説明

誤入力チェック機能付き自動預払機

【課題】利用者の操作状態を判断して誤入力の可能性があることを報知し誤入力のときは再入力させる誤入力チェック機能付き自動預払機を提供する。
【解決手段】ATM(自動預払機)は、カード挿入口に銀行カード6を挿入した利用者によりATM1の入力操作表示画面に入力操作される4桁の暗証番号と引出金額の入力操作が行われた際に、入力無効領域を入力操作された場合、又はATM1に挿入された銀行カード6に記録されている過去の平均入力時間と今回の入力操作時間との差が閾値以上に速く入力操作されたときに、利用者に対し「誤入力した可能性がある」ことを報知して確認を促し、誤入力の場合は再入力できるように「再入力」ボタンを入力操作表示画面に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者の操作状態を判断して誤入力確認の警告を報知する誤入力チェック機能付き自動預払機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば銀行等に設置されている自動預払機で金銭の入出金等を行う際に、急いでいる人や、落ち着きの無い人またはせっかちな人などが、ATMを急いで操作することがある。
【0003】
操作を急ぎすぎると、例えば実際とは異なる出金金額を入力操作してしまい、更に内容を確認しないまま「確認」ボタンを押下すると、実際に引き出すはずの金額と自動預払機から出金された金額とに差異が生じ、その差異の金額について改めて入出金を行う等の手間が発生してしまう。
【0004】
自動預払機での入力操作は、近年では機構的なボタン(ストロークボタン)ではなく、表示画面に表示される入力ボタンを押下するタッチパネル(登録商標)式が多い。タッチパネルの入力ボタンを連続して入力操作していくと、利用者が意図しない、例えば、暗証番号入力や、金額入力、あるいは振込先入力などの入力画面に変わってしまうことがある。
【0005】
これは、現在では各処理ごとに操作の入力完了を示す「確認」ボタンを押すと表示画面が次の画面へと遷移するようになっており、利用者が表示画面の内容をよく確めずに「確認」ボタンを押したりすると生じる事である。
【0006】
このような誤入力を防止するために、障害者や年配者を対象として、自動預払機や自動販売機などにおいて意思に反して同じボタン等を複数回押してしまい意思どおり入力がでない人たちに対して意思どおりの入力を可能とするシステムが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、使用者が行うべき操作情報を表示し、その操作に応じた処理を実行させる有効領域を設け、有効領域に対するタッチ操作か否かをタッチ位置に応じて判別し、タッチ回数を記録して、ミスタッチを確実に防止し、使用者の所望する処理を短期間で完了させる電子機器が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−149473号公報
【特許文献2】特開2009−025858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に示される従来技術は、複数回押されたボタンが実際に複数回押すべきボタンであった場合に、意志に基づかない複数回のボタン押下か、意志に基づく複数回のボタン押下かの判別が容易ではないという課題がある。
【0009】
また、特許文献2に示される従来技術は、使用者が行うべき操作情報と共に操作に応じた処理を実行させる有効領域を画面に明示し、同一箇所のタッチ回数によって正誤を判定するもので、数字以外のボタン操作に有効であると考えられるものの数字ボタンの押下については特許文献1の場合と同様の課題がある。
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明は、自動預払機において、操作する利用者の操作時間の履歴から誤入力の可能性を判断して誤入力の警告と再入力の判断を促す誤入力チェック機能付き自動預払機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の誤入力チェック機能付き自動預払機は、入力操作表示画面に入力されたテンキーに対する利用者による入力時間と該入力操作表示画面における利用者の過去の平均入力時間との差が閾値よりも速いとき「誤入力した可能性がある」と判断する誤入力可能性判断手段と、該誤入力可能性判断手段により「誤入力した可能性がある」と判断されたとき、誤入力した可能性あることを示す表示と共に、再入力ボタンを以降の入力操作表示画面に表示報知する誤入力可能性報知手段と、上記再入力ボタンが押下操作されたとき「誤入力した可能性がある」と判断された上記入力操作表示画面に処理を戻して上記利用者に上記テンキーに対する再入力を行わせる再入力操作許容手段と、を備えて構成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の誤入力チェック機能付き自動預払機は、急いでいる人、落ち着きの無い人、せっかちな人などが自動預払機を急いで操作した場合でも誤入力を防止して正しい入力操作を行わせることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例1に係る誤入力チェック機能付き自動預払機の処理を支援する誤入力チェックシステムの構成を模式的に示す図である。
【図2】誤入力チェックシステムにおける処理において使用される各種データのデータ構成を示す図である。
【図3】誤入力チェック機能付き自動預払機の入力操作表示画面の表示例を入力操作順に示す図である。
【図4】誤入力チェック機能付き自動預払機の入力操作表示画面の図3に続く表示例を入力操作順に示す図である。
【図5A】誤入力チェックシステムにおけるATMの入力操作表示画面に対する利用者の入力操作とATMにより行われる制御の処理及びATM1と銀行センターサーバ3との通信処理を示すメインフローチャート(その1)である。
【図5B】誤入力チェックシステムにおけるATMの入力操作表示画面に対する利用者の入力操作とATMにより行われる制御の処理及びATM1と銀行センターサーバ3との通信処理を示すメインフローチャート(その2)である。
【図5C】誤入力チェックシステムにおけるATMの入力操作表示画面に対する利用者の入力操作とATMにより行われる制御の処理及びATM1と銀行センターサーバ3との通信処理を示すメインフローチャート(その3)である。
【図6】メインフローチャートに示す処理における暗証番号の誤入力の可能性を検知する第1の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】第1の処理の詳細を示すフローチャートの処理において入力操作表示画面に表示される表示例を入力操作順に示す図である。
【図8A】メインフローチャートに示す処理における暗証番号の誤入力の可能性を検知する第2の処理の詳細を示すフローチャート(その1)である。
【図8B】メインフローチャートに示す処理における暗証番号の誤入力の可能性を検知する第2の処理の詳細を示すフローチャート(その2)である。
【図9】第2の処理の詳細を示すフローチャートの処理において入力操作表示画面に表示される表示例を入力操作順に示す図である。
【図10】メインフローチャートに示す処理における金額の誤入力の可能性を検知する第1の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】金額の誤入力の可能性を検知する第1又は第2の処理の詳細を示すフローチャートの処理において入力操作表示画面に表示される表示例を入力操作順に示す図である。
【図12A】メインフローチャートに示す処理における金額の誤入力の可能性を検知する第2の処理の詳細を示すフローチャート(その1)である。
【図12B】メインフローチャートに示す処理における金額の誤入力の可能性を検知する第2の処理の詳細を示すフローチャート(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。尚、本発明の自動預払機は、利用者からの金銭の入金を受付け、また、利用者への金銭の出金等を行うものであるが、以下の説明では、説明を簡便にするため金銭の出金について説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は、実施例1に係る誤入力チェック機能付き自動預払機の処理を支援する誤入力チェックシステムの構成を模式的に示す図である。同図に示すように、この誤入力チェックシステムにおいて、誤入力チェック機能付き自動預払機(以下、ATMという)1は、ATMネットワーク2を介して例えば銀行等のサーバシステムからなるセンター3に接続されている。
【0016】
なお、詳細な図示は省略しているが、ATMは一般のATMと同様の構成であり、ATM全体の動作を制御する制御部を備えている。また、センター3のサーバは、中央演算処理装置やROM(read only memory)、RAM(Random Access Memory)、その他の記憶装置を備えた適宜の処理能力を有するコンピュータである。
【0017】
上記のATM1からは、ATMネットワーク2を介して、出金依頼電文4がセンター3に送信され、この送信に対する応答として、センター3から出金許可電文5がATM1に返信される。
【0018】
ATM1では、利用者がATM1の後述する入力操作表示画面と同一装置に設けられたカード挿入口に挿入された銀行カード6に記録された口座情報等を読み取った後、利用者からの入力操作にしたがって、利用者への出金処理を進行させる。
尚、銀行カード6は、磁気帯を有する磁気カード、又はICチップを埋め込まれたICカード等、カード形式で所定量の記録を電気的に読み書きできるものであればよい。
【0019】
図2は、本例の誤入力チェックシステムにおける処理において使用される各種データのデータ構成を示す図である。同図には、上から下へ順に、銀行カードデータ7、ATM内部ROM情報8、ATM内部RAM情報9を示している。
【0020】
銀行カードデータ7には、利用者の口座情報、暗証入力時間(××秒)、金額入力時間(××)のデータ格納領域があり、それぞれ格納データの例として、********、03、05のデータが格納されている。
【0021】
ATM内部ROM情報8には、暗証入力時間差の閾値(××秒)、金額入力時間差の閾値(××秒)のデータ格納領域があり、それぞれ格納データの例として、01、02が格納されている。これらの値は標準的な基準値として設定されている。
【0022】
銀行内部でミス処理が発生したときには、なぜミスが起きたのか原因の究明と、今後のミスの発生を防ぐ方針が立てられる。
このような方針の積み重ねのデータは参考資料として厳重に保管されており、これらのデータから、誤入力の起きない範囲で早い入力時間の標準的な基準が設定されいる。上記の暗証入力時間差の閾値と金額入力時間差の閾値は上述した標準的な基準に基づいて設定されている。
【0023】
また、ATM内部RAM情報9には、「取消」押下、「暗証再入力」押下、「金額再入力」押下、暗証誤入力情報、暗証番号、金額誤入力情報、入力金額(円)、測定値(秒)、差(秒)のデータ格納領域があり、それぞれ格納データの例として、1、1、1、1、1234、1(有)、10000、03、02が格納されている。
【0024】
尚、「取消」押下、「暗証再入力」押下、「金額再入力」押下のデータ格納領域には、それぞれ後述する画面上の対応するボタンが押下された場合は、図の例のように1が格納され、押下されなかった場合は、0が格納される。
【0025】
また、暗証誤入力情報のデータ格納領域には、誤入力の可能性が無し、と判断された場合は0が格納され、誤入力の可能性が有り、と判断された場合は図の例のように1が格納される。
【0026】
また、金額誤入力情報のデータ格納領域には、誤入力の可能性が無し、と判断された場合は0が格納され、誤入力の可能性が有り、と判断された場合は図の例のように1(有)が格納される。
【0027】
また、入力金額(円)のデータ格納領域の10000は、後述する画面上のテンキーから「1」ボタンと「万」ボタンが押下された例を示し、測定値(秒)のデータ格納領域は実測値として「03」が格納された例を示し、差(秒)のデータ格納領域は実測値と閾値との差として「02」が格納された例を示している。
【0028】
図3に示す入力操作表示画面10は、その表示例を後述する入力操作順に示す図である。同図には上から下へ、初期案内画面10a、暗証番号入力画面10b、出金金額入力画面10c、出金金額確認画面10dを示している。これらの表示画面については後述する基本処理のメインフローチャートの説明の中で説明する。
【0029】
図4に示す入力操作表示画面10は、図3に続く表示例を後述する入力操作順に示す図である。同図には上から下へ、お待たせ案内画面10e、出金完了・カード返却画面10f、ありがとう画面10gを示している。これらの表示画面についても後述する基本処理のメインフローチャートの説明の中で説明する。
【0030】
図5A、図5B、図5Cは、誤入力チェックシステムにおけるATM1の入力操作表示画面10に対する利用者の入力操作と、ATM1の制御部により行われる制御の処理及びATM1とセンター3との通信処理を示すメインフローチャートである。
【0031】
図5Aにおいて、先ず、利用者がATM1から所定の金額を出金するためにATM1の前に立つと、ATM1の制御部は、処理を開始し、カード挿入画面の表示処理を行う(処理A01)。ここで、図3の初期案内画面10aがATM1の入力操作表示画面10に表示される。
【0032】
初期案内画面10aには、図3に示すように、画面左上に二段に分けて「いらっしゃいませ」「カードをお入れください」と案内文11が表示され、その右やや下方に、カード挿入口12の画像と、銀行カード6の画像と、銀行カード6の挿入方向を示す矢印aの画像が表示されている。
【0033】
この画面表示を見て、利用者は銀行カード6を、初期案内画面10aと同一装置に設けられた不図示のカード挿入口に挿入する(操作R01)。ATM1の制御部は、カード挿入口に挿入された銀行カード6を吸入し(処理A02)、カード情報の読取を行う(処理A03)。この処理では、図2に示す銀行カードデータ7の口座情報のデータ格納領域に格納されている格納データ「********」が読み取られる。
【0034】
上記に続いてATM1の制御部は、暗証番号入力画面を表示する処理を行う(処理A04)。この表示処理では、図3の暗証番号入力画面10bがATM1の入力操作表示画面10に表示される。
【0035】
暗証番号入力画面10bには、図3に示すように、画面左上に二段に分けて「暗証番号を」「入力してください」の案内文13が表示され、その下方に、入力された暗証番号の桁数を示す位置14を示す「暗証番号」の表示15があり、画面右上に「取消」ボタン16が表示され、その下方にテンキー17が表示されている。
【0036】
ここで、利用者は、テンキー17を押下して4桁の暗証番号を入力する(操作R02)。これにより、暗証番号入力画面10bの「暗証番号」の表示15の下方の暗証番号の桁数を示す位置14に、4個の「*」が表示される。利用者は、この4個の「*」の表示をみて、少なくとも4桁の数字を入力したことを確認することができる。
【0037】
ATM1の制御部は、上記の利用者による4桁の暗証番号の入力に平行して、暗証番号の上記入力に誤入力の可能性があるか否かを調べる処理を行う(処理A05)。この処理には、詳しくは後述するが、第1の処理と第2の処理の2通りの処理がある。
【0038】
いずれの場合も、誤入力の可能性の有る無しによって、図2に示すATM内部RAM情報9の暗証誤入力情報のデータ領域に「1」又は「0」が格納される(データが「0」のときは、そのままにしておく)。
【0039】
また、この処理では、図3に示す暗証番号入力画面10bの「取消」ボタン16が利用者によって押下されたか否かの判別も行われる。そして、暗証番号入力画面10bの「取消」ボタン16が利用者によって押下されているか否かによって、図2に示すATM内部RAM情報9の「取消」押下のデータ領域に「1」又は「0」が格納される(データが「0」のときは、そのままにしておく)。
【0040】
上記の処理A05に続いて、ATM1の制御部は、「取消」ボタンが押下された情報が有るか否か判別する(処理A06)。この処理は、図2に示すATM内部RAM情報9の「取消」押下のデータ領域に「1」が格納されているか否かを判別する処理である。
【0041】
そして、「取消」押下のデータ領域に「1」が格納されていれば(処理A06の判別がYes)、ATM1の制御部は、カード挿入口12から吸入していた銀行カード6をカード挿入口12から返却処理を行って(処理A07)、処理を終了する。
【0042】
一方、処理A06の判別で、「取消」押下のデータ領域に「0」が格納されているときは(処理A06の判別がNo)、続いてATM1の制御部は、図2に示すATM内部RAM情報9の暗証誤入力情報のデータ領域に「1」が格納されいるか否か判別する(処理A08)。
【0043】
暗証誤入力情報のデータ領域に「0」が格納されているときは(処理A08の判別がNo)、「暗証番号再入力」ボタン表示を無効にする処理を行って(処理A09)、金額入力画面の表示処理を行う(処理A12)。
【0044】
他方、暗証誤入力情報のデータ領域に「1」が格納されているときは(A08の判別がYes)、「暗証番号再入力」ボタン表示を有効にする処理を行ってから(処理A11)、上記の処理A12の処理を行う。
【0045】
処理A12における金額入力画面の表示処理では、図3の出金金額入力画面10cがATM1の入力操作表示画面10に表示される。ここで利用者は、出金金額として、例えば10,000円をキー入力する(操作R03)。
【0046】
出金金額入力画面10cには、図3に示すように、画面左上に二段に分けて「お引出し金額を」「入力してください」の案内文18が表示され、画面右上に「取消」ボタン19が表示され、その下にテンキー17と、その横に縦に並んで「万」ボタン21、「千」ボタン22、及び「円」ボタン23が表示されている。
【0047】
そして、案内文18の下方に、「金額」の表示24が表示され、その下の金額表示位置25には、利用者がテンキー17と「円」ボタン23を用いて入力した金額「10,000円」が表示されている。
【0048】
そして、(処理A11)において「暗証番号再入力」ボタン表示を有効にする処理が行われていた場合には、画面の左下に、「暗証番号再入力」ボタン26と、その横に二段に分けて「暗証入力が間違ってい」「る可能性があります。」の注意喚起文27が表示されている。
【0049】
ここで、ATM1の制御部は、利用者による上記の金額入力(操作R03)と平行して詳しくは後述する金額誤入力チェック処理を行う(処理A13)。この処理も、詳しくは後述するが、第1の処理と第2の処理の2通りの処理がある。
【0050】
いずれの場合も、誤入力の可能性の有る無しによって、図2に示すATM内部RAM情報9の金額誤入力情報のデータ領域に「1」又は「0」が格納される(データが「0」のときは、そのままにしておく)。
【0051】
上記の処理A13に続いて、「暗証再入力」押下のデータ領域に「1」が格納されていれば(処理A14の判別がYes)、ATM1の制御部は、前述した処理A04に戻って処理A04〜処理A14を繰り返す。
【0052】
他方、「暗証再入力」押下のデータ領域に「0」が格納されているときは(処理A14の判別がNo)、続いて、ATM1の制御部は、「取消」ボタンが押下されたことを示す情報が有るか否か判別する(処理A15)。
【0053】
この処理は、図2に示すATM内部RAM情報9の「取消」押下のデータ領域に「1」が格納されているか否かを判別する処理である。
そして、「取消」押下のデータ領域に「1」が格納されているときは(処理A15の判別がYes)、ATM1の制御部は、カード挿入口12から吸入していた銀行カード6をカード挿入口12から返却処理を行って(処理A16)、処理を終了する。
【0054】
他方、「取消」押下のデータ領域に「0」が格納されているときは(処理A15の判別がNo)、ATM1の制御部は、更に続いて、図2に示すATM内部RAM情報9の金額誤入力情報のデータ領域に「1」が格納されているか否か判別する(処理A17)。
【0055】
そして、金額誤入力情報のデータ領域に「0」が格納されているときは(処理A17の判別がNo)、金額再入力ボタン31のボタン表示を無効にして(処理A18)、処理A20の判別処理に移る。
【0056】
他方、金額誤入力情報のデータ領域に「1」が格納されているときは(処理A17の判別がYes)、金額再入力ボタン31のボタン表示を有効にして(処理A19)、処理A20の判別処理に移る。この処理A20の判別処理では、ATM1の制御部は、図2に示すATM内部RAM情報9の暗証誤入力情報のデータ領域に「1」が格納されているか否か判別する。
【0057】
そして、「0」が格納されているときは(処理A20の判別がNo)、「暗証番号再入力」ボタンの表示を無効にして(処理A21)、金額確認の画面を表示する処理を行う(処理A23)。
【0058】
他方、「1」が格納されているときは(処理A20の判別がYes)、「暗証番号再入力」ボタンの表示を有効にして(処理A22)、処理A23の処理に移る。
処理A23における金額確認画面の表示処理では、図3の金額確認画面10dがATM1の入力操作表示画面10に表示される。そして、ATM1の制御部は、「暗証番号再入力」ボタン26が押下されたか否か、「金額再入力」ボタン31が押下されたか否か、「取消」ボタン19が押下されたか否か、「確認」ボタン29が押下されたか否かの判断を行っている。
【0059】
金額確認画面10dには、図3に示すように、画面上方やや左寄りに、上下二段に分けて「金額がよろしければ「確認」を」「ちがうときは「金額再入力」を押してください」の案内文28が表示される。
【0060】
更に、画面右上に「取消」ボタン19が表示され、右下に「確認」ボタン29が表示されている。また、入力された金額「10,000円」が表示されている。
また、金額誤入力チェック処理(処理A19)において、「金額再入力」ボタン表示を有効にする処理が行われていた場合には、金額表示位置25の下方には、「金額再入力」ボタン31と、その左に二段に分けて「金額入力が間違ってい」「る可能性があります。」の注意喚起文32が表示されている。
【0061】
更に、その下方には、(処理A22)において「暗証番号再入力」ボタン表示を有効にする処理が行われていた場合は、前画面と同様の「暗証番号再入力」ボタン26と、その横に二段に分けて「暗証入力が間違ってい」「る可能性があります。」の注意喚起文27が表示されている。
【0062】
この画面上による上記の「取消」ボタン19の押下の判別では、「取消」ボタン19の押下の有り無しによって、図2に示すATM内部RAM情報9の「取消」押下のデータ領域に「1」又は「0」が格納される(データが「0」のときは、そのままにしておく)。
【0063】
そして、「暗証番号再入力」ボタン26の押下の有無に応じて、図2に示すATM内部RAM情報9の「暗証再入力」押下のデータ領域に「1」又は「0」を格納する(データが「0」のときは、そのままにしておく)。
【0064】
また、ATM1の制御部は、「金額再入力」ボタン31の押下の有無に応じて同じく「金額再入力」押下のデータ領域に「1」又は「0」を格納する(データが「0」のときは、そのままにしておく)。
【0065】
更に、ATM1の制御部は、「取消」ボタン19の押下の有無に応じて同じく「取消」押下のデータ領域に「1」又は「0」を格納する(データが「0」のときは、そのままにしておく)。
【0066】
この金額確認画面の表示において、利用者が出金金額確認画面10dにおいて、例えば金額10,000円を確認し、「確認」ボタン29を押下したとする(操作R04)。
利用者が「確認」ボタン29を押下した場合は、ATM内部RAM情報9の「暗証番号再入力」押下のデータ領域に「0」が格納されていて(処理A24の判別がNo)、「金額再入力」押下のデータ領域にも「0」が格納されていて(処理A25の判別がNo)、「取消」押下のデータ領域にも「0」が格納されている(処理A26の判別がNo)。
【0067】
その場合は、ATM1の制御部は、出金依頼電文を作成して、その作成した出金依頼電文をセンター3に送信する処理を行う(処理A28)。
この出金依頼電文は、例えば、依頼内容として「出金」、口座番号として「0000001」、金額(円)として「10,000」、暗証番号として「1234」、誤入力情報として「1」又は「0」等のデータで構成されている。
【0068】
他方、ATM1の制御部は、処理A24の判別がYesなら処理A04に戻って処理A04〜処理A24を繰り返す。また、処理A25の判別がYesなら処理A12に戻って処理A12〜処理A25を繰り返す。また、処理A26の判別がYesならカード挿入口12から吸入していた銀行カード6をカード挿入口12から返却処理を行って(処理A27)、処理を終了する。
【0069】
上記のように出金依頼電文をセンター3に送信した場合は、ATM1の制御部は、センター3から、例えば、依頼された内容として「出金」、口座番号として「0000001」、金額(円)として「10,000」、残高(円)として990,0000、誤入力情報として「0」等のデータで構成されている出金許可電文を受信する。
【0070】
そして、この出金許可電文に基づいて、ATM1の制御部は、出金許可電文受信処理つまり出金処理を行う(処理A29)。この処理では、例えば図4に示すようなお待たせ案内画面10eが表示される。
【0071】
図4の例では、お待たせ案内画面10eには、画面中央に大きく二段に「お引出し処理をしております」「しばらくお待ちください」と、お待たせ文33が表示されている。
通常、出金処理では、ATMの紙幣収納カセットから枚数を数えながら取り出した紙幣を搬送機構で搬送し、預払口に繰り込むまでに時間がやや掛るので、利用者に待ち時間を長く感じさせないように、お待たせ文33を表示画面に表示するのが一般的である。
【0072】
やがて、出金を指定された所定枚数の紙幣の入出金口への繰り込みが完了したことがセンサ等で確認されると、ATM1の制御部は、媒体返却処理つまり出金された紙幣と銀行カード6の返却処理を行う(処理A30)。
【0073】
この処理では、入出金の蓋を開くと共に、カード挿入口12から吸入していた銀行カード6をカード挿入口12に出し、更に、図4に示す出金完了・カード返却画面10fを表示する。
【0074】
出金完了・カード返却画面10fには、図4に示す例では、画面左上に2段に分けて「出金処理が完了しました」「現金をお取ください。」と出金文34が表示され、その下方にやや間を空けて2段に「カードを返却します」「お受取ください」とカード返却文35が表示されている。
【0075】
更に、その右のやや下方には、カード挿入口12の画像と、銀行カード6の画像と、銀行カード6の抜脱方向を示す矢印bの画像が表示されている。この画面表示を見て、利用者はカード挿入口12から繰り出された銀行カード6を抜き出して受け取ると共に、蓋の開いた入出金部から紙幣を取り出して受け取る(操作R05)。
【0076】
ATM1の制御部は、カード挿入口12から銀行カード6が抜き出されたこと、及び入出金部から紙幣を取り出されたことを、センサ等で確認すると、ありがとう画面の表示処理を行う(処理A31)。
【0077】
この処理では、図4に示すありがとう画面10gが表示される。ありがとう画面10gには、画面上方に大きく二段に「ご利用ありがとうございました」「またのご利用お待ちしております」と、ありがとう文36が表示されている。
【0078】
以上が、本例のATM1の基本とする処理動作である。この基本とする処理動作の中で本発明に係る処理A05で述べた暗証番号の誤入力の可能性検出の第1及び第2の処理、及び処理A12で述べた金額の誤入力の可能性検出の第1及び第2の処理について以下詳細に説明する。
【0079】
図6は、上記のメインフローチャートに示す処理A05における暗証番号の誤入力の可能性を検知する第1の処理の詳細を示すフローチャートである。尚、この第1の処理は利用者が押すべき暗証番号に対応する入力操作キー領域以外の領域、つまり押下無効領域を押した、つまり誤入力をしたか否かを検出処理である。
また、同図は、フローチャートの左に、暗証番号入力画面10bのパネル操作部に対する利用者の操作イベントのセンサによる検知結果を示している。
【0080】
図7は、図6の暗証番号の誤入力の可能性を検知する第1の処理の詳細を示すフローチャートの処理において、入力操作表示画面10に表示される暗証番号入力画面10bを、入力操作順に枝番号を付けて示す図である。ここで、利用者が押すべき暗証番号は「1234」であるものとして以下説明する。
【0081】
また、以下の説明では、暗証番号入力画面10bのパネル操作部におけるテンキー17のボタン表示部の押下については、単に、「1」ボタンの押下、「2」ボタンの押下、・・・と記載する。
【0082】
図6において、第1の処理を開始すると、ATM1の制御部は、先ず、内部メモリ(図2に示すATM内部RAM情報9、以下同様)内の暗証誤入力情報のデータ領域に「0」を格納する(処理A100)。
【0083】
続いて、ATM1の制御部は、内部メモリ内の「取消」押下情報を「無し」に初期設定するために、内部メモリの「取消」押下のデータ領域に「0」を設定する(処理A101)。
【0084】
更に、ATM1の制御部は、内部メモリ内の暗証番号のデータ領域をオールスペースで初期化する(処理A102)。そして、ATM1の制御部は、パネル操作部に対する利用者の押下操作を示すセンサの検知結果を待つ(処理A103)。
【0085】
そして、図7の暗証番号入力画面10b−1のパネル操作部のテンキー17において、「1」ボタンを丸で囲んで示すように、パネル操作部に対して利用者が「1」ボタンが押下したとする。
【0086】
この「1」ボタンの押下が検出されると(検知P101)、ATM1の制御部は、この検知イベントを受け取って(処理A104)、その検知された利用者の押下操作は、ボタン表示部の有効ボタンの押下であるか否かを判別する(処理A105)。
【0087】
この場合は、「1」ボタンの押下、つまりボタン表示部の有効ボタンの押下であるので、処理A105の判別はYesであり、ATM1の制御部は、更に続いて「取消」ボタン16の押下が検知されているか否か判別する(処理A106)。
【0088】
そして、検知されていないときは(処理A106の判別がNo)、有効ボタンが押下されて且つその押下が取り消しされていないので、ATM1の制御部は、その押下されたデータ(この場合は「1」)を内部メモリ内の暗証番号のデータ領域に格納する(処理A107)。
【0089】
続いて、ATM1の制御部は、暗証番号入力桁数が4桁になっているか否か判別する(処理A108)。この処理は、内部メモリ内の暗証番号のデータ領域に格納されたデータの桁数が参照される。
【0090】
そして、暗証番号入力桁数が4桁に達していないときは(処理A108の判別がNo)、処理A103に戻って、処理A103〜A108を繰り返す。この繰り返し処理で、図7の暗証番号入力画面10b−2のパネル操作部のテンキー17において、「2」ボタンを丸で囲んで示すように、利用者が「2」ボタンを押下したとする。
【0091】
これにより、「2」ボタンの押下イベントが検知され(検知P102)、ATM1の制御部は、処理A105、A106、A107と処理を進め、内部メモリの暗証番号のデータ領域に次の数値(この場合は「2」)を付け加え、続く処理A108では暗証番号入力桁数が4桁に達していないので(処理A108の判別がNo)、再び処理A103に戻って、処理A103〜A108を繰り返す。
【0092】
この繰り返し処理で、図7の暗証番号入力画面10b−3に丸で示すように、パネル操作部に対する利用者の操作が、急いで速く操作したため、「3」ボタンから右に外れた数値ボタン部以外の位置37を押下したものとする。
【0093】
これにより、「3」ボタンの右側の位置37の押下イベントは検知されたが(検知P103)、ボタン表示部の有効ボタンの押下を検出できない、つまり暗証番号の誤入力が行われたと判断し(処理A105の判別がNo)、ATM1の制御部は、内部メモリの暗証誤入力情報のデータ領域に「1」を格納する(処理A109)。
【0094】
尚、このように処理A109の処理が行われた場合は、最終的にこの第1の処理を終了して図5Aの処理に戻ったとき、図5Aにおける処理A08の判別がYesとなる。
上記の処理A109に続く処理A108の桁数判別処理では、有効ボタン部の押下回数が前回と変わっていない、つまり暗証番号入力桁数が4桁に達していないので(処理A108の判別がNo)、再び処理A103に戻って、処理A103〜A108を繰り返す。
【0095】
この繰り返し処理では、図7の暗証番号入力画面10b−4のパネル操作部のテンキー17において、「3」ボタンを丸で囲んで示すように、利用者は、先ほど押し間違えた「3」ボタンを今度は正しく押下したとする。
【0096】
これにより、「3」ボタンの押下イベントが検知され(検知P104)、ATM1の制御部は、処理A105、A106、A107と処理を進め、内部メモリの暗証番号のデータ領域に次の数値(この場合は「3」)を付け加え、続く処理A108では、暗証番号入力桁数が4桁に達していないので(処理A108の判別がNo)、再び処理A103に戻って、処理A103〜A108を繰り返す。
【0097】
この繰り返し処理では、図7の暗証番号入力画面10b−5のパネル操作部のテンキー17において、「4」ボタンを丸で囲んで示すように、利用者は「4」ボタンを押下したとする。この「4」ボタンの押下イベントが検知され(検知P105)、ATM1の制御部は、処理A105、A106、A107と処理を進め、内部メモリの暗証番号のデータ領域に次の数値(この場合は「4」)を付け加える。
【0098】
続く処理A108では暗証番号入力桁数が4桁に達しているので(処理A108の判別がYes)、この第1の処理を終了し、ATM1の制御部は、図5Aの処理に戻る。この場合は図5Aにおける処理A06の判別はYesとなり、A08の判別はNoとなる。
【0099】
尚、上記処理A106の判別で「取消」ボタン16の押下が検知されているときは(処理A106の判別がYes)、ATM1の制御部は、内部メモリの「取消」押下のデータ領域に「1」を格納して、この第1の処理を終了し、図5Aの処理に戻る。この場合は、図5Aにおける処理A06の判別がYesとなる。
【0100】
続いて、暗証番号のテンキー押下入力において、パネル操作部に対する利用者の操作が、上記のようにボタン以外のところを押下することなく、4回の数値入力がすべて数値ボタン部であった場合に、暗証番号の誤入力の可能性を検知する第2の処理について説明する。
【0101】
図8A及び図8Bは、メインフローチャートに示す処理A05における暗証番号の誤入力の可能性を検知する第2の処理の詳細を示すフローチャートである。尚、この第2の処理は、利用者が4桁の暗証番号を入力するに際し、自身の銀行カードに記録されている入力時間よりも所定時間早いか否かによって誤入力の可能性があることを検出する処理である。
また、同図の場合も、フローチャートの左に、暗証番号入力画面10bのパネル操作部に対する利用者の操作イベントのセンサによる検知結果を示している。
【0102】
図9は、上記暗証番号の誤入力の可能性を検知する第2の処理の詳細を示すフローチャートの処理において、入力操作表示画面10に表示される暗証番号入力画面10bを、入力操作順に枝番号を付けて示す図である。なお、この処理においても、利用者が押すべき暗証番号は「1234」であるものとして以下説明する。
【0103】
図8Aにおいて、ATM1の制御部は、処理を開始すると、まず、内部メモリ内の測定値(秒)のデータ領域と、差(秒)のデータ領域に、それぞれ「00」を設定する(処理A200)。
【0104】
次に、ATM1の制御部は、内部メモリ内の「取消」押下のデータ領域に「0」(押下情報無し)を初期設定し(処理A201)、暗証誤入力情報のデータ領域に「0」(誤入力無し)を格納し(処理A202)、暗証番号のデータ領域に全てスペースを格納して初期化する(処理A203)。
【0105】
続いて、ATM1の制御部は、テンキー17に対して利用者が4桁の暗証番号を入力する時間の測定を開始する(処理A204)。この処理では、時間カウンタは1秒単位で駆動される。そして、ATM1の制御部は、センサからの入力イベント検知の通知を待機する(処理A205)。
【0106】
ここで、図9に示す暗証番号入力画面10b−6のパネル操作部のテンキー17において、「1」ボタンを丸で囲んで示すように、利用者が「1」ボタンが押下したとする。
この「1」ボタンの押下が、図8Aにおいて検出されると(検知P201)、ATM1の制御部は、この入力イベントの検知情報の通報を受け取って(処理A206)、いま通報された入力イベントの検知内容が、ボタン表示部の押下を検知したものであるか否かを判別する(処理A207)。
【0107】
この判別で、入力イベントの検知内容がボタン表示部の押下(この場合は「1」ボタンの押下)なら(処理A207の判別がYes)、続いて、ATM1の制御部は、入力イベントの検知内容が、「取消」ボタン16の押下であるか否か判別する(処理A208)。
【0108】
この処理A208の判別で「取消」ボタン16の押下なら(処理A208の判別がYes)、ATM1の制御部は、内部メモリの「取消」押下のデータ領域に「1」(「取消」ボタンの押下が「有」)を格納して(処理A210)、この第2の処理を終了し、図5Aの処理に戻る。この場合は、図5Aにおける処理A06の判別がYesとなる。
【0109】
一方、処理A208の判別で「取消」ボタン16の押下でない(つまり「1」ボタンが押下されたまま)なら(処理A208の判別がNo)、その場合は、ATM1の制御部は、検知内容である押下データ(数値データ)を、内部メモリの暗証番号のデータ領域に格納して(処理A209)、処理A211に進む。
【0110】
また、上記処理A207の判別で、入力イベントの検知内容がボタン表示部の押下でない、つまりテンキー17の押下でも、「取消」ボタン16の押下でもない場合は(処理A207の判別がNo)、この場合もATM1の制御部は、処理A211に進む。
【0111】
処理A211では、暗証番号入力桁数が4桁か否か判別する。そして暗証番号入力桁数が4桁でないなら(処理A211の判別がNo)、図8Aの処理A204に戻り、処理A204〜A209、A211を繰り返す。
【0112】
この繰り返し処理で、「2」ボタンが押下され(検知P202)、データ「2」が内部メモリの暗証番号のデータ領域に格納(追加)され、暗証番号入力桁数が4桁でないので(処理A211の判別がNo)、図8Aの処理A204に戻り、処理A204〜A209、A211を繰り返す、ということを繰り返して、残るデータ「3」の押下(検知P203)、データ「4」の押下(検知P204)により、暗証番号入力桁数が4桁となる(処理A211の判別がYes)。
【0113】
処理A211の判別がYesとなると、ATM1の制御部は、4桁の暗証番号入力時間の測定を終了する(処理A212)。この処理では、終了した測定時間の測定値が内部メモリの測定値(秒)のデータ領域に格納される。
【0114】
次に、ATM1の制御部は、いま内部メモリの測定値(秒)のデータ領域に格納した測定値が、図2に示す銀行カードデータ内の暗証入力時間(××秒)のデータ領域に格納されている値以上であるか否か判別する(処理A213)。
【0115】
この判別で、測定値が、銀行カードデータ内の暗証入力時間(××秒)の値以上なら(処理A213の判別がYes)、測定値と銀行カードデータ内の元データとの平均値を算出し、その算出した平均値を、利用者による新たな暗証入力時間として銀行カードデータ内の暗証入力時間(××秒)のデータ領域に格納する(処理A214)。
【0116】
そして、ATM1の制御部は、この第2の処理を終了し、図5Aの処理に戻る。この場合は、図5Aにおける処理A06、A08の判別は、第1の処理で行われた処理結果に基づいて判別される。
【0117】
他方、上記処理A213の判別で、測定時間の測定値が、銀行カードデータ内の暗証入力時間(××秒)の値未満なら(処理A213の判別がNo)、次に、ATM1の制御部は、それらの値との間の「差」を算出する(処理A215)。
【0118】
この処理では、「差」は、銀行カードデータ内の暗証入力時間(××秒)の値から、内部メモリの測定値(秒)のデータ領域に格納された測定値を減算することによって取得される。
【0119】
続いて、ATM1の制御部は、上記の「差」が、図2に示すATM内部ROM情報8の暗証入力時間差閾値(××秒)のデータ領域に格納されている閾値よりも大きいか否か判別する(処理A216)。
【0120】
この処理は、数値4桁の入力時間の実測値と、銀行カードのデータ領域に記憶されている利用者本人の過去の入力時間の平均値との差により、利用者の4桁入力時間が標準的な基準値よりも早いか又は早くないかを調べるための処理である。
【0121】
そして、上記処理A216の判別で、「差」が閾値以下であるときは(処理A216の判別がNo)、ATM1の制御部は、上述した処理A214に進む。他方、「差」が閾値よりも大きいときは(処理A216の判別がYes)、ATM1の制御部は、利用者の入力操作の早さが標準的基準を超えていて、誤入力の可能性があると判断する。
【0122】
そこで、ATM1の制御部は、暗証番号の誤入力の可能性が検知されたので処理の目的は終了している、したがって、利用者を監視用設置カメラで撮影し(処理A217)、その映像を監査データとして保存する通常行われているセキュリティ処理を行う(処理A218)。
【0123】
続いて、ATM1の制御部は、内部メモリ内の暗証誤入力情報のデータ領域に「1」を格納して(処理A219)、この第2の処理を終了し、図5Aの処理に戻る。この場合は、図5Aにおける処理A08の判別がYesとなる。
【0124】
図10は、図5A〜図5Cのメインフローチャートに示す処理における金額の誤入力の可能性を検知する第1の処理の詳細を示すフローチャートである。尚、この第1の処理は利用者が押すべき金額に対応する入力操作キー領域以外の領域、つまり押下無効領域を押した、つまり誤入力をしたか否かを検出処理である。
また、同図は、フローチャートの左に、出金金額入力画面10cのパネル操作部に対する利用者の操作イベントのセンサによる検知結果を示している。
【0125】
図11は、上記金額の誤入力の可能性を検知する第1の処理を示すフローチャートの処理において、入力操作表示画面に表示される表示例を入力操作順に枝番号を付けて示す図である。ここで、利用者が押すべき金額に対応する入力操作キーは「1」「万」「千」「円」であるものとして以下説明する。
【0126】
但し、本例では、「円」ボタンの画面表示は、金額の入力が終了した出金金額入力画面10c−4の場合にのみ表示されるようにしている。また、以下の説明では、出金金額入力画面10cのパネル操作部におけるテンキー17のボタン表示部の押下については、単に「1」ボタンの押下、「2」ボタンの押下、・・・、と記載する。
【0127】
図10において、ATM1の制御部は、第1の処理を開始すると、まず、内部メモリ内の金額誤入力情報のデータ領域に「0」を格納し(処理A301)、続いて内部メモリ内の「取消」押下と「金額再入力」押下のデータ領域に、それぞれ押下無しを示す「0」を設定する(処理A302)。
【0128】
更に、ATM1の制御部は、内部メモリ内の入力金額のデータ領域をオールスペースで初期化する(処理303)。そして、ATM1の制御部は、パネル操作部に対する利用者の押下操作を示すセンサの検知結果を待つ(処理A304)。
【0129】
尚、このセンサの検知結果待ちにおいて、テンキー17の数値ボタンが押下操作されるまでは、「万」ボタン21及び「千」ボタン22は押下無効ボタンに設定されており、「円」ボタン23は非表示となっている。したがって、処理A305における検知待ち処理で、押下無効ボタン又は非表示部分が押下されたときは、無効ボタン部の押下として検知される。
【0130】
この無効ボタン部の押下も、押下操作のイベント検知としてATM1の制御部により受理される(処理A305)。そして、ATM1の制御部は、その検知された利用者の押下操作は、ボタン表示部の有効ボタンの押下であるか否かを判別する(処理A306)。
【0131】
この場合は無効ボタン部の押下であるので(処理A306の判別がNo)、ATM1の制御部は、内部メモリの金額誤入力情報のデータ領域に「1(有)」を格納して(処理A316)、再び処理A304に戻る。
【0132】
尚、このように内部メモリの金額誤入力情報のデータ領域に「1(有)」が格納されたときは、この第1の処理を終了して図5Bの処理に戻ったとき、図5Bの処理において、処理A17の判別がYesとなる。
【0133】
上記処理A304に戻って、利用者からの押下操作を待機したとき、図11の出金金額入力画面10c−1のパネル操作部のテンキー17において「1」ボタンを丸で囲んで示すように、利用者が「1」ボタンを押下したとする。
【0134】
この「1」ボタンの押下が検出されると(検知P301)、ATM1の制御部は、この押下操作のイベント検知を受け取って(処理A305)、その検知された利用者の押下操作は、ボタン表示部の有効ボタンの押下であるか否かを判別する(処理A306)。
【0135】
この場合は、「1」ボタンの押下、つまりボタン表示部の有効ボタンの押下であるので、判別はYesであり、ATM1の制御部は、更に続いて「取消」ボタン16又は「金額再入力」ボタン31の押下が検知されているか否か判別する(処理A308)。
【0136】
この判別で「取消」ボタン16も「暗証再入力」ボタン31も押下されていないときは(処理A308の判別がNo)、処理A305で押下されたボタンは金額の数値ボタンか、「万」ボタンか、「千」ボタンか、「円」ボタンである(この例では「1」)。
【0137】
その場合は、ATM1の制御部は、まず、「万」ボタンが押下されたか否か判別し(処理A309)、「万」ボタンの押下でなければ(処理A309の判別がNo)、更に「千」ボタンが押下されたか否か判別する(処理A311)。
【0138】
この判別で「千」ボタンの押下でないときは、処理A305で押下されたボタンは金額の数値ボタンである。そこで、ATM1の制御部は、押下されているデータ(この例では「1」)を内部メモリ内の入力金額(円)のデータ領域に格納し(処理A313)、処理A304に戻る。
【0139】
処理A304のセンサ検知待ち処理で、図11の出金金額入力画面10c−2のパネル操作部のキー入力部において「万」ボタンを丸で囲んで示すように、利用者が「万」ボタンを押下したとする(検知P302)。
【0140】
この場合は、上記処理A306の判別がYes、処理A308の判別がNoとなるので、ATM1の制御部は、続いて、「万」ボタン21が押下されたか否か判別する(処理A309)。
【0141】
そして、この場合は「万」ボタン21が押下されているので(処理A309の判別がYes)、ATM1の制御部は、入力金額(円)のデータ領域の金額を1万倍して(処理A310)、その1万倍した金額を内部メモリ内の入力金額(円)のデータ領域に再格納して(処理A313)、処理A304に戻り、次のセンサ検知を待つ。
【0142】
また、また金額入力後の処理A305における最初の検知待ち処理で、図11の出金金額入力画面10c−2ではなく10c−3のパネル操作部のキー入力部において「千」ボタンを丸で囲んで示すように、利用者が「千」ボタンを押下した場合は(検知P303)、処理A309の判別がNoとなる。
【0143】
この場合は、ATM1の制御部は、続いて、「千」ボタン22が押下されたか否か判別し(処理A311)、この場合は「千」ボタン22が押下されており、処理A311の判別がYesとなるので、ATM1の制御部は、入力金額(円)のデータ領域の金額を1千倍して(処理A312)、その1千倍した金額を内部メモリ内の入力金額(円)のデータ領域に再格納して(処理A313)、処理A305に戻り、次のセンサ検知を待つ。
【0144】
ここで前述したように非表示となっていた「円」ボタン23が、図11の出金金額入力画面10c−4に示すように表示化される。そして、表示化された「円」ボタン23を丸で囲んで示すように、利用者がパネル操作部に対して「円」ボタンを押下したとする。
【0145】
この「円」ボタンの押下が検出されると(検知P304)、ATM1の制御部は、この検知イベントを受け取って(処理A305)、その検知された利用者の押下操作は、ボタン表示部の有効ボタンの押下であるか否か判別する(処理A306)。
【0146】
ここで、処理A306の判別がYes、処理A308の判別がNo、処理A309の判別がNo、処理A311の判別がNo、処理A314の判別がYesとなるので、ATM1の制御部は、この第1の処理を終了して図5Bの処理に戻る。
【0147】
また、「取消」ボタン19又は「暗証再入力」ボタン26のいずれかが押下されていたときは、この押下イベント検知は処理A305で受理され、処理A306の判別がYes、処理A308の判別がYesとなる。
【0148】
この場合は、ATM1の制御部は、まず、押下イベントは「取消」ボタン19の押下であるかを判別し(処理A317)、判別がYesなら、内部メモリ内の「取消」押下のデータ領域に、「1(有)」を格納し(処理A318)、この第1の処理を終了して図5Bの処理に戻る。この場合は図5Cの処理A26の判別がYesとなる。
【0149】
一方、処理A317の判別がNoなら、押下イベントは「暗証再入力」ボタン26の押下であるので、この場合は、ATM1の制御部は、内部メモリ内の「暗証再入力」押下のデータ領域に、「1(有)」を格納し(処理A319)、この第1の処理を終了して図5Bの処理に戻る。この場合は処理A25の判別がYesとなる。
【0150】
上記の処理中に、利用者が、ボタン表示の無い押下無効領域を押下したときは、処理A306の判別がNoとなるので、この場合は、ATM1の制御部は、処理A316で、内部メモリの金額誤入力情報のデータ領域が「0(無)」であれば「1(有)」を格納し、既に「1(有)」が格納されていればそのままの状態を維持して、再び処理A304に戻る。
【0151】
図12A、図12Bは、メインフローチャートに示す処理における金額の誤入力の可能性を検知する第2の処理の詳細を示すフローチャートである。尚、この第2の処理は、利用者が出金金額を入力するに際し、自身の銀行カードに記録されている過去の実績に基づく入力時間よりも所定時間早いか否かによって誤入力の可能性があることを検出する処理である。
【0152】
また、図12A、図12Bには、図10ではフローチャートの左に図示した出金金額入力画面10cのパネル操作部に対する利用者の操作イベントのセンサによる検知結果を示す図は、図10の場合と同一であるので、ここでの図示は省略している。
【0153】
また、第2の詳細を示すフローチャートの処理において入力操作表示画面に表示される表示例は、図11に示したものと同一であるので、ここでは図11の図を援用する。また、ここでも利用者が押すべき金額に対応する入力操作キーは「1」「万」「千」「円」であるものとして以下説明する。
【0154】
また、以下の説明では、出金金額入力画面10cのパネル操作部におけるテンキー17のボタン表示部の押下については、単に、「1」ボタンの押下、「2」ボタンの押下、・・・と記載する。
【0155】
図12Aにおいて、ATM1の制御部は、第2の処理を開始する。先ず、ATM1の制御部は、内部メモリ内の測定値のデータ領域に「00」を設定する(処理A400)。次の処理A401A402、A403の処理は、図10に示した第1の処理の処理A301、A302、A304の処理と同一である。
【0156】
次に、ATM1の制御部は、利用者によるデータ入力時間の測定を開始する(処理A404)。続く処理A405〜A413の処理は、図10に示した第1の処理の処理A305〜A313の処理と同一である。但し、本例では、処理A407の判別でNoのときは、直ちに処理A405に戻る。
【0157】
また、図12Aにおいて、処理A417〜A419の処理は、図10に示した第1の処理の処理A317〜A319の処理と同一である。そして、本例においては、図12Bの処理A414において、「円」ボタン押下の判別がYesであるとき、処理終了前に以下のことを行う。
【0158】
すなわち、ATM1の制御部は、まず、出金金額の入力時間の測定を終了する(処理A415)。この処理では、終了した測定時間の測定値が内部メモリの測定値(秒)のデータ領域に格納される。
【0159】
次に、ATM1の制御部は、いま内部メモリの測定値(秒)のデータ領域に格納した測定値が、図2に示す銀行カードデータ内の金額入力時間(××秒)のデータ領域に格納されている値以上であるか否か判別する(処理A416)。
【0160】
この判別で、測定値が、銀行カードデータ内の金額入力時間(××秒)の値以上なら(処理A416の判別がYes)、測定値と銀行カードデータ内の元データとの平均値を算出し、その算出した平均値を、利用者による新たな金額入力時間として銀行カードデータ内の金額入力時間(××秒)のデータ領域に格納する(処理A417)。
【0161】
そして、ATM1の制御部は、この第2の処理を終了し、図5Aの処理に戻る。この場合は、図5Aにおける処理A15、A17の判別は、第1の処理で行われた処理結果に基づいて判別される。
【0162】
他方、上記処理A416の判別で、測定時間の測定値が、銀行カードデータ内の金額入力時間(××秒)の値未満なら(処理A416の判別がNo)、次に、ATM1の制御部は、それらの値との間の「差」を算出する(処理A418)。
【0163】
この処理では、「差」は、銀行カードデータ内の金額入力時間(××秒)の値から、内部メモリの測定値(秒)のデータ領域に格納された測定値を減算することによって取得される。
【0164】
続いて、ATM1の制御部は、上記の「差」が、図2に示すATM内部ROM情報8の金額入力時間差の閾値(××秒)のデータ領域に格納されている閾値よりも大きいか否か判別する(処理A419)。
【0165】
この処理は、出金金額の入力時間の実測値と、銀行カードのデータ領域に記憶されている利用者本人の過去の入力時間の平均値との差により、利用者の出金金額入力時間が標準的な基準値よりも早いか又は早くないかを調べるための処理である。
【0166】
そして、上記処理A419の判別で、「差」が閾値以下であるときは(処理A419の判別がNo)、ATM1の制御部は、上述した処理A417に進む。他方、「差」が閾値よりも大きいときは(処理A419の判別がYes)、ATM1の制御部は、利用者の入力操作の早さが標準的基準を超えていて、誤入力の可能性があると判断する。
【0167】
ここで、ATM1の制御部は、時間番号の誤入力の可能性が検知されたので処理の目的は終了している、したがって、利用者を監視用設置カメラで撮影し(処理A420)、その映像を監査データとして保存する通常行われているセキュリティ処理を行う(処理A421)。
【0168】
続いて、ATM1の制御部は、内部メモリ内の金額誤入力情報のデータ領域に「1」を格納して(処理A422)、この第2の処理を終了し、図5Aの処理に戻る。この場合は、図5Bにおける処理A17の判別がYesとなる。
【0169】
このように、本実施例の誤入力チェック機能付き自動預払機によれば、例えば銀行、証券会社、コンビニエンスストア等に設置されているATMにおいて利用者が暗証番号の入力操作と出金金額の入力操作を行う際に、入力表示画面の入力有効領域以外の領域に対して画面押下操作が行われた場合や、ATMに挿入された銀行カードに記録されている入力操作時間よりも速い入力操作が行われたときに、「誤入力した可能性がある」という表示と「再入力」ボタンの表示とを行うので、急いでいる人、落ち着きの無い人、せっかちな人などが自動預払機を急いで操作した場合でも誤入力を防止して正しい入力操作を行わせることができる。
【産業上の利用可能性】
【0170】
本発明は、顧客の操作状態を判断して誤入力可能性の警告と再入力可否の確認を報知する誤入力チェック機能付き自動預払機に利用することができる。
【符号の説明】
【0171】
1 誤入力チェック機能付き自動預払機(ATM)
2 ATMネットワーク
3 銀行センターサーバ
4 出金依頼電文データ
5 出金許可電文データ
6 顧客カード
7 銀行カードデータ
8 ATM内ROM情報
9 ATM内RAM情報
10 入力操作表示画面
10a 初期案内画面
10b(10b−1〜10b−9) 暗証番号入力画面
10c(10c−1〜10c−4) 出金金額入力画面
10d 出金金額確認画面
10e お待たせ案内画面
10f 出金完了・カード返却画面
10g ありがとう画面
11 案内文
12 カード挿入口
13 案内文
14 暗証番号の桁数を示す位置
15 「暗証番号」の表示
16 「取消」ボタン
17 テンキー
18 案内文
19 「取消」ボタン
20 「訂正」ボタン
21 「万」ボタン
22 「千」ボタン
23 「円」ボタン
24 「金額」の表示
25 金額表示位置
26 「暗証番号再入力」ボタン
27 注意喚起文
28 案内文
29 「確認」ボタン
31 「金額再入力」ボタン
32 注意喚起文
33 お待たせ文
34 出金文
35 カード返却文
36 ありがとう文
37 ボタン部以外の位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力操作表示画面に入力されたテンキーに対する利用者による入力時間と該入力操作表示画面における利用者の過去の平均入力時間との差が閾値よりも速いとき「誤入力した可能性がある」と判断する誤入力可能性判断手段と、
該誤入力可能性判断手段により「誤入力した可能性がある」と判断されたとき、誤入力した可能性あることを示す表示と共に、再入力ボタンを前記入力操作表示画面以降に表示させる入力操作表示画面に表示報知する誤入力可能性報知手段と、
前記再入力ボタンが押下操作されたとき「誤入力した可能性がある」と判断された前記入力操作表示画面に処理を戻して前記利用者に前記テンキーに対する再入力を行わせる再入力操作許容手段と、
を備えたことを特徴とする誤入力チェック機能付き自動預払機。
【請求項2】
前記閾値は、固定値の一定時間である、ことを特徴とする請求項1記載の誤入力チェック機能付き自動預払機。
【請求項3】
前記誤入力可能性判断手段は、更に、前記利用者により前記入力操作表示画面に入力された入力操作に、入力有効領域以外の領域に対する入力が含まれていたとき「誤入力した可能性がある」と判断する、ことを特徴とする請求項1記載の誤入力チェック機能付き自動預払機。
【請求項4】
前記入力操作表示画面は、暗証番号の入力操作画面である、ことを特徴とする請求項1記載の誤入力チェック機能付き自動預払機。
【請求項5】
前記入力操作表示画面は、出金金額の入力操作画面である、ことを特徴とする請求項1記載の誤入力チェック機能付き自動預払機。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図2】
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