地域IDから顧客データベース14の顧客情報テーブルを参照して、関連する製品IDを取得し、そのカタログ検索機能(カタログ検索部)10bによって表示するカタログ情報を絞り込む(図35,図36のステップf4)。例えば、図37(b)に示すようなデータ群のうち、地域IDに応じて特定の地域(ここでは、地域B、ここでは、米国)を選んで、ユーザ側端末20に送り、ユーザに、図37(c)に示すようなウインドウを表示し、何れのマシンのカタログを選択するか、選択を要求する。この際、ウインドウには、各地域に応じて付与された製品名も同時に表示する。
【0094】
そして、ユーザがカタログ検索部10bでカタログを選択する(この例では、製品名が「Custom」のカタログを選択)と、カタログデータベース13のカタログテーブルを参照する(図35,図36のステップf6)。このとき、カタログデータベース13の一時記憶データテーブルには各部品IDに対応した当該部品の地域における部品名が転記されている。
【0095】
さらに、選択されたカタログにつき、カタログデータベース13を参照して、カタログデータベース13から部品IDのリストを抽出して出力し、部品名称データベース17′に引渡す(図35,図36のステップf8)。
カタログデータベース13から抽出される部品IDリストのうち、部品名称データベース17″で「生産中止フラグ」が入っているデータ及び「生産中止フラグ」は入っていない「互換部品ID」が入っているデータについては、「互換部品ID」に対応する「部品名称」を部品検索部に表示する(図35,図36のステップf10)。
【0096】
つまり、ユーザに、図39(a)に示すようなウインドウを表示する。この際、ウインドウには、各地域に応じて付与された部品名が部品イメージと共に表示される。また、部品に対して生産中止フラッグが付加されていれば、互換部品のID「801」と当該地域における互換部品の部品名「Part801」についても表示し、この部品に対して生産中止フラッグは付加されていないが、互換部品のID「802」が付加されていれば、互換部品のID「802」と当該地域における互換部品の部品名「Part802」についても表示して、互換部品を案内する。
【0097】
そして、ユーザが注文したい部品(この例では、部品名「Part2」と「Part521」の各部品)を選択操作すると、部品検索部10cは、ユーザが注文したい部品を選択し、部品ID,地域IDを価格データベース12の価格テーブル,在庫データベース11の在庫テーブルに引渡す。
【0098】
以降は、第1実施形態と同様に、情報処理装置10は、選択された部品ID,地域IDから、価格データベ−ス12,在庫データベース11を参照し、所要のデータ群[図6(b),(c)参照]のうちから、価格、必要に応じて通貨単位、在庫数、納期の情報をその発注処理機能(発注処理部)10dに引渡す(図3,図4のステップa12参照)。
最後に、情報処理装置10は、部品ID,価格、必要に応じて通貨単位、在庫数、納期期等の情報に加えて購入条件を指定し、その注文書発行機能(注文書発行部)10eによって部品の注文書を作成する(図3,図4のステップa14)。
そして、ユーザに、図33(b)に示すようなウインドウを表示し、注文についての確認をする。
【0099】
このように、本実施形態の装置及び方法によれば、第7実施形態の効果に加えて、生産中止となっていないが、互換部品のある部品については、ユーザにその互換部品のIDと互換部品の部品名との情報を表示するので、ユーザは互換部品を注文の候補とすることができ、利便性が大きく向上する。
なお、本実施形態でも、第6実施形態の部品名称データベース17と略同様のメインデータベース[図32(a)]と、生産中止部品補助に関する補助データベース[図32(b)]とから部品名称データベース17″を構成したが、部品名称データベース17としては補助データベースのみとして、部品ID等を通じて、第5実施形態のカタログデータベース13′にこの補助データベースを直接リンクさせるようにしてもよい。
【0100】
〔その他〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の装置及び方法並びにコンピュータプログラムは、上記の実施形態のものに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態の一部を変更して実施したり、或いは、上記実施形態の一部のみを実施したり、種々組み合わせて実施したりすることもできる。
【符号の説明】
【0101】
10 情報処理装置
11 在庫データベース
12 価格データベース
13,13′ カタログデータベース
14 顧客データベース
15 ユーザ管理テーブル
16 選択言語テーブル
17,17′,17″ 部品名称データベース
20 クライアント端末(外部端末)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部端末からアクセス可能な情報処理装置と、前記情報処理装置に接続され、製品に関係する製品関連情報が登録されたデータベースと、をそなえ、前記情報処理装置が前記外部端末からのアクセスに応じて、前記データベースから前記製品関連情報を前記外部端末に出力する製品案内システムであって、
前記情報処理装置には、前記外部端末のユーザを特定するユーザIDと該ユーザの所在する地域の地域IDとを紐付けしたユーザ管理テーブルが接続されると共に、
前記データベースの前記製品関連情報にも該製品関連情報が属する地域の地域IDが紐付けされ、
前記情報処理装置は、前記外部端末からのアクセス時に前記ユーザIDを受信すると、前記ユーザ管理テーブルから前記ユーザの所在する地域の地域IDを取得して、該地域IDに基づいて前記データベースから前記ユーザの所在する地域に関する前記製品関連情報を抽出して前記外部端末に出力することを特徴とする、製品案内システム。
【請求項2】
前記データベースには、
前記製品に関連する部材の在庫情報及び納期情報と該部材に関する地域IDとが紐付けされて登録された在庫データベースと、
前記製品に関連する部材の価格情報と該部材に関する地域IDとが紐付けされて登録された価格データベースと、
前記製品に関連する部材のカタログ情報と該部材に関する地域IDとが紐付けされて登録されたカタログデータベースと、
前記製品に関連する顧客情報と該顧客に関する地域IDとが紐付けされて登録された顧客データベースと、
の少なくとも何れかが備えられている
ことを特徴とする、請求項1記載の製品案内システム。
【請求項3】
前記顧客データベースには、前記顧客の製品に関するメンテナンス情報が付加されている
ことを特徴とする、請求項2記載の製品案内システム。
【請求項4】
前記カタログデータベースに登録された前記カタログ情報には、前記地域に応じて付与された前記製品の名称及び/又は前記製品に関連する部材の名称が前記地域IDと紐付けされて登録されている
ことを特徴とする、請求項2又は3記載の製品案内システム。
【請求項5】
前記情報処理装置には、前記製品の製品IDと前記製品関連情報が属する地域の地域IDと前記製品の製品名とを紐付けし、前記製品名の変更に伴い、前記製品名を変更前製品名と変更後製品名として書き込み可能な製品名メンテテーブルが接続されている
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の製品案内システム。
【請求項6】
前記カタログ情報には、前記製品に関連する部材に対する生産中止情報又は互換部材の情報が含まれている
ことを特徴とする、請求項2〜4の何れか1項に記載の製品案内システム。
【請求項7】
前記ユーザ管理テーブルには、前記ユーザの所在する地域の地域IDと共に該地域の言語情報が付加され、
前記情報処理装置は、前記データベースから抽出した前記製品関連情報を該地域の言語に変換して前記外部端末に出力する
ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の製品案内システム。
【請求項8】
前記データベースは、各地域のデータ記録装置に記録されたデータベースに、前記製品を管理するデータ記録装置が属する地域の地域IDを割り付けて統合した、統合データベースであり、
前記情報処理装置は、前記外部端末からのアクセス時に前記ユーザIDを受信すると、前記ユーザ管理テーブルから前記ユーザの所在する地域の地域IDを取得して、前記ユーザの所在する地域の前記データベースにアクセスして前記ユーザの所在する地域に関する前記製品関連情報を抽出して前記外部端末に出力する
ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の製品案内システム。
【請求項9】
外部端末からアクセス可能な情報処理装置と、前記情報処理装置に接続され製品関連情報が登録されたデータベースと、をそなえ、前記情報処理装置が前記外部端末からのアクセスに応じて、前記データベースから前記製品関連情報を前記外部端末に出力する製品案内方法であって、
前記情報処理装置には、前記外部端末のユーザを特定するユーザIDと該ユーザの所在する地域の地域IDとを紐付けしたユーザ管理テーブルが接続されると共に、
前記データベースの前記製品関連情報にも該製品関連情報が属する地域の地域IDが紐付けされており、
前記情報処理装置が前記外部端末からのアクセス時に前記ユーザIDを受信すると、前記ユーザ管理テーブルから前記ユーザの所在する地域の地域IDを取得するステップと、
取得した地域IDによって前記データベースから前記ユーザの所在する地域に関する前記製品関連情報を抽出するステップと、
抽出した前記製品関連情報を前記外部端末に出力するステップと、を有する
ことを特徴とする、製品案内方法。
【請求項10】
前記外部端末に出力する前記製品関連情報には、前記地域に応じて付与された前記製品の名称及び/又は前記製品に関連する部材の名称が含まれている
ことを特徴とする、請求項9記載の製品案内方法。
【請求項11】
請求項9又は10記載の製品案内方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴とする、製品案内プログラム。
【請求項12】
請求項11記載の製品案内プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする、記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate


【公開番号】特開2012−33139(P2012−33139A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−270371(P2010−270371)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】