説明

西瓜のトンネル栽培方法

【目的】 本発明は西瓜のトンネル栽培に関するもので、茅(4)を必要とせず、又、整枝や薬の散布の作業効率を高めることにある。
【構成】 支持柱(9)をビニールトンネル(2)内に立て、紐(8)又は棒を支持柱(9)に引っかけて張り、固定する。
固定した紐(8)又は棒に、西瓜のつる(5)を絡ませて、西瓜のつる(5)の伸びる方向を導くとともに、西瓜のつる(5)を固定する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】
【0001】
本発明は、西瓜のトンネル栽培に関するもので、栽培に必要な茅(4)を省き、整枝、薬の散布の作業性を高め、病気にかかりにくくしたものである。又、トンネル栽培だけでなくハウス栽培にも利用できる。
【背景技術】
【0002】
一般的な西瓜のトンネル栽培は、図1に示すように、
西瓜のつる(5)を横に這わすため、畝幅2m以上必要である。
西瓜のつる(5)を固定させ、土かぶり防止のため、茅(4)を必要とする。
整枝する時、西瓜のつる(5)を横に這わしているため畝幅が広く、西瓜のつる(5)に足を踏み込んで整枝しなければならない。この時、葉を傷め病気に成りやすい。
前記の理由により、薬の散布もしにくい。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
よって、この欠点を補うため、茅(4)を必要とせず、整枝や薬の散布の作業効率を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記の課題を考慮したものである。
構造を図面によって説明する。
図1は、一般的な西瓜のトンネル栽培方法である。
西瓜の株(6)から、三本のつる(5)を取り出し三本仕立てとする。
トンネル内はマルチ(7)が敷かれている。
図に示す様に整枝しながら、トンネル内に着果するように、つる(5)を茅(4)に西瓜のまきひげで固定させ調整してゆく。
図2は本発明を説明したものである。
図1とは対照的に西瓜のつる(5)を、トンネル内の紐(8)に西瓜のまきひげで固定させ、縦に整枝をしながら沿わせる。ここで、図1では畝幅Aであるが、図2ではBである。これを補うため、株間をAとする。これにより、根をはる面積を確保することができる。理論的には面積あたりの収穫量は等しくなる。
【作用】
【0005】
以上の構造であるから、つる(5)を任意の方向に導きやすく、風通しもよく病気にもなりにくい。又、畝幅を狭くしたいるので、畝に踏み込まなくてもよく西瓜の葉を傷めないで整枝ができ作業効率が上がる。薬の散布についても同じことがいえる。
【実施例】
【0006】
紐(8)の代わりの棒を使えば、つる(5)を若干浮かすことが出来、風通しをよくすることが出来る。
以上はトンネル栽培についてのべたが、ハウス栽培においても、応用がきく。
メロン、地這いきゅうりなどの、つる系に応用が効く。
【発明の効果】
【0007】
従来より畝幅が狭いので、整枝、薬の散布などの西瓜の苗の世話がしやすい。
つる(5)の伸びる方向を制御しやすいので、整然とした形にできる。
つる(5)が若干浮きぎみになるので、風通しがよく病気になりにくい。
茅(4)を必要としない。
原則的には、トンネル内で育てるので、着果位置を気にしなくてもよい。
畝幅の狭いかわりに株間を広くしているので、根の張る面積は確保できる。つまり、面積あたりの収穫量は理論的には変わらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の一般的な西瓜のトンネル栽培を説明するための斜視図。
【図2】 本発明の構成を説明するための斜視図。
【符号の説明】
1 割竹 2 ビニールトンネル 3 西瓜 4 茅 5 西瓜のつる 6 西瓜の株 7 マルチ 8 紐 9 支持柱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持柱(9)をビニールトンネル(2)内に立て、紐(8)又は棒を、支持柱(9)に引っかけて張り、固定する。
固定した紐(8)又は棒に、西瓜のつる(5)を絡ませて、西瓜のつる(5)の伸びる方向を導くとともに、西瓜のつる(5)を固定する。
以上の方法によって、作った西瓜又はそれに類する物の栽培方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−204280(P2006−204280A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−49687(P2005−49687)
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(596084039)
【Fターム(参考)】