説明

計量カップ

【解決手段】取っ手5を利用してその対峙壁部13に設けた凸レンズ状の拡大透視部20により、カップ本体1の周壁部3の計量目盛を取っ手5内の空室16を介して拡大して見ることができるので、計量目盛が見易くなる。カップ本体1の周壁部3において傾斜して形成された前壁部7及び後壁部8に計量目盛を付したので、計量目盛が上方から見易くなる。カップ本体1において収容室4の横断面を一定の形態及び面積に設定したので、収容室4で増量される計量物の容積変化率が底壁部2から周壁部3の上端縁部3aまでの全体にわたり一定になり、増量の度合が判別し易くなる。
【効果】計量カップによる計量作業が行い易くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計量目盛を付したカップ本体を有する計量カップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1において、カップ本体は、底壁部と、その底壁部の外周に設けた周壁部と、その底壁部と周壁部とで囲まれる収容室とを有し、この周壁部は上方へ向けて広がるように傾斜しているとともに計量目盛を有し、その周壁部から外側へ突出する取っ手が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平2−16268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、カップ本体の計量目盛が小さ過ぎると見にくくなる場合もあり、また、周壁部が上方へ向けて広がるように傾斜しているため、増量される計量物の容積変化率が底壁部から周壁部の上端縁部に向うに従い変化して増量の度合を判別しにくくなる場合もあり、計量カップによる計量作業に不便を感じることがあった。
【0005】
この発明は、計量カップによる計量作業を行い易くすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
後記実施形態の図面(図1〜6)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる計量カップにおいては、計量目盛11,12を付したカップ本体1に、その計量目盛12を拡大して見ることができる拡大透視部20を設けている。請求項1の発明では、この拡大透視部20により計量目盛12が見易くなる。従って、計量カップによる計量作業を行い易い。
【0007】
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記カップ本体1は把持部5を有し、前記拡大透視部20はその把持部5に設けられている。請求項2の発明では、把持部5を利用してこの拡大透視部20を簡単に設けることができる。
【0008】
請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記カップ本体1は、底壁部2と、その底壁部2の外周に設けた周壁部3と、その底壁部2と周壁部3とで囲まれる収容室4とを有し、前記把持部は周壁部3の外側へ突出する取っ手5である。請求項3の発明では、取っ手5を利用してこの拡大透視部20を簡単に設けることができる。
【0009】
請求項4の発明にかかる計量カップのカップ本体1においては、底壁部2と、その底壁部2の外周に設けた周壁部3と、その底壁部2と周壁部3とで囲まれる収容室4とを有し、その周壁部3に形成した傾斜部7,8に計量目盛11,12を付し、その計量目盛12を拡大して見ることができる拡大透視部20を設けている。請求項4の発明では、傾斜部8に付した計量目盛12がこの拡大透視部20により見易くなる。従って、計量カップによる計量作業を行い易い。
【0010】
請求項5の発明にかかる計量カップのカップ本体1においては、底壁部2と、その底壁部2の外周に設けた周壁部3と、その底壁部2と周壁部3とで囲まれる収容室4とを有し、その周壁部3に形成した第一傾斜部8と第二傾斜部7とのうち少なくとも一方の傾斜部7,8に計量目盛11,12を付し、その傾斜部8に付した計量目盛12を拡大して見ることができる拡大透視部20を設けている。請求項5の発明では、第一傾斜部8と第二傾斜部7とのうち少なくとも一方の傾斜部8に付した計量目盛12がこの拡大透視部20により見易くなる。従って、計量カップによる計量作業を行い易い。
【0011】
請求項6の発明にかかる計量カップのカップ本体1においては、底壁部2と、その底壁部2の外周に設けた周壁部3と、その底壁部2と周壁部3とで囲まれる収容室4とを有し、計量目盛12,11を付した周壁部3に互いに対向して形成した第一傾斜部8と第二傾斜部7とのうち、第一傾斜部8の外面を上方に向けるとともに、第二傾斜部7の内面を第一傾斜部8の内面に対向して上方に向け、この第一傾斜部8の内面と、この第二傾斜部7の内面と、この第一傾斜部8と第二傾斜部7との間で周壁部3に互いに対向して形成した両側壁部9の内面とで囲まれる収容室4を底壁部2の内面に沿って切断した横断面を、底壁部2側から周壁部3の上端縁部3a側まで一定の形態及び面積に設定している。請求項6の発明では、第一傾斜部8と第二傾斜部7と両側壁部9とで囲まれる収容室4において増量される計量物の容積変化率を一定にして増量の度合を判別し易くすることができる。従って、計量カップによる計量作業を行い易い。
【0012】
次に、請求項以外の技術的思想について実施形態の図面の符号を援用して説明する。
請求項3の発明を前提とする第7の発明において、前記計量目盛12は、前記取っ手5が突出する周壁部3で拡大透視部20を通じて見ることができる後壁部8に設けられている。第7の発明では、周壁部3の後壁部8から突出する取っ手5の拡大透視部20を通じてその後壁部8の計量目盛12を容易に見ることができる。
【0013】
第7の発明を前提とする第8の発明において、前記取っ手5は、計量目盛12を付した後壁部8に面する対峙壁部13と、この後壁部8と対峙壁部13とを繋ぐ連結壁部14とを有し、その対峙壁部13に前記拡大透視部20が設けられている。例えば、対峙壁部13自体を拡大透視部20にすることができる。第8の発明では、計量目盛12を付した後壁部8に面する取っ手5の対峙壁部13に拡大透視部20を簡単に設けることができる。
【0014】
第8の発明を前提とする第9の発明において、前記取っ手5は、後壁部8と対峙壁部13とを結ぶ方向に対し交差する方向の両側で側壁部15を有している。例えば、この側壁部15に指当体19を設けている。第9の発明では、この側壁部15に指を当てがって取っ手5を容易に把持することができる。
【0015】
第9の発明を前提とする第10の発明において、前記取っ手5は、後壁部8と対峙壁部13と連結壁部14と側壁部15との間に空室16を有している。第10の発明では、取っ手5を軽量化することができるばかりでなく、後壁部8と対峙壁部13との間に空室16があるために対峙壁部13に拡大透視部20を容易に形成することができる。
【0016】
請求項4の発明を前提とする第11の発明において、前記周壁部3で傾斜部8の外面は上方を向いている。第11の発明では、傾斜部8の計量目盛12を上方から見易い。従って、計量カップによる計量作業を行い易い。
【0017】
請求項4の発明または第11の発明を前提とする第12の発明において、前記カップ本体1で計量目盛12を付した傾斜部8を有する周壁部3に把持部5を有し、前記拡大透視部20はその把持部5に設けられている。第12の発明では、把持部5を利用してこの拡大透視部20を簡単に設けることができる。
【0018】
第12の発明を前提とする第13の発明において、前記把持部は周壁部3の外側へ突出する取っ手5である。第13の発明では、取っ手5を利用してこの拡大透視部20を簡単に設けることができる。
【0019】
請求項5の発明を前提とする第14の発明において、前記周壁部3で第一傾斜部8の外面は上方を向いているとともに第二傾斜部7の内面は上方を向いている。第14の発明では、傾斜部7,8の計量目盛11,12を上方から見易い。従って、計量カップによる計量作業を行い易い。
【0020】
第14の発明を前提とする第15の発明において、前記周壁部3で第一傾斜部8と第二傾斜部7とは、底壁部2から周壁部3の上端縁部3aまでの全体にわたり互いに同じ向きに傾斜して形成されている。第15の発明では、底壁部2から周壁部3の上端縁部3aまでの全体にわたり傾斜部7,8の計量目盛11,12を上方から見易い。
【0021】
請求項5の発明または第14の発明または第15の発明を前提とする第16の発明において、前記カップ本体1で計量目盛12を付した傾斜部8を有する周壁部3に把持部5を有し、前記拡大透視部20はその把持部5に設けられている。第16の発明では、把持部5を利用してこの拡大透視部20を簡単に設けることができる。
【0022】
第16の発明を前提とする第17の発明において、前記把持部は周壁部3の外側へ突出する取っ手5である。第17の発明では、取っ手5を利用してこの拡大透視部20を簡単に設けることができる。
【0023】
請求項1から請求項5のうちいずれか一つの請求項の発明、または、第7の発明から第17の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする第18の発明において、前記拡大透視部20は凸レンズ状に形成されている。第18の発明では、拡大透視部20を簡単に設けることができる。
【0024】
請求項6の発明を前提とする第19の発明において、前記周壁部3で第一傾斜部8と第二傾斜部7とは、底壁部2から周壁部3の上端縁部3aまでの全体にわたり互いに同じ向きに傾斜して形成されている。第19の発明では、増量される計量物の容積変化率を底壁部2から周壁部3の上端縁部3aまでの全体にわたり一定にして増量の度合を判別し易くすることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、計量カップによる計量作業を行い易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施形態にかかる計量カップを示す斜視図である。
【図2】上記計量カップを示す側面図である。
【図3】上記計量カップを側面側から見た断面図である。
【図4】上記計量カップを示す平面図である。
【図5】上記計量カップを平面側から見た断面図である。
【図6】(a)は上記計量カップを示す正面図であり、(b)は上記計量カップを背面側から見た断面図であり、(c)は上記計量カップを示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の一実施形態にかかる計量カップについて図1〜6を参照して説明する。
カップ本体1は、底壁部2と、その底壁部2の外周に設けた周壁部3と、その底壁部2と周壁部3とで囲まれる収容室4とを有している。この周壁部3の外側にはこのカップ本体1に対し分離されて成形された取っ手5(把持部)が連結され、この周壁部3の上端縁部3aにはこの取っ手5に対する反対側で注ぎ口6が形成されている。この周壁部3は、この注ぎ口6が形成された前壁部7と、この取っ手5が連結された後壁部8と、この前壁部7と後壁部8との間で互いに対向して形成された両側壁部9とに区分することができ、この前壁部7(第二傾斜部)と後壁部8(第一傾斜部)とは互いに対向して底壁部2から周壁部3の上端縁部3aまでの全体にわたり互いに同じ前向きに同じ傾斜角度θで傾斜して形成されている。この前壁部7の傾斜角度θと後壁部8の傾斜角度θとは、それぞれ、約65度に設定されているが、好ましくは45〜80度に設定してもよい。また、その前壁部7の傾斜角度θ(例えば50度)と後壁部8の傾斜角度θ(例えば70度)とを互いに異なるものにしてもよい。前記前壁部7の注ぎ口6は前壁部7の傾斜向きに合わせて前向きに突出しているため、収容室4内の計量物をその注ぎ口6から注ぎ易い。この後壁部8の外面は上方を向くとともに、この後壁部8の内面は下方を向き、また、この前壁部7の内面はこの後壁部8の内面に対向して上方を向くとともに、この前壁部7の外面は下方を向き、この後壁部8の内面とこの前壁部7の内面とこの両側壁部9の内面とで囲まれる収容室4を底壁部2の内面に沿って水平な切断面Pにより切断した横断面上においてこれらの内面により囲まれる収容室4の平坦部分10は、底壁部2から周壁部3の上端縁部3a付近の注ぎ口6の下側までの全体にわたり、一定の形態(円形状)及び面積に設定されている。この前壁部7の外面には例えば赤色の計量目盛11が印刷されているとともに、この後壁部8の外面には例えば赤色の計量目盛12が印刷され、この周壁部3が透明または半透明のプラスチックにより成形されているためにこれらの計量目盛11,12を周壁部3の内外から透視することができる。これらの計量目盛11,12は200mlまで付されているが、カップ本体1には約250mlまで収容することができる。
【0028】
前記取っ手5は、周壁部3の外側へ突出し、計量目盛12を付した後壁部8に面する対峙壁部13と、この後壁部8の上端縁部3aに取着されて後壁部8と対峙壁部13とを繋ぐ上壁部14(連結壁部)と、後壁部8と対峙壁部13とを結ぶ前後方向に対し交差する左右方向の両側で上壁部14に取着されて後壁部8の外面及び対峙壁部13の内面に接する側壁部15と、後壁部8と対峙壁部13と上壁部14と側壁部15との間に形成された空室16とを有している。この空室16は、後壁部8の下端部と対峙壁部13の下端部と側壁部15の下端部との間で形成された開口17で下方へ開放されている。この開口17により空室16に水分が溜まるのを防止することができる。この上壁部14は凹部14aを有するとともに後方へ向うに従い上方へ傾斜し、この対峙壁部13は後壁部8に沿って傾斜しているが、この空室16で対峙壁部13と後壁部8との間の間隔は上方ほど広がったり下方ほど広がったりしてもよい。この側壁部15には対峙壁部13の付近で嵌着孔18が貫設され、その嵌着孔18にはゴムなどの軟質材により成形された指当体19が滑止めとして嵌め込まれて側壁部15の外面から突出している。この取っ手5が透明または半透明のプラスチックにより成形されているために計量目盛12を対峙壁部13と上壁部14と側壁部15との内外から透視することができる。
【0029】
前記取っ手5の対峙壁部13自体は、上下方向の中央部ほど外側へ膨らむ外面13aと平坦な内面13bとによりその中央部ほど厚い凸レンズ状に形成された拡大透視部20になっている。この拡大透視部20の外側から前記後壁部8の計量目盛12を拡大して見ることができる。この拡大透視部20の形態としては、上下方向の中央部ほど外側へ膨らむ外面13a及び内面13bによりその中央部ほど厚い凸レンズ状に形成してもよい。なお、前記指当体19の突出面は、この拡大透視部20とは逆に、上下方向の中央部ほど前側へ膨らむ前端部と平坦な後端部とによりその中央部ほど前後方向幅が広い形状に形成されている。
【0030】
前記カップ本体1の底壁部2と取っ手5の下端部とは軟質材により成形された滑止め台21上に着脱可能に嵌め込まれ、取っ手5の開口17に合わせた開口22がこの滑止め台21に形成されている。この開口22は、取っ手5を把持した際の指掛けや、計量カップを吊り下げる際の引掛孔や、載置面にある突起が係入される位置決め孔として利用することができる。
【0031】
ちなみに、図2において前側高さHFは約78mm、後側高さHBは約98mm、前後方向長さLは約156mmにそれぞれ設定され、図4において左右方向幅Wは約85mmに設定されている。
【0032】
この計量カップを使用する際には、例えば取っ手5の全体を手の平で包むようにして掴むことができる。その際には、取っ手5で傾斜する対峙壁部13及び上壁部14に指を当てたり上壁部14の凹部14aを指当てとして利用したりして、取っ手5を把持し易くなり、収容室4内の計量物を注ぎ口6から注ぎ易い。その上壁部14で計量物を案内させて収容することもできる。また、取っ手5の両指当体19を持ち上げても、その両指当体19間で取っ手5の拡大透視部20や上壁部14を通して計量目盛12を見ることができる。
【0033】
本実施形態は下記の効果を有する。
* 取っ手5を利用してその対峙壁部13自体に設けた凸レンズ状の拡大透視部20により、カップ本体1に対し離れた位置からでも、カップ本体1の周壁部3の計量目盛12を水平方向ばかりでなく真上や斜めの上方から取っ手5内の空室16を介して拡大して見ることができ、計量目盛12が見易くなって計量カップによる計量作業が行い易くなる。また、対峙壁部13自体を拡大透視部20として兼用したので、拡大透視部20を簡単に設けることができる。
【0034】
* カップ本体1の周壁部3において傾斜して形成された前壁部7及び後壁部8に計量目盛11,12を付したので、カップ本体1を目に近付けたり目をカップ本体1に近付けたりすることなく、載置したカップ本体1に計量物を上方から収容する姿勢のままで計量目盛11,12が真上や斜めの上方から見易くなり、計量カップによる計量作業が行い易くなる。
【0035】
* カップ本体1において収容室4の横断面を一定の形態及び面積に設定したので、収容室4で増量される計量物の容積変化率が底壁部2から周壁部3の上端縁部3aまでの全体にわたり一定になり、増量の度合が判別し易くなって計量カップによる計量作業が行い易くなる。
【0036】
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 拡大透視部については、前記取っ手5以外に、周壁部3で計量目盛のある部分に形成してもよい。
【0037】
・ 取っ手5をカップ本体1に対し着脱可能に連結してもよい。取っ手5をカップ本体1から取り外せば、それらを収容する際に嵩張らない。
・ 取っ手5において左右両側壁部15を省略してもよい。
【0038】
・ 把持部については、前記取っ手5以外に、周壁部3に対し把持可能な形状に形成したものであればよい。
・ 前述したように収容室4を底壁部2の内面に沿って水平な切断面Pにより切断した横断面上における収容室4の平坦部分10については、円形状以外の形態、例えば多角形状(三角形状や四角形状など)や楕円形状やその他の形状(星形状やハート形状や動物形状など)にしてもよい。
【0039】
・ 前記底壁部2から周壁部3の上端縁部3aまでの全体ではなく、それらの間の中間部でのみ傾斜部を形成してもよい。
・ 前記前壁部7の計量目盛11と後壁部8の計量目盛12とのうち、前壁部7の計量目盛11を省略してもよい。
【0040】
・ 前記計量目盛11の色と計量目盛12の色とを互いに異なるものにしてもよい。
・ 前記周壁部3の外面全周に計量目盛を印刷してもよい。
【符号の説明】
【0041】
1…カップ本体、2…底壁部、3…周壁部、4…収容室、5…把持部である取っ手、7…前壁部である第二傾斜部、8…後壁部である第一傾斜部、9…側壁部、11…前壁部の計量目盛、12…後壁部の計量目盛、20…拡大透視部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
計量目盛を付したカップ本体に、その計量目盛を拡大して見ることができる拡大透視部を設けたことを特徴とする計量カップ。
【請求項2】
前記カップ本体は把持部を有し、前記拡大透視部はその把持部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の計量カップ。
【請求項3】
前記カップ本体は、底壁部と、その底壁部の外周に設けた周壁部と、その底壁部と周壁部とで囲まれる収容室とを有し、前記把持部は周壁部の外側へ突出する取っ手であることを特徴とする請求項2に記載の計量カップ。
【請求項4】
底壁部と、その底壁部の外周に設けた周壁部と、その底壁部と周壁部とで囲まれる収容室とを有するカップ本体において、その周壁部に形成した傾斜部に計量目盛を付し、その計量目盛を拡大して見ることができる拡大透視部を設けたことを特徴とする計量カップ。
【請求項5】
底壁部と、その底壁部の外周に設けた周壁部と、その底壁部と周壁部とで囲まれる収容室とを有するカップ本体において、その周壁部に形成した第一傾斜部と第二傾斜部とのうち少なくとも一方の傾斜部に計量目盛を付し、その傾斜部に付した計量目盛を拡大して見ることができる拡大透視部を設けたことを特徴とする計量カップ。
【請求項6】
底壁部と、その底壁部の外周に設けた周壁部と、その底壁部と周壁部とで囲まれる収容室とを有するカップ本体において、計量目盛を付した周壁部に互いに対向して形成した第一傾斜部と第二傾斜部とのうち、第一傾斜部の外面を上方に向けるとともに、第二傾斜部の内面を第一傾斜部の内面に対向して上方に向け、この第一傾斜部の内面と、この第二傾斜部の内面と、この第一傾斜部と第二傾斜部との間で周壁部に互いに対向して形成した両側壁部の内面とで囲まれる収容室を底壁部の内面に沿って切断した横断面を、底壁部側から周壁部の上端縁部側まで一定の形態及び面積に設定したことを特徴とする計量カップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−217038(P2010−217038A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−65079(P2009−65079)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【出願人】(000001454)株式会社貝印刃物開発センター (123)