説明

複数の配布チャネルを通しての引き換えに対する複数のPINの使用

本発明では、顧客が複数の識別子を、それらに関係付けられた少なくとも1つのプロダクトに対して、引き換えられるようにするシステムおよび方法が提供される。少なくとも1つのプロダクトに関係付けられた複数の識別子を記憶しているデータベースが確立される。複数の識別子は、少なくとも1つのプロダクトに対して一括して引き換え可能であるが、個別に引き換え可能ではない。複数の識別子のそれぞれの表現物が配布され、それぞれの表現物は複数の識別子の1つのみを識別するのに十分な情報を有している。要求者から複数の引き換え識別子が受け取られる。要求者から複数の引き換え識別子を引き換える要求が受け取られる。要求に応答して、要求者に第1の認証結果が発行される。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、「複数のプロダクトに対して引き換え可能な識別子を配布するためのシステムと方法」と題され、代理人ドケット番号第64243.000037号のもと、2004年6月10日に出願された米国特許出願第10/864,809号の利益を主張し、その開示は参照によりその全体がここで組み込まれている。
【発明の分野】
【0002】
本発明は価値にアクセスするのに使用可能な識別子を配布することに関連する。さらに詳細には、本発明は複数の異なる配布チャネルを通して価値を引き換えるために使用することができる、複数の識別子を配布することに関連する。
【発明の背景】
【0003】
個人識別番号(PIN)のような識別子を使用して、特定のPINに関係付けられた口座に記憶された価値と機密情報にアクセスすることができる。PINは一般的に独特であり、個々の口座所有者にのみ知られているため、PINは口座所有者の同一性を照合することができ、それによって、口座所有者の口座価値へのアクセスを認証することができる。一般的にPINは、誰かがPINをランダムに推測しようとするのを困難または非実用的にするのに十分な長さである。PINが秘密に保たれていると仮定すると、PIN所有者は盗難の恐れほとんどなく、口座価値および/または内密情報にアクセスすることができる。さらに、PINはPIN所有者によって記憶することができ、または、PIN所有者とともに携帯することができる。
【0004】
PINを使用することの1つの利点は、PIN所有者がどこからでも口座価値にアクセスすることができることである。PINは通常自動化された引き換えシステムに関係付けられているため、PIN価値または情報は、一般的にいつでもアクセスすることができる。PINは、コンピュータ端末のような任意の口座アクセスポイントにおいて提供することができるため、PINは口座所有者が口座にアクセスできる時間と場所を劇的に増加させる。例えば、銀行口座所有者は、通常の営業時間の間に物理的に銀行のビルに出向く代わりに、彼らのPINを提供して、それにより口座情報にアクセスし、または、現金自動預払機およびパーソナルコンピュータにより勘定を支払う。
【0005】
したがって、PINはマーチャントにとって、顧客に価値を配布するための有効な手段である。すなわち、マーチャントが価値自体を配布するというよりは、価値に関係付けられたPINを顧客に配布してもよい。顧客は後でPINを使用して、価値または商品を引き換えてもよい。したがって、PINは顧客の都合のよい後の時間に配布の時間をシフトするのに有効に使用することができる。例えば、電話通信サービスプロバイダは、電話通信価値の量に関係付けられたPINを配布することによって、電話通信サービス価値を配布してもよい。例えば、電話通信カード(電話カード)および関係付けられたPINは、売り場で顧客に配布してもよい。カードおよびPINは、中央プロセッサにおいて、電話通信サービスプロバイダによって記憶された電話通信サービス価値を記憶している口座のような、記憶価値口座に関係付けられてもよい。顧客の選んだ時間および場所において、顧客は電話通信プロバイダのシステムにアクセスし、PINを提供して、電話通信サービスの時間のような記憶された口座価値にアクセスしてもよい。PINを照合したときに、電話通信プロバイダは電話通信サービスを顧客に提供してもよい。
【0006】
従来のPINシステムは、PINが一般的に単一の口座および単一の価値に関係付けられているという点において制限されている。例えば、PINは特定の口座に関する情報または価値にアクセスするのに使用してもよい。一般的に、価値は、電話通信時間、ドルまたはポイントのような、単一のタイプのものである。例えば、電話カードPINは一般的に通話時間に対してのみ引き換えられ、銀行PINは口座から現金を引き出すためだけに使用されてもよい。
【0007】
従来のPINおよびパスワードシステムの他の欠点は、誰かのPINまたはパスワードを取得した認証されていない個人が、その誰かの口座に記憶された価値にアクセスできることである。例えば、PINがどこかに書かれている場合、認証されていない個人がその書き込みを見つけて、そのPINを使用して、彼ら自身の電話口座に価値を追加するかもしれない。
【0008】
従来のPINシステムに関する他の制限と欠点が存在する。
【発明の概要】
【0009】
1つの例示的な実施形態では、顧客が複数の識別子を、それらに関係付けられた少なくとも1つのプロダクトに対して、引き換えられるようにするシステムおよび方法が提供される。少なくとも1つのプロダクトに関係付けられた複数の識別子を記憶しているデータベースが確立される。複数の識別子は、少なくとも1つのプロダクトに対して一括して引き換え可能であるが、個別に引き換え可能ではない。複数の識別子のそれぞれの表現物が配布され、それぞれの表現物は複数の識別子の1つのみを識別するのに十分な情報を有している。要求者から複数の引き換え識別子が受け取られる。要求者から複数の引き換え識別子を引き換える要求が受け取られる。要求に応答して、要求者に第1の認証結果が発行される。
【0010】
他の実施形態では、顧客が複数の識別子を、それらに関係付けられた少なくとも1つのプロダクトに対して、引き換えられるようにするシステムが提供される。データベース記憶システムは、そこに少なくとも1つのプロダクトに関係付けられた複数の識別子を記憶し、複数の識別子は、少なくとも1つのプロダクトに対して一括して引き換え可能であるが、個別に引き換え可能ではない。配布モジュールは、複数の識別子のそれぞれの表現物を配布し、それぞれの表現物は複数の識別子の内の1つのみを識別するのに十分な情報を有している。入力デバイスは、複数の引き換え識別子と、複数の引き換え識別子を引き換える要求とを要求者から受け取る。認証モジュールは、要求に応答して、要求者に第1の認証結果を発行する。
【0011】
他の実施形態では、顧客が複数の識別子を、少なくとも1つのプロダクトに対して、引き換えられるようにする方法が提供される。少なくとも1つのプロダクトに関係付けられた複数の識別子を記憶しているデータベースが確立される。複数の識別子は少なくとも1つのプロダクトに対して一括して引き換え可能であるが、個別に引き換え可能ではない。複数の識別子は、任意の連続的順序で複数の識別子のそれぞれが受け取られたときに引き換え可能である。複数の識別子のそれぞれの表現物が配布され、それぞれの表現物は複数の識別子の内の1つのみを識別するのに十分な情報を有している。配布の動作は、ある時間において、顧客に販売されるプロダクトとともに第1の識別子を提供することと、異なる時間において、異なる配布チャネルを通して第2の識別子を配布することとを含む。複数の引き換え識別子が要求者から受け取られる。複数の引き換え識別子を少なくとも1つのプロダクトに引き換える要求が要求者から受け取られる。複数の引き換え識別子が複数の識別子と比較される。複数の引き換え識別子が複数の識別子に一致するという決定に応答して、少なくとも1つのプロダクトに対する引き換えが認証される。要求者に第1の認証結果が発行される。要求者の少なくとも1人、および、要求者により指定された受取人に対して、少なくとも1つのプロダクトが配布される。配布動作に基づいて、データベースが修正される。
【0012】
他の実施形態を考慮することができる。
【実施形態の詳細な説明】
【0013】
本発明は、PIN、パスワード、バイオメディカル識別子、アクセスコード、および/または、PIN、パスワード、バイオメディカル識別子、アクセスコードの組合せのような1つ以上の識別子の使用によって、顧客が1組のプロダクトの内の1つ以上を購入できるようにするシステムおよび方法を提供する。以下により詳細に説明するように、これらの方法は、PINのような1つ以上の識別子をさまざまな方法の内の任意のもので顧客に提供することを含んでいてもよい。識別子は中央プロセッサにより維持されるデータベース中の識別子に関係付けられている1組のプロダクトの内の1つ以上と引き換えられるように動作してもよい。顧客は、中央プロセッサまたは特定のプロダクトプロバイダにアクセスして、1組のプロダクトの内の1つに対して識別子が引き換えられるように要求してもよい。引き換え要求は、顧客自身、小売業者または他の仲介業者のいずれかによって、中央プロセッサまたはプロバイダに送られてもよい。中央プロセッサによって認可された場合、引き換え認証が提供され、プロダクトは顧客に提供される。いくつかの実施形態では、顧客は同一のPINを1回より多く使用して、さらなるプロダクトを取得してもよい。いくつかの実施形態では、顧客は複数のPINを使用して、単一のプロダクトまたは複数のプロダクトと引き換えてもよく、それらの各PINは、1回または1回より多く使用可能であってもよい。引き換え要求は、それぞれのプロダクト引き換えに対して、同一のまたは異なる通信チャネルを通して通信されてもよい。複数の異なるプロバイダは、複数の異なる配布チャネルによってプロダクトを提供してもよい。
【0014】
単一のプロダクトまたは複数のプロダクトを引き換えるために、1つより多い識別子が要求されてもよいことを理解すべきである。例えば、顧客は第1の(または第2の等の)引き換えを行うために、数多くの識別子を集めてもよい。したがって、ここでの用語「識別子」の使用は、複数の識別子に対しても言及されることがあることを理解すべきである。
【0015】
識別子は(例えば、データベース中で)1つ以上の予め定められた商品またはサービス(一括して「プロダクト」)、1以上の商品またはサービスのプロバイダ(一括して「プロダクトプロバイダ」)、1つ以上の通信ネットワーク、1つ以上の引き換えチャネル、1つ以上の口座、および、1つ以上の引き換えのポイントに関係付けられていてもよい。
【0016】
識別子はさまざまな方法で配布されてもよい。例えば、PINのような識別子は、販売されるカードに印刷されていてもよく、または他の方法で、マーチャントストアにおいて顧客に配布されてもよい。識別子は、例えば、特定のプロダクトの購入の際に、顧客に提供される領収書に印刷されていてもよい。識別子はプロダクトとともにパッケージ化されていてもよい。例えば、顧客は1つのプロダクトを選択または購入し、識別子はプロダクトに貼付され、プロダクトまたはそのパッケージ内に同封され、プロダクト自体に印刷され、または他の方法でプロダクトまたはそのパッケージに結合されていてもよい。
【0017】
特定の実施形態では、1つ以上の識別子は、独立した(または結合された)プロダクトとともに配布されてもよい。いくつかの実施形態では、識別子はプロダクトを購入するための特別なインセンティブを提供する付加的な価値として配布されてもよい。例えば、小売業者から購入される予めパッケージ化された商品が、パッケージ内に内包されたしるしを含んでいてもよく、しるしは、購入された商品に関連する(または関連しない)他のプロダクトに対して引き換えられてもよい、1つ以上の独特な識別子を含んでいてもよい。
【0018】
例として、顧客または他のエンドユーザ(「顧客」)は、PINのような識別子を含むプロダクトを受け取ってもよく、識別子はそれに対して識別子が引き換えられてもよい、1組のプロダクトに予め関係付けられている。顧客はPINのような付加的な識別子を含むプロダクトまたは他の商品を購入してもよい(またはさもなければ受け取ってもよい)。例えば、それぞれの付加的なプロダクトは、1つ以上のPINを含んでいてもよく、および/または、付加的なPINは、(それらをクーポンの裏面で受け取ること、または、インターネットでそれらにアクセスすることのような)他の手段を通して入手可能であってもよい。顧客は、例えば、(インターネットを通して)直接的に、または仲介業者マーチャントの手助けとともに、中央プロセッサにコンタクトし、1つ以上の識別子を第1のプロダクトに引き換えることを要求してもよい。一般的に、顧客は1つ以上の識別子を提供し、また、(例えば、可能性のある複数のプロダクト引き換えの内からプロダクトを選択することによって)望ましいプロダクトを識別してもよい。
【0019】
中央プロセッサは、引き換え要求が有効であるかどうか決定してもよい。例えば、中央プロセッサは識別子のデータベースにアクセスして、1つ以上の識別子が有効であり、それらが、例えば要求されたプロダクトに対して、まだ引き換えられていないことを照合してもよい。中央プロセッサは、引き換え要求者(すなわち、顧客または仲介業者マーチャント)に対して引き換え要求応答を、第1のプロダクトが引き換えられるだろうという確認の形態で送ってもよい。中央プロセッサは第1のプロダクトを顧客に提供するプロセスを開始してもよい。例えば、中央プロセッサは顧客に第1のプロダクトを提供するように、第1のプロバイダに対して要求してもよい。
【0020】
代わりに、小売業者を通して引き換え要求が行われた場合、認証は顧客にプロダクトを提供するように、小売業者に対して指示または認証してもよい。中央プロセッサは、データベースを修正して、第1のプロダクトが提供された識別子に対して引き換えられたことを反映してもよい。実施形態によっては、顧客が同一の1つ以上の識別子(または、他の関係付けられた1組の1つ以上の識別子)を(例えば、第1のプロダクトの2つ目のもののような)第2のプロダクトに引き換えるように連続的に要求するとき、プロセスは繰り返されてもよい。
【0021】
したがって、いくつかの実施形態では、複数のPINは単一のプロダクトに引き換えられてもよい。他の実施形態では、複数のPINは単一のPINに引き換えられてもよい。例えば、3つのPINはオリジナルの3つのPINの価値よりもより大きな(例えば、3倍大きな)価値を持っている口座に関係付けられている単一のPINに対して引き換えられてもよい。いくつかの数のこれらの増大された価値PINは、さらに大きな価値を持つPINに引き換えられてもよい。
【0022】
本発明の方法で提供される識別子は、任意のさまざまなプロダクトにアクセスするのに使用されてもよいことを理解すべきである。識別子によって対応され、引き換えられ、アクセスされてもよいプロダクトとサービスの例は、以下のものを含む。長距離電話通信、ワイヤレス通信、ページングおよび(ワイヤレスウェブアクセスのような)インターネット可能な通信サービス、緊急ロードサービス、法的サービス、会計サービス、税務サービス、プロパティクリーニングおよび/またはメンテナンスサービス、衣類クリーニングサービス、輸送サービス、(例えばモーニングコールサービスのような)コールサービス、旅行サービス、配達サービス、オンライン(またはオフラインの)デートサービス、電気および/またはガスサービス、水道サービス、下水道サービス、インターネットアクセス、および、(デジタルフィルム処理を含む)フィルム処理。識別子によりアクセスされてもよいプリペイドプロダクトとサービスの他の例は、以下のものを含む。ギフト口座、プリペイドガス口座、プリペイド食品雑貨口座、プリペイドエンターテイメント口座、プリペイド映画口座、ダウンロード可能な着信音口座、ダウンロード可能なゲーム口座、ダウンロード可能な画像口座、ダウンロード可能なビデオまたは映画口座、(例えば、MP3、MP4、WMV、WAV、または他のフォーマットを使用する音楽ファイルに対する)ダウンロード可能な音楽口座、他の任意のダウンロード可能なソフトウェア口座、顧客謝礼口座、橋梁および/または道路通行料口座、識別子によりアクセスされてもよい他の任意のタイプの価値。
【0023】
識別子に関係付けられたプロダクトは、商品も含む。例えば、プロダクトはビデオゲーム、ビデオゲーム端末、(クレジットカード、デビッドカード、または記憶価値カードのような)取引カード、(DVD、CD、ダウンロード可能音楽カードのような)オーディオ・ビジュアルプロダクト、コンサートチケットまたは商品券であってもよい。関係付けられたプロダクトは、ソフトウェアまたは他のダウンロード可能コンテンツを含んでいてもよい。
【0024】
図1は、本発明の実施形態にしたがって、プロダクトを配布するためのシステム100を図解する。システム100は1以上のプロバイダ2a−2nを含み、それぞれのプロバイダ2a−2nは、1つ以上の通信ネットワーク12a−12nにより、選択的に顧客4および/または中央プロセッサ20と通信してもよい。中央プロセッサ20は、データベース22に結合されていてもよく、データベース22は1つ以上の識別子(例えば独特な識別子)、とともに、例えば識別子により引き換えられてもよいプロダクトに関係している情報のような、それぞれの識別子に関係付けられた情報、(または、ダウンロード可能コンテンツのような引き換え可能プロダクト自体)を記憶する。それぞれのプロバイダ2は、1つ以上の配布チャネル6a−6nにより顧客4にプロダクトを提供するよう構成されていてもよい。
【0025】
顧客4は、中央プロセッサ20に(例えばVRUを通して)直接的に、または仲介業者(例えば、マーチャント)を通してのいずれかで1つ以上のプロダクトに対する要求を送ってもよい。通信(例えば、要求および応答)は、1つ以上の通信ネットワーク12a−12nにより異なるエンティティ内部で、および、異なるエンティティ間で送られてもよい。通信ネットワーク12a−12nは、(例えば顧客のような)1人の当事者と(例えば、マーチャント、プロバイダまたは中央プロセッサのような)もう1人の当事者との間の通信のための任意の通信デバイスまたはネットワークを含んでいてもよい。そのような通信を提供するのに使用される技術は、例えば、(電話またはコンピュータネットワークのような)ネットワーク、専用回線、IPベースの接続、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN、WAN、VPN、イーサネット(登録商標)、または、通信を提供する任意のクライアントサーバシステムを含んでいてもよい。そのような通信技術は、例えば、TCP/IP、UDP、OSI、SNA、X.25、ISO85/83、XMLまたはSOAPのような任意の適切なプロトコルを使用してもよい。通信ネットワークは、1つ以上のマーチャント端末10a−10nおよび中央プロセッサ20の内部、ならびに、1つ以上のマーチャント端末10a−10nおよび中央プロセッサ20の間で、データを送ってもよい。
【0026】
代わりに、顧客は1つ以上の通信ネットワーク12a−12n(例えば、httpまたはhttpsを使用するネットワーク)により、1つ以上のプロダクトに対する要求を1以上のプロバイダ2a−2nに直接送ってもよい。
【0027】
図2は、本発明の実施形態にしたがって、1つ以上の識別子を配布し、アクティブ化するためのシステム200を示す。マーチャント8a−8nは例えば、マーチャントストアで1つ以上の識別子および/または関係付けられたプロダクトを顧客に配布してもよい。例えば、顧客はマーチャント端末10a−10nにおいてプロダクトおよび/または識別子を購入してもよい。それぞれの識別子は(例えば、マーチャント端末10において購入されたプロダクトに関係付けられていてもよい、1つ以上のあらかじめ定められた1組のプロダクトのような)プロダクトのような価値に引き換えるために使用される。
【0028】
例えば、顧客は有名ミュージシャンのコンサートチケットを購入し、1つ以上の識別子が領収書またはチケット自体に印刷されていてもよい。コンサートの後、単一のPIN(または、複数のPIN)が、ミュージシャンのポスターを取得するために、および、コンサートにおいてミュージシャンによって演奏された曲をダウンロードするために使用されてもよい。他の例では、顧客は同一のミュージシャンを起用しているCDを購入してもよく、1つ以上の識別子が印刷された1つ以上のカードが、CDパッケージ内に配置されていてもよい。識別子は、例えば、インターネットからダウンロードされたさらなる曲に引き換えられてもよい。他の実施形態では、ダウンロードされた曲、ポスターおよびCDはすべて、単一のPIN(または、複数のPIN)から引き換えられてもよい。さらに他の実施形態では、1つ以上のこれらのアイテムは、集められたPINから引き換えられてもよい。例えば、顧客は例えば、同一のアーティストからの他のCD、または、特定のファーストフードマーチャントからのフレンチフライの箱の裏のステッカーのような他のアイテムの購入を通して得られるPINを集めてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、1つ以上の識別子は、それらが顧客により引き換えられ、または、使用される前にアクティブ化を要求してもよい。例えば、顧客は1組のプリペイドサービスの1つに対して引き換え可能である1つ以上のPINを受け取ってもよい。PINは、それが顧客により受け取られるときにアクティブ化されてもよい。例えば、1つ以上のマーチャント端末10において購入された1つ以上の関係付けられたプロダクトとともにPINが受け取られるとき、マーチャント端末10は、通信ネットワーク12により中央プロセッサ20にアクティブ化メッセージを送ってもよい。いくつかの実施形態では、各PINは独立したプロダクトとともに独立して取得されてもよい。中央プロセッサ20は、アクティブ化情報および(例えば引き換え情報のような)識別子に関係付けられた1組のプロダクトについての情報のような、識別子情報を記憶しているデータベース20を修正することにより識別子をアクティブ化してもよい。中央プロセッサ20は、対応しているマーチャント端末10にアクティブ化確認メッセージを返信してもよい。マーチャント端末10は、顧客4にアクティブ化確認を送る。
【0030】
いくつかの実施形態では、データベース20は1つ以上の価値引き換え(例えば、それに対して1つ以上の識別子が引き換えられてもよいプロダクト)に関係づけられた1組の識別子を記憶してもよい。例えば、識別子のサブセット(例えば、3つの独特な識別子)が、ある1組のプロダクトに引き換えられてもよく、他のサブセット(例えば、第1のサブセットの識別子と同一の識別子のすべて、または、いくつかを含んでいてもよく、もしくは、まったく含んでいなくてもよいサブセット)が、同一のまたは異なる1組のプロダクトに引き換えられてもよい。例えば、顧客は10個の識別子の内の組の任意の3つを1つの特定のプロダクト(または、1組のプロダクト)に引き換えてもよく、顧客は識別子の任意の5つを、例えば、第1のプロダクト(または、1組のプロダクト)より大きな価値のプロダクトのような、異なる特定のプロダクト(または、1組のプロダクト)に引き換えてもよい。いくつかの実施形態では、5つの識別子は10個の識別子の内の1つ以上の特定の識別子を含まなければならないが、任意の3つの識別子が第1のプロダクトに引き換えられてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、任意のプロダクトに引き換えられる識別子は、任意のさらなる引き換えに対しては使用されない。他の実施形態では、識別子は、1回より多くのプロダクト引き換えに使用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、(10個の独特な識別子の組の内の)3つの識別子からなる任意の組は1つ以上のアイテムに引き換え可能であってもよいが、3つの識別子の所定の組合せは1回のみ引き換えられてもよい。例えば、この実施形態では、識別子1、2および3は1回のみ一括的に引き換えられてもよく、識別子1、2および4は1回のみ一括的に引き換えられてもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、顧客は限定された回数、特定の引き換えを行ってもよい。例えば、第1の顧客は識別子1、2および3を所定のプロダクトに一括的に引き換えてもよく(しかし、例えば、1回のみ引き換えてもよく)、他の顧客は同一の識別子1、2および3を同一のプロダクトに一括的に引き換えてもよい。
【0033】
中央プロセッサ20は、任意のサーバ、コンピュータ、コンピュータシステム、ハブ、データベース、データプロセッサ、クレジットネットワークまたは他のコンピュータシステム、または他の任意のプロセッサであってもよい。中央プロセッサ20は、マーチャント8およびマーチャント端末10から受信されたデータを処理するように構成されてもよい。中央プロセッサは、電話ネットワークで、または、インターネットのようなデータ処理ネットワークにより、顧客と直接的に通信するように適応されていてもよい。
【0034】
マーチャント端末10は、マーチャント8において、顧客取引を処理するのに使用される任意の端末を含んでいてもよい。マーチャント端末10は、キャッシュレジスタ、PC端末、バーコードリーダ、磁気ストライプリーダ、クレジットカード端末、現金自動預払機、または、顧客と情報を通信するために使用される他の端末を含んでいてもよい。マーチャント端末10はマーチャント8のストアの内部またはマーチャント8のストアの外部にあってもよい。例えば、顧客はプロダクトを購入し、購入取引はマーチャント端末10において処理されてもよい。
【0035】
図3は、本発明の実施形態にしたがった1つ以上の識別子を含んでいる例示的なプロダクトを示す。図3に示されるように、プロダクト30は、しるし40を含んでいてもよい。ここでは、プロダクトは「ACMEブランドX5000汎用ウィジェット」であるが、プロダクトは任意のタイプの商品、サービス、または価値であってもよいことが理解されるだろう。
【0036】
プロダクト30は、CD、DVD、チケット、電話カード、他の記憶価値カード、他の金融プロダクト、または他の商品またはサービスのような、識別子のしるし40に関係付けられてもよい他の任意の商品またはサービスであってもよい。いくつかの実施形態では、商品がないため、むしろ、しるし40は任意の商品から独立して顧客に提供されてもよい。代わりに、いくつかの識別子は商品とともに取得されてもよく、他の識別子は、関係付けられた商品なしで取得されてもよい。識別子は1つ以上の商品またはサービスに対して、一括して(または個別で)引き換え可能であってもよい。いくつかの実施形態では、「プロダクト」30はサービスのしるしであってもよい。例えば、しるしは商品またはサービスを提供するための領収書のような領収書を含んでいてもよく、あるいは、しるしは商品またはサービスに関連する他の通信を含んでいてもよい。プロダクトは、(例えば、音楽ファイルダウンロードまたはビデオゲームのような)ファイルダウンロード、ウェブページアクセス、eメール、あるいは、他の電子的ファイルまたはプログラムのような、電子的プロダクトであってもよい。
【0037】
(識別子の表現物としても呼ばれる)しるし40は、任意の紙、書面、印刷物、eメール、音声ファイル、ビデオファイル、または、識別子を通信する他のオーディオ・ビジュアル手段であってもよく、あるいは、しるしは視覚的に開示されていない情報を含んでいてもよい。例えば、しるしは認証された受信機デバイスに識別子を通信することができるRFIDデバイスを含んでいてもよい。識別子は、図3に示されるように、「9876Z A1234」のような任意の数またはコードであってもよい。しるし40はプロダクト30に含まれていてもよく、しるしは独立して提供されてもよい。いくつかの実施形態では、しるしはプロダクト上にあってもよく、またはさもなければプロダクトの一部であってもよい。例えば、DVD映画プロダクトは、DVDを再生することが、例えば、DVDメニューの「特別特集」セクションの一部として、のような識別子をテレビジョンに表示させるように、DVDにエンコードされた識別子を持っていてもよい。
【0038】
図3は、プロダクト上に印刷されたしるし40と、プロダクト30から独立した領収書または他の通信30A上で提供される他のしるし40Aとを示す。したがって、識別子は1つより多いしるし30上で提供されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、単一の識別子は1回のみ提供されてもよい。例えば、識別子は示されるようにアイテム40中で、または、示されるようにアイテム40A中で提供されてもよいが、両方では提供されない。
【0039】
しるし40はプロダクトまたはプロダクト容器のラベルのステッカー、あるいは、領収書30Aの印刷物のような、物理的な具体的表現を持っていてもよい。しるし40は電子的であってもよい。例えば、しるし40はeメール、(例えばテキストメッセージのような)ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ、ボイスメールメッセージ、または、識別子を示す他の通信であってもよい。いくつかの実施形態では、しるしはプロダクトの購入者に(または購入者により指定された受取人に、または他の人に)電子的に送られてもよい。例えば、eメールは、eメールのテキスト中に識別子(または、複数の識別子)を列挙するしるしであってもよい。しるし40は1つ以上の識別子の文字(例えば、番号)および/または1つ以上の識別子を引き換える指示を話す声の音声を含んでいる音声ファイルのような、識別子をエンドユーザに通信する他の任意の手段であってもよい。
【0040】
プロダクト30および/またはしるし40は識別子引き換え指示42を含んでいてもよい。指示42はどのように識別子が1つ以上の関係付けられたプロダクトに引き換えられるかを示してもよい。例えば、指示42はプロバイダ情報、引き換え有効期限日、プロダクト30に関係付けられた他の任意の日付、識別子、および/または他のプロダクト引き換え情報を提供してもよい。指示42は識別子しるし40または他のしるしとともに提供されてもよい。指示42はプロダクトの登録後に郵便(またはeメール)により提供されてもよく、セキュリティ目的のため、指示42はしるし40から独立して、ユーザに提供されてもよい。
【0041】
図4は、本発明の実施形態にしたがった、例示的なカードプロダクト30と識別子のしるし40とを示す。図4は、プロダクト30の正面図と背面図を示す。ここでは、プロダクトは、クレジットカード、デビッドカード、電話カード、または他の記憶価値カードのような取引カード30である。カード30は、発行者のしるし33、クレジットネットワークのしるし32、クレジットタイトル34、口座番号またはカード番号36、有効期日および/または満了期日38、カード所有者の名前40、磁気ストライプ35、引き換え要求42、および、口座に関係付けられた情報の他の任意のしるしを含んでいてもよい。
【0042】
図4に示された実施形態では、しるし40はステッカー(または他の粘着性のもの)に印刷され、カードの背面に貼付された番号である。識別子は(例えば、粘着性のものによって)プロダクトに結合されていても、されていなくてもよい。他の実施形態では、ステッカーしるし40は存在しなくてもよく、代わりに、カード番号36が識別子のしるしであってもよい。
【0043】
図5は、本発明の実施形態にしたがって、顧客に識別子を配布する方法を示す。
【0044】
ブロック400では、識別子のデータベースが確立されてもよく、1つ以上の識別子が1つ以上のプロダクトに関係付けられてもよい。例えば、複数の識別子が単一のプロダクトまたは1組のプロダクトに関係づけられてもよく、1組の識別子グループが1組のプロダクトに関係付けられてもよい。いくつかの実施形態では、各識別子(または1組の識別子)は、(例えば、データベース中で)、識別子を提供することにより引き換えられるプロダクトのような、特定の1組のプロダクトに関係付けられてもよい。データベースは、引き換えまたはプロダクト配布の情報のような、識別子または関係付けられたプロダクトに関連する任意の情報を記憶してもよい。この情報は、それぞれの識別子に対して、独立したデータベースエントリに記憶されてもよい。(いくつかの実施形態では、単一のプロダクトに関係付けられた複数の識別子に対する情報は、独立したエントリに記憶されてもよい。)それぞれの識別子は、(例えば、貼付された)識別子のしるしとともに配布されるプロダクトに関係付けられていてもよい。各識別子は、識別子に関係付けられたプロダクトを提供するプロバイダのような、1以上のプロバイダに関係付けられていてもよい。それぞれの識別子および/または識別子に関係付けられたそれぞれのプロダクトは、有効期日(例えば、満了期日)のような有効性データに関係付けられていてもよい。それぞれの識別子および/またはそれぞれの識別子に関係付けられたプロダクトは、顧客にプロダクトを配布するための配布チャネルに、および/または、顧客と中央プロセッサ(またはプロバイダ)との間の、プロダクトの引き換えに対する要求のような、プロダクトまたは識別子に関連する情報を送るための通信ネットワークに関係付けられてもよい。
【0045】
上に述べたように、複数の識別子(または単一の識別子)は、特定のプロダクトまたはプロダクトのグループにより識別されてもよい。
【0046】
データベースは、特定の識別子に関係付けられた各プロダクトに対する引き換えデータも記憶してもよい。データベースを修正して、特定の識別子が特定のプロダクトを引き換えるために使用された(または、使用されていない)ことを示してもよい。
【0047】
例えば、複数の識別子がデータベースに記憶されてもよい。それぞれの識別子は例えば、コンサートチケット、ポスター、フードアイテム、クーポン、ダウンロード可能音楽ファイル、商品券、記憶価値カード等に関係付けられていてもよい。コンサートチケットおよび他のアイテム(識別子または1組の識別子)のそれぞれは、1以上のプロバイダに関係付けられていてもよい。コンサートチケットはTicketCoに関係付けられていてもよく、ポスターはPosterCoおよびMemorabiliaCoに関係付けられていてもよく、音楽ファイルはiMusicCoに関係付けられていてもよい。ダウンロード可能音楽ファイルは、インターネットのような特定の配布チャネルにさらに関係付けられていてもよい。チケットは、電話ネットワーク(および/または、識別子をチケットに引き換えるために顧客によって使用することができる、特定の800番号)のような通信ネットワークに関係付けられていてもよい。
【0048】
ブロック410では、1つ以上の識別子のしるしが、顧客に配布される。上に説明したように、しるしはさまざまな方法で配布されてもよい。しるしは、顧客によって購入されるプロダクト上で、またはプロダクトとともに配布されてもよい。例えば、しるしはDVDまたは(フードプロダクトのような)他のプロダクトの内部で、あるいは、DVDまたは他のプロダクト上で提供されてもよく、あるいは、識別子はDVDまたは他のプロダクトの背面に貼付されたステッカーにあってもよい。識別子は、顧客がプロダクトを購入するときに領収書上で提供されてもよい。しるしは顧客の移動体電話機、または、SONY PSP(登録商標)のようなポータブルゲームデバイスに送られるテキストメッセージであってもよい。複数のしるしがさまざまな手段を通して顧客に配布されてもよい。顧客は複数の関連する識別子を集めてもよい。
【0049】
識別子はアクティブ状態で配布されてもよい。すなわち、それがどのように取得されたかにかかわらず、それを取得する誰によってでも、識別子が即座に使用可能になるように、識別子は配布されてもよい。代わりに、識別子は非アクティブ状態で提供されてもよく、そのケースでは、識別子は使用可能になる前にアクティブ化される必要がある。
【0050】
ブロック420では、識別子は登録され、および/または、アクティブ化されてもよい。この動作は、顧客が識別子を受け取るときに発生してもよい。例えば、顧客はマーチャントから記憶価値カード(または、他の取引カード)を購入してもよく、または、さもなければ取得してもよい。記憶価値カード口座番号が識別子であってもよい(あるいは、識別子は他の方法でカードに結合され、または、関係付けられていてもよい)。購入取引の間、カード情報はマーチャント端末において入力されてもよい。例えば、カードの磁気ストライプが読取機に通されてもよい。カードがマーチャント端末において読取機に通されるときに、識別子がアクティブ化されてもよい。マーチャント端末におけるカードのアクティブ化は、当業者によってよく知られている。例えば、このプロセスの間にマーチャント端末は、データベースに結合された中央プロセッサにカード情報(例えば、識別子)を送ってもよく、中央プロセッサはデータベースを修正して、識別子がアクティブ化されたことを反映させてもよい。アクティブ化はマーチャント端末と中央プロセッサの間の確認信号を条件としてもよい。例えば、中央プロセッサはプロダクト(取引カード)が有効に購入された(例えば、顧客の購入資金が支払われた)ことを照合するまで、識別子をアクティブ化しなくてもよい。
【0051】
顧客は、任意の識別子をアクティブ化または引き換える前に、複数の識別子を集める必要があってもよい。例えば、任意の識別子がアクティブ化される前に、5つの識別子が要求されてもよい。また、(7つのような)数多くの識別子が、特定のプロダクトを引き換えるために要求されてもよい。例えば、引き換えられるプロダクトの数(例えば、ダウンロード可能な曲の数)または引き換えられるプロダクトの品質(例えば、高価な車に比して、安価なトースター)は、顧客によって集められた識別子の数またはタイプに依拠していてもよい。例えば、顧客はそれらを特別なプロダクトに、または、リストから選択された1000ポイントの価値のある商品およびサービスに引き換えるために、20個のプレミアムPINを集める必要があってもよい。いくつかの実施形態では、顧客はより低価格の商品またはサービス(あるいは商品またはサービスのグループ)に引き換えるために、5つのプレミアムPIN(または、他の数の通常PIN)のみを集めてもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、識別子は関係付けられたプロダクトを購入するときに、アクティブ化されないが、代わりに、独立した要求において、または、顧客による最初の使用においてアクティブ化される。このことは、関係付けられたプロダクトが購入されたアウトレットへの顧客による再度の訪問を要求するため、マーケティングツールとして有益である。そのような実施形態では、上で説明したものとほぼ同じ方法でアクティブ化が実行されてもよい。
【0053】
他の実施形態では、顧客は識別子を知ることなく、識別子を登録またはアクティブ化してもよい。例えば、顧客は識別子を記憶するCDまたはDVDのような、コンピュータ読取可能媒体を含むプロダクトを購入してもよい。顧客のコンピュータはCDまたはDVDにエンコードされたプログラム指示にしたがって、引き換えウェブサイトにおいて識別子を自動的に提供してもよい。CDまたはDVDにエンコードされた識別子は、オリジナルのCDまたはDVDのみがPINを取得するために使用されるように、コピー保護されていてもよい。CDまたはDVDのそれぞれのオリジナルコピーは(コピー保護のために)同一の識別子を持っていてもよく、または、それぞれが異なる識別子を持っていてもよい。
【0054】
ブロック430では、識別子を第1のプロダクト(または第1のプロダクトのグループ)に引き換える要求が中央プロセッサに送られる。この要求は、顧客により直接的に送出されてもよく、または、マーチャントを通して送出されてもよい。要求は識別子を含んでいてもよい。例えば、要求者(すなわち、顧客またはマーチャント)は、例えば、電話またはインターネット経由で中央プロセッサまたはプロバイダにアクセスしてもよい。要求者は(例えば、提供されるならば、しるし上の)引き換えのための指示にしたがってもよい。例えば、要求者は、指示にしたがって中央プロセッサのウェブサイトまたは電話番号にアクセスしてもよく、識別子と、名前、住所、識別子の源等のような個人情報とを入力してもよい。代わりに、顧客は、中央プロセッサまたはプロバイダに引き換え要求を送るマーチャントに識別子を提示してもよい。特定の実施形態では、マーチャントは顧客が識別子を引き換えることを望むプロダクトのプロバイダであってもよい。
【0055】
要求は特定のプロダクトの選択を示していてもよい。例えば、識別子は複数の異なるプロダクトに対して引き換え可能であってもよく、顧客は単一の引き換え要求中で、1つのプロダクトのみを取得することを望んでいるかもしれない。したがって、要求者は引き換え用の複数のプロダクト(または、プロダクトタイプ)の内から選択してもよい。例えば、識別子がコンサートチケットとともに、数多くのダウンロード可能な曲(例えば4曲)に対して引き換え可能である場合、顧客はコンサートチケットのみを引き換えることを選んでもよい。
【0056】
同様に、単一のプロダクト引き換えタイプは、顧客の選択を要求(または許容)してもよい。例えば、顧客が識別子を4曲のダウンロード可能な曲の内の3曲に引き換えることを選んだ場合、顧客は複数の曲の内からダウンロードする3曲を選択してもよい。いくつかの種類のプロダクトに関しては、同一の数の異なるプロダクトを取得する代わりとして、顧客に1つより多い特定のプロダクトを取得することを許可することが望ましいかもしれない。
【0057】
このブロック中の引き換えに関して、顧客が単一のプロダクトを選択してもよいとき、顧客はいくつかの実施形態にしたがって、任意の数のプロダクトを同時に引き換えてもよいことを理解すべきである。
【0058】
中央プロセッサは、要求者に識別子(または識別子の集まり)を催促してもよい。例えば、要求者は中央プロセッサに関係するウェブページにアクセスし、入力フィールドが識別子を要求してもよい。要求者は、識別子をタイプ(または他の方法で入力)し、例えば、「リターン」を押すことによって、情報を中央プロセッサに送出してもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、識別子しるしは、磁気ストライプを持っている独立したカード、または、そこに記憶された識別子を持っている他の機械読取可能記憶媒体の形態で提供されてもよい。これらの実施形態では、引き換え要求は、スキャナまたは磁気ストライプリーダを使用して識別子を読み取ることを含んでいてもよい。機械読取識別子を含む要求は、その後に中央プロセッサに送信されてもよい。
【0060】
いくつかの実施形態では、1人の顧客または複数の顧客は、複数の識別子を同時に引き換えてもよい。例えば、単一の顧客が単一のプロダクトに対して、いくつかのPINを引き換えてもよい。他の実施形態では、複数の顧客が、単一の商品またはサービス(または、複数の商品またはサービス)に対して、複数のPINを一括して引き換えてもよい。例えば、(例えば、PC、マイクロソフトXbox(登録商標)、またはSONY PSPで)オンラインビデオゲームをプレイしているチームの人々は、彼らのゲームのコピーとともに(または、ファーストフードハンバーガーのような他のプロダクトから)受け取られたPINを一括して提供して、ボーナスポイントのような特別なサービス、付加的ゲームオプション、または他の利点のような特別なサービスに引き換えてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、識別子をアクティブ化する動作と、識別子を引き換えるように要求する動作は、同じ1つの動作であってもよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、引き換えの要求は、引き換えられるべきプロダクト(プロダクトのグループ)を識別しなくてもよい。例えば、顧客は複数の識別子を、中央プロセッサにより決定された、引き換えられてもよい何らかのものに引き換えるように要求してもよい。中央プロセッサは、受け取った識別子に対して引き換えられてもよい1つ以上のプロダクトを決定し、その後、要求の実行を認証してもよい。中央プロセッサは、例えば、問題の識別子に対して何が引き換えられてもよいかを識別することによって、要求者に引き換え情報を通信してもよい。中央プロセッサは、1つ以上の付加的な識別子を使用して、引き換えられてもよい1つ以上のプロダクトを示してもよい。例えば、付加的な識別子の使用(または、1つ以上の異なるタイプの識別子の使用)は、より高額な賞品または他の商品(またはサービス)を引き換えるために使用されてもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、所定の1組の識別子に対して引き換えられるべきプロダクトは、ランダムであってもよい(例えば、識別子が引き換えられてもよい1組のプロダクトからランダムに選択される)。いくつかの実施形態では、ある時間に所定の識別子に対して引き換えられてもよいプロダクトは、その後に同一の識別子に対して引き換えられてもよいプロダクトとは、異なっていてもよい。
【0064】
ブロック440では、中央プロセッサ(またはプロダクトプロバイダ)は、第1のプロダクトの引き換えを認証するかどうか決定してもよい。例えば、中央プロセッサ(またはプロバイダ)は、以下のいずれかを決定するためにデータベースにアクセスしてもよい。(i)識別子が有効であるかどうか、(ii)識別子が要求されたプロダクトに対して引き換え可能であるか(および/または、要求されたプロダクトに関係付けられているか)どうか、(iii)引き換え要求がタイムリーであるかどうか(例えば、要求された引き換えが有効期限切れしていないかどうか)、および、(iv)識別子が要求されたプロダクトに対して既に引き換えられていないかどうか。これらの1つ以上の決定に(あるいは、識別子および/またはプロダクトに関連する他の決定に)基づいて、中央プロセッサはプロダクトの引き換えを認証するか、認証しないかを決定してもよい。例えば、識別子が有効であり、要求されたプロダクトに対して引き換え可能であり、要求がタイムリーであり、および/または、識別子が要求されたプロダクトに対してまだ引き換えられていないことを、中央プロセッサが決定する場合、中央プロセッサはプロダクトを認証するように決定してもよい。
【0065】
引き換え要求の認証を決定するために、幅広いさまざまな基準が使用されてもよいことを理解すべきである。幅広いさまざまな基準は、例えば、特定の識別子を使用して取得されてもよい特定のプロダクトの数、識別子の使用の合計数、または、識別子を使用して取得されるプロダクトの合計価値の制限を含んでいてもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、プロダクトを直接的に引き換えるのに識別子自体を使用することができる。例えば、識別子は(特に)プロバイダからの電話通信サービスにアクセスするのに使用される、有効なPINであってもよい。PINは、ブロック420中でアクティブ化されてもよく、または、予めアクティブ化されていてもよい。電話通信サービス(またはそれらの一部)と引き換えるために、顧客は電話通信プロバイダに単にアクセスし、電話通信サービスを使用してもよい。電話通信サービスにアクセスするためにPINを使用することは、当業者によく知られている。
【0067】
ブロック450では、中央プロセッサ(またはプロバイダ)は、要求者に認証結果を送ってもよい。要求が認められるべきであることを、中央プロセッサが決定する場合、認証結果は肯定となる。すなわち、要求が処理されていること、または、プロダクトが配布されるだろうことを結果が示してもよく、あるいは、顧客がプロダクトを受け取るだろう(受け取るべきである)といった他の何らかの表示であってもよい。
【0068】
要求が認められるべきでないことを中央プロセッサが決定する場合、認証結果は否定となるだろう。例えば、引き換え要求および/または識別子に、あるいは要求されたプロダクトに何らかの問題がある場合、認証結果は要求が拒否されたことを示すだろう。例えば、ブロック440で以下の内のいずれかが決定される場合に、要求は拒否されるだろう。(i)識別子が有効でない、(ii)識別子は有効であるが、要求されたプロダクトに対して引き換え可能でない、(iii)引き換え要求がタイムリーでない(例えば、引き換えの正しい時間の間でない、または、有効期限切れしている)、および、(iv)識別子が要求されたプロダクトまたはプロダクトタイプに対して既に引き換えられている。他の非有効性の基準を考慮することができる。
【0069】
ブロック455。中央プロセッサ(またはプロバイダ)が第1のプロダクトの引き換えを認証しないことを決定する場合、プロセスはブロック455で終了する。
【0070】
ブロック460。中央プロセッサが第1のプロダクト(または1組のプロダクト)の引き換えを認証することを決定する場合、第1のプロダクトを顧客に提供する要求が、ブロック460で要求者および/または第1のプロバイダに送られてもよい。
【0071】
このブロック460は、中央プロセッサから独立したプロバイダが、第1のプロダクトの引き換えに対して責任がある場合に発生してもよいことを理解すべきである。中央プロセッサがプロダクトを提供できる場合、第1のプロバイダに引き換え要求を送ることは不必要である。むしろ、中央プロセッサは第1のプロダクトを直接的に単に引き換えてもよい。要求者が要求されたプロダクトのプロバイダでもある場合、ブロック450および460は、結合されてもよい。
【0072】
ブロック470において、第1のプロバイダ(または中央プロセッサ)は、第1のプロダクトを顧客に提供してもよい。プロダクトを配布する任意の方法がここで企図される。ダウンロード可能コンテンツは、eメールまたはダウンロードにより電子的に配布されてもよい。ポスターまたは他の物理的商品は、郵送または他の方法で顧客に物理的に、例えば、顧客の郵送住所に配布されてもよい。クーポン、商品券およびチケットが郵送されてもよく、または、それらは電子的に配布され、(および印刷され)てもよい。電話通信サービスは、電話通信プロバイダにアクセスすることにより取得されてもよい。しかしながら、電話通信サービスにアクセスするのに使用されるPINは、このブロックで、他の配布手段を通して提供されてもよい。
【0073】
第1のプロバイダは、中央プロセッサを通して顧客に第1のプロダクトを提供してもよいことを理解すべきである。例えば、ブロック460で、中央プロセッサが、第1のプロバイダに引き換え要求を送って、第1のプロバイダが、中央プロセッサにプロダクトを提供し、そして中央プロセッサが、顧客にプロダクトを提供してもよい。
【0074】
例えば、ブロック440において、中央プロセッサがダウンロード可能コンテンツに対する顧客の要求を認める場合、中央プロセッサはプロバイダから要求されたコンテンツを取得して、顧客がそれを中央プロセッサのウェブサイトからダウンロードすることを可能にしてもよい。電話通信サービスにアクセスするのに使用されるPINのような、いくつかのプロダクトに関して、中央プロセッサはブロック400でデータベースが確立される時間のような(または時にはその後に)このプロセス中の早い時期に、PINを取得してもよい。
【0075】
いくつかのプロダクトに関して、中央プロセッサおよび/またはプロバイダがプロダクトを取得するための適切な指示を顧客に提供するときに、中央プロセッサおよび/またはプロバイダはプロダクトを引き換えてもよい。例えば、特定の日に、特定のデザートマーチャントにおいてバナナスプリットデザートを取得するのに使用することができるコードをプロバイダ(または中央プロセッサ)が顧客に提供するときに、バナナスプリットデザートが引き換えられてもよい。
【0076】
ブロック480において、顧客は第2のプロダクトに対する識別子(または他の1組の識別子)の引き換えに対して要求を行ってもよい。このブロックは、第1のプロダクトに関するブロック430と同じである。
【0077】
ブロック490において、中央プロセッサ(またはプロバイダ)は、第2の引き換えを認証するかどうか決定してもよい。このブロックは、第1の引き換えに関するブロック440と同じである。
【0078】
ブロック495において、中央プロセッサ(またはプロバイダ)が第2のプロダクトの引き換えを認証しないことを決定する場合、プロセスはブロック495で終了する。このブロックは、第1のプロダクトに関するブロック455と同じ方法で進められてもよい。
【0079】
ブロック500において、第2のプロダクトを顧客に提供するための要求が、第2のプロバイダに送られてもよい。このブロックは、第1のプロバイダに関するブロック460と同じである。第2のプロバイダは第1のプロバイダと等しくてもよく、または、第2のプロバイダは第1のプロバイダとは異なっていてもよいことを理解すべきである。
【0080】
ブロック510において、第2のプロバイダは顧客に第2のプロダクトを提供してもよい。このブロックは第1のプロバイダに関するブロック470と同じである。
【0081】
ブロック430−460(または、ブロック480−510)は、複数の引き換え要求に対して、繰り返されてもよいことを理解すべきである。例えば、プロセスが繰り返されて、識別子に関係付けられているすべてのプロダクト(例えば、識別子により引き換え可能な1組のプロダクトの全体)が引き換えられるまで、プロダクトが引き換えられてもよい。それぞれのプロダクト引き換えに対して、プロダクトが再び引き換えられないように、データベースを修正および/または更新して、特定のプロダクトが引き換えられたことを反映させてもよい。例えば、コンサートチケットが引き換えられた後、データベースを修正して、コンサートチケットがその識別子に引き換えられたことを示してもよい。顧客が識別子を他のコンサートチケットに引き換えようとする場合、ブロック450で説明したように、中央プロセッサは、要求は既に認可済みであると決定することにより、要求を拒否してもよい。複数の繰り返しで引き換えられてもよいプロダクトに対して、そのタイプの残っているプロダクトの数または量を示すために、データベースを修正してもよい。例えば、引き換えられるべき1つのプロダクトが、60分の長距離電話通信サービスであった場合、顧客は数回の使用の過程を経て60分を引き換えてもよい。それぞれの使用に対して、残っている価値を示すためにデータベースを修正してもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、特定の識別子(または1組の識別子)に対する認証基準は、同一の識別子(または1組の識別子)の複数の引き換えを許容しなくてもよく、そのようなケースでは、第2の要求はいつも拒否されてもよい、ということも理解すべきである。
【0083】
本発明の実施形態の範囲はここで説明した特定の実施形態により限定されない。実際、数々の変種、変更、置換および均等物は、上記の説明および添付の図面から当業者に明らかになるだろう。したがって、そのような修正は添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることが企図されている。さらに、本発明のいくつかの実施形態は特定の目的に対する特定の環境での特定の実施の状況で、ここに説明したが、その利便性はこれらのものに制限されることなく、本発明の実施形態は任意の数の目的に対する任意の数の環境で有益に実施できることを当業者は理解するだろう。したがって、記述している特許請求の範囲はここで開示した本発明の実施形態の最も広い視点と精神に基づいて解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】図1は、本発明の実施形態にしたがってプロダクトを配布するシステムを図解する。
【図2】図2は、本発明の実施形態にしたがって識別子を配布およびアクティブ化するシステムを示す。
【図3】図3は、本発明の実施形態にしたがった識別子を含む例示的なプロダクトを示す。
【図4】図4は、本発明の実施形態にしたがった識別子を含む例示的なカードプロダクトを示す。
【図5】図5は、本発明の実施形態にしたがって識別子を顧客に配布する方法を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が複数の識別子を、それらに関係付けられた少なくとも1つのプロダクトに対して、引き換えられるようにするコンピュータで実行される方法において、
前記少なくとも1つのプロダクトに関係付けられた複数の識別子を記憶しているデータベースを確立し、前記複数の識別子は少なくとも1つのプロダクトに対して一括して引き換え可能であるが、個別に引き換え可能ではないことと、
前記複数の識別子のそれぞれの表現物を配布し、それぞれの表現物は前記複数の識別子の1つのみを識別するのに十分な情報を有していることと、
要求者から複数の引き換え識別子を受け取ることと、
前記要求者から前記複数の引き換え識別子を引き換える要求を受け取ることと、
前記要求に応答して、前記要求者に第1の認証結果を発行することと
を含む方法。
【請求項2】
前記複数の引き換え識別子を前記複数の識別子と比較することと、
前記複数の引き換え識別子が前記複数の識別子に一致するという決定に応答して、前記少なくとも1つのプロダクトに対する引き換えを認証することと
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記要求者により指定された受取人に、前記少なくとも1つのプロダクトを配布すること
をさらに含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記複数の識別子のそれぞれの表現物を配布する動作は、ある時間において、ある配布チャネルを通して、第1の識別子を配布することと、異なる時間において、異なる配布チャネルを通して、第2の識別子を配布することと
を含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロダクトは、複数のプロダクトを含み、前記要求は、前記複数のプロダクトの内から1つのプロダクトを選択することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロダクトは、異なるプロバイダからそれぞれが引き換え可能である複数のプロダクトを含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロダクトの内の少なくとも1つに対する引き換えを認証することと、
前記少なくとも1つのプロダクトの内の少なくとも1つを受取人に提供する要求をプロバイダに送ることと
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロダクトに対する複数の識別子を引き換えることと、
前記引き換え動作に基づいて、データベースを修正することと
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記表現物を配布する動作は、顧客に販売されることになるプロダクトに、前記複数の識別子の内の少なくとも1つの識別子のしるしを含めることを含む、請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記複数の引き換え識別子が、前記少なくとも1つのプロダクトに対して引き換え可能であるかどうか決定すること
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロダクトは、ダウンロード可能なコンテンツを含む、請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記表現物は、プロダクトまたはサービスの購入に対する領収書を含み、前記領収書は、前記識別子のしるしを含む、請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記複数の識別子は、前記データベース中で前記少なくとも1つのプロダクトに関係付けられた1組の独特な識別子に含まれ、前記少なくとも1つのプロダクトは第1のプロダクトを含み、前記1組の独特な識別子に含まれる第2の複数の識別子も、前記第1のプロダクトに対して一括的に引き換え可能である、請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記データベースは、前記複数の識別子を含む1組の独特な識別子を、少なくとも1つの第1のプロダクトと少なくとも1つの第2のプロダクトとを含む1組のプロダクトに関係付け、前記1組の独特な識別子の第1のサブセットは、前記複数の識別子を含み、前記少なくとも1つのプロダクトに対して一括的に引き換え可能であり、前記1組の独特な識別子の第2のサブセットは、少なくとも1つの第2のプロダクトに対して一括的に引き換え可能である、請求項1記載の方法。
【請求項15】
前記複数の識別子は前記単一の通信中に要求とともに受け取られる、請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記要求者の個人情報を受け取ること
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項17】
前記複数の識別子は前記要求者から受け取られる、請求項1記載の方法。
【請求項18】
それぞれの識別子は独特な識別子であり、1人より多い異なる要求者が、前記複数の識別子を前記少なくとも1つのプロダクトに引き換えしてもよく、
前記方法は、
第2の要求者から1組の引き換え可能な識別子を受け取ることと、
前記1組の引き換え可能な識別子を前記少なくとも1つのプロダクトに引き換える要求を前記第2の要求者から受け取ることと、
前記第2の要求者に対して第1の認証結果を発行することと
をさらに含む、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つの第1のプロダクトは、複数のプロダクトを含み、
前記複数のプロダクトをそれぞれ複数の配布チャネルを通して、配布すること
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項20】
前記要求は前記複数の識別子を含む、請求項1記載の方法。
【請求項21】
前記複数の識別子は、任意の連続的順序で前記識別子を受け取ることにより、一括して引き換えられてもよい、請求項1記載の方法。
【請求項22】
それぞれの識別子は、1より多いエンティティに配布される、請求項1記載の方法。
【請求項23】
前記複数の識別子は、前記少なくとも1つのプロダクトとは異なる少なくとも1つの第2のプロダクトに対して、代わりに引き換え可能である、請求項1記載の方法。
【請求項24】
前記要求は、前記複数の引き換え識別子を前記少なくとも1つのプロダクトの内の1つ以上に引き換える要求である、請求項1記載の方法。
【請求項25】
データベース中に記憶された情報に基づいて、前記複数の引き換え識別子が引き換えられる1つ以上の引き換えプロダクトを識別すること
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項26】
前記1つ以上の引き換えプロダクトの内の少なくとも1つの選択を要求者から受け取ることと、
前記選択された少なくとも1つの引き換えプロダクトを受取人に提供する要求を送ることと
をさらに含む、請求項25記載の方法。
【請求項27】
顧客が複数の識別子を、それらに関係付けられた少なくとも1つのプロダクトに対して、引き換えられるようにするシステムにおいて、
前記少なくとも1つのプロダクトに関係付けられた複数の識別子を記憶するように構成され、前記複数の識別子は、前記少なくとも1つのプロダクトに対して一括して引き換え可能であるが、個別に引き換え可能ではないデータベース記憶システムと、
前記複数の識別子のそれぞれの表現物を配布するように構成され、それぞれの表現物は前記複数の識別子の内の1つのみを識別するのに十分な情報を有している配布モジュールと、
複数の引き換え識別子と、前記複数の引き換え識別子を引き換える要求とを要求者から受け取るように構成された入力デバイスと、
前記要求に応答して、前記要求者に第1の認証結果を発行するように構成された認証モジュールと
を具備するシステム。
【請求項28】
顧客が複数の識別子を、少なくとも1つのプロダクトに対して、引き換えられるようにする方法において、
前記少なくとも1つのプロダクトに関係付けられた複数の識別子を記憶しているデータベースを確立し、前記複数の識別子は前記少なくとも1つのプロダクトに対して一括して引き換え可能であるが、個別に引き換え可能ではなく、前記複数の識別子は、任意の連続的順序で前記複数の識別子のそれぞれを受け取るときに引き換え可能であることと、
前記複数の識別子のそれぞれの表現物を配布し、それぞれの表現物は前記複数の識別子の内の1つのみを識別するのに十分な情報を有しており、前記配布の動作は、ある時間において、顧客に販売されるプロダクトとともに第1の識別子を提供すること、および、異なる時間において、異なる配布チャネルを通して、第2の識別子を配布することを有することと、
複数の引き換え識別子を要求者から受け取ることと、
複数の引き換え識別子を前記少なくとも1つのプロダクトに引き換える要求を前記要求者から受け取ることと、
前記複数の引き換え識別子を前記複数の識別子と比較することと、
前記複数の引き換え識別子が前記複数の識別子に一致するという決定に応答して、前記少なくとも1つのプロダクトに対する引き換えを認証することと、
前記要求者に第1の認証結果を発行することと、
前記要求者の少なくとも1人、および、前記要求者により指定された受取人に対して、前記少なくとも1つのプロダクトを配布することと、
前記配布動作に基づいて、前記データベースを修正することと
を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−503013(P2008−503013A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527772(P2007−527772)
【出願日】平成17年6月10日(2005.6.10)
【国際出願番号】PCT/US2005/020530
【国際公開番号】WO2005/124634
【国際公開日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(505161378)イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド・ディー/ビー/エー・イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド (20)