解答用紙管理装置、解答用紙、管理サーバ、端末装置、並びにゲーム管理システム
【課題】主催者(運営者)等が予め定めた見学ポイントに参加者を誘導し、見学ポイントや周辺地域の活性化を促し、参加者に違和感なく対応して貰えるエンタテインメント性を有し、誘導した見学ポイントの知識を参加者が積極的に得る努力をするように仕向ける仕組みにより、修学旅行などでの学習効果を高め、生徒たちの行動を学校側の人と金を使わずに管理できる技術を提供する。
【解決手段】解答用紙管理装置は、その見学ポイント特有の複数の問題を表示した問題掲示手段が設置された見学ポイントと、当該問題に付された問題番号を関連付けて記憶する問題DBと、問題DBから問題を抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙を印刷するためのデータを生成する解答用紙データ生成部とを有し、解答用紙データ生成部は、同一ロット中の複数の解答用紙のうち、所定数又は任意の数の当たりが成立する問題の組み合わせを有する解答用紙を印刷するためのデータを発生させる。
【解決手段】解答用紙管理装置は、その見学ポイント特有の複数の問題を表示した問題掲示手段が設置された見学ポイントと、当該問題に付された問題番号を関連付けて記憶する問題DBと、問題DBから問題を抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙を印刷するためのデータを生成する解答用紙データ生成部とを有し、解答用紙データ生成部は、同一ロット中の複数の解答用紙のうち、所定数又は任意の数の当たりが成立する問題の組み合わせを有する解答用紙を印刷するためのデータを発生させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンプラリーとビンゴゲームの特徴を併せ持つゲーム(「ビンゴラリー」と呼ぶ)のための解答用紙、管理装置、ビンゴラリーを実行するため解答用紙管理装置、解答用紙、管理サーバ、端末装置、並びにゲーム管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
修学旅行など一定の史跡や名所(以下、見学ポイントと呼ぶ)などを多数の生徒に見学させる方法は、大別すると、全員をまとめて教師が引率する方法と、生徒の自主性に任せて各見学ポイントを回る方法がある。後者の生徒たちの自主性に任せて見学させる方法では、見学内容に興味のない生徒たちは休憩や遊びに興じ、見学ポイントを回らせることが難しく、学習効果を上げることが困難である。
【0003】
そこで、生徒が各見学ポイントを訪問したことを確認し、生徒の行動を管理できる技術として、生徒が所持する携帯端末のGPS機能を使って現在地を確認する方法や、識別無線タグを生徒に付けさせ、この識別無線タグを無線タグ読み取り装置で読み取ることにより、指定した場所を生徒が訪れたか否かを確認する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2001−134729号公開公報(段落[0123]〜[0124])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のように携帯端末のGPS機能を利用して現在地を確認する方法や、識別無線タグを利用した管理方法では、そのための機器や機材を学校側で用意する必要があるため高額な投資が必要であり、また生徒たちの動向を常にモニタをチェックし、監視する係の人(例えば、引率の教師)が必要なため、学校側の省力化ができない、という問題があった。また、単に生徒たちの行動を機器によって監視するだけでは、生徒たちの自主的な学習を促すことはできない、という問題もあった。
【0005】
本発明の目的は、訪問させたい見学ポイントを参加者に抵抗感なく訪問させることと、その見学ポイントに関する様々な知識を与え、更にエンタテインメント性を付加することで、積極的な参加意欲を増進させることにあり、修学旅行などの集団行動で安価に成果を上げる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、本発明は以下の特徴を有している。
本発明にかかる第1の態様は、解答用紙管理装置として提案される。
この解答用紙管理装置は、複数の問題を表示した問題掲示手段が設置された見学ポイントと、当該問題に付された問題番号を関連付けて記憶する問題データ記憶手段(例えば、問題データベース)と、問題データ記憶手段から問題を抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙を印刷するためのデータを生成する解答用紙データ生成手段(例えば、解答用紙データ生成部)とを有し、解答用紙データ生成手段は、同一ロット中の複数の解答用紙のうち、所定数或いは任意の数のビンゴが成立する問題の組み合わせを有する解答用紙を印刷するためのデータを発生させることを特徴としている。
【0007】
かかる解答用紙管理装置によれば、参加者に指定された見学ポイントに赴くことを促すとともに、問題の正解を発見するために見学ポイントについての自主的な勉強を促すことができる解答用紙を提供する装置を実現することが可能となる。
【0008】
本発明の第2の態様は、ビンゴラリーの解答用紙として提案される。
この解答用紙は、複数の問題が表示された問題掲示手段が設けられた見学ポイントを参加者が訪問し、問題掲示手段に表示された問題と、その問題の解答である複数の選択肢から正しい選択肢を選び、正しい選択肢の番号をマークするための解答用紙であって、各問題について見学ポイント名と、問題番号と、複数の選択肢の番号の配列とを有し、選択肢の番号は行列状に配置されており、マークされ且つ正解である番号が所定の配列である場合には、当該参加者に特別の利益が付与されることを特徴としている。
【0009】
かかる解答用紙によれば、参加者に指定された見学ポイントに赴くことを促し、問題の正解を発見するために見学ポイントについての自主的な勉強を促すとともに、正解の番号を記した位置が特殊な形状を示した場合に特典を与えることで、エンタテインメント性を高める工夫がされていることによる。
【0010】
本発明の第3の態様は、管理サーバとして提案される。
この管理サーバは、複数の問題を表示した問題掲示手段が設けられている見学ポイントと、問題番号とを関連付けて記憶する問題データ記憶手段(例えば、問題データベース)と、問題データ記憶手段から問題を抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙データを生成し、同一ロット中の複数の解答用紙データのうち、所定数或いは任意の数のビンゴが成立する問題の組み合わせを有する解答用紙データを発生させる解答用紙データ生成手段(例えば、解答用紙データ生成部)と、解答用紙データを記憶する解答用紙データ記憶手段(例えば、解答用紙データDB)と、解答用紙データを読み出し、この解答用紙データを端末装置に送信する解答用紙データ送信手段(例えば、解答用紙データ送信部)と
を有することを特徴としている。
【0011】
かかる管理サーバによれば、参加者に指定された見学ポイントに赴くことを促すとともに、問題の正解を発見するために見学ポイントについての自主的な勉強を促すことを可能とする仕組みを有し、かつネットワークを利用して実現することが可能となる。
【0012】
上記管理サーバは、さらに下記の特徴を有していてもよい。
すなわち、管理サーバは、どの端末装置にどの解答用紙データを送信したかを対応付けて記憶するためのユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段(例えば、ユーザDB)と、端末装置から送信された解答データを受信し、この解答データがいくつの正解を含むか、及び正解の選択肢の番号が所定の配列と一致するか否かを判定し、判定の結果を示す結果通知データを生成し、端末装置に送信する解答判定手段(例えば、解答判定部)と
をさらに有していてもよい。
かかる管理サーバによれば、参加者はいつでもどこであっても解答結果を知ることができる。
【0013】
本発明の第4の態様は、端末装置として提案される。
この端末装置は、解答用紙データの送信を要求する解答用紙データ取得手段(例えば、解答用紙データ取得部)と、送信された解答用紙データに基づいて、解答すべき問題が表示された問題掲示手段が設けられた見学ポイント、及びその問題番号を表示し、問題の解答として選択された選択肢の番号の入力を受け付け、入力された選択肢の番号を含む解答データを送信する解答データ生成手段(例えば、解答データ生成部)と、送信した解答データの採点結果である結果通知データを受信し、結果通知データに基づいて、正解数及び問題の解答として選択された選択肢の番号が所定の配列であるか否かに応じて決定され、正解の位置が予め定めた形状をしているか否かを判定し、その成否を表示させる結果通知データ処理手段(例えば、結果通知データ処理部)とを有することを特徴としている。
【0014】
かかる端末装置によれば、参加者は時と場所に制限されることなく、解答用紙に相当する解答用紙データを取得することができるとともに、同じく時と場所に制限されることなく、解答結果を知ることが可能となる。また解答結果を端末装置に表示させることで、表彰や賞品を受け取る資格を有していることを容易に証明することが可能となり、賞状や賞品の受け取りは簡単に済み、しかも資格者の都合に合わせることが可能となる。
【0015】
本発明の第5の態様は、ゲーム管理システムとして提案される。このゲーム管理システムは、上記管理サーバと、上記端末装置とを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、参加者に指定された見学ポイントに赴くことを促すとともに、問題の正解を発見するために見学ポイントについての自主的な勉強を促すことを可能とする仕組みを有し、かつネットワークを利用して実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
[1.ビンゴラリーの概要]
まず始めに、本発明により実現されるゲームである「ビンゴラリー」について説明する。「ビンゴラリー」の考え方のベースは、「スタンプラリー」である。従来のスタンプラリーでは、参加者が指定された場所に行くと、その場所にスタンプが置いてあり、そのスタンプをノートやシートに押して、各場所のスタンプを収集するゲームである。
【0018】
図1は、ビンゴラリーの行われるある地区の地図の例を示した図である。この地区10内には、史跡、名所、著名建築物、寺社など、参加者の見学に値する場所、若しくはビンゴラリー主催者、企画者などが参加者に訪れて欲しい場所である「指定された場所」で(以下、見学ポイント20と呼ぶ)が複数設定されている。参加者は徒歩や交通手段を用いてこれらの見学ポイント20を訪れる。
【0019】
本発明が目的とする「ビンゴラリー」の場合には、見学ポイント20にスタンプを置くのではなく、スタンプの代わりにその見学ポイント20に関する問題文とその問題の解答候補である選択肢を複数組表示した問題掲示手段(例えば、掲示板)を設置しておく。
【0020】
図2に、問題掲示手段の一例である掲示板の例を示す。掲示板200には、問題文201と、その問題文の解答選択肢202が掲示されている。例えば、見学ポイント20の一つである「平城宮跡」には、平城宮跡に関する10個の問題文(問題1から問題10)と、それぞれの問題文に対する10個の選択肢が表示された掲示板が用意される。他の見学ポイント20についても同様の掲示板200が設置される。ただし問題文の内容は各見学ポイント20で異なるのはいうまでもない。
【0021】
「ビンゴラリー」の参加者は「ビンゴラリー」開始前に解答用紙(マークシート)を取得する。解答用紙には、見学ポイント名、問題番号、解答欄(選択肢の番号の配列)が表示されている。図3に、解答用紙の一例を示す。解答用紙300は、見学ポイント名301、問題番号302、解答欄(マーク欄)303が印刷されている。また、解答用紙300はその解答用紙を一意に特定する情報(解答用紙特定情報304と呼ぶ、例えばバーコード、IDナンバーなど)を有している。なお、解答用紙特定情報304は光学的に読み取れる情報に限られることはなく、その他の読み取り方法で読み取り可能な情報であってもかまわない。例えば、解答用紙300の一方の面に磁気媒体(例えば、磁気テープ)を貼り付け、解答用紙特定情報304を構成するデータ列をこの磁気媒体に書き込んで、解答用紙300に解答用紙特定情報304を持たせる構成としても本発明は成立する。
【0022】
一般に解答用紙300に記載される見学ポイント名は、該当ビンゴラリーで設定された見学ポイントの全部ではなく、そのうちの一部であってもよい。また、同一の見学ポイント20について複数の問題番号が同一の解答用紙300に含まれていてもかまわない。
【0023】
問題文及び選択肢の内容は解答用紙300には記載されておらず、参加者が解答用紙300から問題内容を知ることはできない。また、解答用紙300は複数枚(例えば、1万枚)を一ロット(いちろっと)として作成される。同一ロット中の解答用紙300には、同一の問題となる組み合わせはなく1枚ごとに異なる問題の組み合わせとなっており、従って解答欄303の正解の配列も一枚ごとに異なっているが、同一ロット中に同一の問題となる組み合わせを複数枚含めるようにしてもかまわない。
【0024】
参加者は、解答用紙300に記載されている見学ポイント名301に従って、その見学ポイント20を訪れる。見学ポイント20に設置されている問題掲示手段200を見ることにより、解答すべき問題の問題文及びその選択肢の内容を参加者は初めて知ることができる。
【0025】
見学ポイント20に到着した参加者は問題掲示手段200の内容に基づいて、各問題の選択肢のうち正解と思われる選択肢を選択して解答する。例えば、解答欄303がマークシート方式になっている場合には、該当選択肢の番号を鉛筆などの筆記具で塗りつぶすことにより解答を行う。
【0026】
参加者は自分の解答用紙300に記載された見学ポイントをすべて回り、解答用紙300の問題すべてに解答するとその参加者についてビンゴラリーは終了する。解答用紙300を終点の見学ポイント20などで提出すると、採点が行われる。採点の結果に応じて以下のような表彰が行われる。
【0027】
(1)採点結果(得点)に応じて、1級(例えば、全問正解)から5級(例えば、5問以上正解)までの認定証が授与される。
(2)一人で全問正解の解答用紙を3枚提出すると博士と認定され、博士号が与えられる。
【0028】
(3)さらに正解としてマークした選択肢が所定の配列、例えば、縦か斜めに一直線に並ぶと「ビンゴ」が成立する。この「ビンゴ」が成立する解答用紙300は、ワンロット(例えば1万枚)ごとに、規定枚数(例えば(12本))しか用意されない。ただし、この「ビンゴ」が成立する解答用紙300を入手にしても、問題に正解できない場合には「ビンゴ」は成立しない。解答用紙の「ビンゴ」が成立した場合は、認定証の他に、別途特典(例えば、賞品)が参加者に与えられる。
【0029】
この「ビンゴラリー」のメリットは、参加者が必ず現場に出向き、正解したい思いからガイドブックなどに目を通し、正解を探す努力をして貰える点にある。従って、「ビンゴラリー」の参加者は楽しみながら「イベントに参加」し、「見学ポイント」についての知識の習得ができるとともに、名誉と賞品も貰えることが一度に実現されるのである。
【0030】
また、ビンゴラリーには以下のような特徴を与えることも可能である。この解答用紙300は、ビンゴラリー行われる街、地域、施設などのIDカードの役目を果たすようにし、このカードは協賛している店舗のクーポン券代わりに使用することができ、割り引きやお土産が費えるなどの特典が与えられるカードとして機能するようにしてもよい。かかる特徴を有する解答用紙を用いれば、ホテルや旅館、レストランを始め商店街の集客と地域活性化に貢献することも可能となる。
【0031】
[2.ビンゴラリー解答用紙の管理装置について]
次に、記ビンゴラリーのための解答用紙300の作成、及び解答用紙300の採点を行うための管理装置である解答用紙管理装置について説明する。図4は、解答用紙管理システムの構成例を示すブロック図である。
【0032】
解答用紙管理システム400は、解答用紙を印刷して作成する印刷装置401と、印刷装置401を制御して、それぞれが異なる問題を有する複数の解答用紙であって、「ビンゴ」が成立する解答用紙を含む複数の解答用紙を作成させ、参加者が解答した解答内容を採点し、採点結果を出力する解答用紙管理装置402とから構成される。
【0033】
解答用紙管理装置402は、演算処理装置(CPU)、主メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)、必要な場合にはハードディスク装置等の外部記憶装置を具備している装置であって、例えばコンピュータ、ワークステーションなどの装置である。前記ROM、若しくはハードディスク装置などにプログラムが記憶されており、このプログラムを主メモリ上に載せ、CPUがこれを実行することにより解答用紙管理装置402が実現される。また、上記プログラムは必ずしも情報処理装置内の記憶装置に記憶されていなくともよく、外部の装置(例えば、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダのサーバなど))から提供され、これを主メモリに乗せる構成であってもよい。さらに、この解答用紙管理装置402は単体の装置で構成されていてもよいし、複数の装置をネットワークにより結合して構成されるものでもよい。
【0034】
解答用紙管理装置402は、問題データベース(以下、DB)403と、問題DB403に接続された解答用紙データ生成部404と、解答用紙データ生成部404に接続された解答用紙DB405と、問題DB403及び解答用紙DB405に接続された解答判定部406と、解答判定部406に接続された入力部407,出力部408とを有している。解答用紙データ生成部404は、印刷装置401に各解答用紙を印刷するための印刷データを生成し、出力する。
【0035】
本発明の問題データ記憶手段に相当する問題DB403は、各問題を一意に特定する情報(以下、問題IDと呼ぶ)と、見学ポイント20、問題番号、その正解である選択肢の番号を関連付けて記憶する機能を有する。図5は、問題DB403が記憶するデータ(以下、問題データと呼ぶ)のデータ構成例を示す図である。図5に示す例では、問題データ500は、各問題について、一つのレコード501を有する。各レコードは、問題IDを格納する問題IDフィールド502と、その問題が掲示されている見学ポイントを格納する見学ポイントフィールド503と、その問題の問題番号を格納する問題番号フィールド504と、その問題の正解選択肢の番号を格納する正解フィールド505とを有する。この問題データ500は、ビンゴラリー開催に先立って、運営者、開催者、或いはこれらからの受託者などが解答用紙管理装置402に入力する。
【0036】
図4に戻り、解答用紙管理装置402の説明を続ける。
本発明の解答用紙データ生成手段に相当する解答用紙データ生成部404は、問題DB403から問題を所定数(例えば、10個)抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙300の印刷データを生成し、これを印刷装置401に出力する。解答用紙データ生成部404は、同一ロット中の複数の解答用紙300が同一の問題の組み合わせを有さないように、各解答用紙300の問題の組み合わせを決定する。また、同一ロット中の解答用紙300のうち、所定数或いは任意の数の「ビンゴ」が成立する問題の組み合わせを有する解答用紙300が発生するように、各解答用紙300の問題の組み合わせを決定する。また、各解答用紙300の問題の組み合わせがどのような内容であるかを記録するため、解答用紙300を一意に特定する情報である解答用紙特定情報304と、その解答用紙300の問題を対にした情報(解答用紙データと呼ぶ)を解答用紙300ごとに生成し、解答用紙DB405に出力する。
【0037】
解答用紙DB405は、解答用紙データ生成部404が出力した解答用紙データを記憶する機能を有する。図6は、解答用紙データのデータ構成例を示す図である。図6に示した解答用紙データ600は、各解答用紙300について、一つのレコード601を有している。各レコード601は、その解答用紙を一意に特定する情報である解答用紙特定情報フィールド602と、その解答用紙が有する問題それぞれの問題IDを格納する問題IDフィールド603,604、605、…、612とを有する。この例では、各解答用紙が10個の問題を有するため、10個の問題IDフィールド603,604、605、…、612とするが、この構成に限定される趣旨ではない。なお、図6では、問題IDフィールド606〜611の図示を省略している。
【0038】
図4に戻り、解答用紙管理装置402の説明を続ける。
解答判定部406は、参加者が解答した解答結果の採点処理を、問題DB403及び解答用紙DB405を参照して行う。解答判定部406は、入力部407から入力される解答用紙特定情報304をキーとして解答用紙DB405のレコード601を特定し、そのレコード601の問題IDフィールド601〜612を参照して、対応する解答用紙300の問題IDを特定し、次に当該問題IDをキーとして問題DB403の対応するレコード501を特定し、そのレコード501の正解フィールド505を参照して正解の選択肢番号を取得する。この正解番号を入力部407より入力された解答の番号と比較して正解か否かを判定する。このような判定を全問題について行い、正答数を算出し採点結果を出力部408に出力する。
また、解答判定部406は、正解の判定に基づいて「ビンゴ」の成立についても判定し、判定結果を出力部408に出力する。
【0039】
入力部407は、参加者が解答を終えた解答用紙300の解答内容を入力する機能を有する。入力部407は、例えば光学式読み取り装置や、キーボードなどである。
出力部408は、解答判定部406が出力する採点結果及び「ビンゴ」の成立の有無を表示する機能を有し、例えば液晶ディスプレイ装置、プリンタなどである。
以上で、第1の実施の形態の説明を終了する。
【0040】
[3.第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本発明の第2の実施の形態は、印刷物である解答用紙に代えて、携帯電話機やネットワーク通信機能を備えた携帯ゲーム機などの移動体通信端末を用いることを特徴とする。その他の特徴は第1の実施の形態と同様である。
【0041】
図7は、第2の実施の形態にかかる、「ビンゴラリー」のためのゲーム管理システムの構成例を示したブロック図である。図7に示すゲーム管理システム700は、管理サーバ701と、管理サーバ701とネットワーク702を介して通信可能な端末装置703とを有している。
【0042】
第2の実施の形態では、解答用紙300の代わりに端末装置703が使用される。管理サーバ701は、端末装置703に解答用紙データをネットワークを介して送信する。端末装置703は、受信した解答用紙データに基づいて、解答用紙300に相当する画面表示を行う。図8に端末装置703が表示する、解答用紙300に相当する画面表示の例を示す。端末装置703の表示部801(例えば、液晶ディスプレイ装置)には、解答用紙データに基づいて、見学ポイント20の見学ポイント名称802、及び問題番号803が表示される。参加者はこの見学ポイント名称802に従ってその見学ポイント20に実際に足を運び、そこに設置されている問題掲示手段200から問題文と選択肢の内容を読む。正解と思われる選択肢の番号を端末装置703の入力装置(テンキー、ポインティングデバイス、タッチペンなど)を用いて入力する。正解と思われる選択肢の番号が入力されると、端末装置703はその選択肢の番号を記憶する。図8に示した例では、選択された選択肢の番号が選択番号表示領域804に表示され、参加者が確認できるようになっている。
【0043】
選択肢の入力が終了し、参加者がボタン805を活性化されると、次の問題の見学ポイント名称802、問題番号803を表示した画面に切り替わる。このように、参加者は各問題について指定された見学ポイント20を訪れ、選択肢の番号の入力を行う。
【0044】
図9に、全問題について選択肢の番号の入力を行われると端末装置703に表示される画面例を示す。表示部801には、参加者が正解として選択した選択肢の番号のデータ列である解答データの送信を促すメッセージ901が表示される。このメッセージに従って参加者がボタン902を活性化させると、端末装置703は、ネットワーク702を介して管理サーバに解答データを送信する。なお、ボタン903を活性化させると、送信は中断され、解答の修正などを行えるようになる。
【0045】
解答データを受信した管理サーバ701は、解答データに基づいて採点処理を行い、採点結果を算出する。管理サーバ701はこの採点結果を採点結果データとして端末装置703に送信し、参加者は携帯端末703が表示する採点結果により、ゲームの結果を知ることができる。採点結果に応じて表彰が行われ、また「ビンゴ」の成立/不成立についても知ることができる。ビンゴが成立した場合には、特別の表彰(賞品の授与)などが行われる。
【0046】
また、採点結果は管理サーバ701及び/又は携帯端末703に記憶されている。記憶されている採点結果が全問正解した回数が規定の回数に到達した場合は、特別表彰(博士号の認定、認定証の授与など)を受ける権利を獲得できる。
以上が第2の実施の形態における「ビンゴラリー」の概要である。
【0047】
次に、第2の実施の形態におけるゲーム管理システムの構成要素について説明する。
[3.1.管理サーバ]
管理サーバ701は、第1の実施の形態における解答用紙管理装置402に相当する装置である。すなわち、管理サーバ701は、それぞれが異なる問題を有する複数の解答用紙であって「ビンゴ」が成立する解答用紙を含む複数の解答用紙に相当する解答用紙データを生成し、この解答用紙データを端末装置703に送信し、この端末装置703から解答用紙データにより指定された問題に対する解答である解答データを受信し、解答データの採点結果を算出し、採点結果及びその表彰内容を示すデータを端末装置703に送信する機能を有する。
【0048】
管理サーバ701は、演算処理装置(CPU)、主メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)、必要な場合にはハードディスク装置等の外部記憶装置を具備している装置であって、例えばネットワーク通信機能を備えたコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置である。前記ROM、若しくはハードディスク装置などにプログラムが記憶されており、このプログラムを主メモリ上に載せ、CPUがこれを実行することにより管理サーバ701が実現される。また、上記プログラムは必ずしも情報処理装置内の記憶装置に記憶されていなくともよく、外部の装置(例えば、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダのサーバなど))から提供され、これを主メモリに乗せる構成であってもよい。さらに、この管理サーバ701は単体の装置で構成されていてもよいし、複数の装置(例えば、Webサーバ、データベースサーバ、アプリケーションサーバなど)をネットワークにより結合して構成されるものでもよい。
【0049】
図10に、管理サーバ701の構成例を示した機能ブロック図を掲げる。
管理サーバ701は、ネットワーク702に接続された通信制御部1001と、問題DB1002と、問題DB1002に接続された解答用紙データ生成部1003と、解答用紙データ生成部1003に接続された解答用紙データDB1004と、解答用紙データDB1004及び通信制御部1001に接続された解答用紙データ送信部1005と、解答用紙データ送信部1005に接続されたユーザDB1006と、通信制御部1001,問題DB1002、解答用紙データDB1004、ユーザDB1006に接続された解答判定部1007と、表彰処理部1008,入力部1009,出力部1010とを有している。
【0050】
通信制御部1001は、ネットワーク20を介して各端末装置30とデータやメッセージを送受信するため、所定のプロトコルの実行、及びデータと電気信号の相互変換を実行する機能を有し、例えば、ネットワークボード/ネットワークカード、LANボードなどである。
【0051】
本発明の問題データ記憶手段に相当する問題DB1002は、第1の実施の形態における解答用紙管理装置400の問題DB403と同様の機能を有する構成要素である。すなわち、各問題を一意に特定する情報(以下、問題IDと呼ぶ)と、見学ポイント、問題番号、その正解番号を関連付けて記憶する機能を有する。問題DB1002が記憶するデータは、先に説明した図5に示した問題データ500と同様である。
【0052】
本発明の解答用紙データ生成手段に相当する解答用紙データ生成部1003は、第1の実施の形態における解答用紙管理装置400の解答用紙データ生成部404に対応する構成要素である。すなわち、解答用紙データ生成部1003は、問題DB1002から問題を所定数(例えば、10個)抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙データを生成し、これを解答用紙データDB1004に出力する機能を有する。一つの解答用紙データは、図6に示す一つのレコード601に相当するデータであって、解答カードIDと所定数の問題IDを格納したデータである。
【0053】
本発明の解答用紙データ記憶手段に相当する解答用紙データDB1004は、第1の実施の形態における解答用紙管理装置400の解答用紙DB405に相当する構成要素である。すなわち、解答用紙データDB1004は、解答用紙データ生成部1003が出力した解答用紙データを記憶する機能を有する。解答用紙データDB1004が記憶するデータは、前述の図6に示した解答用紙データ600と同様であるので詳しい説明は省略する。
【0054】
本発明の解答用紙データ送信手段に相当する解答用紙データ送信部1005は、端末装置703から解答用紙データの送信要求を受け付け、この要求に応答して解答用紙データDB1004から解答用紙データ(図6のレコード601に相当、「個別解答用紙データ」と呼ぶ)を読み出し、この個別解答用紙データを端末装置703に送信するとともに、どの端末装置703にどの個別解答用紙データを送信したかを対応付けて記憶するためのユーザデータを生成し、これをユーザDB1006に記憶させる機能を有する。ユーザデータの内容については後述する。
【0055】
本発明のユーザデータ記憶手段に相当するユーザDB1006は、解答用紙データ送信部1005が生成したユーザデータを記憶する機能を有する。図11は、ユーザDB1006が記憶するユーザデータのデータ構成例を示す図である。図11に示すデータ構成例では、ユーザデータ1100は、各ユーザについて一つのレコード1101を有する。各レコード1101は、対応するユーザ又は端末装置703を一意に特定する情報であるユーザ特定情報(例えば、ユーザID、携帯電話番号、携帯電話個体番号、メールアドレスなど)を格納するユーザIDフィールド1102と、そのユーザの端末装置703に送信した個別解答用紙データの解答用紙IDを格納する解答用紙IDフィールド1103と、対応する個別解答用紙データの問題の採点結果のうち正解数を格納する正解フィールド1104と、対応する個別解答用紙データの解答の結果ビンゴが成立したか否かを示す情報を格納するビンゴフィールド1105とを有する。なお、図11に示した例では、各レコード1101は、2枚分の個別解答用紙データのための解答用紙IDフィールド1103、正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105を有している状態を図示した。ユーザがさらに別の解答用紙データを取得した場合には、一つ(一枚)の個別解答用紙データごとにさらに新たな解答用紙IDフィールド1103、正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105がそのレコード1101に追加される。
【0056】
なお、この例では、正解フィールド1104には正解数が格納される。ビンゴフィールド1105には、ビンゴが成立した場合には「1」が、成立していない場合には「0」が格納される。また、後述する解答判定部1107による解答判定がなされていない辞典では、正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105ともに「9999」が格納されている。
【0057】
図10に戻り、管理サーバ701の説明を続ける。
本発明の解答判定手段に相当する解答判定部1007は、端末装置703から受信した解答データ(ユーザが解答用紙データに基づいて解答を入力することによって生成されるデータであって、ユーザID、解答用紙ID,及びユーザが選択した選択肢番号などを含む)を受信すると、解答用紙データDB1004及び問題DB1002を参照し、ユーザが解答した問題はどれであって、その正解は何番であるかを取得し、ユーザの選択した選択肢番号が正解と一致するかを判定して、正解数を算出し、また全問正解している場合にはその配列が「ビンゴ」となっているか否かを判定し、判定結果を前述のユーザDB1006に追加する。ユーザDB1006には、解答用紙データ送信時に、その解答用紙データに対応するレコード1101が生成されているため、解答判定部1007は、解答データのユーザIDに対応するレコード1101の対応する解答用紙IDと組になっている正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105に正解数、ビンゴの成否を書き込む。
【0058】
また、解答判定部1007は、ユーザDB1006を参照して、ユーザの解答データに対する採点結果、表彰結果などを通知する結果通知データを生成し、これを端末装置703に送信する機能を有する。
【0059】
なお、採点結果、表彰結果については、管理サーバ701に接続した出力装置(液晶ディスプレイ装置、プリンタなど)によって、ユーザDB1006内のデータを抽出して出力し、ビンゴラリーの主催者、実行者などが確認できるようにしてもよいし、また管理サーバ701にネットワークを介して接続できる端末(PCなど)からユーザDB1006内のデータにアクセスして、採点結果、表彰結果をリモートな環境(例えば、ビンゴラリー開催地域内の、商店、食堂、コンビニなどに設置したネットワーク端末装置)で確認できるようにしてもかまわない。
【0060】
[3.2.端末装置]
次に、端末装置703について説明する。端末装置703は、管理サーバ701から解答用紙データを受信し、このデータに基づいて見学ポイント名及び問題番号をユーザに提示し、ユーザが解答として選択した選択肢番号を記憶し、端末装置703及び/又はユーザを特定する情報であるユーザ特定情報、解答用紙データを特定する解答用紙ID、及びユーザが選択した選択肢番号を含む解答データを生成し、これを管理サーバ701に送信し、管理サーバ701から送信されたユーザの解答データに対する採点結果、表彰結果などを通知する結果通知データを受信し、これの内容をユーザなどに提示する機能を有する。
【0061】
端末装置703は、ネットワーク通信機能及び情報処理機能を有する情報処理装置であって、例えば、CPU,ROM、RAM、通信回路などを備えた携帯電話機、携帯ゲーム機、PDA(Personal Data Assistant)などの移動体通信端末、ノートブック型PCなどである。
【0062】
図12は、端末装置703の構成例を示す機能ブロック図である。端末装置703は、ネットワークに接続するための通信制御部1201と、通信制御部1201に接続されたアプリケーション部1202と、アプリケーション部に接続された入力部1206,出力部1207とを有している。アプリケーション部1202は、解答用紙データ取得部1203,解答データ生成部1204、結果通知データ処理部1205を有している。
【0063】
通信制御部1201は、ネットワーク20を介して管理サーバ701とデータやメッセージを送受信するため、所定のプロトコルの実行、及びデータと電気信号(無線信号でもよい)の相互変換を実行する機能を有する。
【0064】
アプリケーション部1202は管理サーバ701とビンゴラリーに必要なデータの送受信を行う機能を有し、例えば、CPUなどにより実行されるWebブラウザ、或いは専用ソフトウエアなどである。
【0065】
本発明の解答用紙データ取得手段に相当する解答用紙データ取得部1203は管理サーバ701に宛てて解答用紙データの送信要求を行い、管理サーバ701から送信された解答用紙データを受信して保持する機能を有する。解答用紙データ取得部1203は、保持した解答用紙データを出力部1207に表示させる機能も有する。解答用紙データ取得部1203が表示させる画面は前述の図8に示すような画面内容となる。
【0066】
本発明の解答データ生成部に相当する解答データ生成部1204は、入力部1206から入力された、ユーザが選択した選択肢番号に基づいて、解答データを生成しこれを管理サーバ701に宛てて送信する機能を有する。解答データ生成部1204は、解答データを送信するか否かをユーザに問い合わせる画面を出力部1207に表示させる機能を有する。解答データ生成部1204が表示させる画面は、前述の図9に示すような画面内容となる。
【0067】
本発明の結果通知データ処理手段に相当する結果通知データ処理部1205は、解答データに対する採点結果、表彰結果などを通知する結果通知データを受信し、これをユーザなどに提示させる機能を有する。図13に結果通知データ処理部1205が出力部1207に表示させる画面(結果通知画面という)の一例を示す。端末装置703の表示部801(例えば、液晶ディスプレイ装置の出力部1207の表示領域)には、結果通知データに含まれている正解数を表示する正解数表示領域1301、全問正解となった解答カードデータの累積枚数を表示する全問正解カード枚数表示領域1302,ビンゴの成立の成否を表示するビンゴ成否表示領域1303と、結果通知画面の表示を終了させる終了ボタン1304とが生成される。ユーザはこの結果通知画面を見て、自己の成績、表彰の有無、ビンゴの成立の有無を知ることができる。また、この結果通知画面を所定の場所(例えば、ビンゴラリーの企画運営会社の窓口、実行本部、など)で提示すると、係員などがDB上の過去の記録と結果通知画面の内容を照合し、確認した上で、表彰や賞品の付与を行う。
【0068】
入力部1206は、ユーザが選択した選択肢の番号などをアプリケーション部1202,より詳しくは解答データ生成部1204に信号として渡す機能を有し、例えばテンキー、キーボード、ポインティングデバイスなどである。
【0069】
出力部1207は、解答用紙データ取得部1203が取得した解答用紙データに基づいて、見学ポイントや問題番号などを提示し、また結果通知データに基づいて、正答数や表彰内容、ビンゴの成立などをユーザに表示する機能を有し、例えば液晶ディスプレイ装置などである。
【0070】
[3.3.動作例]
次に、第2の実施の形態の動作例について説明する。図14は、第2の実施の形態にかかるゲーム管理システム700の動作例を示すシーケンス図である。以下、図14を参照しながら、ゲーム管理システム700の動作例について説明する。
【0071】
まず、「ビンゴラリー」の主催者、運営者、或いはこれらから委託を受けた管理サーバ701の管理者など(以下、「管理者等」という)は、「ビンゴラリー」の各見学ポイント20について、問題(問題及び選択肢)を作成し、これに基づいて問題掲示手段200を作成しこれを見学ポイント20に設置する。
【0072】
また管理者等は管理サーバ701の問題DB1002に、問題(問題及び選択肢)に基づいて問題データ500(図5参照)を入力する(S10)。管理サーバ701では、入力された問題データ500に基づいて、解答用紙データ生成部1003が解答用紙データ600を生成し、解答用紙データDB1004に記憶させる(S20)。これで、管理サーバ701は、参加者から解答用紙データ送信要求を受け付ける準備ができたことになる。
【0073】
さて、「ビンゴラリー」への参加者は、先ず自分の端末装置703から管理サーバ701にアクセスし、解答用紙データの送信要求を行う(S30)。管理サーバ701、より詳しくは解答用紙データ送信部1005が、端末装置703からの解答用紙データの送信要求を受信すると、解答用紙データDB1004を参照し、解答用紙300(図3参照)に相当するデータである個別解答用紙データを当該端末装置703に送信する(S40)。個別解答用紙データは解答用紙データ600のそれぞれのレコード601に相当する。
【0074】
また、管理サーバ701、より詳しくは解答用紙データ送信部1005が、どの参加者にどの解答用紙を送信したかを記録するため、ユーザDB1006に当該参加者に対応するレコード1101を追加し、或いはすでに当該参加者に対応するレコード1101が存在する場合には、新たな新たな解答用紙IDフィールド1103、正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105をそのレコード1101に追加し、これら解答用紙IDフィールド1103、正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105に個別解答用紙データの対応するフィールドのデータを格納させる(S50)。
【0075】
一方、個別解答用紙データを受信した端末装置703,より詳しくは解答用紙データ取得部1203が個別解答用紙データを記憶する(S60)。
【0076】
個別解答用紙データの受信を完了した端末装置703は、個別解答用紙データの内容を出力部1207に表示させる(図8参照)。参加者は表示された見学ポイント20に赴き、設置された問題掲示手段200から、表示された問題番号に対応する問題文、及び選択肢を読み取り、正解と思われる選択肢を決定し、その選択肢の番号を端末装置30の入力部1206を用いて入力する(S70)。
【0077】
参加者は個別解答用紙データに含まれているすべての見学ポイント20を訪問し、個別解答用紙データに含まれているすべての問題について解答入力(S70)を終えると、問題について入力された選択肢の番号を含む解答データを端末装置703から管理サーバ701に送信させる(S80)。
【0078】
管理サーバ701、より詳しくは解答判定部1007が解答データを受信すると、問題DB1002,解答用紙データDB1004を参照して、解答データに含まれる選択肢が正解であるか否かを判断し(S90)、この判断に基づいて結果通知データを生成し、この解答データを送信した端末装置703に送信する(S110)。
【0079】
結果通知データを受信した端末装置703、より詳しくは、結果通知データ処理部1205は、結果通知データの内容を出力部1207に表示させ(S120)、参加者に解答結果を提示する。これにより、参加者は解答データを送信した内容について、何問正解したか、全問正解の解答用紙の累積枚数は何枚になったか、ビンゴは成立したのか、などを知ることができる。
【0080】
また、結果通知データは結果通知データ処理部1205により記憶され、以降何度でも再表示させることが可能である。参加者は、指定された場所(例えば運営本部、商店、チェックポイントなど)に赴き、結果通知データの内容を再表示させることにより、ビンゴラリー運営者などから、認定された級の賞状や、賞品などを引き替えとして受け取ることができる。
【0081】
さて、管理サーバ701は結果通知データを送信するとともに、S90における判定の内容をユーザDB1006に書き込み記憶させる(S130)。
【0082】
参加者が後日解答結果の確認を要求したり、表彰の要求を行ったりした場合には、管理サーバ701の管理者等は入力部1009から当該参加者のユーザIDを入力する等により、その参加者の解答結果をユーザDB1006から抽出して出力部1010に表示させることにより、解答結果の確認や表彰の要否、賞品の有無などが随時確認できる(S150)。
【0083】
[4.変形例、その他]
(1)上記第2の実施の形態は、管理サーバ701から端末装置703へのデータ送信(例えば、解答用紙データの送信(S40)、結果通知データの送信(S110))は、いわゆるPULL型(例えば、WebブラウザからHTMLデータの送信要求を行う)のデータ配信を行うものとして記述したが、これらのデータを電子メールにて配信するいわゆるPUSH型のデータ配信により管理サーバ701から端末装置703へのデータ送信を行うようにしても、もちろん本発明は成立する。ただし、この場合には参加者のメールアドレスをユーザDB1206などに記憶させる必要がある。
(2)その他本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において、いかなる変形も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】ビンゴラリーの行われるある地区の地図の例を示した図
【図2】問題掲示手段の一例である掲示板の例を示す図
【図3】解答用紙の一例を示す図
【図4】解答用紙管理システムの構成例を示すブロック図
【図5】問題DBが記憶する問題データのデータ構成例を示す図
【図6】解答用紙データのデータ構成例を示す図
【図7】第2の実施の形態にかかる、「ビンゴラリー」のためのゲーム管理システムの構成例を示したブロック図
【図8】端末装置が表示する、解答用紙に相当する画面表示の例を示す図
【図9】全問題について選択肢の番号の入力を行われると端末装置に表示される画面例を示す図
【図10】管理サーバの構成例を示した機能ブロック図
【図11】ユーザDBが記憶するユーザデータのデータ構成例を示す図
【図12】端末装置の構成例を示す機能ブロック図
【図13】結果通知データ処理部が出力部に表示させる結果通知画面の例を示す図
【図14】第2の実施の形態にかかるゲーム管理システムの動作例を示すシーケンス図
【符号の説明】
【0085】
200 … 問題掲示手段(掲示板)
300 … 解答用紙
400 … 解答用紙管理システム
402 … 解答用紙管理装置
403 … 問題DB
404 … 解答用紙データ生成部
405 … 解答用紙DB
406 … 解答判定部
701 … 管理サーバ
703 … 端末装置
1002 … 問題DB
1003 … 解答用紙データ生成部
1004 … 解答用紙データDB部
1005 … 解答用紙データ送信部
1006 … ユーザDB
1007 … 解答判定部
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンプラリーとビンゴゲームの特徴を併せ持つゲーム(「ビンゴラリー」と呼ぶ)のための解答用紙、管理装置、ビンゴラリーを実行するため解答用紙管理装置、解答用紙、管理サーバ、端末装置、並びにゲーム管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
修学旅行など一定の史跡や名所(以下、見学ポイントと呼ぶ)などを多数の生徒に見学させる方法は、大別すると、全員をまとめて教師が引率する方法と、生徒の自主性に任せて各見学ポイントを回る方法がある。後者の生徒たちの自主性に任せて見学させる方法では、見学内容に興味のない生徒たちは休憩や遊びに興じ、見学ポイントを回らせることが難しく、学習効果を上げることが困難である。
【0003】
そこで、生徒が各見学ポイントを訪問したことを確認し、生徒の行動を管理できる技術として、生徒が所持する携帯端末のGPS機能を使って現在地を確認する方法や、識別無線タグを生徒に付けさせ、この識別無線タグを無線タグ読み取り装置で読み取ることにより、指定した場所を生徒が訪れたか否かを確認する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2001−134729号公開公報(段落[0123]〜[0124])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のように携帯端末のGPS機能を利用して現在地を確認する方法や、識別無線タグを利用した管理方法では、そのための機器や機材を学校側で用意する必要があるため高額な投資が必要であり、また生徒たちの動向を常にモニタをチェックし、監視する係の人(例えば、引率の教師)が必要なため、学校側の省力化ができない、という問題があった。また、単に生徒たちの行動を機器によって監視するだけでは、生徒たちの自主的な学習を促すことはできない、という問題もあった。
【0005】
本発明の目的は、訪問させたい見学ポイントを参加者に抵抗感なく訪問させることと、その見学ポイントに関する様々な知識を与え、更にエンタテインメント性を付加することで、積極的な参加意欲を増進させることにあり、修学旅行などの集団行動で安価に成果を上げる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、本発明は以下の特徴を有している。
本発明にかかる第1の態様は、解答用紙管理装置として提案される。
この解答用紙管理装置は、複数の問題を表示した問題掲示手段が設置された見学ポイントと、当該問題に付された問題番号を関連付けて記憶する問題データ記憶手段(例えば、問題データベース)と、問題データ記憶手段から問題を抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙を印刷するためのデータを生成する解答用紙データ生成手段(例えば、解答用紙データ生成部)とを有し、解答用紙データ生成手段は、同一ロット中の複数の解答用紙のうち、所定数或いは任意の数のビンゴが成立する問題の組み合わせを有する解答用紙を印刷するためのデータを発生させることを特徴としている。
【0007】
かかる解答用紙管理装置によれば、参加者に指定された見学ポイントに赴くことを促すとともに、問題の正解を発見するために見学ポイントについての自主的な勉強を促すことができる解答用紙を提供する装置を実現することが可能となる。
【0008】
本発明の第2の態様は、ビンゴラリーの解答用紙として提案される。
この解答用紙は、複数の問題が表示された問題掲示手段が設けられた見学ポイントを参加者が訪問し、問題掲示手段に表示された問題と、その問題の解答である複数の選択肢から正しい選択肢を選び、正しい選択肢の番号をマークするための解答用紙であって、各問題について見学ポイント名と、問題番号と、複数の選択肢の番号の配列とを有し、選択肢の番号は行列状に配置されており、マークされ且つ正解である番号が所定の配列である場合には、当該参加者に特別の利益が付与されることを特徴としている。
【0009】
かかる解答用紙によれば、参加者に指定された見学ポイントに赴くことを促し、問題の正解を発見するために見学ポイントについての自主的な勉強を促すとともに、正解の番号を記した位置が特殊な形状を示した場合に特典を与えることで、エンタテインメント性を高める工夫がされていることによる。
【0010】
本発明の第3の態様は、管理サーバとして提案される。
この管理サーバは、複数の問題を表示した問題掲示手段が設けられている見学ポイントと、問題番号とを関連付けて記憶する問題データ記憶手段(例えば、問題データベース)と、問題データ記憶手段から問題を抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙データを生成し、同一ロット中の複数の解答用紙データのうち、所定数或いは任意の数のビンゴが成立する問題の組み合わせを有する解答用紙データを発生させる解答用紙データ生成手段(例えば、解答用紙データ生成部)と、解答用紙データを記憶する解答用紙データ記憶手段(例えば、解答用紙データDB)と、解答用紙データを読み出し、この解答用紙データを端末装置に送信する解答用紙データ送信手段(例えば、解答用紙データ送信部)と
を有することを特徴としている。
【0011】
かかる管理サーバによれば、参加者に指定された見学ポイントに赴くことを促すとともに、問題の正解を発見するために見学ポイントについての自主的な勉強を促すことを可能とする仕組みを有し、かつネットワークを利用して実現することが可能となる。
【0012】
上記管理サーバは、さらに下記の特徴を有していてもよい。
すなわち、管理サーバは、どの端末装置にどの解答用紙データを送信したかを対応付けて記憶するためのユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段(例えば、ユーザDB)と、端末装置から送信された解答データを受信し、この解答データがいくつの正解を含むか、及び正解の選択肢の番号が所定の配列と一致するか否かを判定し、判定の結果を示す結果通知データを生成し、端末装置に送信する解答判定手段(例えば、解答判定部)と
をさらに有していてもよい。
かかる管理サーバによれば、参加者はいつでもどこであっても解答結果を知ることができる。
【0013】
本発明の第4の態様は、端末装置として提案される。
この端末装置は、解答用紙データの送信を要求する解答用紙データ取得手段(例えば、解答用紙データ取得部)と、送信された解答用紙データに基づいて、解答すべき問題が表示された問題掲示手段が設けられた見学ポイント、及びその問題番号を表示し、問題の解答として選択された選択肢の番号の入力を受け付け、入力された選択肢の番号を含む解答データを送信する解答データ生成手段(例えば、解答データ生成部)と、送信した解答データの採点結果である結果通知データを受信し、結果通知データに基づいて、正解数及び問題の解答として選択された選択肢の番号が所定の配列であるか否かに応じて決定され、正解の位置が予め定めた形状をしているか否かを判定し、その成否を表示させる結果通知データ処理手段(例えば、結果通知データ処理部)とを有することを特徴としている。
【0014】
かかる端末装置によれば、参加者は時と場所に制限されることなく、解答用紙に相当する解答用紙データを取得することができるとともに、同じく時と場所に制限されることなく、解答結果を知ることが可能となる。また解答結果を端末装置に表示させることで、表彰や賞品を受け取る資格を有していることを容易に証明することが可能となり、賞状や賞品の受け取りは簡単に済み、しかも資格者の都合に合わせることが可能となる。
【0015】
本発明の第5の態様は、ゲーム管理システムとして提案される。このゲーム管理システムは、上記管理サーバと、上記端末装置とを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、参加者に指定された見学ポイントに赴くことを促すとともに、問題の正解を発見するために見学ポイントについての自主的な勉強を促すことを可能とする仕組みを有し、かつネットワークを利用して実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
[1.ビンゴラリーの概要]
まず始めに、本発明により実現されるゲームである「ビンゴラリー」について説明する。「ビンゴラリー」の考え方のベースは、「スタンプラリー」である。従来のスタンプラリーでは、参加者が指定された場所に行くと、その場所にスタンプが置いてあり、そのスタンプをノートやシートに押して、各場所のスタンプを収集するゲームである。
【0018】
図1は、ビンゴラリーの行われるある地区の地図の例を示した図である。この地区10内には、史跡、名所、著名建築物、寺社など、参加者の見学に値する場所、若しくはビンゴラリー主催者、企画者などが参加者に訪れて欲しい場所である「指定された場所」で(以下、見学ポイント20と呼ぶ)が複数設定されている。参加者は徒歩や交通手段を用いてこれらの見学ポイント20を訪れる。
【0019】
本発明が目的とする「ビンゴラリー」の場合には、見学ポイント20にスタンプを置くのではなく、スタンプの代わりにその見学ポイント20に関する問題文とその問題の解答候補である選択肢を複数組表示した問題掲示手段(例えば、掲示板)を設置しておく。
【0020】
図2に、問題掲示手段の一例である掲示板の例を示す。掲示板200には、問題文201と、その問題文の解答選択肢202が掲示されている。例えば、見学ポイント20の一つである「平城宮跡」には、平城宮跡に関する10個の問題文(問題1から問題10)と、それぞれの問題文に対する10個の選択肢が表示された掲示板が用意される。他の見学ポイント20についても同様の掲示板200が設置される。ただし問題文の内容は各見学ポイント20で異なるのはいうまでもない。
【0021】
「ビンゴラリー」の参加者は「ビンゴラリー」開始前に解答用紙(マークシート)を取得する。解答用紙には、見学ポイント名、問題番号、解答欄(選択肢の番号の配列)が表示されている。図3に、解答用紙の一例を示す。解答用紙300は、見学ポイント名301、問題番号302、解答欄(マーク欄)303が印刷されている。また、解答用紙300はその解答用紙を一意に特定する情報(解答用紙特定情報304と呼ぶ、例えばバーコード、IDナンバーなど)を有している。なお、解答用紙特定情報304は光学的に読み取れる情報に限られることはなく、その他の読み取り方法で読み取り可能な情報であってもかまわない。例えば、解答用紙300の一方の面に磁気媒体(例えば、磁気テープ)を貼り付け、解答用紙特定情報304を構成するデータ列をこの磁気媒体に書き込んで、解答用紙300に解答用紙特定情報304を持たせる構成としても本発明は成立する。
【0022】
一般に解答用紙300に記載される見学ポイント名は、該当ビンゴラリーで設定された見学ポイントの全部ではなく、そのうちの一部であってもよい。また、同一の見学ポイント20について複数の問題番号が同一の解答用紙300に含まれていてもかまわない。
【0023】
問題文及び選択肢の内容は解答用紙300には記載されておらず、参加者が解答用紙300から問題内容を知ることはできない。また、解答用紙300は複数枚(例えば、1万枚)を一ロット(いちろっと)として作成される。同一ロット中の解答用紙300には、同一の問題となる組み合わせはなく1枚ごとに異なる問題の組み合わせとなっており、従って解答欄303の正解の配列も一枚ごとに異なっているが、同一ロット中に同一の問題となる組み合わせを複数枚含めるようにしてもかまわない。
【0024】
参加者は、解答用紙300に記載されている見学ポイント名301に従って、その見学ポイント20を訪れる。見学ポイント20に設置されている問題掲示手段200を見ることにより、解答すべき問題の問題文及びその選択肢の内容を参加者は初めて知ることができる。
【0025】
見学ポイント20に到着した参加者は問題掲示手段200の内容に基づいて、各問題の選択肢のうち正解と思われる選択肢を選択して解答する。例えば、解答欄303がマークシート方式になっている場合には、該当選択肢の番号を鉛筆などの筆記具で塗りつぶすことにより解答を行う。
【0026】
参加者は自分の解答用紙300に記載された見学ポイントをすべて回り、解答用紙300の問題すべてに解答するとその参加者についてビンゴラリーは終了する。解答用紙300を終点の見学ポイント20などで提出すると、採点が行われる。採点の結果に応じて以下のような表彰が行われる。
【0027】
(1)採点結果(得点)に応じて、1級(例えば、全問正解)から5級(例えば、5問以上正解)までの認定証が授与される。
(2)一人で全問正解の解答用紙を3枚提出すると博士と認定され、博士号が与えられる。
【0028】
(3)さらに正解としてマークした選択肢が所定の配列、例えば、縦か斜めに一直線に並ぶと「ビンゴ」が成立する。この「ビンゴ」が成立する解答用紙300は、ワンロット(例えば1万枚)ごとに、規定枚数(例えば(12本))しか用意されない。ただし、この「ビンゴ」が成立する解答用紙300を入手にしても、問題に正解できない場合には「ビンゴ」は成立しない。解答用紙の「ビンゴ」が成立した場合は、認定証の他に、別途特典(例えば、賞品)が参加者に与えられる。
【0029】
この「ビンゴラリー」のメリットは、参加者が必ず現場に出向き、正解したい思いからガイドブックなどに目を通し、正解を探す努力をして貰える点にある。従って、「ビンゴラリー」の参加者は楽しみながら「イベントに参加」し、「見学ポイント」についての知識の習得ができるとともに、名誉と賞品も貰えることが一度に実現されるのである。
【0030】
また、ビンゴラリーには以下のような特徴を与えることも可能である。この解答用紙300は、ビンゴラリー行われる街、地域、施設などのIDカードの役目を果たすようにし、このカードは協賛している店舗のクーポン券代わりに使用することができ、割り引きやお土産が費えるなどの特典が与えられるカードとして機能するようにしてもよい。かかる特徴を有する解答用紙を用いれば、ホテルや旅館、レストランを始め商店街の集客と地域活性化に貢献することも可能となる。
【0031】
[2.ビンゴラリー解答用紙の管理装置について]
次に、記ビンゴラリーのための解答用紙300の作成、及び解答用紙300の採点を行うための管理装置である解答用紙管理装置について説明する。図4は、解答用紙管理システムの構成例を示すブロック図である。
【0032】
解答用紙管理システム400は、解答用紙を印刷して作成する印刷装置401と、印刷装置401を制御して、それぞれが異なる問題を有する複数の解答用紙であって、「ビンゴ」が成立する解答用紙を含む複数の解答用紙を作成させ、参加者が解答した解答内容を採点し、採点結果を出力する解答用紙管理装置402とから構成される。
【0033】
解答用紙管理装置402は、演算処理装置(CPU)、主メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)、必要な場合にはハードディスク装置等の外部記憶装置を具備している装置であって、例えばコンピュータ、ワークステーションなどの装置である。前記ROM、若しくはハードディスク装置などにプログラムが記憶されており、このプログラムを主メモリ上に載せ、CPUがこれを実行することにより解答用紙管理装置402が実現される。また、上記プログラムは必ずしも情報処理装置内の記憶装置に記憶されていなくともよく、外部の装置(例えば、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダのサーバなど))から提供され、これを主メモリに乗せる構成であってもよい。さらに、この解答用紙管理装置402は単体の装置で構成されていてもよいし、複数の装置をネットワークにより結合して構成されるものでもよい。
【0034】
解答用紙管理装置402は、問題データベース(以下、DB)403と、問題DB403に接続された解答用紙データ生成部404と、解答用紙データ生成部404に接続された解答用紙DB405と、問題DB403及び解答用紙DB405に接続された解答判定部406と、解答判定部406に接続された入力部407,出力部408とを有している。解答用紙データ生成部404は、印刷装置401に各解答用紙を印刷するための印刷データを生成し、出力する。
【0035】
本発明の問題データ記憶手段に相当する問題DB403は、各問題を一意に特定する情報(以下、問題IDと呼ぶ)と、見学ポイント20、問題番号、その正解である選択肢の番号を関連付けて記憶する機能を有する。図5は、問題DB403が記憶するデータ(以下、問題データと呼ぶ)のデータ構成例を示す図である。図5に示す例では、問題データ500は、各問題について、一つのレコード501を有する。各レコードは、問題IDを格納する問題IDフィールド502と、その問題が掲示されている見学ポイントを格納する見学ポイントフィールド503と、その問題の問題番号を格納する問題番号フィールド504と、その問題の正解選択肢の番号を格納する正解フィールド505とを有する。この問題データ500は、ビンゴラリー開催に先立って、運営者、開催者、或いはこれらからの受託者などが解答用紙管理装置402に入力する。
【0036】
図4に戻り、解答用紙管理装置402の説明を続ける。
本発明の解答用紙データ生成手段に相当する解答用紙データ生成部404は、問題DB403から問題を所定数(例えば、10個)抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙300の印刷データを生成し、これを印刷装置401に出力する。解答用紙データ生成部404は、同一ロット中の複数の解答用紙300が同一の問題の組み合わせを有さないように、各解答用紙300の問題の組み合わせを決定する。また、同一ロット中の解答用紙300のうち、所定数或いは任意の数の「ビンゴ」が成立する問題の組み合わせを有する解答用紙300が発生するように、各解答用紙300の問題の組み合わせを決定する。また、各解答用紙300の問題の組み合わせがどのような内容であるかを記録するため、解答用紙300を一意に特定する情報である解答用紙特定情報304と、その解答用紙300の問題を対にした情報(解答用紙データと呼ぶ)を解答用紙300ごとに生成し、解答用紙DB405に出力する。
【0037】
解答用紙DB405は、解答用紙データ生成部404が出力した解答用紙データを記憶する機能を有する。図6は、解答用紙データのデータ構成例を示す図である。図6に示した解答用紙データ600は、各解答用紙300について、一つのレコード601を有している。各レコード601は、その解答用紙を一意に特定する情報である解答用紙特定情報フィールド602と、その解答用紙が有する問題それぞれの問題IDを格納する問題IDフィールド603,604、605、…、612とを有する。この例では、各解答用紙が10個の問題を有するため、10個の問題IDフィールド603,604、605、…、612とするが、この構成に限定される趣旨ではない。なお、図6では、問題IDフィールド606〜611の図示を省略している。
【0038】
図4に戻り、解答用紙管理装置402の説明を続ける。
解答判定部406は、参加者が解答した解答結果の採点処理を、問題DB403及び解答用紙DB405を参照して行う。解答判定部406は、入力部407から入力される解答用紙特定情報304をキーとして解答用紙DB405のレコード601を特定し、そのレコード601の問題IDフィールド601〜612を参照して、対応する解答用紙300の問題IDを特定し、次に当該問題IDをキーとして問題DB403の対応するレコード501を特定し、そのレコード501の正解フィールド505を参照して正解の選択肢番号を取得する。この正解番号を入力部407より入力された解答の番号と比較して正解か否かを判定する。このような判定を全問題について行い、正答数を算出し採点結果を出力部408に出力する。
また、解答判定部406は、正解の判定に基づいて「ビンゴ」の成立についても判定し、判定結果を出力部408に出力する。
【0039】
入力部407は、参加者が解答を終えた解答用紙300の解答内容を入力する機能を有する。入力部407は、例えば光学式読み取り装置や、キーボードなどである。
出力部408は、解答判定部406が出力する採点結果及び「ビンゴ」の成立の有無を表示する機能を有し、例えば液晶ディスプレイ装置、プリンタなどである。
以上で、第1の実施の形態の説明を終了する。
【0040】
[3.第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本発明の第2の実施の形態は、印刷物である解答用紙に代えて、携帯電話機やネットワーク通信機能を備えた携帯ゲーム機などの移動体通信端末を用いることを特徴とする。その他の特徴は第1の実施の形態と同様である。
【0041】
図7は、第2の実施の形態にかかる、「ビンゴラリー」のためのゲーム管理システムの構成例を示したブロック図である。図7に示すゲーム管理システム700は、管理サーバ701と、管理サーバ701とネットワーク702を介して通信可能な端末装置703とを有している。
【0042】
第2の実施の形態では、解答用紙300の代わりに端末装置703が使用される。管理サーバ701は、端末装置703に解答用紙データをネットワークを介して送信する。端末装置703は、受信した解答用紙データに基づいて、解答用紙300に相当する画面表示を行う。図8に端末装置703が表示する、解答用紙300に相当する画面表示の例を示す。端末装置703の表示部801(例えば、液晶ディスプレイ装置)には、解答用紙データに基づいて、見学ポイント20の見学ポイント名称802、及び問題番号803が表示される。参加者はこの見学ポイント名称802に従ってその見学ポイント20に実際に足を運び、そこに設置されている問題掲示手段200から問題文と選択肢の内容を読む。正解と思われる選択肢の番号を端末装置703の入力装置(テンキー、ポインティングデバイス、タッチペンなど)を用いて入力する。正解と思われる選択肢の番号が入力されると、端末装置703はその選択肢の番号を記憶する。図8に示した例では、選択された選択肢の番号が選択番号表示領域804に表示され、参加者が確認できるようになっている。
【0043】
選択肢の入力が終了し、参加者がボタン805を活性化されると、次の問題の見学ポイント名称802、問題番号803を表示した画面に切り替わる。このように、参加者は各問題について指定された見学ポイント20を訪れ、選択肢の番号の入力を行う。
【0044】
図9に、全問題について選択肢の番号の入力を行われると端末装置703に表示される画面例を示す。表示部801には、参加者が正解として選択した選択肢の番号のデータ列である解答データの送信を促すメッセージ901が表示される。このメッセージに従って参加者がボタン902を活性化させると、端末装置703は、ネットワーク702を介して管理サーバに解答データを送信する。なお、ボタン903を活性化させると、送信は中断され、解答の修正などを行えるようになる。
【0045】
解答データを受信した管理サーバ701は、解答データに基づいて採点処理を行い、採点結果を算出する。管理サーバ701はこの採点結果を採点結果データとして端末装置703に送信し、参加者は携帯端末703が表示する採点結果により、ゲームの結果を知ることができる。採点結果に応じて表彰が行われ、また「ビンゴ」の成立/不成立についても知ることができる。ビンゴが成立した場合には、特別の表彰(賞品の授与)などが行われる。
【0046】
また、採点結果は管理サーバ701及び/又は携帯端末703に記憶されている。記憶されている採点結果が全問正解した回数が規定の回数に到達した場合は、特別表彰(博士号の認定、認定証の授与など)を受ける権利を獲得できる。
以上が第2の実施の形態における「ビンゴラリー」の概要である。
【0047】
次に、第2の実施の形態におけるゲーム管理システムの構成要素について説明する。
[3.1.管理サーバ]
管理サーバ701は、第1の実施の形態における解答用紙管理装置402に相当する装置である。すなわち、管理サーバ701は、それぞれが異なる問題を有する複数の解答用紙であって「ビンゴ」が成立する解答用紙を含む複数の解答用紙に相当する解答用紙データを生成し、この解答用紙データを端末装置703に送信し、この端末装置703から解答用紙データにより指定された問題に対する解答である解答データを受信し、解答データの採点結果を算出し、採点結果及びその表彰内容を示すデータを端末装置703に送信する機能を有する。
【0048】
管理サーバ701は、演算処理装置(CPU)、主メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)、必要な場合にはハードディスク装置等の外部記憶装置を具備している装置であって、例えばネットワーク通信機能を備えたコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置である。前記ROM、若しくはハードディスク装置などにプログラムが記憶されており、このプログラムを主メモリ上に載せ、CPUがこれを実行することにより管理サーバ701が実現される。また、上記プログラムは必ずしも情報処理装置内の記憶装置に記憶されていなくともよく、外部の装置(例えば、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダのサーバなど))から提供され、これを主メモリに乗せる構成であってもよい。さらに、この管理サーバ701は単体の装置で構成されていてもよいし、複数の装置(例えば、Webサーバ、データベースサーバ、アプリケーションサーバなど)をネットワークにより結合して構成されるものでもよい。
【0049】
図10に、管理サーバ701の構成例を示した機能ブロック図を掲げる。
管理サーバ701は、ネットワーク702に接続された通信制御部1001と、問題DB1002と、問題DB1002に接続された解答用紙データ生成部1003と、解答用紙データ生成部1003に接続された解答用紙データDB1004と、解答用紙データDB1004及び通信制御部1001に接続された解答用紙データ送信部1005と、解答用紙データ送信部1005に接続されたユーザDB1006と、通信制御部1001,問題DB1002、解答用紙データDB1004、ユーザDB1006に接続された解答判定部1007と、表彰処理部1008,入力部1009,出力部1010とを有している。
【0050】
通信制御部1001は、ネットワーク20を介して各端末装置30とデータやメッセージを送受信するため、所定のプロトコルの実行、及びデータと電気信号の相互変換を実行する機能を有し、例えば、ネットワークボード/ネットワークカード、LANボードなどである。
【0051】
本発明の問題データ記憶手段に相当する問題DB1002は、第1の実施の形態における解答用紙管理装置400の問題DB403と同様の機能を有する構成要素である。すなわち、各問題を一意に特定する情報(以下、問題IDと呼ぶ)と、見学ポイント、問題番号、その正解番号を関連付けて記憶する機能を有する。問題DB1002が記憶するデータは、先に説明した図5に示した問題データ500と同様である。
【0052】
本発明の解答用紙データ生成手段に相当する解答用紙データ生成部1003は、第1の実施の形態における解答用紙管理装置400の解答用紙データ生成部404に対応する構成要素である。すなわち、解答用紙データ生成部1003は、問題DB1002から問題を所定数(例えば、10個)抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙データを生成し、これを解答用紙データDB1004に出力する機能を有する。一つの解答用紙データは、図6に示す一つのレコード601に相当するデータであって、解答カードIDと所定数の問題IDを格納したデータである。
【0053】
本発明の解答用紙データ記憶手段に相当する解答用紙データDB1004は、第1の実施の形態における解答用紙管理装置400の解答用紙DB405に相当する構成要素である。すなわち、解答用紙データDB1004は、解答用紙データ生成部1003が出力した解答用紙データを記憶する機能を有する。解答用紙データDB1004が記憶するデータは、前述の図6に示した解答用紙データ600と同様であるので詳しい説明は省略する。
【0054】
本発明の解答用紙データ送信手段に相当する解答用紙データ送信部1005は、端末装置703から解答用紙データの送信要求を受け付け、この要求に応答して解答用紙データDB1004から解答用紙データ(図6のレコード601に相当、「個別解答用紙データ」と呼ぶ)を読み出し、この個別解答用紙データを端末装置703に送信するとともに、どの端末装置703にどの個別解答用紙データを送信したかを対応付けて記憶するためのユーザデータを生成し、これをユーザDB1006に記憶させる機能を有する。ユーザデータの内容については後述する。
【0055】
本発明のユーザデータ記憶手段に相当するユーザDB1006は、解答用紙データ送信部1005が生成したユーザデータを記憶する機能を有する。図11は、ユーザDB1006が記憶するユーザデータのデータ構成例を示す図である。図11に示すデータ構成例では、ユーザデータ1100は、各ユーザについて一つのレコード1101を有する。各レコード1101は、対応するユーザ又は端末装置703を一意に特定する情報であるユーザ特定情報(例えば、ユーザID、携帯電話番号、携帯電話個体番号、メールアドレスなど)を格納するユーザIDフィールド1102と、そのユーザの端末装置703に送信した個別解答用紙データの解答用紙IDを格納する解答用紙IDフィールド1103と、対応する個別解答用紙データの問題の採点結果のうち正解数を格納する正解フィールド1104と、対応する個別解答用紙データの解答の結果ビンゴが成立したか否かを示す情報を格納するビンゴフィールド1105とを有する。なお、図11に示した例では、各レコード1101は、2枚分の個別解答用紙データのための解答用紙IDフィールド1103、正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105を有している状態を図示した。ユーザがさらに別の解答用紙データを取得した場合には、一つ(一枚)の個別解答用紙データごとにさらに新たな解答用紙IDフィールド1103、正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105がそのレコード1101に追加される。
【0056】
なお、この例では、正解フィールド1104には正解数が格納される。ビンゴフィールド1105には、ビンゴが成立した場合には「1」が、成立していない場合には「0」が格納される。また、後述する解答判定部1107による解答判定がなされていない辞典では、正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105ともに「9999」が格納されている。
【0057】
図10に戻り、管理サーバ701の説明を続ける。
本発明の解答判定手段に相当する解答判定部1007は、端末装置703から受信した解答データ(ユーザが解答用紙データに基づいて解答を入力することによって生成されるデータであって、ユーザID、解答用紙ID,及びユーザが選択した選択肢番号などを含む)を受信すると、解答用紙データDB1004及び問題DB1002を参照し、ユーザが解答した問題はどれであって、その正解は何番であるかを取得し、ユーザの選択した選択肢番号が正解と一致するかを判定して、正解数を算出し、また全問正解している場合にはその配列が「ビンゴ」となっているか否かを判定し、判定結果を前述のユーザDB1006に追加する。ユーザDB1006には、解答用紙データ送信時に、その解答用紙データに対応するレコード1101が生成されているため、解答判定部1007は、解答データのユーザIDに対応するレコード1101の対応する解答用紙IDと組になっている正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105に正解数、ビンゴの成否を書き込む。
【0058】
また、解答判定部1007は、ユーザDB1006を参照して、ユーザの解答データに対する採点結果、表彰結果などを通知する結果通知データを生成し、これを端末装置703に送信する機能を有する。
【0059】
なお、採点結果、表彰結果については、管理サーバ701に接続した出力装置(液晶ディスプレイ装置、プリンタなど)によって、ユーザDB1006内のデータを抽出して出力し、ビンゴラリーの主催者、実行者などが確認できるようにしてもよいし、また管理サーバ701にネットワークを介して接続できる端末(PCなど)からユーザDB1006内のデータにアクセスして、採点結果、表彰結果をリモートな環境(例えば、ビンゴラリー開催地域内の、商店、食堂、コンビニなどに設置したネットワーク端末装置)で確認できるようにしてもかまわない。
【0060】
[3.2.端末装置]
次に、端末装置703について説明する。端末装置703は、管理サーバ701から解答用紙データを受信し、このデータに基づいて見学ポイント名及び問題番号をユーザに提示し、ユーザが解答として選択した選択肢番号を記憶し、端末装置703及び/又はユーザを特定する情報であるユーザ特定情報、解答用紙データを特定する解答用紙ID、及びユーザが選択した選択肢番号を含む解答データを生成し、これを管理サーバ701に送信し、管理サーバ701から送信されたユーザの解答データに対する採点結果、表彰結果などを通知する結果通知データを受信し、これの内容をユーザなどに提示する機能を有する。
【0061】
端末装置703は、ネットワーク通信機能及び情報処理機能を有する情報処理装置であって、例えば、CPU,ROM、RAM、通信回路などを備えた携帯電話機、携帯ゲーム機、PDA(Personal Data Assistant)などの移動体通信端末、ノートブック型PCなどである。
【0062】
図12は、端末装置703の構成例を示す機能ブロック図である。端末装置703は、ネットワークに接続するための通信制御部1201と、通信制御部1201に接続されたアプリケーション部1202と、アプリケーション部に接続された入力部1206,出力部1207とを有している。アプリケーション部1202は、解答用紙データ取得部1203,解答データ生成部1204、結果通知データ処理部1205を有している。
【0063】
通信制御部1201は、ネットワーク20を介して管理サーバ701とデータやメッセージを送受信するため、所定のプロトコルの実行、及びデータと電気信号(無線信号でもよい)の相互変換を実行する機能を有する。
【0064】
アプリケーション部1202は管理サーバ701とビンゴラリーに必要なデータの送受信を行う機能を有し、例えば、CPUなどにより実行されるWebブラウザ、或いは専用ソフトウエアなどである。
【0065】
本発明の解答用紙データ取得手段に相当する解答用紙データ取得部1203は管理サーバ701に宛てて解答用紙データの送信要求を行い、管理サーバ701から送信された解答用紙データを受信して保持する機能を有する。解答用紙データ取得部1203は、保持した解答用紙データを出力部1207に表示させる機能も有する。解答用紙データ取得部1203が表示させる画面は前述の図8に示すような画面内容となる。
【0066】
本発明の解答データ生成部に相当する解答データ生成部1204は、入力部1206から入力された、ユーザが選択した選択肢番号に基づいて、解答データを生成しこれを管理サーバ701に宛てて送信する機能を有する。解答データ生成部1204は、解答データを送信するか否かをユーザに問い合わせる画面を出力部1207に表示させる機能を有する。解答データ生成部1204が表示させる画面は、前述の図9に示すような画面内容となる。
【0067】
本発明の結果通知データ処理手段に相当する結果通知データ処理部1205は、解答データに対する採点結果、表彰結果などを通知する結果通知データを受信し、これをユーザなどに提示させる機能を有する。図13に結果通知データ処理部1205が出力部1207に表示させる画面(結果通知画面という)の一例を示す。端末装置703の表示部801(例えば、液晶ディスプレイ装置の出力部1207の表示領域)には、結果通知データに含まれている正解数を表示する正解数表示領域1301、全問正解となった解答カードデータの累積枚数を表示する全問正解カード枚数表示領域1302,ビンゴの成立の成否を表示するビンゴ成否表示領域1303と、結果通知画面の表示を終了させる終了ボタン1304とが生成される。ユーザはこの結果通知画面を見て、自己の成績、表彰の有無、ビンゴの成立の有無を知ることができる。また、この結果通知画面を所定の場所(例えば、ビンゴラリーの企画運営会社の窓口、実行本部、など)で提示すると、係員などがDB上の過去の記録と結果通知画面の内容を照合し、確認した上で、表彰や賞品の付与を行う。
【0068】
入力部1206は、ユーザが選択した選択肢の番号などをアプリケーション部1202,より詳しくは解答データ生成部1204に信号として渡す機能を有し、例えばテンキー、キーボード、ポインティングデバイスなどである。
【0069】
出力部1207は、解答用紙データ取得部1203が取得した解答用紙データに基づいて、見学ポイントや問題番号などを提示し、また結果通知データに基づいて、正答数や表彰内容、ビンゴの成立などをユーザに表示する機能を有し、例えば液晶ディスプレイ装置などである。
【0070】
[3.3.動作例]
次に、第2の実施の形態の動作例について説明する。図14は、第2の実施の形態にかかるゲーム管理システム700の動作例を示すシーケンス図である。以下、図14を参照しながら、ゲーム管理システム700の動作例について説明する。
【0071】
まず、「ビンゴラリー」の主催者、運営者、或いはこれらから委託を受けた管理サーバ701の管理者など(以下、「管理者等」という)は、「ビンゴラリー」の各見学ポイント20について、問題(問題及び選択肢)を作成し、これに基づいて問題掲示手段200を作成しこれを見学ポイント20に設置する。
【0072】
また管理者等は管理サーバ701の問題DB1002に、問題(問題及び選択肢)に基づいて問題データ500(図5参照)を入力する(S10)。管理サーバ701では、入力された問題データ500に基づいて、解答用紙データ生成部1003が解答用紙データ600を生成し、解答用紙データDB1004に記憶させる(S20)。これで、管理サーバ701は、参加者から解答用紙データ送信要求を受け付ける準備ができたことになる。
【0073】
さて、「ビンゴラリー」への参加者は、先ず自分の端末装置703から管理サーバ701にアクセスし、解答用紙データの送信要求を行う(S30)。管理サーバ701、より詳しくは解答用紙データ送信部1005が、端末装置703からの解答用紙データの送信要求を受信すると、解答用紙データDB1004を参照し、解答用紙300(図3参照)に相当するデータである個別解答用紙データを当該端末装置703に送信する(S40)。個別解答用紙データは解答用紙データ600のそれぞれのレコード601に相当する。
【0074】
また、管理サーバ701、より詳しくは解答用紙データ送信部1005が、どの参加者にどの解答用紙を送信したかを記録するため、ユーザDB1006に当該参加者に対応するレコード1101を追加し、或いはすでに当該参加者に対応するレコード1101が存在する場合には、新たな新たな解答用紙IDフィールド1103、正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105をそのレコード1101に追加し、これら解答用紙IDフィールド1103、正解フィールド1104、ビンゴフィールド1105に個別解答用紙データの対応するフィールドのデータを格納させる(S50)。
【0075】
一方、個別解答用紙データを受信した端末装置703,より詳しくは解答用紙データ取得部1203が個別解答用紙データを記憶する(S60)。
【0076】
個別解答用紙データの受信を完了した端末装置703は、個別解答用紙データの内容を出力部1207に表示させる(図8参照)。参加者は表示された見学ポイント20に赴き、設置された問題掲示手段200から、表示された問題番号に対応する問題文、及び選択肢を読み取り、正解と思われる選択肢を決定し、その選択肢の番号を端末装置30の入力部1206を用いて入力する(S70)。
【0077】
参加者は個別解答用紙データに含まれているすべての見学ポイント20を訪問し、個別解答用紙データに含まれているすべての問題について解答入力(S70)を終えると、問題について入力された選択肢の番号を含む解答データを端末装置703から管理サーバ701に送信させる(S80)。
【0078】
管理サーバ701、より詳しくは解答判定部1007が解答データを受信すると、問題DB1002,解答用紙データDB1004を参照して、解答データに含まれる選択肢が正解であるか否かを判断し(S90)、この判断に基づいて結果通知データを生成し、この解答データを送信した端末装置703に送信する(S110)。
【0079】
結果通知データを受信した端末装置703、より詳しくは、結果通知データ処理部1205は、結果通知データの内容を出力部1207に表示させ(S120)、参加者に解答結果を提示する。これにより、参加者は解答データを送信した内容について、何問正解したか、全問正解の解答用紙の累積枚数は何枚になったか、ビンゴは成立したのか、などを知ることができる。
【0080】
また、結果通知データは結果通知データ処理部1205により記憶され、以降何度でも再表示させることが可能である。参加者は、指定された場所(例えば運営本部、商店、チェックポイントなど)に赴き、結果通知データの内容を再表示させることにより、ビンゴラリー運営者などから、認定された級の賞状や、賞品などを引き替えとして受け取ることができる。
【0081】
さて、管理サーバ701は結果通知データを送信するとともに、S90における判定の内容をユーザDB1006に書き込み記憶させる(S130)。
【0082】
参加者が後日解答結果の確認を要求したり、表彰の要求を行ったりした場合には、管理サーバ701の管理者等は入力部1009から当該参加者のユーザIDを入力する等により、その参加者の解答結果をユーザDB1006から抽出して出力部1010に表示させることにより、解答結果の確認や表彰の要否、賞品の有無などが随時確認できる(S150)。
【0083】
[4.変形例、その他]
(1)上記第2の実施の形態は、管理サーバ701から端末装置703へのデータ送信(例えば、解答用紙データの送信(S40)、結果通知データの送信(S110))は、いわゆるPULL型(例えば、WebブラウザからHTMLデータの送信要求を行う)のデータ配信を行うものとして記述したが、これらのデータを電子メールにて配信するいわゆるPUSH型のデータ配信により管理サーバ701から端末装置703へのデータ送信を行うようにしても、もちろん本発明は成立する。ただし、この場合には参加者のメールアドレスをユーザDB1206などに記憶させる必要がある。
(2)その他本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において、いかなる変形も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】ビンゴラリーの行われるある地区の地図の例を示した図
【図2】問題掲示手段の一例である掲示板の例を示す図
【図3】解答用紙の一例を示す図
【図4】解答用紙管理システムの構成例を示すブロック図
【図5】問題DBが記憶する問題データのデータ構成例を示す図
【図6】解答用紙データのデータ構成例を示す図
【図7】第2の実施の形態にかかる、「ビンゴラリー」のためのゲーム管理システムの構成例を示したブロック図
【図8】端末装置が表示する、解答用紙に相当する画面表示の例を示す図
【図9】全問題について選択肢の番号の入力を行われると端末装置に表示される画面例を示す図
【図10】管理サーバの構成例を示した機能ブロック図
【図11】ユーザDBが記憶するユーザデータのデータ構成例を示す図
【図12】端末装置の構成例を示す機能ブロック図
【図13】結果通知データ処理部が出力部に表示させる結果通知画面の例を示す図
【図14】第2の実施の形態にかかるゲーム管理システムの動作例を示すシーケンス図
【符号の説明】
【0085】
200 … 問題掲示手段(掲示板)
300 … 解答用紙
400 … 解答用紙管理システム
402 … 解答用紙管理装置
403 … 問題DB
404 … 解答用紙データ生成部
405 … 解答用紙DB
406 … 解答判定部
701 … 管理サーバ
703 … 端末装置
1002 … 問題DB
1003 … 解答用紙データ生成部
1004 … 解答用紙データDB部
1005 … 解答用紙データ送信部
1006 … ユーザDB
1007 … 解答判定部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の問題を表示した問題掲示手段が設置された見学ポイントと、当該問題に付された問題番号を関連付けて記憶する問題データ記憶手段と、
前記問題データ記憶手段から問題を抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙を印刷するためのデータを生成する解答用紙データ生成手段と
を有し、
前記解答用紙データ生成手段は、同一ロット中の複数の解答用紙のうち、所定数或いは任意の数のビンゴが成立する問題の組み合わせを有する解答用紙を印刷するためのデータを発生させる
ことを特徴とする解答用紙管理装置。
【請求項2】
複数の問題が表示された問題掲示手段が設けられた見学ポイントを参加者が訪問し、問題掲示手段に表示された問題と、その問題の解答である複数の選択肢から正しい選択肢を選び、正しい選択肢の番号をマークするための解答用紙であって、
各問題について見学ポイント名と、問題番号と、複数の選択肢の番号の配列とを有し、
前記選択肢の番号は行列状に配置されており、マークされ且つ正解である番号が所定の配列である場合には、当該参加者に特別の利益が付与される
ことを特徴とする解答用紙。
【請求項3】
複数の問題を表示した問題掲示手段が設けられている見学ポイントと、問題番号とを関連付けて記憶する問題データ記憶手段と、
前記問題データ記憶手段から問題を抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙データを生成し、同一ロット中の複数の解答用紙データのうち、所定数或いは任意の数のビンゴが成立する問題の組み合わせを有する解答用紙データを発生させる解答用紙データ生成手段と、
前記解答用紙データを記憶する解答用紙データ記憶手段と、
解答用紙データを読み出し、この解答用紙データを端末装置に送信する解答用紙データ送信手段と
を有することを特徴とする管理サーバ。
【請求項4】
どの端末装置にどの解答用紙データを送信したかを対応付けて記憶するためのユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段と、
端末装置から送信された解答データを受信し、この解答データがいくつの正解を含むか、及び正解の選択肢の番号が所定の配列と一致するか否かを判定し、判定の結果を示す結果通知データを生成し、端末装置に送信する解答判定手段と
をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の管理サーバ。
【請求項5】
解答用紙データの送信を要求する解答用紙データ取得手段と、
送信された解答用紙データに基づいて、解答すべき問題が表示された問題掲示手段が設けられた見学ポイント、及びその問題番号を表示し、問題の解答として選択された選択肢の番号の入力を受け付け、入力された選択肢の番号を含む解答データを送信する解答データ生成手段と、
前記送信した解答データの採点結果である結果通知データを受信し、前記結果通知データに基づいて、正解数及び問題の解答として選択された選択肢の番号が所定の配列であるか否かに応じて決定されるビンゴの成否を表示させる結果通知データ処理手段と
を有することを特徴とする端末装置。
【請求項6】
請求項3又は4に記載の管理サーバと、請求項5に記載された端末装置とを有することを特徴とするゲーム管理システム。
【請求項1】
複数の問題を表示した問題掲示手段が設置された見学ポイントと、当該問題に付された問題番号を関連付けて記憶する問題データ記憶手段と、
前記問題データ記憶手段から問題を抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙を印刷するためのデータを生成する解答用紙データ生成手段と
を有し、
前記解答用紙データ生成手段は、同一ロット中の複数の解答用紙のうち、所定数或いは任意の数のビンゴが成立する問題の組み合わせを有する解答用紙を印刷するためのデータを発生させる
ことを特徴とする解答用紙管理装置。
【請求項2】
複数の問題が表示された問題掲示手段が設けられた見学ポイントを参加者が訪問し、問題掲示手段に表示された問題と、その問題の解答である複数の選択肢から正しい選択肢を選び、正しい選択肢の番号をマークするための解答用紙であって、
各問題について見学ポイント名と、問題番号と、複数の選択肢の番号の配列とを有し、
前記選択肢の番号は行列状に配置されており、マークされ且つ正解である番号が所定の配列である場合には、当該参加者に特別の利益が付与される
ことを特徴とする解答用紙。
【請求項3】
複数の問題を表示した問題掲示手段が設けられている見学ポイントと、問題番号とを関連付けて記憶する問題データ記憶手段と、
前記問題データ記憶手段から問題を抽出し、抽出した問題に応じて解答用紙データを生成し、同一ロット中の複数の解答用紙データのうち、所定数或いは任意の数のビンゴが成立する問題の組み合わせを有する解答用紙データを発生させる解答用紙データ生成手段と、
前記解答用紙データを記憶する解答用紙データ記憶手段と、
解答用紙データを読み出し、この解答用紙データを端末装置に送信する解答用紙データ送信手段と
を有することを特徴とする管理サーバ。
【請求項4】
どの端末装置にどの解答用紙データを送信したかを対応付けて記憶するためのユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段と、
端末装置から送信された解答データを受信し、この解答データがいくつの正解を含むか、及び正解の選択肢の番号が所定の配列と一致するか否かを判定し、判定の結果を示す結果通知データを生成し、端末装置に送信する解答判定手段と
をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の管理サーバ。
【請求項5】
解答用紙データの送信を要求する解答用紙データ取得手段と、
送信された解答用紙データに基づいて、解答すべき問題が表示された問題掲示手段が設けられた見学ポイント、及びその問題番号を表示し、問題の解答として選択された選択肢の番号の入力を受け付け、入力された選択肢の番号を含む解答データを送信する解答データ生成手段と、
前記送信した解答データの採点結果である結果通知データを受信し、前記結果通知データに基づいて、正解数及び問題の解答として選択された選択肢の番号が所定の配列であるか否かに応じて決定されるビンゴの成否を表示させる結果通知データ処理手段と
を有することを特徴とする端末装置。
【請求項6】
請求項3又は4に記載の管理サーバと、請求項5に記載された端末装置とを有することを特徴とするゲーム管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−251644(P2009−251644A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−94862(P2008−94862)
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【出願人】(501005999)有限会社ドット・プランニング (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【出願人】(501005999)有限会社ドット・プランニング (1)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]