説明

設計図面管理システム

【課題】 商品や部品構成を考慮して、設計者が確認すべき有効な設計情報を閲覧しやすい形式で確実に提供することができる設計図面管理システムを提供する。
【解決手段】 設計図面管理システムは、設計図面データベース11に記憶されている設計図面ファイルから抽出した注記情報と、構成情報記憶部12に記憶されている構成情報に基づいて算出した各部品について使用されている商品数とに基づいて、各設計図面ファイルに関連する検索情報を生成する検索情報生成部13と、この検索情報に基づいて、検索キーワードに基づいて設計情報データベース11から検索した各設計図面が上位に表示されるように検索結果を並べ替えて出力する検索処理部16とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を構成する部品の設計図面を管理する設計図面管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、商品を構成する部品の設計図面は、CAD(Computer-Aided Design)を用いて作成することが多く、電子的なCADファイルとして記憶し、管理するのが通常である。このような管理システムは、CADファイルを作成した際に、製品番号等の設計情報を検索キーワードとして当該CADファイルの表題欄等に記述しておく。これにより、設計図面は、その検索キーワードとして抽出された設計情報に基づいて、所望のCADファイルを検索することが可能に構成されている。
【0003】
また、このような管理システムにおいては、CADファイルを検索しようとする設計者の端末機に当該CADファイルの内容を簡便に表示させるために、CADファイルをTIFF(Tag Image File Format)ファイル等の汎用フォーマットのファイルに変換する技術も提案されている(例えば、特許文献1等参照。)。
【特許文献1】特開2002−358336号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1をはじめとする従来の管理システムにおいては、CADファイルを他のフォーマットのファイルに変換するのにともない、CADファイル上に文字データとして記述されている設計情報の変換精度の低下や、その設計情報の欠落等の不具合を招来することがあり、設計者の端末機に有効な設計情報を表示させることができない場合があった。
【0005】
また、従来の管理システムにおいては、CADファイルを他のフォーマットのファイルに変換せずに検索した場合には、検索されるCADファイル数が膨大となることから、一括処理を行うことができなかった。そのため、単純にグループ化してから集約する等の処理を別途行うことも考えられるが、このような処理は、設計者の端末機に有効な設計情報を効率よく表示させることができるものではなかった。
【0006】
そこで、本発明は、上述したような問題を解決するために案出されたものであり、CADファイルを他のフォーマットのファイルに変換することなく、商品や部品構成を考慮して、設計者が確認すべき有効な設計情報を閲覧しやすい形式で確実に提供することができる設計図面管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る設計図面管理システムは、商品を構成する部品の設計図面を管理するものであって、注記情報が文字データとして記述されている各部品の設計図面を電子的に記憶する設計情報データベースと、商品及び部品間の親子関係を示す構成情報を記憶する構成情報記憶部と、設計図面に関連する検索情報を生成する検索情報生成部と、入力された検索キーワードに基づいて、設計情報データベースから設計図面を検索する検索処理部と、検索処理部による検索結果を出力する出力部とを備える。
【0008】
このような設計図面管理システムは、検索の前処理として、検索情報生成部によって、設計図面データベースに記憶されている設計図面に記述されている注記情報を抽出するとともに、構成情報記憶部に記憶されている構成情報に基づいて、各部品について、各部品が使用されている商品数を算出し、抽出した注記情報と算出した商品数とに基づいて、各設計図面に関連する検索情報を生成しておく。そして、本発明に係る設計図面管理システムは、上述の課題を解決するために、検索処理部によって、検索情報生成部によって生成された検索情報に対して検索キーワードに基づく設計図面の検索を行い、検索された設計図面のうち注記情報が含まれ且つ商品数が多い部品の設計図面が上位に表示されるように検索結果を並べ替え、出力部を介して出力する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る設計図面管理システムによれば、設計図面ファイルを他のフォーマットのファイルに変換することなく、商品や部品構成を考慮して、設計者が確認すべき有効な注記情報を閲覧しやすい形式で確実に提供することができ、設計者が確認すべき注記情報を漏れなくチェックすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
[設計図面管理システムの構成]
本発明を適用した設計図面管理システムは、図1に示すように、商品を構成する部品の設計図面を電子的に記憶する設計図面データベース11と、商品及び部品間の親子関係を示す構成情報を記憶する構成情報記憶部12と、設計図面に関連する検索情報を生成する検索情報生成部13と、この検索情報生成部13によって生成された検索情報を記憶する検索情報記憶部14と、検索キーワードを入力する入力部15と、検索キーワードに基づいて検索を行う検索処理部16と、この検索処理部16による検索結果を出力する出力部17とを備える。
【0012】
設計図面データベース11は、商品を構成する部品の設計図面をCAD(Computer-Aided Design)等の所定フォーマットのファイルとして記憶する。なお、設計図面ファイルには、製品番号等の設計情報や設計者に喚起を促す付記情報といった注記情報が記載された当該設計図面データを含む。この設計図面データベース11に記憶されている設計図面ファイルは、検索情報生成部13によって読み出される。
【0013】
構成情報記憶部12は、別途入力された商品や部品の構成情報IM1、すなわち、各部品の親子関係を示す構成情報を記憶する。なお、商品や部品の構成情報IM1は、各商品について当該商品を構成するためにどの部品が使用されているのかを例えばツリー状に列挙した情報である。構成情報記憶部12は、このような商品や部品の構成情報IM1をデータベースとして記憶する。この構成情報記憶部12に記憶された構成情報は、検索情報生成部13によって読み出される。
【0014】
検索情報生成部13は、設計図面データベース11に記憶されている設計図面ファイルを読み出し、その設計図面ファイルに文字として記述されている注記情報を抽出する。また、検索情報生成部13は、構成情報記憶部12に記憶されている構成情報に基づいて、各部品について、当該各部品が使用されている商品数を算出する。
【0015】
具体的には、検索情報生成部13は、構成情報記憶部12に記憶されている構成情報を読み出し、部品基準の構成情報に変換することにより、各部品が使用されている商品数を算出する。すなわち、検索情報生成部13は、商品毎に当該商品を構成する部品を記述した商品基準の構成情報を、部品毎に当該部品が使用されている商品を記述した部品基準の構成情報に変換する。例えば、検索情報生成部13は、図2に示すように、構成情報記憶12から読み出した構成情報に、2つの部品a,bを使用して構成された商品Aと、2つの部品a,cを使用して構成された商品Bとが含まれている場合には、2つの商品A,Bに使用される部品a、1つの商品Aに使用される部品b、といったように、部品基準の構成情報に変換する。なお、検索情報生成部13は、部品が複数の子部品から構成される場合にも、同様にして、子部品基準の構成情報に変換する。検索情報生成部13は、このような変換処理を行うことにより、各部品について使用されている商品数を算出すると、抽出した注記情報、算出した商品数及び設計図面を含む検索情報を生成し、検索情報記憶部14に記憶させる。
【0016】
検索情報記憶部14は、例えばメモリ等からなり、検索情報生成部13によって生成された検索情報を記憶する。この検索情報記憶部14に記憶された検索情報は、検索処理部16によって読み出される。
【0017】
入力部15は、設計者が検索要求を行う際に、自己の端末機を操作することによって入力した検索キーワードを受け付ける。入力部15は、入力された検索キーワードを検索処理部16に供給する。
【0018】
検索処理部16は、入力部15から入力された検索キーワードに基づいて、設計図面ファイルを検索する。このとき、検索処理部16は、検索情報記憶部14に記憶されている検索情報に基づいて、検索された各設計図面ファイルに評点を与える。具体的には、検索処理部16は、検索された設計図面ファイルのうち、使用されている商品数が多い部品についての設計図面ファイルや、注記情報が含まれている部品についての設計図面ファイルに高い評点を与える。そして、検索処理部16は、評点が高い部品についての設計図面ファイルが上位に表示されるように検索結果を並べ替え、評点が高い部品についての設計図面ファイルから先に表示されるような検索表示情報IM2を作成する。
【0019】
なお、設計図面ファイルに与える評点は、注釈情報を含み且つ商品数が多い重要な設計図面ファイルが検索結果において上位に表示されるものであれば、高低は関わりない。
【0020】
例えば、検索処理部16は、図3に示すように、設計者が検索キーワードαを入力して検索要求した場合には、その検索キーワードαが注記情報として含まれる部品についての設計図面ファイルを検索し、3つの部品a,b,cについての設計図面ファイルが検索されたとする。このとき、検索処理部16は、検索された部品a,b,cのうち、使用されている商品数が最も多い部品aについての設計図面ファイルに高い評点を与え、その部品aについての設計図面ファイルが上位の(1)に表示されるような検索表示情報IM2を作成する。また、商品b、cについての設計図面ファイルは、部品aよりも下位の(2)、(3)に表示される。検索処理部16は、このようにして作成した検索表示情報IM2を出力部17に供給する。
【0021】
出力部17は、検索処理部16によって作成された検索表示情報IM2を設計者の端末機に表示させるように、当該検索表示情報IM2を出力する。
【0022】
[設計図面管理システムの動作]
このような設計管理システムは、設計者が自己の端末機を操作することによって入力した検索キーワードを、入力部15を介して受け付けると、検索処理部16による検索キーワードに基づく設計図面ファイルの検索を行う。このとき、検索情報生成部13は、検索処理部16によって検索表示情報IM2を作成するために、図4に示すような一連の処理を行うことにより、検索情報を生成する。
【0023】
まず、検索情報生成部13は、ステップS1において、構成情報記憶部12に記憶されている構成情報を読み出して部品基準の構成情報に変換する。また、検索情報生成部13は、ステップS2において、検索対象の設計図面ファイルの数を設計図面データベース11から取得するとともに、ステップS3において、検索対象となる1つの設計図面ファイルを設計図面データベース11から読み出す。
【0024】
続いて、検索情報生成部13は、ステップS4において、ステップS3にて読み出した設計図面ファイルに記述されている注記情報を抽出すると、ステップS5において、ステップS1にて変換して生成した部品基準の構成情報と、ステップS4にて抽出した注記情報とに基づいて、設計図面ファイルに関連する検索情報を生成し、検索情報記憶部14に記憶させる。
【0025】
そして、検索情報生成部13は、ステップS6において、検索情報を生成すべき設計図面ファイルが残っているか否か、すなわち、検索対象となった設計図面ファイルのうち、ステップS3乃至ステップS5の処理を行っていない設計図面ファイルがあるか否かを判定する。検索情報生成部13は、検索情報を生成すべき設計図面ファイルが残っている場合には、ステップS3からの処理を繰り返し、検索対象となった全ての設計図面ファイルについての処理を行い、検索情報を生成すると、一連の処理を終了する。
【0026】
設計図面管理システムは、検索情報生成部13によってこのような一連の処理を行うことにより、設計者が入力した検索キーワードに基づいて検索された設計図面ファイルを、使用されている商品数が多い部品や注記情報が含まれている部品についての設計図面ファイル、すなわち、設計者が確認すべき重要度が高い部品についての設計図面ファイルが上位に表示されるように並べ替えて出力することができる。
【0027】
なお、設計図面管理システムにおいては、検索情報生成部13によって検索情報を生成する際に、設計図面ファイルに注記情報が含まれているか否かのみの情報に基づいて検索情報を生成するのではなく、注記情報が含まれている場合に重み付けを行うことにより、検索処理部16による検索表示情報IM2の作成を行う際に、重み付けに応じた評点を与え、より細かな順位付けをともなう検索結果を提示することが可能となる。
【0028】
具体的には、検索情報生成部13は、設計図面ファイル内において注記情報が記述されている位置に応じて重み付けを行い、検索情報を生成することができる。そして、検索処理部16は、重要レベルが高い位置に注記情報が記述されていた部品についての設計図面ファイルに高い評点を与え、検索された設計図面ファイルのうち、高い評点の設計図面ファイルが上位に表示されるような検索表示情報IM2を作成する。
【0029】
例えば、検索情報生成部13は、図5に示すように、設計図面100内において目立つ領域を重要レベルが高い領域とするといったように、設計図面100内における領域を複数の重要レベル1〜3の領域101〜103に区分けしておき、重要レベルが高い領域に注記情報が記述されている場合に、その注記情報に重み付けを行う。そして、検索処理部16は、例えば図6に示すように、検索キーワードαが注記情報として含まれる部品についての設計図面ファイルとして、3つの部品a,b,cについての設計図面ファイルが検索された場合に、重要レベルが高い領域に注記情報が記述されていた部品aについての設計図面ファイルに高い評点を与え、その部品aについての設計図面ファイルが上位の(1)に表示されるような検索表示情報IM2を作成する。
【0030】
これにより、設計図面管理システムにおいては、設計図面ファイル内において目立つ位置に注記情報が記述されている場合等を、設計者が確認すべき重要度が高い場合であるとした検索を行うことができ、より細かな順位付けをともなう検索結果を提示することができる。
【0031】
また、設計図面管理システムにおいては、例えば語句「重要!」等、注記情報として使用される重要語句を予め規定しておき、検索情報生成部13によって検索情報を生成する際に、重要語句が含まれている注記情報について重み付けを行っても良い。これにより、検索処理部16による検索表示情報IM2の作成を行う際に、重み付けに応じた評点を与えることができる。
【0032】
具体的には、検索情報生成部13は、注記情報として使用される重要語句を記憶する図示しない重要語句記憶部を参照し、例えば図7に示すように、重要語句記憶部に記憶されている重要語句が含まれている注記情報110が設計図面100に記述されている場合に、その注記情報110に重み付けを行う。そして、検索処理部16は、例えば図8に示すように、検索キーワードαが注記情報として含まれる部品についての設計図面ファイルとして、3つの部品a,b,cについての設計図面ファイルが検索された場合に、重要語句が含まれている注記情報が記述されていた部品aについての設計図面ファイルに高い評点を与え、その部品aについての設計図面ファイルが上位に表示されるような検索表示情報IM2を作成する。
【0033】
これにより、設計図面管理システムにおいては、「重要!」等の喚起を促すような注記情報について、設計者が見落としすることなく設計作業を行うことが可能となる。
【0034】
[実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本発明の実施形態に係る設計図面管理システムは、検索情報生成部13により、設計図面データベース11に記憶されている設計図面ファイルから抽出した注記情報と、構成情報記憶部12に記憶されている構成情報に基づいて算出した各部品について使用されている商品数とに基づいて、各設計図面ファイルに関連する検索情報を生成し、この検索情報に基づいて、検索処理部16により、検索キーワードに基づいて設計情報データベース11から検索した各設計図面が上位に表示されるように検索結果を並べ替えて出力する。
【0035】
したがって、この設計図面管理システムによれば、設計図面ファイルを他のフォーマットのファイルに変換することなく、商品や部品構成を考慮して、設計者が確認すべき有効な設計図面を閲覧しやすい形式で確実に確認させることができる。すなわち、この設計図面管理システムによれば、多くの商品から参照されている部品であって重要な注記情報を含む設計図面をより重要な設計図面として検索結果を出力することができ、設計図面のチェック時の効率を上げることができ、重大な箇所の見落としをなくすことができる。
【0036】
なお、この設計図面管理システムにおいて、構成情報記憶部12に、商品毎に当該商品を構成する部品を記述した商品基準の構成情報を記憶しておくことにより、検索情報生成部13は、構成情報記憶部12に記憶されている構成情報を、部品毎に当該部品が使用されている商品を記述した部品基準の構成情報に変換し、各部品について使用されている商品数を算出することができる。
【0037】
したがって、この設計図面管理システムによれば、既存の構成情報を利用して効率よく各部品について使用されている商品数を算出することができる。
【0038】
また、この設計図面管理システムは、検索情報生成部13により、設計図面ファイル内において注記情報が記述されている領域に応じて重み付けして検索情報を生成し、検索処理部16により、検索情報生成部13によって生成された検索情報に基づいて、重要レベルが高い領域に注記情報が記述されていた設計図面ファイルに高い評点を与えることもできる。
【0039】
これにより、この設計図面管理システムによれば、設計図面ファイル内において目立つ領域に注記情報が記述されている場合等を、設計者が確認すべき重要度が高い場合であるとした検索を行うことができ、より細かな順位付けをともなう検索結果を提示することができる。
【0040】
さらに、この設計図面管理システムは、検索情報生成部13により、重要語句が含まれている注記情報について重み付けして検索情報を生成し、検索処理部16により、検索情報生成部13によって生成された検索情報に基づいて、重み付けに応じた評点を設計図面ファイルに与えるようにしてもよい。
【0041】
これにより、設計図面管理システムにおいては、重要度が高い注記情報について、設計者が見落としすることなく設計作業を行うことが可能となる。
【0042】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明を適用した設計図面管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した設計図面管理システムにおける検索情報生成部が、商品基準の構成情報を部品基準の構成情報に変換する処理の具体例について説明する図である。
【図3】本発明を適用した設計図面管理システムにおける検索処理部が作成する検索表示情報の具体例を示す図である。
【図4】本発明を適用した設計図面管理システムにおける検索情報生成部が検索情報を生成する際の一連の処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明を適用した設計図面管理システムにおいて、設計図面ファイル内における位置を複数の重要レベルに区分けした様子を示す図である。
【図6】本発明を適用した設計図面管理システムにおける検索処理部が作成する検索表示情報の具体例を示す図であり、注記情報が記述されている位置に応じて重み付けされた検索情報に基づいて作成された検索表示情報の具体例を示す図である。
【図7】本発明を適用した設計図面管理システムにおいて、設計図面ファイルに重要語句が含まれている注記情報が記述されている様子を示す図である。
【図8】本発明を適用した設計図面管理システムにおける検索処理部が作成する検索表示情報の具体例を示す図であり、重要語句が含まれている注記情報に重み付けした検索情報に基づいて作成された検索表示情報の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
11 設計図面データベース
12 構成情報記憶部
13 検索情報生成部
14 検索情報記憶部
15 入力部
16 検索処理部
17 出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を構成する部品の設計図面を管理する設計図面管理システムにおいて、
注記情報が文字データとして記述されている各部品の設計図面を電子的に記憶する設計情報データベースと、
商品及び部品間の親子関係を示す構成情報を記憶する構成情報記憶部と、
前記設計図面に関連する検索情報を生成する検索情報生成部と、
入力された検索キーワードに基づいて、前記設計情報データベースから設計図面を検索する検索処理部と、
前記検索処理部による検索結果を出力する出力部とを備え、
前記検索情報生成部は、前記設計図面データベースに記憶されている設計図面に記述されている前記注記情報を抽出するとともに、前記構成情報記憶部に記憶されている前記構成情報に基づいて、各部品について、各部品が使用されている商品数を算出し、抽出した前記注記情報と算出した前記商品数とに基づいて、各設計図面に関連する検索情報を生成し、
前記検索処理部は、前記検索情報生成部によって生成された前記検索情報に対して前記検索キーワードに基づく設計図面の検索を行い、検索された設計図面のうち前記注記情報が含まれ且つ商品数が多い部品の設計図面が上位に表示されるように検索結果を並べ替え、前記出力部を介して出力することを特徴とする設計図面管理システム。
【請求項2】
前記構成情報記憶部には、商品毎に、当該商品を構成する部品を記述した商品基準の構成情報が記憶されており、
前記検索情報生成部は、前記構成情報記憶部に記憶されている前記構成情報を、部品毎に当該部品が使用されている商品を記述した部品基準の構成情報に変換し、各部品について使用されている商品数を算出すること
を特徴とする請求項1に記載の設計図面管理システム。
【請求項3】
前記検索情報生成部は、前記設計図面内において前記注記情報が記述されている位置に応じて重み付けして前記検索情報を生成し、
前記検索処理部は、前記検索情報生成部によって生成された前記検索情報に基づいて、重要レベルが高い位置に前記注記情報が記述されていた設計図面が上位に表示されるように検索結果を並び替えることを特徴とする請求項1に記載の設計図面管理システム。
【請求項4】
前記注記情報として前記設計図面に記載される重要語句を記憶する重要語句記憶部をさらに備え、
前記検索情報生成部は、前記重要語句記憶部に記憶されている前記重要語句が含まれている前記注記情報について重み付けして前記検索情報を生成し、
前記検索処理部は、前記検索情報生成部によって生成された前記検索情報に基づいて、重み付けに応じて前記重要語句が含まれている設計図面が上位に表示されるように検索結果を並び替えることを特徴とする請求項1に記載の設計図面管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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