説明

誘導的に動力を備えた装置

【課題】1又は複数の誘導的に動力を備えた装置に電力を提供する。
【解決手段】誘導電力供給システムは、誘導的に動力を備えた装置に与えられる電力量を制御するために物理的な距離又は一次コイルと二次コイルの間のそれぞれの方向を変化させる機構を含む。別の態様では、本発明は、一次コイル及び一次コイルによって発生させられる磁界内に配列されるレセプタクルを有する誘導電力供給システムに関する。1又は複数の誘導的に動力を備えた装置が、一次コイルから誘導的に電力を受信するためにレセプタクル内にランダムに置かれる。電源回路は、一次コイルに供給される電力を調整する回路を含み、レセプタクル内に配列される誘導的に動力を備えた装置の位置及び累積的な特性に基づいて動作を最適化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2002年4月26日に出願された“Inductively Powered Lamp Assembly(誘導的に動力を備えたランプアセンブリ)”と称する米国出願番号10/133,860の一部を継続し、2000年6月12日に出願された“Fluid Treatment System(流体処置システム)”と称する米国出願番号90/592,194の一部を継続するものである。
【0002】
また、本発明は、2002年9月18日に出願された“Inductively Coupled Ballast Circuit(誘導的に結合された安定器回路)”米国出願番号10/246,155の一部を継続し、2002年6月18日に出願した“Fluid Treatment System(流体処置システム)”と称する米国特許出願番号10/175,095であって、2000年6月12日に出願された“Fluid Treatment System(流体性処置システム)”と称する米国特許出願番号09/592,194の一部を継続する出願の一部を継続するものである。米国特許出願番号90/592,194は、1999年6月21日に出願された“Water Treatment System with an Inductively Coupled Ballast(誘導的に結合された安定器を用いた水処理システム)”と称する仮特許出願番号60/140,159、及び1999年6月21日に出願された“Point-of-Use Water Treatment System(水処理システムの利用点)”について35U.S.C.§119(e)の下での利益を主張する。
【0003】
本出願は、2002年8月2日に出願された“Bulb(バルブ)”と称する米国出願番号29/165,043;2002年8月2日に出願された“Bowl Lamp(ボールランプ)”と称する米国出願番号29/165,008;2002年8月2日に出願された“Bulb(バルブ)”と称する米国出願番号29/165,012;2002年8月2日に出願された“Lamp(ランプ)”と称する米国出願番号29/165,005;2002年8月2日に出願された“Bulb(バルブ)”と称する米国出願番号29/165,009;及び2002年8月2日に出願された“Chime(チャイム)”と称する米国出願番号29/165,011の一部を継続する。
【背景技術】
【0004】
本発明は、ワイヤレス電源供給に関し、より詳細には誘導的に動力を備えた装置に関する。
【0005】
誘導電力転送の原理は、何年も前から知られている。相互インダクタンスの結果として、電源は、電源供給回路の一次コイル(又は単純に“一次”)から二次回路の二次コイル(又は単純に“二次”)に対してワイヤレスに転送される。二次回路は、ランプ、モーター、バッテリーチャージャー又は電気による動力を備えた任意の他の装置などの装置に電気的に接続されている。ワイヤレス接続は、従来の配線による接続よりも多くの優位性を提供する。ワイヤレス接続は、ショックの機会を低減し、電源供給回路と二次回路との間に相対的に高いレベルの電気的絶縁を提供し得る。誘導結合はまた、需要者が寿命制限要素を取り替えることをより簡単にし得る。例えば、装置を明るくする情況において、誘導的に動力を備えたランプアセンブリは、直接の電気的接続をする必要なしに容易に取り替えられ得る。これは、単に実行するための処理を容易にするだけではなく、電気ショックに対する露出の危険を制限する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許番号5,264,997
【特許文献2】米国特許番号5,536,979
【特許文献3】米国特許番号5,949,155
【特許文献4】米国特許番号5,952,814
【特許文献5】米国特許番号6,028,413
【0007】
しかしながら、誘導電力転送の利用は、ほとんどの場合、湿気のある環境での接続などの特定分野への応用に限定されている。誘導電力転送が限定されて利用されるのは、主として、電力転送効率が関係する結果である。誘導結合の効率を改善するために、一次コイルと二次コイルの構成及びレイアウトを注意深く設計することは従来からなされていることである。一次コイル及び二次コイルは、従来は、一次コイルと二次コイルの間に極小のギャップを備えた密接に結び合わせる部品内に配列されている。例えば、一次コイルは、中心開口部を画定する基部内に配列されることが多く、二次コイルは、その基部の中心開口部内に密接に適合する円筒要素内に配列されることが多い。これらの従来の構造は、一次コイルと二次コイルとの間の密接な同軸放射状のアライメントを提供するように設計される。一次コイルと二次コイルの間の固定された所定の物理的関係を提供する従来のアプローチを反映する特許の幾つかの特別な例は、Hutchissonらによる、一次コイルと二次コイルを同軸に密接に嵌合することを備えた誘導ランプを開示する特許文献1、McEachernらによる、充電されることになる装置がコイルを固定された所定の関係に配置するようにクレードル内に密接に取り付けられる誘導充電装置を開示する特許文献2、Tamuraらによる、固定された関係に設定された近接した誘導コイルを有するシェーバを開示する特許文献3、Van Lerbergheによる、一次コイルと二次コイルの物理的関係が固定されることを特徴とする電話のための誘導充電装置を開示する特許文献4、Brockmanによる、誘導コイル間の精密な所定のアライメントを確実に摺るための機械式誘導を有する充電装置を開示する特許文献5を含んでいる。一次と二次のコイルの間に精密なアライメントを提供する従来の手法は、誘導的に動力を備えた装置の全体の設計及び適応性に関して重大な制限を負っている。さらに、従来の誘導システムにおいて、一次コイル及び一次コイルから電力を誘導的に受ける二次コイルを駆動する電源供給回路が設計され、誘導結合の効果を最大にするために互いに適合するように注意深く調整される。これもまた、誘導的に動力を備えた装置の全体の設計及び適応性に関して重要な制限を負っている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の問題は、誘導的に動力を備えた装置は、負荷に供給される電力量を制御するために一次コイルと二次コイルとの間の相対的な位置を変更する機構を備えていることを特徴とする本発明によって克服される。一実施形態では、本発明は、一次コイルがランプ基部に取り付けられ、二次コイルがランプアセンブリに取り付けられる減光可能なランプアセンブリに取り入れられる。ランプの明るさは、ランプアセンブリとランプ基部の間の距離を調整することによって制御される。
【0009】
第2実施形態において、本発明は、ランプ明度が一次コイル及び二次コイルの相対的な角度方向を変更することによって制御される減光可能なランプアセンブリに取り入れられる。本実施形態において、一次コイルは、一般にはリング形状であり、二次コイルはリング内に回転可能に取り付けられる。ランプアセンブリは、一次コイル又は二次コイルのいずれかを回転してそれらの相対的な角度方向が変化するようになっている機械式減光装置を含む。相対的な方向の変化は、二次コイルに転送される電力量を変化させ、それによって、ランプの明るさを変化させる。
【0010】
別の実施形態において、本発明は、ウィンドチャイムの動作に基づいて明るさが変化する1又は複数のランプを有するウィンドチャイムに取り入れられる。本実施形態において、複数のチャイムアセンブリは、各チャイムアセンブリが個々に動作可能な状態で一次コイル内に浮遊させられている。各チャイムアセンブリは、その上端で一次コイルの磁界内に配列される二次コイルを含む。風が吹くと、チャイムアセンブリは一次コイルに関して振動し、それによって一次コイルの磁界内で二次コイルの位置及び方向を変化させる。これにより、ウィンドチャイムの明るさは風に応じて変化し得る。
【0011】
さらに別の実施形態において、本発明は、装置に供給される電力の大きさを調整することが望まれる場合に電気的に動力を備えた装置で利用するために無限に調整可能な電源を提供する。電源は、電源と負荷の間に配列される誘導結合を含む。誘導結合は、一次コイル及び二次コイルを含む。無限に調整可能な電源はまた、距離又は角度方向などの一次コイルと二次コイルの間に相対的な配置を選択的に変化させる調整機構を含む。調整機構により、結合係数の調整を可能にし、その結果として、電力の振幅は二次コイルに誘導され、負荷に供給される。
【0012】
第2の態様において、本発明は、ランダムな位置にかつ一次コイルに関してランダムな方向に配置される複数の誘導電源装置に電力を提供できる誘導電源端末に関する。誘導電源端末は、一般には、ランダムに配置される誘導的に動力を備えた装置を受け入れることができるレセプタクルについて調整される単一の一次コイルを含む。電源回路は、レセプタクルに存在する誘導的に動力を備えた装置の機能として一次コイルに供給される電力を調整するための回路を含む。一実施形態において、レセプタクルは、1又は複数のランプアセンブリが光を提供するように配置され得る皿、ボール又は類似の構造である。各ランプアセンブリは、一次コイルから電力を誘導的に受ける二次コイルを含む。光の明るさは、レセプタクルに配置されるランプアセンブリの数を変化させ、レセプタクル内のランプアセンブリを移動することによって制御され得る。
【0013】
第3の態様において、本発明は、別の方向に配置される複数のコイルを二次コイルに提供する。多数のコイルにより、二次コイルは、一次コイルに関して別の方向に配列される場合、電力を効率的に受けることができる。一実施形態では、多数のコイルを備えた二次コイルは、誘導的に動力を備えたランプに取り入れられる。ランプアセンブリは、一次コイルの磁界内に別の方向に配置される場合に最大誘導電力を受けることができる。別の実施形態では、ランプアセンブリは、複数のコイルを含み、それぞれは、別の光源、例えば別の色の光源に電気的に接続されている。ランプアセンブリの方向を調整することによって、放射される光の色は、分離した光源のそれぞれの明るさを改めることによって変化し得る。
【0014】
これら及び他の本発明の対象、利点及び特徴は、望ましい実施形態の詳細な説明及び部面を参照して確実に理解され評価される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に従う卓上ランプの透視図である。
【図2】図1の卓上ランプの側面図である。
【図3】図1の一部の卓上ランプについて部分的に断面を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に従うランプアセンブリの分解組立図である。
【図5】二次回路の概略図である。
【図6】ラックとウォーム(rack-and-worm)の機械式調光器の透視図である。
【図7】ダイヤルを示す卓上ランプの基部の透視図である。
【図8】スライダを示す卓上ランプの基部の透視図である。
【図9】回転を示す卓上ランプの基部の透視図である。
【図10】代替的な機械式調光器の透視図である。
【図11a】代替的な卓上ランプの側面図である。
【図11b】図11aの代替的な卓上ランプの一部を拡大した側面図である。
【図12】機械式調光器を示す図11aの代替的な卓上ランプの一部を拡大した透視図である。
【図13】第2の代替的な卓上ランプの側面図である。
【図14】図13の第2の代替的な卓上ランプの一部を拡大した側面図である。
【図15】ロックされた位置でのバインディングタブを示す図13の第2の代替的な卓上ランプの一部の断面図である。
【図16】解放された位置でのバインディングタブを示す図13の第2の代替的な卓上ランプの一部の断面図である。
【図17】第3の代替的な卓上ランプの透視図である。
【図18】図17の第3の代替的な卓上ランプの機械式調光器の透視図である。
【図19】第3の実施形態の機械式調光器の一部の側面図である。
【図20】第4の代替的な卓上ランプの透視図である。
【図21】アームを示すために一部を取り除いた状態で第3の代替的な卓上ランプを部分的に拡大した透視図である。
【図22】一次ハウジングを示すために一部を取り除いた状態で第3の代替的な卓上ランプを部分的に拡大した透視図である。
【図23】本発明の実施形態に従って無限に調整可能な電源供給を取り入れている可変スピードファンについて部分的に断面を示す側面図である。
【図24】第5の代替的な卓上ランプの透視図である。
【図25】図24の第5の代替的な卓上ランプを部分的に拡大した透視図である。
【図26】本発明の実施形態に従う交換ランプ基部を部分的に拡大した側面図である。
【図27】代替的な交換ランプ基部を部分的な拡大した側面図である。
【図28】図27の代替的な交換ランプ基部の一部の透視図である。
【図29】本発明の実施形態に従うウィンドチャイムの透視図である。
【図30】ウィンドチャイムの一部を部分的に拡大した透視図である。
【図31】チャイムアセンブリを部分的に拡大した透視図である。
【図32】本発明の実施形態に従う電源供給端末の透視図である。
【図33】電源供給端末の一次アセンブリを部分的に拡大した透視図である。
【図34】電源供給端末の基部を部分的に拡大した透視図である。
【図35】本発明の実施形態に従うランプアセンブを部分的に拡大した透視図である。
【図36】本発明の実施形態に従う多数コイルを有する二次コイルの透視図である。
【図37】本発明の実施形態に従う多数の二次コイルを有するアセンブリの透視図である。
【図38a】多数コイルを有する二次コイルで利用するための二次回路の概略図である。
【図38b】多数コイルを有する二次コイルで利用するための代替的な二次回路の概略図である。
【図38c】多数コイルを有する二次コイルで利用するための第二の代替的な二次回路の概略図である。
【図39a】多数の二次コイルを有するアセンブリで利用するための回路の概略図である。
【図39b】多数の二次コイルを有するアセンブリで利用するための代替的な回路の概略図である。
【図39c】多数の二次コイルを有するアセンブリで利用するための第二の代替的な回路の概略図である。
【図39d】多数の二次コイルを有するアセンブリで利用するための第三の代替的な回路の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、誘導的に動力を備えた装置における改善に関する。第1の態様では、本発明は、一次コイル(“一次側”)と二次コイル(“二次側”)との間の相対的な位置が二次コイルに対して、さらに、その結果として誘導的に動力を備えた装置に対して転送される電力量を介して制御できるように選択的に変更される誘導結合を提供する。本発明に係るこの態様は、例えば、光源の明るさを介して制御できるように、様々なランプ構成に関係して説明される。また、本発明に係るこの態様は、誘導的に動力を備えた装置に供給される電力量を介した制御が望まれる場合には他の電気的に動力を備えた装置に関係して説明される。第2の態様では、本発明は、誘導的な電源端末に関する。第3の態様では、本発明は、ランダムな位置及びランダムな方向に1又は複数の誘導的に動力を備えた装置を受信するためにレセプタクルを提供する。この態様の一実施形態では、二次コイルは、電力が一次コイルと二次コイルの間の精密なアライメントなしに二次コイルにより効率的に誘導されるように、別の方向に配置される多数コイルを含んでいる。一実施形態では、二次コイルは、電力が一次コイルに関して二次コイルの角度方向に関わらず二次コイルに誘導され得るように、デカルト座標系のx、y及びz軸に沿って方向付けられる3つのコイルを含んでいる。
【0017】
本発明の実施形態に従う誘導的に動力を備えた卓上ランプ10を図1に示す。ランプ10は、一般には、基部12、ランプアセンブリ14及び機械式調光器16(図3参照)を含む。基部12は、一次コイル20を駆動する安定器及び電源供給回路18を含む。ランプアセンブリ14は、一次コイル20によって誘導的に動力を備え、光源26に電力を与える二次コイル24を有する二次回路22含む。機械式調光器16は、ランプ基部12に移動可能に取り付けられる移動可能なアーム28を含む。一次コイル20は、アーム28の移動が一次コイル20の移動の結果として生じるようにアーム28に取り付けられる。ランプアセンブリ14は、二次コイル24が一次コイル20によって作成される磁界内に配置される状態でランプ基部12から浮遊させられる。アーム28は、ランプアセンブリ14(そしてその結果として二次コイル24)に関して一次コイル20の位置を変更するように機械的に移動可能であり、それによって、一次コイル20と二次コイル24の間の結合係数を変更する。結合係数の変更は、結果としてランプアセンブリ14に転送される電力の変化を生じ、最終的に光源26の明るさの変化を生じる。本発明に係るこの態様は、減光可能なランプ10と関係して説明される。しかしながら、本発明は、二次回路20に転送される電力量の変化が望まれる場合に任意のアプリケーションで実際上利用するのに適している。例えば、以下でより詳細に述べるように、本発明は、電源供給回路の容量に達して装置に供給される電力量を超えて無限に調整可能な制御を提供するように用いられ得る。
【0018】
上述したように、例証した実施形態の卓上ランプ10は、一般には、基部12、ランプアセンブリ14及び機械式調光器16を含む。ランプ基部12は、一般には、基台30、シャフト32及び一次ハウジング34を含む。例証した実施形態の基台30は、一般には、シャフト32及びランプアセンブリ14に対する安定した支持を提供するのに十分な大きさの直径を有するディスク形状であり、内部の空隙部31は電源供給回路18及び機械式調光器16の一部分を差し込めるようになっている。シャフト32は、基台から上に向かって延びており、ランプアセンブリ14を収容する。例証した実施形態では、シャフト32は、幾分か“?”形状をしており、美学的に満足させる見た目を提供する。シャフト32は、ランプアセンブリ14のリング38を受け取るように構成されるフック36又は他の接続要素のその上端で終端する。一次ハウジング34は、一般には、リング形状であり、一次コイル20に対するシェル又はハウジングを提供するように空洞である。一次ハウジング34は、一般的には、ランプアセンブリ14の二次ハウジング25を取り囲む位置で一次コイル20を支持するアーム28に取り付けられる。例証した基台30及びシャフト32は、所望の美的外観を提供される。本発明は、多様なデザインのランプを容易に利用できるようになっている。従って、例証した基台12のデザイン及び構成は、本発明に関して限定して解釈されるべきものではない。電源供給回路18は、従来の誘導電源回路であるが、一実施形態では、電源供給回路18は、出典を明示することによりこの中に取り込まれる、2002年9月18日に出願された“誘導的に結合される安定回路(Inductively Coupled Ballast Circuit)”と称する米国出願番号10/246,155に開示される安定器のような共振検索安定器(a resonance seeking ballast)を含む。例証した実施形態では、電源供給回路18の原理要素は、例えば図3に示されるように、基台30の空隙部31内に差し込まれている。しかしながら、電源供給回路18の要素の位置は、ランプデザイン及び所望の美的価値に第一に依存してアプリケーションごとに様々である。例えば、電源供給回路18の原理要素は、代替的に、基台30の中又は上の他の位置に配列されるか又はシャフト32の中又は上に配列してもよい。さらに代替的には、電源供給回路18の幾つか又は全ての要素は、ランプ10に対する壁埋め込み式コンセント(図には示されていない)に統合され得る。例証した実施形態では、一次コイル20は、一般には、リング形状であり、一般にリング形状の一次ハウジング34内に取り付けられる。一次ハウジング34は、ランプアセンブリ14の少なくとも一部を受け付けるのに十分な大きさである中心開口35を画定する。一次コイル20(及び一次ハウジング34)の大きさ、形状及び方向は、ランプ又は他の誘導装置の特別なデザイン特徴に主に依存してアプリケーションごとに変更し得る。述べてきた実施形態では、一次コイル20は、1.25インチの内径を有し、一般に従来のプラスティックボビン33の周りを環状に覆った50回巻のワイヤ63を含む。ワイヤ63は、真直ぐな26ゲージワイヤであってもよい。加えて、特にこの実施形態では、上記で参照した特許出願のキャパシタ271及び272の値は、66nFである。
【0019】
ランプアセンブリ14は、一般には、二次回路22(図4及び5を参照)によって動力を備える白熱バルブなどの光源26を含む。この実施形態では、光源26は、所望の美的外観を提供するように特注で形成される。光源26の上端は、光源26をシャフト32の終端に画定されるフック36から吊るすことができる小さなリング38を画定するように形づくられる。例証した実施形態の特注形成されたランプは、単に例示的なものに過ぎず、光源26はアプリケーションごとに望まれるように様々であり得る。特注形成されたランプ26に対する代替として、ランプアセンブリ14は、所望の美的外観を提供するように設計されるハウジング(図示されていない)内に入れ得る従来のランプ(図示されていない)を含み得る。例えば、特注形成された光源26は、装飾を施した美的に満足させるハウジング内に取り付けられる標準の白熱光源によって置換され得る。この代替的な実施形態では、二次回路22はまた、ハウジング内に包まれてもよい。
【0020】
上述のように、ランプアセンブリ14は、ランプ26に電力を提供する二次回路22を含む。二次回路22は、一次コイル20によって誘導的に駆動される二次コイル24を含む。二次回路の概略図を図5に示す。本実施形態では、光源26は、特注形成される白熱光の30ワットバルブである。光源26は、二次コイル24及び必要であればキャパシタ60と電気的に直列に接続される。本実施形態では、二次コイル24は、0.25インチの直径を有し、一般に従来のプラスティックボビン62の周りを環状に覆った24回巻のワイヤ64を含む。ワイヤ64は、真直ぐな26ゲージワイヤであってもよい。任意のキャパシタ60は、出典を明示することによりこの中に取り込まれる、2002年4月26日に出願された“誘導的に動力を備えたランプアセンブリ(Inductively Powered Lamp Assembly)”と称する米国出願番号10/133,860に詳細に述べられているように、二次コイル24のインダクタンスをオフセットすることによって二次回路22の電力要素を改善することが意図される。この実施形態では、キャパシタ60は33nFの静電容量を含む。二次コイル24及びキャパシタ60を含む二次回路22の特徴は、光源及び電源の特性に第一に依存してアプリケーションごとに様々であり得る。実際には、上述したように、キャパシタ60は任意であり、幾つかのアプリケーションでは全く排除され得る。この実施形態は白熱光源26を含むが、本発明は、本質的に、ガス放電バルブ又は発光ダイオードなど任意の他の電磁放射線放射装置を含み得る。
【0021】
卓上ランプ10は、光源26の明るさを制御するために機械式調光器16を備えている。例示した実施形態では、機械式調光器16は、一次ハウジング34(さらにその結果として一次コイル20)の垂直移動を提供し、一次コイル20と二次コイル24の間の物理的な距離を変化させるように、基台12及びシャフト32に取り入れられている。示したように、一次ハウジング34は、移動可能なアーム28に取り付けられている。この実施形態では、アーム28は、シャフト32の垂直スロット50を通って延びており、ラックとウォーム(rack-and-worm)のアセンブリ70のラック72に接続されている。この実施形態では、ランプ基台12は、機械式調光器16の移動を制御するために、ダイヤル66a(図7参照)、スライダ66b(図8参照)又は回転上部(図9参照)を含み得る。ラックとウォームのアセンブリ70は、ダイヤル66a、スライダ66b又は回転上部66cの回転移動を従来の機械的原理に従って一次コイル20の垂直移動に変換する。より詳細には、ダイヤル66a、スライダ66b又は回転上部66cの移動は、ランプ基台12内又はシャフト32内に回転可能に固定されているウォーム歯車74を回転させる。例証した実施形態では、ダイヤル66aは、平歯車68によってウォーム歯車74に接続される。結果として、ダイヤル66aの回転移動は、平歯車68そして最終的にはウォーム歯車74を回転移動させる。ウォーム歯車74の移動は、順番に、ラック72そしてその結果として一次コイル20の垂直線形移動を生じさせる。おそらく最良に図6に示したように、ラック72は、シャフト32の内部に対応するリブ(図示されていない)に嵌合される縦方向スロット73を含む。この接合点により、シャフト32内でラック72の垂直移動が可能になる。ウォーム歯車アセンブリの不可逆性により、(すなわちウォーム74はラック72を移動させるが、ラック72はウォーム歯車74を回転させることはできないので、)それは“自動ロック式”機械式調光器16を提供する。電源回路から一次ハウジング34に伝わる電気リード線は、所望の範囲の動作を可能にするように十分な緩みを提供する。代替的に、すり接点(図に示されていない)は、機械式調光器16の全範囲の動作にわたって電源回路18と一次コイル20との間の電気的な接続を保持するように提供され得る。
【0022】
代替的な機械式調光器80を図10に示す。この代替的な実施形態では、アームの内部の端部は、ねじ切り棒86に取り付けられて動作可能なナット84を含む。アーム82の高さは、ねじ切り棒86を回転させることによって調整され、ナット84を棒86のシャフトを上下に移動させる。棒86は、ダイヤル66a、スライダ66b又は回転上部66cなど本質的に任意のタイプの制御を利用して回転させられ得る。上述のラックとウォームの実施形態に関して、たるみのある電気リード線、すり接点又は他の同様の機構は、アーム82の所望の動きにわたって電気的な接続を保持するように提供され得る。
【0023】
機械式調光器は、代替的には、一次コイル20に関してランプアセンブリ14の動きを提供するように構成してもよい。この代替は、システムの電気的な構成を単純化するので、幾つかのアプリケーションにおいて望ましい。より詳細には、電源供給回路18と一次コイル20の間の相対的な動きがないなので、ワイヤ又は他の電気的な接続は、相対的な動き(例えばたるみのある電気リード線又はすり接点)に対する任意の調整なしに電源回路18から一次コイル20に直接的になされ得る。さらに、ランプアセンブリ14は内蔵されているので、ランプアセンブリ14への電気的接続をする必要がない。この代替に従って製造される卓上ランプ10’の一実施形態では、シャフト32’は、ランプアセンブリ14’を受け付けることができる複数のノッチ40a−c’(図11a−b及び12を参照)を含む。本実施形態では、ランプアセンブリ14’の上端は、引き伸ばされるリング38’を提供し、ノッチ40a−c’に適合され得る。例証したように、ランプアセンブリ14’は、一次ハウジング34’に関して二次ハウジング25’の位置を変化させるように、別のノッチ40a−c’から吊るされ得る。これは、順番に、ランプアセンブリ14’の明るさを変化させる。代替的な卓上ランプ10”の第2の実施形態では、シャフト32”は、一次ハウジング34”についてランプアセンブリ14”の位置、及びその結果として一次コイルについて二次コイルの位置を変化させるように結合できる柔軟な材料から製造される。幾つかのアプリケーションでは、柔軟なシャフト32”は、それが動作の下でたとえどの位置で折り曲げられようともそのままであるようにほとんど又は全く反発がない。他のアプリケーションでは、柔軟なシャフト32”は反発し、機構は所望の位置でシャフト32”を保持することが必要とされる。図13−16に示されるこのタイプのアプリケーションの一実施形態では、重り42”は、所望の湾曲にシャフト32”を設定して維持するようにシャフト32”にうまく嵌りシャフト32”に沿って移動可能である。一実施形態では、重り42”は、シャフト32”にうまく嵌り、シャフト32”の適所に重りを選択的にロックする、一般には従来型の負荷スプリング形結合クリップ50”を含む。動作上は、スプリング52”がシャフト32”の結合位置に対して結合クリップ50”にバイアスをかける。重りを移動するために、結合クリップ50”は、結合クリップ50”がシャフト32”に沿って自由にスライドする解放位置に対してスプリング52”のバイアスに反して押し動かされる。卓上ランプ10’”の第3の実施形態では、釣り合わせアセンブリ44’”がランプアセンブリ14’”の位置を設定するのに用いられる。この実施形態では、シャフト32’”は、望ましくは、空洞であり、釣り合わせアセンブリ44’”を取り入れるように内部空間(図示されていない)を画定する。ランプアセンブリ14’”は、ケーブル48’”によってシャフト32’”から吊るされる。ケーブル48’”は、シャフト32’”の内部空間にわたって延びており、釣り合わせアセンブリ44’”に固定されている。リング40’”は、ランプアセンブリリング38’”と相互接続するようにケーブル48’”の自由端に取り付けられている。図18に最良に示されるように、釣り合わせアセンブリ44’”は、一般には、ランプアセンブリ14’”の重りをオフセットする張力を備えたスプリング50’”(又は他のバイアスする機構)を含む。釣り合わせアセンブリ44’”はまた、ケーブル48’”を確実に捉える一対のローラ52a−b’”を含む。ローラ52a−b’”は、Bellvilleウォッシャ54a−b’”でうまく嵌められ、所定の位置にケーブル48’”を保持する制限ブレーキを提供する(図19参照)。ランプアセンブリ14’”の重りをオフセットすることによって、釣り合わせアセンブリ44’”は、ユーザによって選択される位置にランプアセンブリ14’”を保持する。これにより、ユーザはランプアセンブリ14’”を単に上げ下げすることによってランプアセンブリ14’”の明るさを設定することができる。代替的には、スプリング50’”は、ランプアセンブリ14’”とおよそ同じ重さを有する釣り合わせ重り(図示されていない)によって交換され得る。
【0024】
さらなる代替的な実施形態(図示されていない)では、機械式調光器は、全体のランプアセンブリを移動させるというよりもむしろランプアセンブリ内に二次コイルを移動させるための機構を含み得る。例えば、ランプアセンブリは、ユーザがシャフトの上側又は下側にある二次コイルを滑らせてランプアセンブリ(図示されていない)の明るさを制御することができるように、固定されたシャフトに沿って滑らかに移動可能に取り付けられている二次コイルを含み得る。代替的に、二次コイルは、二次コイルの角度方向に対する変化を可能にするように二次ハウジング内に回転可能に取り付けられても良く、例えばホール接合部(図示されていない)に二次コイルを取り付けることができる。ノブ又はハンドル(図示されていない)は、線形又は角度移動を容易にするように二次ハウジングのスロットをはみ出してもよい。機械式調光器は、代替的には、一次ハウジング内の一次コイルを移動させるために類似の機構(図示されていない)を含み得る。
【0025】
代替的な誘導的に動力を備えたランプ100を図20−22に示す。この実施形態では、二次構成要素に与えられる電力量は、一次コイル120に関して二次コイル124の相対的な角度方向を変化させることによって制御させる。ランプ110は、一般には、基台130を含み、シャフト132は基台132に取り付けられ、アーム133は枢転可能にシャフト132に取り付けられる。一実施形態では、光源126は、アーム133の一端に配置され、釣合い重り150は反対端に配置される。電源回路は、望ましくは、第一に、基台130及びシャフト132に取り込まれ、リング形状の一次ハウジング134におけるシャフト132の上部に対して取り付けられる一次コイル120を含む。一次ハウジング134は、射出成形された部分134a−bから組み立てられる。支持部140は、シャフト132から一次ハウジング134によって画定される中心開口部に上に向かって延びている。支持部140は、アーム133を受け付けるようにされた凹状のクレードル142を画定する。アーム133は、アーム133の重心に配列される球体146を含む。球面146は、射出成形された部分146a及び146bから組み立てられ、クレードル142の内径と一致する外径を含む。従って、アーム133は、クレードル142で受け付けられる球体146と共に支持部140にそれを置くことによってシャフト132に取り付けられる。必要であれば、アーム133の安定性は、球体146を十分に重くすることによって改善され得る。例証した接続は、本質的に全方向にアーム133の旋回心軸の動きを可能にする。様々な代替的な接合が、アーム133をシャフト132に接続するのに用いられ得る。例えば、標準的なボール及びソケット又は標準的な自在継ぎ手が例証した接続に取って代わり得る。必要であれば、垂直移動又は水平移動のみのようなアーム133の限定された動きのみを提供する接続を用いてもよい。
【0026】
動作上、アーム133は、クレードル142内の球体146の回転動作を生じさせてシャフト132に関して枢動可能に移動される。アーム133が移動すると、二次コイル124は、一次コイル120によって発生させられる磁界内を回転する。これは、結合係数及び光源126の明るさを変化させる。二次コイル124及び一次コイル120は、アーム133の所望の位置に最も明るい光を提供するように方向付けされ得る。例えば、光源126は、アーム133が実質的に水平である場合にその最高輝度となり、アーム133が水平位置から上下に移動するときにはだんだん減光する。代替的には、光源126は、アームが水平以下で下向きに移動するときに明るくなっても良い。釣合い重り150は、光源126の重りを押しとどめるように提供され、それによって、動かなければアーム133の相対的な位置を維持する。
【0027】
上述した実施形態は、光源の明るさが一次コイル及び二次コイルの相対的な位置を変化させる機構によって制御されるアプリケーションに関する。しかしながら、本発明は、アプリケーションに限定されるものではない。むしろ、本発明は、装置に与えられる電力量を介した制御が望まれる場合に本質的に任意のアプリケーションで利用するようにうまく適合される。この点、本発明は、無限に調整可能で誘導的な電源を提供する。一次コイルについて二次コイルの位置を制御するための機構を回転(旋回)させることによって、電誘導結合を通して与えられる電力量が制御され得る。より詳細には、一次コイルと二次コイルの間の距離又は一次コイルと二次コイルの間の角度方向を調整することによって、誘導結合の結合係数が、誘導的な電源の範囲内で無限に調整され得る。この点、本発明は、無限に調整可能な電源を提供するだけでなく、電源と誘導的に動力を備えた装置との間の絶縁(隔離)をも提供し、それによって、無事利得を提供する。
【0028】
本発明に従う調整可能な電源は、図23に示される可変スピードファン200に関係して詳細に説明される。例証される実施形態では、ファン200は、一般に従来型のファンハウジング282内に収容される従来型の電気モーター280を含む。ファン200は、電気モーター280のローター(図示されていない)に取り付けられる複数のファンブレード284a−cを含む。電気モーター280は、一次コイル220及び二次コイル224を有する電源回路218からの電力を受信する。二次コイル224は、二次コイル224の動きが誘導結合の結合係数を選択的に変化させ、そして順番に、モーター280に提供される電力を変化させるのに用いられ得るように、一次コイル220に近接して移動可能に取り付けられる。例えば、例証した実施形態では、二次コイル224は、調整棒290に取り付けられる。調整棒290は、一次コイル220に関して二次コイル224を移動するために、矢印Aによって指示されるようにファンハウジングに関して内側及び外側に移動可能である。結果として、二次コイル224の調整は、ファン200のスピードを選択的に制御するのに用いられ得る。この実施形態は二次コイル224を移動させるための機構を含んでいるが、結合係数は、代替的に、一次コイル220を移動させるための機構又は一次コイル220及び二次コイル224の両方を移動させるための機構を提供することによって調整され得る。上述したように、結合係数の調整は、一次コイルと二次コイルの間の物理的な距離を変化させることによって、及び/又は、一次コイルと二次コイルの間の相対的な角度方向を変化させることによって、成し遂げられ得る。
【0029】
可変スピードファンと関係して述べたが、本発明に係る無限に調整可能な電源は、調整可能な電源が望まれる場合に他のアプリケーションで利用するようにうまく適合される。例えば、電源は、バッテリーチャージャー(図示されていない)に取り入れられ、この場合には、充電する電力は、一次コイル及び二次コイルの相対的な位置を調整することによって制御される。さらなる例として、電源は、電気ドリル(図示されていない)又は他の電力ツールに取り入れられ、この場合に、電気モーターに与えられる電力は一次コイルと二次コイルの間の相対的な位置を選択的に変化させることによって調整される。
【0030】
別の実施形態では、卓上ランプ300は、光出力の特性を変化させるように別の方向に配置されるランプアセンブリ314を提供する。図24及び25に例証される実施形態では、卓上ランプ300は、直立した又は転倒した位置のいずれかに位置し得るランプアセンブリ314を含んでおり、その2つの位置が別の照明効果を作り出す。示してきたように、卓上ランプ300は、基台330、シャフト332及び一次ハウジング334を有する基部312を含む。一次ハウジング334は、一次コイル320を包み、ランプアセンブリ314を支持するための環状構造を提供する。例証した実施形態では、透明プレート340がランプアセンブリ314を受け入れるように一次ハウジング334内に取り付けられる。プレート340は、ランプアセンブリ314を入れ子状に重ね入れるように中心開口部342を画定する。本実施形態では、ランプアセンブリ314は、一般には、支持リング360の反対側に配列される一対の光伝送ハウジング要素を有する“卵型の形状”である。より詳細には、ランプアセンブリ314は、透明ハウジング部分362及び半透明ハウジング部分364を含む。白熱バルブのような分離した光源は、各ハウジング部分362及び364内に配置してもよく、単一光源は、両方のハウジング部分362及び364にわたって配列されるように提供してもよい。ハウジング部分352及び364それぞれは、プレート340の中心開口部342の内径よりも小さい外径を有する。しかしながら、支持リング360の外径は、中心開口部342の内径よりも大きい。結果として、ランプアセンブリ314は、支持リング360の中心開口部342内に吊るすことができる。
【0031】
利用時には、ランプ300によって放射される光の特性は、ランプアセンブリ314を中心開口部342に対して異なる方向に配置することによって変化し得る。特に、透明ハウジング部分362が下方向を向いている状態でランプアセンブリ314を配置することにより、卓上ランプ300は明るいクリアな光を表面に下向きに与えることができる一方で、低エネルギーの拡散光を表面から離れる上向きに与える。ランプアセンブリ314を転倒させて、それを、半透明ハウジング部分364が下方向を向いている状態で配置することにより、卓上ランプ300は、低エネルギーの拡散光を下向きに表面に下向きに与え、明るいはっきりとした光を表面から離れる上向きに与える。ランプ300による光放射の変化はまた、ハウジング部分362及び364に異なる物理的光学的特性を与えることによって達成され得る。例えば、2つのハウジング部分362及び364は、別の色彩の材料から製造され、異なるサイズ又は形状を与えられ、又は焦点、倍率及び拡散の変動値など異なるレンズ特性を用いて形成され得る。代替的には、ランプ300による光放射の差は、ハウジング362及び364内に別の光源を提供することによって成し遂げられ得る。例えば、2つの光源は、異なるワット数を有するか又は異なるランプタイプであってもよい。一実施形態では、ハウジング362は、クリアなガラス又はポリマーから製造され、白い半透明なバルブを取り込む一方で、ハウジング364は、半透明のガラス又はポリマーから製造され、青色のLEDを取り込む。
【0032】
必要であれば、一次コイルと二次コイルの間の物理的な距離はまた、ランプアセンブリ314を中心開口部342に対して異なる位置に配置することによって変化し得る。二次コイル324が軸に沿って支持リング360を用いて整列される場合、二次コイル324は、透明部分362又は半透明部分364が上方向を向いているかどうかに関わらず一次コイル320と実質的に同じ配置である。他方では、二次コイル324が軸に沿って支持リング360からオフセットされる場合には、一次コイル320と二次コイル324との間の物理的な距離は、ランプアセンブリ314の方向次第で変化する。二次コイル324は、より多くの光出力が要求される配置次第でいずれかの方向に支持リング360からオフセットされ得る。
【0033】
さらに別の態様では、本発明は、実在するネジ基盤のランプにおいて機能するように交換ランプ基部400に組み込まれる。図26に示すように、ランプ基部400は、一次コイル420を駆動する電源回路418を取り込むハウジング402を含む。例証される実施形態では、ハウジング402は、電源回路418と一次コイル420を接続する2つの射出成形された部分から製造される。ハウジング402はまた、一般には従来型の白熱ランプの実在するネジ基盤と同一であるネジ基盤404を含む。ネジ基盤404は、ハウジング402の低い部分からはめ込まれ、従来型のランプソケット(図示されていない)に簡単にねじ込まれる。電気リード線(図示されていない)は、ハウジング402の対応する開口部を介してネジ基盤404から電源回路418に延びている。ハウジング402は、ランプレセプタクル408を画定し、誘導的なランプアセンブリ414を受け入れるようになっている。レセプタクル408は、ユーザが機械的に一次コイルと二次コイルの間のそれぞれの位置を変化させることができる機械式調光器を含み得る(図27及び28を参照)。しかしながら、機械式調光器は、必ずしも必要ではなく、レセプタクル408は、固定される位置でレセプタクル408内のランプアセンブリ414を保護するために差し込み付属部又は他の従来型の付属部を含み得る。図27及び28に示される代替的な実施形態では、レセプタクル408’は、ランプアセンブリ414’の位置を機械的に変化させることができるカム410a−b’を含む。カム410a−b’は、以下により詳細に記載されるように、二次ハウジング403’の下面の対応するカム412a−b’と相互作用する。カム410a−b’及び412a−b’は、機械的にかつ選択的にレセプタクル408’内のランプアセンブリ414’の深さを変化させるためのネジ山又は他の同様の機構(図示されていない)によって交換され得る。レセプタクル408内の所望の位置にランプアセンブリ414を保持するのを助けるために、レセプタクル408及び二次ハウジング403は、互いに摩擦によって嵌合されるように構成される。この実施形態では、弾力性のあるO−リング440が二次ハウジング403の周囲に取り付けられ、確実な摩擦接合点を提供する。O−リング440は、望ましくは、それがハウジング403を上下に滑らないように補助するために環状の凹部(図示されていない)内に固定される。代替的には、O−リング440は、レセプタクル408の環状の凹部内に取り付けられ得る。更なる代替として、機械式調光器は、ハウジング402内の一次コイル420又は二次ハウジング403内の二次コイル424を移動させるための機構を含み得る。例えば、いずれかのコイルは、一次コイルと二次コイルとの間の距離を変化さえるためにその対応するハウジング内でその軸に沿って滑るように動作可能であるか、又はいずれかのコイルは、一次コイルと二次コイルの間の角度方向を変化させるためにそのハウジング内で回転して移動し得る。電源回路418は、一般には、コンポーネント値が所望の光源又は光源の範囲を適合させるように選定された状態では上述した電源回路18と同一である。
【0034】
ここで、図26を参照すると、ランプアセンブリ414は、一般に、ランプレセプタクル408内に取り付けられるようになっている二次ハウジング403を含み、二次回路(図示されていない)は二次ハウジング425内に含まれ、光源426は二次ハウジング425から突き出している。二次ハウジング425は、一般には、二次コイル424及び二次回路(図示されていない)の残りの部分の周りに接続される2つの射出成形された部分を含む。上述したように、図27に示される代替的な実施形態の二次ハウジング403’は、レセプタクル408のカム410a−b’と相互作用するためにその下面にカム412a−b’を含む。カム412a−b’は、除去されるか又は他の機械式の減光機構と交換され得る。二次回路は、望ましくは、そのコンポーネント値が所望の光源426と一致するように選定された状態では上述の二次回路22と概して同一である。
【0035】
代替的な実施形態では、本発明は、風に対する聴覚的及び視覚的な反応を提供する誘導的に動力を備えたウィンドチャイム500に組み込まれる(図29−31を参照)。一般には、ウィンドチャイム500は、吊り下げリング504から吊るされる一次ハウジング512及び一次ハウジング512の中心で吊り下げリング504から吊るされる複数のチャイムアセンブリ514a−dを含む。一次ハウジング512は、ワイヤ502a−d又は他の同様の部品によって吊り下げリング504から吊り下げられる。吊り下げリング504は、ウィンドチャイム500を広範な位置で吊り下げられるように構成されている。例証される実施形態では、一次ハウジング512は、一次コイル520を収容する2つの射出成形される部分512a−bを含む(図30参照)。電源回路(図示されていない)は、壁に埋め込んだコンセント(図示されていない)内に含まれる。電源回路518は、一般には、コンポーネント値が所望の光源又は光源の範囲を適合するように選定された状態では上述の電源回路18と同一であり得る。
【0036】
各チャイムアセンブリ514a−dは、対応するワイヤ506a−dによって一次ハウジング512の中心から吊り下げられる。分離したワイヤ506a−dにより、各チャイムアセンブリ514a−dは風に反応して自由に移動することができる。各チャイムアセンブリ514a−dは、一般には、チャイムハウジング530、光源526、二次回路522及びチャイム532を含む。例証される実施形態のチャイムハウジング530は、対応するワイヤ506a−dから吊り下げられる不透明な上部ハウジング部分530a及び上部ハウジング部分530aの下面に取り付けられる透明な下部ハウジング部分530bを含んでいる。チャイムハウジング530は、二次コイル524、光源526及び任意の所望のキャパシタ528を含む二次回路522を取り込むための内部空間を画定する。二次回路522は、上側部分530a内に取り付けられ、その大部分は見えなくなっている。光源526は、上部ハウジング部分530bから下側へ下部ハウジング部分530bに延びている。チャイム532は、一般には、従来型のチャイムであり、各チャイムハウジング530の下端に取り付けられる。結果として、チャイムアセンブリ514a−dが風で動くとき、チャイム532は、互いに衝突して音を鳴らす。同時に、各チャイムアセンブリ514a−dが移動するとき、その二次コイル524は一次コイル520に向かいそして離れる動きをする。一次コイル520によって発生させられる磁界内での二次コイル524の動きは、光源526に与えられる電力量を変化させ、結果として、光源526の明るさを変化させる。より詳細には、チャイムアセンブリ514a−dが一次コイル520により近くに移動するとき、一次コイル520によって二次コイル524に転送される電力量は増大し、光源526は明るくなる。反対に、チャイムアセンブリ514a−dが一次コイル520から離れる移動をするとき、二次コイル524に転送される電力量は減少し、光源526は暗くなる。結果として、風力の増大は、チャイムアセンブリ514a−dの動きを大きくし、光源526の明るさの波動を大きくする。
【0037】
さらなる態様では、本発明は、1又は複数の誘導的に動力を備えた装置であってそれぞれはそれ自身の二次コイルを有している装置に電力を誘導的に提供する一次コイルを有する誘導的な電源端末に関する。図32−35に例証される実施形態では、誘導的な電源端末600は、一般には、電力レセプタクル602及び複数の脚部606a−cによって支持される蓄電レセプタクル608を含む。一次コイル620は、電力レセプタクル602の周りに配列され、電力レセプタクル602内に置かれた任意の誘導装置650a−cに誘導的な電力を提供する磁界を発生させる。述べてきた実施形態では、一次コイル620は、6.5インチの直径を有しており、一般に従来型のプラスティックボビン633の外周に巻きつけられた50回巻のワイヤ663を含んでいる。ワイヤ663は、1インチに1回巻きつけられた8本の32ゲージ絶縁ワイヤ要素からなるリッツ線であり、一次コイル620に改善された効率を提供し得る。一次コイル620は、一次ハウジング634内に取り込まれる。ここで、図33を参照すると、一次ハウジング634は、一次コイル620を包む2つの環状の部分634a及び634bを含む。
【0038】
電力レセプタクル602は、ランダムな位置及びランダムな方向にランプアセンブリ614a−bのような複数の誘導装置を受け入れることが意図されている。例証される実施形態では、電力レセプタクル602は、皿形状であり、ガラス又はプラスティックなどの透明又は半透明の材料から製造される。皿形状の電力レセプタクル602は、一次ハウジング634内に取り付けられ、支持されている。例証される電力レセプタクル602は、皿形状であり、レセプタクルは、様々な代替的な構造を有し得る。例えば、皿形状のレセプタクル602は、誘導的に動力を備えた装置が配置され得る水平面(図示されていない)と交換され、又は、誘導的に動力を備えた装置が吊り下げられ得る1又は複数のリングと交換され得る。さらなる例として、レセプタクルは、誘導的に動力を備えたウォールランプ又は誘導的に動力を備えたクロックのような様々な誘導装置が吊り下げられる垂直面に隣接したものであってもよい。
【0039】
上述したように、例証される電源端末600はまた、例えばネジ又は他の締め金具によって脚部606a−cに取り付けられる蓄電レセプタクル608を含む。蓄電レセプタクル608は、ランプアセンブリ614cのようなランプアセンブリ、そしてそれらが利用されていない場合には他の誘導的に動力を備えた装置を格納する場所を提供する。本実施形態では、電力レセプタクル602の形状を完全にするように蓄電レセプタクル608は皿形状であり、電力レセプタクル602の下側で基部612の上側にある端末600の脚部606a−cの間に取り付けられる。蓄電レセプタクルのサイズ、形状、構成及び位置は、望まれるようにアプリケーションごとに変更し得る。代替的に、蓄電レセプタクル608は取り除いてよい。
【0040】
また、電源端末600は、一次コイル620に電力を供給する電源回路618を含む。例証される実施形態では、電源回路618は、ランプ基部612内に配列される。ここで図34を参照すると、ランプ基部612は、一般には、電源回路618を包む上部ハウジング612a及び下部ハウジング612bを含む。電源回路618は、ボタン692によって動作する電力スイッチ690を含む。ボタン692は、スイッチ690を機能させるように上部ハウジング612で対応するアパーチャ694を介して下に延びている。ボタン692は半透明であり、電源回路618は電力がオンである場合にボタン692を照明する一対の電力指示LED696a−bを含み得る。一実施形態では、電源コード698は、下部ハウジング612bを貫通し、電気的にパワーインソケット699に接続され、電源回路618にAC電力を提供する。電気リード線(図示されていない)は、1つの脚部606a−cで配線チャンネル(図示されていない)を介して電源回路618から一次コイル620に延びている。電源回路618は、望ましくは、上述した電源回路18と同一である。電源回路618は、一次コイル620に与えられる電力を監視する能力を有しており、累積負荷(例えば、電力レセプタクル602に配置される誘導的に動力を備えた装置)の一定の特性を決定し、その後、監視される値の関数として一次コイル620に提供される電力の特性を調整する。一実施例では、電源回路618は、一次コイル620に供給される電流を監視し、電流値に基づいて一次コイル610に供給される電力の周波数を調整する。
【0041】
例証される実施形態では、誘導的に動力を備えた装置は、複数のランプアセンブリ614a−cである。おそらく図35に最良に示されているように、ランプアセンブリ614a−cのそれぞれは、一般には、光源626a−d及び二次回路622を囲むランプハウジング604を含む。本実施形態では、ランプハウジング604は、2つのガラス又は射出成形されるプラスティックの部分604a−bから組み立てられ、そのうちの少なくとも1つは、透明又は半透明の材料から製造される。部分604a−bは、例えば接着材又はネジ山などのカバーリング640によって相互接続される。分離したO−リング642a−bは、カバーリング640と各部分604a−bの間に取り付けられ得る。二次回路622はランプハウジング604で囲まれており、一般には、二次コイル624及び光源626a−dと直列に接続される任意のキャパシタ630を含む。例証される実施形態では、光源は、複数のLED626a−dを含む。この実施形態では、二次コイル624は、2インチの直径を有し、一般に従来型のプラスティックボビン662の外周に巻きつけられる27回巻の26ゲージストレートワイヤ664を含む。二次コイル624の特性(例えば巻数、コイルの径、ワイヤのタイプ)及び任意のキャパシタ630(例えば静電容量値)は、光源626a−d及び一次コイル620によって供給される電力と一致するように選定される。
【0042】
誘導的な電源端末の柔軟性を改善するために、誘導装置は、異なる方向に配置される複数のコイルを有する二次コイルを含む。単一のコイルが用いられるアプリケーションでは、ランダムに電力レセプタクル内に配置される装置は、磁界に対して実質的に平行に向けられるコイルを用いて配置される。そのような状況においては、二次コイルは、一次コイルから装置に動力を供給するのに十分な電力を受信しないかもしれない。多数のコイルの利用は、少なくとも1つのコイルが一次コイルによって発生させられる磁界の流線を少なくとも実質的に横切る尤度を大きく上昇させる二次コイルの配置を提供することによってこの問題に取り組む。例えば、誘導装置は、互いに90度に向けられている2つのコイルと共に二次コイルを含み得る。この構成であれば、2つのコイルのうちの少なくとも1つは、磁界の流線を横切って延びて一次コイルから電力を受信する見込みがある。別個のコイルの数は、アプリケーションごとに様々であり、例えば、誘導装置は、広範な方向に改善された効率を提供するために異なる方向に3、4、6又は8個のコイルを含み得る。異なる方向に十分な数のコイルを提供することによって、誘導装置は、誘導装置の方向に関わらず一次コイルから電力を受信するように構成され得る。
【0043】
一実施形態では、誘導的に動力を備えた装置は、デカルト3次元軸系のx、y及びz軸のそれぞれに沿って方向付けされる3つの別個のコイル672a−cを有する二次コイル670を含む。図36に示されるように、3つのボビン660a−cの配置は、3つのコイル672a−cを受信するように提供される。3つのボビン660a−cの直径は、ボビン660a−cがその他の中の1つに取り付けられ得るように変化する。二次コイルに誘導される電力が二次コイルの直径に比例することに鑑みれば、異なるサイズのボビンの利用は、結果としてそれぞれ二次コイルに供給される電力に不均衡を生じさせる。異なるコイル672a−cに誘導される電力の平衡をとることが望ましいアプリケーションでは、精密な巻数の追加がそのサイズに第一に依存するそれぞれ小さいボビンに付加されて、ワイヤの巻数の追加は、より小さいボビン660a−cに付加され得る。例えば、最も外部の二次コイル672aが7回巻を含む場合、中間の二次コイル672bには8回巻を、そして最も内部の二次コイル672cには9回巻を含むことが望ましい。代替的には、球状のボビン(図示されていない)は、各コイルが所望の位置で例えばx、y及びz軸の所望の方向に球状のボビンに巻きつけられた状態で、提供され得る。本実施形態は、3つの二次コイルの直径の差を減少させ、それによって、コイルの平衡を改善する。多数のコイルを有する二次コイルが誘導的に動力を備えたランプアセンブリ614と関係して説明されるが、多数のコイルを有する二次コイルは、実質的に任意の誘導的に電力を備えた装置に取り入れられ、磁界内の装置の様々な方向の電力転送を最大にする。例えば、セルホン(図示されていない)又は個人情報機器(図示されていない)は、上記の二次コイル622のような単一のコイルを備えた又は二次コイル670のような多数のコイルを備えた二次コイルを有する誘導的に動力を備えたバッテリーチャージャーを提供され得る。本実施形態では、二次コイル670は任意の方向に装置を充電するのに十分な電力を得ることができるので、多数のコイルを備えた二次コイルを有するセルホン又は個人情報機器は、その方向に関わらず電力レセプタクル602内でランダムに交換され得る。
【0044】
図38a−cは、3つのコイルの二次コイル670の3つの実施形態に対する回路図を示す。図38aは、3つの別個のコイル672a−cからDC電源を提供する回路680を例証する。示されるように、3つのコイル672a−cは、負荷に対して並列に接続されており、各キャパシタ674a−c及び各ダイオード676a−cの値は、共振回路を回路の負荷側に提供するように選定される。この回路680は、負荷に共振を提供するようにキャパシタを用いてそれぞれのコイル内に誘導される電力を結合し、ダイオード674a−cは回路680から出力される電圧を整流する。代替的には、ダイオード676a−cは、負荷に対するAC電力を提供するように回路680から排除される。
【0045】
図38bは、別個のコイル672a−c’からDC電力を提供する半波整流器回路680’を例証する。示されるように、3つのコイル672a−c’は、ダイオード676a−f’の配置は各コイル672a−c’と負荷の間に直列に接続されるが負荷に対して並列に接続される。本実施形態では、各ダイオード676a−f’の値は、第一に負荷の特性に基づいて決定される。加えて、キャパシタ674a−c’は、コイル672a−c’の一方とその対応するダイオード676a−f’の間に直列に接続される。各キャパシタ674a−c’の値はまた、第一に負荷の特性に基づいて決定される。この回路680’は、負荷に共振を提供するようにキャパシタを用いてそれぞれのコイル内に誘導される電力を結合し、ダイオード676a−cは回路680’から出力される電圧を整流する。
【0046】
図38cは、3つの別個のコイル672a−c”からDC電力を提供する全波整流器回路680”を例証する。示されるように、3つのコイル672a−c”は、ダイオード676a−l”の配置は各コイル672a−c”と負荷の間に直列に接続されるが負荷に対して並列に接続される。本実施形態では、各ダイオード676a−l”の値は、第一に負荷の特性に基づいて決定される。加えて、キャパシタ674a−c”は、コイル672a−c”の一方とその対応するダイオード676a−l”の間に直列に接続される。各キャパシタ674a−c”の値は、第一に負荷の特性に基づいて決定される。3つのこれらの回路680、680’及び680”の全ては、DC電力を提供する機能を実現する。回路680は、おそらく最小費用の設計である一方で、回路680”は最良の制御をDC出力に提供し、例えば、回路680”はおそらく他の2つの実施形態と比較して少ない揺らぎの出力を提供する。
【0047】
利用時には、例証される誘導電源端末600及び付随する光アセンブリ614a−cは、特徴があり美的に満足させる光源を提供する。システムによって放出される光量及び特性は、レセプタクル602内に配置されるランプアセンブリ614a−cの数を変更し、各ランプアセンブリ614a−cの位置を変更し、レセプタクル内の各ランプアセンブリ614a−cの方向を変更することによって、調整され得る。例えば、付加的なランプアセンブリ614a−cは、システムによって放出される明るさを増大させるようにレセプタクルに付加され得る。同様に、所定のランプアセンブリ614a−cの位置又は方向は、その特定のランプアセンブリ614a−cの光出力を制御するように変化し得る。
【0048】
代替的な実施形態では、ランプアセンブリ614は、別個の二次コイル624a−bに接続される2つの光源626a−bを含む(図37参照)。本実施形態では、ランプアセンブリ614は、2つの光源626a−bは、望ましくは、それぞれが異なる色の光を発生させる発光ダイオードである。二次コイル624a−bは、一の二次コイルに供給される電力が他の二次コイルに供給される電力に反比例するようにお互いに90度に向けられる。例えば、電力レセプタクル602と共にランプアセンブリ614を回転することによって、一の二次コイルは、一次コイル620によって発生させられるより直接的に磁界を横切る位置に移動させられる一方で、他の二次コイルはその磁界をほとんど直接的に横切らない位置に移動させられる。結果として、ランプアセンブリ614は、各光源626a−bに供給される電力量を調整することによって、ランプアセンブリ614の色を選択的に制御するように電力レセプタクル602内で回転させられ得る。例えば、赤及び青の光源を用いると、ランプアセンブリ614は、純粋な赤から紫を介して純粋な青に変化する光を放出するように回転され得る。必要であれば、装置は、デカルト3次元座標系のx、y及びz軸のそれぞれに沿うようにそれぞれが互いに90度を向けられて3つの異なる二次コイルに提供され得る。この代替に従うと、各二次コイルは、別個の光源を駆動し、又は別個の電気的装置に動力を供給し得る。3軸の構成は、各二次コイルからの電圧を比較することによって装置の方向を算出するのに用いられ得ることにも注目すべきである。幾つかのアプリケーションでは、2つセットのコイル、1又は複数の装置に電力を提供するように設定をするための第1のコイル、及び位置情報を提供するための第2のコイルを誘導的に動力を備えた装置に提供することが望まれる。図39a−dは、様々な多数の二次コイル回路に対する回路図を例証する。図39aは、各コイル702a−cが、光源、3チャンネル位置算出回路の単一のチャンネル又は他の誘導的に動力を備えた装置などの別々の負荷に接続される単純な3つの二次コイル回路700を例証する。図39bは、キャパシタ714a−cが各二次コイル712a−cとその対応する負荷の間に直列に接続される代替的な回路710を例証する。本実施形態では、各キャパシタ714a−cの容量値は、各二次コイル回路内の電力を調整するために対応する負荷及び対応する二次コイルのインダクタンスの関数として第一に選定される。図39cは、キャパシタ724a−c及びダイオード726a−cが各二次コイル722a−cとその対応する負荷の間に直列に接続される代替的な回路720を例証する。この回路720は、各負荷にDC電力の別個のソースを提供するように制限した整流を提供する。本実施形態では、各キャパシタ724a−c及びダイオード726a−cの容量値は、対応する負荷及び対応する二次コイルのインダクタンスの関数として第一に選定される。図39dは、キャパシタ734a−c及び一対のダイオード736a−fが各二次コイル732a−cとその対応する負荷の間に直列に接続される代替的な回路730を例証する。この回路730は、各負荷にDC電力の別個のソースを提供するために半波整流器を提供する。本実施形態では、各キャパシタ724a−c及びダイオード726a−cの容量値は、対応する負荷と対応する二次コイルのインダクタンスの関数として第一に選定される。例証してはいないが、各二次コイルは、代替的には、各負荷にDC電力の別個のソースを提供するために全波整流器回路を含み得る。
【0049】
誘導的な電源端末600が特有のランプ構造と関係して例証されるが、誘導装置は、他のタイプの誘導的に動力を備えた装置を含み得る。例えば、セルホン、個人情報機器又は他の同様の装置は、誘導電源端末から電力を受信するように構成される誘導的に動力を備えたバッテリーチャージャーを含み得る。前記アプリケーションでは、誘導的に動力を備えた装置は、電力レセプタクル内にそれを配置することによって単純に充電され得る。誘導的に動力を備えた装置は、単純な再充電の装置よりもむしろ直接的に動力を供給するように二次コイルによって供給される電力を利用し得る。例えば、小型ラジオ、MP3音楽プレーヤー又は他のメディアプレーヤーは、誘導的な二次コイル回路を供給され、それらは電源端末によって動力を供給され得る。
【0050】
上述の記載は、本発明の望ましい実施形態に係る記載である。様々な変更及び変化は添付される特許請求の範囲で画定される本発明の意図及び広範な特徴から逸脱することなしになされ得るものであり、均等論を含む特許法の原理に従って解釈されることになる。例えば冠詞“1つの”、“その”又は“前記”を用いている単数形のクレーム要素に対する任意の引用は単数形の要素を限定するものとして構成したものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導的に動力を備えた装置であって、
一次コイルを有する電源回路であって、磁界を発生させるために前記一次コイルに電力を供給する電源回路と、
二次コイル及び負荷を備えた二次回路を有する二次アセンブリであって、前記二次アセンブリは磁界内に配列されており、前記磁界は前記負荷に一の大きさの電力を与えるために前記二次コイルに電流を誘導する二次アセンブリと、
前記負荷に与える前記電力の前記大きさを制御するために前記一次コイルと二次コイルの間のそれぞれの位置を変化させる手段とを備えている装置。
【請求項2】
前記一次コイルと前記二次コイルの間の前記それぞれの位置を変化させる前記手段は、前記一次コイルと前記二次コイルの間の距離を変化させる手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項3】
前記一次コイルと前記二次コイルの間の前記距離を変化させる前記手段は、それぞれが前記一次コイルと異なる距離である複数の取り付け位置を有する二次アセンブリ支持部を含み、前記二次アセンブリが別の前記取り付け位置に選択的に取り付け可能であることを特徴とする請求項2に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項4】
前記一次コイルと前記二次コイルの間の前記距離を変化させる前記手段は、前記一次コイルに隣接して配置される柔軟な支持部を含み、前記二次アセンブリは、前記柔軟な支持部に取り付けられ、前記柔軟な支持部は、前記一次コイルと前記二次コイルの間の前記距離を変化させるように折り曲げることができることを特徴とする請求項2に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項5】
前記一次コイルと前記二次コイルの間の前記距離を変化させる前記手段は、前記一次コイル及び釣合い重りに隣接して配列される支持部を含み、前記二次アセンブリは、前記支持部に取り付けられ、前記支持部は前記一次コイルと前記二次コイルの間の前記距離を変化させるように移動可能であり、前記釣合い重りは、前記二次アセンブリを所定の位置に保持するように前記二次アセンブリの重さをオフセットすることを特徴とする請求項2に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項6】
前記一次コイルは、一次ハウジング内に収容され、前記一次コイルと前記二次コイルの間の前記距離を変化させる前記手段は、前記一次ハウジング内の前記一次コイルを移動させる手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項7】
前記一次コイルと前記二次コイルの間の距離を変化させる前記手段は、前記二次アセンブリ内の前記二次コイルを移動させる手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項8】
前記誘導的に動力を備えた装置は、前記一次コイルを支持するシャフトを含み、前記一次コイルと前記二次コイルの間の前記距離を変化させる前記手段は、前記シャフトに関して前記一次コイルを移動させる手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項9】
前記一次コイルと前記二次コイルの間の前記距離を変化させる前記手段は、ラックとウォームの歯車を含み、前記一次コイルは前記ラックに取り付けられ、前記ウォーム歯車は前記ラックの線形移動をさせるように動作し得ることを特徴とする請求項2に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項10】
前記一次コイルと前記二次コイルの間の前記それぞれの位置を変化させる前記手段は、前記一次コイルと前記二次コイルの間の角度方向を変化させる手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項11】
前記一次コイル及び前記二次コイルは、他方内に一方が配列され、前記一次コイル及び前記二次コイルのうちの少なくとも1つが前記装置に枢転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項10に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項12】
前記一次コイルを支持するシャフトと、
前記二次コイルを支持するアームであって、前記シャフトについて枢転移動するために取り付けられているアームとをさらに含んでいる請求項10に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項13】
前記電源回路は、前記負荷が指示する前記電力の特性を監視する手段及び監視された前記特性に基づいて前記電力の特性を変化させる手段を含み、前記電源回路は、前記1又は複数の誘導的に動力を備えた装置の関数として動作を最適化するために前記電力を変化させることを特徴とする請求項1に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項14】
前記負荷は、光源としてさらに定義されることを特徴とする請求項13に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項15】
前記二次回路は、前記一次コイルと前記光源の間に電気的に直列に接続されるキャパシタをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項16】
誘導的に動力を備えた光アセンブリであって、
磁界を発生させる一次コイルと、
ランプアセンブリであって、
光源と、
第1の光透過部及び第2の光透過部を有するハウジングであって、前記第1の光透過部は前記第2の光透過部とは異なる光透過特性を有するハウジングとを含むランプアセンブリとを備え、
前記ランプアセンブリは、少なくとも2つの別個の方向に前記磁界内で取り付け可能であることを特徴とする光アセンブリ。
【請求項17】
前記第1の光透過部は、実質的に透明であり、前記第2の光透過部は、前記第2の光透過部は実質的に半透明であることを特徴とする請求項16に記載の光アセンブリ。
【請求項18】
前記第1の光透過部は、前記第1の光透過部は、実質的に半透明である前記第2の光透過部よりも大きいことを特徴とする請求項16に記載の光アセンブリ。
【請求項19】
前記第1の光透過部及び前記第2の光透過部のうちの少なくとも1つは、レンズであるであることを特徴とする請求項16に記載の光アセンブリ。
【請求項20】
前記第1の光透過部は、実質的に透明であり、前記第2の光透過部は、実質的に半透明であることを特徴とする請求項16に記載の光アセンブリ。
【請求項21】
前記第1の光透過部は第1の色であり、前記第2の光透過部は第2の色であり、前記第1の色は、前記第2の色とは異なることを特徴とする請求項16に記載の光アセンブリ。
【請求項22】
前記一次コイルの周囲に実質的に取り付けられる支持部をさらに備え、前記ランプアセンブリは、少なくとも2つの別個の方向に前記支持部に取り付け可能であることを特徴とする請求項16に記載の光アセンブリ。
【請求項23】
前記第1の透過部は、前記ランプアセンブリが第1の方向に前記支持部に取り付けられる場合に実質的に下方に向けられ、
前記第2の透過部は、前記ランプアセンブリが第2の方向に前記支持部に取り付けられる場合に実質的に下方に向けられることを特徴とする請求項22に記載の光アセンブリ。
【請求項24】
前記支持部は開口部を画定し、前記ランプアセンブリは少なくとも2つの別個の方向に前記開口部内に取り付け可能であることを特徴とする請求項23に記載の光アセンブリ。
【請求項25】
前記ランプアセンブリは、前記ランプアセンブリが前記第1の方向及び前記第2の方向にある場合に前記開口部内で前記ランプアセンブリを支持するために前記支持部と係合する支持リングを含むことを特徴とする請求項24に記載の光アセンブリ。
【請求項26】
磁界を発生させる一次コイルを有する電源回路と、
前記磁界内に配列される二次コイルであって、電力が前記二次コイルにおける前記磁界によって誘導されるようになっている二次コイルと、
前記二次コイルに電気的に接続される負荷であって、前記二次コイルから前記電力を受信する負荷と、
前記負荷に与えられる前記電力を変化させるために前記一次コイルと前記二次コイルの間の相対的な位置を変化させる手段とを備えている誘導的に動力を備えた装置。
【請求項27】
前記一次コイルと前記二次コイルの間の前記それぞれの位置を変化させる前記手段は、前記一次コイルと前記二次コイルの間の距離を変化させる手段を含むことを特徴とする請求項26に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項28】
前記一次コイルと前記二時コイルの間の前記それぞれの位置を変化させる前記手段は、前記一次コイルと前記二次コイルの間の角度方向を変化させる手段を含むことを特徴とする請求項26に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項29】
一次コイルを有する電源回路であって、磁界を発生させるために前記一次コイルに電力を与える電源回路と、
複数の二次装置であって、各二次装置は二次コイル及び負荷を有する二次回路を含む二次回路と、
前記一次コイルに隣接して配列されるレセプタクルであって、前記複数の二次装置の1又は複数を受信できるレセプタクルであって、前記二次コイルは前記磁界内で実質的にランダムな位置で実質的にランダムな方向に配列され、前記磁界は前記負荷に電力を与えるために前記二次コイルに電流を誘導することを特徴とするレセプタクルとを備える誘導的に動力を備えた装置。
【請求項30】
前記電源回路は、前記二次装置の特性の関数として前記一次コイルに与えられる前記電力を変化させる手段を含むことを特徴とする請求項29に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項31】
前記電源回路は、前記複数の二次装置が指示する前記電力の特性を監視する手段及び前記監視された特性に基づいて前記電力の特性を変化させる手段を含み、前記電源回路は、前記複数の二次装置の関数として動作を最適化するために前記電力を変化させることを特徴とする請求項29に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項32】
前記レセプタクルは、一般には、皿形状であり、前記一次コイルは、前記レセプタクルに同心状に配列されることを特徴とする請求項29に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項33】
前記レセプタクルは、一般には、皿形状であり、前記一次コイルは、前記レセプタクルの周りに実質的に配列されることを特徴とする請求項29に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項34】
前記レセプタクルは、実質的に平面であり、前記一次コイルは、前記レセプタクルの周りに実質的に配列されることを請求項33に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項35】
前記二次装置それぞれの前記負荷は、光源としてさらに定義されることを特徴とする請求項29に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項36】
前記二次装置の少なくとも1つは、第1のコイル及び第2のコイルを有する二次コイルを含み、前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、異なる角度方向に向けられていることを特徴とする請求項35に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項37】
第1の光源は、前記第1のコイルに接続されており、第2の光源は、前記第2のコイルに接続されていることを特徴とする請求項36に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項38】
前記第1の光源は、第1の色の光を発生させており、前記第2の光源は、第2の色の光を発生させており、前記第1の色は前記第2の色は異なることを特徴とする請求項37に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項39】
前記二次装置の少なくとも1つは、実質的に球状のハウジングを含み、
前記二次コイル、前記二次回路及び前記光源は、前記ハウジング内に配列されていることを特徴とする請求項35に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項40】
蓄電レセプタクルをさらに備え、前記蓄電レセプタクルは、実質的に前記磁界の外側に配列されることを特徴とする請求項39に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項41】
前記第1の光源及び前記第2の光源の少なくとも1つは、発光ダイオードであることを特徴とする請求項37に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項42】
一次コイルに電力を供給するための電源回路であって、前記一次コイルは磁界を発生させるようになっている電源回路と、
1又は複数の誘導的に動力を備えた装置と、
前記一次コイルに隣接して配列されるレセプタクルであって、前記磁界内にランダムに1又は複数の誘導的に動力を備えた装置を受信するレセプタクルとを備え、
前記電源回路は、前記1又は複数の誘導的に動力を備えた装置の累積負荷特性が指示する前記電力の特性を監視する手段及び前記監視された特性に基づいて前記電力の特性を変化させる手段を含み、前記電源回路は、動作の効率を改善するために前記1又は複数の誘導的に動力を備えた装置の関数として前記一次コイルに与えられる前記電力を変化させることを特徴とする誘導電源システム。
【請求項43】
前記誘導的な動力を備えた装置の少なくとも1つは、第1のコイル及び第2のコイルを有する二次コイルを含み、前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、異なる角度方向に向けられることを特徴とする請求項42に記載の誘導電源システム。
【請求項44】
前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記負荷にDC電力を提供するために半ブリッジ配置で電気的に接続されていることを特徴とする請求項43に記載の誘導電源システム。
【請求項45】
前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記負荷にDC電力を提供するために全ブリッジ配置で電気的に接続されていることを特徴とする請求項43に記載の誘導電源システム。
【請求項46】
前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記負荷にAC電力を提供するために前記負荷に対して電気的に並列に接続されていることを特徴とする請求項43に記載の誘導電源システム。
【請求項47】
前記誘導的な動力を備えた装置の少なくとも1つは、第1のコイル、第2のコイル及び第3のコイルを有する二次コイルを含み、前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは、それぞれ互いにおよそ90度に向けられていることを特徴とする請求項42に記載の誘導電源システム。
【請求項48】
前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは、前記負荷にDC電力を提供するために半ブリッジ配置で電気的に接続されていることを特徴とする請求項47に記載の誘導電源システム。
【請求項49】
前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは、前記負荷にDC電力を提供するために全ブリッジ配置で電気的に接続されていることを特徴とする請求項47に記載の誘導電源システム。
【請求項50】
前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは、前記負荷にAC電力を提供するために前記負荷に対して電気的に並列に接続されていることを特徴とする請求項48に記載の誘導電源システム。
【請求項51】
監視する前記手段は、前記一次コイルに与えられる前記電力の電流及び電圧の少なくとも1つを監視する手段を含み、
変化させる前記手段は、前記電流及び前記電圧の少なくとも1つに基づいて前記一次コイルに与えられる前記電力の周波数を変化させる手段を含むことを特徴とする請求項48に記載の誘導電源システム。
【請求項52】
一次コイルに電気的に接続される電源回路であって、電源回路は前記一次コイルに電力を与え、前記一次コイルは電磁界を発生させる電源回路と、
複数のランプアセンブリであって、前記ランプアセンブリのそれぞれは二次コイル及び光源を含むランプアセンブリと、
前記電磁界内に配列されるレセプタクルであって、前記複数のランプアセンブリのうちの1又は複数を受信するレセプタクルとを備え、
照明アセンブリによって出力される光は、前記レセプタクル内に配列される前記複数のランプアセンブリのうちの多くを変化させることによって選択的に変化し得ることを特徴とする照明システム。
【請求項53】
前記ランプアセンブリの少なくとも1つの角度方向は、前記ランプアセンブリによって出力される光を選択的に制御するように変化し得ることを特徴とする請求項52に記載の照明システム。
【請求項54】
前記ランプアセンブリの少なくとも1つは、第1の角度方向に向けられる第1のコイル及び第2の角度方向に向けられる第2のコイルを有する二次コイルを含むことを特徴とする請求項53に記載の照明システム。
【請求項55】
前記ランプアセンブリの少なくとも1つは、前記第1のコイルに電気的に接続される第1の光源及び前記第2のコイルに電気的に接続される第2の光源を含み、
前記第2の光源に関して前記第1の光源の相対的な明るさは、前記レセプタクル内の前記ランプアセンブリの角度方向及び位置の少なくとも1つを変化させることによって選択的に制御可能であることを特徴とする請求項54に記載の照明システム。
【請求項56】
前記第1の光源は、前記第2の光源とは異なる色の光を発生させることを特徴とする請求項55に記載の照明システム。
【請求項57】
前記電源回路は、前記レセプタクル内に配列される前記1又は複数のランプアセンブリの累積負荷特性が指示する前記電力の特性を監視する手段及び前記監視された特性に基づいて前記電路句の特性を変化させる手段を含み、
前記電源回路は、前記累積負荷特性の関数として前記一次コイルに与えられる前記電力を変化させることを特徴とする請求項56に記載の照明システム。
【請求項58】
監視する前記手段は、前記一次コイルに与えられる前記電力の電流及び電圧のうちの少なくとも1つを監視する手段を含み、
変化させる前記手段は、前記電流及び前記電圧のうちの少なくとも1つに基づいて前記一次コイルに与えられる前記電力の周波数を変化させる手段を含むことを特徴とする請求項57に記載の照明システム。
【請求項59】
誘導的に動力を備えた装置のための二次コイルであって、
第1の角度方向に配置される第1のコイルと、
第2の角度方向に配置される第2のコイルであって、前記第1の角度方向が前記第2の角度方向とは異なっている第2のコイルと、
共通の負荷を用いて前記第1のコイル及び前記第2のコイルを電気的に並列に接続する回路手段とを備えている二次コイル。
【請求項60】
前記第1の角度方向と前記第2の角度方向は、90度ずれていることを特徴とする請求項59に記載の二次コイル。
【請求項61】
第3の角度方向に配置される第3のコイルをさらに備え、前記第3の角度方向は、前記第1の方向及び前記第2の方向とは異なることを特徴とする請求項59に記載の二次コイル。
【請求項62】
前記第1の角度方向、前記第2の角度方向及び前記第3の角度方向は、お互いにそれぞれ90度をなしていることを特徴とする請求項61に記載の二次コイル。
【請求項63】
前記負荷と、前記第1のコイル、前記第3のコイル及び前記第3のコイルのそれぞれとの間に直列に接続されるキャパシタをさらに備えている請求項62に記載の二次コイル。
【請求項64】
前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは、前記負荷と、前記第1のコイル、前記第3のコイル及び前記第3のコイルのそれぞれとの間に直列に接続されるダイオードを用いて半ブリッジ配置で電気的に接続されていることを特徴とする請求項61に記載の二次コイル。
【請求項65】
前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは、前記負荷と、前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルのそれぞれの反対側との間に直列に接続される一対のダイオードを用いて全ブリッジ配置で電気的に接続されていることを特徴とする請求項61に記載の二次コイル。
【請求項66】
前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは共通のボビンに巻きつけられていることを特徴とする請求項61に記載の二次コイル。
【請求項67】
前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは、共通の実質的に球状のボビンに巻きつけられていることを特徴とする請求項61に記載の二次コイル。
【請求項68】
前記第1のコイルは、第1のボビンに巻きつけられており、前記第2のコイルは、第2のボビンに巻きつけられており、前記第3のコイルは、第3のボビンに巻きつけられていることを特徴とする請求項61に記載の二次コイル。
【請求項69】
前記第1のボビンは、前記第2のボビン内に取り付けられており、前記第2のボビンは、前記第3のボビン内に取り付けられていることを特徴とする請求項68に記載の二次コイル。
【請求項70】
前記第1のボビンは第1の直径を有しており、前記第2のボビンは第2の直径を有しており、前記第3のボビンは第3の直径を有しており、前記第1の直径は前記第2の直径より短く、前記第2の直径は前記第3の直径より短くなっており、
前記第1のコイルは、前記第2のコイルより多い巻数を含み、前記第2のコイルは、前記第3のコイルより多い巻数を含むことを特徴とする請求項68に記載の二次コイル。
【請求項71】
負荷と、
前記負荷に電気的に接続される二次コイルであって、前記負荷と電気的に接続される第1のコイル及び前記負荷と電気的に接続される第2のコイルを含む二次コイルであって、前記第1のコイルは第1の角度方向に配置され、前記第2のコイルは前記第1の角度方向とは異なる第2の角度方向に配置されている二次コイルとを備えることを特徴とする誘導的に動力を備えた装置。
【請求項72】
前記第1の角度方向と前記第2の角度方向は、およそ90度をなしていることを特徴とする請求項71に記載の二次コイル。
【請求項73】
第3の角度方向に配置される第3のコイルをさらに備え、前記第3の角度方向は、前記第1の方向及び前記第2の方向とは異なることを特徴とする請求項71に記載の二次コイル。
【請求項74】
前記第1の角度方向、前記第2の角度方向及び前記第3の角度方向は、それぞれお互いにおよそ90度をなしていることを特徴とする請求項73に記載の二次コイル。
【請求項75】
前記負荷と、前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルのそれぞれとの間に直列に接続されているキャパシタをさらに備えている請求項73に記載の二次コイル。
【請求項76】
前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは、前記負荷と、前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルのそれぞれとの間に直列に接続されるダイオードを用いて半ブリッジ配置で電気的に接続されていることを特徴とする請求項73に記載の二次コイル。
【請求項77】
前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは、前記負荷と、前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルのそれぞれの反対側との間に直列に接続される一対のダイオードを用いて全ブリッジ配置で電気的に接続されていることを特徴とする請求項73に記載の二次コイル。
【請求項78】
前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは、共通のボビンに巻きつけられていることを特徴とする請求項73に記載の二次コイル。
【請求項79】
前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第3のコイルは、共通の実質的に球状のボビンに巻きつけられていることを特徴とする請求項73に記載の二次コイル。
【請求項80】
前記第1のコイルは、第1のボビンに巻きつけられており、前記第2のコイルは、第2のボビンに巻きつけられており、前記第3のコイルは、第3のボビンに巻きつけられていることを特徴とする請求項73に記載の二次コイル。
【請求項81】
前記第1のボビンは、前記第2のボビン内に取り付けられており、前記第2のボビンは、前記第3のボビン内に取り付けられていることを特徴とする請求項80に記載の二次コイル。
【請求項82】
前記第1のボビンは、第1の直径を有しており、前記第2のボビンは、第2の直径を有しており、前記第3のボビンは、第3の直径を有しており、前記第1の直径は、前記第2の直径より短く、前記第2の直径は前記第3の直径より短くなっており、
前記第1のコイルは、前記第2のコイルより多くの巻数を含み、前記第2のコイルは前記第3のコイルより多い巻数を含むことを特徴とする請求項80に記載の二次コイル。
【請求項83】
従来型のランプソケットで利用するための誘導アダプタであって、
従来型のネジ切りランプソケットに内に取り付けられるようになっているネジ基部と、前記前記従来型のネジ切りランプソケットを介して電力を受信することに基づいて前記ネジに電気的に説億される電源回路と、前記電源回路に電気的に接続されており、前記電源回路から電力を受信する一次コイルと、ランプアセンブリレセプタクルとを含むアダプタ基部と、
前記ランプアセンブリレセプタクル内に取り付けられるランプアセンブリであって、前記ランプアセンブリは光源に電気的に接続される二次コイルを有しており、前記二次コイルは前記光源に電力を提供するように前記一次コイルから誘導的な電力をするランプアセンブリとを備えている誘導アダプタ。
【請求項84】
前記レセプタクル内の前記ランプアセンブリの位置を変化させるための機械式調光器をさらに備えている請求項83に記載の誘導アダプタ。
【請求項85】
前記機械式調光器は前記アダプタ及び前記ランプアセンブリの少なくとも1つに配列されるカムを含むことを特徴とする請求項84に記載の誘導アダプタ。
【請求項86】
前記機械式調光器は前記アダプタ及び前記ランプアセンブリの少なくとも1つに配列されるネジを含むことを特徴とする請求項84に記載の誘導アダプタ。
【請求項87】
前記ランプアセンブリレセプタクルは空隙を定義し、前記ランプアセンブリは前記空隙内に密接に取り付けられる二次コイルハウジングを含むことを特徴とする請求項84に記載の誘導アダプタ。
【請求項88】
前記ランプアセンブリレセプタクル及び二次コイルハウジングの少なくとも1つは、前記ランプアセンブリ及び前記二次コイルハウジングのその他を係合する弾性部材を含むことを特徴とする請求項87に記載の誘導アダプタ。
【請求項89】
誘導的に動力を備えたウィンドチャイムであって、
一次コイルを駆動する電源回路と、
前記一次コイルに隣接して移動可能に取り付けられる複数のチャイムアセンブリであって、風により前記チャイムアセンブリが前記一次コイルに関して移動するようになっておいるチャイムアセンブリとを備え、
前記チャイムアセンブリのそれぞれは、二次コイルと、前記二次コイルに電気的に接続される光源と、チャイムとを含み、
風による前記チャイムアセンブリの移動により、前記光源は明るさが変化し、前記チャイムは所望の音を作り出すようにお互いに衝突するようになっているウィンドチャイム。
【請求項90】
前記一次コイルは、一般的には環状であり、前記チャイムアセンブリのそれぞれは前記一次コイルを有する実質的な水平アライメントで前記二次コイルを有する一次コイル内に取り下げられていることを特徴とする誘導的に動力を備えたウィンドチャイム。
【請求項91】
前記チャイムアセンブリのそれぞれは、ハウジング、前記二次コイル及び前記ハウジング内に配列される前記光源をさらに含み、前記チャイムは前記ハウジングに取り付けられていることを特徴とする請求項90に記載の誘導的に動力を備えたウィンドチャイム。
【請求項92】
第1の負荷と、
第1の大きさで前記第1の負荷に電力を提供するために前記第1の負荷に電気的に接続される第1の二次コイルと、
第2の負荷と、
第2の大きさで前記第2の負荷に電力を提供するために前記第2の負荷に電気的に接続される第2の二次コイルとを備えている誘導的に動力を備えた装置。
【請求項93】
前記第1の二次コイル及び前記第2の二次コイルは、装置について異なる方向に配列されており、前記第1の大きさ及び前記第2の大きさは、前記装置が磁界内で方向を変化させるように反比例の関係で変化することを特徴とする請求項92に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項94】
第3の大きさで前記第3の負荷に電力を提供するために前記第3の負荷に電気的に接続される第3の負荷及び第3の二次コイルをさらに含む請求項92に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項95】
前記第1の二次コイル、前記第2の二次コイル及び前記第3の二次コイルは、前記装置について異なる方向に配列されており、前記第1の大きさ、前記第2の大きさ及び前記第3の大きさは、前記装置が磁界内で方向を変化させるように変化することを特徴とする請求項94に記載の誘導的に動力を備えた装置。
【請求項96】
前記第1の二次コイル、前記第2の二次コイル及び前記第3の二次コイルは、お互いにおよそ90度に向けられていることを特徴とする請求項95に記載の誘導的に動力を備えた装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11a】
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【図11b】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38a】
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【図38b】
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【図38c】
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【図39a】
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【図39b】
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【図39c】
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【図39d】
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【公開番号】特開2013−85467(P2013−85467A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−261084(P2012−261084)
【出願日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【分割の表示】特願2010−162596(P2010−162596)の分割
【原出願日】平成16年1月22日(2004.1.22)
【出願人】(302070822)アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー (122)
【Fターム(参考)】