説明

複数のホップに対して直交的にスケジュールする方法

【課題】ワイヤレスダウンリンク接続およびワイヤレスアップリンク接続をサポートする装置および方法を提供する。
【解決手段】ダウンリンク方向において、装置は、ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、ダウンリンクノードから受信し、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、ダウンリンクノードに送信する。アップリンク方向において、装置は、無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求をダウンリンクノードに送り、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可をダウンリンクノードから受信する。

【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本開示は一般に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、排他的ではないが、ワイヤレスネットワークにおいて複数のホップに対して直交的にスケジュールするさまざまな技術に関する。
【背景】
【0002】
ワイヤレスネットワークは、電話通信、データ、ビデオ、オーディオ、メッセージング、ブロードキャストなどのような、さまざまなサービスを消費者に提供するために広く展開されている。ワイヤレスネットワークにより、地方の、全国的な、または、さらには地球規模の領域にわたってブロードバンド通信が可能になる。そのようなネットワークは、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることがある。WWANの1つの共通の例は、CDMA2000をサポートするセルラネットワークであり、CDMA2000は、コード分割多元接続(CDMA)を使用して、移動体加入者間で音声、データおよびシグナリングを送る電気通信標準規格である。WWANの別の例は、発展データ最適化(EV−DO)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)のような、移動体加入者にブロードバンドインターネットアクセスを提供するセルラネットワークであり、発展データ最適化(EV−DO)およびウルトラモバイルブロードバンド(UMB)の両方は、無線インターフェース標準規格のCDMA2000ファミリの一部である。これらのセルラネットワークは一般に、複数のセルラ領域に対してカバレッジを提供し、移動体加入者をサーブするために、定位置設置の基地局が各セルに位置している。
【0003】
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)として知られている、より小さいワイヤレスネットワークが、例えば、IEEE802.11委員会によって標準化されている。WLANは、数十メートルから数百メートルにおよぶ地理的カバレッジにより、小さいエリアをカバーするように展開されている。WLANは無免許のスペクトルを使用して、ネットワークへのアクセスを提供し、通常、ネットワークオペレータ自身のプロパティだけをカバーする。一例として、多くのコーヒーショップ、ホテル、交通の中心は、インターネットへのWLANアクセスポイントを含んでいる。
【0004】
現在、アドホックワイヤレスネットワークが、音声、データ、オーディオ、ビデオ、メッセージングおよびマルチメディア(すなわち、コンテンツ)に対して長距離ワイヤレス通信を提供するように展開されている。アドホックワイヤレスネットワークは多数のワイヤレスノードによって形成され、多数のワイヤレスノードは、互いにつながって、バックホールサービスを他のワイヤレスノードに提供する。アドホックワイヤレスネットワークにおいて、コンテンツがその宛先に到達するまで、コンテンツは1つのワイヤレスノードから別のワイヤレスノードにルーティングされる。連続的な接続が、1つ以上の中間ノードを通して宛先に提供され、アドホックネットワークにおける1つ以上のワイヤレスノードが利用不能になるとき、1つ以上の中間ノードは、接続を維持するために動的に再構成されてもよい。
【0005】
アドホックワイヤレスネットワークは、既存のインフラストラクチャによって現在提供されているワイヤレスカバレッジを拡張するユニークな機会を提供する。一例として、アドホックワイヤレスネットワークを使用して、セルラネットワークまたはWLANの地理的範囲を拡張してもよい。アドホックワイヤレスネットワークはまた、ブロードバンドアクセスに対して、ケーブルおよびデジタル加入者回線(DSL)の魅力的な代替を提供する。
【0006】
アドホックワイヤレスネットワークの最近の出現および、ワイヤレス通信を向上させる大きな可能性とともに、これらのネットワークを通してコンテンツの送信をサポートするために、より効率的な方法が必要とされる。
【概要】
【0007】
本開示の1つの観点において、ワイヤレス通信の方法は、ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、ダウンリンクノードから受信することと、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、ダウンリンクノードに送信することとを含む。
【0008】
本開示の別の観点において、ワイヤレス通信の方法は、無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、アップリンクノードに送ることと、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、アップリンクノードから受信することとを含む。
【0009】
本開示のさらなる観点において、ワイヤレス通信のための装置は、ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、ダウンリンクノードから受信し、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、ダウンリンクノードに送信するように構成されている媒体アクセス制御装置を含む。
【0010】
本開示のさらに別の観点において、ワイヤレス通信のための装置は、無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、アップリンクノードに送り、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、アップリンクノードから受信するように構成されている媒体アクセス制御装置を含む。
【0011】
本開示のさらに別の観点において、ワイヤレス通信のための装置は、ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、ダウンリンクノードから受信する手段と、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、ダウンリンクノードに送信する手段とを含む。
【0012】
本開示のさらなる観点において、ワイヤレス通信のための装置は、無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、アップリンクノードに送る手段と、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、アップリンクノードから受信する手段とを含む。
【0013】
本開示のさらに別の観点において、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラムプロダクトは、ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、ダウンリンクノードから受信するためと、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、ダウンリンクノードに送信するために、ワイヤレスノードにおける1つ以上のプロセッサによって実行可能な命令を有する機械読み取り可能媒体を含む。
【0014】
本開示のさらなる観点において、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラムプロダクトは、無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、アップリンクノードに送るためと、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、アップリンクノードから受信するために、ワイヤレスノードにおける処理システムによって実行可能な命令を有する機械読み取り可能媒体を含む。
【0015】
本開示のさらなる観点において、中継ポイントは、ダウンリンクノードとの無線通信をサポートするように構成されているワイヤレスネットワークアダプターと、ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、ダウンリンクノードから受信し、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、ダウンリンクノードに送信するように構成されている媒体アクセス制御装置とを含む。
【0016】
本開示の別の観点において、アクセスポイントは、ネットワークへのワイヤードバックホール接続と、ダウンリンクノードとの無線通信とをサポートするように構成されているネットワークアダプターと、ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、ダウンリンクノードから受信し、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、ダウンリンクノードに送信するように構成されている媒体アクセス制御装置とを含む。
【0017】
本開示のさらに別の観点において、中継ポイントは、アップリンクノードとの無線通信をサポートするように構成されているワイヤレスネットワークアダプターと、無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、アップリンクノードに送り、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、アップリンクノードから受信するように構成されている媒体アクセス制御装置とを含む。
【0018】
本開示のさらに別の観点において、アクセス端末は、アップリンクノードとの無線通信をサポートするように構成されているワイヤレスネットワークアダプターと、無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、アップリンクノードに送り、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、アップリンクノードから受信するように構成されている媒体アクセス制御装置と、ワイヤレスネットワークアダプターへの、およびワイヤレスネットワークアダプターからのコンテンツを制御するように構成されているユーザインターフェースとを含む。
【0019】
本発明の他の観点は、以下の詳細な説明から、当業者に容易に明らかになることが理解され、詳細な説明では、本発明のさまざまな観点を実例として示し、記述している。認識されるように、本発明は、他の、および異なる、設定および構成とすることができ、そのいくつかの詳細は、本開示の範囲から全く逸脱することなく、さまざまな他の点において修正できる。したがって、図面および詳細な説明は、本質的に実例であり、限定的でないと考えるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、ワイヤレスネットワークの例を図示する概念図である。
【図2A】図2Aは、単一のホップ通信における、送信および受信のタイムスロットに関係付けられているコンテンツフローの例を図示する概念図である。
【図2B】図2Bは、単一のホップ通信における、送信および受信のタイムスロットに関係付けられているコンテンツフローの例を図示する概念図である。
【図3A】図3Aは、単一のホップ通信における、送信ノードおよび受信ノード間のタイミング関係に関係付けられているコールフローの例を図示する概念図である。
【図3B】図3Bは、単一のホップ通信における、送信ノードおよび受信ノード間のタイミング関係に関係付けられているコールフローの例を図示する概念図である。
【図4A】図4Aは、複数のホップ通信における、送信および受信のタイムスロットに関係付けられているコンテンツフローの例を図示する概念図である。
【図4B】図4Bは、複数のホップ通信における、送信および受信のタイムスロットに関係付けられているコンテンツフローの例を図示する概念図である。
【図5A】図5Aは、中間ワイヤレスノードを通して複数のホップ通信に従事している2つのワイヤレスノード間のタイミング関係に関係付けられているコールフローの例を図示する概念図である。
【図5B】図5Bは、中間ワイヤレスノードを通して複数のホップ通信に従事している2つのワイヤレスノード間のタイミング関係に関係付けられているコールフローの例を図示する概念図である。
【図6】図6は、ワイヤレスノードの機能の例を図示するブロック図である。
【図7A】図7Aは、媒体アクセス制御装置の機能の例を図示するブロック図である。
【図7B】図7Bは、媒体アクセス制御装置の機能の例を図示するブロック図である。
【詳細な説明】
【0021】
添付図面に関連して以下で示す詳細な説明は、本発明のさまざまな構成の説明として向けられており、発明を実施してもよい唯一の構成を表すように向けられていない。詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために特定の詳細な説明を含む。しかしながら、これらの特定の詳細な説明なしで、本発明を実施できることが当業者に明らかであるだろう。いくつかの例において、本発明の概念を不明瞭にすることを回避するために、ブロック図の形態で、よく知られている構造およびコンポーネントを示す。
【0022】
図1は、ワイヤレスネットワーク100の例を図示する概念図である。ワイヤレスネットワーク100は、ワイヤレスノード102およびアクセス端末104として一般的に表される、いくつかのワイヤレスノードとともに示されている。ワイヤレスノードは、受信、送信、あるいはその両方を行ってもよい。以下の説明において、受信しているワイヤレスノードに言及するために、用語“受信ノード”を使用してもよく、送信しているワイヤレスノードに言及するために、用語“送信ノード”を使用してもよい。これらの呼称は、ワイヤレスノードが送信および受信の機能の両方を実行できないことを意味するものではない。
【0023】
ワイヤレスノードは、アクセスポイント、中継ポイント、アクセス端末、またはそれらの任意の組み合わせとして機能してもよい。図1中で示すワイヤレスネットワーク100の例において、ワイヤレスノード102のクラスタは共に機能して、多数のアクセス端末104にバックホールサービスを提供する。クラスタは、ワイヤレスノード102Aを含み、ワイヤレスノード102Aは、ネットワーク100(例えば、セルラネットワークのようなWWAN、WLAN、ISP、インターネットなど)にバックホール接続を提供することによって、アクセスポイントとして機能する。しかしながら、このワイヤレスノード102Aは、図1中で示していない他のアクセスポイントに対する中継ポイントとして機能してもよく、または、ワイヤレスネットワーク100の動的な再構成に応答して中継機能を提供してもよい。クラスタはまた、2つのワイヤレスノード102B1および102B2を含み、2つのワイヤレスノード102B1および102B2は、アクセス端末104をアクセスポイント102Aに接続する中継ポイントとして機能する。示していないが、これらのワイヤレスノード102B1および102B2は、他のアクセスポイントおよび中継ポイントへの接続を提供してもよい。同じワイヤレスノード102B1および102B2は、ネットワーク100におけるワイヤレスノードの他のクラスタに対するアクセスポイントとして機能してもよい。
【0024】
図1では、4つのアクセス端末104を示している。この例において、2つのアクセス端末1041および1042が、中継ポイント102B1によってアクセスポイント102Aに接続され、1つのアクセスポイント1043が、中継ポイント102B2によってアクセスポイント102Aに接続され、残りのアクセスポイント1044が、アクセスポイント102Aに直接接続される。アクセス端末104は、ワイヤレスノード102との無線通信をサポートできる任意の移動ユーザデバイスであってもよく、一例として、移動またはセルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップコンピュータ、デジタルオーディオデバイス(例えば、MP3プレイヤー)、ゲームコンソール、デジタルカメラ、あるいは、他の音声、データ、オーディオ、ビデオ、メッセージング、またはマルチメディア、のデバイスを含む。いくつかの応用において、アクセス端末104はまた、ネットワーク100中の他のワイヤレスノードに対するアクセスポイントおよび/または中継ポイントとして機能してもよい。
【0025】
ワイヤレスネットワーク100をサポートするために使用される、または採用される無線インターフェース仕様は、任意の適切な多元接続技術に基づくことができ、任意の適切な多元接続技術により、移動加入者は、利用可能な無線リソースを共有することが可能になる。そのような多元接続技術の例は、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、CDMA、広帯域CDMA(W−CDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、または、それらのいくつかの組み合わせを含む。
【0026】
TDMA無線インターフェースプロトコルを使用するワイヤレスネットワーク100に対する例をこれから示す。図2Aおよび図2Bは、単一のホップ通信における、送信および受信のタイムスロットに関係付けられているコンテンツフローを示す概念図である。図2Aを参照すると、コンテンツは、ワイヤレスノードAからワイヤレスノードBに送信される。ワイヤレスノードAおよびBは、いくつかのタイムスロット中で、送信および受信することが許可されている。一例として、図2Bを参照すると、ワイヤレスノードAは、奇数番号のタイムスロット中で送信してもよく、ワイヤレスノードBは、偶数番号のタイムスロット中で送信してもよい。逆に言えば、ワイヤレスノードAは、偶数番号のタイムスロット中で受信してもよく、ワイヤレスノードBは、奇数番号のタイムスロット中で受信してもよい。
【0027】
いくつかの構成において、複数のチャネルを各タイムスロットにおいて確立してもよい。一例として、ハイブリッドTDMA/FDMAスキームにおいて、複数のワイヤレスノードとの同時の通信をサポートするために、いくつかの周波数帯域を各タイムスロット内で使用してもよい。別の例において、ハイブリッドTDMA/CDMAスキームにおいて、いくつかの拡散コードを使用してもよく、それゆえに、単一のタイムスロット中で同時の通信が可能になり、各通信に対するコンテンツは、異なるコードにより拡散されている。任意の特定の応用に適した、さまざまな多元接続技術を使用して、無線リソースを最良に分割する方法を当業者は容易に理解するだろう。
【0028】
図1に戻ると、各ワイヤレスノードは、複数のダウンリンク接続を有していてもよい。この構成において、複数のダウンリンク接続を有する各ワイヤレスノードは、ダウンストリームワイヤレスノード間の無線リソースの共有(例えば、周波数帯域、拡散コードなど)を調整する必要があるかもしれない。一例として、アクセスポイント102Aは、アクセス端末1044と、2つの中継ポイントである、102B1と、102B2との間に利用可能な無線リソースを割り振り、中継ポイント102B1は、2つのアクセス端末1041と1042との間に利用可能な無線リソースを割り振る。この例において、アクセスポイント102Aおよび中継ポイント102B1は、スケジューリングアルゴリズムを用いて、無線リソースを割り振ってもよい。スケジューリングアルゴリズムは、先着順プロセスと同程度に単純であってもよい。代わりに、チャネルに依存するアルゴリズムを使用して、好適なチャネル条件を利用してもよい。公平性に基づいて、より単純なベストエフォートアルゴリズムを使用してもよく、それによって、各ダウンリンク接続に対するワイヤレスノードには、等しい帯域幅が与えられるか、または、ダウンリンク接続を有する非常に多数のワイヤレスノードがある場合、帯域幅が公正な方法でワイヤレスノード間で繰り返されるラウンドロビンプロセスが与えられる。当業者は、ワイヤレスネットワークの任意の特定の応用に対して適切なスケジューリングアルゴリズムを容易に決定できるだろう。
【0029】
図3Aおよび図3Bは、単一のホップ通信における、送信ノードおよび受信ノード間のタイミング関係の例を図示するコールフロー図である。図3Aを参照すると、送信ノードは、図1中のアクセスポイント102Aであり、受信ノードは、図1中のアクセス端末1044である。要求/許可スキームを使用して、アクセスポイント102Aおよびアクセス端末1044間の通信を調整してもよい。一例として、アクセスポイント102Aがダウンリンク上でアクセス端末1044に送信することを望むとき、アクセスポイント102Aは、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット1)中で要求を送信する。要求は、アクセスポイント102Aが送信する予定である無線リソースの特定された割振り(例えば、周波数帯域、拡散コードなど)を含む。
【0030】
アクセス端末1044は、その対応する受信タイムスロット中で要求を受信する。要求に応答して、アクセス端末1044は、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット2)中で、アクセスポイント102Aに許可を送信する。ここで、アクセス端末1044は、要求された無線リソースのすべてまたは一部に対して、要求を許可してもよい。一例として、アクセス端末1044は要求を許可して、比較的低レベルの干渉を最近示している、要求された周波数帯域上でのみ送信してもよい。
【0031】
許可は、アクセスポイント102Aによる、パケットフォーマットに対するチャネル品質およびデータレートの選択のような、追加の情報を含んでいてもよい。チャネル品質情報は、チャネル品質インジケータ(CQI)を含んでいてもよい。CQIは、信号対雑音比(SNR)や、信号対干渉雑音比(SINR)などのような、性能メトリックを使用することによって計算してもよい。
【0032】
その対応する受信タイムスロット中で許可を受信した後、アクセスポイント102Aは、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット3)中でアクセス端末1044にコンテンツを送信する。したがって、アクセス端末1044は、その対応する受信タイムスロット中でコンテンツを受信するだろう。
【0033】
図3Bを参照すると、送信ノードは、図1中のアクセス端末1044であり、受信ノードは、図1中のアクセスポイント102Aである。アクセス端末1044がアップリンク上でアクセスポイント102Aに送信することを望むとき、アクセス端末1044は、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット2)中で要求を送信する。要求は、バッファのステータス(すなわち、送信すべきコンテンツの量)およびサービス品質(QoS)要求を含んでいてもよい。
【0034】
アクセスポイント102Aは、その対応する受信タイムスロット中で要求を受信する。要求に応答して、アクセスポイント102Aは、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット3)中でアクセスポイント102Aに許可を送信してもよい。許可は、送信のために使用する、アクセス端末1044に対する、無線リソースの特定された割振りを含む。許可はまた、送信のためのパケットフォーマットおよびデータレートのような追加の情報を含んでいてもよい。
【0035】
その対応する受信タイムスロット中で許可を受信した後、アクセス端末1044は、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット4)中でアクセスポイント102Aにコンテンツを送信する。したがって、アクセスポイント102Aは、その対応する受信タイムスロット中でコンテンツを受信するだろう。
【0036】
図4Aおよび図4Bは、複数のホップ通信における、送信および受信タイムスロットに関係付けられているコンテンツフローを図示する概念図である。図4Aを参照すると、コンテンツは、ワイヤレスノードAから、ワイヤレスノードB、次にワイヤレスノードCに送信される。単一のホップ通信に関して先に説明したように、ワイヤレスノードは、いくつかのタイムスロット中で送信および受信することが許可されている。一例として、図4Bを参照すると、ワイヤレスノードAおよびCは、奇数番号のタイムスロット中で送信してもよく、ワイヤレスノードBは、偶数番号のタイムスロット中で送信してもよい。逆に言えば、ワイヤレスノードAおよびCは、偶数番号のタイムスロット中で受信してもよく、ワイヤレスノードBは奇数番号のタイムスロット中で受信してもよい。
【0037】
図5Aおよび図5Bに関して、これから例を示す。図5Aおよび図5Bは、中間ワイヤレスノードを通して複数のホップ通信に従事している2つのワイヤレスノード間のタイミング関係の例を図示するコールフロー図である。この例において、アクセスポイント102Aは、中継ポイント102B1を通してアクセス端末1041と通信する(図1参照)。スループットを向上させ、利用可能な帯域幅を効率的に利用するために、中継ポイント1021は、アクセスポイント102Aおよびアクセス端末1041と同時に通信するように構成されていてもよい。同時に通信するために、アップリンクおよびダウンリンクの両方で直交性を維持する方法で、無線リソースを中継ポイント1021に割り振らなければならない。問題は、中継ポイント102B1がタイムスロット1におけるダウンリンク送信要求中で無線リソースをアクセス端末1041に割り振るが、アクセスポイント102Aがタイムスロット2において、オーバーラップする無線リソースをそれに確実に割り振らないようにする方法を、中継ポイント102B1が持たないことである。ダウンリンク送信で中継ポイント102B1によって使用されていない1組の無線リソースを含むようにアップリンク送信要求を修正することによって、この問題を解決してもよい。
【0038】
図5Aを参照すると、中継ポイント102B1が、ダウンリンク上でアクセス端末1041に、かつ、アップリンク上でアクセスポイント102Aに同時に送信することを望むとき、中継ポイント102B1は、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット1)中でそれぞれに要求を送信する。要求は、別々の制御チャネル上で送ってもよい。アクセス端末1041への要求は、中継ポイント102B1が送信することを予定する、無線リソースの特定された割振り(例えば、周波数帯域、拡散コードなど)を含む。アクセスポイント102Aへの要求は、バッファのステータス、QoS要求、および中継ポイント102B1が送信することを望む、無線リソースの特定された割振りを含む。無線リソースの特定された割振りは、アクセス端末1041へのダウンリンク送信に対して割り振られていない無線リソースから、中継ポイント102B1によって選択される。
【0039】
いくつかの構成において、中継ポイント102B1によって選択される、無線リソースの特定された割振りは、以前の送信においてアクセスポイント102Aによって識別された、1組の無線リソースからのものである。これらの構成において、アクセスポイント102Aは、無線リソースを複数の組に、各ダウンストリームに対して1組に、分割してもよい。中継機能を提供する各ダウンストリームワイヤレスノードは、その組から無線リソースの割振りを選択して、アクセスポイント102Aへのアップリンク送信要求において特定してもよい。
【0040】
アクセス端末1041は、その対応する受信タイムスロット(例えば、タイムスロット1)中で、中継ポイント102B1からダウンリンク送信要求を受信する。要求に応答して、アクセス端末1041は、2つの間の制御チャネル上で、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット2)中で、中継ポイント102B1に許可を送信してもよい。ここで、アクセス端末1041は、要求される無線リソースのすべてまたは一部に対して、要求を許可してもよい。許可はまた、中継ポイント102B1による、パケットフォーマットに対するチャネル品質およびデータレートの選択のような、追加の情報を含んでいてもよい。
【0041】
アクセスポイント102Aは、その対応する受信タイムスロット(例えば、タイムスロット1)中で、アップリンク送信要求を受信する。要求に応答して、アクセスポイント102Aは、アップリンク送信に対する要求における、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を指定する。無線リソースの特定された割振りの指定された部分は、さまざまな要素に基づいていてもよい。一例として、中継ポイント102B1は、アクセス端末1041に対するQoS要求および/または中継ポイント102B1に関する現在の負荷に基づいて、アクセス端末1041によって特定された無線リソースのすべてまたは一部を指定してもよい。アクセスポイント102Aは、制御チャネル上で、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット2)中に、中継ポイント102B1によって特定された無線リソースの割振りを確認するか、または特定された無線リソースの指定した部分を識別する許可を、中継ポイント102B1に送信してもよい。許可はまた、送信に対するパケットフォーマットおよびデータレートのような追加情報を含んでいてもよい。
【0042】
その対応する受信タイムスロット(例えば、タイムスロット2)中で、アクセス端末1041およびアクセスポイント102Aの両方から許可を受信した後に、中継ポイント102B1は、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット3)中で、アクセス端末1041およびアクセスポイント102Aにコンテンツを同時に送信する。したがって、アクセス端末1041およびアクセスポイント102Aは、それらのそれぞれの対応する受信タイムスロット(例えば、タイムスロット3)中で、コンテンツを受信するだろう。
【0043】
図5Bを参照すると、アクセスポイント102Aがダウンリンク上で中継ポイント102B1に送信することを望むとき、アクセスポイント102Aは、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット1)中で要求を送信する。要求は、アクセスポイント102Aが送信を予定する、無線リソースの特定された割振りを含む。
【0044】
アクセス端末1041がアップリンク上で中継ポイント102B1に送信することを望むとき、アクセス端末1041は、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット1)中で要求を送信する。要求は、バッファのステータスおよびサービス品質(QoS)要求を含む。
【0045】
中継ポイント102B1は、その対応する受信タイムスロット(例えば、タイムスロット1)中で、両方の要求を受信する。アクセスポイント102Aからのダウンリンク送信要求に応答して、中継ポイント102B1は、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット2)中で、アクセスポイント102Aに許可を送信してもよい。ここで、中継ポイント102B1は、要求される無線リソースのすべてまたは一部に対して、要求を許可してもよい。許可はまた、アクセスポイント102Aによる、パケットフォーマットに対するチャネル品質およびデータレートの選択のような、追加情報を含んでいてもよい。
【0046】
アクセス端末1041からのアップリンク送信要求に応答して、中継ポイント102B1は、その送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット2)中で、アクセス端末1041に許可を送信してもよい。許可は、送信のために使用する、アクセス端末1041に対する、無線リソースの特定された割振りを含む。アクセス端末1041に対する、無線リソースの特定された割振りは、以前のタイムスロット上でアクセスポイント102Aによってアクセス端末1041に割り振られたものとは異なっているはずである。許可はまた、送信に対するパケットフォーマットおよびデータレートのような追加情報を含んでいてもよい。
【0047】
その対応する受信タイムスロット(例えば、タイムスロット2)中で許可を両方が受信した後、アクセスポイント102Aおよびアクセス端末1041は、それらのそれぞれの送信タイムスロットのうちの1つ(例えば、タイムスロット3)中で、中継ポイント102B1にコンテンツを同時に送信する。したがって、中継ポイント102B1は、その対応する受信タイムスロット(例えば、タイムスロット3)中で、コンテンツを受信するだろう。
【0048】
示したさまざまな概念は、2つのワイヤレスノード間の複数のホップ通信をサポートする中継ポイントの文脈において説明しているが、これらの概念は、互いに通信しない2つのワイヤレスノードへの、同時のアップリンクおよびダウンリンク送信をサポートする中継ポイントに拡張してもよいことを当業者は容易に理解するだろう。図1に戻ると、例えば、中継ポイント102B1は、アクセス端末1041からアクセスポイント102Aにコンテンツを送信してもよく、その上、アクセスポイント102Aから別のアクセス端末1042にコンテンツを同時に送信してもよい。
【0049】
図6は、ワイヤレスノードの機能の例を図示するブロック図である。以下の記述は、本質的に、情報を与えるためのものであり、各ブロックの機能を広く規定する。本開示全体にわたって記述するさまざまな概念に関係する機能だけを記述する。当業者は、これらの機能ブロックが、ここで記述していない他の機能を提供できることを認識するだろう。この例において、ワイヤレスノード102は、2つの機能ブロック:ワイヤレスネットワークアダプター602と媒体アクセス制御装置604とを含む。
【0050】
ワイヤレスノードは、アクセスポイントであってもよい。アクセスポイントとして機能を果たすワイヤレスノードにおいて、ネットワークアダプター602は、第1のノードとのワイヤレスダウンリンク接続を維持して、媒体アクセス制御装置604が、第2のノードと通信することを可能にする。第1のノードは中継ポイントであってもよく、第2のノードはアクセス端末であってもよいが、他のダウンリンク構成をサポートしてもよい。アクセスポイントにおけるネットワークアダプター602はまた、ネットワークへのワイヤードバックホール接続を維持する。
【0051】
ワイヤレスノードは、アクセス端末であってもよい。アクセス端末として機能を果たすワイヤレスノードにおいて、ネットワークアダプター602は、第1のノードとのワイヤレスアップリンク接続を維持して、媒体アクセス制御装置604が、第2のノードと通信することを可能にする。ユーザインターフェース603が、第2のノードと通信されるコンテンツを制御するために使用される。第1のノードは中継ポイントであってもよく、第2のノードはアクセスポイントであってもよいが、他のアップリンク構成をサポートしてもよい。
【0052】
アクセスポイントとアクセス端末とに関して上述したワイヤレスノードの機能を中継ポイント中で実現してもよい。この構成において、ネットワークアダプター602を使用して、第1のノードとのアップリンク接続またはダウンリンク接続のいずれかを維持して、媒体アクセス制御装置604が第2のノードと通信することを可能にしてもよい。一例として、ネットワークアダプター602は、別の中継ポイントとのアップリンク接続を維持して、媒体アクセス制御装置604がアクセスポイントと通信することを可能にしてもよい。代わりに、または、加えて、ネットワークアダプター602は、別の中継ポイントとのダウンリンク接続を維持して、媒体アクセス制御装置604がアクセス端末と通信することを可能にしてもよい。当業者が理解するように、他のアップリンクおよびダウンリンク構成を、ネットワークアダプター602によってサポートしてもよい。
【0053】
ネットワークアダプター602は、受信機機能および送信機機能の両方を提供する。受信機機能は、ワイヤレス信号を復調することと、信号によって搬送されるコンテンツを取得することとを含む。送信機能は、コンテンツにより搬送波を変調することを含む。ワイヤレスネットワーク602は、RFフロントエンド処理、ADC、タイミングおよび周波数推定、チャネル推定、ターボコーディングなどのようなさまざまな機能を提供する。要約すると、ワイヤレスネットワークアダプター602は、ワイヤレスノード202の完全な物理層構成を提供する。
【0054】
媒体アクセス制御装置604は、ワイヤレス媒体へのアクセスを制御するために使用される。媒体アクセス制御装置604は、ワイヤレスノード(例えば、アクセスポイント、中継ポイント、アクセス端末)の現在の機能に適応するスケジューリングアルゴリズムを使用する。媒体アクセス制御装置604は、先に論じた要求/許可スキームを使用して、他のワイヤレスノード間の通信をスケジュールすることを担当する。
【0055】
媒体アクセス制御装置604は、ネットワークアダプター602によって維持されるワイヤレスダウンストリーム接続をサポートするように構成されていてもよい。この構成において、媒体アクセス制御装置604は、無線リソースの特定された割振りを含む送信要求を第1のノードから受信する。第1のノードからの送信要求において受信される、特定された無線リソースは、周波数割当て、拡散コード割当て、および他のタイプの無線リソースを含んでもよい。特定された無線リソースは、媒体アクセス制御装置604によって第1のノードに以前に送られた、無線リソースの割当てからのものであってもよい。この要求に応答して、媒体アクセス制御装置604は、特定された無線リソースのうちの少なくとも一部を指定する。代わりに、または、加えて、媒体アクセス制御装置604は、第1のノードによって特定されていない、追加の無線リソースを指定してもよい。指定は、一例として、サービス品質要求および/または負荷を含む、さまざまなパラメータに基づいていてもよい。指定された無線リソースは、許可メッセージ中で第1のノードに伝達される。
【0056】
媒体アクセス制御装置604はまた、ネットワークアダプター602によって維持されるワイヤレスアップストリーム接続をサポートするように構成されていてもよい。この構成において、媒体アクセス制御装置604は、無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を第1のノードに送る。第1のノードからの送信要求において受信される、特定された無線リソースは、周波数割当て、拡散コード割当て、および他のタイプの無線リソースを含んでもよい。要求に応答して、媒体アクセス制御装置604は、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を第1のノードから受信する。
【0057】
図7Aは、ダウンリンク接続を有する媒体アクセス制御装置の機能の例を図示するブロック図である。媒体アクセス制御装置は、ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求をダウンリンクノードから受信するモジュール702Aと、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可をダウンリンクノードに送信するモジュール704Aとを含む。
【0058】
図7Bは、アップリンク接続を有する媒体アクセス制御装置の機能の例を図示するブロック図である。媒体アクセス制御装置は、無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求をアップリンクノードに送るモジュール702Bと、無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可をアップリンクノードから受信するモジュール704Bとを含む。
【0059】
ここで開示した観点に関連して記述したさまざまな実例となる論理ブロック、モジュールおよび回路は、集積回路(“IC”)、アクセス端末、アクセスポイントまたは中継ポイント内で実現してもよく、または、それらによって実行してもよい。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC),フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光コンポーネント、機械式コンポーネント、あるいはここで記述した機能を実行するために設計されたそれらの任意の組み合わせを含んでいてもよく、ICの内部に、ICの外部に、またはその両方に存在するコードまたは命令を実行してもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態遷移機械であってもよい。プロセッサはまた、計算デバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、または他の任意のこのような構成として実現してもよい。
【0060】
コードまたは命令は、ソフトウェアアプリケーションをサポートするために、1つ以上の機械読み取り可能媒体に組み入れられていてもよい。ソフトウェアは、命令、プログラム、コード、あるいは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、または、そうではない、他の任意の電子媒体コンテンツを意味するように広く解釈すべきである。機械読み取り可能媒体は、ASICであってもよいようなプロセッサと一体化されている記憶装置を含んでいてもよい。機械読み取り可能媒体はまた、プロセッサの外部の記憶装置を含んでいてもよく、それらは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROM、DVDまたは他の任意の適切な記憶デバイスを含んでいてもよい。さらに、機械読み取り可能媒体は、データ信号をエンコード化する伝送線路または搬送波を含んでいてもよい。当業者は、処理システムに対して記述した機能を最良に実現する方法を認識するだろう。さらに、いくつかの観点において、任意の適切なコンピュータプログラムプロダクトは、本開示の観点のうちの1つ以上に関するコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体または機械読み取り可能媒体を備えていてもよい。いくつかの観点において、コンピュータプログラムプロダクトは、実装材料を含んでいてもよい。
【0061】
いかなる当業者であってもここで記述したさまざまな観点を実施できるように、記述をこれまでに提供している。これらの観点に対してさまざまな修正が当業者に容易に明らかとなり、ここで規定した一般的な原理を他の観点に適用してもよい。したがって、特許請求の範囲は、ここで示した観点に限定されるように意図されていないが、言語特許請求の範囲に矛盾しない全範囲に一致すべきであり、ここで単一の要素に対する参照は、特にそう述べられていない限り、“1つおよびただ1つ”を意味するように意図されておらず、むしろ“1つまたはそれ以上”を意味するように意図されている。特に述べられていない限り、用語“いくつか”は、1つまたはそれ以上を指す。当業者に知られている、または後に知られるようになる、本開示全体を通して記述したさまざまな観点の要素に対するすべての構造的および機能的な均等物は、明白に、参照によりここに組み込まれ、特許請求の範囲により包含されるように意図されている。さらに、ここで開示したものは、そのような開示が特許請求の範囲中で明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公開専用のものであるように意図されていない。要素がフレーズ“手段”を使用して明白に記載されていない限り、または方法の請求項のケースにおいて、要素がフレーズ“ステップ”を使用して記載されていない限り、請求項の要素は、合衆国法典第35部112条第6項のもとで解釈すべきでない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信の方法において、
ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、前記ダウンリンクノードから受信することと、
前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記ダウンリンクノードに送信することとを含む方法。
【請求項2】
通信のための前記無線リソースの特定された割振りのうちの一部だけを指定することをさらに含み、前記ダウンリンクノードに送信される許可は、前記無線リソースの特定された割振りのうちの指定された部分を使用して通信するための許可を含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
サービス品質要求に基づいて、前記ダウンリンクノードによる通信のための前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を指定することをさらに含み、前記ダウンリンクノードに送信される許可は、前記無線リソースの特定された割振りのうちの指定された部分を使用して通信するための許可を含む請求項1記載の方法。
【請求項4】
負荷に基づいて、前記ダウンリンクノードによる通信のための前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を指定することをさらに含み、前記ダウンリンクノードに送信される許可は、前記無線リソースの特定された割振りのうちの指定された部分を使用して通信するための許可を含む請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記無線リソースの特定された割振りは、周波数割当てを含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記無線リソースの特定された割振りは、拡散コード割当てを含む請求項1記載の方法。
【請求項7】
無線リソースの割当てを前記ダウンリンクノードに提供することをさらに含み、前記ダウンリンクノードの要求によって特定された無線リソースの割振りは、前記無線リソースの割当てからのものである請求項1記載の方法。
【請求項8】
無線リソースの第2の割当てを第2のダウンリンクノードに提供することをさらに含む請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記ダウンリンクノードに送信される許可は、通信するために前記ダウンリンクノードによって特定されていない、追加の無線リソースを含む請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記ダウンリンクノードとの通信は、前記ダウンリンクノードから受信することを含む請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記ダウンリンクノードとの通信は、前記ダウンリンクノードに送信することを含む請求項1記載の方法。
【請求項12】
ワイヤレス通信の方法において、
無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、アップリンクノードに送ることと、
前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記アップリンクノードから受信することとを含む方法。
【請求項13】
前記アップリンクノードから受信される許可は、前記要求された無線リソースの割振りを使用して通信するための許可を含む請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記アップリンクノードから受信される許可は、前記要求されたリソースの割振りのうちの一部だけを使用して通信するための許可を含む請求項12記載の方法。
【請求項15】
前記無線リソースの特定された割振りは、周波数割当てを含む請求項12記載の方法。
【請求項16】
前記無線リソースの特定された割振りは、拡散コード割当てを含む請求項12記載の方法。
【請求項17】
前記アップリンクノードに対する無線リソースは複数のチャネルを含み、前記無線リソースの割振りは、前記チャネルのうちの1つ以上を記述するチャネル識別子によって、前記要求において特定される請求項12記載の方法。
【請求項18】
前記アップリンクノードに対する無線リソースは複数のチャネルを含み、前記無線リソースの割振りは、前記チャネルのうちの1つの部分集合を記述するチャネル識別子によって、前記要求において特定される請求項12記載の方法。
【請求項19】
前記要求において特定される無線リソースの特定された割振りは連続である請求項12記載の方法。
【請求項20】
前記要求において特定される無線リソースの特定された割振りは非連続である請求項12記載の方法。
【請求項21】
ワイヤレス通信のための装置において、
ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、前記ダウンリンクノードから受信し、前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記ダウンリンクノードに送信するように構成されている媒体アクセス制御装置を具備する装置。
【請求項22】
前記媒体アクセス制御装置は、通信のための前記無線リソースの特定された割振りのうちの一部だけを指定するようにさらに構成されており、前記ダウンリンクノードに送信される許可は、前記無線リソースの特定された割振りのうちの指定された部分を使用して通信するための許可を含む請求項21記載の装置。
【請求項23】
前記媒体アクセス制御装置は、サービス品質要求に基づいて、前記ダウンリンクノードによる通信のための前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を指定するようにさらに構成されており、前記ダウンリンクノードに送信される許可は、前記無線リソースの特定された割振りのうちの指定された部分を使用して通信するための許可を含む請求項21記載の装置。
【請求項24】
前記媒体アクセス制御装置は、負荷に基づいて、前記ダウンリンクノードによる通信のための前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を指定するようにさらに構成されており、前記ダウンリンクノードに送信される許可は、前記無線リソースの特定された割振りのうちの指定された部分を使用して通信するための許可を含む請求項21記載の装置。
【請求項25】
前記無線リソースの特定された割振りは、周波数割当てを含む請求項21記載の装置。
【請求項26】
前記無線リソースの特定された割振りは、拡散コード割当てを含む請求項21記載の装置。
【請求項27】
前記媒体アクセス制御装置は、無線リソースの割当てを前記ダウンリンクノードに提供するようにさらに構成されており、前記ダウンリンクノードの要求によって特定された無線リソースの割振りは、前記無線リソースの割当てからのものである請求項21記載の装置。
【請求項28】
前記媒体アクセス制御装置は、無線リソースの第2の割当てを第2のダウンリンクノードに提供するようにさらに構成されている請求項27記載の装置。
【請求項29】
前記ダウンリンクノードに送信される許可は、通信するために前記ダウンリンクノードによって特定されていない、追加の無線リソースを含む請求項21記載の装置。
【請求項30】
前記媒体アクセス制御装置は、前記ダウンリンクノードから受信することによって、前記ダウンリンクノードと通信するようにさらに構成されている請求項21記載の装置。
【請求項31】
前記媒体アクセス制御装置は、前記ダウンリンクノードに送信することによって、前記ダウンリンクノードと通信するようにさらに構成されている請求項21記載の装置。
【請求項32】
ワイヤレス通信のための装置において、
無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、アップリンクノードに送り、前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記アップリンクノードから受信するように構成されている媒体アクセス制御装置を具備する装置。
【請求項33】
前記アップリンクノードから受信される許可は、前記要求された無線リソースの割振りを使用して通信するための許可を含む請求項32記載の装置。
【請求項34】
前記アップリンクノードから受信される許可は、前記要求されたリソースの割振りのうちの一部だけを使用して通信するための許可を含む請求項32記載の装置。
【請求項35】
前記無線リソースの特定された割振りは、周波数割当てを含む請求項32記載の装置。
【請求項36】
前記無線リソースの特定された割振りは、拡散コード割当てを含む請求項32記載の装置。
【請求項37】
前記アップリンクノードに対する無線リソースは複数のチャネルを含み、前記無線リソースの割振りは、前記チャネルのうちの1つ以上を記述するチャネル識別子によって、前記要求において特定される請求項32記載の装置。
【請求項38】
前記アップリンクノードに対する無線リソースは複数のチャネルを含み、前記無線リソースの割振りは、前記チャネルのうちの1つの部分集合を記述するチャネル識別子によって、前記要求において特定される請求項32記載の装置。
【請求項39】
前記要求において特定される無線リソースの割振りは連続である請求項32記載の装置。
【請求項40】
前記要求において特定される無線リソースの割振りは非連続である請求項32記載の装置。
【請求項41】
ワイヤレス通信のための装置において、
ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、前記ダウンリンクノードから受信する手段と、
前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記ダウンリンクノードに送信する手段とを具備する装置。
【請求項42】
通信のための前記無線リソースの特定された割振りのうちの一部だけを指定する手段をさらに含み、前記ダウンリンクノードに送信される許可は、前記無線リソースの特定された割振りのうちの指定された部分を使用して通信するための許可を含む請求項41記載の装置。
【請求項43】
サービス品質要求に基づいて、前記ダウンリンクノードによる通信のための前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を指定する手段をさらに含み、前記ダウンリンクノードに送信される許可は、前記無線リソースの特定された割振りのうちの指定された部分を使用して通信するための許可を含む請求項41記載の装置。
【請求項44】
負荷に基づいて、前記ダウンリンクノードによる通信のための前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を指定する手段をさらに含み、前記ダウンリンクノードに送信される許可は、前記無線リソースの特定された割振りのうちの指定された部分を使用して通信するための許可を含む請求項41記載の装置。
【請求項45】
前記無線リソースの特定された割振りは、周波数割当てを含む請求項41記載の装置。
【請求項46】
前記無線リソースの特定された割振りは、拡散コード割当てを含む請求項41記載の装置。
【請求項47】
無線リソースの割当てを前記ダウンリンクノードに提供する手段をさらに含み、前記ダウンリンクノードの要求によって特定された無線リソースの割振りは、前記無線リソースの割当てからのものである請求項41記載の装置。
【請求項48】
無線リソースの第2の割当てを第2のダウンリンクノードに提供する手段をさらに具備する請求項47記載の装置。
【請求項49】
前記ダウンリンクノードに送信される許可は、通信するために前記ダウンリンクノードによって特定されていない、追加の無線リソースを含む請求項41記載の装置。
【請求項50】
前記ダウンリンクノードとの通信は、前記第1のノードから受信することを含む請求項41記載の装置。
【請求項51】
前記第1のノードとの通信は、前記第1のノードに送信することを含む請求項41記載の装置。
【請求項52】
ワイヤレス通信のための装置において、
無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、アップリンクノードに送る手段と、
前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記アップリンクノードから受信する手段とを具備する装置。
【請求項53】
前記第1のノードから受信される許可は、前記要求された無線リソースの割振りを使用して通信するための許可を含む請求項52記載の装置。
【請求項54】
前記第1のノードから受信される許可は、前記要求されたリソースの割振りのうちの一部だけを使用して通信するための許可を含む請求項52記載の装置。
【請求項55】
前記無線リソースの特定された割振りは、周波数割当てを含む請求項52記載の装置。
【請求項56】
前記無線リソースの特定された割振りは、拡散コード割当てを含む請求項52記載の装置。
【請求項57】
前記アップリンクノードに対する無線リソースは複数のチャネルを含み、前記無線リソースの割振りは、前記チャネルのうちの1つ以上を記述するチャネル識別子によって、前記要求において特定される請求項52記載の装置。
【請求項58】
前記アップリンクノードに対する無線リソースは複数のチャネルを含み、前記無線リソースの割振りは、前記チャネルのうちの1つの部分集合を記述するチャネル識別子によって、前記要求において特定される請求項52記載の装置。
【請求項59】
前記要求において特定される無線リソースの割振りは連続である請求項52記載の装置。
【請求項60】
ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、前記ダウンリンクノードから受信するためと、
前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記ダウンリンクノードに送信するために、ワイヤレスノードにおける1つ以上のプロセッサによって実行可能な命令を含む機械読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項61】
ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、アップリンクノードに送るためと、
前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記アップリンクノードから受信するために、ワイヤレスノードにおける処理システムによって実行可能な命令を含む機械読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項62】
ワイヤレス通信のための中継ポイントにおいて、
ダウンリンクノードとの無線通信をサポートするように構成されているワイヤレスネットワークアダプターと、
前記ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、前記ダウンリンクノードから受信し、前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記ダウンリンクノードに送信するように構成されている媒体アクセス制御装置とを具備する中継ポイント。
【請求項63】
ワイヤレス通信のためのアクセスポイントにおいて、
ネットワークへのワイヤードバックホール接続と、ダウンリンクノードとの無線通信とをサポートするように構成されているネットワークアダプターと、
前記ダウンリンクノードによって特定された無線リソースの割振りを使用して通信するための要求を、前記ダウンリンクノードから受信し、前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記ダウンリンクノードに送信するように構成されている媒体アクセス制御装置とを具備するアクセスポイント。
【請求項64】
ワイヤレス通信のための中継ポイントにおいて、
アップリンクノードとの無線通信をサポートするように構成されているワイヤレスネットワークアダプターと、
無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、前記アップリンクノードに送り、前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記アップリンクノードから受信するように構成されている媒体アクセス制御装置とを具備する中継ポイント。
【請求項65】
ワイヤレス通信のためのアクセス端末において、
アップリンクノードとの無線通信をサポートするように構成されているワイヤレスネットワークアダプターと、
無線リソースの特定された割振りを使用して通信するための要求を、前記アップリンクノードに送り、前記無線リソースの特定された割振りのうちの少なくとも一部を使用して通信するための許可を、前記アップリンクノードから受信するように構成されている媒体アクセス制御装置と、
前記ワイヤレスネットワークアダプターからのデータに基づいて、指示を提供するように構成されているユーザインターフェースとを具備するアクセス端末。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【公開番号】特開2013−93867(P2013−93867A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−269254(P2012−269254)
【出願日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【分割の表示】特願2010−520221(P2010−520221)の分割
【原出願日】平成20年8月1日(2008.8.1)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】