視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法とシステム
【課題】テレビエンターテインメントの関連において視聴可能なコンテンツを効率的にナビゲートする。
【解決手段】システムは表示画面上にメインコンテンツを提示する提示モジュールと、遠隔制御装置上の第一の方向キーに関連する第一の要求を受信する通信モジュールと、第一の要求に関連するナビゲーションモードを決定するナビゲーションモード検出器と、決定されたナビゲーションモードに関連する余白メニューをアクティブにする余白メニューモジュールとを含む。余白メニューは、メインコンテンツの視聴を可能にしながら、表示画面の余白のうちの一つに沿って提示され得る。
【解決手段】システムは表示画面上にメインコンテンツを提示する提示モジュールと、遠隔制御装置上の第一の方向キーに関連する第一の要求を受信する通信モジュールと、第一の要求に関連するナビゲーションモードを決定するナビゲーションモード検出器と、決定されたナビゲーションモードに関連する余白メニューをアクティブにする余白メニューモジュールとを含む。余白メニューは、メインコンテンツの視聴を可能にしながら、表示画面の余白のうちの一つに沿って提示され得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、2006年9月7日出願の米国仮出願第60/842,735、表題“METHOD AND SYSTEM TO NAVIGATE MULTIMEDIA CONTENT”、および2007年4月10日出願の米国特許出願第60/911,009、表題“METHOD AND SYSTEM TO SEARCH MULTIMEDIA CONTENT IN THE CONTEXT OF TELEVISION ENTERTAINMENT”の優先権の利益を主張し、両出願はその全容が参照により組み込まれる。本出願はまた、本出願と同日付に出願された、同一出願人による同時係属PCT出願、表題“METHOD AND SYSTEM TO SEARCH VIEWABLE CONTENT”にも関連し、その全容は参照により組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本出願は、テレビエンターテインメントの関連において視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法とシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
本章に記載の方法は遂行され得るものだが、必ずしも以前に着想もしくは遂行されていた方法であるとは限らない。従って、本明細書に他に指示がない限り、本章に記載の方法は本出願の請求項に対する先行技術ではなく、本章への包含によって先行技術と認められるものではない。
【0004】
テレビエンターテインメントの分野では、テレビ番組から享受されるエンターテインメントのレベルに大きな期待を抱く次世代の視聴者が存在する。こうした視聴者は、より多くの選択やより多くの柔軟性を期待するだけでなく、視聴可能なコンテンツともっと相互交流(interact)し、視聴可能なコンテンツにもっと参加できることを期待することがある。
【0005】
一方、視聴可能な莫大な量のコンテンツが劇的に急増している。現在利用可能なテレビチャンネルの数はほとんど手に負えなくなっている。ビデオオンデマンドサービスで利用可能なコンテンツの量も増加している。今や、パーソナルビデオレコーディング(PVR)(DVRもしくはデジタルビデオレコーディングと称されることもある)などのタイムシフト技術を利用することによって、もっと広い時間幅にわたってコンテンツを見ることが可能である。このコンテンツの急増は、選択が多過ぎて視聴者が選択できなくなっていることから、選択の矛盾と評され得る。
【発明の概要】
【0006】
本文中に発明の概要に該当する記載なし。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態は、限定ではなく一例として添付の図面に図示され、図中の類似する参照記号は類似する要素を示す。
【図1】一実施形態例に従う、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例が実装され得る環境を図示する。
【図2】一実施形態例に従う、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステムを図示するブロック図である。
【図3】視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法を図示するフローチャートである。
【図4】一実施形態例に従う、視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法の一実装例で実行され得る追加動作を含む方法を図示するフローチャートである。
【図5】一実施形態例に従う、放送余白メニューを図示する。
【図6】一実施形態例に従う、放送グリッドを図示する。
【図7】一実施形態例に従う、推薦グリッドを図示する。
【図8】一実施形態例に従う、視聴可能なコンテンツアイテムに関する推薦を提供する方法を図示するフローチャートである。
【図9】一実施形態例に従う、ライブラリグリッドを図示する。
【図10】一実施形態例に従う、メディアカードを図示する。
【図11】本明細書で述べた方法のいずれか一つ以上をマシンに実行させるための命令のセットが実行され得る、コンピュータシステムの形式例でのマシンの概略表示を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
視聴可能なコンテンツをナビゲートするため、および視聴者の選択を管理するための方法とシステムが記載される。以下の記載では、説明を目的として、本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的詳細が説明される。しかしながら、本発明はこれらの具体的詳細無しに実施され得ることが、当業者には明らかだろう。視聴用コンテンツの配信機構は、衛星、ケーブル、インターネット、ローカルストレージ、ローカルネットワーク、携帯電話通信、もしくは任意の他のコンテンツ配信ネットワークを経由し得るということに注意すべきである。従って、視聴デバイスはテレビセットである必要はなく、いかなるデバイス(携帯デバイスを含む)のいかなる表示装置であってもよい。
【0009】
視聴可能なコンテンツをナビゲートするため、および視聴者の選択を管理するためのシステムは、視聴者が、効率的かつ楽しめるやり方で、利用できる可能性のある大量の視聴可能なコンテンツをナビゲートするのを助けるために利用され得る、スーパーモーダル拡大縮小自在視聴者インターフェース(supermodal zoomable viewer interface:ZUI)(例えば、特定の選択を可能にすることによって、文字通りにもしくは比喩的に、のいずれかでズームインすることによって、インターフェースが選択的に拡大され得る)を含み得る。インターフェース例は、視聴者の行動を経時的に分析し、ほぼ無限大のコンテンツの世界において個人に応じた経験を提供するように構成され得る。一実施形態例では、インターフェースは、インターフェースとその付随機能の様々な態様にアクセスするために、方向キーや選択ボタンなどの、遠隔制御装置上の既存の制御キーを利用するように構成され得る。この機能は、例えば選択の番組にナビゲートするため、現在視聴されているコンテンツおよび/または視聴者のプロフィールに基づく推薦を見るため、ならびに、視聴者が特定のコンテンツアイテムを検索することを可能にするための視聴者インターフェースを含み得る。インターフェース例は、テレビの視聴とコンテンツのナビゲーションとの間を円滑に移行すること、および異なるナビゲーション方法の間を円滑に移行することを可能にすることで、視聴者の経験を充実させることに寄与し得る。この説明を目的として、視聴者がコンテンツを発見しナビゲートするために複数のモードにアクセスすること、ならびに、統一された経験を作り出すためにこれらのモードを関連付けることを可能にする特徴もしくは特徴の組み合わせは、スーパーモーダリティと称され得る。視聴者という用語は、テレビコンテンツをナビゲートするシステムの任意の視聴者として広く理解され得ることに注意されたい。
【0010】
一実施形態例では、視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法とシステムは、次のシナリオ例で利用され得る。視聴者はちょうど帰宅してテレビを見始めたところである。視聴者はチャンネルサーフィンをしているが、見るのに適したチャンネルを見つけることができない。視聴者は選択の矛盾にはまり込んでおり、選択が多過ぎて本当に見たいものを見つけられない。視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例(ナビゲーションシステムと称され得る)を利用することによって、視聴者は、5個の標準的な遠隔制御キー(4個の方向キー(例えば矢印ボタン)と選択キー)の簡単な使用によって、様々な利用可能な視聴できるコンテンツを探索することができる。この方法で提示される要求は、様々なコンテンツナビゲーション機能へのショートカットを提供する(例えば自動的に特定のナビゲーション法を起動(engage)する)ように機能をアクティブにし得る。従ってこの要求は、コンテンツのナビゲーションが時に“サーフィン”と称されるため、“サーフカット”と称され得る。
【0011】
方向キーに関連する要求の受信に応じて、ナビゲーションシステム例は、どの方向キーが視聴者によってアクティブにされたかを決定し、いわゆる余白メニュー(margin menu)を視聴者に提示する。余白メニューは、一実施形態例では、表示画面の余白に(例えば余白に、またはビデオコンテンツの縁に沿って、またはTV画面もしくは任意の他の視聴デバイスの周辺に)表示され、特定のナビゲーション関連機能に関連し得る。例えば、ある余白メニューは放送チャンネルのナビゲーション用、別の余白メニューはビデオオンデマンド(VOD)もしくは前もって記憶されたコンテンツのナビゲーション用に設けられ得る。一実施形態例では、余白メニュー内の各アイテムは、視聴可能なコンテンツアイテムをあらわす。いくつかの余白メニュー例を下記でさらに説明する。余白メニューに基づくインターフェースは、テレビの視聴とコンテンツのナビゲーションとの間を円滑に移行すること、および異なるナビゲーション方法の間を円滑に移行することを可能にすることで、視聴者の経験を充実させることに寄与し得る。
【0012】
表示画面の上部に表示される余白メニューは“上”方向キーによってアクティブにされ、表示画面の左に表示される余白メニューは“左”方向キーによってアクティブにされ得る、など、余白メニューは特定の方向キーと直観的に関連し得る。一実施形態例では、視聴可能なコンテンツをナビゲートするためのインターフェースは、視聴者が同時に異なるコンテンツ(例えば余白メニューの選択によって選択されるコンテンツ)をプレビューしながら、現在のコンテンツを視聴し続けることを可能にする特徴を含み得る。しかしながら、いくつかの実施形態では余白自体がないかもしれないことに注意されたい。そのような状況では、余白メニュー用の空間を作り出すためにメインコンテンツがサイズ変更され得る。余白メニュー例は、視聴者が異なる視聴可能なコンテンツへのナビゲーションを始めることを可能にしながら、視聴者が現在見ているコンテンツを隠さないように表示され得る。余白メニューが携帯デバイス上に表示されるいくつかの実施形態では、画面サイズによってコンテンツが部分的にもしくは完全に隠される可能性がある。個々の余白メニューは視聴者の遠隔制御装置上の各方向キーに関連し得る。余白メニューは表示画面の周辺全体、もしくはその一部分のみに広がり得る。
【0013】
一実施形態例では、コンテンツのナビゲーションと選択を可能にする専用制御キーを利用して、もしくは利用せずに、遠隔制御装置に備わっている方向キーが余白メニューをナビゲートするために利用され得る。例えば、余白メニューが起動されると、視聴者は異なるコンテンツアイテムの間を行き来するために、(例えば余白メニューが画面の左端もしくは右端に沿って表示される場合、“上”および“下”方向キーを押すことによって)遠隔制御装置上の方向キーを使用し得る。遠隔制御装置上の“選択”キーは、一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを選択されたコンテンツで置き換えるために使用され得る。
【0014】
一実施形態例では、特定の方向キーに関連する余白メニューは、視聴者のキーとメニューの関連付けを強化するように表示され得る。例えば、“上”方向キーに関連する余白メニューは表示画面の上端付近に表示され、“下”方向キーは表示画面の下端付近に表示され、“左”方向キーは表示画面の左端付近に表示され、“右”方向キーは表示画面の右端付近に表示され得る。例えば4個以上の方向キーを持ち得る、ゲーム用に設計されたコントローラを含む、様々な遠隔制御装置が、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステムで利用され得ることに注意されたい。コンパスの方位を用いて、そのようなコントローラは“N”、“NE”、“E”、“SE”、“S”、“SW”、“W”、および“NW”という方向キーラベルを持ち得、これらの方向キーもまた、視聴者が視聴可能なコンテンツをナビゲートできるようにするシステムによって使用され得る。
【0015】
一実施形態例では、ナビゲーションシステム例は、より高度な発見モードを提供するために、余白メニューの一部もしくは全てに関連する拡張ナビゲーションインターフェース(例えばナビゲーショングリッド)を提示するように構成され得る。余白メニュー用の各拡張インターフェースは、余白メニューが示されるときに同じ方向キーを二回押すことによって要求され得る。
【0016】
余白メニュー表示から出るために、視聴者は余白メニューを起動したキーとは反対の方向キーを押し得る。例えば、視聴者は左方向キーを押すことによって左余白メニューを呼び出し、その後右方向キーを押すことによって左余白メニュー表示から出てもよい。一実施形態例に従って、視聴者は、“戻る(Back)”、“終了(Exit)”もしくは任意の他のキーなど、いくつかの他のキーを押すことによっても同様に余白メニューを終了し得る。
当然のことながら、余白メニューをナビゲートするために使用される特定のインターフェースは、視聴デバイスによって異なってもよい。例えば、コンピュータシステム上でコンテンツを見る際には、キーボードの方向キーが使用され得る。携帯デバイス上でコンテンツを見る際には、数字キーが使用され得る、などである。
【0017】
余白メニューは、その呼び出しおよび終了に使用される方向キーに対して90度の方向キーを用いてナビゲートされ得る。例えば、視聴者は“左”方向キーを押すことによって左余白メニューを呼び出し、その後“上”および“下”方向キーを用いて、余白メニュー内の選択の間をナビゲートし得る。余白メニュー内の各アイテムは、関連する“プレビュー”および“選択”オプションを持ち得る。“プレビュー”オプションは、現在視聴されているコンテンツを表示し続けながら、視聴者が現在視聴されているコンテンツとは異なるコンテンツに視覚的にアクセスすることを可能にし得る。一実施形態例では、“プレビュー”オプションは余白メニュー内のコンテンツアイテムにナビゲートすることによってアクティブにされる。例えば遠隔制御装置上の“選択”キーをアクティブにすることによって、コンテンツアイテムが余白メニューから選択されると、選択されたコンテンツアイテムは現在視聴されているコンテンツと置き換わる。
【0018】
いくつかの実施形態例では、マルチメディアコンテンツをナビゲートするシステムは、コンテンツの推薦を提供したり、明示的検索要求を処理したり、放送プログラム、ビデオオンデマンドコンテンツ、インターネットコンテンツ、および前もって記憶されたコンテンツを、ナビゲーションに適した方法で提示したりするモジュールを含むように実装され得る。テレビエンターテインメントの関連において視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例は、図1を参照して説明され得る。
【0019】
図1は、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例が実装され得る環境100を図示する。環境100はエンターテインメント表示装置104と制御装置106と通信する、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム102を含む。一実施形態例では、エンターテインメント表示装置104はテレビセットであり、制御装置106は例えばテレビチャンネルの切り替えに使用され得る遠隔制御装置である。視聴可能なコンテンツ102をナビゲートするシステムは、放送プログラム108、ビデオオンデマンドプログラム110、およびローカルコンテンツ112とインターネットコンテンツ114にアクセスするように示される。テレビエンターテインメントの関連において視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例は、図2を参照して説明され得る。
【0020】
図2は、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例200を図示する。システム200は通信モジュール202、提示モジュール204、および余白メニューモジュール208を含む。通信モジュール202は、例えばコンテンツ検索、コンテンツ選択、およびコンテンツナビゲーションの要求など、視聴者からの要求を受信するように構成され得る。上述の通り、要求はテレビの遠隔制御装置から受信され得る。提示モジュール204は、視聴者によって選択されたコンテンツアイテムを、視聴に適した形式で表示するように構成され得る。
例えば、提示モジュール204は、遠隔制御装置上の方向キーに関連する視聴者の要求に応じて、異なる余白メニューを提示するように余白メニューモジュール208と連携し得る。
【0021】
余白メニューモジュール208は、一実施形態例では複数のモジュールを含むことがあり、その各々は各余白メニューに関連する。余白メニュー例は下記でさらに説明される。提示モジュール204はまた、メディアカードモジュール222を利用して、特定のコンテンツアイテムに関連するメディアカードを視聴者に提示するようにも構成され得る。メディアカードは、一実施形態例では、コンテンツアイテムに関連するメタデータとして記憶されるキーワードのリストを含む、コンテンツアイテムに関する追加情報を提供する対話型提示インターフェースである。余白メニューモジュール208は、決定されたナビゲーションモードに関連する余白メニューをアクティブにするように構成され得る。余白メニューをアクティブにすることで、特定のナビゲーションモードがアクティブにされたことを視聴者に示す。余白メニューは、メインコンテンツの視聴を可能にしながら、表示画面の余白のうちの一つに沿って、余白メニューモジュール208によって提示され得る。
【0022】
余白メニューモジュール208は、一実施形態例では、ナビゲーションモード検出器206と連携する。ナビゲーションモード検出器206は、通信モジュール202によって受信される要求に関連する方向キーに関連するナビゲーションモードを決定するように構成され得る。
ナビゲーションモード検出器206はその後、余白メニューモジュール208が適切な余白メニューを表示するように、余白メニューモジュール208にナビゲーションモード情報を伝達し得る。視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例200は、様々なナビゲーションモードと、関連する余白メニューをサポートするように構成され得る。いくつかの余白メニュー例は、放送メニュー、ライブラリメニュー、検索メニュー、および推薦メニューを含む。メニュー例のいくつかは、下記でさらに詳細に述べられる。
【0023】
一実施形態例では、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム200は、検索要求に関連する検索語に基づいて要求されたコンテンツアイテムを探し出すように構成された検索モジュール210と、視聴者に提案される推薦を駆動する予測エンジン212とを含む。検索モジュール210は、一実施形態例では、視聴者がテキスト形式で検索語を入力することを可能にするテキスト入力モジュールと、視聴者の要求に関連する検索語を決定する検索語検出器と連携するように構成される。テキスト入力モジュールは、提案された検索語を作り出し、視聴者による不完全なテキスト入力に基づいて縮減した文字選択のセットを提示する、辞書モジュールと連携し得る。視聴者の要求を受けた検索語に基づいてより正確な検索語を作り出すために、曖昧性解消モジュールが検索モジュール210に備わってもよい。視聴者はその後、検索に使用される、作成されたより正確な検索語を選択するオプションを与えられ得る。システム例200はまた、検索モジュール210によって探し出されたコンテンツアイテムのフィルタリングを可能にする絞込検索モジュールも含み得る。
【0024】
上記の通り、エンターテインメント表示装置上での視聴用に利用可能なコンテンツは、テレビ番組、ローカル記憶コンテンツ、ビデオオンデマンド、ローカルネットワーク上で利用可能なコンテンツ、およびインターネットを介してアクセス可能なコンテンツを含み得る。システム200は、一実施形態例では、テレビ番組にアクセスする放送インターフェースモジュール214、ローカル記憶コンテンツにアクセスするライブラリインターフェースモジュール216、ビデオオンデマンドにアクセスするビデオオンデマンドモジュール218、インターネットコンテンツにアクセスするインターネットインターフェースモジュール220を含む。システム200のモジュールの一部もしくは全ては、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステムであると見なされ得ることに注意されたい。拡張インターフェースモジュール224は、現在アクティブな余白メニューに関連する拡張ナビゲーションインターフェースへの要求を検出し、関連する拡張インターフェースをアクティブにするように構成され得る。システム200によって実行される動作例は、図3を参照して説明され得る。
【0025】
図3は視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法例300を図示する。方法300は、ハードウェア(例えば専用論理、プログラマブル論理、マイクロコードなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステムもしくは専用マシン上での実行など)、もしくはその両方の組み合わせを含み得る処理論理によって実行され得る。一実施形態例では、処理論理は図2に示されるモジュールのいずれにも存在し得ることに注意されたい。
【0026】
図3に示されるように、方法300は動作302を開始し、提示モジュール204が表示画面上にメインコンテンツを提示する。動作304では、システム200の通信モジュール202が遠隔制御装置上の方向キーに関連する要求を受信する。一実施形態例では、表示装置はテレビ画面であり、遠隔制御装置はテレビの遠隔制御装置であることに注意されたい。動作306では、要求の受信に応じてナビゲーションモード検出器206が要求を処理し、第一の要求に関連するナビゲーションモードを決定する。動作308では、余白メニューモジュール208が、決定されたナビゲーションモードに関連する余白メニューをアクティブにし、提示モジュール204が、視聴者の表示画面の余白のうちの一つに沿って、余白メニューを表示する。余白メニューは、メインコンテンツへの視界を遮らないように表示され得る。
【0027】
上記の通り、視聴可能なコンテンツを検索するシステム例は、視聴者が、方向キーによって指定される方向に直観的に関連する方向キーを利用して機能を呼び出すことができるように構成され得る。例えば、特定のナビゲーションモードをアクティブにするために特定の方向キーが使用される場合、反対方向に関連する方向キーはナビゲーションモードを非アクティブにするために使用される。他方で、同じ方向キーを再び起動することで、そのナビゲーションモードの拡張バージョンがアクティブにされる(例えばナビゲーションモードに関連するグリッド(grid)をアクティブにする)。これらの特徴を説明する動作例は、図4を参照して述べられ得る。
【0028】
図4は、視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法の一実装例で実行され得る追加動作を含む方法400を図示する。方法例400は、ハードウェア(例えば専用論理、プログラマブル論理、マイクロコードなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステムもしくは専用マシン上での実行など)、もしくはその両方の組み合わせを含み得る処理論理によって実行され得る。一実施形態例では、処理論理は図2に示されるモジュールのいずれにも存在し得ることに注意されたい。
【0029】
図4に示されるように、方法400は動作402を開始し、システム200の通信モジュール202が制御装置上の方向キーに関連する要求を受信する。動作404では、ナビゲーションモード検出器が、ナビゲーションモードが既にアクティブにされているかどうかを決定する。
ナビゲーションモードがアクティブにされていないと決定される場合は、ナビゲーションモード検出器206は、方向キーに関連するナビゲーションモードを特定し、特定されたナビゲーションモードが動作406でアクティブにされる。ナビゲーションモードが既にアクティブにされていると決定される場合は、ナビゲーションモード検出器206は動作408でアクティブなナビゲーションモードを特定する。アクティブなナビゲーションモードに関連する方向キーは動作410で決定される。
【0030】
動作402で受信された要求に関連する方向キーが、アクティブなナビゲーションモードに関連する方向キーと反対であることが動作412で決定される場合、アクティブなナビゲーションモードは動作414で非アクティブにされる。動作402で受信された要求に関連する方向キーが、アクティブなナビゲーションモードに関連する方向キーと同じであることが動作412で決定される場合は、視聴者がアクティブなナビゲーションモードに関連する拡張機能にアクセスできるようにする関連グリッドを、提示モジュール204が動作418で表示する。動作402で受信された要求に関連する方向キーが、アクティブなナビゲーションモードに関連する方向キーと同じでないことが動作412で決定される場合は、適切な関連動作が動作420で決定され、その動作は動作422で実行される。
【0031】
上記の通り、余白メニューの一例は放送余白メニューである。放送余白メニューは、一実施形態例では、遠隔制御装置上の“下”方向キーによってアクティブにされ、視聴者の画面の下端に表示され得る。放送余白メニューは、何のTVプログラムが他のチャンネルで利用可能であるかを視聴者が見ることを可能にし得る。オン状態の放送余白メニューの各アイテムは、“プレビュー”および“選択”(もしくは“OK”)オプションに関連し得る。“プレビュー”オプションは、現在視聴されているコンテンツを表示し続けながら、視聴者が所望の放送チャンネルに視覚的にアクセスすることを可能にし得る。一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを隠すことなく、視聴者は他のチャンネルを見ることができる。“選択”オプションは、一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを選択された放送チャンネルで置き換える。
【0032】
放送余白メニュー例は図5に図示される。図5に示されるように、メインコンテンツアイテム502は表示域500の大きな部分を占めるように提示される。視聴可能な他の放送コンテンツアイテムをあらわすコンテンツアイテム504-512は、表示域500の下余白に沿って表示される余白メニュー(放送余白メニュー)の形式で提示される。
【0033】
図5に示されるように、コンテンツアイテム508は、そのコンテンツアイテムがフォーカスされていることを示すために、ハイライトもしくは強調表示で表示される。いくつかの実施形態では、フォーカスされているコンテンツアイテムは、視聴者が関連する拡張インターフェースをアクティブにすることを要求する際にナビゲーショングリッドのコンテキストを設定するために使用される。一実施形態では、メニュー内のコンテンツアイテムが選択されると、コンテンツアイテムはストリーミングビデオとして提示され、一方メニューアイテムの残りは静止画像として提示され得る。
【0034】
一実施形態例では、推薦アイテムとして視聴者の注意を引くために、コンテンツアイテムの提示はハイライトもしくは強調表示され得る。ハイライト表示は様々な方法で実現され得る。例えば、他のメニューアイテムのタイトルの色とは異なる色や、もしくはそれよりも明るい色で、プログラムタイトルが表示され得る。
【0035】
一実施形態例では、視聴者は放送余白メニューからプログラムを選択して視聴することができ、もしくは代わりに、視聴者は放送余白メニューに関連するいわゆる放送グリッドにアクセスすることができる。図6は一実施形態例に従う放送グリッド600を図示する。
一実施形態例では、放送グリッドは従来のTVグリッドのいくつかの特徴を含み得る従来の線形TVグリッドである。TVグリッドは、チャンネル情報が視聴者の画面の上部(例えば領域604、606、および608)にわたり、一方、時間は領域602において視聴者の画面の側面に流れるように表示され得る。図6に示されるように、放送メニューからのサムネイル画像(例えば領域604と606に提示され得る画像)は画面の上部に維持されるので、視聴者は、ガイドに目を通すように、現在チャンネル上で何が再生されているかを容易に見ることができる。一実施形態例では、グリッドの本体の中に提示される、推薦放送プログラムのタイトルは、例えば淡い色のハイライト、もしくは異なるフォントサイズで、視覚的に強調され得る。予測エンジン212は、視聴者の個人的プロフィールおよび視聴傾向、もしくは他の推薦方法に基づいて、このような方法でどの放送プログラムが推薦されるべきかを決定するように構成され得る。
【0036】
当然のことながら、拡張インターフェースはいかなる表示装置上にも提供され得る。放送グリッドは、放送余白メニューが見えている間に放送余白メニューにアクセスするために使用されたものと同じボタンを押すことによって、視聴者によりアクセスされ得る。放送グリッド内では、視聴者はコンテンツだけでなく、チャンネルの名前もしくはブランドによるナビゲーションも可能である。任意の他のコンテンツアイテムと同様に、視聴者は、特定のチャンネルに関連する情報を視聴するため、そのチャンネルに基づいて検索するため、チャンネルブランドに基づいて推薦を作るため、もしくはチャンネルに関連するコンテンツを保存するために、メディアカードを呼び出し得る。
【0037】
一実施形態例では、放送余白メニュー(もしくは放送グリッド)内の特定のチャンネルに関連する各コンテンツアイテムは、静止画像もしくはストリーミングビデオを利用して表示され得る。放送余白メニューもしくは放送グリッド内のチャンネルがストリーミングビデオとして表示される際は、視聴者はこれらの個々の画面を通して直接、チャンネルのコンテンツを実際に試し見することができる。放送グリッドの一実施形態例では、予測エンジン212によって作成される推薦を示すために、異なるTVプログラムに関連するテキストは、異なる色、明るさ、もしくは異なるフォントサイズ、もしくは上記の任意の組み合わせを持つように提示され得る。従って、視聴者はいくつかの異なるチャンネルに関連する情報を提示されながら、その視聴者にとって最も興味深いTVプログラムを素早く特定することができる。
【0038】
上述の通り、別の余白メニューは検索余白メニューである。一実施形態例では、視聴者の画面の右縁付近に提示され得る検索メニューは、前もって実行された検索からコンテンツアイテムを表示する。検索余白メニューは、遠隔制御装置上の“右”方向キーによってアクティブにされ得る。視聴者は、実行された最新の検索に見られるコンテンツアイテムにアクセスするために、検索メニューを利用し得る。検索余白メニュー内の各アイテムは、関連する“プレビュー”および“選択”(もしくは“OK”)オプションを持ち得る。“プレビュー”オプションは、現在視聴されているコンテンツを表示し続けながら、視聴者が所望のコンテンツアイテムに視覚的にアクセスすることを可能にし得る。一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを隠すことなく、視聴者は検索から他のコンテンツアイテムを見ることができる。“選択”オプションは、一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを選択されたコンテンツアイテムに置き換える。視聴者は検索語をタイプするか、もしくは選択することによって、新たな検索を開始することもできる。検索語が決定されると、検索モジュール210が、決定された検索語に基づいて一つ以上の関連コンテンツアイテムを探し出し得る。その後提示モジュール204が、探し出されたコンテンツアイテムを視聴者に提示し得る。一実施形態例では、探し出されたコンテンツアイテムは、いわゆるソースコンテンツアイテムとして視聴者に提示される。コンテンツアイテムをソースアイテムであると指定することは、さらなる検索結果もしくは推薦を探し出すために、コンテンツアイテムに関連するメタデータが利用され得ることを、関連するコンテンツナビゲーションシステムに示す。
【0039】
一実施形態例では、検索の要求に応じて、視聴者は検索要求から決定された検索語のより正確な意味を反映する一つ以上の用語を提示される。検索語のより正確な意味を決定するプロセスは、曖昧性解消と称され得る。例えば、検索語が“Disney”である場合、検索は多数の結果を生じ得る。視聴者は検索結果内のこれらの個々のコンテンツアイテムを見るか、あるいは、“Walt Disney”もしくは“Disney World”などの、検索語の曖昧性を解消した意味を選ぶことによって検索を絞り込む機構を使用することが可能であり、各結果は、異なる意味が選択されると自動的に縮減されて設定される。
【0040】
検索結果を絞り込む、もしくはフィルタする別の機構例は、特定のキーワード、タグ、カテゴリ、もしくはコンテンツの種類を選択するオプションを視聴者に提示することである。例えば、“Disney”に基づく検索によって生じたコンテンツアイテムのリストは、“動物”に関連するコンテンツの種類、もしくはTVシリーズであるコンテンツのみに基づいてさらにフィルタされ得る。検索結果は複数回フィルタすることができ、異なる用語を選択することによって、各フィルタで検索結果のセットを縮減する。縮減された検索結果のセットは、選択されたフィルタを除去することによって拡張することができる。フィルタは、必ずしも選択された順番ではない、任意の順番で除去することができる。
【0041】
インターフェースの一例は、単一画面ファセットブラウジング(single screen faceted browsing)であり、フィルタ用語のリストは、検索結果のリストと同じインターフェースに複数のリストで提示される。ある用語リストはコンテンツカテゴリであってもよく、別の用語リストはコンテンツ固有キーワード/タグであってもよい。一実施形態例では、用語間の行き来と、リストからの用語の選択によって、検索結果のフィルタ/ピボットが可能になる。視聴者は“左”と“右”の方向キーを用いて検索結果リストと検索語リストの間をナビゲートし、“上”と“下”の方向キーを用いてリストを上下にナビゲートし得る。検索結果リストは、検索結果のセット内の関連するコンテンツを特定するために、画像、テキスト、もしくはビデオを含み得る。
【0042】
検索結果リストの一例は“ライトボックス”モデルであり、フォーカスされている検索アイテムを除き、検索結果はコンテンツアイテムのタイトルのみであり、フォーカスされている検索アイテムは、サムネイルビデオもしくは静止画像もしくは拡大テキストを含むようにサイズが拡大される。一実施形態例では、検索結果のリストを作成するために利用されるコンテンツのプールは、放送コンテンツ、オンデマンドコンテンツ、記録コンテンツ、インターネットコンテンツ、ローカルネットワーク上に記憶されたコンテンツ、ならびに、テレビセットもしくは任意の他の表示装置上で視聴可能であり得る任意の他の種類のコンテンツを含む。
【0043】
一実施形態例では、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステムは、放送余白メニューと検索余白メニューに加えて、他の余白メニューを提供するように構成され得る。他の余白メニューは、ライブラリ余白メニューと推薦余白メニューを含み得る。上述の通り、システムは、より高度な発見モードを提供するために、余白メニューの一部もしくは全てに関連するナビゲーショングリッドを提示するように構成され得る。
【0044】
ライブラリ余白メニューは、一実施形態例では、ローカルソースコンテンツ(例えばPVR)と遠隔ソースコンテンツ(例えばビデオオンデマンド、インターネットベース配信によるコンテンツ、ローカルネットワーク上のコンテンツなど)の両方に視聴者がアクセスすることを可能にする。ライブラリ余白メニューは、一実施形態例では、遠隔制御装置上の“左”方向キーによってアクティブにされ得、視聴者の画面の左縁付近に表示され得る。前述の通り、一般に余白メニューに関して、ライブラリ余白メニューが起動されると、視聴者は異なるコンテンツアイテム間を行き来するために、(例えば“上”と“下”の方向キーを押すことによって)遠隔制御装置上の方向キーを使用し得る。遠隔制御装置上でアクティブにされる“選択”キーは、一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを選択されたコンテンツに置き換える。ライブラリ余白メニューは、一実施形態例では、下記でさらに説明されるライブラリグリッドに関連し得る。一実施形態例では、ライブラリメニューとライブラリグリッドを利用してアクセスされ得るコンテンツアイテムは、視聴者にとって興味深いものであると視聴者に指定されているコンテンツアイテム(例えば記録されたもの、ブックマークされたものなど)である。
【0045】
一実施形態例では、遠隔制御装置上の“上”方向キーは、推薦余白メニューを起動するために利用され得る。推薦余白メニューは、視聴者による特定コンテンツの選択を知的に予測するように構成され得るエンジンに関連し得る。従って、そのようなエンジンは予測エンジンと称され、図2に図示される視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム200に提供され得る。予測エンジン212によって作成される推薦は、例えば視聴者が現在見ている特定のコンテンツ、視聴傾向を含む視聴者のプロフィール、環境状況、一般的な人気、協調フィルタリング、もしくは前述の要因の任意の組み合わせに基づき得る。いくつかの推薦コンテンツアイテムを持つ余白メニューは、制御キーに応じて視聴者の画面の上の余白付近に現れ得る。その後視聴者は、プレビューもしくはコミットビュー(committed viewing)のいずれかのために、推薦コンテンツアイテムのいずれかを選択し得る。あるいは、視聴者はいわゆるフルコミット(full committed)インターフェースを起動すること(もしくはコミット推薦モードに入ること)によって、さらなる推薦を求めることを選び得る。コミット推薦モードの例では、視聴者は、元々視聴されていたコンテンツに基づくのではなく、選択された推薦コンテンツアイテムに基づいて、予測エンジン212からの推薦を要求し得る。それに応じて、予測エンジン212はナビゲーションインターフェースによって表示されるさらなる推薦を提供し得る。
【0046】
視聴者が推薦を見て、より的を絞った推薦を求めることができるようにする推薦モードは、任意の他の余白メニュー、ナビゲーショングリッド、メディアカード、もしくは視聴者インターフェースの任意の他の構成要素からアクセスされ得ることに注意されたい。一実施形態例では、視聴者は、元々視聴されていたコンテンツに基づく推薦と、選択された推薦コンテンツアイテム、および視聴者のプロフィールに基づく推薦とを同時に提示され得る。推薦コンテンツアイテムのグループの基準となるように選択されるコンテンツアイテムは、ソースアイテムと呼ばれ得る。例えば、システムがコミット推薦モードで動作している最中は、ソースアイテム(例えばソースビデオ)は、その両側に表示される二つの推薦コンテンツアイテムと共に表示され得る。視聴者は“左”および“右”方向キーでそれらのコンテンツアイテムのいずれかにナビゲートすることができる。視聴者が推薦コンテンツアイテムにナビゲートする場合、そのアイテムはフォーカスされ、視聴者の画面の中央に、二つの他の推薦によって囲まれた新たなソースコンテンツアイテムとして表示され得る。視聴者は、現在のソースコンテンツを保持し、二つの推薦コンテンツアイテムを、同じソースアイテムに基づく二つの新たな推薦に置き換えるために、“上”方向キーでナビゲートし得る。視聴者は前のソースアイテムに戻るために“下”方向キーでナビゲートし得る。推薦は静止画像として表示され得るが、一方ソースアイテムはストリーミングビデオとして表示され得る。推薦とソースアイテムについてのデータは、画像、ビデオ、もしくはテキスト(例えばタイトル)で表示され得る。推薦アイテムでは、このデータは、作成された推薦に最も影響を与えた推薦アイテムとソースアイテムに共通する、タグ/キーワードもしくはタグ/キーワードの視覚表示もまた含み得る。
【0047】
コミット推薦モードの他の実装例は、いわゆるフラクタルナビゲーションであり、方向キーが、前の選択を視覚的に利用可能に維持しながら、推薦コンテンツアイテムを新たなソースコンテンツアイテムとして指定するために使用され得る。図7に図示される、結果として得られる推薦階層がフラクタルの外観を持ち得るので、“フラクタルナビゲーション”という用語が用いられる。図7では、最初のソースアイテム702が4個の推薦アイテム704と共に提示される。各推薦アイテム704は、順にソースコンテンツアイテムとなり、一つ以上の絞込推薦アイテム706と共に提示され得る。推薦の新たなセットの各々は、各ソースコンテンツアイテムと視聴者の個人的プロフィールに基づき得る。例えば、システムによって新たなソースコンテンツアイテム(例えば映画)が古いソースコンテンツアイテムよりも怖いと識別される場合、結果として得られる推薦は新たなソースアイテムよりも怖い映画を含み得る。
【0048】
推薦モードの使用事例の一つを説明するために、視聴者が推薦の方向に従うとすると、同じ方向にある新たな推薦は同じリンクを持ち得、同じ方向に従いながら方向とタグ/キーワードの間の関連性を作り出す。一実施形態例では、推薦コンテンツアイテムは、放送テレビ、視聴者のPVR上のコンテンツ、インターネットで利用可能なコンテンツ、ローカルネットワーク(群)から利用可能なコンテンツ、および任意の対話型、動的、もしくはインターネットプロトコル(IP)ベースのコンテンツなどの、様々なソースから選択され得る。
【0049】
予測エンジン212は、一実施形態例では、特定の視聴者のための推薦を作り出すために様々な基準を利用し得る。基準例は、視聴者の消費統計、もしくは視聴行動(例えば視聴者が過去に実際に何を見たか)を含み得る。予測エンジン212によって使用され得る別の基準は、視聴者の環境(例えば現在の時刻)、視聴者の地理的な位置、もしくは視聴者の表示装置の種類(例えば標準画質TVセットもしくは高画質TVセットであってもよいTVセット)である。さらに、212は視聴者の気分を示し得るデータを利用し得る。例えば、視聴者が遠隔制御ボタンを押す頻度と、視聴者が各コンテンツアイテムでとまっている長さに関連する情報は、視聴者の気分の指標を提供し得る。従って、予測エンジン212は、推薦を作り出すために、視聴者の消費パターンを利用することに加えて、視聴者の環境と気分の指標を利用するように構成され得る。一実施形態例では、予測エンジン212は様々な推薦方法を利用し得ることに注意されたい。例えば、ソースコンテンツアイテムに関連して視聴者に提示されるコンテンツは、ソーシャルネットワークから共有されてもよく、協調フィルタリングを使用してもよい。
【0050】
一実施形態例では、視聴者は、例えば俳優の名前、カテゴリ、特定のキーワードなど、推薦の根拠を提示され得る。推薦は、例えばソースコンテンツアイテムの一つ以上の特徴、視聴者の個人的プロフィール、もしくはその両方の組み合わせに基づき得る。推薦モードがアクティブである最中にシステム200によって実行される動作例は、図8を参照して説明され得る。
【0051】
図8は推薦を提供する方法例800を図示する。方法800は、ハードウェア(例えば専用論理、プログラマブル論理、マイクロコードなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステムもしくは専用マシンでの実行など)、もしくはその両方の組み合わせを含み得る処理論理によって実行され得る。一実施形態例では、処理論理は図2に示されるモジュールのいずれにも存在し得ることに注意されたい。
【0052】
図8に示されるように、方法800は動作802を開始し、システム200の通信モジュール202は推薦モードをアクティブにする要求を受信する。推薦モードは様々な方法で視聴者によってアクティブにされ得る。例えば、上述の通り、視聴者は推薦メニューをアクティブにし得る。推薦モードは、メディアカード上に提示される“推薦”制御を選択することによってもアクティブにされ得る。動作804では、予測モジュール230がソースコンテンツアイテムを決定し、その後、動作806において、例えばソースコンテンツアイテムと視聴者のプロフィールに関連するメタデータに基づいて、一つ以上の推薦コンテンツアイテムを決定する。
【0053】
提案されたコンテンツアイテムは動作808で表示される。方法800はさらに進んで、視聴者がさらなる推薦を探索できるようにする。ただし、動作810で視聴者が推薦モードの終了を要求したことが決定される場合は除く。その場合、システム200は動作812で終了要求を処理する。一実施形態例では、動作814で視聴者が提案されたコンテンツアイテムを選択したと決定される場合は、方法は動作804に進み、選択されたコンテンツアイテムを新たなソースアイテムとして表示し、さらなる提案コンテンツの決定を続ける。
【0054】
上述のライブラリ余白メニューは、一実施形態例では、ライブラリグリッドに関連し得る。ライブラリグリッドは、視聴用に利用可能なローカルソースコンテンツおよび遠隔ソースコンテンツから、さらに多くのアイテムを視聴者に提示するために利用され得る。一実施形態例では、ライブラリグリッド内のアイテムは、サムネイル画像もしくはビデオとして視聴者に提示され得る。ライブラリグリッドは、遠隔制御装置上の方向キーを利用してナビゲートされ得、ライブラリグリッド内の各コンテンツアイテムはメディアカードに関連し得る。
【0055】
図9に図示されるライブラリグリッド例は、複数のセクションに分けられる表示域を含み、各セクション(例えば各列902)は、異なるカテゴリ904に関連するライブラリコンテンツアイテムを含む。いくつかの実施形態では、視聴者はデフォルトカテゴリ(例えば“映画”、“TVプログラム”、“スポーツ”、“写真”など)を使用するか、もしくはカスタムカテゴリを作り出すことを求められ得る。カスタムカテゴリは、視聴者によって作成され得るか、あるいは総コンテンツの種類および/またはメタデータに基づき得る。例えば、カスタムカテゴリは、俳優、ジャンル、放送チャンネル、コンテンツのソースなどに関連し得る。一実施形態例では、視聴可能なコンテンツをナビゲートするためのインターフェースは、一つ以上のソーシャルネットワークにリンクされ得る。するとカテゴリ化はソーシャルネットワーク(例えば視聴者が選択した参照する人々のグループ)によって行われ、コンテンツは、特定のソーシャルネットワークに関連する人もしくは機構によってタグ付けされ得る。
【0056】
上記の余白メニューの代わりに、もしくは加えて、他の余白メニューが提供されてもよいことに注意されたい。いわゆる遠近法の余白メニューは、一実施形態例では、視聴者が、視聴者に提示されているコンテンツ内の異なるシーンにアクセスできるように、あるいは関連する対話型コンテンツにアクセスできるように構成され得る。遠近法余白メニューは、一実施形態例では、デジタルビデオディスク(DVD)で利用可能なシーン選択機能と同様に、特定のプログラムの異なる部分へのアクセスを提供し得る。
【0057】
オン状態の遠近法余白メニュー内の各アイテムは、関連する“プレビュー”および“選択”(もしくは“OK”)オプションを持ち得る。“プレビュー”オプションは、現在視聴されているコンテンツを表示し続けながら、視聴者がコンテンツ内の所望のシーンに視覚的にアクセスすることを可能にし得る。一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツの部分を隠すことなく、視聴者はプログラム内の他のシーンを見ることができる。“選択”オプションは、一実施形態例では、現在視聴されているシーンを選択されたシーンに置き換える。遠近法余白メニューは、一実施形態例では、コンテンツ内のシーンの拡大表示を視聴者に提供する遠近法グリッドに関連し得る。例えば、プログラムがサッカーの試合である場合、関連する遠近法グリッドは、視聴者がサッカーの試合のハイライトにアクセスすることを可能にし得る。遠近法グリッド内では、視聴者は試合の重要な部分に素早く移動したり、もしくはゴールをリプレイしたりできる。
【0058】
一実施形態例では、遠近法グリッド内のアイテムはサムネイル画像として視聴者に提示され得る。遠近法グリッドは、遠隔制御装置上の方向キーを利用してナビゲートされ得、遠近法グリッド内の各コンテンツアイテムは、シーンの任意の要素に関連する追加情報を提供するメディアカードに関連し得る。一実施形態例では、遠近法余白メニュー内(もしくは遠近法グリッド内)の特定のシーンに関連する各コンテンツアイテムは、テキスト、静止画像もしくはストリーミングビデオを利用して表示され得る。
【0059】
視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム200に提供され得る別の特徴は、上述の通り、特定のコンテンツアイテムに関連する追加情報のために設けられた表示域として表示されるメディアカードである。視聴者は現在視聴されているコンテンツに関連するメディアカードを呼び出し得る。視聴者はプレビューアイテムに関連するメディアカードを呼び出すこともできる。メディアカードは、一実施形態例では、それに関する様々なアクションを持ち得る。例えば、メディアカードは、視聴者が後で視聴するために関連するコンテンツアイテムを保存することができる“保存”アクション、視聴者がメディアカードに関連するコンテンツの一部に基づいて推薦グリッドを駆動することができる“推薦”アクションを含み得る。“保存”アクションに戻ると、一実施形態例では、メディアカードに関連するコンテンツアイテムが、オンデマンドコンテンツアイテム、もしくは今後利用可能になり得るコンテンツアイテムである場合は、“保存”アクションはシステムにそのコンテンツアイテムをブックマークさせる。メディアカードに関連するコンテンツアイテムが現在のコンテンツアイテムである場合は、“保存”アクションはシステムに視聴者のパーソナル/デジタルビデオレコーダーへのコンテンツの記録を開始させる。メディアカードに関連するコンテンツアイテムが今後の放送用のプレビューである場合は、“保存”アクションはシステムに今後の記録を予約させる。メディアカード例は図10に図示される。
【0060】
図10に示されるように、メディアカード1000は、情報領域1002、検索モードをアクティブにする検索制御1004、今後の視聴用のコンテンツアイテムの指定を可能にする保存領域1006、推薦モードをアクティブにする推薦制御1008、およびオプション制御1010を含み得る。オプション制御1010はメディアカード例に関連する様々な追加機能をアクティブにし得る。一実施形態例では、メディアカードの任意の要素はすぐに使用可能(actionable)であり得ることに注意されたい(例えば視聴者が俳優の名前をクリックするとその俳優についての情報をさらに見ることができる、など)。メディアカードに関連するアクションは、一実施形態例では、遠隔制御装置上の方向キーを利用してナビゲートされ得、これはUI自体と同じ方向にマッピングし得る。一部のアクションでは、アクションをアクティブにすることで、そのアクションが完了する前に視聴者に追加の選択が提示され得る。例えば、“検索”アクションでは、検索語を提供するために関連するキーワードのリストが提示され得る。キーワード、およびメディアカード上に表示される他の情報は、コンテンツアイテムに関連するメタデータとして記憶され得る。“保存”アクションでは、どのカテゴリもしくはカテゴリ群にコンテンツアイテムを保存すべきかを視聴者が選択することができるように、カテゴリのリストが提示され得る。
【0061】
実施形態は、一例としてデジタルビデオを参照して説明されているが、本明細書に記載の技術は、任意のデジタルデータの選択をナビゲートおよび管理するために利用され得ることが、当業者には理解されるだろうということに注意されたい。
【0062】
図11は、本明細書で述べた方法のいずれか一つ以上をマシンに実行させるための命令のセットが実行され得る、コンピュータシステムの形式例でのマシンの概略表示を示す。
【0063】
代わりの実施形態では、マシンはスタンドアロンデバイスとして動作するか、もしくは他のマシンに接続(例えばネットワーク接続)されてもよい。ネットワーク展開では、マシンは、サーバ‐クライアントネットワーク環境におけるサーバもしくはクライアントマシンとして、またはピアツーピア(もしくは分散型)ネットワーク環境におけるピアマシンとして動作し得る。マシンは、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、または、そのマシンによって行われるアクションを指定する命令のセットを(逐次もしくは別の方法で)実行することができる任意のマシンであってもよい。さらに、単一のマシンのみが図示されるが、“マシン”という用語は、本明細書で述べる方法のいずれか一つ以上を実行するための命令のセット(もしくは複数のセット)を、独立して、もしくは連帯して実行する任意のマシンの集まりを含むようにも理解されるものとする。
【0064】
コンピュータシステム例1100は、プロセッサ1102(例えば中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、もしくはその両方)、メインメモリ1104、およびスタティックメモリ1106を含み、これらはバス1108を介して互いに通信する。コンピュータシステム1100はビデオ表示ユニット1110(例えば液晶ディスプレイ(LCD)もしくはブラウン管(CRT))をさらに含み得る。コンピュータシステム1100は、英数字入力デバイス1112(例えばリアルキーボードもしくはバーチャルキーボード)、視聴者インターフェース(UI)ナビゲーションデバイス1114(例えば遠隔制御もしくはマウス)、ディスクドライブユニット1116、信号発生デバイス1118(例えばスピーカー)、およびネットワークインターフェースデバイス1120も含む。
【0065】
ディスクドライブユニット1116はマシン可読媒体1122を含み、そこには、本明細書に記載の方法もしくは機能のいずれか一つ以上を具体化する、もしくはそれによって利用される、命令とデータ構造(例えばソフトウェア1124)の一つ以上のセットが記憶される。ソフトウェア1124はまた、コンピュータシステム1100によるその実行中に、メインメモリ1104内および/またはプロセッサ1102内に、完全にもしくは少なくとも部分的に存在し得、メインメモリ1104とプロセッサ1102もまたマシン可読媒体を構成する。
【0066】
ソフトウェア1124はさらに、多数の周知の転送プロトコル(例えばHTTP)のうちいずれか一つを利用して、ネットワークインターフェースデバイス1120を介してネットワーク1126で送信もしくは受信され得る。
【0067】
一実施形態例ではマシン可読媒体1122は単一の媒体であるように示されるが、“マシン可読媒体”という用語は、命令の一つ以上のセットを記憶する単一の媒体もしくは複数の媒体(例えば集中型もしくは分散型のデータベース、および/または関連キャッシュおよびサーバ)を含むように理解され得る。“マシン可読媒体”という用語は、本発明の方法のいずれか一つ以上をマシンに実行させる、マシンによる実行のための命令のセットを記憶、符号化、もしくは伝送(carrying)することができる、あるいは、そのような命令のセットによって利用される、またはそれに関連するデータ構造を記憶、符号化、もしくは伝送することができる、任意の媒体を含むようにも理解されるものとする。従って“マシン可読媒体”という用語は、固体メモリ、光媒体および磁気媒体、および搬送波信号を含むが、限定はされないように理解されるものとする。
【0068】
本明細書に記載の実施形態は、コンピュータ上にインストールされたソフトウェアを含む動作環境、ハードウェア、もしくはソフトウェアとハードウェアの組み合わせにおいて実装され得る。
【0069】
実施形態は特定の実施形態例を参照して説明されているが、本発明の広範な本質と範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な修正および変更がなされてもよいことが明らかであろう。従って、明細書と図面は、限定的な意味ではなく例示として見なされるものである。
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、2006年9月7日出願の米国仮出願第60/842,735、表題“METHOD AND SYSTEM TO NAVIGATE MULTIMEDIA CONTENT”、および2007年4月10日出願の米国特許出願第60/911,009、表題“METHOD AND SYSTEM TO SEARCH MULTIMEDIA CONTENT IN THE CONTEXT OF TELEVISION ENTERTAINMENT”の優先権の利益を主張し、両出願はその全容が参照により組み込まれる。本出願はまた、本出願と同日付に出願された、同一出願人による同時係属PCT出願、表題“METHOD AND SYSTEM TO SEARCH VIEWABLE CONTENT”にも関連し、その全容は参照により組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本出願は、テレビエンターテインメントの関連において視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法とシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
本章に記載の方法は遂行され得るものだが、必ずしも以前に着想もしくは遂行されていた方法であるとは限らない。従って、本明細書に他に指示がない限り、本章に記載の方法は本出願の請求項に対する先行技術ではなく、本章への包含によって先行技術と認められるものではない。
【0004】
テレビエンターテインメントの分野では、テレビ番組から享受されるエンターテインメントのレベルに大きな期待を抱く次世代の視聴者が存在する。こうした視聴者は、より多くの選択やより多くの柔軟性を期待するだけでなく、視聴可能なコンテンツともっと相互交流(interact)し、視聴可能なコンテンツにもっと参加できることを期待することがある。
【0005】
一方、視聴可能な莫大な量のコンテンツが劇的に急増している。現在利用可能なテレビチャンネルの数はほとんど手に負えなくなっている。ビデオオンデマンドサービスで利用可能なコンテンツの量も増加している。今や、パーソナルビデオレコーディング(PVR)(DVRもしくはデジタルビデオレコーディングと称されることもある)などのタイムシフト技術を利用することによって、もっと広い時間幅にわたってコンテンツを見ることが可能である。このコンテンツの急増は、選択が多過ぎて視聴者が選択できなくなっていることから、選択の矛盾と評され得る。
【発明の概要】
【0006】
本文中に発明の概要に該当する記載なし。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態は、限定ではなく一例として添付の図面に図示され、図中の類似する参照記号は類似する要素を示す。
【図1】一実施形態例に従う、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例が実装され得る環境を図示する。
【図2】一実施形態例に従う、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステムを図示するブロック図である。
【図3】視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法を図示するフローチャートである。
【図4】一実施形態例に従う、視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法の一実装例で実行され得る追加動作を含む方法を図示するフローチャートである。
【図5】一実施形態例に従う、放送余白メニューを図示する。
【図6】一実施形態例に従う、放送グリッドを図示する。
【図7】一実施形態例に従う、推薦グリッドを図示する。
【図8】一実施形態例に従う、視聴可能なコンテンツアイテムに関する推薦を提供する方法を図示するフローチャートである。
【図9】一実施形態例に従う、ライブラリグリッドを図示する。
【図10】一実施形態例に従う、メディアカードを図示する。
【図11】本明細書で述べた方法のいずれか一つ以上をマシンに実行させるための命令のセットが実行され得る、コンピュータシステムの形式例でのマシンの概略表示を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
視聴可能なコンテンツをナビゲートするため、および視聴者の選択を管理するための方法とシステムが記載される。以下の記載では、説明を目的として、本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的詳細が説明される。しかしながら、本発明はこれらの具体的詳細無しに実施され得ることが、当業者には明らかだろう。視聴用コンテンツの配信機構は、衛星、ケーブル、インターネット、ローカルストレージ、ローカルネットワーク、携帯電話通信、もしくは任意の他のコンテンツ配信ネットワークを経由し得るということに注意すべきである。従って、視聴デバイスはテレビセットである必要はなく、いかなるデバイス(携帯デバイスを含む)のいかなる表示装置であってもよい。
【0009】
視聴可能なコンテンツをナビゲートするため、および視聴者の選択を管理するためのシステムは、視聴者が、効率的かつ楽しめるやり方で、利用できる可能性のある大量の視聴可能なコンテンツをナビゲートするのを助けるために利用され得る、スーパーモーダル拡大縮小自在視聴者インターフェース(supermodal zoomable viewer interface:ZUI)(例えば、特定の選択を可能にすることによって、文字通りにもしくは比喩的に、のいずれかでズームインすることによって、インターフェースが選択的に拡大され得る)を含み得る。インターフェース例は、視聴者の行動を経時的に分析し、ほぼ無限大のコンテンツの世界において個人に応じた経験を提供するように構成され得る。一実施形態例では、インターフェースは、インターフェースとその付随機能の様々な態様にアクセスするために、方向キーや選択ボタンなどの、遠隔制御装置上の既存の制御キーを利用するように構成され得る。この機能は、例えば選択の番組にナビゲートするため、現在視聴されているコンテンツおよび/または視聴者のプロフィールに基づく推薦を見るため、ならびに、視聴者が特定のコンテンツアイテムを検索することを可能にするための視聴者インターフェースを含み得る。インターフェース例は、テレビの視聴とコンテンツのナビゲーションとの間を円滑に移行すること、および異なるナビゲーション方法の間を円滑に移行することを可能にすることで、視聴者の経験を充実させることに寄与し得る。この説明を目的として、視聴者がコンテンツを発見しナビゲートするために複数のモードにアクセスすること、ならびに、統一された経験を作り出すためにこれらのモードを関連付けることを可能にする特徴もしくは特徴の組み合わせは、スーパーモーダリティと称され得る。視聴者という用語は、テレビコンテンツをナビゲートするシステムの任意の視聴者として広く理解され得ることに注意されたい。
【0010】
一実施形態例では、視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法とシステムは、次のシナリオ例で利用され得る。視聴者はちょうど帰宅してテレビを見始めたところである。視聴者はチャンネルサーフィンをしているが、見るのに適したチャンネルを見つけることができない。視聴者は選択の矛盾にはまり込んでおり、選択が多過ぎて本当に見たいものを見つけられない。視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例(ナビゲーションシステムと称され得る)を利用することによって、視聴者は、5個の標準的な遠隔制御キー(4個の方向キー(例えば矢印ボタン)と選択キー)の簡単な使用によって、様々な利用可能な視聴できるコンテンツを探索することができる。この方法で提示される要求は、様々なコンテンツナビゲーション機能へのショートカットを提供する(例えば自動的に特定のナビゲーション法を起動(engage)する)ように機能をアクティブにし得る。従ってこの要求は、コンテンツのナビゲーションが時に“サーフィン”と称されるため、“サーフカット”と称され得る。
【0011】
方向キーに関連する要求の受信に応じて、ナビゲーションシステム例は、どの方向キーが視聴者によってアクティブにされたかを決定し、いわゆる余白メニュー(margin menu)を視聴者に提示する。余白メニューは、一実施形態例では、表示画面の余白に(例えば余白に、またはビデオコンテンツの縁に沿って、またはTV画面もしくは任意の他の視聴デバイスの周辺に)表示され、特定のナビゲーション関連機能に関連し得る。例えば、ある余白メニューは放送チャンネルのナビゲーション用、別の余白メニューはビデオオンデマンド(VOD)もしくは前もって記憶されたコンテンツのナビゲーション用に設けられ得る。一実施形態例では、余白メニュー内の各アイテムは、視聴可能なコンテンツアイテムをあらわす。いくつかの余白メニュー例を下記でさらに説明する。余白メニューに基づくインターフェースは、テレビの視聴とコンテンツのナビゲーションとの間を円滑に移行すること、および異なるナビゲーション方法の間を円滑に移行することを可能にすることで、視聴者の経験を充実させることに寄与し得る。
【0012】
表示画面の上部に表示される余白メニューは“上”方向キーによってアクティブにされ、表示画面の左に表示される余白メニューは“左”方向キーによってアクティブにされ得る、など、余白メニューは特定の方向キーと直観的に関連し得る。一実施形態例では、視聴可能なコンテンツをナビゲートするためのインターフェースは、視聴者が同時に異なるコンテンツ(例えば余白メニューの選択によって選択されるコンテンツ)をプレビューしながら、現在のコンテンツを視聴し続けることを可能にする特徴を含み得る。しかしながら、いくつかの実施形態では余白自体がないかもしれないことに注意されたい。そのような状況では、余白メニュー用の空間を作り出すためにメインコンテンツがサイズ変更され得る。余白メニュー例は、視聴者が異なる視聴可能なコンテンツへのナビゲーションを始めることを可能にしながら、視聴者が現在見ているコンテンツを隠さないように表示され得る。余白メニューが携帯デバイス上に表示されるいくつかの実施形態では、画面サイズによってコンテンツが部分的にもしくは完全に隠される可能性がある。個々の余白メニューは視聴者の遠隔制御装置上の各方向キーに関連し得る。余白メニューは表示画面の周辺全体、もしくはその一部分のみに広がり得る。
【0013】
一実施形態例では、コンテンツのナビゲーションと選択を可能にする専用制御キーを利用して、もしくは利用せずに、遠隔制御装置に備わっている方向キーが余白メニューをナビゲートするために利用され得る。例えば、余白メニューが起動されると、視聴者は異なるコンテンツアイテムの間を行き来するために、(例えば余白メニューが画面の左端もしくは右端に沿って表示される場合、“上”および“下”方向キーを押すことによって)遠隔制御装置上の方向キーを使用し得る。遠隔制御装置上の“選択”キーは、一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを選択されたコンテンツで置き換えるために使用され得る。
【0014】
一実施形態例では、特定の方向キーに関連する余白メニューは、視聴者のキーとメニューの関連付けを強化するように表示され得る。例えば、“上”方向キーに関連する余白メニューは表示画面の上端付近に表示され、“下”方向キーは表示画面の下端付近に表示され、“左”方向キーは表示画面の左端付近に表示され、“右”方向キーは表示画面の右端付近に表示され得る。例えば4個以上の方向キーを持ち得る、ゲーム用に設計されたコントローラを含む、様々な遠隔制御装置が、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステムで利用され得ることに注意されたい。コンパスの方位を用いて、そのようなコントローラは“N”、“NE”、“E”、“SE”、“S”、“SW”、“W”、および“NW”という方向キーラベルを持ち得、これらの方向キーもまた、視聴者が視聴可能なコンテンツをナビゲートできるようにするシステムによって使用され得る。
【0015】
一実施形態例では、ナビゲーションシステム例は、より高度な発見モードを提供するために、余白メニューの一部もしくは全てに関連する拡張ナビゲーションインターフェース(例えばナビゲーショングリッド)を提示するように構成され得る。余白メニュー用の各拡張インターフェースは、余白メニューが示されるときに同じ方向キーを二回押すことによって要求され得る。
【0016】
余白メニュー表示から出るために、視聴者は余白メニューを起動したキーとは反対の方向キーを押し得る。例えば、視聴者は左方向キーを押すことによって左余白メニューを呼び出し、その後右方向キーを押すことによって左余白メニュー表示から出てもよい。一実施形態例に従って、視聴者は、“戻る(Back)”、“終了(Exit)”もしくは任意の他のキーなど、いくつかの他のキーを押すことによっても同様に余白メニューを終了し得る。
当然のことながら、余白メニューをナビゲートするために使用される特定のインターフェースは、視聴デバイスによって異なってもよい。例えば、コンピュータシステム上でコンテンツを見る際には、キーボードの方向キーが使用され得る。携帯デバイス上でコンテンツを見る際には、数字キーが使用され得る、などである。
【0017】
余白メニューは、その呼び出しおよび終了に使用される方向キーに対して90度の方向キーを用いてナビゲートされ得る。例えば、視聴者は“左”方向キーを押すことによって左余白メニューを呼び出し、その後“上”および“下”方向キーを用いて、余白メニュー内の選択の間をナビゲートし得る。余白メニュー内の各アイテムは、関連する“プレビュー”および“選択”オプションを持ち得る。“プレビュー”オプションは、現在視聴されているコンテンツを表示し続けながら、視聴者が現在視聴されているコンテンツとは異なるコンテンツに視覚的にアクセスすることを可能にし得る。一実施形態例では、“プレビュー”オプションは余白メニュー内のコンテンツアイテムにナビゲートすることによってアクティブにされる。例えば遠隔制御装置上の“選択”キーをアクティブにすることによって、コンテンツアイテムが余白メニューから選択されると、選択されたコンテンツアイテムは現在視聴されているコンテンツと置き換わる。
【0018】
いくつかの実施形態例では、マルチメディアコンテンツをナビゲートするシステムは、コンテンツの推薦を提供したり、明示的検索要求を処理したり、放送プログラム、ビデオオンデマンドコンテンツ、インターネットコンテンツ、および前もって記憶されたコンテンツを、ナビゲーションに適した方法で提示したりするモジュールを含むように実装され得る。テレビエンターテインメントの関連において視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例は、図1を参照して説明され得る。
【0019】
図1は、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例が実装され得る環境100を図示する。環境100はエンターテインメント表示装置104と制御装置106と通信する、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム102を含む。一実施形態例では、エンターテインメント表示装置104はテレビセットであり、制御装置106は例えばテレビチャンネルの切り替えに使用され得る遠隔制御装置である。視聴可能なコンテンツ102をナビゲートするシステムは、放送プログラム108、ビデオオンデマンドプログラム110、およびローカルコンテンツ112とインターネットコンテンツ114にアクセスするように示される。テレビエンターテインメントの関連において視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例は、図2を参照して説明され得る。
【0020】
図2は、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例200を図示する。システム200は通信モジュール202、提示モジュール204、および余白メニューモジュール208を含む。通信モジュール202は、例えばコンテンツ検索、コンテンツ選択、およびコンテンツナビゲーションの要求など、視聴者からの要求を受信するように構成され得る。上述の通り、要求はテレビの遠隔制御装置から受信され得る。提示モジュール204は、視聴者によって選択されたコンテンツアイテムを、視聴に適した形式で表示するように構成され得る。
例えば、提示モジュール204は、遠隔制御装置上の方向キーに関連する視聴者の要求に応じて、異なる余白メニューを提示するように余白メニューモジュール208と連携し得る。
【0021】
余白メニューモジュール208は、一実施形態例では複数のモジュールを含むことがあり、その各々は各余白メニューに関連する。余白メニュー例は下記でさらに説明される。提示モジュール204はまた、メディアカードモジュール222を利用して、特定のコンテンツアイテムに関連するメディアカードを視聴者に提示するようにも構成され得る。メディアカードは、一実施形態例では、コンテンツアイテムに関連するメタデータとして記憶されるキーワードのリストを含む、コンテンツアイテムに関する追加情報を提供する対話型提示インターフェースである。余白メニューモジュール208は、決定されたナビゲーションモードに関連する余白メニューをアクティブにするように構成され得る。余白メニューをアクティブにすることで、特定のナビゲーションモードがアクティブにされたことを視聴者に示す。余白メニューは、メインコンテンツの視聴を可能にしながら、表示画面の余白のうちの一つに沿って、余白メニューモジュール208によって提示され得る。
【0022】
余白メニューモジュール208は、一実施形態例では、ナビゲーションモード検出器206と連携する。ナビゲーションモード検出器206は、通信モジュール202によって受信される要求に関連する方向キーに関連するナビゲーションモードを決定するように構成され得る。
ナビゲーションモード検出器206はその後、余白メニューモジュール208が適切な余白メニューを表示するように、余白メニューモジュール208にナビゲーションモード情報を伝達し得る。視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム例200は、様々なナビゲーションモードと、関連する余白メニューをサポートするように構成され得る。いくつかの余白メニュー例は、放送メニュー、ライブラリメニュー、検索メニュー、および推薦メニューを含む。メニュー例のいくつかは、下記でさらに詳細に述べられる。
【0023】
一実施形態例では、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム200は、検索要求に関連する検索語に基づいて要求されたコンテンツアイテムを探し出すように構成された検索モジュール210と、視聴者に提案される推薦を駆動する予測エンジン212とを含む。検索モジュール210は、一実施形態例では、視聴者がテキスト形式で検索語を入力することを可能にするテキスト入力モジュールと、視聴者の要求に関連する検索語を決定する検索語検出器と連携するように構成される。テキスト入力モジュールは、提案された検索語を作り出し、視聴者による不完全なテキスト入力に基づいて縮減した文字選択のセットを提示する、辞書モジュールと連携し得る。視聴者の要求を受けた検索語に基づいてより正確な検索語を作り出すために、曖昧性解消モジュールが検索モジュール210に備わってもよい。視聴者はその後、検索に使用される、作成されたより正確な検索語を選択するオプションを与えられ得る。システム例200はまた、検索モジュール210によって探し出されたコンテンツアイテムのフィルタリングを可能にする絞込検索モジュールも含み得る。
【0024】
上記の通り、エンターテインメント表示装置上での視聴用に利用可能なコンテンツは、テレビ番組、ローカル記憶コンテンツ、ビデオオンデマンド、ローカルネットワーク上で利用可能なコンテンツ、およびインターネットを介してアクセス可能なコンテンツを含み得る。システム200は、一実施形態例では、テレビ番組にアクセスする放送インターフェースモジュール214、ローカル記憶コンテンツにアクセスするライブラリインターフェースモジュール216、ビデオオンデマンドにアクセスするビデオオンデマンドモジュール218、インターネットコンテンツにアクセスするインターネットインターフェースモジュール220を含む。システム200のモジュールの一部もしくは全ては、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステムであると見なされ得ることに注意されたい。拡張インターフェースモジュール224は、現在アクティブな余白メニューに関連する拡張ナビゲーションインターフェースへの要求を検出し、関連する拡張インターフェースをアクティブにするように構成され得る。システム200によって実行される動作例は、図3を参照して説明され得る。
【0025】
図3は視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法例300を図示する。方法300は、ハードウェア(例えば専用論理、プログラマブル論理、マイクロコードなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステムもしくは専用マシン上での実行など)、もしくはその両方の組み合わせを含み得る処理論理によって実行され得る。一実施形態例では、処理論理は図2に示されるモジュールのいずれにも存在し得ることに注意されたい。
【0026】
図3に示されるように、方法300は動作302を開始し、提示モジュール204が表示画面上にメインコンテンツを提示する。動作304では、システム200の通信モジュール202が遠隔制御装置上の方向キーに関連する要求を受信する。一実施形態例では、表示装置はテレビ画面であり、遠隔制御装置はテレビの遠隔制御装置であることに注意されたい。動作306では、要求の受信に応じてナビゲーションモード検出器206が要求を処理し、第一の要求に関連するナビゲーションモードを決定する。動作308では、余白メニューモジュール208が、決定されたナビゲーションモードに関連する余白メニューをアクティブにし、提示モジュール204が、視聴者の表示画面の余白のうちの一つに沿って、余白メニューを表示する。余白メニューは、メインコンテンツへの視界を遮らないように表示され得る。
【0027】
上記の通り、視聴可能なコンテンツを検索するシステム例は、視聴者が、方向キーによって指定される方向に直観的に関連する方向キーを利用して機能を呼び出すことができるように構成され得る。例えば、特定のナビゲーションモードをアクティブにするために特定の方向キーが使用される場合、反対方向に関連する方向キーはナビゲーションモードを非アクティブにするために使用される。他方で、同じ方向キーを再び起動することで、そのナビゲーションモードの拡張バージョンがアクティブにされる(例えばナビゲーションモードに関連するグリッド(grid)をアクティブにする)。これらの特徴を説明する動作例は、図4を参照して述べられ得る。
【0028】
図4は、視聴可能なコンテンツをナビゲートする方法の一実装例で実行され得る追加動作を含む方法400を図示する。方法例400は、ハードウェア(例えば専用論理、プログラマブル論理、マイクロコードなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステムもしくは専用マシン上での実行など)、もしくはその両方の組み合わせを含み得る処理論理によって実行され得る。一実施形態例では、処理論理は図2に示されるモジュールのいずれにも存在し得ることに注意されたい。
【0029】
図4に示されるように、方法400は動作402を開始し、システム200の通信モジュール202が制御装置上の方向キーに関連する要求を受信する。動作404では、ナビゲーションモード検出器が、ナビゲーションモードが既にアクティブにされているかどうかを決定する。
ナビゲーションモードがアクティブにされていないと決定される場合は、ナビゲーションモード検出器206は、方向キーに関連するナビゲーションモードを特定し、特定されたナビゲーションモードが動作406でアクティブにされる。ナビゲーションモードが既にアクティブにされていると決定される場合は、ナビゲーションモード検出器206は動作408でアクティブなナビゲーションモードを特定する。アクティブなナビゲーションモードに関連する方向キーは動作410で決定される。
【0030】
動作402で受信された要求に関連する方向キーが、アクティブなナビゲーションモードに関連する方向キーと反対であることが動作412で決定される場合、アクティブなナビゲーションモードは動作414で非アクティブにされる。動作402で受信された要求に関連する方向キーが、アクティブなナビゲーションモードに関連する方向キーと同じであることが動作412で決定される場合は、視聴者がアクティブなナビゲーションモードに関連する拡張機能にアクセスできるようにする関連グリッドを、提示モジュール204が動作418で表示する。動作402で受信された要求に関連する方向キーが、アクティブなナビゲーションモードに関連する方向キーと同じでないことが動作412で決定される場合は、適切な関連動作が動作420で決定され、その動作は動作422で実行される。
【0031】
上記の通り、余白メニューの一例は放送余白メニューである。放送余白メニューは、一実施形態例では、遠隔制御装置上の“下”方向キーによってアクティブにされ、視聴者の画面の下端に表示され得る。放送余白メニューは、何のTVプログラムが他のチャンネルで利用可能であるかを視聴者が見ることを可能にし得る。オン状態の放送余白メニューの各アイテムは、“プレビュー”および“選択”(もしくは“OK”)オプションに関連し得る。“プレビュー”オプションは、現在視聴されているコンテンツを表示し続けながら、視聴者が所望の放送チャンネルに視覚的にアクセスすることを可能にし得る。一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを隠すことなく、視聴者は他のチャンネルを見ることができる。“選択”オプションは、一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを選択された放送チャンネルで置き換える。
【0032】
放送余白メニュー例は図5に図示される。図5に示されるように、メインコンテンツアイテム502は表示域500の大きな部分を占めるように提示される。視聴可能な他の放送コンテンツアイテムをあらわすコンテンツアイテム504-512は、表示域500の下余白に沿って表示される余白メニュー(放送余白メニュー)の形式で提示される。
【0033】
図5に示されるように、コンテンツアイテム508は、そのコンテンツアイテムがフォーカスされていることを示すために、ハイライトもしくは強調表示で表示される。いくつかの実施形態では、フォーカスされているコンテンツアイテムは、視聴者が関連する拡張インターフェースをアクティブにすることを要求する際にナビゲーショングリッドのコンテキストを設定するために使用される。一実施形態では、メニュー内のコンテンツアイテムが選択されると、コンテンツアイテムはストリーミングビデオとして提示され、一方メニューアイテムの残りは静止画像として提示され得る。
【0034】
一実施形態例では、推薦アイテムとして視聴者の注意を引くために、コンテンツアイテムの提示はハイライトもしくは強調表示され得る。ハイライト表示は様々な方法で実現され得る。例えば、他のメニューアイテムのタイトルの色とは異なる色や、もしくはそれよりも明るい色で、プログラムタイトルが表示され得る。
【0035】
一実施形態例では、視聴者は放送余白メニューからプログラムを選択して視聴することができ、もしくは代わりに、視聴者は放送余白メニューに関連するいわゆる放送グリッドにアクセスすることができる。図6は一実施形態例に従う放送グリッド600を図示する。
一実施形態例では、放送グリッドは従来のTVグリッドのいくつかの特徴を含み得る従来の線形TVグリッドである。TVグリッドは、チャンネル情報が視聴者の画面の上部(例えば領域604、606、および608)にわたり、一方、時間は領域602において視聴者の画面の側面に流れるように表示され得る。図6に示されるように、放送メニューからのサムネイル画像(例えば領域604と606に提示され得る画像)は画面の上部に維持されるので、視聴者は、ガイドに目を通すように、現在チャンネル上で何が再生されているかを容易に見ることができる。一実施形態例では、グリッドの本体の中に提示される、推薦放送プログラムのタイトルは、例えば淡い色のハイライト、もしくは異なるフォントサイズで、視覚的に強調され得る。予測エンジン212は、視聴者の個人的プロフィールおよび視聴傾向、もしくは他の推薦方法に基づいて、このような方法でどの放送プログラムが推薦されるべきかを決定するように構成され得る。
【0036】
当然のことながら、拡張インターフェースはいかなる表示装置上にも提供され得る。放送グリッドは、放送余白メニューが見えている間に放送余白メニューにアクセスするために使用されたものと同じボタンを押すことによって、視聴者によりアクセスされ得る。放送グリッド内では、視聴者はコンテンツだけでなく、チャンネルの名前もしくはブランドによるナビゲーションも可能である。任意の他のコンテンツアイテムと同様に、視聴者は、特定のチャンネルに関連する情報を視聴するため、そのチャンネルに基づいて検索するため、チャンネルブランドに基づいて推薦を作るため、もしくはチャンネルに関連するコンテンツを保存するために、メディアカードを呼び出し得る。
【0037】
一実施形態例では、放送余白メニュー(もしくは放送グリッド)内の特定のチャンネルに関連する各コンテンツアイテムは、静止画像もしくはストリーミングビデオを利用して表示され得る。放送余白メニューもしくは放送グリッド内のチャンネルがストリーミングビデオとして表示される際は、視聴者はこれらの個々の画面を通して直接、チャンネルのコンテンツを実際に試し見することができる。放送グリッドの一実施形態例では、予測エンジン212によって作成される推薦を示すために、異なるTVプログラムに関連するテキストは、異なる色、明るさ、もしくは異なるフォントサイズ、もしくは上記の任意の組み合わせを持つように提示され得る。従って、視聴者はいくつかの異なるチャンネルに関連する情報を提示されながら、その視聴者にとって最も興味深いTVプログラムを素早く特定することができる。
【0038】
上述の通り、別の余白メニューは検索余白メニューである。一実施形態例では、視聴者の画面の右縁付近に提示され得る検索メニューは、前もって実行された検索からコンテンツアイテムを表示する。検索余白メニューは、遠隔制御装置上の“右”方向キーによってアクティブにされ得る。視聴者は、実行された最新の検索に見られるコンテンツアイテムにアクセスするために、検索メニューを利用し得る。検索余白メニュー内の各アイテムは、関連する“プレビュー”および“選択”(もしくは“OK”)オプションを持ち得る。“プレビュー”オプションは、現在視聴されているコンテンツを表示し続けながら、視聴者が所望のコンテンツアイテムに視覚的にアクセスすることを可能にし得る。一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを隠すことなく、視聴者は検索から他のコンテンツアイテムを見ることができる。“選択”オプションは、一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを選択されたコンテンツアイテムに置き換える。視聴者は検索語をタイプするか、もしくは選択することによって、新たな検索を開始することもできる。検索語が決定されると、検索モジュール210が、決定された検索語に基づいて一つ以上の関連コンテンツアイテムを探し出し得る。その後提示モジュール204が、探し出されたコンテンツアイテムを視聴者に提示し得る。一実施形態例では、探し出されたコンテンツアイテムは、いわゆるソースコンテンツアイテムとして視聴者に提示される。コンテンツアイテムをソースアイテムであると指定することは、さらなる検索結果もしくは推薦を探し出すために、コンテンツアイテムに関連するメタデータが利用され得ることを、関連するコンテンツナビゲーションシステムに示す。
【0039】
一実施形態例では、検索の要求に応じて、視聴者は検索要求から決定された検索語のより正確な意味を反映する一つ以上の用語を提示される。検索語のより正確な意味を決定するプロセスは、曖昧性解消と称され得る。例えば、検索語が“Disney”である場合、検索は多数の結果を生じ得る。視聴者は検索結果内のこれらの個々のコンテンツアイテムを見るか、あるいは、“Walt Disney”もしくは“Disney World”などの、検索語の曖昧性を解消した意味を選ぶことによって検索を絞り込む機構を使用することが可能であり、各結果は、異なる意味が選択されると自動的に縮減されて設定される。
【0040】
検索結果を絞り込む、もしくはフィルタする別の機構例は、特定のキーワード、タグ、カテゴリ、もしくはコンテンツの種類を選択するオプションを視聴者に提示することである。例えば、“Disney”に基づく検索によって生じたコンテンツアイテムのリストは、“動物”に関連するコンテンツの種類、もしくはTVシリーズであるコンテンツのみに基づいてさらにフィルタされ得る。検索結果は複数回フィルタすることができ、異なる用語を選択することによって、各フィルタで検索結果のセットを縮減する。縮減された検索結果のセットは、選択されたフィルタを除去することによって拡張することができる。フィルタは、必ずしも選択された順番ではない、任意の順番で除去することができる。
【0041】
インターフェースの一例は、単一画面ファセットブラウジング(single screen faceted browsing)であり、フィルタ用語のリストは、検索結果のリストと同じインターフェースに複数のリストで提示される。ある用語リストはコンテンツカテゴリであってもよく、別の用語リストはコンテンツ固有キーワード/タグであってもよい。一実施形態例では、用語間の行き来と、リストからの用語の選択によって、検索結果のフィルタ/ピボットが可能になる。視聴者は“左”と“右”の方向キーを用いて検索結果リストと検索語リストの間をナビゲートし、“上”と“下”の方向キーを用いてリストを上下にナビゲートし得る。検索結果リストは、検索結果のセット内の関連するコンテンツを特定するために、画像、テキスト、もしくはビデオを含み得る。
【0042】
検索結果リストの一例は“ライトボックス”モデルであり、フォーカスされている検索アイテムを除き、検索結果はコンテンツアイテムのタイトルのみであり、フォーカスされている検索アイテムは、サムネイルビデオもしくは静止画像もしくは拡大テキストを含むようにサイズが拡大される。一実施形態例では、検索結果のリストを作成するために利用されるコンテンツのプールは、放送コンテンツ、オンデマンドコンテンツ、記録コンテンツ、インターネットコンテンツ、ローカルネットワーク上に記憶されたコンテンツ、ならびに、テレビセットもしくは任意の他の表示装置上で視聴可能であり得る任意の他の種類のコンテンツを含む。
【0043】
一実施形態例では、視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステムは、放送余白メニューと検索余白メニューに加えて、他の余白メニューを提供するように構成され得る。他の余白メニューは、ライブラリ余白メニューと推薦余白メニューを含み得る。上述の通り、システムは、より高度な発見モードを提供するために、余白メニューの一部もしくは全てに関連するナビゲーショングリッドを提示するように構成され得る。
【0044】
ライブラリ余白メニューは、一実施形態例では、ローカルソースコンテンツ(例えばPVR)と遠隔ソースコンテンツ(例えばビデオオンデマンド、インターネットベース配信によるコンテンツ、ローカルネットワーク上のコンテンツなど)の両方に視聴者がアクセスすることを可能にする。ライブラリ余白メニューは、一実施形態例では、遠隔制御装置上の“左”方向キーによってアクティブにされ得、視聴者の画面の左縁付近に表示され得る。前述の通り、一般に余白メニューに関して、ライブラリ余白メニューが起動されると、視聴者は異なるコンテンツアイテム間を行き来するために、(例えば“上”と“下”の方向キーを押すことによって)遠隔制御装置上の方向キーを使用し得る。遠隔制御装置上でアクティブにされる“選択”キーは、一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツを選択されたコンテンツに置き換える。ライブラリ余白メニューは、一実施形態例では、下記でさらに説明されるライブラリグリッドに関連し得る。一実施形態例では、ライブラリメニューとライブラリグリッドを利用してアクセスされ得るコンテンツアイテムは、視聴者にとって興味深いものであると視聴者に指定されているコンテンツアイテム(例えば記録されたもの、ブックマークされたものなど)である。
【0045】
一実施形態例では、遠隔制御装置上の“上”方向キーは、推薦余白メニューを起動するために利用され得る。推薦余白メニューは、視聴者による特定コンテンツの選択を知的に予測するように構成され得るエンジンに関連し得る。従って、そのようなエンジンは予測エンジンと称され、図2に図示される視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム200に提供され得る。予測エンジン212によって作成される推薦は、例えば視聴者が現在見ている特定のコンテンツ、視聴傾向を含む視聴者のプロフィール、環境状況、一般的な人気、協調フィルタリング、もしくは前述の要因の任意の組み合わせに基づき得る。いくつかの推薦コンテンツアイテムを持つ余白メニューは、制御キーに応じて視聴者の画面の上の余白付近に現れ得る。その後視聴者は、プレビューもしくはコミットビュー(committed viewing)のいずれかのために、推薦コンテンツアイテムのいずれかを選択し得る。あるいは、視聴者はいわゆるフルコミット(full committed)インターフェースを起動すること(もしくはコミット推薦モードに入ること)によって、さらなる推薦を求めることを選び得る。コミット推薦モードの例では、視聴者は、元々視聴されていたコンテンツに基づくのではなく、選択された推薦コンテンツアイテムに基づいて、予測エンジン212からの推薦を要求し得る。それに応じて、予測エンジン212はナビゲーションインターフェースによって表示されるさらなる推薦を提供し得る。
【0046】
視聴者が推薦を見て、より的を絞った推薦を求めることができるようにする推薦モードは、任意の他の余白メニュー、ナビゲーショングリッド、メディアカード、もしくは視聴者インターフェースの任意の他の構成要素からアクセスされ得ることに注意されたい。一実施形態例では、視聴者は、元々視聴されていたコンテンツに基づく推薦と、選択された推薦コンテンツアイテム、および視聴者のプロフィールに基づく推薦とを同時に提示され得る。推薦コンテンツアイテムのグループの基準となるように選択されるコンテンツアイテムは、ソースアイテムと呼ばれ得る。例えば、システムがコミット推薦モードで動作している最中は、ソースアイテム(例えばソースビデオ)は、その両側に表示される二つの推薦コンテンツアイテムと共に表示され得る。視聴者は“左”および“右”方向キーでそれらのコンテンツアイテムのいずれかにナビゲートすることができる。視聴者が推薦コンテンツアイテムにナビゲートする場合、そのアイテムはフォーカスされ、視聴者の画面の中央に、二つの他の推薦によって囲まれた新たなソースコンテンツアイテムとして表示され得る。視聴者は、現在のソースコンテンツを保持し、二つの推薦コンテンツアイテムを、同じソースアイテムに基づく二つの新たな推薦に置き換えるために、“上”方向キーでナビゲートし得る。視聴者は前のソースアイテムに戻るために“下”方向キーでナビゲートし得る。推薦は静止画像として表示され得るが、一方ソースアイテムはストリーミングビデオとして表示され得る。推薦とソースアイテムについてのデータは、画像、ビデオ、もしくはテキスト(例えばタイトル)で表示され得る。推薦アイテムでは、このデータは、作成された推薦に最も影響を与えた推薦アイテムとソースアイテムに共通する、タグ/キーワードもしくはタグ/キーワードの視覚表示もまた含み得る。
【0047】
コミット推薦モードの他の実装例は、いわゆるフラクタルナビゲーションであり、方向キーが、前の選択を視覚的に利用可能に維持しながら、推薦コンテンツアイテムを新たなソースコンテンツアイテムとして指定するために使用され得る。図7に図示される、結果として得られる推薦階層がフラクタルの外観を持ち得るので、“フラクタルナビゲーション”という用語が用いられる。図7では、最初のソースアイテム702が4個の推薦アイテム704と共に提示される。各推薦アイテム704は、順にソースコンテンツアイテムとなり、一つ以上の絞込推薦アイテム706と共に提示され得る。推薦の新たなセットの各々は、各ソースコンテンツアイテムと視聴者の個人的プロフィールに基づき得る。例えば、システムによって新たなソースコンテンツアイテム(例えば映画)が古いソースコンテンツアイテムよりも怖いと識別される場合、結果として得られる推薦は新たなソースアイテムよりも怖い映画を含み得る。
【0048】
推薦モードの使用事例の一つを説明するために、視聴者が推薦の方向に従うとすると、同じ方向にある新たな推薦は同じリンクを持ち得、同じ方向に従いながら方向とタグ/キーワードの間の関連性を作り出す。一実施形態例では、推薦コンテンツアイテムは、放送テレビ、視聴者のPVR上のコンテンツ、インターネットで利用可能なコンテンツ、ローカルネットワーク(群)から利用可能なコンテンツ、および任意の対話型、動的、もしくはインターネットプロトコル(IP)ベースのコンテンツなどの、様々なソースから選択され得る。
【0049】
予測エンジン212は、一実施形態例では、特定の視聴者のための推薦を作り出すために様々な基準を利用し得る。基準例は、視聴者の消費統計、もしくは視聴行動(例えば視聴者が過去に実際に何を見たか)を含み得る。予測エンジン212によって使用され得る別の基準は、視聴者の環境(例えば現在の時刻)、視聴者の地理的な位置、もしくは視聴者の表示装置の種類(例えば標準画質TVセットもしくは高画質TVセットであってもよいTVセット)である。さらに、212は視聴者の気分を示し得るデータを利用し得る。例えば、視聴者が遠隔制御ボタンを押す頻度と、視聴者が各コンテンツアイテムでとまっている長さに関連する情報は、視聴者の気分の指標を提供し得る。従って、予測エンジン212は、推薦を作り出すために、視聴者の消費パターンを利用することに加えて、視聴者の環境と気分の指標を利用するように構成され得る。一実施形態例では、予測エンジン212は様々な推薦方法を利用し得ることに注意されたい。例えば、ソースコンテンツアイテムに関連して視聴者に提示されるコンテンツは、ソーシャルネットワークから共有されてもよく、協調フィルタリングを使用してもよい。
【0050】
一実施形態例では、視聴者は、例えば俳優の名前、カテゴリ、特定のキーワードなど、推薦の根拠を提示され得る。推薦は、例えばソースコンテンツアイテムの一つ以上の特徴、視聴者の個人的プロフィール、もしくはその両方の組み合わせに基づき得る。推薦モードがアクティブである最中にシステム200によって実行される動作例は、図8を参照して説明され得る。
【0051】
図8は推薦を提供する方法例800を図示する。方法800は、ハードウェア(例えば専用論理、プログラマブル論理、マイクロコードなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステムもしくは専用マシンでの実行など)、もしくはその両方の組み合わせを含み得る処理論理によって実行され得る。一実施形態例では、処理論理は図2に示されるモジュールのいずれにも存在し得ることに注意されたい。
【0052】
図8に示されるように、方法800は動作802を開始し、システム200の通信モジュール202は推薦モードをアクティブにする要求を受信する。推薦モードは様々な方法で視聴者によってアクティブにされ得る。例えば、上述の通り、視聴者は推薦メニューをアクティブにし得る。推薦モードは、メディアカード上に提示される“推薦”制御を選択することによってもアクティブにされ得る。動作804では、予測モジュール230がソースコンテンツアイテムを決定し、その後、動作806において、例えばソースコンテンツアイテムと視聴者のプロフィールに関連するメタデータに基づいて、一つ以上の推薦コンテンツアイテムを決定する。
【0053】
提案されたコンテンツアイテムは動作808で表示される。方法800はさらに進んで、視聴者がさらなる推薦を探索できるようにする。ただし、動作810で視聴者が推薦モードの終了を要求したことが決定される場合は除く。その場合、システム200は動作812で終了要求を処理する。一実施形態例では、動作814で視聴者が提案されたコンテンツアイテムを選択したと決定される場合は、方法は動作804に進み、選択されたコンテンツアイテムを新たなソースアイテムとして表示し、さらなる提案コンテンツの決定を続ける。
【0054】
上述のライブラリ余白メニューは、一実施形態例では、ライブラリグリッドに関連し得る。ライブラリグリッドは、視聴用に利用可能なローカルソースコンテンツおよび遠隔ソースコンテンツから、さらに多くのアイテムを視聴者に提示するために利用され得る。一実施形態例では、ライブラリグリッド内のアイテムは、サムネイル画像もしくはビデオとして視聴者に提示され得る。ライブラリグリッドは、遠隔制御装置上の方向キーを利用してナビゲートされ得、ライブラリグリッド内の各コンテンツアイテムはメディアカードに関連し得る。
【0055】
図9に図示されるライブラリグリッド例は、複数のセクションに分けられる表示域を含み、各セクション(例えば各列902)は、異なるカテゴリ904に関連するライブラリコンテンツアイテムを含む。いくつかの実施形態では、視聴者はデフォルトカテゴリ(例えば“映画”、“TVプログラム”、“スポーツ”、“写真”など)を使用するか、もしくはカスタムカテゴリを作り出すことを求められ得る。カスタムカテゴリは、視聴者によって作成され得るか、あるいは総コンテンツの種類および/またはメタデータに基づき得る。例えば、カスタムカテゴリは、俳優、ジャンル、放送チャンネル、コンテンツのソースなどに関連し得る。一実施形態例では、視聴可能なコンテンツをナビゲートするためのインターフェースは、一つ以上のソーシャルネットワークにリンクされ得る。するとカテゴリ化はソーシャルネットワーク(例えば視聴者が選択した参照する人々のグループ)によって行われ、コンテンツは、特定のソーシャルネットワークに関連する人もしくは機構によってタグ付けされ得る。
【0056】
上記の余白メニューの代わりに、もしくは加えて、他の余白メニューが提供されてもよいことに注意されたい。いわゆる遠近法の余白メニューは、一実施形態例では、視聴者が、視聴者に提示されているコンテンツ内の異なるシーンにアクセスできるように、あるいは関連する対話型コンテンツにアクセスできるように構成され得る。遠近法余白メニューは、一実施形態例では、デジタルビデオディスク(DVD)で利用可能なシーン選択機能と同様に、特定のプログラムの異なる部分へのアクセスを提供し得る。
【0057】
オン状態の遠近法余白メニュー内の各アイテムは、関連する“プレビュー”および“選択”(もしくは“OK”)オプションを持ち得る。“プレビュー”オプションは、現在視聴されているコンテンツを表示し続けながら、視聴者がコンテンツ内の所望のシーンに視覚的にアクセスすることを可能にし得る。一実施形態例では、現在視聴されているコンテンツの部分を隠すことなく、視聴者はプログラム内の他のシーンを見ることができる。“選択”オプションは、一実施形態例では、現在視聴されているシーンを選択されたシーンに置き換える。遠近法余白メニューは、一実施形態例では、コンテンツ内のシーンの拡大表示を視聴者に提供する遠近法グリッドに関連し得る。例えば、プログラムがサッカーの試合である場合、関連する遠近法グリッドは、視聴者がサッカーの試合のハイライトにアクセスすることを可能にし得る。遠近法グリッド内では、視聴者は試合の重要な部分に素早く移動したり、もしくはゴールをリプレイしたりできる。
【0058】
一実施形態例では、遠近法グリッド内のアイテムはサムネイル画像として視聴者に提示され得る。遠近法グリッドは、遠隔制御装置上の方向キーを利用してナビゲートされ得、遠近法グリッド内の各コンテンツアイテムは、シーンの任意の要素に関連する追加情報を提供するメディアカードに関連し得る。一実施形態例では、遠近法余白メニュー内(もしくは遠近法グリッド内)の特定のシーンに関連する各コンテンツアイテムは、テキスト、静止画像もしくはストリーミングビデオを利用して表示され得る。
【0059】
視聴可能なコンテンツをナビゲートするシステム200に提供され得る別の特徴は、上述の通り、特定のコンテンツアイテムに関連する追加情報のために設けられた表示域として表示されるメディアカードである。視聴者は現在視聴されているコンテンツに関連するメディアカードを呼び出し得る。視聴者はプレビューアイテムに関連するメディアカードを呼び出すこともできる。メディアカードは、一実施形態例では、それに関する様々なアクションを持ち得る。例えば、メディアカードは、視聴者が後で視聴するために関連するコンテンツアイテムを保存することができる“保存”アクション、視聴者がメディアカードに関連するコンテンツの一部に基づいて推薦グリッドを駆動することができる“推薦”アクションを含み得る。“保存”アクションに戻ると、一実施形態例では、メディアカードに関連するコンテンツアイテムが、オンデマンドコンテンツアイテム、もしくは今後利用可能になり得るコンテンツアイテムである場合は、“保存”アクションはシステムにそのコンテンツアイテムをブックマークさせる。メディアカードに関連するコンテンツアイテムが現在のコンテンツアイテムである場合は、“保存”アクションはシステムに視聴者のパーソナル/デジタルビデオレコーダーへのコンテンツの記録を開始させる。メディアカードに関連するコンテンツアイテムが今後の放送用のプレビューである場合は、“保存”アクションはシステムに今後の記録を予約させる。メディアカード例は図10に図示される。
【0060】
図10に示されるように、メディアカード1000は、情報領域1002、検索モードをアクティブにする検索制御1004、今後の視聴用のコンテンツアイテムの指定を可能にする保存領域1006、推薦モードをアクティブにする推薦制御1008、およびオプション制御1010を含み得る。オプション制御1010はメディアカード例に関連する様々な追加機能をアクティブにし得る。一実施形態例では、メディアカードの任意の要素はすぐに使用可能(actionable)であり得ることに注意されたい(例えば視聴者が俳優の名前をクリックするとその俳優についての情報をさらに見ることができる、など)。メディアカードに関連するアクションは、一実施形態例では、遠隔制御装置上の方向キーを利用してナビゲートされ得、これはUI自体と同じ方向にマッピングし得る。一部のアクションでは、アクションをアクティブにすることで、そのアクションが完了する前に視聴者に追加の選択が提示され得る。例えば、“検索”アクションでは、検索語を提供するために関連するキーワードのリストが提示され得る。キーワード、およびメディアカード上に表示される他の情報は、コンテンツアイテムに関連するメタデータとして記憶され得る。“保存”アクションでは、どのカテゴリもしくはカテゴリ群にコンテンツアイテムを保存すべきかを視聴者が選択することができるように、カテゴリのリストが提示され得る。
【0061】
実施形態は、一例としてデジタルビデオを参照して説明されているが、本明細書に記載の技術は、任意のデジタルデータの選択をナビゲートおよび管理するために利用され得ることが、当業者には理解されるだろうということに注意されたい。
【0062】
図11は、本明細書で述べた方法のいずれか一つ以上をマシンに実行させるための命令のセットが実行され得る、コンピュータシステムの形式例でのマシンの概略表示を示す。
【0063】
代わりの実施形態では、マシンはスタンドアロンデバイスとして動作するか、もしくは他のマシンに接続(例えばネットワーク接続)されてもよい。ネットワーク展開では、マシンは、サーバ‐クライアントネットワーク環境におけるサーバもしくはクライアントマシンとして、またはピアツーピア(もしくは分散型)ネットワーク環境におけるピアマシンとして動作し得る。マシンは、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、または、そのマシンによって行われるアクションを指定する命令のセットを(逐次もしくは別の方法で)実行することができる任意のマシンであってもよい。さらに、単一のマシンのみが図示されるが、“マシン”という用語は、本明細書で述べる方法のいずれか一つ以上を実行するための命令のセット(もしくは複数のセット)を、独立して、もしくは連帯して実行する任意のマシンの集まりを含むようにも理解されるものとする。
【0064】
コンピュータシステム例1100は、プロセッサ1102(例えば中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、もしくはその両方)、メインメモリ1104、およびスタティックメモリ1106を含み、これらはバス1108を介して互いに通信する。コンピュータシステム1100はビデオ表示ユニット1110(例えば液晶ディスプレイ(LCD)もしくはブラウン管(CRT))をさらに含み得る。コンピュータシステム1100は、英数字入力デバイス1112(例えばリアルキーボードもしくはバーチャルキーボード)、視聴者インターフェース(UI)ナビゲーションデバイス1114(例えば遠隔制御もしくはマウス)、ディスクドライブユニット1116、信号発生デバイス1118(例えばスピーカー)、およびネットワークインターフェースデバイス1120も含む。
【0065】
ディスクドライブユニット1116はマシン可読媒体1122を含み、そこには、本明細書に記載の方法もしくは機能のいずれか一つ以上を具体化する、もしくはそれによって利用される、命令とデータ構造(例えばソフトウェア1124)の一つ以上のセットが記憶される。ソフトウェア1124はまた、コンピュータシステム1100によるその実行中に、メインメモリ1104内および/またはプロセッサ1102内に、完全にもしくは少なくとも部分的に存在し得、メインメモリ1104とプロセッサ1102もまたマシン可読媒体を構成する。
【0066】
ソフトウェア1124はさらに、多数の周知の転送プロトコル(例えばHTTP)のうちいずれか一つを利用して、ネットワークインターフェースデバイス1120を介してネットワーク1126で送信もしくは受信され得る。
【0067】
一実施形態例ではマシン可読媒体1122は単一の媒体であるように示されるが、“マシン可読媒体”という用語は、命令の一つ以上のセットを記憶する単一の媒体もしくは複数の媒体(例えば集中型もしくは分散型のデータベース、および/または関連キャッシュおよびサーバ)を含むように理解され得る。“マシン可読媒体”という用語は、本発明の方法のいずれか一つ以上をマシンに実行させる、マシンによる実行のための命令のセットを記憶、符号化、もしくは伝送(carrying)することができる、あるいは、そのような命令のセットによって利用される、またはそれに関連するデータ構造を記憶、符号化、もしくは伝送することができる、任意の媒体を含むようにも理解されるものとする。従って“マシン可読媒体”という用語は、固体メモリ、光媒体および磁気媒体、および搬送波信号を含むが、限定はされないように理解されるものとする。
【0068】
本明細書に記載の実施形態は、コンピュータ上にインストールされたソフトウェアを含む動作環境、ハードウェア、もしくはソフトウェアとハードウェアの組み合わせにおいて実装され得る。
【0069】
実施形態は特定の実施形態例を参照して説明されているが、本発明の広範な本質と範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な修正および変更がなされてもよいことが明らかであろう。従って、明細書と図面は、限定的な意味ではなく例示として見なされるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面上にメインコンテンツを提示する提示モジュールと、
遠隔制御装置上の第一の方向キーに関連する第一の要求を受信する通信モジュールと、
前記第一の要求に関連するナビゲーションモードを決定するナビゲーションモード検出器と、
前記決定されたナビゲーションモードに関連する余白メニューをアクティブにする余白メニューモジュールであって、前記余白メニューは、前記メインコンテンツの視聴を可能にしながら、表示画面の余白のうちの一つに沿って提示される、余白メニューモジュールと、
を含むシステム。
【請求項2】
前記提示モジュールは、表示画面上の位置に前記余白メニューを表示し、前記位置は前記第一の方向キーで示される方向に関連する、請求項1のシステム。
【請求項3】
前記第一の方向キーが“上”方向キーであり、
前記余白メニューモジュールは前記余白メニューを表示し、前記余白メニューは前記表示画面の上部の縁に沿う、
請求項2のシステム。
【請求項4】
前記提示モジュールは前記コンテンツアイテムをテレビ画面上に表示し、
前記通信モジュールは前記第一の要求を遠隔制御装置から受信する、
請求項1のシステム。
【請求項5】
前記通信モジュールは、第二の方向キーに関連する第二の要求を受信し、
前記ナビゲーションモード検出器は、前記第二の方向キーが前記第一の方向キーに関連する方向と反対である方向に関連することを決定し、
非アクティブ化モジュールは前記第二の要求に応じて前記ナビゲーションモードを非アクティブにする、
請求項1のシステム。
【請求項6】
前記通信モジュールは第三の要求を受信し、
前記ナビゲーションモード検出器は前記第三の要求が前記第一の方向キーに関連することを決定し、
前記提示モジュールは、前記ナビゲーションモードに関連する拡張機能を提供するために、前記余白メニューに関連する拡張インターフェースを表示する、
請求項1のシステム。
【請求項7】
前記提示モジュールは前記メインコンテンツを隠しながら前記拡張インターフェースを表示する、請求項6のシステム。
【請求項8】
前記余白メニューは、視聴者がライブラリコンテンツアイテムをナビゲートすることを可能にする、請求項1のシステム。
【請求項9】
前記余白メニューは、視聴者が検索結果をナビゲートすることを可能にする、請求項1のシステム。
【請求項10】
一つ以上の推薦コンテンツアイテムを作成する予測エンジンを含み、前記余白メニューは前記一つ以上の推薦コンテンツアイテムを含む、請求項1のシステム。
【請求項11】
前記余白メニューは前記一つ以上の推薦コンテンツアイテムを含み、前記一つ以上の推薦コンテンツアイテムは視聴者のプロフィールに基づいて作成される、請求項10のシステム。
【請求項12】
前記余白メニューモジュールは、
さらなる方向キーに関連する要求を検出し、前記さらなる方向キーに関連する方向は前記第一の方向キーに対して90度であり、
前記要求に応じて、前記余白メニュー内の次のコンテンツアイテムにフォーカスを移す、
請求項1のシステム。
【請求項13】
前記余白メニューモジュールは、
前記余白メニュー内の次のコンテンツアイテムに関連するプレビュー要求を検出し、
前記余白メニュー内の前記次のコンテンツアイテムのプレビューをアクティブにし、
前記次のコンテンツアイテム用のプレビューモードをアクティブにする、
請求項1のシステム。
【請求項14】
前記余白メニューはソースからのコンテンツへのアクセスを容易にし、前記ソースは、現在再生中の放送ソース、ビデオオンデマンドソース、ローカルコンテンツリポジトリ、ローカルネットワークソース、およびインターネットからなる群から選択される、請求項1のシステム。
【請求項15】
遠隔制御装置上の第一の方向キーに関連する第一の要求を受信する通信モジュールと、
現在アクティブな余白メニューに関連するアクティブなナビゲーションモードが、前記第一の方向キーに関連することを決定するナビゲーションモード検出器と、
前記現在アクティブな余白メニューに関連する拡張ナビゲーションインターフェースをアクティブにする拡張インターフェースモジュールと、
を含むシステム。
【請求項16】
前記アクティブな余白メニューは推薦余白メニューであり、
前記拡張インターフェースは推薦グリッドである、
請求項15のシステム。
【請求項17】
現在視聴されているコンテンツアイテムに関連するメタデータに基づいて、推薦コンテンツアイテムのうち一つ以上を探し出す予測エンジンと、視聴用に推薦コンテンツアイテムのうち一つ以上を提示する提示モジュールと、
を含む、請求項16のシステム。
【請求項18】
前記予測エンジンは、
第一の推薦コンテンツアイテムを選択する第一の要求を検出し、
前記第一の要求に関連する第一の方向キーを決定し、
第二の推薦コンテンツアイテムを選択する第二の要求を検出し、
前記第二の要求に関連する方向キーが前記第一の方向キーであることを決定し、
前記第二の推薦コンテンツアイテムに関連するキーワードを決定し、
前記第一の方向キーに関連する方向と前記キーワードとの間に関連性を作り出す、請求項17のシステム。
【請求項19】
前記推薦グリッドは、ソースコンテンツアイテムと複数の推薦コンテンツアイテムとを含む、請求項17のシステム。
【請求項20】
前記推薦グリッドは、前記ソースコンテンツアイテムと前記複数の推薦コンテンツアイテムに加えて、絞込推薦コンテンツアイテムを含み、前記予測エンジンは、前記推薦コンテンツアイテムからのアイテムに基づいて、前記絞込推薦コンテンツアイテムを探し出す、請求項19のシステム。
【請求項21】
前記アクティブな余白メニューはライブラリ余白メニューであり、
前記拡張インターフェースはライブラリグリッドであり、前記ライブラリグリッドは視聴者によって興味があるものと指定されたコンテンツアイテムを提示する、
請求項15のシステム。
【請求項22】
前記ライブラリグリッド内で提示される前記コンテンツアイテムは、複数のカテゴリに従って配置される、請求項21のシステム。
【請求項23】
前記複数のカテゴリは前記視聴者によって規定される一つ以上のカテゴリを含む、請求項21のシステム。
【請求項24】
前記アクティブな余白メニューは検索余白メニューであり、
前記拡張インターフェースは検索グリッドである、
請求項21のシステム。
【請求項25】
遠隔制御装置上の第一の方向キーに関連する第一の要求を受信する通信モジュールと、
放送コンテンツナビゲーションに関連するアクティブなナビゲーションモードが前記第一の方向キーに関連することを決定するナビゲーションモード検出器と、
放送グリッドをアクティブにする拡張インターフェースモジュールと、
を含むシステム。
【請求項26】
前記拡張インターフェースモジュールは、前記放送グリッドから現在再生中のコンテンツアイテムをストリーミングビデオとして表示する、請求項25のシステム。
【請求項27】
前記拡張インターフェースモジュールは、推薦を示すために前記放送グリッド内に表示される一つ以上のコンテンツアイテムを視覚的に強調する、請求項25のシステム。
【請求項28】
前記推薦は視聴者のプロフィールに関連する、請求項27のシステム。
【請求項29】
前記拡張インターフェースモジュールは、チャンネルブランドに関連するナビゲーション要求を検出し、前記チャンネルブランドに関連するコンテンツアイテムを提示する、請求項28のシステム。
【請求項1】
表示画面上にメインコンテンツを提示する提示モジュールと、
遠隔制御装置上の第一の方向キーに関連する第一の要求を受信する通信モジュールと、
前記第一の要求に関連するナビゲーションモードを決定するナビゲーションモード検出器と、
前記決定されたナビゲーションモードに関連する余白メニューをアクティブにする余白メニューモジュールであって、前記余白メニューは、前記メインコンテンツの視聴を可能にしながら、表示画面の余白のうちの一つに沿って提示される、余白メニューモジュールと、
を含むシステム。
【請求項2】
前記提示モジュールは、表示画面上の位置に前記余白メニューを表示し、前記位置は前記第一の方向キーで示される方向に関連する、請求項1のシステム。
【請求項3】
前記第一の方向キーが“上”方向キーであり、
前記余白メニューモジュールは前記余白メニューを表示し、前記余白メニューは前記表示画面の上部の縁に沿う、
請求項2のシステム。
【請求項4】
前記提示モジュールは前記コンテンツアイテムをテレビ画面上に表示し、
前記通信モジュールは前記第一の要求を遠隔制御装置から受信する、
請求項1のシステム。
【請求項5】
前記通信モジュールは、第二の方向キーに関連する第二の要求を受信し、
前記ナビゲーションモード検出器は、前記第二の方向キーが前記第一の方向キーに関連する方向と反対である方向に関連することを決定し、
非アクティブ化モジュールは前記第二の要求に応じて前記ナビゲーションモードを非アクティブにする、
請求項1のシステム。
【請求項6】
前記通信モジュールは第三の要求を受信し、
前記ナビゲーションモード検出器は前記第三の要求が前記第一の方向キーに関連することを決定し、
前記提示モジュールは、前記ナビゲーションモードに関連する拡張機能を提供するために、前記余白メニューに関連する拡張インターフェースを表示する、
請求項1のシステム。
【請求項7】
前記提示モジュールは前記メインコンテンツを隠しながら前記拡張インターフェースを表示する、請求項6のシステム。
【請求項8】
前記余白メニューは、視聴者がライブラリコンテンツアイテムをナビゲートすることを可能にする、請求項1のシステム。
【請求項9】
前記余白メニューは、視聴者が検索結果をナビゲートすることを可能にする、請求項1のシステム。
【請求項10】
一つ以上の推薦コンテンツアイテムを作成する予測エンジンを含み、前記余白メニューは前記一つ以上の推薦コンテンツアイテムを含む、請求項1のシステム。
【請求項11】
前記余白メニューは前記一つ以上の推薦コンテンツアイテムを含み、前記一つ以上の推薦コンテンツアイテムは視聴者のプロフィールに基づいて作成される、請求項10のシステム。
【請求項12】
前記余白メニューモジュールは、
さらなる方向キーに関連する要求を検出し、前記さらなる方向キーに関連する方向は前記第一の方向キーに対して90度であり、
前記要求に応じて、前記余白メニュー内の次のコンテンツアイテムにフォーカスを移す、
請求項1のシステム。
【請求項13】
前記余白メニューモジュールは、
前記余白メニュー内の次のコンテンツアイテムに関連するプレビュー要求を検出し、
前記余白メニュー内の前記次のコンテンツアイテムのプレビューをアクティブにし、
前記次のコンテンツアイテム用のプレビューモードをアクティブにする、
請求項1のシステム。
【請求項14】
前記余白メニューはソースからのコンテンツへのアクセスを容易にし、前記ソースは、現在再生中の放送ソース、ビデオオンデマンドソース、ローカルコンテンツリポジトリ、ローカルネットワークソース、およびインターネットからなる群から選択される、請求項1のシステム。
【請求項15】
遠隔制御装置上の第一の方向キーに関連する第一の要求を受信する通信モジュールと、
現在アクティブな余白メニューに関連するアクティブなナビゲーションモードが、前記第一の方向キーに関連することを決定するナビゲーションモード検出器と、
前記現在アクティブな余白メニューに関連する拡張ナビゲーションインターフェースをアクティブにする拡張インターフェースモジュールと、
を含むシステム。
【請求項16】
前記アクティブな余白メニューは推薦余白メニューであり、
前記拡張インターフェースは推薦グリッドである、
請求項15のシステム。
【請求項17】
現在視聴されているコンテンツアイテムに関連するメタデータに基づいて、推薦コンテンツアイテムのうち一つ以上を探し出す予測エンジンと、視聴用に推薦コンテンツアイテムのうち一つ以上を提示する提示モジュールと、
を含む、請求項16のシステム。
【請求項18】
前記予測エンジンは、
第一の推薦コンテンツアイテムを選択する第一の要求を検出し、
前記第一の要求に関連する第一の方向キーを決定し、
第二の推薦コンテンツアイテムを選択する第二の要求を検出し、
前記第二の要求に関連する方向キーが前記第一の方向キーであることを決定し、
前記第二の推薦コンテンツアイテムに関連するキーワードを決定し、
前記第一の方向キーに関連する方向と前記キーワードとの間に関連性を作り出す、請求項17のシステム。
【請求項19】
前記推薦グリッドは、ソースコンテンツアイテムと複数の推薦コンテンツアイテムとを含む、請求項17のシステム。
【請求項20】
前記推薦グリッドは、前記ソースコンテンツアイテムと前記複数の推薦コンテンツアイテムに加えて、絞込推薦コンテンツアイテムを含み、前記予測エンジンは、前記推薦コンテンツアイテムからのアイテムに基づいて、前記絞込推薦コンテンツアイテムを探し出す、請求項19のシステム。
【請求項21】
前記アクティブな余白メニューはライブラリ余白メニューであり、
前記拡張インターフェースはライブラリグリッドであり、前記ライブラリグリッドは視聴者によって興味があるものと指定されたコンテンツアイテムを提示する、
請求項15のシステム。
【請求項22】
前記ライブラリグリッド内で提示される前記コンテンツアイテムは、複数のカテゴリに従って配置される、請求項21のシステム。
【請求項23】
前記複数のカテゴリは前記視聴者によって規定される一つ以上のカテゴリを含む、請求項21のシステム。
【請求項24】
前記アクティブな余白メニューは検索余白メニューであり、
前記拡張インターフェースは検索グリッドである、
請求項21のシステム。
【請求項25】
遠隔制御装置上の第一の方向キーに関連する第一の要求を受信する通信モジュールと、
放送コンテンツナビゲーションに関連するアクティブなナビゲーションモードが前記第一の方向キーに関連することを決定するナビゲーションモード検出器と、
放送グリッドをアクティブにする拡張インターフェースモジュールと、
を含むシステム。
【請求項26】
前記拡張インターフェースモジュールは、前記放送グリッドから現在再生中のコンテンツアイテムをストリーミングビデオとして表示する、請求項25のシステム。
【請求項27】
前記拡張インターフェースモジュールは、推薦を示すために前記放送グリッド内に表示される一つ以上のコンテンツアイテムを視覚的に強調する、請求項25のシステム。
【請求項28】
前記推薦は視聴者のプロフィールに関連する、請求項27のシステム。
【請求項29】
前記拡張インターフェースモジュールは、チャンネルブランドに関連するナビゲーション要求を検出し、前記チャンネルブランドに関連するコンテンツアイテムを提示する、請求項28のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−231538(P2012−231538A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−170940(P2012−170940)
【出願日】平成24年8月1日(2012.8.1)
【分割の表示】特願2009−527428(P2009−527428)の分割
【原出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(506209916)オープンティーヴィー,インク. (14)
【氏名又は名称原語表記】OPENTV,INC.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年8月1日(2012.8.1)
【分割の表示】特願2009−527428(P2009−527428)の分割
【原出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(506209916)オープンティーヴィー,インク. (14)
【氏名又は名称原語表記】OPENTV,INC.
【Fターム(参考)】
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