要介護者用寝間着
【課題】
可能な限り衣服としての形態を保ちながらも着脱動作が容易であって、見栄えのする着用状態が容易に得られるとともに、要介護者にとっても、精神的に卑屈にならずに済むような、要介護者用寝間着の提供。
【解決手段】
身体の部分を通させて該部分を被覆する筒状部１２，１３，１４，２８，２９を有し、該筒状部を展開可能にすべく開閉する開閉部１５，１６，１８，１９，３０，３１，３３を筒状部の長さ方向に沿って形成した要介護者用寝間着１１であって、上記筒状部の長さ方向の一部に、上記開閉部を有しない閉ループ状の閉ループ部１７を設けた要介護者用寝間着１１。
可能な限り衣服としての形態を保ちながらも着脱動作が容易であって、見栄えのする着用状態が容易に得られるとともに、要介護者にとっても、精神的に卑屈にならずに済むような、要介護者用寝間着の提供。
【解決手段】
身体の部分を通させて該部分を被覆する筒状部１２，１３，１４，２８，２９を有し、該筒状部を展開可能にすべく開閉する開閉部１５，１６，１８，１９，３０，３１，３３を筒状部の長さ方向に沿って形成した要介護者用寝間着１１であって、上記筒状部の長さ方向の一部に、上記開閉部を有しない閉ループ状の閉ループ部１７を設けた要介護者用寝間着１１。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、寝間着の脱ぎ着が困難な要介護者のための寝間着に関する。
【背景技術】
【０００２】
要介護者用寝間着としては、下記特許文献１、２、３に開示されているものがある。
【０００３】
特許文献１の寝間着は、上衣の両袖部の下側と、身頃部の両側部分と、前身頃の前立て部分とを開閉自在に形成し、下衣の前面中央部と、股下内側部分とを開閉自在に形成した構成である。
【０００４】
特許文献２の寝間着は、上衣の両袖部の上側と、前身頃の前立て部分とを開閉自在に形成した構成である。
【０００５】
特許文献３の寝間着は、少なくとも一方の袖とこれに続く身頃の側部が、開閉自在に形成されたものである。
【０００６】
これらは、いずれも、通さなければ着ることが出来なかった袖部や身頃部などの筒状部を、その長さ方向全体にわたって開閉可能に形成されたものである。筒状部の全体を完全に展開できるので、要介護者に対しての寝間着の着付けは、広げた寝間着の上に要介護者を乗せて、開閉する部分を閉じるだけでよく、介護者にとって着付け作業が容易であるという利点を有する。
【０００７】
しかし、このように袖部や身頃部などの筒状部をその長さ方向全体にわたって開閉可能にすると、寝間着は衣服でありながらも１枚の布切れでしかない状態となってしまう。このため、開閉部分を閉じて身にまとっても、腕を通し、脚を通して着用した衣服とは異なり、着用感がよくない。
【０００８】
また、特に袖が襟部分まで開閉可能に形成されている場合、閉じ方をよほどしっかりと正確な位置に行い、初めから一体の生地であるかのようにしない限り、寝間着に歪みなどが生じて、見た目が悪い。見た目の良い状態を得るには、面ファスナを何度も付け直さなければならず、手間がかかる。
【０００９】
さらに、要介護者にとって、衣服には、やはり腕を通し、脚を通して、なるべく普通に着用したいものである。然るに、上述した寝間着では、生地を身体に被せるだけであって、もはや袖を通すというような感覚は皆無で、精神的にマイナスイメージが付きまとう。
【特許文献１】特開２００２−１３８３１２号公報
【特許文献２】登録実用新案第３０４４２３９号公報
【特許文献３】特開平８−１４４１０８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
そこで、この発明は、可能な限り衣服としての形態を保ちながらも着脱動作が容易であって、見栄えのする着用状態が容易に得られるとともに、要介護者にとっても、精神的に卑屈にならずに済むような、要介護者用寝間着の提供を主たる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
そのための手段は、身体の部分を通させて該部分を被覆する筒状部を有し、該筒状部を展開可能にすべく開閉する開閉部を筒状部の長さ方向に沿って形成した要介護者用寝間着であって、上記筒状部の長さ方向の一部に、上記開閉部を有しない閉ループ状の閉ループ部を設けた要介護者用寝間着であることを特徴とする。
【００１２】
すなわち、筒状部の一部には、閉ループ部を形成しているので、寝間着の着用に当たっては、閉ループ状の部分だけに身体の腕や脚、胴体等を通し、その後、展開されている筒状部を、開閉部を閉じて筒状にすればよい。着用状態において、閉ループ部が、衣服としての形態を維持する。
なお、上記閉ループ部は、筒状部の長さ方向の端部に形成するとよい。
【００１３】
上記筒状部が、腕を被覆する袖部である場合には、上記閉ループ部は、襟側の端部に設けるとよい。襟周りの形態を安定に保ち、見栄えのする着用状態が得られる。また、洗濯して干す場合でも、容易にハンガに掛けられる。
【００１４】
上記筒状部が、脚を被覆する脚被覆部である場合には、上記閉ループ部は、裾に設けるとよい。要介護者の足元（裾部分）の形態を安定に保ち、歩行や身体の動きに際して、閉じた状態が不測に外れたり、引っ掛かりとなったりすることを阻止して、良好な着用状態を得られる。また、裾がだらしなくならないので、見栄えもよい。
【００１５】
また、上記筒状部として、２本の袖部と身頃部とを有し、上記各袖部のうちの、一方の袖部の上側と、他方の袖部の下側に、前記開閉部を形成するとともに、上記身頃部における上記他方の袖部がわの側部に、前記開閉部を形成し、少なくとも上記一方の袖部における襟側の端部に、前記閉ループ部を設けた要介護者用寝間着であるもよい。
【００１６】
他方の袖部の下側とこれの下側（身頃部の側部）の全体を開くことができる構成であって、一方の袖部においては、襟側の端部に閉ループ部を設けた構成であるので、一方側の袖を通しさえすれば、後は開閉部を閉じるだけで容易に着用できるとともに、襟周りには開閉部が存在しないので、襟周りの形態をきれいに保てる。
【００１７】
また、前身頃部の上部に、前掛け部材を着脱可能に取り付ける取り付け部を設けるとよい。取り付け部は、面ファスナ等で形成できる。
【００１８】
前掛け部材を食事の時に取り付けるようにすることで、着用状態の良好な寝間着姿で体裁よく食事することが出来るとともに、寝間着の汚れを防止できる。
【００１９】
さらに、前身頃部における腹部対応部位又はその近傍に、ポケットを形成するとよい。
【００２０】
上記前掛け部材のほか、例えばペースメーカなどの医療機器等を収納することができ、このとき、ポケットを胸の位置に形成した場合に比して、寝間着の着用状態をきれいに保て、見栄えのする寝間着の外観を損なわずに、利便性を得られる。
【発明の効果】
【００２１】
以上のように、この発明は、筒状部の長さ方向の全体に開閉部を形成せずに、一部に閉ループ部を形成しているので、全体に開閉部を形成した場合に比して、衣服としての形態を保てる。このため、見栄えのする着用状態を得られるとともに、着崩れもしにくく、着用感がよい。
【００２２】
特に、袖部の襟側の端部に閉ループ部を形成すると、襟周りの形態がピシッと決まるので、見た目がきれいである。また、脚被覆部の裾に閉ループ部を形成すると、足元がひらひらしたりしないので、動作に支障はなく、見た目も良い。
【００２３】
しかも、要介護者に対する着用は、閉ループ部に身体の部分を通してから、開閉部を閉じるだけでよいので、着脱動作は容易である。
【００２４】
また、要介護者にとっては、見た目にきれいであるとともに、袖を通すような、衣服を着用したという感覚を得られるので、鏡に映った自らの姿を見ても、卑屈にならず、劣等感を感じない、精神的に良好なイメージを得られる。
【００２５】
さらに、前身頃部の上部に、前掛け部材を着脱可能に取り付ける取り付け部を設けたり、前身頃部における腹部対応部位又はその近傍に、ポケットを形成したりすると、寝間着の着用状態や外観の良好さの効果を減殺することなく、利便性を得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２６】
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図１は、要介護者用寝間着１１（以下、寝間着という）を示す。この例では、上衣１１ａと下衣１１ｂのセパレートタイプの寝間着１１を示す。
【００２７】
この寝間着１１の上衣１１ａは、筒状の筒状部として、身体の腕を覆う２本の袖部１２，１３と、身体の胴を覆う身頃部１４とを有している。
【００２８】
そして、これら筒状部を展開可能に開閉する開閉部を設けている。身頃部１４の前身頃の中央には、前立て開閉部１５を上端から下端まで上下方向に形成している。
【００２９】
左右のうちの一方（図面右側）の袖部１２の上側には、袖口から肩部対応部位まで開閉自在な第１開閉部１６を形成し、襟部側の端部に、開閉しないで閉ループ状を保つ閉ループ部１７を形成している。
【００３０】
他方（図面左側）の袖部１３の下側に、その長さ方向の全体にわたる第２開閉部１８を形成するとともに、これに連なる身頃部１４における側部に、第３開閉部１９を形成している。
【００３１】
これら開閉部１５，１６，１８，１９はいずれも、図２に示したように、相互に重合する合わせ部を設け、これら合わせ部の対向面に、相互に係合する一組の面ファスナ２０（２０ａ及び２０ｂ）を設けて構成している。
【００３２】
面ファスナ２０は、細幅帯状のテープ２１上に離間配置し、全体ではなく部分的に閉じられるようにして、係脱の容易化を図っている。
【００３３】
また、上記テープ２１には、若干張りのある生地からなるものを用いて、寝間着１１の型が容易に崩れないようにしている。
【００３４】
身頃部１４における前身頃の襟部２２の左右両側部位には、面ファスナの一方２３ａを設け、この部分を上から覆う襟形の被覆部２４を、襟部２２の両側に起立傾倒可能に設けている。
【００３５】
上記面ファスナの一方２３ａは、図３に示したように、前掛け部材２５に固定した面ファスナの他方２３ｂを係合するためのものである。
【００３６】
前掛け部材２５は、図４、図５に示したように、略長方形状で、上部にＵ字状の切欠部２６を有している。布帛等のほか、耐水性の素材などで形成し、上記切欠部２６の左右両側の裏面に、上記面ファスナの他方２３ｂを固定している。
【００３７】
上記被覆部２４は、装飾の作用効果を果たすとともに、前掛け部材２５を留める時以外は面ファスナの一方２３ａを覆っておき、面ファスナの一方２３ａが身体等に接触しないようにしている。重合状態を確保するため、つまり被覆部２４が不測にめくれたりしないように、面ファスナの一方に係合する別の面ファスナの他方を、被覆部２４の裏面に設けるもよい。
【００３８】
身頃部１４における前身頃の下部、すなわち身体の腹部対応部位又はその近傍に、左右２個のポケット２７，２７を形成している。
【００３９】
このポケット２７には、図５に示したように、折り畳んだ上記前掛け部材２５を収納する。また、必要によっては、例えばペースメーカなどの医療機器や適宜の携行品などを収納する。
【００４０】
ポケット２７は下部に設けているので、上衣１１ａの襟部２２近傍が、収納した物品の重量によって下がったり、ゆがんだりせずに、きれいな着用状態を保持できる。
【００４１】
なお、上記袖部１２，１３は、その長さを七分袖の長さに設定し、点滴等の医療行為を受ける場合に便利なようにしている。
【００４２】
下衣１１ｂも、上衣１１ａのように、筒状部を展開可能にする開閉部を設けている。下衣は、筒状部として、身体の下腹部を被覆する下腹部被覆部２８と、該下腹部被覆部２８から分かれて伸びる２本の脚被覆部２９，２９を設けている。
【００４３】
下腹部被覆部２８の前面中央には、上下方向に伸びる第４開閉部３０を上端から設け、脚被覆部２９の内がわ側部には、上記第４開閉部３０から連続して、第５開閉部３１を設けている。第５開閉部３１は、脚被覆部２９の下端部（裾）にまで形成せずに、裾部分には閉ループ状の閉ループ部１７を形成している。
【００４４】
これら第４開閉部３０、第５開閉部３１の構成は、上記各開閉部１５，１６，１８，１９の構成と同一である。
【００４５】
また、これら各開閉部１５，１６，１８，１９，３０，３１とともに形成される閉ループ部１７の長さは、閉ループ部１７の位置や、要介護者の身体能力等の条件によって適宜設定されるが、およそ２０ｃｍ以下であるとよい。好ましくは、５〜１５、若しくは１０ｃｍ前後であるのが好ましい。
【００４６】
このように構成した寝間着１１では、要介護者Ｘに対して次のようにして着用させる。
まず、各開閉部１５，１６，１８，１９，３０，３１を開いて展開状態にする。つぎに、要介護者Ｘを横に向けるなどしながら閉ループ部１７に要介護者Ｘの対応部位を通す。上衣１１ａと下衣１１ｂは、それぞれ図６に示したように展開するので、上衣１１ａの場合には、要介護者の一方（図面右側）の腕を閉ループ部１７に通す。下衣１１ｂの場合には、要介護者Ｘの両方の足を閉ループ部１７に通す。各部を閉ループ部１７に通した後、展開状態にした寝間着１１を要介護者Ｘの下に広げる。そして最後に、各開閉部１５，１６，１８，１９，３０，３１を、面ファスナ２０の係合により閉じればよい。
【００４７】
すなわち、上衣１１ａの場合、図６に示したように第１開閉部１６を閉じ、第２開閉部１８、第３開閉部１９と順次閉じてから、最後に前立て開閉部１５を閉じる。下衣１１ｂの場合には、第５開閉部３１、第４開閉部３０と、順次閉じればよい。上衣１１ａは、左側半分が完全に展開するので、また下衣１１ｂは、身体の重い部位に対応する部分が完全に展開するので、着せやすい。
【００４８】
上記第１開閉部１６と第５開閉部３１を閉じるときには、閉ループ部１７が隣接形成されているので、閉ループ部１７側から閉じると、開閉部１６，３１の重合が上下左右にずれることなく、きれいに行える。しかも、第１開閉部１６に隣接成形した閉ループ部１７は、襟部２２の周りに位置するので、良く目立つ部位をきちんと整えることが出来て、着心地を良好にできる上に、見た目にきちっとした美しさを与えることができる。第５開閉部３１に隣接形成した閉ループ部１７も同様に、下衣１６の裾部分に位置するので、ひらひらしたり、引っかかったりすることを防止して、良好な着用感、外観のよさを得られる。
【００４９】
換言すれば、衣服としての形態を可能な限り保てる。このため、見栄えのする着用状態を得られるとともに、着崩れもしにくく、着用感がよい。
【００５０】
また、上衣１１ａの場合には、洗濯後に干す時でも、前立て開閉部１５の少なくとも上部のみでも閉じておけば、ハンガに容易にかけることができ、上衣１１ａがバラバラにならず、取り扱いが容易である。
【００５１】
しかも、要介護者Ｘにとっては、見た目にきれいであるとともに、「袖を通す」という、衣服を着用したという充実感を得られる。このため、要介護者Ｘの精神的な面でもプラスになる。
【００５２】
また、上衣１１ａの前面下部には、ポケット２７を設け、該ポケット２７に収納できる前掛け部材２５を設けたので、前掛け部材２５を邪魔にならずに、また外観を損なわずに携行できる。そして、食事時には、よりスマートに食事をとることが出来て、寝間着１１を汚すこともない。しかも、前掛け部材２５を取り付けるための面ファスナの一方２３ａは、被覆部２４で被覆されているので、不必要に身体や他の部材に当たることを防止でき、体裁も良く便利である。
【００５３】
さらに、開閉部１５，１６，１８，１９，３０，３１の係合を面ファスナ２０で行うようにして、金属を用いないので、病院での検査時にも着用できる。
【００５４】
次に他の形態を説明する。なお、上記構成と同一の部位については同一の符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【００５５】
図７は、上衣１１ａの他の例を示し、第１開閉部１６や第２開閉部１８の位置を、上述の例とは逆に形成するもよい。要介護者Ｘの身体状況に応じて、例えば左右のいずれの自由度が低いのかによって、適宜設定される。
【００５６】
図８は、上下一体型の寝間着１１、いわゆる浴衣型の寝間着を示している。すなわち、この寝間着１１は、筒状部として、２本の袖部１２，１３と身頃部１４を有し、第１開閉部１６と閉ループ部１７を一方の袖部１２に有し、第２開閉部１８を他方の袖部１３に有するとともに、身頃部１４の第２開閉部１８側に第３開閉部１９を形成している。
図中、３２は、着用時に使用する帯である。
【００５７】
図９は、下衣１１ｂの他の例を示し、（ａ）のように、開閉部３３を、下腹部被覆部２８と脚被覆部２９の両側部に形成するもよい。この場合、閉ループ部１７は、少なくともいずれか一方の裾に形成する。開閉部３３を内側ではなく外側に形成しているので、股ずれしにくく、着用感がより良好になる。
【００５８】
また、（ｂ）のように、閉ループ部１７は、裾ではなく大腿部に設けるもよい。着用時のごわつき感を一切なくすことができ、身体の動きを円滑にできる。
（ｃ）のように、閉ループ部１７の位置を左右で違えるもよい。
【００５９】
この発明の構成と、上記一形態の構成との対応において、
この発明の筒状部は、上記一形態の袖部１２，１３と、身頃部１４と、下腹部被覆部２８と、脚被覆部２９に対応し、
開閉部は、前立て開閉部１５、第１開閉部１６、第２開閉部１８、第３開閉部１９、第４開閉部３０、第５開閉部３１、開閉部３３に対応し、
取り付け部は、上衣１１ａの面ファスナの一方２３ａに対応するも、
この発明は上記構成のみに限定されることなく、他の様々な形態を採用し得る。
【００６０】
例えば、図１に示した上衣において、前立て開閉部を設けずともよく、開閉部の形成位置は、要介護者の身体状況に応じて、適宜設定される。
【図面の簡単な説明】
【００６１】
【図１】寝間着の正面図。
【図２】開閉部の拡大斜視図。
【図３】襟部の拡大斜視図。
【図４】作用状態の寝間着の正面図。
【図５】作用状態の正面図。
【図６】作用状態の正面図。
【図７】他の例に係る寝間着の正面図。
【図８】他の例に係る寝間着の正面図。
【図９】他の例に係る寝間着の正面図。
【符号の説明】
【００６２】
１１…要介護者用寝間着
１２，１３…袖部
１４…身頃部
１５…前立て開閉部
１６…第１開閉部
１７…閉ループ部
１８…第２開閉部
１９…第３開閉部
２２…襟部
２３ａ…面ファス ナの一方
２５…前掛け部材
２７…ポケット
２８…下腹部被覆部
２９…脚被覆部
３０…第４開閉部
３１…第５開閉部
３３…開閉部
【技術分野】
【０００１】
この発明は、寝間着の脱ぎ着が困難な要介護者のための寝間着に関する。
【背景技術】
【０００２】
要介護者用寝間着としては、下記特許文献１、２、３に開示されているものがある。
【０００３】
特許文献１の寝間着は、上衣の両袖部の下側と、身頃部の両側部分と、前身頃の前立て部分とを開閉自在に形成し、下衣の前面中央部と、股下内側部分とを開閉自在に形成した構成である。
【０００４】
特許文献２の寝間着は、上衣の両袖部の上側と、前身頃の前立て部分とを開閉自在に形成した構成である。
【０００５】
特許文献３の寝間着は、少なくとも一方の袖とこれに続く身頃の側部が、開閉自在に形成されたものである。
【０００６】
これらは、いずれも、通さなければ着ることが出来なかった袖部や身頃部などの筒状部を、その長さ方向全体にわたって開閉可能に形成されたものである。筒状部の全体を完全に展開できるので、要介護者に対しての寝間着の着付けは、広げた寝間着の上に要介護者を乗せて、開閉する部分を閉じるだけでよく、介護者にとって着付け作業が容易であるという利点を有する。
【０００７】
しかし、このように袖部や身頃部などの筒状部をその長さ方向全体にわたって開閉可能にすると、寝間着は衣服でありながらも１枚の布切れでしかない状態となってしまう。このため、開閉部分を閉じて身にまとっても、腕を通し、脚を通して着用した衣服とは異なり、着用感がよくない。
【０００８】
また、特に袖が襟部分まで開閉可能に形成されている場合、閉じ方をよほどしっかりと正確な位置に行い、初めから一体の生地であるかのようにしない限り、寝間着に歪みなどが生じて、見た目が悪い。見た目の良い状態を得るには、面ファスナを何度も付け直さなければならず、手間がかかる。
【０００９】
さらに、要介護者にとって、衣服には、やはり腕を通し、脚を通して、なるべく普通に着用したいものである。然るに、上述した寝間着では、生地を身体に被せるだけであって、もはや袖を通すというような感覚は皆無で、精神的にマイナスイメージが付きまとう。
【特許文献１】特開２００２−１３８３１２号公報
【特許文献２】登録実用新案第３０４４２３９号公報
【特許文献３】特開平８−１４４１０８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
そこで、この発明は、可能な限り衣服としての形態を保ちながらも着脱動作が容易であって、見栄えのする着用状態が容易に得られるとともに、要介護者にとっても、精神的に卑屈にならずに済むような、要介護者用寝間着の提供を主たる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
そのための手段は、身体の部分を通させて該部分を被覆する筒状部を有し、該筒状部を展開可能にすべく開閉する開閉部を筒状部の長さ方向に沿って形成した要介護者用寝間着であって、上記筒状部の長さ方向の一部に、上記開閉部を有しない閉ループ状の閉ループ部を設けた要介護者用寝間着であることを特徴とする。
【００１２】
すなわち、筒状部の一部には、閉ループ部を形成しているので、寝間着の着用に当たっては、閉ループ状の部分だけに身体の腕や脚、胴体等を通し、その後、展開されている筒状部を、開閉部を閉じて筒状にすればよい。着用状態において、閉ループ部が、衣服としての形態を維持する。
なお、上記閉ループ部は、筒状部の長さ方向の端部に形成するとよい。
【００１３】
上記筒状部が、腕を被覆する袖部である場合には、上記閉ループ部は、襟側の端部に設けるとよい。襟周りの形態を安定に保ち、見栄えのする着用状態が得られる。また、洗濯して干す場合でも、容易にハンガに掛けられる。
【００１４】
上記筒状部が、脚を被覆する脚被覆部である場合には、上記閉ループ部は、裾に設けるとよい。要介護者の足元（裾部分）の形態を安定に保ち、歩行や身体の動きに際して、閉じた状態が不測に外れたり、引っ掛かりとなったりすることを阻止して、良好な着用状態を得られる。また、裾がだらしなくならないので、見栄えもよい。
【００１５】
また、上記筒状部として、２本の袖部と身頃部とを有し、上記各袖部のうちの、一方の袖部の上側と、他方の袖部の下側に、前記開閉部を形成するとともに、上記身頃部における上記他方の袖部がわの側部に、前記開閉部を形成し、少なくとも上記一方の袖部における襟側の端部に、前記閉ループ部を設けた要介護者用寝間着であるもよい。
【００１６】
他方の袖部の下側とこれの下側（身頃部の側部）の全体を開くことができる構成であって、一方の袖部においては、襟側の端部に閉ループ部を設けた構成であるので、一方側の袖を通しさえすれば、後は開閉部を閉じるだけで容易に着用できるとともに、襟周りには開閉部が存在しないので、襟周りの形態をきれいに保てる。
【００１７】
また、前身頃部の上部に、前掛け部材を着脱可能に取り付ける取り付け部を設けるとよい。取り付け部は、面ファスナ等で形成できる。
【００１８】
前掛け部材を食事の時に取り付けるようにすることで、着用状態の良好な寝間着姿で体裁よく食事することが出来るとともに、寝間着の汚れを防止できる。
【００１９】
さらに、前身頃部における腹部対応部位又はその近傍に、ポケットを形成するとよい。
【００２０】
上記前掛け部材のほか、例えばペースメーカなどの医療機器等を収納することができ、このとき、ポケットを胸の位置に形成した場合に比して、寝間着の着用状態をきれいに保て、見栄えのする寝間着の外観を損なわずに、利便性を得られる。
【発明の効果】
【００２１】
以上のように、この発明は、筒状部の長さ方向の全体に開閉部を形成せずに、一部に閉ループ部を形成しているので、全体に開閉部を形成した場合に比して、衣服としての形態を保てる。このため、見栄えのする着用状態を得られるとともに、着崩れもしにくく、着用感がよい。
【００２２】
特に、袖部の襟側の端部に閉ループ部を形成すると、襟周りの形態がピシッと決まるので、見た目がきれいである。また、脚被覆部の裾に閉ループ部を形成すると、足元がひらひらしたりしないので、動作に支障はなく、見た目も良い。
【００２３】
しかも、要介護者に対する着用は、閉ループ部に身体の部分を通してから、開閉部を閉じるだけでよいので、着脱動作は容易である。
【００２４】
また、要介護者にとっては、見た目にきれいであるとともに、袖を通すような、衣服を着用したという感覚を得られるので、鏡に映った自らの姿を見ても、卑屈にならず、劣等感を感じない、精神的に良好なイメージを得られる。
【００２５】
さらに、前身頃部の上部に、前掛け部材を着脱可能に取り付ける取り付け部を設けたり、前身頃部における腹部対応部位又はその近傍に、ポケットを形成したりすると、寝間着の着用状態や外観の良好さの効果を減殺することなく、利便性を得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２６】
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図１は、要介護者用寝間着１１（以下、寝間着という）を示す。この例では、上衣１１ａと下衣１１ｂのセパレートタイプの寝間着１１を示す。
【００２７】
この寝間着１１の上衣１１ａは、筒状の筒状部として、身体の腕を覆う２本の袖部１２，１３と、身体の胴を覆う身頃部１４とを有している。
【００２８】
そして、これら筒状部を展開可能に開閉する開閉部を設けている。身頃部１４の前身頃の中央には、前立て開閉部１５を上端から下端まで上下方向に形成している。
【００２９】
左右のうちの一方（図面右側）の袖部１２の上側には、袖口から肩部対応部位まで開閉自在な第１開閉部１６を形成し、襟部側の端部に、開閉しないで閉ループ状を保つ閉ループ部１７を形成している。
【００３０】
他方（図面左側）の袖部１３の下側に、その長さ方向の全体にわたる第２開閉部１８を形成するとともに、これに連なる身頃部１４における側部に、第３開閉部１９を形成している。
【００３１】
これら開閉部１５，１６，１８，１９はいずれも、図２に示したように、相互に重合する合わせ部を設け、これら合わせ部の対向面に、相互に係合する一組の面ファスナ２０（２０ａ及び２０ｂ）を設けて構成している。
【００３２】
面ファスナ２０は、細幅帯状のテープ２１上に離間配置し、全体ではなく部分的に閉じられるようにして、係脱の容易化を図っている。
【００３３】
また、上記テープ２１には、若干張りのある生地からなるものを用いて、寝間着１１の型が容易に崩れないようにしている。
【００３４】
身頃部１４における前身頃の襟部２２の左右両側部位には、面ファスナの一方２３ａを設け、この部分を上から覆う襟形の被覆部２４を、襟部２２の両側に起立傾倒可能に設けている。
【００３５】
上記面ファスナの一方２３ａは、図３に示したように、前掛け部材２５に固定した面ファスナの他方２３ｂを係合するためのものである。
【００３６】
前掛け部材２５は、図４、図５に示したように、略長方形状で、上部にＵ字状の切欠部２６を有している。布帛等のほか、耐水性の素材などで形成し、上記切欠部２６の左右両側の裏面に、上記面ファスナの他方２３ｂを固定している。
【００３７】
上記被覆部２４は、装飾の作用効果を果たすとともに、前掛け部材２５を留める時以外は面ファスナの一方２３ａを覆っておき、面ファスナの一方２３ａが身体等に接触しないようにしている。重合状態を確保するため、つまり被覆部２４が不測にめくれたりしないように、面ファスナの一方に係合する別の面ファスナの他方を、被覆部２４の裏面に設けるもよい。
【００３８】
身頃部１４における前身頃の下部、すなわち身体の腹部対応部位又はその近傍に、左右２個のポケット２７，２７を形成している。
【００３９】
このポケット２７には、図５に示したように、折り畳んだ上記前掛け部材２５を収納する。また、必要によっては、例えばペースメーカなどの医療機器や適宜の携行品などを収納する。
【００４０】
ポケット２７は下部に設けているので、上衣１１ａの襟部２２近傍が、収納した物品の重量によって下がったり、ゆがんだりせずに、きれいな着用状態を保持できる。
【００４１】
なお、上記袖部１２，１３は、その長さを七分袖の長さに設定し、点滴等の医療行為を受ける場合に便利なようにしている。
【００４２】
下衣１１ｂも、上衣１１ａのように、筒状部を展開可能にする開閉部を設けている。下衣は、筒状部として、身体の下腹部を被覆する下腹部被覆部２８と、該下腹部被覆部２８から分かれて伸びる２本の脚被覆部２９，２９を設けている。
【００４３】
下腹部被覆部２８の前面中央には、上下方向に伸びる第４開閉部３０を上端から設け、脚被覆部２９の内がわ側部には、上記第４開閉部３０から連続して、第５開閉部３１を設けている。第５開閉部３１は、脚被覆部２９の下端部（裾）にまで形成せずに、裾部分には閉ループ状の閉ループ部１７を形成している。
【００４４】
これら第４開閉部３０、第５開閉部３１の構成は、上記各開閉部１５，１６，１８，１９の構成と同一である。
【００４５】
また、これら各開閉部１５，１６，１８，１９，３０，３１とともに形成される閉ループ部１７の長さは、閉ループ部１７の位置や、要介護者の身体能力等の条件によって適宜設定されるが、およそ２０ｃｍ以下であるとよい。好ましくは、５〜１５、若しくは１０ｃｍ前後であるのが好ましい。
【００４６】
このように構成した寝間着１１では、要介護者Ｘに対して次のようにして着用させる。
まず、各開閉部１５，１６，１８，１９，３０，３１を開いて展開状態にする。つぎに、要介護者Ｘを横に向けるなどしながら閉ループ部１７に要介護者Ｘの対応部位を通す。上衣１１ａと下衣１１ｂは、それぞれ図６に示したように展開するので、上衣１１ａの場合には、要介護者の一方（図面右側）の腕を閉ループ部１７に通す。下衣１１ｂの場合には、要介護者Ｘの両方の足を閉ループ部１７に通す。各部を閉ループ部１７に通した後、展開状態にした寝間着１１を要介護者Ｘの下に広げる。そして最後に、各開閉部１５，１６，１８，１９，３０，３１を、面ファスナ２０の係合により閉じればよい。
【００４７】
すなわち、上衣１１ａの場合、図６に示したように第１開閉部１６を閉じ、第２開閉部１８、第３開閉部１９と順次閉じてから、最後に前立て開閉部１５を閉じる。下衣１１ｂの場合には、第５開閉部３１、第４開閉部３０と、順次閉じればよい。上衣１１ａは、左側半分が完全に展開するので、また下衣１１ｂは、身体の重い部位に対応する部分が完全に展開するので、着せやすい。
【００４８】
上記第１開閉部１６と第５開閉部３１を閉じるときには、閉ループ部１７が隣接形成されているので、閉ループ部１７側から閉じると、開閉部１６，３１の重合が上下左右にずれることなく、きれいに行える。しかも、第１開閉部１６に隣接成形した閉ループ部１７は、襟部２２の周りに位置するので、良く目立つ部位をきちんと整えることが出来て、着心地を良好にできる上に、見た目にきちっとした美しさを与えることができる。第５開閉部３１に隣接形成した閉ループ部１７も同様に、下衣１６の裾部分に位置するので、ひらひらしたり、引っかかったりすることを防止して、良好な着用感、外観のよさを得られる。
【００４９】
換言すれば、衣服としての形態を可能な限り保てる。このため、見栄えのする着用状態を得られるとともに、着崩れもしにくく、着用感がよい。
【００５０】
また、上衣１１ａの場合には、洗濯後に干す時でも、前立て開閉部１５の少なくとも上部のみでも閉じておけば、ハンガに容易にかけることができ、上衣１１ａがバラバラにならず、取り扱いが容易である。
【００５１】
しかも、要介護者Ｘにとっては、見た目にきれいであるとともに、「袖を通す」という、衣服を着用したという充実感を得られる。このため、要介護者Ｘの精神的な面でもプラスになる。
【００５２】
また、上衣１１ａの前面下部には、ポケット２７を設け、該ポケット２７に収納できる前掛け部材２５を設けたので、前掛け部材２５を邪魔にならずに、また外観を損なわずに携行できる。そして、食事時には、よりスマートに食事をとることが出来て、寝間着１１を汚すこともない。しかも、前掛け部材２５を取り付けるための面ファスナの一方２３ａは、被覆部２４で被覆されているので、不必要に身体や他の部材に当たることを防止でき、体裁も良く便利である。
【００５３】
さらに、開閉部１５，１６，１８，１９，３０，３１の係合を面ファスナ２０で行うようにして、金属を用いないので、病院での検査時にも着用できる。
【００５４】
次に他の形態を説明する。なお、上記構成と同一の部位については同一の符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【００５５】
図７は、上衣１１ａの他の例を示し、第１開閉部１６や第２開閉部１８の位置を、上述の例とは逆に形成するもよい。要介護者Ｘの身体状況に応じて、例えば左右のいずれの自由度が低いのかによって、適宜設定される。
【００５６】
図８は、上下一体型の寝間着１１、いわゆる浴衣型の寝間着を示している。すなわち、この寝間着１１は、筒状部として、２本の袖部１２，１３と身頃部１４を有し、第１開閉部１６と閉ループ部１７を一方の袖部１２に有し、第２開閉部１８を他方の袖部１３に有するとともに、身頃部１４の第２開閉部１８側に第３開閉部１９を形成している。
図中、３２は、着用時に使用する帯である。
【００５７】
図９は、下衣１１ｂの他の例を示し、（ａ）のように、開閉部３３を、下腹部被覆部２８と脚被覆部２９の両側部に形成するもよい。この場合、閉ループ部１７は、少なくともいずれか一方の裾に形成する。開閉部３３を内側ではなく外側に形成しているので、股ずれしにくく、着用感がより良好になる。
【００５８】
また、（ｂ）のように、閉ループ部１７は、裾ではなく大腿部に設けるもよい。着用時のごわつき感を一切なくすことができ、身体の動きを円滑にできる。
（ｃ）のように、閉ループ部１７の位置を左右で違えるもよい。
【００５９】
この発明の構成と、上記一形態の構成との対応において、
この発明の筒状部は、上記一形態の袖部１２，１３と、身頃部１４と、下腹部被覆部２８と、脚被覆部２９に対応し、
開閉部は、前立て開閉部１５、第１開閉部１６、第２開閉部１８、第３開閉部１９、第４開閉部３０、第５開閉部３１、開閉部３３に対応し、
取り付け部は、上衣１１ａの面ファスナの一方２３ａに対応するも、
この発明は上記構成のみに限定されることなく、他の様々な形態を採用し得る。
【００６０】
例えば、図１に示した上衣において、前立て開閉部を設けずともよく、開閉部の形成位置は、要介護者の身体状況に応じて、適宜設定される。
【図面の簡単な説明】
【００６１】
【図１】寝間着の正面図。
【図２】開閉部の拡大斜視図。
【図３】襟部の拡大斜視図。
【図４】作用状態の寝間着の正面図。
【図５】作用状態の正面図。
【図６】作用状態の正面図。
【図７】他の例に係る寝間着の正面図。
【図８】他の例に係る寝間着の正面図。
【図９】他の例に係る寝間着の正面図。
【符号の説明】
【００６２】
１１…要介護者用寝間着
１２，１３…袖部
１４…身頃部
１５…前立て開閉部
１６…第１開閉部
１７…閉ループ部
１８…第２開閉部
１９…第３開閉部
２２…襟部
２３ａ…面ファス ナの一方
２５…前掛け部材
２７…ポケット
２８…下腹部被覆部
２９…脚被覆部
３０…第４開閉部
３１…第５開閉部
３３…開閉部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
身体の部分を通させて該部分を被覆する筒状部を有し、該筒状部を展開可能にすべく開閉する開閉部を筒状部の長さ方向に沿って形成した要介護者用寝間着であって、
上記筒状部の長さ方向の一部に、上記開閉部を有しない閉ループ状の閉ループ部を設けた
要介護者用寝間着。
【請求項２】
前記閉ループ部が、筒状部の長さ方向の端部に形成された
請求項１に記載の要介護者用寝間着。
【請求項３】
前記筒状部が、腕を被覆する袖部であるとともに、
前記閉ループ部が、襟側の端部に設けられた
請求項１に記載の要介護者用寝間着。
【請求項４】
前記筒状部が、脚を被覆する脚被覆部であるとともに、
前記閉ループ部が、裾に設けられた
請求項１に記載の要介護者用寝間着。
【請求項５】
前記筒状部として、２本の袖部と身頃部とを有し、
上記各袖部のうちの、一方の袖部の上側と、他方の袖部の下側に、前記開閉部を形成するとともに、
上記身頃部における上記他方の袖部がわの側部に、前記開閉部を形成し、
少なくとも上記一方の袖部における襟側の端部に、前記閉ループ部を設けた
請求項１に記載の要介護者用寝間着。
【請求項６】
前身頃部の上部に、前掛け部材を着脱可能に取り付ける取り付け部を設けた
請求項１から請求項５のうちのいずれか一項に記載の要介護者用寝間着。
【請求項７】
前身頃部における腹部対応部位又はその近傍に、ポケットを形成した
請求項１から請求項６のうちのいずれか一項に記載の要介護者用寝間着。
【請求項１】
身体の部分を通させて該部分を被覆する筒状部を有し、該筒状部を展開可能にすべく開閉する開閉部を筒状部の長さ方向に沿って形成した要介護者用寝間着であって、
上記筒状部の長さ方向の一部に、上記開閉部を有しない閉ループ状の閉ループ部を設けた
要介護者用寝間着。
【請求項２】
前記閉ループ部が、筒状部の長さ方向の端部に形成された
請求項１に記載の要介護者用寝間着。
【請求項３】
前記筒状部が、腕を被覆する袖部であるとともに、
前記閉ループ部が、襟側の端部に設けられた
請求項１に記載の要介護者用寝間着。
【請求項４】
前記筒状部が、脚を被覆する脚被覆部であるとともに、
前記閉ループ部が、裾に設けられた
請求項１に記載の要介護者用寝間着。
【請求項５】
前記筒状部として、２本の袖部と身頃部とを有し、
上記各袖部のうちの、一方の袖部の上側と、他方の袖部の下側に、前記開閉部を形成するとともに、
上記身頃部における上記他方の袖部がわの側部に、前記開閉部を形成し、
少なくとも上記一方の袖部における襟側の端部に、前記閉ループ部を設けた
請求項１に記載の要介護者用寝間着。
【請求項６】
前身頃部の上部に、前掛け部材を着脱可能に取り付ける取り付け部を設けた
請求項１から請求項５のうちのいずれか一項に記載の要介護者用寝間着。
【請求項７】
前身頃部における腹部対応部位又はその近傍に、ポケットを形成した
請求項１から請求項６のうちのいずれか一項に記載の要介護者用寝間着。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【公開番号】特開２００６−９７１３９（Ｐ２００６−９７１３９Ａ）
【公開日】平成１８年４月１３日（２００６．４．１３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−２８０７７３（Ｐ２００４−２８０７７３）
【出願日】平成１６年９月２８日（２００４．９．２８）
【出願人】（５０４３６４８３９）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年４月１３日（２００６．４．１３）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年９月２８日（２００４．９．２８）
【出願人】（５０４３６４８３９）
【Ｆターム（参考）】
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