説明

視覚認識装置付きアンテナ

【課題】 FAX付き電話機又は、電話機等の(コードレス電話)に使用される送受信のアンテナに、LED等の発光体を設置し電話の受信を音だけでなく“目”で確認できることができる構造を実現することを課題とする。
【解決手段】 アンテナは電波の送受信を行うため電気的ノイズの影響がない構造とする。そのために発光体(LED等)の電源線をアンテナ線に近接しないように発光体を本体の基板に実装し発光させその光をアンテナの先端まで導光体を用いて光を導く上記構造とすることでノイズに対しての影響を最小減にすることが出来る。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、FAX付き電話機及び電話機等に適用する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアンテナは電話機、コードレスの親機、子機との電波の送受信のために設置されている。電話が受信された場合、呼鈴が鳴るが、部屋の外あるいは騒音のひどい場所では音が聞こえず受信に気が付かない場合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の様に電話が受信された場合のサインとして、機器で一番背の高いアンテナの先を発光させることにより受信を視認できるようにし、デザイン的にも向上させた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記の課題を達成するために、本考案は次の技術的手段を採用している。
本考案の発光装置付きアンテナは、発光体を本体に設置し導光体にて光を導い ている構成のため、アンテナに対するノイズの影響が少ない。
【0005】
上記の構造にすることでアンテナが簡略化でき部品点数の減少になる。
【0006】
アンテナ先端の発光部分に拡散材入りの材料を使用することにより導光体にて 導かれた光を点発光から面発光に拡散することができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の視覚認識装置付きアンテナ実施例を図面に基づいて説明する。
(図1)
図1において、機器本体側にマザーボード(1)がありその実装面に発光体( LEDなど)(2)が実装されている。
アンテナは本体筐体(3)に挟み込むように設置し、本体筐体と水平方向に稼 動させる(図2)ことができる。
実施例では,アンテナ部分(4)のコイル状になっている部分に導光体(5)
を挿入し、そのまま両方ともアンテナ収容部分(6)に挿入した後、導光体( 5)の一端は発光部分(2a、5a)に接触される。
他の応用例としては、コイル状部分がアンテナ部分より細い場合はアンテナ部 分と導光体を並べた状態でアンテナ収容部分に挿入することもある。(図3)
【0008】
アンテナ(8)は、先端の発光部分(7)とアンテナ収容部分の2箇所に分か れている。先端部は例えば拡散材入りのアクリル又はゴムを使用しアンテナ収 容部分に接合される。
アンテナ収容(6)部分は筒状になっており、例えば成形品で製作しアンテ ナと導光体(5)をカバーする形状である。
【0009】
導光体(5)には柔軟性があり、発光体の位置を多少移動しても対応可能である。
【0010】
導光体(5)の他の一端は、アンテナ先端の発光部分(7)に接触され発光部 の光により発光させる。
発光状態は、点灯の場合と点滅の双方が考えられる。
【考案の効果】
今まで外観的には意味の無かったアンテナが本考案を採用することにより、デザイン的にも向上し、電話の受信を視認できることより受信漏れがなくなり発光体(LEDなど)の色分けにより着信者の判別も可能である。
【0011】
アンテナにノイズが入らないように発光体を本体に設置し、その光を導光体を用いてアンテナに導く事によりアンテナの機能を損ねることはない
【0012】
発光体を本体に設置し導光体を用いることでアンテナの構造を簡略化できる事で安価な物が提供できる。
【0013】
柔軟な導光体を使用することにより発光体の実装位置、向きなどフレキシブルに対応できることにより自由な設計ができる。
【0014】
今まで外観的には意味の無かったアンテナが本考案を採用することによりデザイン的にも向上し、電話の受信を視認できることより受信漏れがなくなり発光体(LED)の色分けにより着信者の判別も可能である。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る、視覚認識装置付アンテナの実施例を示した断面図
【図2】 本考案に係る、視覚認識装置付アンテナの実施例を示した側面図
【図3】 本考案に係る、視覚認識装置付アンテナの実施例を示した断面図
(他の応用例)
【符号の説明】
1 マザーボード(メイン回路基板)5 導光体
2 発光体(LED) 6 アンテナ収容部分
3 本体筐体 7 アンテナ先端発光部
4 アンテナ

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 FAX付き電話機及び電話機等の呼び出しをする際に音だけでなく光の点灯により視認できることを特徴とする視覚認識装置付きアンテナ。
【請求項2】 アンテナにノイズが入らないように発光体を本体に設置し、その光を導光体を用いてアンテナに導く事を特徴とする請求項1に記載の視覚認識装置付きアンテナ。
【請求項3】 柔軟な導光体を使用することを特徴とする請求項2に記載の視覚認識装置付きアンテナ。
【請求項4】 アンテナのトップ(点灯部分)に拡散性のある樹脂を使用することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の視覚認識装置付きアンテナ。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【登録番号】実用新案登録第3090760号(U3090760)
【登録日】平成14年10月9日(2002.10.9)
【発行日】平成14年12月26日(2002.12.26)
【考案の名称】視覚認識装置付きアンテナ
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2001−8753(U2001−8753)
【出願日】平成13年12月25日(2001.12.25)
【出願人】(501306070)黒田ハイテック株式会社 (3)