説明

認知の改善における使用のためのアミロイドβ抗体

【課題】本発明は、βアミロイド(Aβ)と関連する疾患の処置のための改良された剤および方法を提供する。
【解決手段】本発明は、特定の活性、とりわけ、可溶性オリゴマーAβに優先的に結合する能力、および/若しくはAβ関連の認知障害の適切な動物において測定されるところの認知を迅速に改善する能力を有するAβ抗体の選択を特徴とする。好ましい剤は抗体、例えばAβに特異的なヒト化抗体を包含する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
認知の迅速な改善が達成されるような、有効用量のAβ抗体を被験体に投与すること(
該抗体はAβの残基1−10内の1エピトープに特異的であり、かつ、単量体Aβに比較
して可溶性オリゴマーAβに優先的に結合する)を含んでなる、被験体における認知の迅
速な改善を遂げる方法。
【請求項2】
認知の迅速な改善が達成されるような、有効用量のAβ抗体を被験体に投与すること(
該抗体はAβの残基1−10内の1エピトープに特異的であり、かつ、コンテクチュアル
・フィアー・コンディショニング(CFC)アッセイで測定されるところのAβ関連障害
の動物モデルにおける認知の迅速な改善を遂げる)を含んでなる、被験体における認知の
迅速な改善を遂げる方法。
【請求項3】
認知の迅速な改善が達成されるような、有効用量のAβ抗体を被験体に投与すること(
該抗体はAβの残基1−10内の1エピトープに特異的であり、単量体Aβに比較して可
溶性オリゴマーAβに優先的に結合し、かつ、コンテクチュアル・フィアー・コンディシ
ョニング(CFC)アッセイで測定されるところのAβ関連障害の動物モデルにおける認
知の迅速な改善を遂げる)を含んでなる、被験体における認知の迅速な改善を遂げる方法

【請求項4】
Aβ抗体がAβの残基3−7内の1エピトープに結合する、請求項1〜3のいずれか1
つに記載の方法。
【請求項5】
Aβ抗体が、3D6抗体、6C6抗体、10D5抗体および121A11抗体よりなる
群から選択される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法であるが、但しAβ抗体が3D6抗体でない
、上記方法。
【請求項7】
認知の迅速な改善が達成されるような、有効用量のAβ抗体を被験体に投与すること(
該抗体はAβの残基13−28内の1エピトープに特異的であり、かつ、単量体のAβに
比較して可溶性オリゴマーAβに優先的に結合する)を含んでなる、被験体における認知
の迅速な改善を遂げる方法。
【請求項8】
認知の迅速な改善が達成されるような、有効用量のAβ抗体を被験体に投与すること(
該抗体はAβの残基13−28内の1エピトープに特異的であり、かつ、コンテクチュア
ル・フィアー・コンディショニング(CFC)アッセイで測定されるところのAβ関連障
害の動物モデルにおける認知の迅速な改善を遂げる)を含んでなる、被験体における認知
の迅速な改善を遂げる方法。
【請求項9】
認知の迅速な改善が達成されるような、有効用量のAβ抗体を被験体に投与すること(
該抗体はAβの残基13−28内の1エピトープに特異的であり、単量体Aβに比較して
可溶性オリゴマーAβに優先的に結合し、かつ、コンテクチュアル・フィアー・コンディ
ショニング(CFC)アッセイで測定されるところのAβ関連障害の動物モデルにおける
認知の迅速な改善を遂げる)を含んでなる、被験体における認知の迅速な改善を遂げる方
法。
【請求項10】
Aβ抗体がAβの残基16−24内の1エピトープに結合する、請求項7〜9のいずれ
か1つに記載の方法。
【請求項11】
Aβ抗体が、2B1抗体、1C2抗体および15C11抗体よりなる群から選択される
、請求項7〜9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
請求項7〜9のいずれか1つに記載の方法であるが、但しAβ抗体が266抗体でない
、上記方法。
【請求項13】
動物モデルでの認知の改善が、記憶障害状態の改善若しくは記憶障害の逆転である、先
行する請求項のいずれか1つに記載の方法。
【請求項14】
被験体がAβ関連疾患若しくは障害を有するか若しくはその危険性がある、先行する請
求項のいずれか1つに記載の方法。
【請求項15】
Aβ関連疾患若しくは障害が可溶性Aβと関連するか若しくはそれを特徴とする、請求
項14に記載の方法。
【請求項16】
Aβ関連疾患若しくは障害が不溶性Aβと関連するか若しくはそれを特徴とする、請求
項15に記載の方法。
【請求項17】
Aβ関連疾患若しくは障害がアミロイド形成疾患である、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
Aβ関連疾患若しくは障害がアルツハイマー病である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
Aβ関連疾患若しくは障害がAβ関連認知障害である、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
Aβ関連認知障害が軽度認知障害である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
被験体にアミロイド沈着物が実質的にない、先行する請求項のいずれか1つに記載の方
法。
【請求項22】
Aβ抗体が被験体での実質的斑沈着前に該被験体に投与される、先行する請求項のいず
れか1つに記載の方法。
【請求項23】
被験体がアルツハイマー病を伴うと診断されている、先行する請求項のいずれか1つに
記載の方法。
【請求項24】
Aβ抗体が被験体での実質的斑沈着後に該被験体に投与される、請求項1〜21のいず
れか1つに記載の方法。
【請求項25】
Aβ抗体が単一用量として被験体に投与される、先行する請求項のいずれか1つに記載
の方法。
【請求項26】
Aβ抗体が複数用量で被験体に投与される、請求項1〜24のいずれか1つに記載の方
法。
【請求項27】
Aβ抗体の用量が患者体重1kg当り約100μgから100mgまでである、先行す
る請求項のいずれか1つに記載の方法。
【請求項28】
Aβ抗体の用量が患者体重1kg当り約300μgから30mgまでである、請求項1
〜26のいずれか1つに記載の方法。
【請求項29】
Aβ抗体の用量が患者体重1kg当り約1mgから10mgまでである、請求項1〜2
6のいずれか1つに記載の方法。
【請求項30】
認知の迅速な改善が抗体の投与後1か月以内に達成される、先行する請求項のいずれか
1つに記載の方法。
【請求項31】
認知の迅速な改善が抗体の投与後1週以内に達成される、先行する請求項のいずれか1
つに記載の方法。
【請求項32】
認知の迅速な改善が抗体の投与後1日以内に達成される、請求項1〜30のいずれか1
つに記載の方法。
【請求項33】
認知の迅速な改善が、抗体の投与後12時間以内に達成される、請求項1〜30のいず
れか1つに記載の方法。
【請求項34】
被験体がヒトである、先行する請求項のいずれか1つに記載の方法。
【請求項35】
被験体で認知を迅速に改善させるのに有効な量のAβ抗体を含んでなる組成物であって
、該抗体がAβの残基1−10内の1エピトープに特異的であり、かつ、単量体Aβに比
較して可溶性オリゴマーAβに優先的に結合する、上記組成物。
【請求項36】
被験体で認知を迅速に改善させるのに有効な量のAβ抗体を含んでなる組成物であって
、該抗体がAβの残基1−10内の1エピトープに特異的であり、かつ、コンテクチュア
ル・フィアー・コンディショニング(CFC)アッセイで測定されるところのAβ関連障
害の動物モデルにおける認知の迅速な改善を遂げる、上記組成物。
【請求項37】
被験体で認知を迅速に改善させるのに有効な量のAβ抗体を含んでなる組成物であって
、該抗体がAβの残基1−10内の1エピトープに特異的であり、単量体Aβに比較して
可溶性オリゴマーAβに優先的に結合し、かつ、コンテクチュアル・フィアー・コンディ
ショニング(CFC)アッセイで測定されるところのAβ関連障害の動物モデルにおける
認知の迅速な改善を遂げる、上記組成物。
【請求項38】
Aβ抗体がAβの残基3−7内の1エピトープに結合する、請求項35〜37のいずれ
か1つに記載の組成物。
【請求項39】
Aβ抗体が、3D6抗体、6C6抗体、10D5抗体および12A11抗体よりなる群
から選択される、請求項35〜37のいずれか1つに記載の組成物。
【請求項40】
請求項35〜37のいずれか1つに記載の組成物であるが、但しAβ抗体が3D6抗体
でない、上記組成物。
【請求項41】
認知の迅速な改善が達成されるような、有効用量のAβ抗体を含んでなる、被験体での
認知の迅速な改善を遂げるための組成物であって、該抗体はAβの残基13−28内の1
エピトープに特異的であり、かつ、単量体Aβに比較して可溶性オリゴマーAβに優先的
に結合する、上記組成物。
【請求項42】
認知の迅速な改善が達成されるような、有効用量のAβ抗体を含んでなる、被験体での
認知の迅速な改善を遂げるための組成物であって、該抗体はAβの残基13−28内の1
エピトープに特異的であり、かつ、コンテクチュアル・フィアー・コンディショニング(
CFC)アッセイで測定されるところのAβ関連障害の動物モデルにおける認知の迅速な
改善を遂げる、上記組成物。
【請求項43】
認知の迅速な改善が達成されるような、有効用量のAβ抗体を含んでなる、被験体での
認知の迅速な改善を遂げるための組成物であって、該抗体はAβの残基13−28内の1
エピトープに特異的であり、単量体Aβに比較して可溶性オリゴマーAβに優先的に結合
し、かつ、コンテクチュアル・フィアー・コンディショニング(CFC)アッセイで測定
されるところのAβ関連障害の動物モデルにおける認知の迅速な改善を遂げる、上記組成
物。
【請求項44】
Aβ抗体がAβの残基16−24内の1エピトープに結合する、請求項41〜43のい
ずれか1つに記載の組成物。
【請求項45】
Aβ抗体が、2B1抗体、1C2抗体および15C11抗体よりなる群から選択される
、請求項41〜43のいずれか1つに記載の組成物。
【請求項46】
請求項41〜43のいずれか1つに記載の組成物であるが、但しAβ抗体が266抗体
でない、上記組成物。
【請求項47】
動物モデルでの認知の改善が、記憶障害状態の改善若しくは記憶障害の逆転である、請
求項41〜46のいずれか1つに記載の組成物。
【請求項48】
抗体が1種若しくはそれ以上の向神経活性Aβ種を中和する、請求項41〜47のいず
れか1つに記載の組成物。
【請求項49】
Aβ抗体が斑を消失させる、請求項41〜48のいずれか1つに記載の組成物。
【請求項50】
単一用量投与のため処方された、請求項41〜49のいずれか1つに記載の組成物。
【請求項51】
複数用量投与のため処方された、請求項41〜49のいずれか1つに記載の組成物。
【請求項52】
相補性決定領域(CDR)を含んでなるヒト化免疫グロブリン6C6、すなわちATC
C受託番号_______を有する細胞株により産生される抗体。
【請求項53】
ATCC受託番号_______を有する細胞株により産生されるモノクローナル抗体
6C6のヒト化バージョン。
【請求項54】
相補性決定領域(CDR)を含んでなるヒト化免疫グロブリン2B1、すなわちATC
C受託番号_______を有する細胞株により産生される抗体。
【請求項55】
ATCC受託番号_______を有する細胞株により産生されるモノクローナル抗体
2B1のヒト化バージョン。
【請求項56】
相補性決定領域(CDR)を含んでなるヒト化免疫グロブリン1C2、すなわちATC
C受託番号_______を有する細胞株により産生される抗体。
【請求項57】
ATCC受託番号_______を有する細胞株により産生されるモノクローナル抗体
1C2のヒト化バージョン。
【請求項58】
相補性決定領域(CDR)を含んでなるヒト化免疫グロブリン9G8、すなわちATC
C受託番号_______を有する細胞株により産生される抗体。
【請求項59】
ATCC受託番号_______を有する細胞株により産生されるモノクローナル抗体
9G8のヒト化バージョン。
【請求項60】
認知の迅速な改善が達成されるような、有効用量の請求項52〜59のいずれか1つに
記載の抗体を被験体に投与することを含んでなる、被験体における認知の迅速な改善を遂
げる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−233002(P2012−233002A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−172572(P2012−172572)
【出願日】平成24年8月3日(2012.8.3)
【分割の表示】特願2007−546988(P2007−546988)の分割
【原出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(510020022)
【出願人】(309040701)ワイス・エルエルシー (181)
【Fターム(参考)】