説明

観察用試料作製装置

【課題】被検体の表面を転写した型取り材から観察用試料を簡便かつ効率的に作製できる観察用試料作製装置を提供することにある。
【解決手段】被検体の表面を転写した型取り材から観察用試料を作製する観察用試料作製装置であって、型取り材Mを支持する支持台11と、支持台11上に設けられ、所定の方向にて隣接して配置されると共に、当該所定の方向に直交する方向で対向して配置される6つの支柱21〜26と、支柱21〜26のそれぞれに取り付けられる押え板31〜36と、押え板31〜36を固定するナット41とを備える支持機構10を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検体の表面状態をシリコーンゴムなどの型取り材に転写し、当該型取り材から観察用試料を作製する観察用試料作製装置に関する。
【背景技術】
【0002】
被検体の表面状態をシリコーンゴムなどの型取り材に転写し、当該型取り材を観察することにより、被検体の表面状態の評価を行うことが、従来技術として知られている(例えば、特許文献1など参照)。
【0003】
ここで、従来の観察用試料作製方法及び従来の観察用試料観察方法の一例について、図7を参照して具体的に説明する。図7(a)は従来の観察用試料作製方法の説明図であり、図7(b)はそれにより得られた観察用試料の側面図であり、図7(c)は従来の観察用試料観察方法の説明図である。
まず、台座に型取り材に載せる。型取り材としては、例えばシリコーンゴムなどが挙げられる。この型取り材を被検体に対向して配置し、台座側から被検体側に押圧し、型取り材の表面が乾燥するまで保持する(約10分)。乾燥後、これを被検体から剥離する。そして、被検体の表面状態を転写した型取り材から台座を必要に応じて取り外し、図7(a)に示すように、型取り材103を手110で固定し、型取り材103の目的の位置にカッターナイフ101の刃101aを当て矢印Cの方向へ引くことにより切断する。続いて、型取り材の切断面から厚さ0.5mm〜1.0mmとなる位置にカッターナイフ101の刃101aを当て切断面と平行に引くことにより切断する。これにより、図7(b)に示すように、厚さ0.5mm〜1.0mm程度の薄板状の観察用試料104を得て、観察用試料の作製が終了する。
【0004】
続いて、図7(c)に示すように、観察用試料104の裏面側に観察用の光を反射させる鏡106を配置し、観察用試料104を鏡106上に固定し、これを顕微鏡105で観察するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−331457号公報(例えば、段落[0008]−[0012]、[図1]〜[図6]など参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の観察用試料の作製方法においては、型取り材103を手110で押え、押えた箇所の近傍をカッターナイフ101により切断するため、型取り材103の切断作業自体が煩雑であり作業者の熟練を要する。また、型取り材103を押える力及び切断時にカッターナイフ101を引く力が不安定になるため、型取り材103の所望の箇所を切断することができず斜め切りが発生したり、切断面が平面にならずに凸凹や段差が生じたりしてしまった場合には、観察用試料104の作製自体のやり直しが発生するという問題がある。
【0007】
以上のことから、本発明は前述した課題を解決するために為されたものであって、被検体の表面を転写した型取り材から観察用試料を簡便かつ効率的に作製できる観察用試料作製装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決する第1の発明に係る観察用試料作製装置は、
被検体の表面を転写した型取り材から観察用試料を作製する観察用試料作製装置であって、
前記型取り材を支持する支持台と、
前記支持台上に設けられ、所定の方向にて隣接して配置されると共に、当該所定の方向に直交する方向で対向して配置される少なくとも4つの支柱と、
前記支柱のそれぞれに取り付けられる押え板と、
前記押え板を固定する固定具と
を備える支持機構を有する
ことを特徴とする。
【0009】
上述した課題を解決する第2の発明に係る観察用試料作製装置は、
第1の発明に係る観察用試料作製装置であって、
前記固定具がナットであり、
前記支柱には、前記ナットが螺合するねじ部が形成されている
ことを特徴とする。
【0010】
上述した課題を解決する第3の発明に係る観察用試料作製装置は、
第2の発明に係る観察用試料作製装置であって、
前記固定具は、前記支柱の上部に固定された固定板と、前記固定板と前記押え板との間に配置される伸縮バネとを備える
ことを特徴とする。
【0011】
上述した課題を解決する第4の発明に係る観察用試料作製装置は、
第1の発明に係る観察用試料作製装置であって、
前記押え板には、前記支柱が挿通する長孔が形成されている
ことを特徴とする。
【0012】
上述した課題を解決する第5の発明に係る観察用試料作製装置は、
第1の発明に係る観察用試料作製装置であって、
前記型取り材を切断する切断具をさらに有する
ことを特徴とする。
【0013】
上述した課題を解決する第6の発明に係る観察用試料作製装置は、
第5の発明に係る観察用試料作製装置であって、
前記切断具が、間隔を持って隣接して配置される2枚の刃を有する
ことを特徴とする。
【0014】
上述した課題を解決する第7の発明に係る観察用試料作製装置は、
第6の発明に係る観察用試料作製装置であって、
前記切断具が、前記間隔を調整する調整手段を有する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る観察用試料作製装置によれば、簡便かつ効率的に、被検体の表面を転写した型取り材から観察用試料を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第一番目の実施形態に係る観察用試料作製装置の上面図である。
【図2】図1における矢印II方向から見た図である。
【図3】型取り材の切断作業の説明図であって、図1における矢印III方向から見た図である。
【図4】本発明の第二番目の実施形態に係る観察用試料作製装置の正面図である。
【図5】型取り材の切断作業の説明図であって、観察用試料作製装置の側面図である。
【図6】本発明の第三番目の実施形態に係る観察用試料作製装置の正面図である。
【図7】従来の観察用試料作製方法及び従来の観察用試料観察方法の説明図であって、図7(a)に従来の観察用試料作製方法の説明を示し、図7(b)にそれにより得られた観察用試料の側面を示し、図7(c)に従来の観察用試料観察方法の説明を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る観察用試料作製装置について各実施形態で具体的に説明する。
【0018】
[第一番目の実施形態]
本発明の第一番目の実施形態に係る観察用試料作製装置について、図1〜図3を参照して説明する。
【0019】
本実施形態に係る観察用試料作製装置は、図1〜図3に示すように、支持機構10と切断具であるカッターナイフ50とを有する。支持機構10は、支持台11と、支柱21〜26と、押え板31〜36と、ナット(固定具)41とを具備する。
【0020】
支持台(ベース)11は、被検体の表面を転写した型取り材Mが搭載され当該型取り材Mを支持する台であって、四角形状である。型取り材Mの材料としては、被検体の表面状態を転写することができる物質であってシリコーンゴムなどが挙げられる。本実施形態では、型取り材Mは、その幅がWであり、長さがLであり、高さがh1及びh1と異なるh2である形状である。被検体としては、工場の配管や、タービン動翼、タービン静翼などの機器類が挙げられる。
【0021】
支柱21〜26は、支持体11の上面11aに設けられると共に、上方へ延在するように設けられる。これら支柱21〜26は、支持台11の長手方向(図1中の上下方向)にて所定の間隔で隣接して配置されると共に、支持台11の長手方向に直交する方向(図1中の左右方向)にて所定の間隔で対向して配置される。これにより、支持台11の上面11aにおける支柱21〜26で囲まれる領域に、型取り材Mの搭載スペースを確保することができる。具体的には、支柱21〜23と支柱24〜26は、それぞれ支持台11の長手方向に隣接して配置される。支柱21と支柱24、支柱22と支柱25、支柱23と支柱26は、それぞれ支持台11の長手方向に直交する方向にて対向して配置される。これら支柱21〜26には、ナット41のネジ部に螺合するネジ部21a〜26aがそれぞれ形成されている。よって、各支柱21〜26に後述する押え板31〜36を取り付け、ナット41を締め付けることにより、型取り材Mを支持台11に押え付けて固定することができる。また、押え板31〜36を図2中の矢印B方向にて位置調整することができ、押え板31〜36のそれぞれを所望の高さに位置調整することができる。
【0022】
押え板31〜36は長方形状である。押え板31〜36には、表裏を貫通し、支柱21〜26が挿通可能な貫通穴31a〜36aがそれぞれ設けられる。貫通穴31a〜36aは、押え板31〜36の長手方向に直交する方向にて略中央部分にて押え板31〜36の長手方向に長径をなす長孔である。これにより、押え板31〜36を図1中の矢印A方向に移動することができ、各押え板31〜36を所望の位置に配置し、ナット41により固定することができる。押え板31〜36としては、幅方向の大きさaと長さ方向の大きさbの比(a:b)が約1:2〜4である大きさのものが挙げられる。これにより、押え板31〜36のそれぞれに貫通穴31a〜36aを長孔にて形成することができ、押え板31〜36の長手方向(図1中の左右方向)の可動範囲を大きくすることができる。押え板31〜36の長手方向の大きさをこれよりも長くするとナット41で当該押え板31〜36を固定するときに、押え板31〜36が傾き型取り材Mを支持台11に堅固に押え付けることができなくなる。
【0023】
カッターナイフ50は、柄50bと、柄50bに取り付けられた刃50aとを有する。これにより、型取り材Mから所望の大きさの観察用試料を作製することができる。
【0024】
ここで、上述した構成の観察用試料作製装置を用いて型取り材Mから観察用試料を作製する作業について説明する。型取り材Mは、被検体の表面を予め転写したものである。
まず支持台11の上面11aにおける支柱21〜26で囲まれる領域に型取り材Mを配置する。続いて、押え板31〜36の貫通穴31a〜36aに各支柱21〜26をそれぞれ挿通し、型取り材Mの上部に押え板31〜36をそれぞれ接触させて配置する。このとき、押え板31と押え板34の間、押え板32と押え板35の間、および押え板33と押え板36の間のそれぞれに隙間が生じるように、且つ、押え板31〜33における型取り材Mの上部に配置される端部側が直線状をなすとともに、押え板34〜36における型取り材Mの上部に配置される端部側が直線状をなすように各押え板31〜36を配置する。
【0025】
続いて、各支柱21〜26のネジ部21a〜26aにナット41をそれぞれ螺合しナット41を締め付ける。これにより、押え板31〜36が型取り材Mを上方から支持台11の上面11aに向けて押し付けることになり、型取り材Mは支持台11の上面11aに固定される。その結果、作業者が手で型取り材Mを押える代わりに、押え板31〜36により型取り材Mを支持台11に押えることができるため、作業者により型取り材Mを支持台11に固定する作業を行う必要が無くなる。そして、型取り材Mにおける所望の箇所にカッターナイフ50の刃50aを当て図3中にて型取り材Mの左側からその右側に向け引くことで、型取り材Mを切断する。続いて、型取り材の切断面から厚さ0.5mm〜1.0mmとなる位置にカッターナイフ50の刃50aを当てて、切断面と平行に引くことで切断する。これにより、厚さ0.5mm〜1.0mm程度の薄板状の観察用試料を得ることができる。
【0026】
したがって、本実施形態に係る観察用試料作製装置によれば、支持台11と支柱21〜26と押え板31〜36とナット41とを備える支持機構10を有することにより、型取り材Mを固定することができ、作業者により型取り材を固定する必要が無くなり、簡便かつ効率的に観察用試料を作製することができる。
【0027】
[第二番目の実施形態]
本発明の第二番目の実施形態に係る観察用試料作製装置について図4および図5を参照して説明する。
本実施形態に係る観察用試料作製装置は、上述した第一番目の実施形態に係る観察用試料作製装置が具備する支持機構10と同一の支持機構を具備する。
本実施形態にて、上述した第一番目の実施形態の観察用試料作製装置10が具備する機器と同一機器には同一符号を付記する。
【0028】
本実施形態に係る観察用試料作製装置では、図4および図5に示すように、カッターナイフ60を具備する。カッターナイフ60は、柄61と2枚の刃62,63と調整ネジ64,65とを具備する。2枚の刃62,63は、間隔を持ち対向してカッターナイフ60の柄61に取り付けられている。調整ネジ64,65は、軸体に右ネジ部及び左ネジ部を設けることにより、2枚の刃62,63の間隔を調整するものであって、調整ネジ64,65を回転することにより、2枚の刃62,63の間隔を0.5mm〜1.0mmに調整することができる。このようなカッターナイフ60を用いることにより、型取り材Mを引き切る作業を1回行うことにより、薄板状の観察用試料を得ることができる。
【0029】
よって、本実施形態に係る観察用試料作製装置によれば、上述した構成にすることにより、上述した第一番目の実施形態に係る観察用試料作製装置と同様な作用効果を奏する上に、型取り材Mから薄板状の観察用試料をカッターナイフ60による1回の引き切り作業にて作製することができ、作業の効率化を図ることができる。
【0030】
[第三の実施形態]
本発明の第三番目の実施形態に係る観察用試料作製装置について図6を参照して説明する。
本実施形態に係る観察用試料作製装置は、上述した第一番目の実施形態に係る観察用試料作製装置が具備する支持台11と同一の支持台11を具備する。
【0031】
支持台11の上面11aには、図6に示すように、上方へ延在するように3個の支柱71が設けられるとともに、上方へ延在するように3個の72が設けられる。支柱71、72は、支持台11の長手方向(図6の紙面表裏方向)に所定の間隔で隣接して配置される。支柱71と支柱72とは、支持台11の長手方向に直交する方向(図6中の左右方向)にて所定の間隔で対向して配置される。これにより、支持台11の上面11aにおける支柱71,72で囲まれる領域に、型取り材Mの搭載スペースを確保することができる。各支柱71,72には、押え板81,82がそれぞれ取り付けられる。押え板81,82は長方形状である。押え板81,82には、表裏を貫通し、支柱71,72が挿通可能な貫通穴がそれぞれ設けられる。貫通穴は、押え板81,82の長手方向に直交する方向にて略中央部分にて押え板81,82の長手方向に長径をなす長孔である。これにより、押え板81,82を図6中の左右方向に移動することができ、各押え板81,82を所望の位置に配置し、後述する固定具90により固定することができる。
【0032】
支柱71,72の上部には押え板81,82を固定する固定具90がそれぞれ設けられる。固定具90は、支柱71,72の上部に固定された固定板91と、固定板91に一端部側が固定される伸縮バネ92と、伸縮バネ92の他端部側に固定される押圧板93とを備える。これにより、伸縮バネ92は、支柱71,72の上方側から下方側に向けて押圧することができる。押圧板93は、押え板81,82の上方に配置される。これにより、型取り材Mの高さに応じて、押え板81,82を所望の高さに位置調整することができる。
【0033】
続いて、上述した構成の観察用試料作製装置にて、観察用試料を作製する手順について説明する。型取り材Mは、被検体の表面を予め転写したものである。
まず、押え板81,82を上方に引き上げ、支持台11と押え板81,82との間に型取り材Mを配置する。続いて、作業者が押え板81,82を離すことにより、伸縮バネ92が伸張し押え板81,82を下方に向けて押圧する。このとき、押え板81,82と支持台11との間に型取り材Mが配置されているため、押え板81,82により型取り材Mが支持台11の上に固定される。続いて、上述した第一番目または第二番目の実施形態と同様に、型取り材Mをカッターナイフで引き切ることにより、薄板状の観察用試料を得ることができる。
【0034】
よって、本実施形態に係る観察用試料作製装置によれば、上述した構成とすることにより、第一番目の実施形態に係る観察用試料作製装置と同様な作用効果を奏する上に、型取り材Mを支持台と押え板81,82との間に配置するだけで支持台11の上面11aに型取り材Mを固定することができ、作業の効率化を図ることができる。
【0035】
[他の実施形態]
上記では、6個の支柱と、各支柱に取り付けられる押え板とを具備する観察用試料作製装置を用いて説明したが、支柱及び押え板の数量は6個に限らず、少なくとも4個以上である観察用試料作製装置とすることも可能である。このような観察用試料作製装置であれば、支持台の上面における支柱で囲まれる領域に、型取り材の搭載スペースを確保することができるとともに、型取り材の大きさに応じて押え板により当該型取り材を支持台に向けて押え付けることができ、上述した第一番目〜第三番目の実施形態に係る観察用試料作製装置と同様な作用効果を奏する。
【0036】
上記では、3つの押え板を隣接して配置するとともに、隣接する押え板同士を接触して配置した観察用試料作製装置を用いて説明したが、隣接する押え板同士を間隔を持って配置した観察用試料作製装置とすることも可能である。上記では、6個の押え板の全てが同一の大きさである観察用試料作製装置を用いて説明したが、押え板の全てが同じ大きさのものに限らず、全てを異なる大きさとしたり、2個を1組とし、組毎に大きさを異ならせたりすることも可能である。これらのような観察用試料作製装置であっても、上述した第一番目〜第三番目の実施形態に係る観察用試料作製装置と同様な作用効果を奏する。
【0037】
上記では、一端部側を固定板91に固定し、他端部側を押圧板93に固定した伸縮バネ92を備える固定具90を有する観察用試料作製装置を用いて説明したが、支柱の上部に固定された固定板と、支柱に取り付けられた押え板との間に配置した伸縮バネを備える固定具を有する観察用試料作製装置とすることも可能である。このような観察用試料作製装置であっても、上述した第三番目の実施形態に係る観察用試料作製装置と同様な作用効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明に係る観察用試料作製装置は、簡便かつ効率的に、被検体の表面を転写した型取り材から観察用試料を作製することができるので、被検体の表面を検査する検査産業などにおいて、極めて有益に利用することができる。
【符号の説明】
【0039】
10 観察用試料作製装置
11 支持台(ベース)
21〜26 支柱
31〜36 押え板
41 ナット
50 カッターナイフ
50a 刃
50b 柄
60 カッターナイフ
61 柄
62,63 刃
64,65 調整ネジ
71,72 支柱
81,82 押え板
90 固定具
91 固定板
92 伸縮バネ
93 押圧板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体の表面を転写した型取り材から観察用試料を作製する観察用試料作製装置であって、
前記型取り材を支持する支持台と、
前記支持台上に設けられ、所定の方向にて隣接して配置されると共に、当該所定の方向に直交する方向で対向して配置される少なくとも4つの支柱と、
前記支柱のそれぞれに取り付けられる押え板と、
前記押え板を固定する固定具と
を備える支持機構を有する
ことを特徴とする観察用試料作製装置。
【請求項2】
請求項1に記載の観察用試料作製装置であって、
前記固定具がナットであり、
前記支柱には、前記ナットが螺合するねじ部が形成されている
ことを特徴とする観察用試料作製装置。
【請求項3】
請求項2に記載の観察用試料作製装置であって、
前記固定具は、前記支柱の上部に固定された固定板と、前記固定板と前記押え板との間に配置される伸縮バネとを具備する
ことを特徴とする観察用試料作製装置。
【請求項4】
請求項1に記載の観察用試料作製装置であって、
前記押え板には、前記支柱が挿通する長孔が形成されている
ことを特徴とする観察用試料作製装置。
【請求項5】
請求項1に記載の観察用試料作製装置であって、
前記型取り材を切断する切断具をさらに有する
ことを特徴とする観察用試料作製装置。
【請求項6】
請求項5に記載の観察用試料作製装置であって、
前記切断具は、間隔を持って隣接して配置される2枚の刃を有する
ことを特徴とする観察用試料作製装置。
【請求項7】
請求項6に記載の観察用試料作製装置であって、
前記切断具は、前記間隔を調整する調整手段を有する
ことを特徴とする観察用試料作製装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−232073(P2011−232073A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−100719(P2010−100719)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】