説明

製氷機

【課題】計量用の容器に貯められる氷量に人為的な誤差が生じることを回避でき、検査の信頼性を向上できる製氷機を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明による製氷機では、利用者による放出操作部6の操作を無効にするとともに、放出制御部5が生成した仮想放出指令5aに応じて放出部4の放出動作を制御することにより、所定の試験製氷時間内に製氷部1が製造した氷を放出部4に放出させる検査モードが放出制御部5の動作モードに含まれている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばチップアイス等の氷を製造する製氷機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来用いられていたこの種の製氷機としては、例えば特許文献1等に示されている構成を挙げることができる。すなわち、従来装置では、製氷部により製造された氷が貯氷庫に貯められるとともに、例えば放出レバーを押える等の利用者による放出操作部の操作に応じて、貯氷庫に貯められている氷が放出部により放出されるように構成されている。
【0003】
工場にてこのような製氷機を組み立て終わったときには、製氷部の製氷動作が正常であるか否かを確認するための検査が行われている。すなわち、作業員が所定のタイミングで放出操作部を適宜操作することにより、所定の試験製氷時間に製氷部により製造された氷が放出部により放出されて、計量用の容器に貯められる。そして、計量用の容器に貯められた氷の量が一定範囲内であれば、製氷部の製氷動作が正常であると判断される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−30719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような従来の製氷機では、所定の試験製氷時間に製氷部により製造された氷を計量用の容器に貯めるために、人手により放出操作部を操作しているので、例えば作業員が放出操作部を操作するタイミングを誤る等の原因により、計量用の容器に貯められる氷量に人為的な誤差が生じる可能性があり、検査の信頼性が低下している。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、計量用の容器に貯められる氷量に人為的な誤差が生じることを回避でき、検査の信頼性を向上できる製氷機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る製氷機は、氷を製造する製氷部と、製氷部により製造された氷を貯める貯氷庫と、貯氷庫に貯められた氷を放出させる放出部と、放出部の放出動作を制御する放出制御部とを備え、放出制御部の動作モードには、利用者による放出操作部の操作に応じて、放出部の放出動作を制御する通常モードと、放出操作部の操作を無効にするとともに、放出制御部が生成した仮想放出指令に応じて放出部の放出動作を制御することにより、所定の試験製氷時間内に製氷部が製造した氷を放出部に放出させる検査モードとが含まれている。
【0008】
また、検査モード時の放出制御部は、放出部に対して仮想放出指令を入力して、放出部に氷を放出させることにより貯氷庫を空にした後に、仮想放出指令の入力を停止するとともに、仮想放出指令の入力を停止したときから所定の停止維持時間が経過したか否かを判定し、停止維持時間が経過したと判定された場合に、放出部に対する仮想放出指令の入力を再開するとともに、仮想放出指令の入力を再開したときから所定の入力維持時間が経過したか否かを判定し、入力維持時間が経過したと判定された場合に、仮想放出指令の入力を停止することで、停止維持時間と入力維持時間とからなる試験製氷時間内に製氷部が製造した氷を放出部に放出させる。
また、検査モード時の放出制御部は、動作モードが検査モードに切替えられたときに、仮想放出指令の入力を停止状態とするとともに、検査モードに切替えられたときから所定の慣らし運転時間が経過したか否かを判定し、慣らし運転時間が経過したと判定した場合に、貯氷庫を空にするために放出部に仮想放出指令を入力する。
また、放出制御部は、利用者による操作に応じて慣らし運転時間の長さを変更する。
また、製氷部の製氷動作を制御する製氷制御部をさらに備え、製氷部には、外部からの製氷水が貯められる製氷水タンクと、製氷水タンクへの製氷水の供給を制御するための給水弁と、製氷水タンク内の製氷水の水位を検出する水位センサと、製氷水タンクに貯められた製氷水から氷を製造する製氷部本体とが含まれており、製氷制御部は、製氷水タンク内の製氷水の水位が所定の下限水位を下回っていることが水位センサにより検出された場合に、給水弁に対して開弁指令を入力して製氷水タンクに製氷水を供給するとともに、給水弁に対して開弁指令を入力したときから所定の断水検知時間が経過しても、製氷水タンク内の製氷水の水位が所定の上限水位に達したことが水位センサにより検出されない場合に、断水異常を検出するように構成されており、検査モード時の放出制御部は、放出部に対する仮想放出指令の入力を再開する際に、製氷制御部の開弁指令を無効にする強制閉弁フラグをセットする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の製氷機によれば、放出操作部の操作を無効にするとともに、放出制御部が生成した仮想放出指令に応じて放出部の放出動作を制御することにより、所定の試験製氷時間内に製氷部が製造した氷を放出部に放出させる検査モードが放出制御部の動作モードに含まれているので、放出制御部を検査モードで動作させることで、人手による放出操作部の操作を介さずに、試験製氷時間内に製氷部が製造した氷を放出部に放出させることができる。これにより、計量用の容器に貯められる氷量に人為的な誤差が生じることを回避でき、検査の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1による製氷機を示すブロック図である。
【図2】図1の放出制御部の検査モード時の放出制御動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による製氷機を示すブロック図である。図において、製氷機には、製氷部1、貯氷庫2、製氷制御部3、放出部4、放出制御部5、放出操作部6、及び動作モード切替操作部7が設けられている。
【0012】
製氷部1は、例えばチップアイス等の氷を製造するためのものである。製氷部1には、製氷水タンク10、給水弁11、水位センサ12、製氷部本体13、及び氷量センサ14が含まれている。製氷水タンク10には、給水弁11を介して外部水道系(図示せず)が接続されており、この外部水道系から製氷水が供給される。給水弁11は、製氷水タンク10に製氷水を供給するか否かを切替える。
【0013】
水位センサ12は、例えばフロートセンサ等により構成されており、製氷水タンク10内の製氷水の水位を検出する。具体的には、水位センサ12は、製氷水タンク10内の製氷水の水位が所定の上限水位に達しているか否か、及び製氷水タンク10内の製氷水の水位が所定の下限水位を下回っているか否かを検出する。
【0014】
製氷部本体13は、例えばオーガ製氷機等の製氷機本体により構成されており、製氷水タンク10に貯められた製氷水から氷を製造する。製氷部本体13(製氷部1)により製造された氷は、貯氷庫2に貯められる。氷量センサ14は、貯氷庫2に貯められた氷の量を検出する。具体的には、氷量センサ14は、貯氷庫2に貯められた氷の量が所定の満氷量に達しているか否かを検出する。
【0015】
製氷制御部3は、例えばマイクロコンピュータ等により構成されており、製氷部1の製氷動作を制御するものである。
【0016】
具体的には、製氷制御部3は、製氷水タンク10内の製氷水の水位が下限水位を下回っていることが水位センサ12により検出された場合に、給水弁11に開弁指令3aを入力して、製氷水タンク10に製氷水を供給する。また、製氷制御部3は、製氷水タンク10内の製氷水の水位が上限水位に達していることが水位センサ12により検出された場合に、給水弁11に対する開弁指令3aの入力を停止して、製氷水タンク10への製氷水の供給を停止する。
【0017】
また、製氷制御部3は、給水弁11に対して開弁指令3aを入力したときから所定の断水検知時間が経過しても、製氷水タンク10内の製氷水の水位が上限水位に達したことが水位センサ12により検出されない場合に、断水異常を検出する。製氷制御部3により断水異常が検出された場合、製氷機全体の動作が停止される。
【0018】
さらに、製氷制御部3は、貯氷庫2に貯められた氷の量が所定の満氷量に達していないことが氷量センサ14により検出されている場合に、製氷部本体13に製氷指令3bを入力して製氷部本体13に氷を製造させる。これらの水位センサ12及び氷量センサ14の検出状態に基づく製氷制御部3の製氷制御動作は、製氷機の電源がONされているときに常に実施される。
【0019】
放出部4は、貯氷庫2に貯められた氷を放出させるためのものである。図示はしないが、放出部4は、貯氷庫2の氷放出口を開閉するシャッターと、このシャッターを駆動するソレノイドバルブとを有している。
【0020】
放出制御部5は、例えばマイクロコンピュータ等により構成されており、放出部4の放出動作を制御する。なお、放出制御部5は、製氷制御部3と別体に設けられてもよいし、例えば1つのマイクロコンピュータ等により製氷制御部3と一体に設けられてもよい。
【0021】
放出制御部5の動作モードには、通常モードと、検査モードとが含まれている。通常モードは、利用者による放出操作部6の操作に応じて放出部4の放出動作を制御する動作モードである。放出操作部6は、例えば製氷機に設けられた操作スイッチ又は操作レバー等により構成されている。
【0022】
検査モードは、工場にて製氷機を組み立て終わったときに、製氷部1の製氷動作が正常であるか否かを確認するための動作モードであり、放出操作部6の操作を無効にするとともに、放出制御部5が生成した仮想放出指令5aに応じて放出部4の放出動作を制御することにより、所定の試験製氷時間内に製氷部1が製造した氷を放出部4に放出させる動作モードである。この検査モードで放出制御部5を動作させた際に放出部4により放出された氷は、作業員により用意された計量用の容器に貯められる。そして、計量用の容器に貯められた氷の量が一定範囲内であれば、製氷部の製氷動作が正常であると判断される。検査モード時の放出制御部5の放出制御動作については、後に図を用いて詳しく説明する。
【0023】
動作モード切替操作部7は、例えば製氷機に設けられた操作スイッチ等により構成されている。作業者が動作モード切替操作部7を操作することにより、通常モードと検査モードとの間で放出制御部5の動作モードが切替えられる。なお、動作モード切替操作部7は、放出操作部6と別体に設けられてもよいし、例えば1つの操作スイッチ等により放出操作部6と一体に設けられてもよい。
【0024】
次に、図2は、図1の放出制御部5の検査モード時の放出制御動作を示すフローチャートである。図において、作業者による動作モード切替操作部7の操作に応じて放出制御部5の動作モードが検査モードに切替えられると、仮想放出指令5aの入力が停止状態とされるとともに(ステップS1)、動作モードが検査モードに切替えられたときから所定の慣らし運転時間が経過したか否かが判定される(ステップS2)。このとき、慣らし運転時間が経過したと判定されると、貯氷庫2を空にするために放出部4に仮想放出指令5aが所定時間入力される(ステップS3)。
【0025】
この慣らし運転時間は、放出制御部5の動作モードが検査モードに切替えられたときから貯氷庫2が空にされるまでの時間を遅延させて、製氷部1の製氷動作を安定させるための時間である。放出制御部5は、利用者による操作に応じて慣らし運転時間の長さを変更する。具体的には、放出制御部2は、利用者による操作に応じて、検査モード時の放出制御動作に用いる慣らし運転時間の長さを、予め設定された複数の時間長のいずれか1つに決定する。この慣らし運転時間を変更するための利用者の操作は、動作モードが検査モードに切替えられる前に行われる操作であってもよいし、動作モードを検査モードに切替える際の操作であってもよい。
【0026】
放出部4に仮想放出指令5aが所定時間入力されて貯氷庫2が空にされると(ステップS4)、仮想放出指令5aの入力が停止されるとともに(ステップS5)、仮想放出指令5aの入力を停止したときから所定の停止維持時間が経過したか否かが判定される(ステップS6)。この停止維持時間中は、放出部4による氷の放出が停止されて、製氷部本体13により製造された氷が貯氷庫2に貯められる。
【0027】
停止維持時間が経過したと判定されると、放出部4に対する仮想放出指令5aの入力が再開されるとともに(ステップS7)、製氷制御3の開弁指令3aを無効にする強制閉弁フラグ5b(図1参照)がセットされ(ステップS8)、仮想放出指令5aの入力を再開したときから所定の入力維持時間が経過したか否かが判定される(ステップS9)。この入力維持時間中は、貯氷庫2の氷が放出部4により放出される一方で、製氷部本体13による貯氷庫2への氷の供給も引き続き行われる。
【0028】
入力維持時間が経過したと判定されると、仮想放出指令5aの入力が停止されて(ステップS10)、放出部4による氷の放出が停止される。この検査モード時の放出制御動作によって、停止維持時間と入力維持時間とからなる試験製氷時間内に製氷部1が製造した氷が放出部4により放出される。
【0029】
なお、上述のステップS9において、製氷制御3の開弁指令3aを無効にする強制閉弁フラグ5bがセットされているため、製氷制御部3が給水弁11に開弁指令3aを入力しても、製氷水タンク10への製氷水の供給が行われない。このため、強制閉弁フラグ5bがセットされてから一定の時間が経過したときに、製氷制御部3により断水異常が検出されて、製氷機全体の動作が停止される。
【0030】
このような製氷機では、放出操作部6の操作を無効にするとともに、放出制御部5が生成した仮想放出指令5aに応じて放出部4の放出動作を制御することにより、所定の試験製氷時間内に製氷部1が製造した氷を放出部4に放出させる検査モードが放出制御部5の動作モードに含まれているので、放出制御部5を検査モードで動作させることで、人手による放出操作部6の操作を介さずに、試験製氷時間内に製氷部1が製造した氷を放出部4に放出させることができる。これにより、計量用の容器に貯められる氷量に人為的な誤差が生じることを回避でき、検査の信頼性を向上できる。
【0031】
また、検査モード時の放出制御部6は、放出部4に対して仮想放出指令5aを入力して、放出部4に氷を放出させることにより貯氷庫2を空にした後に、仮想放出指令5aの入力を停止するとともに、仮想放出指令5aの入力を停止したときから所定の停止維持時間が経過したか否かを判定し、停止維持時間が経過したと判定された場合に、放出部4に対する仮想放出指令5aの入力を再開するとともに、仮想放出指令5aの入力を再開したときから所定の入力維持時間が経過したか否かを判定し、入力維持時間が経過したと判定された場合に、仮想放出指令5aの入力を停止することで、停止維持時間と入力維持時間とからなる試験製氷時間内に製氷部1が製造した氷を放出部4に放出させるので、より確実に試験製氷時間内に製氷部1が製造した氷を放出部4に放出させることができる、より確実に検査の信頼性を向上できる。
【0032】
さらに、検査モード時の放出制御部5は、動作モードが検査モードに切替えられたときに、仮想放出指令5aの入力を停止状態とするとともに、慣らし運転時間が経過したと判定した場合に、貯氷庫2を空にするために放出部4に仮想放出指令5aを入力するので、動作が安定した状態の製氷部1により製造された氷の量にて検査を行うことができ、検査の信頼性を向上できる。
【0033】
さらにまた、放出制御部5は、利用者による操作に応じて慣らし運転時間の長さを変更するので、季節(気温)等の外的条件に応じて製氷部1の慣らし運転の時間を変更でき、より確実に製氷部1の製氷動作を安定させた状態で検査を行うことができる。これにより、検査の信頼性をさらに向上できる。
【0034】
また、検査モード時の放出制御部5は、放出部4に対する仮想放出指令5aの入力を再開する際に、製氷制御3の開弁指令3aを無効にする強制閉弁フラグ5bをセットするので、製氷部1の製氷動作が正常であるか否かを確認するための検査を行うと同時に製氷制御3の断水検知動作が正常に行われるか否かの確認を行うことができ、検査の利便性を向上できる。
【符号の説明】
【0035】
1 製氷部、2 貯氷庫、3 製氷制御部、3a 開弁指令、4 放出部、5 放出制御部、5a 仮想放出指令、5b 強制閉弁フラグ、6 放出操作部、10 製氷水タンク、11 給水弁、12 水位センサ、13 製氷部本体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
氷を製造する製氷部と、
前記製氷部により製造された氷を貯める貯氷庫と、
前記貯氷庫に貯められた氷を放出させる放出部と、
前記放出部の放出動作を制御する放出制御部と
を備え、
前記放出制御部の動作モードには、
利用者による放出操作部の操作に応じて、前記放出部の放出動作を制御する通常モードと、
前記放出操作部の操作を無効にするとともに、前記放出制御部が生成した仮想放出指令に応じて前記放出部の放出動作を制御することにより、所定の試験製氷時間内に前記製氷部が製造した氷を前記放出部に放出させる検査モードと
が含まれていることを特徴とする製氷機。
【請求項2】
前記検査モード時の前記放出制御部は、
前記放出部に対して前記仮想放出指令を入力して、前記放出部に氷を放出させることにより前記貯氷庫を空にした後に、前記仮想放出指令の入力を停止するとともに、前記仮想放出指令の入力を停止したときから所定の停止維持時間が経過したか否かを判定し、
前記停止維持時間が経過したと判定された場合に、前記放出部に対する前記仮想放出指令の入力を再開するとともに、前記仮想放出指令の入力を再開したときから所定の入力維持時間が経過したか否かを判定し、
前記入力維持時間が経過したと判定された場合に、前記仮想放出指令の入力を停止することで、前記停止維持時間と前記入力維持時間とからなる前記試験製氷時間内に前記製氷部が製造した氷を前記放出部に放出させることを特徴とする請求項1記載の製氷機。
【請求項3】
前記検査モード時の前記放出制御部は、前記動作モードが前記検査モードに切替えられたときに、前記仮想放出指令の入力を停止状態とするとともに、前記検査モードに切替えられたときから所定の慣らし運転時間が経過したか否かを判定し、前記慣らし運転時間が経過したと判定した場合に、前記貯氷庫を空にするために前記放出部に前記仮想放出指令を入力することを特徴とする請求項2記載の製氷機。
【請求項4】
前記放出制御部は、利用者による操作に応じて前記慣らし運転時間の長さを変更することを特徴とする請求項3記載の製氷機。
【請求項5】
前記製氷部の製氷動作を制御する製氷制御部をさらに備え、
前記製氷部には、外部からの製氷水が貯められる製氷水タンクと、前記製氷水タンクへの製氷水の供給を制御するための給水弁と、前記製氷水タンク内の製氷水の水位を検出する水位センサと、前記製氷水タンクに貯められた製氷水から氷を製造する製氷部本体とが含まれており、
前記製氷制御部は、前記製氷水タンク内の製氷水の水位が所定の下限水位を下回っていることが前記水位センサにより検出された場合に、前記給水弁に対して開弁指令を入力して前記製氷水タンクに製氷水を供給するとともに、前記給水弁に対して開弁指令を入力したときから所定の断水検知時間が経過しても、前記製氷水タンク内の製氷水の水位が所定の上限水位に達したことが前記水位センサにより検出されない場合に、断水異常を検出するように構成されており、
前記検査モード時の前記放出制御部は、前記放出部に対する前記仮想放出指令の入力を再開する際に、前記製氷制御部の前記開弁指令を無効にする強制閉弁フラグをセットすることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の製氷機。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−247160(P2012−247160A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121206(P2011−121206)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000194893)ホシザキ電機株式会社 (989)
【Fターム(参考)】