複合用途対応型眼鏡
【課題】 本発明は、帽子のひさしに装着して使用するためのクリップと、耳に掛けて使用するための弦とを着脱容易に交換でき、かつ、軽快感のある形状の複合用途対応型眼鏡を提供する。
【解決手段】 眼鏡本体と、前記眼鏡本体を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ又は眼鏡本体を耳に掛ける弦を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部を有する中央フレームと、眼鏡本体の跳ね上げ角度を調整するギアをその上面に一体的に形成したクリップフレームを有する左右一対のクリップと、弦フレームの端部に備えた回転部材を介して回動可能に連接された耳掛けとからなる左右一対の弦とで構成され、前記クリップと弦のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなる複合用途対応型眼鏡による。
【解決手段】 眼鏡本体と、前記眼鏡本体を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ又は眼鏡本体を耳に掛ける弦を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部を有する中央フレームと、眼鏡本体の跳ね上げ角度を調整するギアをその上面に一体的に形成したクリップフレームを有する左右一対のクリップと、弦フレームの端部に備えた回転部材を介して回動可能に連接された耳掛けとからなる左右一対の弦とで構成され、前記クリップと弦のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなる複合用途対応型眼鏡による。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帽子のひさしに装着して使用したり、通常の眼鏡同様弦を着けて耳に掛けて使用したりできるよう、帽子のひさしへの装着用クリップと耳に掛ける弦とを着脱可能に装着した複合用途対応型眼鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
日差しから頭部を保護するために着用する帽子は、その多くが前方にひさしが具備され、太陽光が直接顔に当たらないようになってはいるが、強い日差しから目を保護するために前記帽子とともにサングラスや偏光眼鏡等の保護眼鏡を併用する人も多い。
従来、サングラスや偏光眼鏡と帽子とは別個のものとの認識から、それぞれ別個に購入され着用されるのが一般であったが、最近は帽子に装着して使用する多様な形のサングラスや偏光眼鏡等の保護眼鏡が開発され使用されるようになってきている。
例えば、図1に示すような、帽子AのひさしBにクリップCで前後に移動可能に装着された帽子装着型眼鏡Xがある。
前記帽子装着型眼鏡Xは、多様な形と色相を持つ眼鏡本体Dと、該眼鏡本体Dの両端に配設された二つのクリップCとによって構成され、前記二つのクリップCで帽子のひさしBに装着して使用するものであり、また、前記クリップCには眼鏡本体Dを着用しない場合に前記眼鏡本体Dを前方に跳ね上げておく手段をも備えている。
しかし、前記帽子装着型眼鏡Xは、クリップCと眼鏡本体Dとが一体に形成されているので、ひさしBのついた帽子Aを着用するときにのみ使用でき、ひさしBのない帽子を着用する場合や、無帽の場合には、目を保護するために別途サングラスや偏光眼鏡を使用しなければならないという問題があった。
また、前記クリップCや眼鏡本体Dが損傷した場合には、前記帽子装着型眼鏡XをひさしBに装着できなくなるので、再度帽子装着型眼鏡Xを購入しなければならないという経済的な問題もあった。
【0003】
前記帽子装着型眼鏡Xの問題点を解決するため、図2に示すような、眼鏡本体1の両端部にクリップ10を取り付け、さらにクリップ10を帽子のひさしに装着して帽子装着型眼鏡として使用するか、又は前記眼鏡本体1の両端部に眼鏡の弦20を装着して通常の眼鏡同様弦20を耳に掛けて使用するかを、随時選択できる複合用途対応型眼鏡X’が案出されている。
すなわち、前記複合用途対応型眼鏡X’は、その両端上部に前記クリップ10又は眼鏡の弦20を着脱するための着脱溝2が形成された透明な素材でなる眼鏡本体1と、眼鏡本体1の着脱溝2に挿入して眼鏡本体1を帽子のひさしに装着するための二つのクリップ10と、眼鏡本体1の着脱溝2に挿入して通常の眼鏡として使用するための二本の弦20とから構成されている。
前記クリップ10は、帽子のひさしを挟持するクリップ本体部12と、前記眼鏡本体1の着脱溝2に挿入する着脱部を持つギア11と、同ギア11を制御するためのストッパー13と、前記ギア11を前記クリップ本体部12に固定する固定軸16とからなる。そしてクリップ本体部12には前記ストッパー13を挿入するストッパー挿入部14と前記ギア11の固定軸16を嵌入する嵌入孔を有する二つの軸受け部15が備えられ、前記ストッパー13はストッパー挿入部14に挿入され、前記ストッパー挿入部14から突出した端面が前記固定軸16によってクリップ本体部12の二つの軸受け部15間に固定されたギア11と接触するよう配置され、前記ギア11とストッパー13との接触によって眼鏡本体を前方に任意の角度で跳ね上げられるようにしている。
また、前記眼鏡の弦20は、眼鏡本体1の着脱溝2に挿入する着脱部21と、眼鏡を耳に掛ける弦部22と、前記着脱部21と弦部22とを接続するとともに弦部22を内側に折り曲げられるようにする回転部材23とで構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記構成の複合用途対応型眼鏡X’は、眼鏡本体1の両端部に着脱溝2を形成する必要があるため前記眼鏡本体1の両端部が厚くなり、眼鏡本体1を多様な形に作りにくく、軽快感にも欠ける。
また、眼鏡本体1へのクリップ10又は眼鏡の弦20の装着が、眼鏡本体1の着脱溝2に、ギア11の着脱部又は弦20の着脱部21を単純に挿入するだけで行われるので、装着した帽子のひさしの湾曲が広げられたり、ひさしの幅がクリップの間隔より広かったりする場合には、クリップ10が前記着脱溝2からはずれたり、装着不能になったりする問題があった。そして、眼鏡の弦20を装着する場合でも、顔の大きい人が使用するために弦部22の間隔を広げようとすると、着脱部21が着脱溝2からはずれて使用できなくなるおそれや、さらには着脱溝2に力が加わることによって損傷しやすいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑み、クリップ及び眼鏡の弦の着脱が容易・確実に行え、かつ、装着したクリップ又は眼鏡の弦が眼鏡本体から簡単にはずれることなく、そして薄くて軽快感のある形状の複合用途対応型眼鏡を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を下記の手段によって解決した。
(1)眼鏡本体100と、
前記眼鏡本体100を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ200又は眼鏡本体100を耳に掛ける弦300を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110と、
眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調整するギア215をその上面に一体的に形成したクリップフレーム210を有する左右一対のクリップ200と、
弦フレーム310の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と
で構成され、前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【0007】
(2)レンズ部101と、その上縁部にレンズ部101より厚めの補強部102とが一体に形成された眼鏡本体100と、
前記眼鏡本体100の補強部102を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ200又は眼鏡本体100を耳に掛ける弦300を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110と、
前記中央フレーム110のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板213と、眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調節するギア215とをその上面に一体に形成したクリップフレーム210を有する左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム110のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板313を有する弦フレーム310と、同弦フレーム310の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と
で構成され、前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【0008】
(3)前記眼鏡本体100の補強部102が、円形、又は多角形の断面を有する棒状に形成されてなることを特徴とする前項(2)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0009】
(4)前記中央フレーム110が、その下面に前記眼鏡本体100の補強部102を挿通する左右両端部連通の眼鏡本体挿入溝111を、また両端部上面に備えられた前記フレーム固定板着脱部113に、クリップフレーム210又は弦フレーム310のフレーム固定板213、又は313の下面に設けられた固定板突起部214、又は314を係止する固定板突起部係止溝114を、さらに左右両側面に前記クリップフレーム210のフレーム固定用突起212、または弦フレーム310のフレーム固定用突起312を挿入する一定深さのフレーム固定用突起挿入孔112を備えてなることを特徴とする前項(2)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0010】
(5)前記クリップフレーム210及び弦フレーム310が、
その下面に眼鏡本体100の補強部102の端部を挿入する眼鏡本体挿入溝211、311を備え、またその左右いずれか一方の側面に中央フレーム110のフレーム固定用突起挿入孔112に挿入するフレーム固定用突起212、312を、さらに前記フレーム固定板213、313の下面に前記中央フレーム110に備えられた固定板突起係止溝114に係止・固定される固定板突起部214、314を備えてなることを特徴とする前項(2)又は(4)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0011】
(6)前記クリップフレーム210、及び弦フレーム310の側面に突設されたフレーム固定用突起212、312が、金属によって形成されたものであることを特徴とする前項(5)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0012】
(7)前記クリップ200が、クリップフレーム210の上部中央にクリップフレーム210と一体に形成されたギア215、上記ギアの回動を制御するためのストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部230に固定するギア固定軸240、及び眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成され、かつ、クリップ本体部230が、前記ストッパー220を挿入・固定するストッパー挿入孔231と、軸受け232とを備えてなることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0013】
(8)前記眼鏡本体100の中央部下縁に、眼鏡本体100の縁端部を挿入する溝を有する軟質の素材で作られた逆V字形の鼻当て400を配設してなることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0014】
(9)レンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100’を下面に装着・固定し、かつ両端上面及び側面に眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ200’、又は眼鏡本体100’を耳に掛ける弦300’を着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110’と、
前記中央フレーム110’のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板213と、眼鏡本体100’の跳ね上げ角度を調節するギア215とをその上面に形成したクリップフレーム210’を有する左右一対のクリップ200’と、
前記中央フレーム110’のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板313を有する弦フレーム310’と、同弦フレーム310’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300’と、
で構成され、前記クリップ200’と弦300’のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【0015】
(10)前記中央フレーム110’が、その下面に前記眼鏡本体100’の上縁を挿入する左右両端部連通の眼鏡本体挿入溝111’を、また両端部上面に備えられた前記フレーム固定板着脱部113に、クリップフレーム210’又は弦フレーム310’のフレーム固定板213、又は313下面に設けられた固定板突起部214、又は314を係止する固定板突起部係止溝114を、さらに左右両側面に前記クリップフレーム210’のフレーム固定用突起212、または弦フレーム310’のフレーム固定用突起312を挿入する一定深さのフレーム突起挿入孔112を備えてなることを特徴とする前項(9)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0016】
(11)前記クリップフレーム210’及び弦フレーム310’が、
その下面に眼鏡本体100’の上縁を挿入し、かつ、前記レンズ部101’の係止凸部105が係止できる形状の眼鏡本体装着溝211’、311’を備え、またその左右いずれか一方の側面に中央フレーム110’のフレーム固定用突起挿入孔112に挿入するフレーム固定用突起212、312を、さらに前記フレーム固定板213、313の下面に前記中央フレーム110’に備えられた固定板突起係止溝114に係止・固定される固定板突起部214、314を備えてなることを特徴とする前項(9)又は(10)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0017】
(12)前記クリップフレーム210’、及び弦フレーム310’の側面に突設されたフレーム固定用突起212、312が、金属によって形成されたものであることを特徴とする前項(11)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0018】
(13)前記クリップ200’が、クリップフレーム210’の上部中央にクリップフレーム210’と一体に形成されたギア215、上記ギアの回動を制御するためのストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部230に固定するギア固定軸240、及び眼鏡本体を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成され、かつ、前記クリップ本体部230が、前記ストッパー220を挿入・固定するストッパー挿入孔231と前記ギア固定軸240の軸受け232とを備えてなることを特徴とする前項(9)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0019】
(14)前記眼鏡本体100’の中央部の下縁に、眼鏡本体100’の縁端部を挿入する溝を有する軟質の素材で作られた逆V字形の鼻当て400を配設してなることを特徴とする前項(9)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0020】
(15)レンズ部101の上縁が他より厚めに形成された補強部102を持つ眼鏡本体100、又はレンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100又は100’を装着・固定する眼鏡本体挿入溝610を下面に、また両眼鏡本体100又は100’を帽子のひさしに装着するクリップ200、あるいは眼鏡本体100又は100’を耳に掛ける弦300又は300’の各フレーム700に備えたフレーム固定用突起720を着脱可能にするフレーム固定用突起挿入孔620を左右両側面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起挿入孔620の左右側壁に外部に開口する突起係止孔630を設けてなる中央フレーム600と、
前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720をその左右いずれかの側面に、眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調節するギア215を上面に、前記レンズ部101上縁の補強部102又は前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600の突起係止孔630に係止される係止部730を備えてなるクリップフレーム710、前記ギア215の回動を制御するストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部に固定するギア固定軸240、眼鏡本体100または100’を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成される左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720をその左右いずれかの側面に、また前記レンズ部101上縁の補強部102又は前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600の突起係止孔630に係止される係止部730を備えてなる弦フレーム700’、及び同弦フレーム700’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300とから構成され、
前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【0021】
(16)前記クリップフレーム700又は弦フレーム700’の、中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720が、円柱状又は四角柱状に形成され、かつ前記フレーム固定用突起720の両側面に形成された係止部730が、前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に挿入される際に内側に押し込まれる余地を有する係止部遊動空間740が配設されてなることを特徴とする前項(14)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0022】
(17)レンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100’を装着・固定する眼鏡本体挿入溝610を下面に、また眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ又は眼鏡本体100’を耳に掛ける弦のクリップフレーム又は弦フレーム700’に備えたフレーム固定用突起720’を、着脱可能に挿入できるフレーム固定用突起挿入孔620を左右両側面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起挿入孔620のいずれか一方の側壁に外部に開口する突起係止孔630’を設けてなる中央フレーム600’と、
前記中央フレーム600’のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720’をその左右いずれかの側面に、眼鏡本体100’の跳ね上げ角度を調節するギア215を上面に、前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600’の突起係止孔630’に係止される係止部730を備えてなるクリップフレーム710’、前記ギア215の回動を制御するストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部に固定するギア固定軸240、眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成される左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム600’のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720’をその左右いずれかの側面に、また前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720’が、そのいずれかの側面に前記中央フレーム600’の突起係止孔630’に係止される係止部730’を備えてなる弦フレーム700’、及び同弦フレーム700’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と、
前記眼鏡本体100’の中央部の下縁に沿って、眼鏡本体100’の縁端部を挿入する溝を有する逆V字形の鼻当て部400と、前記中央フレーム600’を上部から押さえて前記中央フレームと鼻当て部とによって眼鏡本体を挟持するための連結部とが軟質の素材で一体的に形成されてなる鼻当て400’とで構成され、
前記クリップと弦のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【0023】
(18)前記フレーム固定用突起720’が、先端が切り込みによって2分岐され、その一方の側面に前記中央フレーム600’の係止孔630’に係止される係止部730’を備えてなることを特徴とする前項(17)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【発明の効果】
【0024】
本願発明の複合用途対応型眼鏡によって、下記のような効果が発揮される。
(ア)眼鏡本体にクリップ及び弦が手作業によって容易に着脱できるので、本願発明の複合用途対応型眼鏡だけで帽子装着用眼鏡又は一般的に耳に掛けて使用する眼鏡との、二つの用途に応じて随時使い分けができる。
(イ)眼鏡本体の上縁にレンズ部より厚めの補強部、又は上縁端部にクリップフレーム、又は弦フレームに係止・固定する係止凸部を設け、これらに中央フレーム及びクリップフレーム又は弦フレームを装着し、かつ中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとをフレーム固定板の突起部、又はフレーム固定突起の係止部によって確実・容易に係止・装着でき、激しい運動や帽子のひさしの変更などによって、眼鏡本体からクリップ又は弦が離脱することがなく、安全に使用できる。
(ウ)クリップや弦を、中央フレームに装着する構造となっているので眼鏡本体を薄くでき、軽快感をもった複合用途対応型眼鏡が提供できるばかりでなく、中央フレームが薄いレンズを補強するので、外部の衝撃による眼鏡本体の変形、破損が防止できる。
(エ)クリップ、弦、レンズのいずれか一つが破損した場合にも、破損された部分だけを購入して交換すればよく、維持費が節約でき経済的である。
(オ)そして、眼鏡本体に中央フレームを装着する構造となっているので、レンズに加工を施した、例えば偏光レンズ、度入りレンズ、なども使用することができ、用途に合わせて眼鏡本体のみを交換して使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本願発明の複合用途対応型眼鏡は、図17の本願発明の複合用途対応型眼鏡の説明用斜視図に示すように、眼鏡本体100と、前記眼鏡本体100を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ200又は眼鏡本体100を耳に掛ける弦300を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110と、眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調整するギア215をその上面に一体的に形成したクリップフレーム210を有する左右一対のクリップ200と、弦フレーム310の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300とで構成されるものであり、前記クリップ200と弦300のいずれかを使用の用途に合わせて選択、交換して使用できるものである。
本願発明の複合用途対応型眼鏡を実施するための最良の形態を、4つの実施例について以下に説明する。
【実施例1】
【0026】
まず第1の実施例を図3〜図7に基づいて説明する。
図3は本願発明の複合用途対応型眼鏡の眼鏡本体の一実施例の正面図(a)及び中央断面図(b)、図4は図3の眼鏡本体に装着される中央フレームの一部とその一端に着脱されるクリップ及び弦の一実施例の分解斜視図、図5は本願発明の複合用途対応型眼鏡がクリップを装着してなる場合の正面図、図6は本願発明の複合用途対応型眼鏡が弦を装着してなるときの正面図、図7は図3の眼鏡本体に図4の中央フレームとクリップ又は弦が装着された部分の縦断面図である。
図において100は眼鏡本体、101はレンズ部、102は補強部、103は中央フレーム固定孔、110は中央フレーム、111は眼鏡本体挿入溝、112はフレーム固定用突起挿入孔、113はフレーム固定板着脱部、114は固定板突起部係止溝、150は中央フレーム固定突起、200はクリップ、210はクリップフレーム、211は眼鏡本体挿入溝、212はフレーム固定用突起、213はフレーム固定板、214はフレーム固定板突起部、215はギア、220はストッパー、230はクリップ本体部、231はストッパー挿入孔、232は軸受け、240はギア固定軸、300は弦、310は弦フレーム、311は眼鏡本体挿入溝、312はフレーム固定用突起、313はフレーム固定板、314はフレーム固定板突起部、320は回転部材、330は耳掛け、400は鼻当て、500は隙間である。
【0027】
図3に示した本願発明の複合用途対応型眼鏡の眼鏡本体100は、レンズ部101の上縁がレンズ部101より厚めに形成されて補強部102となっている。そして前記補強部102は、その断面が円形、楕円形、四角形をはじめとする多角形等多様な形状から選択されたいずれかの形状であってよく、また、レンズ部101の上部中央には後述の中央フレーム110を固定させるための中央フレーム固定孔103が形成されている。
【0028】
図4は図3に示した眼鏡本体100に装着する中央フレーム110の一部と、前記中央フレーム110に装着されるクリップ200及び弦300の一実施例を示した分解斜視図で、図4では中央フレーム110を台形の断面を持つ棒状体として示したが、この形状に限られるものではなく、デザイン性を備えた多様な形状であってよい。
また、中央フレーム110は、眼鏡本体の100(図3参照)の湾曲と同一か少し大きめの湾曲を持たせて形成し、下部には前記眼鏡本体100の補強部102が挿通・固定できるように両端を連通する眼鏡本体挿入溝111が、また両側面の上部にはクリップフレーム210、又は弦フレーム310の一側面に突設されたフレーム固定用突起212又は312が挿入されるフレーム固定用突起挿入孔112が一定の深さを持って形成されている。
さらに、中央フレーム110の両端上面には、クリップフレーム210又は弦フレーム310の上面を延長して形成された板状のフレーム固定板213、313を着脱するためのフレーム固定板着脱部113が一定の深さで形成され、該フレーム固定板着脱部113の底部に、前記フレーム固定板213、313の下面に形成されたフレーム固定板突起部214、314を係止する固定板突起部係止溝114が形成されている。
【0029】
本願発明の複合用途対応型眼鏡を帽子のひさしに装着するために使用するクリップ200は、クリップフレーム210とストッパー220、クリップ本体部230とで構成される。
前記クリップフレーム210は、その断面が中央フレーム110の断面と同一に形成され、下面には前記眼鏡本体100の補強部102の端部を挿入する一定深さの眼鏡本体挿入溝211が削設され、また、一方の側面には前記中央フレーム110の側面に形成されたフレーム固定用突起挿入孔112に挿入するフレーム固定用突起212が突設され、さらに前記フレーム固定用突起212が形成された側面の上部には、前記中央フレームの上面に形成された固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板213がクリップフレーム210の上面を延長した形状で突設されている。さらにまた、前記クリップフレーム210上面中央部にはクリップ200を前後回動し任意の角度で停止させるようにするギア215が前記グリップフレーム210と一体に形成されている。
なお、前記フレーム固定用突起212は、クリップフレーム210と同一素材で一体的に形成されてよいが、外部の衝撃、あるいはクリップを帽子に装着する際に加わる力によって破損するのを防止するためアルミニウムなどの金属棒で製作し、クリップフレーム210に植設して構成することも好ましい。
【0030】
次に、前記クリップフレーム210の上面にクリップフレーム210と一体に形成されたギア215は、クリップ本体部230に装着されるが、前記クリップ本体部230は、その上部に帽子のひさしを把持するクリップを、下部に前記ギア215の回動角を制御するストッパー220を挿入・保持するストッパー挿入部231を、また同ストッパー挿入部231の両端には前記ギア215を装着するギア固定軸240の軸受け部232を備えている。
【0031】
前記弦300は、弦フレーム310とその一方の側面に配設された回転部材320及び前記回転部材320に回動可能に接続された耳掛け330とで構成される。
前記弦フレーム310は、前述のクリップフレーム210からギア215を除いた構造をなし、側面に突設されたフレーム固定板313、フレーム固定用突起312等の構造、機能は前記クリップフレーム210と同じであるので詳細は省略する。
なお、前記弦フレーム310の他の側面に配設される回転部材320、及び回転部材に接続される耳掛け330は、一般に用いられる眼鏡のそれと同じものであってよい。
【0032】
図5に、図3に示した眼鏡本体100に中央フレーム110とクリップ200を装着した状態の正面図を示した。このように眼鏡本体100に中央フレーム110とクリップ200を装着するには次の手順による(一部図4参照)。
〈1〉眼鏡本体100の上縁の補強部102を中央フレーム110下面の眼鏡本体挿入溝111に挿入し、前記眼鏡本体挿入溝111の一方の側壁中央部に備えた半球形状の中央フレーム固定突起150を前記眼鏡本体100のレンズ部101中央上部に穿設された中央フレーム固定孔103に係止して固定する。
なお、中央フレーム110の眼鏡本体挿入溝111の湾曲を眼鏡本体100の湾曲よりやや大きくしておけば、眼鏡本体100を前記眼鏡本体挿入溝111に強制的に挿入することによって、前記眼鏡本体100の湾曲を開こうとする力と眼鏡本体100の弾性との作用で、前記中央フレーム固定突起150や接着剤を使用することなく眼鏡本体100を中央フレーム110に固定できるので、このような構造を採ることも好ましい。
〈2〉中央フレーム110が装着された眼鏡本体100の補強部102の両端からクリップフレーム210を、前記補強部102がクリップフレーム210下面の溝211に、クリップフレーム210側面上部に突設されたフレーム固定板213が中央フレーム110上面の固定板着脱部113に、またクリップフレーム側面中央部に突設されたフレーム固定用突起212が中央フレーム110側面の固定突起挿入孔112に挿入されるようにして押入する。
【0033】
押入し終えると図7に示すように、前記フレーム固定板213下面のフレーム固定用突起部214が中央フレーム固定板着脱部113の底面に備えた固定板突起部係止溝114に係止・固定されるので、クリップ200が中央フレーム110から左右方向へ離脱するのを防止できる。そしてフレーム固定板213の上面と中央フレーム110の上面とが同一平面となるので、接続による段差など使用上及び美観上の不具合は生じない。
なお、図7に示す前記フレーム固定板213とフレーム固定板着脱部113の接合部分に設けられた隙間500は、ここに爪やコインなどの薄い板を挿入して前記フレーム固定板213の端部を上に持ち上げ、前記フレーム固定板突起部214を前記固定板突起部係止溝114から離脱させて中央フレーム110からクリップフレーム210を分離するためのものであり、これによって全く同じ構造のフレーム固定板313を有する弦フレーム310との交換も簡便・容易にする。
なお、前記クリップ200は、眼鏡本体100の幅や装着する帽子のつばの形状等に対応して多様な大きさと形状に構成することが好ましい。
【0034】
図6に、図3に示した眼鏡本体100に中央フレーム110と弦300を装着した状態の正面図を示した。このように眼鏡本体100に中央フレーム110を装着する手順、及び中央フレーム110に弦300を装着する手順は、前述の眼鏡本体100に中央フレーム110を装着する手段、及び中央フレーム110にクリップ200を装着する手段と同様であるので、詳細は省略する。
なお、この場合にはレンズ部101の下縁中央に逆V字形の鼻当て400を装着することもできる。この鼻当て400は、ゴムなど軟質素材で作られ、逆V字形の外周に沿って前記レンズ部102の厚みより狭いスリット状の溝を有するものであり、この溝にレンズ部101の縁を強制的に挿入することによって他の付加機構を使用することなく、鼻当て400をレンズ部101に確実、安定に装着できる。
また、前記弦300は、眼鏡本体100の幅や使用者の体型、好みなどによって多様な長さと形状に構成することが好ましい。
【実施例2】
【0035】
次に本願発明の第2の実施例を図8から図10に基づいて説明する。
図8は本願発明の複合用途対応型眼鏡の眼鏡本体の他の実施例の正面図、図9は図8の眼鏡本体に装着される中央フレームの一部とその一端に着脱されるクリップ及び弦の実施例の分解斜視図、図10は図8の眼鏡本体に図9の中央フレームとクリップ又は弦が装着された部分の縦断面図である。
図において100’は眼鏡本体、101’はレンズ部、104はフレーム装着部、105は係止凸部、110’は中央フレーム、111’は眼鏡本体挿入溝、200’はクリップ、211’は眼鏡本体挿入溝、300’は弦、500は隙間であり、その他の符号は実施例1に準じている。
【0036】
本願発明の第2の実施例の眼鏡本体100’は、偏光板などのようなフィルム状透明板からなるレンズ部101’の上縁両端に、クリップフレーム210’又は弦フレーム310’に前記眼鏡本体100’を係止・固定するための図8に示すようなフレーム装着部104と係止凸部105が形成されている。
この眼鏡本体100’は大きなフィルム状透明板を係止凸部105を備えた形状に裁断した後、加熱加工して任意の湾曲・形態に成形して製作することができるメリットがある。
また、層状のレンズの加工にも適している。
【0037】
図9は、図8の眼鏡本体100’に装着する中央フレーム110’の一部と、前記中央フレーム110’に装着されるクリップ200’及び弦300’の分解斜視図で、中央フレーム110’には下面に前記眼鏡本体100’の上縁を挿入する眼鏡本体挿入溝111’が、また両側面にはクリップフレーム210’又は弦フレーム310’のフレーム固定用突起212、又は312を挿入するフレーム固定用突起挿入孔112と両フレーム上面のフレーム固定板213,313を着脱する固定板着脱部113が形成され、さらに前記固定板着脱部113の底部には、前記フレーム固定板213、313の下面に設けたれたフレーム固定板突起部214、314を係止する固定板突起部係止溝114が形成されている。
このとき眼鏡本体挿入溝111’の内部に半球形状の中央フレーム固定用突起212が形成されていてもよい。
【0038】
クリップ200’はクリップフレーム210’とストッパー220及びクリップ本体230で構成される。前記クリップフレーム210’に形成されるフレーム固定用突起212とフレーム固定板213、フレーム固定板突起部214等の構成は、実施例1で説明したのと同じであるが、下面に形成される眼鏡本体挿入溝211’は、図8に示した眼鏡本体100’の上縁端部に設けられた係止凸部105を挿入・係止できるような、少なくとも前記係止凸部105と同一な大きさを持つ溝部を備えたものとして形成される。
またギア215、クリップ本体230及びストッパー220は実施例1と同一な機構と機能を持っている。
【0039】
弦300’は、弦フレーム310’と回転部材320及び耳掛け330とで構成される。このとき弦フレーム310’下面に形成される眼鏡本体挿入溝311’は前述したクリップフレーム210’の眼鏡本体挿入溝211’と同一で、回転部材320、耳掛け330の構成と機能は実施例1で説明したとおりである。
また、前記眼鏡本体100’に弦300’を装着して使用する際には、図6で示した実施例1と同様に、眼鏡本体100’の中央下縁に逆V字形の鼻当て400を装着し、眼鏡本体100’が直接鼻に当たらないようにするのがよい。
【0040】
上記のように構成された眼鏡本体100’に中央フレーム110’とクリップ200’、又は中央フレーム110’と弦300’を装着する方法は、実施例1で説明したのと同じであるので、詳細は省略する。
なお、図10に図9のクリップフレーム210’が眼鏡本体100’と中央フレーム110’に装着された状態を装着部の縦断面図で示した。また弦フレーム310’が眼鏡本体と100’中央フレーム110’に装着された状態を示す装着部の縦断面図も図10と同じであり、図10の200番台の符号を300番台に書き替えることによって実現できるので、図面の煩雑さを避けるため、ここではクリップフレーム210’の装着状態を代表にして説明する。
中央フレーム110’の眼鏡本体挿入溝111’に挿入された眼鏡本体100’の端部にクリップフレーム210’を装着するが、このとき、眼鏡本体100’の係止凸部105を、クリップフレームの眼鏡本体挿入溝211’の係止凸部105を挿入するよう形成された溝部に挿入して眼鏡本体100’のフレーム下部への離脱を防ぐとともに、クリップフレーム210’のフレーム固定板213を前記中央フレーム110’のフレーム固定板着脱部113に装着し、フレーム固定板213下面の固定板突起部214を前記フレーム固定板着脱部113の底面に設けた固定板係止溝114に係止して、前記クリップ200’が中央フレーム110’の側面から離脱するのを防いでいる。また、前記フレーム固定板213とフレーム固定板着脱部113の接合部分に爪やコインなどを挿入できる隙間500を形成し、前記フレーム固定板213の端部を上に持ち上げることによって前記フレーム固定板突起部214を前記固定板突起部係止溝114から離脱させ、中央フレーム110’からクリップフレーム210’を容易に分離できるので、弦フレーム310’との交換も簡便・容易にできるようにしている。
【実施例3】
【0041】
本願発明の第3の実施例を、図11及び図12に基づいて説明する。
図11は本願発明の複合用途対応眼鏡の中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとの装着構造を説明する斜視図、図12は図11の装着構造によって中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとが装着された部分の縦断面図である。
図において600は中央フレーム、610は眼鏡本体挿入溝、620はフレーム固定用突起挿入孔、630は係止孔、700はクリップフレーム又は弦フレーム、710は眼鏡本体挿入溝、720はフレーム固定用突起、730は固定用突起係止部、740は係止部遊動空間である。
【0042】
本願発明の第3の実施例は、図11に示すように、中央フレーム600とクリップフレーム又は弦フレーム700との装着構造のみ、前記実施例1のそれと異なっている。
すなわち、中央フレーム600は、レンズ部101の上縁に補強部102を備えた眼鏡本体100(図3参照)の補強部102を挿入する左右両端連通した眼鏡本体挿入溝610を下面に、クリップ又は弦のフレーム700の四角柱状のフレーム固定用突起720を挿入するフレーム固定用突起挿入孔620を左右両側面上部に有し、かつ、前記フレーム固定用突起挿入孔620には後述するフレーム固定用突起720の固定用突起係止部730を係止する係止孔630が前記中央フレーム600の前面及び背面間で貫通するように穿設されている。
なお、図11の中央フレーム600は、前述のとおりレンズ部101の上縁に補強部102を有する実施例1の眼鏡本体100に装着するものとして示したが、レンズ部101’の上縁端部に係止凸部105を形成した実施例2の眼鏡本体100’(図8参照)を装着する場合には、眼鏡本体挿入溝610を図9に示した眼鏡本体挿入溝111’の形状にすればよい。
【0043】
次に、図11に示したクリップ又は弦フレーム700は、上面にギア215(図4参照)を形成すればクリップフレームとなり、側面に回転部材320(図4参照)を備えれば弦フレームとなる基本構造部分のみを示したものであり、その断面形状は前記中央フレーム600の断面形状と同一に形成され、下面には眼鏡本体100の補強部102を挿入する眼鏡本体挿入溝710を、左右いずれか一方の側面には四角柱状のフレーム固定用突起720を形成している。
なお、レンズ部101’の上縁端部に係止凸部105を形成した実施例2の眼鏡本体100’(図8参照)の場合には、眼鏡本体挿入溝610を図9に示した眼鏡本体挿入溝111’の形状にすればよい。
また、前記フレーム固定用突起720は、、クリップフレーム又は弦フレーム700と一体に形成されるか、アルミニウムなどの金属棒を植設したものであってよく、その四角柱状の両側面に、前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620の側壁に穿設された係止孔630に係止される係止部730がフレーム固定用突起720と一体に、かつ、外から力が加わったときに内側に押し曲げられ、力が除かれたときに復元する弾性を持たせて形成されている。
【0044】
次に、図11に示した中央フレーム600とクリップフレーム又は弦フレーム700とが装着され分離される機構、手順を図12に基づいて説明する。
図12は中央フレーム600とクリップフレーム又は弦フレーム700に植設された四角柱状のフレーム固定用突起720が中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に挿入され、前記フレーム固定用突起720の両側面に形成された係止部730が中央フレーム600の係止孔630に貫入された状態を示している。
前記フレーム固定用突起720の先端を前記フレーム固定用突起挿入孔620の開口部から押入すると、前記係止部730はフレーム固定用突起挿入孔620の側壁に押されて前記係止部730の内側に設けられた遊動空間740に押し曲げられ、さらに押入を続けると前記係止部730の頭部がフレーム固定用突起挿入孔620の側壁面を摺動しながら前進し、前記係止部730が中央フレーム600の側壁の穿設された係止孔630の位置に至ると係止部730の持つ弾性で係止部730が係止孔630に貫入し、クリップフレーム又は弦フレーム700と中央フレーム600とが連結・固定される。
中央フレーム600に連結・固定されたクリップフレーム又は弦フレーム700を中央フレーム600から分離するには、中央フレーム600の係止孔630に貫入している係止部730の頭部を、中央フレーム600の前面及び裏面に開いた係止孔630の開口部から指で押し込みながらクリップフレーム又は弦フレームを700を引っ張ればよい。
【0045】
本実施例3ではクリップフレーム又は弦フレーム700のフレーム固定用突起720を四角柱状として説明したが、円柱状であってもよく、また係止部もその機能が発揮されるのであればいかなる形態であってもよく、本実施例記載のものに限られることなく多様な形態に製造されてよい。
【実施例4】
【0046】
本願発明の第4の実施例を、図13〜図16に基づいて説明する。
図13は本願発明の複合用途対応眼鏡の眼鏡本体、中央フレーム及び鼻当ての構造を示す正面図(a)と側面図(b)であり、図14は眼鏡本体に中央フレーム、鼻当てを装着したときの正面図(a)、側面図(b)及び背面図(c)、図15は本実施例の中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとの装着構造を説明する縦断面図、図16は眼鏡本体に中央フレーム、鼻当て、及びクリップフレーム(左側)、又は弦フレーム(右側)を装着したときの正面図である。
図において400’は鼻当て、410はレンズ部挿入溝、420は鼻当て部、430は連結部、440は中央フレーム押さえ、600’は中央フレーム、610は眼鏡本体挿入溝、620はフレーム固定用突起挿入孔、630は係止孔、700’はクリップフレーム又は弦フレーム、720’はフレーム固定用突起、730’は固定用突起係止部であり、他の符号は図1〜図12で使用したものに準ずる。
【0047】
本願発明の第4の実施例の複合用途対応型眼鏡は、図13に示すように、レンズ本体100’、中央フレーム600’、鼻当て400’及び図示しないクリップ、弦とからなる。前記眼鏡本体100’は、レンズ部101’の上縁両端に係止凸部105が、上縁中央に中央フレームの600’を装着する際その位置を確実容易に設定し得る窪み106が形成されており、中央フレーム600’の下面には前記眼鏡本体100’の上縁を挿入する眼鏡本体挿入溝610がその中央部に前記眼鏡本体100’上縁中央の窪み106に係止する凸部を備えて形成されている。
また、中央フレーム600’の左右両端部には、クリップフレーム又は弦フレーム700’のフレーム固定用突起720’(図15参照)を挿入するフレーム固定用突起挿入孔620が形成され、さらに裏面の両端部付近には、前記クリップフレーム又は弦フレーム700’の固定用突起係止部730を貫入する固定用突起係止孔630’[図14(c)参照]が前記固定用突起挿入孔620に貫通するよう穿設され、そして前面中央上部には鼻当て400’の中央フレーム押さえ440を挿入する中央フレーム押さえ挿入部640が形成されている。
前記鼻当て400’は、眼鏡本体100’の下縁を挿入する眼鏡本体挿入溝410を有する逆V字状の鼻当て部420と、中央フレーム600’を上から押さえて眼鏡本体に固定するための中央フレーム押さえ440と、その両者を連結する連結部430とが柔軟な素材によって一体的に形成されている。
【0048】
これらは、図14に示すように眼鏡本体100’に中央フレーム600’と鼻当て400’を固定した後、前記中央フレーム600’にクリップ、又は弦を装着する。その詳細手順は次のとおりである(一部図13を参照)。
〈a〉中央フレーム600’下面の眼鏡本体挿入溝610に眼鏡本体100’の上縁中央部を挿入する。このときレンズ部101’の上縁中央の窪み106に、前記中央フレーム600’の眼鏡本体挿入溝610中央の凸部を係止すれば両者の位置を確実容易に確定できる。
〈b〉レンズ部101’下縁中央部に鼻当て400’の眼鏡本体挿入溝410をあてがい、前記鼻当て400’の上部の中央フレーム押さえ440を、中央フレーム600’の中央フレーム押さえ挿入部640に挿入する。
〈c〉上記手順〈a〉〈b〉によってレンズ部101’に固定された中央フレーム600’のフレーム固定用突起挿入孔620の開口部に、クリップフレーム又は弦フレーム700’のフレーム固定用突起720’(図15参照)をその先端から押入する。このとき、クリップフレーム又は弦フレーム700’のフレーム固定用突起720’先端部の固定用突起係止部730’は、フレーム固定用突起挿入孔620の側壁に押されて前記係止部の730’の内側に押し曲げられ、さらに押入を続けると前記係止部730’の頭部がフレーム固定用突起挿入孔620の側壁面を摺動しながら前進し、前記係止部が中央フレーム600の側壁の穿設された係止孔630’の位置に至ると係止部730’の持つ弾性で係止部730’が係止孔630に貫入し、図15に示すようにクリップフレーム又は弦フレーム700’と中央フレーム600’とが連結・固定される。
図16に本実施例の組立て完成時の状態を、左側にクリップを、右側に弦を装着した正面図で示した。
なお、中央フレーム600’に装着されたクリップフレーム又は弦フレーム700’を中央フレーム600’から分離するには、中央フレーム600’の係止孔630’に貫入している係止部730’の頭部を、中央フレーム700’裏面の係止孔開口部から指で押し込みながらクリップフレーム又は弦フレームを700’を引っ張ればよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本願発明は、眼鏡本体を帽子のひさしに装着するクリップと、又は耳に掛ける弦とを着脱可能にし、用途に応じて交換して使用できるので、特に野外でのスポーツ、例えばゴルフや登山など日差しや紫外線防止のサングラス、眩光防止の偏光眼鏡等に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】従来の帽子装着型眼鏡の設置状態を示す斜視図
【図2】従来の複合用途対応型眼鏡の一つの実施例主要部の分解斜視図
【図3】本願発明の複合用途対応型眼鏡の眼鏡本体一実施例の正面図(a)及び中央断面図(b)
【図4】図3の眼鏡本体に装着される中央フレームの一部とその一端に着脱されるクリップ及び弦の一実施例の分解斜視図
【図5】本願発明の複合用途対応型眼鏡がクリップを装着してなる場合の正面図
【図6】本願発明の複合用途対応型眼鏡が弦を装着してなるときの正面図
【図7】図3の眼鏡本体に図4の中央フレームとクリップ又は弦が装着された部分の縦断面図
【図8】本願発明の複合用途対応型眼鏡の眼鏡本体の他の実施例の正面図
【図9】図8の眼鏡本体に装着される中央フレームの一部とその一端に着脱されるクリップ及び弦の実施例の分解斜視図
【図10】図8の眼鏡本体に図8の中央フレームとクリップ又は弦が装着された部分の縦断面図
【図11】本願発明の複合用途対応眼鏡の中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとの装着構造を説明する斜視図
【図12】図11の装着構造によって中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとが装着された部分の縦断面図
【図13】本願発明の複合用途対応眼鏡の眼鏡本体、中央フレーム及び鼻当ての構造を示す正面図(a)と側面図(b)
【図14】眼鏡本体に中央フレーム、鼻当てを装着したときの正面図(a)、側面図(b)及び背面図(c)
【図15】本実施例の中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとの装着構造を説明する縦断面図
【図16】眼鏡本体に中央フレーム、鼻当て、及びクリップフレーム(左側)、又は弦フレーム(右側)を装着したときの正面図
【図17】本願発明の複合用途対応型眼鏡の説明用斜視図
【符号の説明】
【0051】
A:帽子
B:ひさし
C:クリップ
D:眼鏡本体
X:帽子装着型眼鏡
X’:複合用途対応型眼鏡
1:眼鏡本体
2:着脱溝
10:クリップ
11:ギア
12:クリップ本体部
13:ストッパー
14:ストッパー挿入部
15:軸受け部
16:ギア固定軸
20:弦
21:フレーム固定板着脱部
22:弦部
23:回転部材
100、100’:眼鏡本体
101、101’:レンズ部
102:補強部
103:中央フレーム固定孔
104:フレーム装着部
105:係止凸部
106:眼鏡本体の上縁中央の窪み
110、110’:中央フレーム
111、111’:眼鏡本体挿入溝
112:フレーム固定用突起挿入孔
113:フレーム固定板着脱部
114:固定板突起部係止溝
200、200’:クリップ
210、210’:クリップフレーム
211、211’:眼鏡本体挿入溝
212:フレーム固定用突起
213:フレーム固定板
214:フレーム固定板突起部
215:ギア
220:ストッパー
230:クリップ本体部
231:ストッパー挿入孔
232:軸受け
240:ギア固定軸
300、300’:弦
310、310’:弦フレーム
311、311’:眼鏡本体挿入溝
312:フレーム固定用突起
313:フレーム固定板
314:フレーム固定板突起部
320:回転部材
330:耳掛け
400、400’:鼻当て
410:レンズ部挿入溝
420:鼻当て部
430:連結部
440:中央フレーム押さえ
500:隙間
600、600’:中央フレーム
610:眼鏡本体挿入溝
620:フレーム固定用突起挿入孔
630、630’:フレーム固定用突起係止孔
640:中央フレーム押さえ挿入部
700、700’:クリップフレーム又は弦フレーム
710、710’:眼鏡本体挿入溝
720、720’:フレーム固定用突起
730、730’:固定用突起係止部
740:固定用突起係止部遊動空間
【技術分野】
【0001】
本発明は、帽子のひさしに装着して使用したり、通常の眼鏡同様弦を着けて耳に掛けて使用したりできるよう、帽子のひさしへの装着用クリップと耳に掛ける弦とを着脱可能に装着した複合用途対応型眼鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
日差しから頭部を保護するために着用する帽子は、その多くが前方にひさしが具備され、太陽光が直接顔に当たらないようになってはいるが、強い日差しから目を保護するために前記帽子とともにサングラスや偏光眼鏡等の保護眼鏡を併用する人も多い。
従来、サングラスや偏光眼鏡と帽子とは別個のものとの認識から、それぞれ別個に購入され着用されるのが一般であったが、最近は帽子に装着して使用する多様な形のサングラスや偏光眼鏡等の保護眼鏡が開発され使用されるようになってきている。
例えば、図1に示すような、帽子AのひさしBにクリップCで前後に移動可能に装着された帽子装着型眼鏡Xがある。
前記帽子装着型眼鏡Xは、多様な形と色相を持つ眼鏡本体Dと、該眼鏡本体Dの両端に配設された二つのクリップCとによって構成され、前記二つのクリップCで帽子のひさしBに装着して使用するものであり、また、前記クリップCには眼鏡本体Dを着用しない場合に前記眼鏡本体Dを前方に跳ね上げておく手段をも備えている。
しかし、前記帽子装着型眼鏡Xは、クリップCと眼鏡本体Dとが一体に形成されているので、ひさしBのついた帽子Aを着用するときにのみ使用でき、ひさしBのない帽子を着用する場合や、無帽の場合には、目を保護するために別途サングラスや偏光眼鏡を使用しなければならないという問題があった。
また、前記クリップCや眼鏡本体Dが損傷した場合には、前記帽子装着型眼鏡XをひさしBに装着できなくなるので、再度帽子装着型眼鏡Xを購入しなければならないという経済的な問題もあった。
【0003】
前記帽子装着型眼鏡Xの問題点を解決するため、図2に示すような、眼鏡本体1の両端部にクリップ10を取り付け、さらにクリップ10を帽子のひさしに装着して帽子装着型眼鏡として使用するか、又は前記眼鏡本体1の両端部に眼鏡の弦20を装着して通常の眼鏡同様弦20を耳に掛けて使用するかを、随時選択できる複合用途対応型眼鏡X’が案出されている。
すなわち、前記複合用途対応型眼鏡X’は、その両端上部に前記クリップ10又は眼鏡の弦20を着脱するための着脱溝2が形成された透明な素材でなる眼鏡本体1と、眼鏡本体1の着脱溝2に挿入して眼鏡本体1を帽子のひさしに装着するための二つのクリップ10と、眼鏡本体1の着脱溝2に挿入して通常の眼鏡として使用するための二本の弦20とから構成されている。
前記クリップ10は、帽子のひさしを挟持するクリップ本体部12と、前記眼鏡本体1の着脱溝2に挿入する着脱部を持つギア11と、同ギア11を制御するためのストッパー13と、前記ギア11を前記クリップ本体部12に固定する固定軸16とからなる。そしてクリップ本体部12には前記ストッパー13を挿入するストッパー挿入部14と前記ギア11の固定軸16を嵌入する嵌入孔を有する二つの軸受け部15が備えられ、前記ストッパー13はストッパー挿入部14に挿入され、前記ストッパー挿入部14から突出した端面が前記固定軸16によってクリップ本体部12の二つの軸受け部15間に固定されたギア11と接触するよう配置され、前記ギア11とストッパー13との接触によって眼鏡本体を前方に任意の角度で跳ね上げられるようにしている。
また、前記眼鏡の弦20は、眼鏡本体1の着脱溝2に挿入する着脱部21と、眼鏡を耳に掛ける弦部22と、前記着脱部21と弦部22とを接続するとともに弦部22を内側に折り曲げられるようにする回転部材23とで構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記構成の複合用途対応型眼鏡X’は、眼鏡本体1の両端部に着脱溝2を形成する必要があるため前記眼鏡本体1の両端部が厚くなり、眼鏡本体1を多様な形に作りにくく、軽快感にも欠ける。
また、眼鏡本体1へのクリップ10又は眼鏡の弦20の装着が、眼鏡本体1の着脱溝2に、ギア11の着脱部又は弦20の着脱部21を単純に挿入するだけで行われるので、装着した帽子のひさしの湾曲が広げられたり、ひさしの幅がクリップの間隔より広かったりする場合には、クリップ10が前記着脱溝2からはずれたり、装着不能になったりする問題があった。そして、眼鏡の弦20を装着する場合でも、顔の大きい人が使用するために弦部22の間隔を広げようとすると、着脱部21が着脱溝2からはずれて使用できなくなるおそれや、さらには着脱溝2に力が加わることによって損傷しやすいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑み、クリップ及び眼鏡の弦の着脱が容易・確実に行え、かつ、装着したクリップ又は眼鏡の弦が眼鏡本体から簡単にはずれることなく、そして薄くて軽快感のある形状の複合用途対応型眼鏡を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を下記の手段によって解決した。
(1)眼鏡本体100と、
前記眼鏡本体100を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ200又は眼鏡本体100を耳に掛ける弦300を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110と、
眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調整するギア215をその上面に一体的に形成したクリップフレーム210を有する左右一対のクリップ200と、
弦フレーム310の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と
で構成され、前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【0007】
(2)レンズ部101と、その上縁部にレンズ部101より厚めの補強部102とが一体に形成された眼鏡本体100と、
前記眼鏡本体100の補強部102を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ200又は眼鏡本体100を耳に掛ける弦300を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110と、
前記中央フレーム110のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板213と、眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調節するギア215とをその上面に一体に形成したクリップフレーム210を有する左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム110のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板313を有する弦フレーム310と、同弦フレーム310の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と
で構成され、前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【0008】
(3)前記眼鏡本体100の補強部102が、円形、又は多角形の断面を有する棒状に形成されてなることを特徴とする前項(2)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0009】
(4)前記中央フレーム110が、その下面に前記眼鏡本体100の補強部102を挿通する左右両端部連通の眼鏡本体挿入溝111を、また両端部上面に備えられた前記フレーム固定板着脱部113に、クリップフレーム210又は弦フレーム310のフレーム固定板213、又は313の下面に設けられた固定板突起部214、又は314を係止する固定板突起部係止溝114を、さらに左右両側面に前記クリップフレーム210のフレーム固定用突起212、または弦フレーム310のフレーム固定用突起312を挿入する一定深さのフレーム固定用突起挿入孔112を備えてなることを特徴とする前項(2)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0010】
(5)前記クリップフレーム210及び弦フレーム310が、
その下面に眼鏡本体100の補強部102の端部を挿入する眼鏡本体挿入溝211、311を備え、またその左右いずれか一方の側面に中央フレーム110のフレーム固定用突起挿入孔112に挿入するフレーム固定用突起212、312を、さらに前記フレーム固定板213、313の下面に前記中央フレーム110に備えられた固定板突起係止溝114に係止・固定される固定板突起部214、314を備えてなることを特徴とする前項(2)又は(4)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0011】
(6)前記クリップフレーム210、及び弦フレーム310の側面に突設されたフレーム固定用突起212、312が、金属によって形成されたものであることを特徴とする前項(5)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0012】
(7)前記クリップ200が、クリップフレーム210の上部中央にクリップフレーム210と一体に形成されたギア215、上記ギアの回動を制御するためのストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部230に固定するギア固定軸240、及び眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成され、かつ、クリップ本体部230が、前記ストッパー220を挿入・固定するストッパー挿入孔231と、軸受け232とを備えてなることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0013】
(8)前記眼鏡本体100の中央部下縁に、眼鏡本体100の縁端部を挿入する溝を有する軟質の素材で作られた逆V字形の鼻当て400を配設してなることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0014】
(9)レンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100’を下面に装着・固定し、かつ両端上面及び側面に眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ200’、又は眼鏡本体100’を耳に掛ける弦300’を着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110’と、
前記中央フレーム110’のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板213と、眼鏡本体100’の跳ね上げ角度を調節するギア215とをその上面に形成したクリップフレーム210’を有する左右一対のクリップ200’と、
前記中央フレーム110’のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板313を有する弦フレーム310’と、同弦フレーム310’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300’と、
で構成され、前記クリップ200’と弦300’のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【0015】
(10)前記中央フレーム110’が、その下面に前記眼鏡本体100’の上縁を挿入する左右両端部連通の眼鏡本体挿入溝111’を、また両端部上面に備えられた前記フレーム固定板着脱部113に、クリップフレーム210’又は弦フレーム310’のフレーム固定板213、又は313下面に設けられた固定板突起部214、又は314を係止する固定板突起部係止溝114を、さらに左右両側面に前記クリップフレーム210’のフレーム固定用突起212、または弦フレーム310’のフレーム固定用突起312を挿入する一定深さのフレーム突起挿入孔112を備えてなることを特徴とする前項(9)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0016】
(11)前記クリップフレーム210’及び弦フレーム310’が、
その下面に眼鏡本体100’の上縁を挿入し、かつ、前記レンズ部101’の係止凸部105が係止できる形状の眼鏡本体装着溝211’、311’を備え、またその左右いずれか一方の側面に中央フレーム110’のフレーム固定用突起挿入孔112に挿入するフレーム固定用突起212、312を、さらに前記フレーム固定板213、313の下面に前記中央フレーム110’に備えられた固定板突起係止溝114に係止・固定される固定板突起部214、314を備えてなることを特徴とする前項(9)又は(10)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0017】
(12)前記クリップフレーム210’、及び弦フレーム310’の側面に突設されたフレーム固定用突起212、312が、金属によって形成されたものであることを特徴とする前項(11)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0018】
(13)前記クリップ200’が、クリップフレーム210’の上部中央にクリップフレーム210’と一体に形成されたギア215、上記ギアの回動を制御するためのストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部230に固定するギア固定軸240、及び眼鏡本体を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成され、かつ、前記クリップ本体部230が、前記ストッパー220を挿入・固定するストッパー挿入孔231と前記ギア固定軸240の軸受け232とを備えてなることを特徴とする前項(9)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0019】
(14)前記眼鏡本体100’の中央部の下縁に、眼鏡本体100’の縁端部を挿入する溝を有する軟質の素材で作られた逆V字形の鼻当て400を配設してなることを特徴とする前項(9)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0020】
(15)レンズ部101の上縁が他より厚めに形成された補強部102を持つ眼鏡本体100、又はレンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100又は100’を装着・固定する眼鏡本体挿入溝610を下面に、また両眼鏡本体100又は100’を帽子のひさしに装着するクリップ200、あるいは眼鏡本体100又は100’を耳に掛ける弦300又は300’の各フレーム700に備えたフレーム固定用突起720を着脱可能にするフレーム固定用突起挿入孔620を左右両側面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起挿入孔620の左右側壁に外部に開口する突起係止孔630を設けてなる中央フレーム600と、
前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720をその左右いずれかの側面に、眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調節するギア215を上面に、前記レンズ部101上縁の補強部102又は前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600の突起係止孔630に係止される係止部730を備えてなるクリップフレーム710、前記ギア215の回動を制御するストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部に固定するギア固定軸240、眼鏡本体100または100’を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成される左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720をその左右いずれかの側面に、また前記レンズ部101上縁の補強部102又は前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600の突起係止孔630に係止される係止部730を備えてなる弦フレーム700’、及び同弦フレーム700’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300とから構成され、
前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【0021】
(16)前記クリップフレーム700又は弦フレーム700’の、中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720が、円柱状又は四角柱状に形成され、かつ前記フレーム固定用突起720の両側面に形成された係止部730が、前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に挿入される際に内側に押し込まれる余地を有する係止部遊動空間740が配設されてなることを特徴とする前項(14)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【0022】
(17)レンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100’を装着・固定する眼鏡本体挿入溝610を下面に、また眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ又は眼鏡本体100’を耳に掛ける弦のクリップフレーム又は弦フレーム700’に備えたフレーム固定用突起720’を、着脱可能に挿入できるフレーム固定用突起挿入孔620を左右両側面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起挿入孔620のいずれか一方の側壁に外部に開口する突起係止孔630’を設けてなる中央フレーム600’と、
前記中央フレーム600’のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720’をその左右いずれかの側面に、眼鏡本体100’の跳ね上げ角度を調節するギア215を上面に、前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600’の突起係止孔630’に係止される係止部730を備えてなるクリップフレーム710’、前記ギア215の回動を制御するストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部に固定するギア固定軸240、眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成される左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム600’のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720’をその左右いずれかの側面に、また前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720’が、そのいずれかの側面に前記中央フレーム600’の突起係止孔630’に係止される係止部730’を備えてなる弦フレーム700’、及び同弦フレーム700’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と、
前記眼鏡本体100’の中央部の下縁に沿って、眼鏡本体100’の縁端部を挿入する溝を有する逆V字形の鼻当て部400と、前記中央フレーム600’を上部から押さえて前記中央フレームと鼻当て部とによって眼鏡本体を挟持するための連結部とが軟質の素材で一体的に形成されてなる鼻当て400’とで構成され、
前記クリップと弦のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【0023】
(18)前記フレーム固定用突起720’が、先端が切り込みによって2分岐され、その一方の側面に前記中央フレーム600’の係止孔630’に係止される係止部730’を備えてなることを特徴とする前項(17)に記載の複合用途対応型眼鏡。
【発明の効果】
【0024】
本願発明の複合用途対応型眼鏡によって、下記のような効果が発揮される。
(ア)眼鏡本体にクリップ及び弦が手作業によって容易に着脱できるので、本願発明の複合用途対応型眼鏡だけで帽子装着用眼鏡又は一般的に耳に掛けて使用する眼鏡との、二つの用途に応じて随時使い分けができる。
(イ)眼鏡本体の上縁にレンズ部より厚めの補強部、又は上縁端部にクリップフレーム、又は弦フレームに係止・固定する係止凸部を設け、これらに中央フレーム及びクリップフレーム又は弦フレームを装着し、かつ中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとをフレーム固定板の突起部、又はフレーム固定突起の係止部によって確実・容易に係止・装着でき、激しい運動や帽子のひさしの変更などによって、眼鏡本体からクリップ又は弦が離脱することがなく、安全に使用できる。
(ウ)クリップや弦を、中央フレームに装着する構造となっているので眼鏡本体を薄くでき、軽快感をもった複合用途対応型眼鏡が提供できるばかりでなく、中央フレームが薄いレンズを補強するので、外部の衝撃による眼鏡本体の変形、破損が防止できる。
(エ)クリップ、弦、レンズのいずれか一つが破損した場合にも、破損された部分だけを購入して交換すればよく、維持費が節約でき経済的である。
(オ)そして、眼鏡本体に中央フレームを装着する構造となっているので、レンズに加工を施した、例えば偏光レンズ、度入りレンズ、なども使用することができ、用途に合わせて眼鏡本体のみを交換して使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本願発明の複合用途対応型眼鏡は、図17の本願発明の複合用途対応型眼鏡の説明用斜視図に示すように、眼鏡本体100と、前記眼鏡本体100を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ200又は眼鏡本体100を耳に掛ける弦300を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110と、眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調整するギア215をその上面に一体的に形成したクリップフレーム210を有する左右一対のクリップ200と、弦フレーム310の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300とで構成されるものであり、前記クリップ200と弦300のいずれかを使用の用途に合わせて選択、交換して使用できるものである。
本願発明の複合用途対応型眼鏡を実施するための最良の形態を、4つの実施例について以下に説明する。
【実施例1】
【0026】
まず第1の実施例を図3〜図7に基づいて説明する。
図3は本願発明の複合用途対応型眼鏡の眼鏡本体の一実施例の正面図(a)及び中央断面図(b)、図4は図3の眼鏡本体に装着される中央フレームの一部とその一端に着脱されるクリップ及び弦の一実施例の分解斜視図、図5は本願発明の複合用途対応型眼鏡がクリップを装着してなる場合の正面図、図6は本願発明の複合用途対応型眼鏡が弦を装着してなるときの正面図、図7は図3の眼鏡本体に図4の中央フレームとクリップ又は弦が装着された部分の縦断面図である。
図において100は眼鏡本体、101はレンズ部、102は補強部、103は中央フレーム固定孔、110は中央フレーム、111は眼鏡本体挿入溝、112はフレーム固定用突起挿入孔、113はフレーム固定板着脱部、114は固定板突起部係止溝、150は中央フレーム固定突起、200はクリップ、210はクリップフレーム、211は眼鏡本体挿入溝、212はフレーム固定用突起、213はフレーム固定板、214はフレーム固定板突起部、215はギア、220はストッパー、230はクリップ本体部、231はストッパー挿入孔、232は軸受け、240はギア固定軸、300は弦、310は弦フレーム、311は眼鏡本体挿入溝、312はフレーム固定用突起、313はフレーム固定板、314はフレーム固定板突起部、320は回転部材、330は耳掛け、400は鼻当て、500は隙間である。
【0027】
図3に示した本願発明の複合用途対応型眼鏡の眼鏡本体100は、レンズ部101の上縁がレンズ部101より厚めに形成されて補強部102となっている。そして前記補強部102は、その断面が円形、楕円形、四角形をはじめとする多角形等多様な形状から選択されたいずれかの形状であってよく、また、レンズ部101の上部中央には後述の中央フレーム110を固定させるための中央フレーム固定孔103が形成されている。
【0028】
図4は図3に示した眼鏡本体100に装着する中央フレーム110の一部と、前記中央フレーム110に装着されるクリップ200及び弦300の一実施例を示した分解斜視図で、図4では中央フレーム110を台形の断面を持つ棒状体として示したが、この形状に限られるものではなく、デザイン性を備えた多様な形状であってよい。
また、中央フレーム110は、眼鏡本体の100(図3参照)の湾曲と同一か少し大きめの湾曲を持たせて形成し、下部には前記眼鏡本体100の補強部102が挿通・固定できるように両端を連通する眼鏡本体挿入溝111が、また両側面の上部にはクリップフレーム210、又は弦フレーム310の一側面に突設されたフレーム固定用突起212又は312が挿入されるフレーム固定用突起挿入孔112が一定の深さを持って形成されている。
さらに、中央フレーム110の両端上面には、クリップフレーム210又は弦フレーム310の上面を延長して形成された板状のフレーム固定板213、313を着脱するためのフレーム固定板着脱部113が一定の深さで形成され、該フレーム固定板着脱部113の底部に、前記フレーム固定板213、313の下面に形成されたフレーム固定板突起部214、314を係止する固定板突起部係止溝114が形成されている。
【0029】
本願発明の複合用途対応型眼鏡を帽子のひさしに装着するために使用するクリップ200は、クリップフレーム210とストッパー220、クリップ本体部230とで構成される。
前記クリップフレーム210は、その断面が中央フレーム110の断面と同一に形成され、下面には前記眼鏡本体100の補強部102の端部を挿入する一定深さの眼鏡本体挿入溝211が削設され、また、一方の側面には前記中央フレーム110の側面に形成されたフレーム固定用突起挿入孔112に挿入するフレーム固定用突起212が突設され、さらに前記フレーム固定用突起212が形成された側面の上部には、前記中央フレームの上面に形成された固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板213がクリップフレーム210の上面を延長した形状で突設されている。さらにまた、前記クリップフレーム210上面中央部にはクリップ200を前後回動し任意の角度で停止させるようにするギア215が前記グリップフレーム210と一体に形成されている。
なお、前記フレーム固定用突起212は、クリップフレーム210と同一素材で一体的に形成されてよいが、外部の衝撃、あるいはクリップを帽子に装着する際に加わる力によって破損するのを防止するためアルミニウムなどの金属棒で製作し、クリップフレーム210に植設して構成することも好ましい。
【0030】
次に、前記クリップフレーム210の上面にクリップフレーム210と一体に形成されたギア215は、クリップ本体部230に装着されるが、前記クリップ本体部230は、その上部に帽子のひさしを把持するクリップを、下部に前記ギア215の回動角を制御するストッパー220を挿入・保持するストッパー挿入部231を、また同ストッパー挿入部231の両端には前記ギア215を装着するギア固定軸240の軸受け部232を備えている。
【0031】
前記弦300は、弦フレーム310とその一方の側面に配設された回転部材320及び前記回転部材320に回動可能に接続された耳掛け330とで構成される。
前記弦フレーム310は、前述のクリップフレーム210からギア215を除いた構造をなし、側面に突設されたフレーム固定板313、フレーム固定用突起312等の構造、機能は前記クリップフレーム210と同じであるので詳細は省略する。
なお、前記弦フレーム310の他の側面に配設される回転部材320、及び回転部材に接続される耳掛け330は、一般に用いられる眼鏡のそれと同じものであってよい。
【0032】
図5に、図3に示した眼鏡本体100に中央フレーム110とクリップ200を装着した状態の正面図を示した。このように眼鏡本体100に中央フレーム110とクリップ200を装着するには次の手順による(一部図4参照)。
〈1〉眼鏡本体100の上縁の補強部102を中央フレーム110下面の眼鏡本体挿入溝111に挿入し、前記眼鏡本体挿入溝111の一方の側壁中央部に備えた半球形状の中央フレーム固定突起150を前記眼鏡本体100のレンズ部101中央上部に穿設された中央フレーム固定孔103に係止して固定する。
なお、中央フレーム110の眼鏡本体挿入溝111の湾曲を眼鏡本体100の湾曲よりやや大きくしておけば、眼鏡本体100を前記眼鏡本体挿入溝111に強制的に挿入することによって、前記眼鏡本体100の湾曲を開こうとする力と眼鏡本体100の弾性との作用で、前記中央フレーム固定突起150や接着剤を使用することなく眼鏡本体100を中央フレーム110に固定できるので、このような構造を採ることも好ましい。
〈2〉中央フレーム110が装着された眼鏡本体100の補強部102の両端からクリップフレーム210を、前記補強部102がクリップフレーム210下面の溝211に、クリップフレーム210側面上部に突設されたフレーム固定板213が中央フレーム110上面の固定板着脱部113に、またクリップフレーム側面中央部に突設されたフレーム固定用突起212が中央フレーム110側面の固定突起挿入孔112に挿入されるようにして押入する。
【0033】
押入し終えると図7に示すように、前記フレーム固定板213下面のフレーム固定用突起部214が中央フレーム固定板着脱部113の底面に備えた固定板突起部係止溝114に係止・固定されるので、クリップ200が中央フレーム110から左右方向へ離脱するのを防止できる。そしてフレーム固定板213の上面と中央フレーム110の上面とが同一平面となるので、接続による段差など使用上及び美観上の不具合は生じない。
なお、図7に示す前記フレーム固定板213とフレーム固定板着脱部113の接合部分に設けられた隙間500は、ここに爪やコインなどの薄い板を挿入して前記フレーム固定板213の端部を上に持ち上げ、前記フレーム固定板突起部214を前記固定板突起部係止溝114から離脱させて中央フレーム110からクリップフレーム210を分離するためのものであり、これによって全く同じ構造のフレーム固定板313を有する弦フレーム310との交換も簡便・容易にする。
なお、前記クリップ200は、眼鏡本体100の幅や装着する帽子のつばの形状等に対応して多様な大きさと形状に構成することが好ましい。
【0034】
図6に、図3に示した眼鏡本体100に中央フレーム110と弦300を装着した状態の正面図を示した。このように眼鏡本体100に中央フレーム110を装着する手順、及び中央フレーム110に弦300を装着する手順は、前述の眼鏡本体100に中央フレーム110を装着する手段、及び中央フレーム110にクリップ200を装着する手段と同様であるので、詳細は省略する。
なお、この場合にはレンズ部101の下縁中央に逆V字形の鼻当て400を装着することもできる。この鼻当て400は、ゴムなど軟質素材で作られ、逆V字形の外周に沿って前記レンズ部102の厚みより狭いスリット状の溝を有するものであり、この溝にレンズ部101の縁を強制的に挿入することによって他の付加機構を使用することなく、鼻当て400をレンズ部101に確実、安定に装着できる。
また、前記弦300は、眼鏡本体100の幅や使用者の体型、好みなどによって多様な長さと形状に構成することが好ましい。
【実施例2】
【0035】
次に本願発明の第2の実施例を図8から図10に基づいて説明する。
図8は本願発明の複合用途対応型眼鏡の眼鏡本体の他の実施例の正面図、図9は図8の眼鏡本体に装着される中央フレームの一部とその一端に着脱されるクリップ及び弦の実施例の分解斜視図、図10は図8の眼鏡本体に図9の中央フレームとクリップ又は弦が装着された部分の縦断面図である。
図において100’は眼鏡本体、101’はレンズ部、104はフレーム装着部、105は係止凸部、110’は中央フレーム、111’は眼鏡本体挿入溝、200’はクリップ、211’は眼鏡本体挿入溝、300’は弦、500は隙間であり、その他の符号は実施例1に準じている。
【0036】
本願発明の第2の実施例の眼鏡本体100’は、偏光板などのようなフィルム状透明板からなるレンズ部101’の上縁両端に、クリップフレーム210’又は弦フレーム310’に前記眼鏡本体100’を係止・固定するための図8に示すようなフレーム装着部104と係止凸部105が形成されている。
この眼鏡本体100’は大きなフィルム状透明板を係止凸部105を備えた形状に裁断した後、加熱加工して任意の湾曲・形態に成形して製作することができるメリットがある。
また、層状のレンズの加工にも適している。
【0037】
図9は、図8の眼鏡本体100’に装着する中央フレーム110’の一部と、前記中央フレーム110’に装着されるクリップ200’及び弦300’の分解斜視図で、中央フレーム110’には下面に前記眼鏡本体100’の上縁を挿入する眼鏡本体挿入溝111’が、また両側面にはクリップフレーム210’又は弦フレーム310’のフレーム固定用突起212、又は312を挿入するフレーム固定用突起挿入孔112と両フレーム上面のフレーム固定板213,313を着脱する固定板着脱部113が形成され、さらに前記固定板着脱部113の底部には、前記フレーム固定板213、313の下面に設けたれたフレーム固定板突起部214、314を係止する固定板突起部係止溝114が形成されている。
このとき眼鏡本体挿入溝111’の内部に半球形状の中央フレーム固定用突起212が形成されていてもよい。
【0038】
クリップ200’はクリップフレーム210’とストッパー220及びクリップ本体230で構成される。前記クリップフレーム210’に形成されるフレーム固定用突起212とフレーム固定板213、フレーム固定板突起部214等の構成は、実施例1で説明したのと同じであるが、下面に形成される眼鏡本体挿入溝211’は、図8に示した眼鏡本体100’の上縁端部に設けられた係止凸部105を挿入・係止できるような、少なくとも前記係止凸部105と同一な大きさを持つ溝部を備えたものとして形成される。
またギア215、クリップ本体230及びストッパー220は実施例1と同一な機構と機能を持っている。
【0039】
弦300’は、弦フレーム310’と回転部材320及び耳掛け330とで構成される。このとき弦フレーム310’下面に形成される眼鏡本体挿入溝311’は前述したクリップフレーム210’の眼鏡本体挿入溝211’と同一で、回転部材320、耳掛け330の構成と機能は実施例1で説明したとおりである。
また、前記眼鏡本体100’に弦300’を装着して使用する際には、図6で示した実施例1と同様に、眼鏡本体100’の中央下縁に逆V字形の鼻当て400を装着し、眼鏡本体100’が直接鼻に当たらないようにするのがよい。
【0040】
上記のように構成された眼鏡本体100’に中央フレーム110’とクリップ200’、又は中央フレーム110’と弦300’を装着する方法は、実施例1で説明したのと同じであるので、詳細は省略する。
なお、図10に図9のクリップフレーム210’が眼鏡本体100’と中央フレーム110’に装着された状態を装着部の縦断面図で示した。また弦フレーム310’が眼鏡本体と100’中央フレーム110’に装着された状態を示す装着部の縦断面図も図10と同じであり、図10の200番台の符号を300番台に書き替えることによって実現できるので、図面の煩雑さを避けるため、ここではクリップフレーム210’の装着状態を代表にして説明する。
中央フレーム110’の眼鏡本体挿入溝111’に挿入された眼鏡本体100’の端部にクリップフレーム210’を装着するが、このとき、眼鏡本体100’の係止凸部105を、クリップフレームの眼鏡本体挿入溝211’の係止凸部105を挿入するよう形成された溝部に挿入して眼鏡本体100’のフレーム下部への離脱を防ぐとともに、クリップフレーム210’のフレーム固定板213を前記中央フレーム110’のフレーム固定板着脱部113に装着し、フレーム固定板213下面の固定板突起部214を前記フレーム固定板着脱部113の底面に設けた固定板係止溝114に係止して、前記クリップ200’が中央フレーム110’の側面から離脱するのを防いでいる。また、前記フレーム固定板213とフレーム固定板着脱部113の接合部分に爪やコインなどを挿入できる隙間500を形成し、前記フレーム固定板213の端部を上に持ち上げることによって前記フレーム固定板突起部214を前記固定板突起部係止溝114から離脱させ、中央フレーム110’からクリップフレーム210’を容易に分離できるので、弦フレーム310’との交換も簡便・容易にできるようにしている。
【実施例3】
【0041】
本願発明の第3の実施例を、図11及び図12に基づいて説明する。
図11は本願発明の複合用途対応眼鏡の中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとの装着構造を説明する斜視図、図12は図11の装着構造によって中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとが装着された部分の縦断面図である。
図において600は中央フレーム、610は眼鏡本体挿入溝、620はフレーム固定用突起挿入孔、630は係止孔、700はクリップフレーム又は弦フレーム、710は眼鏡本体挿入溝、720はフレーム固定用突起、730は固定用突起係止部、740は係止部遊動空間である。
【0042】
本願発明の第3の実施例は、図11に示すように、中央フレーム600とクリップフレーム又は弦フレーム700との装着構造のみ、前記実施例1のそれと異なっている。
すなわち、中央フレーム600は、レンズ部101の上縁に補強部102を備えた眼鏡本体100(図3参照)の補強部102を挿入する左右両端連通した眼鏡本体挿入溝610を下面に、クリップ又は弦のフレーム700の四角柱状のフレーム固定用突起720を挿入するフレーム固定用突起挿入孔620を左右両側面上部に有し、かつ、前記フレーム固定用突起挿入孔620には後述するフレーム固定用突起720の固定用突起係止部730を係止する係止孔630が前記中央フレーム600の前面及び背面間で貫通するように穿設されている。
なお、図11の中央フレーム600は、前述のとおりレンズ部101の上縁に補強部102を有する実施例1の眼鏡本体100に装着するものとして示したが、レンズ部101’の上縁端部に係止凸部105を形成した実施例2の眼鏡本体100’(図8参照)を装着する場合には、眼鏡本体挿入溝610を図9に示した眼鏡本体挿入溝111’の形状にすればよい。
【0043】
次に、図11に示したクリップ又は弦フレーム700は、上面にギア215(図4参照)を形成すればクリップフレームとなり、側面に回転部材320(図4参照)を備えれば弦フレームとなる基本構造部分のみを示したものであり、その断面形状は前記中央フレーム600の断面形状と同一に形成され、下面には眼鏡本体100の補強部102を挿入する眼鏡本体挿入溝710を、左右いずれか一方の側面には四角柱状のフレーム固定用突起720を形成している。
なお、レンズ部101’の上縁端部に係止凸部105を形成した実施例2の眼鏡本体100’(図8参照)の場合には、眼鏡本体挿入溝610を図9に示した眼鏡本体挿入溝111’の形状にすればよい。
また、前記フレーム固定用突起720は、、クリップフレーム又は弦フレーム700と一体に形成されるか、アルミニウムなどの金属棒を植設したものであってよく、その四角柱状の両側面に、前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620の側壁に穿設された係止孔630に係止される係止部730がフレーム固定用突起720と一体に、かつ、外から力が加わったときに内側に押し曲げられ、力が除かれたときに復元する弾性を持たせて形成されている。
【0044】
次に、図11に示した中央フレーム600とクリップフレーム又は弦フレーム700とが装着され分離される機構、手順を図12に基づいて説明する。
図12は中央フレーム600とクリップフレーム又は弦フレーム700に植設された四角柱状のフレーム固定用突起720が中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に挿入され、前記フレーム固定用突起720の両側面に形成された係止部730が中央フレーム600の係止孔630に貫入された状態を示している。
前記フレーム固定用突起720の先端を前記フレーム固定用突起挿入孔620の開口部から押入すると、前記係止部730はフレーム固定用突起挿入孔620の側壁に押されて前記係止部730の内側に設けられた遊動空間740に押し曲げられ、さらに押入を続けると前記係止部730の頭部がフレーム固定用突起挿入孔620の側壁面を摺動しながら前進し、前記係止部730が中央フレーム600の側壁の穿設された係止孔630の位置に至ると係止部730の持つ弾性で係止部730が係止孔630に貫入し、クリップフレーム又は弦フレーム700と中央フレーム600とが連結・固定される。
中央フレーム600に連結・固定されたクリップフレーム又は弦フレーム700を中央フレーム600から分離するには、中央フレーム600の係止孔630に貫入している係止部730の頭部を、中央フレーム600の前面及び裏面に開いた係止孔630の開口部から指で押し込みながらクリップフレーム又は弦フレームを700を引っ張ればよい。
【0045】
本実施例3ではクリップフレーム又は弦フレーム700のフレーム固定用突起720を四角柱状として説明したが、円柱状であってもよく、また係止部もその機能が発揮されるのであればいかなる形態であってもよく、本実施例記載のものに限られることなく多様な形態に製造されてよい。
【実施例4】
【0046】
本願発明の第4の実施例を、図13〜図16に基づいて説明する。
図13は本願発明の複合用途対応眼鏡の眼鏡本体、中央フレーム及び鼻当ての構造を示す正面図(a)と側面図(b)であり、図14は眼鏡本体に中央フレーム、鼻当てを装着したときの正面図(a)、側面図(b)及び背面図(c)、図15は本実施例の中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとの装着構造を説明する縦断面図、図16は眼鏡本体に中央フレーム、鼻当て、及びクリップフレーム(左側)、又は弦フレーム(右側)を装着したときの正面図である。
図において400’は鼻当て、410はレンズ部挿入溝、420は鼻当て部、430は連結部、440は中央フレーム押さえ、600’は中央フレーム、610は眼鏡本体挿入溝、620はフレーム固定用突起挿入孔、630は係止孔、700’はクリップフレーム又は弦フレーム、720’はフレーム固定用突起、730’は固定用突起係止部であり、他の符号は図1〜図12で使用したものに準ずる。
【0047】
本願発明の第4の実施例の複合用途対応型眼鏡は、図13に示すように、レンズ本体100’、中央フレーム600’、鼻当て400’及び図示しないクリップ、弦とからなる。前記眼鏡本体100’は、レンズ部101’の上縁両端に係止凸部105が、上縁中央に中央フレームの600’を装着する際その位置を確実容易に設定し得る窪み106が形成されており、中央フレーム600’の下面には前記眼鏡本体100’の上縁を挿入する眼鏡本体挿入溝610がその中央部に前記眼鏡本体100’上縁中央の窪み106に係止する凸部を備えて形成されている。
また、中央フレーム600’の左右両端部には、クリップフレーム又は弦フレーム700’のフレーム固定用突起720’(図15参照)を挿入するフレーム固定用突起挿入孔620が形成され、さらに裏面の両端部付近には、前記クリップフレーム又は弦フレーム700’の固定用突起係止部730を貫入する固定用突起係止孔630’[図14(c)参照]が前記固定用突起挿入孔620に貫通するよう穿設され、そして前面中央上部には鼻当て400’の中央フレーム押さえ440を挿入する中央フレーム押さえ挿入部640が形成されている。
前記鼻当て400’は、眼鏡本体100’の下縁を挿入する眼鏡本体挿入溝410を有する逆V字状の鼻当て部420と、中央フレーム600’を上から押さえて眼鏡本体に固定するための中央フレーム押さえ440と、その両者を連結する連結部430とが柔軟な素材によって一体的に形成されている。
【0048】
これらは、図14に示すように眼鏡本体100’に中央フレーム600’と鼻当て400’を固定した後、前記中央フレーム600’にクリップ、又は弦を装着する。その詳細手順は次のとおりである(一部図13を参照)。
〈a〉中央フレーム600’下面の眼鏡本体挿入溝610に眼鏡本体100’の上縁中央部を挿入する。このときレンズ部101’の上縁中央の窪み106に、前記中央フレーム600’の眼鏡本体挿入溝610中央の凸部を係止すれば両者の位置を確実容易に確定できる。
〈b〉レンズ部101’下縁中央部に鼻当て400’の眼鏡本体挿入溝410をあてがい、前記鼻当て400’の上部の中央フレーム押さえ440を、中央フレーム600’の中央フレーム押さえ挿入部640に挿入する。
〈c〉上記手順〈a〉〈b〉によってレンズ部101’に固定された中央フレーム600’のフレーム固定用突起挿入孔620の開口部に、クリップフレーム又は弦フレーム700’のフレーム固定用突起720’(図15参照)をその先端から押入する。このとき、クリップフレーム又は弦フレーム700’のフレーム固定用突起720’先端部の固定用突起係止部730’は、フレーム固定用突起挿入孔620の側壁に押されて前記係止部の730’の内側に押し曲げられ、さらに押入を続けると前記係止部730’の頭部がフレーム固定用突起挿入孔620の側壁面を摺動しながら前進し、前記係止部が中央フレーム600の側壁の穿設された係止孔630’の位置に至ると係止部730’の持つ弾性で係止部730’が係止孔630に貫入し、図15に示すようにクリップフレーム又は弦フレーム700’と中央フレーム600’とが連結・固定される。
図16に本実施例の組立て完成時の状態を、左側にクリップを、右側に弦を装着した正面図で示した。
なお、中央フレーム600’に装着されたクリップフレーム又は弦フレーム700’を中央フレーム600’から分離するには、中央フレーム600’の係止孔630’に貫入している係止部730’の頭部を、中央フレーム700’裏面の係止孔開口部から指で押し込みながらクリップフレーム又は弦フレームを700’を引っ張ればよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本願発明は、眼鏡本体を帽子のひさしに装着するクリップと、又は耳に掛ける弦とを着脱可能にし、用途に応じて交換して使用できるので、特に野外でのスポーツ、例えばゴルフや登山など日差しや紫外線防止のサングラス、眩光防止の偏光眼鏡等に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】従来の帽子装着型眼鏡の設置状態を示す斜視図
【図2】従来の複合用途対応型眼鏡の一つの実施例主要部の分解斜視図
【図3】本願発明の複合用途対応型眼鏡の眼鏡本体一実施例の正面図(a)及び中央断面図(b)
【図4】図3の眼鏡本体に装着される中央フレームの一部とその一端に着脱されるクリップ及び弦の一実施例の分解斜視図
【図5】本願発明の複合用途対応型眼鏡がクリップを装着してなる場合の正面図
【図6】本願発明の複合用途対応型眼鏡が弦を装着してなるときの正面図
【図7】図3の眼鏡本体に図4の中央フレームとクリップ又は弦が装着された部分の縦断面図
【図8】本願発明の複合用途対応型眼鏡の眼鏡本体の他の実施例の正面図
【図9】図8の眼鏡本体に装着される中央フレームの一部とその一端に着脱されるクリップ及び弦の実施例の分解斜視図
【図10】図8の眼鏡本体に図8の中央フレームとクリップ又は弦が装着された部分の縦断面図
【図11】本願発明の複合用途対応眼鏡の中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとの装着構造を説明する斜視図
【図12】図11の装着構造によって中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとが装着された部分の縦断面図
【図13】本願発明の複合用途対応眼鏡の眼鏡本体、中央フレーム及び鼻当ての構造を示す正面図(a)と側面図(b)
【図14】眼鏡本体に中央フレーム、鼻当てを装着したときの正面図(a)、側面図(b)及び背面図(c)
【図15】本実施例の中央フレームとクリップフレーム又は弦フレームとの装着構造を説明する縦断面図
【図16】眼鏡本体に中央フレーム、鼻当て、及びクリップフレーム(左側)、又は弦フレーム(右側)を装着したときの正面図
【図17】本願発明の複合用途対応型眼鏡の説明用斜視図
【符号の説明】
【0051】
A:帽子
B:ひさし
C:クリップ
D:眼鏡本体
X:帽子装着型眼鏡
X’:複合用途対応型眼鏡
1:眼鏡本体
2:着脱溝
10:クリップ
11:ギア
12:クリップ本体部
13:ストッパー
14:ストッパー挿入部
15:軸受け部
16:ギア固定軸
20:弦
21:フレーム固定板着脱部
22:弦部
23:回転部材
100、100’:眼鏡本体
101、101’:レンズ部
102:補強部
103:中央フレーム固定孔
104:フレーム装着部
105:係止凸部
106:眼鏡本体の上縁中央の窪み
110、110’:中央フレーム
111、111’:眼鏡本体挿入溝
112:フレーム固定用突起挿入孔
113:フレーム固定板着脱部
114:固定板突起部係止溝
200、200’:クリップ
210、210’:クリップフレーム
211、211’:眼鏡本体挿入溝
212:フレーム固定用突起
213:フレーム固定板
214:フレーム固定板突起部
215:ギア
220:ストッパー
230:クリップ本体部
231:ストッパー挿入孔
232:軸受け
240:ギア固定軸
300、300’:弦
310、310’:弦フレーム
311、311’:眼鏡本体挿入溝
312:フレーム固定用突起
313:フレーム固定板
314:フレーム固定板突起部
320:回転部材
330:耳掛け
400、400’:鼻当て
410:レンズ部挿入溝
420:鼻当て部
430:連結部
440:中央フレーム押さえ
500:隙間
600、600’:中央フレーム
610:眼鏡本体挿入溝
620:フレーム固定用突起挿入孔
630、630’:フレーム固定用突起係止孔
640:中央フレーム押さえ挿入部
700、700’:クリップフレーム又は弦フレーム
710、710’:眼鏡本体挿入溝
720、720’:フレーム固定用突起
730、730’:固定用突起係止部
740:固定用突起係止部遊動空間
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡本体100と、
前記眼鏡本体100を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ200又は眼鏡本体100を耳に掛ける弦300を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110と、
眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調整するギア215をその上面に一体的に形成したクリップフレーム210を有する左右一対のクリップ200と、
弦フレーム310の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と
で構成され、前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【請求項2】
レンズ部101と、その上縁部にレンズ部101より厚めの補強部102とが一体に形成された眼鏡本体100と、
前記眼鏡本体100の補強部102を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ200又は眼鏡本体100を耳に掛ける弦300を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110と、
前記中央フレーム110のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板213と、眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調節するギア215とをその上面に一体に形成したクリップフレーム210を有する左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム110のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板313を有する弦フレーム310と、同弦フレーム310の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と
で構成され、前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【請求項3】
前記眼鏡本体100の補強部102が、円形、又は多角形の断面を有する棒状に形成されてなることを特徴とする請求項2に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項4】
前記中央フレーム110が、その下面に前記眼鏡本体100の補強部102を挿通する左右両端部連通の眼鏡本体挿入溝111を、また両端部上面に備えられた前記フレーム固定板着脱部113に、クリップフレーム210又は弦フレーム310のフレーム固定板213、又は313の下面に設けられた固定板突起部214、又は314を係止する固定板突起部係止溝114を、さらに左右両側面に前記クリップフレーム210のフレーム固定用突起212、または弦フレーム310のフレーム固定用突起312を挿入する一定深さのフレーム固定用突起挿入孔112を備えてなることを特徴とする請求項2に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項5】
前記クリップフレーム210及び弦フレーム310が、
その下面に眼鏡本体100の補強部102の端部を挿入する眼鏡本体挿入溝211、311を備え、またその左右いずれか一方の側面に中央フレーム110のフレーム固定用突起挿入孔112に挿入するフレーム固定用突起212、312を、さらに前記フレーム固定板213、313の下面に前記中央フレーム110に備えられた固定板突起係止溝114に係止・固定される固定板突起部214、314を備えてなることを特徴とする請求項2又は4に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項6】
前記クリップフレーム210、及び弦フレーム310の側面に突設されたフレーム固定用突起212、312が、金属によって形成されたものであることを特徴とする請求項5に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項7】
前記クリップ200が、クリップフレーム210の上部中央にクリップフレーム210と一体に形成されたギア215、上記ギアの回動を制御するためのストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部230に固定するギア固定軸240、及び眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成され、かつ、クリップ本体部230が、前記ストッパー220を挿入・固定するストッパー挿入孔231と、軸受け232とを備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項8】
前記眼鏡本体100の中央部下縁に、眼鏡本体100の縁端部を挿入する溝を有する軟質の素材で作られた逆V字形の鼻当て400を配設してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項9】
レンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100’を下面に装着・固定し、かつ両端上面及び側面に眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ200’、又は眼鏡本体100’を耳に掛ける弦300’を着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110’と、
前記中央フレーム110’のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板213と、眼鏡本体100’の跳ね上げ角度を調節するギア215とをその上面に形成したクリップフレーム210’を有する左右一対のクリップ200’と、
前記中央フレーム110’のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板313を有する弦フレーム310’と、同弦フレーム310’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300’と、
で構成され、前記クリップ200’と弦300’のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【請求項10】
前記中央フレーム110’が、その下面に前記眼鏡本体100’の上縁を挿入する左右両端部連通の眼鏡本体挿入溝111’を、また両端部上面に備えられた前記フレーム固定板着脱部113に、クリップフレーム210’又は弦フレーム310’のフレーム固定板213、又は313下面に設けられた固定板突起部214、又は314を係止する固定板突起部係止溝114を、さらに左右両側面に前記クリップフレーム210’のフレーム固定用突起212、または弦フレーム310’のフレーム固定用突起312を挿入する一定深さのフレーム突起挿入孔112を備えてなることを特徴とする請求項9に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項11】
前記クリップフレーム210’及び弦フレーム310’が、
その下面に眼鏡本体100’の上縁を挿入し、かつ、前記レンズ部101’の係止凸部105が係止できる形状の眼鏡本体挿入溝211’、311’を備え、またその左右いずれか一方の側面に中央フレーム110’のフレーム固定用突起挿入孔112に挿入するフレーム固定用突起212、312を、さらに前記フレーム固定板213、313の下面に前記中央フレーム110’に備えられた固定板突起係止溝114に係止・固定される固定板突起部214、314を備えてなることを特徴とする請求項9又は10に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項12】
前記クリップフレーム210’、及び弦フレーム310’の側面に突設されたフレーム固定用突起212、312が、金属によって形成されたものであることを特徴とする請求項11に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項13】
前記クリップ200’が、クリップフレーム210’の上部中央にクリップフレーム210’と一体に形成されたギア215、上記ギアの回動を制御するためのストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部230に固定するギア固定軸240、及び眼鏡本体を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成され、かつ、前記クリップ本体部230が、前記ストッパー220を挿入・固定するストッパー挿入孔231と前記ギア固定軸240の軸受け232とを備えてなることを特徴とする請求項9に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項14】
前記眼鏡本体100’の中央部の下縁に、眼鏡本体100’の縁端部を挿入する溝を有する軟質の素材で作られた逆V字形の鼻当て400を配設してなることを特徴とする請求項9に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項15】
レンズ部101の上縁が他より厚めに形成された補強部102を持つ眼鏡本体100、又はレンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100又は100’を装着・固定する眼鏡本体挿入溝610を下面に、また両眼鏡本体100又は100’を帽子のひさしに装着するクリップ200、あるいは眼鏡本体100又は100’を耳に掛ける弦300又は300’の各フレーム700に備えたフレーム固定用突起720を着脱可能にするフレーム固定用突起挿入孔620を左右両側面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起挿入孔620の左右側壁に外部に開口する突起係止孔630を設けてなる中央フレーム600と、
前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720をその左右いずれかの側面に、眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調節するギア215を上面に、前記レンズ部101上縁の補強部102又は前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600の突起係止孔630に係止される係止部730を備えてなるクリップフレーム710、前記ギア215の回動を制御するストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部に固定するギア固定軸240、眼鏡本体100または100’を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成される左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720をその左右いずれかの側面に、また前記レンズ部101上縁の補強部102又は前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600の突起係止孔630に係止される係止部730を備えてなる弦フレーム700’、及び同弦フレーム700’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300とから構成され、
前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【請求項16】
前記クリップフレーム700又は弦フレーム700’の、中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720が、円柱状又は四角柱状に形成され、かつ前記フレーム固定用突起720の両側面に形成された係止部730が、前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に挿入される際に内側に押し込まれる余地を有する係止部遊動空間740が配設されてなることを特徴とする請求項14に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項17】
レンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100’を装着・固定する眼鏡本体挿入溝610を下面に、また眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ又は眼鏡本体100’を耳に掛ける弦のクリップフレーム又は弦フレーム700’に備えたフレーム固定用突起720’を、着脱可能に挿入できるフレーム固定用突起挿入孔620を左右両側面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起挿入孔620のいずれか一方の側壁に外部に開口する突起係止孔630’を設けてなる中央フレーム600’と、
前記中央フレーム600’のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720’をその左右いずれかの側面に、眼鏡本体100’の跳ね上げ角度を調節するギア215を上面に、前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600’の突起係止孔630’に係止される係止部730を備えてなるクリップフレーム710’、前記ギア215の回動を制御するストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部に固定するギア固定軸240、眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成される左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム600’のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720’をその左右いずれかの側面に、また前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720’が、そのいずれかの側面に前記中央フレーム600’の突起係止孔630’に係止される係止部730’を備えてなる弦フレーム700’、及び同弦フレーム700’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と、
前記眼鏡本体100’の中央部の下縁に沿って、眼鏡本体100’の縁端部を挿入する溝を有する逆V字形の鼻当て部400と、前記中央フレーム600’を上部から押さえて前記中央フレームと鼻当て部とによって眼鏡本体を挟持するための連結部とが軟質の素材で一体的に形成されてなる鼻当て400’とで構成され、
前記クリップと弦のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【請求項18】
前記フレーム固定用突起720’が、先端が切り込みによって2分岐され、その一方の側面に前記中央フレーム600’の係止孔630’に係止される係止部730’を備えてなることを特徴とする請求項17に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項1】
眼鏡本体100と、
前記眼鏡本体100を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ200又は眼鏡本体100を耳に掛ける弦300を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110と、
眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調整するギア215をその上面に一体的に形成したクリップフレーム210を有する左右一対のクリップ200と、
弦フレーム310の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と
で構成され、前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【請求項2】
レンズ部101と、その上縁部にレンズ部101より厚めの補強部102とが一体に形成された眼鏡本体100と、
前記眼鏡本体100の補強部102を下面に装着・固定し、かつ、その両端部上面及び側面に眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するための後記のクリップ200又は眼鏡本体100を耳に掛ける弦300を、着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110と、
前記中央フレーム110のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板213と、眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調節するギア215とをその上面に一体に形成したクリップフレーム210を有する左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム110のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板313を有する弦フレーム310と、同弦フレーム310の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と
で構成され、前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【請求項3】
前記眼鏡本体100の補強部102が、円形、又は多角形の断面を有する棒状に形成されてなることを特徴とする請求項2に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項4】
前記中央フレーム110が、その下面に前記眼鏡本体100の補強部102を挿通する左右両端部連通の眼鏡本体挿入溝111を、また両端部上面に備えられた前記フレーム固定板着脱部113に、クリップフレーム210又は弦フレーム310のフレーム固定板213、又は313の下面に設けられた固定板突起部214、又は314を係止する固定板突起部係止溝114を、さらに左右両側面に前記クリップフレーム210のフレーム固定用突起212、または弦フレーム310のフレーム固定用突起312を挿入する一定深さのフレーム固定用突起挿入孔112を備えてなることを特徴とする請求項2に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項5】
前記クリップフレーム210及び弦フレーム310が、
その下面に眼鏡本体100の補強部102の端部を挿入する眼鏡本体挿入溝211、311を備え、またその左右いずれか一方の側面に中央フレーム110のフレーム固定用突起挿入孔112に挿入するフレーム固定用突起212、312を、さらに前記フレーム固定板213、313の下面に前記中央フレーム110に備えられた固定板突起係止溝114に係止・固定される固定板突起部214、314を備えてなることを特徴とする請求項2又は4に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項6】
前記クリップフレーム210、及び弦フレーム310の側面に突設されたフレーム固定用突起212、312が、金属によって形成されたものであることを特徴とする請求項5に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項7】
前記クリップ200が、クリップフレーム210の上部中央にクリップフレーム210と一体に形成されたギア215、上記ギアの回動を制御するためのストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部230に固定するギア固定軸240、及び眼鏡本体100を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成され、かつ、クリップ本体部230が、前記ストッパー220を挿入・固定するストッパー挿入孔231と、軸受け232とを備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項8】
前記眼鏡本体100の中央部下縁に、眼鏡本体100の縁端部を挿入する溝を有する軟質の素材で作られた逆V字形の鼻当て400を配設してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項9】
レンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100’を下面に装着・固定し、かつ両端上面及び側面に眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ200’、又は眼鏡本体100’を耳に掛ける弦300’を着脱可能にするフレーム固定板着脱部113を有する中央フレーム110’と、
前記中央フレーム110’のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板213と、眼鏡本体100’の跳ね上げ角度を調節するギア215とをその上面に形成したクリップフレーム210’を有する左右一対のクリップ200’と、
前記中央フレーム110’のフレーム固定板着脱部113に着脱するフレーム固定板313を有する弦フレーム310’と、同弦フレーム310’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300’と、
で構成され、前記クリップ200’と弦300’のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【請求項10】
前記中央フレーム110’が、その下面に前記眼鏡本体100’の上縁を挿入する左右両端部連通の眼鏡本体挿入溝111’を、また両端部上面に備えられた前記フレーム固定板着脱部113に、クリップフレーム210’又は弦フレーム310’のフレーム固定板213、又は313下面に設けられた固定板突起部214、又は314を係止する固定板突起部係止溝114を、さらに左右両側面に前記クリップフレーム210’のフレーム固定用突起212、または弦フレーム310’のフレーム固定用突起312を挿入する一定深さのフレーム突起挿入孔112を備えてなることを特徴とする請求項9に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項11】
前記クリップフレーム210’及び弦フレーム310’が、
その下面に眼鏡本体100’の上縁を挿入し、かつ、前記レンズ部101’の係止凸部105が係止できる形状の眼鏡本体挿入溝211’、311’を備え、またその左右いずれか一方の側面に中央フレーム110’のフレーム固定用突起挿入孔112に挿入するフレーム固定用突起212、312を、さらに前記フレーム固定板213、313の下面に前記中央フレーム110’に備えられた固定板突起係止溝114に係止・固定される固定板突起部214、314を備えてなることを特徴とする請求項9又は10に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項12】
前記クリップフレーム210’、及び弦フレーム310’の側面に突設されたフレーム固定用突起212、312が、金属によって形成されたものであることを特徴とする請求項11に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項13】
前記クリップ200’が、クリップフレーム210’の上部中央にクリップフレーム210’と一体に形成されたギア215、上記ギアの回動を制御するためのストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部230に固定するギア固定軸240、及び眼鏡本体を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成され、かつ、前記クリップ本体部230が、前記ストッパー220を挿入・固定するストッパー挿入孔231と前記ギア固定軸240の軸受け232とを備えてなることを特徴とする請求項9に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項14】
前記眼鏡本体100’の中央部の下縁に、眼鏡本体100’の縁端部を挿入する溝を有する軟質の素材で作られた逆V字形の鼻当て400を配設してなることを特徴とする請求項9に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項15】
レンズ部101の上縁が他より厚めに形成された補強部102を持つ眼鏡本体100、又はレンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100又は100’を装着・固定する眼鏡本体挿入溝610を下面に、また両眼鏡本体100又は100’を帽子のひさしに装着するクリップ200、あるいは眼鏡本体100又は100’を耳に掛ける弦300又は300’の各フレーム700に備えたフレーム固定用突起720を着脱可能にするフレーム固定用突起挿入孔620を左右両側面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起挿入孔620の左右側壁に外部に開口する突起係止孔630を設けてなる中央フレーム600と、
前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720をその左右いずれかの側面に、眼鏡本体100の跳ね上げ角度を調節するギア215を上面に、前記レンズ部101上縁の補強部102又は前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600の突起係止孔630に係止される係止部730を備えてなるクリップフレーム710、前記ギア215の回動を制御するストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部に固定するギア固定軸240、眼鏡本体100または100’を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成される左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720をその左右いずれかの側面に、また前記レンズ部101上縁の補強部102又は前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600の突起係止孔630に係止される係止部730を備えてなる弦フレーム700’、及び同弦フレーム700’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300とから構成され、
前記クリップ200と弦300のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【請求項16】
前記クリップフレーム700又は弦フレーム700’の、中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720が、円柱状又は四角柱状に形成され、かつ前記フレーム固定用突起720の両側面に形成された係止部730が、前記中央フレーム600のフレーム固定用突起挿入孔620に挿入される際に内側に押し込まれる余地を有する係止部遊動空間740が配設されてなることを特徴とする請求項14に記載の複合用途対応型眼鏡。
【請求項17】
レンズ部101’の上縁両端に前記レンズ部101’を係止・固定するためのフレーム装着部104と係止凸部105が形成されてなる眼鏡本体100’と、
前記眼鏡本体100’を装着・固定する眼鏡本体挿入溝610を下面に、また眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ又は眼鏡本体100’を耳に掛ける弦のクリップフレーム又は弦フレーム700’に備えたフレーム固定用突起720’を、着脱可能に挿入できるフレーム固定用突起挿入孔620を左右両側面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起挿入孔620のいずれか一方の側壁に外部に開口する突起係止孔630’を設けてなる中央フレーム600’と、
前記中央フレーム600’のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720’をその左右いずれかの側面に、眼鏡本体100’の跳ね上げ角度を調節するギア215を上面に、前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720が、その両側面に前記中央フレーム600’の突起係止孔630’に係止される係止部730を備えてなるクリップフレーム710’、前記ギア215の回動を制御するストッパー220、前記ギア215をクリップ本体部に固定するギア固定軸240、眼鏡本体100’を帽子のひさしに装着するクリップ本体部230とで構成される左右一対のクリップ200と、
前記中央フレーム600’のフレーム固定用突起挿入孔620に着脱可能に挿入するフレーム固定用突起720’をその左右いずれかの側面に、また前記レンズ部101’上縁端部の係止凸部105を挿入、係止できる形状の眼鏡本体挿入溝710を下面に有し、かつ、前記フレーム固定用突起720’が、そのいずれかの側面に前記中央フレーム600’の突起係止孔630’に係止される係止部730’を備えてなる弦フレーム700’、及び同弦フレーム700’の端部に備えた回転部材320を介して回動可能に連接された耳掛け330とからなる左右一対の弦300と、
前記眼鏡本体100’の中央部の下縁に沿って、眼鏡本体100’の縁端部を挿入する溝を有する逆V字形の鼻当て部400と、前記中央フレーム600’を上部から押さえて前記中央フレームと鼻当て部とによって眼鏡本体を挟持するための連結部とが軟質の素材で一体的に形成されてなる鼻当て400’とで構成され、
前記クリップと弦のいずれかを選択、交換して使用できるようにしてなることを特徴とする複合用途対応型眼鏡。
【請求項18】
前記フレーム固定用突起720’が、先端が切り込みによって2分岐され、その一方の側面に前記中央フレーム600’の係止孔630’に係止される係止部730’を備えてなることを特徴とする請求項17に記載の複合用途対応型眼鏡。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−39511(P2006−39511A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−146080(P2005−146080)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(599115169)株式会社リーベン (6)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(599115169)株式会社リーベン (6)
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