記入支援システム、サーバ装置、記入支援装置、及びプログラム
【課題】可読性を悪化させることなく被記入物への記入を支援することができる記入支援システム、サーバ装置、記入支援装置、及びプログラムを提供する。
【解決手段】携帯電話機12によって被記入物が撮影されて得られた画像における未記入の記入領域に相当する相当記入領域の特定に供する特定補助情報及び未記入の記入領域への記入を支援する支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を記入支援サーバ装置14に要求し、この要求に応じて記入支援サーバ装置14から提供された特定補助情報に基づいて、携帯電話機12によって被記入物が撮影されて得られた画像内における複数の相当記入領域から未記入の記入領域に相当する1つの相当記入領域を特定し、支援関連情報に含まれる支援情報を、特定された1つの相当記入領域に相当する記入領域が記入先であることを特定可能に表示する。
【解決手段】携帯電話機12によって被記入物が撮影されて得られた画像における未記入の記入領域に相当する相当記入領域の特定に供する特定補助情報及び未記入の記入領域への記入を支援する支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を記入支援サーバ装置14に要求し、この要求に応じて記入支援サーバ装置14から提供された特定補助情報に基づいて、携帯電話機12によって被記入物が撮影されて得られた画像内における複数の相当記入領域から未記入の記入領域に相当する1つの相当記入領域を特定し、支援関連情報に含まれる支援情報を、特定された1つの相当記入領域に相当する記入領域が記入先であることを特定可能に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記入支援システム、サーバ装置、記入支援装置、及びプログラムに係り、特に、被記入物への記入を支援する記入支援システム、サーバ装置、記入支援装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
申込書や請求書などの各種帳票に記入を行うにあたって、例えば携帯電話機に搭載されたカメラを利用して記入対象とされた帳票を撮影し、撮影して得た画像に含まれる帳票の各項目に対して記入方法や記入例などが合成して記入者に提供することで帳票への記入を支援する技術が開示されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1には、対象機器とヘルプ情報を提供するサーバ装置と携帯通信端末とがネットワークに接続され、対象機器は機器IDと状態コードとをサーバ装置に送信し、携帯通信端末が対象機器を撮像して得た撮像画像データから対象機器に貼付されたマーカの画像を抽出し、抽出したマーカの画像から対象機器の機器IDと面コードとを取得してサーバ装置に送信するヘルプ情報提供システムが開示されている。このヘルプ情報提供システムは、サーバ装置が対象機器から送信された機器ID及び状態コードと、携帯通信端末から送信された機器ID及び面コードとに基づいて、対象機器の状態に対応する固有のヘルプ情報を携帯通信端末に送信し、携帯通信端末は送信されたヘルプ情報と撮像画像データとを合成することでヘルプ情報提供画像データを生成して表示することを特徴としている。
【0004】
特許文献2には、1つの手続のための複数の帳票と、各帳票に含まれる記入欄を特定するための情報を含む記入欄情報と、各帳票を処理する処理装置とそれら各処理装置の処理順序との情報を含む処理定義情報と、を含む1組の申請書類を提供する書類提供装置と、入力された申請書類の画像を読み取り、読み取った申請書類の画像から各帳票の画像、記入欄情報及び処理定義情報を取得し、取得した記入欄情報に基づき各帳票の画像から各記入欄の画像内容を抽出し、抽出した各記入欄の画像内容に基づき各記入欄に記入がなされているか否かを判定し、記入がなされていないと判定した記入欄に関して記入してその記入結果を再入力するように促す表示を行い、すべての記入欄に記入がなされていると判定した場合に、処理定義情報が示す処理順序における1番目の処理装置に対し、抽出された各帳票の画像、記入欄情報及び処理定義情報を送信する窓口装置と、窓口装置又は他の処理装置から、各帳票の画像、記入欄情報及び処理定義情報を受信し、記入欄情報及び処理定義情報に基づき、帳票群の画像のうち処理装置が処理すべき帳票の画像を特定し、特定した帳票の画像についての所定の処理を実行し、処理定義情報が表す処理順序において処理装置の次の処理装置があれば次の処理装置に対して、各帳票の画像、記入欄情報及び処理定義情報を転送する1以上の処理装置と、を備えた電子申請処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−219879号公報
【特許文献2】特開2009−48321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術では、記入方法や記入例が複数の未記入の記入領域についてまとめて合成されて表示されるので、可読性が悪くなるばかりか記入の妨げにもなる、という問題点があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するために成されたものであり、可読性を悪化させずに被記入物への記入を支援することができる記入支援システム、サーバ装置、記入支援装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の記入支援システムを、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置と、前記支援関連情報を記憶した記憶手段、及び前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段を有する前記要求先として機能するサーバ装置と、を含んで構成した。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項11に記載のサーバ装置を、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置を含んで構成された記入支援システムの前記クライアント装置に提供される前記支援関連情報を記憶した記憶手段と、前記所定の要求先として機能すると共に、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段と、を含んで構成した。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項20に記載の記入支援装置を、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段と、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段と、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段と、を含んで構成した。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項21に記載のプログラムを、複数の記入領域を有する被記入物を撮影するクライアント装置の撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段、及び前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記クライアント装置の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段を有するサーバ装置と前記クライアント装置とを含んで構成された記入支援システムの該クライアント装置を制御するコンピュータを、前記支援関連情報の提供を前記サーバ装置に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記サーバ装置から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、並びに、前記要求手段の要求に応じて前記サーバ装置から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示手段に表示させる手段として機能させるためのものとした。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項22に記載のプログラムを、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置と前記要求先として機能するサーバ装置とを含んで構成された記入支援システムの前記サーバ装置を制御するコンピュータを、前記支援関連情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段として機能させるためのものとした。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項23に記載のプログラムを、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、並びに、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示手段に表示させる手段としてコンピュータを機能させるためのものとした。
【発明の効果】
【0014】
請求項1,11,20〜23に係る発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べ、可読性を悪化させずに被記入物への記入を支援することができる、という効果が得られる。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、請求項2に係る発明の構成を有しない場合に比べ、記入対象とされる記入領域を記入者に容易に把握させることができる、という効果が得られる。
【0016】
請求項3及び請求項12に係る発明によれば、請求項3及び請求項12に係る発明の構成を有しない場合に比べ、異なる被記入物について、可読性を悪化させずに被記入物への記入を支援することができる、という効果が得られる。
【0017】
請求項4及び請求項13に係る発明によれば、請求項4及び請求項13に係る発明の構成を有しない場合に比べ、記入対象とされている被記入物の種類を迅速かつ高精度に特定することができる、という効果が得られる。
【0018】
請求項5,6,7,14,15,16に係る発明によれば、記入対象とされている被記入物の種類をより一層高精度に特定することができる、という効果が得られる。
【0019】
請求項8,9,17,18に係る発明によれば、請求項8,9,17,18に係る発明の構成を有しない場合に比べ、記入対象とされる記入領域を記入者に正確に把握させることができる、という効果が得られる。
【0020】
請求項10,19に係る発明によれば、請求項10,19に係る発明の構成を有しない場合に比べ、記入が必須とされている記入領域への記入漏れを防止することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】第1の実施の形態に係る記入支援システムの全体構成の一例を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る携帯電話機の構成の一例を示す構成図である。
【図3】第1の実施の形態に係る記入支援サーバ装置及び印影管理サーバ装置の構成の一例を示す構成図である。
【図4】第1の実施の形態に係る被記入物画像データベースの一例を示す模式図である。
【図5】第1の実施の形態に係る支援関連情報データベースの一例を示す模式図である。
【図6】第1の実施の形態に係る印影データベースの一例を示す模式図である。
【図7】第1の実施の形態に係る携帯側記入支援処理プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】図7に示すフローチャートの続きである。
【図9】被記入物の種類を特定する方法の一例(その1)を示す模式図である。
【図10】被記入物の種類を特定する方法の一例(その2)を示す模式図である。
【図11】被記入物の種類を特定する方法の一例(その3)を示す模式図である。
【図12】被記入物の種類を特定する方法の一例(その4)を示す模式図である。
【図13】複数の記入領域から記入が必須とされている記入領域を絞り込む方法の一例を示す模式図である。
【図14】未記入の記入領域を特定する方法の例を示す模式図である。
【図15】第1の実施の形態に係る携帯電話機の表示部に支援情報が表示された状態の一例を示す模式図である。
【図16】第1の実施の形態に係るサーバ側記入支援処理プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図17】第1の実施の形態に係る印影正否判定処理プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図18】第1の実施の形態に係る記入支援システムにおける携帯電話機と記入支援サーバ装置との間の処理の遷移状態の一例を示す状態遷移図である。
【図19】第2の実施の形態に係る記入支援システムの全体構成の一例を示す構成図である。
【図20】第2の実施の形態に係る記入支援処理プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図21】図20に示すフローチャートの続きである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。なお、本実施の形態では、金融機関や地方公共団体に提出する被記入物であって、口座開設申込書、カードローン申込書、住民管理情報変更届などの複数の記入領域を有する被記入物への記入を支援する記入支援システムを例に挙げて説明する。
【0023】
[第1の実施の形態]
【0024】
先ず、図1〜図6を参照しながら、本第1実施の形態に係る記入支援システム10の構成について説明する。図1は、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10の全体構成の一例を示す構成図である。図1に示すように、記入支援システム10は、携帯電話機12、記入支援サーバ装置14、印影管理サーバ装置16、及び通信回線18,20を含んで構成されている。なお、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、通信回線18として公衆通信回線を用い、通信回線20として記入支援サーバ装置14と印影管理サーバ装置16との間で専用に敷設された専用通信回線を用いた場合を例に挙げて説明する。
【0025】
携帯電話機12は、送話及び受話などの一般的な電話機に含まれる各種機能、メールの送受信機能、及びタッチパネル・ディスプレイによるユーザインタフェース機能を備えた携帯端末装置であり、被記入物の記入者によって所持されているか、又は、金融機関や地方公共団体の施設に設置されている端末装置である。また、携帯電話機12は、動画撮影(例えば毎秒30フレームのフレームレートでの動画撮影)及び静止画撮影を選択的に行う撮影機能、並びに記入支援システム10の利用者である記入者に対して被記入物への記入を支援する記入支援機能を有している。なお、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、記入者が被記入物への記入の支援を受ける場合、記入支援機能を作動させることになる。
【0026】
記入支援サーバ装置14は、通信回線18を介して携帯電話機12と通信可能に接続されており、記入者からの携帯電話機12を介した要求に応じて記入者に対して被記入物への記入の支援サービスを提供する記入支援サービス提供機能を有している。
【0027】
印影管理サーバ装置16は、記入支援システム10の利用者に係る印影を管理するものである。また、印影管理サーバ装置16は、通信回線20を介して記入支援サーバ装置14と通信可能に接続されており、記入支援サーバ装置14からの要求に応じて印影が正しいか否かを判定する印影正否判定機能を有している。
【0028】
図2は、本第1の実施の形態に係る携帯電話機12の構成の一例を示す構成図である。図2に示すように、携帯電話機12は、携帯電話機12全体の動作を司るCPU12Aと、CPU12Aによる各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM12Bと、各種処理プログラムや各種パラメータなどが予め記憶されたROM12Cと、各種情報を記憶するために用いられる二次記憶部(ここでは、一例としてフラッシュメモリ)12Dと、通話相手から受話する受話部12Eと、通話相手に送話する送話部12Fと、各種情報を入力するために用いられる番号キー、十字キー、タッチパネル・ディスプレイに含まれるタッチパネルなどを含んで構成された入力部12Gと、タッチパネル・ディスプレイに含まれるディスプレイを有し、各種情報を表示する表示部12Hと、動画像撮影及び静止画像撮影を行う上記撮影機能を実現するために用いられるカメラ(例えばデジタルカメラ)12Iと、通信回線18を介して記入支援サーバ装置14に通信可能に接続され、記入支援サーバ装置14との間の各種情報の授受を司る外部インタフェース(I/F)12Jと、を含んで構成されている。これら各部はシステムバス12Kにより電気的に相互に接続されている。従って、CPU12Aは、RAM12B、ROM12C及び二次記憶部12Dに対するアクセスと、入力部12Gを介した各種入力情報の取得と、表示部12Hに対する各種情報の表示と、カメラ12Iの動作の制御と、カメラ12Iによって撮影されて得られた画像の取得と、受話部12E及び送話部12Fの動作の制御と、受話部12E及び送話部12Fの動作状態の把握と、外部I/F12Jを介した記入支援サーバ装置14との間の各種情報の授受と、を各々行うことができる。
【0029】
図3は、本第1の実施の形態に係る記入支援サーバ装置14及び印影管理サーバ装置16の構成の一例を示す構成図である。図3に示すように、記入支援サーバ装置14は、記入支援サーバ装置14全体の動作を司るCPU14Aと、CPU14Aによる各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM14Bと、各種処理プログラムや各種パラメータなどが予め記憶されたROM14Cと、各種情報を記憶するために用いられる二次記憶部(ここでは、一例としてハードディスク装置)14Dと、キーボード及びマウス(ポインティングデバイス)などを含んで構成された入力部14Eと、各種情報を表示するディスプレイを有する表示部14Fと、通信回線18を介して携帯電話機12に通信可能に接続され、携帯電話機12との間の各種情報の授受を司る外部I/F14Gと、通信回線20を介して印影管理サーバ装置16に通信可能に接続され、印影管理サーバ装置16との間の各種情報の授受を司る外部I/F14Hと、を含んで構成されている。これら各部はシステムバス14Iにより電気的に相互に接続されている。従って、CPU14Aは、RAM14B、ROM14C及び二次記憶部14Dに対するアクセスと、入力部14Eを介した各種入力情報の取得と、表示部14Fに対する各種情報の表示と、外部I/F14Gを介した携帯電話機12との間の各種情報の授受と、外部I/F14Hを介した印影管理サーバ装置16との間の各種情報の授受と、を各々行うことができる。
【0030】
一方、印影管理サーバ装置16は、印影管理サーバ装置16全体の動作を司るCPU16Aと、CPU16Aによる各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM16Bと、各種処理プログラムや各種パラメータなどが予め記憶されたROM16Cと、各種情報を記憶するために用いられる二次記憶部(ここでは、一例としてハードディスク装置)16Dと、キーボード及びマウス(ポインティングデバイス)などを含んで構成された入力部16Eと、各種情報を表示するディスプレイを有する表示部16Fと、通信回線20を介して記入支援サーバ装置14に通信可能に接続され、記入支援サーバ装置14との間の各種情報の授受を司る外部I/F16Gと、を含んで構成されている。これら各部はシステムバス14Iにより電気的に相互に接続されている。従って、CPU16Aは、RAM16B、ROM16C及び二次記憶部16Dに対するアクセスと、入力部16Eを介した各種入力情報の取得と、表示部16Fに対する各種情報の表示と、外部I/F16Gを介した記入支援サーバ装置14との間の各種情報の授受と、を各々行うことができる。
【0031】
記入支援サーバ装置14は、記入支援サービス提供機能を実現するために、被記入物画像データベースを備えている。図4には、本第1の実施の形態に係る記入支援サーバ装置14が有する被記入物画像データベース22の一例が模式的に示されている。図4に示すように、被記入物画像データベース22は、被記入物の画像(カメラ12Iによって撮影されて得られた画像であって、複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像)に相当する画像(以下、「被記入物相当画像」という。)を示す画像情報(以下、「被記入物相当画像情報」という。)を含んで構成されている。この帳票データベース22はROM14Cに予め構築されている。各種の被記入物に係る被記入物相当画像情報は、被記入物特定番号別及び被記入物名別に割り当てられている。被記入物特定番号とは、被記入物相当画像情報により示される被記入物相当画像に対応する被記入物を特定する番号のことである。また、被記入物名とは、被記入物相当画像情報により示される被記入物相当画像に対応する被記入物を特定する名称のことである。なお、図4に示す例では、被記入物が口座開設申込書の場合とカードローン申込書の場合が挙げられており、口座開設申込書の被記入物特定番号が“001”とされ、カードローン申込書の被記入物特定番号が“002”とされている。“001”との被記入物特定番号及び“口座開設申込書”との被記入物名には口座開設申込書に係る被記入物相当画像情報が割り当てられており、“002”との被記入物特定番号及び“カードローン申込書”との被記入物名にはカードローン申込書に係る被記入物相当画像情報が割り当てられている。
【0032】
また、記入支援サーバ装置14は、記入支援サービス提供機能を実現するために、支援関連情報データベースを備えている。図5には、本第1の実施の形態に係る記入支援サーバ装置14が有する支援関連情報データベース24の一例が模式的に示されている。図5に示すように、支援関連情報データベース24は、支援関連情報を含んで構成されている。支援関連情報とは、被記入物相当画像における複数の記入領域に相当する複数の領域(以下、「相当記入領域」という。)のうちの未記入の記入領域に相当する相当記入領域の特定に供する予め定められた特定補助情報、及び未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された情報のことである。
【0033】
支援関連情報データベース24では、被記入物の種類毎に、被記入物特定番号、被記入物名、及びフィールド番号が割り当てられている。なお、フィールド番号とは、被記入物相当画像情報の格納場所を特定する番号(例えばアドレス)のことである。
【0034】
また、支援関連情報データベース24では、被記入物の種類毎に、複数の記入領域の各々に予め付された項目の名称、項目毎に予め割り当てられた支援情報、被記入物に含まれる特定の記入領域に関連する質問を示す質問情報、及び質問情報により示される質問に対する回答に応じて指定される候補情報が割り当てられている。候補情報とは、被記入物に含まれる全ての記入領域のうち、支援情報を付加すべき記入領域を特定する特定対象の候補を特定する情報のことである。なお、本第1の実施の形態では、支援関連情報データベース24における支援情報以外の情報が特定補助情報とされている。
【0035】
なお、図5に示す例では、被記入物が口座開設申込書の場合とカードローン申込書の場合が挙げられており、口座開設申込書の被記入物特定番号が“001”とされ、カードローン申込書の被記入物特定番号が“002”とされている。“001”との被記入物特定番号及び“口座開設申込書”との被記入物名には口座開設申込書に係る被記入物相当画像情報が割り当てられており、“002”との被記入物特定番号及び“カードローン申込書”との被記入物名にはカードローン申込書に係る被記入物相当画像情報が割り当てられている。口座開設申込書には、項目1〜8までが割り当てられている。口座開設申込書において、項目1は申込日の記入領域を特定する項目であり、項目2は名前の記入領域を特定する項目であり、項目3は名前のフリガナの記入領域を特定する項目であり、項目4は生年月日の記入領域を特定する項目であり、項目5は性別の記入領域を特定する項目であり、項目6は住所の記入領域を特定する項目であり、項目7は電話番号の記入領域を特定する項目であり、項目8はメールアドレスの記入領域を特定する項目である。なお、口座開設申込書には、押印領域も設けられている。
【0036】
一方、カードローン申込書において、項目1〜4はカードローンの申込者本人による記入領域に関する項目であり、項目1は申込日の記入領域を特定する項目であり、項目2は名前の記入領域を特定する項目であり、項目3は名前のフリガナの記入領域を特定する項目であり、項目4は生年月日の記入領域を特定する項目である。また、カードローン申込書において、項目5〜7は、カードローンの申込者の保護者による記入領域に関する項目であり、項目5は名前の記入領域を特定する項目であり、項目6は名前のフリガナの記入領域を特定する項目であり、項目7は生年月日の記入領域を特定する項目である。なお、カードローン申込書にも、押印領域が設けられている。
【0037】
支援関連情報データベース24に含まれる各項目には各々支援情報が割り当てられている。例えば、口座開設申込書及びカードローン申込書に係る項目1(申込日:“Date”)には共に“お申込日を入力してください。”とのメッセージを示す情報が支援情報として割り当てられている。このように各項目には、対応する支援情報が割り当てられている。
【0038】
支援関連情報データベース24に含まれる質問情報は、質問内容及び選択肢1,2を含んで構成されており、選択肢1,2の何れかが記入者によって質問内容に対する回答として選択される。候補情報は、選択肢1入力項目及び選択肢2入力項目を含んで構成されており、記入者によって選択された選択肢に対して一意に定められた項目の名称が含まれている。図5に示す例では、口座開設申込書の質問内容は存在しないため、質問内容は“Null(無効)”とされている。よって、選択肢1,2は選択されないため、選択肢1及び選択肢2は共に“Null”とされている。選択肢1,2が選択されないということは、候補情報を用いる必要がないので、選択肢1入力項目及び選択肢2入力項目も共に“Null”とされている。一方、口座開設申込書の質問内容は“年齢はどちらに該当しますか?”とされており、選択肢1が“20歳未満”とされ、選択肢2が“20歳以上”とされている。質問内容に対する回答として記入者によって選択肢1の“20歳未満”が選択された場合には選択肢1入力項目が用いられ、記入者からの回答として選択肢2の“20歳未満”が選択された場合には用いられる。選択肢1入力項目は、支援情報を付加すべき記入領域を特定する特定対象の候補を項目1〜7の全てとすることを意味する“All”とされており、選択肢2入力項目は、支援情報を付加すべき記入領域を特定する特定対象の候補を項目1〜7のうちの項目1〜4とすることを意味する“1,2,3,4”とされている。
【0039】
また、印影管理サーバ装置16は、印影正否判定機能を実現するために、印影データベースを備えている。図6には、本第1の実施の形態に係る印影管理サーバ装置16が有する印影データベース26の一例が模式的に示されている。図6に示すように、印影データベース26は、記入者毎に、記入支援システム10の利用者である記入者に係る印影を示す印影イメージ画像情報を含んで構成されており、印影イメージ画像情報を用いて照合対象の印影が正しいか否かが判定される。なお、図6に示す例では、印影イメージ画像情報毎に、対応する顧客(例えば金融機関の顧客)を特定するキーとしての支店番号及び口座番号が割り当てられている。
【0040】
次に、図7〜図17を参照しながら、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10の作用を説明する。先ず、図7を参照して携帯電話機12によって実行される携帯側記入支援処理について説明する。なお、図7は、携帯電話機12の記入支援機能が作動された場合に携帯電話機12のCPU12Aによって実行される携帯側記入支援処理プログラムの流れの一例を示すフローチャートである。また、ここでは、錯綜を回避するために、被記入物を全ての記入領域を含めて被写体としてカメラ12Iによって動画像撮影が行われており、撮影して得られた動画像がスルー画像として表示部12Hに表示されている場合について説明する。
【0041】
図7のステップ100では、記入支援の対象とされる被記入物の種類を特定する方法(以下、「種類特定方法」という。)を受け付ける種類特定方法受付画面を表示した後、ステップ102に移行する。本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、種類特定方法として、一例として図9〜12に示すように方法A〜Dが予め用意されている。方法Aは、一例として図9に示すように、携帯電話機12の表示部12Hに表示された複数の被記入物の種類を示す情報から入力部12Gを介して指定することによって被記入物の種類を特定する方法である。方法Bは、一例として図10に示すように、被記入物毎に予め付されており、各被記入物の種類を示すコード情報(ここでは一例として被記入物特定番号を示すQRコード)をカメラ12Iによって撮影して得た画像を用いて被記入物の種類を特定する方法である。方法Cは、一例として図11に示すように、被記入物毎に位置関係が異なるように配置された複数のコード情報(ここでは一例として被記入物特定番号を示すQRコード)をカメラ12Iによって撮影して得た画像を用いて被記入物の種類を特定する方法である。方法Dは、一例として図12に示すように、被記入物毎に異なる罫線の形成パターンをカメラ12Iによって撮影して得た画像を用いて被記入物の種類を特定する方法である。
【0042】
ステップ102では、方法A〜Dの何れかを示す情報の入力待ちを行う。ここで、方法A〜Dの何れかを示す情報が入力部12Gを介して入力されると肯定判定となってステップ104に移行する。ステップ104では、方法A〜Dのうち、上記ステップ102の処理で入力された情報により示される方法で被記入物の種類を特定するために記入者に所定の操作を行わせることを促す画面を表示した後、ステップ106に移行する。
【0043】
上記ステップ104では、例えば、方法Aを用いて被記入物の種類を特定する場合には、一例として図9に示すように複数の被記入物の種類を示す情報をボタン形式で一覧表示し、記入者に入力部12Gを介して指定させる画面を表示する。また、方法Bを用いて被記入物の種類を特定する場合には、カメラ12Iを用いて被記入物に含まれるコード情報を撮影することを促す画面を表示する。また、方法Cを用いて被記入物の種類を特定する場合には、カメラ12Iを用いて被記入物に散在している全てのコード情報を被写体として撮影を行うことを促す画面を表示する。また、方法Dを用いて被記入物の種類を特定する場合には、被記入物を四隅に予め付されたコード情報及び全ての記入領域を含めて被写体として撮影を行うことを促す画面を表示する。
【0044】
ステップ106では、上記ステップ104の処理で表示部12Hに表示された画面内容に従って、被記入物の種類を示す被記入物種類情報が入力されるまで待機する。本ステップ106では、例えば、上記ステップ102の処理で方法Aを示す情報が入力された場合には、入力部12Gを介して被記入物の種類が指定されることによって被記入物種類情報が入力されて肯定判定となる。また、上記ステップ102の処理で方法B〜Dの何れかを示す情報が入力された場合には、カメラ12Iによって撮影が行われることによって被記入物種類情報が入力されて肯定判定となる。
【0045】
次のステップ108では、上記ステップ106の処理で入力された被記入物種類情報を記入支援サーバ装置14に送信した後、ステップ110に移行する。本ステップ108では、例えば、方法Aの場合、上記ステップ106の処理で入力部12Gを介して指定された被記入物の種類を示す情報を被記入物種類情報として記入支援サーバ装置14に送信する。また、方法Bの場合、上記ステップ106の処理でカメラ12Iによって撮影されて得られた画像に含まれるコード情報に相当する情報を解析することによって特定された被記入物特定番号(又は被記入物名)を被記入物種類情報として記入支援サーバ装置14に送信する。また、方法Cの場合、上記ステップ106の処理でカメラ12Iによって撮影されて得られた画像に含まれる被記入物に含まれる記入領域毎に予め付された各々一意に定められコード情報及び被記入物の四隅に予め付されたコード情報(被記入物の外輪郭を特定するコード情報)を含む全てのコード情報に相当する複数の情報の位置関係(ここでは、一例として被記入物の外輪郭に対する記入領域毎に付されたコード情報の相対的な位置関係)を示す情報(以下、「位置関係情報」という。)を被記入物種類情報として記入支援サーバ装置14に送信する。また、方法Dの場合、上記ステップ106の処理でカメラ12Iによって撮影されて得られた画像に含まれる被記入物に含まれる罫線の形成パターンを示す情報(以下、「罫線形成パターン情報」という。)を被記入物種類情報として記入支援サーバ装置14に送信する。なお、方法Dでは、被記入物の全体領域に対する罫線の形成パターンを相対的に特定可能にするために、被記入物の外輪郭を特定する必要があるが、ここでは例えば図12に示すように被記入物の四隅に予め付されたコード情報によって外輪郭を特定し、罫線の形成パターンを、被記入物の外輪郭に対する罫線の相対的な位置で特定している。
【0046】
ステップ110では、後述するサーバ側記入支援処理プログラムのステップ208の処理が実行されることによって送信された再入力指示情報を受信したか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ112に移行し、再度の被記入物種類情報の入力を促す再入力画面を表示した後、上記ステップ106に戻る一方、否定判定となった場合にはステップ114に移行する。ステップ114では、後述するサーバ側記入支援処理プログラムのステップ206の処理が実行されることによって送信された支援関連情報を受信したか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ110に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ116に移行する。
【0047】
ステップ116では、上記ステップ114の処理で受信された支援関連情報をRAM12Bに記憶した後、ステップ118に移行する。上記ステップ116の処理でRAM12Bに記憶された支援関連情報に含まれる質問内容が“Null”でないか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ130に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ120に移行する。ステップ120では、上記ステップ116の処理でRAM12Bに記憶された支援関連情報に含まれる質問内容及び選択肢1,2を表示した後、ステップ122に移行し、質問に対する回答を示す回答情報が入力されたか否かを判定する。上記ステップ120では、例えば図13に示すように“年齢はどちらに該当しますか?”とのメッセージを表示部12Hに表示すると共に“20歳未満”との情報及び“20歳以上”との情報をボタン形式で一覧表示する。ここで、記入者が、表示されている質問内容に対する回答として“20歳未満”との情報又は“20歳以上”との情報の何れかを入力部12Gを介して指定することによって回答情報が入力されたことになり、上記ステップ122が肯定判定となってステップ124に移行する。上記ステップ122において否定判定となった場合にはステップ126に移行し、予め定められた終了条件(例えば、上記ステップ120の処理の実行が終了してから所定時間(例えば1分)経過した、との条件)を満足したか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ122に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ128に移行する。ステップ128では、回答情報が入力されなかったので本携帯側記入支援処理プログラムを終了する旨を示すエラー画面を表示部12Gに表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。
【0048】
ステップ124では、上記ステップ116の処理でRAM12Bに記憶された支援関連情報に含まれる候補情報の選択肢1入力項目及び選択肢2入力項目のうちの何れかを特定対象の候補として、上記ステップ122の処理で入力された回答情報に従って選定した後、ステップ130に移行する。上記ステップ124では、例えば、上記ステップ122の処理で20歳未満”との情報が入力部12Gを介して指定された場合には選択肢1入力項目が特定対象の候補として選定され、上記ステップ122の処理で20歳以上”との情報が入力部12Gを介して指定された場合には選択肢2入力項目が特定対象の候補として選定される。なお、図13に示す例では、上記ステップ122の処理で20歳未満”との情報が入力部12Gを介して指定された場合の表示例としてカードローン申込書に含まれる全ての記入項目が必須記入対象とされている態様が示されており、上記ステップ122の処理で20歳以上”との情報が入力部12Gを介して指定された場合の表示例としてカードローン申込書に含まれる保護者による記入領域(図5に示す例の項目5〜7の記入領域)が記入対象外とされている態様(項目5〜7の記入領域が隠蔽された状態)が示されている。
【0049】
ステップ130では、上記ステップ116の処理でRAM12Bに記憶された支援関連情報に含まれる特定補助情報を抽出した後、ステップ132に移行する。ステップ132では、上記ステップ130の処理で抽出された特定補助情報に含まれるフィールド情報を記入支援サーバ装置14に送信することで被記入物相当画像情報の提供を要求した後、ステップ134に移行する。上記ステップ132の処理による要求に応じて記入支援サーバ装置14は、携帯電話機12から送信されたフィールド情報に従って被記入物画像データベース22から被記入物相当画像情報を取得し、取得した被記入物相当画像情報を携帯電話機12に送信する。ステップ134では、記入支援サーバ装置14から送信された被記入物相当画像情報を受信したか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ136に移行し、上記ステップ132の処理の実行を終了してから所定時間(例えば30秒)経過したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ134に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ138に移行する。ステップ138では、タイムアウトになった旨を示すエラー画面を表示部12Hに表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。一方、ステップ134において肯定判定となった場合にはステップ140に移行する。ステップ140では、上記ステップ134の処理で受信された被記入物相当画像情報により示される被記入物相当画像と現時点で撮影されて得られた被記入物の画像とを比較し、未記入領域があるか否かを判定する。
【0050】
未記入領域の有無の具体的な判定方法としては、例えば、特定補助情報に含まれる項目の名称に対して被記入物相当画像内における相当記入領域の相対的な位置を特定可能な位置特定情報を予め関連付けておき、この特定補助情報に含まれる項目の名称に関連付けられている位置特定情報に従って、現時点で撮影されて得られた被記入物の画像内における記入領域(罫線で囲まれた領域)を特定し、特定した記入領域と被記入物相当画像内における対応する相当記入領域とのパターンマッチングを行うことにより記入領域に何らかの記入がされているか否かを判定し、記入領域に何らかの記入がされている場合には記入領域の空白面積に対する記入跡(例えば筆跡)の面積の割合が予め定められた閾値を超えたか否かを判定することで未記入領域の有無を判定する、という判定方法が挙げられる。上記の位置特定情報としては、一例として図14に示すように、カメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られた被記入物の外輪郭の縦の長さに対する各項目の相対的な位置を示す情報(例えば2次元座標)が例示できる。
【0051】
この他の判定方法としては、例えば、特定補助情報に含まれる項目の名称に対して項目毎の記入領域に予め付されているコード情報と同一のコード情報を予め関連付けておき、特定補助情報に含まれる項目の名称に関連付けられているコード情報及び現時点で撮影されて得られた被記入物の画像から抽出されたコード情報に相当する情報に従って、現時点で撮影されて得られた被記入物の画像内における記入領域を特定し、特定した記入領域と被記入物相当画像内における対応する相当記入領域とのパターンマッチングを行うことにより記入領域に何らかの記入がされているか否かを判定し、記入領域に何らかの記入がされている場合には記入領域の空白面積に対する記入跡(例えば筆跡)の面積の割合が予め定められた閾値を超えたか否かを判定することで未記入領域の有無を判定する、という判定方法が挙げられる。
【0052】
次のステップ142では、上記ステップ130の処理で抽出された特定補助情報(例えば特定の位置特定情報又は特定のコード情報)を用いて、現時点で存在している未記入の記入領域のうちの1つの未記入の記入領域に相当する相当記入領域を特定した後、ステップ144に移行する。ステップ144では、上記ステップ116の処理でRAM12Bに記憶された支援関連情報に含まれる支援情報のうち、上記ステップ142の処理で特定された相当記入領域に対応する支援情報を取得する。つまり、支援関連情報に含まれる支援情報から、上記ステップ130の処理で抽出された特定補助情報(例えば特定の位置特定情報又は特定のコード情報)に対応する支援情報を取得する。
【0053】
次のステップ146では、上記ステップ142の処理で特定された1つの相当記入領域に対して上記ステップ144の処理で取得された支援情報を付加して被記入物の画像を表示部12Hに表示した後、ステップ148に移行する。
【0054】
ステップ148では、現時点で特定されている1つの未記入の相当記入領域に対応する被記入物の記入領域に対して上記閾値を超える割合で記入されたか否か判定し、肯定判定となった場合にはステップ150に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ152に移行し、上記ステップ146の処理の実行を終了してから所定時間(例えば30秒)経過したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ148に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ154に移行し、未記入の記入領域に記入がされてないので本携帯側記入支援処理プログラムを終了する旨を示すエラー画面を表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。ステップ150では、上記ステップ140と同様の処理を実行し、肯定判定となった場合には上記ステップ142に戻る一方、否定判定となった場合にはステップ155に移行する。
【0055】
図15には、上記ステップ146の処理によって1つの相当記入領域に対して支援情報が付加された状態の表示例が示されている。図15に示す例では、“お申込日”の項目の未記入の記入領域に対して“お申込日を入力してください。”との支援情報が付加されている態様、及び“お申込日”の項目の記入領域に対して年月日が記入された状態で“お名前”の項目の未記入の記入領域に対して“お名前を入力してください。”との支援情報が付加されている態様が示されている。このように本携帯側記入支援処理プログラムのステップ150までの処理を実行することで未記入の記入領域の各々に対して予め定められた順序で支援情報が付加された画像が表示される。ここで言う「予め定められた順序」は、上記ステップ130の処理で抽出された特定補助情報(例えば特定の位置特定情報又は特定のコード情報)によって一意に定められており、本第1の実施の形態では、項目番号の小さな項目から昇順とされているが、これに限らず、例えば乱数発生器によって乱数を発生させ、発生させた乱数に基づいて支援情報の付加先をランダムに決定しても良い。また、被記入物に対する携帯電話機12の相対的な位置が固定されていない場合は表示部12Hに表示される画像が変化してしまって支援情報を付加対象先である1つの未記入の記入領域に対して付加することができないが、このように被記入物に対する携帯電話機12の相対的な位置が大幅に変化した場合(例えば1つの未記入の記入領域が特定できない程の変化量で変化した場合)は携帯電話機12の動きが大きすぎて支援情報が付加できない旨、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する旨、及び本携帯側記入支援処理プログラムの再実行を促す旨を表示部12Hに表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了するようにしても良い。なお、このような携帯電話機12と被記入物との相対的なずれ量が大きいことに起因して支援情報を特定の相当記入領域に付加することができないという事態の発生を回避するためにも、複数の記入領域を含む被記入物の外輪郭で取り囲まれる領域が撮影対象領域として固定されるようにカメラ12Iと被写体である被記入物との相対的な位置を固定しておくことが好ましい。
【0056】
ステップ155では、印影の正否判定の実施が必要であるか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ156に移行する一方、否定判定となった場合には本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。
ステップ156では、現時点で撮影されて得られた被記入物の画像から、押印領域に相当する領域に含まれる印影を示す印影情報を取得し、取得した印影情報を記入支援サーバ装置14に送信した後、ステップ158に移行する。ステップ158では、後述するサーバ側記入支援処理プログラムのステップ216の処理が実行されることによって転送された印影正否情報を受信したか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ160に移行し、上記ステップ156の処理の実行を終了してから所定時間(例えば30秒)経過したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ158に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ162に移行し、タイムアウトになった旨を示すエラー画面を表示部12Hに表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。
【0057】
一方、ステップ158において肯定判定となった場合にはステップ164に移行し、上記ステップ158の処理で受信された印影正否情報により印影が正しいことが示されているか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ166に移行し、印影が正しくない旨を表すエラー画面を表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する一方、肯定判定となった場合には印影が正しい旨を表す画面を表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。
【0058】
次に、図16を参照して記入支援サーバ装置14によって実行されるサーバ側記入支援処理について説明する。なお、図16は、記入支援サーバ装置14の電源が投入された場合に記入支援サーバ装置14のCPU14Aによって実行されるサーバ側記入支援処理プログラムの流れの一例を示すフローチャートである。
【0059】
図16のステップ200では、上記携帯側記入支援処理プログラムのステップ108の処理が実行されることによって送信された被記入物種類情報を受信したか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ202に移行し、被記入物種類情報により示される記入物の種類を特定する情報(被記入物特定番号、被記入物名、又は被記入物相当画像情報)がROM14Cに記憶されているか否か(被記入物画像データベース22及び支援関連情報データベース24に存在しているか否か)を判定し、肯定判定となった場合にはステップ204に移行し、支援関連情報データベース24から被記入物種類情報に対応する支援関連情報を取得した後、ステップ206に移行する。ステップ206では、ステップ204の処理で取得された支援関連情報を携帯電話機12に送信した後、本サーバ側記入支援処理プログラムを終了する。ステップ202において否定判定となった場合にはステップ208に移行し、再入力指示情報を携帯電話機12に送信した後、本サーバ側記入支援処理プログラムを終了する。
【0060】
一方、ステップ200において否定判定となった場合にはステップ210に移行し、上記携帯側記入支援処理プログラムのステップ156の処理が実行されることで送信された印影情報を受信したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ200に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ212に移行し、印影管理サーバ装置16に対して印影の正否の判定を依頼することを示す正否判定依頼情報を印影情報と共に印影管理サーバ装置16に送信した後、ステップ214に移行する。ステップ214では、後述する印影正否判定処理プログラムのステップ308又はステップ310の処理が実行されることによって送信された印影正否情報を受信したか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ216に移行し、上記ステップ214の処理で受信された印影正否情報を記入支援サーバ装置14に転送した後、本サーバ側記入支援処理プログラムを終了する。
【0061】
一方、ステップ214において否定判定となった場合にはステップ218に移行し、上記ステップ212の処理の実行を終了してから所定時間(例えば30秒)経過したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ214に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ220に移行し、タイムアウトになった旨を示すエラー画面を表示部14Fに表示した後、本サーバ側記入支援処理プログラムを終了する。
【0062】
次に、図17を参照して印影管理サーバ装置16によって実行される印影正否判定処理について説明する。なお、図17は、印影管理サーバ装置16の電源が投入された場合に印影管理サーバ装置16のCPU16Aによって実行される印影正否判定処理プログラムの流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、錯綜を回避するために、印影に係る記入者が既に特定されている場合について説明する。
【0063】
図17のステップ300では、上記サーバ側記入支援処理プログラムの上記ステップ212の処理が実行されることで送信された正否判定依頼情報及び印影情報の受信待ちを行った後、ステップ302に移行し、印影データベース26から被記入物の記入者に対応する印影イメージ画像情報を取得した後、ステップ304に移行する。ステップ304では、上記ステップ300の処理で受信された印影情報により示される印影と上記ステップ302の処理で取得された印影イメージ画像情報により示される印影とを比較する。
【0064】
次のステップ306では、上記ステップ304の処理で印影が比較されることによって印影が予め定められた誤差内で一致しているか否かを判定することによって印影が正しいか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ308に移行し、印影が正しいことを示す印影正否情報を生成し、生成した印影正否情報を記入支援サーバ装置14に送信した後、本印影正否判定処理プログラムを終了する。一方、ステップ306において否定判定となった場合にはステップ310に移行し、印影が正しくないことを示す印影正否情報を生成し、生成した印影正否情報を記入支援サーバ装置14に送信した後、本印影正否判定処理プログラムを終了する。
【0065】
図18は、携帯電話機12と記入支援サーバ装置14との間で行われる処理の流れの一例を示す状態遷移図である。
【0066】
図18に示すように、被記入物に記入を行う記入者が、携帯電話機12の記入支援機能を作動させると(S1)、携帯電話機12は被記入物を被写体にして動画像撮影を開始する(S2)。携帯電話機12は方法A〜Dの何れかを記入者に指定させるための種類特定方法受付画面を表示部12Hに表示する(S3)。
【0067】
記入者は、入力部12Gを介して方法A〜Dの何れか1つを指定する(S4)。これに応じて携帯電話機12は、記入者によって指定された方法で被記入物の種類を特定するために記入者に所定の操作を行わせることを促す画面を表示する(S5)。そして、記入者は、入力部12Gを介して被記入物種類情報を入力する(S6)。これを受けて携帯電話機12は、被記入物種類情報を記入支援サーバ装置14に送信する(S7)。
【0068】
記入支援サーバ装置14は、被記入物種類情報を受信し、受信した被記入物種類情報に対応する支援関連情報を支援関連情報データベース24から取得し(S8)、取得した支援関連情報を携帯電話機12に送信する(S9)。携帯電話機12は、支援関連情報を受信し、受信した支援関連情報をRAM12Bに記憶する(S10)。そして、携帯電話機12は、RAM12に記憶されている支援関連情報から質問内容を抽出し、抽出した質問内容を表示部12Hに表示する(S11)。記入者は、入力部12Gを介して回答情報を入力する(S12)。携帯電話機12は、入力された回答情報に従って支援情報を付すべき対象とされる記入領域の項目を選定する(S13)。また、携帯電話機12は、RAM12に記憶されている支援関連情報から特定補助情報を抽出し(S14)、抽出した特定補助情報に従って被記入物相当画像情報を記入支援サーバ装置14に要求する(S15)。
【0069】
記入支援サーバ装置14は、携帯電話機12の要求に応じて被記入物画像データベース22から被記入物相当画像情報を取得し(S16)、取得した被記入物相当画像情報を携帯電話機12に送信する(S17)。携帯電話機12は、特定補助情報及び被記入物相当画像情報に基づいて1つの未記入の記入領域を特定し(S18)、特定した1つの未記入の記入領域に対応する支援情報をRAM12に記憶されている支援関連情報から抽出し(S19)、抽出した支援情報を、対応する1つの未記入の記入領域に対して付加した画像を表示部12Hに表示する(S20)。記入者は、支援情報に従って未記入の記入領域に対して記入する。
【0070】
以上詳細に説明したように、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段の一例であるカメラ12Iと、カメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られた画像における複数の相当記入領域のうち未記入の記入領域に相当する相当記入領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供をサーバ装置に要求する要求手段の一例であるCPU12Aと、CPU12Aの要求に応じてサーバ装置から提供された特定補助情報に基づいて、カメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られた画像内における複数の相当記入領域から未記入の記入領域に相当する1つの相当記入領域を特定する特定手段の一例であるCPU12Aと、及びCPU12Aの要求に応じてサーバ装置から提供された支援関連情報に含まれる支援情報を、CPU12Aによって特定された1つの相当記入領域に相当する記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段の一例である表示部12Hと、を有するクライアント装置の一例である携帯電話機12、並びに、支援関連情報を記憶した記憶手段の一例であるROM14Cと、ROM14Cに記憶されている支援関連情報をCPU12Aの要求に応じて携帯電話機12に提供する提供手段の一例であるCPU14Aと、を有するサーバ装置の一例である記入支援サーバ装置14を備えているので、可読性を悪化させずに被記入物への記入を支援することができる。
【0071】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、携帯電話機12が、CPU12Aの要求に応じて記入支援サーバ装置14のCPU14Aから提供された支援関連情報に含まれる支援情報を、CPU12Aによって特定された1つの相当記入領域に相当する記入領域が記入先であることを特定可能に、記入対象とされた被記入物の画像に付加する付加手段の一例であるCPU12Aを更に有し、表示部12Hが、CPU12Aによって支援情報が付加された被記入物の画像を表示するので、記入対象とされる記入領域を記入者に容易に把握させることができる。
【0072】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、CPU12Aが、被記入物の種類を示す被記入物種類情報を記入支援サーバ装置14に送信することで支援関連情報の提供を要求し、記入支援サーバ装置14のROM14Cが、被記入物の種類毎に支援関連情報を記憶し、記入支援サーバ装置14のCPU14Aが、CPU12Aから送信された被記入物種類情報に対応する支援関連情報をROM14Cから取得し、取得した支援関連情報を携帯電話機12に提供するので、異なる被記入物について、可読性を悪化させずに被記入物への記入を支援することができる。
【0073】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、カメラ12Iが、被記入物を撮影して得た各々複数の相当記入領域を含む複数の被記入物画像から動画像を生成し、CPU12Aが、カメラ12Iによって生成された動画像を構成する連続的に配列された複数の画像の各々に被記入物種類情報を含めて記入支援サーバ装置14に送信することで支援関連情報の提供を要求するので、記入対象とされている被記入物の種類を迅速かつ高精度に特定することができる。
【0074】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、被記入物が、該被記入物の種類を特定する種類特定画像の一例であるコード情報を有し、被記入物種類情報をコード情報としたので、記入対象とされている被記入物の種類をより一層高精度に特定することができる。
【0075】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、被記入物の種類を特定するために用いられる複数の種類特定画像の一例であるコード情報を被記入物毎に位置関係が異なるように配置し、被記入物種類情報を、コード情報の位置関係を示す情報としたので、記入対象とされている被記入物の種類をより一層高精度に特定することができる。
【0076】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、記入領域が罫線で形成されており、被記入物種類情報を、罫線の形成パターンを示す情報としたので、記入対象とされている被記入物の種類をより一層高精度に特定することができる。
【0077】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、支援関連情報が、特定補助情報として、カメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られた複数の相当記入領域を含む画像に相当する画像を示す画像情報、及び該画像情報により示される画像内における複数の相当記入領域の各々の相対的な位置を特定可能な複数の位置特定情報を有し、かつ位置特定情報の各々に対して該位置特定情報毎に一意に定められた支援情報を対応付けて構成され、CPU12Aが、記入支援サーバ装置14のCPU14Aから提供された支援関連情報の特定補助情報としての画像情報及び複数の位置特定情報のうちの特定の位置特定情報、並びにカメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られた複数の相当記入領域を含む画像に基づいて、該画像内における複数の相当記入領域から特定の位置特定情報により特定される相当記入領域を特定することで1つの相当記入領域を特定し、表示部12Hが、記入支援サーバ装置14のCPU14Aから提供された支援関連情報から、特定の位置特定情報に対応する支援情報を抽出し、抽出した支援情報を、CPU12Aによって特定された1つの相当記入領域に相当する記入領域が記入先であることを特定可能に表示するので、記入対象とされる記入領域を記入者に正確に把握させることができる。
【0078】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、複数の記入領域の各々は、各々を特定する記入領域特定情報の一例であるコード情報を有し、支援関連情報は、特定補助情報として、カメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られたコード情報の各々に相当する各情報を含む画像に相当する画像を示す被記入物相当画像情報、被記入物相当画像情報により示される被記入物画像内におけるコード情報の各々に相当する各情報を有し、かつコード情報の各々に相当する情報の各々に対して該情報毎に一意に定められた支援情報を対応付けて構成され、CPU12Aが、記入支援サーバ装置14のCPU14Aから提供された支援関連情報に含まれる特定補助情報としての被記入物相当画像情報及びコード情報の各々に相当する各情報のうちの特定の情報、並びにカメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られたコード情報の各々に相当する各情報を含む画像に基づいて、該画像内におけるコード情報の各々に相当する各情報から特定の情報に相当する1つの情報を特定することで1つの領域を特定し、表示部12Hは、記入支援サータ装置14のCPU14Aから提供された支援関連情報から、特定の位置特定情報に対応する支援情報を抽出し、抽出した支援情報を、CPU12Aによって特定された1つの相当記入領域に相当する記入領域が記入先であることを特定可能に表示するので、記入対象とされる記入領域を記入者に正確に把握させることができる。
【0079】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、支援関連情報が、被記入物に含まれる特定の記入領域に関連する質問を示す質問情報を更に有し、携帯電話機12が、支援関連情報に含まれる質問情報により示される質問に対する回答を示す回答情報を受け付ける回答受付手段の一例である入力部12G、及び入力部12Gによって受け付けられた回答情報に基づいて被記入物の画像に含まれる複数の相当記入領域からCPU12Aによる特定対象とされる候補を選定する選定手段の一例であるCPU12Aを更に有し、CPU12Aが、選定手段の一例であるCPU12Aによって選定された候補から1つの相当記入領域を特定するので、記入が必須とされている記入領域への記入漏れを防止することができる。
【0080】
なお、上記第1の実施の形態では、図15に示すように支援情報の一部を構成している吹き出しの先端を付加先の記入領域に接触させることで支援情報を記入領域に付加する形態例を挙げて説明したが、これに限らず、支援情報の付加先の記入領域が何れであるかが特定可能となるように支援情報を被記入物の画像に付加すれば良い。例えば、申込日が記入される記入領域から離れた箇所に「お申込日を入力してください。」とのメッセージを表示する形態例が挙げられる。また、支援情報を被記入物の画像に付加することに加え、音声を用いて補助的に案内しても良い。このように可視表示と可聴表示とを併用する場合、「お申込日を入力してください。」とのメッセージを示す音声データを支援情報に予め関連付けておき、支援関連情報から支援情報を取得するタイミングで音声データも取得し、支援情報を被記入物の画像に付加するタイミングで音声データに基づく音声をスピーカを介して出力すれば良い。
【0081】
また、上記第1の実施の形態では、表示部12Hに表示された被記入物のスルー画像にメッセージを付加することにより未記入の記入領域への記入の支援を行っているが、これに限らず、表示部12Hに表示された被記入物の画像における1つの未記入の記入領域に相当する相当記入領域を点滅表示させることにより記入対象とされている記入領域を記入者に認識させるようにしても良い。この場合、支援情報として「お申込日を入力してください。」などのメッセージを示す情報に代えて、点滅パターンを示すデータを適用すれば良い。また、メッセージの表示と相当記入領域の点滅表示とを併用しても良い。
【0082】
また、上記第1の実施の形態では、CPU12Aによって携帯側記入支援処理プログラムが実行されることによって携帯側記入支援処理プログラムの各ステップを実現し、CPU14Aによってサーバ側記入支援処理プログラムが実行されることによってサーバ側記入支援処理プログラムの各ステップが実現し、上記第2の実施の形態では、CPU52Aによって記入支援処理プログラムが実行されることによって記入支援処理プログラムの各ステップを実現するソフトウェア的な形態を例示したが、これに限らず、各種回路(一例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit))を接続して構成されるハードウェア的な形態や、ソフトウェア的な形態とハードウェア的な形態とを組み合わせた形態も例示できる。
【0083】
[第2の実施の形態]
【0084】
上記第1の実施の形態では、携帯電話機12及び記入支援サーバ装置14を用いて分散処理を行うことによって未記入の記入領域への記入を支援する場合の形態例を挙げて説明したが、本第2の実施形態では、単一の装置で未記入の記入領域への記入を支援する場合の形態例を挙げて説明する。なお、本第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0085】
図19は、本第2の実施の形態に係る記入支援システム50の全体構成の一例を示す構成図である。図19に示すように、記入支援システム50は、記入支援装置52、印影管理サーバ装置16、及び通信回線54を含んで構成されている。なお、本第2の実施の形態に係る記入支援システム50では、通信回線54として記入支援装置52と印影管理サーバ装置16との間で専用に敷設された専用通信回線を用いた場合を例に挙げて説明する。
【0086】
記入支援装置52は、例えば被記入物の記入者によって所持されているか、又は金融機関や地方公共団体の施設に設置されている端末装置であり、被記入物の記入者によって使用される。また、記入支援装置52は、タッチパネル・ディスプレイによるユーザインタフェース機能、動画撮影及び静止画撮影を選択的に行う撮影機能、並びに記入支援システム50の利用者である記入者に対して被記入物への記入を支援する記入支援機能を有している。なお、本第2の実施の形態に係る記入支援システム50では、記入者が被記入物への記入の支援を受ける場合、記入支援機能を作動させることになる。
【0087】
記入支援装置52は、記入支援装置52全体の動作を司るCPU52Aと、CPU52Aによる各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM52Bと、各種処理プログラムや各種パラメータなどが予め記憶されたROM52Cと、各種情報を記憶するために用いられる二次記憶部(ここでは、一例としてフラッシュメモリ)52Dと、動画像撮影及び静止画像撮影を行う上記撮影機能を実現するために用いられるカメラ(例えばデジタルカメラ)52Eと、各種情報を入力するために用いられる操作キー、十字キー、タッチパネル・ディスプレイに含まれるタッチパネルなどを含んで構成された入力部52Fと、タッチパネル・ディスプレイに含まれるディスプレイを有し、各種情報を表示する表示部52Gと、通信回線54を介して印影管理サーバ装置16に通信可能に接続され、印影管理サーバ装置16との間の各種情報の授受を司る外部I/F52Hと、を含んで構成されている。これら各部はシステムバス52Iにより電気的に相互に接続されている。従って、CPU52Aは、RAM52B、ROM52C及び二次記憶部52Dに対するアクセスと、入力部52Fを介した各種入力情報の取得と、表示部52Gに対する各種情報の表示と、カメラ52Eの動作の制御と、カメラ52Eによって撮影されて得られた画像の取得と、外部I/F52Hを介した印影管理サーバ装置16との間の各種情報の授受と、を各々行うことができる。
【0088】
本第2の実施に形態に係る記入支援システム50では、記入支援機能を実現するために、被記入物画像データベース22及び支援関連情報データベース24を備えており、これらのデータベースはROM52Cに構築されている。
【0089】
次に、図17、図20及び図21を参照しながら、本第2の実施の形態に係る記入支援システム50の作用を説明する。なお、図21及び図22は、記入支援装置52の記入支援機能が作動された場合に記入支援装置52のCPU52Aによって実行される記入支援処理プログラムの流れの一例を示すフローチャートである。また、ここでは、錯綜を回避するために、被記入物を全ての記入領域を含めて被写体としてカメラ52Eによって動画像撮影が行われており、撮影して得られた動画像がスルー画像として表示部52Gに表示されている場合について説明する。
【0090】
図21のステップ400,402,404,406では、上記ステップ100,102,104,106と同様の処理を実行した後、ステップ408に移行し、被記入物種類情報により示される被記入物の種類を特定する情報(被記入物特定番号、被記入物名、又は被記入物相当画像情報)がROM52Bに記憶されているか否か(被記入物画像データベース22及び支援関連情報データベース24に存在しているか否か)を判定し、肯定判定となった場合にはステップ410に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ411に移行し、被記入物の種類を特定する情報がROM52Bに記憶されていなかったので本記入支援処理プログラムを終了する旨を示すエラー画面を表示部52Gに表示した後、本記入支援処理プログラムを終了する。
【0091】
ステップ410では、支援関連情報データベース24から被記入物種類情報に対応する支援関連情報を取得してRAM52Bに記憶した後、ステップ412に移行する。ステップ412では、上記ステップ410の処理でRAM52Bに記憶されたし支援関連情報に含まれる質問内容が“Null”でないか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ424に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ414に移行する。ステップ414,416,420,422では、上記ステップ120,122,126,128と同様の処理を実行する。ステップ416の処理を実行すると、ステップ418に移行し、上記ステップ410の処理でRAM52Bに記憶された支援関連情報に含まれる候補情報の選択肢1入力項目及び選択肢2入力項目のうちの何れかを特定対象の候補として、上記ステップ416の処理で入力された回答情報に従って選定した後、ステップ424に移行する。
【0092】
ステップ424では、上記ステップ410の処理でRAM52Bに記憶された支援関連情報に含まれる特定補助情報を抽出した後、ステップ426に移行する。ステップ426では、上記ステップ424の処理で抽出された特定補助情報に含まれるフィールド情報に従って被記入物画像データベース22から被記入物相当画像情報を導出した後、ステップ428に移行する。ステップ428〜ステップ456では、上記ステップ140〜168と同様の処理を実行した後、本記入支援処理プログラムを終了する。
【0093】
なお、上記第2の実施の形態では、記入支援装置52を金融機関や地方公共団体の施設に設置されている端末装置としたが、これに限らず、記入者によって携帯可能な携帯端末装置(例えば携帯電話機)であっても良い。
【0094】
また、上記第2の実施の形態では、CPU52Aによって記入支援処理プログラムが実行されることによって記入支援処理プログラムの各ステップを実現するソフトウェア的な形態を例示したが、これに限らず、各種回路(一例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit))を接続して構成されるハードウェア的な形態や、ソフトウェア的な形態とハードウェア的な形態とを組み合わせた形態も例示できる。
【0095】
また、上記各実施の形態では、各種処理プログラムがROMに予め記憶されているが、これに限らず、各種処理プログラムをCD−ROMやDVD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータによって読み取られる記憶媒体に格納した状態で提供する形態を適用しても良いし、有線又は無線による通信手段を介して配信する形態を適用しても良い。
【符号の説明】
【0096】
10 記入支援システム
12 携帯電話機
12A,14A,52A CPU
12G,52F 入力部
12H,52G 表示部
14 記入支援サーバ装置
14A,52C ROM
【技術分野】
【0001】
本発明は、記入支援システム、サーバ装置、記入支援装置、及びプログラムに係り、特に、被記入物への記入を支援する記入支援システム、サーバ装置、記入支援装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
申込書や請求書などの各種帳票に記入を行うにあたって、例えば携帯電話機に搭載されたカメラを利用して記入対象とされた帳票を撮影し、撮影して得た画像に含まれる帳票の各項目に対して記入方法や記入例などが合成して記入者に提供することで帳票への記入を支援する技術が開示されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1には、対象機器とヘルプ情報を提供するサーバ装置と携帯通信端末とがネットワークに接続され、対象機器は機器IDと状態コードとをサーバ装置に送信し、携帯通信端末が対象機器を撮像して得た撮像画像データから対象機器に貼付されたマーカの画像を抽出し、抽出したマーカの画像から対象機器の機器IDと面コードとを取得してサーバ装置に送信するヘルプ情報提供システムが開示されている。このヘルプ情報提供システムは、サーバ装置が対象機器から送信された機器ID及び状態コードと、携帯通信端末から送信された機器ID及び面コードとに基づいて、対象機器の状態に対応する固有のヘルプ情報を携帯通信端末に送信し、携帯通信端末は送信されたヘルプ情報と撮像画像データとを合成することでヘルプ情報提供画像データを生成して表示することを特徴としている。
【0004】
特許文献2には、1つの手続のための複数の帳票と、各帳票に含まれる記入欄を特定するための情報を含む記入欄情報と、各帳票を処理する処理装置とそれら各処理装置の処理順序との情報を含む処理定義情報と、を含む1組の申請書類を提供する書類提供装置と、入力された申請書類の画像を読み取り、読み取った申請書類の画像から各帳票の画像、記入欄情報及び処理定義情報を取得し、取得した記入欄情報に基づき各帳票の画像から各記入欄の画像内容を抽出し、抽出した各記入欄の画像内容に基づき各記入欄に記入がなされているか否かを判定し、記入がなされていないと判定した記入欄に関して記入してその記入結果を再入力するように促す表示を行い、すべての記入欄に記入がなされていると判定した場合に、処理定義情報が示す処理順序における1番目の処理装置に対し、抽出された各帳票の画像、記入欄情報及び処理定義情報を送信する窓口装置と、窓口装置又は他の処理装置から、各帳票の画像、記入欄情報及び処理定義情報を受信し、記入欄情報及び処理定義情報に基づき、帳票群の画像のうち処理装置が処理すべき帳票の画像を特定し、特定した帳票の画像についての所定の処理を実行し、処理定義情報が表す処理順序において処理装置の次の処理装置があれば次の処理装置に対して、各帳票の画像、記入欄情報及び処理定義情報を転送する1以上の処理装置と、を備えた電子申請処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−219879号公報
【特許文献2】特開2009−48321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術では、記入方法や記入例が複数の未記入の記入領域についてまとめて合成されて表示されるので、可読性が悪くなるばかりか記入の妨げにもなる、という問題点があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するために成されたものであり、可読性を悪化させずに被記入物への記入を支援することができる記入支援システム、サーバ装置、記入支援装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の記入支援システムを、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置と、前記支援関連情報を記憶した記憶手段、及び前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段を有する前記要求先として機能するサーバ装置と、を含んで構成した。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項11に記載のサーバ装置を、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置を含んで構成された記入支援システムの前記クライアント装置に提供される前記支援関連情報を記憶した記憶手段と、前記所定の要求先として機能すると共に、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段と、を含んで構成した。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項20に記載の記入支援装置を、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段と、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段と、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段と、を含んで構成した。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項21に記載のプログラムを、複数の記入領域を有する被記入物を撮影するクライアント装置の撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段、及び前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記クライアント装置の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段を有するサーバ装置と前記クライアント装置とを含んで構成された記入支援システムの該クライアント装置を制御するコンピュータを、前記支援関連情報の提供を前記サーバ装置に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記サーバ装置から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、並びに、前記要求手段の要求に応じて前記サーバ装置から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示手段に表示させる手段として機能させるためのものとした。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項22に記載のプログラムを、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置と前記要求先として機能するサーバ装置とを含んで構成された記入支援システムの前記サーバ装置を制御するコンピュータを、前記支援関連情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段として機能させるためのものとした。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項23に記載のプログラムを、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、並びに、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示手段に表示させる手段としてコンピュータを機能させるためのものとした。
【発明の効果】
【0014】
請求項1,11,20〜23に係る発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べ、可読性を悪化させずに被記入物への記入を支援することができる、という効果が得られる。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、請求項2に係る発明の構成を有しない場合に比べ、記入対象とされる記入領域を記入者に容易に把握させることができる、という効果が得られる。
【0016】
請求項3及び請求項12に係る発明によれば、請求項3及び請求項12に係る発明の構成を有しない場合に比べ、異なる被記入物について、可読性を悪化させずに被記入物への記入を支援することができる、という効果が得られる。
【0017】
請求項4及び請求項13に係る発明によれば、請求項4及び請求項13に係る発明の構成を有しない場合に比べ、記入対象とされている被記入物の種類を迅速かつ高精度に特定することができる、という効果が得られる。
【0018】
請求項5,6,7,14,15,16に係る発明によれば、記入対象とされている被記入物の種類をより一層高精度に特定することができる、という効果が得られる。
【0019】
請求項8,9,17,18に係る発明によれば、請求項8,9,17,18に係る発明の構成を有しない場合に比べ、記入対象とされる記入領域を記入者に正確に把握させることができる、という効果が得られる。
【0020】
請求項10,19に係る発明によれば、請求項10,19に係る発明の構成を有しない場合に比べ、記入が必須とされている記入領域への記入漏れを防止することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】第1の実施の形態に係る記入支援システムの全体構成の一例を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る携帯電話機の構成の一例を示す構成図である。
【図3】第1の実施の形態に係る記入支援サーバ装置及び印影管理サーバ装置の構成の一例を示す構成図である。
【図4】第1の実施の形態に係る被記入物画像データベースの一例を示す模式図である。
【図5】第1の実施の形態に係る支援関連情報データベースの一例を示す模式図である。
【図6】第1の実施の形態に係る印影データベースの一例を示す模式図である。
【図7】第1の実施の形態に係る携帯側記入支援処理プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】図7に示すフローチャートの続きである。
【図9】被記入物の種類を特定する方法の一例(その1)を示す模式図である。
【図10】被記入物の種類を特定する方法の一例(その2)を示す模式図である。
【図11】被記入物の種類を特定する方法の一例(その3)を示す模式図である。
【図12】被記入物の種類を特定する方法の一例(その4)を示す模式図である。
【図13】複数の記入領域から記入が必須とされている記入領域を絞り込む方法の一例を示す模式図である。
【図14】未記入の記入領域を特定する方法の例を示す模式図である。
【図15】第1の実施の形態に係る携帯電話機の表示部に支援情報が表示された状態の一例を示す模式図である。
【図16】第1の実施の形態に係るサーバ側記入支援処理プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図17】第1の実施の形態に係る印影正否判定処理プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図18】第1の実施の形態に係る記入支援システムにおける携帯電話機と記入支援サーバ装置との間の処理の遷移状態の一例を示す状態遷移図である。
【図19】第2の実施の形態に係る記入支援システムの全体構成の一例を示す構成図である。
【図20】第2の実施の形態に係る記入支援処理プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図21】図20に示すフローチャートの続きである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。なお、本実施の形態では、金融機関や地方公共団体に提出する被記入物であって、口座開設申込書、カードローン申込書、住民管理情報変更届などの複数の記入領域を有する被記入物への記入を支援する記入支援システムを例に挙げて説明する。
【0023】
[第1の実施の形態]
【0024】
先ず、図1〜図6を参照しながら、本第1実施の形態に係る記入支援システム10の構成について説明する。図1は、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10の全体構成の一例を示す構成図である。図1に示すように、記入支援システム10は、携帯電話機12、記入支援サーバ装置14、印影管理サーバ装置16、及び通信回線18,20を含んで構成されている。なお、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、通信回線18として公衆通信回線を用い、通信回線20として記入支援サーバ装置14と印影管理サーバ装置16との間で専用に敷設された専用通信回線を用いた場合を例に挙げて説明する。
【0025】
携帯電話機12は、送話及び受話などの一般的な電話機に含まれる各種機能、メールの送受信機能、及びタッチパネル・ディスプレイによるユーザインタフェース機能を備えた携帯端末装置であり、被記入物の記入者によって所持されているか、又は、金融機関や地方公共団体の施設に設置されている端末装置である。また、携帯電話機12は、動画撮影(例えば毎秒30フレームのフレームレートでの動画撮影)及び静止画撮影を選択的に行う撮影機能、並びに記入支援システム10の利用者である記入者に対して被記入物への記入を支援する記入支援機能を有している。なお、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、記入者が被記入物への記入の支援を受ける場合、記入支援機能を作動させることになる。
【0026】
記入支援サーバ装置14は、通信回線18を介して携帯電話機12と通信可能に接続されており、記入者からの携帯電話機12を介した要求に応じて記入者に対して被記入物への記入の支援サービスを提供する記入支援サービス提供機能を有している。
【0027】
印影管理サーバ装置16は、記入支援システム10の利用者に係る印影を管理するものである。また、印影管理サーバ装置16は、通信回線20を介して記入支援サーバ装置14と通信可能に接続されており、記入支援サーバ装置14からの要求に応じて印影が正しいか否かを判定する印影正否判定機能を有している。
【0028】
図2は、本第1の実施の形態に係る携帯電話機12の構成の一例を示す構成図である。図2に示すように、携帯電話機12は、携帯電話機12全体の動作を司るCPU12Aと、CPU12Aによる各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM12Bと、各種処理プログラムや各種パラメータなどが予め記憶されたROM12Cと、各種情報を記憶するために用いられる二次記憶部(ここでは、一例としてフラッシュメモリ)12Dと、通話相手から受話する受話部12Eと、通話相手に送話する送話部12Fと、各種情報を入力するために用いられる番号キー、十字キー、タッチパネル・ディスプレイに含まれるタッチパネルなどを含んで構成された入力部12Gと、タッチパネル・ディスプレイに含まれるディスプレイを有し、各種情報を表示する表示部12Hと、動画像撮影及び静止画像撮影を行う上記撮影機能を実現するために用いられるカメラ(例えばデジタルカメラ)12Iと、通信回線18を介して記入支援サーバ装置14に通信可能に接続され、記入支援サーバ装置14との間の各種情報の授受を司る外部インタフェース(I/F)12Jと、を含んで構成されている。これら各部はシステムバス12Kにより電気的に相互に接続されている。従って、CPU12Aは、RAM12B、ROM12C及び二次記憶部12Dに対するアクセスと、入力部12Gを介した各種入力情報の取得と、表示部12Hに対する各種情報の表示と、カメラ12Iの動作の制御と、カメラ12Iによって撮影されて得られた画像の取得と、受話部12E及び送話部12Fの動作の制御と、受話部12E及び送話部12Fの動作状態の把握と、外部I/F12Jを介した記入支援サーバ装置14との間の各種情報の授受と、を各々行うことができる。
【0029】
図3は、本第1の実施の形態に係る記入支援サーバ装置14及び印影管理サーバ装置16の構成の一例を示す構成図である。図3に示すように、記入支援サーバ装置14は、記入支援サーバ装置14全体の動作を司るCPU14Aと、CPU14Aによる各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM14Bと、各種処理プログラムや各種パラメータなどが予め記憶されたROM14Cと、各種情報を記憶するために用いられる二次記憶部(ここでは、一例としてハードディスク装置)14Dと、キーボード及びマウス(ポインティングデバイス)などを含んで構成された入力部14Eと、各種情報を表示するディスプレイを有する表示部14Fと、通信回線18を介して携帯電話機12に通信可能に接続され、携帯電話機12との間の各種情報の授受を司る外部I/F14Gと、通信回線20を介して印影管理サーバ装置16に通信可能に接続され、印影管理サーバ装置16との間の各種情報の授受を司る外部I/F14Hと、を含んで構成されている。これら各部はシステムバス14Iにより電気的に相互に接続されている。従って、CPU14Aは、RAM14B、ROM14C及び二次記憶部14Dに対するアクセスと、入力部14Eを介した各種入力情報の取得と、表示部14Fに対する各種情報の表示と、外部I/F14Gを介した携帯電話機12との間の各種情報の授受と、外部I/F14Hを介した印影管理サーバ装置16との間の各種情報の授受と、を各々行うことができる。
【0030】
一方、印影管理サーバ装置16は、印影管理サーバ装置16全体の動作を司るCPU16Aと、CPU16Aによる各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM16Bと、各種処理プログラムや各種パラメータなどが予め記憶されたROM16Cと、各種情報を記憶するために用いられる二次記憶部(ここでは、一例としてハードディスク装置)16Dと、キーボード及びマウス(ポインティングデバイス)などを含んで構成された入力部16Eと、各種情報を表示するディスプレイを有する表示部16Fと、通信回線20を介して記入支援サーバ装置14に通信可能に接続され、記入支援サーバ装置14との間の各種情報の授受を司る外部I/F16Gと、を含んで構成されている。これら各部はシステムバス14Iにより電気的に相互に接続されている。従って、CPU16Aは、RAM16B、ROM16C及び二次記憶部16Dに対するアクセスと、入力部16Eを介した各種入力情報の取得と、表示部16Fに対する各種情報の表示と、外部I/F16Gを介した記入支援サーバ装置14との間の各種情報の授受と、を各々行うことができる。
【0031】
記入支援サーバ装置14は、記入支援サービス提供機能を実現するために、被記入物画像データベースを備えている。図4には、本第1の実施の形態に係る記入支援サーバ装置14が有する被記入物画像データベース22の一例が模式的に示されている。図4に示すように、被記入物画像データベース22は、被記入物の画像(カメラ12Iによって撮影されて得られた画像であって、複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像)に相当する画像(以下、「被記入物相当画像」という。)を示す画像情報(以下、「被記入物相当画像情報」という。)を含んで構成されている。この帳票データベース22はROM14Cに予め構築されている。各種の被記入物に係る被記入物相当画像情報は、被記入物特定番号別及び被記入物名別に割り当てられている。被記入物特定番号とは、被記入物相当画像情報により示される被記入物相当画像に対応する被記入物を特定する番号のことである。また、被記入物名とは、被記入物相当画像情報により示される被記入物相当画像に対応する被記入物を特定する名称のことである。なお、図4に示す例では、被記入物が口座開設申込書の場合とカードローン申込書の場合が挙げられており、口座開設申込書の被記入物特定番号が“001”とされ、カードローン申込書の被記入物特定番号が“002”とされている。“001”との被記入物特定番号及び“口座開設申込書”との被記入物名には口座開設申込書に係る被記入物相当画像情報が割り当てられており、“002”との被記入物特定番号及び“カードローン申込書”との被記入物名にはカードローン申込書に係る被記入物相当画像情報が割り当てられている。
【0032】
また、記入支援サーバ装置14は、記入支援サービス提供機能を実現するために、支援関連情報データベースを備えている。図5には、本第1の実施の形態に係る記入支援サーバ装置14が有する支援関連情報データベース24の一例が模式的に示されている。図5に示すように、支援関連情報データベース24は、支援関連情報を含んで構成されている。支援関連情報とは、被記入物相当画像における複数の記入領域に相当する複数の領域(以下、「相当記入領域」という。)のうちの未記入の記入領域に相当する相当記入領域の特定に供する予め定められた特定補助情報、及び未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された情報のことである。
【0033】
支援関連情報データベース24では、被記入物の種類毎に、被記入物特定番号、被記入物名、及びフィールド番号が割り当てられている。なお、フィールド番号とは、被記入物相当画像情報の格納場所を特定する番号(例えばアドレス)のことである。
【0034】
また、支援関連情報データベース24では、被記入物の種類毎に、複数の記入領域の各々に予め付された項目の名称、項目毎に予め割り当てられた支援情報、被記入物に含まれる特定の記入領域に関連する質問を示す質問情報、及び質問情報により示される質問に対する回答に応じて指定される候補情報が割り当てられている。候補情報とは、被記入物に含まれる全ての記入領域のうち、支援情報を付加すべき記入領域を特定する特定対象の候補を特定する情報のことである。なお、本第1の実施の形態では、支援関連情報データベース24における支援情報以外の情報が特定補助情報とされている。
【0035】
なお、図5に示す例では、被記入物が口座開設申込書の場合とカードローン申込書の場合が挙げられており、口座開設申込書の被記入物特定番号が“001”とされ、カードローン申込書の被記入物特定番号が“002”とされている。“001”との被記入物特定番号及び“口座開設申込書”との被記入物名には口座開設申込書に係る被記入物相当画像情報が割り当てられており、“002”との被記入物特定番号及び“カードローン申込書”との被記入物名にはカードローン申込書に係る被記入物相当画像情報が割り当てられている。口座開設申込書には、項目1〜8までが割り当てられている。口座開設申込書において、項目1は申込日の記入領域を特定する項目であり、項目2は名前の記入領域を特定する項目であり、項目3は名前のフリガナの記入領域を特定する項目であり、項目4は生年月日の記入領域を特定する項目であり、項目5は性別の記入領域を特定する項目であり、項目6は住所の記入領域を特定する項目であり、項目7は電話番号の記入領域を特定する項目であり、項目8はメールアドレスの記入領域を特定する項目である。なお、口座開設申込書には、押印領域も設けられている。
【0036】
一方、カードローン申込書において、項目1〜4はカードローンの申込者本人による記入領域に関する項目であり、項目1は申込日の記入領域を特定する項目であり、項目2は名前の記入領域を特定する項目であり、項目3は名前のフリガナの記入領域を特定する項目であり、項目4は生年月日の記入領域を特定する項目である。また、カードローン申込書において、項目5〜7は、カードローンの申込者の保護者による記入領域に関する項目であり、項目5は名前の記入領域を特定する項目であり、項目6は名前のフリガナの記入領域を特定する項目であり、項目7は生年月日の記入領域を特定する項目である。なお、カードローン申込書にも、押印領域が設けられている。
【0037】
支援関連情報データベース24に含まれる各項目には各々支援情報が割り当てられている。例えば、口座開設申込書及びカードローン申込書に係る項目1(申込日:“Date”)には共に“お申込日を入力してください。”とのメッセージを示す情報が支援情報として割り当てられている。このように各項目には、対応する支援情報が割り当てられている。
【0038】
支援関連情報データベース24に含まれる質問情報は、質問内容及び選択肢1,2を含んで構成されており、選択肢1,2の何れかが記入者によって質問内容に対する回答として選択される。候補情報は、選択肢1入力項目及び選択肢2入力項目を含んで構成されており、記入者によって選択された選択肢に対して一意に定められた項目の名称が含まれている。図5に示す例では、口座開設申込書の質問内容は存在しないため、質問内容は“Null(無効)”とされている。よって、選択肢1,2は選択されないため、選択肢1及び選択肢2は共に“Null”とされている。選択肢1,2が選択されないということは、候補情報を用いる必要がないので、選択肢1入力項目及び選択肢2入力項目も共に“Null”とされている。一方、口座開設申込書の質問内容は“年齢はどちらに該当しますか?”とされており、選択肢1が“20歳未満”とされ、選択肢2が“20歳以上”とされている。質問内容に対する回答として記入者によって選択肢1の“20歳未満”が選択された場合には選択肢1入力項目が用いられ、記入者からの回答として選択肢2の“20歳未満”が選択された場合には用いられる。選択肢1入力項目は、支援情報を付加すべき記入領域を特定する特定対象の候補を項目1〜7の全てとすることを意味する“All”とされており、選択肢2入力項目は、支援情報を付加すべき記入領域を特定する特定対象の候補を項目1〜7のうちの項目1〜4とすることを意味する“1,2,3,4”とされている。
【0039】
また、印影管理サーバ装置16は、印影正否判定機能を実現するために、印影データベースを備えている。図6には、本第1の実施の形態に係る印影管理サーバ装置16が有する印影データベース26の一例が模式的に示されている。図6に示すように、印影データベース26は、記入者毎に、記入支援システム10の利用者である記入者に係る印影を示す印影イメージ画像情報を含んで構成されており、印影イメージ画像情報を用いて照合対象の印影が正しいか否かが判定される。なお、図6に示す例では、印影イメージ画像情報毎に、対応する顧客(例えば金融機関の顧客)を特定するキーとしての支店番号及び口座番号が割り当てられている。
【0040】
次に、図7〜図17を参照しながら、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10の作用を説明する。先ず、図7を参照して携帯電話機12によって実行される携帯側記入支援処理について説明する。なお、図7は、携帯電話機12の記入支援機能が作動された場合に携帯電話機12のCPU12Aによって実行される携帯側記入支援処理プログラムの流れの一例を示すフローチャートである。また、ここでは、錯綜を回避するために、被記入物を全ての記入領域を含めて被写体としてカメラ12Iによって動画像撮影が行われており、撮影して得られた動画像がスルー画像として表示部12Hに表示されている場合について説明する。
【0041】
図7のステップ100では、記入支援の対象とされる被記入物の種類を特定する方法(以下、「種類特定方法」という。)を受け付ける種類特定方法受付画面を表示した後、ステップ102に移行する。本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、種類特定方法として、一例として図9〜12に示すように方法A〜Dが予め用意されている。方法Aは、一例として図9に示すように、携帯電話機12の表示部12Hに表示された複数の被記入物の種類を示す情報から入力部12Gを介して指定することによって被記入物の種類を特定する方法である。方法Bは、一例として図10に示すように、被記入物毎に予め付されており、各被記入物の種類を示すコード情報(ここでは一例として被記入物特定番号を示すQRコード)をカメラ12Iによって撮影して得た画像を用いて被記入物の種類を特定する方法である。方法Cは、一例として図11に示すように、被記入物毎に位置関係が異なるように配置された複数のコード情報(ここでは一例として被記入物特定番号を示すQRコード)をカメラ12Iによって撮影して得た画像を用いて被記入物の種類を特定する方法である。方法Dは、一例として図12に示すように、被記入物毎に異なる罫線の形成パターンをカメラ12Iによって撮影して得た画像を用いて被記入物の種類を特定する方法である。
【0042】
ステップ102では、方法A〜Dの何れかを示す情報の入力待ちを行う。ここで、方法A〜Dの何れかを示す情報が入力部12Gを介して入力されると肯定判定となってステップ104に移行する。ステップ104では、方法A〜Dのうち、上記ステップ102の処理で入力された情報により示される方法で被記入物の種類を特定するために記入者に所定の操作を行わせることを促す画面を表示した後、ステップ106に移行する。
【0043】
上記ステップ104では、例えば、方法Aを用いて被記入物の種類を特定する場合には、一例として図9に示すように複数の被記入物の種類を示す情報をボタン形式で一覧表示し、記入者に入力部12Gを介して指定させる画面を表示する。また、方法Bを用いて被記入物の種類を特定する場合には、カメラ12Iを用いて被記入物に含まれるコード情報を撮影することを促す画面を表示する。また、方法Cを用いて被記入物の種類を特定する場合には、カメラ12Iを用いて被記入物に散在している全てのコード情報を被写体として撮影を行うことを促す画面を表示する。また、方法Dを用いて被記入物の種類を特定する場合には、被記入物を四隅に予め付されたコード情報及び全ての記入領域を含めて被写体として撮影を行うことを促す画面を表示する。
【0044】
ステップ106では、上記ステップ104の処理で表示部12Hに表示された画面内容に従って、被記入物の種類を示す被記入物種類情報が入力されるまで待機する。本ステップ106では、例えば、上記ステップ102の処理で方法Aを示す情報が入力された場合には、入力部12Gを介して被記入物の種類が指定されることによって被記入物種類情報が入力されて肯定判定となる。また、上記ステップ102の処理で方法B〜Dの何れかを示す情報が入力された場合には、カメラ12Iによって撮影が行われることによって被記入物種類情報が入力されて肯定判定となる。
【0045】
次のステップ108では、上記ステップ106の処理で入力された被記入物種類情報を記入支援サーバ装置14に送信した後、ステップ110に移行する。本ステップ108では、例えば、方法Aの場合、上記ステップ106の処理で入力部12Gを介して指定された被記入物の種類を示す情報を被記入物種類情報として記入支援サーバ装置14に送信する。また、方法Bの場合、上記ステップ106の処理でカメラ12Iによって撮影されて得られた画像に含まれるコード情報に相当する情報を解析することによって特定された被記入物特定番号(又は被記入物名)を被記入物種類情報として記入支援サーバ装置14に送信する。また、方法Cの場合、上記ステップ106の処理でカメラ12Iによって撮影されて得られた画像に含まれる被記入物に含まれる記入領域毎に予め付された各々一意に定められコード情報及び被記入物の四隅に予め付されたコード情報(被記入物の外輪郭を特定するコード情報)を含む全てのコード情報に相当する複数の情報の位置関係(ここでは、一例として被記入物の外輪郭に対する記入領域毎に付されたコード情報の相対的な位置関係)を示す情報(以下、「位置関係情報」という。)を被記入物種類情報として記入支援サーバ装置14に送信する。また、方法Dの場合、上記ステップ106の処理でカメラ12Iによって撮影されて得られた画像に含まれる被記入物に含まれる罫線の形成パターンを示す情報(以下、「罫線形成パターン情報」という。)を被記入物種類情報として記入支援サーバ装置14に送信する。なお、方法Dでは、被記入物の全体領域に対する罫線の形成パターンを相対的に特定可能にするために、被記入物の外輪郭を特定する必要があるが、ここでは例えば図12に示すように被記入物の四隅に予め付されたコード情報によって外輪郭を特定し、罫線の形成パターンを、被記入物の外輪郭に対する罫線の相対的な位置で特定している。
【0046】
ステップ110では、後述するサーバ側記入支援処理プログラムのステップ208の処理が実行されることによって送信された再入力指示情報を受信したか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ112に移行し、再度の被記入物種類情報の入力を促す再入力画面を表示した後、上記ステップ106に戻る一方、否定判定となった場合にはステップ114に移行する。ステップ114では、後述するサーバ側記入支援処理プログラムのステップ206の処理が実行されることによって送信された支援関連情報を受信したか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ110に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ116に移行する。
【0047】
ステップ116では、上記ステップ114の処理で受信された支援関連情報をRAM12Bに記憶した後、ステップ118に移行する。上記ステップ116の処理でRAM12Bに記憶された支援関連情報に含まれる質問内容が“Null”でないか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ130に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ120に移行する。ステップ120では、上記ステップ116の処理でRAM12Bに記憶された支援関連情報に含まれる質問内容及び選択肢1,2を表示した後、ステップ122に移行し、質問に対する回答を示す回答情報が入力されたか否かを判定する。上記ステップ120では、例えば図13に示すように“年齢はどちらに該当しますか?”とのメッセージを表示部12Hに表示すると共に“20歳未満”との情報及び“20歳以上”との情報をボタン形式で一覧表示する。ここで、記入者が、表示されている質問内容に対する回答として“20歳未満”との情報又は“20歳以上”との情報の何れかを入力部12Gを介して指定することによって回答情報が入力されたことになり、上記ステップ122が肯定判定となってステップ124に移行する。上記ステップ122において否定判定となった場合にはステップ126に移行し、予め定められた終了条件(例えば、上記ステップ120の処理の実行が終了してから所定時間(例えば1分)経過した、との条件)を満足したか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ122に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ128に移行する。ステップ128では、回答情報が入力されなかったので本携帯側記入支援処理プログラムを終了する旨を示すエラー画面を表示部12Gに表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。
【0048】
ステップ124では、上記ステップ116の処理でRAM12Bに記憶された支援関連情報に含まれる候補情報の選択肢1入力項目及び選択肢2入力項目のうちの何れかを特定対象の候補として、上記ステップ122の処理で入力された回答情報に従って選定した後、ステップ130に移行する。上記ステップ124では、例えば、上記ステップ122の処理で20歳未満”との情報が入力部12Gを介して指定された場合には選択肢1入力項目が特定対象の候補として選定され、上記ステップ122の処理で20歳以上”との情報が入力部12Gを介して指定された場合には選択肢2入力項目が特定対象の候補として選定される。なお、図13に示す例では、上記ステップ122の処理で20歳未満”との情報が入力部12Gを介して指定された場合の表示例としてカードローン申込書に含まれる全ての記入項目が必須記入対象とされている態様が示されており、上記ステップ122の処理で20歳以上”との情報が入力部12Gを介して指定された場合の表示例としてカードローン申込書に含まれる保護者による記入領域(図5に示す例の項目5〜7の記入領域)が記入対象外とされている態様(項目5〜7の記入領域が隠蔽された状態)が示されている。
【0049】
ステップ130では、上記ステップ116の処理でRAM12Bに記憶された支援関連情報に含まれる特定補助情報を抽出した後、ステップ132に移行する。ステップ132では、上記ステップ130の処理で抽出された特定補助情報に含まれるフィールド情報を記入支援サーバ装置14に送信することで被記入物相当画像情報の提供を要求した後、ステップ134に移行する。上記ステップ132の処理による要求に応じて記入支援サーバ装置14は、携帯電話機12から送信されたフィールド情報に従って被記入物画像データベース22から被記入物相当画像情報を取得し、取得した被記入物相当画像情報を携帯電話機12に送信する。ステップ134では、記入支援サーバ装置14から送信された被記入物相当画像情報を受信したか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ136に移行し、上記ステップ132の処理の実行を終了してから所定時間(例えば30秒)経過したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ134に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ138に移行する。ステップ138では、タイムアウトになった旨を示すエラー画面を表示部12Hに表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。一方、ステップ134において肯定判定となった場合にはステップ140に移行する。ステップ140では、上記ステップ134の処理で受信された被記入物相当画像情報により示される被記入物相当画像と現時点で撮影されて得られた被記入物の画像とを比較し、未記入領域があるか否かを判定する。
【0050】
未記入領域の有無の具体的な判定方法としては、例えば、特定補助情報に含まれる項目の名称に対して被記入物相当画像内における相当記入領域の相対的な位置を特定可能な位置特定情報を予め関連付けておき、この特定補助情報に含まれる項目の名称に関連付けられている位置特定情報に従って、現時点で撮影されて得られた被記入物の画像内における記入領域(罫線で囲まれた領域)を特定し、特定した記入領域と被記入物相当画像内における対応する相当記入領域とのパターンマッチングを行うことにより記入領域に何らかの記入がされているか否かを判定し、記入領域に何らかの記入がされている場合には記入領域の空白面積に対する記入跡(例えば筆跡)の面積の割合が予め定められた閾値を超えたか否かを判定することで未記入領域の有無を判定する、という判定方法が挙げられる。上記の位置特定情報としては、一例として図14に示すように、カメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られた被記入物の外輪郭の縦の長さに対する各項目の相対的な位置を示す情報(例えば2次元座標)が例示できる。
【0051】
この他の判定方法としては、例えば、特定補助情報に含まれる項目の名称に対して項目毎の記入領域に予め付されているコード情報と同一のコード情報を予め関連付けておき、特定補助情報に含まれる項目の名称に関連付けられているコード情報及び現時点で撮影されて得られた被記入物の画像から抽出されたコード情報に相当する情報に従って、現時点で撮影されて得られた被記入物の画像内における記入領域を特定し、特定した記入領域と被記入物相当画像内における対応する相当記入領域とのパターンマッチングを行うことにより記入領域に何らかの記入がされているか否かを判定し、記入領域に何らかの記入がされている場合には記入領域の空白面積に対する記入跡(例えば筆跡)の面積の割合が予め定められた閾値を超えたか否かを判定することで未記入領域の有無を判定する、という判定方法が挙げられる。
【0052】
次のステップ142では、上記ステップ130の処理で抽出された特定補助情報(例えば特定の位置特定情報又は特定のコード情報)を用いて、現時点で存在している未記入の記入領域のうちの1つの未記入の記入領域に相当する相当記入領域を特定した後、ステップ144に移行する。ステップ144では、上記ステップ116の処理でRAM12Bに記憶された支援関連情報に含まれる支援情報のうち、上記ステップ142の処理で特定された相当記入領域に対応する支援情報を取得する。つまり、支援関連情報に含まれる支援情報から、上記ステップ130の処理で抽出された特定補助情報(例えば特定の位置特定情報又は特定のコード情報)に対応する支援情報を取得する。
【0053】
次のステップ146では、上記ステップ142の処理で特定された1つの相当記入領域に対して上記ステップ144の処理で取得された支援情報を付加して被記入物の画像を表示部12Hに表示した後、ステップ148に移行する。
【0054】
ステップ148では、現時点で特定されている1つの未記入の相当記入領域に対応する被記入物の記入領域に対して上記閾値を超える割合で記入されたか否か判定し、肯定判定となった場合にはステップ150に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ152に移行し、上記ステップ146の処理の実行を終了してから所定時間(例えば30秒)経過したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ148に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ154に移行し、未記入の記入領域に記入がされてないので本携帯側記入支援処理プログラムを終了する旨を示すエラー画面を表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。ステップ150では、上記ステップ140と同様の処理を実行し、肯定判定となった場合には上記ステップ142に戻る一方、否定判定となった場合にはステップ155に移行する。
【0055】
図15には、上記ステップ146の処理によって1つの相当記入領域に対して支援情報が付加された状態の表示例が示されている。図15に示す例では、“お申込日”の項目の未記入の記入領域に対して“お申込日を入力してください。”との支援情報が付加されている態様、及び“お申込日”の項目の記入領域に対して年月日が記入された状態で“お名前”の項目の未記入の記入領域に対して“お名前を入力してください。”との支援情報が付加されている態様が示されている。このように本携帯側記入支援処理プログラムのステップ150までの処理を実行することで未記入の記入領域の各々に対して予め定められた順序で支援情報が付加された画像が表示される。ここで言う「予め定められた順序」は、上記ステップ130の処理で抽出された特定補助情報(例えば特定の位置特定情報又は特定のコード情報)によって一意に定められており、本第1の実施の形態では、項目番号の小さな項目から昇順とされているが、これに限らず、例えば乱数発生器によって乱数を発生させ、発生させた乱数に基づいて支援情報の付加先をランダムに決定しても良い。また、被記入物に対する携帯電話機12の相対的な位置が固定されていない場合は表示部12Hに表示される画像が変化してしまって支援情報を付加対象先である1つの未記入の記入領域に対して付加することができないが、このように被記入物に対する携帯電話機12の相対的な位置が大幅に変化した場合(例えば1つの未記入の記入領域が特定できない程の変化量で変化した場合)は携帯電話機12の動きが大きすぎて支援情報が付加できない旨、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する旨、及び本携帯側記入支援処理プログラムの再実行を促す旨を表示部12Hに表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了するようにしても良い。なお、このような携帯電話機12と被記入物との相対的なずれ量が大きいことに起因して支援情報を特定の相当記入領域に付加することができないという事態の発生を回避するためにも、複数の記入領域を含む被記入物の外輪郭で取り囲まれる領域が撮影対象領域として固定されるようにカメラ12Iと被写体である被記入物との相対的な位置を固定しておくことが好ましい。
【0056】
ステップ155では、印影の正否判定の実施が必要であるか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ156に移行する一方、否定判定となった場合には本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。
ステップ156では、現時点で撮影されて得られた被記入物の画像から、押印領域に相当する領域に含まれる印影を示す印影情報を取得し、取得した印影情報を記入支援サーバ装置14に送信した後、ステップ158に移行する。ステップ158では、後述するサーバ側記入支援処理プログラムのステップ216の処理が実行されることによって転送された印影正否情報を受信したか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ160に移行し、上記ステップ156の処理の実行を終了してから所定時間(例えば30秒)経過したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ158に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ162に移行し、タイムアウトになった旨を示すエラー画面を表示部12Hに表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。
【0057】
一方、ステップ158において肯定判定となった場合にはステップ164に移行し、上記ステップ158の処理で受信された印影正否情報により印影が正しいことが示されているか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ166に移行し、印影が正しくない旨を表すエラー画面を表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する一方、肯定判定となった場合には印影が正しい旨を表す画面を表示した後、本携帯側記入支援処理プログラムを終了する。
【0058】
次に、図16を参照して記入支援サーバ装置14によって実行されるサーバ側記入支援処理について説明する。なお、図16は、記入支援サーバ装置14の電源が投入された場合に記入支援サーバ装置14のCPU14Aによって実行されるサーバ側記入支援処理プログラムの流れの一例を示すフローチャートである。
【0059】
図16のステップ200では、上記携帯側記入支援処理プログラムのステップ108の処理が実行されることによって送信された被記入物種類情報を受信したか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ202に移行し、被記入物種類情報により示される記入物の種類を特定する情報(被記入物特定番号、被記入物名、又は被記入物相当画像情報)がROM14Cに記憶されているか否か(被記入物画像データベース22及び支援関連情報データベース24に存在しているか否か)を判定し、肯定判定となった場合にはステップ204に移行し、支援関連情報データベース24から被記入物種類情報に対応する支援関連情報を取得した後、ステップ206に移行する。ステップ206では、ステップ204の処理で取得された支援関連情報を携帯電話機12に送信した後、本サーバ側記入支援処理プログラムを終了する。ステップ202において否定判定となった場合にはステップ208に移行し、再入力指示情報を携帯電話機12に送信した後、本サーバ側記入支援処理プログラムを終了する。
【0060】
一方、ステップ200において否定判定となった場合にはステップ210に移行し、上記携帯側記入支援処理プログラムのステップ156の処理が実行されることで送信された印影情報を受信したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ200に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ212に移行し、印影管理サーバ装置16に対して印影の正否の判定を依頼することを示す正否判定依頼情報を印影情報と共に印影管理サーバ装置16に送信した後、ステップ214に移行する。ステップ214では、後述する印影正否判定処理プログラムのステップ308又はステップ310の処理が実行されることによって送信された印影正否情報を受信したか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ216に移行し、上記ステップ214の処理で受信された印影正否情報を記入支援サーバ装置14に転送した後、本サーバ側記入支援処理プログラムを終了する。
【0061】
一方、ステップ214において否定判定となった場合にはステップ218に移行し、上記ステップ212の処理の実行を終了してから所定時間(例えば30秒)経過したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ214に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ220に移行し、タイムアウトになった旨を示すエラー画面を表示部14Fに表示した後、本サーバ側記入支援処理プログラムを終了する。
【0062】
次に、図17を参照して印影管理サーバ装置16によって実行される印影正否判定処理について説明する。なお、図17は、印影管理サーバ装置16の電源が投入された場合に印影管理サーバ装置16のCPU16Aによって実行される印影正否判定処理プログラムの流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、錯綜を回避するために、印影に係る記入者が既に特定されている場合について説明する。
【0063】
図17のステップ300では、上記サーバ側記入支援処理プログラムの上記ステップ212の処理が実行されることで送信された正否判定依頼情報及び印影情報の受信待ちを行った後、ステップ302に移行し、印影データベース26から被記入物の記入者に対応する印影イメージ画像情報を取得した後、ステップ304に移行する。ステップ304では、上記ステップ300の処理で受信された印影情報により示される印影と上記ステップ302の処理で取得された印影イメージ画像情報により示される印影とを比較する。
【0064】
次のステップ306では、上記ステップ304の処理で印影が比較されることによって印影が予め定められた誤差内で一致しているか否かを判定することによって印影が正しいか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ308に移行し、印影が正しいことを示す印影正否情報を生成し、生成した印影正否情報を記入支援サーバ装置14に送信した後、本印影正否判定処理プログラムを終了する。一方、ステップ306において否定判定となった場合にはステップ310に移行し、印影が正しくないことを示す印影正否情報を生成し、生成した印影正否情報を記入支援サーバ装置14に送信した後、本印影正否判定処理プログラムを終了する。
【0065】
図18は、携帯電話機12と記入支援サーバ装置14との間で行われる処理の流れの一例を示す状態遷移図である。
【0066】
図18に示すように、被記入物に記入を行う記入者が、携帯電話機12の記入支援機能を作動させると(S1)、携帯電話機12は被記入物を被写体にして動画像撮影を開始する(S2)。携帯電話機12は方法A〜Dの何れかを記入者に指定させるための種類特定方法受付画面を表示部12Hに表示する(S3)。
【0067】
記入者は、入力部12Gを介して方法A〜Dの何れか1つを指定する(S4)。これに応じて携帯電話機12は、記入者によって指定された方法で被記入物の種類を特定するために記入者に所定の操作を行わせることを促す画面を表示する(S5)。そして、記入者は、入力部12Gを介して被記入物種類情報を入力する(S6)。これを受けて携帯電話機12は、被記入物種類情報を記入支援サーバ装置14に送信する(S7)。
【0068】
記入支援サーバ装置14は、被記入物種類情報を受信し、受信した被記入物種類情報に対応する支援関連情報を支援関連情報データベース24から取得し(S8)、取得した支援関連情報を携帯電話機12に送信する(S9)。携帯電話機12は、支援関連情報を受信し、受信した支援関連情報をRAM12Bに記憶する(S10)。そして、携帯電話機12は、RAM12に記憶されている支援関連情報から質問内容を抽出し、抽出した質問内容を表示部12Hに表示する(S11)。記入者は、入力部12Gを介して回答情報を入力する(S12)。携帯電話機12は、入力された回答情報に従って支援情報を付すべき対象とされる記入領域の項目を選定する(S13)。また、携帯電話機12は、RAM12に記憶されている支援関連情報から特定補助情報を抽出し(S14)、抽出した特定補助情報に従って被記入物相当画像情報を記入支援サーバ装置14に要求する(S15)。
【0069】
記入支援サーバ装置14は、携帯電話機12の要求に応じて被記入物画像データベース22から被記入物相当画像情報を取得し(S16)、取得した被記入物相当画像情報を携帯電話機12に送信する(S17)。携帯電話機12は、特定補助情報及び被記入物相当画像情報に基づいて1つの未記入の記入領域を特定し(S18)、特定した1つの未記入の記入領域に対応する支援情報をRAM12に記憶されている支援関連情報から抽出し(S19)、抽出した支援情報を、対応する1つの未記入の記入領域に対して付加した画像を表示部12Hに表示する(S20)。記入者は、支援情報に従って未記入の記入領域に対して記入する。
【0070】
以上詳細に説明したように、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段の一例であるカメラ12Iと、カメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られた画像における複数の相当記入領域のうち未記入の記入領域に相当する相当記入領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供をサーバ装置に要求する要求手段の一例であるCPU12Aと、CPU12Aの要求に応じてサーバ装置から提供された特定補助情報に基づいて、カメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られた画像内における複数の相当記入領域から未記入の記入領域に相当する1つの相当記入領域を特定する特定手段の一例であるCPU12Aと、及びCPU12Aの要求に応じてサーバ装置から提供された支援関連情報に含まれる支援情報を、CPU12Aによって特定された1つの相当記入領域に相当する記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段の一例である表示部12Hと、を有するクライアント装置の一例である携帯電話機12、並びに、支援関連情報を記憶した記憶手段の一例であるROM14Cと、ROM14Cに記憶されている支援関連情報をCPU12Aの要求に応じて携帯電話機12に提供する提供手段の一例であるCPU14Aと、を有するサーバ装置の一例である記入支援サーバ装置14を備えているので、可読性を悪化させずに被記入物への記入を支援することができる。
【0071】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、携帯電話機12が、CPU12Aの要求に応じて記入支援サーバ装置14のCPU14Aから提供された支援関連情報に含まれる支援情報を、CPU12Aによって特定された1つの相当記入領域に相当する記入領域が記入先であることを特定可能に、記入対象とされた被記入物の画像に付加する付加手段の一例であるCPU12Aを更に有し、表示部12Hが、CPU12Aによって支援情報が付加された被記入物の画像を表示するので、記入対象とされる記入領域を記入者に容易に把握させることができる。
【0072】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、CPU12Aが、被記入物の種類を示す被記入物種類情報を記入支援サーバ装置14に送信することで支援関連情報の提供を要求し、記入支援サーバ装置14のROM14Cが、被記入物の種類毎に支援関連情報を記憶し、記入支援サーバ装置14のCPU14Aが、CPU12Aから送信された被記入物種類情報に対応する支援関連情報をROM14Cから取得し、取得した支援関連情報を携帯電話機12に提供するので、異なる被記入物について、可読性を悪化させずに被記入物への記入を支援することができる。
【0073】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、カメラ12Iが、被記入物を撮影して得た各々複数の相当記入領域を含む複数の被記入物画像から動画像を生成し、CPU12Aが、カメラ12Iによって生成された動画像を構成する連続的に配列された複数の画像の各々に被記入物種類情報を含めて記入支援サーバ装置14に送信することで支援関連情報の提供を要求するので、記入対象とされている被記入物の種類を迅速かつ高精度に特定することができる。
【0074】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、被記入物が、該被記入物の種類を特定する種類特定画像の一例であるコード情報を有し、被記入物種類情報をコード情報としたので、記入対象とされている被記入物の種類をより一層高精度に特定することができる。
【0075】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、被記入物の種類を特定するために用いられる複数の種類特定画像の一例であるコード情報を被記入物毎に位置関係が異なるように配置し、被記入物種類情報を、コード情報の位置関係を示す情報としたので、記入対象とされている被記入物の種類をより一層高精度に特定することができる。
【0076】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、記入領域が罫線で形成されており、被記入物種類情報を、罫線の形成パターンを示す情報としたので、記入対象とされている被記入物の種類をより一層高精度に特定することができる。
【0077】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、支援関連情報が、特定補助情報として、カメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られた複数の相当記入領域を含む画像に相当する画像を示す画像情報、及び該画像情報により示される画像内における複数の相当記入領域の各々の相対的な位置を特定可能な複数の位置特定情報を有し、かつ位置特定情報の各々に対して該位置特定情報毎に一意に定められた支援情報を対応付けて構成され、CPU12Aが、記入支援サーバ装置14のCPU14Aから提供された支援関連情報の特定補助情報としての画像情報及び複数の位置特定情報のうちの特定の位置特定情報、並びにカメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られた複数の相当記入領域を含む画像に基づいて、該画像内における複数の相当記入領域から特定の位置特定情報により特定される相当記入領域を特定することで1つの相当記入領域を特定し、表示部12Hが、記入支援サーバ装置14のCPU14Aから提供された支援関連情報から、特定の位置特定情報に対応する支援情報を抽出し、抽出した支援情報を、CPU12Aによって特定された1つの相当記入領域に相当する記入領域が記入先であることを特定可能に表示するので、記入対象とされる記入領域を記入者に正確に把握させることができる。
【0078】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、複数の記入領域の各々は、各々を特定する記入領域特定情報の一例であるコード情報を有し、支援関連情報は、特定補助情報として、カメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られたコード情報の各々に相当する各情報を含む画像に相当する画像を示す被記入物相当画像情報、被記入物相当画像情報により示される被記入物画像内におけるコード情報の各々に相当する各情報を有し、かつコード情報の各々に相当する情報の各々に対して該情報毎に一意に定められた支援情報を対応付けて構成され、CPU12Aが、記入支援サーバ装置14のCPU14Aから提供された支援関連情報に含まれる特定補助情報としての被記入物相当画像情報及びコード情報の各々に相当する各情報のうちの特定の情報、並びにカメラ12Iによって被記入物が撮影されて得られたコード情報の各々に相当する各情報を含む画像に基づいて、該画像内におけるコード情報の各々に相当する各情報から特定の情報に相当する1つの情報を特定することで1つの領域を特定し、表示部12Hは、記入支援サータ装置14のCPU14Aから提供された支援関連情報から、特定の位置特定情報に対応する支援情報を抽出し、抽出した支援情報を、CPU12Aによって特定された1つの相当記入領域に相当する記入領域が記入先であることを特定可能に表示するので、記入対象とされる記入領域を記入者に正確に把握させることができる。
【0079】
また、本第1の実施の形態に係る記入支援システム10では、支援関連情報が、被記入物に含まれる特定の記入領域に関連する質問を示す質問情報を更に有し、携帯電話機12が、支援関連情報に含まれる質問情報により示される質問に対する回答を示す回答情報を受け付ける回答受付手段の一例である入力部12G、及び入力部12Gによって受け付けられた回答情報に基づいて被記入物の画像に含まれる複数の相当記入領域からCPU12Aによる特定対象とされる候補を選定する選定手段の一例であるCPU12Aを更に有し、CPU12Aが、選定手段の一例であるCPU12Aによって選定された候補から1つの相当記入領域を特定するので、記入が必須とされている記入領域への記入漏れを防止することができる。
【0080】
なお、上記第1の実施の形態では、図15に示すように支援情報の一部を構成している吹き出しの先端を付加先の記入領域に接触させることで支援情報を記入領域に付加する形態例を挙げて説明したが、これに限らず、支援情報の付加先の記入領域が何れであるかが特定可能となるように支援情報を被記入物の画像に付加すれば良い。例えば、申込日が記入される記入領域から離れた箇所に「お申込日を入力してください。」とのメッセージを表示する形態例が挙げられる。また、支援情報を被記入物の画像に付加することに加え、音声を用いて補助的に案内しても良い。このように可視表示と可聴表示とを併用する場合、「お申込日を入力してください。」とのメッセージを示す音声データを支援情報に予め関連付けておき、支援関連情報から支援情報を取得するタイミングで音声データも取得し、支援情報を被記入物の画像に付加するタイミングで音声データに基づく音声をスピーカを介して出力すれば良い。
【0081】
また、上記第1の実施の形態では、表示部12Hに表示された被記入物のスルー画像にメッセージを付加することにより未記入の記入領域への記入の支援を行っているが、これに限らず、表示部12Hに表示された被記入物の画像における1つの未記入の記入領域に相当する相当記入領域を点滅表示させることにより記入対象とされている記入領域を記入者に認識させるようにしても良い。この場合、支援情報として「お申込日を入力してください。」などのメッセージを示す情報に代えて、点滅パターンを示すデータを適用すれば良い。また、メッセージの表示と相当記入領域の点滅表示とを併用しても良い。
【0082】
また、上記第1の実施の形態では、CPU12Aによって携帯側記入支援処理プログラムが実行されることによって携帯側記入支援処理プログラムの各ステップを実現し、CPU14Aによってサーバ側記入支援処理プログラムが実行されることによってサーバ側記入支援処理プログラムの各ステップが実現し、上記第2の実施の形態では、CPU52Aによって記入支援処理プログラムが実行されることによって記入支援処理プログラムの各ステップを実現するソフトウェア的な形態を例示したが、これに限らず、各種回路(一例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit))を接続して構成されるハードウェア的な形態や、ソフトウェア的な形態とハードウェア的な形態とを組み合わせた形態も例示できる。
【0083】
[第2の実施の形態]
【0084】
上記第1の実施の形態では、携帯電話機12及び記入支援サーバ装置14を用いて分散処理を行うことによって未記入の記入領域への記入を支援する場合の形態例を挙げて説明したが、本第2の実施形態では、単一の装置で未記入の記入領域への記入を支援する場合の形態例を挙げて説明する。なお、本第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0085】
図19は、本第2の実施の形態に係る記入支援システム50の全体構成の一例を示す構成図である。図19に示すように、記入支援システム50は、記入支援装置52、印影管理サーバ装置16、及び通信回線54を含んで構成されている。なお、本第2の実施の形態に係る記入支援システム50では、通信回線54として記入支援装置52と印影管理サーバ装置16との間で専用に敷設された専用通信回線を用いた場合を例に挙げて説明する。
【0086】
記入支援装置52は、例えば被記入物の記入者によって所持されているか、又は金融機関や地方公共団体の施設に設置されている端末装置であり、被記入物の記入者によって使用される。また、記入支援装置52は、タッチパネル・ディスプレイによるユーザインタフェース機能、動画撮影及び静止画撮影を選択的に行う撮影機能、並びに記入支援システム50の利用者である記入者に対して被記入物への記入を支援する記入支援機能を有している。なお、本第2の実施の形態に係る記入支援システム50では、記入者が被記入物への記入の支援を受ける場合、記入支援機能を作動させることになる。
【0087】
記入支援装置52は、記入支援装置52全体の動作を司るCPU52Aと、CPU52Aによる各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM52Bと、各種処理プログラムや各種パラメータなどが予め記憶されたROM52Cと、各種情報を記憶するために用いられる二次記憶部(ここでは、一例としてフラッシュメモリ)52Dと、動画像撮影及び静止画像撮影を行う上記撮影機能を実現するために用いられるカメラ(例えばデジタルカメラ)52Eと、各種情報を入力するために用いられる操作キー、十字キー、タッチパネル・ディスプレイに含まれるタッチパネルなどを含んで構成された入力部52Fと、タッチパネル・ディスプレイに含まれるディスプレイを有し、各種情報を表示する表示部52Gと、通信回線54を介して印影管理サーバ装置16に通信可能に接続され、印影管理サーバ装置16との間の各種情報の授受を司る外部I/F52Hと、を含んで構成されている。これら各部はシステムバス52Iにより電気的に相互に接続されている。従って、CPU52Aは、RAM52B、ROM52C及び二次記憶部52Dに対するアクセスと、入力部52Fを介した各種入力情報の取得と、表示部52Gに対する各種情報の表示と、カメラ52Eの動作の制御と、カメラ52Eによって撮影されて得られた画像の取得と、外部I/F52Hを介した印影管理サーバ装置16との間の各種情報の授受と、を各々行うことができる。
【0088】
本第2の実施に形態に係る記入支援システム50では、記入支援機能を実現するために、被記入物画像データベース22及び支援関連情報データベース24を備えており、これらのデータベースはROM52Cに構築されている。
【0089】
次に、図17、図20及び図21を参照しながら、本第2の実施の形態に係る記入支援システム50の作用を説明する。なお、図21及び図22は、記入支援装置52の記入支援機能が作動された場合に記入支援装置52のCPU52Aによって実行される記入支援処理プログラムの流れの一例を示すフローチャートである。また、ここでは、錯綜を回避するために、被記入物を全ての記入領域を含めて被写体としてカメラ52Eによって動画像撮影が行われており、撮影して得られた動画像がスルー画像として表示部52Gに表示されている場合について説明する。
【0090】
図21のステップ400,402,404,406では、上記ステップ100,102,104,106と同様の処理を実行した後、ステップ408に移行し、被記入物種類情報により示される被記入物の種類を特定する情報(被記入物特定番号、被記入物名、又は被記入物相当画像情報)がROM52Bに記憶されているか否か(被記入物画像データベース22及び支援関連情報データベース24に存在しているか否か)を判定し、肯定判定となった場合にはステップ410に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ411に移行し、被記入物の種類を特定する情報がROM52Bに記憶されていなかったので本記入支援処理プログラムを終了する旨を示すエラー画面を表示部52Gに表示した後、本記入支援処理プログラムを終了する。
【0091】
ステップ410では、支援関連情報データベース24から被記入物種類情報に対応する支援関連情報を取得してRAM52Bに記憶した後、ステップ412に移行する。ステップ412では、上記ステップ410の処理でRAM52Bに記憶されたし支援関連情報に含まれる質問内容が“Null”でないか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ424に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ414に移行する。ステップ414,416,420,422では、上記ステップ120,122,126,128と同様の処理を実行する。ステップ416の処理を実行すると、ステップ418に移行し、上記ステップ410の処理でRAM52Bに記憶された支援関連情報に含まれる候補情報の選択肢1入力項目及び選択肢2入力項目のうちの何れかを特定対象の候補として、上記ステップ416の処理で入力された回答情報に従って選定した後、ステップ424に移行する。
【0092】
ステップ424では、上記ステップ410の処理でRAM52Bに記憶された支援関連情報に含まれる特定補助情報を抽出した後、ステップ426に移行する。ステップ426では、上記ステップ424の処理で抽出された特定補助情報に含まれるフィールド情報に従って被記入物画像データベース22から被記入物相当画像情報を導出した後、ステップ428に移行する。ステップ428〜ステップ456では、上記ステップ140〜168と同様の処理を実行した後、本記入支援処理プログラムを終了する。
【0093】
なお、上記第2の実施の形態では、記入支援装置52を金融機関や地方公共団体の施設に設置されている端末装置としたが、これに限らず、記入者によって携帯可能な携帯端末装置(例えば携帯電話機)であっても良い。
【0094】
また、上記第2の実施の形態では、CPU52Aによって記入支援処理プログラムが実行されることによって記入支援処理プログラムの各ステップを実現するソフトウェア的な形態を例示したが、これに限らず、各種回路(一例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit))を接続して構成されるハードウェア的な形態や、ソフトウェア的な形態とハードウェア的な形態とを組み合わせた形態も例示できる。
【0095】
また、上記各実施の形態では、各種処理プログラムがROMに予め記憶されているが、これに限らず、各種処理プログラムをCD−ROMやDVD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータによって読み取られる記憶媒体に格納した状態で提供する形態を適用しても良いし、有線又は無線による通信手段を介して配信する形態を適用しても良い。
【符号の説明】
【0096】
10 記入支援システム
12 携帯電話機
12A,14A,52A CPU
12G,52F 入力部
12H,52G 表示部
14 記入支援サーバ装置
14A,52C ROM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置と、
前記支援関連情報を記憶した記憶手段、及び前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段を有する前記要求先として機能するサーバ装置と、
を含む記入支援システム。
【請求項2】
前記クライアント装置は、前記要求手段の要求に応じて前記提供手段から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に、記入対象とされた前記被記入物の画像に付加する付加手段を更に有し、
前記表示手段は、前記付加手段によって前記支援情報が付加された前記被記入物の画像を表示する請求項1に記載の記入支援システム。
【請求項3】
前記要求手段は、前記被記入物の種類を示す被記入物種類情報を前記サーバ装置に送信することで前記支援関連情報の提供を要求し、
前記記憶手段は、前記被記入物の種類毎に前記支援関連情報を記憶し、
前記提供手段は、前記要求手段から送信された前記被記入物種類情報に対応する前記支援関連情報を前記記憶手段から取得し、取得した前記支援関連情報を前記クライアント装置に提供する請求項1又は請求項2に記載の記入支援システム。
【請求項4】
前記撮影手段は、前記被記入物を撮影して得た各々前記複数の領域を含む複数の画像から動画像を生成する動画像生成手段を有し、
前記要求手段は、前記動画像生成手段によって生成された前記動画像を構成する連続的に配列された複数の画像の各々に前記被記入物種類情報を含めて前記サーバ装置に送信することで前記支援関連情報の提供を要求する請求項3に記載の記入支援システム。
【請求項5】
前記被記入物は、該被記入物の種類を特定する種類特定画像を有し、
前記被記入物種類情報を、前記種類特定画像を示す情報とした請求項3又は請求項4に記載の記入支援システム。
【請求項6】
前記被記入物の種類を特定するために用いられる複数の種類特定画像を前記被記入物毎に位置関係が異なるように配置し、
前記被記入物種類情報を、前記位置関係を示す情報とした請求項3又は請求項4に記載の記入支援システム。
【請求項7】
前記記入領域は罫線で形成されており、
前記被記入物種類情報を、前記罫線の形成パターンを示す情報とした請求項3又は請求項4に記載の記入支援システム。
【請求項8】
前記支援関連情報は、前記特定補助情報として、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像に相当する画像を示す画像情報、及び該画像情報により示される画像内における前記複数の領域の各々の相対的な位置を特定可能な複数の位置特定情報を有し、かつ前記位置特定情報の各々に対して該位置特定情報毎に一意に定められた前記支援情報を対応付けて構成され、
前記特定手段は、前記提供手段から提供された前記支援関連情報の前記特定補助情報としての前記画像情報及び前記複数の位置特定情報のうちの特定の位置特定情報、並びに前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像に基づいて、該画像内における前記複数の領域から前記特定の位置特定情報により特定される領域を特定することで前記1つの領域を特定し、
前記表示手段は、前記提供手段から提供された前記支援関連情報から、前記特定の位置特定情報に対応する前記支援情報を抽出し、抽出した前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の記入支援システム。
【請求項9】
前記複数の記入領域の各々は、各々を特定する記入領域特定情報を有し、
前記支援関連情報は、前記特定補助情報として、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を含む画像に相当する画像を示す画像情報、前記画像情報により示される画像内における前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を有し、かつ前記記入領域特定情報の各々に相当する情報の各々に対して該情報毎に一意に定められた前記支援情報を対応付けて構成され、
前記特定手段は、前記提供手段から提供された前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報としての前記画像情報及び前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報のうちの特定の情報、並びに前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を含む画像に基づいて、該画像内における前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報から前記特定の情報に相当する1つの情報を特定することで前記1つの領域を特定し、
前記表示手段は、前記提供手段から提供された前記支援関連情報から、前記特定の位置特定情報に対応する前記支援情報を抽出し、抽出した前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の記入支援システム。
【請求項10】
前記支援関連情報は、前記被記入物に含まれる特定の前記記入領域に関連する質問を示す質問情報を更に有し、
前記クライアント装置は、前記支援関連情報に含まれる前記質問情報により示される質問に対する回答を示す回答情報を受け付ける回答受付手段、及び前記回答受付手段によって受け付けられた前記回答情報に基づいて前記被記入物の画像に含まれる前記複数の領域から前記特定手段による特定対象とされる候補を選定する選定手段を更に有し、
前記特定手段は、前記選定手段によって選定された候補から前記1つの領域を特定する請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の記入支援システム。
【請求項11】
複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置を含んで構成された記入支援システムの前記クライアント装置に提供される前記支援関連情報を記憶した記憶手段と、
前記所定の要求先として機能すると共に、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段と、
を含むサーバ装置。
【請求項12】
前記記憶手段は、前記被記入物の種類毎に前記支援関連情報を記憶し、
前記提供手段は、前記被記入物種類情報を該提供手段に送信することで前記支援関連情報の提供を要求する前記要求手段から送信された前記被記入物種類情報に対応する前記支援関連情報を前記記憶手段から取得し、取得した前記支援関連情報を前記クライアント装置に提供する請求項11に記載のサーバ装置。
【請求項13】
前記提供手段は、前記被記入物を撮影して得た各々前記複数の記入領域を含む複数の画像から動画像を生成する動画像生成手段を有する前記撮影手段の該動画像生成手段によって生成された前記動画像を構成する連続的に配列された複数の画像の各々に前記被記入物種類情報を含めて前記提供手段に送信することで前記支援関連情報の提供を要求する前記要求手段から送信された前記被記入物種類情報に対応する前記支援関連情報を前記記憶手段から取得し、取得した前記支援関連情報を前記クライアント装置に提供する請求項12に記載のサーバ装置。
【請求項14】
前記被記入物は、該被記入物の種類を特定する種類特定画像を有し、
前記被記入物種類情報を、前記種類特定画像を示す情報とした請求項12又は請求項13に記載のサーバ装置。
【請求項15】
前記被記入物の種類を特定するために用いられる複数の種類特定画像を前記被記入物毎に位置関係が異なるように配置し、
前記被記入物種類情報を、前記位置関係を示す情報とした請求項12又は請求項13に記載のサーバ装置。
【請求項16】
前記記入領域は罫線で形成されており、
前記被記入物種類情報を、前記罫線の形成パターンを示す情報とした請求項12又は請求項13に記載のサーバ装置。
【請求項17】
前記支援関連情報は、前記特定補助情報として、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像に相当する画像を示す画像情報、及び該画像情報により示される画像内における前記複数の領域の各々の相対的な位置を特定可能な複数の位置特定情報を有し、かつ前記位置特定情報の各々に対して該位置特定情報毎に一意に定められた前記支援情報を対応付けて構成され、
前記提供手段は、前記支援関連情報の前記特定補助情報としての前記画像情報及び前記複数の位置特定情報のうちの特定の位置特定情報、並びに前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像に基づいて、該画像内における前記複数の領域から前記特定の位置特定情報により特定される領域を特定することで前記1つの領域を特定する前記特定手段に対して前記1つの領域を特定させるために該特定手段に前記支援関連情報を提供すると共に、前記支援関連情報から前記特定の位置特定情報に対応する前記支援情報を抽出し、抽出した前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する前記表示手段に対して前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示させるために前記クライアント装置に前記支援関連情報を提供する請求項11〜請求項16の何れか1項に記載のサーバ装置。
【請求項18】
前記複数の記入領域の各々は、各々を特定する記入領域特定情報を有し、
前記支援関連情報は、前記特定補助情報として、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を含む画像に相当する画像を示す画像情報、前記画像情報により示される画像内における前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を有し、かつ前記記入領域特定情報の各々に相当する情報の各々に対して該情報毎に一意に定められた前記支援情報を対応付けて構成され、
前記提供手段は、前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報としての前記画像情報及び前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報のうちの特定の情報、並びに前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を含む画像に基づいて、該画像内における前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報から前記特定の情報に相当する1つの情報を特定することで前記1つの領域を特定する前記特定手段に対して前記1つの領域を特定させるために該特定手段に前記支援関連情報を提供すると共に、前記支援関連情報から前記特定の情報に対応する前記支援情報を抽出し、抽出した前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に、記入対象とされた前記被記入物の画像に付加する前記付加手段に対して前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示させるために前記クライアント装置に前記支援関連情報を提供する請求項11〜請求項16の何れか1項に記載のサーバ装置。
【請求項19】
前記支援関連情報は、前記被記入物に含まれる特定の前記記入領域に関連する質問を示す質問情報を更に有し、
前記提供手段は、前記支援関連情報に含まれる前記質問情報により示される質問に対する回答を示す回答情報を受け付ける回答受付手段、及び前記回答受付手段によって受け付けられた前記回答情報に基づいて前記被記入物の画像に含まれる前記複数の領域から前記特定手段による特定対象とされる候補を選定する選定手段を更に有する前記クライアント装置の前記特定手段に対して、前記選定手段によって選定された候補から前記1つの領域を特定させるために、前記支援関連情報を提供する請求項11〜請求項18の何れか1項に記載のサーバ装置。
【請求項20】
複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段と、
を含む記入支援装置。
【請求項21】
複数の記入領域を有する被記入物を撮影するクライアント装置の撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段、及び前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記クライアント装置の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段を有するサーバ装置と前記クライアント装置とを含んで構成された記入支援システムの該クライアント装置を制御するコンピュータを、
前記支援関連情報の提供を前記サーバ装置に要求する要求手段、
前記要求手段の要求に応じて前記サーバ装置から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、
並びに、前記要求手段の要求に応じて前記サーバ装置から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示手段に表示させる手段として機能させるためのプログラム。
【請求項22】
複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置と前記要求先として機能するサーバ装置とを含んで構成された記入支援システムの前記サーバ装置を制御するコンピュータを、
前記支援関連情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段として機能させるためのプログラム。
【請求項23】
コンピュータを、
複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、
並びに、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示手段に表示させる手段として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置と、
前記支援関連情報を記憶した記憶手段、及び前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段を有する前記要求先として機能するサーバ装置と、
を含む記入支援システム。
【請求項2】
前記クライアント装置は、前記要求手段の要求に応じて前記提供手段から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に、記入対象とされた前記被記入物の画像に付加する付加手段を更に有し、
前記表示手段は、前記付加手段によって前記支援情報が付加された前記被記入物の画像を表示する請求項1に記載の記入支援システム。
【請求項3】
前記要求手段は、前記被記入物の種類を示す被記入物種類情報を前記サーバ装置に送信することで前記支援関連情報の提供を要求し、
前記記憶手段は、前記被記入物の種類毎に前記支援関連情報を記憶し、
前記提供手段は、前記要求手段から送信された前記被記入物種類情報に対応する前記支援関連情報を前記記憶手段から取得し、取得した前記支援関連情報を前記クライアント装置に提供する請求項1又は請求項2に記載の記入支援システム。
【請求項4】
前記撮影手段は、前記被記入物を撮影して得た各々前記複数の領域を含む複数の画像から動画像を生成する動画像生成手段を有し、
前記要求手段は、前記動画像生成手段によって生成された前記動画像を構成する連続的に配列された複数の画像の各々に前記被記入物種類情報を含めて前記サーバ装置に送信することで前記支援関連情報の提供を要求する請求項3に記載の記入支援システム。
【請求項5】
前記被記入物は、該被記入物の種類を特定する種類特定画像を有し、
前記被記入物種類情報を、前記種類特定画像を示す情報とした請求項3又は請求項4に記載の記入支援システム。
【請求項6】
前記被記入物の種類を特定するために用いられる複数の種類特定画像を前記被記入物毎に位置関係が異なるように配置し、
前記被記入物種類情報を、前記位置関係を示す情報とした請求項3又は請求項4に記載の記入支援システム。
【請求項7】
前記記入領域は罫線で形成されており、
前記被記入物種類情報を、前記罫線の形成パターンを示す情報とした請求項3又は請求項4に記載の記入支援システム。
【請求項8】
前記支援関連情報は、前記特定補助情報として、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像に相当する画像を示す画像情報、及び該画像情報により示される画像内における前記複数の領域の各々の相対的な位置を特定可能な複数の位置特定情報を有し、かつ前記位置特定情報の各々に対して該位置特定情報毎に一意に定められた前記支援情報を対応付けて構成され、
前記特定手段は、前記提供手段から提供された前記支援関連情報の前記特定補助情報としての前記画像情報及び前記複数の位置特定情報のうちの特定の位置特定情報、並びに前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像に基づいて、該画像内における前記複数の領域から前記特定の位置特定情報により特定される領域を特定することで前記1つの領域を特定し、
前記表示手段は、前記提供手段から提供された前記支援関連情報から、前記特定の位置特定情報に対応する前記支援情報を抽出し、抽出した前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の記入支援システム。
【請求項9】
前記複数の記入領域の各々は、各々を特定する記入領域特定情報を有し、
前記支援関連情報は、前記特定補助情報として、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を含む画像に相当する画像を示す画像情報、前記画像情報により示される画像内における前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を有し、かつ前記記入領域特定情報の各々に相当する情報の各々に対して該情報毎に一意に定められた前記支援情報を対応付けて構成され、
前記特定手段は、前記提供手段から提供された前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報としての前記画像情報及び前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報のうちの特定の情報、並びに前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を含む画像に基づいて、該画像内における前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報から前記特定の情報に相当する1つの情報を特定することで前記1つの領域を特定し、
前記表示手段は、前記提供手段から提供された前記支援関連情報から、前記特定の位置特定情報に対応する前記支援情報を抽出し、抽出した前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の記入支援システム。
【請求項10】
前記支援関連情報は、前記被記入物に含まれる特定の前記記入領域に関連する質問を示す質問情報を更に有し、
前記クライアント装置は、前記支援関連情報に含まれる前記質問情報により示される質問に対する回答を示す回答情報を受け付ける回答受付手段、及び前記回答受付手段によって受け付けられた前記回答情報に基づいて前記被記入物の画像に含まれる前記複数の領域から前記特定手段による特定対象とされる候補を選定する選定手段を更に有し、
前記特定手段は、前記選定手段によって選定された候補から前記1つの領域を特定する請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の記入支援システム。
【請求項11】
複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置を含んで構成された記入支援システムの前記クライアント装置に提供される前記支援関連情報を記憶した記憶手段と、
前記所定の要求先として機能すると共に、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段と、
を含むサーバ装置。
【請求項12】
前記記憶手段は、前記被記入物の種類毎に前記支援関連情報を記憶し、
前記提供手段は、前記被記入物種類情報を該提供手段に送信することで前記支援関連情報の提供を要求する前記要求手段から送信された前記被記入物種類情報に対応する前記支援関連情報を前記記憶手段から取得し、取得した前記支援関連情報を前記クライアント装置に提供する請求項11に記載のサーバ装置。
【請求項13】
前記提供手段は、前記被記入物を撮影して得た各々前記複数の記入領域を含む複数の画像から動画像を生成する動画像生成手段を有する前記撮影手段の該動画像生成手段によって生成された前記動画像を構成する連続的に配列された複数の画像の各々に前記被記入物種類情報を含めて前記提供手段に送信することで前記支援関連情報の提供を要求する前記要求手段から送信された前記被記入物種類情報に対応する前記支援関連情報を前記記憶手段から取得し、取得した前記支援関連情報を前記クライアント装置に提供する請求項12に記載のサーバ装置。
【請求項14】
前記被記入物は、該被記入物の種類を特定する種類特定画像を有し、
前記被記入物種類情報を、前記種類特定画像を示す情報とした請求項12又は請求項13に記載のサーバ装置。
【請求項15】
前記被記入物の種類を特定するために用いられる複数の種類特定画像を前記被記入物毎に位置関係が異なるように配置し、
前記被記入物種類情報を、前記位置関係を示す情報とした請求項12又は請求項13に記載のサーバ装置。
【請求項16】
前記記入領域は罫線で形成されており、
前記被記入物種類情報を、前記罫線の形成パターンを示す情報とした請求項12又は請求項13に記載のサーバ装置。
【請求項17】
前記支援関連情報は、前記特定補助情報として、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像に相当する画像を示す画像情報、及び該画像情報により示される画像内における前記複数の領域の各々の相対的な位置を特定可能な複数の位置特定情報を有し、かつ前記位置特定情報の各々に対して該位置特定情報毎に一意に定められた前記支援情報を対応付けて構成され、
前記提供手段は、前記支援関連情報の前記特定補助情報としての前記画像情報及び前記複数の位置特定情報のうちの特定の位置特定情報、並びに前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像に基づいて、該画像内における前記複数の領域から前記特定の位置特定情報により特定される領域を特定することで前記1つの領域を特定する前記特定手段に対して前記1つの領域を特定させるために該特定手段に前記支援関連情報を提供すると共に、前記支援関連情報から前記特定の位置特定情報に対応する前記支援情報を抽出し、抽出した前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する前記表示手段に対して前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示させるために前記クライアント装置に前記支援関連情報を提供する請求項11〜請求項16の何れか1項に記載のサーバ装置。
【請求項18】
前記複数の記入領域の各々は、各々を特定する記入領域特定情報を有し、
前記支援関連情報は、前記特定補助情報として、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を含む画像に相当する画像を示す画像情報、前記画像情報により示される画像内における前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を有し、かつ前記記入領域特定情報の各々に相当する情報の各々に対して該情報毎に一意に定められた前記支援情報を対応付けて構成され、
前記提供手段は、前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報としての前記画像情報及び前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報のうちの特定の情報、並びに前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報を含む画像に基づいて、該画像内における前記記入領域特定情報の各々に相当する各情報から前記特定の情報に相当する1つの情報を特定することで前記1つの領域を特定する前記特定手段に対して前記1つの領域を特定させるために該特定手段に前記支援関連情報を提供すると共に、前記支援関連情報から前記特定の情報に対応する前記支援情報を抽出し、抽出した前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に、記入対象とされた前記被記入物の画像に付加する前記付加手段に対して前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示させるために前記クライアント装置に前記支援関連情報を提供する請求項11〜請求項16の何れか1項に記載のサーバ装置。
【請求項19】
前記支援関連情報は、前記被記入物に含まれる特定の前記記入領域に関連する質問を示す質問情報を更に有し、
前記提供手段は、前記支援関連情報に含まれる前記質問情報により示される質問に対する回答を示す回答情報を受け付ける回答受付手段、及び前記回答受付手段によって受け付けられた前記回答情報に基づいて前記被記入物の画像に含まれる前記複数の領域から前記特定手段による特定対象とされる候補を選定する選定手段を更に有する前記クライアント装置の前記特定手段に対して、前記選定手段によって選定された候補から前記1つの領域を特定させるために、前記支援関連情報を提供する請求項11〜請求項18の何れか1項に記載のサーバ装置。
【請求項20】
複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段と、
を含む記入支援装置。
【請求項21】
複数の記入領域を有する被記入物を撮影するクライアント装置の撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段、及び前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記クライアント装置の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段を有するサーバ装置と前記クライアント装置とを含んで構成された記入支援システムの該クライアント装置を制御するコンピュータを、
前記支援関連情報の提供を前記サーバ装置に要求する要求手段、
前記要求手段の要求に応じて前記サーバ装置から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、
並びに、前記要求手段の要求に応じて前記サーバ装置から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示手段に表示させる手段として機能させるためのプログラム。
【請求項22】
複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報の提供を所定の要求先に要求する要求手段、前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、及び前記要求手段の要求に応じて前記要求先から提供された前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示する表示手段を有するクライアント装置と前記要求先として機能するサーバ装置とを含んで構成された記入支援システムの前記サーバ装置を制御するコンピュータを、
前記支援関連情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記支援関連情報を前記要求手段の要求に応じて前記クライアント装置に提供する提供手段として機能させるためのプログラム。
【請求項23】
コンピュータを、
複数の記入領域を有する被記入物を撮影する撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の記入領域に相当する複数の領域を含む画像における前記複数の領域のうち未記入の記入領域に相当する領域の特定に供する予め定められた特定補助情報及び該未記入の記入領域への記入を支援する予め定められた支援情報を含んで構成された支援関連情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記特定補助情報に基づいて、前記撮影手段によって前記被記入物が撮影されて得られた前記複数の領域を含む画像内における前記複数の領域から未記入の前記記入領域に相当する1つの領域を特定する特定手段、
並びに、前記記憶手段に記憶されている前記支援関連情報に含まれる前記支援情報を、前記特定手段によって特定された1つの領域に相当する前記記入領域が記入先であることを特定可能に表示手段に表示させる手段として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2013−41413(P2013−41413A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−177700(P2011−177700)
【出願日】平成23年8月15日(2011.8.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月15日(2011.8.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】
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