説明

角膜コンタクト・システム

レーザ手術用のレーザ・ユニットと同心に患者の眼を位置合わせするためのシステムは、レーザ・ユニットに取り付けられるアラインメント装置を含む。また、このシステムは湾曲したコンタクトレンズを有する患者インターフェースも含む。そのうえ、装着された吸引リングを備えるクランプが上記レンズを患者の眼に接して保持するように上記インターフェースに係合され得る。したがって上記インターフェースがアラインメント装置に接合されると、上記レンズはレーザ手術用のレーザ・ユニットから所定の距離のところで患者の眼に接して位置合わせされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、眼科レーザ手術のために使用できる装置及び方法に関する。詳細には、本発明は、レーザ手術のために患者の眼をレーザ・ユニットに位置合わせするための装置及び方法に関する。本発明は、限定するものではないが、眼科レーザ手術の間、患者の眼をレーザ・ユニットと同心に機械的に保持するための方法及び装置として特に有用である。
【背景技術】
【0002】
眼科レーザ手術の間、患者の眼は、手術のために使用されるべきレーザ・ユニットに適切な光学的位置合わせをして保持され維持されることが最も重要である。この位置合わせを機械的に達成しなければならない場合、患者を動かしてレーザ・ユニットに位置合わせすること、又はレーザ・ユニットを動かして患者に位置合わせすることが必要である。いずれの方法も、眼を直接レーザ・ユニットに係合する何らかの機構が確立されなければならない。
【0003】
手術の性質、患者の状態、及びレーザ・ユニットの操作性のような要因によって、コンタクトレンズを患者の眼に接して事前配置し、かつ、眼とレーザ・ユニットとの間で必要な光学的位置合わせを確立する前にそのようにすることが好ましい場合がある。他方では他の状況において、これらの同じ要因がコンタクトレンズをまずレーザ・ユニットと係合させ、次いで眼とレーザ・ユニットとの間に適切な光学的位置合わせを確立することが好ましいことを指示する場合がある。この好ましい一連の動作に関係なく、結局、コンタクトレンズが眼の前表面に接して配置されること、及びコンタクトレンズはレーザ・ユニットから所定の距離のところに位置合わせされることが重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のことに照らして、本発明の目的は、患者の眼をレーザ・ユニットと同心に位置合わせするためのシステム及び方法を提供することであり、このレーザ・ユニットはレーザ・ユニットから所定の距離のところに眼を固定する。本発明の他の目的は、患者の眼をレーザ・ユニットと同心に位置合わせするためのシステム及び方法を提供することであり、このレーザ・ユニットは患者を動かしてレーザ・ユニットに接触させるか、又はレーザ・ユニットを動かして患者に接触させるかいずれかの自由度を与えるものである。本発明のさらに他の目的は、患者の眼をレーザ・ユニットと同心に位置合わせするためのシステム及び方法を提供することであり、このレーザ・ユニットは使用し又は実施するのに容易であり、製造し又は操作するのに簡単であり、及び比較的コスト効率に優れたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
レーザ手術のために患者の眼を位置合わせするシステムは湾曲したコンタクトレンズを眼に接触する患者インターフェースを含む。この接触の間、レンズは眼の前表面に静止して保持される。また、このインターフェースは光学的位置合わせを確立するようにレーザ・ユニットに接合され、この光学的位置合わせは患者の眼とレーザ・ユニットとの間でレンズを所定の距離に位置合わせする。本発明によれば、レーザ手術のためのインターフェースと眼との間の接触は、このインターフェースがレーザ・ユニットに接合される前、又は後のいずれかに実現され得る。
【0006】
概観すると、本発明の眼の位置合わせシステムの主要な構成要素は、クランプに取り付けられる吸引リング、それと接して湾曲したコンタクトレンズを備えている患者インターフェース、及びレーザ・ユニットに取り付けられるアラインメント装置である。詳細には、吸引リング及びクランプが一体構造に不可分に連結される。この組合せでは、クランプは患者インターフェース上に閉じるように操作され得る鋏状機構として与えられる。この場合、クランプは患者インターフェースを吸引リングに保持するようにロックされ得る。詳細にはクランプは、オリフィスを画定し、このクランプが患者インターフェースをオリフィスに受け入れ得る第1の形状構成とこのクランプが患者インターフェース上にオリフィスを閉じる第2の形状構成との間で移動可能である。その第2の形状構成では、クランプは患者インターフェースをこのクランプに固定保持する。
【0007】
構造上、クランプはそれに堅く取り付けられた吸引リングを有する第1のハンドルを有する。また、クランプは枢支点を中心として回転できるように第1のハンドルに取り付けられる第2のハンドルを有する。或いは、この回転は前記クランプに対して第1の形状構成又は第2の形状構成のいずれかを確立する。この回転の限界を設定するために、第1のハンドルはピンから形成され、第2のハンドルはピンを受け入れるためのスロットから形成される。この組合せでは、これらのハンドルは、第1の形状構成と第2の形状構成との間にそれらの相対移動を制限するように互いに相互作用する。そのうえ、第1のハンドルは第1のラッチから形成され、第2のハンドルは第2のラッチから形成され、これらのラッチはクランプをその第2の形状構成に保持し選択的に維持するように互いに係合する。
【0008】
患者インターフェースに関しては、これは、レセプタクルを有して形成され、上記のように湾曲したコンタクトレンズを含む。アラインメント装置(これはレーザ・ユニットの上へ直接取り付けられる)は、患者インターフェースのレセプタクルの中に受け入れられるように寸法取りされる。重要なことであるが、上記のように構造のこの協働が、湾曲したコンタクトレンズをレーザ・ユニットから所定の距離のところに位置合わせする。
【0009】
このシステムを操作する場合、吸引リングは、レーザ手術が行われるべき眼の前表面の標的部位を取り囲むように位置合わせされる。次いで、吸引装置が付勢されて吸引リングを眼の正しい位置に保持する。次に、患者インターフェースの湾曲したコンタクトレンズが吸引リング内に位置合わせされ、これにより湾曲したコンタクトレンズは眼の前表面の標的部位に接触して配置される。いったん湾曲したコンタクトレンズが正しい位置に存在すると、クランプは付勢されて患者インターフェースを吸引リング内に固定保持する。また、クランプが付勢されると、湾曲したコンタクトレンズは眼の前表面の標的部位に接して静止して保持される。
【0010】
レーザ手術を行うために患者の眼をレーザ・ユニットに光学的位置合わせすることは、本質的に2つの段階の操作で確立される。一方の段階では、患者インターフェースはレーザ・ユニットのアラインメント装置に係合される。他方の段階では、患者インターフェースは、吸引リングが眼の標的部位を取り囲むようにこの吸引リングに係合される。上記に暗示したようにいずれの段階も最初に行うことができる。特定の取付け順序に関係なく、構成要素の相互連結は常に同様に行われる。詳細には、患者インターフェース及びアラインメント装置は吸引機構によって互いに保持される。他方では、患者インターフェースはクランプによって吸引リングに保持される。
【0011】
本発明の新規な特徴並びに本発明自体(その構造とその操作との両方に関して)は、添付の詳細な説明と共に解釈すると、同じ文字符号で同等の部分を示す添付の図面から最もよく理解されよう。
【実施例】
【0012】
最初に図1を参照して、本発明によるシステムの構成要素が示され、ひとまとめにして10と称される。図示のように、システム10はレーザ・ユニット12、及びレーザ・ユニット12に固定的に取り付けられるアラインメント装置14を本質的に含む。さらに、システム10は患者インターフェース16及びクランプ18を含む。本発明について想定されるように、吸引リング20がクランプ18に一体に取り付けられる。概観すると、外科的処置の間、吸引リング20は患者の眼22に位置合わせされ、インターフェース16は、図2に概略で示されるようにアラインメント装置14とクランプ18との間に係合される。この構造的組合せの目的は、外科的処置の間、レーザ・ユニット12から所定の距離24(図2を参照されたい)のところに患者の眼22を位置合わせし、維持することである。
【0013】
図1は、アラインメント装置14が開口された通路28を取り囲む壁26を含むことを示す。さらに、壁26はテーパを付けられたインサート30から形成され、ホース36を介して吸引装置34と流体連通して連結される吸引チャンネル32を有する。上記に述べたように、また図1に示すように、アラインメント装置14の端部38はレーザ・ユニット12に固定的に取り付けられる。これは関連技術でよく知られている任意の方法で実現され得る。
【0014】
さらに図1を参照して、患者インターフェース16は開口された通路40から形成され、テーパを付けられたレセプタクル42を含むことが理解されよう。本発明のシステム10について必要とされるように、患者インターフェース16のレセプタクル42のテーパはアラインメント装置14のインサート30のテーパと適合する。この適合性により図2に示すように、アラインメント装置14を患者インターフェース16に嵌め込み係合ができる。図1ではまた、湾曲したコンタクトレンズ44が患者インターフェース16の端部46に取り付けられ、したがって患者インターフェース16の一体部分として与えられることも分かる。このことを念頭に置いて、湾曲したコンタクトレンズ44及び患者インターフェース16は一体のユニットとして製造され得ることを理解されたい。このことのすべての帰結により、アラインメント装置14が患者インターフェース16に接合されると、患者インターフェース16の端部46(すなわちレンズ44)はアラインメント装置14の端部38(すなわちレーザ・ユニット12)から所定の距離24のところにあることになる。さらに、湾曲したコンタクトレンズ44は一般に眼22の前表面48と合致する曲率半径で製造される。
【0015】
次いで図3を参照して、クランプ18はオリフィス50から形成されることが理解されよう。図3ではまた、吸引リング20が実質的にオリフィス50を取り囲むことも理解されよう。さしあたり話を図1に戻してそこでは、吸引リング20はホース54を介して吸引装置52と流体連通して連結されることが理解されよう。より詳細には図2は、吸引リング20がしなやかなスカート56を含み、このスカート56は吸引リング20に対して吸引通路58を形成することを示す。その結果として、クランプ18が患者インターフェース16に係合されると吸引リング20は眼22の前表面48に接してコンタクトレンズ44を保持するように使用され得る。
【0016】
図3はまた、クランプ18がハンドル60及びハンドル62を含むことも示す。詳細にはハンドル62は、ハンドル60とハンドル62との間で相対回転できるように枢支点64のところでハンドル60に接合される。構造上、枢支点64は吸引リング20から延在するピンである。さらに吸引リング20は、そこから延在しかつハンドル60に形成されるスロット68に受け入れられるピン66から形成される。したがって、枢支点64を中心とするハンドル62についてのハンドル60の回転は、スロット68内のピン66の相互作用によって制限される。また、図3を図4と共に参照することによって最もよく理解され得るように、吸引リング20はピン70によって、並びに使用され得る任意の接着剤又はボンディングによってハンドル62に接して保持される。さらに、図3及び図4の両方を参照して最もよく理解されるように、クランプ18はラッチ72及びラッチ74を含み、これらのラッチはそれぞれハンドル62及びハンドル60に取り付けられる。本発明について想定されるように、ハンドル60及びハンドル62は構造が本質的に同一である。組み合わせの際、これらは、一方のハンドル(例えばハンドル62)を他方のハンドル(例えばハンドル60)に対してさかさまに向けて互いに接合される。
【0017】
クランプ18のハンドル60及びハンドル62の相互作用は、図5A及び図5Bを参照して最もよく理解されよう。本発明の目的を達成するために、図示のようにクランプ18は第1の(開かれた)形状構成(図5A)と第2の(閉じられた)形状構成(図5B)との間で可動である。詳細には第1の形状構成では、ハンドル60は回転させられ、それによって間隙76によりハンドル62から引き離される。この第1の形状構成の重要な帰結は、オリフィス50が、患者インターフェース16の端部46及び湾曲したコンタクトレンズ44をオリフィス50の中に受け入れるほど十分に大きくされることである。次いで、クランプ18は動かされてその第2の形状構成になることができる。この第2の形状構成の帰結は、ハンドル60及びハンドル62が互いに閉じられて間隙76が排除されるので、オリフィス50が狭窄されてクランプ18を係合することである。詳細には、クランプ18がその第2の形状構成(図5B)にある場合、患者インターフェース16の端部46はクランプ18に固定保持される。
【0018】
図6A及び図6Bは、クランプ18の第1の形状構成(図5A)及び第2の形状構成(図5B)にそれぞれ関係する。より詳細には、図6Aを図6Bと比較することによって、ラッチ72及びラッチ74の相互作用を理解することができる。図示のように、ラッチ72は突起78及びディテント80を有して形成される。同様に、ラッチ74は突起82及びディテント84を有して形成される。クランプ18が第1の形状構成(図6A)にある場合、ラッチ72及びラッチ74は互いに係合しない。しかし、第2の形状構成(図6B)では、ラッチ72の突起78はラッチ74のディテント84に係合されることが理解され得る。同時に、ラッチ74の突起82はラッチ72のディテント80に係合する。したがって、クランプ18は、操作者がクランプ18をその第1の(開かれた)形状構成(図5A及び図6A)へ戻すためにラッチ72及びラッチ74を切り離すまで、第2の形状構成(図5B及び図6B)に維持され得る。
【0019】
本発明のシステム10の操作では、アラインメント装置14はレーザ・ユニット12の上へ固定的に取り付けられることをまず理解されたい。したがって、アラインメント装置14の端部38はレーザ・ユニット12の構成部分(図示せず)と固定された空間的関係を有する。このことを念頭に置いて、クランプ18の吸引リング20は眼22の前表面48に必要に応じて配置される。詳細には、吸引リング20は、レーザ手術が行われるべき前表面48の標的部位を取り囲むように配置される。操作のこの時点で、クランプ18はその第1の形状構成にある(図5A及び図6Aを参照されたい)。次いで、吸引装置52が付勢されて吸引リング20の吸引通路58に部分真空を発生する。この作用により眼22にクランプ18が保持される。
【0020】
次いで、クランプ18及び吸引リング20を眼22に位置合わせしながら、患者インターフェース16の端部46をクランプ18のオリフィス50の中に挿入することができる。これが行われるにつれて、湾曲したコンタクトレンズ44は眼22の前表面48に接して位置合わせされて、レンズ44を実質的に前表面48に合致させる。次いでクランプ18は閉じられる。詳細には、クランプ18が閉じられるにつれてクランプ18の形状構成はその第1の(開かれた)形状構成(図5A及び図6A)からその第2の(閉じられた)形状構成(図5B及び図6B)まで手で変更される。このように、患者インターフェース16はクランプ18によって保持され、湾曲したコンタクトレンズ44が患者の眼22に接する。
【0021】
患者インターフェース16をアラインメント装置14と係合することは、アラインメント装置14のテーパを付けられたインサート30を患者インターフェース16のテーパを付けられたレセプタクル42の中に受け入れることによって実現される。また、この係合によりアラインメント装置14の吸引チャンネル32は患者インターフェース16の接合部88に接して位置合わせされる。その結果として、吸引装置34を付勢して吸引チャンネル32の部分真空がアラインメント装置14を患者インターフェース16に接して固定保持する。重要なことであるが、この固定された係合はまた湾曲したコンタクトレンズ44をアラインメント装置14の端部38から所定の距離24のところに配置する。したがって、これはまた湾曲したコンタクトレンズ44をレーザ・ユニット12の構成部分から所定の距離24のところに保持する。これらすべての帰結が、図2に概略で示すようなシステム10の構成要素の組合せである。次いで、望ましいレーザ手術を行うことができる。
【0022】
上述の構成に代えて、患者インターフェース16がクランプ18に係合される前に患者インターフェース16をアラインメント装置14に接合することもまた可能である。その後、患者インターフェース16は上述のようにクランプ18に接合され得る。この選択は、患者インターフェース16をまずアラインメント装置14又はクランプ18のいずれかに接合し、その後患者インターフェース16を未だ連結されていない他の構成要素に接合するという柔軟性を与える。上述のように、システム10の構成要素を組み合わせるタスクについての正確なシーケンスは選択の問題であり、外科的処置及びレーザ・ユニット12の特定の要求に左右される。
【0023】
本明細書に示し詳細に開示した特定の角膜コンタクト・システムは、本明細書に述べる以前に十分に目的を達成しかつ利点を提供することができるが、上記の角膜コンタクト・システムは本発明についての今のところ好ましい実施例を例示するだけのものであり、添付された特許請求の範囲に記述する以外の本明細書に示される構造及び設計の詳細に対していかなる限定も意図されないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】患者の眼と組み合わせた場合の本発明のシステムの分解図であり、分かりやすくするために断面図で示される部分を有する図である。
【図2】図1で示すシステムの結合図である。
【図3】本発明のシステムで使用されるクランプの透視図である。
【図4】本発明の吸引リングと組み合わせた場合のクランプの側面図である。
【図5A】その第1の形状構成におけるクランプの上面図である。
【図5B】その第2の形状構成におけるクランプの上面図である。
【図6A】クランプがその第1の(開かれた)形状構成にあるときの、図4の線6−6によるクランプの断面図である。
【図6B】クランプがその第2の(閉じられた)形状構成にあるときの、図6Aに示すクランプの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザビームを発生するためのレーザ・ユニットと、
前記レーザ・ユニットに取り付けられるアラインメント装置と、
その中に前記アラインメント装置を受け入れるためのレセプタクルから形成される患者インターフェースと、
オリフィスを画定するクランプであって、前記クランプが前記患者インターフェースを前記オリフィス内に受け入れる第1の形状構成と前記クランプが前記患者インターフェースを前記クランプに固定保持するように前記患者インターフェース上に前記オリフィスを閉じる第2の形状構成との間で移動可能であるクランプと、
前記インターフェースが前記クランプによって保持されかつ前記アラインメント装置がレーザ手術のために前記患者インターフェースの前記レセプタクルに受け入れられるとき前記オリフィスを取り囲み、前記患者インターフェースを前記患者の眼に接して保持する前記クランプに取り付けられる吸引リングと、
を備える、レーザ手術のために患者の眼を位置合わせするシステム。
【請求項2】
レーザ手術の間、前記レーザ・ユニットから所定の距離のところで湾曲したコンタクトレンズを前記患者の眼に接して位置合わせできるように、前記患者インターフェースに取り付けられる湾曲したコンタクトレンズをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
その上に前記レーザ手術が行われるべき標的部位を取り囲むように前記吸引リングを正しい位置で前記眼に接して保持するためにそれと共に吸引力を発生する前記吸引リングに連結される吸引手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記アラインメント装置が吸引チャンネルから形成され、前記システムが、前記患者インターフェースを前記アラインメント装置に接して保持するために吸引力を発生する前記吸引チャンネルと流体連通して連結される吸引手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記クランプが、前記クランプの前記第2の形状構成を選択的に維持することができるようにロック機構をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記クランプが、それに堅く取り付けられた前記吸引リングを有する第1のハンドルと、前記第1の形状構成を確立するために或いは前記クランプのために前記第2の形状構成を確立するためにその上に枢支点を中心として回転できるように前記第1のハンドルに取り付けられる第2のハンドルとを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1のハンドルがピンから形成され、前記第2のハンドルが前記第1の形状構成と前記第2の形状構成との間で前記第1のハンドル及び前記第2のハンドルの相対移動を制限するようにそれと共に相互に作用する前記ピンをその中に受け入れるためのスロットから形成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のハンドルが第1のラッチから形成され、前記第2のハンドルが第2のラッチから形成され、前記第1のラッチが前記クランプを前記第2の形状構成に保持するように前記第2のラッチに係合する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
患者インターフェースと、
オリフィスを画定するクランプであって、前記クランプが前記患者インターフェースを前記オリフィス内に受け入れる第1の形状構成から、及び前記クランプが前記患者インターフェースを前記クランプに固定保持するように前記患者インターフェース上に前記オリフィスを閉じる第2の形状構成から移動可能であるクランプと、
前記インターフェースが前記クランプによって保持されるとき前記オリフィスを取り囲み、前記患者インターフェースを前記患者の眼に接して保持する前記クランプに取り付けられる吸引リングと、
レーザ手術のために前記患者の眼を前記レーザ・ユニットに位置合わせするように前記患者インターフェースを係合するための、前記レーザ・ユニットに取り付けられるアラインメント装置と、
を備える、レーザ手術のために患者の眼をレーザ・ユニットと同心に位置合わせするためのシステム。
【請求項10】
前記患者インターフェースが、その中に前記アラインメント装置を受け入れるためのレセプタクルから形成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
レーザ手術の間、前記レーザ・ユニットから所定の距離のところで湾曲したコンタクトレンズを前記患者の眼に接して位置合わせできるように、前記患者インターフェースに取り付けられる湾曲したコンタクトレンズをさらに備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
その上に前記レーザ手術が行われるべき標的部位を取り囲むように前記吸引リングを正しい位置で前記眼に接して保持するために吸引力を発生する前記吸引リングに連結される第1の吸引手段と、
前記患者インターフェースを前記アラインメント装置に接して保持するように吸引力を発生するための第2の吸引手段と、
をさらに備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記クランプが、前記クランプの前記第2の形状構成を選択的に維持することができるようにロック機構をさらに備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記クランプが、それに堅く取り付けられた前記吸引リングを有する第1のハンドルと、前記第1の形状構成を確立するために或いは前記クランプのために前記第2の形状構成を確立するためにその上に枢支点を中心として回転できるように前記第1のハンドルに取り付けられる第2のハンドルとを備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1のハンドルがピンから形成され、前記第2のハンドルが前記第1の形状構成と前記第2の形状構成との間で前記第1のハンドル及び前記第2のハンドルの相対移動を制限するようにそれと共に相互に作用する前記ピンをその中に受け入れるためのスロットから形成される、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1のハンドルが第1のラッチから形成され、前記第2のハンドルが第2のラッチから形成され、前記第1のラッチが前記クランプを前記第2の形状構成に保持するように前記第2のラッチに係合する、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記レーザ・ユニットにアラインメント装置を取り付ける段階と、
その上に前記レーザ手術が行われるべき標的部位を取りかこむように前記患者の眼に吸引リングを配置する段階であって、前記吸引リングがオリフィスを画定するクランプに取り付けられ、前記クランプが第1の形状構成と第2の形状構成との間で移動可能である段階と、
患者インターフェースを前記クランプで保持する段階であって、前記患者インターフェースがレセプタクルから形成され、前記クランプが前記患者インターフェースを前記オリフィスに受け入れるその第1の形状構成から、及び前記クランプが前記患者インターフェースを前記クランプに固定保持するように前記患者インターフェース上に前記オリフィスを閉じるその第2の形状構成から前記クランプを動かすことによって達成される保持段階と、
レーザ手術のために前記患者インターフェースを前記レーザ・ユニットに位置合わせするように前記患者インターフェースの前記レセプタクルの中に前記アラインメント装置を受け入れる段階と、
を含む、レーザ手術のために患者の眼をレーザ・ユニットと同心に位置合わせする方法。
【請求項18】
前記保持段階が前記受け入れ段階の前に達成される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記受け入れステップが前記保持ステップの前に達成される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記クランプが、それに堅く取り付けられた前記吸引リングを有する第1のハンドルと前記第1の形状構成を確立するために或いは前記クランプのために前記第2の形状構成を確立するためにその上に枢支点を中心として回転できるように前記第1のハンドルに取り付けられる第2のハンドルとを備え、前記第1のハンドルがピンから形成され、前記第2のハンドルが前記第1の形状構成と前記第2の形状構成との間で前記第1のハンドル及び前記第2のハンドルの相対移動を制限するようにそれとともに相互に作用する前記ピンその中に受け入れるためのスロットから形成され、さらに前記第1のハンドルが第1のラッチから形成され、前記第2のハンドルが、前記クランプを前記第2の形状構成に保持するように前記第1のラッチに係合するための第2のラッチから形成される、請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【公表番号】特表2009−512476(P2009−512476A)
【公表日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−536139(P2008−536139)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際出願番号】PCT/IB2006/002392
【国際公開番号】WO2007/063364
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(508025769)20/10 パーフェクト ビジョン アクチェンゲゼルシャフト (4)