説明

複数種のCCケモカインと結合するantikine抗体

antikine抗体は、RANTES/CCL5、MIP−1α/CCL3、MIP−1β/CCL4またはMCP−1/CCL2などの、2種、3種、4種、5種以上のCCケモカインと結合する。また、antikine抗体の親和性成熟およびヒト化、ならびに連続免疫によるantikine抗体産生ハイブリドーマ細胞株の生産のための方法も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3種の異なるCCケモカインと結合する単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、少なくとも1種のCCケモカインがCCL3/MIP−1α、CCL4/MIP−1βまたはCCL5/RANTESである、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項2】
少なくとも4種の異なるCCケモカインと結合する、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項3】
MCP−1、MCP−2またはMCP−3と結合しない、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項4】
CCL2/MCP−1、CCL3/MIP−1α、CCL4/MIP−1β、CCL5/RANTES、CCL14/HCC−1、CCL15/HCC−2、CCL18/PARCおよびCCL23/MPIF−1からなる群から選択される少なくとも3種の異なるCCケモカインと結合する、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項5】
CCL2/MCP−1、CCL3/MIP−1α、CCL4/MIP−1β、CCL5/RANTES、CCL14/HCC−1、CCL15/HCC−2、CCL18/PARCおよびCCL23/MPIF−1の少なくとも1つの決定基と結合し、該決定基が該CC−ケモカインのCC残基と該ケモカインの最後のC残基との間に位置する、請求項1に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項6】
CCL2/MCP−1、CCL3/MIP−1α、CCL4/MIP−1β、CCL5/RANTES、CCL14/HCC−1、CCL15/HCC−2、CCL18/PARCおよびCCL23/MPIF−1の少なくとも1つの決定基と結合し、該決定基が該CCケモカインのNループ、30’sループまたは40’sループ中に位置する、請求項1に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項7】
CCケモカインのCC受容体結合残基内の少なくとも1つの決定基と結合する、請求項1に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項8】
結合の対象となるCCケモカインの走化活性を中和する、請求項1に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項9】
ハイブリドーマ細胞株3C12F、7D1G、7D12A、18V4Fもしくは18P7Eによって産生されるか、またはハイブリドーマ細胞株3C12F、7D1G、7D12A、18V4Fもしくは18P7Eによって産生される抗体の結合を競合的に遮断する、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項10】
ヒト抗体、ヒト化抗体もしくはキメラヒト−マウス抗体、またはその抗原結合フラグメントである、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項11】
CCL3/MIP−1α、CCL4/MIP−1β、CCL5/RANTES、CCL15/HCC−2およびCCL23/MPIF−1からなる群から選択される少なくとも5種のCCケモカインと結合し、かつCCL2/MCP−1と実質的に結合しない、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項12】
前記CCケモカインの少なくとも1種のNループ、30’sループまたは40’sループ中の決定基と結合する、請求項11に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項13】
配列番号71の残基11〜15(CCFSY)、残基17〜24(SRQIPQNF)、残基34〜35(QC)または残基57〜67(EWVQKYVSDLE)内に位置する、CCL3/MIP−1αの少なくとも1つの抗原決定基と結合し;
配列番号72の残基11〜15(CCFSY)、残基17〜24(ARKLPHNF)、残基34〜35(LC)または残基57〜67(SWVQEYVYDLE)内に位置する、CCL4/MIP−1βの少なくとも1つの抗原決定基と結合し;
配列番号73の残基10〜14(CCFAY)、残基16〜23(ARPLPRAH)、残基33〜34(KC)または残基56〜66(KWVREYINSLE)内に位置する、CCL5/RANTESの少なくとも1つの抗原決定基と結合する、請求項11に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項14】
配列番号3、4、5、8、9、10、53、54、55、58、59および60からなる群から選択される、MAb 3C12Fの少なくとも1つのCDRを含んでなる、請求項11に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項15】
MAb 3C12Fを産生するハイブリドーマ細胞株によって、もしくはその継代培養物によって産生されるか、またはハイブリドーマ細胞株3C12Fによって産生される抗体の結合を競合的に遮断する、請求項11に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項16】
ヒト抗体、ヒト化抗体もしくはキメラヒト−マウス抗体、またはその抗原結合フラグメントである、請求項11に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項17】
CCL3/MIP−1α、CCL4/MIP−1β、CCL5/RANTES、CCL14/HCC−1およびCCL18/PARCからなる群から選択される少なくとも4種のCCケモカインと結合し、かつCCL2/MCP−1と実質的に結合しない、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項18】
前記CCケモカインの少なくとも1種のNループ、30’sループまたは40’sループ中の決定基と結合する、請求項17に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項19】
配列番号71の残基11〜15(CCFSY)、残基17〜24(SRQIPQNF)、残基34〜35(QC)または残基57〜67(EWVQKYVSDLE)内に位置する、CCL3/MIP−1αの少なくとも1つの抗原決定基と結合し;
配列番号72の残基11〜15(CCFSY)、残基17〜24(ARKLPHNF)、残基34〜35(LC)または残基57〜67(SWVQEYVYDLE)内に位置する、CCL4/MIP−1βの少なくとも1つの抗原決定基と結合し;
配列番号73の残基10〜14(CCFAY)、残基16〜23(ARPLPRAH)、残基33〜34(KC)または残基56〜66(KWVREYINSLE)内に位置する、CCL5/RANTESの少なくとも1つの抗原決定基と結合する、請求項17に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項20】
配列番号23、24、25、28、29または30からなる群から選択される、MAb 7D1Gの少なくとも1つのCDRを含んでなる、請求項17に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項21】
MAb 7D1Gを産生するハイブリドーマ細胞株によって、もしくはその継代培養物によって産生されるか、またはハイブリドーマ細胞株7D1Gによって産生される抗体の結合を競合的に遮断する、請求項17に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項22】
ヒト抗体、ヒト化抗体もしくはキメラヒト−マウス抗体、またはその抗原結合フラグメントである、請求項17に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項23】
CCL3/MIP−1α、CCL4/MIP−1β、CCL5/RANTESおよびCCL23/MPIF−1からなる群から選択される少なくとも4種のCCケモカインと結合し、かつCCL2/MCP−1と実質的に結合しない、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項24】
前記CCケモカインの少なくとも1種のNループ、30’sループまたは40’sループ中の決定基と結合する、請求項23に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項25】
配列番号71の残基11〜15(CCFSY)、残基17〜24(SRQIPQNF)、残基34〜35(QC)または残基57〜67(EWVQKYVSDLE)内に位置する、CCL3/MIP−1αの少なくとも1つの抗原決定基と結合し;
配列番号72の残基11〜15(CCFSY)、残基17〜24(ARKLPHNF)、残基34〜35(LC)または残基57〜67(SWVQEYVYDLE)内に位置する、CCL4/MIP−1βの少なくとも1つの抗原決定基と結合し;
配列番号73の残基10〜14(CCFAY)、残基16〜23(ARPLPRAH)、残基33〜34(KC)または残基56〜66(KWVREYINSLE)内に位置する、CCL5/RANTESの少なくとも1つの抗原決定基と結合する、請求項23に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項26】
配列番号13、14、15、18、19または20からなる群から選択される、MAB 7D12Aの少なくとも1つのCDRを含んでなる、請求項23に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項27】
MAb 7D12Aを産生するハイブリドーマ細胞株によって、もしくはその継代培養物によって産生されるか、またはハイブリドーマ細胞株7D12Aによって産生される抗体の結合を競合的に遮断する、請求項23に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項28】
ヒト抗体、ヒト化抗体もしくはキメラヒト−マウス抗体、またはその抗原結合フラグメントである、請求項23に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項29】
CCL3/MIP−1α、CCL4/MIP−1βおよびCCL5/RANTESからなる群から選択される3種のCCケモカインと結合し、かつCCL2/MCP−1と実質的に結合しない、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項30】
前記CCケモカインの少なくとも1種のNループ、30’sループまたは40’sループ中の決定基と結合する、請求項29に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項31】
配列番号71の残基11〜15(CCFSY)、残基17〜24(SRQIPQNF)、残基34〜35(QC)または残基57〜67(EWVQKYVSDLE)内に位置する、CCL3/MIP−1αの少なくとも1つの抗原決定基と結合し;
配列番号72の残基11〜15(CCFSY)、残基17〜24(ARKLPHNF)、残基34〜35(LC)または残基57〜67(SWVQEYVYDLE)内に位置する、CCL4/MIP−1βの少なくとも1つの抗原決定基と結合し;
配列番号73の残基10〜14(CCFAY)、残基16〜23(ARPLPRAH)、残基33〜34(KC)または残基56〜66(KWVREYINSLE)内に位置する、CCL5/RANTESの少なくとも1つの抗原決定基と結合する、請求項29に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項32】
配列番号33、34、35、38、39、40、63、64、65、68、69および70からなる群から選択される、MAb 18V4Fの少なくとも1つのCDRを含んでなる、請求項29に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項33】
MAb 18V4Fを産生するハイブリドーマ細胞株によって、もしくはその継代培養物によって産生されるか、またはハイブリドーマ細胞株18V4Fによって産生される抗体の結合を競合的に遮断する、請求項29に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項34】
ヒト抗体、ヒト化抗体もしくはキメラヒト−マウス抗体、またはその抗原結合フラグメントである、請求項29に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項35】
CCL3/MIP−1α、CCL4/MIP−1βおよびCCL5/RANTESからなる群から選択される少なくとも3種のCCケモカインと結合し、かつCCL2/MCP−1と実質的に結合しない、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項36】
前記CCケモカインの少なくとも1種のNループ、30’sループまたは40’sループ中の決定基と結合する、請求項35に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項37】
配列番号71の残基11〜15(CCFSY)、残基17〜24(SRQIPQNF)、残基34〜35(QC)または残基57〜67(EWVQKYVSDLE)内に位置する、CCL3/MIP−1αの少なくとも1つの抗原決定基と結合し;
配列番号72の残基11〜15(CCFSY)、残基17〜24(ARKLPHNF)、残基34〜35(LC)または残基57〜67(SWVQEYVYDLE)内に位置する、CCL4/MIP−1βの少なくとも1つの抗原決定基と結合し;
配列番号73の残基10〜14(CCFAY)、残基16〜23(ARPLPRAH)、残基33〜34(KC)または残基56〜66(KWVREYINSLE)内に位置する、CCL5/RANTESの少なくとも1つの抗原決定基と結合する、請求項35に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項38】
配列番号43、44、45、48、49および50からなる群から選択される、MAb 18P7Eの少なくとも1つのCDRを含んでなる、請求項35に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項39】
MAb 18P7Eを産生するハイブリドーマ細胞株によって、もしくはその継代培養物によって産生されるか、またはハイブリドーマ細胞株18P7Eによって産生される抗体の結合を競合的に遮断する、請求項35に記載の単離された抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項40】
ヒト抗体、ヒト化抗体もしくはキメラヒト−マウス抗体、またはその抗原結合フラグメントである、請求項35に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項41】
請求項1に記載のモノクローナル抗体を産生する、ハイブリドーマ細胞株。
【請求項42】
請求項1に記載の抗体またはその抗原結合フラグメントを、担体、賦形剤またはバッファーと組み合わせて含んでなる、組成物。
【請求項43】
2種以上のCCケモカインと結合するantikine抗体を産生するハイブリドーマ細胞株を製造するための方法であって、
1種のCCケモカインにより哺乳類を連続して免疫すること、
続いて、1種以上の異なるCCケモカインにより追加免疫すること、
該哺乳類からハイブリドーマ細胞株を作製すること、および
antikine抗体を産生するハイブリドーマ細胞株を単離すること
を含んでなる、方法。
【請求項44】
1種以上のCCケモカインによって媒介される疾患、障害または病態を治療するための方法であって、それを必要とする被験体に、請求項1に記載のantikine抗体またはその抗原結合フラグメントを投与することを含んでなる、方法。
【請求項45】
前記疾患、障害または病態が、炎症性疾患、または炎症によって媒介されるかもしくは炎症を伴うものである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記疾患、障害または病態が自己免疫疾患である、請求項44に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2013−503192(P2013−503192A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527033(P2012−527033)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/047004
【国際公開番号】WO2011/025962
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(512048491)ブイエルエスティー、コーポレイション (1)
【氏名又は名称原語表記】VLST CORPORATION
【Fターム(参考)】