説明

複数の繊維ストリップを並行して製造するための方法および該方法を実行するための装置

本発明は、入口領域(3)と、2つの搬送ローラー(4、5)の間に形成された搾取ゾーン(6)と、圧縮チャンネル(7)とを有する捲縮機(KM)において、捲縮された繊維ストリップ、特にフィルタートウストリップを、同時に並行して製造するための方法であって、a)複数の繊維ストリップ(1、2)を、第1分離装置(31)を使用して入口領域(3)において別々に案内しつつ、入口領域(3)を経由して並行かつ同時に送り込むステップと、b)搾取ゾーン(6)において2つの搬送ローラー(4、5)によって繊維ストリップを同時に並行して搬送および圧縮するステップと、c)圧縮チャンネル(7)において繊維ストリップを同時に並行して捲縮するステップとを含んでおり、ステップb)においては第2分離装置(61)を使用し、ステップc)においては第3分離装置(71)を使用して、繊維ストリップが別々に案内され、第1、第2、および第3分離装置(31、61、71)が、繊維ストリップの平行な別々の案内を中断なく入口領域(3)から搾取ゾーン(6)を通って圧縮チャンネル(7)へと行われるように設計されている方法に関する。さらに、本発明は、上記方法を実行するための装置に関する。
本発明は、それぞれの繊維ストリップの断面全体にわたって実質的に一定かつ対称な捲縮特性を有する複数の別々の捲縮された繊維ストリップを同時に形成することを可能にし、特に従来の紡績および捲縮機による切り離しのエッジの現象を回避することによって、低い総タイターを有する捲縮されたフィルタートウストリップ費用対効果に優れた製造も可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の繊維ストリップ、特に、フィルタートウストリップを並行して製造するための請求項1の前文に記載の方法、および該方法を実行するための請求項11の前文に記載の装置に関する。
【背景技術】
【0002】
欧州特許出願公開第0629722号明細書が、例えばセルロースアセテートから製造され、煙草フィルターの製造において使用されるような架橋結合したフィラメントまたは繊維で作られたこの種のフィルタートウストリップを記載している。
【0003】
セルロースアセテートで製作されたフィルタートウは、典型的には、1,000本を超えるフィラメントで構成されており、そのようなフィラメントは、アセトンに実質的に溶かされたアセテートフレークから細かいスプレーノズルによって形成され、各々が、長手方向を向いたフィラメントを含んでいる未捲縮繊維ストリップとして最初は存在している。これらの繊維ストリップは、煙草フィルターにおける使用に必要な機械的安定性および必要な引っ張り強さを、捲縮処理によってのみ獲得するが、この捲縮処理は、真っ直ぐに配置されたフィラメントが、繊維ストリップの断面の全体にわたって実質的に一定かつ対称な捲縮特性を有する捲縮された繊維ストリップへと、いわゆる圧縮チャンネルにおいてジグザグ形状に形成されることによる。捲縮特性を表現する典型的なパラメータは、捲縮インデックス(フィルタートウの長さ当たりの捲縮の数)および架橋結合度(捲縮された隣接フィラメント間のフィルタートウの長さ当たりの結合の数)である。このようにして得られた捲縮されたフィルタートウストリップまたはフィルターストランドは、一定な総タイター(未捲縮のフィルタートウの長さ1メートル当たりの重量)を有し、ストリップの全幅にわたってフィラメント間の一様な架橋結合または結合を呈する。それらは、通常は、さらなる使用のための準備のために、仮置き容器に配置され、圧縮され、ベールとしてパックされる。
【0004】
ここから出発して、欧州特許出願公開第0629722号明細書が、複数のフィルタートウストリップが同じ装置において並行して製造されることで可能にされる上述の種類の捲縮による架橋結合フィラメントで製作されたフィルタートウストリップの効率的な製造を教示しており、並行して製造されたフィルタートウストリップが、いずれの場合も、ストリップの長手方向に延びる所望の引き裂き線(それぞれのフィルター本体と比べ、架橋結合の程度が低くされている)によってつながっており、すなわちいわゆる多連幅の繊維ストリップが最初に製造される。この種の多連幅の繊維ストリップは、従来の作成装置、特に、作成部が1つだけである二重フィルターロッド装置におけるさらなる加工の可能性を特徴とし、フィルタートウベールによって1回の作業について複数のフィルタートウストリップがいずれの場合も同時かつ所定の方法で供給され、分離を所望の引き裂き線の切断によって問題なく確実に実行できる点で、そこでの設置費用の大幅な削減をもたらす。
【0005】
欧州特許出願公開第0629722号明細書に従って多連幅のフィルタートウストリップから所望の引き裂き線に沿った切断によって得られる個々のフィルタートウストリップも、実質的に同じ総タイターおよび捲縮インデックスを有するが、所望の引き裂き線に沿った切断の後で、分離の領域においてフィルタートウの長さ当たりの捲縮の曲げの数が少なくなり、したがってフィラメントの架橋結合の程度が低くなる結果として、切り離しのエッジにおいて、かなりの程度まで問題が生じることが明らかになっている。
【0006】
しかしながら、切り離されたエッジ、または不安定なエッジでさえも、例えば煙草フィルターなどの最終製品の品質を損ない、加工された捲縮されたフィルタートウストリップの総タイターが低いほど、なおさらである。いわゆるエッジダストは、とりわけ最新の高速動作のフィルターロッド装置において、製造されるフィルターロッドの品質の変動につながるが、このエッジダストの発生の増加が、切り離しのエッジの現象に関係している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、複数の捲縮された繊維ストリップ、特に、複数のフィルタートウストリップを同時に並行して製造するための方法であって、上述の従来技術の欠点の克服に適しており、すなわち換言すると、たとえ繊維ストリップの総タイターが小さくても、特に生産性の低下ならびに切り離しのエッジの現象およびその余波の回避に適しており、すなわち換言すると、特に例えばスリムおよびスーパースリムフィルタに関して市場が求めるような小さな総タイターの場合に、特に欧州特許出願公開第0629722号明細書に記載の生産性の利点を維持しながら、従来どおりに製造された標準的なトウから公知のエッジ品質を有する捲縮された繊維ストリップの製造を可能にする方法を開示するという目的にもとづく。さらに、この方法を実行するための装置も提案される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のこの目的は、入口領域と、2つの搬送ローラーの間に形成された搾取ゾーンと、圧縮チャンネルとを有する捲縮機において、捲縮された繊維ストリップ、特にフィルタートウストリップを、同時に並行して製造するための方法であって、請求項1に記載の一連のステップを含んでおり、すなわちa)複数の繊維ストリップを、第1分離機構を使用して入口領域において別々に案内しつつ、入口領域を経由して並行かつ同時に送り込むステップと、b)搾取ゾーンにおいて2つの搬送ローラーによって繊維ストリップを同時に並行して搬送および圧縮するステップと、c)圧縮チャンネルにおいて繊維ストリップを同時に並行して捲縮するステップとを含んでおり、繊維ストリップが、ステップb)においては第2分離機構を使用し、ステップc)においては第3分離機構を使用して、いずれにせよ別々に案内され、第1、第2、および第3分離機構が、入口領域から搾取ゾーンを通って圧縮チャンネルへの繊維ストリップの平行かつ別々の案内が、中断なく行われるように構成されていることを特徴とする、方法によって達成される。
【0009】
また、本発明の目的達成の構成要素は、複数の繊維ストリップを同時、平行、かつ別々に送り込む第1分離機構を備えている入口領域と、搾取ゾーンにおいて繊維ストリップを同時に並行して搬送および圧縮する2つの搬送ローラー対と、繊維ストリップを同時に並行して捲縮する圧縮チャンネルとを有しており、捲縮された繊維ストリップ、特にフィルタートウストリップを、同時に並行して製造する請求項11に記載の装置であって、個別の搬送および圧縮のための第2分離機構が、搾取ゾーンに設けられ、繊維ストリップの個別の捲縮のための第3分離機構が、圧縮チャンネルに設けられ、第1、第2、および第3分離機構が、入口領域から搾取ゾーンを通って圧縮チャンネルへと繊維ストリップを個別に中断なく平行に案内できるような方法で構成されていることを特徴とする装置である。
【0010】
本発明は、互いに分離されている複数の捲縮された繊維ストリップを、それぞれの繊維ストリップの断面全体にわたって実質的に一定かつ対称な捲縮特性を持たせつつ、同時に構成することを可能にする。本発明による方法およびこの方法を実行するために開示される装置は、捲縮された繊維ストリップ、特にフィルタートウストリップを、たとえ小さな総タイターであっても、上述の従来技術による多連幅の繊維ストリップと同様に経済的に製造できることを意味する。この目的のために、多連幅の繊維ストリップの製造と同様に、従来の紡績機によって製造された直線フィラメントが、最初に多数の繊維束へと単純な様相で割り当てられ、次いで、対応する数の別個独立に捲縮された繊維ストリップを同時かつ並行して製造するために、第1分離機構によって捲縮機へと送られる。
【0011】
しかしながら、多連幅の捲縮された繊維ストリップにおいては、捲縮機の入口領域の第1分離機構の構成に応じ、いずれの場合も隣接する2つの繊維ストリップの間の所望の引き裂き線に沿って、捲縮特性が比較的定まらない多少なりとも幅広い領域が形成され、そのような領域が、分離後の繊維ストリップにおいて、捲縮が明らかに粗く、すなわち伸ばされたフィルタートウの長さ当たりの捲縮の曲げの数がより少ない不安定なエッジとして現れる一方で、本発明に従って並列に製造される捲縮された繊維ストリップは、エッジ領域において比較的補強されており、それぞれの繊維ストリップの断面全体にわたって実質的に一定かつ対称な捲縮特性を特徴とし、切り離しのエッジの現象およびそれに関係する余波が生じない。
【0012】
このように、本発明は、総タイターの小さい捲縮された繊維ストリップの製造において、多連幅の繊維ストリップの製造方法に比肩する生産性または効率を可能にするだけでなく、従来どおりに製造された標準的なフィルタートウに比肩する高い製品の品質、すなわち現時点において一般的な市販の標準的なフィルタートウに相当するような対称な捲縮を有する横エッジ形状も特徴とする。この高い製品の品質は、本発明に従って製造された繊維ストリップのさらなる加工の際に、分離された多連幅の繊維ストリップと比べて、エッジダストの発生が大幅に少ないことによって、特に有利に表わされる。
【0013】
入手可能な紡績および捲縮機においては、製造される繊維ストリップの所望の高い製品品質と、その製造における生産性の向上とを、同時に達成することが、特に繊維ストリップの分離が、入口領域から搾取ゾーンまでと、出口領域(すなわち、圧縮チャンネルの後、あるいは圧縮チャンネルおよび圧縮チャンネルの後)とにおいてのみ行われる場合に、不可能である。多数の対応する試験によって示されているとおり、この場合に、この方法では、不適切なエッジ品質の捲縮された繊維ストリップしか得ることができない。しかしながら、驚くべきことに、本発明の主題によって構成されるとおり、隣り合う繊維ストリップを搾取ゾーンを過ぎて圧縮チャンネルへと完全に分離させた状態で案内することで、上述の利点がもたらされる。したがって、欧州特許出願公開第0629722号明細書に記載の方法に比べてより高い紡績速度が可能にされるため、さらなる生産性の利点を、本発明によって最終的に達成することができる。
【0014】
本発明による方法の有利な発展が、従属請求項2〜10に開示されている。これらの発展は、それぞれの利点を述べており、従属請求項12〜18に記載の本発明による装置の対応する有利な実施形態を含んでいる以下において、さらに詳しく説明される。
【0015】
実質的にストリップの長手方向に沿って向けられたフィラメントを各々が含んでいる未捲縮の繊維ストランドまたはストリップが、フィラメント材料に関して存在するいかなる制限もなく、捲縮された繊維ストリップまたはフィルタートウの製造に使用される。しかしながら、煙草フィルター、より広くには、喫煙可能製品のフィルターロッドへのさらなる加工に関して、セルロースアセテート、ポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン(ポリプロピレンなど)、ポリヒドロキシ酪酸エステル、ポリアミド(例えば、ナイロン)、およびビスコースで作られたフィラメントを使用することが好ましい。
【0016】
開示済みの従来技術からすでに知られている複数の未捲縮の繊維ストリップの同時かつ並列な捲縮機への案内(捲縮機の入口領域における繊維ストリップの個別の案内が、隣接する2つのそれぞれの繊維ストリップの間の分離板の形態の第1分離手段を少なくとも備える分離機構によって保証される)に加えて、本発明は、この第1分離機構に直接続く第2分離手段を少なくとも備える第2分離機構を提供し、この第2分離機構が、共通の繊維ストリップ搬送手段として公知の様相で使用されるモータ駆動の搬送ローラー対の直接供給、接触、および出口領域の全体にわたって延び、2つのそれぞれの繊維ストリップの間に第2分離手段を提供して、繊維ストリップを完全に分離した状態で平行に案内し、すなわち中断なく案内する。供給されたすべての繊維ストリップの並列な捲縮のために設けられた圧縮チャンネルの方向の繊維ストリップの搬送が、それぞれの繊維ストリップの上面と上側の搬送ローラーならびに繊維ストリップの下面と下側の搬送ローラーの間の摩擦によって行われる。
【0017】
本発明によれば、少なくとも2つの捲縮された繊維ストリップが、捲縮機の直線的な搬送経路に沿って、好ましくは同時に製造される。捲縮機における3つ、4つ、または5つの捲縮された繊維ストリップ同時かつ平行な製造も、特に好ましい。したがって、この場合に設けられる第1および第2分離機構は、それぞれにおいて必要とされる第1および第2分離手段の数においてのみ実質的に相違する。これらの数は、捲縮機を通っていずれの場合も互いに直接隣り合って平行に同時かつ個別に案内される繊維ストリップの数に応じて決まり、いずれの場合も、繊維ストリップの間にこの種の機械部品が設けられる。したがって、分離機構ごとに、n−1個の分離手段が並列に配置されて設けられ、ここでnは、捲縮機において並行して案内されるべき繊維ストリップの数を表わす。
【0018】
搬送ローラーの間の領域、すなわち搬送ローラー対の直接供給、接触、および出口領域は、ここでは搾取ゾーンと称される。互いに平行に回転する2つの搬送ローラーの間のすき間は、調節可能であり、好ましくは各々の繊維ストリップの搬送が搬送ローラー対による繊維ストリップの圧縮を同時に伴って生じるような方法で調節される。換言すると、第2分離機構は、並列に供給される繊維ストリップの各々を、搬送および圧縮の両方の手段として働く搬送ローラー対の間の搾取ゾーンを通過する際に、それぞれの隣接繊維ストリップから確実に分離する目的を有している。
【0019】
ここで、捲縮機の入口領域の第1分離機構の2つのそれぞれの隣接して案内される繊維ストリップの間の第1分離手段として、分離スウォードを設けることが好ましい。これらの繊維ストリップについて、搬送ローラーの間の搾取ゾーンへの中断のない個別の案内を保証するために、第2分離機構は、好ましくは、第2分離手段として、2つのそれぞれの隣接して案内される繊維ストリップの間の分離スウォードの延長部を、可能な限りすき間のない様相で対応する分離スウォードへと接続して備える。これら2つの部分の間の最大のすき間がフィラメントの直径の約半分よりも小さいことが、本発明の範囲において「すき間がない」と称され、この点において、個々のフィラメントが押し込まれることがないようにするうえで適している。ここで、分離スウォードの延長部が搾取ゾーンに完全に進入し、捲縮機へと並列に供給される繊維ストリップの隔てられた案内が、入口領域および搾取ゾーンにおいて連続的に可能にされる場合、有利である。
【0020】
本発明のこの有利な構成によれば、一方では、並列に案内される2つの繊維ストリップを常に完全に隔てるために、第1分離手段が、分離スウォードとして構成され、第2分離手段が、分離スウォードの延長部として構成され、並列に案内される繊維ストリップの単一のフィラメントが分離スウォードと分離スウォードの延長部とのすき間の間に押し込まれることがないような方法で互いに配置され、この点においてすき間のない配置である。他方で、分離スウォードの延長部および搾取ゾーンの領域の2つの搬送ローラーは、第2分離手段による搾取ゾーンの完全かつすき間のない進入がもたらされ、第1および第2分離手段に沿った2つのそれぞれの平行な繊維ストリップの中断のない案内が保証されるような方法で、互いに配置される。換言すると、第1分離手段が、好ましくは分離スウォードとして構成され、第2分離手段が、好ましくは分離スウォードの延長部として構成され、1つの分離スウォードおよび1つの分離スウォードの延長部が、分離スウォードの延長部が搾取ゾーンの領域において完全かつすき間のない様相で2つの搬送ローラーに進入するような方法で、2つのそれぞれの繊維ストリップの間にすき間のない接続にて配置される。したがって、本発明による方法が、この装置において実行されることが有利であり、すなわち並列に案内される2つの繊維ストリップのそれぞれを完全に隔てるために、すき間なく配置された分離スウォードおよび分離スウォードの延長部を使用して、第2分離手段または分離スウォードの延長部が搾取ゾーンの領域において2つの搬送ローラーに完全にかつすき間なく進入した状態で、実行されることが有利である。
【0021】
有利な様相においては、分離スウォードの延長部による搾取ゾーンの完全な進入が、搬送ローラー対の側面の向かい合う溝によって保証され、分離スウォードの延長部が、並列に案内される2つのそれぞれの繊維ストリップの完全な分離のために、溝において接触することなく搾取ゾーンの領域の2つの搬送ローラーに進入する。それぞれの溝の深さは、第2分離手段の寸法および搾取ゾーンにおける搬送面内の相対位置に応じて寸法付けられるべきであり、繊維ストリップの間の第2分離手段の高さは、いずれの場合も、2つの搬送ローラーの間の搾取ゾーンにおけるすき間よりも大きい。第2分離手段および2つの搬送ローラーは、この場合には、好ましくは、並列に案内される繊維ストリップの単一のフィラメントのそれぞれの溝へと押し込みが防止されるような方法で互いに配置され、したがってこの限りにおいて、この配置は、すき間のない配置であり、並列に案内される2つのそれぞれの繊維ストリップの完全な分離が、2つの搬送ローラーの間に形成される搾取ゾーンにおいて可能にされる。溝の幅は、搾取ゾーンにおいてそれぞれ使用される第2分離手段の幅に応じて決まる。したがって、分離機構について考えられる材料は、工学において一般的に使用される適切な強度のすべての材料である。並列に搾取ゾーンを通過する繊維ストリップの完全な分離が、この第2分離機構の好ましい構成によって、確実にもたらされる。
【0022】
捲縮機の搾取ゾーンにおける隣り合う繊維ストリップの可能な限り完全な分離という要件は、当然ながら、第2分離機構としての分離スウォードの延長部および溝付きの搬送ローラーによってのみ好ましい様相で満足されるわけではない。むしろ、当業者であれば、第2分離機構および第2分離機構に含まれるすべての第2分離手段の構造設計を、加工されるフィラメントの材料を考慮して有利な様相で実行でき、したがって、複数の繊維ストリップの同時かつ個別の案内を保証するそのような種類のすべての実施形態が、本発明に包含され、同様に好ましい。好ましいとして開示した種類の実施形態の代案として、したがって例えば個々の場合において、半円形の凹所を有する分離板または分離スウォードの延長部が好ましい可能性があり、凹所は、いずれの場合も、可能な限りすき間のない様相で搾取ゾーンにおいて2つの搬送ローラーを囲み、また舌および溝の接続の様相で例えば浅い深さを有するチャンネルにのみ非接触で進入するように寸法付けられる。
【0023】
第3分離機構が、第2分離機構の直後に設けられ、接続領域において、捲縮機の搾取ゾーンから圧縮チャンネルへの隣り合う繊維ストリップの中断のない案内が保証されるような方法で設計される。第1および第2分離機構と同様に、第3分離機構も、案内される2つのそれぞれの繊維ストリップの間の第3分離手段を少なくとも備えており、繊維ストリップの完全に別々の案内を可能にしている。
【0024】
圧縮チャンネルにおいて、並列に供給された繊維ストリップの搬送ローラー対による捲縮が、圧縮チャンバの原理に従って公知の様相で行われ、捲縮プロセスの最中の搬送面における個々の繊維ストリップの別々の案内が、搬送方向において、圧縮チャンネルの底部、圧縮チャンネルの可動のカバー、ならびに圧縮チャンネルの2つの側壁のうちの1つおよび第3分離手段または第3分離手段のうちの2つによって保証される。
【0025】
本発明によれば、圧縮チャンネルの第3分離機構が、圧縮チャンネルへの進入時の繊維ストリップの別々の案内のための平行な領域へと分割するように、いずれの場合でも圧縮チャンネルの入口領域を構成している。
【0026】
しかしながら、並列な捲縮処理の間、すなわち圧縮チャンネルに入ってから出るまで、個々の繊維ストリップの完全に別々の案内を可能にするように第3分離機構で構成することも、有利である場合がある。この場合、第3分離機構が、2つの隣接するそれぞれの繊維ストリップの間に、分離ウェブの形態の第3分離手段を少なくとも備えることが好ましく、分離ウェブまたは各々の分離ウェブが、圧縮チャンネルの底部と圧縮チャンネルの可動のカバーとの間を垂直に延び、圧縮チャンネルの全体を縦方向に分割する。個々の場合において適切である圧縮チャンネルの入口領域の分離が、好ましくは分離ウェブによって同様にもたらされる。
【0027】
有利な様相においては、いずれの場合も並列に案内される2つの繊維ストリップの間に位置する捲縮機の入口領域の第1分離手段、搬送ローラーの間の領域の第2分離手段、および圧縮チャンネルの第3分離手段が、可能な限りすき間がないように配置される個々の別々の構成要素、すなわち複数部品として設けられる。しかしながら、第1、第2、および第3分離手段を、捲縮機の入口領域から搾取ゾーンを介して圧縮チャンネルへと中断なく延びるように単一の構成要素として、したがって単一の部品として構成することも好ましい。
【0028】
さらに、捲縮機の構造設計に応じて、第1、第2、および第3分離手段の複数部品からなる構成は、第1および第2分離手段が1つの部品であるように構成されて、別個の第3分離手段に対して可能な限りすき間がないように配置されることが好ましい場合がある。さらには、同様に、第1分離手段を別に設け、第2および第3分離手段を1つの部品にて設け、第1分離手段に対して可能な限りすき間がないように配置することが、好ましい場合がある。最後に、捲縮機の入口領域の第1分離手段、搬送ローラーの間の領域の第2分離手段、および/または圧縮チャンネルの第3分離手段を、いずれの場合も複数の部品からなるように設け、この点において可能な限りすき間がない様相で互いに配置される分離手段セグメントの形態で設けることが、有利である場合がある。
【0029】
圧縮チャンネルの上部カバーの捲縮プロセスに必要なヒンジによる運動は、圧縮チャンネルおよび圧縮チャンネルに含まれる第3分離機構の相応の構造設計によって保証される。
【0030】
捲縮機における繊維ストリップの搬送経路および繊維ストリップの搬送面の外側または側方を限定するために常に設けられる側部ガイド手段も、例えば入口領域の案内板として、搬送ローラーの端部に配置され、搾取領域においてそれぞれのローラーの直径よりも大きい直径を有しているディスクとして、または捲縮機の出口領域の個々の捲縮された繊維ストリップの各々のためのチャンネル状の様相で構成されたシュートとして、公知の方法で構成される。繊維ストリップの搬送経路のこれらの側方の限定は、入口領域においては第1側部ガイドエレメントと、搾取ゾーンの領域においては第2側部ガイドエレメントと、圧縮チャンネルの領域においては第3側部ガイドエレメントと称される。
【0031】
同じまたは異なる幅を有する捲縮された繊維ストリップの製造も好ましい。これは、外側のガイド手段によって限定される繊維ストリップの搬送経路における第1、第2、および第3分離手段の相応の間隔によってもたらされる。捲縮された繊維ストリップの幅の個別の制御が、任意によりさらなる分離手段を設置し、または既存の分離手段を取り除きつつ、公知の方法で繊維ストリップの搬送経路において個々の分離手段の間の間隔を相応に調節することによって可能にされる。
【0032】
並列に製造される捲縮された繊維ストリップの経済的な提供に関しては、これらを捲縮機から出た後で最初に共通の仮置き容器に別々に仮置きし、次いで複合ベールを形成するように所望の量にパックすることが好ましい。また、いずれの場合も、これらの繊維ストリップを別々に仮置きし、プレスし、別々のベールへとパックすることが有利である場合がある。
【0033】
本発明による装置の好ましい構成が、添付の図1に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】2つの捲縮された繊維ストリップを同時に並行して製造するための第1、第2、および第3分離機構を有する捲縮機と、該捲縮機において案内される繊維ストリップとを、斜視図にて示している。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1に示されている本発明による装置の好ましい実施形態は、同じ幅を有しお互いから隔てられた、セルロースアセテートフィラメントによる実質的に搬送方向に向けられている2つの未捲縮の繊維またはフィルタートウストリップ(1、2)から、2つの捲縮された繊維またはフィルタートウストリップを同時に製造するように構成されている。本発明による装置は、そこで実行される捲縮機能に従って、捲縮機(KM)とも称される。
【0036】
図示の捲縮機(KM)は、2つの未捲縮の繊維ストリップ(1、2)を同時に並行して送り込むために、入口領域(3)を備えている。入口領域の横方向は、2つの繊維ストリップ(1、2)の搬送方向(矢印を参照)において側方に配置された2つの第1案内エレメント(32)によって公知の方法で限定されており、上記案内エレメントは、案内板の形態である。第1分離手段(311)を有する第1分離機構(31)が、側方の限界の間の分離スウォードの形態に構成されており、上記分離スウォードが、入口領域(3)においてやはり図示されている未捲縮の繊維ストリップ(1、2)の実質的に水平な搬送面における中断のない案内を可能にしている。
【0037】
圧縮チャンバの原理に従って供給される未捲縮の繊維ストリップ(1、2)から所望の捲縮された繊維ストリップを製造するために、入口領域(3)と圧縮チャンネル(7)との間に、公知の方法で圧縮チャンネル(7)と協働するモータ駆動の搬送ローラー対(4、5)が配置されている。
【0038】
一方では、入口領域(3)および搬送ローラー対(4、5)、他方では、搬送ローラー対(4、5)および圧縮チャンネル(7)の構造的な配置ゆえに、搬送面が、2つの搬送ローラー(4、5)の間の搾取ゾーン(6)を経由して圧縮チャンネル(7)へと水平に延びるように保証される。
【0039】
第1分離機構(31)に隣接し、すき間のない様相で、2つの搬送ローラー(4、5)の間の領域に、第2分離機構(61)が位置している。第2搬送ローラー(5)が、分かりやすくするために破線で示されている。この第2分離機構(61)は、第1分離手段(311)として設けられた分離スウォードの延長部の形態の第2分離手段(611)を備えている。搾取ゾーン(6)を横切って搬送ローラーの領域において2つの未捲縮の繊維ストリップ(1、2)を完全に別々に案内する目的で、2つの搬送ローラー(4、5)の各々は、分離スウォードの延長部の幅の約半分の深さの溝を有しており、したがって分離スウォードの延長部および搬送ローラー対(4、5)の完全なすき間のない非接触な進入が保証され、この点において、搬送ローラー対(4、5)による2つの未捲縮の繊維ストリップ(1、2)の搬送、互いに完全な分離および圧縮が可能にされる。
【0040】
第2側部ガイドエレメント(62)が、搬送ローラーの領域において2つの未捲縮の繊維ストリップ(1、2)の側方を案内するために設けられ、入口領域(3)の対応するそれぞれの第1側部ガイドエレメント(32)とのすき間がないように配置されている。
【0041】
次いで、圧縮チャンネル(7)の第3分離装置(71)が、すき間のない様相で、第2分離手段(611)として設けられた分離スウォードの延長部に隣接している。上記第3分離装置は、第3分離手段(711)としての分離ウェブを有しており、この第3分離手段(711)としての分離ウェブが、圧縮チャンバ(7)の長さおよび高さの全体にわたって延びており、圧縮チャンネルの底部、搬送面の側方を限定するための第3側部ガイドエレメント(72)としての圧縮チャンネルの各々の側壁、および可動の圧縮チャンネルのカバーとともに、平行に案内される2つの繊維ストリップの空間的に分かれた捲縮のための平行に配置された2つの別々の圧縮チャンネルを定めている。それぞれの第3側部ガイドエレメント(72)は、対応する第2側部ガイドエレメント(62)にすき間のない様相で隣接している。
【0042】
2つの捲縮された繊維ストリップを別々にもたらすために、2つに分割された圧縮チャンネル(7)が、2つの捲縮された繊維ストリップのうちの1つをそれぞれもたらすための2つのシュートを有する出口領域(8)へと、いずれの場合も開いている。
【符号の説明】
【0043】
KM 捲縮機
1、2 繊維ストリップ/フィルタートウストリップ
3 入口領域
31 第1分離機構
311 第1分離手段
32 第1側部ガイドエレメント
4、5 搬送ローラー
6 搾取ゾーン
61 第2分離装置
611 第2分離手段
62 第2側部ガイドエレメント
7 圧縮チャンネル/圧縮チャンバ
71 第3分離機構
711 第3分離手段
72 第3側部ガイドエレメント
8 出口領域/シュート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口領域(3)と、2つの搬送ローラー(4、5)の間に形成された搾取ゾーン(6)と、圧縮チャンネル(7)とを有する捲縮機(KM)において、捲縮された繊維ストリップ、特にフィルタートウストリップを、同時に並行して製造するために、
a)複数の繊維ストリップ(1、2)を、第1分離機構(31)を使用して入口領域(3)において別々に案内しつつ、入口領域(3)を経由して並行かつ同時に送り込むステップと、
b)搾取ゾーン(6)において2つの搬送ローラー(4、5)によって繊維ストリップを同時に並行して搬送および圧縮するステップと、
c)圧縮チャンネル(7)において繊維ストリップを同時に並行して捲縮するステップと、
を含んでいる方法であって、
ステップb)においては第2分離機構(61)を使用し、ステップc)においては第3分離機構(7)を使用して、いずれの場合にも繊維ストリップが別々に案内され、第1、第2、および第3分離機構(31、61、71)が、入口領域(3)から搾取ゾーン(6)を通って圧縮チャンネル(7)への繊維ストリップの平行かつ別々の案内を中断なく行われるように構成されていることを特徴とする、方法。
【請求項2】
ステップa)が、少なくとも1つの第1分離手段(311)を有する第1分離機構(31)を使用して実行され、ステップb)が、少なくとも1つの第2分離手段(611)を有する第2分離機構(61)を使用して実行され、第1および第2分離手段(311、611)が、2つの繊維ストリップ(1、2)を完全に分離させた状態で平行に案内するように、いずれの場合も2つの繊維ストリップ(1、2)の間に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップa)が、分離スウォードを第1分離手段(311)として使用して実行され、ステップb)が、分離スウォードの延長部を第2分離手段(611)として使用して実行され、平行に案内される2つの繊維ストリップ(1、2)の完全な分離が、いずれの場合も、すき間なく配置された分離スウォードおよび分離スウォードの延長部によってもたらされ、分離スウォードの延長部が、完全かつすき間のない様相で、搾取ゾーン(6)の領域の2つの搬送ローラー(4、5)に進入していることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ステップb)が、搾取ゾーン(6)の領域において接触することなく、2つの搬送ローラー(4、5)の溝に進入する2つの繊維ストリップ(1、2)の間の分離スウォードの延長部を使用して、いずれの場合も実行されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ステップc)において、繊維ストリップ(1、2)が完全に分離して、圧縮チャンネル(7)に入ってから出るまで、第3分離機構(71)を使用して案内されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ステップc)が、少なくとも第3分離手段(711)を有する第3分離機構(71)を使用して実行され、第3分離手段(711)が、いずれの場合も、2つの繊維ストリップ(1、2)を完全に分離させた状態で平行に案内するように、2つの繊維ストリップ(1、2)の間に配置されていることを特徴とする、請求項1または5に記載の方法。
【請求項7】
ステップc)が、分離ウェブを第3分離手段(711)として使用して実行され、いずれの場合も、平行に案内される2つの繊維ストリップ(1、2)の完全な分離が、分離ウェブによってもたらされることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ステップa)からc)において、第1、第2、および第3分離手段(311、611、711)が、平行に案内される2つの繊維ストリップ(1、2)の間に配置され、いずれの場合も、繊維ストリップが、入口領域(3)から搾取ゾーン(6)を通って圧縮チャンネル(7)へと、同じまたは異なる幅を有しつつ、平行かつ完全に分離されて案内されるように、されていることを特徴とする、請求項2または3および6または7に記載の方法。
【請求項9】
平行に案内される2つの繊維ストリップ(1、2)の間の第1、第2、および第3分離手段(311、611、711)が、一部品とされ、または第1、第2、および第3分離領域を有する複数部品からなる分離手段とされて、いずれの場合も使用されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ステップc)の後の捲縮された繊維ストリップ(1、2)が、捲縮チャンネル(7)を出た後で、共通の仮置き容器に配置されることを特徴とする、請求項1〜9の少なくともいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
複数の繊維ストリップ(1、2)を同時、平行、かつ別々に送り込む第1分離機構(31)を備えている入口領域(3)と、搾取ゾーン(6)において繊維ストリップを同時に並行して搬送および圧縮する搬送ローラー対(4、5)と、繊維ストリップを同時に並行して捲縮する圧縮チャンネル(7)とを有しており、捲縮された繊維ストリップ、特にフィルタートウストリップを、同時に並行して製造する装置(KM)であって、
個別の搬送および圧縮のための第2分離機構(61)が、搾取ゾーン(6)に設けられ、繊維ストリップの個別の捲縮のための第3分離機構(71)が、圧縮チャンネル(7)に設けられ、第1、第2、および第3分離機構(31、61、71)が、入口領域(3)から搾取ゾーン(6)を通って圧縮チャンネル(7)へと繊維ストリップを個別に中断なく平行に案内できるように、構成されていることを特徴とする、装置。
【請求項12】
第1分離機構(31)が、少なくとも1つの第1分離手段(311)を備えており、第2分離機構(61)が、少なくとも1つの第2分離手段(611)を備えており、
第1および第2分離手段(311、611)が、いずれの場合も、2つの繊維ストリップ(1、2)を中断なく個別に案内できるように、2つの繊維ストリップ(1、2)の間に配置されていることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
第1分離手段(311)が、分離スウォードとして構成され、第2分離手段(611)が、分離スウォードの延長部として構成され、分離スウォードおよび分離スウォードの延長部は、分離スウォードの延長部が、搾取ゾーン(6)の領域において完全かつすき間のない様相で2つの搬送ローラー(4、5)に進入するように、いずれの場合も、2つの繊維ストリップ(1、2)の間にすき間のない接続にて配置されていることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
平行に案内される2つの繊維ストリップ(1、2)の間で、分離スウォードの延長部が、搾取ゾーン(6)の領域において2つの搬送ローラー(4、5)の溝に、いずれの場合も接触することなく進入していることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
第3分離機構(71)が、繊維ストリップ(1、2)を圧縮チャンネル(7)の入口から出口まで中断なく別々に案内できるように、構成されていることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
第3分離機構(71)が、少なくとも第3分離手段(711)を備えており、第3分離手段(711)が、2つの繊維ストリップ(1、2)を中断なく別々に案内できるように、いずれの場合も、2つの繊維ストリップ(1、2)の間に配置されている、請求項11または15に記載の装置。
【請求項17】
第3分離手段(711)が、分離ウェブとして構成され、分離ウェブが、2つの繊維ストリップ(1、2)を中断なく別々に案内できるように、いずれの場合も、2つの繊維ストリップ(1、2)の間に配置されている、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
第1、第2、および第3分離手段(311、611、711)が、平行に案内される2つの繊維ストリップ(1、2)の間に配置され、いずれの場合も、繊維ストリップを、入口領域(3)から搾取ゾーン(6)を通って圧縮チャンネル(7)へと、同じまたは異なる幅にて、中断なく別々に、平行に案内できるように、されていることを特徴とする、請求項12または13および16または17に記載の装置。

【図1】
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【公表番号】特表2012−518725(P2012−518725A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−550477(P2011−550477)
【出願日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際出願番号】PCT/EP2010/001032
【国際公開番号】WO2010/094488
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(500017874)ローディア アセトウ ゲーエムベーハー (9)
【Fターム(参考)】