製袋充填包装機の紙送りロール
【課題】長期間継続して同じ幅寸法の包装材を使用しても、磨滅による轍が発生せず、安定した帯状包装材の搬送が可能な紙送りロールが実現でき、さらに帯状包装材のセット時の作業が容易に行える製袋充填包装機の紙送りロールの提供。
【解決手段】ゴムロール１ｂのゴム被覆部分１０の長さ鉄ロール１ａの包装材と接触する部分の長さより短く、かつ、兼用して使用する包装材のうち最小幅寸法のものよりも短く製作されているので、長期間使用しても、ゴムロール１ｂに包装材との接触に起因する磨滅による轍が発生することがない。またゴム被覆部分１０がない部分は鉄ロール１ａとの隙間が広いので、包装材のセット作業が容易に行える。
【解決手段】ゴムロール１ｂのゴム被覆部分１０の長さ鉄ロール１ａの包装材と接触する部分の長さより短く、かつ、兼用して使用する包装材のうち最小幅寸法のものよりも短く製作されているので、長期間使用しても、ゴムロール１ｂに包装材との接触に起因する磨滅による轍が発生することがない。またゴム被覆部分１０がない部分は鉄ロール１ａとの隙間が広いので、包装材のセット作業が容易に行える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、製袋充填包装機の紙送りロールに関する。
【背景技術】
【０００２】
製袋充填包装機は、帯状の包装材を製袋器により筒状に湾曲させ、その長手方向端縁部の重合面にセンタシールを施し、筒状包装材となし、該筒状包装材の内部に被包装品が送り込まれ、更に筒状包装材内部の被包装品を挟む前後に夫々エンドシール・切断を施してなるピロー包装体を製造する。製袋充填包装機には、横型製袋充填包装機と縦型製袋充填包装機とがある。
【０００３】
横型製袋充填包装機は、筒状包装材が水平方向に搬送され、供給コンベヤにより被包装品を所定間隔毎に順次受渡し供給すると共に、前記被包装品が供給された筒状包装材における長手方向端縁部の重合面にセンタシールを施し、更に筒状フィルムの物品を挟む前後に夫々エンドシール装置により、エンドシール・切断を施してなるピロー包装体を製造する。横型製袋充填包装機は、包装材の搬送を製筒器より上流の紙送りロールと製筒器より下流の紙引きロールとの協働によって包装材の搬送を行う（例えば特許文献１を参照のこと）。
【０００４】
縦型製袋充填包装機は、筒状包装材が垂直方向に搬送され、上方より被包装品が供給された筒状包装材における長手方向端縁部の重合面にセンタシールを施し、更に筒状フィルムの物品を挟む前後に夫々エンドシール装置により、エンドシール・切断を施してなるピロー包装体を製造する。縦型製袋充填包装機には、包装材の搬送を製筒器より上流の紙送りロールと製筒器より下流の紙引きベルトの協働によって包装材の搬送を行うものがある（例えば特許文献２を参照のこと）。
【０００５】
製筒器より上流に位置する紙送りローラ１は、図７に示すように一対のロールから構成され帯状包装材を挟圧しつつたがいに逆方向に回転することで帯状包装材Ｆｗを搬送する役割を持ち、本体フレーム１４と複数のステー１３（図では１つのみ描画）により支持された紙送りロール用ベース１５の間に設置される。一対のロールの内一方は金属製（以後、鉄ロール１ａと称する）であり、他方は金属ロールの表面にゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材を巻き付けたロール（以後、ゴムロール１ｂと称する）である。鉄ロール１ａは、その回転軸６ａの端部の一方を本体フレーム１４に、他方を紙送りロール用ベース１５に回転自在に取り付けられ、本体フレーム１４側の端部にはサーボモータ２が取り付けられ、そのサーボモータ２により駆動され一定の速度で回転し、帯状包装材Ｆｗを搬送する。ゴムロール１ｂは、鉄ロール１ａと同様に本体フレーム１４と紙送りロール用ベース１５の間に回転自在に取り付けられており、スプリング等の付勢手段３により帯状包装材Ｆｗを鉄ロール１ａに押し付ける役割を持ち、回転自在であるが自らは駆動手段を有さない。これは、搬送する帯状包装材Ｆｗを、摩擦係数の高く弾性のあるゴムロール１ｂをスプリング等の付勢手段３により、鉄ロール１ａの周面に密着させスリップが生じないようにし正確な送りを実現させるためである。
【０００６】
また、紙送りローラ１は帯状包装材Ｆｗをセットする作業を行うために開閉可能に構成されている。開閉はゴムロール１ｂの回転軸６ｂに継ぎ手（図示せず）を介して取り付けられた開閉レバー４とカム５により行われる。図示しない継ぎ手は、ゴムロール１ｂの回転軸６ｂを回転自在に保持するとともに、開閉レバー４とカム５を回転軸６ｂが取り付けられている。このため開閉レバー４とカム５には回転軸６ｂの回転は伝達されない。さらにスプリング等の付勢手段３は付勢力を調節できるように圧力調整ネジ７を備えている。この、鉄ロールとゴムロールからなる一対のロールにより帯状包装材Ｆｗを搬送する技術は、包装機械のみならず、印刷機などでも用いられる周知の技術である（例えば特許文献３を参照のこと）。
【０００７】
ところで、従来のゴムロール１ｂは、鉄ロール１ａの幅全域にわたってゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材を巻き付けてあった。使用できる帯状包装材Ｆｗの幅は当然このロール幅以下になる。図８に示すように、ゴムロール１ｂは長期間継続して同じ幅寸法の包装材を使用すると、表面に巻き付けられたゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材の帯状包装材Ｆｗとの接触部分が磨滅し、帯状包装材Ｆｗと非接触の部分より窪んでしまう現象、いわゆる轍８が発生してしまう。ゴムロール１ｂに轍ができた状態で轍８の幅以下のフィルムを使用した場合、轍８の窪みの影響により帯状包装材Ｆｗを鉄ロールに押し付ける力が低下してしまい、駆動を持ち帯状包装材Ｆｗを搬送する力を有した鉄ロール１ａと帯状包装材Ｆｗとがスリップして帯状包装材Ｆｗの安定搬送ができなくなってしまう難点があった。図５（ｂ）に轍８によるグリップ力の低下９を示す。さらに、ゴムロール１ｂの摩擦係数の高い弾性部材を巻き付けた被覆部分が鉄ロールの幅全域にわたっているので、帯状包装材Ｆｗをセットする際の作業性が悪いとの難点もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特公平７−１１０６４５号公報 第５頁左欄第８行目から第２４行目まで
【特許文献２】特開２０１０−４２８２３号公報 段落１５ 第９行目から第１４行目まで及び図１
【特許文献３】特開平１０−２３５９５５号公報 段落４の第５行目目から第１７行目及び図５
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
長期間継続して同じ幅寸法の包装材を使用しても、磨滅による轍が発生せず、安定した帯状包装材の搬送が可能な紙送りロール１が実現でき、さらに帯状包装材のセット時の作業が容易に行える製袋充填包装機の紙送りロールが求められている。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
第一の発明は、一対のロールにより帯状包装材を挟圧しつつ回転することにより、前記帯状包装材を搬送する製袋充填包装機の紙送りローラにおいて、
前記一対のロールのうち、一方のロールが駆動力を有する金属ロールであり、他方が表面にゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材を被覆したいわゆるゴムロールであって、前記ゴムロールの被覆部分が、前記金属ロールの幅よりも短く製作することを特徴とする製袋充填包装機の紙送りロールである。
【００１１】
第一の発明によれば、ゴムロールのゴム被覆のない部分は、金属ロールとの隙間が広いので包装材のセット作業が容易に行える。ことができる。
【００１２】
第二の発明は、第一の発明に係わるもので、前記金属ロールの前記帯状包装材との接触予定部分の長さを、兼用して使用する包装材のうち幅寸法が最大の包装材の幅と等しく製作し、前記ゴムロールの前記被覆部分を兼用して使用する包装材のうち幅寸法が最小の包装材の幅より短く製作することを特徴とする請求項１に記載の製袋充填包装機の紙送りロールである。
【００１３】
第二の発明によれば、前記ゴムロールのゴム被覆部分の幅が、兼用して使用する包装材のうち幅寸法が最小の包装材の幅より小さいので、兼用しているいずれの包装材を長期間して使用しても、磨滅による轍が発生することがなく、安定した帯状包装材の搬送ができる。
【００１４】
第三の発明は、第一の発明または第二の発明に係わるもので、前記ゴムロールが回転力伝達機構を備え、駆動部分を有する前記金属ロールから回転力の供給を受けることが可能であることを特徴とする製袋充填包装機の紙送りロールである。
【００１５】
第三の発明によれば、前記ゴムロールが前記金属ロールから回転力の供給を受けているので、挟圧しているローラの双方が包材搬送能力を有しているので安定した包装材の搬送ができる。
【００１６】
第四の発明は、第一の発明からは第三の発明のいずれかに係わるもので、前記製袋充填包装機が、包装材を水平方向に搬送する横型製袋充填機であることを特徴とする製袋充填包装機の紙送りロールである。
【００１７】
第五の発明は、第一の発明からは第三の発明のいずれかに係わるもので、前記製袋充填包装機が、包装材を垂直方向に搬送する縦型製袋充填機であることを特徴とする製袋充填包装機の紙送りロールである。
【発明の効果】
【００１８】
本発明は、ゴムロールの被覆部分の幅が、兼用して使用するフィルムのうち最小寸法のものより短いので長期間継続して同じ幅寸法のフィルムを使用しても、磨滅による轍が発生せず、またゴムロールにも駆動力を伝達するので、安定したフィルム搬送が可能であり、さらにゴムロールのゴム被覆部分の幅が金属ロールの幅より短いので、ゴム被覆のない部分は金属ロール周面との隙間が広いのでセット作業が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】本発明が適用される横型製袋充填包装機の概略図である。
【図２】本発明の製袋充填包装機の紙送りロールの概略図である。
【図３】本発明の製袋充填包装機の紙送りロールの斜視図である。
【図４】帯状包装材のセット作業を従来例と比較した図である。
【図５】鉄ロールとゴムロールの配置例を示した図である。
【図６】本発明を適用した縦型製袋充填包装機の図である。
【図７】従来例の製袋充填包装機の紙送りロールの斜視図である。
【図８】従来例の製袋充填包装機の紙送りロールで、包装材の通過部分に轍ができることを説明する図である
【発明を実施するための形態】
【００２０】
本発明を、横型製袋充填包装機に適用した場合の実施例について図を用いて説明する。図１は、横型製袋充填包装機の概略図である。巻取りロールＦｒから引き出された帯状包装材Ｆｗは、サーボモータ２によって駆動された鉄ロール１ａとゴムロール１ｂとから構成される紙送りローラ１によって下流に搬送され、製筒器２２により湾曲され長手方向の縁部を重合され、筒状包装材Ｆｔが成形される。筒状包装材Ｆｔは、被包装品Ｐが図示しない供給コンベヤにより筒内に搬送されるとともに筒状包装材Ｆｔの重合部を鋏持する一対のロールから構成された紙引きローラ２３が回転することにより、さらに下流へと搬送される。紙引きローラ２３は紙引きロール駆動用サーボモータ２４により回転駆動されている。紙引きローラ２３の下流にあるセンタシール装置２０は、筒状包装材Ｆｔの重合面にセンタシールを施す。その後、被包装品Ｐを内蔵した筒状包装材Ｆｔは、エンドシール装置２１により筒状包装材Ｆｔ内部の被包装品Ｐを挟む前後に夫々エンドシール・切断を施して、ピロー包装体Ｂｐを製造する。エンドシール装置は内部に図示しないカッタを内蔵しており、これにより切断を行う。
【００２１】
紙送りローラ１の詳しい構成について図２及び図３を用いて説明する。図２は紙送りローラ１を包材の搬送方向から見た概略図であり、図３（ａ）は紙送りローラ１が開いた状態を包材の搬送方向から見た斜視図であり、図３（ｂ）は紙送りローラ１が閉じた状態を包材の搬送方向から見た斜視図である。紙送りローラ１は上述の通り、帯状包装材Ｆｗを下流の製筒器２２へ向けて搬送する装置である。図３（ｂ）に示すように、鉄ロール１ａとゴムロール１ｂが帯状包装材Ｆｗを挟圧しつつ互いに回転することで、帯状包装材Ｆｗを搬送する。
【００２２】
図１に示すように、紙送りローラ１は、包材ロールＦｒと製筒器２２の間の帯状包装材Ｆｗの搬送経路上に設置する。図２及び図３に示すように、紙送りローラ１は本体フレーム１４と紙送りロール用ベース１５の間に鉄ロール１ａとゴムロール１ｂが回転自在に設置される。本体フレーム１４と紙送りロール用ベース１５は複数のステー１３（図では１つのみ描画）により強固に連結される。鉄ロール１ａは、周面を平滑に成形された金属製のロールであり、本実施例では鉄材を用いている。鉄ロール１ａはその回転軸６ａの一方の端部が本体フレーム１４に回転自在に固定されるとともに、サーボモータ２が連結され、他方の端部は紙送りロール用ベース１５に回転自在に固定される。また、回転軸６ａにゴムロール１ｂへの回転伝導用のギア１２ａが配置されている。
【００２３】
ゴムローラ１ｂは、その回転軸６ｂの一方の端部が本体フレーム１４に回転自在であるとともに鉄ロールの設置方向に対して進退可能に固定される。他方の端部は紙送りロール用ベース１５に回転自在であるとともに鉄ロールの設置方向に対して進退可能に固定されるとともに図示しない開閉用のカム５が設けられ、紙送りロール用ベース１５を挟んで開閉レバー４が取り付けられている。図示しない開閉用カムと開閉レバー４は、継ぎ手（図示せず）は、ゴムロール１ｂの回転軸６ｂを回転自在に保持するとともに、開閉レバー４とカム５を回転軸６ｂが取り付けられている。このため開閉レバー４とカム５には回転軸６ｂの回転は伝達されない。また、ゴムロール１ｂの回転軸６ｂにはゴムロール１ｂを鉄ロール１ａ方向に付勢するスプリング等の付勢手段３が備えられている。さらにスプリング等の付勢手段３は付勢力を調節できるように圧力調整ネジ７を備えている。この構成により、開閉レバー４を回動させることでゴムローラ１ｂは鉄ロール１ａに対して、接触・離間、即ち、紙送りローラ１の開閉が可能となる。この開閉構造は従来例と同じなので、従来例を示す図７を用いて説明する。開閉レバー４を回動するとカム５が回動することで、ゴムロール１ｂが鉄ロール１ａに対して進退し、鉄ロール１ａとの接触時にはスプリング等の付勢手段３により強く押し付けられる。また離間時にはカム５の形状によりその離間位置が保持される。また、図２、図３に示すようにゴムロール１ｂと鉄ロール１ａとの接触時即ち紙送りローラ１の閉じ状態においてはギア１２ａとギア１２ｂとが噛み合い回転伝導部１２を形成され、サーボモータの回転が双方のロールに伝達され、協働して帯状包装材Ｆｗを搬送する。
【００２４】
図２及び図３に示すようにゴムロール１ｂは、回転軸６ｂ上にシャフト部１１とゴム被覆部１０を備える。ゴム被覆部１０は、シャフト部１１上に、ゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材を巻き付けた部分であり、このゴム被覆部１０が帯状包装材Ｆｗと接触し、鉄ロール１ａに対して強く押し付ける部分となる。ゴム被覆部１０の幅方向の長さは、鉄ロール１ａより短く製作してある。具体的には、ゴム被覆部１０の幅方向の長さが、機械ユーザーが該機械において使用を予定している包材のうち幅寸法が最小の物よりも短くなるように製作しておく。これにより、長期間使用した場合であっても従来例の問題点として図８（ｂ）に示した轍８の発生がなくなる。また、図４（ｂ）に示すようにゴムローラ１ｂのゴム被覆部１０以外の部分即ちシャフト部１１は鉄ロール１ａとの隙間が広いため、作業員の手３０がはいりやすく、包装材を紙送りローラ１にセットする作業が図４（ａ）に示す従来例と比較して格段に容易に行える。
【００２５】
本実施例では、図１や図５（ｂ）に示したように紙送りローラ１を包装材ロールＦｒと製筒器２２の間に設置し、鉄ロール１ａを上方、ゴムロール１ｂを下方に配置したが、包装材ロールＦｒと製筒器２２の間で帯状包装材Ｆｗを搬送できる位置であれば、図５（ａ）のように水平に並べて配置しても、図５（ｃ）のように斜めに配置しても構わない。
【００２６】
また、本発明は図６に示すように縦型製袋充填包装機にも適用可能である。縦型製袋充填包装機は、筒状包装材Ｆｔが垂直方向に搬送され、上方より被包装品Ｐが供給された筒状包装材Ｆｔにおける長手方向端縁部の重合面にセンタシール装置２０によりセンタシールを施し、更に筒状フィルムの物品を挟む前後に夫々エンドシール装置２１により、エンドシール・切断を施してなるピロー包装体Ｂｐを製造する。縦型製袋充填包装機には、包装材の搬送を製筒器より上流の紙送りロール１と製筒器２２より下流の紙引きベルト２５の協働によって包装材の搬送を行う。この縦型製袋充填包装機の紙送りロール１は、製筒器２２の上方に位置し、鉄ロール１ａとゴムロール１ｂにより帯状包装材Ｆｗを鋏圧しつつ回転することで帯状包装材Ｆｗの搬送を行っている。本発明を適用しているので、詳細な構成は図２と同じである。従って、上述の通り、ゴムロール１ｂのゴム被覆部１０の幅が、鉄ロール１ａの幅よりも短く製作されている。また、ゴム被覆部１０の幅は、機械ユーザーが兼用して使用するフィルムのうち最小寸法のものより短くなるよう製作しているので、長期間継続して同じ幅寸法のフィルムを使用しても、磨滅による轍８が発生しない。またゴムロール１ｂにも駆動力を伝達するように構成しているので、安定したフィルム搬送が可能であり、さらにゴムロールのゴム被覆部分の幅が金属ロールの幅より短いので、ゴム被覆のない部分は金属ロール周面との隙間が広いのでセット作業が容易に行える。
【符号の説明】
【００２７】
１ 紙送りローラ １ａ 鉄ロール
１ｂ ゴムロール ２ 紙送りモータ駆動用サーボモータ
３ スプリング等の付勢手段 ４ 開閉レバー
５ カム ６ａ 鉄ロールの回転軸
６ｂ ゴムロールの回転軸 ７ 圧力調整ネジ
８ 轍 ９ 轍によるグリップの低下
１０ ゴム被覆部
１１ シャフト部 １２ 回転伝達部
１２ａ，１２ｂ ギア １３ ステー
１４ 本体フレーム １５ 紙送りロール用ベース
２０ センタシール装置 ２１ エンドシール装置
２２ 製筒器 ２３ 紙引きローラ
２４ 紙引きローラ駆動用サーボモータ
２５ 紙引きベルト
３０ 作業員の手
【技術分野】
【０００１】
本発明は、製袋充填包装機の紙送りロールに関する。
【背景技術】
【０００２】
製袋充填包装機は、帯状の包装材を製袋器により筒状に湾曲させ、その長手方向端縁部の重合面にセンタシールを施し、筒状包装材となし、該筒状包装材の内部に被包装品が送り込まれ、更に筒状包装材内部の被包装品を挟む前後に夫々エンドシール・切断を施してなるピロー包装体を製造する。製袋充填包装機には、横型製袋充填包装機と縦型製袋充填包装機とがある。
【０００３】
横型製袋充填包装機は、筒状包装材が水平方向に搬送され、供給コンベヤにより被包装品を所定間隔毎に順次受渡し供給すると共に、前記被包装品が供給された筒状包装材における長手方向端縁部の重合面にセンタシールを施し、更に筒状フィルムの物品を挟む前後に夫々エンドシール装置により、エンドシール・切断を施してなるピロー包装体を製造する。横型製袋充填包装機は、包装材の搬送を製筒器より上流の紙送りロールと製筒器より下流の紙引きロールとの協働によって包装材の搬送を行う（例えば特許文献１を参照のこと）。
【０００４】
縦型製袋充填包装機は、筒状包装材が垂直方向に搬送され、上方より被包装品が供給された筒状包装材における長手方向端縁部の重合面にセンタシールを施し、更に筒状フィルムの物品を挟む前後に夫々エンドシール装置により、エンドシール・切断を施してなるピロー包装体を製造する。縦型製袋充填包装機には、包装材の搬送を製筒器より上流の紙送りロールと製筒器より下流の紙引きベルトの協働によって包装材の搬送を行うものがある（例えば特許文献２を参照のこと）。
【０００５】
製筒器より上流に位置する紙送りローラ１は、図７に示すように一対のロールから構成され帯状包装材を挟圧しつつたがいに逆方向に回転することで帯状包装材Ｆｗを搬送する役割を持ち、本体フレーム１４と複数のステー１３（図では１つのみ描画）により支持された紙送りロール用ベース１５の間に設置される。一対のロールの内一方は金属製（以後、鉄ロール１ａと称する）であり、他方は金属ロールの表面にゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材を巻き付けたロール（以後、ゴムロール１ｂと称する）である。鉄ロール１ａは、その回転軸６ａの端部の一方を本体フレーム１４に、他方を紙送りロール用ベース１５に回転自在に取り付けられ、本体フレーム１４側の端部にはサーボモータ２が取り付けられ、そのサーボモータ２により駆動され一定の速度で回転し、帯状包装材Ｆｗを搬送する。ゴムロール１ｂは、鉄ロール１ａと同様に本体フレーム１４と紙送りロール用ベース１５の間に回転自在に取り付けられており、スプリング等の付勢手段３により帯状包装材Ｆｗを鉄ロール１ａに押し付ける役割を持ち、回転自在であるが自らは駆動手段を有さない。これは、搬送する帯状包装材Ｆｗを、摩擦係数の高く弾性のあるゴムロール１ｂをスプリング等の付勢手段３により、鉄ロール１ａの周面に密着させスリップが生じないようにし正確な送りを実現させるためである。
【０００６】
また、紙送りローラ１は帯状包装材Ｆｗをセットする作業を行うために開閉可能に構成されている。開閉はゴムロール１ｂの回転軸６ｂに継ぎ手（図示せず）を介して取り付けられた開閉レバー４とカム５により行われる。図示しない継ぎ手は、ゴムロール１ｂの回転軸６ｂを回転自在に保持するとともに、開閉レバー４とカム５を回転軸６ｂが取り付けられている。このため開閉レバー４とカム５には回転軸６ｂの回転は伝達されない。さらにスプリング等の付勢手段３は付勢力を調節できるように圧力調整ネジ７を備えている。この、鉄ロールとゴムロールからなる一対のロールにより帯状包装材Ｆｗを搬送する技術は、包装機械のみならず、印刷機などでも用いられる周知の技術である（例えば特許文献３を参照のこと）。
【０００７】
ところで、従来のゴムロール１ｂは、鉄ロール１ａの幅全域にわたってゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材を巻き付けてあった。使用できる帯状包装材Ｆｗの幅は当然このロール幅以下になる。図８に示すように、ゴムロール１ｂは長期間継続して同じ幅寸法の包装材を使用すると、表面に巻き付けられたゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材の帯状包装材Ｆｗとの接触部分が磨滅し、帯状包装材Ｆｗと非接触の部分より窪んでしまう現象、いわゆる轍８が発生してしまう。ゴムロール１ｂに轍ができた状態で轍８の幅以下のフィルムを使用した場合、轍８の窪みの影響により帯状包装材Ｆｗを鉄ロールに押し付ける力が低下してしまい、駆動を持ち帯状包装材Ｆｗを搬送する力を有した鉄ロール１ａと帯状包装材Ｆｗとがスリップして帯状包装材Ｆｗの安定搬送ができなくなってしまう難点があった。図５（ｂ）に轍８によるグリップ力の低下９を示す。さらに、ゴムロール１ｂの摩擦係数の高い弾性部材を巻き付けた被覆部分が鉄ロールの幅全域にわたっているので、帯状包装材Ｆｗをセットする際の作業性が悪いとの難点もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特公平７−１１０６４５号公報 第５頁左欄第８行目から第２４行目まで
【特許文献２】特開２０１０−４２８２３号公報 段落１５ 第９行目から第１４行目まで及び図１
【特許文献３】特開平１０−２３５９５５号公報 段落４の第５行目目から第１７行目及び図５
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
長期間継続して同じ幅寸法の包装材を使用しても、磨滅による轍が発生せず、安定した帯状包装材の搬送が可能な紙送りロール１が実現でき、さらに帯状包装材のセット時の作業が容易に行える製袋充填包装機の紙送りロールが求められている。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
第一の発明は、一対のロールにより帯状包装材を挟圧しつつ回転することにより、前記帯状包装材を搬送する製袋充填包装機の紙送りローラにおいて、
前記一対のロールのうち、一方のロールが駆動力を有する金属ロールであり、他方が表面にゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材を被覆したいわゆるゴムロールであって、前記ゴムロールの被覆部分が、前記金属ロールの幅よりも短く製作することを特徴とする製袋充填包装機の紙送りロールである。
【００１１】
第一の発明によれば、ゴムロールのゴム被覆のない部分は、金属ロールとの隙間が広いので包装材のセット作業が容易に行える。ことができる。
【００１２】
第二の発明は、第一の発明に係わるもので、前記金属ロールの前記帯状包装材との接触予定部分の長さを、兼用して使用する包装材のうち幅寸法が最大の包装材の幅と等しく製作し、前記ゴムロールの前記被覆部分を兼用して使用する包装材のうち幅寸法が最小の包装材の幅より短く製作することを特徴とする請求項１に記載の製袋充填包装機の紙送りロールである。
【００１３】
第二の発明によれば、前記ゴムロールのゴム被覆部分の幅が、兼用して使用する包装材のうち幅寸法が最小の包装材の幅より小さいので、兼用しているいずれの包装材を長期間して使用しても、磨滅による轍が発生することがなく、安定した帯状包装材の搬送ができる。
【００１４】
第三の発明は、第一の発明または第二の発明に係わるもので、前記ゴムロールが回転力伝達機構を備え、駆動部分を有する前記金属ロールから回転力の供給を受けることが可能であることを特徴とする製袋充填包装機の紙送りロールである。
【００１５】
第三の発明によれば、前記ゴムロールが前記金属ロールから回転力の供給を受けているので、挟圧しているローラの双方が包材搬送能力を有しているので安定した包装材の搬送ができる。
【００１６】
第四の発明は、第一の発明からは第三の発明のいずれかに係わるもので、前記製袋充填包装機が、包装材を水平方向に搬送する横型製袋充填機であることを特徴とする製袋充填包装機の紙送りロールである。
【００１７】
第五の発明は、第一の発明からは第三の発明のいずれかに係わるもので、前記製袋充填包装機が、包装材を垂直方向に搬送する縦型製袋充填機であることを特徴とする製袋充填包装機の紙送りロールである。
【発明の効果】
【００１８】
本発明は、ゴムロールの被覆部分の幅が、兼用して使用するフィルムのうち最小寸法のものより短いので長期間継続して同じ幅寸法のフィルムを使用しても、磨滅による轍が発生せず、またゴムロールにも駆動力を伝達するので、安定したフィルム搬送が可能であり、さらにゴムロールのゴム被覆部分の幅が金属ロールの幅より短いので、ゴム被覆のない部分は金属ロール周面との隙間が広いのでセット作業が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】本発明が適用される横型製袋充填包装機の概略図である。
【図２】本発明の製袋充填包装機の紙送りロールの概略図である。
【図３】本発明の製袋充填包装機の紙送りロールの斜視図である。
【図４】帯状包装材のセット作業を従来例と比較した図である。
【図５】鉄ロールとゴムロールの配置例を示した図である。
【図６】本発明を適用した縦型製袋充填包装機の図である。
【図７】従来例の製袋充填包装機の紙送りロールの斜視図である。
【図８】従来例の製袋充填包装機の紙送りロールで、包装材の通過部分に轍ができることを説明する図である
【発明を実施するための形態】
【００２０】
本発明を、横型製袋充填包装機に適用した場合の実施例について図を用いて説明する。図１は、横型製袋充填包装機の概略図である。巻取りロールＦｒから引き出された帯状包装材Ｆｗは、サーボモータ２によって駆動された鉄ロール１ａとゴムロール１ｂとから構成される紙送りローラ１によって下流に搬送され、製筒器２２により湾曲され長手方向の縁部を重合され、筒状包装材Ｆｔが成形される。筒状包装材Ｆｔは、被包装品Ｐが図示しない供給コンベヤにより筒内に搬送されるとともに筒状包装材Ｆｔの重合部を鋏持する一対のロールから構成された紙引きローラ２３が回転することにより、さらに下流へと搬送される。紙引きローラ２３は紙引きロール駆動用サーボモータ２４により回転駆動されている。紙引きローラ２３の下流にあるセンタシール装置２０は、筒状包装材Ｆｔの重合面にセンタシールを施す。その後、被包装品Ｐを内蔵した筒状包装材Ｆｔは、エンドシール装置２１により筒状包装材Ｆｔ内部の被包装品Ｐを挟む前後に夫々エンドシール・切断を施して、ピロー包装体Ｂｐを製造する。エンドシール装置は内部に図示しないカッタを内蔵しており、これにより切断を行う。
【００２１】
紙送りローラ１の詳しい構成について図２及び図３を用いて説明する。図２は紙送りローラ１を包材の搬送方向から見た概略図であり、図３（ａ）は紙送りローラ１が開いた状態を包材の搬送方向から見た斜視図であり、図３（ｂ）は紙送りローラ１が閉じた状態を包材の搬送方向から見た斜視図である。紙送りローラ１は上述の通り、帯状包装材Ｆｗを下流の製筒器２２へ向けて搬送する装置である。図３（ｂ）に示すように、鉄ロール１ａとゴムロール１ｂが帯状包装材Ｆｗを挟圧しつつ互いに回転することで、帯状包装材Ｆｗを搬送する。
【００２２】
図１に示すように、紙送りローラ１は、包材ロールＦｒと製筒器２２の間の帯状包装材Ｆｗの搬送経路上に設置する。図２及び図３に示すように、紙送りローラ１は本体フレーム１４と紙送りロール用ベース１５の間に鉄ロール１ａとゴムロール１ｂが回転自在に設置される。本体フレーム１４と紙送りロール用ベース１５は複数のステー１３（図では１つのみ描画）により強固に連結される。鉄ロール１ａは、周面を平滑に成形された金属製のロールであり、本実施例では鉄材を用いている。鉄ロール１ａはその回転軸６ａの一方の端部が本体フレーム１４に回転自在に固定されるとともに、サーボモータ２が連結され、他方の端部は紙送りロール用ベース１５に回転自在に固定される。また、回転軸６ａにゴムロール１ｂへの回転伝導用のギア１２ａが配置されている。
【００２３】
ゴムローラ１ｂは、その回転軸６ｂの一方の端部が本体フレーム１４に回転自在であるとともに鉄ロールの設置方向に対して進退可能に固定される。他方の端部は紙送りロール用ベース１５に回転自在であるとともに鉄ロールの設置方向に対して進退可能に固定されるとともに図示しない開閉用のカム５が設けられ、紙送りロール用ベース１５を挟んで開閉レバー４が取り付けられている。図示しない開閉用カムと開閉レバー４は、継ぎ手（図示せず）は、ゴムロール１ｂの回転軸６ｂを回転自在に保持するとともに、開閉レバー４とカム５を回転軸６ｂが取り付けられている。このため開閉レバー４とカム５には回転軸６ｂの回転は伝達されない。また、ゴムロール１ｂの回転軸６ｂにはゴムロール１ｂを鉄ロール１ａ方向に付勢するスプリング等の付勢手段３が備えられている。さらにスプリング等の付勢手段３は付勢力を調節できるように圧力調整ネジ７を備えている。この構成により、開閉レバー４を回動させることでゴムローラ１ｂは鉄ロール１ａに対して、接触・離間、即ち、紙送りローラ１の開閉が可能となる。この開閉構造は従来例と同じなので、従来例を示す図７を用いて説明する。開閉レバー４を回動するとカム５が回動することで、ゴムロール１ｂが鉄ロール１ａに対して進退し、鉄ロール１ａとの接触時にはスプリング等の付勢手段３により強く押し付けられる。また離間時にはカム５の形状によりその離間位置が保持される。また、図２、図３に示すようにゴムロール１ｂと鉄ロール１ａとの接触時即ち紙送りローラ１の閉じ状態においてはギア１２ａとギア１２ｂとが噛み合い回転伝導部１２を形成され、サーボモータの回転が双方のロールに伝達され、協働して帯状包装材Ｆｗを搬送する。
【００２４】
図２及び図３に示すようにゴムロール１ｂは、回転軸６ｂ上にシャフト部１１とゴム被覆部１０を備える。ゴム被覆部１０は、シャフト部１１上に、ゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材を巻き付けた部分であり、このゴム被覆部１０が帯状包装材Ｆｗと接触し、鉄ロール１ａに対して強く押し付ける部分となる。ゴム被覆部１０の幅方向の長さは、鉄ロール１ａより短く製作してある。具体的には、ゴム被覆部１０の幅方向の長さが、機械ユーザーが該機械において使用を予定している包材のうち幅寸法が最小の物よりも短くなるように製作しておく。これにより、長期間使用した場合であっても従来例の問題点として図８（ｂ）に示した轍８の発生がなくなる。また、図４（ｂ）に示すようにゴムローラ１ｂのゴム被覆部１０以外の部分即ちシャフト部１１は鉄ロール１ａとの隙間が広いため、作業員の手３０がはいりやすく、包装材を紙送りローラ１にセットする作業が図４（ａ）に示す従来例と比較して格段に容易に行える。
【００２５】
本実施例では、図１や図５（ｂ）に示したように紙送りローラ１を包装材ロールＦｒと製筒器２２の間に設置し、鉄ロール１ａを上方、ゴムロール１ｂを下方に配置したが、包装材ロールＦｒと製筒器２２の間で帯状包装材Ｆｗを搬送できる位置であれば、図５（ａ）のように水平に並べて配置しても、図５（ｃ）のように斜めに配置しても構わない。
【００２６】
また、本発明は図６に示すように縦型製袋充填包装機にも適用可能である。縦型製袋充填包装機は、筒状包装材Ｆｔが垂直方向に搬送され、上方より被包装品Ｐが供給された筒状包装材Ｆｔにおける長手方向端縁部の重合面にセンタシール装置２０によりセンタシールを施し、更に筒状フィルムの物品を挟む前後に夫々エンドシール装置２１により、エンドシール・切断を施してなるピロー包装体Ｂｐを製造する。縦型製袋充填包装機には、包装材の搬送を製筒器より上流の紙送りロール１と製筒器２２より下流の紙引きベルト２５の協働によって包装材の搬送を行う。この縦型製袋充填包装機の紙送りロール１は、製筒器２２の上方に位置し、鉄ロール１ａとゴムロール１ｂにより帯状包装材Ｆｗを鋏圧しつつ回転することで帯状包装材Ｆｗの搬送を行っている。本発明を適用しているので、詳細な構成は図２と同じである。従って、上述の通り、ゴムロール１ｂのゴム被覆部１０の幅が、鉄ロール１ａの幅よりも短く製作されている。また、ゴム被覆部１０の幅は、機械ユーザーが兼用して使用するフィルムのうち最小寸法のものより短くなるよう製作しているので、長期間継続して同じ幅寸法のフィルムを使用しても、磨滅による轍８が発生しない。またゴムロール１ｂにも駆動力を伝達するように構成しているので、安定したフィルム搬送が可能であり、さらにゴムロールのゴム被覆部分の幅が金属ロールの幅より短いので、ゴム被覆のない部分は金属ロール周面との隙間が広いのでセット作業が容易に行える。
【符号の説明】
【００２７】
１ 紙送りローラ １ａ 鉄ロール
１ｂ ゴムロール ２ 紙送りモータ駆動用サーボモータ
３ スプリング等の付勢手段 ４ 開閉レバー
５ カム ６ａ 鉄ロールの回転軸
６ｂ ゴムロールの回転軸 ７ 圧力調整ネジ
８ 轍 ９ 轍によるグリップの低下
１０ ゴム被覆部
１１ シャフト部 １２ 回転伝達部
１２ａ，１２ｂ ギア １３ ステー
１４ 本体フレーム １５ 紙送りロール用ベース
２０ センタシール装置 ２１ エンドシール装置
２２ 製筒器 ２３ 紙引きローラ
２４ 紙引きローラ駆動用サーボモータ
２５ 紙引きベルト
３０ 作業員の手
【特許請求の範囲】
【請求項１】
一対のロールにより帯状包装材を挟圧しつつ回転することにより、前記帯状包装材を搬送する製袋充填包装機の紙送りローラにおいて、
前記一対のロールのうち、一方のロールが駆動力を有する金属ロールであり、他方が表面にゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材を被覆したいわゆるゴムロールであって、前記ゴムロールの被覆部分が、前記金属ロールの幅よりも短く製作することを特徴とする製袋充填包装機の紙送りロール。
【請求項２】
前記金属ロールの前記帯状包装材との接触予定部分を兼用して使用する包装材の幅寸法が最大の包装材の幅と等しく製作し、前記ゴムロールの前記被覆部分を兼用して使用する包装材の幅寸法が最小の包装材の幅より短く製作することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の製袋充填包装機の紙送りロール。
【請求項３】
前記ゴムロールが回転力伝達機構を備え、駆動部分を有する前記金属ロールから回転力の供給を受けることが可能であることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の製袋充填包装機の紙送りロール。
【請求項４】
前記製袋充填包装機が、包装材を水平方向に搬送する横型製袋充填機であることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の製袋充填包装機の紙送りロール。
【請求項５】
前記製袋充填包装機が、包装材を垂直方向に搬送する縦型製袋充填機であることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の製袋充填包装機の紙送りロール。
【請求項１】
一対のロールにより帯状包装材を挟圧しつつ回転することにより、前記帯状包装材を搬送する製袋充填包装機の紙送りローラにおいて、
前記一対のロールのうち、一方のロールが駆動力を有する金属ロールであり、他方が表面にゴムなどの摩擦係数の高い弾性部材を被覆したいわゆるゴムロールであって、前記ゴムロールの被覆部分が、前記金属ロールの幅よりも短く製作することを特徴とする製袋充填包装機の紙送りロール。
【請求項２】
前記金属ロールの前記帯状包装材との接触予定部分を兼用して使用する包装材の幅寸法が最大の包装材の幅と等しく製作し、前記ゴムロールの前記被覆部分を兼用して使用する包装材の幅寸法が最小の包装材の幅より短く製作することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の製袋充填包装機の紙送りロール。
【請求項３】
前記ゴムロールが回転力伝達機構を備え、駆動部分を有する前記金属ロールから回転力の供給を受けることが可能であることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の製袋充填包装機の紙送りロール。
【請求項４】
前記製袋充填包装機が、包装材を水平方向に搬送する横型製袋充填機であることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の製袋充填包装機の紙送りロール。
【請求項５】
前記製袋充填包装機が、包装材を垂直方向に搬送する縦型製袋充填機であることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の製袋充填包装機の紙送りロール。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２０１２−１７１７６９（Ｐ２０１２−１７１７６９Ａ）
【公開日】平成２４年９月１０日（２０１２．９．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−３７８１１（Ｐ２０１１−３７８１１）
【出願日】平成２３年２月２４日（２０１１．２．２４）
【出願人】（０００１４８１６２）株式会社川島製作所 (90)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年９月１０日（２０１２．９．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年２月２４日（２０１１．２．２４）
【出願人】（０００１４８１６２）株式会社川島製作所 (90)
【Ｆターム（参考）】
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